JP2005001445A - 運搬車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クローラ機構2を、前側に配した主クローラ機構部2mと後側に配した補助クローラ機構部2sにより構成し、かつ補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を、前プーリ4f…を支点に昇降変位可能に構成するとともに、車輪機構3における前輪5f…を、平地E上で主クローラ機構部2mよりも下方となる位置に配するとともに、後輪5r…を、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を下降させた位置Xdで補助クローラ機構部2sよりも下方の位置になるように補助クローラ機構部2sの後端に設ける。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力により走行するクローラ機構と人力により移動させるための車輪機構を備える運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、運搬車を走行(移動)させる場合、平坦な平地では車輪機構による走行が適しているとともに、階段や凹凸地ではクローラ機構による走行が適している。このため、従来では、車輪機構とクローラ機構を選択的に切換えることができるようにした運搬車も知られている。例えば、特開平8−239065号公報で開示される走行装置は、走行体と、この走行体の下部に設けられ、この走行体を移動させるための車輪機構とクローラ機構とを備えた走行手段と、車輪機構とクローラ機構とを切り換える切り換え手段と、傾斜した走行路に対して傾斜の上側方向に走行体の重心を移動させる重心移動手段と、車輪機構とクローラ機構との切り換えに連動して、重心移動手段を介して走行体の重心位置を移動させる連動手段とを備えている。
【特許文献1】
特開平8−239065号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した走行装置をはじめ、従来の運搬車は、次のような問題点があった。
【0004】
第一に、車輪機構とクローラ機構をそれぞれ独立して構成するとともに、車輪機構を使用する際には、切換機構により車輪機構をクローラ機構の下まで下降させ、クローラ機構を使用する際には、切換機構により車輪機構をクローラ機構の上まで上昇させるなど、独立した切換機構を備えるため、構造の複雑化及び煩雑化により、運搬車全体のコストアップ,大型化及び重量アップを招く。
【0005】
第二に、クローラ付の運搬車は、特に、最上位置における階段への進入時及び階段からの退出時に、倒れるように姿勢が大きく変化するため、衝撃や揺動等の不安定な状態が発生するなど、安全性や操縦性に劣るとともに、操縦者はかなりの不安感や恐怖感を受ける。
【0006】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、構造の単純化により、大幅なコストダウン,小型コンパクト化及び軽量化を実現するとともに、特に、階段の最上位置通過時における姿勢変化(揺動角)を小さくし、安定性,操縦性及び安全性の向上を図り、加えて操縦者に対する不安感及び恐怖感を解消できる運搬車の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明は、車体Bに、動力により走行するクローラ機構2と人力により移動させるための車輪機構3を備える運搬車1を構成するに際して、クローラ機構2を、前側に配した主クローラ機構部2mと後側に配した補助クローラ機構部2sにより構成し、かつ補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を、前プーリ4f…を支点に昇降変位可能に構成するとともに、車輪機構3を、前側に配した前輪5f…と後側に配した後輪5r…により構成し、前輪5f…を、平地E上で主クローラ機構部2mよりも下方となる位置に配するとともに、後輪5r…を、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を下降させた位置Xdで補助クローラ機構部2sよりも下方の位置になるように補助クローラ機構部2sの後端に設けたことを特徴とする。
【0008】
この場合、好適な実施の形態により、主クローラ機構部2mの後プーリ6r…と補助クローラ機構部2sの前プーリ4f…は、同一径にして同軸上に配し、かつ回転を同期させるとともに、主クローラ機構部2mの後プーリ6r…及び補助クローラ機構部2sの前プーリ4f…は、主クローラ機構部2mの前プーリ6f…及び補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…よりも大径にすることが望ましい。一方、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…は、主クローラ機構部2mに対して補助クローラ機構部2sが略同一方向となる中立位置Xnと、この中立位置Xnから所定角度Quだけ上昇させた上側位置Xuと、中立位置Xnから所定角度Qdだけ下降させた下側位置Xdへ、選択的に変位可能に構成することができる。このため、車体Bの傾斜角を傾斜角センサ7sにより検出し、検出した傾斜角の大きさに基づいて補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…の昇降変位を制御する制御部7を設けることができる。さらに、車体Bの底部Bdにおける主クローラ機構部2mの位置する部位Pdは、側面視において所定高さだけ上方に窪ませることができる。他方、前輪5f…は、主クローラ機構部2mの前プーリ6f…の軸心を中心に回動自在な車輪支持部8…を備え、この車輪支持部8…の軸心の周りに複数の小輪9a,9b,9c…を所定角度おきに支持して構成することができる。
【0009】
これにより、平地Eを走行する際には、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を下降させた位置(下側位置)Xdにすれば、後輪5r…は、補助クローラ機構部2sよりも下方に位置し、かつ前輪5f…は、平地E上で主クローラ機構部2mよりも下方に位置するため、車輪機構3を使用して、運搬車1を人力により移動させることができる。一方、階段を昇降走行する際には、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を下側位置Xdに対して上昇させた位置(中立位置Xn又は上側位置Xu)にすれば、補助クローラ機構部2sの後端に設けた後輪5r…も後プーリ4r…と一緒に上昇するため、主クローラ機構部2mが階段に接することになり、主クローラ機構部2mによる昇降走行が可能になる。
【0010】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
まず、本実施例に係る運搬車1の構成について、図1〜図5を参照して説明する。
【0012】
運搬車1においてBは車体を示す。車体Bには、動力により走行するクローラ機構2と人力により移動させるための車輪機構3を備える。クローラ機構2は、前側に配した主クローラ機構部2mと、後側に配した補助クローラ機構部2sにより構成するとともに、車輪機構3は、前側に配した前輪5f…と後側に配した後輪5r…により構成する。車体Bは、特に、図1に示すように、底部Bdにおける主クローラ機構部2mの位置する部位Pdを、側面視において所定高さだけ上方に窪ませる。
【0013】
主クローラ機構部2mは、車体Bの前端部に回動自在に取付けた図4に示すシャフト11と、このシャフト11に固定した左右一対の前プーリ6f,6fと、車体Bの後端部に回動自在に取付けた図4に示すシャフト12と、このシャフト12に回動自在に取付けた左右一対の後プーリ6r,6rと、左右の前プーリ6f…と左右の後プーリ6r…間にそれぞれ架け渡した左右一対のクローラ13,13を備える。
【0014】
補助クローラ機構部2sは、各後プーリ6r…の外側に配し、かつシャフト12に回動自在に取付けた左右一対の前プーリ4f,4fと、このシャフト12の外端に前端部を固定した左右一対のスイングフレーム14,14と、このスイングフレーム14…の後端部に固定した左右一対のシャフト15,15と、各シャフト15…に回動自在に取付けた左右一対の後プーリ4r,4rと、左右の前プーリ4f…と左右の後プーリ4r…間にそれぞれ架け渡した左右一対のクローラ16,16を備える。この場合、各後プーリ6r…と各前プーリ4f…は、同一径にし、回転が同期するように結合して一体化する。これにより、構造の更なる単純化を図ることができる。また、主クローラ機構部2mの後プーリ6r…及び補助クローラ機構部2sの前プーリ4f…は、主クローラ機構部2mの前プーリ6f…及び補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…よりも大径にする。これにより、特に、階段を安定して昇走行できるとともに、発生する騒音も小さできる利点がある。
【0015】
さらに、図4及び図5に示すように、シャフト12には、レバー17の一端を固定し、直角方向に突出させるとともに、このレバー17の先端には、進退駆動部18の駆動ロッド18sの先端を回動自在に結合する。なお、進退駆動部18の後端は、車体Bに対して回動自在に取付ける。一方、シャフト11には被動ギア19を固定するとともに、車体Bには駆動モータ20を搭載し、駆動モータ20のモータシャフト20sに固定した駆動ギア21と被動ギア19間には回転伝達チェーン22を架け渡す。
【0016】
他方、シャフト11には、左右一対の前輪5f,5fを回動自在に取付ける。この場合、各前輪5f…は、星形の車輪支持部8,8を備え、各車輪支持部8…の中心を、各前プーリ6f…から外方に突出したシャフト11の両端にそれぞれ回動自在に取付けるとともに、各車輪支持部8…における放射方向に突出した三つの支持ブラケットの先端に、それぞれ三つの小輪9a,9b,9c…を回動自在に取付ける。これにより、各小輪9a…は、車輪支持部8…の軸心の周りに120〔°〕おきに支持されることになる。よって、前輪5f…は、図1に示すように、平地E上で主クローラ機構部2mよりも下方に位置するとともに、階段昇降時には、前輪5f…を他の位置に変位させるなどの切換を行うことなく、階段の段差先端部から逃がすことができ、クローラ機構3の昇降走行に影響を与えることはない。
【0017】
また、補助クローラ機構部3sにおける各シャフト15…の内端間には、後輪支持フレーム23を固定し、この後輪支持フレーム23の下面に、左右一対の後輪5r,5rを回動自在に取付ける。この後輪5r…は、自在キャスタを使用し、鉛直軸を支点に旋回自在となる。この場合、後輪5r…は、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…を下降させた後述する位置Xdで補助クローラ機構部2sよりも下方に位置するように設ける。
【0018】
さらに、車体Bには、図4に示すように、コントロールボックス25を搭載するとともに、このコントロールボックス25に接続した傾斜角センサ7sを配設する。このコントロールボックス25と傾斜角センサ7sは制御部7を構成する。このような制御部7を搭載することにより、階段の昇降に伴うシーケンス制御を確実に行うことができる。この場合、傾斜角センサ7sは、車体Bの傾斜角、特に、前後方向の傾斜角を検出する機能を備えるとともに、コントロールボックス25は、少なくとも進退駆動部18及び駆動モータ20を制御する機能を備える。なお、26は、コントロールボックス25,進退駆動部18及び駆動モータ20等に給電するバッテリを示す。
【0019】
一方、車体Bの上端には荷物Lを積載する荷台部31を備える。この荷台部31の前端には上方に起立した荷物ストッパ32を取付けるとともに、荷台部31の後端には上方に起立したハンドル33を取付ける。このハンドル33は、上端にグリップ部33sを有するとともに、このグリップ部33sの近傍には、各種スイッチ類や表示ランプ類を配した操作パネル34を取付ける。
【0020】
次に、本実施例に係る運搬車1の基本的動作について、図1〜図5を参照して説明する。
【0021】
まず、駆動モータ20の作動により、モータシャフト20sが回転し、この回転は、駆動ギア21,回転伝達チェーン22,被動ギア19,シャフト11を介して前プーリ6f…に伝達される。この結果、主クローラ機構部2mが回転動作するとともに、この主クローラ機構部2mの後プーリ6r…に一体の前プーリ4f…の回転により補助クローラ機構部2sも同期して回転動作する。
【0022】
また、進退駆動部18の制御により、駆動ロッド18sが進退変位し、レバー17が回動変位することにより、シャフト12、さらにはシャフト12に固定したスイングフレーム14…が回動変位する。この結果、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…は、前プーリ4f…を支点に昇降変位し、後プーリ4r…は、図5に示すように、主クローラ機構部2mに対して補助クローラ機構部2sが略同一方向となる中立位置Xnと、この中立位置Xnから所定角度Quだけ上昇させた上側位置Xuと、中立位置Xnから所定角度Qdだけ下降させた下側位置Xdへ選択的に変位する。
【0023】
次に、本実施例に係る運搬車1の使用方法及び具体的動作について、図1〜図9を参照して説明する。
【0024】
まず、荷台部31の上には、荷物Lを積載することができる。一方、操作パネル34の操作を行わない場合には、平地Eで使用するための平地モードとなり、図1に示すように、補助クローラ機構部2sは、下側位置Xdに変位している。したがって、前輪5f…は、主クローラ機構部2mよりも下方に位置し、後輪5r…は、補助クローラ機構部2sよりも下方に位置する。この結果、前輪5f…と後輪5r…は、平地Eに接するとともに、主クローラ機構部2mと補助クローラ機構部2sは、平地Eから浮いた状態となる。よって、操縦者は、ハンドル33のグリップ33sを握り、運搬車1を人力により移動させることができる。この場合、運搬車1を押して前進移動させてもよいし、引いて後退移動させてもよい。この平地モードでは駆動モータ20は作動せず、クローラ機構2は停止している。
【0025】
また、操作パネル34には、動力モードにするマニュアルスイッチを備えており、このマニュアルスイッチをONにすることにより、動力モードに変更することができる。この動力モードでは、補助クローラ機構部2sが上側位置Xu(又は中立位置Xn)に変位し、かつ駆動モータ20が作動することにより、クローラ機構2が回転動作する。よって、主クローラ機構部2mの後部が接地するため、クローラ機構2による動力走行が可能となる。したがって、この動力モードは、人力による移動が容易でない凹凸面等の悪路に用いることができる。
【0026】
次に、階段を昇走行する場合について、図6及び図7を参照しつつ図8に示すフローチャートに従って説明する。
【0027】
まず、平地Eでは、操縦者は平地モードにより運搬車1を後退移動させる(ステップS1)。この場合、図1に示すように、補助クローラ機構部2sは、下側位置Xdにあり、車輪機構3による移動が可能であるため、操縦者は、運搬車1を引いて後退移動させることができる。なお、駆動モータ20は作動せず、クローラ機構2は停止している。そして、運搬車1を後退移動させ、階段Stの手前に達したなら、操作パネル34の「昇スイッチ」をONにする(ステップS2,S3)。これにより、コントローラボックス25により進退駆動部18が制御され、スイングフレーム14…が上昇変位、即ち、補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…が上昇変位する(ステップS4)。後プーリ4r…の上昇変位により、補助クローラ機構部2sが、図5(図6)に示す上側位置Xuに達すれば、駆動モータ20が作動し、クローラ機構2が回転動作する(ステップS5,S6)。この結果、クローラ機構2による後退走行が行われる(ステップS7)。なお、この際の速度は、10〔m/分〕程度となる。
【0028】
クローラ機構2による後退走行により、補助クローラ機構部2sが階段Stの一段目の段差先端部に当たれば、図6に示すように、運搬車1は、階段Stを昇走行する。一方、車体Bの傾斜角が傾斜角センサ7sにより検出されるため、運搬車1が、階段の傾斜を考慮して設定した第一設定角まで傾斜したなら、コントローラボックス25は、進退駆動部18を制御し、補助クローラ機構部2sを図7に示す中立位置Xnまで自動で下降変位させる(ステップS8,S9)。この第一設定角は、階段Stの傾斜よりも稍小さい角度を設定できる。よって、補助クローラ機構部2sが中立位置Xnに変位することにより、クローラ機構2が実質的に長くなるため、階段Stにおける安定した昇走行が可能となる。また、前輪5f…は、車輪支持部8…の軸心の周りに複数の小輪9a,9b,9c…を所定角度おきに支持する構成のため、階段Stの各段差先端部を通過する際には、図7に示すように逃げることができ、クローラ機構2の昇走行に影響を与えることはない。
【0029】
そして、運搬車1が、階段Stを昇走行し、階段Stの最上位置に達すれば、車体Bが上階の平地Eよりも所定高さだけ上方へ突出した後に、自重により水平方向に倒れようとする。この際、車体Bの傾斜角が傾斜角センサ7sにより検出されるため、運搬車1が、設定した第二設定角になったなら、コントローラボックス25は、進退駆動部18を制御し、補助クローラ機構部2sを下側位置Xdまで自動で下降変位させる(ステップS10,S11,S12)。この第二設定角は、階段の傾斜よりも稍小さい角度を設定できる。この第二設定角は上述した第一設定角と同じに設定してもよいし異なってもよい。
【0030】
よって、運搬車1は、傾斜姿勢から水平方向に倒れようとするが、補助クローラ機構部2sが下側位置Xdにある状態で上階の平地Eに着地、即ち、後輪5r…が着地することになる(ステップS13)。したがって、補助クローラ機構部2sが中立位置Xnにある一般的なクローラ機構に比べて車体Bの揺動角が小さくなり、大きな姿勢変化が回避される。一方、前輪5f…が、上階の平地E上まで昇り切ったなら、操縦者は、「昇スイッチ」をOFFにする(ステップS14,S15)。これにより、駆動モータ20の作動が停止する。そして、操縦者は、運搬車1を引いて平地E上を車輪機構3により移動させることができる。
【0031】
次に、階段Stを降走行する場合について、図9に示すフローチャートを参照して説明する。
【0032】
この場合、平地Eでは、操縦者は平地モードにより運搬車1を前進移動させる(ステップS21)。そして、運搬車1を前進移動させ、階段Stに差しかかったなら、そのまま階段Stに進入する。これにより、前輪5f…が平地Eから落下し、主クローラ機構部2m(車体Bの底部Bd)が、階段Stの段差先端部に係止して停止する(ステップS22)。この場合、図1に示すように、底部Bdにおける主クローラ機構部2mの位置する部位Pdは、側面視において所定高さだけ上方に窪ませてあるため、この部位Pdがストッパとして機能する。したがって、この部位Pdよりも前方へ移動することは無く、安全性が確保される。
【0033】
この後、操作パネル34の「降スイッチ」をONにする(ステップS23)。これにより、駆動モータ20が作動し、クローラ機構2が回転動作する(ステップS24)。この結果、クローラ機構2による前進走行、即ち、降走行が行われる(ステップS25)。なお、この際の速度は、15〔m/分〕程度となる。一方、車体Bの傾斜角が傾斜角センサ7sにより検出されるため、運搬車1が、階段Stの傾斜を考慮して設定した第一設定角まで傾斜したなら、コントローラボックス25は、進退駆動部18を制御し、補助クローラ機構部2sを図7に示す中立位置Xnまで自動で上昇させる(ステップS26,S27)。この第一設定角は、階段Stの傾斜よりも稍小さい角度に設定できる。よって、補助クローラ機構部2sが中立位置Xnに変位することにより、クローラ機構2が実質的に長くなるため、階段Stにおける安定した降走行が実現される。また、前輪5f…が、階段Stの各段差先端部を通過する際に逃げることができる点は、昇走行時と同じである。
【0034】
そして、運搬車1が、階段Stを降走行して階段Stの最下位置に達すれば、前輪5f…が下階の平地Eに着地し、この平地Eに沿って前進するため、運搬車1は、水平方向に徐々に戻される。この際、車体Bの傾斜角が傾斜角センサ7により検出されるため、運搬車1が、設定した第二設定角になったなら、コントローラボックス25は、進退駆動部18を制御し、補助クローラ機構部2sを上側位置Xuまで自動で上昇させる(ステップS28,S29,S30)。この第二設定角は、階段Stの傾斜よりも稍小さい角度を設定できる。この第二設定角は上述した第一設定角と同じに設定してもよいし異なってもよい。また、運搬車1が下階の平地E上まで降り切ったなら、操縦者は、「降スイッチ」をOFFにする(ステップS31,S32)。これにより、駆動モータ20の作動が停止するとともに、補助クローラ機構部2sを下側位置Xdまで下降させる(ステップS32,S33)。よって、操縦者は、運搬車1を引いて平地E上を車輪機構3により移動させることができる。
【0035】
このような本実施例に係る運搬車1によれば、特に、車輪機構3とクローラ機構2の切換機構の一部を省略又は兼用できるため、構造が簡略化(単純化)され、大幅なコストダウン,小型コンパクト化及び軽量化を実現することができる。また、補助クローラ機構部2sの昇降により平地Eにおける主クローラ機構部2mは、前下がりの傾斜姿勢になっているため、最上位置における階段Stへの進入時及び階段Stからの退出時には、揺動角が小さくなり、大きな姿勢変化が回避される。この結果、安定性,操縦性及び安全性の向上が図られるとともに、加えて操縦者に対する不安感及び恐怖感を解消することができる。
【0036】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,数量,素材,手法,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例えば、主クローラ機構部2mの後プーリ6r…と補助クローラ機構部2sの前プーリ4f…は、必ずしも同一径にしなくてもよいし、同軸上に配さなくても実施可能である。また、主クローラ機構部2mの後プーリ6r…及び補助クローラ機構部2sの前プーリ4f…は、主クローラ機構部2mの前プーリ6f…及び補助クローラ機構部2sの後プーリ4r…と同一径にしても勿論よい。さらに、補助クローラ機構部2sにおける後プーリ4r…は、中立位置Xn,上側位置Xu又は下側位置Xdに変位させる場合を示したが、上側位置Xu又は下側位置Xdへの変位だけでも実施可能である。
【0037】
【発明の効果】
このように、本発明に係る運搬車は、クローラ機構を、前側に配した主クローラ機構部と後側に配した補助クローラ機構部により構成し、かつ補助クローラ機構部の後プーリを、前プーリを支点に昇降変位可能に構成するとともに、車輪機構を、前側に配した前輪と後側に配した後輪により構成し、前輪を、平地上で主クローラ機構部よりも下方となる位置に配するとともに、後輪を、補助クローラ機構部の後プーリを下降させた位置で補助クローラ機構部よりも下方の位置になるように補助クローラ機構部の後端に設けたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0038】
(1) 車輪機構とクローラ機構の切換機構の一部を省略又は兼用できるため、構造が簡略化(単純化)され、大幅なコストダウン,小型コンパクト化及び軽量化を実現することができる。
【0039】
(2) 最上位置における階段への進入時及び階段からの退出時には、揺動角が小さくなり、大きな姿勢変化が回避されるため、安定性,操縦性及び安全性の向上を図ることができるとともに、加えて操縦者に対する不安感及び恐怖感を解消することができる。
【0040】
(3) 好適な実施の形態により、主クローラ機構部の後プーリと補助クローラ機構部の前プーリを、同一径にして同軸上に配し、かつ回転を同期させれば、構造の更なる単純化を図ることができる。
【0041】
(4) 好適な実施の形態により、主クローラ機構部の後プーリ及び補助クローラ機構部の前プーリを、主クローラ機構部の前プーリ及び補助クローラ機構部の後プーリよりも大径にすれば、特に、階段を安定して昇走行できるとともに、発生する騒音も小さくできる。
【0042】
(5) 好適な実施の形態により、車体の傾斜角を傾斜角センサにより検出し、検出した傾斜角の大きさに基づいて補助クローラ機構部の後プーリの昇降変位を制御する制御部を備えて構成すれば、階段の昇降に伴うシーケンス制御を確実に行うことができる。
【0043】
(6) 好適な実施の形態により、車体の底部における主クローラ機構部の位置する部位を、側面視において所定高さだけ上方に窪ませれば、階段の降走行を開始する際のストッパとして機能させることができ、安全性を確保することができる。
【0044】
(7) 好適な実施の形態により、前輪を、主クローラ機構部の前プーリの軸心を中心に回動自在な車輪支持部を備え、この車輪支持部の軸心の周りに複数の小輪を所定角度おきに支持して構成すれば、階段昇降時に、前輪を他の位置に変位させるなどの切換を行うことなく、階段の段差先端部から逃がすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る運搬車の側面図、
【図2】同運搬車の底面図、
【図3】同運搬車の正面図、
【図4】同運搬車の走行系及び駆動系の平面視の概略構成図、
【図5】同運搬車の走行系及び駆動系の側面視の概略構成図、
【図6】同運搬車の階段昇走行時の側面図、
【図7】同運搬車の階段昇走行時の側面図、
【図8】同運搬車の階段昇走行時の動作を説明するためのフローチャート、
【図9】同運搬車の階段降走行時の動作を説明するためのフローチャート、
【符号の説明】
1 運搬車
2 クローラ機構
2m 主クローラ機構部
2s 補助クローラ機構部
3 車輪機構
4f… 補助クローラ機構部の前プーリ
4r… 補助クローラ機構部の後プーリ
5f… 前輪
5r… 後輪
6f… 主クローラ機構部の前プーリ
6r… 主クローラ機構部の後プーリ
7 制御部
7s 傾斜角センサ
8… 車輪支持部
9a… 小輪
B 車体
Bd 車体の底部
Pd 車体の底部における主クローラ機構部の位置する部位
Xd 後プーリを下降させた位置(下側位置)
Xn 中立位置
Xu 上側位置
Qu 所定角度
Qd 所定角度
Claims (7)
- 車体に、動力により走行するクローラ機構と人力により移動させるための車輪機構を備える運搬車において、前記クローラ機構を、前側に配した主クローラ機構部と後側に配した補助クローラ機構部により構成し、かつ前記補助クローラ機構部の後プーリを、前プーリを支点に昇降変位可能に構成するとともに、前記車輪機構を、前側に配した前輪と後側に配した後輪により構成し、前記前輪を、平地上で前記主クローラ機構部よりも下方となる位置に配するとともに、前記後輪を、前記補助クローラ機構部の後プーリを下降させた位置で前記補助クローラ機構部よりも下方の位置になるように前記補助クローラ機構部の後端に設けたことを特徴とする運搬車。
- 前記主クローラ機構部の後プーリと前記補助クローラ機構部の前プーリは、同一径にして同軸上に配し、かつ回転を同期させることを特徴とする請求項1記載の運搬車。
- 前記主クローラ機構部の後プーリ及び前記補助クローラ機構部の前プーリは、前記主クローラ機構部の前プーリ及び前記補助クローラ機構部の後プーリよりも大径にすることを特徴とする請求項1又は2記載の運搬車。
- 前記補助クローラ機構部の後プーリは、前記主クローラ機構部に対して前記補助クローラ機構部が略同一方向となる中立位置と、この中立位置から所定角度だけ上昇させた上側位置と、前記中立位置から所定角度だけ下降させた下側位置へ、選択的に変位可能に構成することを特徴とする請求項1記載の運搬車。
- 前記車体の傾斜角を傾斜角センサにより検出し、検出した傾斜角の大きさに基づいて前記補助クローラ機構部の後プーリの昇降変位を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1記載の運搬車。
- 前記車体の底部における前記主クローラ機構部の位置する部位は、側面視において所定高さだけ上方に窪ませることを特徴とする請求項1記載の運搬車。
- 前記前輪は、前記主クローラ機構部の前プーリの軸心を中心に回動自在な車輪支持部を備え、この車輪支持部の軸心の周りに複数の小輪を所定角度おきに支持してなることを特徴する請求項1記載の運搬車。
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