JP2005001151A - プリンタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感熱性粘着シートのジャムを無くし、熱活性化用サーマルヘッドの余熱による不要な活性化や発色を防止することができるプリンタ装置の提供。
【解決手段】印刷用サーマルヘッド10と、前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッド40と、カッター装置Cと、前記感熱性粘着シートを搬送する搬送手段と、前記印刷用サーマルヘッド,前記活性化用サーマルヘッドおよび前記カッター装置を制御する制御手段とを少なくとも備えるプリンタ装置であって、前記制御手段は、前記感熱性粘着シートが、前記カッター装置によって切断された後、前記感熱性粘着シートの残留部の先端を、前記印刷用サーマルヘッドの印刷位置または前記活性化用サーマルヘッドの加熱位置まで戻すように、前記搬送手段を制御するようにした。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常時には非粘着性を示し、加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層をシート状基体の片面に形成した感熱性粘着シートのプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、商品に貼付されるシートの一つに熱活性シート(例えば感熱性粘着シートのような表面に熱活性成分を含むコート層が形成された印刷メディア)があり、例えば食品のPOSシート、物流・配送シート、医療用シート、バゲッジタグ、ビン・缶類の表示シートの貼付など幅広い分野で使用されている。
【0003】
この感熱性粘着シートは、シート状の基体(例えば、ベースペーパー)の裏面側に通常時には非粘着性を示し加熱されることにより粘着性を発現する感熱性粘着剤層を、表面側に印刷可能面をそれぞれ形成して構成されている。
【0004】
前記感熱性粘着剤は、熱可塑性樹脂、固体可塑剤等を主成分とするもので、常温では非粘着性であるが、熱活性化装置によって加熱すると活性化されて粘着性が発現する性質を有している。通常、活性化温度は50〜150℃であり、この温度領域で感熱性粘着剤中の固体可塑剤が溶融し、熱可塑性樹脂に粘着性が付与される。そして、溶融した固体可塑剤は過冷却状態を経て徐々に結晶化するため粘着性は所定時間持続され、この粘着性を有している間にガラス瓶等の対象物の表面に貼着して使用される。
【0005】
このような感熱性粘着シートを用いたプリンタ装置としては、特許文献1に示す「ライナーレスラベルプリンタ」が提案されている。
このプリンタ装置によれば、熱活性化装置によって感熱性粘着剤層を活性化させた後、感熱性粘着シートの印刷可能面にサーマルプリンタ装置によって所望の文字や画像等を印刷し、所定の長さに切断することができる。
【0006】
これにより、感熱性粘着シートの粘着力が発現された後、酒類、薬品瓶などのガラス瓶やプラスチック容器等への表示シートの貼付作業、あるいは値札や広告シートの貼付作業を行うことにより、従来の一般的な粘着ラベルシートのような剥離シート(ライナー)が不要となるためコストを低減することができるという利点があり、また使用後に廃棄物となる剥離シートを必要としないので省資源および環境問題の観点からもメリットがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−264322号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のプリンタ装置は、熱活性化装置によって感熱性粘着剤層を活性化させた後に、感熱性粘着シートの印刷可能面にサーマルプリンタ装置によって所望の文字や画像等を印刷するようになっている。
【0009】
そのため、粘着力が発現された感熱性粘着シートがサーマルプリンタ装置に搬送されるため、印刷用のプラテンローラに感熱性粘着シートが貼り付いてしまい、そのままプラテンローラに巻きついてジャムを生じ易いという難点を有している。
【0010】
また、上記のようなジャムを生じ難くするために、印刷用のプラテンローラの表面を感熱性粘着シートが貼り付き難い、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の比較的表面エネルギーの低い物質を主成分とした材料で構成することも考えられるが、製造コストが嵩むという問題がある。
【0011】
また、上記のプリンタ装置では、熱活性化装置によって活性化処理を施し、サーマルプリンタ装置によって所望の文字や画像等を印刷した後に、カッター装置によって所望の長さに切断するようになっており、粘着力が発現された感熱性粘着剤がカッター装置の刃に付着して切断品質を低下させる虞があった。そこで、上記プリンタ装置では、感熱性粘着シートの切断位置に相当する前端部と後端部に感熱性粘着剤層の非活性部位(即ち、熱活性化装置による加熱処理を行わずに粘着力を生じさせていない領域)を設けるようにして、切断位置においてカッター装置の刃に感熱性粘着剤が付着する事態を回避できるようになっている。
【0012】
ところが、カッター装置によって切断された感熱性粘着シート(ラベル)の前端部と後端部には、前述のように感熱性粘着剤層が活性されずに粘着力を発現できない非活性部位が残っているため、対象物に貼付した際に、その粘着力の無い部位から剥がれやすいという問題を有していた。
【0013】
また、カッター装置によって切断する際には、感熱性粘着シートの搬送を停止して行う必要があるが、熱活性化装置のサーマルヘッドは通電が遮断された後も余熱が残るため、熱活性化装置に位置する感熱性粘着シートの感熱性粘着剤層が活性化されてサーマルヘッドに貼り付いたり、印刷可能面まで熱が達して不要な発色を生じてしまう虞があった。
【0014】
この発明は、上記問題点を解決すべく案出されたものであり、コストを上げることなく感熱性粘着シートのジャムを生じ難くすることができ、対象物から剥がれ難い活性化処理を行うことのできると共に熱活性化用サーマルヘッドの余熱による不要な活性化や発色を防止することができるプリンタ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、シート状基材の一方の面に感熱発色層から成る印刷可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シート(感熱性粘着ラベルL)の前記感熱発色層に当接して印刷を行う印刷用サーマルヘッド(10)と、前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッド(40)と、前記感熱性粘着シートを切断するカッター装置(カッターユニットC)と、前記感熱性粘着シートを搬送する搬送手段(第1,第2のステッピングモータ等)と、前記印刷用サーマルヘッド,前記活性化用サーマルヘッドおよび前記カッター装置を制御する制御手段(制御装置1500)とを少なくとも備えるプリンタ装置であって、前記制御手段は、前記感熱性粘着シートを、前記印刷用サーマルヘッド、前記活性化用サーマルヘッド、前記カッター装置の順で通過するように搬送すると共に、前記感熱性粘着シートが、前記カッター装置によって切断された後、前記感熱性粘着シートの残留部の先端を、前記印刷用サーマルヘッドの印刷位置または前記活性化用サーマルヘッドの加熱位置まで戻すように、前記搬送手段を制御するようにした。
【0016】
これにより、感熱性粘着シートは、前記印刷用サーマルヘッドで印刷可能面に印刷処理が行われ、次に前記活性化用サーマルヘッドで感熱性粘着剤層の活性化処理が行われ、その後に前記カッター装置によって所定の長さに切断されるため、従来のように印刷処理より先に活性化処理が行われることにより印刷用のプラテンローラに感熱性粘着シートが貼り付いてジャムを生じる事態を回避することができる。
【0017】
また、感熱性粘着シートの先頭側が所定の切断位置で、カッター装置によって切断された後、感熱性粘着シートの切断位置から手前の残留部の先端が印刷用サーマルヘッドの位置または活性化用サーマルヘッドの位置まで戻されるようになっているので、感熱性粘着シートの切断位置から手前の残留部の先端部に、熱活性化処理が施されない部位が残っていたとしても、次回の処理で活性化用サーマルヘッドによって確実に熱活性化処理が施されるため、少なくとも切断後の感熱性粘着シートの先端部の感熱性粘着剤層に非活性化部(粘着力を発現しない領域)が生じることが防止され、対象物に貼付した際に剥がれ難くすることができる。
【0018】
また、感熱性粘着シートの切断位置から手前の残留部の先端が印刷用サーマルヘッドの位置または活性化用サーマルヘッドの位置まで戻されるため、活性化用サーマルヘッドによる不要な活性化や発色を防止することができる。
【0019】
また、前記活性化用サーマルヘッドの温度を測定する温度センサ(K)をさらに備え、前記制御手段は、該温度センサにより測定された前記活性化用サーマルヘッドの温度が所定値以上の場合には、前記感熱性粘着シートの搬送を継続し、測定された前記活性化用サーマルヘッドの温度が所定値(例えば、70℃)以下の場合には、前記感熱性粘着シートの切断位置が前記カッター装置の切断部で停止するように前記搬送手段を駆動させると共に、前記カッター装置を駆動させて切断を行うようにできる。これにより、感熱性粘着シートがカッター装置で切断される際に、活性化用サーマルヘッドは所定温度以下となっているので、余熱によって感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0020】
また、前記感熱性粘着シートの切断位置が前記カッター装置に達した際に、前記活性化用サーマルヘッドが所定温度以下となるように、前記活性化用サーマルヘッドから前記カッター装置までの距離および前記搬送手段の搬送速度が、設定されるようにできる。これにより、カッター装置で感熱性粘着シートの切断処理を行う際に、OLE_LINK1活性化用サーマルヘッドに位置する感熱性粘着シートが、OLE_LINK1活性化用サーマルヘッドの所定温度以上の余熱によって感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0021】
また、前記活性化用サーマルヘッドの表面を前記感熱性粘着シートから離間させるサーマルヘッド離間手段がさらに設けられ、前記制御手段は、前記感熱性粘着シートの切断位置が前記カッター装置に達した際に、前記搬送手段を停止させると共に、前記サーマルヘッド離間手段を作動させるようにできる。これにより、カッター装置で感熱性粘着シートの切断処理を行う際に、活性化用サーマルヘッドに位置する感熱性粘着シートが、活性化用サーマルヘッドから離間されるため、活性化用サーマルヘッドによって感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態をより確実に回避することができる。
【0022】
また、前記サーマルヘッド離間手段は、前記活性化用サーマルヘッドの下面側に設けられ、該活性化用サーマルヘッドと共に上下動可能な作動杵部材と、該作動杵部材の一部と当接して回転運動を上下動運動に変換させるカム機構とから構成されるようにできる。これにより、簡易且つ安価な構成によりサーマルヘッド離間手段を実現することができる。
【0023】
また、前記サーマルヘッド離間手段は、前記活性化用サーマルヘッドの下面側に設けられ、該活性化用サーマルヘッドと共に上下動可能な作動杵部材と、該作動杵部材の一部と当接して上下動させるアクチュエータとから構成されるようにしてもよい。これにより、簡易な構成によりサーマルヘッド離間手段を実現することができる。
【0024】
なお、前記アクチュエータは、ソレノイド,空気圧シリンダ装置,油圧シリンダ装置の何れかで構成されるようにできる。これにより、活性化用サーマルヘッドの上下動を容易に実現することができる。
【0025】
また、前記感熱性粘着シートの切断位置は、前記活性化用サーマルヘッドによる活性化が終了した位置から搬送方向の反対方向に所定距離だけ離れた非活性部位とされるようにできる。これにより、感熱性粘着シートの切断位置において感熱性粘着剤層を非活性とすることができ、カッター装置の刃に感熱性粘着剤が付着して切断品質を低下させる事態を回避することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は第1の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P1の構成を示す概略図、図2はそのサーマルプリンタ装置P1の制御ブロック図である。
【0028】
図1において、サーマルプリンタ装置P1は、感熱性粘着ラベルLの搬送方向(図上は右方向)に、印刷ユニットI、熱活性化装置としての熱活性ユニットA、カッターユニットCの順にそれぞれのユニットが配設されて構成されている。なお、印刷ユニットIの近傍には、長尺の感熱性粘着ラベルLを巻回した感熱性粘着シートのロールRが配設されている。
【0029】
印刷ユニットIは、印刷用サーマルヘッド10と、該印刷用サーマルヘッド10に圧接されるプラテンローラ11と、プラテンローラ11を回転させる図示しない駆動系(例えば第1ステッピングモータM1とギア列等)を備えている。
そして、図1においてプラテンローラ11を時計回りに回動させることにより、ロールRから感熱性粘着ラベルLを引き出し、引き出された感熱性粘着ラベルLに感熱方式の印刷を行ってから、右側方向へ搬出するようになっている。また、印刷用サーマルヘッド10は、図示しない加圧手段(例えば、コイルバネや板バネ等)を備え、その弾撥力により印刷用サーマルヘッド10の表面がプラテンローラ11に圧接されるようになっている。
【0030】
印刷用サーマルヘッド10の発熱素子H1は、ドット印刷が可能なようにヘッドの幅方向に並設された複数の比較的小さな抵抗体で構成されている。一方、後述する熱活性用サーマルヘッド40の電気的発熱源としての発熱素子H2は、印刷用のようにドット単位で分割されている必要はなく、レーザープリンタ等に用いられる熱バーのように連続した抵抗体としてもよい。また、サーマルヘッドや熱バーに代えて、レーザープリンタ等に用いられる円柱状の抵抗体を回動させる熱ロールを採用することも可能である。
【0031】
なお、印刷用サーマルヘッド10と熱活性用サーマルヘッド40とに同じ構成の抵抗体を用いることにより部品を共通化してコストの低廉化を図ることもできる。
【0032】
ここで、本実施形態で用いた感熱性粘着ラベルLは特に制限されないが、例えばラベル状基材の表面側に断熱層および感熱発色層(印刷が可能な層)とが形成され、裏面側に感熱性粘着剤が塗布乾燥されてなる感熱性粘着剤層が形成された構造を有している。なお、感熱性粘着剤層は、熱可塑性樹脂、固体可塑性樹脂等を主成分とする感熱性粘着剤からなる。また、感熱性粘着ラベルLは、前記断熱層を有しないものや、感熱発色層の表面に保護層または有色印刷層(予め印刷されている層)が設けられているものでもよい。
【0033】
そして、後述する制御装置1500からの印刷信号に基づいて、印刷用サーマルヘッド10および印刷用プラテンローラ11(第1ステッピングモータM1)が稼働することにより感熱性粘着ラベルLの感熱発色層(印刷可能面)に対して所望の印刷を行うことができる。
【0034】
熱活性ユニットAは、例えば図示しない駆動源(第2ステッピングモータM2)によって回動され、印刷ユニットIから搬送されてきた感熱性粘着ラベルLの挿入、排出を行う挿入用ローラ30と排出用ローラ31を備え、その挿入用ローラ30と排出用ローラ31の間に、熱活性用サーマルヘッド40と、この熱活性用サーマルヘッド40に圧接される熱活性用プラテンローラ41が配設されている。熱活性用プラテンローラ41は駆動系(例えば第2ステッピングモータM2とギア列等)を備えており、熱活性用プラテンローラ41を時計回りに回動させ、挿入用ローラ30および排出用ローラ31によって感熱性粘着ラベルLを右側方向へ搬送するようになっている。なお、熱活性用プラテンローラ41は、例えば硬質ゴム等で構成される。
【0035】
カッターユニットCは、熱活性ユニットAによって熱活性処理が行われた感熱性粘着ラベルLを適当な長さで切断するためのものであり、電動モータ等の駆動源(図示省略)によって作動される可動刃20、固定刃21等から構成されている。なお、可動刃20の図示しないカッター駆動部20Aは後述する制御装置1500の制御により所定のタイミングで作動されるようになっている。
【0036】
また、感熱性粘着ラベルLの有無を検出するセンサS1からS3が、感熱性粘着シートのロールRと印刷ユニットIとの間、挿入用ローラ30と熱活性用プラテンローラ41との間、カッターユニットCの後段にそれぞれ配設されている。
【0037】
また、熱活性用サーマルヘッド40には温度を測定する温度センサKが配設されている。
【0038】
ここで、サーマルプリンタ装置P1の制御装置1500は、図2に示すように、制御部を統括するワンチップのマイクロコンピュータ1000と、マイクロコンピュータ1000によって実行される制御プログラム等を格納するROM1010と、各種印刷フォーマット等を格納するRAM1020と、印刷データや印刷フォーマットデータ等の入力、設定あるいは呼び出しを行うための操作部1030と、印刷データ等を表示する液晶表示パネル等で構成される表示部1040と、制御部と駆動装置間のデータの入出力を行うインタフェース1050とから構成されている。
【0039】
インタフェース1050には、印刷ユニットIの印刷用サーマルヘッド10の発熱素子H1、熱活性ユニットAの熱活性用サーマルヘッド40の発熱素子H2、カッターユニットCのカッター駆動部20A、第1〜第3ステッピングモータM1〜M3、感熱性粘着ラベル検出センサS1〜S3がそれぞれ接続されている。
【0040】
なお、図中、第3ステッピングモータM3またはソレノイド80は、図8〜図10に示すようなサーマルヘッド離間機構V1,V2の駆動源を示している。
【0041】
ここで、上記のような構成の第1の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P1の動作を概説すると、制御装置1500の制御により、感熱性粘着シートのロールRから引き出された感熱性粘着ラベルLは、まず、印刷ユニットIにおいて印刷可能面(図1では表側)に所定の感熱印刷が行われ、熱活性ユニットAに搬送される。
【0042】
次いで、熱活性ユニットAにおいて、感熱性粘着ラベルLの感熱性粘着剤層の熱活性化処理が施されて粘着力が発現された後、カッターユニットCに搬送される。
【0043】
そして、感熱性粘着ラベルLが所定長さ分搬送されて、切断位置GがカッターユニットCの刃(20,21)に到来した際に、感熱性粘着ラベルLの搬送を停止させ、可動刃20を駆動させて切断処理を行う。
【0044】
この際に、詳細な制御手順は後述するが、熱活性用サーマルヘッド40上に位置する感熱性粘着ラベルLの熱活性と発色を防止する熱活性・発色防止処理が実行される。即ち、カッターユニットCで感熱性粘着ラベルLを切断する際には、感熱性粘着ラベルLの搬送を停止して行うが、熱活性ユニットAにおいて熱活性化処理が終了して発熱素子H2への通電を遮断した後も、所定時間は余熱が残留するため、熱活性用サーマルヘッド40上に位置する感熱性粘着ラベルLに不要な熱活性や発色を生じる虞があった。そのため、この不要な熱活性や発色を防止する必要がある。
【0045】
本実施形態における熱活性・発色防止処理では、熱活性用サーマルヘッド40の温度を温度センサKで測定し、その温度が所定温度(例えば、70℃)以下になるまで感熱性粘着ラベルLの搬送を継続し、所定温度以下になった場合に、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCの刃(20,21)の位置に到来するように調節して切断処理を行っている。これにより、感熱性粘着ラベルLの切断を行う際には、熱活性用サーマルヘッド40は所定温度以下に冷えているため、感熱性粘着ラベルLの不要な熱活性や発色を防止することができる。
【0046】
なお、感熱性粘着ラベルLの切断処理終了後、制御装置1500の制御により、感熱性粘着ラベルLの残留部は通常の搬送方向とは逆方向(図1では左側)に搬送され、先端部が印刷ユニットIの印刷用サーマルヘッド10の手前で停止される。これにより、感熱性粘着ラベルLの切断位置Gから手前の残留部の先端部に、熱活性化処理が施されない部位が残っていたとしても、次回の処理で熱活性化用サーマルヘッド40によって確実に熱活性化処理が施されるため、少なくとも切断後の感熱性粘着ラベルL1の先端部の感熱性粘着剤層に非活性化部(粘着力を発現しない領域)が生じることが防止され、対象物に貼付した際に剥がれ難くすることができる。
【0047】
また、熱活性化用サーマルヘッド40に対する通電のタイミングを制御することにより、感熱性粘着ラベルLの切断位置Gとして、熱活性化用サーマルヘッド40による活性化が終了した位置から搬送方向と反対方向に所定距離(例えば、数ミリ)だけ離れた非活性部位を形成することができる。これにより、感熱性粘着ラベルLの切断位置Gにおいて感熱性粘着剤層を非活性とすることができ、カッターユニットCの刃(20,21)に感熱性粘着剤が付着して切断品質を低下させる事態を回避することができる。尤も、切断された感熱性粘着ラベルL1の一方の端部には、例えば図6に示すように非活性部位Nが残ることになるが、僅かな幅であるので、貼付性能に与える影響は軽微であると考えられる。
【0048】
ここで、余熱による熱活性・発色防止処理の具体的な処理手順について図3,図4のフローチャートおよび図5の説明図を参照して説明する。
【0049】
余熱による熱活性・発色防止処理が開始されると、まず、ステップS100でセンサS3がオン状態であるかオフ状態であるかが判定される。オン状態である場合にはそのまま待機し、オフ状態と判定された場合にはステップS101に移行する。
【0050】
ステップS101では、センサS1がオン状態であるかオフ状態であるかが判定される。オフ状態と判定された場合にはステップS102に移行して、紙無しエラー表示を表示部1040に出力して待機状態となる。これにより、ユーザは、ロールRの交換や紙詰まりの除去を行うことができる。
【0051】
一方、センサS1がオン状態であると判定された場合には、印刷ユニットIの第1ステッピングモータM1および熱活性ユニットAの第2ステッピングモータM2の正回転を開始して感熱性粘着ラベルLの搬送を開始し、ステップS104に進んで、印刷ユニットIの印刷用サーマルヘッド40による印刷処理を開始する。
【0052】
次いで、ステップS105に移行して、センサS2のオン・オフ状態を判定する。そして、オフ状態の場合には、ステップS106に移行して、熱活性ユニットAの第2ステッピングモータM2が所定数回転したか否かが判定され、Noの場合にはステップS105に戻って搬送を継続し、Yesの場合にはステップS107で第1,第2ステッピングモータM1,M2を停止させると共に、ステップS108で「紙づまりが発生しました」等のエラー表示を行って待機する。
【0053】
一方、ステップS105でセンサS2がオン状態であると判定された場合には、ステップS109に移行して、熱活性ユニットAの熱活性用サーマルヘッド40に通電を開始して感熱性粘着ラベルLの熱活性化処理を開始する。
【0054】
次いで、ステップS110に移行して所定時間経過後に印刷処理を終了し、ステップS111に移行して所定時間経過後に熱活性処理を終了する(即ち、熱活性用サーマルヘッド40への通電を遮断する)。
【0055】
これにより、図5に示すように、感熱性粘着ラベルLの先端部がカッターユニットCを通過して搬送される状態となる。
【0056】
次に、図4のフローチャートのAにジャンプしてステップS112で熱活性用サーマルヘッド40の余熱温度は70℃以下であるか否かが判定される。なお、この余熱温度は、70℃に限定されるものではなく、感熱性粘着ラベルLの感熱性粘着剤層や感熱発色層の温度特性に合わせて適宜変更することができることはいうまでもない。
【0057】
そして、Noである場合にはそのまま待機して冷めるのを待ち、Yesの場合にはステップS113に移行する。
【0058】
ステップS113では、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCを通過したか否かが判定される。この判定は、例えば第1,第2ステッピングモータM1,M2の回転数を計数することにより行われる。そして、Noの場合にはステップS115に移行し、Yesの場合にはステップS114に進んで、第1,第2ステッピングモータM1,M2を所定数だけ逆回転させ、ステップS15において所定のタイミングで第1,第2ステッピングモータM1,M2を停止させる。これにより、切断位置GとカッターユニットCの刃(20,21)との位置合わせが行われる。
【0059】
次いで、ステップS116で、カッターユニットCのカッター駆動部20Aが駆動され可動刃20による切断処理が実行される。
これにより、図5(b)に示すように、貼付用の感熱性粘着ラベルL1が切断される。この際に、後続の感熱性粘着ラベルLの搬送は停止されているので、熱活性用サーマルヘッド40上に感熱性粘着ラベルLの一部が停止した状態で当接することとなるが、熱活性用サーマルヘッド40は70℃以下に冷えているので、不要の熱活性や発色が生じる事態を回避することができる。
【0060】
次いで、ステップS117に移行して、第1,第2ステッピングモータM1,M2を逆転させる。これにより、図5(c)に示すように、後続の感熱性粘着ラベルLを通常の搬送方向とは逆方向(図5では左方向)への搬送が開始される。次に、ステップS118に移行して、センサS2のオン・オフが判定され、オフ状態であると判定された場合にはステップS119に移行して所定時間経過後に第1,第2のステッピングモータM1,M2を停止して待機状態となる。これにより、図5(d)に示すように、後続の感熱性粘着ラベルLの先端部が印刷用サーマルヘッド10の手前に位置する状態で停止させることができる。したがって、次回のラベル発行時に印刷処理および熱活性化処理を感熱性粘着ラベルLの先頭から確実に行うことができる。
【0061】
一方、ステップS118でNoと判定された場合には、ステップS120に移行して、第1,第2ステッピングモータM1,M2が所定数回転したか否かが判定され、Noの場合にはそのまま回転を継続し、Yesの場合にはステップS121で第1,第2ステッピングモータM1,M2を停止すると共に、ステップS122で「異常が発生しました」等のエラー表示を出力して待機状態となる。
【0062】
このように、本実施形態によれば、感熱性粘着ラベルLは、印刷用サーマルヘッド10で印刷可能面に印刷処理が行われ、次に熱活性化用サーマルヘッド40で感熱性粘着剤層の活性化処理が行われ、その後にカッターユニットCによって所定の長さに切断されるため、従来のように印刷処理より先に活性化処理が行われることにより印刷用プラテンローラに感熱性粘着ラベルが貼り付いてジャムを生じる事態を回避することができる。
【0063】
また、感熱性粘着ラベルLの先頭側が所定の切断位置Gで、カッターユニットCによって切断された後、感熱性粘着ラベルLの切断位置から手前の残留部(後続の感熱性粘着ラベルL)の先端が印刷用サーマルヘッド10の位置または熱活性化用サーマルヘッド40の位置まで戻されるようになっているので、感熱性粘着ラベルLの切断位置Gから手前の残留部の先端部に、熱活性化処理が施されない部位が残っていたとしても、次回の処理で熱活性化用サーマルヘッド40によって確実に熱活性化処理が施されるため、少なくとも切断後の感熱性粘着ラベルLの先端部の感熱性粘着剤層に非活性化部(粘着力を発現しない領域)が生じることが防止され、対象物に貼付した際に剥がれ難くすることができる。
【0064】
また、熱活性化用サーマルヘッド40の温度を測定する温度センサKを備え、この温度センサKにより測定された温度が所定値(例えば、70℃)以上の場合には、感熱性粘着ラベルLの搬送を継続し、測定された温度が所定値(例えば、70℃)以下となった場合には、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCに到来して停止するように第1,第2ステッピングモータM1,M2を駆動させると共に、カッターユニットCを駆動させている。これにより、感熱性粘着ラベルLがカッターユニットCで切断される際に、熱活性化用サーマルヘッド40は所定温度以下となっているので、余熱によって感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0065】
次に、図7(a)〜(d)の説明図を参照して、第2の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P2について説明する。
サーマルプリンタ装置P2の構成は、上記第1の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P1と略同様であるが、温度センサKが無い点と、熱活性化用サーマルヘッド40の発熱素子H2からカッターユニットCの刃(20,21)までの距離が離れている点において異なる。
【0066】
熱活性化用サーマルヘッド40の発熱素子H2からカッターユニットCの刃(20,21)までの距離Yは、図7(a)に示すように、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCの刃(20,21)の位置に達した際に、熱活性化用サーマルヘッド40が所定温度(例えば、70℃)以下となるように設定されている。これにより、カッターユニットCで感熱性粘着ラベルLの切断処理を行う際に、熱活性化用サーマルヘッド40は既に所定温度(例えば、70℃)以下に冷えているため、余熱によって感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0067】
なお、距離Yは、感熱性粘着ラベルLの搬送速度(第1,第2のステッピングモータの回転速度等)によっても異なるので、それらのパラメータを考慮して決定される。
【0068】
また、カッターユニットCで感熱性粘着ラベルLの切断処理を行った後は、第1の実施形態の場合と同様に、図7(b)の状態から第1,第2ステッピングモータM1,M2が逆転されて、通常の搬送方向とは逆方向(図7(c)では左方向)に搬送され、図7(d)に示すように印刷用サーマルヘッド10の手前で停止されるように制御される。これにより、次回のラベル発行時に印刷処理および熱活性化処理を感熱性粘着ラベルLの先頭から確実に行うことができる。
【0069】
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態のように温度センサKによる熱活性化用サーマルヘッド40の温度測定結果に基づいて感熱性粘着ラベルLの搬送時間や停止位置を調整する制御を行うことなく、熱活性化用サーマルヘッド40の発熱素子H2からカッターユニットCの刃(20,21)までの距離Yを適当に設定するだけの簡易な構成で、余熱による熱活性化や不要の発色を防止することができる。
【0070】
次に、図8〜図10を参照して、第3の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P3について説明する。
第3の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P3は、第1の実施形態のサーマルプリンタ装置P1から温度センサKを省くと共に、熱活性化用サーマルヘッド40を熱活性用プラテンローラ41から離脱させるサーマルヘッド離間機構V1を設けた構成となっている。そして、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCの刃(20,21)の位置に達した際に、第1,第2のステッピングモータM1,M2を停止させると共に、サーマルヘッド離間機構V1を作動させる。これにより、カッターユニットCによって感熱性粘着ラベルLの切断処理を行う際に、熱活性化用サーマルヘッド40に位置する感熱性粘着ラベルLの感熱粘着剤層が、熱活性化用サーマルヘッド40の表面から離間されるため、余熱によって感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0071】
サーマルヘッド離間機構V1は、図9(a),(b)に示すように、熱活性化用サーマルヘッド40の下面側に設けられ、熱活性化用サーマルヘッド40と共に上下動可能なL字状の作動杵部材50と、作動杵部材50の水平部50aと当接して回転運動を上下動運動に変換させるカム機構60と、通常時において熱活性化用サーマルヘッド40を熱活性用プラテンローラ41に対して押圧する作動杵部材50の下方に配設されるバネ70とから構成されている。
【0072】
カム機構60は、偏心カム60と回転軸62と図示しない駆動源としての第3ステッピングモータM3とから構成されている。
【0073】
そして、上記第1の実施形態に係るサーマルプリンタ装置P1と同様の制御により、感熱性粘着ラベルLの搬送処理、印刷処理、熱活性化処理が行われ、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCの刃(20,21)の位置に達したと判定された際に、第3ステッピングモータM3の駆動を開始し、偏心カム60を図9の(a)の位置から、図上、反時計回りに180度回転させて、図9の(b)の状態とする。
【0074】
これにより、作動杵部材50および熱活性化用サーマルヘッド40は、偏心カム60の作用により下方に押し下げられ、熱活性化用サーマルヘッド40に位置する感熱性粘着ラベルLの感熱粘着剤層と熱活性化用サーマルヘッド40の表面とが離間される。したがって、カッターユニットCによる切断処理を行うために搬送が停止された感熱性粘着ラベルLが、熱活性化用サーマルヘッド40の余熱により感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0075】
特に、本実施形態では、上記第1,2実施形態のように、熱活性化用サーマルヘッド40が所定温度以下となるまで待つ必要がないので、より迅速なラベルの発行を行うことができる。
【0076】
また、図10に示すように、カム機構60に代えて、ソレノイド80を駆動源とするサーマルヘッド離間機構V2を採用することもできる。
このサーマルヘッド離間機構V2は、熱活性化用サーマルヘッド40の下面にソレノイド80のプランジャ81を係合させた構造となっている。そして、感熱性粘着ラベルLの切断位置GがカッターユニットCの刃(20,21)の位置に達したと判定された際に、ソレノイド80を駆動させ、プランジャ81を図10の(a)の位置から、図10の(b)のように引き下げた状態とする。
【0077】
これにより、作動杵部材50および熱活性化用サーマルヘッド40は、下方に移動され、熱活性化用サーマルヘッド40に位置する感熱性粘着ラベルLの感熱粘着剤層と熱活性化用サーマルヘッド40の表面とが離間される。したがって、カッターユニットCによる切断処理を行うために搬送が停止された感熱性粘着ラベルLが、熱活性化用サーマルヘッド40の余熱により感熱性粘着剤層が活性化されたり、印刷可能面の感熱発色層が発色してしまう事態を確実に回避することができる。
【0078】
なお、ソレノイド80に代えて,空気圧シリンダ装置,油圧シリンダ装置等の種々のアクチュエータを用いることも可能である。
【0079】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0080】
例えば、上記実施形態では、印刷ユニットIの第1ステッピングモータM1と、熱活性ユニットAの第2ステッピングモータM2とによって、感熱性粘着ラベルLの搬送を行っていたが、これに代えて、所定構造のギア列を用いて一つのステッピングモータで搬送処理を行うようにしてもよい。
【0081】
また、熱活性化用サーマルヘッド40の余熱を短時間で取り除くことができるように、冷却ファン等の冷却手段を設けることも考えられる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプリンタ装置は、シート状基材の一方の面に感熱発色層から成る印刷可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記感熱発色層に当接して印刷を行う印刷用サーマルヘッドと、前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッドと、前記感熱性粘着シートを切断するカッター装置と、前記感熱性粘着シートを搬送する搬送手段と、前記印刷用サーマルヘッド,前記活性化用サーマルヘッドおよび前記カッター装置を制御する制御手段と、を少なくとも備えるプリンタ装置であって、前記制御手段は、前記感熱性粘着シートを、前記印刷用サーマルヘッド、前記活性化用サーマルヘッド、前記カッター装置の順で搬送すると共に、前記感熱性粘着シートが、前記カッター装置によって切断された後、前記感熱性粘着シートの残留部の先端を前記印刷用サーマルヘッドの印刷位置または前記活性化用サーマルヘッドの加熱位置まで戻すように、前記搬送手段を制御するようにしたので、従来のように印刷処理より先に活性化処理が行われることにより印刷用のプラテンローラに感熱性粘着シートが貼り付いてジャムを生じる事態を回避することができるという効果がある。
【0083】
また、感熱性粘着シートの先頭側が所定の切断位置で、カッター装置によって切断された後、感熱性粘着シートの切断位置から手前の残留部の先端が印刷用サーマルヘッドの位置または活性化用サーマルヘッドの位置まで戻されるようになっているので、感熱性粘着シートの切断位置から手前の残留部の先端部に、熱活性化処理が施されない部位が残っていたとしても、次回の処理で活性化用サーマルヘッドによって確実に熱活性化処理が施されるため、少なくとも切断後の感熱性粘着シートの先端部の感熱性粘着剤層に非活性化部(粘着力を発現しない領域)が生じることが防止され、対象物に貼付した際に剥がれ難くすることができるという効果がある。
【0084】
また、感熱性粘着シートの切断位置から手前の残留部の先端が印刷用サーマルヘッドの位置または活性化用サーマルヘッドの位置まで戻されるため、活性化用サーマルヘッドによる不要な活性化や発色を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルプリンタ装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明に係るサーマルプリンタ装置の制御ブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係るサーマルプリンタ装置の余熱による熱活性・発色防止処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3の処理手順の続きを示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係るサーマルプリンタ装置の動作を示す説明図である。
【図6】カッターユニットCによって切断された感熱性粘着ラベルL1を示す説明図である。
【図7】第2の実施形態に係るサーマルプリンタ装置の動作を示す説明図である。
【図8】第3の実施形態に係るサーマルプリンタ装置の構成を示す概略図である。
【図9】第3の実施形態に係るサーマルプリンタ装置のサーマルヘッド離間機構V1の構成および動作を示す説明図である。
【図10】第3の実施形態に係るサーマルプリンタ装置のサーマルヘッド離間機構V2の構成および動作を示す説明図である。
【符号の説明】
P1,P2,P3 サーマルプリンタ装置
R ロール状の感熱性粘着ラベル(感熱性粘着シート)
L,L1 感熱性粘着ラベル(感熱性粘着シート)
I 印刷ユニット
10 印刷用サーマルヘッド
11 印刷用プラテンローラ
A 熱活性ユニット
H1,H2 発熱素子
C カッターユニット
20 可動刃
21 固定刃
30 引き込みローラ
31 排出ローラ
40 熱活性用サーマルヘッド
41 熱活性用プラテンローラ
50 作動杵部材
60 カム
70 バネ
S1,S2,S3 感熱性粘着ラベルの検出センサ
K 温度センサ
1500 制御装置
1000 マイクロコンピュータ
M1 第1ステッピングモータ
M2 第2ステッピングモータ
M3 第3ステッピングモータ
80 ソレノイド
G 切断位置
V1,V2 サーマルヘッド離間機構
N 非活性部位

Claims (8)

  1. シート状基材の一方の面に感熱発色層から成る印刷可能面が、他方の面に感熱性粘着剤層がそれぞれ形成されてなる感熱性粘着シートの前記感熱発色層に当接して印刷を行う印刷用サーマルヘッドと、前記感熱性粘着剤層を加熱して活性化させるための活性化用サーマルヘッドと、前記感熱性粘着シートを切断するカッター装置と、前記感熱性粘着シートを搬送する搬送手段と、前記印刷用サーマルヘッド,前記活性化用サーマルヘッドおよび前記カッター装置を制御する制御手段と、を少なくとも備えるプリンタ装置であって、
    前記制御手段は、
    前記感熱性粘着シートを、前記印刷用サーマルヘッド、前記活性化用サーマルヘッド、前記カッター装置の順で通過するように搬送すると共に、
    前記感熱性粘着シートが、前記カッター装置によって切断された後、前記感熱性粘着シートの残留部の先端を前記印刷用サーマルヘッドの印刷位置または前記活性化用サーマルヘッドの加熱位置まで戻すように、前記搬送手段を制御することを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記活性化用サーマルヘッドの温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記制御手段は、
    該温度センサにより測定された前記活性化用サーマルヘッドの温度が所定値以上の場合には、前記感熱性粘着シートの搬送を継続し、
    測定された前記活性化用サーマルヘッドの温度が所定値以下の場合には、前記感熱性粘着シートの切断位置が前記カッター装置の切断部で停止するように前記搬送手段を駆動させると共に、前記カッター装置を駆動させて切断を行うことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 前記感熱性粘着シートの切断位置が前記カッター装置に達した際に、前記活性化用サーマルヘッドが所定温度以下となるように、前記活性化用サーマルヘッドから前記カッター装置までの距離および前記搬送手段の搬送速度が、設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ装置。
  4. 前記活性化用サーマルヘッドの表面を前記感熱性粘着シートから離間させるサーマルヘッド離間手段がさらに設けられ、
    前記制御手段は、
    前記感熱性粘着シートの切断位置が前記カッター装置に達した際に、前記搬送手段を停止させると共に、前記サーマルヘッド離間手段を作動させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のプリンタ装置。
  5. 前記サーマルヘッド離間手段は、
    前記活性化用サーマルヘッドの下面側に設けられ、該活性化用サーマルヘッドと共に上下動可能な作動杵部材と、
    該作動杵部材の一部と当接して回転運動を上下動運動に変換させるカム機構と、
    から構成されていることを特徴とする請求項4に記載のプリンタ装置。
  6. 前記サーマルヘッド離間手段は、
    前記活性化用サーマルヘッドの下面側に設けられ、該活性化用サーマルヘッドと共に上下動可能な作動杵部材と、
    該作動杵部材の一部と当接して上下動させるアクチュエータと、
    から構成されていることを特徴とする請求項4に記載のプリンタ装置。
  7. 前記アクチュエータは、ソレノイド,空気圧シリンダ装置,油圧シリンダ装置の何れかで構成されていることを特徴とする請求項6に記載のプリンタ装置。
  8. 前記感熱性粘着シートの切断位置は、前記活性化用サーマルヘッドによる活性化が終了した位置から搬送方向の反対方向に所定距離だけ離れた非活性部位であることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のプリンタ装置。
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