JP2005000538A - 弾球遊技機の透明板保持枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属補強板を打抜きまたは曲げにより保持金具を金属補強板と一体成形することにより、額縁部の成形が簡単になり、面倒な手間と多くの時間が省略され作業能率が高まり、製作コストも低廉になし得る弾球遊技機の透明板保持枠を提供する。
【解決手段】遊技盤4を覆うようにして弾球遊技機Pの前面一側に軸着されると共に中央開口部15を有し額縁状に成形される額縁部16と該中央開口部15の裏側に配置され該中央開口部15を覆うガラス扉枠17とを備え、前記額縁部16は装飾枠材18と該装飾枠材18の裏面に重合され前記ガラス扉枠17を保持する保持金具23が設けられた金属補強板19とからなる透明板保持枠5であって、前記保持金具23は前記金属補強板19に該金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにして設けられた構成からなる。
【選択図】 図2
【解決手段】遊技盤4を覆うようにして弾球遊技機Pの前面一側に軸着されると共に中央開口部15を有し額縁状に成形される額縁部16と該中央開口部15の裏側に配置され該中央開口部15を覆うガラス扉枠17とを備え、前記額縁部16は装飾枠材18と該装飾枠材18の裏面に重合され前記ガラス扉枠17を保持する保持金具23が設けられた金属補強板19とからなる透明板保持枠5であって、前記保持金具23は前記金属補強板19に該金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにして設けられた構成からなる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤の遊技部を覆うようにして弾球遊技機の前面に装着される透明板保持枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば弾球遊技機であるパチンコ遊技機の透明板保持枠には次のようなものがある。この透明板保持枠すなわち表枠は、中央開口部を有し額縁状に成形される額縁部とこの裏面側に配置され該中央開口部を覆うガラス扉枠とからなる。額縁部は金属板をプレス等して形成され、また、その裏面に金属製の取付座が複数溶接固定されており、これら取付座にガラス扉枠を取り付けるための取付金具を螺子止めするようにしている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−166007号公報(第2−3頁、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載された表枠では、金属製の額縁部に同じく金属製の複数の取付座を逐一溶接固定し、更に各取付座にガラス扉枠を取り付けるための取付金具を螺子止めし、この取付金具によりガラス扉枠を取付固定するようにしているので、取付金具の取り付けに溶接または螺子止めといった面倒な手間と多くの時間が掛かっており、作業能率が悪いばりか表枠の製作コストを高める一要因になっているという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、金属補強板の打抜きまたは曲げにより保持金具を金属補強板と一体成形することにより、額縁部の成形が極めて簡単になり、面倒な手間と多くの時間が省略され作業能率が高まるばかりか製作コストも低廉になし得る弾球遊技機の透明板保持枠を提供することを目的とするものである。
【0006】
かかる目的を達成するため本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠は、遊技盤を覆うようにして弾球遊技機の前面一側に軸着されると共に中央開口部を有し額縁状に成形される額縁部と該中央開口部の裏側に配置され該中央開口部を覆うガラス扉枠とを備え、前記額縁部は装飾枠材と該装飾枠材の裏面に重合され前記ガラス扉枠を保持する保持金具が設けられた金属補強板とからなる透明板保持枠であって、前記保持金具は前記金属補強板に該金属補強板を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにして設けられた構成からなる。
【0007】
このように、金属補強板を打抜きまたは折曲げるのみで保持金具を該金属補強板に一体成形により成形できるようにしていることから、額縁部の成形が簡単になって作業能率が向上し、これにより透明板保持枠の製作コストを低廉になし得る。更に、前記弾球遊技機に軸着するための軸着部や透明板保持枠が開かないように施錠するための係止部材も同様に金属補強板と一体成形できる。これにより、全く溶接、螺子止めを必要とせずに金属補強板を打抜きまたは折曲げするのみで保持金具、軸着部といった金属補強板の周辺部材すべてを一体成形により設けられることとなり、作業能率が格段に向上するばかりか製作コストも低廉になし得る。
【0008】
また、前記係止部材は、金属補強板に該金属補強板を打抜きまたは折曲げるのみで簡単に成形されることから、その位置も自由に変更できる。よって、例えば係止部材が係脱自在に係合するフック部材を備えた施錠装置の取付位置が異なっている他の弾球遊技機であっても十分に対処でき使用範囲が広い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠の実施の形態を図面と共に説明する。なお、弾球遊技機にはパチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球があるが、その一例としてパチンコ遊技機について説明する。図1は本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図である。図において1は機枠、2は該機枠1の前面一側に開閉可能に軸着される前面枠であり、この前面枠2に開口3が開設され、その裏側に遊技盤4が前記開口3にその遊技部4aが臨むようにして配置される。前面枠2の前面には前記遊技盤4の遊技部4aを覆うようにして透明板保持枠5が軸着され、その下方に同じく軸着される前面板6が配置される。前面板6の前面に打球発射部(図示せず。)にパチンコ球を供給するための打球供給皿7が装着されている。また、前面枠2の下部前面には打球供給皿7から溢れるパチンコ球を貯留する余剰球受皿8が装着されると共にその一側に操作ハンドル9が設けられている。
【0010】
前記遊技盤4の前面に、遊技部4aを囲うように内側ガイドレール10aと外側ガイドレール10bとが渦巻き状に配設される。前記遊技部4aには、そのほぼ中央に表示部11aを備えた可変表示装置11が配置され、また、その下方に弾球であるパチンコ球の入賞により前記表示部11aの文字、数字、図形等の表示を変動表示させる始動入賞口12が配置される。更に、その下方に位置して前記変動した表示が一定の時間経過後に停止して特定の表示を示し、遊技者にとって有利な特別遊技状態になったとき、一定の条件の下で開閉扉13aを所定回数開成させ一度に多くの入賞球が得られる入賞装置13が配置される。また、14,14はその両側に配設される一般入賞口である。
【0011】
透明板保持枠5は、その横幅が前面枠2の横幅と同じ寸法に設定され、図2に示すように中央に中央開口部15を有する額縁部16とその裏側に配設され中央開口部15を塞ぐガラス扉枠17とから構成される。更に詳しく説明すると、額縁部16は、透光性の合成樹脂材によって前面が所望の形状に成形される装飾枠材18とその裏面に重合される金属補強板19とからなる。装飾枠材18は、裏側が開放され上辺両側に発光ダイオードを設けた配線基板20が取着され、発光ダイオードが点灯することにより電飾効果が発揮できるようになっている。また、裏面の所定位置には金属補強板19をビス止めするため螺子孔22を有するボス21が複数個突設されている。
【0012】
金属補強板19は、額縁部16の裏側に隠れるようにして配置される大きさを有し、図3、図4(イ)に示すように該金属補強板19の裏側であってほぼ方形状をなす中央開口部15の両側縁15a,15aと下側縁15bとに沿ってガラス扉枠17を上から落とし込み嵌め込んで保持させる保持金具23が設けられる。この保持金具23は金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより中央開口部15を囲うようにしてコ字状に一体成形される。すなわち、各側縁15a,15bに沿って後方へ突出しかつ金属補強板19の裏面に対しほぼ直角をなす複数の支持片24が列設されている。各支持片24には、金属補強板19の裏面から最も近い位置、中間の位置、最も遠い位置の三段階に分かれて支持片24とほぼ直角をなしかつ同じく内側へ折れ曲る第1折り曲げ片25a、第2折り曲げ片25b、第3折り曲げ片25cが設けられている。これにより、図4(ロ)に示すように金属補強板19の裏面と第1折り曲げ片25aとの間及び第2折り曲げ片25bと第3折り曲げ片25cとの間が取付溝26,26になる。
【0013】
金属補強板19の一側上下部に、同様にして該金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより軸着部27a,27bが一体に成形されている。上部の軸着部27aは、金属補強板19の前面に対しほぼ直角をなす支軸片28が前方ヘほぼ鉛直に突設され、その先端部に上下端面が開放されるほぼ鉛直な軸筒29が一体に設けられている。一方、下部の軸着部27bは、金属補強板19の前面に対しほぼ直角をなす支軸片30が前方ヘほぼ水平に突設され、その先端部に前記軸筒29と一直線上に並ぶ軸孔31が開設されている。
【0014】
金属補強板19の左右両側縁には、金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより、長手方向に沿って後方へ折れ曲る不正防止片32,33が設けられている。これにより透明板保持枠5の左右側からピアノ線などの細い線材を差し込み、その先端部を透明板保持枠5内を介して遊技盤4面に這わして故意に入賞球を発生させるという不正行為を防止するようにしている。
【0015】
前記一方の不正防止片33には、その上下部の先端部にそれぞれ金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより、金属補強板19の後面から所定の間隔離しかつ該金属補強板19の後面と平行をなす係止部材34,34が一体に成形されている。これは、透明板保持枠5が開閉自在に軸着されることから、前面枠2側へ回動して透明板保持枠5を閉めた場合、その状態をロックするためのもので、図示は省略するがこれと対向する前面枠2側にはフック部材を備えた施錠装置が装着され、前記各係止部材34がフック部材に係脱自在に係止できるようになっている。金属補強板19の所定の位置には前記各ボス21の螺子孔22に対応位置してビス挿通孔35が開設されている。
【0016】
ガラス扉枠17は、図2に示すように方形状の縁枠36の前後面にほぼ同じ大きさをなす方形状の2枚の透明板37を所定の間隔離し平行に配置して成形される。また、縁枠36の外周面にはその長手方向に沿った両側にそれぞれ平行な2本の突条38が設けられ、この両突条38,38が前記保持金具23の各取付溝26,26に嵌入することになる。前記透明板37は、ガラス板または合成樹脂板が選ばれる。
【0017】
そして、装飾枠材18の後側に金属補強板19を配置すると共に各ビス挿通孔35を介して各ボス21の螺子孔22にビス39を螺合させて金属補強板19を装飾枠材18に固着する。更に、金属補強板19の裏側に設けた保持金具23の両取付溝26,26に各辺の両突条38,38を上から嵌入させてガラス扉枠17を取り付ける。このようにして、組み立てられた透明板保持枠5は、パチンコ遊技機Pの前面枠2の前面に配置し、上部の支軸片28の軸筒29や下部の支軸片30の軸孔31に前面枠2側の支軸(図示せず。)を挿通して開閉自在に軸着される。
【0018】
図5(イ)(ロ)は他の実施の形態に係る保持金具を示すものである。この保持金具23aも金属補強板19の裏側であってほぼ方形状をなす中央開口部15の両側縁15a,15aと下側縁15bに沿って設けられる。すなわち、各側縁15a,15a,15bに金属補強板19の裏面に対してほぼ直角に後方へ折れ曲る溝板40が設けられる。この溝板40は各側縁15a,15a,15bの長さよりも少し短く成形されている。そして、打抜きまたは折曲げにより、各溝板40にその長手方向に沿って金属補強板19の裏面から最も近い位置、中間の位置、最も遠い位置の三段階に分かれて溝板40とほぼ直角をなしかつ同じく内側へ折れ曲る第1折り曲げ片41a、第2折り曲げ片41b、第3折り曲げ片41cが設けられる。第1折り曲げ片41aと第2折り曲げ片41bは互いに隣接すると共に一定の間隔離して複数列設されるが、第3折り曲げ片41cは全体で一枚になっている。これにより、図5(ロ)に示すように金属補強板19の裏面と第1折り曲げ片41aとの間及び第2折り曲げ片41bと第3折り曲げ片41cとの間が取付溝26,26になる。
【0019】
図6(イ)(ロ)も他の実施の形態に係る保持金具を示すものである。また、この保持金具23bも金属補強板19の裏側であってほぼ方形状をなす中央開口部15の両側縁15a,15aと下側縁15bに沿って設けられる。すなわち、各側縁15a,15a,15bに金属補強板19の裏面に対してほぼ直角に後方へ折れ曲る溝板42が設けられる。この溝板42は各側縁15a,15a,15bの長さよりも少し短く成形されている。そして、打抜きまたは折曲げにより、各溝板42にその長手方向に沿って金属補強板19の裏面から最も近い位置、中間の位置、最も遠い位置の三段階に分かれて溝板42とほぼ直角をなしかつ同じく内側へ折れ曲る第1折り曲げ片43a、第2折り曲げ片43b、第3折り曲げ片43cが設けられる。第1折り曲げ片43aと第2折り曲げ片43bは互いに千鳥足状に配置されると共に一定の間隔離して複数列設されるが、第3折り曲げ片43cは全体で一枚になっている。これにより、金属補強板19の裏面と第1折り曲げ片43aとの間及び第2折り曲げ片43bと第3折り曲げ片43cとの間が取付溝26,26になる。
なお、保持金具23,23a,23bは前記構成に限るものではなく、他の構成であっても良いこと勿論である。
【0020】
このように、本発明はガラス扉枠17を取り付けるための保持金具23,23a,23bを金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにしたので、保持金具23,23a,23bを取付けるに溶接や螺子止めが一切不要になる。また、他の軸着部27a,27bや係止部材34までもが打抜きまたは折曲げることにより一体成形されるので、金属補強板19に設けられる保持金具23,23a,23b、軸着部27a,27bなどの周辺部材がすべて金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより一体成形できることになり、作業能率が格段に向上するばかりか透明板保持枠の製作コストも低廉になし得る。
【0021】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠は、金属補強板を打抜きまたは折曲げるのみで保持金具を該金属補強板に一体成形により成形できるようにしていることから、額縁部の成形が簡単になって作業能率が向上し、これにより透明板保持枠の製作コストを低廉になし得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図。
【図2】透明板保持枠の後から見た分解斜視図。
【図3】金属補強板の後から見た斜視図。
【図4】(イ)保持金具部位の拡大斜視図。
(ロ)(イ)のX−X線断面図。
【図5】(イ)他の保持金具部位の拡大斜視図。
(ロ)(イ)のY−Y線断面図。
【図6】(イ)他の保持金具部位の拡大斜視図。
(ロ)(イ)のZ−Z線断面図。
【符号の説明】
4 遊技盤
5 透明板保持枠
15 中央開口部
16 額縁部
17 ガラス扉枠
18 装飾枠材
19 金属補強板
23,23a,23b 保持金具
P 弾球遊技機(パチンコ遊技機)
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤の遊技部を覆うようにして弾球遊技機の前面に装着される透明板保持枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば弾球遊技機であるパチンコ遊技機の透明板保持枠には次のようなものがある。この透明板保持枠すなわち表枠は、中央開口部を有し額縁状に成形される額縁部とこの裏面側に配置され該中央開口部を覆うガラス扉枠とからなる。額縁部は金属板をプレス等して形成され、また、その裏面に金属製の取付座が複数溶接固定されており、これら取付座にガラス扉枠を取り付けるための取付金具を螺子止めするようにしている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−166007号公報(第2−3頁、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に記載された表枠では、金属製の額縁部に同じく金属製の複数の取付座を逐一溶接固定し、更に各取付座にガラス扉枠を取り付けるための取付金具を螺子止めし、この取付金具によりガラス扉枠を取付固定するようにしているので、取付金具の取り付けに溶接または螺子止めといった面倒な手間と多くの時間が掛かっており、作業能率が悪いばりか表枠の製作コストを高める一要因になっているという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、金属補強板の打抜きまたは曲げにより保持金具を金属補強板と一体成形することにより、額縁部の成形が極めて簡単になり、面倒な手間と多くの時間が省略され作業能率が高まるばかりか製作コストも低廉になし得る弾球遊技機の透明板保持枠を提供することを目的とするものである。
【0006】
かかる目的を達成するため本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠は、遊技盤を覆うようにして弾球遊技機の前面一側に軸着されると共に中央開口部を有し額縁状に成形される額縁部と該中央開口部の裏側に配置され該中央開口部を覆うガラス扉枠とを備え、前記額縁部は装飾枠材と該装飾枠材の裏面に重合され前記ガラス扉枠を保持する保持金具が設けられた金属補強板とからなる透明板保持枠であって、前記保持金具は前記金属補強板に該金属補強板を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにして設けられた構成からなる。
【0007】
このように、金属補強板を打抜きまたは折曲げるのみで保持金具を該金属補強板に一体成形により成形できるようにしていることから、額縁部の成形が簡単になって作業能率が向上し、これにより透明板保持枠の製作コストを低廉になし得る。更に、前記弾球遊技機に軸着するための軸着部や透明板保持枠が開かないように施錠するための係止部材も同様に金属補強板と一体成形できる。これにより、全く溶接、螺子止めを必要とせずに金属補強板を打抜きまたは折曲げするのみで保持金具、軸着部といった金属補強板の周辺部材すべてを一体成形により設けられることとなり、作業能率が格段に向上するばかりか製作コストも低廉になし得る。
【0008】
また、前記係止部材は、金属補強板に該金属補強板を打抜きまたは折曲げるのみで簡単に成形されることから、その位置も自由に変更できる。よって、例えば係止部材が係脱自在に係合するフック部材を備えた施錠装置の取付位置が異なっている他の弾球遊技機であっても十分に対処でき使用範囲が広い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠の実施の形態を図面と共に説明する。なお、弾球遊技機にはパチンコ遊技機、アレンジボール機、雀球があるが、その一例としてパチンコ遊技機について説明する。図1は本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図である。図において1は機枠、2は該機枠1の前面一側に開閉可能に軸着される前面枠であり、この前面枠2に開口3が開設され、その裏側に遊技盤4が前記開口3にその遊技部4aが臨むようにして配置される。前面枠2の前面には前記遊技盤4の遊技部4aを覆うようにして透明板保持枠5が軸着され、その下方に同じく軸着される前面板6が配置される。前面板6の前面に打球発射部(図示せず。)にパチンコ球を供給するための打球供給皿7が装着されている。また、前面枠2の下部前面には打球供給皿7から溢れるパチンコ球を貯留する余剰球受皿8が装着されると共にその一側に操作ハンドル9が設けられている。
【0010】
前記遊技盤4の前面に、遊技部4aを囲うように内側ガイドレール10aと外側ガイドレール10bとが渦巻き状に配設される。前記遊技部4aには、そのほぼ中央に表示部11aを備えた可変表示装置11が配置され、また、その下方に弾球であるパチンコ球の入賞により前記表示部11aの文字、数字、図形等の表示を変動表示させる始動入賞口12が配置される。更に、その下方に位置して前記変動した表示が一定の時間経過後に停止して特定の表示を示し、遊技者にとって有利な特別遊技状態になったとき、一定の条件の下で開閉扉13aを所定回数開成させ一度に多くの入賞球が得られる入賞装置13が配置される。また、14,14はその両側に配設される一般入賞口である。
【0011】
透明板保持枠5は、その横幅が前面枠2の横幅と同じ寸法に設定され、図2に示すように中央に中央開口部15を有する額縁部16とその裏側に配設され中央開口部15を塞ぐガラス扉枠17とから構成される。更に詳しく説明すると、額縁部16は、透光性の合成樹脂材によって前面が所望の形状に成形される装飾枠材18とその裏面に重合される金属補強板19とからなる。装飾枠材18は、裏側が開放され上辺両側に発光ダイオードを設けた配線基板20が取着され、発光ダイオードが点灯することにより電飾効果が発揮できるようになっている。また、裏面の所定位置には金属補強板19をビス止めするため螺子孔22を有するボス21が複数個突設されている。
【0012】
金属補強板19は、額縁部16の裏側に隠れるようにして配置される大きさを有し、図3、図4(イ)に示すように該金属補強板19の裏側であってほぼ方形状をなす中央開口部15の両側縁15a,15aと下側縁15bとに沿ってガラス扉枠17を上から落とし込み嵌め込んで保持させる保持金具23が設けられる。この保持金具23は金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより中央開口部15を囲うようにしてコ字状に一体成形される。すなわち、各側縁15a,15bに沿って後方へ突出しかつ金属補強板19の裏面に対しほぼ直角をなす複数の支持片24が列設されている。各支持片24には、金属補強板19の裏面から最も近い位置、中間の位置、最も遠い位置の三段階に分かれて支持片24とほぼ直角をなしかつ同じく内側へ折れ曲る第1折り曲げ片25a、第2折り曲げ片25b、第3折り曲げ片25cが設けられている。これにより、図4(ロ)に示すように金属補強板19の裏面と第1折り曲げ片25aとの間及び第2折り曲げ片25bと第3折り曲げ片25cとの間が取付溝26,26になる。
【0013】
金属補強板19の一側上下部に、同様にして該金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより軸着部27a,27bが一体に成形されている。上部の軸着部27aは、金属補強板19の前面に対しほぼ直角をなす支軸片28が前方ヘほぼ鉛直に突設され、その先端部に上下端面が開放されるほぼ鉛直な軸筒29が一体に設けられている。一方、下部の軸着部27bは、金属補強板19の前面に対しほぼ直角をなす支軸片30が前方ヘほぼ水平に突設され、その先端部に前記軸筒29と一直線上に並ぶ軸孔31が開設されている。
【0014】
金属補強板19の左右両側縁には、金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより、長手方向に沿って後方へ折れ曲る不正防止片32,33が設けられている。これにより透明板保持枠5の左右側からピアノ線などの細い線材を差し込み、その先端部を透明板保持枠5内を介して遊技盤4面に這わして故意に入賞球を発生させるという不正行為を防止するようにしている。
【0015】
前記一方の不正防止片33には、その上下部の先端部にそれぞれ金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより、金属補強板19の後面から所定の間隔離しかつ該金属補強板19の後面と平行をなす係止部材34,34が一体に成形されている。これは、透明板保持枠5が開閉自在に軸着されることから、前面枠2側へ回動して透明板保持枠5を閉めた場合、その状態をロックするためのもので、図示は省略するがこれと対向する前面枠2側にはフック部材を備えた施錠装置が装着され、前記各係止部材34がフック部材に係脱自在に係止できるようになっている。金属補強板19の所定の位置には前記各ボス21の螺子孔22に対応位置してビス挿通孔35が開設されている。
【0016】
ガラス扉枠17は、図2に示すように方形状の縁枠36の前後面にほぼ同じ大きさをなす方形状の2枚の透明板37を所定の間隔離し平行に配置して成形される。また、縁枠36の外周面にはその長手方向に沿った両側にそれぞれ平行な2本の突条38が設けられ、この両突条38,38が前記保持金具23の各取付溝26,26に嵌入することになる。前記透明板37は、ガラス板または合成樹脂板が選ばれる。
【0017】
そして、装飾枠材18の後側に金属補強板19を配置すると共に各ビス挿通孔35を介して各ボス21の螺子孔22にビス39を螺合させて金属補強板19を装飾枠材18に固着する。更に、金属補強板19の裏側に設けた保持金具23の両取付溝26,26に各辺の両突条38,38を上から嵌入させてガラス扉枠17を取り付ける。このようにして、組み立てられた透明板保持枠5は、パチンコ遊技機Pの前面枠2の前面に配置し、上部の支軸片28の軸筒29や下部の支軸片30の軸孔31に前面枠2側の支軸(図示せず。)を挿通して開閉自在に軸着される。
【0018】
図5(イ)(ロ)は他の実施の形態に係る保持金具を示すものである。この保持金具23aも金属補強板19の裏側であってほぼ方形状をなす中央開口部15の両側縁15a,15aと下側縁15bに沿って設けられる。すなわち、各側縁15a,15a,15bに金属補強板19の裏面に対してほぼ直角に後方へ折れ曲る溝板40が設けられる。この溝板40は各側縁15a,15a,15bの長さよりも少し短く成形されている。そして、打抜きまたは折曲げにより、各溝板40にその長手方向に沿って金属補強板19の裏面から最も近い位置、中間の位置、最も遠い位置の三段階に分かれて溝板40とほぼ直角をなしかつ同じく内側へ折れ曲る第1折り曲げ片41a、第2折り曲げ片41b、第3折り曲げ片41cが設けられる。第1折り曲げ片41aと第2折り曲げ片41bは互いに隣接すると共に一定の間隔離して複数列設されるが、第3折り曲げ片41cは全体で一枚になっている。これにより、図5(ロ)に示すように金属補強板19の裏面と第1折り曲げ片41aとの間及び第2折り曲げ片41bと第3折り曲げ片41cとの間が取付溝26,26になる。
【0019】
図6(イ)(ロ)も他の実施の形態に係る保持金具を示すものである。また、この保持金具23bも金属補強板19の裏側であってほぼ方形状をなす中央開口部15の両側縁15a,15aと下側縁15bに沿って設けられる。すなわち、各側縁15a,15a,15bに金属補強板19の裏面に対してほぼ直角に後方へ折れ曲る溝板42が設けられる。この溝板42は各側縁15a,15a,15bの長さよりも少し短く成形されている。そして、打抜きまたは折曲げにより、各溝板42にその長手方向に沿って金属補強板19の裏面から最も近い位置、中間の位置、最も遠い位置の三段階に分かれて溝板42とほぼ直角をなしかつ同じく内側へ折れ曲る第1折り曲げ片43a、第2折り曲げ片43b、第3折り曲げ片43cが設けられる。第1折り曲げ片43aと第2折り曲げ片43bは互いに千鳥足状に配置されると共に一定の間隔離して複数列設されるが、第3折り曲げ片43cは全体で一枚になっている。これにより、金属補強板19の裏面と第1折り曲げ片43aとの間及び第2折り曲げ片43bと第3折り曲げ片43cとの間が取付溝26,26になる。
なお、保持金具23,23a,23bは前記構成に限るものではなく、他の構成であっても良いこと勿論である。
【0020】
このように、本発明はガラス扉枠17を取り付けるための保持金具23,23a,23bを金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにしたので、保持金具23,23a,23bを取付けるに溶接や螺子止めが一切不要になる。また、他の軸着部27a,27bや係止部材34までもが打抜きまたは折曲げることにより一体成形されるので、金属補強板19に設けられる保持金具23,23a,23b、軸着部27a,27bなどの周辺部材がすべて金属補強板19を打抜きまたは折曲げることにより一体成形できることになり、作業能率が格段に向上するばかりか透明板保持枠の製作コストも低廉になし得る。
【0021】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る弾球遊技機の透明板保持枠は、金属補強板を打抜きまたは折曲げるのみで保持金具を該金属補強板に一体成形により成形できるようにしていることから、額縁部の成形が簡単になって作業能率が向上し、これにより透明板保持枠の製作コストを低廉になし得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ遊技機の正面図。
【図2】透明板保持枠の後から見た分解斜視図。
【図3】金属補強板の後から見た斜視図。
【図4】(イ)保持金具部位の拡大斜視図。
(ロ)(イ)のX−X線断面図。
【図5】(イ)他の保持金具部位の拡大斜視図。
(ロ)(イ)のY−Y線断面図。
【図6】(イ)他の保持金具部位の拡大斜視図。
(ロ)(イ)のZ−Z線断面図。
【符号の説明】
4 遊技盤
5 透明板保持枠
15 中央開口部
16 額縁部
17 ガラス扉枠
18 装飾枠材
19 金属補強板
23,23a,23b 保持金具
P 弾球遊技機(パチンコ遊技機)
Claims (1)
- 遊技盤を覆うようにして弾球遊技機の前面一側に軸着されると共に中央開口部を有し額縁状に成形される額縁部と該中央開口部の裏側に配置され該中央開口部を覆うガラス扉枠とを備え、前記額縁部は装飾枠材と該装飾枠材の裏面に重合され前記ガラス扉枠を保持する保持金具が設けられた金属補強板とからなる透明板保持枠であって、前記保持金具は前記金属補強板に該金属補強板を打抜きまたは折曲げることにより一体成形するようにして設けられたことを特徴とする弾球遊技機の透明板保持枠。
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- 2003-06-13 JP JP2003169778A patent/JP2005000538A/ja active Pending
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