JP2005000408A - データキャリア付き食器 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い周波数の比較的大きなデータキャリアでも、通常の皿に特別な加工を施すことなく後付で簡単に設けることができ、しかも、皿に糸底を失うこともなく、また、内蔵させたと同様に収めることができて体裁もよく、さらに、データキャリアの熱からの保護も完全で、洗浄の際に湯の使用にも問題がないものである。
【解決手段】皿本体10の糸底11内に嵌るものとして糸底空間用凹部11′を下側面に形成したプレート12の上面に収容凹部13を形成し、この収容凹部13に無線タグによるデータキャリアを耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシート18を配設し、かつ、収容凹部13内にエポキシ樹脂19を充填して封止し、このプレート12を皿本体10の糸底11内に嵌め、接着固定した。
【選択図】 図1
【解決手段】皿本体10の糸底11内に嵌るものとして糸底空間用凹部11′を下側面に形成したプレート12の上面に収容凹部13を形成し、この収容凹部13に無線タグによるデータキャリアを耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシート18を配設し、かつ、収容凹部13内にエポキシ樹脂19を充填して封止し、このプレート12を皿本体10の糸底11内に嵌め、接着固定した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転寿司店など飲食品を食器に載せて巡回搬送し客に提供するための巡回搬送式飲食店または食堂で、用いて好適なデータキャリア付き食器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば回転寿司等の管理にデータキャリア付き皿を利用することがあり、一例として、各席毎に配置された質問装置によって、各席に着席した顧客が飲食した皿のデータキャリアから送信される無線信号を受信して、この無線信号に含まれるIDデータを再生し、各質問装置によって得られた各席毎のIDデータに基づき、飲食代金計算装置によって、各席毎に顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することにより、顧客が飲食したときに使用した皿を各席に置いておくだけで、各顧客が飲食した食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させる。
【0003】
さらに、各席の前方に設けられているテーブル下に前記各質問装置を配置し、このテーブルの上に重ね合わされた各皿のIDデータを読み出させることにより、各席の前方や上方などに邪魔な装置を配置することなく、顧客が飲食時に使用した皿を自分が着席したテーブルの前に重ねて置くだけで、各顧客が飲食した食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させることができる。
【0004】
さらに、店内に移動自在に配置されたハンディターミナルから会計指示と会計要求を出した席の番号とを示す無線信号が送信されたとき、前記飲食代金計算装置によって前記ハンディターミナルから送信された無線信号を受信して、各質問装置のうち、前記席の番号に対応する質問装置に皿のIDデータを読み取らせ、このIDデータに基づき、会計要求を出した顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することにより、各顧客が店側の従業員などに会計を要求した時点で、各顧客が飲食した食品の飲食代金計算を開始し、これによって常時、各顧客の飲食代金を計算する場合に比べて、システム側の負担を軽くし、システムの構築コストを低く抑えることができる。
【0005】
このようなデータキャリアにより、無線応答機能を持たせた食器として、下記特許文献のものが知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−56799号公報「食器類及びその製造方法」
【0007】
この特許文献1には、食器類の本体にデータキャリアを取り付けるにあたって本発明では、皿等の食器類本体を樹脂で成形する際に、データキャリアを食器類本体に成型の際に埋め込むなどして一体化するか、あるいは食器類本体にデータキャリアを収納するための収納用凹所を成形しここに配設するかしておこなうことが示されている。
【0008】
食器類本体を樹脂で成形する際にデータキャリアを食器類本体に埋め込むなどして一体化することの利点は、データキャリアを食器類本体の表面から露出させないように埋設することによって、食器類本体内にデータキャリアを保護することができ、食器を洗浄する際に洗浄剤や水等がデータキャリアに作用することを防ぐことができるという点にある。
【0009】
しかし、成形金型その他の関係で面倒な工程を必要とし、また、データキャリアに熱と圧力が作用して傷めるおそれもある。
【0010】
これに対して、食器類本体を成形する際に食器類本体にデータキャリアを収納するための収納用凹所を成形して、データキャリアを取り付けるようにすれば、データキャリアの位置決めを正確に且つ容易におこなうことができる。
【0011】
図7は特許文献1での一例を示すものであり、食器類本体1を成形する際に食器類本体1の底面の中央部に収納用凹所2を設け、データキャリア3を収納用凹所2内にはめ込んで接着剤で接着することによって、食器類本体1の下面とほぼ面一になるようにデータキャリア3を取り付けた。
【0012】
また、図8に示すように、収納用凹所2の上底面の中央部に凹陥部4を設け、この凹陥部4にはめ込んで収納用凹所2内にデータキャリア3を接着して取り付けるようにした例もある。データキャリア3を覆うように収納用凹所2内に裏蓋5をはめ込んで接着して取り付ける。裏蓋5の背面にはデータキャリア3が嵌まる凹欠部6を凹設した。
【0013】
このように裏蓋5でデータキャリア3を覆うことによって、データキャリア5が食器類本体1の下面に露出しないようにすることができ、食器を洗浄する際に洗浄剤や水等がデータキャリア2に作用することを防ぐことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記図7や図8の例では、食器類本体1に収納用凹所2を設ける必用があり、データキャリアの設置のための独自の形状をもつ専用の食器類本体1を準備しなければならない。
【0015】
また、データキャリアは性能がよい高い周波数のものほど、比較的大きなものとなり、図7や図8の例のような小さな収納用凹所2では収まりきれない。
【0016】
さらに、裏蓋5でデータキャリア3を覆う場合に、この裏蓋5をどのように嵌めこむかで、密着性が確保できにくく、完全な止封が期待できない。
【0017】
また、洗浄に湯を使用する場合が多く、熱に対するデータキャリアの保護に欠ける。
【0018】
なお、特開平11−342061号公報では、図9に示すように、食器類本体1として皿の糸底7内に電磁誘導によって情報の読み取り及び書き込みができる非接触・無電池式のデータキャリア3を液体封止樹脂8による硬化層をもって埋設したものが示される。
【0019】
この場合も、熱に対するデータキャリアの保護に欠け、糸底7内が埋まってしまい、皿としての安定性を欠き、体裁もよくない。
【0020】
この発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、高い周波数の比較的大きなデータキャリアでも、通常の皿に特別な加工を施すことなく後付で簡単に設けることができ、しかも、食器本体に糸底を失うこともなく、また、内蔵させたと同様に収めることができるので体裁もよく、さらに、止封に温度をかけないため製造工程でのデータキャリアの劣化のなく、また、完成後でもデータキャリアの熱からの保護も完全で、洗浄の際に湯の使用にも問題がないデータキャリア付き食器を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のこの発明は前記目的を達成するため、食器本体の糸底内に嵌るものとして糸底空間用凹部を下側面に形成したプレートの上面に収容凹部を形成し、この収容凹部に無線タグによるデータキャリアを耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシートを配設し、かつ、収容凹部内に樹脂を充填して封止し、このプレートを食器本体の糸底内に嵌め、接着固定したことを要旨とするものである。
【0022】
請求項1記載のこの発明によれば、データキャリアを耐熱シートで封止して耐熱データキャリアシートを形成したので、これを埋め込めば、データキャリアを熱から保護でき、湯での洗浄にも耐えられるものとなる。また、耐熱データキャリアシート自体は樹脂を充填してプレートに封止されるので振動、衝撃の影響から保護される。
【0023】
また、糸底空間用凹部を下側面に形成したプレートの上側面には比較的大きな面積で収容凹部を形成でき、この収容凹部には耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシートとする無線タグによるデータキャリアは比較的大きなものでも収納できる。
【0024】
さらに、耐熱データキャリアシート樹脂を充填して封止したプレートを糸底内に嵌め、接着固定すればよく、先にこのプレート部分を製作しておくことも可能であり、プレートを糸底内に嵌め込み後はプレートの下側面に形成した糸底空間用凹部が糸底としての機能を確保し、食器本体の設置の際の安定性が確保できる。
【0025】
また、プレートは糸底内に嵌め込まれた状態では皿と一体となり、外形からは糸底の形成リブが太くなっただけの印象しか与えないので。極めて体裁のよいものである。
【0026】
請求項2記載のこの発明は、プレートの上面の収容凹部の外周に、接着剤充填環状溝を形成することを要旨とするものである。
【0027】
請求項2記載のこの発明は、耐熱データキャリアシート樹脂を充填して封止したプレートを糸底内に嵌め、接着固定するのに、接着剤充填溝が有効に作用し、環状の接着剤でプレートを皿に確実に固定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面についてこの発明の実施の形態を詳細に説明する。図1はこの発明のデータキャリア付き食器の1実施形態を示す縦断正面図で、食器としては、回転寿司店で使用する直径15cm程度の合成樹脂製(例えばABS製)の円形の皿の場合で、図中10は食器本体としての皿本体、11は糸底を示す。
【0029】
図示は省略するが、皿本体10は装飾が施され、その色や模様等で、寿司の値段のランク分けがなされることが多い。
【0030】
このような皿本体10に対して、糸底11内にピッタリ嵌る大きさで、糸底空間用凹部11′を下側面に形成した円形のプレート12を合成樹脂で成形するが、このプレート12の上面は外周とその少し内側に同心の環状のリブ14a、14bを立ち上げ、内側のリブ14bの内部を偏平な収容凹部13とし、リブ14a、14b間を前記収容凹部の外周に形成する接着剤充填環状溝15とした。
【0031】
図4で16は本発明で使用するデータキャリアとしての無線タグであるが、これは無線自動認識ICダグ、RFIDタグ、ICタグ、コンタクトレスIDカード、リモートIDカード、リモートIDタグなどと称されるものであり、中にはコイル、コンデンサー、水晶発振器などが組み合わされた情報記憶用の素子が入っており、質問器の指定された番地の情報を読み取ることができると共に質問器から送信される情報を指定メモリー内の番地に書込んで格納されるようになっている。
【0032】
この無線タグ16としては、オムロン社製V720 13.56MZ仕様のIDタグが好適である。(従来は125KHZであったが、13.56MZ仕様にすることで小さなアンテナで情報到達距離が長くなる。)
【0033】
前記無線タグ16を2枚の耐熱シート17で挟み込むことで封止して耐熱データキャリアシート18を形成し、この耐熱データキャリアシート18を前記プレート12の上面の収容凹部13に収め、かつ、収容凹部13内にエポキシ樹脂19を充填して封止した。かかる封止は収容凹部13内に先にエポキシ樹脂19を少し充填しておき、その上に耐熱データキャリアシート18を載せ、さらに、エポキシ樹脂19をその上に流すことで行なう。
【0034】
耐熱シート17は、一例として、天然ゴム系の接着剤に強力ポリエステルのメッシュとポリエチレンフィルムを積層させたもので、接着面を有するものである。
【0035】
このようにして耐熱データキャリアシート18付きのプレート12を皿本体10の糸底11内に嵌め、接着固定するが、その際、接着剤充填環状溝15に接着剤を充填させ、また、外周側部上方にも接着剤を塗布してこのプレート12を皿本体10に接着させる。
【0036】
接着剤には有機溶剤を使用すれば、1日ほど常温で放置すると、シンナーが揮発し、接着面が硬化する。
【0037】
なお、前記実施形態は円形の皿の場合で説明したが、楕円形や矩形その他の形状の皿にも同様に適用できる。
【0038】
また、食器としては皿以外で椀や鉢にも適用できるものである。図6に社員食堂やカフェテリア等で使用する椀に本発明を適用した例を示す。図中20は椀本体である。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明のデータキャリア付き食器は、高い周波数の比較的大きなデータキャリアでも、通常の食器に特別な加工を施すことなく後付で簡単に設けることができ、しかも、食器本体に糸底を失うこともなく、また、内蔵させたと同様に収めることができて体裁もよく、さらに、データキャリアの熱からの保護も完全で、洗浄の際に湯の使用にも問題がないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータキャリア付き食器の第1実施形態を示す縦断正面図である。
【図2】この発明のデータキャリア付き食器の第1実施形態を示す一製造工程の斜視図である。
【図3】皿本体の糸底内に嵌めるプレートの斜視図である。
【図4】耐熱データキャリアシート作成の斜視図である。
【図5】皿本体の糸底内に嵌めるプレートの耐熱データキャリアシート設置後の平面図である。
【図6】この発明のデータキャリア付き食器の第2実施形態を示す縦断正面図である。
【図7】従来例の第1例を示す縦断正面図である。
【図8】従来例の第2例を示す縦断正面図である。
【図9】従来例の第3例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1…食器類本体 2…収納用凹部
3…データキャリア 4…凹陥部
5…裏蓋 6…凹欠部
7…糸底 8…液体封止樹脂
10…皿本体 11…糸底
11′…糸底空間用凹部 12…プレート
13…収容凹部 14a、14b…リブ
15…接着剤充填環状溝 16…無線タグ
17…耐熱シート 18…耐熱データキャリアシート
19…エポキシ樹脂 20…椀本体
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転寿司店など飲食品を食器に載せて巡回搬送し客に提供するための巡回搬送式飲食店または食堂で、用いて好適なデータキャリア付き食器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば回転寿司等の管理にデータキャリア付き皿を利用することがあり、一例として、各席毎に配置された質問装置によって、各席に着席した顧客が飲食した皿のデータキャリアから送信される無線信号を受信して、この無線信号に含まれるIDデータを再生し、各質問装置によって得られた各席毎のIDデータに基づき、飲食代金計算装置によって、各席毎に顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することにより、顧客が飲食したときに使用した皿を各席に置いておくだけで、各顧客が飲食した食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させる。
【0003】
さらに、各席の前方に設けられているテーブル下に前記各質問装置を配置し、このテーブルの上に重ね合わされた各皿のIDデータを読み出させることにより、各席の前方や上方などに邪魔な装置を配置することなく、顧客が飲食時に使用した皿を自分が着席したテーブルの前に重ねて置くだけで、各顧客が飲食した食品の飲食代金を自動的に計算し、これによって飲食代金を計算する際の計算ミスを無くすとともに、従業員数を少なくして、店の営業コストを低減させることができる。
【0004】
さらに、店内に移動自在に配置されたハンディターミナルから会計指示と会計要求を出した席の番号とを示す無線信号が送信されたとき、前記飲食代金計算装置によって前記ハンディターミナルから送信された無線信号を受信して、各質問装置のうち、前記席の番号に対応する質問装置に皿のIDデータを読み取らせ、このIDデータに基づき、会計要求を出した顧客が飲食した食品の種類を特定して、飲食代金を計算することにより、各顧客が店側の従業員などに会計を要求した時点で、各顧客が飲食した食品の飲食代金計算を開始し、これによって常時、各顧客の飲食代金を計算する場合に比べて、システム側の負担を軽くし、システムの構築コストを低く抑えることができる。
【0005】
このようなデータキャリアにより、無線応答機能を持たせた食器として、下記特許文献のものが知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−56799号公報「食器類及びその製造方法」
【0007】
この特許文献1には、食器類の本体にデータキャリアを取り付けるにあたって本発明では、皿等の食器類本体を樹脂で成形する際に、データキャリアを食器類本体に成型の際に埋め込むなどして一体化するか、あるいは食器類本体にデータキャリアを収納するための収納用凹所を成形しここに配設するかしておこなうことが示されている。
【0008】
食器類本体を樹脂で成形する際にデータキャリアを食器類本体に埋め込むなどして一体化することの利点は、データキャリアを食器類本体の表面から露出させないように埋設することによって、食器類本体内にデータキャリアを保護することができ、食器を洗浄する際に洗浄剤や水等がデータキャリアに作用することを防ぐことができるという点にある。
【0009】
しかし、成形金型その他の関係で面倒な工程を必要とし、また、データキャリアに熱と圧力が作用して傷めるおそれもある。
【0010】
これに対して、食器類本体を成形する際に食器類本体にデータキャリアを収納するための収納用凹所を成形して、データキャリアを取り付けるようにすれば、データキャリアの位置決めを正確に且つ容易におこなうことができる。
【0011】
図7は特許文献1での一例を示すものであり、食器類本体1を成形する際に食器類本体1の底面の中央部に収納用凹所2を設け、データキャリア3を収納用凹所2内にはめ込んで接着剤で接着することによって、食器類本体1の下面とほぼ面一になるようにデータキャリア3を取り付けた。
【0012】
また、図8に示すように、収納用凹所2の上底面の中央部に凹陥部4を設け、この凹陥部4にはめ込んで収納用凹所2内にデータキャリア3を接着して取り付けるようにした例もある。データキャリア3を覆うように収納用凹所2内に裏蓋5をはめ込んで接着して取り付ける。裏蓋5の背面にはデータキャリア3が嵌まる凹欠部6を凹設した。
【0013】
このように裏蓋5でデータキャリア3を覆うことによって、データキャリア5が食器類本体1の下面に露出しないようにすることができ、食器を洗浄する際に洗浄剤や水等がデータキャリア2に作用することを防ぐことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記図7や図8の例では、食器類本体1に収納用凹所2を設ける必用があり、データキャリアの設置のための独自の形状をもつ専用の食器類本体1を準備しなければならない。
【0015】
また、データキャリアは性能がよい高い周波数のものほど、比較的大きなものとなり、図7や図8の例のような小さな収納用凹所2では収まりきれない。
【0016】
さらに、裏蓋5でデータキャリア3を覆う場合に、この裏蓋5をどのように嵌めこむかで、密着性が確保できにくく、完全な止封が期待できない。
【0017】
また、洗浄に湯を使用する場合が多く、熱に対するデータキャリアの保護に欠ける。
【0018】
なお、特開平11−342061号公報では、図9に示すように、食器類本体1として皿の糸底7内に電磁誘導によって情報の読み取り及び書き込みができる非接触・無電池式のデータキャリア3を液体封止樹脂8による硬化層をもって埋設したものが示される。
【0019】
この場合も、熱に対するデータキャリアの保護に欠け、糸底7内が埋まってしまい、皿としての安定性を欠き、体裁もよくない。
【0020】
この発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、高い周波数の比較的大きなデータキャリアでも、通常の皿に特別な加工を施すことなく後付で簡単に設けることができ、しかも、食器本体に糸底を失うこともなく、また、内蔵させたと同様に収めることができるので体裁もよく、さらに、止封に温度をかけないため製造工程でのデータキャリアの劣化のなく、また、完成後でもデータキャリアの熱からの保護も完全で、洗浄の際に湯の使用にも問題がないデータキャリア付き食器を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のこの発明は前記目的を達成するため、食器本体の糸底内に嵌るものとして糸底空間用凹部を下側面に形成したプレートの上面に収容凹部を形成し、この収容凹部に無線タグによるデータキャリアを耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシートを配設し、かつ、収容凹部内に樹脂を充填して封止し、このプレートを食器本体の糸底内に嵌め、接着固定したことを要旨とするものである。
【0022】
請求項1記載のこの発明によれば、データキャリアを耐熱シートで封止して耐熱データキャリアシートを形成したので、これを埋め込めば、データキャリアを熱から保護でき、湯での洗浄にも耐えられるものとなる。また、耐熱データキャリアシート自体は樹脂を充填してプレートに封止されるので振動、衝撃の影響から保護される。
【0023】
また、糸底空間用凹部を下側面に形成したプレートの上側面には比較的大きな面積で収容凹部を形成でき、この収容凹部には耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシートとする無線タグによるデータキャリアは比較的大きなものでも収納できる。
【0024】
さらに、耐熱データキャリアシート樹脂を充填して封止したプレートを糸底内に嵌め、接着固定すればよく、先にこのプレート部分を製作しておくことも可能であり、プレートを糸底内に嵌め込み後はプレートの下側面に形成した糸底空間用凹部が糸底としての機能を確保し、食器本体の設置の際の安定性が確保できる。
【0025】
また、プレートは糸底内に嵌め込まれた状態では皿と一体となり、外形からは糸底の形成リブが太くなっただけの印象しか与えないので。極めて体裁のよいものである。
【0026】
請求項2記載のこの発明は、プレートの上面の収容凹部の外周に、接着剤充填環状溝を形成することを要旨とするものである。
【0027】
請求項2記載のこの発明は、耐熱データキャリアシート樹脂を充填して封止したプレートを糸底内に嵌め、接着固定するのに、接着剤充填溝が有効に作用し、環状の接着剤でプレートを皿に確実に固定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面についてこの発明の実施の形態を詳細に説明する。図1はこの発明のデータキャリア付き食器の1実施形態を示す縦断正面図で、食器としては、回転寿司店で使用する直径15cm程度の合成樹脂製(例えばABS製)の円形の皿の場合で、図中10は食器本体としての皿本体、11は糸底を示す。
【0029】
図示は省略するが、皿本体10は装飾が施され、その色や模様等で、寿司の値段のランク分けがなされることが多い。
【0030】
このような皿本体10に対して、糸底11内にピッタリ嵌る大きさで、糸底空間用凹部11′を下側面に形成した円形のプレート12を合成樹脂で成形するが、このプレート12の上面は外周とその少し内側に同心の環状のリブ14a、14bを立ち上げ、内側のリブ14bの内部を偏平な収容凹部13とし、リブ14a、14b間を前記収容凹部の外周に形成する接着剤充填環状溝15とした。
【0031】
図4で16は本発明で使用するデータキャリアとしての無線タグであるが、これは無線自動認識ICダグ、RFIDタグ、ICタグ、コンタクトレスIDカード、リモートIDカード、リモートIDタグなどと称されるものであり、中にはコイル、コンデンサー、水晶発振器などが組み合わされた情報記憶用の素子が入っており、質問器の指定された番地の情報を読み取ることができると共に質問器から送信される情報を指定メモリー内の番地に書込んで格納されるようになっている。
【0032】
この無線タグ16としては、オムロン社製V720 13.56MZ仕様のIDタグが好適である。(従来は125KHZであったが、13.56MZ仕様にすることで小さなアンテナで情報到達距離が長くなる。)
【0033】
前記無線タグ16を2枚の耐熱シート17で挟み込むことで封止して耐熱データキャリアシート18を形成し、この耐熱データキャリアシート18を前記プレート12の上面の収容凹部13に収め、かつ、収容凹部13内にエポキシ樹脂19を充填して封止した。かかる封止は収容凹部13内に先にエポキシ樹脂19を少し充填しておき、その上に耐熱データキャリアシート18を載せ、さらに、エポキシ樹脂19をその上に流すことで行なう。
【0034】
耐熱シート17は、一例として、天然ゴム系の接着剤に強力ポリエステルのメッシュとポリエチレンフィルムを積層させたもので、接着面を有するものである。
【0035】
このようにして耐熱データキャリアシート18付きのプレート12を皿本体10の糸底11内に嵌め、接着固定するが、その際、接着剤充填環状溝15に接着剤を充填させ、また、外周側部上方にも接着剤を塗布してこのプレート12を皿本体10に接着させる。
【0036】
接着剤には有機溶剤を使用すれば、1日ほど常温で放置すると、シンナーが揮発し、接着面が硬化する。
【0037】
なお、前記実施形態は円形の皿の場合で説明したが、楕円形や矩形その他の形状の皿にも同様に適用できる。
【0038】
また、食器としては皿以外で椀や鉢にも適用できるものである。図6に社員食堂やカフェテリア等で使用する椀に本発明を適用した例を示す。図中20は椀本体である。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明のデータキャリア付き食器は、高い周波数の比較的大きなデータキャリアでも、通常の食器に特別な加工を施すことなく後付で簡単に設けることができ、しかも、食器本体に糸底を失うこともなく、また、内蔵させたと同様に収めることができて体裁もよく、さらに、データキャリアの熱からの保護も完全で、洗浄の際に湯の使用にも問題がないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータキャリア付き食器の第1実施形態を示す縦断正面図である。
【図2】この発明のデータキャリア付き食器の第1実施形態を示す一製造工程の斜視図である。
【図3】皿本体の糸底内に嵌めるプレートの斜視図である。
【図4】耐熱データキャリアシート作成の斜視図である。
【図5】皿本体の糸底内に嵌めるプレートの耐熱データキャリアシート設置後の平面図である。
【図6】この発明のデータキャリア付き食器の第2実施形態を示す縦断正面図である。
【図7】従来例の第1例を示す縦断正面図である。
【図8】従来例の第2例を示す縦断正面図である。
【図9】従来例の第3例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1…食器類本体 2…収納用凹部
3…データキャリア 4…凹陥部
5…裏蓋 6…凹欠部
7…糸底 8…液体封止樹脂
10…皿本体 11…糸底
11′…糸底空間用凹部 12…プレート
13…収容凹部 14a、14b…リブ
15…接着剤充填環状溝 16…無線タグ
17…耐熱シート 18…耐熱データキャリアシート
19…エポキシ樹脂 20…椀本体
Claims (2)
- 食器本体の糸底内に嵌るものとして糸底空間用凹部を下側面に形成したプレートの上面に収容凹部を形成し、この収容凹部に無線タグによるデータキャリアを耐熱シートで封止して形成した耐熱データキャリアシートを配設し、かつ、収容凹部内に樹脂を充填して封止し、このプレートを食器本体の糸底内に嵌め、接着固定したことを特徴とするデータキャリア付き食器。
- プレートの上面の収容凹部の外周に、接着剤充填環状溝を形成する請求項1記載のデータキャリア付き食器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102005038004A1 (de) * | 2005-08-09 | 2007-02-15 | Porzellanfabrik Weiden Gebr. Bauscher, Zweigniederlassung Der Bhs Tabletop Ag | Verfahren zur Herstellung eines Geschirrteils aus Glas, Porzellan oder Keramik sowie ein solches Geschirrteil |
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2003
- 2003-06-12 JP JP2003167444A patent/JP2005000408A/ja active Pending
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