JP2005000041A - 路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器 - Google Patents

路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005000041A
JP2005000041A JP2003165581A JP2003165581A JP2005000041A JP 2005000041 A JP2005000041 A JP 2005000041A JP 2003165581 A JP2003165581 A JP 2003165581A JP 2003165581 A JP2003165581 A JP 2003165581A JP 2005000041 A JP2005000041 A JP 2005000041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
greening
container
track
rail
rails
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003165581A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Inada
純一 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WIN KK
Kochi Prefecture
Original Assignee
WIN KK
Kochi Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WIN KK, Kochi Prefecture filed Critical WIN KK
Priority to JP2003165581A priority Critical patent/JP2005000041A/ja
Publication of JP2005000041A publication Critical patent/JP2005000041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B2204/00Characteristics of the track and its foundations
    • E01B2204/14Vegetation on or around railway-tracks

Abstract

【課題】路面電車の軌道内空間の緑化において、路面電車の運行、および、周辺の交通を阻害せずに、軌道内空間を適切に緑化できるようにする。
【解決手段】互いの内面側に溝付張出部15を有する一対のレール14と、軌道内空間でレール14に沿って並べて設置され、上面が開口する皿型をなす緑化容器30と、緑化容器30に有する通水性のある底面31と、緑化容器30の側面のうちレール14に沿って配置されレール14の内面形状にしたがって変形する可撓性側面33と、緑化容器30に収容される植物栽培床40と、植物栽培床40で栽培される緑化植物42とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器に関し、詳しくは、自動車が走行する路面において、その一部に設置される路面電車軌道に設けられる緑化構造と、このような緑化構造を施工する方法と、このような緑化構造に利用される緑化容器とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】
都市の交通手段として、排気ガス放出などの環境汚染が少なく、大量輸送にも適しているなどの点で、路面電車に高い評価が与えられている。
路面電車の軌道は、アスファルト舗装などからなる道路の路面構造に埋め込まれた状態で施工される。具体的には、枕木で支持された一対のレールを、道路表面よりも少し掘り下げた位置に設置し、レールの外側およびレール間の軌道内空間には、周囲の道路と同様の舗装を行ったり、敷石を敷設したりする。レールの頭部上端と路面とがほぼ同一面になる。レールに沿って路面電車の車輪が通過する隙間空間を除いて、枕木などの軌道構造は全て、道路に埋め込まれた状態になる。
【0003】
都市空間の環境改善手段として、各種の緑化技術が提案されている。建築物の屋上や壁面で緑化植物を栽培できるようにして、二酸化炭素などを緑化植物に吸収させたり、緑化植物から酸素や水蒸気を放出させたりすれば、都市の空気環境を改善することができる。強い日射による建築物の壁面温度の上昇を抑えたり、壁面での照り返しによる歩行者への不快感をなくしたりでき、都市空間の温度上昇いわゆるヒートアイランド現象を抑えることができるとされている。
例えば、特許文献1には、浅い箱型の緑化トレイを、屋上などに並べておく技術が示されている。緑化トレイには培養土などを収容して芝生などの植物を栽培する。緑化トレイに供給された灌水は、緑化トレイの底にあけた水抜き孔から排出されるようになっている。トレイ同士を連結して固定しておけるようになっている。
【0004】
道路面における緑化技術としては、例えば、自動車が通らない中央分離帯等で非舗装の土壌が露出した部分に植物を植えたり、植物を植えた緑化ポッドを道路脇に並べておいたりすることが提案されている。
鉄道の軌道内空間を緑化する技術も知られている。例えば、軌道内空間に土壌の露出面を設け、この露出土壌で植物を栽培することが行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−186360号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の緑化技術は、自動車と電車とが同じ路面上を走行する路面電車の軌道には適用し難い。
路面電車は、通常、床が低く、車体の底面と路面との間には僅かな空間しかない。そのため、軌道内空間の路面上に、緑化ポッドや緑化トレイを並べることはできない。路面軌道は自動車が横断したり走行したりすることもあるので、軌道内空間に大きな突出物は設置できない。特許文献1に開示された建築物の屋上設置用の緑化トレイも、かなりの高さがあるので、軌道内空間の路面上には設置し難い。
【0007】
軌道内空間に、舗装をしない土壌部分を設けて植物を栽培することができる。しかし、この場合、栽培土壌の土砂や植物の根などが、レールの近くまで侵入し易く、レールの内側面に沿って走行する車輪が、土砂や植物の根などに接触して、通行に支障が生じる心配がある。
レールや枕木あるいは基盤となる砕石層などを点検したり補修したりする際には、軌道内空間の栽培土壌を撤去しなければならないことがある。軌道内空間の植物および土壌の撤去作業は非常に面倒で時間がかかる。自動車が走行する路面での作業には、作業員の安全確保対策にも手間とコストがかかる。土壌の撤去作業時に、路面に土砂が散乱すると自動車の走行に支障が出る。作業終了時に、路面の清掃あるいは洗浄を十分に行わなければならない。交通の激しい個所では、長時間にわたって交通遮断することは難しい。
【0008】
軌道内空間は、一般車両の通行は禁止されているが、救急車などの緊急用車両が通行することは避けられない。そのため、栽培土壌が掘り返されたり栽培植物が損傷したりすることがある。そのときには、栽培土壌の補修や栽培植物の植え替えなどが必要になり、その作業が完了するまでは、長時間にわたって交通を遮断しなければならない。
本発明の課題は、前記した路面電車の軌道内空間の緑化における問題点を解消して、路面電車の運行、および、周辺の交通を阻害せずに、軌道内空間を適切に緑化できるようにすることである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明にかかる路面電車軌道の緑化構造は、一対のレールが路面に埋め込み設置される路面電車の軌道における前記レール間の軌道内空間の緑化構造であって、互いの内面側に溝付張出部を有する前記一対のレールと、前記軌道内空間で前記レールに沿って並べて設置され、上面が開口する皿型をなす緑化容器と、前記緑化容器に有する通水性のある底面と、前記緑化容器の側面のうち前記レールに沿って配置されレールの内面形状にしたがって変形する可撓性側面と、前記緑化容器に収容される植物栽培床と、前記植物栽培床で栽培される緑化植物とを備える。
【0010】
〔路面電車の軌道〕
通常の路面電車における各種の軌道構造に適用できる。
基本的には、枕木などで支持された一対のレールが路面に埋め込み設置されてなる構造を備えている。
枕木は、通常は木製であるが、コンクリート製のものや人工木材製のものなどであってもよい。柱状の枕木のほか、厚板状のコンクリート盤にレールを支持させて枕木としての機能を果たす場合がある。1本の軌道には少なくとも一対のレールが間隔をあけて平行に設置される。複線軌道や交差軌道、切換軌道、引込軌道などの軌道構造の違いによっては、複数組のレールが設置されていたり、一対のレールに加えて、さらに別のレールが設置されていたりすることもある。レールは、犬釘やボルトなどの締結手段で枕木や支持盤に強固に支持固定されている。路面電車が走行する一対のレール間の空間を軌道内空間と呼ぶ。
【0011】
路面電車の場合、枕木およびレールは、路面に埋めこまれている。具体的には、レールの頭部面だけが路面に露出していて、レールの本体部分および枕木は、路面よりも低い位置にある。自動車が通常走行している道路面につながる舗装路面が、一対のレールの外側端まで臨んでいる。軌道内空間にも、周囲の路面と同様の舗装が施工される。レールの内面側と隣接する個所では、軌道内空間の路面とレールとの間に、路面電車の車輪に有するフランジ部分が通過する隙間をあける。
軌道内空間を含む路面の舗装は、アスファルト舗装やコンクリート舗装などの通常の道路面と同様の舗装構造が適用される。路面電車の軌道周辺については、ブロック板状の敷石を敷き詰めて路面を構成する場合もある。なお、路面電車の軌道には、上記のような舗装を施さず、地盤面を露出させておく場合もある。枕木の上面を露出させておいたり、砕石を敷き詰めておいたりする場合もある。
【0012】
本発明の緑化構造は、このような路面電車の軌道内空間に設置される。
〔溝付張出部を有するレール〕
本発明では、一対のレールとして、互いの内面側に溝付張出部を有するものを用いる。
溝付張出部は、路面電車の車輪に有するフランジが、路面の舗装構造などに接触することを防止するために備えられる。
レールの基本形状は「逆T字形」をなすが、このような基本形状を有するレールに対して、溝付張出部は、車輪が乗る頭部の内側にL字形に張り出して設けられる。張り出した部分とレール本体との間に、車輪のフランジ先端よりも幅が広く深い溝が構成される。
【0013】
溝付張出部の内縁を境界にして軌道内空間に舗装を行えば、舗装用のコンクリートやアスファルトなどが、溝付張出部によって確実に堰き止められる。軌道内空間が土壌のままであっても、土壌が溝付張出部よりも外側にはみだして、車輪の走行を阻害することが防げる。
溝付張出部は、「逆T字形」のレール本体を製造する際に一体成形しておくことができる。レール本体とは別個に製造して、溶接やボルト締結などの手段で一体接合することもできる。溝付張出部の材料は、レール本体と同じ材料であってもよいし、別の材料を使用することもできる。既製のレールに、追加部材として溝付張出部を取り付けることもできる。
【0014】
〔緑化容器〕
緑化植物を栽培する植物栽培床を収容する。必要に応じて、軌道内空間に設置および撤去が可能である。
緑化容器は、通常の路面舗装が存在しないか撤去されたあとの軌道内空間で、レールに沿って並べて設置される。上面が開口し、側面と底面とを有する皿型をなす。軌道内空間の枕木や砕石層などレールの支持構造の上に設置される。
<外形状>
緑化容器の平面形は、通常は矩形である。軌道の曲線部分に対応させたり、軌道内空間の幅が変わる個所に対応させたりする場合などは、台形状や一部の辺が円弧状をなすものなども採用できる。
【0015】
緑化容器の幅は、軌道内空間の幅に対応する。一対のレールにおける溝付張出部同士の内幅よりは広く、レール本体の垂直辺同士の内幅と同じ程度の幅に設定される。例えば、我が国の路面電車で一般的に採用されている狭軌レールの場合、レール幅1067mmに対して、緑化容器の幅は990〜1120mmに設定できる。
緑化容器の高さは、軌道内空間における緑化容器の収容部分の深さ、あるいは、レールの高さに対応して設定される。軌道内空間への設置状態で、緑化容器の上端がレールの頭部を超えない程度に設定される。通常は、レールの高さと同程度か少し低くなる。具体的には、10〜18.8cmの範囲になる。
【0016】
緑化容器の高さのうち、可撓性側面とそれ以外の側面とでは、高さを変えておくこともできる。可撓性側面は、使用時に湾曲されたり屈曲されたりする。そこで、使用状態で、可撓性側面とそれ以外の側面との高さが同じ程度になるように、使用前における可撓性側面の高さはそれ以外の側面の高さよりも少し大きく設定しておくことができる。
緑化容器のうち、設置時にレールと平行に配置される方向の長さは、緑化容器の製造や取扱い易さなどを考慮して決められる。通常は、レールと直交する方向の幅と同じ程度に設定できる。平面矩形の緑化容器を軌道の曲線部分に対応させるには、レールの曲線内形状を、緑化容器の直線外形を並べて近似できる程度の長さに設定しておくことが望ましい。具体的な緑化容器の長さ範囲として、100〜120cmに設定できる。
【0017】
通常、緑化容器の底面は水平な平坦面、側面は垂直面である。側面を傾斜面にしたり、湾曲面にしたりすることもできる。側面同士は垂直線状の稜線で連結されている。可撓性側面については、レールの内面形状に沿わせ易くするために、予め湾曲あるいは屈曲させておいたり、外側に膨らませておいたりすることができる。可撓性側面と他の側面との境界部分に、弛みや余裕を持たせることもできる。側面同士あるいは側面と底面との稜線部分に丸みを付けておくこともできる。
緑化容器は、全体が一体形成されてあってもよいし、複数の分割部材を組立結合して構成されるものでもよい。例えば、平坦な1枚の布状物を折り曲げたり接合したりして立体的な緑化容器を構成するようにできる。組立紙容器の構造を適用することができる。
【0018】
<材質>
緑化容器の材質は、屋外の設置環境条件に耐えるものが使用される。耐水性や耐候性などが必要とされる。取扱いが容易になるよう、軽量な材料が好ましい。また、それぞれの構造部分によって、さらに必要な機能や特性があり、それらの要求に合わせて材質が選択される。
緑化容器は、全体または一部が、柔軟に変形できる可撓性を有する。少なくとも、使用時に一対のレールに隣接して配置される一対の対向する側面が可撓性を有する側面すなわち可撓性側面となる。可撓性側面以外の側面および底面は、可撓性を有するものであってもよいし、一部または全体が可撓性のない材料で構成される場合もある。
【0019】
可撓性のある材料としては、各種の編織布、不織布、合成樹脂シート、金属箔材料などが挙げられる。複数の材料層を積層した積層材料も使用できる。編織布や不織布を構成する繊維材料は、合成繊維、天然繊維、金属繊維、無機繊維などが使用される。
緑化容器の底面は通水性を有していて、緑化容器に収容された植物栽培床の水はけを良くする。底面を構成する材料に通水性材料を用いてもよいし、通水性のない材料に通水孔や通水スリットを貫通形成して通水性を付与することもできる。非通水性材料と通水性材料とを組み合わせて構成することもできる。
【0020】
通水性材料としては、編織布や不織布、メッシュ布、多孔性シート、孔明きシートが挙げられる。通水性とともに柔軟に変形できる可撓性のある材料も使用できる。
緑化容器の全体が柔軟な変形性を有していれば、緑化容器の輸送保管時には、緑化容器を折り畳んだり巻回したりしておくことができる。
<補 強>
緑化容器の機械的強度や耐久性、耐負荷性などを向上させるために、緑化容器の主要部分を構成する基本材料とは別に補強構造を付け加えることができる。
【0021】
補強構造として、緑化容器の構造のうち、大きな外力が加わったり傷付いたり変形したりし易い個所に、緑化容器の基本材料よりも強度が高かったり、変形し難い補強材料を用いることができる。
緑化容器の補強個所として、側面の上端部分や、側面同士あるいは側面と底面との稜線部分が挙げられる。連結部や吊り部の配置個所も挙げられる。植物栽培床の重量が加わる底面が挙げられる。
具体的な補強構造として、耐荷重性に優れた合成樹脂編織布からなる強靭な帯状の補強ベルト材料を、緑化容器の内外面に貼り付けたり縫い付けたりしておくことができる。
【0022】
例えば、レールに沿って緑化容器を並べたときにレールと直交する一対の側面とその間をつなぐ底面とにわたって強靭な補強帯材を配置しておけば、底面に加わる重量や踏圧などの負荷に対して効果的に補強できる。但し、このような補強帯材は、通水性に劣る場合があるので、底面のうち植物栽培床の水はけを損なわない端近くに設けておくことが好ましい。
補強材料として、剛性の高い板材や線材、棒材などを用いることもできる。比較的に小面積の板材や短い棒材であれば、緑化容器を折り畳んだり巻回したりするのに、それほど支障は出ないようにできる。
【0023】
<連結部>
レールに沿って並べられる緑化容器同士を連結固定する機能を果たす。
隣接する緑化容器同士で対面する側面に設けられる。通常の装置物品や土木資材などにおける連結手段が採用できる。着脱容易な連結構造が好ましい。
具体的には、緑化容器の側面に貫通孔からなる連結部を設けておいて、ボルトナットで締結することができる。対面する側面に嵌め外し自在なスナップ部材や嵌合凹凸部材などを取り付けておくことができる。対面する側面の一方には回転自在なナット、他方にはネジ軸を取りつけておくことができる。面ファスナーによる絡合構造も採用できる。クリップなどの連結金具を用いることもできる。連結解除の際に切断したり破壊したりしてもよければ、リベット結合や接着、縫着などの手段も採用できる。
【0024】
布などの柔軟な材料からなる側面に設ける連結部として、ハトメ孔が採用できる。ハトメ孔にボルトや連結金具を通せば、柔軟材料を傷めることなく強固な連結が可能になる。
連結部は、前記対面する側面に対して1個所だけに設けられていてもよいが、左右の対称位置など、複数個所に設けることが望ましい。
連結部を、緑化容器と他の構造物との連結が必要な個所に設けることもできる。例えば、緑化容器とレールとを連結固定することができる。緑化容器を、レール軌道の外側空間、例えば、停車場との間の空間にも設置して緑化を図る場合には、緑化容器と停車場の内壁構造とを連結する連結部を設けておくこともできる。
【0025】
<吊り部>
緑化容器を持ち上げたり持ち運んだりする際に、緑化容器を吊り上げるのに利用される。
通常の土木資材などにおける吊り部と同様の構造が採用できる。例えば、吊り上げ用のワイヤやロープを通す吊輪や吊孔がある。吊り上げフックを引掛ける突起や凹みもある。前記した連結部を吊り部に兼用することもできる。
吊り部は、緑化容器の側面に設けることができる。側面の内外何れの側に設けてもよい。側面同士の境界である隅部に設けることもできる。側面のうち、軌道内空間への設置時にレールの内面下方に入り込んで隠れる個所よりも、常に外側に露出している個所が好ましい。
【0026】
吊り部は、緑化容器の複数個所に均等に設けておいて、緑化容器を水平状態のままで吊り上げられるようにすることが望ましい。通常は、緑化容器の平面形状で四隅近くの合計4個所に吊り部を設けておくことができる。
〔植物栽培床〕
通常の緑化トレイや緑化コンテナの技術で採用されている、緑化植物の栽培床と同様の材料や構造が適用できる。
通常の土壌材料や培養土、あるいは、これらに肥料分などが配合された栽培床材が使用される。栽培する緑化植物の種類や特性に合わせて、栽培床に用いる土や配合成分を選択することができる。栽培床の配合成分に、合成樹脂糸などで構成された網材料を小さく切ったものを加えておくと、培養土などの一体性を強化して、自動車などが通過しても掘り返されたり散乱したりし難くなる。
【0027】
保水性を高める保水材を設置しておくことができる。保水材には、吸水保持力の高い不織布や繊維集積物が使用できる。高分子吸収剤粒子なども使用できる。
緑化容器の底面に通水用の貫通孔などがあいている場合、植物栽培床の底に、緑化容器の貫通部分を覆って、土砂流出防止用のシートを敷いておくことができる。
〔緑化植物〕
緑化容器の植物栽培床で栽培できる緑化植物であれば、通常の緑化技術で採用されている緑化植物が使用できる。
【0028】
緑化容器の上端から、軌道を走行する電車の底面までの間隔が狭いので、生長が遅く、あまり高くならない矮性種の植物が好ましい。頻繁な灌水がなくても生育できる乾燥に強い植物が望ましい。自動車などで踏みつけられても回復可能な生命力の強い植物が望ましい。設置場所の気候や風土に適した植物を選択することが望ましい。
緑化植物の具体例として、エルトロ芝などの矮性芝、野芝、メキシコマンネングサなどのマンネングサ類、イワダレソウなどのイワダレソウ類が挙げられる。複数の植物を組み合わせて栽培することも可能である。
【0029】
〔下敷きシート〕
緑化容器と軌道内空間の底面との間に介装されて、緑化容器内に収容された培養土などの土砂や肥料成分などが流出するのを防止する。植物の根がはみ出すのを防止する機能も果たす。
通常の園芸技術や緑化技術で、同様の目的に使用されている材料が採用できる。緑化容器の底面における通水機能を阻害しない通水性を有しているものが使用される。例えば、不織布シートや編織布、合成樹脂の連続気泡シートなどが挙げられる。
【0030】
柔軟性や弾力性に優れたシート材料であれば、緑化容器に加わる踏圧を緩衝する機能も果たせる。
下敷きシートの材料を、緑化容器の底面裏側に積層しておくこともできる。
〔路面電車軌道の緑化方法〕
緑化構造を施工する路面電車軌道では、一対のレール間の軌道内空間をあけておく。新規の軌道建設の場合は、軌道内空間に舗装構造を施工しないで、枕木や砕石層を露出したままにしておく。レールとして、互いの内面側に溝付張出部を有するレールを敷設する。既設の軌道に緑化構造を施工する場合は、軌道内空間の舗装構造を撤去する。レールを、溝付張出部を有するレールに取り換える。
【0031】
軌道内空間に緑化容器を配置する。このとき、緑化容器には、植物栽培床および緑化植物が収容されていてもよいし、空の緑化容器だけであってもよい。両側のレールの間に緑化容器を押し込むようにする。緑化容器の対向する可撓性側面を変形させながら、レールの内面形状に沿って配置する。可撓性側面の上端が、レールの頭部上端よりも上に突き出さないようにすることが望ましい。
レールの長さ方向に沿って、緑化容器を順次隣接させて並べて置く。緑化容器の側面同士が当接する。必要に応じて、当接した側面同士を連結固定する。緑化容器は、可撓性側面がレールの内面形状に沿って嵌り込むことで、移動が規制された状態になる。レールと直交する側面も隣の緑化容器と当接することで移動が阻止される。必要であれば、緑化容器の底面を枕木や地盤に固定することもできる。
【0032】
緑化容器内に収容された植物栽培床で緑化植物を生育させれば、軌道内空間が緑化植物で緑化される。
軌道内空間は、全線にわたって緑化容器を設置して緑化構造を構築することもできるし、軌道内空間の一部のみに緑化構造を構築し、残りの部分は従来と同様のアスファルト舗装や敷石舗装にしておくこともできる。
例えば、自動車などが頻繁に横断する個所では、耐久性のある通常の舗装構造のほうが良い場合がある。具体的には、交差点や横断歩道などである。
停車場のように、車両の侵入が少ない個所は、緑化構造の構築に適している。停車場の軌道内空間を緑化しておくと、乗車待ちの人々に、適当な湿度環境を与えたり、目を楽しませたり、日射の照り返しを低減したりすることができ、緑化の効果が高い。
【0033】
緑化構造が長い距離にわたって続いている場合は、適当な距離毎に、緑化構造が途切らせて、通常の舗装部分が配置されるようにしておくことができる。この通常舗装の個所だけで、車両が横断したり車線変更したりできるように規制しておけば、緑化構造部分の傷みを少なくするとともに、緑化構造による交通への障害も少なくできる。
〔軌道内空間以外の緑化〕
軌道内空間だけでなく、軌道の周辺についても、本発明の緑化構造を適用して緑化することができる。
【0034】
例えば、複線軌道の場合、両側の軌道の中間部分を緑化することができる。この場合は、溝付張出部を有するレールのうち、溝付張出部が無いほうの側面に緑化容器の可撓性側面を配置する。可撓性側面は、レールの頭部内面から頭部よりも凹んだ垂直辺および水平な底辺に沿って湾曲するように配置される。この場合は、可撓性側面がレールの頭部に当接していても、路面電車の車輪走行には障害にならない。同じようにして、軌道の両側で、自動車の走行車線との間に一定の幅で設けられる敷石等による舗装構造を、緑化容器による緑化構造に変えることができる。軌道と停車場との間の空間にも緑化容器を配置して緑化することができる。路面の中央分離帯や路側帯の緑化にも利用できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1〜5に示す路面電車軌道の緑化構造は、全体が柔軟な布材料で構成された緑化容器を用いる。
〔路面軌道〕
図1、2に示すように、路面電車20が走行する軌道は、砕石を堆積させた砕石層10に枕木12が埋め込まれ、枕木12の上に一対のレール14、14が敷設されている。レール14は犬釘などで枕木12に固定されている。
レール14は、全体が逆T字形をなし、上端の頭部に路面電車20の車輪22が乗った状態で走行する。レール14の頭部で内面側には溝付張出部15を有する。溝付張出部15は、概略L字形をなし、レール14の頭部との間に溝が構成されている。溝付張出部15の上方に、車輪22の内面側に設けられ車輪22よりも大径のフランジ部23が配置される。フランジ部23が、溝付張出部15とレール本体との間の溝に収容された状態で、車輪22が走行する。
【0036】
レール14の外側には、自動車が走行する路面と同様のアスファルト舗装などからなる舗装構造16が施工される。舗装構造16はレール14の外側端と隣接する位置まで設けられている。
図1に示すように、緑化構造を施工する路面軌道では、一対のレール14、14の間の空間すなわち軌道内空間には、舗装構造16を施工しない。軌道内空間の底面には、枕木12および砕石層10が露出している。既設の敷石やアスファルトによる舗装構造16を撤去して、枕木12および砕石層10を露出させてもよい。軌道内空間の深さは、レール14の高さに相当する。
【0037】
〔緑化容器〕
図1に示すように、軌道内空間に緑化容器30を取り付ける。
緑化容器30の詳細な構造は、図4、5に示されている。
平面形が矩形で、上面が開口し、四方の側面32、33と底面31とで構成された皿型の容器を構成している。緑化容器30の具体的寸法例として、縦100cm(側面32,32の間)×横100cm(側面33,33の間)×高さ18cmに設定できる。これは、レール14、14の軌間106.7cm、レール高18〜10cmの軌道に対応している。
【0038】
緑化容器30の全体は、内層80と外層70との2層が積層された積層構造を有する。
内層80は、通水性があって柔軟に変形できる不織布で構成されている。例えば、ポリエステル長繊維不織布「アピール」(商品名、ユニチカ社製、厚み4mm)が使用できる。内層80は、植物栽培床40の細かい土砂などが漏れず、緑化植物42の根が伸びても内層80の外にはみださないように、目の詰まった材料である。
外層70は、ポリプロピレン糸を比較的に粗く編んだメッシュ地が用いられている。例えば、太陽工業社製のPPDX#1700が使用される。外層70も、内層80と同様に、通水性があり可撓性も優れている。外層70は内層80に比べて機械的強度および耐久性に優れている。内層80が破れたり傷付いたりするのを防ぐことができる。
【0039】
緑化容器30のうち、四周の側面32、33には、上縁に沿って上縁材72が設けられている。上縁材72は、ポリエステル製のベルト材料からなり、例えば、幅5cm、厚み2mm程度のものからなり、非常に強靭であるとともに、柔軟な変形性も有している。上縁材72によって、内層80と外層70との積層構造からなる緑化容器30の側面32、33上端における形状維持性を高め、強度や耐久性を向上できる。軌道内空間に人や自動車が侵入して、緑化容器30に大きな負荷が加わった場合でも、緑化容器30が破れたり傷付いたりすることが防げる。
【0040】
四周の上縁材72のうち、一対の対向する側面32、32には、連結部となるハトメ孔34が設けられている。ハトメ孔34は、金属製のハトメ金具を、上縁材72を貫通させて取り付けることで、ハトメ金具の中央に貫通孔が形成されたものである。ハトメ孔34にボルトを通すことで、緑化容器30の連結固定を果たすことができる。
外層70の外面には補強帯材76が取り付けられている。補強帯材76は、上縁材72と同様のポリエステル製ベルト材料からなり、対向する一対の側面32、32で左右の端部近くから、側面32、32の間の底面31にわたって連続している。補強帯材76としては、幅10cm、厚み2mm程度のものが使用される。補強帯材76も、上縁材72と同様に、緑化容器30の補強を果たす。特に、補強帯材76は、両側面32、32から底面31まで連続して設けられているので、緑化容器30に植物栽培床40を収容したままで持ち上げたり、緑化容器30の上部に大きな負荷が加わったりしたときでも、緑化容器30の底面31が抜けたり大きく変形したりすることを防止することができる。
【0041】
図5に詳しく示すように、側面32、32における補強帯材76の上端は、上縁材72の位置まで延びているとともに、先端が内側に折り返されてループを構成する形で縫い付けられている。補強帯材76の上端に設けられて貫通するループ孔が、吊り部36となる。図4に示すように、吊り部36にワイヤWなどを通して吊り上げれば、緑化容器30を持ち上げたり移送したりするのが容易である。
〔緑化構造の施工〕
図1に示すように、緑化容器30を軌道内空間に設置する。緑化容器30の幅は、レール14、14の溝付張出部15,15間の内幅よりも少し広いので、緑化容器30を幅方向に少し縮めるように変形させて、レール14,14の間に押し込む。
【0042】
図2に示すように、枕木12および砕石層10の上に載せられた緑化容器30は、その側面32、33のうち、レール14と平行に配置された側面33を柔軟に変形させて、レール14の内面形状にほぼ沿うように配置する。レール14の底辺から垂直辺の内側面を経て溝付張出部15の内側面に沿って、緑化容器30の側面33が配置される。なお、緑化容器30の側面33は、レール14の内面形状に完全に隙間なく接触している必要はない。レール14の溝付張出部15の下側に緑化容器30の側面33が入り込んだ状態になっていればよい。
図3に示すように、レール14、14で挟まれた軌道内空間には、緑化容器30をレール14に沿って隙間なく並べて配置される。緑化容器30同士が隣接するところでは、側面32、32同士のハトメ孔34、34をボルトナット38で締結固定する。緑化容器30の底面31は固定していないが、必要であれば、枕木12に釘やネジ釘、ボルトなどで固定することもできる。底面31を固定しないほうが、緑化容器30を撤去する際の作業は容易になる。
【0043】
図2に示すように、緑化容器30の内部に植物栽培床40が施工されている。植物栽培床40は、通常の緑化用栽培土が使用される。
植物栽培床40の具体的組成配合を示すと、施工面積10m当たり、洗砂(海砂)8.89m、植栽土1.27m、メッシュエレメント(商品名、ニチノー緑化社製、ポリプロピレン製の網状片)60.0kg、バンブーパウダー(商品名、三洋社製、竹の破砕片)2000リットル、タテヤマユーキ(商品名、立山エンジニアリング社製、微生物土壌改良材)400.0kg、ミクレア(商品名、三菱レイヨン社製、根圏溶出型肥料)20.0kgからなるものが挙げられる。ここで、メッシュエレメントは、植物栽培床40の耐荷重性を大幅に向上させることができる。軌道内空間に侵入した車両の負荷が加わっても、植物栽培床40が大きく損傷されない。
【0044】
植物栽培床40は、軌道内空間に設置された緑化容器30に後から供給してもよいし、予め植物栽培床40が収容された緑化容器30を軌道内空間に設置することもできる。
植物栽培床40は、緑化容器30の上端、および、レール14の溝付張出部15を超えない程度の高さで収容される。
植物栽培床40で、エルトロ芝などの緑化植物42が栽培される。緑化植物42は、種子の状態で植物栽培床40に播種して発芽育成してもよいし、予め発芽させ、ある程度まで生育させた苗を植物栽培床40に植え付けてもよい。路面の施工現場とは別の栽培場で、緑化容器30に植物栽培床40を収容して緑化植物42を栽培し、緑化植物42が十分に生育した段階で、緑化容器30を路面の緑化施工現場に搬入して設置することもできる。
【0045】
図2に示すように、緑化植物42の高さは、路面電車20の車体下面よりも少し下に配置されるようにするのが望ましい。緑化植物42が育ち過ぎた場合は、芝刈り機などで緑化植物42の高さを調整することができる。緑化植物42がレール14の溝部分や頭部まではみ出した場合も、切り揃えることができる。緑化植物42への潅水や施肥は、通常は全くしないでも良いが、必要であれば、例えば、路面軌道に潅水作業車を走行させて、潅水や肥料散布を行うこともできる。
〔緑化容器の撤去〕
必要におうじて、緑化容器30の撤去作業が行われる。
【0046】
例えば、緑化構造全体を撤去して、通常の路面舗装に戻す場合がある。緑化植物42が枯れた場合や種類を変える場合がある。レール14や枕木12などの路面構造を点検したり補修したり交換したりする場合がある。
このような場合、緑化植物42および植物栽培床40を収容したままの緑化容器30を撤去すれば、撤去作業が容易になり、周辺を汚すことも少ない。
具体的には、軌道内空間に設置された緑化容器30で、連結孔34に装着されたボルトナット38を取り外したあと、緑化容器30の吊り孔36にワイヤWを取り付けて、緑化容器30の全体を水平状態のままで吊り上げる。緑化容器30のうち、可撓性側面33、33は、レール14の下側に嵌り込んでいるので、可撓性側面33とその周辺部分を変形させてレール14の下側から引き出すようにする。
【0047】
このようにすれば、植物栽培床40の土砂などが周辺に落ちこぼれることなく、緑化容器30を含む緑化構造の全体を簡単に撤去できる。
緑化容器30が撤去されたあとの軌道内空間では、枕木12やレール14の取付個所が露出しているので、点検や補修作業は容易に実施できる。必要であれば、再び緑化容器30を設置するだけで、緑化構造を元に戻すことができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明にかかる緑化構造は、植物栽培床を収容して緑化植物を生育させる緑化容器を、軌道内空間に配置し、溝付張出部を有するレールの内面形状にしたがって緑化容器の可撓性側面を変形させることで、極めて簡単な作業によって、緑化容器を軌道内空間に安定した状態で設置することができる。
緑化容器は、枕木や地盤に強固に固定しておかなくても、左右のレール内面で動きが規制されているので、みだりに移動したりずれたりすることはない。
緑化容器は溝付張出部の内側に配置され、路面電車の車輪に有するフランジは溝付張出部の溝内を通過するので、緑化容器や植物栽培床、緑化植物が、車輪のフランジに接触したり、走行を妨害したりすることがない。
【0049】
緑化植物と植物栽培床が収容された緑化容器を、軌道内空間から取り除けば、軌道内空間や軌道周辺を汚すことなく、迅速かつ容易に緑化構造の撤去ができる。枕木や基盤構造の点検や補修作業が容易に実施できることになる。緑化構造の一部が損傷したり、部分的な改修が必要になったときは、該当する個所の緑化容器だけを取り除いたり、新たな緑化容器に交換したりするだけでよい。
緑化構造の施工および補修点検などの何れの作業についても、路面電車の運行および軌道周辺の交通を長時間にわたって遮断することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表す緑化工程の最初の段階を示す断面図
【図2】緑化構造の完成段階を示す断面図
【図3】緑化容器の設置状態を示す平面図
【図4】緑化容器の斜視図
【図5】緑化容器の要部拡大断面図
【符号の説明】
10 砕石層
12 枕木
14 レール
15 溝付張出部
16 路面構造
20 路面電車
22 車輪
23 フランジ
30 緑化容器
31 底面
32、33 側面
34 ハトメ孔
36 吊り部
40 植物栽培床
42 緑化植物
50 下敷きシート

Claims (5)

  1. 一対のレールが路面に埋め込み設置される路面電車の軌道における前記レール間の軌道内空間の緑化構造であって、
    互いの内面側に溝付張出部を有する前記一対のレールと、
    前記軌道内空間で前記レールに沿って並べて設置され、上面が開口する皿型をなす緑化容器と、
    前記緑化容器に有する通水性のある底面と、
    前記緑化容器の側面のうち前記レールに沿って配置されレールの内面形状にしたがって変形する可撓性側面と、
    前記緑化容器に収容される植物栽培床と、
    前記植物栽培床で栽培される緑化植物と
    を備える路面電車軌道の緑化構造。
  2. 前記緑化容器が、
    前記レールに沿って緑化容器を並べたときに互いに隣接する側面同士を着脱自在に連結する連結部と、
    前記緑化容器の側面の複数個所に配置され緑化容器を吊り上げる吊り部とを有する
    請求項1に記載の路面電車軌道の緑化構造。
  3. 前記緑化容器が、
    何れも可撓性および通水性を有し、不織布からなる内層とメッシュ地からなる外層とが積層されてなり、
    側面の上縁に沿って帯状に配置された強靭な上縁材と、
    前記レールに沿って緑化容器を並べたときにレールと直交する一対の側面とその間をつなぐ底面とにわたって配置された強靭な補強帯材と、
    前記上縁材に配置されたハトメ孔からなる連結部と、
    前記補強帯材の両端を前記側面の上部で折り返し接合して形成された貫通孔からなる吊り部とを有する
    請求項2に記載の路面電車軌道の緑化構造。
  4. 一対のレールが路面に埋め込み設置される路面電車の軌道における前記レール間の軌道内空間を緑化する方法であって、
    前記一対のレールとして、互いの内面側に溝付張出部を有するレールを配置する工程(a)と、
    上面が開口する皿型をなし、底面が通水性を有し、少なくとも対向する側面が可撓性を有する緑化容器を、前記軌道内空間で前記レールに沿って並べて設置し、前記可撓性側面を前記レールの内面形状に沿うように変形させる工程(b)と、
    前記緑化容器の内部に植物栽培床を配置し緑化植物を栽培する工程(c)と
    を含む路面電車軌道の緑化方法。
  5. 請求項1〜3の何れかに記載の緑化構造に用いられる緑化容器であって、
    上面が開口する皿型をなし、
    通水性のある底面を有し、
    少なくとも対向する一対の側面に、前記レールの内面形状にしたがって変形し得る可撓性側面を有し、
    前記一対の可撓性側面間の幅が、前記一対のレールの内幅に対応する
    路面電車軌道の緑化容器。
JP2003165581A 2003-06-10 2003-06-10 路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器 Pending JP2005000041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003165581A JP2005000041A (ja) 2003-06-10 2003-06-10 路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003165581A JP2005000041A (ja) 2003-06-10 2003-06-10 路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005000041A true JP2005000041A (ja) 2005-01-06

Family

ID=34092019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003165581A Pending JP2005000041A (ja) 2003-06-10 2003-06-10 路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005000041A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254768A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Allen:Kk 緑化マット、軌道緑化マットおよびその固定構造
CN107155685A (zh) * 2017-06-25 2017-09-15 花王生态工程股份有限公司 一种多功能生态绿荫停车场

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62500603A (ja) * 1984-10-26 1987-03-12 アイスナ−、ロタ−ル レ−ルを据付けるための材料
JP2002281822A (ja) * 2001-01-16 2002-10-02 Sekisui Chem Co Ltd 植生構造
JP2004137683A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Kochi Prefecture 路面電車軌道の緑化構造および緑化方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62500603A (ja) * 1984-10-26 1987-03-12 アイスナ−、ロタ−ル レ−ルを据付けるための材料
JP2002281822A (ja) * 2001-01-16 2002-10-02 Sekisui Chem Co Ltd 植生構造
JP2004137683A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Kochi Prefecture 路面電車軌道の緑化構造および緑化方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254768A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Allen:Kk 緑化マット、軌道緑化マットおよびその固定構造
CN107155685A (zh) * 2017-06-25 2017-09-15 花王生态工程股份有限公司 一种多功能生态绿荫停车场

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7901154B2 (en) Arrester bed system and method for airports and airfields
KR20100105608A (ko) 식재용 구조체, 및, 이것을 이용한 부설체
CN102182332B (zh) 轨道车库门前地面上的隙缝式截水沟系统
WO2011137073A1 (en) Multilayer assembly of fluid permeable geomatrix material for use in vegetated eco-system
WO2017131948A1 (en) Method and apparatus for constructing a vehicle parking lot on a land area
JP5318504B2 (ja) 軌道の緑化構造、及び緑化工法
JP2005000041A (ja) 路面電車軌道の緑化構造、緑化方法および緑化容器
JP2009077687A (ja) 緑化駐車場
JP2004137683A (ja) 路面電車軌道の緑化構造および緑化方法
JP2005133458A (ja) 緑化舗装路
JP5059034B2 (ja) 軌道敷き緑化装置及び同装置に用いる植物育成ブロック
KR101391276B1 (ko) 도로변의 방초구조 및 방초방법
JP2014095216A (ja) ユニット化された土のう
US20070284302A1 (en) Water permeable composite material for preventing migration of soil and/or sand particles into drainage system
US6666617B1 (en) Method and apparatus for constructing a temporary automotive vehicle parking lot
US20040258476A1 (en) Method and apparatus for constructing an automotive vehicle parking lot
EP3408448B1 (en) Railway or tramway track
JP2001064902A (ja) 舗装用ブロック及び舗装用ブロックの敷設構造
JP5108744B2 (ja) 緑化路面形成用ブロック及び該ブロックを敷設した緑化路面
CN207143613U (zh) 用于绿化段的轨道交通道床结构
JP6820559B2 (ja) 緑化システム、蒸散システム及びそれらの施工方法
JP5452380B2 (ja) 軌道緑化ユニットおよびその固定構造
JP5495433B2 (ja) 緑化マット、軌道緑化マットおよびその固定構造
EP0742318B1 (de) Massnahmen zur Luftschallverminderung bei Schienenverkehrswegen, vornehmlich bei Festen Fahrbahnen für schienengebundenen Verkehr und Verfahren zur Durchführung der Massnahmen
JP2000032854A (ja) 防草システムマット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080819