JP2004137683A - 路面電車軌道の緑化構造および緑化方法 - Google Patents

路面電車軌道の緑化構造および緑化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】路面電車の軌道内空間の緑化を、路面電車の運行を阻害せず、自動車の侵入にも対応でき、既設の軌道にも容易に適用できるようにする。
【解決手段】軌道内空間で枕木12の上方から路面16までの間に、レール14との間に間隔をあけてレール14に沿って並べて設置され、底面に通水部31を有し耐踏圧性のある皿型容器30と、皿型容器30を枕木12に固定するネジ釘38などの固定手段と、皿型容器30の内側に配置される植物栽培床40と、植物栽培床40で栽培される緑化植物42とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面電車軌道の緑化構造および緑化方法に関し、詳しくは、自動車が走行する路面において、その一部に設置される路面電車軌道に設けられる緑化構造と、このような緑化構造を施工する方法とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】
都市の交通手段として、排気ガス放出などの環境汚染が少なく、大量輸送にも適しているなどの点で、路面電車に高い評価が与えられている。
路面電車の軌道は、アスファルト舗装などからなる道路の路面構造に埋め込まれた状態で施工される。具体的には、枕木で支持された一対のレールを、道路表面よりも少し掘り下げた位置に設置し、レールの外側およびレール間の軌道内空間には、周囲の道路と同様の舗装を行ったり、敷石を敷設したりする。レールの上端面と路面とがほぼ同一面になる。レールに沿って路面電車の車輪が通過する隙間空間を除いて、枕木などの軌道構造は全て、道路に埋め込まれた状態になる。
【0003】
都市空間の環境改善手段として、各種の緑化技術が提案されている。建築物の屋上や壁面で緑化植物を栽培できるようにして、二酸化炭素などを緑化植物に吸収させたり、緑化植物から酸素や水蒸気を放出させたりすれば、都市の空気環境を改善することができる。強い日射による建築物の壁面温度の上昇を抑えたり、壁面での照り返しによる歩行者への不快感をなくしたりでき、都市空間の温度上昇いわゆるヒートアイランド現象を抑えることができるとされている。
例えば、特許文献1には、浅い箱型の緑化トレイを、屋上などに並べておく技術が示されている。緑化トレイには培養土などを収容して芝生などの植物を栽培する。緑化トレイに供給された灌水は、緑化トレイの底にあけた水抜き孔から排出されるようになっている。トレイ同士を連結して固定しておけるようになっている。
【0004】
道路面における緑化技術としては、例えば、自動車が通らない中央分離帯等で非舗装の土壌が露出した部分に植物を植えたり、植物を植えた緑化ポッドを道路脇に並べておいたりすることが提案されている。
鉄道の軌道内空間を緑化する技術も知られている。例えば、軌道内空間に土壌の露出面を設け、この露出土壌で植物を栽培することが行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−186360号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の緑化技術は、自動車と電車とが同じ路面上を走行する路面電車の軌道には適用し難い。
通常の路面電車は、床が低く、車体の底面と路面との間には僅かな空間しかないため、軌道内空間の路面上に、緑化ポッドや緑化トレイを並べることはできない。自動車が軌道を横断したり走行したりすることもあるので、軌道内空間に大きな突出物は設置できない。
軌道内空間に、舗装をしない土壌部分を設けて植物を栽培することはできる。しかし、この場合、土壌の土砂や植物の根などが、レールの近くまで侵入し易く、レールの内側面に沿って走行する車輪が、土砂や植物の根などに接触して、通行に支障が生じる心配がある。
【0007】
また、軌道内空間が広い範囲にわたって土壌であると、軌道内空間に入り込んだ自動車の車輪で柔らかい土壌が掘り返され易い。掘り返されて大きく凹んだ軌道内空間の表面は、雨水の水溜りが生じたり、その後の自動車走行に支障が出たりする。掘り返された土砂が周囲の道路上に散乱すると、交通の障害になる。路面電車の軌道内空間は、車両の通行は禁止されているが、救急車や消防自動車などの緊急車両の通行は避けられない。
特許文献1に開示された建築物の屋上設置用の緑化トレイも、ある程度の高さがあるので、軌道内空間の路面上には設置し難い。
【0008】
なお、軌道内空間に設置される構造物は、設置後に姿勢がずれたり移動したりすると、レールに沿って走行する車輪の通過障害になる。緑化トレイなどを路面上にいくら強固に固定していても、路面のアスファルト舗装が変形したり敷石がずれたりすると、路面電車の車輪通過の障害となる心配がある。
新設の路面電車軌道であれば、軌道全体の設計を変更して、適切な緑化構造が構築できる可能性はあるが、既に設置されている軌道に、後から緑化を施すには、どうしても、路面上に構造物が突出することになってしまう。
本発明の課題は、前記した路面電車の軌道内空間の緑化における問題点を解消して、路面電車の運行を阻害せず、自動車の侵入にも対応でき、既設の軌道にも容易に適用できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる路面電車軌道の緑化構造は、枕木で支持された一対のレールが路面に埋め込み設置されてなる路面電車の軌道における、前記レール間の軌道内空間の緑化構造であって、前記軌道内空間で前記枕木の上方から前記路面までの間に、前記レールとの間に間隔をあけてレールに沿って並べて設置され、底面に通水部を有し耐踏圧性のある皿型容器と、前記皿型容器を前記枕木に固定する固定手段と、前記皿型容器の内側に配置される植物栽培床と、前記植物栽培床で栽培される緑化植物とを備える。
【0010】
〔路面電車の軌道〕
通常の路面電車における各種の軌道構造に適用できる。
基本的には、枕木で支持された一対のレールが路面に埋め込み設置されてなる構造を備えている。
枕木は、通常は木製であるが、コンクリート製のものや人工木材製のものなどであってもよい。1本の軌道には少なくとも一対のレールが間隔をあけて平行に設置される。複線軌道や交差軌道、切換軌道、引込軌道などの軌道構造の違いによっては、複数組のレールが設置されていたり、一対のレールに加えて別にレールが設置されていたりすることもある。レールは、犬釘やボルトなどの締結手段で枕木に強固に支持固定されている。路面電車が走行する一対のレール間の空間を軌道内空間と呼ぶ。
【0011】
路面電車の場合、枕木およびレールは、路面に埋めこまれている。具体的には、レールの頭だけが路面に露出していて、レールの本体部分および枕木は、路面よりも低い位置にある。自動車が通常走行している道路面につながる舗装路面が、一対のレールの外側端まで延びている。軌道内空間にも、周囲の路面と同様の舗装が施工されるが、レールの内側においては、軌道内空間の路面とレールとの間に隙間をあける。この隙間は、路面電車の車輪に有するフランジ部分が通過する。
軌道内空間を含む路面の舗装は、アスファルト舗装やコンクリート舗装などの通常の道路面と同様の舗装構造が適用できる。路面電車の軌道周辺については、ブロック板状の敷石を敷き詰めて路面を構成する場合もある。なお、路面電車の軌道には、上記のような舗装を施さず、地盤面を露出させておく場合もある。枕木の上面を露出させておいたり、砕石を敷き詰めておいたりする場合もある。
【0012】
本発明の緑化構造は、このような路面電車の軌道内空間に設置される。
〔皿型容器〕
軌道内空間にレールに沿って並べて設置され、植物栽培床を収容し、緑化植物の生育を果たす。
基本的な構造は、通常の建築物の屋上や壁面の緑化に利用されている緑化トレイ、緑化コンテナなどと共通する技術が適用できる。
皿型容器の材料および構造は、十分な耐踏圧性を備えているものが採用される。具体的には、鋼材などの土木建築用の構造材料が採用できる。鋼以外のアルミなどの金属材料やコンクリートなどのセメント材料、FRP樹脂、セラミック材料も使用できる。
【0013】
皿型容器の平面形状は、レール間に帯状に延びる軌道内空間の形状に合わせて設定できる。一般的には矩形状をなす。曲線軌道であれば、矩形を円弧状に変形させた形状も採用できる。その他、扇形状や三角形状、多角形状、長円形状、楕円形状などもある。
皿型容器は、底面と側壁とを有している。側壁は通常、底面から垂直に立ち上がっているが、傾斜していたり、湾曲していたりする場合もある。側壁は、皿型容器の全周に設けられていてもよいし、一部に側壁のない個所があっても構わない。少なくとも、レールと隣接する側辺には側壁を設けておく。レールから遠い側の周辺には側壁が設けられない場合がある。レールと隣接する側辺では、皿型容器内に収容された植物栽培床や緑化植物が、レール側にはみ出さないように十分な高さが必要であるが、レールと直交する側辺の側壁は、一部または全部が、レールと隣接する側辺の側壁よりも低かったり、側壁がなかったりしても構わない。側壁のない部分あるいは低い側壁を超えて植物栽培床および緑化植物が連続的に配置されることで、緑化面が側壁で途切れず帯状につづくことになり、外観性を高めることができる。緑化植物の生育にも好都合となる。
【0014】
皿型容器の設置幅は、レールの間隔よりも狭く設定される。皿型容器を設置した状態で、レールの内側と皿型容器の側壁との間に、路面電車の車輪が十分に通過できるだけの隙間をあけておく。通常は、路面電車の車輪内面と皿型容器の側壁外面との間に約50mm程度の隙間をあけておけば、車輪のフランジ部分が十分に通過できる。
皿型容器とレールとの間隔を規制するために、皿型容器とレールの下部との間に間隔規制用の板材や棒材を配置することもできる。皿型容器の外側に突出片を張り出しておいて、突出片の先端をレールの下部側端に当接させるようにすることもできる。
【0015】
皿型容器の高さは、枕木の表面からレールの上端面までの高さに合わせて設定される。設置状態で、皿型容器の上端がレールの上端面と、ほぼ同等であるか少し低い位置にあることが望ましい。枕木と皿型容器の間に土砂流出防止用の下敷きシートなどを設置する場合は、その分だけ皿型容器の高さを少なく設定しておくことが望ましい。具体的には、レールの規格寸法によっても異なるが、通常は、皿型容器の高さを約13cm程度に設定する。レールの上端面と皿型容器の上端面との差を、5〜9mmの範囲に設定できる。なお、皿型容器の場所によって側壁の高さが違う場合は、最も高い側壁部分で皿型容器の高さを規定すればよい。
【0016】
皿型容器の底面には通水部を有する。通水部は、皿型容器内に溜まった過剰の灌水や雨水を排出する機能を果たす。また、下方の地盤や砕石層から皿型容器内への空気の通気を促す機能も果たす。
通水部としては、皿型容器の底面に、貫通孔を設けておくことができる。貫通孔の形状は、円形、長円形、多角形などが挙げられる。皿型容器を横断するスリットを設けておくこともできる。皿型容器の底面を、パンチングメタルや多孔板、網状材料で構成したり、格子構造にしたりすることもできる。底面材料が多孔質素材からなるものであれば、全面が通水性を発揮することもできる。
【0017】
皿型容器の耐踏圧性として、1個の皿型容器で、5ton以上の負荷に耐えるものが好ましい。この負荷は、総重量25tonの車両が通過時に加わる最大輪荷重に相当する。
皿型容器の耐踏圧性を高めるには、高強度材料を使用したり、側壁などの厚みを増やしたりすることが有効である。補強部材を設けておくこともできる。例えば、側壁と底面との隅に補強フランジを配置したり、表面にリブを設けたりすることができる。特に、対向する側壁間に、鋼板や鋼棒などからなる変形防止部材を架け渡して固定しておけば、対向する側壁が外側に開くような変形を有効に阻止することができる。
【0018】
<分割構造>
皿型容器を、レールと直交する幅方向に分割された構造にしておくことができる。
分割構造の皿型容器は、嵩が低く重量も軽くなるので、輸送保管などの取扱いが容易になる。
分割構造の皿型容器同士は、設置時にボルト結合や嵌合などの締結手段で一体結合することができる。それぞれの皿型容器を枕木に強固に固定しておけば、分割構造の皿型容器同士は直接に接合しておかなくても構わない。
【0019】
分割構造の皿型容器同士の間には空間があいていてもよい。空間をあけることで、皿型容器の材料削減ができる。下方の地盤との間の通水空間も広くなる。
〔連結手段〕
皿型容器には、レールに沿って前後に並べられ隣接する容器同士を連結する連結手段を設けておくことができる。
基本的には、通常の土木建築物における構造部材同士の連結手段が採用できる。例えば、ボルト・ナットによる締結が採用できる。皿型容器の側壁外面などに、互いに嵌合あるいは係合自在な連結片を備えておくこともできる。溶接やリベットによる結合も採用できるが、必要に応じて連結解除を行う必要がある場合には、着脱自在なボルト締結などが望ましい。
【0020】
〔固定手段〕
皿型容器を枕木に固定する機能を果たす。
基本的には、通常の土木建築物における構造部材同士の固定手段が採用できる。枕木の材質によって、適切な固定手段を選択することが望ましい。枕木が木質の場合、犬釘やネジ釘が採用できる。枕木に埋込ナットや植込ボルトを設置しておいて、ボルト締結で固定することもできる。
皿型容器には、釘孔やボルト孔になる貫通孔を設けておくことができる。貫通孔は、固定個所毎に設けておいてもよいし、設置時にレールに沿う方向に複数の貫通孔を並べて設置しておけば、枕木に対する皿型容器の位置が一定しなくても、複数の貫通孔のうち何れかを利用して固定することができる。レールに沿う方向に延びる長孔やスリットを設けておけば、固定位置のバラツキに容易に対応できる。
【0021】
〔植物栽培床〕
通常の緑化トレイや緑化コンテナの技術で採用されている、緑化植物の栽培床と同様の材料や構造が適用できる。
通常の土壌材料や培養土、あるいは、これらに肥料分などが配合された栽培床材が使用される。栽培する緑化植物の種類や特性に合わせて、栽培床に用いる土や配合成分を選択することができる。栽培床の配合成分に、合成樹脂糸などで構成された網材料を小さく切ったものを加えておくと、培養土などの一体性を強化して、自動車などが通過しても掘り返されたり散乱したりし難くなる。
【0022】
保水性を高める保水材を設置しておくことができる。保水材には、吸水保持力の高い不織布や繊維集積物が使用できる。高分子吸収剤粒子なども使用できる。皿型容器の内側にも、通水部を覆って土砂流出防止用のシートを敷いておくことができる。
〔緑化植物〕
皿型容器の植物栽培床で栽培できる緑化植物であれば、通常の緑化技術で採用されている緑化植物が使用できる。
皿型容器の上端から、軌道を走行する電車の底面までの間隔が狭いので、生長が遅く、あまり高くならない植物が好ましい。頻繁な灌水がなくても生育できる乾燥に強い植物が望ましい。自動車などで踏みつけられても回復可能な生命力の強い植物が望ましい。設置場所の気候や風土に適した植物を選択することが望ましい。
【0023】
緑化植物の具体例として、エルトロ芝などの矮性芝、野芝、メキシコマンネングサなどのマンネングサ類、イワダレソウなどのイワダレソウ類が挙げられる。複数の植物を組み合わせて栽培することも可能である。
〔下敷きシート〕
枕木と皿型容器の底面との間に介装されて、皿型容器内に収容された培養土などの土砂や肥料成分などが流出するのを防止する。植物の根がはみ出すのを防止する機能も果たせる。
通常の園芸技術や緑化技術で、同様の目的に使用されている材料が採用できる。皿型容器の通水部による通水機能を阻害しない通水性を有しているものが使用される。例えば、不織布シートや編織布、合成樹脂の連続気泡シートなどが挙げられる。
【0024】
柔軟性や弾力性に優れたシート材料であれば、皿型容器に加わる踏圧を緩衝する機能も果たせる。
〔緑化方法〕
前記した緑化構造は、路面電車の軌道を新設する場合にも適用できるが、既設の軌道を緑化する際にも、以下の方法を適用すれば、簡単に施工できる。
軌道内空間の路面構造を撤去し、前記枕木を露出させる工程(a)と、底面に通水部を有し耐踏圧性のある皿型容器を、前記軌道内空間で前記レールとの間に間隔をあけてレールに沿って並べ、皿型容器同士を順次連結するとともに前記枕木に固定する工程(b)と、前記皿型容器の内側に植物栽培床を設置して緑化植物を栽培する工程(c)とを含む。
【0025】
軌道内空間には、敷石やアスファルト舗装による路面構造が施工されているので、枕木の上面よりも上方の路面構造を撤去する。その結果、両側にレールが配置され底面に枕木が間隔をあけて配置された地盤が存在する凹み空間が形成される。
この凹み空間に皿型容器を並べて設置する。皿型容器は、間隔をあけて設置された枕木のうち、ちょうど下側に配置された枕木に固定すればよい。また、隣接する皿型容器同士を連結する。皿型容器同士の連結が強固であれば、皿型容器のうち枕木に固定できない場所の皿型容器があっても、連結された皿型容器を介して間接的に枕木に固定することができる。
【0026】
軌道内空間に設置された皿型容器内で、通常の緑化技術と同様に、植物栽培床を設置して緑化植物を栽培することができる。
この方法では、既設の軌道構造には大きな変更を加えることなく、簡単に軌道内空間の緑化を行うことができる。しかも、生育した緑化植物を除いては、路面上に大きく突き出す構造部分がないので、路面電車および自動車の走行に支障が生じ難い。
なお、本発明の緑化構造および緑化方法を、軌道内空間だけでなく、レールの外側の軌道周辺領域にも適用することが可能である。自動車の侵入が少ない軌道隣接部分や、停留所の周辺領域などであれば、緑化植物の損傷は少ない。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、既設の軌道に緑化を行う方法を段階的に模式的に示している。
〔軌道構造〕
図1に示すように、路面電車の軌道構造は、割石を敷き詰めたりして構築された地盤10に、木材などからなる枕木12が埋め込み施工されている。図4にも示されているように、枕木12は、一定の間隔をあけて並んでいる。
枕木12の上には、枕木12と直交する方向に延びる左右一対のレール14が固定されている。
【0028】
地盤10および枕木12の上には、アスファルト舗装などの路面構造16が構築されている。路面構造16は、一対のレール14の外側空間では、路面電車の軌道と一体になった自動車走行用の路面とつながっている。路面構造16は、レール14の上端面と同じ高さ位置で、レール14の外側面と隣接する位置まで施工されている。
一対のレール14で挟まれた空間すなわち軌道内空間にも、レール14の外側と同じ路面構造16が施工されている。図1に2点鎖線で示す範囲が、軌道内空間における路面構造16aである。
【0029】
図2に示すように、一対のレール14の上を、路面電車20が走行する。路面電車20の車輪22が、レール14に載った状態になる。車輪22は、内側に半径方向に張り出したフランジを有し、このフランジがレール14の内側縁に案内されることで、脱輪が防止されている。
路面電車20の場合、例えば、レール14の間隔すなわち軌道間隔は106.7cm、レール14の高さは14cmに設定される。枕木12の幅は20cm、ピッチ間隔は約60cmに設定される。
〔路面構造の撤去〕
軌道内空間の緑化を行う際には、軌道内空間の路面構造16aを撤去する。
【0030】
図1に示すように、路面構造16aを構成するアスファルト舗装や敷き石などが取り除かれる。路面構造16aは、左右のレール14、14までの幅で、枕木12の上面が露出する深さまでを取り除く。
露出した地盤10は、均し作業を行ったり地固め作業を行ったりしておくことができる。枕木12の上面と均一面が構成されるように、土砂や割石を追加供給することもできる。
〔皿型容器の敷設〕
図2に示すように、路面構造16aが撤去された軌道内空間に、皿型容器30を設置する。
【0031】
<下敷きシート>
皿型容器30を設置する前に、軌道内空間の底には、下敷きシート50が敷かれる。下敷きシート50は、不織布からなり、左右のレール14の内側端まで敷き詰められている。
なお、図4では、皿型容器30と枕木12との配置構造を表すために、下敷きシート50を省略して表示している。
<皿型容器>
皿型容器30は、鋼板を溶接して作製されている。図4に平面形状を示しており、矩形状をなしている。皿型容器30の四辺にはそれぞれ垂直な側壁が設けられている。左右の側壁32は、レール14の内側面よりも少し内側に離れて配置されている。これによって、路面電車20の車輪22が通過できる空間を確保している。皿型容器30の高さは、上端がレール14の上端面とほぼ一致するように設定されている。皿型容器30の具体的寸法例として、幅937mm、長さ1200mm、高さ130mmに設定できる。皿型容器30を構成する鋼板の厚みを、側壁32では9mm、底面では6mmに設定することができる。
【0032】
皿型容器30の内側には、対向する側壁間を連結する多数の補強壁33が、互いに平行で間隔をあけて配置されている。補強壁33は、皿型容器30の本体と同様の鋼板からなり、側壁32および底面に溶接固定されている。補強壁33の高さは、側壁32よりも少し低い。補強壁33の寸法として、例えば、高さ75mm、厚み25mmに設定される。
皿型容器30の底面には、多数の通水孔31が貫通している。前記した補強壁33で区切られたそれぞれの空間毎に適数個の通水孔31が均等に配置されている。通水孔31の寸法例として、φ50mmに設定できる。
【0033】
図4に示すように、皿型容器30の底面には、固定用長孔39が貫通形成されている。固定用長孔39は、皿型容器30の左右の側壁32に近い位置に、レール14と平行な長さ方向に延びている。上方から固定用長孔39に挿通したネジ釘38を、下敷きシート50を突き破って、枕木14にねじ込み固定することで、皿型容器30が枕木14に固定される。皿型容器30の下面で何れの位置に枕木14が存在していても、固定用長孔39に沿ってネジ釘38の取付位置をずらせば、確実に枕木14に固定することができる。ネジ釘38の具体例として、呼び径10mm程度の鋼製ネジ釘を4本ぐらい用いれば、皿型容器30を枕木14に強固に固定できる。
【0034】
皿型容器30には、吊下げ片35が取り付けられている。吊下げ片35は鋼材からなり、側壁32と底面とが交差する隅部で、皿型容器30の四方に配置されている。吊下げ片35に貫通形成された吊下げ孔にワイヤやフックを引掛けることで、皿型容器30の搬送および設置作業が行い易くなる。
皿型容器30の全体は、溶融亜鉛メッキが施されて耐食性を高めている。
上記のような構造の皿型容器30は、耐踏圧力が5tonを超えており、総重量25tonの車両の通過にも十分に耐えることができる。
図4に示すように、皿型容器30は、レール14の間に延びる帯状の軌道内空間に沿って、順次並べて設置される。個々の皿型容器30をネジ釘38で枕木14に固定するとともに、隣接する皿型容器30同士を連結固定する。図2に示すように、皿型容器30の側壁32には、ボルト孔36が設けられている。図4に示すように、隣接する皿型容器30のボルト孔36にボルト37を挿通して締め付け固定する。これによって、皿型容器30同士のずれを確実に阻止できる。ボルト37として、例えば、M10(呼び寸法10mm径)程度の鋼製ボルトを、1個所の連結部分に4本程度用いれば、確実な固定が果たせる。
【0035】
〔隙間塞ぎ材〕
図2に示すように、皿型容器30と左右のレール14との間に、隙間塞ぎ材18を施工する。隙間塞ぎ材18は、皿型容器30とレール14との間に露出する枕木14および地盤10の上を覆う。隙間塞ぎ材18としては、路面構造16の材料であるアスファルト材やコンクリート材、セメント材などが使用できる。予め成形された柱状の隙間塞ぎ材18を嵌め込んだり、接着したりすることもできる。隙間塞ぎ材18は、枕木14や地盤10を保護するとともに、地上から異物が落ち込んだままになって、路面電車20の車輪22が通過するのに障害となることを防止できる。
【0036】
〔緑化施工〕
皿型容器30を使って緑化施工を行う。
図3に示すように、皿型容器30の内部に、培養土や保水材、肥料分などで構成された植物栽培床40を配置する。植物栽培床40の具体的配合として、以下の配合が挙げられる。
<植物栽培床の配合例:皿型容器100基当たり>
洗砂         10.69m
真砂土        1.53m
メッシュエレメント  72.12kg
バンブーパウダー   2404リットル
タテヤマユーキ    480.8kg
ミクレア       24.04kg
この配合で、メッシュエレメント(商品名、株式会社ニチノー緑化製)は、合成樹脂の糸材を縦横に編んで網状に構成した材料である。
【0037】
植物栽培床40の上に、緑化植物42の種を蒔いたり、苗を植え付けたりして、緑化植物42を配置する。緑化植物42として、例えば、矮性芝として知られるエルトロ芝が採用される。皿型容器30の全面を緑化植物42が覆うように配置することが望ましい。予め、緑化植物42を生育させたシート状の緑化マットを、皿型容器30の内部に敷き込んでもよい。
植物栽培床40および緑化植物42が施工されたあと、灌水や施肥などの通常の育成作業を行って緑化植物42を育成する。前記したエルトロ芝などの矮性芝からなる緑化植物42は、十分に生育した状態でも比較的に背が低いままである。そのため、路面電車20が通過しても、路面電車20の排障装置や底面の構造物が緑化植物42に引っ掛かって、緑化植物42が抜き取られたり持ち去られたりすることはない。なお、緑化植物42の葉や茎の先端が切り取られたり擦り取られたりすることはあっても、その程度であれば、緑化植物42の生育には大きな支障とはならない。
【0038】
緑化植物42には、必要に応じて、灌水や追加の施肥などを行う。植えつけた当初は十分な灌水を行うことが望ましいが、ある程度まで根付いたあとは、期間をあけて定期的に水やりを行うだけでもよい。適切な植物栽培床40を使用していれば、頻繁な手入れを行わなくても、緑化植物42は良好な状態を維持できる。年間降雨量が十分に確保できる地域であれば、ほとんど灌水作業を行わなくてもよい場合もある。また、運行中の路面電車20や作業者が軌道を走行しながら散水あるいは液体肥料の散布などを行えば、それほど煩雑な手間をかけずに効率的に手入れが行える。
【0039】
緑化植物42が生育し過ぎて、路面電車20の運行に支障が出ないように、定期的に剪定することができる。生育の遅い緑化植物42であれば、例えば、秋期などに1年1回程度の剪定作業を行うだけで十分である。
上記のようにして緑化施工された路面電車の軌道では、通常の建築物や道路脇での緑化技術と同様に、二酸化炭素を吸収して酸素や水蒸気を放出することで空気環境を改善したり、日射による路面の過熱を防止したり、都市空間のヒートアイランド現象を抑制したりすることができる。
さらに、路面電車は、レールと車輪との摩擦による金属音が路面で反響して騒音を発生するが、軌道内空間に緑化植物が存在することで、金属音を吸収緩和して、騒音を低減することができる。軌道内空間が緑化してあれば、自動車の運転者に軌道内空間が侵入禁止であることを強く認識させて、頻繁な自動車の侵入によって路面電車の走行に支障がでることを防げる。特に、停留所では、路面電車を待っている人達の目を楽しませたり、排気ガスによる悪影響を軽減したり、路面からの照り返しで不快な思いをすることをなくしたりすることができ、路面電車の利用促進に貢献できる。
【0040】
〔自動車の走行〕
路面電車20の軌道内は、路面を通行する自動車が侵入しないように規制されているが、誤って侵入する自動車や緊急時に通過する自動車もある。道路を横断する自動車は軌道を跨いで通過する。
このような場合、レール14間に侵入した自動車は、皿型容器30と、その内部の植物栽培床40および緑化植物42を踏み付けることになる。
皿型容器30は、前記したように、耐踏圧性が高いので、通常の自動車の車輪から加わる程度の負荷には十分に耐えることができる。皿型容器30で周囲を囲まれた植物栽培床40も、自動車からの負荷で、大きく変形したり掘り返されたりすることはない。皿型容器30の内部を仕切る補強壁33が、植物栽培床40の移動や変形を阻止する機能を高める。
【0041】
緑化植物42は、自動車の車輪で踏まれて倒れることがあるが、一時的に踏まれただけであれば、徐々に立ち直って原状を回復することができる。
自動車が急ブレーキを掛けたりして極端に大きな負荷が加わった場合には、部分的に回復困難な損傷を受けることもあるが、その場合は、損傷部分の植物栽培床40および緑化植物42を取り替えたり、一部の皿型容器30毎で取り替えたりすれば、容易に対応することができる。
緑化構造を良好な状態に維持し易いのは、路面電車20の軌道のうち、自動車の侵入が比較的に少ない場所である。例えば、停留所の軌道内空間は、緊急時以外は、自動車が侵入する可能性が少ない。停留所の周辺に緑化が施されていれば、路面電車20を待つ人たちの目を楽しませるとともに、緑化植物42によって空気環境も改善されて待ち時間を快適に過ごせることになる。緑化範囲が狭くても実用的効果は非常に高いものとなる。
【0042】
〔緑化施工の撤去や取り替え〕
一旦施工された軌道内空間の緑化を、何らかの事情で撤去しなければならない場合がある。
その場合には、軌道内空間から、植物栽培床40および緑化植物42が収容された皿型容器30を撤去してしまえばよい。皿型容器30が撤去された軌道内空間には、例えば、図1に二点鎖線で示すような路面構造16を再構築すれば、緑化施工を行う前の原状と変わらない状態に戻すこともできる。枕木12やレール14はそのまま使用し続けることができる。
【0043】
皿型容器30の取り替えも同様にして、容易に行える。緑化植物42の種類を変えたり、植物栽培床40を取り替えたりするだけであれば、皿型容器30はそのままで、緑化植物42あるいは植物栽培床40の取り替えだけで、簡単に対応できる。
〔分割構造の皿型容器〕
図5、6に示す実施形態は、皿型容器60の構造が前記実施形態の皿型容器30と相違している。
<皿型容器>
皿型容器60は、前記実施形態の皿型容器30のうち中央部分を一定の幅で削除して左右に分割されたような形態を有している。
【0044】
すわなち、左右の皿型容器60は、平面形状が細長い矩形をなしている。側壁62は、レール14に対向する側辺と、皿型容器60同士を連結する前後辺との3辺のみに配置されている。左右の皿型容器60が対面する辺には側壁は設けられていない。前後の側壁62は、中央側が少し低くなっている。
各皿型容器60には、幅方向に横断する補強板63が設けられている。底面には通水孔61が貫通している。前後の側壁62にはボルト孔66が設けられ、前後に隣接する皿型容器60同士をボルト67で連結固定する。
皿型容器60の底面には、長孔ではなく円形の固定用孔69を有する。固定用孔69は、皿型容器60のレール14に沿う方向に間隔をあけて多数が設けられている。多数の固定用孔69のうち、枕木12の上に配置される固定用孔69を利用して、ネジ釘69による枕木12へと取り付けを行う。
【0045】
なお、図6では、皿型容器60と枕木12との配置構造を説明し易くするため、下敷きシート50を省いて表示している。
<緑化施工>
基本的には、前記実施形態と同様の作業工程が採用できるので、前記実施形態と相違する点を主に説明する。
軌道内空間の路面構造16aを撤去し、枕木12の上に下敷きシート50を挟んで皿型容器60を固定する。左右の皿型容器60、60の中央には、枕木12および地盤10が露出した部分が広く存在する。
【0046】
皿型容器60の内側空間に、植物栽培床40および緑化植物42を収容する。このとき、植物栽培床40は、左右の幅方向には側壁62で囲まれているが、レール14に沿った長さ方向では、隣接する皿型容器60に収容された植物栽培床40と連続した状態になる。
上記実施形態では、植物栽培床40の下面に、皿型容器60の底面で塞がれている領域が少ないので、水はけが良くなる。皿型容器60の材料も少なくて済む。隣接する皿型容器60の間で途切れることなく連続した緑化植物42の生育が行い易い。但し、幅方向に横断する側壁がないので、レールに沿って自動車が走行したりすると、植物栽培床40が長さ方向に移動したり連続して掘り返されたりし易い場合もある。
【0047】
〔皿型容器の別の実施形態〕
図7に示す実施形態は、前記実施形態の皿型容器30と側壁32の構造が異なる皿型容器30を用いる。
すなわち、皿型容器30の側壁のうち、レール14と直交する辺の側壁32aが、中央部分で切り取られて凹み32aを有している。凹み32aの左右辺は斜めに傾斜したテ−パ辺になっている。
この実施形態では、前記分割構造の皿型容器60と同様に、植物栽培床40および緑化植物42がレール14と平行な方向に連続して配置されることになる。また、左右の皿型容器60が底面でつながって一体化された構造とも言え、構成部品を減らせ、取扱いも容易になる。
【0048】
【発明の効果】
本発明にかかる路面電車軌道の緑化構造および緑化方法は、軌道内空間で、植物栽培床と緑化植物を収容して緑化植物を生育させる皿型容器を、レールとの間に間隔をあけて、枕木の上に固定していることにより、路面電車の運行に支障を与えず、簡単に軌道内空間の緑化を果たすことができる。
特に、レールと同じく枕木に固定された皿型容器は、レールに対して、姿勢が変わったり移動したりすることがないので、施工後に自動車などの負荷が繰り返し加わったり地盤のずれが発生したりしても、皿型容器がレールに接近し過ぎたり上方に浮き上がったりすることがなく、電車運行の安全性を良好に維持することができる。皿型容器の固定に枕木を利用すれば、緑化構造の施工のために、軌道構造を大きく変更したり特別な構造や部材を追加したりしなくてもよいので、施工作業は容易であり、施工コストも低減される。しかも、既設の軌道に、緑化構造を追加施工することも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表す緑化工程の最初の段階を示す断面図
【図2】次の段階の断面図
【図3】完成した緑化構造の断面図
【図4】皿型容器の配置構造を示す平面図
【図5】別の実施形態の緑化構造を示す断面図
【図6】皿型容器の配置構造を示す平面図
【図7】別の実施形態の緑化構造を示す断面図
【符号の説明】
10  地盤
12  枕木
14  レール
16、16a  路面構造
20  路面電車
22  車輪
30  皿型容器
31  通水孔
32  側壁
33  補強板
37  連結ボルト
38  ネジ釘
39  固定用長孔
40  植物栽培床
42  緑化植物
50  下敷きシート

Claims (6)

  1. 枕木で支持された一対のレールが路面に埋め込み設置されてなる路面電車の軌道における、前記レール間の軌道内空間の緑化構造であって、
    前記軌道内空間で前記枕木の上方から前記路面までの間に、前記レールとの間に間隔をあけてレールに沿って並べて設置され、底面に通水部を有し耐踏圧性のある皿型容器と、
    前記皿型容器を前記枕木に固定する固定手段と、
    前記皿型容器の内側に配置される植物栽培床と、
    前記植物栽培床で栽培される緑化植物と
    を備える路面電車軌道の緑化構造。
  2. 前記皿型容器が、少なくとも前記レールと隣接する辺に側壁を有する
    請求項1に記載の路面電車軌道の緑化構造。
  3. 前記皿型容器が、対向する側壁に架け渡された変形防止部材を有する
    請求項1または2に記載の路面電車軌道の緑化構造。
  4. 前記枕木と前記皿型容器の底面との間に介装され、通水性を有する下敷きシートをさらに備える
    請求項1〜3の何れかに記載の路面電車軌道の緑化構造。
  5. 前記緑化植物が、矮性芝、野芝、マンネングサ類、イワダレソウ類からなる群から選ばれる植物である
    請求項1〜4の何れかに記載の路面電車軌道の緑化構造。
  6. 枕木で支持された一対のレールが路面に埋め込み設置されてなる路面電車の軌道における、前記レール間の軌道内空間を緑化する方法であって、
    前記軌道内空間の路面構造を撤去し、前記枕木を露出させる工程(a)と、
    底面に通水部を有し耐踏圧性のある皿型容器を、前記軌道内空間で前記レールとの間に間隔をあけてレールに沿って並べ、皿型容器同士を順次連結するとともに前記枕木に固定する工程(b)と、
    前記皿型容器の内側に植物栽培床を設置して緑化植物を栽培する工程(c)と
    を含む路面電車軌道の緑化方法。
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