JP2004538601A - 一体型光源 - Google Patents

Abstract

照明ユニットは、第１照明素子（１０）及び第２照明素子（２０、２０’）を有する。点灯中、前記第１照明素子（１０）は比較的高い光出力を持つ。前記第２照明素子（２０、２０’）は、点灯中、前記第１照明素子（１０）の光出力と比較して相対的に低い光出力を持つ。前記照明ユニットは、該照明ユニットに加えられる電力における連続した切り換えに応動するトグル機能を備えるスイッチング手段を含む制御機構（４０）を有する。適切なスイッチングシーケンスを選択することにより、前記第１照明素子若しくは前記第２照明素子又は両照明素子のいずれかがオン状態に切り換えられる。好ましくは、前記第１照明素子はコンパクトな蛍光放電容器（１０）であり、前記第２照明素子は複数のＬＥＤ（２０、２０’）を有する。前記照明ユニットは、該照明ユニットにおける前記トグル機能を用いて、オリエンテーションの光（ナイトランプ）と通常の光との間の遠隔制御の切り換えを可能にする。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第１発光素子及び第２発光素子を有する一体型光源（ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｌｉｇｈｔ ｓｏｕｒｃｅ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】
冒頭の段落に記載のタイプの一体型光源は、国際特許出願公開番号第ＷＯ９９／５３２３６号から既知である。この文献においては、点灯（ｏｐｅｒａｔｉｏｎ）中に電源電圧に接続されるランプと、点灯中に定格電源電圧と比較して低い電圧で点灯される複数の青色、緑色及び赤色の発光素子とを有するカラー照明ユニット（ｃｏｌｏｒ ｉｌｌｕｍｉｎａｔｉｎｇ ｕｎｉｔ）の記載がなされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
この既知の一体型光源の不利な点は、該一体型光源が便利なようには点灯され得ないことにある。
【０００４】
本発明の目的は、より便利なように点灯され得る冒頭の段落に記載のタイプの一体型光源を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この目的は、本発明に基づいて、
・第１発光素子が、点灯中に比較的高い光出力を持ち、
・第２発光素子が、点灯中に前記第１発光素子の光出力と比較して相対的に低い光出力を持ち、
・一体型光源が、ユーザの好みのままに前記発光素子の少なくとも１つがオン状態又はオフ状態に切り換えられ得るように電圧における連続した変化に応動する手段を有する制御機構を更に具備することで達成される。
【０００６】
本発明による制御機構の使用は、一体型光源のユーザが、該光源から離れた所に配置された照明スイッチ（ｌｉｇｈｔ ｓｗｉｔｃｈ）を使用することによって該一体型光源にかかる電圧を連続して変えることを可能にする。これは、たとえ本発明による一体型光源が手の届きにくい場所に設けられる場合であっても、前記一体型光源の様々な点灯状態（ｌｉｇｈｔｉｎｇ ｓｔａｔｅ）の間の切り換えが依然として便利なように行なわれ得るという利点を持つ。既知の一体型光源が、例えば該光源が（例えば部屋の天井又は該天井の近傍に取り付けられて）比較的高い位置にあることから、該光源が手の届きにくいように部屋の中に設けられる場合には、前記一体型光源の位置にある該一体型光源にかかる電圧の変更は不便である。前記一体型光源の様々な照明状態の間の切り換えをするためには補助手段（例えばきゃたつ）が必要とされるかもしれない。これは危険な状況を引き起こすかもしれない。更に、点灯中、前記一体型光源は熱いかもしれず、このことは、前記ユーザが発光素子をオン状態及びオフ状態に切り換えるために前記光源にかかる電圧を変えるために前記一体型光源に触れる場合に問題を招くかもしれない。本発明による制御機構は、例えば前記部屋の壁に設けられる、又は例えば遠隔制御によって切り換えられる、それ自体は既知である照明スイッチを適当に用いることにより、所望の光レベルが達成されることを可能にする。
【０００７】
本発明の記載において、「電圧における連続した変化」という表現は、例えば一体型光源にかかる電圧をオン状態又はオフ状態に連続して切り換えることにより、電圧レベルが変えられることを意味するととられるべきである。この電圧は、別の方法で、例えば前記一体型光源にかかる電圧を、例えば調光スイッチ（ｄｉｍｍｅｒ ｓｗｉｔｃｈ）を用いることにより、該電圧の少なくとも８０％又は５０％まで低減させることによって変えられ得る。
【０００８】
制御機構は、それ自体は既知である、一体型光源にかかる電圧における或るシーケンスの変化に応動する手段を有する。前記手段は、好ましくは、例えば前記電圧のオン状態及びオフ状態への連続した切り換えに応動する所謂トグルスイッチ（ｔｏｇｇｌｅ−ｓｗｉｔｃｈ）を備える比較的簡単明瞭な電子回路を有する。照明スイッチの状態を変更してから、該照明スイッチを元の状態に戻すまでに経過する時間に依存して、前記制御機構の設定は、一体化された発光素子の一方が発光し始めるのか、又は該一体化された発光素子の両方が発光し始めるのかを決定する。
【０００９】
比較的高い光出力を持つ第１発光素子及び比較的低い光出力を持つ第２発光素子の適用と組み合わせての制御機構の使用は、一体型光源が通常のランプ及び所謂ナイトランプとして用いられ得るという利点を持つ。ナイトランプは、とりわけ、（例えば安全の目的のための）オリエンテーション照明（ｏｒｉｅｎｔａｔｉｏｎ ｌｉｇｈｔｉｎｇ）、及び例えば保育園（ｎｕｒｓｅｒｙ）における安全性又は快適感を増大させるための発光素子として用いられる。それ自体は既知である前記ナイトランプの不利な点は、該ナイトランプは一般的に非常に低い光出力を持ち、即ち、該ナイトランプがオン状態に切り換えられる場合に該ナイトランプ自体は目に見えるが、該ナイトランプは比較的少ない光しか該ナイトランプの周囲に放散しないことにある。一体型光源のナイトランプとしての使用は、ナイトポジション（ｎｉｇｈｔ ｐｏｓｉｔｉｏｎ）における光出力が前記既知のナイトランプの光出力より比較的高く、故に、前記周囲に関しての十分なオリエンテーションが可能であるという利点を持つ。
【００１０】
本発明による一体型光源の重要な利点は、該一体型光源が既存ランプに対するレトロフィット（ｒｅｔｒｏｆｉｔ）であり、該一体型光源のスイッチング状態をもたらすための他の適合（ａｄａｐｔａｔｉｏｎ）は必要ないことにある。部屋において通常のランプが設けられる位置において、このランプは、照明器具から取り除かれ、本発明による一体型光源で取って代わられる。このスイッチングの可能性（ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ ｐｏｓｓｉｂｉｌｉｔｉｅｓ）は他のいかなる適合も必要とせず、前記部屋の中にある照明スイッチでさえも、適合される必要がない。
【００１１】
一体型光源の好ましい実施例は、第１発光素子が低圧水銀放電容器を有し、第２発光素子が少なくとも１つの発光ダイオードを有することを特徴とする。
【００１２】
一般に、低圧水銀放電ランプを満足に又は十分に調光することはかなり困難である。結果として、低圧水銀放電ランプはナイトランプとしての使用には比較的不適当である。更に、前記低圧水銀放電ランプの減光状態においても、光レベルは一般的に高すぎ、故に前記放電ランプはナイトランプとしては適当には用いられ得ないことが分かっている。前記低圧水銀放電ランプを１つ以上の発光ダイオード（ＬＥＤ）と組み合わせることは便利である。ＬＥＤは、比較的低い光出力を持ち、エネルギ消費の点で安価であり、且つ非常に長い有効寿命を持つ。前記発光ダイオードについては、白色ＬＥＤ又はカラーＬＥＤ、例えば赤色、緑色、橙色及び／若しくは青色のＬＥＤの使用がなされ得る。一体型光源の望ましいアプリケーションに基づいて、様々な色のＬＥＤが一体型光源において組み合わされ得る。制御機構によって前記低圧水銀放電ランプをオフ状態に切り換えることにより、比較的低い光出力を持つＬＥＤがナイトランプ又はオリエンテーション照明としての役割を果たす。
【００１３】
本発明による一体型光源の別の好ましい実施例は、第１発光素子が外部バルブによって囲まれ、第２発光素子が前記第１発光素子と前記外部バルブとの間の空間中に配置されていることを特徴とする。前記外部バルブは、前記第１発光素子と、前記第２発光素子、例えば複数のＬＥＤとを保護する。前記第２発光素子は、好ましくは４つのＬＥＤを有する。
【００１４】
前記一体型光源の更に別の実施例においては、ＬＥＤが、ハウジング中の電子回路上にじかに設けられ、前記ハウジングの外壁が、前記ＬＥＤが投射する小さな開口部を具備する。
【００１５】
好ましくは、第１発光素子がコンパクトな低圧水銀放電容器を有し、第２発光素子が少なくとも１つの発光ダイオードを有する。本発明は、とりわけ、コンパクトな低圧水銀放電容器を外部バルブと組み合わせたものであって、１つ以上のＬＥＤが前記外部バルブと前記低圧水銀放電容器との間の空間中に配置されているものに関する。この実施例において、一体型光源は白熱電球の外観を持ち、故に、前記一体型光源は「白熱電球そっくりなもの（ｉｎｃａｎｄｅｓｃｅｎｔ ｌａｍｐ ｌｏｏｋ−ａｌｉｋｅ）」とも呼ばれ、前記コンパクトな低圧水銀放電容器及び多数のＬＥＤは、前記一体型光源の内部に配置されており、制御機構のスイッチング特性を用いることにより選択的にオン状態又はオフ状態に切り換えられることが可能である。前記制御機構は、好ましくは前記一体型光源のハウジング中に設けられる。
【００１６】
本発明のこれら及び他の特徴を以下に記載の実施例を参照して説明し、明らかにする。
【００１７】
図は、単に概略的なものであり、縮尺どおりには描かれていない。とりわけ理解しやすいように、幾つかの寸法は非常に誇張されている。可能な限り、図において同様の参照符号は同様の部分を指す。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１は、第１発光素子、この例においては、コンパクト蛍光ランプとも呼ばれるコンパクト低圧水銀放電ランプの光透過放電容器１０と、第２発光素子、この例においては、複数の発光ダイオード２０及び２０’とを有する一体型光源の例の断面図である。第２発光素子は好ましくは４つの発光ダイオードを有する。点灯中、第１発光素子は比較的高い光出力を持つ。第２発光素子は、点灯中、第１発光素子の光出力と比較して相対的に低い光出力を持つ。
【００１９】
この例において、放電容器１０は、気密なように略々１０ｃｍ^３の体積を持つ放電空間１１を囲む。放電容器１０は、少なくとも実質的に円形の断面及び略々１０ｍｍの（有効）内径を持つガラス管である。この管は、フック形になるように曲げられ、この例においては、多数の直線部分を持ち、多数の直線部分のうち２つの直線部分３１及び３３が図１において示されている。この管は多数の円弧形部分を更に有し、多数の円弧形部分のうち２つの円弧形部分３２及び３４が図１において示されている。放電容器１０の内壁１２は発光層１７を具備する。別の実施例においては、この発光層が省かれる。放電容器１０は、ハウジング７０によって支持され、ハウジング７０はまた、それ自体は既知である電気機械接点７３ａ及び７３ｂを具備する一体型ランプ口金７１も支持する。低圧水銀放電ランプの放電容器１０は、ランプハウジング７０に取り付けられる光透過エンベロープ又は外部バルブ６０によって囲まれる。外部バルブ６０は一般的につや消しの外観（ｍａｔ ａｐｐｅａｒａｎｃｅ）を持つ。
【００２０】
ハウジング７０は、一体型光源の電子安定器を収容する。このハウジングは、更に、電圧のオン状態及びオフ状態への連続した切り換えに応動する手段を有する制御機構４０を収容し、この結果として、ユーザの好みのままに発光素子の少なくとも１つがオン状態又はオフ状態へ切り換えられ得る。
【００２１】
制御機構４０は、一体型光源をオン状態及びオフ状態に切り換える特定のシーケンスに応動するためのそれ自体は既知である手段を有する。この手段は、好ましくは、電圧のオン状態及びオフ状態への連続した切り換えに応動する（図１には示されていない）所謂トグルスイッチを備える比較的単純な電子回路を有する。照明スイッチをオフ状態に切り換えてから、該照明スイッチをオン状態に戻すまでに経過する時間に依存して、制御機構の設定は、一体化された発光素子の一方が発光し始めるのか、又は該一体化された発光素子の両方が発光し始めるのかを決定する。
【００２２】
図１において示されている一体型光源の重要な利点は、該一体型光源がコンパクト蛍光ランプに対するレトロフィットであり、該一体型光源のスイッチング状態をもたらすための他の適合は必要ないことにある。
【００２３】
図２は、トグルスイッチのフローチャートの例を示している。フローチャート要素１０１によって示される状況においては、光がオフ状態に切り換えられ、即ち、第１発光素子と第２発光素子との両方がオフ状態に切り換えられる。フローチャート要素１０２によって示される状況においては、電源スイッチがオン状態に切り換えられる。電源スイッチをオン状態に切り換えることにより、第２発光素子、例えば複数のＬＥＤがオン状態に切り換えられる（フローチャート要素１０３参照）。これらのＬＥＤは比較的低い光出力で発光する。フローチャート要素１０４によって示される状況においては、電源スイッチが再びオフ状態に切り換えられ、第２発光素子がオフ状態に切り換えられ、この結果として、一体型光源はもはや発光しない（フローチャート要素１０５参照）。フローチャート要素１０６においては、電源スイッチが再びオン状態に切り換えられる。フローチャート要素１０７は選択肢を表わす。一体型光源をオフ状態に切り換えてから（フローチャート要素１０４参照）、該一体型光源をオン状態に切り換えるまで（フローチャート要素１０６参照）に経過する時間が、（図２のフローチャートにおいては「Ｙｅｓ」によって示されている）例えば３秒より短い場合には、第１発光素子がオン状態に切り換えられる（フローチャート要素１０８参照）。電源スイッチが再びオフ状態に切り換えられる場合には（フローチャート要素１０９参照）、一体型光源はオフ状態に切り換えられ、システムはフローチャート要素１０１によって示される状態に戻る。フローチャート要素１０７によって示される状況において、一体型光源をオフ状態に切り換えてから（フローチャート要素１０４参照）、該一体型光源をオン状態に切り換えるまで（フローチャート要素１０６参照）に経過する時間が、（図２のフローチャート図においては「Ｎｏ」によって示されている）例えば３秒以上である場合には、第２発光素子がオン状態に切り換えられる（フローチャート要素１０３参照）。制御機構４０は、第１発光素子がオン状態に切り換えられた状態にある場合には、第２発光素子もまたオン状態に切り換えられた状態にあるように実施されてもよい。図１に示されている例において、これは、第１発光素子がコンパクト蛍光ランプであり、第２発光素子が複数のＬＥＤを有する場合には、蛍光ランプがオン状態に切り換えられた状態にある場合にＬＥＤがオン状態に切り換えられたままであることを意味し、これは、ＬＥＤの比較的低い電流消費及び長い有効寿命のためである。別の実施例においては、第１発光素子がオン状態に切り換えられた状態にある場合には、第２発光素子はオフ状態に切り換えられる。
【００２４】
当業者にとっては、本発明の範囲内で、多くの変形例が可能であることは明らかであろう。
【００２５】
本発明の保護の範囲は、上記の例に限定されない。本発明は、各新規な特徴及び特徴の各組み合わせにおいて実施される。特許請求の範囲における参照符号は本発明の保護の範囲を限定しない。「有する」という動詞及びその語形変化の使用は、特許請求の範囲に記載の要素以外の要素の存在を除外しない。要素の単数形表記は、斯様な要素の複数の存在を除外しない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による一体型光源の例の断面図である。
【図２】トグルスイッチのフローチャートの例である。

Claims (5)

1. 第１発光素子及び第２発光素子を有する一体型光源であって、
   前記第１発光素子が、点灯中に比較的高い光出力を持ち、
   前記第２発光素子が、点灯中に前記第１発光素子の光出力と比較して相対的に低い光出力を持ち、
   当該一体型光源が、ユーザの好みのままに前記発光素子の少なくとも１つがオン状態又はオフ状態に切り換えられ得るように電圧における連続した変化に応動する手段を有する制御機構を更に具備することを特徴とする一体型光源。
2. 前記第１発光素子が低圧水銀放電容器を有し、前記第２発光素子が少なくとも１つの発光ダイオードを有することを特徴とする請求項１に記載の一体型光源。
3. 前記第１発光素子が外部バルブによって囲まれ、前記第２発光素子が前記第１発光素子と前記外部バルブとの間の空間中に配置されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の一体型光源。
4. 前記第１発光素子がコンパクトな低圧水銀放電容器を有し、前記第２発光素子が少なくとも１つの発光ダイオードを有することを特徴とする請求項１又は２に記載の一体型光源。
5. 前記制御機構が当該一体型光源のハウジングの中に設けられることを特徴とする請求項１又は２に記載の一体型光源。