JP2004533136A - 可変フルスケールを有するマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器 - Google Patents

可変フルスケールを有するマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器 Download PDF

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Abstract

マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器は、量子化器と、ループフィルタ回路と、ディジタル・アナログ・フィードバック回路とを有する。量子化器、ループフィルタ及びディジタル・アナログ・フィードバック回路は、関連するループ利得を有する。量子化器及びループフィルタは関連する合成利得を有する。ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールが変更される。量子化器とループフィルタの合成利得も変更される。より詳細には、量子化器とループフィルタの合成利得は、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して変更され、ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する。

Description

【技術分野】
【0001】
(優先権情報)
本願は、2001年2月8日に出願された米国仮特許出願第60/267,327号の優先権を主張するものである。該仮特許出願の全記載内容を本願明細書の一部としてここに援用する。
【0002】
本発明は、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器(「マルチビット・シグマデルタADC」に関する。より詳細には、本発明は可変フルスケール(variable full scale)を有するマルチビット・シグマデルタADCに関する。
【背景技術】
【0003】
アナログディジタル変換器(「ADC」)は、種々の用途及び技術分野、例えば通信の用途に使用され、アナログ信号からディジタル信号への効果的な変換方法を供給している。アナログ信号からディジタル信号への変換の有効性は、そのアナログディジタル変換のダイナミックレンジに関わっている。
【0004】
例えば、通信に応用される場合、アナログディジタル変換のダイナミックレンジは、アナログディジタル変換が性能を制限する動作にならないよう、100dBより大きくすべきである。アナログディジタル変換のダイナミックレンジを高めるためのさまざまなデザインが提案されており、その一例が図1に示されている。
【0005】
図1において、アナログディジタル変換器2(「ADC」)を用いてアナログ信号をディジタル信号に変換する。ADC2は、これに関連するダイナミックレンジを有する。ADC2に固有のダイナミックレンジは、ADC2の前に可変利得増幅器1を置くことよって増加される。
【0006】
可変利得増幅器1(「VGA」)は、入力信号が小さい時により大きい増幅を提供することにより、ADC2の固有ダイナミックレンジを最適に利用する。さらに、VGA1は、入力信号が大きい時にはより小さい増幅を提供する。この例では、アナログ信号が、VGA1の利得を制御する制御信号とともにVGA1に供給される。上述したように、VGA1の利得は、入力アナログ信号の振幅に反比例する。増幅された信号はADC2に供給され、ADC2は増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。変換されたディジタル信号がADC2から出力されて、さらに処理されたりあるいは記憶されたりする。
【0007】
アナログディジタル変換のダイナミックレンジを高めるために提案されたデザインの別の例が図2に示されている。図2に示されるデザインでは、アナログディジタル変換のダイナミックレンジは、ADC20のフルスケールを変えることによって高められる。フルスケールが低減すると入力関連ノイズ(input-referred noise)も小さくなるようにADCがデザインされていれば、フルスケールの低減により、低レベル信号をディジタル化するADCの能力が高まり、ダイナミックレンジが拡大する。
【0008】
図2に示すように、アナログ信号が可変基準信号とともにADC20に供給される。この可変基準信号がADC20のフルスケールを制御する。この例では、明示的な(explicit)基準信号(例えば、基準電圧や基準電流)を使用してADC20のフルスケールを決定する。このように、ADC20のフルスケールに関する望ましい制御を行うには、可変基準レベルの振幅を制御すればよい。量子化ノイズが熱ノイズを支配するようにADCを構成することにより、フルスケールの減少に伴って入力関連ノイズが小さくなることが保証される。
【0009】
アナログディジタル変換のダイナミックレンジを高めるために提案されたデザインのさらに別の例が図3に示されている。図3においては、1ビット・シグマデルタADCが示されている。この例では、シグマデルタADCのダイナミックレンジは、比較器9に供給される入力信号のフルスケールを制御することにより高められる。この入力信号のフルスケールは、フィードバックディジタルアナログ変換器7(「フィードバックDAC」)のフルスケールを変えることによって制御される。フィードバックDAC7のフルスケールは、基準信号の特性に応じて変えられるが、フィードバックDAC7のフルスケールの変更に使用される基準信号の特性は、その電圧レベルでも、電流レベルでも、その周波数などでもよい。
【0010】
この例では、アナログ入力が、フィードバックDAC7からのアナログ信号とともに固定アナログフィルタ5に供給される。固定アナログフィルタ5とフィードバックDAC7はループ回路3を構成する。ループ回路3からのアナログ信号が比較器9に供給され、ここで、ループ回路3からのアナログ信号が1ビットディジタル出力信号に変換される。上述したように、フィードバックDAC7のフルスケールを変えることにより、比較器9への入力信号が変更される。
【0011】
しかしながら、フィードバックDAC7のフルスケールを変えると、ループ回路3内部の信号レベル、すなわち固定アナログフィルタ5の出力も変化する。例えば、フィードバックDAC7のフルスケールが係数k>0だけ変化すると、ループ回路3から出力される信号も係数kだけスケール(拡大縮小)する(scaled)。ループ回路3からの出力に対するこのようなスケーリングは、フィードバックDAC7からの信号が線形システム、すなわち固定アナログフィルタ5の一部を生成するという事実にもとづき、この結果ループ回路3の出力も同じ係数kだけスケールする。
【0012】
この例では、1ビット・シグマデルタADCがループ回路3の出力信号の符号のみに反応する(sensitive)ため、入力信号のスケーリングは1ビット・シグマデルタADCの出力に悪影響を及ぼさない。よって、1ビット・シグマデルタADCは、フィードバックDAC7の実効フルスケールを変更する手段を設けるだけで、可変利得関数を組み込むことができる。
【0013】
増大したダイナミックレンジに対する第2の要求、すなわちADCのフルスケールの減少に伴う入力関連ノイズの低減は、さまざまな手段によって実現できる。例えば、スイッチコンデンサADCは、熱ノイズがADCの量子化ノイズより小さくなるほど、大きい入力コンデンサを使用することできる。あるいは、スイッチコンデンサADCは、ADCのフルスケールにおける変化に応答し、あるいはこの変化をもたらすように、その入力コンデンサのサイズを調節できる。さらなる例として、シングルビット連続時間シグマデルタADCが、フィードバックDAC7のダイナミックエラーまたは熱ノイズによって制限される入力関連ノイズを有する場合、フィードバックDAC7のフルスケールを減少させることにより、フィードバックDAC7に関連するノイズが低減し、これによりADCの入力関連ノイズが低減する。
【0014】
しかしながら、シグマデルタADCを用いる多くの用途において望まれるように、シグマデルタADCがマルチビット量子化を用いる場合には、フィードバックDACのフルスケールの単なるスケーリングでは、所望される高いダイナミックレンジを提供することはできない。
【0015】
上記のように、フィードバックDAC7のフルスケールのスケーリングは、量子化器に対する入力をスケールする。マルチビット量子化器はゼロでない量子化閾値を複数有するので、量子化器の入力のスケーリングの結果、その出力も変化し、さらにはループにおけるダイナミクスも変化する。このようなループダイナミクスにおける変化は、ループを不安定にするほど深刻であり、この結果、ADCが機能できなくなる。
【0016】
マルチビット・シグマデルタADCのダイナミックレンジを、1ビット・シグマデルタADCを強化するのと同じ方法で高めることが望ましい。さらに、マルチビット・シグマデルタADCのダイナミックレンジを、ノイズシェイピングの有効性を損なわず、あるいは変調器を不安定にせずに高めることが望ましい。また、マルチビット・シグマデルタADCの量子化器に対する入力信号のフルスケールが係数k>0だけスケーリングされた場合に、マルチビット・シグマデルタADCのダイナミクスが実質的に変わらないことを保証するのが望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の第1の態様は、量子化器と、ループフィルタ回路と、ディジタル・アナログ・フィードバック回路とを有する、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器の入力フルスケールレベルを変える方法である。前記量子化器、ループフィルタ回路、及びディジタル・アナログ・フィードバック回路は、関連するループ利得を有し、前記量子化器及びループフィルタ回路は関連する合成利得を有する。この方法は、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを変更し、量子化器とループフィルタ回路の合成利得を、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して変更することにより、前記ループ利得を実質的に一定レベルに維持する。
【0018】
本発明の第2の態様は、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器である。マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器は、量子化器と、この量子化器に機能的に接続され、ディジタル・アナログ・フィードバック回路を含むループ回路と、基準信号を提供する基準信号源とを含む。前記量子化器とループ回路は、関連するループ利得を有する。ディジタル・アナログ・フィードバック回路は、基準信号に応答して、そのフルスケールを変更し、量子化器は、基準信号に応答して、その閾値を変える。
【0019】
本発明の第3の態様は、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器である。マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器は、量子化器と、この量子化器に機能的に接続され、ディジタル・アナログ・フィードバック回路と可変利得素子とを含むループ回路と、利得制御信号とフルスケール制御信号を提供する利得制御信号源とを含む。前記量子化器とループ回路は、関連するループ利得を有する。ディジタル・アナログ・フィードバック回路は、フルスケール制御信号に応答して、そのフルスケールを変更し、可変利得素子は、利得制御信号に応答して、その利得を変更する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
上述のように、ADCのダイナミックレンジは、一般に、入力をスケーリングするか、あるいはADCに供給される基準信号の特性の変更によりADCのフルスケールを制御することによって高めることができる。しかしながら、マルチビット・シグマデルタADCの場合、量子化器が複数のゼロでない閾値を有するために、マルチビット・シグマデルタADCの量子化器への入力信号をスケーリングするだけでは、アナログディジタル信号変換のダイナミックレンジを高めることはできない。このように、マルチビット量子化器の利得は、1ビット量子化器の場合のようには入力レベルを追跡せず、この結果、ノイズシェイピングの有効性が損なわれ、あるいはマルチビット・シグマデルタADCが不安定になる。
【0021】
すなわち、マルチビット・シグマデルタADC内の信号レベルが、フィードバックDACのフルスケールの変化によって変えられると、ループ利得が変化し、マルチビット・シグマデルタADCのノイズ伝達関数(noise transfer function)も影響を受ける。具体的には、Hが、1つの特定動作条件に対するマルチビット・シグマデルタADCのノイズ伝達関数(NTF)である場合、信号レベルを係数kだけスケーリングすると、NTFはH’=(kH)/(1+(k−1)H)に変わる。この修正されたNTFは,同じ伝送ゼロをHとして有するが、異なる極性を有する。このNTFの極性におけるシフトにより、ノイズシェイピングの有効性が低下するか、あるいはマルチビット・シグマデルタADCが不安定になる。
【0022】
従来技術のアプローチに関連する問題を回避するとともにマルチビット・シグマデルタADCのダイナミックレンジを高める必要を認識し、本発明は、ノイズシェイピングの有効性を低下させたり、あるいはマルチビット・シグマデルタADCを不安定にすることなく、マルチビット・シグマデルタADCのダイナミックレンジを高める方法及びシステムを提供する。さらに、本発明は、マルチビット・シグマデルタADCのフルスケールが係数k>0だけスケールされた場合に、マルチビット・シグマデルタADCのNTFが実質的に変化しないことを保証する方法及びシステムを提供する。
【0023】
上述し、かつ図3に示されるように、シグマデルタADCのフルスケールは、1つ以上のフィードバックDACのフルスケールを変更することによって変えられる。フィードバックDACのフルスケールをある係数だけ変えると、ループ回路内の信号レベルが同じ係数だけスケールする。このようなループ回路内部のスケーリングによって上記の望ましくない結果が起こる可能性がある。よって、本発明はこのスケーリングを補償し、上記の問題を起こすことなく強化を可能にする方法を提供する。
【0024】
本発明の1実施形態においては、本発明の概念に従い、マルチビット・シグマデルタADCの1つ以上のフィードバックDACのフルスケールの変更による、ループ回路内の信号レベルのスケーリングは、マルチビッドシグマデルタADC内の量子化器の閾値レベルを、フィードバックDACのフルスケールが変更された係数と同様の係数だけ変えることによって補償される。図4には、本発明のこの実施形態を示すブロック図が示されている。
【0025】
図4には、マルチビット・シグマデルタADCが示されている。この例では、マルチビット・シグマデルタADCのダイナミックレンジは、マルチビット量子化器200に供給されている入力信号のフルスケールを制御することで高められる。マルチビット量子化器200に供給される入力信号のフルスケールは、フィードバックディジタルアナログ変換器7(「フィードバックDAC」)のフルスケールの変更により制御される。フィードバックDAC7のフルスケールは、可変基準信号の特性に応じて変わる。フィードバックDAC7のフルスケールを変えるために使用される基準信号の特性は、その電圧レベルでも、電流レベルでも、周波数でも、それ以外でもよい。
【0026】
この実施形態では、図4に示されるように、アナログ入力信号は、フィードバックDAC7からのアナログ信号とともに、ループフィルタ回路5に供給される。ループフィルタ回路5とフィードバックDAC7は、ループ回路30を構成する。ループ回路300からのアナログ信号はマルチビット量子化器200に供給され、ここでマルチビットディジタル出力信号に変換される。上述のように、フィードバックDAC7のフルスケールを変えることにより、マルチビット量子化器200に供給される入力信号のフルスケールが変更される。
【0027】
しかしながら、フィードバックDAC7のフルスケールを変えることにより、ループ回路30内の信号レベル、すなわちループフィルタ回路5内の信号レベルも変化する。例えば、フィードバックDACのフルスケールが係数k>0だけ変えられた場合、ループ回路30からマルチビット量子化器200に供給される信号も係数kだけスケールされる。ループ回路30からの出力のこのようなスケーリングは、フィードバックDAC7からの信号がループフィルタ回路5への入力の一部を形成するという事実によるもので、この結果、ループ回路30からの出力も同じ係数kだけスケールされてしまう。
【0028】
本発明のこの実施形態においては、図4に示されるように、フィードバックDAC7とマルチビット量子化器200のいずれもが可変基準信号を受信する。フィードバックDAC7とマルチビット量子化器200がいずれも可変基準信号を受信するので、フィードバックDAC7のフルスケールが変化すると、マルチビット量子化器200の閾値がこれに比例して変化する。マルチビット量子化器200の閾値がフィードバックDAC7のフルスケールの変化に比例して変化することにより、マルチビット・シグマデルタADCはループ利得を実質的に一定レベルに維持することができる。ここで、このループ利得は、フィードバックDAC7、ループフィルタ回路5、及びマルチビット量子化器200の合成利得である。実質的に一定のループ利得を維持することで、マルチビット・シグマデルタADCは、ノイズシェイピングの有効性を低めたり、マルチビット・シグマデルタADCを不安定化することなく、可変フルスケールを実現する。さらに、マルチビットDACは、誤差、例えば動誤差(dynamic errors)及びより詳細には不整合誤差(mismatch errors)を有し、これらの誤差はDACのフルスケールが減少するにつれて小さくなるので、ADCのフルスケールの減少に伴うADCの入力関連ノイズの低減が、マルチフィードバックDAC7の使用により容易になる。低減された入力関連ノイズと、ノイズシェイピングの恒久性とを組み合わせることで、マルチビット・シグマデルタADCのフルスケールの変化が、そのダイナミックレンジを増加する有効な手段となる。
【0029】
なお、図4には1つのフィードバックDACのみが示されているが、複数のフィードバックDACをマルチビット・シグマデルタACDに使用することができる。マルチビット・シグマデルタACDにおいて複数のフィードバックDACを用いる場合には、該複数のフィードバックDACがループ回路30に寄与した全体的な実効利得にもとづき、マルチビット量子化器200の閾値が変えられる。
【0030】
図5には、本発明の別の実施形態が示される。この場合、マルチビット・シグマデルタADCにおける1つ以上のフィードバックDACのフルスケールの変更による、マルチビット・シグマデルタADCのループ回路内の信号レベルのスケーリングは、ループ回路内に1つ以上の可変利得素子を組み込むことで補償される。
【0031】
図5において、ループフィルタ回路は、フロントエンドフィルタ51とバックエンドフィルタ53とに分割されている。図5に示されるように、アナログ信号がフロントエンドフィルタ51に供給される。フィルタリングされた信号は、可変利得素子10(「VGE」)に供給される。VGE10の利得は、利得制御ソース11からの制御信号により制御される。VGE10からの信号は、バックエンドフィルタ53に供給されてから、マルチビット量子化器200に供給され、ここでマルチビットディジタル信号に変換される。図5には、フィードバックDAC7がフロントエンドフィルタ51に接続されていることがさらに示されている。さらに、任意のフィードバックDAC7”をバックエンドフィルタ53に接続することができる。
【0032】
マルチビット・シグマデルタADCのフルスケールは、フィードバックDAC7またはフィードバックDAC7”のフルスケールを変えることによって制御される。フィードバックDAC7(またはフィードバックDAC7”)のフルスケールは、利得制御ソース11から受信される可変基準信号の特性に応じて変化する。フィードバックDAC7(またはフィードバックDAC7”)のフルスケールを変えるために使用される基準信号の特性は、その電圧レベル、電流レベルまたは周波数などでもよい。
【0033】
この実施形態では、図5に示されるように、アナログ入力信号が、フィードバックDAC7からのアナログ信号とともにフロントエンドフィルタ51に供給される。フロントエンドフィルタ51及びフィードバックDAC7は、ループ回路300の一部である。さらに、VGE10からのアナログ出力信号がバックエンドフィルタ53に供給されるが、このときフィードバックDAC7”からのアナログ信号も任意に供給される。VGE10、バックエンドフィルタ53及びフィードバックDAC7”もループ回路300の一部である。ループ回路300からのアナログ信号はマルチビット量子化器200に供給され、ここでマルチビットディジタル出力信号に変換される。フィードバックDAC7のフルスケールまたは任意のフィードバックDAC7”のフルスケールを変えることにより、マルチビッドシグマデルタADCのフルスケールが変更される。
【0034】
しかしながら、フィードバックDAC7のフルスケールまたは任意のフィードバックDAC7”のフルスケールを変えることによって、ループ回路300内の信号レベルも変化する。例えば、フィードバックDAC7のフルスケールまたは任意のフィードバックDAC7”のフルスケールが係数k>0だけ変化する場合、ループ回路300からマルチビット量子化器200に供給されている信号も係数kだけスケールされる。ループ回路300からの出力のこのようなスケーリングは、フィードバックDAC7または任意のフィードバックDAC7”からの信号がフィルタ51及び53への入力の一部を形成するという事実によるものであり、この結果、ループ回路300の出力も同じ係数kだけスケールされる。
【0035】
本発明のこの実施形態においては、図5に示されるように、VGE10は、利得制御ソース11から利得制御信号を受信し、この利得制御信号が、VGE10の利得を、フィードバックDAC7のフルスケールの変化に反比例して制御する。VGE10の利得が、フィードバックDAC7のフルスケールの変化に反比例して変化するので、マルチビット・シグマデルタADCは、ループ利得を実質的に一定のレベルに維持することができる。ここで、ループ利得は、フィードバックDAC7、任意のフィードバックDAC7”、フロントエンドフィルタ51、バックエンドフィルタ53、VGE10及びマルチビット量子化器200の合成利得である。実質的に一定のループ利得を維持することにより、マルチビット・シグマデルタADCは、ノイズシェイピングの効果を低下させたり、マルチビット・シグマデルタADCの不安定化させたりせずに、強化されたダイナミックレンジを実現できる。
【0036】
より具体的には、例えば、フロントエンドフィルタ51に接続されたフィードバックDAC7のフルスケールを係数kだけ変化させると、フロントエンドフィルタ51における信号レベルも係数kだけスケールする。この例においては、バックエンドフィルタ53における信号レベルは一定のままなので、望ましい補償を得るためにはVGE10の利得を1/kだけ変更させれば十分である。ここで、シグマデルタ変調器は一般に中程度の(moderate)パラメータ誤差に耐性があるので、VGE01の利得は1/k関数に近づけるだけでよい。
【0037】
なお、図5には、単一のフィードバックDAC7または単一の任意のフィードバックDAC7”のみが示されているが、いずれの場合にも、マルチビット・シグマデルタADCにおいて複数のフィードバックDACを使用できる。マルチビット・シグマデルタADCにおいて複数のフィードバックDACが使用される場合には、VGE10の利得は、複数のDACがループ回路300に寄与した実効利得全体に反比例して変化する。
【0038】
図5に関し、ループ回路300に可変利得素子10を埋設する利点は2つある。第1に、フルスケールが小さい場合、VGE10の利得は高く、バックエンドフィルタ53の入力関連ノイズは小さい。第2に、VGE10の非線形性は、マルチビッドシグマデルタADCの入力を参照すると、フロントエンドフィルタ51のバンド内利得(in-band gain)に等しい係数だけ減少する。VGE10をループ回路300の入力に近づけて配置することで第1の利点が強化され、VGE10をループ回路300の出力に近づけて配置すると、第2の利点が強化される。VGE10の最適な位置は、性能または電力消費への関連(implication)を評価することにより決定できる。
【0039】
本発明の第3実施形態においては,図6に示されるように、マルチビット・シグマデルタADCにおける1つ以上のフィードバックDACのフルスケールの変更による、マルチビット・シグマデルタADCのループ回路内の信号レベルのスケーリングは、ループ回路内に1つ以上の可変利得素子を組み込み、マルチビット・シグマデルタADC内の量子化器の閾値レベル変えて、可変利得素子と量子化器との合成利得が、フィードバックDACのフルスケールが変化する係数に等しい係数だけ変化するようにすることで補償される。
【0040】
図6において、ループフィルタ回路は、フロントエンドフィルタ51とバックエンドフィルタ53とに分割される。図6に示されるように、アナログ信号がフロントエンドフィルタ51に供給される。フィルタリングされた信号は、可変利得素子10(「VGE」)に供給される。VGE10の利得は、利得制御ソース110からの制御信号によって制御される。VGE10からの信号はバックエンドフィルタ53に供給されてから、マルチビット量子化器200に供給され、ここでマルチビットディジタル信号に変換される。図6には、さらに、フィードバックDAC7がフロントエンドフィルタ51に接続されていることが示されている。また、任意のフィードバックDAC7”はバックエンドフィルタ53に接続できる。
【0041】
マルチビット・シグマデルタADCのフルスケールは、フィードバックDAC7及びおそらくフィードバックDAC7”のフルスケールを変えることにより制御される。フィードバックDAC7(またはフィードバックDAC7”)のフルスケールは、利得制御ソース110から受信した可変基準信号の特性に応じて変化する。ここで、フィードバックDAC(またはフィードバックDAC7”)のフルスケールを変えるために使用される基準信号の特性は、その電圧レベルでも、電流レベルでも、周波数などでもよい。
【0042】
この実施形態では、図6に示すように、アナログ入力信号が、フィードバックDAC7からのアナログ信号とともにフロントエンドフィルタ51に供給される。フロントエンドフィルタ51及びフィードバックDAC7はループ回路300の一部である。さらに、任意であるが、VGE10からのアナログ入力信号が、フィードバックDAC7”とともにバックエンドフィルタ53に供給される。VGE10、バックエンドフィルタ53、及びフィードバックDAC7”もループ回路300の一部である。ループ回路300からのアナログ信号がマルチビット量子化器200に供給され、ここでマルチビットディジタル出力信号に変換される。フィードバックDAC7のフルスケールまたはフィードバックDAC7”のフルスケールを変えることにより、マルチビット・シグマデルタADCのフルスケールが変化する。
【0043】
しかしながら、フィードバックDAC7のフルスケールまたは任意のフィードバックDAC7”のフルスケールを変えることにより、ループ回路300内の信号レベルも変化する。例えば、フードバックDAC7のフルスケールまたは任意のフィードバックDAC7”のフルスケールが係数k>0だけ変化すると、ループ回路300からマルチビッド量子化器200に供給されている信号も係数kだけスケールされる。ループ回路300からの出力のこのようなスケーリングは、フィードバックDAC7または任意のフィードバック7”からの信号がフィルタ51及び53への入力の一部を形成するという事実によるもので、この結果、ループ回路300の出力も同じ係数kだけスケールされる。
【0044】
本発明のこの実施形態においては、図6に示されるように、VGE10は、このVGE10の利得を制御する、利得制御ソース110からの利得制御信号を受信し、マルチビット量子化器200は、マルチビット量子化器200の閾値を変える、利得制御ソース110からの基準信号を受信する。VGE10における利得の変化とマルチビッド量子化器200における閾値の変化とが、フィードバックDAC7のフルスケールの変化に反比例する全体的な利得の変化をもたらし、この結果、マルチビット・シグマデルタADCはループ利得を実質的に一定レベルに維持する。ここで、ループ利得とは、フィードバックDAC7、任意のフィードバックDAC7”、フロントエンドフィルタ51、バックエンドフィルタ53、VGE10及びマルチビッド量子化器200の合成利得である。実質的に一定のループ利得を維持することにより、マルチビット・シグマデルタACDは、ノイズシェイピングの有効性を損なったり、マルチビット・シグマデルタADCの不安定を生じたりせずに可変フルスケールを実現する。
【0045】
なお、図6には、単一のフィードバックDAC7または単一の任意のフィードバックDAC7”が示されているが、いずれの場合も、マルチビット・シグマデルタADCに複数のフィードバックDACを使用できる。
【0046】
本発明の第4実施形態は、その利得が可変利得素子の利得に比例する複製素子、例えば、可変制御素子のコピー、または可変制御素子のスケールバージョンを有するマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器を含む。この実施形態においては、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに比例する信号を複製素子に印加し、可変制御素子及び可変制御素子の複製の利得を、可変制御素子の複製の出力が一定の基準レベルと等しくなるように調整することにより、本発明は、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して可変制御素子の利得を変更し、ループ利得を実質的に一定に維持する。
【0047】
本発明の第5実施形態は、その利得が可変利得素子の利得に比例する複製素子、例えば、可変制御素子のコピー、または可変制御素子のスケールバージョンを有するマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器を含む。この実施形態においては、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに比例する信号を複製素子に印加し、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを、可変制御素子の複製の出力が一定の基準レベルと等しくなるように調整することにより、本発明は、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して可変制御素子の利得を変更し、ループ利得を実質的に一定に維持する。
【0048】
本発明では、可変利得素子の利得を追跡し、さらに追跡された利得値にもとづいてディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを修正してもよい。
【0049】
上記の実施形態において、複数の可変利得素子を用いることによって、利得の補償をループ回路全体に分布させることができる。回路レベルでは、フードバックDACのフルスケールは連続的にまたは不連続ステップで変えることができ、一方、可変利得素子はアナログ信号によって利得が制御される真の可変利得増幅器であってもよいし、あるいは利得値の個別の集合を有するプログラム可能な利得増幅器などのブロックであってもよい。さらに、回路レベルでは、可変利得素子は、可変抵抗、可変容量、可変相互コンダクタンス、可変減衰器、または他の可変利得素子で実施できる。
【0050】
さらに、複数の量子化器、例えばマルチステージまたはカスケード変調器などを用いる応用例では、上記の実施形態をこれらの応用例に利用することにより可変フルスケールを実施できる。
【0051】
要約すると、本発明は、量子化器、ループフィルタ回路、及びディジタル・アナログ・フィードバック回路を有する、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器の入力フルスケールレベルを変更する。量子化器、ループフィルタ回路、及びディジタル・アナログ・フィードバック回路は関連するループ利得を有し,量子化器とループフィルタ回路とは関連する合成利得を有する。本発明では、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを変更し、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して量子化器とループフィルタ回路の合成利得を変更し、ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する。
【0052】
本発明のさまざまな例及び実施形態を図示して説明したが、当業者であれば、本発明の範囲がここに示した特定の説明及び図面に限定されるものではなく、請求の範囲に記載されたさまざまな修正及び変更をも含むことが理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0053】
本発明は種々の要素及び要素の構成、または種々のステップ及びステップの構成の形態にすることができる。図面は好ましい実施形態の例示のみを目的とし、本発明を限定するものではない。
【図1】従来技術のアナログディジタル変換回路を示すブロック図である。
【図2】別の従来技術によるアナログディジタル変換回路を示すブロック図である。
【図3】第3の従来技術によるアナログディジタル変換回路を示すブロック図である。
【図4】本発明の着想による、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換回路の1実施形態を示すブロック図である。
【図5】本発明の着想による、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換回路の第2実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の着想による、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換回路の第3実施形態を示すブロック図である。

Claims (18)

  1. 量子化器と、ループフィルタ回路と、ディジタル・アナログ・フィードバック回路とを有するマルチビットシグマデルタアナログディジタル変換器の入力フルスケールレベルを変える方法であって、前記量子化器、ループフィルタ回路及びディジタル・アナログ・フィードバック回路は関連するループ利得を有し、前記量子化器及びループフィルタ回路は関連する合成利得を有し、前記方法は、
    (a)前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを変えるステップと、
    (b)前記量子化器とループフィルタ回路の前記合成利得を、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して変え、前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持するステップと、
    を含む、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路の出力から前記ループフィルタ回路を通過して前記量子化器の入力まで定められた回路パスは関連する全体利得を有し、前記ステップ(b)は前記回路パスの全体利得を変更してループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記ステップ(b)は、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールが変えられると、前記量子化器の複数の閾値を同様の係数だけ変え、前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器は可変利得素子を含み、前記ステップ(b)は該可変利得素子の利得を変えることにより前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記ステップ(b)は、前記可変利得素子の利得を変更し、前記量子化器の複数の閾値を変えて、前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  6. 請求項4に記載の方法において、前記ステップ(a)は、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを係数kだけ変更し、前記ステップ(b)は前記可変利得素子の利得を約1/kだけ変化させ、前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  7. 請求項4に記載の方法において、前記マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器は、その利得が前記可変利得素子に比例する複製素子を含み、前記ステップ(b)は、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに比例する信号を前記複製素子に印加し、前記可変利得素子及び前記複製素子の利得を、前記複製素子の出力が一定の基準レベルに等しくなるように調整することにより、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して前記可変利得素子の利得を変更して前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  8. 請求項4に記載の方法において、前記マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器は、その利得が前記可変利得素子に比例する複製素子を含み、前記ステップ(b)は、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに比例する信号を前記複製素子に印加し、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールを、前記複製素子の出力が一定の基準レベルに等しくなるように調整することにより、ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールに反比例して前記可変利得素子の利得を変更して前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、方法。
  9. 請求項6に記載の方法であって、さらに、
    (c)前記可変利得素子の利得を追跡するステップと、
    (d)追跡した利得値にもとづき、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールをさらに修正するステップと、
    を含む、方法。
  10. マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器であって、
    量子化器と、
    前記量子化器に機能的に接続され、ディジタル・アナログ・フィードバック回路を含むループ回路と、
    基準信号を提供する基準信号源と、
    を含み、
    前記量子化器及び前記ループ回路は関連するループ利得を有し、
    前記ディジタルアナログ回路は、前記基準信号に応答して、そのフルスケールを変更し、
    前記量子化器は、前記基準信号に応答して、その閾値を変える、
    マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  11. 請求項10に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記量子化器は、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールが変更されると、その閾値を同様の係数だけ変更し、前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  12. マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器であって、
    量子化器と、
    前記量子化器に機能的に接続され、ディジタル・アナログ・フィードバック回路と可変利得素子とを含むループ回路と、
    利得制御信号とフルスケール制御信号とを提供する利得制御信号源と、
    を含み、
    前記量子化器及び前記ループ回路は関連するループ利得を有し、
    前記ディジタルアナログ回路は、前記フルスケール制御信号に応答して、そのフルスケールを変更し、
    前記可変利得素子は、前記利得制御信号に応答して、その利得を変更する、
    マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  13. 請求項12に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記可変利得素子は、前記ディジタル・アナログ・フィードバック回路のフルスケールの変更に反比例してその利得を変更し、前記ループ利得を実質的に一定のレベルに維持する、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  14. 請求項12に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記可変利得素子は、可変利得増幅器である、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  15. 請求項12に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記可変利得素子は、可変抵抗である、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  16. 請求項12に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記可変利得素子は、可変容量である、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  17. 請求項12に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記可変利得素子は、可変相互コンダクタンスである、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
  18. 請求項12に記載のマルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器において、前記可変利得素子は、可変減衰器である、マルチビット・シグマデルタ・アナログ・ディジタル変換器。
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