JP2004532883A - 抗腫瘍コンビネーション - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、mTORインヒビター(例えば、3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸とのラパマイシン42−エステル(CCI−779))および抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションの、腫瘍の治療における使用、腫瘍の治療のための医薬の調製における、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤の使用、腫瘍の治療における同時、個別、または連続使用のための組み合わせ製剤としての、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤を含む製品、およびmTORインヒビター、抗腫瘍アルキル化剤、および医薬上許容されるキャリアを含む医薬組成物に関する。
【0002】
ラパマイシンは、ストレプトマイセス・ハイグロスコピカス(Streptomyces hygroscopicus)により産生される大環状トリエン系の抗生物質であり、インビトロおよびインビボにおける抗真菌活性、特にカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)に対する抗真菌活性を有することが見い出された[シー・ヴェチーナ(C. Vezina)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J. Antibiot.)28,721(1975);エス・エヌ・セガール(S.N. Seghal)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J. Antibiot.)28,727(1975);エイチ・エイ・ベイカー(H.A. Baker)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオティクス(J. Antibiot.)31,539(1978);米国特許第3,929,992号;および米国特許第3,993,749号]。さらに、ラパマイシンは、単独で(米国特許第4,885,171号)、あるいは、ピシバニルと組み合わせて(米国特許第4,401,653号)、抗腫瘍活性を有することが示されている。
【0003】
ラパマイシンの免疫抑制効果は、ファセブ(FASEB)3,3411(1989)に開示されている。シクロスポリンAやFK-506などの他の大環状分子が免疫抑制剤として有効であることも示されており、それゆえ、移植拒絶反応を防止するのに有用である[ファセブ(FASEB)3,3411(1989);ファセブ(FASEB)3,5256(1989);アール・ワイ・カルネ(R.Y. Calne)ら、ランセット(Lancet)1183(1978);および米国特許第5,100,899号]。アール・マーテル(R. Martel)ら[カナディアン・ジャーナル・オブ・フィジオロジカル・ファーマコロジー(Can. J. Physiol. Pharmacol.)55,48(1977)]は、ラパマイシンが、実験的なアレルギー性脳脊髄炎モデル(すなわち、多発性硬化症のモデル)やアジュバント性関節炎モデル(すなわち、慢性関節リウマチのモデル)において有効であり、IgE様抗体の形成を効果的に阻害したことを開示した。
【0004】
ラパマイシンは、全身性エリテマトーデス[米国特許第5,078,899号]、肺の炎症[米国特許第5,080,899号]、インスリン依存性糖尿病[米国特許第5,321,009号]、乾癬などの皮膚疾患[米国特許第5,286,730号]、内臓疾患[米国特許第5,286,731号]、血管損傷後の平滑筋細胞増殖および内膜肥厚化[米国特許第5,288,711号および第5,516,781号]、成人T細胞白血病/リンパ腫[欧州特許出願第525,960 A1号]および眼の炎症[米国特許第5,387,589号]、悪性癌[米国特許第5,206,018号]、心臓炎症疾患[米国特許第5,496,832号]、および貧血症[米国特許第5,561,138号]を予防または治療するのにも有用である。
【0005】
3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸とのラパマイシン42−エステル(CCI−779)は、インビトロおよびインビボモデルの両方で腫瘍の増殖における有意な阻害効果が立証されているラパマイシンのエステルである。CCI−779を含むラパマイシンのヒドロキシエステルの調製および使用が、米国特許第5,362,718号に開示されている。
【0006】
CCI−779は、細胞毒特性とは異なる細胞増殖抑制性を示し、腫瘍の発達までの時間または腫瘍の再発までの時間を遅延し得る。。CCI−779は、シロリムスの活性メカニズムと同様の活性メカニズムを有すると考えられている。CCI−779は、細胞質タンパク質FKBPに結合し、複合体を形成し、これは酵素、mTOR(FKBP12−ラパマイシン結合タンパク質[FRAP]としても知られるラパマイシンの哺乳動物の標的である)を阻害する。mTORのキナーゼ活性の阻害により、サイトカイン刺激性細胞増殖、細胞サイクルのG1相を調節するいくつかの重要なタンパク質に関するmRNAの翻訳、およびG1からSへの細胞サイクルの進行の阻害に通じるIL−2−誘導性の転写を含む種々のシグナル伝達経路が阻害される。G1からS相の遮断を生じるCCI−779の活性のメカニズムは、抗癌薬に関して新規である。
【0007】
インビトロで、CCI−779は、多くの組織学的に異なる腫瘍細胞の増殖を阻害することが示されている。中でも、中枢神経系(CNS)癌、白血病(T−細胞)、胸部の癌、前立腺癌、および黒色腫系統が、CCI−779に最も感受性があった。化合物は細胞サイクルのG1相で細胞を停止した。
【0008】
ヌードマウスにおけるインビボ試験により、CCI−779が種々の組織学的タイプのヒト腫瘍異種移植片に対する活性を有することが立証された。グリオームは特にCCI−779に対して感受性があり、そして化合物はヌードマウスにおける同種移植グリオームモデルにおいて活性があった。インビトロでのヒト膠芽細胞腫細胞系統の増殖因子(血小板由来の)誘導性刺激は、CCI−779により懸著に抑制された。ヌードマウスにおけるいくつかのヒト膵臓腫瘍ならびにインビボで試験された2つの胸部癌系統の1つの増殖が、CCI−779により阻害された。
【0009】
発明の記載
本発明により、抗腫瘍コンビネーション化学療法としての、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションの使用が提供される。特に、これらのコンビネーションは、腎臓癌、柔組織肉腫、胸部の癌、肺の神経内分泌系腫瘍、子宮頸癌、子宮癌、頭部および頸部の癌、グリオーム、非小細胞肺癌、前立腺癌、膵臓癌、リンパ腫、黒色腫、小細胞肺癌、卵巣癌、結腸癌、食道癌、胃癌、白血病、結腸直腸癌、または未知の一次癌の治療に有用である。本発明によりさらに、抗腫瘍コンビネーション化学療法としての使用のための、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションであって、mTORインヒビターまたは抗腫瘍アルキル化剤いずれかまたは両方の投与量が実質上の有効投与量で用いられるコンビネーションが提供される。
【0010】
他の態様において、本発明により、腫瘍の治療のための医薬の調製におけるmTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションの使用が提供される。更なる態様において、本発明により、哺乳動物における腫瘍の治療における同時、個別、または連続使用のための組み合わせ製剤としての、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤を含む製品が提供される。いっそうさらなる態様において、本発明により、mTORインヒビター、抗腫瘍アルキル化剤および医薬上許容されるキャリアを含む医薬組成物が提供される。
【0011】
本発明に従い用いられるような、「治療」なる用語は、腫瘍疾患を有する哺乳動物を、当該哺乳動物にmTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションの有効量を、そのような哺乳動物において腫瘍の増殖を阻害する、腫瘍を撲滅する、または哺乳動物を緩和処置する目的で提供することにより治療することを意味する。
【0012】
本発明に従い用いられるような、「提供する」なる用語は、コンビネーションを提供することに関し、コンビネーションを直接投与すること、または体内でコンビネーションの有効量を形成するコンビネーションの成分の1つまたは両方のプロドラッグ、誘導体、または類似体を投与することのいずれかを意味する。
【0013】
mTORは、FKBP12−ラパマイシン結合タンパク質[FRAP]としても知られる、ラパマイシンの哺乳動物の標的である。mTORのキナーゼ活性の阻害により、サイトカイン刺激性の細胞増殖、細胞サイクルのG1相を調節するいくつかの重要なタンパク質に関するmRNAの翻訳、およびG1からSへの細胞サイクルの進行の阻害を導くIL−2誘導性の転写を含む様々なシグナル伝達経路が阻害される。
【0014】
mTORは、特定の細胞サイクル調節タンパク質の翻訳に関与する少なくとも2つのタンパク質の活性を調節する(Burnett, P.E., PNAS 95: 1432 (1998) and Isotani, S., J. Biol. Chem. 274: 33493 (1999))。これらのタンパク質p70s6キナーゼの1つは、セリン389ならびにトレオニン412においてmTORによりリン酸化される。このリン酸化は、増殖因子で処置した細胞において、これらの細胞の全細胞抽出物の、ホスホセリン389残基に特異的な抗体でのウェスタンブロッティングにより観察することができる。
本発明に従い用いられるような、「mTORインヒビター」は、mTORによるp70s6キナーゼのセリン389のリン酸化を阻害することにより、G1からSへの細胞サイクルの進行を遮断することにより細胞の複製を阻害する化合物またはリガンドを意味する。
【0015】
以下の標準的な薬理学的試験法を用いて、化合物が、本明細書中に規定されるmTORインヒビターであるかどうかを決定することができる。ラパマイシンのようなmTORインヒビターを用いる増殖因子刺激細胞の処置により、ウェスタンブロットにより明らかにされるように、セリン389のリン酸化が完全に遮断され、それ自体でmTOR阻害に関する優れたアッセイを構成する。つまり、mTORインヒビターの存在下に培養において増殖因子(例えば、IGF1)により刺激された細胞からの全細胞溶解物は、p70s6Kのセリン389に特異的な抗体で標識され得るアクリルアミドゲル上にバンドを示さないはずである。
【0016】
材料:
【0017】
方法:
A.細胞溶解物の調製
細胞系統を、10%の子牛血清およびペニシリン/トレプトマイシンを追加した最適基本培地にて増殖させた。リン酸化試験のために、細胞を6ウェルのプレートにて二次培養した。細胞が完全に接着した後、それらをいずれも血清飢餓とした。mTORインヒビターでの処置は、2〜16時間に及んだ。薬物処置後、細胞を1回PBS(Mg++およびCa++を含まないリン酸緩衝塩水)でリンスし、次いでウェル当たり150−200μlのNuPAGE LDSサンプルバッファーに溶解した。溶解物を短時間超音波処理し、次いで15分間14000rpmにて遠心分離した。溶解物は−80℃にて使用するまで保存した。
【0018】
試験の操作は、細胞が完全に結合した後細胞を増殖培地中で一晩インキュベートすることにより行うこともできる。両規定条件下での結果は、mTPRインヒビターに関して同様のはずである。
【0019】
B.ウェスタンブロット分析
1)チューブあたり22.5μlの溶解物を入れることにより、トータルのタンパク質サンプルを調製し、次いで2.5μlのNuPAGEサンプル還元剤を添加する。サンプルを70℃にて10分間加熱する。NuPAGEゲルおよびNuPAGE SDSバッファーを用いて電気泳動にかける。
2)NuPAGEトランスファーバッファーを用いてニトロセルロースメンブレンにゲルを移す。メンブレンを1時間ブロッキングバッファー(0.1%−トウィーンおよび5%低脂肪ミルクを含むトリス緩衝塩水)で1時間ブロックする。メンブレンをウォッシングバッファー(0.1%−トウィーンを含むトリス緩衝塩水)で2回リンスする。
【0020】
3)ブロット/メンブレンをブロッキングバッファー中で一晩4℃にて、回転しているプラットフォームにおいてP−p70S6K(T389)一次抗体(1:1000)と共にインキュベートする。
4)ブロットをそれぞれ10分間3回、ウォッシングバッファーにてリンスし、ブロッキングバッファー中で1時間室温にて二次抗体(1:2000)と共にインキュベートする。
5)二次抗体の結合後、ブロットを3回それぞれ10分間ウォッシングバッファーで、次いで2回それぞれ1分間トリス緩衝塩水で洗浄後、化学ルミネセント(ECL)検出を行い、次いで化学ルミネセンスフィルムに露出する。
【0021】
本発明に従い用いられるような、「ラパマイシン」なる用語は、(以下に示す)基本的なラパマイシン環を含む免疫抑制化合物のクラスを規定する。本発明のラパマイシンは、ラパマイシン環の誘導体のように、化学的または生物学的に変更されてよいが、免疫抑制性は保持する。従って、「ラパマイシン」なる用語には、ラパマイシンのエステル、エーテル、オキシム、ヒドラゾン、およびヒドロキシルアミン、ならびにラパマイシン環における官能基が例えば還元または酸化により変更されているラパマイシンが含まれる。「ラパマシン」なる用語はさらに、ラパマシンの、酸または塩基性基を含むためにそのような塩を形成することができる医薬上許容される塩を含む。
【0022】
【化1】
【0023】
ラパマイシンのエステルおよびエーテルは、ラパマイシン環の42−および/または31−位のヒドロキシル基のもの、27−位のヒドロキシル基(27−ケトンの化学的還元後)のエステルおよびエーテルが好ましく、およびオキシム、ヒドラゾン、およびヒドロキシルアミンは、42−位のケトン(42−ヒドロキシル基の酸化後)のものおよびラパマイシン核27−ケトンのものが好ましい。
【0024】
ラパマイシンの好ましい42−および/または31−エステルおよびエーテルは、全て出典明示により組み込まれる以下の特許文献に開示されている:アルキルエステル(U.S.特許第4,316,885号);アミノアルキルエステル(U.S.特許第4,650,803号);フッ素化エステル(U.S.特許第5,100,883号);アミドエステル(U.S.特許第5,118,677号);カルバメートエステル(U.S.特許第5,118,678号);シリルエーテル(U.S.特許第5,120,842号);アミノエステル(U.S.特許第5,130,307号); アセタール(U.S.特許第5,51,413号);アミノジエステル(U.S.特許第5,162,333号);スルホネートおよびスルフェートエステル(U.S.特許第5,177,203号);エステル(U.S.特許第5,221,670号);アルコキシエステル(U.S.特許第5,233,036号);O−アリール、−アルキル、−アルケニル、および−アルキニルエーテル(U.S.特許第5,258,389号);カルボネートエステル(U.S.特許第5,260,300号);アリールカルボニルおよびアルコキシカルボニルカルバメート(U.S.特許第5,262,423号);カルバメート(U.S.特許第5,302,584号);ヒドロキシエステル(U.S.特許第5,362,718号);障害の大きな(hindered)エステル(U.S.特許第5,385,908号);ヘテロ環エステル(U.S.特許第5,385,909号);ジェム−二置換エステル(U.S.特許第5,385,910号);アミノアルカノイックエステル(U.S.特許第5,389,639号);ホスホリルカルバメートエステル(U.S.特許第5,391,730号);カルバメートエステル(U.S.特許第5,411,967号);カルバメートエステル(U.S.特許第5,434,260号);アミジノカルバメートエステル(U.S.特許第5,463,048号);カルバメートエステル(U.S.特許第5,480,988号);カルバメートエステル(U.S.特許第5,480,989号);カルバメートエステル(U.S.特許第5,489,680号);;障害の大きなN−オキシドエステル(U.S.特許第5,491,231号);ビオチンエステル(U.S.特許第5,504,091号)、O−アルキルエーテル(U.S.特許第5,665,772号);およびラパマイシンのPEGエステル(U.S.特許第5,780,462号)。これらのエステルおよびエーテルの調製が、前記の特許文献に開示されている。
【0025】
ラパマイシンの好ましい27−エステルおよびエーテルが、本明細書中に出典明示により組み込むU.S.特許第5,256,790号に開示されている。これらのエステルおよびエーテルの調製が、前記の特許文献に開示されている。
ラパマイシンの好ましいオキシム、ヒドラゾン、およびヒドロキシルアミンが、本明細書中に出典明示により組み込むU.S.特許第5,373,014号、5,378,836号、5,023,264号および5,563,145号に開示されている。これらのオキシム、ヒドラゾン、およびヒドロキシルアミンの調製が、前記特許文献に開示されている。42−オキソラパマイシンの調製が、本明細書中に出典明示により組み込む5,023,263号に開示されている。
【0026】
特に好ましいラパマイシンには、ラパマイシン[U.S.特許第3,929,992号]、CCI−779[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピオン酸とのラパマイシン42エステル; U.S.特許第5,362,718号]、および42−O−(2−ヒドロキシ)エチルラパマイシン[U.S.特許第5,665,772号]が含まれる。
【0027】
適切な場合、ラパマイシンの医薬上許容される塩は、ラパマイシンが適当な塩基性基を含む場合、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸、フタル酸、塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、樟脳スルホン酸、およびに同様に公知の許容される酸などの有機および無機酸から形成することができる。塩は、ラパマイシンが適当な酸性基を含む場合、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム、リチウム、またはカリウム)、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、各アルキル基において1−6個の炭素原子を含んでいるアルキルアンモニウム塩、または各アルキル基において1−6個の炭素原子を含んでいるジアルキルアンモニウム塩、および各アルキル基において1−6個の炭素原子を含んでいるトリアルキルアンモニウム塩などの、有機および無機塩基から形成されてもよい。
【0028】
本発明の抗腫瘍コンビネーションに用いられるmTORインヒビターはラパマイシンであることが好ましく、mTORインヒビターがラパマイシン、CCI−779、または42−O−(2−ヒドロキシ)エチルラパマイシンであることがより好ましい。
本明細書中に記載するように、CCI−779は、本発明のmTORインヒビターおよび代謝拮抗物質の組み合わせにおける典型的なmTORインヒビターとして評価された。
【0029】
CCI−779の調製は、本明細書中に出典明示により組み込むU.S.特許第5,362,718号に記載されている。CCI−779を抗腫瘍剤として用いる場合、最初の静脈内注射投与量は、毎日投与管理において投与される場合(毎日5日間、2−3週ごと)約0.1〜100mg/m2であり、および週1回の投与管理で投与される場合、約0.1〜1000mg/m2であることが計画される。経口または静脈内注入が好ましい投与経路であり、静脈内がより好ましい。
【0030】
本発明に従い用いられる、「抗腫瘍アルキル化剤」なる用語は、細胞中の多くの電子に富む原子と反応して(またはそれらを「アルキル化して」)共有結合を形成する物質を意味する。その抗腫瘍活性に関して最も重要な反応は、DNA塩基との反応である。いくつかのアルキル化剤は単官能基性であり、DNAの1本鎖とのみ反応する。他は、二官能基性であり、DNAの二本鎖のそれぞれにおける電子と反応して、DNA二重螺旋の2つの鎖に共有結合する「架橋結合」を生じる。修復されなければ、この傷害により、細胞が有効に複製することが妨げられる。単官能基性アルキル化剤の致死性は、細胞によるDNA傷害の認識およびその傷害に対する細胞の反応から生じる(Colvin OM. 抗腫瘍アルキル化剤、癌、腫瘍学の原則および実際、第6版、DeVita VT, Hellman S, Rosenberg SA. Lippincott Williams & Wilkins. Philadelphia 2001. p. 363.)。
【0031】
抗腫瘍アルキル化剤は、その構造または反応部分に従い、以下のものを含むいくつかのカテゴリーに大まかに分類される:ナイトロジェンマスタード、マスターゲン、シクロホスファミド、イフォスファミド、メルファラン、およびクロラムブシルなど;アジディンおよびエポキシド、チオテパ、マイトマイシンC、ジアンヒドロガラクチトール、およびジブロモダルシトールなど;アルキルスルホネート、ブサルファンなど;ニトロソ尿素、ビスクロロエチルニトロソ尿素(BCNU)、シクロヘキシル−クロロエチルニトロソ尿素(CCNU)、およびメチルシクロヘキシルクロロエチルニトロソ尿素(MeCCNU)など;ヒドラジンおよびトリアジン誘導体、プロカルバジン、ダカルバジン、およびテモゾロミドなど;およびプラチナ化合物。プラチナ化合物は、グアニンおよびアデニン残基のN7位にて好ましくは反応して種々の単官能基性および二官能基性付加物を形成する試薬を含んでいるプラチナである。(Johnson SW, Stevenson JP, O'Dwyer PJ. Cisplatin and Its Analogues. In Cancer Principles & Practice of Oncology 6th Edition. ed. DeVita VT, Hellman S, Rosenberg SA. Lippincott Williams & Wilkins. Philadelphia 2001. p. 378.)これらの化合物には、シスプラチン、カルボプラチン、プラチナIV化合物、および単環プラチナ複合体が含まれる。
【0032】
以下は、本発明の抗腫瘍アルキル化剤の典型例である。
メクロルエタミンは、注射可能なものとして市場入手可能である(マスターゲン(MUSTARGEN))。
シクロホスファミドは、注射可能なものとして(シクロホスファミド、凍結サイトキサン(CYTOSAN)、またはネオサール(NEOSAR))および経口錠剤にて(シクロホスファミドまたはシトキサン(CYTOXAN))市場入手可能である。
【0033】
イフォスファミドは、注射可能なものとして市場入手可能である(IFEX)。
メルファランは、注射可能なものとして(アルケラン(SLKERAN))および経口錠剤にて(アルケラン)市場入手可能である。
クロラムブシルは、経口錠剤にて市場入手可能である(ロイケラン(LEUKERAN))。
チオテパは、注射可能なものとして市場入手可能である(チオテパまたはチオプレックス(THIOPLEX))。
マイトマイシンは、注射可能なものとして市場入手可能である(マイトマイシンまたはムタマイシン(MUTAMYCIN))。
【0034】
ブサルファンは、注射可能なものとして(ブサルフェクス(BUSULFEX))および経口錠剤にて(ミレラン(MYLERAN))市場入手可能である。
ロムスチン(CCNU)は、経口カプセルにて市場入手可能である(CEENU)。
カルムスチン(BCNU)は、頭蓋内インプラントとして(GLIADEL)および注射可能なものとして(BICNU)市場入手可能である。
プロカルバジンは、経口カプセルとして市場入手可能である(MATULANE)。
【0035】
テモゾロミドは、経口カプセルにて市場入手可能である(TEMODAR)。
シスプラチンは、注射可能なものとして市場入手可能である(シスプラチン、プラチノール(PLATINOL)、またはプラチノール−AQ)。
カルボプラチンは、注射可能なものとして市場入手可能である(パラプラチン(PARAPLATIN))。
【0036】
以下の表は、前記抗腫瘍アルキル化剤に関して推奨される投与量のいくつかを簡単にまとめたものである。
【0037】
【表1】
【0038】
本発明の好ましいmTORインヒビター+抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションには、CCI−779+シスプラチン;CCI−779+シクロホスファミド;CCI−779+カルボプラチン;およびCCI−779+BCNUが含まれる。
mTORインヒビター+抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションの抗腫瘍活性は、典型的なmTORインヒビターとしてCCI−779を用いて、インビトロおよびインビボの標準的な薬理学的試験法にて、本発明の典型的なコンビネーションとしてCCI−779+シスプラチン;CCI−779+シクロホスファミド;およびCCI−779+BCNUを用いて確認した。用いた方法および得られた結果を以下に簡単に記載する。
【0039】
ヒト横紋筋肉腫系統Rh30およびRh1およびヒト膠芽細胞腫細胞系統SJ−GBM2をCCI−779およびアルキル化剤を用いるインビトロコンビネーション試験のために用いた。インビボ試験には、ヒト神経芽細胞腫(NB1643)およびヒト結腸系統GC3を用いた。
【0040】
投与反応曲線を、目的の薬物のそれぞれに関して決定した。細胞系統Rh30、Rh1およびSJ−G2を6ウェルのクラスタープレートに、6×103、5×103、および2.5×104細胞/ウェルにてそれぞれ蒔いた。24時間のインキュベーション期間後、薬物をそれぞれ、Rh30およびRh1に関しては10%FBS+RPMI1640またはSJ−G2に関しては15%FBS+DMEにて添加した。薬物を含んでいる培地に7日間曝した後、核を、細胞を低張溶液、次いで界面活性剤で処理することにより放出した。核を次いでコールターカウンターでカウントした。試験の結果を図示し、各薬物のIC50(増殖の50%阻害を生じる薬物濃度)を外挿法により決定した。IC50は実験間でわずかに変化したので、各薬物のIC50をまとめた2つの値を相互作用試験に用いた。2つの薬物間の最大の相互作用のポイントは、イソボールが通常の形である場合、薬物が1:1比で存在する場合に生じる。それゆえ3つの概算IC50濃度のCCI−779のそれぞれを、3つの概算IC50濃度のシスプラチン、BCNU、およびメルファナンのそれぞれと1:1の比で混合した。これより結果的に、9つの、各実験の薬物+3つのIC50濃度のCCI−779ならびに他の薬物の1:1の組み合わせを生じた。このプロトコルより通例により、IC50値を含んでいる各薬物に関して少なくとも1つの組み合わせを得た。IC50濃度のCCI−779および各化学治療薬の1:1の組み合わせを次いで用いて、混和性(additivity)、共同作用性(synergism)、またはアンタゴニズムを、Berenbaumの式:x/X50+y/Y50,=1、<1、>1を用いて算定した。単独で試験した3つの濃度のCCI−779が、単独で試験した他の化合物の3つのICのいずれとも適合するICを生じなかった場合、全1:1組み合わせを検査して、単独に試験した薬物の適当なICの範囲内にそれらのICが入るかどうかを確認した。それらがそのICに入った場合、効果は相加的であると見なした。
【0041】
インビトロの標準薬理学的試験法にて得られた結果は、Rh30腫瘍系統に対して試験した場合に、CCI−779+シスプラチンのコンビネーションが共同作用的であること;コンビネーションは相加的以上のものであったが、Rh1腫瘍細胞系統に対して完全に共同作用的であるレベルには達せず、SJ−G2腫瘍細胞系統に対しては相加的であった。CCI−779+BCNUのコンビネーションは、SJ−G2腫瘍細胞系統に対して共同作用的であり、そして相加的以上のものであったが、Rh30細胞系統に対して完全に共同作用的、およびRh1細胞系統に対して相加的であるレベルには達しなかった。CCI−779+メルファナンのコンビネーションは、細胞系統のそれぞれに対して相加的であった。
【0042】
4週齢のメスのCBA/CaJマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, ME)を、胸腺摘出3週間後に137Cソースを用いる全身照射(1200cGy)により免疫除去した。マウスに照射の6−8時間以内に3×106個の核形成させた骨髄細胞を投与した。約3mm3の腫瘍片をマウスの背横腹のスペースに移植し、腫瘍の増殖を開始させた。腫瘍を有するマウスを治療開始前に7つの群に無作為に分けた。腫瘍を有するマウスにそれぞれ、腫瘍が約0.20−1cmの直径になったときに薬物を投与した。腫瘍のサイズを、コンピューターと連結させたディジタルバーニヤキャリパーを用いて7日間隔で測定した。腫瘍の体積は、腫瘍を球形と考え、式[(π/6)×d3](ここで、dは平均の直径である)を用いて算定した。CCI−779を2週間5連日のスケジュールで与え、このサイクルを21日毎3サイクル反復した。これより、CCI−779は、第1−5日、8−12日(サイクル1);21−25日、28−32日(サイクル2);および42−46日、49−53日(サイクル)に与えられることになる。各試験のための他の化学療法薬物に関するスケジュールは次のようであった:第1および8日にて、21日毎、3サイクルにてシクロホスファミド。
【0043】
CCI−779およびシクロホスファミドのコンビネーションを、前記のマウス異種移植片試験法を用いて、ヒト横紋筋肉腫(Rh18)を用いて評価した。この試験法では、CCI−779のシクロホスファミド(44mg/kg)との効果は相加的であった。最適下投与として組み合わせた場合、CCI−779+シクロホスファミドは、最適量で与えられたシクロホスファミドと等価であった。
【0044】
これらの標準的薬理学的試験法の結果に基き、mTORインヒビター+抗腫瘍アルキル化剤のコンビネーションは、抗腫瘍治療として有用である。より詳細には、これらのコンビネーションは、腎臓癌、柔組織肉腫、胸部の癌、肺の神経内分泌系腫瘍、子宮頸癌、子宮癌、頭部および頸部の癌、グリオーム、非小細胞肺癌、前立腺癌、膵臓癌、リンパ腫、黒色腫、小細胞肺癌、卵巣癌、結腸癌、食道癌、胃癌、白血病、結腸直腸癌、または未知の一次癌の治療に有用である。これらのコンビネーションは少なくとも2つの活性抗腫瘍剤を含むので、そのようなコンビネーションの使用により、薬剤のそれぞれのコンビネーションの使用であって、薬剤の1つまたは両方が治療有効量以下で用いられ、それにより個々の化学治療剤に伴う毒性が減じるコンビネーションの使用も提供される。
【0045】
化学治療を提供するにつき、活性の異なる様相を有する複数の試薬が、典型的に、化学療法「カクテル」の部分として用いられる。本発明のコンビネーションは、治療されるべき腫瘍の特性によって、1つまたはそれ以上の追加の抗腫瘍剤を含んでよい化学療法カクテルの部分として用いられることが期待される。例えば、本発明は、抗代謝物質(例えば、5−フルオロウラシル、フロックスウラジン、チオグアニン、シタラビン、フルダラビン、6−メルカプトプリン、メトトレキサート、ゲムシタビン、カペシタビン、ペントスタチン、トリメトレキサート、またはクラドリビン(cladribine));ホルモン剤(例えば、エストラムスチン、タモキシフェン、トレミフェン、アナストロゾール、またはレトロゾール);抗生物質(例えば、プリカマイシン、ブレオマイシン、ミトキサントロン、イダルビシン、ダクチノマイシン、マイトマイシン、またはダウノルビシン);免疫調節剤(例えば、インターフェロン、IL−2、またはBCG);細胞分裂抑制剤(例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチン、テニポシド、またはビノレルビン);トポイソメラーゼインヒビター(例えば、トポテカン、イリノテカン、エトポシド、またはドキソルビシン);および他の薬剤(例えば、ヒドロキシ尿素、トランスズマブ(trastuzumab)、アルトレタミン、レツキシマブ(retuximab)、パクリタキセル(paclitaxel)、ドセタキセル、L−アスパラギナーゼ、またはゲムスズマブ(gemtuzumab)オゾガマイシン)などの他の化学療法剤と組み合わせて用いられるmTORインヒビター/アルキル化剤コンビネーションの使用も包含する。
【0046】
本明細書に用いられるような、コンビネーション管理は同時に与えられ得、または、mTORインヒビターを化学療法の過程の間にアルキル化剤と異なる時点で与える時差管理にて与えることができる。この時差は、2つの試薬の投与の間、数分、数時間、数日、数週、またはそれ以上に及んでよい。つまり、コンビネーションなる用語は、かならずしも同時にまたは単一投与として投与されることを意味しないが、成分のそれぞれは所望の治療期間中に投与される。試薬は異なる経路により投与されてもよい。例えば、mTORインヒビター+アルキル化剤のコンビネーションにおいて、mTORインヒビターは経口または非経口投与され、非経口投与が好ましく、アルキル化剤は非経口、経口または他の許容される手段により投与されてよいことが予想される。これらの組み合わせは毎日、毎週、または毎月ごとに投与することができる。化学療法管理に関して典型的なように、化学療法の過程は数週後に反復されてよく、2つの試薬の投与に関して同じ時間枠に従ってよく、または患者の反応に基いて変更してよい。
【0047】
化学療法に関して典型的なように、投与管理は、疾患の重篤度、疾患の反応、あらゆる治療に関連する毒性、年齢、患者の健康、および他の付随する疾患または治療を含む多くの要因に基き、主治医により厳密に測定される。
CCI−779+アルキル化剤のコンビネーションを用いて得られる結果に基き、mTORインヒビターの初期の静脈内注入投与量は約0.1〜100mg/m2であることが計画され、約2.5〜70mg/m2の間が好ましい。mTORインヒビターは静脈内により典型的には30分間に渡って投与され、週約1回投与されることがさらに好ましい。アルキル化剤成分の初期投与量は、用いられる成分に依存し、選択される試薬を用いる主治医の経験にまず基く。1またはそれ以上のサイクル後、投与は得られる結果および観察される副作用により上下して調整することができる。
【0048】
市場入手可能なアルキル化剤に関して、現存している投与形態を用いることができ、投与は必要に応じて分割することができる。別法として、市場入手可能でないそのような試薬またはアルキル化剤を標準的な製薬法に従い処方することができる。本発明の活性化合物を含んでいる経口製剤は、錠剤、カプセル、頬面製剤、トローチ、飴剤、および経口溶液、懸濁液、または溶液を含むあらゆる慣用経口製剤を含んでよい。カプセルは、不活性充填剤および/または希釈剤、例えば医薬上許容されるデンプン(例えば、トウモロコシ、ジャガイモ、またはタピオカデンプン)、砂糖、人工甘味剤、クリスタリンセルロースおよびミクロクリスタリンセルロースなどの粉末セルロース、小麦粉、ゼラチン、ガムなどとの活性化合物の混合物を含んでよい。有用な錠剤製剤は、常套の圧縮、湿式造粒または乾燥造粒法により製造されてよく、および制限するものではないが、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、ミクロクリスタリンセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アルギン酸、アカシアガム、キサンタンがム、クエン酸ナトリウム、複合シリカ、炭酸カルシウム、グリシン、デキストリン、スクロース、ソルビトール、リン酸2カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、タルク、乾燥デンプンおよび乾燥砂糖を含む、医薬上許容される希釈剤、結合剤、滑剤、崩壊剤、表面改質剤(界面活性剤を含む)、懸濁もしくは安定剤を用いてよい。好ましい表面改質剤には、非イオン性およびアニオン性表面改質剤が含まれる。表面改質剤の典型的な例には、制限するものではないが、ポロクサマー188、塩化ベンズアルコニウム、ステアリン酸カルシウム、セトスチールアルコール、セトマクロゴル乳化ワックス、ソルビタンエステル、コロイド状二酸化シリコン、リン酸塩、ドデシル硫酸ナトリウム、珪酸マグネシウムアルミニウム、およびトリエタノールアミンが含まれる。本明細書中の経口製剤は、常套の遅延または時間放出製剤を用いて活性化合物の吸収を変化させてよい。経口製剤は、所望のように適当な可溶化剤または乳化剤を含む水または果汁に活性成分を投与することから成ってもよい。
【0049】
いくつかの場合において、化合物は、エアゾールの形態で気道に直接投与することが望まれ得る。
化合物は、非経口または腹腔内投与されてもよい。遊離塩基または医薬上許容される塩としてのこれらの活性化合物の溶液または懸濁液を、ヒドロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と適当に混合された水中に調製することができる。分散剤は、グリセロール、液体ポリエチレングリコールおよびそのオイル中の混合物にて調製することもできる。貯蔵および使用の常套の条件の下、これらの製剤は微生物の増殖を妨げる保存剤を含む。
【0050】
注射可能使用に適した医薬製剤は、無菌注射可能溶液または懸濁液の即席調製のための無菌水溶液または分散液および無菌粉末を含む。全場合において、製剤は無菌でなければならず、容易な注射可能性が存在する程度まで流動的でなければならない。製造および貯蔵の条件下でそれは安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物の汚染活性から保護されなければならない。キャリアは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、および液体ポリエチレングリコールなど)を含む溶媒または分散媒質、適当なその混合物および植物油であり得る。
【0051】
本開示の目的のために、経皮投与は、体の表面、および上皮ならびに粘膜組織を含む体管の内膜を横切る全投与を含むことが理解される。そのような投与は、本発明の化合物、または医薬許容されるその塩を用いて、ローション、クリーム、泡、パッチ、懸濁液、溶液、および坐薬(直腸および膣内)にて行われてよい。
【0052】
経皮投与は、活性化合物および活性化合物に対して不活性で、皮膚に対して無毒で、薬物の送達を可能とする、皮膚を経た血流への全身吸収のためのキャリアを含む経皮パッチの使用により達成されてよい。キャリアは、例えば、クリームおよび軟膏、ペースト、ゲル、および閉塞装置などの数個の形態をとってよい。クリームおよび軟膏は、水中油型または油中水型いずれかの粘性の液体または半固体エマルジョンであってよい。活性成分を含むペトロレウムまたは親水性ペトロレウム中に分散された吸収性の粉末から成るペーストも適当であり得る。種々の閉塞装置、必要に応じてキャリアを含む活性成分を含むリザーバーを覆っている半透膜、または活性成分を含んでいるマトリックスなどを用いて、活性成分を血流へと放出してよい。他の閉塞装置が、文献にて公知である。
【0053】
坐薬製剤は、座薬の融点を変更するためのワックス、およびグリセリンを必要に応じて添加した、ココアバターを含む常套の物質から作製されてよい。水溶性の座薬基剤、種々の分子量のポリエチレングリコールなどを用いてよい。
Claims (48)
- 腫瘍を治療することを必要とする哺乳動物における腫瘍の治療方法であって、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤を含むコンビネーションの有効量を哺乳動物に提供することを含む方法。
- 腫瘍が腎臓癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が柔組織肉腫である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が胸部の癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が肺の神経内分泌系腫瘍である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が子宮頸癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が子宮癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が頭部および頸部の癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍がグリオームである、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が非小細胞肺癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が前立腺癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が膵臓癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍がリンパ腫である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が黒色腫である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が小細胞肺癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が卵巣癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が結腸癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が食道癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が胃癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が白血病である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が結腸直腸癌である、請求項1記載の方法。
- 腫瘍が未知の一次癌である、請求項1記載の方法。
- 抗腫瘍アルキル化剤が、メクロレタミン、シクロホスファミド、イフォスタミド、メルファラン、クロラムブシル、チオテパ、マイトマイシン、ブサルファン、ロムスチン、カルムスチン、プロカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、およびカルボプラチンから成る群から選択される、請求項1〜22のいずれか1項記載の方法。
- 腫瘍を治療することを必要とする哺乳動物において腫瘍を治療する方法であって、当該哺乳動物に、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤を含むコンビネーションの有効量を提供することを含み、mTORインヒビター、アルキル化剤のいずれかまたは両方を実質上の有効量で提供する方法。
- mTORインヒビターを実質上の有効量で提供する、請求項24記載の方法。
- アルキル化剤を実質上の有効量で提供する、請求項24記載の方法。
- mTORインヒビターおよびアルキル化剤の両方を実質上の有効量で提供する、請求項24記載の方法。
- mTORインヒビターがラパマイシンである、請求項1〜27のいずれか1項記載の方法。
- ラパマイシンがラパマイシンである、請求項28記載の方法。
- ラパマイシンが42-O-(2-ヒドロキシ)エチルラパマイシンである、請求項28記載の方法。
- ラパマイシンがCCI-779である、請求項28記載の方法。
- mTORインヒビターの有効量および抗腫瘍アルキル化剤を含む抗腫瘍コンビネーション。
- mTORインヒビターがラパマイシンである、請求項32記載のコンビネーション。
- ラパマイシンがラパマイシンである、請求項33記載のコンビネーション。
- ラパマシンが42-O-(2-ヒドロキシ)エチルラパマイシンである、請求項33記載のコンビネーション。
- ラパマイシンがCCI−779である、請求項33記載のコンビネーション。
- 腫瘍の治療のための医薬の調製におけるmTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤の使用。
- 腫瘍が、腎臓癌、柔組織肉腫、胸部の癌、肺の神経内分泌系腫瘍、子宮頸癌、子宮癌、頭部および頸部の癌、グリオーム、非小細胞肺癌、前立腺癌、膵臓癌、リンパ腫、黒色腫、小細胞肺癌、卵巣癌、結腸癌、食道癌、胃癌、白血病、結腸直腸癌、または未知の一次癌である、請求項37記載の使用。
- 抗腫瘍アルキル化剤が、メクロレタミン、シクロホスファミド、イフォスファミド、メルファラン、クロラムブシル、チオテパ、マイトマイシン、ブサルファン、ロムスチン、カルムスチン、プロカルバジン、テモゾロミド、シスプラチン、およびカルボプラチンから成る群から選択される、請求項37または38記載の使用。
- mTORインヒビター、アルキル化剤のいずれか、または両方を実質上の有効量で提供する、請求項37〜39のいずれか1項記載の使用。
- mTORインヒビターがラパマイシンである、請求項37〜40のいずれか1項記載の使用。
- ラパマイシンがラパマイシンである、請求項41記載の使用。
- ラパマイシンが42−O−(2−ヒドロキシ)エチルラパマイシンである、請求項41記載の使用。
- ラパマイシンがCCI−779である、請求項41記載の使用。
- 哺乳動物における腫瘍の治療における、同時、個別、または連続使用のための組み合わせ製剤としての、mTORインヒビターおよび抗腫瘍アルキル化剤を含む製品。
- mTORインヒビターがCCI−779である、請求項45記載の製品。
- mTORインヒビター、抗腫瘍アルキル化剤、および医薬上許容されるキャリアを含む医薬組成物。
- mTORインヒビターがCCI−779である、請求項47記載の医薬組成物。
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