JP2004532303A - 感圧接着剤用のリン含有界面活性剤を含む樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

樹脂組成物は、粘着付与樹脂並びに分枝アルキル基及び/又はアルケニル基及びポリオキシアルケニル基を有する少なくとも1種のリン含有界面活性剤を含む。この樹脂組成物は感圧接着剤に用いるに特に適している。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、感圧接着剤に用いるための樹脂組成物、特に粘着付与樹脂組成物、さらに詳細にはロジン組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば水性アクリル及びカルボキシル化スチレン/ブタジエンコポリマーをベースとする感圧接着剤(PSA)は通常、最終接着剤に粘着性、剥離耐性及び表面湿潤容易さのような特性を与えるために粘着付与樹脂を含んでいる。
【0003】
当該分野においてよく知られているように、粘着付与樹脂には2つの種類、すなわちロジン及びその誘導体、並びに炭化水素樹脂がある。ロジン及びその誘導体は松の木より得られ、ロジン、改質ロジン、及び様々なロジン誘導体、例えばロジンエステルを含む。炭化水素樹脂は、主に石油より得られるC5〜C9炭化水素をベースとする様々なモノマーより製造される低分子量ポリマーを含む。
【0004】
水性PSAにおいて、粘着付与樹脂は通常、まず樹脂を溶融し、次いで界面活性剤及び水を加えていわゆる水中油型エマルジョン/分散液を形成する(ここで樹脂は分散相であり、水は連続相である)ことにより製造される水性分散液又はエマルジョンの形態で加えられる。界面活性剤の目的は、2つあり、すなわちa)水と樹脂の間の界面張力を低下させてとても小さな樹脂粒子を形成することにより分散工程を促進すること、及びb)いわゆる樹脂分散液に長期安定性を与えること、である。非常に多くの界面活性剤があるが、それらがすべて粘着付与樹脂に適するわけではない。特に、多くの界面活性剤の使用は粘着付与樹脂の接着強度を劇的に低下させることになる。
【0005】
WO92/01750には、粘着付与樹脂におけるリン含有表面活性剤の使用が記載されている。WO92/01750は特にノニルフェニル基を含むホスフェートエステル界面活性剤の使用に関する。不幸にも、フェニル基を含む界面活性剤は環境に対する悪影響について詮索の的になっている。さらに、WO92/01750に用いられている界面活性剤を向上させること、特に樹脂組成物の安定性及び低発泡性が産業上要求されている。また、粒度が小さくかつ粒度分布が均一である樹脂粒子を有する樹脂組成物についても要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
我々は驚くべきことに、上記問題のうち少なくとも1つを克服するもしくは大きく低下させる樹脂組成物を見出した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は、分枝アルキル及び/又はアルケニル基及びポリオキシアルキレン基を含む少なくとも1種のリン含有界面活性剤及び粘着付与樹脂を含む樹脂組成物を提供する。
【0008】
本発明はまた、分枝アルキル及び/又はアルケニル基及びポリオキシアルキレン基を含む少なくとも1種のリン含有界面活性剤及び粘着付与樹脂を含む感圧接着剤を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明において用いる界面活性剤の分枝アルキル及び/又はアルケニル基、好ましくはアルキル基は、重量平均で8〜20個、好ましくは9〜18個、より好ましくは10〜16個、特に11〜14個、とりわけ12〜13個の炭素原子を含む。炭素の数についての数値は平均である(混合物が好ましい)。好ましい態様において、好ましくは50%より多く、より好ましくは70%より多く、特に好ましくは80%より多く、さらには85%より多く、そして100wt%までの分枝アルキル及び/又はアルケニル基が炭素原子数についての上記好ましい範囲内にある。
【0010】
分枝アルキル及び/又はアルケニル基の最も長い直鎖は、重量平均で好ましくは7〜12個、より好ましくは7.5〜11.5個、特に8〜10個、さらには8.5〜9.5個の炭素原子を有する。分枝基は、数平均で好ましくは1より多い、より好ましくは1.5〜6個、特に2〜5個、さらには3〜4個の分枝を含む。この分枝(以後側分枝とする)は好ましくはアルキル基であり、より好ましくは最も長い鎖の炭素原子に直接結合している。1以上の側分枝アルキル基は好適には1〜8、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜3、特に1〜2、さらには1の炭素鎖の長さを有し、すなわちメチル基である。本発明の好ましい態様において、側分枝基の数の50%より多く、より好ましくは70%より多く、特に90%より多く、さらには95%より多く、かつ100%まではメチル基である。
【0011】
リン含有界面活性剤の分枝アルキル基及び/又はアルケニル基の分子量は好ましくは130〜260、より好ましくは140〜230、特に160〜210、さらには170〜190である。
【0012】
本発明において用いる界面活性剤のポリオキシアルキレン基は、好ましくは式(Cm2mO)n(式中、mは好ましくは2、3又は4、より好ましくは2又は3であり、すなわちオキシエチレン基又はオキシプロピレン基である)を有する。このポリオキシアルキレン鎖は実質的にもしくは完全にオキシエチレン基であってよく、又は実質的にもしくは完全にオキシプロピレン基であってよく、又はオキシエチレン及びオキシプロピレン基を含み、ランダムもしくはブロックコポリマー鎖を与えてよい。この鎖は好ましくはホモポリマーポリオキシエチレン鎖である。nの値は好適には3〜40、好ましくは4〜25、より好ましくは5〜15、特に6〜10であり、さらにはポリオキシアルキレン鎖が実質的にもしくはすべてポリオキシエチレン鎖である。この鎖がオキシエチレンとオキシプロピレン基のランダムコポリマーである場合、選ばれる鎖の長さは上記範囲内となるが、鎖中のオキシエチレン及びオキシプロピレン基の特性によってきまる。コポリマー鎖において、オキシエチレン基はすべてのオキシアルキレン基の少なくとも60モル%を与える。オキシブチレン基が鎖内に含まれていてもよいが、存在する場合、通常鎖の少量成分、例えばすべてのポリオキシアルキレン基の約20モル%以下である。ポリオキシアルキレン鎖中の繰り返し単位の数値はもちろん平均値である。
【0013】
本発明において用いられるリン含有界面活性剤は好ましくはホスフェートエステルの形態であり、より好ましくは下式(1)を有する。
【化1】
Figure 2004532303
(上式中、Rは分枝アルキル及び/又はアルケニル基であり、(AO)nはポリオキシアルキレン基であり、nは3〜40であり、個々のR基及び(AO)nは同一でも異なっていてもよい)
【0014】
ホスフェートエステル界面活性剤は、下式に示すようにアルコールもしくはアルコールアルコキシラートとリン酸化剤の反応により形成される。
ROH + リン酸化剤 → ホスフェートエステル混合物
上式中、ROHは脂肪アルコール又は脂肪アルコールアルコキシラートである。この反応は通常様々な成分、すなわちモノホスフェートエステル(ROP(OH)2O)、ジホスフェートエステル((RO)2P(OH)O)、及びトリホスフェートエステル((RO)3PO)、無機ホスフェート(例えばポリ/ピロリン酸)、残留ノニオン界面活性剤(前駆体)、及びリン酸の混合物を与える。これらの成分の相対量は製造ルート(例えばP25又はテトラリン酸(TPA))及び反応条件によってきまる。P25ルートは主要な成分としてジエステルを与える事が知られており、一方TPAルートはモノエステル誘導体を主に形成することが知られている。
【0015】
リン含有界面活性剤は好ましくは(i)10〜90wt%、より好ましくは30〜85wt%、特に45〜80wt%、さらに55〜75wt%のモノホスフェートエステル、(ii)10〜90wt%、より好ましくは15〜60wt%、特に18〜40wt%、さらに20〜25wt%のジホスフェートエステル、及び(iii)15wt%未満、より好ましくは10wt%未満、特に8wt%未満、さらに3wt%未満のトリホスフェートエステルを含む。
【0016】
本発明において用いられるリン含有界面活性剤は、まず例えば従来のアルコキシル化条件、通常はアルカリ触媒反応、特にアルコキシド触媒反応により、例えばNaOHもしくはKOHを用い、分枝アルキル及び/又はアルケニル基をアルコキシル化し、現場でアルコキシドを形成することにより製造される。好適な分枝1級アルコールは、ゲルベット反応により製造されるような実質的に完全に分枝したアルコール、例えば2-ブチルオクタノール、2-ブチルデカノール、2-ブチルドデカノール、2-ヘキシルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ヘキシルドデカノール及び2-オクチルデカノール、又は内部オレフィンより出発してオキソ法により製造されるような、上記分枝1級アルコールと直鎖1級アルコールの混合物(同じ数の炭素原子を含む)であってよい。アルコキシル化された物質は上記のようにしてリン酸化される。あるいは、市販のアルコキシル化界面活性剤、例えばSynperonic 13(商標)(Uniqema)(これは分枝アルキル及び/又はアルケニル基を含む)をリン酸化してもよい。
【0017】
リン含有界面活性剤は酸もしくは中和された形態であってよい。好ましくは、本発明の樹脂組成物においては中和された形態が用いられる。好適な対イオンは、アルカリ金属(好適には水酸化物もしくは炭酸塩として提供されるもの)、アミン、特に3級アミン(ヒドロキシアミン、特にアルカノールアミン、たとえばトリエタノールアミン(TEA)もしくはジエタノールアミン(DELA)又はこれらの混合物を含む)より誘導されるものを含む。リン含有界面活性剤は樹脂に添加する前に中和されていてもよく、又は現場で、すなわち界面活性剤と中和剤を、分散もしくは乳化前に樹脂に混合することにより中和してもよい。中和剤は好ましくは樹脂組成物全体の最終pHを4.5〜11、より好ましくは6.5〜9にするに十分な量で加えられる。
【0018】
本発明の樹脂組成物は、上記の分枝アルキル及び/又はアルケニル基(いわゆる分枝物質)を有するリン含有界面活性剤に加え、直鎖アルキル及び/又はアルケニル基を有する、すなわち分枝鎖を含まない(いわゆる直鎖物質)リン含有界面活性剤も含んでよい。分枝:直鎖物質の質量比は好ましくは20〜100:80〜0、より好ましくは40〜100:60〜0、特に80〜100:20〜0、さらには95〜100:5〜0である。特に好ましい態様において、リン含有界面活性剤は分枝物質を98wt%より多く含む。
【0019】
本発明の樹脂組成物における分枝物質及び直鎖物質を含むリン含有界面活性剤の量は、粘着付与樹脂の質量を基準として、好ましくは1〜30wt%、より好ましくは2〜20wt%、特に5〜15wt%、さらには8〜12wt%である。
【0020】
リン含有界面活性剤又はその混合物は単独で用いてよく、又は1種以上の他の界面活性剤、他のアニオン界面活性剤もしくはノニオン界面活性剤と組み合わせて用いてもよい。カチオン界面活性剤は粘着付与樹脂組成物には通常用いられない。好適な他のアニオン界面活性剤の例は、スルフェート、カルボキシレート、スルホネート、スルホスクシネート、及びこれらの誘導体を含む。好適なノニオン界面活性剤の例は、アルコキシル化アミン、アルコールもしくは脂肪酸、ポリオキシアルキレン、例えばオキシエチレン及びオキシプロピレン、ブロックもしくはランダムコポリマー、炭水化物ベース界面活性剤、ソルビタン誘導体及び複ポリエステルを含む。
【0021】
粘着付与樹脂は好ましくはロジン及びその誘導体、又は炭化水素樹脂である。ロジン及びその誘導体はロジン、改質ロジン、及び様々なロジン誘導体を含む。好適なロジンは、ガムロジン、ウッドロジンもしくはタル油ロジン及びこれらの混合物を含む。改質ロジンもしくはロジン誘導体は、重合、フォルティフィケーション、不均化、水素化又はエステル化により製造される。フォルティフィ化されたロジンはその酸化に対する安定性を向上させるために触媒プロセスにおいて反応されている。エステル化されたロジンはロジンとアルコール、好ましくはグリセロールのようなポリオールと反応させることにより製造される。
【0022】
炭化水素樹脂は、主に石油より得られるC5〜C9炭化水素をベースとする様々なモノマーより製造される低分子量ポリマーを含む。好ましい炭化水素樹脂は、好ましくは10〜190℃、より好ましくは60〜120℃の軟化点を有し、かつ好ましくは300〜10000、より好ましくは300〜2000の分子量(数平均)を有する。
【0023】
本発明の樹脂組成物中の粘着付与樹脂の濃度は、組成物の総質量を基準として、10〜90wt%、より好ましくは20〜80wt%、特に30〜70wt%、さらには40〜60wt%である。
【0024】
粘着付与樹脂及びその使用のより広範な解説は、"The handbook of Pressure Adhesive Technology"、D.Satas編(Van Nostrand Reinhold, New York, 1989)にみられる。
【0025】
樹脂組成物には他の材料も加えてよく、これは分散液もしくはエマルジョンの製造前、製造中、又は製造後に加えてよい。好適な材料は、脱泡剤、中和もしくは緩衝剤(組成物のpHを調整するために加えられる)、粘度調整剤、抗酸化剤、殺菌剤、乳化安定剤(例えばカゼインもしくはセルロース誘導体)等の添加剤を含む。
【0026】
本発明の粘着付与樹脂分散液もしくはエマルジョンは、例えば公知の直接又は逆乳化法により製造される。直接法は有効ではあるが、得られる樹脂液滴が比較的大きく及び/又は粒度分布が広いため、安定な樹脂エマルジョン/分散液を形成しない。逆乳化法は、まず樹脂と界面活性剤の混合物を形成し、水を加えて一時的な油中水型エマルジョンを形成し、エマルジョンが水中油(樹脂)型エマルジョンになるまで水を加え続けることを含む。必要により、エマルジョンの分散相の量を所望のものとするためにさらに水を加えてもよい。この方法はEmulsion Inverse Point(EIP)法として当該分野において知られている。通常、逆転の前に、油中水型エマルジョンの粘度はわずかに高く(樹脂連続相の粘度を反映している)、混合物は樹脂液滴の粒度を小さくするために激しく攪拌される。逆転後、粘度が大きく低下するため機械的エネルギーが低下する。この方法を行う際の温度は軟化点及び/又は融点によって異なる。固体もしくは高粘性樹脂では、高温が必要である。
【0027】
本発明の樹脂組成物は感圧接着剤(PSA)に用いることが特に適している。好ましい用途は、製紙産業におけるスライシングテープ、自己粘着性ラベル、ラミネート、及び手術用テープのような医療に用いられる接着剤を含む。さらに、PSAは好適には非粘着性物質、例えばアクリル及びカルボキシル化スチレン/ブタジエンコポリマー、酢酸ビニルホモポリマー、酢酸ビニル−エチレンコポリマー、天然ゴム等を含む。
【実施例】
【0028】
(i)界面活性剤の合成
リン含有界面活性剤は、P25リン酸化法を用いて製造された。よく乾燥させたP25(粒状もしくは微粉砕固体のいずれか)を激しく攪拌しながらエトキシル化非イオン性前駆体に徐々に加えた。リン酸化反応は発熱反応であり、時には温度が100℃を越えないようにするため冷却することが必要であった。温度が100℃を越えると最終生成物に変色が起こる。この反応を周囲温度において3時間続け、P25が残っていないことを確認した。この反応混合物を冷却し、取り出すと、エトキシル化非イオン性前駆体のモノ、ジおよびトリホスフェートエステル、及び少量の未反応エトキシル化非イオン性前駆体及び複雑なポリホスフェート誘導体の混合物を含んでいた。
【0029】
以下のエトキシル化非イオン性前駆体を用いてリン含有界面活性剤を製造した。
界面活性剤B−分枝アルキル基が60%C13、30%C12、平均3〜4個のメチル側鎖を有し、ポリオキシアルキレン基が平均6エチレンオキシド(EO)基である。
界面活性剤C−Bと同じであるが、平均9EO基である。
界面活性剤D−Bと同じであるが、平均12EO基である。
界面活性剤E−分枝アルキル基がC12〜C15、平均1個のメチル側鎖を有し、ポリオキシアルキレン基が平均6エチレンオキシド(EO)基である。また、40wt%の直鎖物質を含む。
界面活性剤F−Eと同じであるが、平均10EO基である。
【0030】
界面活性剤Aは市販入手可能なホスフェートエステル界面活性剤、すなわちAtphos 3205E(例えばUniqemaの商標)(平均9EO基のノニルフェニル)である。これは本発明の例ではなく、比較例として用いる。
【0031】
(ii)樹脂組成物の製造
樹脂エマルジョン/分散液は、まず油中水型エマルジョンを形成し、エマルジョンが所望の水中油型エマルジョンに逆転するまで激しく攪拌しながら分散相成分に水を加える逆エマルジョン法を用いて製造した。粘着付与樹脂をまず乳化容器内で溶融させ、上記のようにして製造した界面活性剤をトリエタノールアミン(TEA)と共に樹脂に加え、この混合物をよく攪拌した。粘着付与樹脂は、直径4cmの2枚刃もしくは6枚刃攪拌器を用いるミキサー(最大2000rpm)により水槽中で約95℃の温度において乳化させた。逆転後、エマルジョンの粘度は突然低下し、攪拌を例えば約0.6ms-1に低下させた。表1はすべての例において用いた組成を示す。
【0032】
【表1】
Figure 2004532303
【0033】
(iii)テスト法
粒度分析
樹脂組成物のエマルジョン粒度はMalvern Xetasizer 4を用いて測定した。多分散度は器具を用いて計算した。粒度は6.6±0.2のpHにおいて測定した。
【0034】
乳化pH
樹脂組成物のpHはWTW pH537メーターを用いて測定した。
【0035】
発泡テスト
樹脂組成物のサンプル5gを250mLのメスシリンダー内で脱イオン水により100mLに希釈した。このシリンダーを20回回転させ、時間に対するフォーム安定性/永続性を測定した(フォームヘッドcmとして測定)。
【0036】
粘度
樹脂組成物の粘度はBrookfield LVT(スピンドル2)により測定した。
【0037】
剪断(機械的)安定性
樹脂組成物を、感圧接着剤の製造に一般的に用いられている市販のアクリル分散液と混合した。この混合物に、直径4.5cmのディスク溶解機により2000rpmで1時間剪断を加えた。剪断安定性は、剪断力を加える前と後のアクリルと樹脂組成物の混合物の粒度を測定することにより評価した。
【0038】
例1
用いたアクリル樹脂は安定化ロジンエステルであった。表2及び3は、得られたエマルジョンの粒度データ及び発泡データを示す。
【0039】
【表2】
Figure 2004532303
【0040】
【表3】
Figure 2004532303
【0041】
例2
用いた粘着付与樹脂は9mgのKOH/gの酸価及び約65℃の軟化点を有するロジンエステルであった。得られたエマルジョンの粒度を表4に示す。
【0042】
【表4】
Figure 2004532303
【0043】
例3
上記のようにして製造した粘着付与樹脂をアクリル分散液と混合し、この混合物の平均粒度を剪断を加える前と後で測定した。観察される粒度の変化が小さいほど、混合系の剪断安定性は優れている。粒度の結果(nm)及び%変化を表5に示す。
【0044】
【表5】
Figure 2004532303
【0045】
上記例は本発明の樹脂組成物の改良された特性を示している。

Claims (10)

  1. 分枝アルキル及び/又はアルケニル基及びポリオキシアルキレン基を含む少なくとも1種のリン含有界面活性剤及び粘着付与樹脂を含む樹脂組成物。
  2. 少なくとも1種のリン含有界面活性剤が少なくとも1種のホスフェートエステルである、請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 分枝基が8〜20個の炭素原子を含むアルキル基である、請求項1又は2記載の樹脂組成物。
  4. 分枝アルキル及び/又はアルケニル基の最も長い直鎖が7〜12個の炭素原子を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 分枝鎖アルキル及び/又はアルケニル基が平均して1.5〜6個の側鎖を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  6. 少なくとも1つの側鎖が1〜3個の炭素原子を含む、請求項5記載の樹脂組成物。
  7. 側鎖の数の50%より多くがメチル基である、請求項6又は7記載の樹脂組成物。
  8. ポリオキシアルキレン基が式
    (Cm2mO)n
    (式中、mは2、3又は4であり、nは5〜15である)
    を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  9. 粘着付与樹脂がロジン及び/又はその誘導体、及び/又は炭化水素樹脂である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
  10. 分枝アルキル及び/又はアルケニル基及びポリオキシアルキレン基を含む少なくとも1種のリン含有界面活性剤及び粘着付与樹脂を含む感圧接着剤。
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