JP2004529292A - ばね係止式コネクタ - Google Patents

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Abstract

ばね係止式コネクタは、ハウジングの内部に軸心方向に配設したばねリングを備えている。ハウジングは孔部を有し、その孔部に、ばねリングを保持するための内周溝が形成されている。更にピストンを備えており、このピストンに、ばねリングの一部分が嵌り込む外周溝が形成されている。ピストンは、このピストンを所定の接続力をもって接続方向へ移動させて孔部に挿入する際に、ばねリングを径方向へ押し広げるための面取り部を有する。更に、内周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、この当接保持壁面は孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、接続方向とは逆方向の接続解除方向へピストンを移動させる際にばねリングが軸心方向に圧縮されて、接続解除方向へ作用させる接続解除力が前記接続力より大きくなるようにしている。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタに関し、より詳しくは、様々な形状の着脱可能な接続部材に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器、安全機器、それに医用機器などに関する多くの用途において、接続はごく小さな力で行えるが、接続解除には非常に大きな力を要するようにして、2つの部材を着脱可能に接続できるようにすることが必要な場合がある。また、相対的な力の大きさを、これとは逆にしなければならない用途もある。即ち、そのような用途では、接続には非常に大きな力を要するが、接続解除はごく小さな力で行えるようにすることになる。更に、電気コネクタの場合には、接続した状態で、2つの部材の間で電気を伝達できるようにしなければならない。
【0003】
これまで、円筒形の部材どうしをワンタッチで接続することのできるコネクタ構造においては、それら部材どうしを着脱可能に係止できるようにするために、多数の部品を使用していた。
【0004】
従来の係止機構としては、例えば米国特許第4,678,210号公報、米国特許第5,082,390号公報、米国特許第5,411,348号公報、それに米国特許第5,545,842号公報などに開示されているものがあり、これら米国特許はいずれもBalsellsに対して付与された米国特許である、しかしながら、それら米国特許に開示されているロック機構のうちには、小さな力で接続を行え、接続解除には大きな力を要し、しかも、接続に要する力と接続解除に要する力との大きさの比を任意に定めることのできる、2つの略々円筒形の表面どうしを接続する機構とし得るものは存在していない。
【特許文献1】
米国特許第4,678,210号公報
【特許文献2】
米国特許第5,082,390号公報
【特許文献3】
米国特許第5,411,348号公報
【特許文献4】
米国特許第5,545,842号公報
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ハウジングに形成した溝に円形傾斜コイルばねを装着し、このコイルばねがシャフトに形成した溝に嵌り込むようにしたものであり、シャフトをハウジングに対して相対的に軸心方向へ移動させると、コイルばねが軸心方向に圧縮されて溝に押付けられ、それによって軸心方向の力が発生するようにしてある。こうして発生する力は、その径方向の分力が、静止摩擦力の径方向の分力とコイルばねを径方向へ押し広げる力との合力を超えるまで増大して行き、その径方向の分力がこの合力を超えたならば、嵌り込んでいたコイルばねが外れるようになっている。
【0006】
本発明に係るばね係止式コネクタは、ばねリングを備えており、該ばねリングは、軸心方向に配設されており、また、該ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成る。該ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有し、該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有する。
【0007】
更にハウジングを備えており、該ハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングを保持するための内周溝が形成されている。該ハウジングの該内周溝の深さ寸法は、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きく、前記ばねリングの前記内周部の直径は、該ハウジングの前記孔部の直径より小さい。
【0008】
更にピストンを備えており、該ピストンに、前記ばねリングの一部分が嵌り込む外周溝が形成されており、該ピストンは、該ピストンを所定の接続力をもって接続方向へ移動させて前記孔部に挿入する際に、前記ばねリングを径方向へ押し広げるための面取り部を有している。
【0009】
更に前記ハウジングの前記内周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、該当接保持壁面は前記孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、前記接続方向とは逆方向の接続解除方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、その結果、接続解除力が前記接続力より大きくなるようにしてある。
【0010】
前記当接角は約0°と約30°との間の角度とすることができ、約15°とすることが好ましい。このような角度とすれば、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比は1以上及び約20以上になる。このようにするには、接続解除の際に前記プランジャから前記ばねリングへ作用する力の作用点が前記ばねリングの前記中心線より内径側であるようにすればよい。
【0011】
1つの実施例においては、前記内周溝の他方の側壁面を画成している第2の当接保持壁面を備えており、該第2の当接保持壁面は前記直交平面に対して傾斜しており、前記当接保持壁面と該第2の当接保持壁面とで、テーパ溝が画成されている。この構成によれば、接続解除の際に圧縮される前記ばねリングを接続解除後に元の位置へ押し戻すことができるという利点が得られる。
【0012】
本発明の別の実施例においては、前記内周溝の底壁面が、前記ピストンの中心線に対して傾斜している。これによって前記ばねリングの各巻きが径方向に圧縮され、更なる力が発生する。
【0013】
本発明の更に別の実施例においては、前記溝が、隣り合う複数のハウジング構成部材で画成されており、これによって製作を容易にしている。
本発明の更に別の実施例においては、第2のばねを装備することができ、該第2のばねは、軸心方向に配設した前記ばねリングの内部に、その内周部に沿って配設され、接続解除後に前記ばねリングを前記ハウジングの前記孔部の内部の元の位置へ押し戻すものである。
【0014】
本発明の更なる実施例は、前記ピストンの外周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、該当接保持壁面は前記孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、前記接続方向とは逆方向の接続解除方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、接続解除力が更に接続力より大きくなるようにしてある。
【0015】
本発明の更に別の実施例によれば、ばね係止式コネクタは、ばねリングを備えている。該ばねリングは、軸心方向に配設されており、該ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成り、また、該ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有する。該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有する。
【0016】
更にピストンを備えており、該ピストンに、前記ばねリングを保持するための外周溝が形成されている。該ピストンの該外周溝の深さ寸法は、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きく、前記ばねリングの前記内周部の直径は、該ピストンの直径より大きい。更にハウジングを備えており、該ハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングの一部分が嵌り込む内周溝が形成されている。
【0017】
更に前記ピストンの前記外周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、該当接保持壁面は前記ピストンの中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、前記接続方向とは逆方向の接続解除方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、接続解除力が前記接続力より大きくなるようにしてある。
【0018】
本発明に係る、ばね係止式コネクタの接続力に対する接続解除力の相対的な大きさを制御する方法は、内周溝の一方の側壁面を画成する当接保持壁面を設け、該当接保持壁面を孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜させておくことによって、ピストンを接続解除方向へ移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されるようにするものである。
【0019】
前記ばね係止式コネクタは、ばねリングを備えている。該ばねリングは、軸心方向に配設されており、該ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成り、また、該ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有する。該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有する。
【0020】
本発明の方法に適したハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングを保持するための内周溝が形成されているものであり、また、該ハウジングの該内周溝の深さ寸法を、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きくし、前記ばねリングの前記内周部の直径を、前記ハウジングの前記孔部の直径より小さくしたものである。
【0021】
本発明の方法を実施するのに適したピストンは、前記ばねリングの一部分が嵌り込む外周溝を形成したものであり、また、該ピストンを所定の接続力をもって第1方向へ移動させて前記孔部に挿入する際に、前記ばねリングを径方向へ押し広げるための面取り部を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
添付図面と共に以下の説明を参照することによって、本発明の利点及び特徴を更に明瞭に理解することができる。
図1〜図4に示したばね係止式コネクタ10は、軸心方向に配設されたばねリング12を備えており、このばねリング12は、連続して楕円形に巻回した複数の巻き14から成るものである。本発明に使用するのに適したばねリングとしては、米国特許第5,108,078号公報及び米国特許第5,139,243号公報(いずれもBalsellsに対して付与された特許である)に記載されているばねリングなどがある。それら2件の米国特許公報の内容は、図示した巻き14を備えたばねリング12を記載したものとして、この言及をもって、その全体が本願開示に包含されたものとする。
【0023】
図1に示したように、ばねリング12は、ばねリング内周部(I.D.)と、ばねリング外周部(O.D.)と、ばねリング中心線とを有し、これらは全て、図1に明示した通りである。更に、これも図1に明示したように、ばねリング12の各巻き14は、楕円形の短軸20方向の寸法である高さ寸法(C.H.)と、楕円形の長軸22方向の寸法である幅寸法(C.W.)とを有する。
【0024】
コネクタ10は更にハウジング26を備えており、このハウジング26は、孔部28を有し、この孔部28に、ばねリング12を保持するための内周溝30が形成されている。図1に示したように、内周溝30の深さ寸法32は、ばねリング12の巻き14の幅寸法(C.W.)より大きく、ばねリング12の内周部の直径(I.D.)は、孔部28の直径より小さい。
【0025】
コネクタ10はピストン40を備えており、このピストン40に、ばねリング12の一部分44が嵌り込む外周溝42が形成されている。また、ピストン40は、このピストン40を、所定の接続力をもって、矢印50で示した接続方向へ移動させて孔部28に挿入する際に、ばねリング12を径方向へ押し広げるための面取り部46を有する。ここでいう所定の接続力は、一般的には非常に小さな力であり、これについては後に説明する。
【0026】
更に当接保持壁面54を備えており、この当接保持壁面54は、内周溝30の一方の側壁面を画成しており、また、孔部28の中心線58と直交する直交平面56に対して所定の傾斜角Aで傾斜している。当接保持壁面54は、その傾斜角Aを約0°と約30°との間の角度にして形成した場合に、ピストン40を図6〜図9に矢印60で示した接続解除方向に移動させる際にばねリング12が軸心方向に圧縮されるようにするものであり、これについては後に詳述する。これに関して重要なことは、接続解除力が接続力より大きくなるようにしているということであり、接続力より格段に大きくなるようにすることが好ましく、これについても後に説明する。
【0027】
図1〜図4は、ばねリング12を介してハウジング26とピストン40とを接続する接続手順における各段階を示した図であり、図1に書き入れてある個々の構成要素の参照符号は、図2〜図4では、接続手順の各段階の状態を見易くするために省略してある。
【0028】
図1に示した第1段階では、ばねリング12がハウジング26の内部に軸心方向に配設されており、ばねリング12のリング軸心は、ハウジング26の軸心と揃っている。ハウジング28に形成されている溝30の、ハウジング28の内周部における幅寸法は、ばねリング12の巻き14の高さ寸法(C.H.)より小さくしてもよく、それと等しくしてもよく、それより大きくしてもよい。一方、このハウジングの溝30の深さ寸法は、ばねリング12の巻き14の幅寸法(C.W.)より大きくしてあり、別の言い方をするならば、このハウジングの溝30の直径を、ハウジング28の内周部の直径(I.D.)に、ばねリング12の巻き14の幅寸法の2倍を加えた和より大きくしてある。
【0029】
ばねリング12の内周部の直径は、ピストン40に形成されている溝42の底壁面の直径より小さくしてもよく、それと等しくしてもよく、それより大きくしてもよいが、ただし好ましいのは、ピストンの溝42の底壁面の直径より小さくすることである。ばねリング12の中心線の直径は、ハウジング26の内周部の直径より小さくしてもよく、それと等しくしてもよく、それより大きくしてもよい。ピストン40に形成する面取り部46の長さは、コネクタの接続時にばねリング12を徐々に押し広げることができるように、長めとすることが好ましい。この第1段階は、挿入前の段階であり、図5に示したように、ピストンに対してはまだ力は加えられていない。
【0030】
図2に示した接続手順の第2段階においては、ピストン40がばねリング12の内周部に挿入されており、それによってばねリング12が径方向へ押し広げられており、また、ばねリング12の巻き14が軸心方向に圧縮されている。ピストン40を押し込んでばねリング12の内周部を通過させるために要する力の大きさは、ばねリング12を押し広げるのに必要な径方向の力の大きさと、当接保持角Aの大きさと、当接角Bの大きさ(図2参照)と、ばねリング12を軸心方向に圧縮するのに必要な力の大きさと、個々の構成要素の間の摩擦係数の大きさとに応じて決まるものである。この力の大きさを、図5に、第2段階の力として示した。
【0031】
図3に示した接続手順の第3段階は、挿入力が最大になる段階である。挿入力は、ピストンの外周部(O.D.)が、押し広げられたばねリング12の内周部(I.D.)に当接しているときに最大となり、この最大の挿入力(最大力)を、図5に、第3段階の力として示した。
【0032】
図4に示した第4段階においては、ピストン40とハウジング28とが接続された状態にあり、ばねリング12の内周部(I.D.)がピストンの溝42の底壁面に当接している。ハウジング28とピストン40との間で電流が流れるようにする必要がある場合には、ばねリング12の内周部とピストンの溝42との間に、十分な導電性を確保できるだけの、十分な大きさの径方向の力が作用するようにする必要がある。当接保持角Aを大きくするほど、この径方向の力を大きくすることができ、それによって当接状態をより確実にすることができる。従って、当接保持壁面54は、ピストン40とハウジング28との間の導電性の大小を制御する機能も果たすものである。この力は、図5に、第4段階の力として示した。
【0033】
図6〜図10は、接続解除手順における各段階を示した図である。第5段階では、ピストン42が接続解除方向へ移動させられており、ばねリング12の巻き14が、軸心方向に、即ち、その楕円形の短軸20方向に圧縮されている。またこのとき、ばねリング12の巻き14の断面形状の楕円形が僅かに回転させられており、この回転は、ピストン42からばねリング12に作用する力の作用点と、ハウジング28からばねリング12に作用する力の作用点とが、同一直線上にないために発生するものである。
【0034】
この段階においては、ピストン42を抜去しようとして加えられている接続解除力の大きさは、ばねリング12に作用している圧縮力の大きさと略々等しくなっている。ここから更に、加えられている接続解除力が増大すると共に、ばねリング12が、次第に径方向へ押し広げられて行く。そして、ばねリング12の個々の巻き14が軸心方向に圧縮されて行くにつれて、それら巻き14を圧縮するために要する力が増大するため、ばねリング12を径方向へ押し広げるために要する力も増大して行く。この力を、図10に、第5段階の力として示した。
【0035】
図7に示した第6段階では、ピストン42が軸心方向へ移動させられてばねリング12に押付けられることによって、ばねリング12の巻き14が軸心方向に圧縮され、ばねリング12が径方向へ押し広げられる。また、その圧縮に伴って、ばねリング12の個々の巻き14の断面形状の楕円形が僅かに回転させられている。当接保持角Aは15°とすることが好ましく、この角度であれば、殆どの用途において良好に機能し得ることが判明している。この当接保持角Aを変化させることによって、接続解除力を所望の大きさに設定することができる。一般的に、当接保持角Aを小さくするほど、接続解除の際に発生する軸心方向の力が小さくなる。また、この接続保持角Aを設けることで、ハウジングからばねリングを取外すことも容易になっている。そして、接続解除力として加えられる力が増大して行くと、ついには、その径方向の分力が、ばねリングを径方向へ押し広げるために必要とされる力の大きさを超えることになる。図10には、その力の大きさの変化が示されている。
【0036】
図8に示した第7段階においては、ばねリング12の内周部が、ピストン42の外周部に当接しており、ばねリング12の個々の巻き14は、ハウジングの溝30の中へ押し込まれている。ばねリング12の各巻き14は軸心方向に圧縮されており、ばねリング12はピストン42の外周部を径方向に締め付けている。ここから先の抜去力の大きさは、ばねリング12からピストンの外周部へ作用する径方向の締め付け力に、動摩擦係数を乗じた大きさになる。
【0037】
図9に示した第8段階においては、ピストン42は既に抜去されており、一方、ばねリング12は、図1に示した初期状態に戻ってハウジングの溝30の中に保持されている。
図5と図10とを比較対照すれば、接続力と接続解除力との間の相対的な大きさが明らかである。両図に示したのは、当接保持角Aが15°の場合であり、接続力に対する接続解除力の比の値は248/11=22.5となっている。この数値は、接続力に対する接続解除力の比の値の1つの典型例であるが、ただし、この比の値は、様々なパラメータの影響を受けて変化し、影響を及ぼすパラメータのうちで重要なものとしては、例えば、ばねリングの寸法形状、溝の寸法形状、個々の構成要素の製作材料、それに、構成要素の間の摩擦係数などがある。
【0038】
特に、個々の構成要素の製作材料が、接続力に対する接続解除力の比の値に影響を及ぼすのは、例えばプラスチックと金属のように、材料が異なれば、その摩擦係数が異なるからである。
【0039】
図11は、本発明に係るコネクタの別の実施例80を示しており、実施例10に関して説明した構成要素と同一ないし対応する構成要素には、同じ参照符号を付してある。
実施例80は、ピストン82を備えており、このピストン82には、当接保持壁面84が形成されている。当接保持壁面84は、外周溝86の一方の側壁面を画成しており、また、ハウジングの孔部92の中心線94に直交する直交平面90に対して傾斜角Cで傾斜している。尚、図中の一点鎖線は、ばねリング12が径方向へ最大限に押し広げられたときの、その個々の巻き14の位置を示したものである。
【0040】
ピストン82がばねリング12の巻き14に当接して力を作用させる作用点は、それが径方向の最も外側に位置する場合であも、図中に点Aで示したように、巻き14の高さ方向の中心線(楕円形の短軸)よりは径方向内側に位置するようにすべきであり、また、ばねリング12が、傾斜した側壁面54を備えた溝30の中へ押し込まれたときには、巻き14のこの中心線が、点Bよりも径方向外側に位置するようにすべきである。
【0041】
傾斜角Cで傾斜させた当接保持壁面84は、接続解除を容易にするために設けられている。接続解除を可能にするためには、ばねリング12の巻き14に当接して力を作用させる作用点が、巻き14の中心線よりも、径方向内側に位置するようにしておくことが重要である。この当接点が、巻き14の中心線よりも径方向外側にくるようであると、接続解除が不可能になるおそれがある。この当接点を径方向内側にするほど、ばねリング12の巻き14を圧縮及び回転させるために要する力が小さくなり、従って、接続解除力が小さくなる。
【0042】
図11に書き入れてあるように、実施例80においては、接続解除を両方向に行うことができる。ただし、ハウジングの溝の両側壁面のうち、傾斜していない方の側壁面に接続解除力が作用することになる方向に接続解除する場合よりも、傾斜角Aで傾斜している方の側壁面に接続解除力が作用することになる方向に接続解除する場合の方が、より大きな接続解除力が発生する。
【0043】
図12に示した本発明の別の実施例100においては、ばねリング102を、ピストン106の溝104の方に装着してあり、このばねリング102が、ハウジング108の溝110に嵌り込むことによって、ハウジング108と接続するようにしてある。溝104の一方の側壁面であって直交平面126に対して傾斜角Aで傾斜している当接壁面120と、溝110の一方の側壁面であって直交平面128に対して傾斜角Cで傾斜している当接壁面122とによって、上述した特徴的な接続力及び接続解除力が得られるようにしている。
【0044】
図13に示した更に別の実施例150においては、ハウジング152の溝154の両側の側壁面156、158が共に傾斜しており、そのため、溝154がテーパ溝として画成されている。この特徴の利点は、ピストン162をハウジング152に接続する際に一旦圧縮されたばねリング160を元の位置へ押し戻すことができ、また、ピストン162とハウジング152との接続状態を維持するように、ばねリング160を常時付勢しておけることにある。更に、直交平面170に対して傾斜角Cで傾斜している側壁面164と、垂直面172に対して同じく傾斜角Cで傾斜している側壁面166とを設けてあり、それらは、ピストン162とハウジング152との接続解除を容易にするためのものである。
【0045】
図14に示した本発明の更に別の実施例180は、ハウジング182と、ピストン184と、ばねリング186とを備えている。ハウジング182の溝192は、その一方の側壁面190が傾斜していることに加えて、その底壁面194も、ピストン184の中心線196に対して傾斜角Dで傾斜している。この実施例においては、ばねリング186が、溝192の中へ押し込まれたときに、この溝192の底壁面194へ押付けられるため、ばねリング186の外周部が径方向に圧縮され、それによって発生する力によって、ばねリング186の個々の巻き200が、回転させられると共に、その短軸202方向に圧縮される。一方、直交平面204に対して傾斜角Aで傾斜している側壁面190は、上述した傾斜した側壁面と同様に、接続解除に際してばねリング186の個々の巻き200を圧縮し易くするためのものである。
【0046】
図15に示した別の実施例210は、図14に示した実施例180とかなり類似しており、実施例180の変更例に相当するものである。そのため、図14に関して説明した構成部分と対応する構成部分には、図14で使用しているものと同一の参照符号を付してある。
【0047】
実施例210においては、ピストン214の溝216の両側の側壁面218、220が傾斜しておらず、軸心に直交する垂直側壁面となっている。また、上で説明したように、平坦な側壁面190によって、ばねリング186に、大きな圧縮力が作用するようにしてあり、その圧縮力が、溝192の底壁面の直径に応じて定まる所定の大きさに達したならば、その圧縮力のために、ばねリング186の個々の巻きが回転して一方の側へ摺動し、その時点で、そのばねリング186の締め付け力が低下するようにしてある。これによって、接続解除力の大きさを、具体的な個々の用途に適合するように、更に細かく設定できるようにしている。
【0048】
図16に示した更に別の実施例230は、溝234を形成したハウジング232と、溝238を形成したピストン236とを備えている。そして、溝234の一方の側壁面は、その一部分240が直交平面242に対して傾斜角Fで傾斜しており、これによって、図16に示したように、溝の幅寸法がGW1からGWへ変化する箇所で、作用する力の大きさが変化するようにしてある。
【0049】
また、ピストンの溝238は、その一方の側壁面250が傾斜角Dで傾斜し、他方の側壁面252が傾斜角Eで傾斜しており、これによって接続を容易にしている。更に、ハウジングの内周部におけるハウジングの溝234の幅寸法をやや広めにすることで、接続解除の際に、ばねリング256の巻き258の中心線の近くでばねリング256が圧縮されるようにし、それによって、接続解除の初期に必要とされる力を増大させている。この溝234の、溝底部における幅寸法GWは、ばねリングの巻きの高さ寸法(楕円形の短軸に沿った寸法)より小さくしてもよく、それと等しくしてもよく、それより大きくしてもよい。また、この溝234の、溝開口部における幅寸法GWも、ばねリングの巻きの高さ寸法より小さくしてもよく、それと等しくしてもよく、それより大きくしてもよい。このように、寸法を様々に設定できるため、接続解除に要する力の大きさ並びに接続に要する力の大きさを、広範な範囲に亘って設定することができる。
【0050】
図17に示した更に別の実施例270においては、ハウジング272が、2つのハウジング構成部材274、276で構成されており、それら構成部材によって溝278が画成されている。そして、この溝278に装着されたばねリング280によって、溝284が形成されたピストン232と接続できるようにしている。この実施例では、2つのハウジング構成部材274、276を使用することで、単一部材とした場合には溝を形成することが極めて困難な小径のハウジングを製作できるようにしている。
【0051】
図18に示した更に別の実施例300は、溝304を形成した単一部材としたハウジング302と、溝308を形成したピストン306と、連結用のばねリング310とを備えている。この実施例では、溝304の両側の側壁面316、318の、この溝304の開口部の近傍部分に挿入角Gを付けて、この溝304の開口部を、外に向かって広がる形状にしてあり、それによって、ばねリング310を溝304に挿入し易くしている。この溝304の幅寸法は、ばねリング310の巻きの高さ寸法(楕円形の短軸に沿った寸法)より小さくしてもよく、それと等しくしてもよく、それより大きくしてもよい。また、面取り部22の長さは、接続力及び/または接続解除力の大きさについての具体的な要求条件に応じて適宜設定すればよい。
【0052】
図19示した別の実施例350は、溝354を形成したハウジング352と、溝358を形成したピストン356と、ばねリング360とを備えている。この実施例350では、ばねリング360の内部に、このばねリング360の内周部368に沿って、リング状のガーターばね、即ち、ワイヤを巻回して形成したばね366が配設されており、このばね366は、ばねリング360を、その圧縮状態が解除された後に元の位置へ押し戻すものである。
【0053】
図20に示した別の実施例400は、溝404を形成したハウジング402と、溝408を形成したピストン406と、ばねリング410とを備えている。この実施例400では、ハウジングの孔部の内周面420における溝404の幅寸法が、溝底部422における溝404の幅寸法より狭くなっている。即ち、溝404は、図20に角度Gで示したように溝底部へ向かって広がっており、この構成によれば、保持に伴う摩擦力を抑えつつ、ばねリングを最初に装着した位置に保持することができる。
【0054】
以上、本発明に係るばね係止式コネクタの具体的な実施例について説明したが、以上の説明は本発明を効果的に利用することのできる実施の形態を例示することを目的としたものであり、本発明は、以上に説明した実施例に限定されるものではない。従って、当業者が想到し得る限りの改変構成、変更構成、または均等構成は全て、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】内周溝を形成したハウジングと、ばねリングと、外周溝を形成したピストンとが、接続を行う前の接続解除状態にあるところを示した、本発明の1つの実施例の断面側面図である。
【図2】ピストンをハウジングの孔部に挿入して接続しようとしているところを示した図1と同様の断面側面図である。
【図3】挿入力が最大になる位置までピストンをハウジングに挿入した状態を示した図1と同様の断面側面図である。
【図4】ピストンとハウジングとが完全に接続された状態を示した図1と同様の断面側面図である。
【図5】図1〜図4に示したようにピストンを接続方向に移動させる際の移動量の関数としての挿入力の大きさを示したグラフである。
【図6】ハウジングからピストンを接続解除する手順の第1段階を示した図1と同様の断面側面図である。
【図7】接続解除の手順中のばねリングが径方向へ押し広げられはじめるところを示した、図6に示したコネクタの断面側面図である。
【図8】接続解除のためにばねリングが径方向へ押し広げられた状態を示した図7と同様の断面側面図である。
【図9】ハウジングからピストンが接続解除された状態を示した図1及び図8と同様の断面側面図である。
【図10】移動量の関数としてのハウジングからピストンを接続解除するために要する力の大きさを示した、図5と比較するためのグラフである。
【図11】ばねリングの圧縮量を制御するための当接保持壁面をピストンに形成した本発明の別の実施例を示した、図1と同様の断面側面図である。
【図12】ばねリングをピストンに装着し、ピストンを接続解除方向へ移動させる際にばねスプリングを軸心方向に圧縮する当接保持壁面をハウジングに形成した、本発明の別の実施例の断面側面図である。
【図13】ハウジングに2つの当接保持壁面を形成し、それら壁面の間にテーパ溝が画成されるようにした、本発明の更に別の実施例の断面側面図である。
【図14】ハウジングの溝の底壁面を中心線に対して傾斜させると共に、ピストンの溝の当接保持壁面を中心線に直交する直交平面に対して傾斜させた、本発明の更に別の実施例の断面側面図である。
【図15】図14と類似しているが、ただしピストンの溝の側壁が直角を成している本発明の別の実施例の断面側面図である。
【図16】ピストンに2つの当接保持壁面を形成し、それら壁面によってテーパ溝が画成されるようにした、本発明の更に別の実施例の断面側面図である。
【図17】2つのハウジング構成部材で溝を画成した、本発明の別の実施例の断面側面図である。
【図18】ハウジングの溝に広がり部即ち面取り部を形成して、両側に角度を付け、それによってハウジングの溝にばねリングを挿入し易くした、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図19】軸心方向に配設したばねリングの内部に、その内周部に沿って第2のばねを配設し、それによって、接続解除後にばねリングをハウジングの孔部の内部の元の位置へ押し戻すようにした、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図20】ハウジングの溝の当接保持壁面を、図1の場合とは逆方向に傾斜させて形成し、それによって、溝の幅寸法がピストンから遠ざかるにつれて次第に広がるようにした、本発明の更に別の実施例を示した図である。

Claims (20)

  1. ばね係止式コネクタにおいて、
    ばねリングと、ハウジングと、ピストンとを備え、
    前記ばねリングは、軸心方向に配設されており、前記ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成り、前記ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有し、該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有し、
    前記ハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングを保持するための内周溝が形成されており、該ハウジングの該内周溝の深さ寸法は、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きく、前記ばねリングの前記内周部の直径は、前記ハウジングの前記孔部の直径より小さく、
    前記ピストンに、前記ばねリングの一部分が嵌り込む外周溝が形成されており、前記ピストンは、該ピストンを所定の接続力をもって接続方向へ移動させて前記孔部に挿入する際に、前記ばねリングを径方向へ押し広げるための面取り部を有し、
    前記内周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、該当接保持壁面は前記孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、前記接続方向とは逆方向の接続解除方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、前記接続解除方向へ作用させる接続解除力が前記接続力より大きくなるようにした、
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記当接保持壁面の前記傾斜角が0°と約30°との間であり、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比が1以上から20以上であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記当接保持壁面の前記傾斜角が約15°であり、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比が20以上であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  4. 接続解除の際に前記ピストンから前記ばねリングへ作用する力の作用点が前記ばねリングの前記中心線より内径側であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  5. 更に、前記内周溝の他方の側壁面を画成している第2の当接保持壁面を備えており、該第2の当接保持壁面は前記直交平面に対して傾斜しており、前記当接保持壁面と該第2の当接保持壁面とで、接続解除の際に圧縮される前記ばねリングを接続解除後に元の位置へ押し戻すテーパ溝が画成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  6. 前記内周溝の底壁面が、前記ピストンの中心線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  7. 前記ハウジングの前記内周溝が、隣り合う複数のハウジング構成部材で画成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  8. 軸心方向に配設した前記ばねリングの内部に、その内周部に沿って第2のばねが配設されており、該第2のばねは、接続解除後に前記ばねリングを前記ハウジングの前記孔部の内部の元の位置へ押し戻すものであることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  9. ばね係止式コネクタにおいて、
    ばねリングと、ハウジングと、ピストンとを備え、
    前記ばねリングは、軸心方向に配設されており、前記ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成り、前記ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有し、該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有し、
    前記ハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングを保持するための内周溝が形成されており、該ハウジングの該内周溝の深さ寸法は、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きく、前記ばねリングの前記内周部の直径は、前記ハウジングの前記孔部の直径より小さく、
    前記ピストンに、前記ばねリングの一部分が嵌り込む外周溝が形成されており、前記ピストンは、該ピストンを所定の接続力をもって接続方向へ移動させて前記孔部に挿入する際に、前記ばねリングを径方向へ押し広げるための面取り部を有し、
    前記外周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、該当接保持壁面は前記孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、前記接続方向とは逆方向の接続解除方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、前記接続解除方向へ作用させる接続解除力が前記接続力より大きくなるようにした、
    ことを特徴とするコネクタ。
  10. 前記ハウジングの前記内周溝が、口元が広がった形状に形成されていることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
  11. 前記当接保持壁面の前記傾斜角が1°と約30°との間であり、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比が1以上から約20以上であることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
  12. 前記当接保持壁面の前記傾斜角が約15°であり、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比が約20以上であることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
  13. 接続解除の際に前記ピストンから前記ばねリングへ作用する力の作用点が前記ばねリングの前記中心線より内径側であることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
  14. 更に、前記外周溝の他方の側壁面を画成している第2の当接保持壁面を備えており、該第2の当接保持壁面は前記直交平面に対して傾斜しており、前記当接保持壁面と該第2の当接保持壁面とで、接続解除の際に圧縮される前記ばねリングを接続解除後に元の位置へ押し戻すテーパ溝が画成されていることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
  15. 軸心方向に配設した前記ばねリングの内部に、その内周部に沿って第2のばねが配設されており、該第2のばねは、接続解除後に前記ばねリングを前記ハウジングの前記孔部の内部の元の位置へ押し戻すものであることを特徴とする請求項9記載のコネクタ。
  16. ばね係止式コネクタにおいて、
    ばねリングと、ハウジングと、ピストンとを備え、
    前記ばねリングは、軸心方向に配設されており、前記ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成り、前記ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有し、該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有し、
    前記ピストンに、前記ばねリングを保持するための外周溝が形成されており、該ピストンの該外周溝の深さ寸法は、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きく、前記ばねリングの前記内周部の直径は、該ピストンの直径より大きく、
    前記ハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングの一部分が嵌り込む内周溝が形成されており、
    前記外周溝の一方の側壁面を画成している当接保持壁面を備えており、該当接保持壁面は前記ピストンの中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜しており、それによって、前記接続方向とは逆方向の接続解除方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、前記接続解除方向へ作用させる接続解除力が前記接続力より大きくなるようにした、
    ことを特徴とするコネクタ。
  17. 前記当接保持壁面の前記傾斜角が1°と約30°との間であり、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比が約1以上から約20以上であることを特徴とする請求項16記載のコネクタ。
  18. 前記当接保持壁面の前記傾斜角が約15°であり、前記接続力に対する前記接続解除力の大きさの比が約20以上であることを特徴とする請求項16記載のコネクタ。
  19. 接続解除の際に前記プランジャから前記ばねリングへ作用する力の作用点が前記ばねリングの前記中心線より内径側であることを特徴とする請求項16記載のコネクタ。
  20. ばね係止式コネクタの接続力に対する接続解除力の相対的な大きさを制御する方法であって、
    前記ばね係止式コネクタは、ばねリングと、ハウジングと、ピストンとを備え、
    前記ばねリングは、軸心方向に配設されており、前記ばねリングは、連続して楕円形に巻回した複数の巻きから成り、前記ばねリングは、その中心線を間に挟んで内周部と外周部とを有し、該ばねリングの各巻きは、楕円形の短軸方向の寸法である高さ寸法と、楕円形の長軸方向の寸法である幅寸法とを有し、
    前記ハウジングは、孔部を有し、該孔部に、前記ばねリングを保持するための内周溝が形成されており、該ハウジングの該内周溝の深さ寸法は、前記ばねリングの各巻きの幅寸法より大きく、前記ばねリングの前記内周部の直径は、前記ハウジングの前記孔部の直径より小さく、
    前記ピストンに、前記ばねリングの一部分が嵌り込む外周溝が形成されており、前記ピストンは、該ピストンを所定の接続力をもって接続方向へ移動させて前記孔部に挿入する際に、前記ばねリングを径方向へ押し広げるための面取り部を有している、前記方法において、
    前記内周溝の一方の側壁面を画成する当接保持壁面を設け、該当接保持壁面を前記孔部の中心線と直交する直交平面に対して所定の傾斜角で傾斜させておくことによって、前記第1方向とは逆方向の第2方向へ前記ピストンを移動させる際に前記ばねリングが軸心方向に圧縮されて、前記第2方向へ作用させる接続解除力が前記接続力より大きくなるようにする、
    ことを特徴とする方法。
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