JP2004529152A - ベンジルエポキシド類を製造するための方法及び中間体 - Google Patents

ベンジルエポキシド類を製造するための方法及び中間体 Download PDF

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Abstract

式(式中、R及びPROTは明細書において定義したとおりである)のエポキシド類を製造するための中間体及び方法が開示される。これらのエポキシド類は生物学的に活性な化合物を製造することにおいて、即ち医薬剤の製造において中間体として有用である。

Description

【技術分野】
【0001】
発明の背景
この出願は、2001年4月23日に出願された米国仮出願第60/285,772号からの優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は生物学的に活性な化合物の製造において有用なベンジル置換エポキシド類を製造する方法を提供し、ならびにこれらの方法においての有用な中間体を提供する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の記載
国際公開WO 02/02512は、アルツハイマー病の治療において有用な種々のヒドロキシエチルアミンを開示している。大部分の生成物において共通の中間体はN−保護されたエポキシドである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
結果としてN−保護されたエポキシド類を有効に生成する方法及び中間体の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
広い面において、本発明は式II
【化1】
Figure 2004529152
(式中、Rは、
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
(B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
(C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
(D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
(a)−H、
(b)(i)−OH、
(ii)−NH2
(iii)フェニル
の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
(c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
(d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
(E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
1は、
(I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
(II)−CH2−CH=CH2
(III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
(IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
から選ばれ;そして
30は水素又はPROT(但し、PROTは窒素保護基である)を表す)の化合物を提供する。
【0006】
他の面において、本発明は下記式のアミノアルコールを提供する:
【化2】
Figure 2004529152
(式中、Rは上記式IIのために定義したとおりであり;そして
2
クロロ、ブロモ又は
−Si(R213(但し、各々のR21は独立してC1−C5アルキル、
−N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そして
1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニル、であり、但し、R21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)
である)。
他の面において、本発明は下記式V(保護なし)の保護されていないエポキシドを提供する:
【化3】
Figure 2004529152
(式中、Rは式IIのために定義したとおりである)。
【0007】
本発明はさらに、下記式XIの化合物を提供する:
【化4】
Figure 2004529152
(式中、X1クロロ、ブロモ又はイミダゾリルであり、
R及びPROTは式IIのために定義したとおりである)。
他の面において、本発明は下記式XIVの化合物を提供する:
【化5】
Figure 2004529152
(式中、R、PROT及びR1は式IIのために上に定義したとおりである)。
【0008】
なお他の面において、本発明は式(II):
【化6】
Figure 2004529152
のエステルの製造方法を提供し、その方法は、
(1)塩基の存在下に、式I:
【化7】
Figure 2004529152
(式中、PROT及びRは上に定義したとおりである)の保護されたアミノ酸を、アルキル化剤でエステル化することからなる。
【0009】
関連する面において、本発明は式II:
【化8】
Figure 2004529152
(式中、R1は随意的に置換されたフェニルである)のエステルを製造する他の方法を提供し、その方法は、
(a)式Iの保護されたアミノ酸と活性化剤との混合物を形成し;
(b)(a)の混合物を、フェニル環上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェノールと接触させることからなる。
【0010】
他の関連する面において、本発明は1気圧から100psiまでの圧力で、好ましくは適当な溶媒中で、水素化触媒の存在下に、式XIVの化合物を水素で処理することからなる、式IIのエステルの製造方法を提供する。
【0011】
本発明はまた、式III:
【化9】
Figure 2004529152
(式中、PROT、R及びR2は式IV(保護なし)のために上に定義したとおりである)の化合物を製造する方法を提供し、その方法は、
(a)式IIのエステルと、ジハロゲン化メタン,R2CH22(但し、R2は上に定義したとおりであり、X2は−Br又は−Iである)との混合物を形成し;
(b)(a)からの混合物に、約30より大きいpKbを有する強塩基を加え;
(c)(b)の混合物を酸性化する;
ことからなる。
【0012】
関連する面において、本発明は、PROT、R及びR2が上に定義したとおりである式IIIの化合物を製造するための他の方法を提供する。この方法は、
(a)酸R2−CH2−COOHと、塩基、好ましくは約30より大きいpKbを有する強塩基との混合物を形成し;
(b)(a)の混合物を式IIのエステルで処理し;そして
(c)(b)からの混合物を酸性化する;
ことからなる。
【0013】
なお、さらに関連する面において本発明は、式XIの化合物をLiCH2Cl又はLiCH2Brと接触させることからなる、R2がCl又はBrである、式IIIのケトンを製造する方法を提供する。
【0014】
なお他の面において、本発明は式XIの化合物を製造する方法を提供する。この方法は、式(I)の保護された(S)アミノ酸を、塩化チオニル、三塩化燐、塩化オキサリル、三臭化燐、二臭化トリフェニル燐、臭化オキサリル、1,2−フェニレントリクロロホスフェート、2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン又はCDIと接触させることからなる。
【0015】
なお、さらに他の面において、本発明は、
(a)式IIIのケトンを還元して式IVのアルコールを生成し;そして
(b)その式IVのアルコールを塩基で処理してエポキシドを生成する;
ことからなる、下記式(XX)の化合物を製造する方法を提供する:
【0016】
【化10】
Figure 2004529152
(式中、
57はH、C1−C6アルキル又はベンジルであり;
1は、−(CH21-2−S(O)0-2−(C1−C6アルキル)、−CH2−CH2−S(O)0-2−(C1−C6アルキル)、又は
ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、−SH、−C≡N、−CF3、−C1−C3アルコキシ、アミノ、モノ−又はジアルキルアミノ、−N(R)C(O)R’−、−OC(=O)−アミノ、−OC(=O)−モノアルキルアミノ及び−OC(=O)−ジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又3個の基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、又は
ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、モノアルキルアミノ及びジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で各々が随意的に置換されているC2−C6アルケニル若しくはC2−C6アルキニル、又は
各々の環部分が、ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−NR7R’7(但し、R7及びR’7は独立してH又は−C1−C6アルキルである)、−C(=O)−(C1−C4)アルキル、−SO2−アミノ、−SO2−モノアルキルアミノ、−SO2−ジアルキルアミノ、−C(=O)アミノ、−C(=O)−モノアルキルアミノ、−C(=O)−ジアルキルアミノ、−SO2−(C1−C4)アルキル、−CO2R、−N(R)COR’又は−N(R)SO2R’又は
ハロゲンから独立して選ばれている1、2又は3個の基で随意的に置換された−C1−C6アルコキシ、又は
ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、−C1−C6アルキル、及びモノ−又はジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC3−C7シクロアルキル、又は
ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、−C1−C3アルコキシ、アミノ、モノ−又はジアルキルアミノ及び−C1−C3アルキルから独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC1−C10アルキル、又は
ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、−C1−C6アルキル、及びモノ−又はジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で、各々が随意的に置換されているC2−C6アルケニル若しくはC2−C6アルキニル、
から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されている、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−C1−C6アルキル−アリール、−C1−C6アルキル−ヘテロアリール、又は−C1−C6アルキル−ヘテロサイクリル、
であり、そしてヘテロサイクリル基はさらにオキソで随意的に置換されている;
【0017】
2及びR3は、H;C1−C3アルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、それぞれの存在する位置でのR30及びR31は独立してH又はC1−C6アルキルである)からなる群から独立して選ばれた、1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;−(CH20-4−アリール;−(CH20-4ヘテロアリール;−(CH20-4−複素環;−F、−Cl、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、R30及びR31は上に定義したとおりである)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;−F、−Cl、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、R30及びR31は上に定義したとおりである)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的置換されたC2−C6アルキニル;及び
−(CH20-4−C3−C7シクロアルキル(このシクロアルキル基は−F、−Cl、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、R30及びR31は上に定義したとおりである)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されている)からなる群から独立して選ばれるか、又は
【0018】
2、R3及びそれらが結合している炭素原子は3、4、5、6又は7個の炭素原子の炭素環を形成し;それらにおいて1、2又は3個の炭素原子は−O−、−S−、−SO2−及び−NR22−からなる群から独立して選ばれたヘテロ原子により随意的に置き換えられており;それらにおいてR22は、−H、−C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、アミノC1−C6アルキル、ハロC1−C6アルキル;−C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C1−C6アルキル鎖、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれ;
【0019】
cは、R205、−OC=ONR235240、−S(=O)0-2235、−NR235C=ONR235240、−C=ONR235240及び
−S(=O)2NR235240からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC1−C10アルキル;
−(CH20-3−(C3−C8)シクロアルキル(但し、シクロアルキルは、R205、−CO2H、及び−CO2−(C1−C4アルキル)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されている);
−(CR2452500-4−アリール;
−(CR2452500-4−ヘテロアリール;
−(CR2452500-4−ヘテロシクロアルキル;
−(CR2452500-4−アリール−ヘテロアリール;
−(CR2452500-4−アリール−ヘテロシルロアルキル;
−(CR2452500-4−アリール−アリール;
−(CR2452500-4−ヘテロアリール−アリール;
−(CR2452500-4−ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル;
−(CR2452500-4−ヘテロアリール−ヘテロアリール;
−(CR2452500-4−ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール;
−(CR2452500-4−ヘテロシルロアルキル−ヘテロシクロアルキル;
−(CR2452500-4−ヘテロシルロアルキル−アリール;
−〔C(R255)(R260)〕1-3−CO−N−(R2552
−CH(アリール)2
−CH(ヘテロアリール)2
−CH(ヘテロシクロアルキル)2
−CH(アリール)(ヘテロアリール);
アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルに融合された、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル環(これらにおいて、該シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル、の1つの炭素はNH、NR215、O又はS(=O)0-2で随意的に置き換えられており、そして該シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル基は独立してR205又は=Oである1又は2個の基で随意的に置換されていることができる);
−CO−NR235240
−SO2−(C1−C4アルキル);
1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C10アルケニル;
1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C10アルキニル;
−(CH20-1−CH((CH20-6−OH)−(CH20-1−アリール;
−(CH20-1−CHRC-6−(CH20-1ヘテロアリール;
−CH(−アリール又は−ヘテロアリール)−CO−O(C1−C4アルキル);
−CH(CH2−OH)−CH(OH)−フェニル−NO2
−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C6アルキル)−OH;
−CH2−NH−CH2−CH(−O−CH2−CH32
−H;及び
−(CH20-6−C(=NR235)(NR235240);
からなる群から選ばれ、それらにおいて、各々のアリールは1、2又は3個のR200で随意的に置換されており、各々のヘテロアリールは1、2、3又は4個のR200で随意的に置換されており、各々のヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個のR210で随意的に置換されており;
【0020】
各々存在する位置でのR200は、
1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
−OH;−NO2;ハロゲン;−CO2H;−C≡N;
−(CH20-4−CO−NR220225
−(CH20-4−CO−(C1−C12アルキル);
−(CH20-4−CO−(C2−C12アルケニル);
−(CH20-4−CO−(C2−C12アルキニル);
−(CH20-4−CO−(C3−C7シクロアルキル);
−(CH20-4−CO−アリール;
−(CH20-4−CO−ヘテロアリール;
−(CH20-4−CO−ヘテロシクロアルキル;
−(CH20-4−CO−O−R215
−(CH20-4−SO2−NR220225
−(CH20-4−SO−(C1−C8アルキル);
−(CH20-4−SO2−(C1−C12アルキル);
−(CH20-4−SO2−(C3−C7シクロアルキル);
−(CH20-4−N(H又はR215)−CO−O−R215
−(CH20-4−N(H又はR215)−CO−N(R2152
−(CH20-4−N−CS−N(R2152
−(CH20-4−N(H又はR215)−CO−R220
−(CH20-4−NR220225
−(CH20-4−O−CO−(C1−C6アルキル);
−(CH20-4−O−P(O)−(OR2402
−(CH20-4−O−CO−N(R2152
−(CH20-4−O−CS−N(R2152
−(CH20-4−O−(R2152
−(CH20-4−O−(R2152−COOH;
−(CH20-4−S−(R2152
−(CH20-4−O−(1、2、3又は5個の−Fで随意的に置換されたC1−C6アルキル);
3−C7シクロアルキル;
1又は2個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;
1又は2個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルキニル;
−(CH20-4−N(H又はR215)−SO2−R220;及び
−(CH20-4−C3−C7シクロアルキル;
からなる群から独立して選ばれ、それらにおいて、それぞれ存在する位置での各々のアリール基は、独立してR205、R210あるいは(独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で置換されている)C1−C6アルキルである、1、2又は3個の基で随意的に置換されており;それぞれ存在する位置での各々のヘテロシクロアルキル基は独立してR210である1、2又は3個の基で随意的に置換されており;それぞれ存在する位置での各々のヘテロアリール基は独立してR205、R210あるいは(独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で置換されている)C1−C6アルキルである1、2又は3個の基で随意的に置換されており;
【0021】
各々存在する位置でのR205は、C1−C6アルキル、ハロゲン、−OH、−O−フェニル、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C6アルコキシ、NH2、NH(C1−C6アルキル)及びN−(C1−C6アルキル)(C1−C6アルキルからなる群から、独立して選ばれ;
【0022】
各々存在する位置でのR210は、1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルキニル;ハロゲン;C1−C6アルコキシ;C1−C6ハロアルコキシ;−NR220225;OH;C≡N;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC3−C7シクロアルキル;−CO−(C1−C4アルキル);−SO2−NR235240;−CO−NR235240;−SO2−(C1−C4アルキル);及び=Oからなる群から独立して選ばれ;それらにおいて、
【0023】
各々存在する位置でのR215は、C1−C6アルキル;−(CH20-2−(アリール);C2−C6アルケニル;C2−C6アルキニル;C3−C7シクロアルキル、−(CH20-2−(ヘテロアリール);及び−(CH20-2−(ヘテロシクロアルキル)からなる群から独立して選ばれ;それらにおいて、
各々存在する位置でのアリール基は、独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で随意的に置換されており;各々存在する位置でのヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;各々の存在する位置での各々のヘテロアリール基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;
【0024】
各々の存在する位置でのR220及びR225は−H;−C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル;アミノC1−C6アルキル;ハロC1−C6アルキル;−C3−C7シクロアルキル;−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル);−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル);−C2−C6アルケニル;−C2−C6アルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C1−C6アルキル鎖;−アリール;−ヘテロアリール;及び−ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選ばれ、それらにおいて、各々の存在する位置でのアリール基は独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で随意的に置換されており;各々の存在する位置でのヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;各々の存在する位置での各々のヘテロアリール基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;
【0025】
各々の存在する位置でのR235及びR240は独立してH、又はC1−C6アルキルであり;
各々の存在する位置でのR245及びR250は、H、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、−(CH2O-4−C3−C7シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル及びフェニルからなる群から独立して選ばれ;あるいは
【0026】
245及びR250は、それらが結合している炭素と一緒になって、3、4、5、6又は7個の炭素原子の炭素環を形成し、随意的にそれらにおいて1個の炭素原子は−O−、−S−、−SO2−及び−NR220−からなる群から選ばれたヘテロ原子により置き換えられており;
【0027】
各々の存在する位置でのR255及びR260は、H;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルキニル;−(CH21-2−S(O)0-2−(C1−C6アルキル);1、2又は3個のR205基で随意的に置換された−(CH20-4−C3−C7シクロアルキル;−(C1−C4アルキル)アリール;−(C1−C4アルキル)ヘテロアリール;−(C1−C4アルキル)ヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクロアルキル;−(CH21-4−R265−(CH20-4−アリール;−(CH21-4−R265−(CH20-4−ヘテロアリール;及び−(CH21-4−R265−(CH20-4−ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選ばれ、それらにおいて、
各々の存在する位置でのR265は、独立して、−O−、−S−又は−N(C1−C6アルキル)−であり;各々のアリール又はフェニルは、独立してR205、R210、あるいは独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で置換されたC1−C6アルキルである、1、2又は3個の基で随意的に置換されており;各々のヘテロアリールは1、2、3又は4個のR200で随意的に置換されており;各々のヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個のR210で随意的に置換されており;
【0028】
Nは、−C(=O)−(CRR’)0-6100、R’100、−SO2R’100、−(CRR’)1-6R’100、−C(=O)−(CRR’)−O−R’100、−C(=O)−(CRR’)−S−R’100又は−C(=O)−(CRR’)−NR100−R’100であり;
100及びR’100は独立して、アリール、ヘテロアリール、−アリール−W−アリール、アリール−W−ヘテロアリール、−アリール−W−ヘテロサイクリル、−ヘテロアリール−W−アリール、−ヘテロアリール−W−ヘテロアリール、−ヘテロアリール−W−ヘテロサイクリル、−ヘテロサイクリル−W−アリール、ヘテロサイクリル−W−ヘテロアリール、−ヘテロサイクリル−W−ヘテロサイクリル、−C(=O)−CH〔(CH20-2−O−R7〕−(CH20-2−アリール、−C(=O)−CH〔(CH20-2−O−R7〕−(CH20-2−ヘテロサイクリル、又は−C(=O)−CH〔(CH20-2−O−R7〕−(CH20-2−ヘテロアリールであり、それらにおいて、各々の環部分は、−OR;−NO2;ハロゲン;−C≡N;−SR;−SO2145;−C(=O)R、−OCF3;−CF3;−O−P(=O)(OR)(OR’);−N(R)(COR’);−N(R)(SO2145);−(CH20-4−CO−NR105R’105;−(CH20-4−O−(CH20-4−CONRR’;−(CH20-4−CO−(C1−C12アルキル);−(CH20-4−CO−(C2−C12アルケニル);−(CH20-4−CO−(C2−C12アルキニル);−(CH20-4−CO−(C3−C7シクロアルキル);−(CH20-4−R110;−(CH20-4−R120;−(CH20-4−R130;−(CH20-4−CO−R110;−(CH20-4−CO−R120;−(CH20-4−CO−R130;−(CH20-4−CO−R140;−(CH20-4−CO−O−R150;−(CH20-4−SO2−NR105R’105;−(CH20-4−SO−(C1−C8アルキル);−(CH20-4−SO2−(C1−C12アルキル);−(CH20-4−SO2−(C3−C7シクロアルキル);−(CH20-4−N(H又はR150)−CO−O−R150;−(CH20-4−N(H又はR150)−CO−N(R1502;−(CH20-4N(H又はR150)−CS−N(R1502;−(CH20-4−N(H又はR150)−CO−R105;−(CH20-4−NR105R’105;−(CH20-4−R140;−(CH20-4−O−CO−(C1−C6アルキル);−(CH20-4−O−P(O)−(O−R1102;−(CH20-4−O−CO−N(R1502;−(CH20-4−O−CS−N(R1502;−(CH20-4−O−(R150);−(CH20-4−O−(R155)−COOH;−(CH20-4−S−(R150);C3−C7シクロアルキル;−(CH20-4−N(−H又はR150)−SO2−R7;−(CH20-4−C3−C7シクロアルキル;C2−C6アルケニル;C2−C6アルキニル;から独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されており;又は
【0029】
100は、1、2又は3個のR115基で随意的に置換されたC1−C10アルキルであり、それらにおいて、各々の存在する位置でのR115は独立して、ハロゲン、−OH、−CO2R、−C1−C6チオアルコキシ、−CO2−フェニル、−NR105R’7、−SO2−(C1−C8アルキル)、−C(=O)R180
180、−CONR105R’105、−SO2NR105R’105、−NH−CO−(C1−C6アルキル)、−NH−C(=O)−OH、−NH−C(=O)−OR、−NH−C(=O)−O−フェニル、−O−C(=O)−(C1−C6アルキル)、−O−C(=O)−アミノ、−O−C(=O)−モノ−又はジアルキルアミノ、−O−C(=O)フェニル、−O−(C1−C6アルキル)−CO2H、−NH−SO2−(C1−C6アルキル)、C1−C6アルコキシ又はC1−C6ハロアルコキシ;であり;又は
【0030】
100は、各々が1、2又は3個のR115基で随意的に置換されている、
−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C6アルキル)又は−(C1−C6アルキル)−S−(C1−C6アルキル)であり;又は
100は、1、2又は3個のR115基で随意的に置換されている−(C3−C8シクロアルキル)であり;
【0031】
R及びR’は、独立して水素;独立してF、Cl、Br又はIである1、2又は3個の基で随意的に置換されているC1−C6アルキル;又は−(C1−C6)−R110であり;
Wは、−(CH20-4−、−O−、−S(O)0-2−、−N(R135)−又は−C(O)−であり;
7及びR’7は独立して、H、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルからなる群から選ばれ;
【0032】
105及びR’105は同じであるか又は異なり、そして−H、−R110、−R120、−C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、又は1個の二重結合と1個の三重結合を有する−C1−C6アルキル鎖、又は−OHもしくは−NH2で随意的に置換された−C1−C6アルキル、又は独立してハロゲンから選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換された−C1−C6アルキルを表し;
【0033】
135は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C7シクロアルキル、−(CH20-2−(アリール)、−(CH20-2−(ヘテロアリール)又は−(CH20-2−(ヘテロサイクリル)であり;
【0034】
140は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル及び=Oから、独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に選ばれたヘテロサイクリルであり;
【0035】
145は、C1−C6アルキル又はCF3であり;
150は、水素、C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、1個の二重結合と1個の三重結合を有するC1−C6アルキル鎖、−R110、−R120、あるいは−OH、−NH2、C1−C3アルコキシ、R110及びハロゲンから独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたC1−C6アルキルであり;
【0036】
155は、C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、1個の二重結合と1個の三重結合を有するC1−C6アルキル鎖、−R110、−R120、又は−OH、−NH2、C1−C3アルコキシ及びハロゲンから独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたC1−C6アルキルであり;
【0037】
180は、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ホモモルホリニル、ホモチオモルホリニル、ホモチオモルホリニルS−オキシド、ホモチオモルホリニルS,S−ジオキシド、ピロリニル及びピロリジニルから選ばれ、それらの各々は、C1−C6アルキル C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル及び=Oから、独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されており;
【0038】
110は、1又は2個のR125基で随意的に置換されたアリールであり、それらにおいて、各々の存在する位置での
125は独立してハロゲン、アミノ、モノ−又はジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO2−NH2、−SO2−NH−C1−C6アルキル、−SO2−N(C1−C6アルキル)2、−SO2−(C1−C4アルキル)、−CO−NH2、−CO−NH−C1−C6アルキル、又は−CO−N(C1−C6アルキル)2であるか、あるいはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル(これらの各々は、C1−C3アルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、及びモノ−及びジアルキルアミノから、独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されている)であるか、又は1、2又は3個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルコキシであり;
120は、1又は2個のR125基で随意的に置換されたヘテロアリールであり;そして
130は、1又は2個のR125基で随意的に置換されたヘテロサイクリルである)。
【0039】
他の面において、本発明は、さらに該エポキシドを式RCNH(R57)のアミンと接触させて、式VII−1の保護されたアミンを生成し、さらに式(VII−1)の保護されたアミンを脱保護することからなる、式(XX)の化合物を製造する方法を提供する。
【0040】
他の面において、本発明は、さらに式(VII−1)の保護されたアミンを脱保護して、式(VIII−1)のアミン又はその酸付加塩を生成することからなる、式(XX)の化合物を製造する方法を提供する。
【0041】
他の面において本発明は、さらに式VIII−1の脱保護されたアミンを形成し、そしてそのアミン及び式RNZ(式中、ZはCO2H、COCl、−SO2Cl、ハロゲン、−O−メシラート、−O−トシラート、−O−ノシラート(−O−nosylate)、−O−ブロシラート(−O−brosylate)、−O−トリフルオロメタンスルホネート、又はCO−イミダゾリルである)の化合物を用いてアミドを形成することからなる、式(XX)の化合物を製造する方法を提供する。さらに好ましい態様において、ZはCO2Hである。等しく好ましい態様において、ZはCOClである。なお他の等しく好ましい態様において、ZはCO−イミダゾリルである。なお他の等しく好ましい態様において、Zは−SO2Cl2である。なお他の等しく好ましい態様において、Zは−O−メシラート、−O−トシラート、−O−ノシラート、−O−ブロシラート、又は−O−トリフルオロメタンスルホネートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
発明の詳細な記載
式IIの好ましい化合物は、R30がPROTであり、そしてRが2個までの基Rp及びRqで置換されたフェニルであり、それらにおいてRp及びRqは独立して、
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから、独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
(B)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又は1、2又は3個のフルオロで随意的に置換されたC1−C6アルコキシ;あるいは
(C)−NR1213(但し、各々の存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、水素またはアルキルを表す)
を表す、化合物を包含する。
【0043】
式IIのさらに好ましい化合物は式II−A
【化11】
Figure 2004529152
(式中:PROT及びR1は上に定義したとおりである)の化合物である。そのような化合物、即ち式II−Aの化合物はそのエステルを使用する本発明の方法において好ましい。
【0044】
式II−Aにおいて好ましいR1基は、ブロモ又はクロロの1個で随意的に置換されたC1−C6アルキル基である。さらに好ましくはブロモ又はクロロ、最も好ましくはクロロで随意的に置換されたC1−C4基である。
【0045】
式IIIの好ましい化合物は、式III−A
【化12】
Figure 2004529152
(式中、R、PROT及びR2は、式IIに関して上に定義したとおりである)の化合物を包含する。
そのような化合物、即ち式III−Aの化合物は、式IIIの化合物を使用する本発明の方法において好ましい。
【0046】
式III−Aのさらに好ましい化合物は、Rが2個までの基Rp及びRqで置換されたフェニルであって、それらにおいて、Rp及びRqは独立して
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
(B)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又は1、2又は3個のフルオロで随意的に置換されたC1−C6アルコキシ;あるいは
(C)−NR1213(但し、各々の存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして水素又はアルキルを表す);
を表す、化合物を包含する。
【0047】
式III−Aの特に好ましい化合物は、Rp及びRqが独立してC1−C2アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ又はC1−C2アルコキシを表す化合物である。式III−Aのなお他の特に好ましい化合物はRp及びRqが独立してハロゲンを表す化合物を包含する。式III−Aにより表される化合物の特に好ましいグループは、式III−B
【化13】
Figure 2004529152
のグループである。
【0048】
好ましいPROT基は、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ホルミル、トリチル、フタルイミド、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、ヨードアセチル、4−フェニルベンジルオキシカルボニル、2−メチルベンジルオキシカルボニル、4−エトキシベンジルオキシカルボニル、4−フルオロベンジルオキシカルボニル、4−クロロベンジルオキシカルボニル、3−クロロベンジルオキシカルボニル、2−クロロベンジルオキシカルボニル、2,4−ジクロロベンジルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカルボニル、3−ブロモベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−シアノベンジルオキシカルボニル、2−(4−キセニル)イソプロポキシカルボニル、1,1−ジフェニルエタ−1−イルオキシカルボニル、1,1−ジフェニルプロパ−1−イルオキシカルボニル、2−フェニルプロパ−2−イルオキシカルボニル、2−(p−トルイル)プロパ−2−イルオキシカルボニル、シクロペンタニルオキシカルボニル、1−メチルシクロペンタニルオキシカルボニル、シクロヘキサニルオキシカルボニル、1−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2−メチルシクロヘキサニルオキシカルボニル、2−(4−トルイルスルホニル)エトキシカルボニル、2−(メチルスルホニル)エトキシカルボニル、2−(トリフェニルホスフィノ)エトキシカルボニル、(トリメチルシリルメチル)プロパ−1−エニルオキシカルボニル、5−ベンズイソキサリルメトキシカルボニル、4−アセトキシベンジルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−エチニル−2−プロポキシカルボニル、シクロプロピルメトキシカルボニル、4−(デシルオキシ)ベンジルオキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、1−ピペリジルオキシカルボニル、9−フルオロエニルメチルカーボネート、−CH−CH=CH2及び(−N=)CH−フェニルである。
【0049】
窒素保護基(PROT)は、t−ブトキシカルボニル(BOC)又はベンジルオキシカルボニル(CBZ)が好ましく、PROTはt−ブトキシカルボニルがさらに好ましい。当業者は、t−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニル基を導入する好ましい方法を理解しているだろう、そして手引きのために、1999年ニューヨーク州、ニューヨークのジョン ワイリー アンド サンズ社発行の“有機化学における保護基,第3版”においてのT.W.Green及びP.G.M.Wutsの記載をさらに参考にすることができる。
【0050】
式IV(保護なし)の好ましい化合物は式IV−A(保護なし)
【化14】
Figure 2004529152
(式中、R及びR2は式IV(保護なし)のために定義したとおりである)の化合物を包含する。そのような化合物、即ち式IV−A(保護なし)の化合物は式IV(保護なし)の化合物を使用する本発明の方法において使用するために好ましい。
【0051】
式IV−A(保護なし)の好ましい化合物は式IV−B(保護なし)
【化15】
Figure 2004529152
(式中、Rp及びRqは独立して、
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから、独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
(B)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又は1、2又は3個のフルオロで随意的に置換されたC1−C6アルコキシ;あるいは
(C)−NR1213(但し、各々の存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、水素又はアルキルを表す)を表す)の化合物を包含する。
【0052】
式IV−B(保護なし)における好ましいRp及びRqは、独立して選ばれたハロゲンである。さらに好ましくはRp及びRqは、フッ素原子である。IV−B(保護なし)の特に好ましい化合物は、Rp及びRqが親のメチレンへのフェニル環の結合の点に関して3−及び5−位置においてフッ素原子である化合物である。
【0053】
式V(保護なし)の好ましい化合物は式V−A(保護なし)
【化16】
Figure 2004529152
(式中、Rは式V(保護なし)のために上に定義したとおりである)の化合物を包含する。そのような化合物、即ち式V−A(保護なし)の化合物は式V(保護なし)の化合物を使用する本発明の方法において好ましい。
【0054】
式V−A(保護なし)の好ましい化合物は、Rが2個までの基Rp及びRqで置換されたフェニルであり、それらにおいて、Rp及びRqは独立して
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、トリフルオロメチル、C1−C3アルコキシから、独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
(B)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又は1、2又は3個のフルオロで随意的に置換されたC1−C6アルコキシ;あるいは
(C)−NR1213(但し、各々の存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして水素又はアルキルを表す)を表す化合物を包含する。
【0055】
式V−A(保護なし)における好ましいRp及びRq基は、独立して選ばれたハロゲンである。さらに好ましくはRp及びRqは、フッ素原子である。式V−A(保護なし)の特に好ましい化合物は、Rp及びRqが親のメチレンへのフェニル環の結合の点に関して3−及び5−位置においてフッ素原子である化合物である。
【0056】
式XIの好ましい化合物は、式XI−A
【化17】
Figure 2004529152
(式中、R及びX1は式XIのために定義したとおりである)の化合物を包含する。そのような化合物、即ち式XI−Aの化合物は式XIの化合物を使用する本発明の方法において好ましい。
【0057】
式XI−Aの好ましい化合物は、Rが2個までの基Rp及びRqで置換されたフェニルであり、それらにおいてRp及びRqは独立して、
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから、独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
(B)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又は1、2又は3個のフルオロで随意的に置換されたC1−C6アルコキシ;あるいは
(C)−NR1213(但し、各々の存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、水素又はアルキルを表す);
を表す化合物を包含する。
【0058】
式XI−Aにおける好ましいRp及びRqは、独立して選ばれたハロゲンである。さらに好ましくはRp及びRqはフッ素原子である。XI−Aの特に好ましい化合物は、Rp及びRqが親のメチレンへのフェニル環の結合の点に関して3−及び5−位置においてフッ素原子である化合物である。
【0059】
式XIVの好ましい化合物は、Rが2個までの基Rp及びRqで置換されたフェニルであり、それらにおいてRp及びRqが独立して、
(A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから、独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
(B)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、又は1、2又は3個のフルオロで随意的に置換されたC1−C6アルコキシ;あるいは
(C)−NR1213(但し、各々の存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、水素又はアルキルを表す);
を表す化合物を包含する。
【0060】
式XIVにおける好ましいRp及びRq基は、独立して選ばれたハロゲンである。さらに好ましくはRp及びRqはフッ素原子である。XIVの特に好ましい化合物は、Rp及びRqが親のメチレンへのフェニル環の結合の点に関して3−及び5−位置においてフッ素原子である化合物である。
【0061】
式IIの他の好ましい化合物は、式XV
【化18】
Figure 2004529152
の化合物、即ちR30が水素である式IIの化合物である。式XVの化合物において、R1は式IIに関して上に定義したとおりである。
【0062】
IIへのIのエステル化のための好ましいアルキル化剤は、
(a)ヨード、ブロモ又はクロロの1個、好ましくはクロロで随意的に置換されたX4−C1−C4アルキル;
(a’)硫酸ジメチル;
(b)X4−CH2−CH=CH2
(c)X4−CH2−フェニル(但し、そのフェニル環は、ニトロ、ハロゲン、シアノで随意的に置換されている);
を包含し、それらにおいて、X4はヨード、ブロモ、クロロ、−O−トシラート、−O−メシラート又は−O−トリフラートである。
【0063】
式Iの好ましい化合物は(S)立体化学を有し、そして式IにおけるRが2個のハロゲン原子、好ましくはフッ素原子で置換されたフェニルである化合物である。好ましくは該フェニルは、3−及び5−位置において置換されており、さらに好ましくは3−及び5−位置においてフッ素原子で置換されている。
【0064】
下記の代表的な化合物は、本発明を用いて造られることができる式Xの化合物の理解を、読者に提供するために挙げられる。他のように示されない限り、本明細書中の全ての名称は、Advanced Chemistry Development Inc.(ACD)命名プログラム、IUPAC名称区分版4.5又は版5.09を用いて命名される。
【0065】
1−((1S,2R)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{〔4−(トリフルオロメチル)ベンジル〕アミノ}プロピル)−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−{(1S,2R)−1−ベンジル−3−〔(2,3−ジクロロベンジル)アミノ〕−2−ヒドロキシプロピル}−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−{(1S,2R)−1−ベンジル−3−〔(3,5−ジクロロベンジル)アミノ〕−2−ヒドロキシプロピル}−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−{(1S,2R)−1−ベンジル−3−〔(3,5−ジフルオロベンジル)アミノ〕−2−ヒドロキシプロピル}−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0066】
1−((1S,2R)−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{〔4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル〕アミノ}プロピル)−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−{〔2−(イソブチルアミノ)−1−メチル−2−オキソエチル〕アミノ}プロピル)−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−{〔(1S)−2−(イソブチルアミノ)−1−メチル−2−オキソエチル〕アミノ}プロピル)−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0067】
3−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−{〔(1S)−2−(イソブチルアミノ)−1−メチル−2−オキソエチル〕アミノ}プロピル)−N5,N5−ジプロピル−3,5−ピリジンジカルボキサミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−({〔2−(イソブチルアミノ)−1,1−ジメチル−2−オキソエチル〕アミノ}プロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−{〔2−(イソブチルアミノ)−2−オキソエチル〕アミノ}プロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0068】
1−〔(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−({(1S)−1−〔(イソブチルアミノ)カルボニル〕プロピル}アミノ)プロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−〔(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−({(1R)−1−〔(イソブチルアミノ)カルボニル〕プロピル}アミノ)プロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−〔(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−3−(エチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0069】
1−〔(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−(イソブチルアミノ)プロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−{〔3−(イソブチルアミノ)−2−メチル−3−オキソプロピル〕アミノ}プロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;N1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−3−{〔4−(ジメチルアミノ)ベンジル〕アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0070】
1−〔(1S,2R)−3−{〔(1S)−1−ベンジル−2−(イソブチルアミノ)−2−オキソエチル〕アミノ}−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシプロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−〔(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−({(1S)−1−〔(イソブチルアミノ)カルボニル〕−2−メチルプロピル}アミノ)プロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−3−{〔2−(ジメチルアミノ)エチル〕アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0071】
1−{(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−〔(3−ピリジニルメチル)アミノ〕プロピル}−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−〔(1S,2R)−3−{〔(1S)−1−〔(ベンジルオキシ)メチル〕−2−(イソブチルアミノ)−2−オキソエチル〕アミノ}−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシプロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−{(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−〔(1−メチル−1−フェニルエチル)アミノ〕プロピル}−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
【0072】
1−〔(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−({(1R)−1−〔(イソブチルアミノ)カルボニル〕−2−メチルプロピル}アミノ)プロピル〕−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−{〔3−(トリフルオロメトキシ)ベンジル〕アミノ}プロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−{(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−3−〔(3−フルオロベンジル)アミノ〕−2−ヒドロキシプロピル}−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド;
1−{(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−〔(3−イソプロポキシベンジル)アミノ〕プロピル}−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド。
【0073】
説明図式1〜7は、本発明の方法を一般的に表す;これらの説明図式は、中間体及び出発物質として本発明の種々の好ましい化合物を使用しているけれども、本方法は、説明図式に描かれている特定の立体化学及び置換基パターンを有していない、化合物にまた適用できることが理解されるべきである。要するに:
【0074】
説明図式1は、既知のアミノ酸(0)からN−保護されたエポキシドVの製造のための方法を説明している。式Vのエポキシドは、生物学的に活性な化合物、例えばアルツハイマー病の治療のための医薬剤の製造における中間体として有用である。
説明図式2は、式Xの所望の化合物へのエポキシドVの変換のための方法を開示する。
説明図式3は、対応するケトン(III)への、保護されたアミノ酸(I)の転換のための別の方法を開示する。
【0075】
説明図式4は、エステル(II)を造るための別の方法を開示する。
説明図式5は、エステル(II)のための保護基を変化させるための方法を開示する。
説明図式6は、保護されていないアルコール(IV(保護なし))及び保護されていないエポキシド(V(保護なし))を造るための方法を開示する。
【0076】
説明図式7は、式X−1の所望の化合物へのエポキシドV−1の変換のための方法を開示する。
本発明の化合物を造るための方法の代表的な例が以下に示される:
【0077】
【化19】
Figure 2004529152
【0078】
【化20】
Figure 2004529152
【0079】
【化21】
Figure 2004529152
【0080】
【化22】
Figure 2004529152
【0081】
【化23】
Figure 2004529152
【0082】
【化24】
Figure 2004529152
【0083】
【化25】
Figure 2004529152
【0084】
式Vのエポキシドは、2つのキラル中心を有している;従って、式Vの化合物は4種の立体異性体、即ち2つの対のジアステオ異性体、のいずれかとして存在することができる。生物学的に活性な最終生成物はすべての立体異性体から生ずるけれども、(S,S)立体配置が特に好ましい。エポキシド(V)におけるこれらのキラル中心の1つは、出発アミノ酸(0)から誘導される。それ故に、アミノ酸(0)の所望の(S)−鏡像異性体を得るために、混合物を用いて出発し、そして分割を行わなければならないよりも、むしろ所望の鏡像異性体中心を含有するアミノ酸(0)を用いて出発することが好ましい。
【0085】
説明図式1はN−保護されたアミノエポキシド(V)へのアミノ酸(0)の変換を描いている。窒素保護基(PROT)を用いての好ましくは(S)−アミノ酸(0)の遊離のアミノ基の保護は、同じ立体化学を有する保護されたアミノ酸(I)を生ずる。窒素保護基は当業者に周知であり、例えば1981年ニューヨーク州ニューヨークのジョン ワイリー アンド サンズ社の“有機合成における窒素保護基”第7章;1973年ニューヨーク州ニューヨークのプレナム プレスの“有機化学における窒素保護基”第2章を参照。また、1999年ニューヨーク州ニューヨークのジョン ワイリー アンド サンズ社の“有機化学における保護基,第3版”におけるT.W.Green及びP.G.M.Wutsの記載を参照。窒素保護がもはや必要とされないとき、それは除去されることができる。適当な方法は当業者に知られている。読者の注意は上記文献にまた、向けられる。
【0086】
(好ましくは(S)立体化学の)保護されたアミノ酸(I)は次に、(好ましい(S)立体化学を維持している)対応する保護されたエステル(II)に変換される。この変換は種々の方法で行うことができる。
【0087】
1が(a)1個の−Clで随意的に置換されたC1−C4アルキル、(b)−CH2−CH=CH2、又は(c)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニルである場合、IIへのIの変換は:
(1)塩基の存在下に式Iの保護されたアミノ酸をアルキル化剤でエステル化することからなる。
適当なアルキル化剤は、
(a)1個の−Clで随意的に置換された式X4−C1−C4アルキル(但し、X4はヨード、ブロモ、クロロ、−O−トシラート、−O−メシラート、又は−O−トリフラートである)により表されるもの;
(b)硫酸ジメチル;
(c)X4−CH2−CH=CH2(但し、X4は上に定義したとおりである);
(d)メチル基上でX4(但し、X4は上に定義したとおりである)で置換されたベンジル(但し、そのフェニル環はニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されている);
を包含する。
【0088】
このエステル化のために、種々の塩基が適当であるけれども、その塩基は好ましくは、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、LDA、n−(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS又はKHMDSである。さらに好ましくは塩基は水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩である。なおさらに好ましい塩基は炭酸塩である。
【0089】
好ましいアルキル化剤は、硫酸ジメチル、沃化メチル及びメチルトリフラートである。さらに好ましくはアルキル化剤は硫酸ジメチルである。塩基がLDA、n−(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS又はKHMDSである場合、塩基の添加の前に、エステルの溶液は約−78℃〜、さらに好ましくは約−20℃〜約25℃に冷却されるのが好ましい。アルキル化剤の添加後に、その混合物は約20℃〜約50℃に加熱されるのが好ましい。アルキル化剤が硫酸ジメチルである場合、加熱は特に有用である。
【0090】
別法として、R1が随意的に置換されたベンジル基である場合、エステル化は、
(a)式(I)の保護されたアミノ酸を活性化剤と接触させ、即ちアミノ酸を活性化し、又は活性化されたアミノ酸を形成し;そして
(b)フェニル環上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニルを、(a)の混合物に加える;
ことにより行われることができる。
【0091】
アルコールを用いての酸のエステル化において、例えばクロロ蟻酸イソブチルのようなクロロ蟻酸アルキル、CDI及びDCCのような活性化剤の使用は当業者に周知である。本発明において好ましい活性化剤はCDI及びDCCである。この方法において好ましいエステルは、R1がメチル又はエチル、さらに好ましくはメチルであるエステルである。特に好ましいエステルは、(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステルである。
【0092】
説明図式4はエステル(II)への別の経路を示す。また例9及び例10を参照。説明図式4の方法において例えば米国ウイスコンシン州ミルウォーキーのAldrichから市販されている好ましい3,5−ジフルオロベンゾアルデヒド(XII)は、X3が適当な脱離性基である燐化合物(XIII)と反応してオレフイン(XIV)を生成する。適当な脱離性基は当業者に知られている。特に好ましいオレフイン(XIV)は、メチル(2Z)−2−〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−プロペノネートである。
【0093】
燐化合物(XIII)は当業者に知られている。X3は好ましくはC1−C3アルキル基、さらに好ましくはメチルである。アルデヒド(XII)と燐化合物(XIII)とは、THF、MTBE、ジオキサン、エーテル又はDMEのような極性非プロトン溶媒中で一緒にされ、そして得られた混合物、好ましくは溶液は、次に約0°に冷却される。DBU又はTMGのような塩基が加えられ、その混合物の内容物は約20〜25℃に温められ、そして反応が完了、即ち好ましくは約90%より大、さらに好ましくは約95%より大、最も好ましくは約99%に、変換するまでかき混ぜられる。いったん反応が完了したならば、Z異性体が所望の生成物を生成するために好ましい且つ或る情況において必要であるオレフイン立体化学を有するので、E−及びZ−オレフイン異性体(XIV)は分離されるのが好ましい。その分離は、例えばシリカゲルクロマトグラフイによるような、当業者に知られている方法により行われる。
【0094】
次にオレフイン(XIV)は、適当な水素化触媒で水素化されて所望のエステル(II)を得る。その反応は約1〜100psiの圧力で行われることができる。種々の適当な触媒は当業者に認識されているだろう。或るクラスの適当な触媒の例は式
〔Rh(ジエン)L〕+-
(式中、Rhはロジウムであり;
ジエンはシクロオクタジエン及びノルボルナジエンであり;
Lは、DIPMAP、MeDuPhos、EtDuPhos、ビナフェン(Binaphane)、f−ビナフェン(f−Binaphane)、Me−KetalPhos、Me−f−KetalPhos、Et−f−KetalPhos、BINAP、DIOP、BPPFA、BPPM、CHIRAPHOS、PROPHOS、NORPHOS、CYCLOPHOS、BDPP、DEGPHOS、PNNPからなる群から選ばれた配位子であり;
-は、ClO4 -、BF4 -、CF3−SO3 -、Cl-、Br-、PF6 -及びSbF6 -である)により表される。
【0095】
このクラスは、特にLがDIPMAP又はEtDuPhosである場合に本発明のこの方法の面において使用するために好ましい。
当業者は、この還元、即ち水素化のための適当な特定の方法を認識しているだろう。一般に、オレフインXIVはまず、何れかの反応器中の溶媒中に溶解されるかまたは溶液が後で容器に移される。水素及び所望の触媒は次に容器に導入される。水素は典型的には加圧下、例えば水素の約25〜75psiの圧力下に加えられる。触媒は正味そのままで加えられるか、又は例えばメタノール中の触媒の溶液として加えられることができる。
【0096】
幾種かの水素化反応は、ラセミエステル(II)を提供するだろう。エステル(II)の好ましい立体化学は(S)−であるので、適当な水素化触媒と共に、Z−オレフイン(XIV)を使用することが好ましい。水素添加のために適当な溶媒は、THF及び種々のアルコール類、好ましくはC1−C5アルコール、最も好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノールのような極性溶媒を包含する。他の好ましい溶媒はTHFである。溶媒は好ましくは脱ガスされる。さらに、溶媒中にオレフイン(XIV)を溶解した後に、触媒を導入する前に、反応容器をパージすることが好ましい。
【0097】
水素化は、キラル水素化が好ましく、そして約0°から約還流までの温度範囲で行われ;その反応は約0℃から約室温(20〜25℃)までの温度範囲で行われるのが好ましい。キラル水素化は約1気圧から約100psigまでの圧力下に行われる。キラル水素化は約1気圧から約70psigまでの圧力下に行われるのが好ましく;キラル水素化は約10psig〜約40psigの圧力下で行われるのがさらに好ましい。エステル(II)は、90%より大の鏡像異性体純度、好ましくは95%より大の鏡像異性体純度で得られる。水素化は例えば回分様式における又は連続様式におけるような種々の様式で行われることができる。
【0098】
説明図式5、例11及び例12はエステルIIを造るための他の別の方法を開示している。説明図式5の方法は一方の窒素保護基を他方の保護基と取り換えることを可能にし、また、遊離アミンXVを提供する。例えばもし“BOC”保護されたエステル(II)を有し、そして“CBZ”−保護されたエステル(II)を所望するならば、該“BOC”−保護されたエステル(II)は、典型的には、約−20°から還流までの温度で、メタノールのような適当な溶媒中で塩酸のような酸と反応して、遊離アミン(XV)を提供する。好ましくはアミンXVは(2S)−2−アミノ−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロピオン酸メチルである。次に遊離アミン(XV)は、“CBZ”のような異なる窒素保護基で保護されて対応する所望の“CBZ”−保護されたエステル(II)を生成する。
【0099】
好ましくは(S)−立体化学の、保護されたエステル(II)は、次に多くの方法の任意の1つにより対応する好ましくは(S)−保護されたケトン(III)に変換される。
【0100】
2は、好ましくは−Cl又は−Brであり、さらに好ましくはR2は−Clである。対応する(S)−保護されたケトン(III)への(S)−保護されたエステル(II)の変換のための方法の1つは、例16において例示される。
【0101】
一般に、好ましくは(S)−立体化学の保護されたエステル(II)は、ジハロゲン化メタン試薬と一緒にされ、次にこの混合物に適当な塩基が加えられる。他の方法を迂回するよりもむしろ、エステルとジハロゲン化メタンとの混合物に塩基を加えることが好ましい。次に、得られた塩基/エステル/ジハロゲン化メタン混合物に塩基の第2部分が加えられる。現存する混合物に塩基の第2部分を加えることが好ましい。最後に塩基/エステル/ジハロゲン化メタンは酸で処理される。X2は−Iであるのが好ましい。R2CH22の約1〜約1.5当量が用いられるのが好ましい。
【0102】
強塩基は、約30より大きいpKbを有すべきである。強塩基はLDA、(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS及びKHMDSからなる群から選ばれるのが好ましく;強塩基はLDAであるのがさらに好ましい。強塩基は、約2〜約2.5当量の量で存在するのが好ましい。
【0103】
第2塩基の例は(C1−C4)アルキルリチウム、フェニルリチウム、(C1−C4)アルキル−グリニャール及びフェニル−グリニャールからなる群から選ばれた化合物を包含する。第2塩基はフェニルリチウム、n−ブチルリチウム、臭化メチルマグネシウム、塩化メチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウム又は塩化フェニルマグネシウムからなる群から選ばれるのが好ましく;第2塩基は、n−ブチルリチウムであるのがさらに好ましい。第2塩基は約1〜約1.5当量の量で存在するのが好ましい。
【0104】
適当な酸は、約10未満のpKaを有する酸である。酸は、酢酸、硫酸、塩酸、くえん酸、燐酸、安息香酸及びそれらの混合物からなる群から選ばれるのが好ましい;酸は塩酸又は酢酸であるのがさらに好ましい。
【0105】
種々の溶媒が本方法のために使用でき;本方法のために好ましい溶媒はTHFである。反応は約−80℃〜約−50°の温度範囲で行われ;約−75°〜約−65°の温度範囲で反応を行うのが好ましい。ケトン(III)は(1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチルであるのが好ましい。
【0106】
対応する(S)−保護されたケトン(III)に、(S)−保護されたエステル(II)を変換する方法はまた、第2塩基の添加なしに行われることができ、例2を参照。この方法は過剰のCH2(R2)X2及び約30より大きいpKbを有する強塩基の3又はそれ以上の当量の存在、次に酸の添加を必要とする。
【0107】
さらに、(S)−保護されたエステル(II)は、
(1)R2−CH2−COOHを、約30より大きいpKbを有する強塩基と接触させ;
(2)工程(1)の混合物を式(II)のエステルと接触させ;そして
(3)工程(2)の混合物を酸と接触させる;
ことからなる方法で、対応するケトン(III)に変換されることができる。
【0108】
この方法において、強塩基は、LDA、(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS及びKHMDSからなる群から選ばれるのが好ましく;その塩基がLDAであることがさらに好ましい。強塩基の約2〜約2.5当量が用いられるのが好ましい。上に記載された酸と同じ酸がまた、本発明において使用できる。
【0109】
説明図式3及び例15は、アミノ酸(I)からケトン(III)を造る別の方法を記載している。この方法は、まずアミノ酸(I)を中間体(XI)に変換し、次に中間体(XI)を所望のケトン(III)に変換する。中間体(XI)へのアミノ酸(I)の変換は:
(1)式(I)の保護されたアミノ酸(I)を塩化チオニル、SO2Cl2、三塩化燐、塩化オキサリル、三臭化燐、二臭化トリフェニル燐、臭化オキサリル、1,2−フェニレントリクロロホスフェート及び2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンからなる群から選ばれた試薬と接触させることからなる。該試薬は塩化チオニル又は塩化オキサリルが好ましい。中間体(XI)は単離されない。中間体(XI)はt−ブチル−(1S)−2−クロロ−1−〔3,5−ジフルオロベンジル〕−2−オキソエチルカルバメートであるのが好ましい。次に中間体(XI)は:
(1)X1が−Cl、−Br又はイミダゾリルである式(XI)のカルボニル化合物をLiCH2Cl又はLiCH2Brと接触させる;
ことからなる方法において所望のケトン(III)に変換される。この化合物は次にCH222試薬から由来するアニオンと反応される。種々の溶媒が当業者に知られているように使用することができ;好ましい溶媒はTHFである。反応は約−78°〜約−50°の温度範囲における冷温で行われるべきである。
【0110】
(S)−保護されたケトン(III)は次に、対応する第二級アルコールへのケトンの還元のために当業者に知られている手段により、対応する(S)−アルコール(IV)又は(IV−a)に還元される(例3参照)。また、ヨーロッパ特許出願EP 0 963 972 A2及びPCT/US01/21012の国際公開WO 02/02512は、還元において使用できかつ十分に働く別の試薬を開示している。還元は、約−78°から使用溶媒の還流点までの高められた温度までの温度範囲で約1時間〜約3日間の時間期間にわたって行われる。約−78°〜約0°で還元を行うのが好ましい。ボランが使用される場合、それは、複合体、例えばボラン−硫化メチル複合体、ボラン−ピペリジン複合体又はボラン−テトラヒドロフラン複合体として使用されることができる。還元剤と必要とされる反応条件との好ましい組み合わせは当業者に知られており、例えば、1989年VCH Publisher発行のComprehensive Organic TransformationのLarock,R.C.の記載を参照。
【0111】
対応アルコール(IV)への(S)−保護された化合物(III)の還元は、第2キラル中心を形成し、そして第2中心でジアステレオ異性体、(S、R/S)−アルコール(IV)の混合物を生成する。次にこのジアステレオ異性体混合物は選択的低温再結晶化又はクロマトグラフィ分離のような当業者に知られている手段、最も好ましくは再結晶化、カラムクロマトグラフィにより、又は市販のキラルカラムを使用することにより分離される。
【0112】
他の態様において、(S)−保護された化合物(III)の非選択的還元により生成されたジアステレオ異性体混合物は分離されないが、しかしエポキシドに直接変換される。次に、エポキシドジアステレオ異性体は当業界に周知の手段により分離されることができる。又は、エポキシドジアステレオ異性体は、アミンRCNH(R57)と反応して、構造(VII−1(但しRCは3−メトキシベンジルであり、R57はHである))に類似の化合物を形成する。ジアステレオ異性体は、この時点で分離されることができるか、又は追加の変換はジアステレオ異性体が分離される前に行われることができる。例えば、ジアステレオ異性体の分離は、アルコール(VII)を脱保護して遊離のアミン(VIII)を形成した後に行われることができるか、又は分離はアミン(VIII)が構造(X)に変換された後に行われることができる。
【0113】
別法として、(S)−保護された化合物(III)は、Sアルコールが選択的に形成される説明図式1において例示されるように、還元されてS又はRアルコールを選択的に形成することができる。選択的な還元は上に記載されたとおりにしてジアステレオ異性体の分離のための必要性を減少させ、そして形成される所望の異性体の量を増大させるだろう。理想的には、単一のジアステレオ異性体は、アルコールへのケトンの還元中に形成され、そして分離は必要ではない。
【0114】
アルコール(IV)は、当業者に知られている手段により対応するエポキシド(V)に変換される((上記)説明図式6及び例4を参照)。(S)−(IV)中心の立体化学は、エポキシド(V)の形成において維持される。好ましい手段は、塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、等から生成される水酸化物イオンであるが、しかしそれらに限定されない塩基との反応による。反応条件は、C1−C6アルコール溶媒の使用を包含し;エタノールが好ましい。反応は約−45°から使用するアルコールの還流温度までの範囲の温度で行われ;好ましい温度範囲は約−20°〜約40°である。
【0115】
アミノ酸の保護されたエポキシド(V)はレニン及びHIV抑制因子として有用である医薬剤の製造における中間体として当業者に知られており、例えば米国特許第5,482,947号、同第5,508,294号、同第5,510,349号、同第5,510,388号、同第5,521,219号、同第5,583,238号、同第5,610,190号、同5,639,769号、同第5,760,064号及び同第5,965,588号を参照。また、保護されたエポキシド(V)は、アルツハイマー病を治療するための医薬剤を製造するために有用である中間体である。エポキシド(V)は説明図式2及び3、例5〜例8の方法により有用な化合物に変換される。好ましい化合物は例8の化合物である。
【0116】
保護されていないエポキシド(V(保護なし))は同じ方法において有用である。それは、エポキシド(V)を形成するために容易に保護されることができるか、又はそれは保護されずに反応されることができる。或る場合において、遊離のアミノ基は、次の反応において妨げとなる可能性があるが、しかし他の場合においてそれは全く十分に働くだろう。或る場合において、まずエポキシド上にN−末端を置き、次にそのエポキシドを開いて所望の化合物(X)を生成することが可能であろう。
【0117】
化合物(X)はアミンであり、酸と反応した場合にそのままで塩を形成する。医薬的に許容できる塩は、それがしばしば、より水溶性であり、安定であり、そして/又はより結晶性である化合物を形成するので、対応する化合物(X)に関して好ましい。医薬的に許容できる塩は、親化合物の活性を維持し、そしてそれが投与される患者に及びそれが投与される場所に何らかの有害な又は望ましくない作用を与えない任意の塩である。医薬的に許容できる塩は、無機酸及び有機酸の両方の塩を包含する。好ましい医薬的に許容できる塩は以下の酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、硫酸、燐酸、クエン酸、メタンスルホン酸、CH3−(CH2n1−COOH(但し、n1は0〜4である)、HOOC−(CH2n1−COOH(但し、n1は上に定義したとおりである)、HOOC−CH=CH−COOH、φ−COOH、の塩を包含する。他の許容できる塩について、Int.J.Pharm.,33,201−217(1986)を参照。
【0118】
化合物(X)及びその医薬的に許容できる塩は、アルツハイマー病(AD)を有するヒトを治療するために、アルツハイマー病の発症を防止するか又は遅延化するのを助けるために、軽い認識障害(MCI)を有する患者を治療するために、MCIからADに進行する患者におけるアルツハイマー病の発症を防止するか又は遅延化するために、ダウン症候群を治療するために、オランダタイプのアミロイド症と共に遺伝性大脳出血を有するヒトを治療するために、脳アミロイド血管症を治療し、その潜在的成り行き、即ち一回の及び繰り返しての葉状出血を防止するために、混合血管性及び退行性由来の痴呆、パーキンソン病に伴う痴呆、進行性核上麻痺を伴う痴呆、脳皮質基底退行に伴う痴呆を包含する他の退行性痴呆を治療するために、びまん性Lewy小体タイプのアルツハイマー病を治療するために、有用である。その化合物は好ましくは、アルツハイマー病の治療、防止及び/又は緩和において用いられる。
【0119】
定義及び取り決め
以下の定義及び説明は、本明細書及び特許請求の範囲の両方を包含するこの全体の文書を通じて用いられるものとしての用語に関してのものである。
【0120】
本発明において“アルキル”及び“C1−C6アルキル”は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル及び3−メチルペンチルのような1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。(例えばアルキル、アルコキシ又はアルケニル基の)置換基のアルキル鎖が6個の炭素より短いか又は長い場合に、例えば“C1−C10”が10個の炭素の最大を示すように、第2番目の“C”においてそのように示される。
【0121】
本発明において、“アルコキシ”及び“C1−C6アルコキシ”は、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、ヘキソキシ及び3−メチルペントキシのような少なくとも1つの二価の酸素原子を介して結合された1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。
【0122】
本発明において“ハロゲン”と言う用語は、フッ素、臭素、塩素及び沃素を意味する。
【0123】
“アルケニル”及び“C2−C6アルケニル”は、2〜6個の炭素原子及び1〜3個の二重結合を有する直鎖及び分枝鎖炭化水素基を意味し、例えばエテニル、プロペニル、1−ブタ−3−エニル、1−ペンタ−3−エニル、1−ヘキサ−5−エニル、等を包含する。
【0124】
“アルキニル”及び“C2−C6アルキニル”は2〜6個の炭素原子及び1個又は2個の三重結合を有する直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味し、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチン−2−イル、等を包含する。
【0125】
本明細書において用いられるものとして、“シクロアルキル”という用語は、3〜12個の炭素原子を有する飽和炭素環式基を言う。シクロアルキルは、単環式又は多環式縮合システムであることができる。そのような基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを包含する。好ましいシクロアルキル基は、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルである。本発明においてシクロアルキル基は置換されていないか、又は特定化されたものとして、1つ又はそれ以上の置換可能な位置において、種々の基で置換されている。例えばそのようなシクロアルキル基は、例えばC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル又はジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキルで随意的に置換されていることができる。
【0126】
“アリール”は、単環(例えばフェニル)、多環(例えばビフェニル)、又は少なくとも1つが芳香族である多縮合環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ナフチル)(但し、随意的にモノ、ジ−又はトリ置換されている)を有する芳香族炭素環式基を意味する。本発明の好ましいアリール基は、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インダニル、インデニル、ジヒドロナフチル、テトラリニル又は6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ〔a〕シクロヘプテニルである。本発明においてアリール基は置換されていないか、又は特定化されたものとして、1又はそれ以上の置換可能な位置において種々の置換基で置換されている。例えばそのようなアリール基は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、又はジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル基で随意的に置換されていることができる。
【0127】
“ヘテロアリール”は、窒素、酸素又は硫黄から選ばれた少なくとも1個であって、4個までのヘテロ原子を含有する9〜11個の原子の、縮合環システムを包含する、5−、6−又は7−員環の1つ又はそれ以上の芳香族環システムを意味する。
【0128】
本発明の好ましいヘテロアリール基は、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、ベンゾチエニル、インドリル、インドリニル、ピリダジニル、ピラジニル、イソインドリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、インドリジニル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾロピリジニル、イミダゾピリジニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、シンノリニル、カルバゾリル、ベータ−カルボリニル、イソクロマニル、クロマニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリニル、イソベンドゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドロチエニル、イソベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ピリドピリジニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、プリニル、ベンゾオキソリル、トリアジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、プテリジニル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、ジヒドロベンゾオキサジニル、ベンゾイソオキサジニル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロベンゾイソチアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クマリニル、イソクマリニル、グロモニル、クロマノニル(chromanonyl)、ピリジニル−N−オキシド、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロキノリノニル(dihydroquinolinonyl)、ジヒドロイソキノリノニル(dihydroisoquinolinonyl)、ジヒドロクマリニル、ジヒドロイソクマリニル、イソインドリノニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサゾリノニル(benzoxazolinonyl)、ピロリルN−オキシド、ピリミジニルN−オキシド、ピリダジニルN−オキシド、ピラジニルN−オキシド、キノリニルN−オキシド、インドリルN−オキシド、インドリニルN−オキシド、イソキノリルN−オキシド、キリゾリニルN−オキシド、キノキサリニルN−オキシド、フタラジニルN−オキシド、イミダゾリルN−オキシド、イソオキサゾリルN−オキシド、オキサゾリルN−オキシド、チアゾリルN−オキシド、インドリジニルN−オキシド、インダゾリルN−オキシド、ベンゾチアゾリルN−オキシド、ベンゾイミダゾリルN−オキシド、ピロリルN−オキシド、オキサジアゾリルN−オキシド、チアジアゾリルN−オキシド、トリアゾリルN−オキシド、テトラゾリルN−オキシド、ベンゾチオピラニルS−オキシド、ベンゾチオピラニルS,S−ジオキシドを包含する。
【0129】
本発明において、ヘテロアリール基は置換されていないか、又は特定化されたものとして、1つ又はそれ以上の置換可能な位置で種々の基で置換されている。例えばそのようなヘテロアリール基は、例えばC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル又はジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキルで随意的に置換されていることができる。
【0130】
“複素環”、“ヘテロシクロアルキル”又は“ヘテロサイクリル”は、窒素、酸素又は硫黄から選ばれた少なくとも1個であって、4個までのヘテロ原子を含有する9〜11個の原子の縮合環システムを包含する、4−、5−、6−又は7−員環の1つ又はそれ以上の炭素環式環システムを意味する。
【0131】
本発明の好ましい複素環類は、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルS−オキシド、チオモルホリニルS,S−ジオキシド、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ホモピペリジニル、ホモモルホリニル、ホモチオモルホリニル、ホモチオモルホリニルS,S−ジオキシド、オキサゾリジノニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピロリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチエニルS−オキシド、テトラヒドロチエニルS,S−ジオキシド及びホモチオモルホリニルS−オキシドを包含する。
【0132】
本明細書において複素環基は、置換されていないか、又は特定化されたものとして、1つ又はそれ以上の置換可能な位置において種々の基で置換されている。例えばそのような複素環基は、例えばC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニドロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル又は=Oで随意的に置換されている。
【0133】
すべての温度は、摂氏の度である。
TLCは、薄層クロマトグラフイを言う。
HPLCは、高速液体グロマトグラフイを言う。
THFは、テトラヒドロフランを言う。
psigは、平方インチ当たりの圧力のポンドを言う。
CDIは、1,1’−カルボニルジイミダゾールを言う。
DCCは、ジシクロヘキシルカルボジイミドを言う。
TMGは、1,1,3,3−テトラメチルグァニジンを言う。
DMFは、ジメチルホルムアミドを言う。
DBUは1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エンを言う。
DBNは、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エンを言う。
LDAは、リチウムジイソプロピルアミドを言う。
LiHMDSは、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドを言う。
NaHMDSは、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドを言う。
KHMDSは、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドを言う。
【0134】
BOCは、t−ブトキシカルボニル:1,1−ジメチルエトキシカルボニル:
(CH33C−O−CO−を言う。
ハニグ(Hunig)の塩基は、DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン:
〔(CH32CH〕2−N−CH2CH3を言う。
DMAPは、ジメチルアミノピリジン:(CH32N−ピリジン−1−イルを言う。
【0135】
塩水は、飽和塩化ナトリウム水溶液を言う。
クロマトグラフイ(カラム及びフラッシュクロマトグラフイ)は、(支持体:溶離剤)として表現される、化合物の精製/分離を言う。適当な画分が貯められ、そして濃縮されて所望の化合物(1種又は複数種)を提供する。
【0136】
CMRは、C−13磁気共鳴分光分析を言い、化学シフトはTMSからのずれ(ダウンフィールド)がppm(δ)で報告される。
NMRは、核(プロトン)磁気共鳴分光分析を言い、化学シフトはTMSからのずれ(ダウンフィールド)がppm(d)で報告される。
【0137】
TMSは、トリメチルシリルを言う。
−φは、フェニル(C65)を言う。
MSは、m/e、m/z又は質量/電荷単位として表される質量分光分析を言う。〔M+H〕+は親プラス水素原子の陽イオンを言う。EIは電子衝撃を言う。CIは化学イオン化を言う。FABは高速原子衝撃を言う。
ESMSは、エレクトロスプレイ(elctrospray)質量分光分析を言う。
HRMSは、高分解能質量分光分析を言う。
【0138】
医薬的に許容できるとは、薬理学的/毒性学的観点から患者に許容できる性質及び/又は物質を言い、そして組成、配合、安定性及び患者の受容性且つ生体内利用性に関する物理学的/化学的観点から、製造している製薬化学者に許容できる性質及び/又は物質を言う。
【0139】
医薬的に許容できる陰イオン塩は、以下の酸、メタンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、硝酸、安息香酸、くえん酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、CH3−(CH2n−COOH(但し、nは0〜4である)、HOOC−(CH2n−COOH(但し、nは上に定義したとおりである)の塩を包含する。
【0140】
−O−メシラートは、−O−メタンスルホン酸を言う。
−O−トシラートは、−O−トルエンスルホン酸を言う。
−O−トリフラートは、−O−トリフルオロ酢酸を言う。
【0141】
溶媒対が用いられる場合、用いられる溶媒の比は、体積/体積(v/v)である。
溶媒中の固体の溶解度が使用される場合、固体の、溶媒に対する比は重量/体積(wt/v)である。
【0142】
DIPMAPは、(R,R)−1,2−ビス〔(o−メトキシフェニル)−フェニルホスフィン〕エタンを言う。
MeDuPhosは、1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジメチルホスホラノ)ベンゼンを言う。
EtDuPhosは、1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼンを言う。
【0143】
ビナフェン(Binaphane)は、(S,S)−1,2−ビス{(S)−4,5−ジヒドロ−3H−ジナフト〔2,1−c:1’,2’−e〕ホスフェピノ}ベンゼンを言う。
f−ビナフェン(f−Binaphane)は、(R,R)−1,1’−ビス{(R)−4,5−ジヒドロ−3H−ジナフト〔2,1−c:1’,2’−e〕ホスフェピノ}フェロセンを言い;“f”はフェロセニルを言う。
【0144】
Me−KetalPhosは、1,2−ビス〔(2S,3S,4S,5S)−3,4−O−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシ−2,5−ジメチル〕ベンゼンを言う。
Me−f−KetalPhosは、1,1’−ビス−〔(2S,3S,4S,5S)−2,5−ジメチル−3,4−O−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシホスホラニル〕フェロセンを言う。
Et−f−KetalPhosは、1,1’−ビス−〔(2S,3S,4S,5S)−2,5−ジエチル−3,4−O−イソプロピリデン−3,4−ジヒドロキシホスホラニル〕フェロセンを言う。
【0145】
BINAPは、R−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを言う。
DIOPは、(R,R)−2,3−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ブタンを言う。
BPPFAは、R−1−〔(S)−1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕−エチルジメチルアミンを言う。
【0146】
BPPMは、(2S,4S)−N−ブトキシカルボニル−4−ジフェニルホスフィノ−2−ジフェニルホスフィノメチルピロリジンを言う。
CHIRAPHOSは、(S,S)−2,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンを言う。
PROPHOSは、(S)−1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンを言う。
NORPHOSは、(R,R)−5,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)−2−ノルボルネンを言う。
【0147】
CYCLOPHOSは、R−1−シクロヘキシル−1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンを言う。
BDPPは(2S,4S)−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタンを言う。
DEGPHOSは、1−置換された(S,S)−3,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ピロリジンを言う。
PNNPは、N,N’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−N,N’−ビス〔(R)−1−フェニル〕エチレンジアミンを言う。
【0148】
塩化チオニルは、SOCl2を言う。
三塩化燐は、PCl3を言う。
塩化オキサリルは、(COCl)2を言う。
三臭化燐は、PBr3を言う。
二臭化トリフェニル燐は、φ3PBr2を言う。
臭化オキサリルは、(COBr)2を言う。
エーテルは、ジエチルエーテルを言う。
【0149】
1,2−フェニレントリクロロホスフェートは、
【化26】
Figure 2004529152
を言う。
【0150】
2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンは、
【化27】
Figure 2004529152
を言う。
【0151】
MTBEは、メチルt−ブチルエーテルを言う。
DMEは、ジメトキシエタンを言う。
【0152】
特許を包含するすべての論説及び文献の、この出願における開示は参照することにより本明細書に組み入れる。
【0153】
本発明は以下の例によってさらに例示され、それらの例は、これらにおいて記載された特定の方法に、範囲及び精神において本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0154】
出発物質及び種々の中間体は市販源から得ることができるか、市販の有機化合物から造ることができるか、又は周知の合成方法を用いて造ることができる。
【実施例】
【0155】
以下の詳細な例は、如何にして本発明の種々の化合物を造り、そして/又は本発明の種々の方法を行うかのやり方を記載し、そして単なる例示として解釈されるべきで、前の方に記載された開示の限定として解釈されるべきではない。当業者は、反応体に関しての、そして反応条件及び技術に関しての両方の方法から適当な変形を認識するだろう。
【0156】
例 1
(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル(II)
【化28】
Figure 2004529152
【0157】
磁気かき混ぜ機、窒素入口及び熱電対を備えた1Lの3つ首丸底フラスコに、(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸(I、40g、0.133モル、1当量)を加え、次にTHF(240mL)を加える。水酸化リチウム一水和物(5.6g、0.133モル、1当量)を一回で加え、そして30分間かき混ぜながら放置し、この30分間経った時点で内容物を0°に冷却する。いったん冷却されたならば、硫酸ジメチル(12.6mL、0.133モル、1当量)を、シリンジを介して加え、次に30分間かき混ぜる。
【0158】
次に、その混合物を約50°に加熱し、90%変換が達成されてしまうまで(HPLCにより)監視する。その時点で、混合物を20°以下に冷却する(固体形成)。次に混合物を重炭酸ナトリウム(200mL)中に注入し、15分間かき混ぜ、次にメチルt−ブチルエーテル(200mL)で抽出する。相を分離し、水性層をメチルt−ブチルエーテル(2x200mL)で抽出する。
【0159】
合併した有機相を水(400mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮して固体を得る。この物質を次にヘキサンから再結晶化して表題の化合物を得る。
Figure 2004529152
【0160】
例 2
(1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル(III)
【化29】
Figure 2004529152
【0161】
磁気かき混ぜ機、窒素入口、熱電対及び添加漏斗を備えた1Lの3つ首丸底フラスコに(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル(II、例1、10.0g、0.0317モル、1当量)を加え、次にTHF(175mL)を加え、次に−78°冷却する。いったん混合物が冷却したならばヨードクロロメタン(9.25mL、0.127モル、4当量)を、シリンジを介して1回で加える。添加漏斗にLDA(79mL、0.158モル、5当量、ヘプタン/THF中の2.0M)を装入し、次に内部温度を−70°以下に維持している混合物に滴下して加える。
【0162】
いったん添加が完了したならば、内容物を15分間かき混ぜ、その15分が経った時点で、内部温度を−65°以下に維持しながら添加漏斗を介して酢酸(47.2mL、0.824モル、26当量)を滴下して加える。いったんこの添加が完了したならば混合物を15分間かき混ぜ、次に0°に温め、そして水(500mL)、塩水(500mL)及びメチルt−ブチルエーテル(500mL)注入し、次に分液漏斗に移す。相を分離し、水性相をメチルt−ブチルエーテル(2x250mL)で抽出する。合併した有機相を飽和重炭酸ナトリウム(500mL)、亜硫酸ナトリウム(500mL)及び水(500mL)で洗浄する。
【0163】
次に有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下濃縮して固体を得る。その固体をヘプタン/i−プロピルアルコール(10/1)から再結晶化して表題の化合物を得る。
Figure 2004529152
【0164】
例 3
(1S,2S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(IV)
【化30】
Figure 2004529152
【0165】
磁気かき混ぜ棒、窒素入口及び熱電対を備えた250mLの3つ首丸底フラスコに(1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル(III、例2、4.4g、0.0132モル、1当量)を加え、次にTHF(20mL)及びエタノール(30mL)を加え、次に−78°に冷却する。いったん混合物が冷却したならば−70°以下に内部温度を維持しながら、30分間にわたって硼水素化ナトリウム(2.0g、0.0527モル、4当量)を固体として少しずつ加える。いったんこの添加が完了したならばその内容物を−78°で2時間かき混ぜ、次に0°に温め、そしてさらに1時間かき混ぜる。飽和重炭酸カリウム(15mL)及び水(15mL)の添加によりその混合物をクエンチする。このスラリーを20〜25°で30分間かき混ぜ、次に減圧下その体積の半分に濃縮する。
【0166】
次に混合物を0°に冷却し、30分間かき混ぜる。この時間の後に得られた固体を濾過により集め、水(2x50mL)で洗浄し、次に減圧下50°で乾燥して粗製の生成物を得る。4〜9:1のシン/アンチ比が観察された。
【0167】
所望の生成物をヘキサン/エタノール(25/1)から再結晶化して表題の化合物を得る。
Figure 2004529152
【0168】
例 4
(1S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−〔(2S)−オキシラニル〕エチルカルバミン酸tert−ブチル(V)
【化31】
Figure 2004529152
【0169】
磁気かき混ぜ棒、窒素入口及び熱電対を備えた250mLの3つ首丸底フラスコに、(1S,2S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(IV、例3、3.5g、0.010モル、1当量)を加え、次に無水エタノール(60mL)を加え、そして0°に冷却する。この混合物に、無水エタノール(10mL)中に溶解された水酸化カリウム(0.73g、0.013モル、1.25当量)を1時間にわたって加え、得られた懸濁液を15〜20°に温め、そして1時間にわたってかき混ぜる。
【0170】
この1時間が経過した時点で水(100mL)を加え、反応内容物を−5°に冷却し、そして30分間にわたってかき混ぜる。固体を濾過により集め、冷水(2x25mL)で洗浄し、次に45°で減圧下に乾燥させて表題の化合物を得る。
Figure 2004529152
アンチ−ジアステレオ異性体mp=101°。
【0171】
例 5
(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−〔(3−メトキシベンジル)アミノ〕プロピルカルバミン酸tert−ブチル
(VII)
(1S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−〔(2S)−オキシラニル〕エチルカルバミン酸tert−ブチル(V、例4、245mg、0.82ミリモル)をイソプロピルアルコール(6mL)中に懸濁させ、20〜25°でかき混ぜながら3−メトキシベンジルアミン(160μL、1.22ミリモル)を加える。この混合物を2時間窒素下におだやかに還流加熱(浴温度85°)し、その2時間が経った際、得られた混合物を減圧下に濃縮して表題の化合物を得る。表題の化合物をフラッシュクロマトグラフイ(2〜5%メタノール/塩化メチレン:勾配溶離)により精製して、精製された表題化合物を得る。
【0172】
例 6
(2S,3S)−3−アミノ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−〔(3−メトキシベンジル)アミノ〕−2−ブタノール(VIII)
(1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−〔(3−メトキシベンジル)アミノ〕プロピルカルバミン酸tert−ブチル(VII、例5、258mg、0.59ミリモル)を20〜25°で塩化メチレン(1mL)に溶解し、窒素下にかき混ぜながらトリフルオロ酢酸(1mL)を加える。その混合物を20〜25°で1時間かきまぜ、その1時間が経った際に、その混合物を減圧下に濃縮して、表題の化合物を得る。その表題の化合物はさらに精製することなしに、次の反応において用いられる。
【0173】
例 7
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−〔(3−メトキシベンジル)アミノ〕プロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド(X)
(2R,3S)−3−アミノ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−〔(3−メトキシベンジル)アミノ〕−2−ブタノール(VIII、例6)を無水DMF(3mL)に溶解し、0°に冷却する。トリエチルアミン(500μL、3.6ミリモル)及び5−メチル−N,N−ジプロピルイソフタルアミド酸(IX、156mg、0.59ミリモル)をかき混ぜながら加える。その混合物を、0°に再冷却するまえに、そのカルボン酸の完全な溶解を可能にするために20〜25°にしばらくの間温める。
【0174】
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(157mg、1.2ミリモル)をかき混ぜながら加え、次に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(229mg、1.2ミリモル)を加える。得られた混合物を5分間0°でかき混ぜ、次に15時間20〜25°に温める。次にその混合物を水性クエン酸(10%)でクエンチし、その混合物を酢酸エチルで3回抽出する。合併した有機抽出液を、飽和重炭酸ナトリウム、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮して粗製形で表題の化合物を得る。この物質を、フラッシュクロマトグラフイ(2〜10%メタノール/塩化メチレン勾配溶離)により精製して精製された表題の化合物を得る。
MS(ES)MH+=582.3。
【0175】
例 8
1−((1S,2R)−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシ−3−
〔(3−ヨードベンジル)アミノ〕プロピル)−5−メチル−N3,N3−ジプロピルイソフタルアミド(X)
例5、6及び7の一般的な方法に従って、重大な変更を行わず、しかし3−ヨードベンジルアミンを用いて、表題の化合物が得られる。
【0176】
例 9
メチル(2Z)−2−〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−プロペノネート(XIV)
【化32】
Figure 2004529152
【0177】
3,5−ジフルオロベンジルアルデヒド(XII、2.87g、0.02モル、1当量)及びTHF(100mL)を混合し、約0°に冷却する。N−(ベンジルオキシカルボニル)ホスホニル−グリシントリメチルエステル(XIII、8.7g、0.026モル、1.3当量)を該3,5−ジフルオロベンゾアルデヒド(XII)/THF混合物に加える。次にこれに、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(4.0mL、0.032モル、1.56当量)を滴下して加える。反応混合物を0°で5分間かき混ぜ、次に、放置して20〜25°に温める。
【0178】
2時間後に(TLC分析により)反応が完了し、この時点で水(100mL)及び酢酸エチル(100mL)を加える。相を分離し、水性相を酢酸エチル(100mL)で抽出し、合併した有機相を塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮して粗製固体を得る。
【0179】
その固体をシリカゲルクロマトグラフイ(酢酸エチル/ヘキサン;15/85)により精製して表題の化合物を得る。
Figure 2004529152
EオレフインとZオレフインとの混合物である追加の物質を回収する。
【0180】
例 10
(2S)−2−{〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ}−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチル(II)
【化33】
Figure 2004529152
【0181】
100mLのハステロイボンベ中において、メチル(2Z)−2−〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−プロペノネート(XIV、XIV、例9、0.100g、0.228ミリモル)及び脱ガスされたメタノール(10mL)を混合する。その混合物を水素(60psig)で3回パージし、次に20〜25°で60分間60psig水素でかき混ぜる。次にメタノール(1mL、脱ガスされている)中に溶解された((R,R,)−DIPAP)Rh(5.2mg、3モル%)を加え、そしてそのシステムを水素(3x60psig)でパージする。
【0182】
次にその内容物を25°で一夜20psig水素でかき混ぜ、その一夜が経ったとき、HPLCにより決定されたものとして反応が完了する。次にそのシステムをパージし、濾過して触媒を除去し、そして減圧下に溶媒を除去して表題の化合物を得る。
【0183】
例 11
(2S)−2−アミノ−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチル(XV)
【化34】
Figure 2004529152
【0184】
(S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル(II、例1、0.60g、0.002モル、1当量)、メタノール(20mL)及び塩酸(3N、20mL)を混合する。次にその混合物を50°に加熱し、そしてHPLCにより測定されて完了までかき混ぜる。反応が完了したときに、内容物を20〜25°に冷却し、飽和重炭酸ナトリウムを用いて混合物のpHを8に調節し、次に減圧下に濃縮する。
【0185】
この混合物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出し、合併した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮する。HPLC(保持時間=2.89分;Zorbax RX−C8アセトリトリル/0.05M燐酸二水素カリウム,60/40;1.0mL/分)にかける。λ=210nm。
【0186】
この材料を、さらに精製することなしに、次の工程において続行させる。
【0187】
例 12
(2S)−2−〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチル(II)
【化35】
Figure 2004529152
【0188】
(2S)−2−アミノ−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチル(XV、例11、0.300g、1.40ミリモル、1当量)及び水(10mL)を混合する。炭酸ナトリウム(0.15g、1.40ミリモル、1当量)を加え、次に、クロロ蟻酸ベンジル(0.2mL、0.24g、1.4ミリモル、1当量)を加え、HPLCにより測定されて完了するまで、その混合物を20〜25°でかき混ぜる。
【0189】
いったん反応が完了したならば、酢酸エチル(20mL)を加え、そして相を分離する。水性相を酢酸エチル(2x20mL)で抽出し、合併した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮する。その濃縮液をヘキサン/酢酸エチルから結晶化して表題の化合物を得る。mp=54°。
Figure 2004529152
及び2.88。
【0190】
例 13
(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル(II)
(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸(I、5.0g、0.017モル、1.0当量)及び炭酸カリウム(2.5g、0.018モル、1.1当量)を、THF(100mL)中で混合する。次にこの不均一混合物に、硫酸ジメチル(1.6mL、2.1g、0.017モル、1当量)を加え、次にその内容物を一夜20〜25°でかき混ぜる。
【0191】
HPLCにより測定されていったん反応が完了したならば、水酸化アンモニウム(10%、20mL)を加え、1時間かき混ぜながら放置し、この1時間が経った時点で内容物を酢酸エチル(3x50mL)抽出する。合併した有機相を水(50mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮して表題の化合物を得る。
【0192】
例 14
(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル(II)
(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸(I、5.0g、0.017モル、1.0当量)及び炭酸カリウム(2.5g、0.018モル、1.1当量)及びDMF(100mL)を混合する。次にこの不均一混合物に、硫酸ジメチル(1.6mL、2.1g、0.017モル、1.0当量)を加え、次に、その内容物を一夜20〜25°でかき混ぜる。HPLCにより測定されていったん反応が完了したならば、水酸化アンモニウム(10%、20mL)を加え、そして1時間かき混ぜながら放置する。その内容物を30分間かき混ぜ、次に0°に冷却し、そして濾過する。その固体を冷水(20mL)で洗浄し、減圧下に乾燥して表題の化合物を得る。
【0193】
例 15
(1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert-ブチル(III)
(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸(I)をTHFに溶解し、20〜25°でかき混ぜる。塩化オキサリル(1当量)を加え、その混合物を約15分間かき混ぜて(1S)−2−クロロ−1−〔3,5−ジフルオロベンジル〕−2−オキソエチルカルバミン酸t−ブチル(XI)を得る。その混合物を<0°に冷却し、そして(2当量より多い)LiCHIClを加える。その混合物を反応が完了するまでかき混ぜる。
【0194】
水を用いて反応をクエンチし、生成物を酢酸エチル中に抽出する。合併した有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮して表題の化合物を得る。
【0195】
例 16
(1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル(III)
ICH2Cl(3.54g、1.4mL、19.82ミリモル、1.25当量)及びTHF(5mL)を(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル(II、例1、5g、15.56ミリモル、1当量)に加える。その混合物を−78°に冷却し、そして−60°以下に内部温度を維持しながら、LDA(22.3mL、44.60ミリモル、2.25当量、2.0M)を滴下して加える。
【0196】
いったん添加が完了したならば、その内容物を−78°で30分間かき混ぜ、その30分間が経った時点で約−60°以下に内部温度を維持しながら、n−ブチルリチウム(15.3mL、19.82ミリモル、1.25当量、ヘキサン中の1.3M)を滴下して加える。30分間反応混合物をかき混ぜ、次に0°の塩酸(1N)中にクエンチする。酢酸エチルを加え、相を分離し、そして水性相を酢酸エチルで抽出する。
【0197】
合併した有機相を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下に濃縮して表題の化合物を得る。
Figure 2004529152
【0198】
例 17
(2S,3S)−3−アミノ−1−クロロ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)ブタン−2−オール
【化36】
Figure 2004529152
【0199】
(1S,2S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(IV、例3、1.0g、2.98ミリモル)及びDowex50WX2−400樹脂(4.6g、23.8ミリモル)及びメタノール(25mL)を混合する。次に、その混合物を2時間、50°で加熱しながら、J−KIM振とう機上に置いておく。ESMS分析は混合物中に残っている出発物質がないことを示している。焼結漏斗に通過させて反応内容物を濾過し、樹脂をメタノール(25mL)及びメタノール/塩化メチレン(1/1、25mL)で洗浄する。得られた混合物を、メタノール中アンモニア(2N、2x25mL)で溶離する。溶離液を減圧下に濃縮して表題の化合物を得る。ESMS=236.1
【0200】
例 18
(1S)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−〔(2S)−オキシラン−2−イル〕エチルアミン
【化37】
Figure 2004529152
【0201】
(1S,2S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−ヒドロキシプロピルアミン(例17、33mg、0.14ミリモル)及び無水エタノール(1.5mL)を混合する。無水エタノール(0.5mL)中の水酸化カリウム(9.8mg、0.175ミリモル)をこの混合物に加え、得られた混合物を30分間20〜25°でかき混ぜる。この時点で、ESMSは生成物(MH+=200.1)の形成を示す。
【0202】
水(2mL)を加え、混合物を減圧下に半分の体積に濃縮し、次に酢酸エチル(15mL)で希釈する。有機相を分離し、水性相を酢酸エチル(2x10mL)で抽出する。有機相を合併し、塩水で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。溶媒を減圧下に除去して、表題の化合物を得る。
MH+=200.1
【0203】
本発明、そして本発明を実施し且つ使用する様式及び方法が、それらを実施し且つ使用することを、本発明が関連する当業者に可能にするように十分な、明確な、簡潔な且つ正確な用語で、今や記載されている。上記記載は本発明の好ましい態様を記載していること、そして変更は特許請求の範囲に記載されたとおりの本発明の精神又は範囲から離れることなしに本発明内において行われることができることが理解されるべきである。本発明としてみなされる主題を特定的に指摘し且つ明瞭に特許請求するために、特許請求の範囲はこの明細を結論づける。

Claims (117)


  1. Figure 2004529152
    (式中、Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、
    −SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
    1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
    から選ばれ;そして
    30は水素又はPROT(但し、PROTは窒素保護基である)を表す)の化合物。
  2. 式(II)
    Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
    から選ばれ、そして
    PROTは窒素保護基である)のエステル。
  3. PROTがt−ブトキシカルボニルである、請求項1に記載のエステル。
  4. PROTがベンジルオキシカルボニルである、請求項1に記載のエステル。
  5. 1がC1−C2アルキルである、請求項1に記載のエステル。
  6. 1がC1アルキルである、請求項5に記載のエステル。
  7. (2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステル、及び
    (2S)−2−〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチル、
    からなる群から選ばれる、請求項1に記載のエステル。

  8. Figure 2004529152
    (式中、R2は、
    クロロ、ブロモ、又は
    −Si(R213(但し、各々のR21は独立して
    1−C5アルキル、
    −N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そしてC1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
    1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニル、であり、但し、R21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)
    である)の化合物。
  9. 2が−Clである、請求項8に記載の化合物。
  10. 2が−Brである、請求項8に記載の化合物。
  11. (2S,3S)−3−アミノ−1−クロロ−4−(3,5−ジフルオロフェニル)ブタン−2−オールである、請求項8に記載の化合物。

  12. Figure 2004529152
    の化合物。

  13. Figure 2004529152
    (式中、X1は、−Cl、−Br又はイミダゾリルであり、そしてPROTは窒素保護基である)の化合物。
  14. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項13に記載の化合物。
  15. 1が−Clである、請求項13に記載の化合物。
  16. 化合物がt−ブチル(1S)−2−クロロ−1−〔3,5−ジフルオロベンジル〕−2−オキソエチルカルバメートである、請求項13に記載の化合物(XI)。

  17. Figure 2004529152
    (式中、PROTは窒素保護基であり;そして
    1は、
    (I)1個のクロロで随意的に置換されたC1−C6アルキル;
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル;及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル;
    から選ばれる)の化合物。
  18. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項17に記載の化合物。
  19. 1がC1−C2アルキルである、請求項17に記載の化合物。
  20. 1がC1アルキルである、請求項19に記載の化合物。
  21. メチル(2Z)−2−〔〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−プロペノネートである、請求項17に記載の化合物。

  22. Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個のクロロで随意的に置換されたC1−C6アルキル;
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル;及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル;
    から選ばれる)の化合物。
  23. 1がC1−C2アルキルである、請求項22に記載の化合物。
  24. 1がC1アルキルである、請求項23に記載の化合物。
  25. (2S)−2−アミノ−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルである、請求項22に記載の化合物。

  26. Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個の−Clで随意的に置換されたC1−C4アルキル;
    (II)−CH2−CH=CH2;及び
    (III)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル;からなる群から選ばれ、そして
    PROTは窒素保護基である)のエステルの製造方法において、その方法が、
    (a)式(I)
    Figure 2004529152
    (式中、PROTは上に定義したとおりである)の保護されたアミノ酸を塩基と接触させ;そして
    (b)(a)の混合物を以下:
    (a)ヨード、ブロモ又はクロロの1個で随意的に置換されたX4−C1−C4アルキル;
    (a’)硫酸ジメチル;
    (b)X4−CH2−CH=CH2
    (c)X4−ベンジル(但し、そのフェニル環はニトロ、ハロゲン、シアノで随意的に置換されている)、(上記において、X4はヨード、ブロモ、クロロ、−O−トシラート、−O−メシラート又は−O−トリフラートである)の1種のアルキル化剤と接触させる;
    ことからなる、上記方法。
  27. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項26に記載の方法。
  28. 塩基が水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、LDA、n−(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS又はKHMDSである、請求項26に記載の方法。
  29. 塩基が水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩である、請求項28に記載の方法。
  30. 塩基が炭酸塩である、請求項29に記載の方法。
  31. アルキル化剤が硫酸ジメチル、沃化メチル又はメチルトリフラートである、請求項26に記載の方法。
  32. アルキル化剤が硫酸ジメチルである、請求項31に記載の方法。
  33. 塩基が、LDA、n−(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、又はKHMDSである場合、(a)の混合物は塩基の添加の前に、約−78°から約25°の範囲に冷却される、請求項26に記載の方法。
  34. (a)の混合物が塩基の添加の前に、約−20°〜約25°の範囲に冷却される、請求項33に記載の方法。
  35. (b)の混合物が、約20°〜約50°に加熱される、請求項26に記載の方法。
  36. エステル(II)が(2S)−2−〔(tert−ブトキシカルボニル)アミノ〕−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルエステルである、請求項26に記載の方法。

  37. Figure 2004529152
    (式中、R1はニトロ、ハロゲン又はシアノの1個で随意的に置換されたフェニルであり;
    PROTは窒素保護基である)のエステルの製造方法おいて、その方法が
    (1)式(I)
    Figure 2004529152
    (式中、PROTは上に定義したとおりである)の保護されたアミノ酸を活性化剤と接触させ;
    (2)(1)の混合物を、式(d)HO−φ(式中、−φは、
    (A)−NO2
    (B)−F、−Cl、−Br、−I、
    (C)−C≡N、
    の1個で随意的に置換されている)
    のフェノキシ化合物と接触させる、
    ことからなる、上記方法。
  38. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項37に記載の方法。
  39. 活性化剤がCDIである、請求項37に記載の方法。
  40. 活性化剤がDCCである、請求項37に記載の方法。
  41. 式III
    Figure 2004529152
    (式中、PROTは窒素保護基であり、そして
    2
    クロロ、ブロモ、又は
    −Si(R213(但し、各々のR21は独立して
    1−C5アルキル、
    −N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そしてC1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
    1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニルであり、但し、R21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)
    である)のケトンの製造方法において、その方法が
    (a)下記式IIのエステルとジハロゲン化メタン,R2CH22(但しR2は上に定義したとおりであり、X2は−Br又は−Iである)との混合物を形成し:
    Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個の−Clで随意的に置換されたC1−C4アルキル;
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル;及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル;
    からなる群から選ばれ;そして
    PROTは上に定義したとおりである);
    (b)(a)からの混合物に塩基を添加し;
    (c)(b)の混合物を酸性化する;
    ことからなる、上記方法。
  42. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項41に記載の方法。
  43. 1がC1−C2アルキルである、請求項41に記載の方法。
  44. 1がC1アルキルである、請求項43に記載の方法。
  45. 2がクロロ又はブロモである、請求項41に記載の方法。
  46. 2がクロロである、請求項45に記載の方法。
  47. CH222がエステルIIの量に基づいて約1〜約1.5当量の量で存在する、請求項41に記載の方法。
  48. 2がヨードである、請求項41に記載の方法。
  49. 強塩基がLDA、(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS又はKHMDSである、請求項41に記載の方法。
  50. 強塩基がLDAである、請求項49に記載の方法。
  51. 強塩基がエステルIIの量に基づいて約2〜約2.5当量で存在する、請求項41に記載の方法。
  52. 塩基の第2部分が加えられ、塩基のその第2部分が(C1−C4)アルキルリチウム、フェニルリチウム、(C1−C4)アルキル−グリニャール又はフェニル−グリニャールである、請求項41に記載の方法。
  53. 第2塩基がフェニルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、メチルリチウム、臭化メチルマグネシウム、塩化メチルマグネシウム、臭化フェニルマグネウシム又は塩化フェニルマグネシウムである、請求項52に記載の方法。
  54. 第2塩基がn−ブチルリチウムである、請求項53に記載の方法。
  55. 第2塩基の量がエステルIIの量に基づいて約1〜約1.5当量である、請求項41に記載の方法。
  56. 酸性化が約10未満のpKaを有する酸を用いて行われる、請求項41に記載の方法。
  57. 酸が酢酸、硫酸、塩酸、クエン酸、燐酸、硝酸、パラトルエンスルホン酸、安息香酸及びそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項56に記載の方法。
  58. 酸が塩酸又は酢酸である、請求項57に記載の方法。
  59. ケトン(III)が(1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチルである、請求項41に記載の方法。
  60. 式(III)
    Figure 2004529152
    (式中、PROTは窒素保護基であり、そしてR2は−Cl又は−Brである)のケトンを製造する方法において、その方法が、
    (a)酸R2−CH2−COOH(但し、R2は上に定義したとおりである)を塩基と接触させ;
    (b)(a)の混合物を下記式(II)のエステルと接触させ:
    Figure 2004529152
    (式中、R1
    (I)1個の−Clで随意的に置換されたC1−C4アルキル;
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)(A)−NO2
    (B)−F、−Cl、−Br、−I、
    (C)−C≡N、
    の1個で随意的に置換されたフェニル;及び
    (IV)−CH2−φ(但し−φ環は、
    (A)−NO2
    (B)−F、−Cl、−Br、−I、
    (C)−C≡N、
    で随意的に置換されている);
    からなる群から選ばれ;そして
    PROTは上に定義したとおりである);そして
    (c)(b)の混合物を酸性化する、
    ことからなる、上記方法。
  61. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項60に記載の方法。
  62. 1がC1−C2アルキルである、請求項60に記載の方法。
  63. 1がC1アルキルである、請求項62に記載の方法。
  64. 2がクロロ又はブロモである、請求項60に記載の方法。
  65. 2がクロロである、請求項64に記載の方法。
  66. 塩基が強塩基であり、そしてLDA、(C1−C8アルキル)リチウム、LiHMDS、NaHMDS又はKHMDSである、請求項60の記載の方法。
  67. 強塩基がLDAである、請求項66に記載の方法。
  68. 強塩基がエステルIIの量に基づいて約3〜約3.5当量の量で存在する、請求項60に記載の方法。
  69. 酸性化が約10未満のpKaを有する酸を用いて行われる、請求項60に記載の方法。
  70. 酸が酢酸、硫酸、塩酸、クエン酸、燐酸、安息香酸及びそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項69に記載の方法。
  71. 酸が塩酸又は酢酸である、請求項70に記載の方法。
  72. 式(XI)
    Figure 2004529152
    (式中、X1は−Cl、−Br又はイミダゾリルであり;
    PROTは窒素保護基である)の化合物の製造方法において、その方法が
    (1)式(I)
    Figure 2004529152
    (式中、PROTは上に定義したとおりである)の保護されたアミノ酸を、塩化チオニル、SO2Cl2、三塩化燐、塩化オキサリル、三臭化燐、二臭化トリフェニル燐、臭化オキサリル、1,2−フェニレントリクロロホスフェート、2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン又はCDIと接触させる、ことからなる、上記方法。
  73. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項72に記載の方法。
  74. 1がクロロである、請求項72に記載の方法。
  75. 式XIの化合物が塩化チオニル又は塩化オキサリルと接触される、請求項72に記載の方法。
  76. 方法がt−ブチル(1S)−2−クロロ−1−〔3,5−ジフルオロベンジル〕−2−オキソエチルカルバメートを生成する、請求項72に記載の方法。
  77. 式(III)
    Figure 2004529152
    (式中、R2は−Cl又は−Brであり;そしてPROTは窒素保護基である)のケトンの製造方法において、その方法が、
    (1)式(XI)
    Figure 2004529152
    (式中、X1は−Cl、−Br又はイミダゾリルであり;そしてPROTは上に定義したとおりである)の化合物を、LiCH2Cl又はLiCH2Brと接触させることからなる、上記方法。
  78. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項77に記載の方法。
  79. 1がクロロである、請求項77に記載の方法。
  80. 2がクロロである、請求項77に記載の方法。
  81. (1S)−3−クロロ−1−(3,5−ジフルオロベンジル)−2−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチルを生成する、請求項77に記載の方法。
  82. 式(II)
    Figure 2004529152
    (式中、R1
    (I)1個の−Clで随意的に置換されたC1−C4アルキル;
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)(A)−NO2
    (B)−F、−Cl、−Br、−I、
    (C)−C≡N、
    の1個で随意的に置換されたフェニル;
    (IV)−CH2−φ(但し、−φ環は、
    (A)−NO2
    (B)−F、−Cl、−Br、−I、
    (C)−C≡N、
    で随意的に置換されている);
    からなる群から選ばれ;そして
    PROTは窒素保護基である)のエステルの製造方法において、その方法が
    (b)1気圧から約100psiの圧力で水素化触媒の存在下に溶媒中で
    式XIV
    Figure 2004529152
    (式中、R1及びPROTは上に定義したとおりである)の化合物を、水素で処理することからなる、上記方法。
  83. PROTがt−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルである、請求項82に記載の方法。
  84. 1がC1−C2アルキルである、請求項82に記載の方法。
  85. 1がC1アルキルである、請求項84に記載の方法。
  86. 工程(a)の溶媒が脱ガスされている、請求項82に記載の方法。
  87. 工程(1)の後であって、工程(2)の前に、反応容器が酸素のパージが行われている、請求項82に記載の方法。
  88. 水素化触媒が式
    〔Rh(ジエン)L〕+-
    (式中、Rhはロジウムであり;
    ジエンはシクロオクタジエン及びノルボルナジエンであり;
    LはDIPMAP、MeDuPhos、EtDuPhos、ビナフェン(Binaphane)、f−ビナフェン、Me−KetalPhos、Me−f−KetalPhos、Et−f−KetalPhos、BINAP、DIOP、BPPFA、BPPM、CHIRAPHOS、PROPHOS、NORPHOS、CYCLOPHOS、BDPP、DEGPHOS、PNNPであり;そして
    -はClO4 -、BF4 -、CF3−SO3 -、Cl-、Br-、PF6 -及びSbF6 -である)の化合物である、請求項69に記載の方法。
  89. 水素化触媒がDIPMAPである、請求項88に記載の方法。
  90. 水素化触媒がEtDuPhosである、請求項88に記載の方法。
  91. 反応温度が約0°から約還流点までである、請求項82に記載の方法。
  92. 反応温度が約0°〜約25°である、請求項91に記載の方法。
  93. 反応圧力が、約1気圧から約70psigまでである、請求項82に記載の方法。
  94. 反応圧力が、約10psig〜約40psigである、請求項93に記載の方法。
  95. エステル(II)が90%より大きい鏡像異性体純度で得られる、請求項82に記載の方法。
  96. エステル(II)が95%より大きい鏡像異性体純度で得られる、請求項95に記載の方法。
  97. エステル(II)が、(2S)−2−{〔(ベンジルオキシ)カルボニル〕アミノ}−3−(3,5−ジフルオロフェニル)プロパン酸メチルである、請求項82に記載の方法。
  98. (a)式(II)のエステルを式(III)のケトンに変換し;
    (b)該ケトンを式IVの対応するアルコールに還元し;そして
    (c)該アルコールを塩基で処理してエポキシドを生成する;
    ことからなる、式V−R
    Figure 2004529152
    のエポキシドを製造する方法。
  99. 式(0)の酸をエステル化して式(II)のエステルを生成することをさらに含む、請求項98に記載の方法。
  100. (a)式IIIのケトンを還元して式IVのアルコールを生成し;そして
    (b)その式IVのアルコールを塩基で処理してエポキシドを生成する;
    ことからなる、下記式(XX)の化合物を製造する方法:
    Figure 2004529152
    (式中、
    57はH、C1−C6アルキル又はベンジルであり;
    1は、−(CH21-2−S(O)0-2−(C1−C6アルキル)、−CH2−CH2−S(O)0-2−(C1−C6アルキル)、又はハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、−SH、−C≡N、−CF3、−C1−C3アルコキシ、アミノ、モノ−又はジアルキルアミノ、−N(R)C(O)R’−、−OC(=O)−アミノ、−OC(=O)−モノアルキルアミノ及び−OC(=O)−ジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、又は
    ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、モノアルキルアミノ及びジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で各々が随意的に置換されているC2−C6アルケニル若しくはC2−C6アルキニル、又は
    各々の環部分が、ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−NR7R’7(但し、R7及びR’7は独立してH又は−C1−C6アルキルである)、−C(=O)−(C1−C4)アルキル、−SO2−アミノ、−SO2−モノアルキルアミノ、−SO2−ジアルキルアミノ、−C(=O)−アミノ、−C(=O)−モノアルキルアミノ、−C(=O)−ジアルキルアミノ、−SO2−(C1−C4)アルキル、−CO2R、−N(R)COR’又は−N(R)SO2R’又は
    ハロゲンから独立して選ばれている1、2又は3個の基で随的に置換された−C1−C6アルコキシ、又はハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、−C1−C6アルキル、及びモノ−又はジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC3−C7シクロアルキル、又はハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、−C1−C3アルコキシ、アミノ、モノ−又はジアルキルアミノ及び−C1−C3アルキルから独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC1−C10アルキル、又は
    ハロゲン、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、−C1−C6アルキル、及びモノ−又はジアルキルアミノから独立して選ばれた1、2又は3個の基で、各々が随意的に置換されているC2−C6アルケニル若しくはC2−C6アルキニル、から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されている、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−C1−C6アルキル−アリール、−C1−C6アルキル−ヘテロアリール、又は−C1−C6アルキル−ヘテロサイクリル、
    であり、そしてヘテロサイクリル基はさらにオキソで随意的に置換されている;
    2及びR3は、H;C1−C3アルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、それぞれの存在する位置でのR30及びR31は独立してH又はC1−C6アルキルである)からなる群から独立して選ばれた、1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;−(CH20-4−アリール;−(CH20-4ヘテロアリール;−(CH20-4−複素環;−F、−Cl、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、R30及びR31は上に定義したとおりである)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;−F、−Cl、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、R30及びR31は上に定義したとおりである)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的置換されたC2−C6アルキニル;及び
    −(CH20-4−C3−C7シクロアルキル(このシクロアルキル基は−F、−Cl、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ及び−NR3031(但し、R30及びR31は上に定義したとおりである)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されている)からなる群から独立して選ばれるか、又は
    2、R3及びそれらが結合している炭素原子は3、4、5、6又は7個の炭素原子の炭素環を形成し;それらにおいて1、2又は3個の炭素原子は−O−、−S−、−SO2−及び−NR22−からなる群から独立して選ばれたヘテロ原子により随意的に置き換えられており;それらにおいて
    22は、−H、−C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、アミノC1−C6アルキル、ハロC1−C6アルキル;−C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C1−C6アルキル鎖、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルからなる群から選ばれ;
    cは、R205、−OC=ONR235240、−S(=O)0-2235、−NR235C=ONR235240、−C=ONR235240及び
    −S(=O)2NR235240からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されたC1−C10アルキル;
    −(CH20-3−(C3−C8)シクロアルキル(但し、シクロアルキルは、R205、−CO2H、及び−CO2−(C1−C4アルキル)からなる群から独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されている);
    −(CR2452500-4−アリール;
    −(CR2452500-4−ヘテロアリール;
    −(CR2452500-4−ヘテロシクロアルキル;
    −(CR2452500-4−アリール−ヘテロアリール;
    −(CR2452500-4−アリール−ヘテロシクロアルキル;
    −(CR2452500-4−アリール−アリール;
    −(CR2452500-4−ヘテロアリール−アリール;
    −(CR2452500-4−ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル;
    −(CR2452500-4−ヘテロアリール−ヘテロアリール;
    −(CR2452500-4−ヘテロシクロアルキル−ヘテロアリール;
    −(CR2452500-4−ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル;
    −(CR2452500-4−ヘテロシクロアルキル−アリール;
    −〔C(R255)(R260)〕1-3−CO−N−(R2552
    −CH(アリール)2
    −CH(ヘテロアリール)2
    −CH(ヘテロシクロアルキル)2
    −CH(アリール)(ヘテロアリール);
    アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルに融合された、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル環(これらにおいて、該シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル、の1つの炭素はNH、NR215、O又はS(=O)0-2で随意的に置き換えられており、そして該シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチル基は独立してR205又は=Oである1又は2個の基で随意的に置換されていることができる);
    −CO−NR235240
    −SO2−(C1−C4アルキル);
    1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C10アルケニル;
    1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C10アルキニル;
    −(CH20-1−CH((CH20-6−OH)−(CH20-1−アリール;
    −(CH20-1−CHRC-6−(CH20-1ヘテロアリール;
    −CH(−アリール又は−ヘテロアリール)−CO−O(C1−C4アルキル);
    −CH(CH2−OH)−CH(OH)−フェニル−NO2
    −(C1−C6アルキル)−O−(C1−C6アルキル)−OH;
    −CH2−NH−CH2−CH(−O−CH2−CH32
    −H;及び
    −(CH20-6−C(=NR235)(NR235240);
    からなる群から選ばれ、それらにおいて、各々のアリールは1、2又は3個のR200で随意的に置換されており、各々のヘテロアリールは1、2、3又は4個のR200で随意的に置換されており、各々のヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個のR210で随意的に置換されており;
    各々存在する位置でのR200は、
    1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;
    −OH;−NO2;ハロゲン;−CO2H;−C≡N;
    −(CH20-4−CO−NR220225
    −(CH20-4−CO−(C1−C12アルキル);
    −(CH20-4−CO−(C2−C12アルケニル);
    −(CH20-4−CO−(C2−C12アルキニル);
    −(CH20-4−CO−(C3−C7シクロアルキル);
    −(CH20-4−CO−アリール;
    −(CH20-4−CO−ヘテロアリール;
    −(CH20-4−CO−ヘテロシクロアルキル;
    −(CH20-4−CO−O−R215
    −(CH20-4−SO2−NR220225
    −(CH20-4−SO−(C1−C8アルキル);
    −(CH20-4−SO2−(C1−C12アルキル);
    −(CH20-4−SO2−(C3−C7シクロアルキル);
    −(CH20-4−N(H又はR215)−CO−O−R215
    −(CH20-4−N(H又はR215)−CO−N(R2152
    −(CH20-4−N−CS−N(R2152
    −(CH20-4−N(H又はR215)−CO−R220
    −(CH20-4−NR220225
    −(CH20-4−O−CO−(C1−C6アルキル);
    −(CH20-4−O−P(O)−(OR2402
    −(CH20-4−O−CO−N(R2152
    −(CH20-4−O−CS−N(R2152
    −(CH20-4−O−(R2152
    −(CH20-4−O−(R2152−COOH;
    −(CH20-4−S−(R2152
    −(CH20-4−O−(1、2、3又は5個の−Fで随意的に置換されたC1−C6アルキル);
    3−C7シクロアルキル;
    1又は2個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;
    1又は2個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルキニル;
    −(CH20-4−N(H又はR215)−SO2−R220;及び
    −(CH20-4−C3−C7シクロアルキル;
    からなる群から独立して選ばれ、それらにおいて、それぞれ存在する位置での各々のアリール基は、独立してR205、R210あるいは(独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で置換されている)C1−C6アルキルである、1、2又は3個の基で随意的に置換されており;それぞれ存在する位置での各々のヘテロシクロアルキル基は独立してR210である1、2又は3個の基で随意的に置換されており;それぞれ存在する位置での各々のヘテロアリール基は、独立してR205、R210あるいは(独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で置換されている)C1−C6アルキルである1、2又は3個の基で随意的に置換されており;
    各々存在する位置でのR205は、C1−C6アルキル、ハロゲン、−OH、−O−フェニル、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C6アルコキシ、NH2、NH(C1−C6アルキル)及びN−(C1−C6アルキル)(C1−C6アルキルからなる群から、独立して選ばれ;
    各々存在する位置でのR210は、1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルキニル;ハロゲン;C1−C6アルコキシ;C1−C6ハロアルコキシ;−NR220225;OH;C≡N;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC3−C7シクロアルキル;−CO−(C1−C4アルキル);−SO2−NR235240;−CO−NR235240;−SO2−(C1−C4アルキル);及び=Oからなる群からなる群から独立して選ばれ;それらにおいて、
    各々存在する位置でのR215は、C1−C6アルキル;−(CH20-2−(アリール);C2−C6アルケニル;C2−C6アルキニル;C3−C7シクロアルキル、−(CH20-2−(ヘテロアリール);及び−(CH20-2−(ヘテロシクロアルキル)からなる群から独立して選ばれ;それらにおいて、
    各々存在する位置でのアリール基は、独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で随意的に置換されており;各々存在する位置でのヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;各々の存在する位置での各々のヘテロアリール基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;
    各々の存在する位置でのR220及びR225は−H;−C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル;アミノC1−C6アルキル;ハロC1−C6アルキル;−C3−C7シクロアルキル;−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル);−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル);−C2−C6アルケニル;−C2−C6アルキニル、1個の二重結合及び1個の三重結合を有する−C1−C6アルキル鎖;−アリール;−ヘテロアリール;及び−ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選ばれ、それらにおいて、各々の存在する位置でのアリール基は独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で随意的に置換されており;各々の存在する位置でのヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;各々の存在する位置での各々のヘテロアリール基は1、2又は3個のR210で随意的に置換されており;
    各々の存在する位置でのR235及びR240は独立してH、又はC1−C6アルキルであり;
    各々の存在する位置でのR245及びR250は、H、C1−C4アルキル、C1−C4ヒドロキシアルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルコキシ、−(CH2O-4−C3−C7シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル及びフェニルからなる群から独立して選ばれ;あるいは
    245及びR250は、それらが結合している炭素と一緒になって、3、4、5、6又は7個の炭素原子の炭素環を形成し、随意的にそれらにおいて1個の炭素原子は−O−、−S−、−SO2−及び−NR220−からなる群から選ばれたヘテロ原子により置き換えられており;
    各々の存在する位置でのR255及びR260は、H;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC1−C6アルキル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルケニル;1、2又は3個のR205基で随意的に置換されたC2−C6アルキニル;−(CH21-2−S(O)0-2−(C1−C6アルキル);1、2又は3個のR205基で随意的に置換された−(CH20-4−C3−C7シクロアルキル;−(C1−C4アルキル)アリール;−(C1−C4アルキル)ヘテロアリール;−(C1−C4アルキル)ヘテロシクロアルキル;アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクロアルキル;−(CH21-4−R265−(CH20-4−アリール;−(CH21-4−R265−(CH20-4−ヘテロアリール;及び−(CH21-4−R265−(CH20-4−ヘテロシクロアルキルからなる群から独立して選ばれ、それらにおいて、
    各々の存在する位置でのR265は、独立して、−O−、−S−又は−N(C1−C6アルキル)−であり;各々のアリール又はフェニルは、独立してR205、R210、あるいは(独立してR205又はR210である1、2又は3個の基で置換された)C1−C6アルキルである、1、2又は3個の基で随意的に置換されており;各々のヘテロアリールは1、2、3又は4個のR200で随意的に置換されており;各々のヘテロシクロアルキルは1、2、3又は4個のR210で随意的に置換されており;
    Nは、−C(=O)−(CRR’)0-6100、R’100、−SO2R’100、−(CRR’)1-6R’100、−C(=O)−(CRR’)−O−R’100、−C(=O)−(CRR’)−S−R’100又は−C(=O)−(CRR’)−NR100−R’100であり;
    100及びR’100は独立して、アリール、ヘテロアリール、−アリール−W−アリール、アリール−W−ヘテロアリール、−アリール−W−ヘテロサイクリル、−ヘテロアリール−W−アリール、−ヘテロアリール−W−ヘテロアリール、−ヘテロアリール−W−ヘテロサイクリル、−ヘテロサイクリル−W−アリール、ヘテロサイクリル−W−ヘテロアリール、−ヘテロサイクリル−W−ヘテロサイクリル、−C(=O)−CH〔(CH20-2−O−R7〕−(CH20-2−アリール、−C(=O)−CH〔(CH20-2−O−R7〕−(CH20-2−ヘテロサイクリル、又は−C(=O)−CH〔(CH20-2−O−R7〕−(CH20-2−ヘテロアリールであり、それらにおいて、各々の環部分は、−OR;−NO2;ハロゲン;−C≡N;−SR;−SO2145;−C(=O)R、−OCF3;−CF3;−O−P(=O)(OR)(OR’);−N(R)(COR’);−N(R)(SO2145);−(CH20-4−CO−NR105R’105;−(CH20-4−O−(CH20-4−CONRR’;−(CH20-4−CO−(C1−C12アルキル);−(CH20-4−CO−(C2−C12アルケニル);−(CH20-4−CO−(C2−C12アルキニル);−(CH20-4−CO−(C3−C7シクロアルキル);−(CH20-4−R110;−(CH20-4−R120;−(CH20-4−R130;−(CH20-4−CO−R110;−(CH20-4−CO−R120;−(CH20-4−CO−R130;−(CH20-4−CO−R140;−(CH20-4−CO−O−R150;−(CH20-4−SO2−NR105R’105;−(CH20-4−SO−(C1−C8アルキル);−(CH20-4−SO2−(C1−C12アルキル);−(CH20-4−SO2−(C3−C7シクロアルキル);−(CH20-4−N(H又はR150)−CO−O−R150;−(CH20-4−N(H又はR150)−CO−N(R1502;−(CH20-4N(H又はR150)−CS−N(R1502;−(CH20-4−N(H又はR150)−CO−R105;−(CH20-4−NR105R’105;−(CH20-4−R140;−(CH20-4−O−CO−(C1−C6アルキル);−(CH20-4−O−P(O)−(O−R1102;−(CH20-4−O−CO−N(R1502;−(CH20-4−O−CS−N(R1502;−(CH20-4−O−(R150);−(CH20-4−O−(R155)−COOH;−(CH20-4−S−(R150);C3−C7シクロアルキル;−(CH20-4−N(−H又はR150)−SO2−R7;−(CH20-4−C3−C7シクロアルキル;C2−C6アルケニル;C2−C6アルキニル;から独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されており;又は
    100は、1、2又は3個のR115基で随意的に置換されたC1−C10アルキルであり、それらにおいて、各々の存在する位置でのR115は独立して、ハロゲン、−OH、−CO2R、−C1−C6チオアルコキシ、−CO2−フェニル、−NR105R’7、−SO2−(C1−C8アルキル)、−C(=O)R180
    180、−CONR105R’105、−SO2NR105R’105、−NH−CO−(C1−C6アルキル)、−NH−C(=O)−OH、−NH−C(=O)−OR、−NH−C(=O)−O−フェニル、−O−C(=O)−(C1−C6アルキル)、−O−C(=O)−アミノ、−O−C(=O)−モノ−又はジアルキルアミノ、−O−C(=O)フェニル、−O−(C1−C6アルキル)−CO2H、−NH−SO2−(C1−C6アルキル)、C1−C6アルコキシ又はC1−C6ハロアルコキシ;であり;又は
    100は、各々が1、2又は3個のR115基で随意的に置換されている、
    −(C1−C6アルキル)−O−(C1−C6アルキル)又は−(C1−C6アルキル)−S−(C1−C6アルキル)であり;又は
    100は、1、2又は3個のR115基で随意的に置換されている−(C3−C8シクロアルキル)であり;
    R及びR’は、独立して水素;独立してF、Cl、Br又はIである1、2又は3個の基で随意的に置換されているC1〜C6アルキル;又は−(C1−C6)−R110であり;
    Wは、−(CH20-4−、−O−、−S(O)0-2−、−N(R135)−又は−C(O)−であり;
    7及びR’7は独立して、H、C1−C6アルキル、C3−C7シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロサイクリルからなる群から選ばれ;
    105及びR’105は同じであるか又は異なり、そして−H、−R110、−R120、−C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、又は1個の二重結合と1個の三重結合を有する−C1−C6アルキル鎖、又は−OHもしくは−NH2で随意的に置換された−C1−C6アルキル、又は独立してハロゲンから選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換された−C1−C6アルキルを表し;
    135は、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C7シクロアルキル、−(CH20-2−(アリール)、−(CH20-2−(ヘテロアリール)又は−(CH20-2−(ヘテロサイクリル)であり;
    140は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル及び=Oから、独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に選ばれたヘテロサイクリルであり;
    145は、C1−C6アルキル又はCF3であり;
    150は、水素、C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、1個の二重結合と1個の三重結合を有するC1−C6アルキル鎖、−R110、−R120、あるいは−OH、−NH2、C1−C3アルコキシ、R110及びハロゲンから独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたC1−C6アルキルであり;
    155は、C3−C7シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C7シクロアルキル)、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、1個の二重結合と1個の三重結合を有するC1−C6アルキル鎖、−R110、−R120、又は−OH、−NH2、C1−C3アルコキシ及びハロゲンから独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたC1−C6アルキルであり;
    180は、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ホモモルホリニル、ホモチオモルホリニル、ホモチオモルホリニルS−オキシド、ホモチオモルホリニルS,S−ジオキシド、ピロリニル、及びピロリジニルから選ばれ、それらの各々は、C1−C6アルキル C1−C6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(C1−C6)アルキルアミノ、ジ(C1−C6)アルキルアミノ、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、アミノ(C1−C6)アルキル、モノ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル、ジ(C1−C6)アルキルアミノ(C1−C6)アルキル及び=Oから、独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されており;
    110は、1又は2個のR125基で随意的に置換されたアリールであり、それらにおいて、各々の存在する位置での
    125は独立してハロゲン、アミノ、モノ−又はジアルキルアミノ、−OH、−C≡N、−SO2−NH2、−SO2−NH−C1−C6アルキル、−SO2−N(C1−C6アルキル)2、−SO2−(C1−C4アルキル)、−CO−NH2、−CO−NH−C1−C6アルキル、又は−CO−N(C1−C6アルキル)2であるか、あるいはC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル(これらの各々は、C1−C3アルキル、ハロゲン、−OH、−SH、−C≡N、−CF3、C1−C3アルコキシ、アミノ、及びモノ−及びジアルキルアミノから、独立して選ばれた1、2又は3個の基で随意的に置換されている)であるか、又は1、2又は3個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルコキシであり;
    120は、1又は2個のR125基で随意的に置換されたヘテロアリールであり;そして
    130は、1又は2個のR125基で随意的に置換されたヘテロサイクリルである)。
  101. 該エポキシドを式RCNH(R57)のアミンと接触させて、式VII−1の保護されたアミンを生成することをさらに含む、請求項100に記載の方法。
  102. 式VIII−1の脱保護されたアミンを形成し、そして式VIII−1のそのアミン及びRNCOZ(但し、ZはOH、Cl又はイミダゾリルである)の化合物を用いてアミドを形成することをさらに含む、請求項101に記載の方法。

  103. Figure 2004529152
    (式中、Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C8シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
    2は、
    クロロ、ブロモ又は
    −Si(R213(但し、各々のR21は独立して
    1−C5アルキル、
    −N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そしてC1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
    1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニル、
    であり、但しR21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)
    である)のアミノアルコール。

  104. Figure 2004529152
    (式中、Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル、
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルである)の化合物。

  105. Figure 2004529152
    (式中、X1はクロロ、ブロモ又はイミダゾリルであるか、又は
    1は、−CH2−R2(但し、R2は、クロロ、ブロモ、又は
    −Si(R213(但し、各々のR21は独立して
    1−C5アルキル、
    −N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そしてC1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
    1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニルであり、但し、R21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)である)
    であり、
    Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換されたC1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;そして
    PROTは窒素保護基である)の化合物。

  106. Figure 2004529152
    (式中、
    1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
    から選ばれ、
    Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;そして
    PROTは窒素保護基である)の化合物。

  107. Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
    から選ばれる)の化合物を製造する方法において、その方法が、
    (1)式
    Figure 2004529152
    (式中、Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり、そして
    PROTは窒素保護基である)の保護されたアミノ酸を、塩基の存在下にアルキル化剤でエステル化することからなる、上記方法。

  108. Figure 2004529152
    (式中、R1は随意的に置換されたフェニルであり、
    Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
    PROTは窒素保護基である)の化合物の製造方法において、その方法が
    (a)活性化剤及び式
    Figure 2004529152
    の保護されたアミノ酸の混合物を形成し、
    (b)(a)の混合物を、フェニル環上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェノールと接触させる、
    ことからなる、上記方法。

  109. Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
    から選ばれ;
    Rは
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;そして
    PROTは窒素保護基である)の化合物の製造方法において、その方法が、
    (A)式
    Figure 2004529152
    の化合物を、還元剤で還元することからなる、上記方法。
  110. 還元剤がNaBH4、NaCNBH3、又は水素と触媒である、請求項109に記載の方法。
  111. 還元剤が水素と触媒である、請求項110に記載の方法。
  112. 水素化が1気圧から約100psiまでの圧力で行われる、請求項111に記載の方法。

  113. Figure 2004529152
    (式中、Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
    2は、クロロ;ブロモ又は
    −Si(R213(但し、各々のR21は独立して
    1−C5アルキル、
    −N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そしてC1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
    1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニルであり、但し、R21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)
    であり;そして
    PROTは窒素保護基である)の化合物の製造方法において、その方法が
    (a)式
    Figure 2004529152
    (式中、R1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたベンジル、
    から選ばれる)のエステルとR2CH22(但し、R2は上に定義したとおりであり、そしてX2は−Br又は−Iである)との混合物を形成し;
    (b)(a)からの混合物に、約30より大きいpKbを有する強塩基を加え;そして
    (c)(b)の混合物を酸性化する、
    ことからなる、上記方法。

  114. Figure 2004529152
    (式中、Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ,チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
    2は、クロロ、ブロモ又は
    −Si(R213(但し、各々のR21は独立して
    1−C5アルキル、
    −N(R23)(R24)〔但し、R23及びR24は同じであるか又は異なり、そしてC1−C5アルキルを表し、又はこのNR2324はピペリジニル、ピペラジニル又はモルホリニルを表す〕又は
    1、2又は3個のC1−C2アルキルで随意的に置換されたフェニルであり、但しR21基の少なくとも1つは随意的に置換されたフェニルであることを条件とする)
    であり、そして
    PROTは窒素置換基である)の化合物の製造方法において、その方法が
    (a)酸R2−CH2−COOHと塩基との混合物を形成し;
    (b)その混合物を、式
    Figure 2004529152
    (式中、R及びPROTは上に定義したとおりであり、そして
    1は、
    (I)1個のハロゲンで随意的に置換されたC1−C4アルキル、
    (II)−CH2−CH=CH2
    (III)1個のニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたフェニル、及び
    (IV)フェニル上でニトロ、ハロゲン又はシアノで随意的に置換されたペンジル、から選ばれる)のエステルで処理し;そして
    (c)(b)からの混合物を酸性化する;
    ことからなる、上記方法。
  115. 塩基が30又はそれ以上のpKbを有する、請求項114に記載の方法。

  116. Figure 2004529152
    (式中、Rは
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;
    2はCl又はBrであり、そして
    PROTは窒素保護基である)の化合物の製造方法において、その方法が

    Figure 2004529152
    (式中、X1はクロロ、ブロモ又はイミダゾリルである)の化合物を、
    LiCH2Cl又はLiCH2Brと接触させることからなる、上記方法。

  117. Figure 2004529152
    (式中、X1はクロロ、ブロモ又はイミダゾリルであり;
    Rは、
    (A)C1−C3アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、−NR1011(但し、R10及びR11は独立して水素又はC1−C6アルキルである)、シアノ、トリフルオロメチル及びC1−C3アルコキシから独立して選ばれた1、2又は3個の置換基で随意的に置換されたC1−C6アルキル、
    (B)C2−C6アルケニル又はC2−C6アルキニル、
    (C)ハロゲン、ヒドロキシ,シアノ、(1、2又は3個のフッ素で随意的に置換された)C1−C6アルコキシ、
    (D)−NR1213(但し各々存在する位置でのR12及びR13は同じであるか又は異なり、そして
    (a)−H、
    (b)(i)−OH、
    (ii)−NH2
    (iii)フェニル、
    の1個で随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (c)1、2又は3個の、独立して選ばれたハロゲンで随意的に置換された−C1−C8アルキル、
    (d)−C3−C8シクロアルキル、−(C1−C2アルキル)−(C3−C8シクロアルキル)、−(C1−C6アルキル)−O−(C1−C3アルキル)、−C2−C6アルケニル、−C2−C6アルキニル、を表す)、及び
    (E)−C3−C7シクロアルキル、−C(O)(C1−C4アルキル)、−SO2NR1011、−C(O)NR1011又は−SO2(C1−C4アルキル)、
    から独立して選ばれた1、2、3又は4個の基で随意的に置換されたフェニルであり;そして
    PROTは窒素保護基である)の化合物の製造方法において、その方法が

    Figure 2004529152
    の化合物を、塩化チオニル、三塩化燐、塩化オキサリル、三臭化燐、二臭化トリフェニル燐、臭化オキサリル、1,2−フェニレントリクロロホスフェート、2,4,6−トリクロロ−1,3、5−トリアジン又はカルボニルジイミダゾールと接触させることからなる、上記方法。
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