JP2004528742A - 高速フイルタ - Google Patents

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マリンソン・マーティン
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イーエスエス テクノロジー インコーポレーテッド
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Abstract

電子フイルタは、アナログ信号の離散近似を提供する相関器として働く。アナログ/デイジタル変換とは、じかに統合される近似演算である。配列されたサンプルホールド回路又は単一ビツト比較器は、他方所望の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数値が入力される一連の乗算器に出力を与える。各サンプルホールド回路は、順次かつ遅れずにサンプリングを行い、次のサイクルまでそのサンプルを保持する。このため、アレイを通じて遅れることなくサンプリング点が移り、新しい各サンプルは異なる係数に乗算される。乗算器からの出力は、評価のために合計される。

Description

【関連出願】
【0001】
本出願は、2001年1月29日出願の高速フイルタと題するカナダ特許出願番号2,332,609号に基づいて優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本発明は信号処理に関し、特に電子フイルタを実現する方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
既知の類別のDSPフイルタは、入力信号を連続的にサンプリングして次のような離散フーリエ近似を実行することにより演算を行う。
Figure 2004528742
【0004】
1つのこのような型のフイルタは、FIR(Finite Impulse Response(有限インパルス応答))フイルタとして知られる。入力信号はサンプリングされ、各サンプルは、それ以外にフーリエ係数の1つ又はその近似値が入力される一連の乗算器に順番に与えられる。1つのサンプルが第1の乗算器から次の乗算器に移るとき、次のサンプルが第1の乗算器等に間に合うように与えられる。
【0005】
以上の手法は、適度のサンプリングレートを要する低い周波数に有用であることが立証されているが、1[GHz]に近い周波数に関しては、未だ実用的ではない。これは主に、サンプリングレートが高い時に必要とされるアナログ/デイジタル変換及び計算の総数、及び複雑なデイジタル成分の処理速度における制限によるものである。
【0006】
本発明の目的は、離散近似解析を用いて信号を識別又は抽出する手段を提供することであり、1[GHz]を超過する周波数に適している。
【発明の要約】
【0007】
本発明は、おおむね離散フーリエ近似に類似し、より厳密には相関器とみなされるアナログ信号に関する離散近似解析によるものである。
【0008】
アナログ/デイジタル変換器は近似演算そのものと統合され、これにより回路が有効かつ実用的となる周波数が著しく増加する。
【0009】
アナログ回路は積分計算において処理要素として用いられ、入力信号を位相変移サンプリングすることにより、ADCにおける速度への負担を低減する。そして最終的には、非常に多くの単一ビツトADC変換器を使用することにより、アナログ処理要素をさらに簡略化するように変更し得る。
【0010】
サンプルホールド回路アレイ(又は単一ビツト比較器ADC)を設ける。本開示において、「SHA」という語は「サンプルホールド増幅器」を表し、サンプリング回路のことである。SHAの各出力は、他方の入力端に所望の周波数応答を有するフーリエ級数近似の係数値が入力され、乗算器に導入される。各SHAは、順次遅れずにサンプリングを行い、別のサイクルで再びサンプリングを求められるまでそのサンプルを保持する。かくしてサンプルポイントはアレイを通して遅れることなく回転し、新しいサンプルのそれぞれは異なる係数に導入される。その出力は、評価のためにバス内で合計される。
【0011】
1つの特徴において、本発明は入力信号の相関をとる回路を具える。この回路は、並列処理要素アレイを含み、各処理要素は、タイミング信号に応じて入力信号をサンプリングするアナログサンプリング回路と、その結果得られるサンプルを所定のスケーリング係数に基づいてスケーリングする回路とを具える。タイミング回路は、タイミング信号を、連続する処理要素の1つに時間遅延して連続的に与える。処理要素からのスケーリングされた出力は合計される。
【0012】
本発明の別の特徴において、連続する処理要素におけるスケーリング係数は、所望の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数に対応する。
【0013】
タイミング回路は、その出力が連続する処理要素の1つに与えられる複数の遅延素子を具えても良い。
【0014】
本発明の別の特徴において、スケーリング回路は、サンプリング回路からの出力及び所定のスケーリング係数が入力される乗算器を具え、乗算器からの出力は合計される。
【0015】
本発明のさらに別の特徴において、連続する処理要素におけるスケーリング係数は、所望の周波数応答であるフーリエ級数近似の係数に対応する。タイミング回路は、その出力が連続する処理要素の1つに与えられる複数の遅延素子を具え、スケーリング回路は、サンプリング回路からの出力と所定のスケーリング係数、及び乗算器からの合計された出力が入力される複数の遅延素子を具える。
【0016】
別の特徴において、本発明は、入力信号と所定の基準信号との相関をとる方法であって、入力信号に関して一連の位相変移したアナログサンプルを生成するステツプと、連続するサンプルの1つを、基準信号を表す係数値によってスケーリングするステツプと、スケーリングされたサンプルを合計するステツプとを具える。
【0017】
本発明の別の特徴において、一連の位相変移したアナログサンプルを生成するステツプは、位相変移したタイミング信号を複数のサンプルホールド回路に与える。
【0018】
本発明のさらに別の特徴において、係数値は、基準信号の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数を含む。
【0019】
本発明のさらに別の特徴において、一連の位相変移したアナログサンプルを生成するステツプは、位相変移したタイミング信号を複数のアナログサンプルホールド回路に与えるステツプを具える。
【0020】
別の特徴において、本発明は、所望の周波数応答で入力信号の相関をとる回路である。回路は、各処理要素がタイミング信号に応じて入力信号をサンプリングするアナログサンプリング回路と、その結果得られるサンプルを所定のスケーリング係数に基づいてスケーリングする回路とを具える第1及び第2の並列処理要素アレイを具える。タイミング回路は、タイミング信号を、連続する並列ペアの処理要素に時間遅延して連続的に与える。加算器は、第1のアレイを構成する処理要素からのスケーリングされた出力を合計し、加算器は、第2のアレイを構成する上記処理要素からのスケーリングされた出力を合計する。
【0021】
本発明の別の特徴において、第1のアレイは、正規チヤネルを表し、第2のアレイは、直交チヤネルを表す。
【0022】
さらに別の特徴において、本発明は、入力信号に関して一連の位相変移したアナログサンプルを生成するステツプと、連続するサンプルの1つを、基準信号の正規成分を表す係数値によってスケーリングするステツプと、連続するサンプルの1つを、基準信号の直交成分を表す係数値によってスケーリングするステツプと、スケーリングされた正規サンプルを合計するステツプと、スケーリングされた直交サンプルを合計するステツプと、上記正規及び直交成分の和の2乗平均平方根を得るステツプとを具える、入力信号と所定の基準信号との相関をとる方法である。
【0023】
別の特徴において、本発明は入力信号の相関をとる回路であって、並列の処理要素アレイを具え、各処理要素は入力信号をタイミング信号に応じて所定の基準値と比較して+1又は−1の値を出力する比較器と、連続する上記処理要素の1つに上記タイミング信号を時間遅延して連続的に与えるタイミング回路と、上記比較器からの出力を、正規又は直交正弦波を表す所定のスケーリング係数でスケーリングする乗算器と、スケーリングされた上記処理要素からの出力を合計する加算器とを具える。
【0024】
本発明の他の特徴は、以下に続く詳細な説明及び請求の範囲を参照することにより理解することができる。
【実施例の詳細な説明】
【0025】
次式はフーリエ積分の標準式である。
Figure 2004528742
【0026】
フーリエ積分を実行することは、特定の周波数を検出するためには理想的であるが、常時積分を行う必要性があることや、積分を連続的に行わなければならない性質があることは、その利用を妨げる。
しかしながら、
Figure 2004528742
のように、H(ω)の離散フーリエ近似演算を用いることができる。
【0027】
ここで、fは対象信号の周波数であり、定数Κはサンプルn相互間の時間間隔に応じている。積分の際には実数項と虚数項との2つの加算演算が必要である。XはXのn番目のサンプル値である。加算は次式で示される。
Figure 2004528742
ただし、Sは固定(特定の受信側周波数に対して不変な)サイン及びコサインの項であり、Xは無線アンテナからの入力信号のサンプル値である。
【0028】
従来技術のフイルタにおいて、XはADCからの連続出力を表しており、加算はDSPチツプにおいて実行される。しかし一般に高周波数信号を入力するためには、サンプル間の時間はとても短いものである必要がある。例えば、2.4[GHz]の周波数帯の無線信号を処理するには、サンプルnの間隔が5[GHz]以上で作動するADCに対応する200[pS]又はそれ以下のオーダである必要がある。本出願の出願日の時点で市販されており、入手可能な最速のADCシングルチツプは、約2[GHz]である。もし受信機がBluetoothレシーバであれば、データは、チヤネル内を、GFSK信号としてデータ転送速度1.0[MHz]で送られる。チヤネルからデータビツトを得るため、加算は少なくとも1[μS]毎に行われなければならない。2.4[GHz]までの周波数を選択するためには、ナイキスト・サンプリング定理では、少なくとも2倍の速度でのサンプリングを必要とする。望ましいサンプリングレートは例えば10[GHz]になる。
【0029】
本発明の利点がなければ、ADCは、10[GS/s](サンプル毎秒)という非常に高速で作動することが必要となり、DSPは、これら1万個のサンプルを累計加算し、1[μS]の間に2万回の乗算又は加算をすることが必要となるだろう。したがつて、このタスクを行うために、10[GS/s]のADC及び40,000[MIP]のDSPチツプが必要となる。これは完全に今日の技術状況を越えるものである。高性能なPentiumマイクロプロセツサは200[MIPS]に近づき得、入手できる最速ADCは2[GHz]である。200個のPentiumチツプに匹敵するもの及び現代の技術状況より5倍以上速いADCが必要である。
【0030】
しかしこれはアナログ回路の性能を越えるものではない。本発明はフーリエ積分に酷似しているが、実質的にはアナログ信号処理アレイとして機能する手段を提供する。第1実施例においては、入力信号のアナログサンプルを処理する。第2実施例においては、入力信号の単一ビツトのサンプルを処理する。
【0031】
図1は、入力信号のアナログサンプルの処理を前提とした本発明の好適な実施例を示す。ユニット処理要素10は、サンプルホールド装置(SHA)11と、アナログ乗算器12と、電流源、抵抗器等の値のように(すなわち抵抗器及びデイジタル/アナログ変換器(DAC)の形のプログラマブル素子のように)、定数の様式で表し得る定数入力Cの組合せからなる。定数Cは、検出される信号の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数を表す。
【0032】
各ユニット処理要素10は、入力信号Ainのサンプリングをして、定数(又は準定数DAC/レジスタ)要素Cから信号が入力される乗算器12に、サンプル信号を与えるように構成されている。複数のユニット処理要素10は、連続して遅れずにアナログ入力信号のサンプリングを行うようにアレイを形成している。乗算器の出力は、共通バス13内で合計されるように構成されている。バスは、単純なノードの組合せ構成や、アナログ乗算器の出力がこれらのノードにおいて差動電流になる構成や、又は固有の合計結果を発生させることができる他の手段が用いられる。
【0033】
遅延回路14は、サンプル信号DinをSHAに与えた後、その信号が次のユニット処理要素に進むまでの間に、タイミングが合うように、既知の遅延を与えるように設計されている。このようにして、SHA装置は、連続して遅れずにサンプリングを行う。使いやすくなるように、ユニット処理要素に隣接する接続素子15をカスケードとしたが、連続するサンプリング手段をシステムの設計者が利用できるどんな形式で設けても良い。この連続サンプリングは短時間で発生することができる。今日の技術状態において、連続サンプラはゲートの連鎖等から得ることができるため、サンプル間の遅延は、大した問題もなく100[pS]未満になる。当業者は、サンプリング装置が信号を補足し直している時の時間間隔を準備する必要性を認識している。すなわち本開示においては、SHAは一対の装置を必要とし、そのため、SHA素子の記述は2つの従来のSHA装置と等価なもので構成されている。M個のユニット処理要素が存在するため、各等価サンプラは、Mで割った信号サンプリングレートの周期でさえあれば良い。
【0034】
アナログサンプラアレイのサンプリングは、各アナログサンプラに隣接する時間遅延(又は位相変移)素子15の使用により、使いやすく提供される。例えば、デイレイロツクループ(又はフエーズロツクループ)を利用する時間遅延素子の制御は、その技術ではよく知られている。入力に関する多くのサンプルは、1つの操作サイクルに取り込まれる。すなわち、各ユニット処理要素は1サイクルに1度、サンプリングを行う。アレイからの出力は、従来のADC及びDSPを動作させる場合の操作周期速度のM倍(但しMはサンプラ素子の数)で動作する単一ADCと等価である。
【0035】
出力量すなわち積の合計は、常時求めることができる。SHA装置は、順次サンプリングを行っている。常時サイン(正規)又はコサイン(直交)信号のフーリエ成分の評価を得ることができる。なぜなら、1組目のユニット処理要素の定数は正規チヤネルの構成要素であり、2組目のユニット処理要素の定数は直交チヤネルを表すからである。システムの設計者は、デイジタル又はアナログの様式でRMS出力を評価するか否かを選択できる。これがどのようになされるかは、当業者にも明らかである。本開示は、ユニット処理要素において、乗算器の第2の入力に対して準プログラマブル定数を使用すれば、受信周波数をダイナミックに切換えたり、正規及び直交出力を逐次供給できることを認めるものである。当業者に明らかなように、逐次SHAのタイミングを修正する従来技術を適用することにより等価フーリエ周波数を変更することができる。
【0036】
どのようにすれば、この一見単純なアナログ回路が等価な技術状況のデイジタル構成より優れることになるのか。それはただ数の重みづけをすることである。上述の形式の1つのレシーバチヤネルを実現するためには、2万個のこれらアナログ素子が必要とされる。これは多数の素子であるように思われるが、事実上かなり実際的である。もしユニット処理要素を作るために30個のトランジスタが必要であると仮定すると、約5個の複合型スタテイツクRAMセルを含む。したがって、等価な約100[k]のスタテイツクRAMセルを要する。すなわち、今日1つのチツプ上に512[k]のスタテイツクRAMを構成することは可能なので、このデザインは、実行可能なチツプサイズである。各セルは約1[μA]で動作できるため、チツプは約20[mA]を消費する。
【0037】
図4は、図1の回路の応答を示すものである。2.4[GHz]の入力信号は、0[dB]のSN比で扱われた。10[GHz]のサンプリングレートが用いられた。波形は、それぞれが1万個のユニット処理要素を含む直交アレイペアからのRMS出力を表している。
【0038】
図2の別の実施例において、SHA装置の代わりに、サンプリングパルスによつて刻時されアナログ入力が任意の基準レベル以上か以下かを示す単一ビツトを出力するストローブ比較器20が用いられる。サンプリングされた入力信号は基準と比較され、{1,−1}で表されるデイジタル信号がアナログ乗算器に出力される。{C,−C}の形式の非線形出力(但しCは、正規又は直交正弦波を表す定数又は準定数項の局所値である)を与える場合、今のところアナログ乗算器は性能が低下するかもしれない。レシーバの感度がごくわずか低下する影響がある。ストローブ比較器素子のさらなる利点は、実現における実用性を考慮すると明らかになる。すなわち、全く同じに原点オフセツト電圧を有する比較器が生産される可能性はない。オフセツト電圧は装置の感度に下限を負わせるので、これは重要なことである。オフセツトが感度を制限するのを防ぐために、平均フイルタを平均出力がゼロであるような比較器の出力(出力量{−1,1}のシーケンス)に用いてもよいことは当業者に明らかであり、故に各比較器からの出力データにはDC成分が存在しないことが保証される。その結果、無限小に小さい入力信号(現在、そのDCオフセツトではなく、比較器入力段階のノイズによつてのみ制限されている)を受信するとすぐ、比較器は作動し始め、処理要素アレイからの出力における実質的な感度の向上が明らかになる。
【0039】
図5は、図1の第1の実施例及び図2の別の実施例の直交アレイペアからの、フイルタリングされたRMS出力に関する比較波形である。波形50は、図1及び図2の特性の違いを示すものである。波形51及び52は、それぞれ直交ペアであるコサインチヤネル及びサインチヤネルからの出力を示すものである。図5からわかるように、出力信号の品質はほぼ等しい。
【0040】
図3は、本発明の好適な実施例を示すものである。この実施例において、乗算器は連続するサンプル間の差分を演算する。連続するサンプル間の電圧差を測定する素子30には、乗算素子12に隣接するSHA素子間の差に比例する入力が与えられる。この手法の利点は、エラーは各入力経路内に発生するため、SHAにおけるどんなシステムエラーでも取り消すことである。
【0041】
当業者は、本発明の回路とアナログ型標準FIR(Finite Impulse Response)フイルタの類似点を示す。しかし本発明は、従来感覚のアナログFIRではない。本発明のユニット処理要素アレイにおけるSHAはそれぞれ順番にロードされるが、係数値は変更されないままである。従来のFIRにおいては、入力サンプルは連鎖の方に進み、様々な係数値になることとなる。FIRにおいて、FIR入力に与えられるデイラツクのデルタ関数(ゼロの無限級数に先立つ、及びゼロの無限級数に続くたつた1つの「1」)によつて、FIR出力に順番にその係数値が現れるというよく知られた観測に至る。これは本発明に関する場合ではなく、本発明にデイラツクデルタ関数を適用すると、区間M・dt(但しMは、ユニット処理要素の数であり、dtはアレイ中の連続するSHAサンプル間の遅延である)の間続く1つの出力値になる。明らかに本発明のインパルス応答は矩形であり、時間的に一定でないというさらなる考慮すべき問題が示される。
【0042】
本発明はあらゆる点で相関器であるが、相関をとられる2つの信号は従来技術の相関器におけるような2つの入力信号ではなく、むしろ入力信号はアレイの係数及びアレイを進むSHAのサンプル点で表される、アパレント又はノミナル正弦波との相関をとられる。この相関信号の生成は、乗算動作がFin/M(但し、Mはアレイ中の素子の数である)と等しい速度で行われるという重要な利点をもつ全く静的な係数配列によつてなされる。事実単にMは、必要とされる相関出力データの帯域幅を順に示す相関間隔を表す。データ転送速度が1[MHz]、10[GHz]でサンプリングされた2.4[GHz]の入力信号であるBluetoothの例において、Mは10,000である。通常、M=Fin・OSR/BWである(但しFinは入力信号周波数、OSRは少なくとも2であることが必要とされるオーバーサンプリング比であり、BWは出力帯域幅である)。
【0043】
その結果、局所発振器、従来のミキサ又はどんな種類の離散フイルタも使うことなく、本発明は、超短波入力に関して、「ベースバンド変換の指示」(精度は、サンプル間の遅延による)をなし得る。これに加えて、ノイズ抑制係数√Mは、非相関信号のRMS合計に基づいて、システム中に存在すること、及びさらに明白な相関信号(あるいは、SHAサンプル時間同士の差におけるジツタにより発生される)中に存在する位相ノイズの平均が区間M・dt以上になることが、当業者には明らかとなる。
【0044】
図6は、図3の好適な実施例を実現する回路の略線図である。図6は、開示された発明に関する、明確で実用的な一例を提示し得るような追加素子を示すものである。すなわち、SHA60に対して適宜パルスを発生するための追加NORゲート63の利用法を示す。また、信号経路中に論理反転を導入する遅延素子を利用する接続方式を紹介する(図7について述べる)ことにより、その開示が遅延素子を作る特定の手段に限らず、中継素子の物理的接続順はアレイに与えられる遅延信号の論理順序に必ずしも対応しないことも明らかにするものである。
【0045】
デバイスM3及びC1からなる素子60は、SHA素子を構成する。デバイスM1及びM2からなる素子61は乗算素子を構成し、ラベル付きワイヤ「Aleft」及び「Aright」の接続によつて、隣接するSHA装置に接続される。図3の素子30は、ワイヤAleft及びAright上の電圧差に反応するデバイスM1及びM2に接続される。NORゲート62は遅延素子を構成し、アレイを初期化することに有利に用いることができる入力Rstを含む。素子63及びラベル付きワイヤ「Sample」は、遅延素子62の列にアレイ中の種々の時点において接続されており、その結果遅延素子63の出力は、SHA60にラベル付きワイヤ「Ain」上に存在するアナログ入力のサンプリングを行わせる信号として機能するパルスを発生する。ラベル付きワイヤ「Aout」及び「Aoutb」は、乗算素子61の出力を構成する。ラベル付きワイヤ「ICo」から取り出された電流は、セルに与えられた係数値の大きさになる。係数値の符号は、ワイヤAout及びAoutbの出力バスへの接続によつて調節することができる。出力端子に直接接続されたワイヤAout及び逆出力端子に直接接続されたAoutbは、正の値の係数になると考えられる。これらを逆に接続し、すなわちワイヤAoutbを出力端子に接続しワイヤAoutを逆出力端子に接続すると、負の係数値になる。ラベル付きワイヤ「DGnd」上の電圧は、名目ゼロ電圧を示すものである。ワイヤDin及びDoutbは、遅延素子62の列を接続し遅れることなくSHAに分配されるパルス列を発生する手段である。図7は階層的な配線略図であり、セルの内容を示す。配線されたバス上の様々な数字は、必要な時にアクセスされるバスの内部信号を表す。
【0046】
図7は、図6の素子の好適な相互接続を示す。ラベル付きアイコンCorrelator_1[101](70)は、図6の回路素子に関する1組の101個のインスタンスを表すために用いられ、図6において同様のラベルをもつワイヤを表すアイコン70の周辺部につけられたラベルである。電子的な配線略図「バス構成」は、ここに示す好適な実施例の連結性を明らかにするために用いられている。当業者はこれらのバス構成に精通しているが、ここでさらなる詳細を述べる。すなわち、一本線で示されている接続は1本のワイヤを表し、細い長方形で示されている接続はワイヤの集まり、つまり「バス」を表す。隣に整数を伴う切り込み斜線は、そのように示されたバスにおけるワイヤの数を表すのに用いられる。バスである細い長方形内から45度の角度で延びている線は、バス内の「タツプに電線を接続する」ための手段(言い換えれば、バス内で、特定のワイヤのいくつかにアクセスし得る手段)を示すのに用いられる。整数又はコロン記号(:)で区切られた対の整数は、タツプにアクセスされているバス内の特定のワイヤを示すものである。タツプにおける1つの整数は、バス内のワイヤの1つを0から始まる番号で示す。例えば、切り込み斜線及び関連する整数の使用により101個の素子を持っていると示されているバスは、0から100までのインデツクス番号により指定することができる101個の個別のワイヤを含んでいる。区切られた一対の整数、例えば3:0は、順にインデツクス3、インデツクス2、インデツクス1及びインデツクス0のワイヤであることを示すのに用いられる。
【0047】
素子70は、図6の回路に関する101個のインスタンスのアイコンを使つた表現である。そのアイコン70が101個のワイヤのバスに付けられている場合には、例えば「Sample」と示される周辺領域において、図6のラベル付きワイヤ「Sample」に関する101個の独立したインスタンスのそれぞれに対する、バス内における101個のワイヤの各接続を表すために用いられる。アイコン70が1つのワイヤに付けられている場合には、「Ain」とラベルがつけられた周辺領域において、その1つのワイヤは、図6の回路に関する101個のインスタンスにおける全てのラベル付きワイヤ「Ain」に接続するために用いられる。この結果、アナログ入力が図6における全てのSHA素子60に接続されることは明らかである。バス及びタツプのインデツクスにより、連結性は完全なものとなる。例えば、AleftやArightと示された領域に隣接するバスについて考察すると、Aleftバス素子のインデツクス0は、Arightバス素子のインデツクス100に接続され、同様にAleftバスのインデツクス1は、Arightバスのインデツクス99に接続されていることを示す。他の接続つまりAleftバスのインデツクス100〜2は、Arightバスのインデツクス98〜0に接続されている。ワイヤDin及びDoutbについて同様に考察すると、図6の素子に関し、最初の(0番目)から最後の(100番目)までの反復ワイヤが順に接続されていることを示す。ラベル付きワイヤSampleは、図6の回路におけるN番目の反復ワイヤに対するSample入力がDinへの接続に関する回路の(N−11)番目の反復ワイヤに接続されることにより、接続される(但し、Nは11未満であり、(N+101−11)番目の反復ワイヤに接続される)。このように、Din及びDoutbへの接続についての考察により得られる、図6のインスタンスの循環接続において、Sampleは、連鎖内で自身に先立つ11個のインスタンスをもつ素子に接続される。これは11の単位遅延時間と等しい時間間隔の間、遅延素子(NORゲート62)を進む信号の「ウエーブフロント」により、素子60のサンプル装置M3が活性化されることによるものである。11という数の選択は任意であるが、遅延素子からサンプルパルスを得る1つの可能な手段を示すのに有用である。構成「DGnd#100」は、DGnd(グラウンドつまりアース)端末に関連したバスにおける100本のワイヤそれぞれの接続を示すために用いられる。図示される接続されたStart端末は、論理Lレベルをとる際、論理Hレベルの初めにおいて、素子62の循環接続において発生した遅延の列が始まるパルスに適用するために設けられるものである。最後に、71内に示される出力ワイヤの集まりは、出力及び反転出力を考慮される普通の一対の出力ワイヤに併合されている。これらのワイヤは、ワイヤAout及びAoutb上に現れる信号を加算する機能を提供するものである。正確な接続は、ワイヤAout−出力端子間、ワイヤAoutb−反転出力端間、または上述のように係数値の符号によつて必要な時にワイヤAoutb−出力端子間、及びワイヤAout−反転出力端間のようになされる。
【0048】
図8は、図6及び図7で述べた回路のSPICEシミユレーシヨンの結果を示すものである。係数値は、101個の素子内で25周期の係数値が発生するようなアレイに与えられており、素子62による遅延は、293.86[pS]に設定される。したがつて、入力と相関をとられる仮想信号の周波数は、25/(101・293.86pS)=842.32[MHz]である。
【0049】
係数値は、数式C=sin(n・25・2・π/101)において、n=0…100に対して発生される数列の大きさであり、ワイヤAoutとワイヤAoutbの連結性は、数列の符号によつて変更される。接続は、
Figure 2004528742
となる。C=0という条件では電流は流れないので、接続をする必要はないが、好都合に実現するために、どちらの接続を選択しても良い。このように、たとえCの大きさの値が明らかに全て正数であつても、出力接続において符号を求める。この好適な実施において、nの添字をもつ係数Cの列は、ワイヤDin及びDoutbによつて接続された一連のインスタンスと同じ列ではない。すなわち遅延素子62は論理反転を導くことから、エツジは「間違つた」方向にあり、そのため、その入力への変化に次ぐどのインスタンス62に関するどの出力の例も、間に合う次の遅延ではない。確かに、この例示ゲートと比較される時にちようどそのゲートが逆論理信号を過ぎるため、論理的に次の出力がゲート50に発生し、その順序で先に進む。よつてゲート50の出力により、遅れることのない論理的に次の出力を構成する連鎖において先に進む。その結果、図6の回路に関するインスタンスに対するCの添字をもつ係数の接続は次のようになる。Iは、ワイヤDin及びDoutbによつて接続される連鎖におけるn個のインスタンスを示すのに用いられる。
Figure 2004528742
【0050】
このような接続の後、ピークが100[mV]で853[MHz]の入力信号は、シミユレーシヨン結果を示す図7及び図8のワイヤAinに与えられる。波形80は、出力端と反転出力端における電流の電流差による時間領域の結果である。波形81は、出力時に現れると期待されるおよそ10[MHz]の差分信号を示すこの信号のフーリエ解析を表す。[示されている他の共振、つまり高い方の周波数及び−120[dB]の目印の軸以下のものは、本開示の主題でない乗算素子における非線形性によつて生成される。]
【0051】
本発明は、少なくとも1つの積の和を連続的に評価する相互接続されたアナログ成分に関するシステムである。この積の和は、信号パイプラインにおける係数重みが向上することを意図的に回避することにより生成された、明白な信号の相関を表す。これにより、連続的であり、または実際に弁別に関する単一ビツトと同じくらい小さな数字で表すことができるサンプルホールド回路に対する入力信号の列における分布として、信号パイプラインを実現できる構造を得ることができる。したがつて、その工程は、パイプラインにおける係数の向上の欠如により繰り返される積分に関する離散時間近似に取り組む従来技術とは異なる。
【0052】
添字n以上の加算演算(但しnは間に合うサンプルのアレイにおけるインデツクスである)は、他のサンプリング素子に関連してサンプリング信号が遅れずに移動されるアナログサンプリング素子の多様性により、好都合に実行される。
【0053】
無線フイルタの実現に関して、この文書中で、特に好適な実施例を述べたが、本発明はそのような適用に限らない。例えば実際の無線利用において、本発明は、RMS評価による正規及び直交チヤネルの一連の並列アレイとして実施され得る。しかしこの文書の説明は、相関をとるべき信号の少なくとも1つをアレイ中の異なる係数に隣接する逐次サンプリングの結果として生成する相関器に関する開示を含む。このような相関器は、多数の応用例に役立ち得る。
【0054】
また、本発明のより広い原理から逸脱することなく、他の変形例及び変更例を好適な変形実施例にすることができる、また、それらの異なる応用例を実施できることも、正しく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0055】
本発明は、好適な実施例の詳細な説明及びその図面を参照することにより正しく理解されるであろう。
【図1】図1はアナログベースで信号をサンプリングする本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】図2は1ビツト比較器により信号をサンプリングする本発明の別の実施例を示す回路図である。
【図3】図3は連続するサンプル間の差分信号を乗算器に与える本発明の好適な実施例を示す回路図である。
【図4】図4は2.4[GHz]でSN比が0[dB]の入力信号について、図1の実施例である一対の直交アレイからのRMS出力を示す特性曲線図である。
【図5】図5は図1及び図2の実施例である一対の直交アレイからのフイルタリングされたRMS出力を比較して示す特性曲線図である。
【図6】図6は図3の好適な実施例を実現する回路を示す略線的回路図である。
【図7】図7は図6の回路実現のための配線図である。
【図8】図8は図6及び図7の回路のSPICEシミユレーシヨン結果を示す一対のグラフである。

Claims (20)

  1. 入力信号の相関をとる回路において、
    各処理要素は、タイミング信号に応じて入力信号をサンプリングするアナログサンプリング回路と、その結果得られるサンプルを所定のスケーリング係数に基づいてスケーリングする回路とを具える処理要素並列アレイと、
    上記タイミング信号を、連続する上記処理要素の1つに時間遅延して連続的に与えるタイミング回路と、
    上記処理要素からのスケーリングされた出力を合計する手段と
    を具えることを特徴とする回路。
  2. 連続する処理要素におけるスケーリング係数は、所望の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数に対応する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路。
  3. 上記タイミング回路は、その出力が連続する上記処理要素の1つに与えられる複数の遅延素子を具える
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路。
  4. 上記スケーリング回路は、入力として、上記サンプリング回路からの出力と、所定のスケーリング係数とを有する乗算器を具え、上記乗算器からの出力は合計される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路。
  5. 連続する処理要素におけるスケーリング係数は、所望の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数に対応し、上記タイミング回路は、その出力が連続する上記処理要素の1つに与えられる複数の遅延素子を具え、上記スケーリング回路は、入力として、上記サンプリング回路からの出力と、所定のスケーリング係数とを有する乗算器を具え、上記乗算器からの出力は合計される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路。
  6. 入力信号と明白な基準信号との相関をとる方法において、
    入力信号に関して、一連の位相変移したアナログサンプルを生成するステツプと、
    連続する上記サンプルの1つを、基準信号を表す係数値によってスケーリングするステツプと、
    上記スケーリングされたサンプルを合計するステツプと
    を具えることを特徴とする方法。
  7. 一連の位相変移したアナログサンプルを生成する上記ステツプは、位相変移したタイミング信号を複数のサンプルホールド回路に与えるステツプを具える
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 上記係数値は、上記基準信号の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 一連の位相変移したアナログサンプルを生成する上記ステツプは、位相変移したタイミング信号を、複数のアナログサンプルホールド回路に与えるステツプを具える
    ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 入力信号を所望の周波数応答で相関をとる回路において、
    各処理要素は、タイミング信号に応じて入力信号をサンプリングするアナログサンプリング回路と、その結果得られるサンプルを所定のスケーリング係数に基づいてスケーリングする回路とを具える第1及び第2の並列処理要素アレイと、
    上記タイミング信号を、連続する並列ペアの上記処理要素に時間遅延して連続的に与えるタイミング回路と、
    上記第1のアレイを構成する上記処理要素からのスケーリングされた出力を合計する加算器と、
    上記第2のアレイを構成する上記処理要素からのスケーリングされた出力を合計する加算器と
    を具えることを特徴とする回路。
  11. 上記第1のアレイである連続する処理要素におけるスケーリング係数は、上記所望の周波数応答の正規成分であるフーリエ級数近似の係数に対応し、上記第2のアレイである連続する処理要素におけるスケーリング係数は、上記所望の周波数応答の直交成分であるフーリエ級数近似の係数に対応する
    ことを特徴とする請求項10に記載の回路。
  12. 上記第1のアレイは正規チヤネルを表し、上記第2のアレイは直交チヤネルを表す
    ことを特徴とする請求項10に記載の回路。
  13. 上記タイミング回路は、その出力が連続する上記処理要素の1つに与えられる複数の遅延素子を具える
    ことを特徴とする請求項10、11又は12に記載の回路。
  14. 入力信号と明白な基準信号との相関をとる方法において、
    入力信号に関して、一連の位相変移したアナログサンプルを生成するステツプと、
    連続する上記サンプルの1つを、上記基準信号の正規成分を表す係数値によつてスケーリングするステツプと、
    連続する上記サンプルの1つを、上記基準信号の直交成分を表す係数値によつてスケーリングするステツプと、
    上記スケーリングされた正規サンプルを合計するステツプと、
    上記スケーリングされた直交サンプルを合計するステツプと、
    上記正規及び直交成分の和の2乗平均平方根を得るステツプと
    を具えることを特徴とする方法。
  15. 一連の位相変移したアナログサンプルを生成する上記ステツプは、位相変移したタイミング信号を複数のアナログサンプルホールド回路に与えるステツプを具える
    ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 上記係数値は、上記基準信号の周波数応答に関するフーリエ級数近似の係数を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 上記スケーリング係数は、所望の周波数応答に関するフーリエ級数近似の、正規及び直交チヤネルのセットの係数を交互に表すスケーリング係数に、交互になるように調整される
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の回路。
  18. 入力信号の相関をとる回路において、
    各処理要素は、上記入力信号をタイミング信号に応じて所定の基準値と比較する比較器を具え、+1又は−1の値を出力する並列処理要素アレイと、
    上記タイミング信号を、連続する上記処理要素の1つに時間遅延して連続的に与えるタイミング回路と、
    上記比較器からの出力を、正規又は直交正弦波を表す所定のスケーリング係数でスケーリングする乗算器と、
    スケーリングされた上記処理要素からの出力を合計する加算器と
    を具えることを特徴とする回路。
  19. 上記比較器からの出力に対する平均フイルタをさらに具える
    ことを特徴とする請求項18に記載の回路。
  20. 入力信号と明白な基準信号との相関をとる回路において、
    明白な基準信号は、アナログサンプリング回路列に上記基準信号の特徴を表すスケーリング係数を用いて挿入され、連続するサンプリング回路を通じて入力信号に対するサンプリング点が進められる
    ことを特徴とする回路。
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