JP2004528455A - ポリアミド及び2,6−ジアミノピリジン誘導体を含む組成物及びその製造方法 - Google Patents

ポリアミド及び2,6−ジアミノピリジン誘導体を含む組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

a)化学結合によりポリマー鎖に結合された立体障害ピペリジン誘導体を含むポリアミド、及び
b)2,6−ジアミノピリジン誘導体、
を含む組成物。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、
a)化学結合によってポリマー鎖に結合した立体障害ピペリジン誘導体を含むポリアミド、及び
b)2,6−ジアミノピリジン誘導体
を含む組成物(system)、およびこのような組成物を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
繊維及びヤーンを製造するためのポリマー、特にポリアミドの使用法、及びカーペット等のフロアカバーを製造するためのこのようなヤーンの使用法は、一般常識であり、例えばUllmann’s Encycopedia of Industrial Chemistry,第5版 ed.,第A10卷,VCH Verlagsgesellshaft mbH, Weinheim, Germany, 1987,567−579頁に記載されている。
【0003】
フロアカバーは染色状態、例えば同じ色調の色合い又は模様を付けた形態で使用されているのが一般的である。通常、色調のいずれも2種又は3種等の染料の組み合わせの結果である。
【0004】
現在のフロアカバーは、光に曝された、且つこの光に起因する熱に曝される領域は色あせするという不利な点を有しており、このような色あせは、例えば家具によって遮光された領域で発生しない。本発明の目的に関し、色あせ(fading)とは、組み合わされた染料の内、光に曝されたときに他の染料よりも程度の大きな色の損失を被る1成分に起因する、フロアカバーの何れの退色(discoloration)でもある。例えば、赤い染料、黄色い染料、及び青い染料の組み合わせで、赤い染料が他の染料よりも光に曝されることによる色の損失の程度が大きい場合、フロアカバーは徐々に緑がかってくる。なぜなら、赤い染料のため、黄色と青色の染料の色がこの色に対して影響力が出るからである。
【0005】
フロアカバーの家具が再配置された場合、光に曝されて色あせしたフロアカバーの範囲が、家具に遮光されていたために色あせしなかったフロアカバーの範囲と隣接する。これにより、フロアカバーは不均一な外観を有することになり、望ましいことではない。
【0006】
この問題は、フロアカバーにのみ発生するものではなく、繊維、シート材料又は3次元的な製造物品等の幾何学構造物にも発生するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、繊維、シート状構造物、又は成形品、特にヤーンを製造するためのポリアミドを提供することであり、このポリアミドは、上述した不利な点を有さず、特に色あせしないものであり、更に本発明の目的は、このようなポリアミドが簡単で経済的な方法で製造される方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的のために、(この組成物を:its)着色ヤーン又はカーペットの形態でDIN75202(1996年5月作成、本DINの表2による露光条件A)による照射試験に付した後に、同一の染料での露光ヤーン又はカーペットと比較して、肉眼で目視確認できる変色を示さない場合、この組成物は色あせしないものと考えられる。
【0009】
本発明者らは、この目的が、冒頭に定義された組成物、及び、このような組成物を製造する方法によって達成されるということを見出した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明によれば、この組成物の成分a)は、ポリアミドの形成に適した少なくとも1種類のモノマーと、ポリアミドのポリマー主鎖とアミドを形成できる官能基を有する立体障害ピヘリジン誘導体との重合によって得られる。
【0011】
ここでは、ポリアミドは、主組成分としてポリマー主鎖中に繰り返し生じるアミド基を有する合成長鎖ポリアミドの単独重合体、共重合体、ブレンドおよびグラフトとして理解される。
【0012】
このようなポリアミドの例は、ナイロン−6(ポリカプロラクタム)、ナイロン6,6(ポリヘキサメチレンアジパミド)、ナイロン4,6(ポリテトラメチレンアジパミド)、ナイロン−6,10(ポリヘキサメチレンセバカミド)、ナイロン−7(ポリエナンテトールラクタム)、ナイロン−11(ポリウンデカノールラクタム)、ナイロン−12(ポリドデカノールラクタム)である。ナイロン、ポリアミドという包括的な名称で知られているポリアミドの他に、更にポリ−メタ−フェニレンイソフタルアミド(NOMEX(登録商標) fiber, US−A−3,287,324)又はポリ−パラ−フェニレンエタフタルアミド(KEVLAR(登録商標) fiber, US−A−3,671,542)を含む。
【0013】
原則として、ポリアミドは2通りの方法で製造される。
【0014】
ジカルボン酸及びジアミンからの重合、及びアミノ酸又はその誘導体、例えば、アミノカルボニトリル、アミノカルボキシアミド、アミノカルボキシレートエステル又はアミノカルボキシレート塩からの重合において、開始モノマー又は開始オリゴマーのアミノ及びカルボキシル末端基が相互に反応して、アミド基と水を生成する。次いで、水がポリマーから除去される。カルボキシアミドからの重合において、開始モノマー又は開始オリゴマーのアミノおよびアミド末端基は互いに反応し、アミド基及びアンモニアを生成する。次いで、このアンモニアは、ポリマーから除去される。この重合反応は、通常重縮合として知られている。
【0015】
開始モノマー又は開始オリゴマーとしてのラクタムからの重合は、通常、重付加として知られている。
【0016】
このようなポリアミドは、例えばDE−A−1495198、DE−A−2558480、EP−A−129196又は、以下の文献:Polymerization Processes, Interscience, New York, 1977, 424−467頁、特に444−446頁に記載されている一般的な方法によってラクタム、オメガ−アミノカルボン酸、オメガ−アミノカルボニトリル、オメガ−アミノカルボキシアミド、オメガ−アミノカルボキシレート塩、オメガ−アミノカルボキシレートエステル、ジアミンとジカルボン酸、ジカルボン酸/ジアミン塩、ジニトリルとジアミンの等モル混合物またはこれらの混合物から成るグループから選ばれるモノマーから得られるものである。
【0017】
有用なモノマーは、
〜C20、好ましくはC〜C18、アリール脂肪族又は、好ましくは脂肪族ラクタム例えば、エナントラクタム、ウンデカノラクタム、ドデカノラクタム又はカプロラクタムのモノマー又はオリゴマー、
〜C20、好ましくはC〜C18、アミノカルボン酸、例えば、6−アミノカプロン酸又は11−アミノウンデカノ酸等のモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体又は六量体、及びこれらの、アルカリ金属塩(例えばリチウム、ナトリウム、又はカリウム塩)、
〜C20、好ましくはC〜C18、アミノカルボン酸ニトリル、
例えば、6−アミノカプロニトリル又は11−アミノウンデカノ酸ニトリル、
〜C20、アミノ酸アミド例えば、6−アミノカプルアミド又は11−アミノウンデカンアミドのモノマー又はオリゴマー及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体又は六量体、
〜C20、好ましくはC〜C18、アミノカルボン酸のエステル、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル又は、s−ブチルエステル、等のC−Cアルキルエステル、例えば、6−アミノカプリル酸エステル例えば、メチル6−アミノカプロエート又は11−アミノウンデカン酸エステル例えば、メチル11−アミノウンデカノエート、
〜C20、好ましくはC〜C12、アルキルジアミン、例えばテトラメチレンジアミン又は、好ましくはヘキサメチレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C14、脂肪族ジカルボン酸、又はこれらのモノ−又はジニトリル、例えば、脂肪酸、ドデカンエジオ酸、アジピン酸、セバシン酸ジニトリル、デカン酸ジニトリル又はアジポンニトリルとのモノマー又はオリゴマー及び、これらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20、好ましくはC〜C12アルキルジアミン、例えばテトラメチレンジアミン又は好ましくはヘキサメチレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C12、芳香族ジカルボン酸又はこれらの誘導体、例えば、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、好ましくは、イソフタル酸、又はテレフタル酸の、塩化物、とのモノマー又はオリゴマー及び、これらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C12、アルキルジアミン、例えばテトラメチレンジアミン、又は好ましくはヘキサメチレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C18、アリール脂肪族ジカルボン酸、又はこれらの誘導体、例えば、o−、m−又はp−フェニレンジ酢酸等の塩化物、とのモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C10、芳香族ジアミン、例えばm−又はp−フェニレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C14、脂肪族ジカルボン酸又はこれらのモノ−又は、ジニトリル、例えば脂肪酸、ドデカンエジオ酸、アジピン酸、セバシン酸ジニトリル、デカン酸ジニトリル又はアジポンニトリル、とのモノマー又はオリゴマー及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C10、芳香族ジアミン、例えばm−又はp−フェニレンジアミンと、C〜C20の、好ましくはC〜C12、芳香族ジカルボン酸、又はこれらの誘導体、例えば、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、好ましくは、イソフタル酸又はテレフタル酸等の、塩化化合物とのモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C10、芳香族ジアミン、例えばm−又はp−フェニレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C18、アリール脂肪族ジカルボン酸、又はこれらの誘導体、例えば、o−、m−、又はp−フェニレンジ酢酸等の、塩化化合物、とのモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C18、芳香族ジアミン、例えばm−又はp−キシレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C14、脂肪族ジカルボン酸又はこれらのモノ−又はジニトリル、例えば、脂肪酸、ドデカンジオ酸、アジピン酸、脂肪酸ジニトリル、デカン酸ジニトリル又はアジポンニトリル、とのモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C18、アリール脂肪族ジアミン、例えば、m−又はp−キシレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C10、芳香族ジカルボン酸、又はこれらの誘導体、例えば、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、好ましくは、イソフタル酸又はテレフタル酸等の、塩化化合物とのモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
〜C20の、好ましくはC〜C18、アリール脂肪族ジアミン、例えばm−又はp−キシレンジアミンと、C〜C20、好ましくはC〜C18、アリール脂肪族ジカルボン酸、又はこれらの誘導体、例えば、o−、m−、又はp−フェニレンジ酢酸等の塩化化合物、とのモノマー又はオリゴマー、及びこれらの二量体、三量体、四量体、五量体、又は六量体、
及びこのような開始モノマー又は開始オリゴマー等の単独重合、共重合、混合およびグラフトである。
【0018】
好ましい実施例としては、使用されたラクタムはカプロラクタムであり、使用されたジアミンは、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン又はこれらの混合物であり、及び使用されたジカルボン酸はアジピン酸、脂肪酸、ドデカンエジオ酸、テレフタル酸、イソフタル酸、又はこれらの混合物である。ラクタムは、カプロラクタム、ジアミンはヘキサメチレンジアミン、及びジカルボン酸は、アジピン酸又はテレフタル酸又はこれらの混合物であることが特に好ましい。
【0019】
重合に際し、ナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン−4,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,12、ナイロン−7、ナイロン−11又はナイロン−12というポリアミドを生成する、又はポリ−メタ−フェニレンイソフタルアミド又はポリ−パラ−フェニレンテレフタルアミドというアラミドを生成する、特にナイロン−6又はナイロン−66を生成するものが、開始モノマー又はオリゴマーに特に好ましい。
【0020】
好ましい実施例として、ポリアミドは、1種又はそれ以上の連鎖調節剤を使用して製造される。有効な連鎖調節剤は、1種又はそれ以上例えば、2種、3種又は4種、組成物の場合、好ましくは、2種の(ポリアミド生成の際反応可能な)アミノ基を繊維の形態で有する化合物を含めることが有利であり、又は1種又はそれ以上例えば、2種、3種又は4種、組成物の場合、好ましくは、2種の(ポリアミド生成の際反応可能な)カルボキシル基を繊維の形態で有する化合物を含めることが有利である。
【0021】
第1のケースでは、ポリアミドを供給するが、この場合前記ポリアミドを製造するのに使用される前記モノマーはアミン基、又はこれらの(カルボン酸基又は、前記ポリマー鎖を生成するのに使用される、これらの当量物よりも前記ポリマー鎖を生成するのに使用される)当量物(equivalents)を多く有している。
【0022】
第2のケースでは、ポリアミドを供給するが、この場合前記ポリアミドを製造するのに使用される前記モノマーはカルボン酸基、又はこれらの(アミン基又は、前記ポリマー鎖を生成するのに使用される、これらの当量物よりも前記ポリマー鎖を生成するのに使用される)当量物(equivalents)を多く有している。
【0023】
有効な連鎖調節剤は、以下のもの、即ち、アルケンカルボン酸(例えば、酢酸)等のモノカルボン酸、ベンゼン−又はナフタレン−モノカルボン酸(例えば、安息香酸)等の、プロピオン酸、[C−C10−アルケンジカルボン酸(例えば、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸)、C−C−シクロアルケンジカルボン酸(例えば、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸)、ベンゼン−又はナフタレンジカルボン酸(例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸)]等のジカルボン酸、シクロヘキシルアミン等のC〜C20好ましくは、C〜C12のアルキルアミン、アニリン等のC〜C20好ましくは、C〜C10の芳香族モノアミン、又は、ベンジルアミン等のC〜C20好ましくは、C〜C18のアリール脂肪酸モノアミン、C−C10−アルケンジアミン(例えば、ヘキサメチレンジアミン)等の、ジアミン、を含むのが有利である。
【0024】
連鎖調節剤は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。置換された連鎖調節剤の例は、スルフォイソフタル酸及びアルカリ又は(リチウム、ナトリウム、又はカリウム塩等の)これらのアルカリ土類金属塩、スルフォイソフタルエステル(例えば、C−C16−アルカノール)、又はスルフォイソフタル酸モノ又はジアミド、特にポリアミドを生成するのに適したモノマーを伴うもの、及び(ヘキサメチレンジアミン又は6−アミノカプロン酸等の、)少なくとも1種のアミン基を伴うものである。
【0025】
連鎖調整剤(chain regulator)は、ポリアミドの酸アミド基1モルを基礎として、0.01モル%以上で使用することが有利であり、0.05モル%以上、特に0.2モル%以上であることが好ましい。
【0026】
連鎖調節剤は、ポリアミドの酸アミド基1モルを基礎として、1.0モル%以下で使用することが有利であり、0.6モル%以下、特に0.5モル%以下であることが好ましい。
【0027】
本発明によれば、ポリアミドが成分a)につき、化学的結合によってポリマー鎖に結合した立体障害ピペリジン誘導体を含んでいる。このポリアミドは、またこのような立体障害ピペリジン誘導体の混合物を含んでも良い。
【0028】
好ましい立体障害ピペリジンは、下式
【0029】
【化1】
Figure 2004528455
【0030】
[但し、
がポリアミドのポリマー鎖とアミドを形成可能な官能機であって、好ましくは、基−(NH)R(Rが水素又はC−C−アルキルを表す。)であるか、又はカルボキシル基又はカルボキシル誘導体、又は基−(CH(NH)R(xが1〜6であり、Rが水素又はC−C−アルキルである。)、又は基−(CHCOOH(yが1〜6である)、又は−(CHCOOH酸誘導体(yが1〜6である。)、特に基−NHであり、
が、アルキル基であって、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、又はs−ブチル等のC−C−アルキル基、特にメチル基であり、
が、水素、C−Cアルキル又はO−R(Rが、水素又はC−Cアルキルであり、特にRが水素である。]
で表されるものである。
【0031】
このような化合物においては、立体障害は、ピペリジン環式基の第3アミノ基、及び特に第2アミノ基を反応することから防止する。
【0032】
特に好ましい立体障害ピペリジン誘導体は、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである。
【0033】
立体障害ピペリジン誘導体は、ポリアミドの酸アミド基1モルを基礎として、0.01モル%以上が有利であり、0.05モル%以上、特に0.1モル%以上が好ましい。
【0034】
化合物(II)は、ポリアミドの酸アミド基1モルを基礎として、0.8モル%以下が有利であり、0.6モル%以下、特に0.4モル%以下が好ましい。
【0035】
好ましい実施の形態では、本発明の方法における重合は少なくとも1種の顔料の存在下で実施される。好ましい顔料は、二酸化チタンであり、より好ましくは鋭錐石変性(modification)中の二酸化チタン、又は天然の無機又は有機着色剤混合物である。顔料は、ポリアミドを100として、好ましくは(質量で)0〜5の量、特に0.02〜2の量が加えられる。顔料は反応開始材料と共に反応器に、又はそこから分離して加えられる。
【0036】
(化学結合によってポリマー鎖に結合した立体障害ピペリジン誘導体を含む)成分a)として有利に使用できるポリアミド、及びこのポリアミドの製造方法は、例えばWO95/28443、WO97/05189、WO98/50610、WO99/46323、WO99/48949、EP−A−822 275、EP−A−843 696及び独国出願、10030515.6、10030512.1、及び10058291.5に記載されている。
【0037】
本発明に従えば、成分a)は成分b)としての2,6−ジアミノピリジン誘導体と混合される。
【0038】
成分b)は、下式:
【0039】
【化2】
Figure 2004528455
【0040】
[但し、R11及びR13が、独立して水素又は脂肪族基、脂環式基、芳香族/脂肪族又は芳香族基である。]
で表される2,6−ジアミノピリジン誘導体であることが有利である。
【0041】
脂肪族基は、(メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)等の、C−Cアルキル基であることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0042】
脂環式基はシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルであることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0043】
芳香族/脂肪族基は、(メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル等の、)C−C−アルキル基で良く、これは芳香族基を有している。本発明の目的のために、芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンである。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造(pure carbon skeleton)で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0044】
芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンであることが有利である。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0045】
12及びR14は、独立した水素又は脂肪族基、脂環式基、芳香族/脂肪族又は芳香族基であって良い。好ましくは、R及びRは、独立した脂肪族基、脂環式基、芳香族/脂肪族基又は芳香族基である。
【0046】
脂肪族基は、(メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル等の)C−C−アルキル基が有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0047】
脂環式基は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルであることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0048】
芳香族/脂肪族基は、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル等のC−C−アルキル基で良く、これは芳香族基を有するものである。本発明の目的のために、芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンである。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0049】
芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンであることが有利である。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0050】
ラジカルR11及びR12又はR13及びR14は、それぞれの窒素と結合して、
ピロリジン(pyrrolidine)、ピペリジン、モルホリン又は[N−メチルピペリジン等の](N−アルキル)ピペリジン等の、環式基を形成しても良い。
【0051】
好ましい実施の形態では、R11及びR13は、それぞれ水素であり、及びR12及びR14は、独立した2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ−n−プロピル、2−メトキシ−エチル、3−メトキシ−n−プロピル、2−フェニル−エチル、2−(p−フェニルスルホン酸)−エチル、2−(ナトリウムp−フェニルスルフォン酸塩)−エチル、フェニルである。
【0052】
ラジカルXは、シアノ、カルボキシアミド又はカルボキシレート基が有利である。
【0053】
カルボキシアミド又はカルボキシレート基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、脂環式基、芳香族/脂肪族又は芳香族基である。
【0054】
脂肪族基は、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル等のC−C−アルキルであることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0055】
脂環式基はシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルであることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0056】
芳香族/脂肪族基は、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル等のC−C−アルキル基で良く、これは芳香族基を有している。本発明の目的のために、芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンである。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0057】
芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンであることが有利である。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0058】
好ましい実施の形態では、Xがシアノ基である。
【0059】
Yは、水素又は脂肪族基、脂環式基、芳香族/脂肪族基又は芳香族基であって良い。
【0060】
脂肪族基は、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル等のC−C−アルキル基であることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、ハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)によって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0061】
脂環式基はシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルであることが有利である。この基は、例えばハロゲン、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノによって無置換又は置換されていても良く、又は酸素、窒素、硫黄等のヘテロ原子によって遮断されていても良い。
【0062】
芳香族/脂肪族基は、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシルのような、C−C−アルキル基で良く、これは芳香族基を有している。本発明の目的のために、芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンである。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0063】
芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンであることが有利である。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0064】
より好ましい実施の形態では、Yはメチルである。
【0065】
Dは芳香族基である。
【0066】
芳香族基は(4n+2)パイ電子(但し、nは0を含む自然数であり、例えば、0、1、2、又は3である、)を有する完全共役シクロポリエンであることが有利である。シクロポリエンは、単純炭素骨格構造で構成されても、又は1個以上、例えば2、3、又は4個のヘテロ原子、例えば酸素、窒素、又は硫黄を含むもので良い。芳香族基は、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。
【0067】
芳香族基の基本骨格の有利な例は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール、及びアントラキノンである。
【0068】
好ましい実施の形態では、Dの基本骨格が、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベンズチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール及びアトラキノンから選ばれ、特にベンゼンであり、この基は以下の基によって、単独で又は二重又は三重等の多重に置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)であり、又は、特に好ましくは、アゾ基が結合した芳香族基、例えば、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、イソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール及びアントラキノン、特にベンゼンであり、この基は以下の基によって単独で又は二重又は三重等の多重に置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)、又は更なる芳香族基であり、この更なる芳香族基は、その部分が、以下の基によって無置換又は置換されていても良く、例えば、脂肪族基、好ましくはC−C−アルキル基(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチル−ヘキシル)、OH、=O、C−C−アルコキシ、COOH、C−C−カルボアルコキシ、C−C10−アシルオキシ、又はC−C−アルキルアミノ、スルホン酸又はこれらの塩(例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩)、シアノ基又はハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素)である。
【0069】
好ましい実施の形態では、2,6−ジアミノピリジン誘導体は酸化合物であって良い。本発明の目的に向けて、この酸化合物は水溶液中で7以下のpHを有する化合物であり、又はこのような化合物の塩であり、例えば、ナトリウム、カリウム塩であり、又はこれらの混合物である。2,6−ジアミノピリジン誘導体の酸特性は、好ましくは、1種又は2、3、又は4種等のそれ以上のスルフォン酸基又は、(ナトリウム、カリウム塩等の)これらの塩、又はこれらの混合物を含む化合物によって得られるものである。
【0070】
成分b)として有効な化合物は例えば、BE−A−793316、BE−A−793317、BE−A−811640、DE−A−19623411、DE−A−19706245、DE−A−2062717、DE−A−2156545、DE−A−2211663、DE−A−2216570、DE−A−2222099、DE−A−2222873、DE−A−2234621、DE−A−2263458、DE−A−2306673、DE−A−2308663、DE−A−2315637、DE−A−2361371、DE−A−2362581、DE−A−2404854、DE−A−2419763、DE−A−2507863、DE−A−2640576、DE−A−2701610、DE−A−2718619、DE−A−2718620、DE−A−2718883、DE−A−2832020、DE−A−2916319、DE−A−3025904、DE−A−3111937、DE−A−3227134、DE−A−3227253、DE−A−3235640、DE−A−3330155、DE−A−3615093、DE−A−3634393、DE−A−3707715、DE−A−3723884、DE−A−3820313、DE−A−4207745、DE−A−4215535、DE−A−4321422、DE−A−4329915、EP−A−474600、EP−A−512548、EP−A−581730、EP−A−581731、EP−A−581732、EP−A−601439、JP−A−59075952、JP−A−59140265、JP−A−59168193、JP−A−61075885、JP−A−61151269、JP−A−63085187、JP−A−05096869、JP−A−05124364、NL−A−7303378、NL−A−7402043、NL−A−7502419によって知られるものである。
【0071】
成分b)は、単一の化合物、又は2、3又は4等の多種の化合物の混合物であって良い。
【0072】
成分b)は、着色された、又は着色されていない化合物であって良い。成分b)が着色された化合物の場合、所望の色は単一の化合物又は多種の化合物、(例えば2種、3種、又は4種、特に3種、)によって得られ、化合物は、好ましくは異なる色のものである。
【0073】
本発明に従えば、この組成物は、成分a)を成分b)と混合させることによって得られる。
【0074】
組成物は、成分a)と成分b)とが混合物状態で存在するように意図されている。同様に、成分b)が成分a)の表面上に存在するように意図されている。
【0075】
成分a)と成分b)が混合物として存在する組成物を製造するために、成分b)が成分a)に従来の方法(例えば、溶融押出(melt extrusion)等の押出)によって混合されることができる。この組成物は、(例えば溶融物からのスピンイング(spinning)によって得られるフィラメント、例えばブローストレッチプロセスによって得られる薄膜、例えば射出成形によって得られる3次元成形物、等の)従来の方法で幾何学的構造に加工される。
【0076】
成分a)の表面上に成分b)が存在する組成物を製造するために、第1段階は、(例えば溶融物からのスピンイング(spinning)によって得られるフィラメント、例えばブローストレッチプロセスによって得られる薄膜、例えば射出成形によって得られる3次元成形物、等の)幾何学的構造物を製造することであり、そして次に、成分b)を施すことであり、好ましくは、成分b)の(特に、水に溶解した、又は有機溶媒に溶解した)溶液に(例えば、この幾何学的構造物をこの溶液に浸すことにより)施すものである。
【0077】
成分b)が成分a)で成形された幾何学的構想物に施される場合、成分b)の一部が成分a)で形成された幾何学的構造物内に拡散する。
【0078】
成分b)が成分a)で成形された幾何学的構想物に施された後、この組成物の空間的形態を安定化するために、水蒸気の存在下又は不存在下で熱処理しても良い。
【実施例】
【0079】
実施例
ポリアミドの溶液相対粘性(relative solution viscosity)が、DIN51562−1〜−4ごとに96%硫酸中で測定された。
【0080】
このため、500mgのサンプルが50mlの容量フラスコに計量投入され、96質量%の硫酸が作成された。このサンプルは溶解され、等質の溶液が得られた。
【0081】
Ubbelohde No.II粘度計が使用され、温度25°C±0.05°Cで目盛りの上下間を流れる時間が測定された。この測定は3回の十分な測定が0.3秒の範囲内に落ち着くまで繰り返された。溶媒の流れる時間(flowtime)も同様に測定された。溶液相対粘性(RV)が
RV=T/T
[但し、
Tは、溶液の流れる時間(flowtime)(秒)
は、溶媒の流れる時間(flowtime)(秒)]
によって決定された。
【0082】
アミノ末端基の数が、ポリアミドの1gが溶解した25mlの[7:3w/wフェノール−メタノール混合物(過塩素酸がメタノールに溶解している)/エチレングリコール](質量濃度70%の水溶液1.72ml、メタノール100ml、をエチレングリコールで1000mlにしたもの)を、指示薬(ベンジルオレンジ0.1gを含有するメタノール100mlとメチレンブルー0.05gを含有するメタノール50mlとの混合物)に滴定して測定された。アミノ末端基の数が、ポリアミド1kg当たりのアミノ末端基のミリグラム当量として測定された。
【0083】
本発明に従って使用されたポリアミド1は、化学結合によってポリマー鎖に結合した、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを質量濃度(ポリアミドを基礎に)で0.12%含有し、及び溶液相対粘性が2.77で及びアミノ末端基の数が34ミリグラム当量(meq)/kgであるナイロン−6であった。
【0084】
比較ポリアミド1は、溶液相対粘性が2.80で及びアミノ末端基の数が44ミリグラム当量/kgであるナイロン−6,6であった。本発明ポリアミド1および比較ポリアミド1は、(ポリアミドを基礎に)質量で0.3%の二酸化チタンを含有した。本発明ポリアミド1および比較ポリアミド1は、(ラウンドクロス(round cross)領域において、本発明にかかるポリアミド1が、線密度(linear density)が6.7dtex60%/13dtex40%であり、比較ポリアミド1が、6.7dtex60%/11dtex40%である)ステープルファイバーの形態で、メトリックカウント(metric count)が8のヤーンに巻かれ、1/10”ゲージ(gauge)を使用して54縫(stitches)/10cmの、及び軟毛(pile)の質量が260g/mの軟毛カーペットに加工された。
【0085】
本発明にかかる2,6−ジアミノピリジン誘導体1は下式:
【0086】
【化3】
Figure 2004528455
で表される、Acidol Red GL−XN(Nylonmin C−GL)(BASF 株式会社)であった。
【0087】
赤色の比較染料1は下式:
【0088】
【化4】
Figure 2004528455
で表される、Telon Red FR−L(Bayer 株式会社)製のC.I.Acid Red 337であった。
【0089】
こららの2種の赤色染料は、トリクロマット(trichromat)1の場合は非発明染料であるTelon Blue CGL及びTelon Yellow RLNと一緒に使用され、トリクロマット2の場合は、Tectilon Blue 4R及びAcidol Brillant Yellow M3GLと一緒に使用され、本発明トリクロマット1、及び/又は本発明トリクロマット2を得、及び比較トリクロマット1を得、本発明ポリアミド1及び比較ポリアミド1にダークグレー色(hue)を与えた。
【0090】
着色は実験室オートクレーブを温度90°Cで使用し、(本発明ポリアミド1/本発明トリクロマット1及び/又は2、比較ポリアミド1/本発明トリクロマット1及び/又は2、本発明ポリアミド1/比較トリクロマット1及び比較ポリアミド1/比較トリクロマット1)の組み合わせのケースにおいて、視覚上同一の印象(同一のグレー色)が得られるように実施された。
【0091】
カーペットは、DIN75202(1996、5月作成)に記載されている試験の3サイクルに、このDINの表2の露光条件Aで付せられ、そして変化が、CIELAB Delta L、CIELAB Delta E(Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry, 第5版 ed.,第A9卷,VCH Verlagsgesellschaft, Weinheim, Germany, 1987, 102−104頁, セクション3.4及び3.5のCIELAB)として、及び前述のDIN75202のグレースケール(gray scale)(ポイント5.2.5)として、以降の全てのサイクル後に測定された。
【0092】
試験の結果以下の数値を得た。
【0093】
CIELAB Delta L
CIELAB Delta Lの値が小さい程、カーペットの色あせは少ない。
【0094】
【表1】
Figure 2004528455
【0095】
最も良い値が、本発明に従った組成物で得られた。
【0096】
CIELAB Delta E
CIELAB Delta Eの値が小さい程、カーペットの色あせは少ない。
【0097】
【表2】
Figure 2004528455
【0098】
最も良い値が、本発明に従った組成物で得られた。
【0099】
グレースケール
グレースケールの値が高い程、カーペットの色あせは少ない。最良の値は5(色あせがないのと同等)で、最小の値は1(完全に色あせたのと同等)である。
【0100】
【表3】
Figure 2004528455
【0101】
最も良い値が、本発明に従った組成物で得られた。
【0102】
目視評価
使用されたカーペット(本発明ポリアミド1/本発明トリクロマット1及び/又は本発明トリクロマット2、比較ポリアミド1/本発明トリクロマット1及び/又は本発明トリクロマット2、本発明ポリアミド1/比較トリクロマット1及び比較ポリアミド1/比較トリクロマット1)は、目視上、第1回目のサイクルの前と同一のダークグレイ色であった。
【0103】
本発明にかかるトリクロマット2は、第1回目のサイクルの前と比較してより均一の色の印象(色合い)であり、一方本発明にかかるトリクロマット1は僅かな二色性を示したが、即ちこれは、青色と黄色の染料と比較して、赤い染料の異なる消耗のためであり、カーペットの表面上に赤みがかって及び緑がかって光る区画(patches)があった。
【0104】
比較ポリアミド1/比較トリクロマット1の組み合せは、第3回目のサイクルの後は明瞭な緑がかりと明瞭な漂白を示した。
【0105】
本発明ポリアミド1/比較トリクロマット1の組み合せは、第3回目のサイクルの後、僅かな緑がかりと明瞭な漂白を示した。
【0106】
比較ポリアミド1/本発明トリクロマット1及び/又は本発明トリクロマット2の組み合せは、第3回目のサイクルの後、緑がかることがなく、および明瞭な漂白を示した。
【0107】
本発明ポリアミド1/本発明トリクロマット1及び/又は本発明トリクロマット2の組み合せは、第3回目のサイクルの後、緑がかることがなく、および極微の漂白を示した。
【0108】
目視上の最良の結果は、本発明に従った組成物で得られた。

Claims (14)

  1. a)化学結合によりポリマー鎖に結合された立体障害ピペリジン誘導体を含むポリアミド、及び
    b)2,6−ジアミノピリジン誘導体、
    を含む組成物。
  2. 使用されるピペリジン誘導体が下式:
    Figure 2004528455
    [但し、
    がポリアミドのポリマー鎖とアミドを形成可能な官能基であり、
    がアルキル基であり、
    が水素、C−C−アルキル又は、Rが水素又はC−C−アルキルのO−Rである。]
    で表されるピペリジン誘導体である、
    請求項1に記載の組成物。
  3. が基−(NH)R(Rが水素又はC−C−アルキルを表す。)であるか、又はカルボキシル基又はカルボキシル誘導体、又は基−(CH(NH)R(xが1〜6であり、Rが水素又はC−C−アルキルである。)、又は基−(CHCOOH(yが1〜6である)、又は−(CHCOOH酸誘導体(yが1〜6である。)である請求項2に記載の組成物。
  4. がNHである請求項2又は3に記載の組成物。
  5. がメチルである請求項2〜4の何れかに記載の組成物。
  6. 使用されるピペリジン誘導体が、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである請求項1〜5の何れかに記載の組成物。
  7. 成分b)が下式
    Figure 2004528455
    [但し、
    11及びR13が、独立して水素又は脂肪族基、脂環式基、芳香族/脂肪族又は芳香族基であり、
    12及びR14が独立して脂肪族、脂環式基、芳香族/脂肪族又は芳香族基であり、そして
    11及びR12又はR13及びR14がそれぞれの窒素と結合して環式基を形成しても良く、
    Xがシアノ、カルボキシアミド、又はカルボキシレート基であり、
    Yが水素又は脂肪族の基、脂環式基、芳香族/脂肪族基又は芳香族基であり、
    Dが芳香族の基である。]で表される2,6−ジアミノピリジン誘導体である請求項1〜6の何れかに記載の組成物。
  8. Dが、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、アゾベンゼン、チオフェン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、インダゾール、ピラゾール及びアトラキノンからなる群から選ばれる請求項7に記載の組成物。
  9. 成分b)が成分a)の表面上に存在する請求項1〜8の何れかに記載の組成物。
  10. 成分a)と成分b)とが混合物として存在する請求項1〜8の何れかに記載の組成物。
  11. 繊維の形態で存在する請求項1〜10の何れかに記載の組成物。
  12. シート状構造の形態で存在する請求項1〜10の何れかに記載の組成物。
  13. 成形物の形態で存在する請求項1〜10の何れかに記載の組成物。
  14. ポリアミド形成に適当な少なくとも1種のモノマー及び、ポリアミドのポリマー主鎖とアミドを形成可能な官能基を含む立体障害ピペリジン誘導体との重合により成分a)を製造する工程、及び
    その後に成分a)を成分b)としての2,6−ジアミノピリジン誘導体と混合する工程を含む、請求項1〜13の何れかに記載の組成物を製造する方法。
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