JP2004527581A - メタロセンの製造における無機副生成物及び有機金属副生成物の濃度を低減させる方法及び使用される開始材料の経済的な回収方法 - Google Patents

メタロセンの製造における無機副生成物及び有機金属副生成物の濃度を低減させる方法及び使用される開始材料の経済的な回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004527581A
JP2004527581A JP2003500099A JP2003500099A JP2004527581A JP 2004527581 A JP2004527581 A JP 2004527581A JP 2003500099 A JP2003500099 A JP 2003500099A JP 2003500099 A JP2003500099 A JP 2003500099A JP 2004527581 A JP2004527581 A JP 2004527581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
group
product
indenyl
zirconium dichloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003500099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004527581A5 (ja
JP4266812B2 (ja
Inventor
ショテック,イェルク
シュルテ,イェルク
Original Assignee
バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング filed Critical バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
Publication of JP2004527581A publication Critical patent/JP2004527581A/ja
Publication of JP2004527581A5 publication Critical patent/JP2004527581A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4266812B2 publication Critical patent/JP4266812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S526/00Synthetic resins or natural rubbers -- part of the class 520 series
    • Y10S526/943Polymerization with metallocene catalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

生成物として少なくとも1種の有機遷移金属化合物と、副生成物として少なくとも1種の有機金属副生成物及び少なくとも1種の無機副生成物を含む混合物から無機副生成物の及び有機金属副生成物を分離する方法であって、
以下の工程:
A)生成物、有機金属副生成物及び無機副生成物を含む混合物を、少なくとも1種の有機極性抽出剤及び水の混合物と混合し、未溶解残留物を分離する工程、
B)工程A)からの残留物を、有機非極性抽出剤又は少なくとも1種の有機非極性抽出剤及び少なくとも1種の非プロトン性の有機極性溶媒を含む混合物で洗浄する工程、及び
C)工程B)で洗浄され、且つ有機遷移金属化合物を含む残留物を乾燥する工程を含む方法。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、生成物として少なくとも1種の有機遷移金属化合物(有機金属性の遷移金属化合物)、及び副生成物として少なくとも1種の有機金属副生成物及び少なくとも1種の無機副生成物を含む混合物から無機副生成物及び有機金属副生成物を分離する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
メタロセンは、適宜1種以上の助触媒の組み合わせて、オレフィンの重合および共重合の触媒として使用され得る。特に、ハロゲン含有メタロセン鎖体は、例えばアルミノキサンを用いて、重合活性のカチオン性メタロセン鎖体に転化され得る触媒前駆体として使用される(EP−A−0129368)。
【0003】
メタロセンの合成は、公知である(US4752597;US5017714;US5103030;EP−A−0336128;EP−A−0387690;EP−A−0530647;EP−A−0537686;EP−A−0549900;H.−H.Brintzinger,D.Fischer,R.Muelhaupt,B.Rieger and R.Waymouth,Angew.Chem.,107(1995)1255;Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,34(1995)1143;M.Aulbach and F.Kueber,ChiuZ,28(1994)197)。この目的のため、金属化合物、例えば金属アルコキシド又は(TiCl、ZrCl、HfCl等の)金属ハロゲン化物が種々のシクロペンタジエニル金属混合物と反応され得る。これは、メタロセンと混合される多量の無機副生成物(例えば、塩)を生成することになる。メタロセンがオレフィンの重合に触媒として使用される場合、これらの無機副生成物は触媒活性に対し逆効果を有する。担体にメタロセン触媒を施すために、通常、メタロセンは、助触媒で活性化され、非極性溶媒の溶液として固体の担体に施される。ここでも、使用されるメタロセンに無機副生成物を低量含むことが有利である。
【0004】
メタロセンと無機副生成物の分離は、通常、メタロセンを有機溶媒に溶解することにより行われ、これにより無機副生成物を難溶性の成分として分離できる。トルエン及びジクロロメタン又はテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、脂肪族、芳香族及び塩素化炭素化水素等の他の溶媒がこの目的のために溶媒として特に頻繁に使用される。
【0005】
通常、有機金属副生成物は、次の段階で分離される。ここでは、粗生成物は、溶媒中に溶解され、望ましくない有機金属副生成物(例えば、異性体)の濃度が、次の分別結晶又は分別沈殿によって減少される。
【0006】
これらの方法の不利な点は、多くのメタロセンが、従来の有機溶媒に対し適度な溶解度しか有さず、この理由により大量の溶媒と、大がかりな濾過用機器及び膨大な処理時間が必要とされることである。これに加え、大量の有毒な又は環境上問題のある溶媒がしばしば使用される。無機副生成物はしばしば極めて微細な形態で得られるので、濾過助剤が加えられ、加圧下で濾過が行われた場合でも濾過時間は非常に長くなる。濾液からメタロセンを可能な限り単離可能とするために、通常、溶媒は蒸留される必要がある。この場合、不純物例えば、微量の水分、塩基、プロトン化合物の存在下及び熱応力によりメタロセン溶液の安定性を制限する問題が生じる。更に、大多数の反応段階が不経済という点で不利である。個々の精製段階で形成される化合物(これは時々開始材料を含有する。)は、互いに分離することが困難である成分の混合物の形態であるため、単離不可能であるという事実が更に状況を不利にする。
【0007】
無機及び有機金属副生成物の濃度を減少させる方法がEP−A0780396に記載されているが、使用される開始材料の経済的な回収は可能ではなく、特に価値あるリガンドを再度単離できない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、メタロセンの合成で得られる生成混合物中の無機及び有機金属副生成物の濃度を減少させるための簡易で、穏やかで且つ効果的な方法を提供することであり、且つ同時に使用される開始材料(特にリガンド)の経済的な回収が可能であり、これにより多数の反応段階を省くことができる方法を提供することにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
生成物として少なくとも1種の有機遷移金属化合物と、副生成物として少なくとも1種の有機金属副生成物及び少なくとも1種の無機副生成物を含む混合物から無機副生成物及び有機金属副生成物を分離する方法であって、
以下の工程:
A)生成物、有機金属副生成物及び無機副生成物を含む混合物を、少なくとも1種の有機極性抽出剤及び水の混合物と混合し、未溶解残留物を分離する工程、
B)工程A)からの残留物を、有機非極性抽出剤又は少なくとも1種の有機非極性抽出剤及び少なくとも1種の非プロトン性の有機極性溶媒を含む混合物で洗浄する工程、及び
C)工程B)で洗浄され、且つ有機遷移金属化合物を含む残留物を乾燥する工程を含む方法。
【0010】
本発明の方法は、工程C)で単離された有機遷移金属化合物を高純度で得ることができる。この純度は、通常少なくとも90質量%、好ましくは96質量%である。無機副生成物の比率は好ましくは5質量%又はそれ以下、特に好ましくは、2質量%又はそれ以下である。
【0011】
有機遷移金属化合物として、メタロセン化合物を使用することが好適である。これは、例えば架橋され又は架橋されていないビシクロペンタンジエニル鎖体(例えば、EP−A−0129368、EP−A−0561479、EP−A−0545340及びEP−A−0576970に記載されている)、モノシクロペンタジエニル鎖体、多核シクロペンタジエニル鎖体、(例えば、EP−A−0632063に記載されている)、π−リガンド−置換テトラヒドロペンタレン、(例えば、EP−A−0659758に記載されている)、又はπ−リガンド−置換テトラヒドインデン(例えば、EP−A−0661300に記載されている)であり得る。複合リガンドが複素環を含むメタロセン化合物を使用することも可能である。このような化合物の例はWO98/22486に記載されている。
【0012】
使用されるメタロセン化合物は、式(II):
【化1】
Figure 2004527581
[但し、
が元素周期表の第3族、第4族、第5族又は第6族の金属、特にTi、Zr又はHf,特に好ましくはZrであり、
15が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はSi(R17(R17が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はC−C40基、好ましくは、C−C20−アルキル、C−C10−フルオロアルキル、C−C10−アルコキシ、C−C20−アリール、C−C10−フルオロアリール、C−C10−アリールオキシ、C−C10−アルケニル、C−C40−アリールアルキル、C−C40−アルキルアリール又はC−C40−アリールアルケニルである。)であり、又はR15がC−C30基、好ましくは、メチル、エチル、tert−ブチル、シクロヘキシル又はオクチル等のC−C25−アルキル、C−C15−アルキルアルケニル、C−C24−アリール、C−C24−ヘテロアリール、C−C30−アリールアルキル、C−C30−アルキルアリール、フッ素化C−C25−アルキル、フッ素化C−C24−アリール、フッ素化C−C30−アリールアルキル、フッ素化C−C30−アルキルアリール又はC−C12−アルコキシ)であり、又は
2個以上の基R15が互いに結合して、基R15及びこれらに結合するシクロペンタジエニル環の原子がそれぞれ置換されても良いC−C24環式基を形成し、
【0013】
16が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はSi(R18(R18が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はC−C40基、好ましくは、C−C20−アルキル、C−C10−フルオロアルキル、C−C10−アルコキシ、C−C14−アリール、C−C10−フルオロアリール、C−C10−アリールオキシ、C−C10−アルケニル、C−C40−アリールアルキル、C−C40−アルキルアリール又はC−C40−アリールアルケニルである。)であり、又はR16がC−C30基、好ましくは、メチル、エチル、tert−ブチル、シクロヘキシル又はオクチル等のC−C25−アルキル、C−C25−アルケニル、C−C15−アルキルアルケニル、C−C24−アリール、C−C24−ヘテロアリール、C−C30−アリールアルキル、C−C30−アルキルアリール、フッ素化C−C25−アルキル、フッ素化C−C24−アリール、フッ素化C−C30−アリールアルキル、フッ素化C−C30−アルキルアリール又はC−C12−アルコキシであり、又は
2個以上の基R16が互いに結合し、基R16及びこれらに結合するシクロペンタジエニル環の原子がそれぞれ置換されても良いC−C24環式基を形成し、
lが4であり、
mが4であり、
が、同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子、(C−C10−アルキル又はC−C10−アリール等の)C−C10−炭化水素基、ハロゲン原子、OR19、SR19、OSi(R19、Si(R19、P(R19又はN(R19(R19がC−C10−アルキル基、ハロゲン化C−C10−アルキル基、C−C20−アリール基、C−C20−アルキルアリール基、又は、ハロゲン化C−C20−アリール基である。)であり、又はLがトルエンスルホニル、トリフルオロアセチル、トリフルオロアセトキシル、トリフルオロメタンスルホニル、ノナフルオロブタンスルホニル、又は2,2,2−トリフルオロエタンスルホニル基であり、
oが1〜4の整数であり、2を表すのが好ましく、
Zが2個のシクロペンタジエニル環の間の架橋構造要素であり、そしてvが1である。]
で表される架橋されている化合物であるのが好ましい。
【0014】
Zの例は、M2021基であり、且つMは、炭素、ケイ素、ゲルマニウム、又はスズであり、R20及びR21は、同一又は異なるものであり、それぞれ水素又はC−C10−アルキル、C−C14−アリール又はトリメチルシリル等のC−C20炭化水素含有基である。Zは、CH、CHCH、CH(CH)CH、CH(C)C(CH、C(CH、(CHSi、(CHGe、(CHSn、(CSi、(C)(CH)Si、(CGe、(CHSi−Si(CH)(CSn、(CHSi、CHSi(CH、o−C又は2,2’−(C、又は1,2−(1−メチル−エタンジイル)、1,2−(1,1−ジメチルエタンジイル)又は1,2(1,2−ジメチルエタンジイル)ブリッジであることが好ましい。Zと、1個以上の基R15及び/又はR16と合体して単環又は多環の環式基を形成することもできる。
【0015】
式(II)のキラル架橋メタロセンが好ましく、特に、vが1で、1又は2個のシクロペンタジエニル環が置換されてインデニル環を形成しているものが好ましい。インデニル環は、C−C10−アルキル、C−C20−アリール、又はC−C20−アルキルアリール等のC−C20基によって、特に2位、2,4位、2,4,5位、2,4,6位、2,4,7位、又は2,4,5,6位で置換されていることが好ましく、且つインデニル環の2個以上の置換基が合体して環式基を形成しても良い。
【0016】
本発明の特に好ましい実施の形態では、所望の生成物である有機遷移金属化合物は式(II)で表されるラセミ形の化合物である。本発明の目的に向けて、ラセミ形という用語は、プソイド−ラセミック(pseudo-racemic)として述べられている構造も包含する。これは、例えば2個のインデニルリガンドが、他のすべての置換基を考慮せずに、互いにラセミの位置(racemic positions)を取っているような場合である。
【0017】
メタロセン化合物の例は、
ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、
エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジエチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジブロマイド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライド、
【0018】
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ハフニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル−(2−メチル−4−フェニルインデニル)−(2,5−ジメチル−N−フェニル−4−アザペンタレン)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(3−tert−ブチル−5−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(3−tert−ブチル−5−エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−i−ブチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2,7−ジメチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4[p−トリフルオロメチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−n−ブチル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−ヘキシル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピルインデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert―ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
【0019】
ジメチルシランジイル(2−イソプロピルインデニル)−(2−メチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピルインデニル)−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(1−ナフチル)インデニル)−(2−メチル−4−(1−ナフチル)−インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)−(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−シクロヘキシル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−シクロヘキシル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−フェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[3’,5’−ビス−tert−ブチルフェニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[1’−ナフチル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[1’−ナフチル]インデニル−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル))ジルコニウムジクロライド、
エチレン(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
エチレンビス(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,2−エタンジイルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,2−エタンジイルビス(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,2−エタンジイルビス(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,2−エタンジイルビス(2−n−プロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,2−エタンジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,4−ブタンジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
1,4−ブタンジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロライド、
【0020】
1,2−エタンジイルビス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4−メトキシフェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイルビス(2−n−プロピル−4−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−エチルプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−エチルプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−sec−ブチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−sec−ブチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−メチルインデニル)−(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−エチルインデニル)−(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−エチルプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−エチルプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−sec−ブチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−sec−ブチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[3’,5’−ビス−tert−ブチル−4’−メトキシフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[3’,5’−ビス−tert−ブチル−4’−メトキシフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
−シランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
−シランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
−シランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−メチル−4−[3’,5’−ビス−tert−ブチル−4’−メトキシフェニルインデニル)ジルコニウムジクロライド、
−シランジイル(2−イソプロピル−4−[4’−tert−ブチルフェニル]インデニル)−(2−エチル−4−[3’,5’−ビス−tert−ブチル−4’−メトキシフェニル]インデニル)ジルコニウムジクロライド、
である。
【0021】
これに対応するジメチルジルコニウム化合物及び対応するη(イータ4)−ブタジエンジルコニウム化合物も好適である。
【0022】
本発明の目的に向けて、「有機金属副生成物」という用語は、所望のメタロセンを含有するすべての有機金属のことであり、このメタロセンは、少なくとも1個の炭素を含むリガンド、特にπ(パイ)−リガンドがこの金属に結合している。所望のメタロセンのメソ型もまた同様に有機金属副生成物として言及される。
【0023】
有機金属副生成物の語義(definition)の例外は、ラセミ形の所望のメタロセン自身であり、これは濃縮され、精製される。
【0024】
例えば、「有機金属副生成物」という用語は、所望のメタロセンの異性体であるメタロセン、所望のメタロセンの異性体ではない他のメタロセン、メタロセンの合成物中の不完全(incomplete)な反応によって形成された有機金属化合物、オリゴマーの及び重合体の反応生成物、及び又所望のメタロセンから生成された化合物、又は(水、アルコール、アミン、塩基化合物、又は空気により、又は熱分解により反応した)上記何れかの副生成物、を含有する。「有機金属副生成物」という用語は、所望の生成物が混合物中に少しの割合(例えば50質量%未満)でしか存在しない場合及び「有機金属副生成物」と呼ばれている1種以上の組成分が量的に優っている場合にも使用される。
【0025】
更に、「有機副生成物」という用語は後に金属に結合されるすべての有機化合物を含有する。これらは、例えば炭素含有リガンド、特にπ(パイ)−リガンドであり及びこれらの前駆体、特にインデニルである。
【0026】
有機副生成物は、特に式(IIa)
【0027】
【化2】
Figure 2004527581
【0028】
[但し、Z、v、l、m、R15及びR16は、式(II)で定義されている。]
で表されるπ(パイ)−リガンド、又はこれらの二重結合異性体である。
【0029】
「無機副生成物」という用語は、例えば無機塩、又は共有結合金属ハロゲン化物(covalent metal halides)(例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、ヨウ化物)のことを示す。無機塩は、例えは下式
【0030】
【化3】
Figure 2004527581
【0031】
[但し、
が、元素周期表の第1、第2、第3、第4、第12又は第13の族の金属、好ましくはLi、Na、K、Mg、Ti、Zr、Hf、又はCa、特に好ましくはLi、Zr、又はNaであり、
が、同一の又は異なるものであり、それぞれ(フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素、好ましくは、塩素、臭素、又はヨウ素、特に好ましくは塩素等の)ハロゲン原子又は半分が酸素原子であり、及び
oがMの原子価に相当し、及び1、2、3、又は4である。]
を有している。
【0032】
式(I)の塩の例は、LiF、LiCl、LiBr、Lil、NaF、NaCl、NaBr、Nal、KF、KCl、KBr、Kl、CaF、CaCl、CaBr、Cal、CsF、CsCl、CsBr、Csl、MgF、MgCl、MgBrCl、BaCl、Bal、AlF、AlCl、AlBrCl、ZnCl、ZnBr、CdCl、CdBrl、である。
【0033】
共有結合金属ハロゲン化物の例は、元素周期表の族第3又は第4、特に族第4のハロゲン化金属、例えばTiCl、ZrCl、HfCl又はこれの酸化物又は酸塩化物である。
【0034】
「無機副生成物」という用語は、所望の有機遷移金属化合物が生成物として混合物中に少しの割合(例えば50質量%未満)でしか存在しない場合及び「無機副生成物」と呼ばれている1種以上の組成分が量的に優っている場合にも使用される。
【0035】
工程A)で使用されている「有機極性抽出剤」という用語は、有機極性溶媒及び種々の有機極性溶媒の混合物を示し、所望であれば少なくとも1種の有機非極性溶媒を伴う。
【0036】
「極性抽出剤」という用語は少なくとも1種の有機抽出剤及び水の混合物を示す。
【0037】
有機極性抽出剤は、該有機極性抽出剤の全体積に対して5〜100容積%、好ましくは25〜100容積%、の1種以上の有機極性溶媒を含み及び更に1種以上の少量の有機非極性溶媒を含んでいても良い。工程A)における有機極性抽出剤は、該有機極性抽出剤の全体積に対して、特に好ましくは60〜100容積%の1種以上の有機極性溶媒を含み及び0〜40容積%の1種以上の有機非極性溶媒を含む。
【0038】
有機極性抽出剤として、例えばプロトン性有機又は非プロトン性有機溶媒及びこれらの混合物を使用することが可能である。
【0039】
このような有機極性溶媒の例は、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、4−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘキサノール、4−メチル−4−ヘキサノール、2−メチル−4−ヘキサノール、4−メチル−2−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノール、レソルシノール、1−フェニルエタノール、2−フェニルエタノール、1−フェニル−2−ブタノール、3−フェニル−1−ブタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、又はグリセロール等のアルコール、エタノールアミン、プロパノールアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、メチルエチルアミン、メチルブチルアミン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、tert−ブチルアミン、1,2−エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エチレンジアミン、ジ(n−ブチル)アミン、トリブチルアミン、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、トルイジン又はN,N−ジメチルトルイジン等のアミン、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、ヘキサノール、又はプロピオンアルデヒド等のアルデヒド、ブタノン、アセトン、メチルプロピルケトン又はジエチルケトン等のケトン、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ブチル酸、イソブチル酸、ペンタン酸又はヘキサン酸、等のカルボン酸、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル又はプロピオン酸ブチル等のカルボン酸エステル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、トリオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル、フラン、ピロール、ピリジン、又はチオフェン等のヘテロ芳香族、フォルムアミド、ジメチルフォルムアミド、ジエチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジエチルアセトアミド、又はN−メチルピロリドン、等のカルボキシアミド、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等のニトリル、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン又はブロモベンゼン等のハロ芳香族、臭化エチル、塩化エチル、フッ化エチル、臭化ブチル、塩化ブチル、塩化メチル、又はジクロロメタン等のハロゲン化アルキル、ニトロメタン、ニトロエンタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロプロパン、1−ニトロブタン、2−ニトロブタン、ニトロベンゼン、2−ニトロトルエン、又は3−ニトロルエン等のニトロ化合物である。
【0040】
非プロトン性有機極性溶媒は、当業者(a person skilled in the art)に知られているように、水素結合(Organikum, 第15改訂版、Berlin 1981,226頁)を形成できない有機極性溶媒である。
【0041】
工程B)で使用されている「有機非極性抽出剤」という用語は非極性溶媒又は種々の有機非極性溶媒の混合物を示す。
【0042】
有機非極性抽出剤は、該有機非極性抽出剤の全体積に対して5〜100容積%、好ましくは25〜100容積%の1種以上の有機非極性溶媒を含み、及び更に1種以上の少量の有機極性溶媒を含んでいても良い。有機非極性抽出剤は、該有機非極性抽出剤の全体積に対して特に好ましくは60〜100容積%の1種以上の有機非極性溶媒を含み、及び0〜40容積%の1種又以上の有機極性溶媒を含む。
【0043】
有機非極性溶媒の例は、(プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、2−メチルブタン、ネオペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、シクロヘキサン、オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン又はデカン等の)アルカン、(ベンゼン、トルエン、又はキシレン等の、)芳香族炭化水素、
である。
【0044】
好ましい有機極性抽出剤は、特に工程A)においては、メタノール、エタノール、2−ブタノール、イソブタノール、アセトン、ジクロロメタン、ペンタン/メタノール、ペンタン/エタノール、ヘキサン/2−ブタノール、ヘプタン/イソブタノール、オクタン/アセトン又はヘプタン/トルエン/イソブタノールである。ここで、各場合における全有機極性溶媒の体積割合は、5〜100%、好ましくは25〜100%、特に好ましくは60〜100%である。特に好ましい有機極性抽出剤は、エタノール、イソブタノール、アセトン、ヘプタン/イソブタノール、ヘプタン/トルエン/イソブタノールである。
【0045】
特に好ましい実施の形態では、本発明は式(I)の無機副生成物及びメソ型としての式(II)の有機金属副生成物を、(生成物としてラセミ形を有する式(II)の有機遷移金属化合物を含む)混合物から分離するための方法を提供する。式(II)のキラル架橋構造メタロセン化合物は種々の割合でラセミ(rac:racemic)/メソ混合物として存在し得る。この混合物は、好ましくはメタロセン合成物(synthesis)中に直接的に得られる粗生成物であることが好ましい。しかしながら、粗生成物は例えば溶媒で前処理されていることも可能である。この混合物は、(これらの製造で得られたラセミ/メソの割合で)式(II)の有機金属生成物を含有する。
【0046】
この方法の好ましい実施の形態では、工程B)からの液相は更なる工程D)で後処理(worked up)され、有機開始材料(organic starting materials)特に式(IIa)の有機リガンド組成物が回収され及びこのリガンド組成物が単離されることができる。
【0047】
本発明の方法では、工程A)において、1種又はそれ以上の無機副生成物(例えば、無機塩又は共有結合金属ハロゲン化物)が選択された抽出剤(これは少なくとも1種の有機極性溶媒抽出物及び水を含む混合物であるが、)に溶解する。所望のメタロセンは固体として残存し、及び例えば濾過、遠心分離、傾瀉法(decantation)によって分離できる。これは所望のメタロセンから(厳しくない条件(mild condition)下で、短時間で、使用する抽出剤は比較的少量で、)望ましくない無機副生成物を分離することを可能にする。本発明の方法によって得られた空き時間(space-time)は高価(high)である。これに加え分離時間(例えば、濾過時間)は本発明の方法の手段により大幅に減少され、大量のメタロセンであっても簡単に、迅速に、費用がかからずに精製ができる。
【0048】
添加された抽出剤のモル比は無機及び有機金属及び有機不純物の不純物混合の度合に依存する。
【0049】
有機極性抽出剤の水に対するモル比は100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、特に好ましくは2:1〜1:2である。
【0050】
本発明の方法は、例えばメタロセン合成物中に得られた粗生成物を懸濁(suspend)させることにより実施され、この合成物は少なくとも1種のメタロセン及び少なくとも1種の無機副生成物を含み、少なくとも1種の有機極性抽出剤及び水中で、温度−100〜+200℃、好ましくは−10〜+100℃特に好ましくは20〜+50℃で混合状態で及び強攪拌されて実施される。有機極性抽出剤は、少なくとも1種の有機極性溶媒又は種々の有機極性溶媒混合物又は1種以上の有機溶媒と1種以上の有機非極性溶媒との混合物を含む。粗生成物は(水と極性抽出剤を含有する)極性抽出剤で直接処理されることが可能である。もし、極性及び所望であれば有機非極性溶媒及び水が使用されれば、個々の溶媒は粗生成物と連続的に接触するように扱うことも可能であり、例えば最初に非極性溶媒であり、及びそして有機極性溶媒であり、そして水又はその逆である。極性抽出剤と接触している間、この時間は1分から96時間が可能であり、好ましくは10分と8時間の間であるが、無機副生成物は溶解する。温度は、式(II)の有機遷移金属化合物が液相に懸濁する固体として存在、即ちこれらが溶解しないように選択される。続いて起こる温度は好ましくは温度20℃〜150℃の範囲である。更に、この処理は大気圧で実施可能である。しかしながら、適当な反応器を必要とするが、これは超大気圧(superatmospheric pressure)で実施することも可能である。式(II)と式(I)の化合物が有機極性抽出剤と結合しているモル化学量論比(molar stoichiometric ratio)は1:1000〜1:0.01、好ましくは1:100〜1:1である。
【0051】
残留している固体は、引き続き溶液から例えば濾過、遠心分離、傾瀉法によって分離される。このように、溶解した無機副生成物は分離される。固体として得られた生成物はメタロセンを含有している。本発明の方法は通常、極性抽出剤で処理された混合物中の無機副生成物の濃度を、固体の形態で得られた生成物の全量に対して5質量%以下にまで減少させる。特に、工程A)における極性抽出剤の混合物処理が1回又はそれ以上繰り返されるならば、無機副生成物の濃度の減少は0.1質量%以下にまでも達し得る。
【0052】
式(II)の濃縮有機遷移金属化合物の分離が行われた後工程B)で更なる洗浄工程が実施される。ここで、有機金属及び望ましくない有機化合物の濃度は有機非極性抽出剤又は(少なくとも1種の有機非極性抽出剤及び少なくとも1種の非プロトン性有機極性溶媒を含有する)混合物によって減少される。
【0053】
工程B)からの濾液は有機化合物(特にこの相に存在する式(IIa)のリガンド組成物)の回収工程D)に向けた液相になる。
【0054】
工程B)における処理は、1分から96時間の間で実施される。好ましくは、これは10分から8時間である。抽出剤が加えられた時の、最初のチャージ(charge)の温度は、−100℃〜200℃、好ましくは−80℃〜150℃、特に好ましくは20℃〜100℃である。この温度は、式(II)の所望の有機遷移金属化合物が液相中に懸濁した固体(即ちこれらが溶解しない)として存在するように選択される。引き続く温度は20℃〜150℃の範囲が好ましい。更に、この処理は、大気圧で実施される。しかしながら、適当な反応器が必要であるが、これは超大気圧においてでも実施され得る。式(II)の化合物、及び有機非極性抽出剤又は非プロトン性溶媒と有機非極性抽出剤が結合しているモル比は1:1000〜1:0.01である。1:100〜1:1の化学量論比が好ましい。
【0055】
工程B)からの液相は、特に、式(IIa)の未反応リガンド組成物又は分解により減損される式(II)で表されるメタロセンのメソ型からのリガンド組成物を含有する。
【0056】
工程B)からの洗浄溶液から式(IIa)のリガンド組成物を単離するために、この液相、すなわち洗浄溶液は更なる工程段階D)で後処理され、即ち溶媒が除去又は減少される。特に析出は、相当量のリガンド組成物を回収、すなわち単離(isolate)することを可能にする。これは、従来知られていた方法の手段では不可能であった。
【0057】
単離された有機化合物は、更なる工程段階で精製されるべきではなく、及び更なる反応のために、例えばメタロセンの製造のために使用可能である。
【0058】
副生成物を分離し、及びリガンドを回収するための、本発明にかかる方法の1変形では、工程A)及びB)は結合され得る。このケースでは、工程A)のための極性抽出剤は、工程B)のための抽出剤と同時に使用される。洗浄溶液からのリガンド組成物の回収は、以下の手段を用いて実施される。液相(洗浄溶液)中に存在する混合物は、先ず第1に液体成分を除去することにより固体として単離される。この固体はリガンド組成物を更なる有機副生成物及び無機副生成物と共に含有する。単離された固体は工程A)及びB)の溶媒の連続的な使用により分別(fractionated)され、及び式(IIa)のリガンド組成物又はその二重結合異性体が工程D)によって第2の液相から除去される。
【0059】
以下の実施例は、本発明を例示したものであるが、しかしこれに限定されるものではない。鎖体の1:1のラセミ/メソ混合物のみが使用された。
【実施例】
【0060】
[実施例1]
マグネティックスターラーバーを具備する2000mlの二つ口フラスコ中で、31.2gの塩化リチウムを含む、130gのrac/meso−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロライドを、1600mlのアセトン及び347mlの水中で懸濁し、混合物を40℃の内部温度で100分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計200mlのトルエン/THF混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にて一定重量まで乾燥した。これにより、40.5gのrac−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソ−プロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso30:1で黄色固体として得られた。
【0061】
LiCl含有量:<0.1%
第2の濾液の晶出により32gのリガンドのジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を得たが、これはメソ型化合物から得られる可能なリガンドの69%に相当する。
【0062】
[実施例2]
マグネティックスターラーバーを具備する2000mlの二つ口フラスコ中で、29.2gの塩化リチウムを含む、130gのrac/meso−ジメチルシランジイル(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロライドを、1500mlのアセトン及び300mlの水中で懸濁し、混合物を40℃の内部温度で100分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計200mlのトルエン/THF混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にtr一定重量になるまで乾燥した。これにより、38.5gのrac−ジメチルシランジイル(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソ−プロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso50:1で黄色固体として得られた。
【0063】
LiCl含有量:<0.3%
第2の濾液の晶出により、37gのはリガンドのジメチルシランジイル(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を得たが、これはメソ型化合物から得られる可能なリガンドの73%に相当する。
【0064】
[実施例3]
マグネティックスターラーバーを具備する2000mlの二つ口フラスコ中で、24.0gの塩化リチウムを含む、100gのrac/meso−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−(ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、1400mlのアセトン、304mlの水中で懸濁し、混合物を40℃の内部温度で100分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計200mlのトルエン/THF混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にて一定重量まで乾燥した。これにより、27.9gのrac−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−(ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso25:1で、黄色固体として得られた。
【0065】
第2の濾液の晶出により28gのリガンドのジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)(2−イソプロピル−4−(ナフチル)インデン)を得たが、これはメソ型化合物から得られる可能なリガンドの73%に相当する。
【0066】
[実施例4]*
マグネティックスターラーバーを具備する2000mlの二つ口フラスコで、22gの塩化リチウムを含む、110gのrac/meso−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−シクロヘキシル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−インデニル)ジルコニウムジクロライドを、1400mlのアセトン及び304mlの水中で懸濁し、混合物を40℃の内部温度で100分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計200mlのトルエン/DME混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にて一定重量まで乾燥した。これにより、30.7gのrac−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−シクロヘキシル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso30:1で黄色固体として得られた。
【0067】
LiCl含有量:<1%
第2の濾液の晶出により20gのリガンドのジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)(2−シクロヘキシル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデン)を得たが、これはメソ型化合物から得られる可能なリガンドの57%に相当する。
【0068】
[実施例5]
マグネティックスターラーバーを具備する2000mlの二つ口フラスコ中で、16gの塩化リチウムを含む、80gのrac/meso−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−フェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、900mlのアセトン及び196mlの水中で懸濁し、混合物を40℃の内部温度で60分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計200mlのトルエン/THF混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にて一定重量まで乾燥した。これにより、23.7gのrac−ジメチルシランジイル(2−メチル−4−フェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso30:1で黄色固体として得られた。
【0069】
LiCl含有量:<0.1%
第2の濾液の晶出12.9gのリガンドのジメチルシランジイル(2−メチル−4−フェニル)インデン)(2−イソプロピル−4−(フェニル)インデン)を得たが、これはメソ形化合物から得られる可能なリガンドの53%に相当する。
【0070】
[実施例6]
マグネティックスターラーバーを具備する4000mlの二つ口フラスコ中で、48gの塩化リチウムを含む、200gのrac/meso−ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライドを、2700mlのアセトン及び588mlの水中で懸濁し、混合物を40℃の内部温度で100分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計400mlのトルエン/DME混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にて一定重量まで乾燥した。これにより、52.9gのrac−ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso30:1で、黄色固体として得られた。
【0071】
LiCl含有量:<1%
第2の濾液の晶出により、45.7gのリガンドのジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデン)を得たが、これはメソ型化合物から得られる可能なリガンドの83%に相当する。
【0072】
[実施例7]
マグネティックスターラーバーを具備する4000mlの二つ口フラスコ中で、24gの塩化リチウムを含む、200gのrac/meso−ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライドを、2200mlのアセトン及び480mlの水中で懸濁し、混合物を25℃の内部温度で30分間攪拌した。続いて、残留物がG3フリットで分離された。濾液を廃棄した。濾過ケーキを合計400mlのトルエン/DME混合物(体積比9:1)で2回洗浄した。黄色の残留物を真空オイルポンプで室温にて一定重量まで乾燥した。これにより、57.3gのrac−ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロライドを、rac/meso30:1で黄色固体として得られた。
【0073】
LiCl含有量:<0.3%
第2の濾液の晶出により、51.7gのリガンドのジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデン)を得たが、これはメソ型化合物から得られる可能なリガンドの78%に相当する。

Claims (13)

  1. 生成物として少なくとも1種の有機遷移金属化合物と、副生成物として少なくとも1種の有機金属副生成物及び少なくとも1種の無機副生成物を含む混合物から無機副生成物及び有機金属副生成物を分離する方法であって、
    以下の工程:
    A)生成物、有機金属副生成物及び無機副生成物を含む混合物を、少なくとも1種の有機極性抽出剤及び水の混合物と混合し、未溶解残留物を分離する工程、
    B)工程A)からの残留物を、有機非極性抽出剤又は少なくとも1種の有機非極性抽出剤及び少なくとも1種の非プロトン性の有機極性溶媒を含む混合物で洗浄する工程、及び
    C)工程B)で洗浄され、且つ有機遷移金属化合物を含む残留物を乾燥する工程を含む方法。
  2. 有機遷移金属化合物が式(II):
    Figure 2004527581
    [但し、
    が元素周期表の第3族、第4族、第5族又は第6族の金属であり、
    15が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はSi(R17(R17が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はC−C40基である。)であり、又はR15がC−C30基であり、又は
    2個以上の基R15基が互いに結合して、基R15及びこれらに結合するシクロペンタジエニル環の原子が、それぞれ置換されても良いC−C24環を形成し、
    16が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はSi(R18(R18が同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子又はC−C40基である。)であり、又はR16がC−C30基であり、又は
    2個以上の基R16が互いに結合して、基R16及びこれらに結合するシクロペンタジエニル環の原子が、それぞれ置換されても良いC−C24環を形成し、
    lが4であり、
    mが4であり、
    が、同一又は異なるものであり、それぞれ水素原子、C−C10−炭化水素基、ハロゲン原子、OR19、SR19、OSi(R19、Si(R19、P(R19又はN(R19(R19がC−C10−アルキル基、ハロゲン化C−C10−アルキル基、C−C20−アリール基、C−C20−アルキルアリール基又はハロゲン化C−C20−アリール基である。)であり、又はLがトルエンスルホニル、トリフルオロアセチル、トリフルオロアセトキシル、トリフルオロメタン−スルホニル、ノナフルオロブタンスルホニル又は2,2,2−トリフルオロエタンスルホニル基であり、
    oが1〜4の整数であり、
    Zが2個のシクロペンタジエニル環の間の架橋構造要素であり、そしてvが1である。]
    で表される化合物である請求項1に記載の方法。
  3. 式(II)の化合物がラセミ形である、請求項2に記載の方法。
  4. 無機副生成物が式(I):
    Figure 2004527581
    [但し、
    が、元素周期表の第1族、第2族、第3族、第4族、第12族又は13族の金属であり、
    が、同一の又は異なるものであり、それぞれハロゲン原子又は半分が酸素であり、及び
    oがMの原子価に相当し、1、2、3又は4である。]
    で表される化合物である請求項1〜3の何れかに記載の方法。
  5. 工程A)の有機極性抽出剤が、該有機極性抽出剤の全体積に対して、60〜100容積%の1種以上の有機極性抽出用溶媒及び0〜40容積%の1種以上の有機非極性溶媒を含む請求項1〜4の何れかに記載の方法。
  6. 工程A)で使用される有機極性抽出剤が、プロトン性又は非プロトン性の有機溶媒、又はこれらの混合物である請求項1〜5の何れかに記載の方法。
  7. 使用される極性抽出剤が、アルコール、アミン、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、カルボン酸エステル、エーテル、ヘテロ芳香族化合物、カルボキシアミド、ニトリル、ハロ芳香族、ハロゲン化アルキル、及びニトロ化合物である請求項1〜6の何れかに記載の方法。
  8. 有機非極性抽出剤が、該有機非極性抽出剤の全体積に対して、60〜100容積%の1種以上の有機非極性抽出用溶媒及び0〜40容積%の1種以上の有機極性溶媒を含む請求項1〜7の何れかに記載の方法。
  9. 使用される非極性溶媒がアルカン又は芳香族炭化水素である請求項1〜8の何れかに記載の方法。
  10. 工程A)で使用される有機極性抽出剤がメタノール、エタノール、2−ブタノール、イソブタノール、アセトン、ジクロロメタン、ペンタン/メタノール、ペンタン/エタノール、ヘキサン/2−ブタノール、ヘプタン/イソブタノール、オクタン/アセトン、アセトン/水又はヘプタン/トルエン/イソブタノールである請求項1〜9の何れかに記載の方法。
  11. 工程A)の有機極性抽出剤がエタノール、イソブタノール、アセトン、ヘプタン/イソブタノール、ヘプタン/トルエン/イソブタノールである請求項2〜10の何れかに記載の方法。
  12. 特に工程B)から得られる式(II)で表されるメタロセンの有機リガンド組成物を含む液相を、工程D)で後処理し、そして式(IIa)
    Figure 2004527581
    [但し、Z、v、l、m、R15及びR16が請求項2の式(II)と同義である。]
    で表されるリガンド組成物又はこれらの二重結合異性体を、
    単離する請求項2〜11の何れかに記載の方法。
  13. 工程A)と工程B)が同時に行われ、液相に溶解されている固体が単離され、単離された固体が、工程A)とB)の溶媒を連続して使用することにより分別され、そして式(IIa)のリガンド組成物又はこの二重結合異性体が処理工程D)により第2の液相から単離される請求項2〜12の何れかに記載の方法。
JP2003500099A 2001-05-29 2002-05-18 メタロセンの製造における無機副生成物及び有機金属副生成物の濃度を低減させる方法及び使用される開始材料の経済的な回収方法 Expired - Fee Related JP4266812B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10126265A DE10126265A1 (de) 2001-05-29 2001-05-29 Verfahren zur Abreicherung von anorganischen Nebenprodukten und organometallischen Nebenprodukten bei der Herstellung von Metallocenen sowie der wirtschaftlichen Rückgewinnung der eingesetzten Edukte
PCT/EP2002/005513 WO2002096920A1 (en) 2001-05-29 2002-05-18 Reduction of the concentration of inorganic by-products and organometallic by-products in the preparation of metallocenes and economical recovery of the starting materials used

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004527581A true JP2004527581A (ja) 2004-09-09
JP2004527581A5 JP2004527581A5 (ja) 2008-05-01
JP4266812B2 JP4266812B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=7686601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003500099A Expired - Fee Related JP4266812B2 (ja) 2001-05-29 2002-05-18 メタロセンの製造における無機副生成物及び有機金属副生成物の濃度を低減させる方法及び使用される開始材料の経済的な回収方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7223878B2 (ja)
EP (1) EP1392710B1 (ja)
JP (1) JP4266812B2 (ja)
DE (2) DE10126265A1 (ja)
WO (1) WO2002096920A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10158656A1 (de) * 2001-11-30 2003-06-26 Basell Polyolefine Gmbh Organoübergangsmetallverbindung, Biscyclopentadienylligandsystem, Katalysatorsystem und Verfahren zur Herstellung von Polyolefinen
JP4288658B2 (ja) * 2003-03-31 2009-07-01 チッソ株式会社 メタロセン化合物、それを含む触媒を用いたオレフィン重合体の製造方法、および、該製造方法により製造されたオレフィン重合体
DE102005061326A1 (de) * 2005-12-20 2007-06-21 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur Herstellung von Metallocenen aus recycelten, substituierten Cyclopentadienylderivaten
EP2573091A1 (en) * 2011-09-23 2013-03-27 Lummus Novolen Technology Gmbh Process for recycling of free ligand from their corresponding metallocene complexes
US8962893B2 (en) 2012-08-28 2015-02-24 Rohm And Haas Electronic Materials Llc Organometallic compound purification
US9944665B2 (en) * 2013-12-19 2018-04-17 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Bridged bis(indenyl) transitional metal complexes, production, and use thereof

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0116319B1 (en) * 1983-02-09 1989-04-12 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing high purity metallic compound
ZA844157B (en) 1983-06-06 1986-01-29 Exxon Research Engineering Co Process and catalyst for polyolefin density and molecular weight control
US4752597A (en) 1985-12-12 1988-06-21 Exxon Chemical Patents Inc. New polymerization catalyst
IL85097A (en) 1987-01-30 1992-02-16 Exxon Chemical Patents Inc Catalysts based on derivatives of a bis(cyclopentadienyl)group ivb metal compound,their preparation and their use in polymerization processes
DE3742934A1 (de) 1987-12-18 1989-06-29 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung einer chiralen, stereorigiden metallocen-verbindung
DE3808268A1 (de) 1988-03-12 1989-09-21 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung eines 1-olefinpolymers
US5017714A (en) 1988-03-21 1991-05-21 Exxon Chemical Patents Inc. Silicon-bridged transition metal compounds
DE3907965A1 (de) 1989-03-11 1990-09-13 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung eines syndiotaktischen polyolefins
TW300901B (ja) 1991-08-26 1997-03-21 Hoechst Ag
EP0537686B1 (de) 1991-10-15 2005-01-12 Basell Polyolefine GmbH Verfahren zur Herstellung eines Olefinpolymers unter Verwendung von Metallocenen mit speziell substituierten Indenylliganden
TW309523B (ja) 1991-11-30 1997-07-01 Hoechst Ag
US5830821A (en) * 1991-11-30 1998-11-03 Targor Gmbh Process for olefin preparation using metallocenes having benzo-fused indenyl derivatives as ligands
DE59206948D1 (de) 1991-11-30 1996-09-26 Hoechst Ag Metallocene mit benzokondensierten Indenylderivaten als Liganden, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Katalysatoren
TW318184B (ja) 1991-11-30 1997-10-21 Hoechst Ag
TW294669B (ja) 1992-06-27 1997-01-01 Hoechst Ag
US5372980A (en) 1993-06-03 1994-12-13 Polysar Bimetallic metallocene alumoxane catalyst system and its use in the preparation of ethylene-alpha olefin and ethylene-alpha olefin-non-conjugated diolefin elastomers
FI945958A (fi) 1993-12-21 1995-06-22 Hoechst Ag Menetelmä polyolefiinien valmistamiseksi
FI945959A (fi) 1993-12-21 1995-06-22 Hoechst Ag Metalloseenejä ja niiden käyttö katalyytteinä
US5679814A (en) * 1995-12-11 1997-10-21 Albemarle Corporation Purification of metallocenes
DE19547247A1 (de) * 1995-12-18 1997-06-19 Hoechst Ag Verfahren zur Abreicherung von organometallischen Nebenprodukten in Produktgemischen
DE19547248A1 (de) * 1995-12-18 1997-06-19 Hoechst Ag Verfahren zur Abreichung von anorganischen Nebenprodukten
EP0780396B1 (de) * 1995-12-18 2002-10-02 Basell Polyolefine GmbH Verfahren zur Abreicherung von Nebenprodukten in Produktgemischen
CA2271861C (en) 1996-11-15 2007-09-04 Montell Technology Company B.V. Heterocyclic metallocenes and polymerization catalysts
EP1071690A1 (en) * 1998-04-16 2001-01-31 Albemarle Corporation Metallocene purification process

Also Published As

Publication number Publication date
EP1392710A1 (en) 2004-03-03
JP4266812B2 (ja) 2009-05-20
US7223878B2 (en) 2007-05-29
US20040176624A1 (en) 2004-09-09
DE10126265A1 (de) 2002-12-05
WO2002096920A1 (en) 2002-12-05
DE60223797D1 (de) 2008-01-10
EP1392710B1 (en) 2007-11-28
DE60223797T2 (de) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3419501B2 (ja) ビスインデニル型のブリッジドキラルメタロセン触媒の製法
JP4050803B2 (ja) 生成物混合物中の副生物の濃度を低下させる方法
JPH11501612A (ja) ansa−メタロセン触媒の合成
JP2001072695A (ja) 遷移金属化合物、配位子、触媒およびオレフィン重合に触媒を使用する方法
JP3694371B2 (ja) メタロセン化合物の新規な合成方法
JP2006298940A (ja) ジアリールヨードニウムフルオロアルキルスルホネート塩
JP4266812B2 (ja) メタロセンの製造における無機副生成物及び有機金属副生成物の濃度を低減させる方法及び使用される開始材料の経済的な回収方法
CA2144607C (en) Process for the synthesis of monomethylmetallocenes and dimethylmetallocenes and their solutions specifically for use in the polymerization of olefins
JP2004527581A5 (ja)
JPH11106392A (ja) ラセミ性アンサ−メタロセン錯体の製造方法
JP4454225B2 (ja) ラセミメタロセン錯体の製造方法
JP3443941B2 (ja) 架橋型メタロセン化合物およびその製造法
RU2333215C2 (ru) Получение частично гидрированных анса-металлоценовых комплексов
JP2012140421A (ja) 有機金属化合物の製造方法
DE19547247A1 (de) Verfahren zur Abreicherung von organometallischen Nebenprodukten in Produktgemischen
DE19547248A1 (de) Verfahren zur Abreichung von anorganischen Nebenprodukten
JP4564612B2 (ja) ラセミ体メタロセン化合物の製造方法
JP3713405B2 (ja) 架橋ジルコノセン化合物の製造方法
USRE38683E1 (en) Preparation of titanocenes
US6107501A (en) Synthesis of metallocenes and enrichment of their rac isomer
JPH11292891A (ja) メタロセン化合物の新規な合成方法
JPH11292890A (ja) 新規な有機遷移金属化合物
JP2001011087A (ja) メタロセン生成物混合物からのメタロセン化合物の精製方法
JP2001097989A (ja) メタロセン化合物の精製方法
JPH1045786A (ja) メタロセン化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20071221

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080110

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080129

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080205

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees