JP2004526540A - 液体状および粉末状薬剤のための定量投与デバイス - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本出願は、2001年4月26日に提出された、米国仮出願番号60/286,634の利益を請求し、その教示を参照によって本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、医療用薬剤または薬などの、精細に分割された材料を口腔、鼻または局所に投与するための改良型のデバイスに関する。より具体的には、本発明は、促進剤を収容するエアゾールキャニスタを使用することによって、使用者の口または鼻に薬剤を投与するデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
ある呼吸器系の病気は、薬剤を直接に適用する治療によって効果が現れることで知られている。このような薬剤の多くは、たとえば乾燥粉末の形態で、精細に分割された材料として最も容易に使用することができる。その投与は、精細に分割された材料を鼻または口を通して噴霧することによって最も便利に達成することができる。この結果、その効用が必要とされる所望の部位に薬剤が確実に適用されると、薬剤がより良く使用されることになる。このため、極めて微少量の治療剤が、他の手段によって投与される一層大量の治療材と等しく効果的であり、望ましくない副作用の発生率を顕著に減少させることがよくある。また、この形態の治療剤を、呼吸器系の疾患以外の疾患の治療のために、たとえばインシュリンなどの計画的に吸収される薬剤の投与に使用することができる。薬が、気道の極めて広い表面積上に堆積すると、極めて迅速に血液系に吸収される。したがって、この適用方法は、注射、タブレットその他の従来型の手段による投与に取って替わり得る。
【0004】
精細に分割された材料を投与するための様々な吸入デバイスが、当技術分野で知られている。たとえば、米国特許第4,240,418号明細書は、精細に分割された材料の容器が、材料を容器から当該デバイスのディスペンサ部に重力によって至らしめ、もって、薬剤が分配されるデバイスの投与領域へ渡すことができるように位置決めされている吸入デバイスを開示している。したがって、これらのデバイスには、使用に際して、精細に分割された材料が重力によって収集プレートへ通過し、分配の前にそこから出ないようにデバイスを特定の位置に維持しなければならないという不利点がある。このようなデバイスはまた、精細に分割された材料の比較的大きな荷重の自由落下との干渉を防止するため、大きな分配通路を必要とする。
【0005】
他の知られている吸入デバイスは、精細に分割された材料を出すためにチャンバ内への空気流を分流するためのデフレクタ(米国特許第4,098,273号明細書)または中空のチューブ(米国特許第3,938,516号明細書)を組み込んでいる。それによって、精細に分割された材料を分散させるための相当な空気流が必要となる。このような相当な空気流を生じさせるのに十分な吸入は、ある使用者、たとえば喘息患者には困難である。また、このようなデバイスでは、分配後に容器内に残された精細に分割された材料の残留量のばらつきが避けられないため、投与量がいくぶん不正確になると考えられている。
【0006】
既知の吸入デバイスには、精細に分割された材料を分配するために振動する部材を使用し、そのため、デバイスが複雑となり、サイズ大きくなっているものもある。たとえば、米国特許第3,948,264号明細書は、振動装置を駆動するためのバッテリを使用している。他のデバイスは、精細に分割された材料を分配するための、息で振動が駆動される得る部材を組み込んでいる。たとえば、空気流内で振動して精細に分割された材料を分配する部材を備えるデバイスについては米国特許第3,888,253号明細書および4,995,385号明細書を参照のこと。さらに、精細に分割された材料の容器を高速回転させ、それによって遠心力により材料を投げ出すため、息で駆動されるプロペラデバイスを使用しているデバイスもある。例えば米国特許第3,507,277号明細書を参照のこと。このようなデバイスを駆動するためには比較的高速の空気流が必要であり、このことは、呼吸系に障害のある使用者にとっては再び問題となる。
【0007】
たいていの粉末に含まれる湿気は、凝塊形成および凝集を生じさせ、それによって、精細に分割された材料の分割および分散(材料の効果的な分散に重要なステップ)を妨げる。しかし、多くの知られているデバイスが動作する方式は、精細に分割された材料の容器の密封を不可能にする。さらに他の知られているデバイスでは、精細に分割された材料のための容器は、大気中の湿気の影響を受けやすいゼラチンカプセルである。
【0008】
最近、促進剤と薬の混合物を収容するエアゾールキャニスタを備える吸入デバイスが開発された(例えば米国特許第6,126,919号明細書、第6,120,752号明細書および第6,054,488号明細書参照)。ある薬は、促進剤とうまく混合することができない。また、このような混合は、しばしば薬の凝塊形成、構成要素の劣化、化学的不安定性、および保存寿命の制限という結果になる。これらの不都合を解決する試みとして、たとえば、助溶剤、界面活性剤および分散剤などの添加剤がしばしば添加される。その結果、混ぜ物の無い薬剤が投与されないこととなる。また、このようなデバイスでは、使用のたびに、デバイスを強く振って、薬、助溶剤、界面活性剤、分散剤および他の構成要素が、促進剤内に確実に浮遊するようにし、また構成要素の一様な混合を可能とすることが必要である。さらに、このようなデバイスでは、薬剤が尽きる前に使用者がデバイスを補充できるように、どのくらいの薬剤が使用されたかについて記録を取っておくことが重要である。これを行う方法の1つとして、使用者が、デバイス上に交換日時を記録することがある。補充日時を算出するために、使用者は、デバイスごとのひと吹きできる回数を(しばしば、この回数はデバイスに印刷されている)1日に使用者がひと吹きする回数で割らなければならない。結果として得られる数は、デバイスを何日使用できるかを表す。使用者は、次いで、あと何日で補充しなければならないかを予めを算定する。しかし、このプロセスは面倒であり、ひと吹きする回数が多い日や少ない日を考慮しないため、しばしば不正確である。
【0009】
ますます少量で使用することができる、新しい、より多くの効力のある薬が絶えず開発されている。多くの例では、精細に分割された材料のための既知の吸入デバイスは、かなりの量の充填剤を追加しなくては、そのような少量の投与をすることはできない。たとえば副作用の可能性を低減させるためには、このような充填剤を最小限にすることは極めて望ましい。
【0010】
精細に分割された材料を投与するための現在知られているデバイスには、特に、不正確な投与、密封された容器から直接投与することが不可能であること、薬剤の凝塊形成および凝集、薬剤の保存寿命の減少、化学的不安定性、少量の薬剤を混ざり物なしに投与することが不可能であること、使用のために良好な調整が必要であること、使用者側での高い呼吸を要求すること、薬剤の定着を防止するためにデバイスを振る必要があること、大きさのため持ち運びが制限されること、どのくらいの薬剤が使用され、どのくらいのが残存しているのかの記録を取っておくことが困難であること、および設計の複雑さという不利点があることがわかる。したがって、これらの替わりとなる吸入デバイスが求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、従来技術のデバイスの多くの不都合を低減または克服する、薬剤および薬などの薬剤の口腔または鼻から投与するための新規なデバイスを提供する。より具体的には、本発明は、促進剤を収容しているエアゾールキャニスタを用いて薬剤を使用者の口または鼻に投与するデバイスに関する。特に、本発明は、薬剤および促進剤が、たとえば別個の容器または区画内で分離した状態に維持され、駆動の瞬間に混合される、デバイスを提供する。投与デバイスはまた、たとえば眼および耳などの他の部位へ薬剤を投与するための有益な効果を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本明細書で使用されるように、促進剤は圧縮ガスおよび液化ガスの両方を含んでいる。しかし、いくつかの実施形態では、液化するために圧縮ガスよりも低い圧力が必要である液化ガスが、圧縮ガスよりも好ましい。
【0013】
例示的な実施形態では、投与デバイスは、第1の端部にエアゾールキャニスタを有し、使用者の口または鼻へ挿入するための第2の端部を有する本体部材を備える。エアゾールキャニスタと第2の端部の間で本体部材内に収容された容器の中に薬剤が入っている。容器内の薬剤を促進剤に曝すための機構が更に設けられている。好ましい実施形態では、この機構は、エアゾールキャニスタと容器の間の本体部材内に収容されている、針または刃などの穿刺部材である。好ましくは、当該機構は本体部材内で移動できる。使用中、この機構、たとえば穿刺部材または刃は、容器内の薬剤と整列され、容器の方へ容器を通って移動する。薬剤は、その後、エアゾールキャニスタの駆動によって吐出される促進剤によって使用者の口または鼻へ投与される。促進剤は、薬剤を捕捉し、第2の端部を通って使用者の口または鼻の中に分散させる。好ましくは、促進剤は、薬剤を実質上完全に分散させるように十分な力で吐出され、使用者が吸入した後は、薬剤は使用者の肺の方へと向っていく。
【0014】
特に好ましい実施形態では、エアゾールキャニスタは本体部材内で可動であり、上記の機構は、エアゾールキャニスタが本体部材内の容器の方へ動くとき、穿刺部材も同様に、容器の方へ容器を通って移動する、エアゾールキャニスタと結合した穿刺部材である。エアゾールキャニスタが容器の方へ容器を通って移動するとき、エアゾールキャニスタは、好ましくは、促進剤を吐出するためにエアゾールキャニスタを駆動する止め部または類似の機構に突き当たる。
【0015】
更に別の好ましい実施形態では、機構は、容器を穿刺し、容器を通過する穿刺部材であり、少なくとも中空の先端部分を有する針の形態を備える。中空の先端部分が容器を穿刺し、容器を通過するとき、薬剤は穿刺部材の中空部分内に取り出され、本体部材の第2の端部の方へ運ばれる。エアゾールキャニスタから吐出される促進剤が、その後薬剤を針から第2の端部を通過させて使用者の口または鼻の中へと押し出す。
【0016】
好ましくは、穿刺部材は、その長さに沿って実質上中空であるように設計されている。このように、穿刺部材がエアゾールキャニスタと整列するとき、エアゾールキャニスタから吐出された促進剤は穿刺部材の中を通過する。促進剤が穿刺部材を通って移動すると、促進剤は、穿刺部材内で取り出された薬剤と出会い、薬剤を穿刺部材から使用者の口または鼻の中へと分散させる。
【0017】
中空の針の断面形状は制限されていない。例えば、中空の針は、円形、楕円形、正方形、三角形またはその他の断面形状を有することができる。好ましい一実施形態では、針は、中空部分が、正確な量の薬剤を収容し、取り出すようなサイズにされるように設計される。たとえば、中空部分の断面積は、より多くの薬剤を収容するように大きく、またはより少ない薬剤を収容するように小さく作製することができる。
【0018】
好ましくは、中空の針は、針の断面積が、薬剤を収容している容器の部分の断面積と実質上同じであるように寸法付けられ、それによって容器内の薬剤のいかなる残留量もが最小とされる。
【0019】
別の好ましい実施形態では、機構は、中実の針の形態を有する穿刺部材である。この実施形態では、針が容器を通って移動するとき、針は容器内の薬剤を取り出し、薬剤を容器を通して本体部材の第2の端部の方へ押しやる。その後、薬剤はエアゾールキャニスタの駆動によって吐出される促進剤によって使用者の口または鼻へ投与される。促進剤は、薬剤を取り出し、第2の端部を通って使用者の口または鼻の中に分散させる。好ましくは、促進剤は、薬剤を実質上完全に分散させるのに十分な力で吐出され、使用者により吸入されると、薬剤は使用者の肺の方へ向かっていく。
【0020】
中実の針の断面形状は制限されない。中実の針は、例えば、円形、楕円形、正方形、三角形またはその他の断面形状を有することができる。好ましくは、中実の針は、針の断面積が、薬剤を収容している容器の部分の断面積と実質上同じであるように寸法付けられ、それによって容器内の薬剤のいかなる残留量もが最小とされる。
【0021】
中実の針が、薬剤を収容している容器の部分の断面積と実質上同じである断面積を有するよう寸法付けられた実施形態では、デバイス内にバイパス通路が設けられていると好ましい。たとえば、エアゾールキャニスタから吐出された促進剤が1つまたは複数のバイパス通路を通って、促進剤が薬剤を捕捉して使用者の口または鼻に分散させる本体部材の第2の端部へ通過するように、1つまたは複数のバイパス通路が、薬剤を収容している容器の部分の周囲に形成されてもよい。バイパス通路は、たとえば、機構が中空の針である他の実施形態にも設けられても良い。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態では、中実または中空の針は、促進剤の少なくとも一部が薬剤を収容している容器の部分では針の周囲の通って吐出されることができるように、薬剤を収容している容器の部分の断面積よりも小さい断面積を有するように寸法付けられてもよい。この実施形態では、バイパス通路を、更に多くの量の促進剤を吐出することができるように追加の通路を設けることもできる。したがって、促進剤は、薬剤を収容している容器の部分と(たとえば針の周囲および中空の針を通って)、バイパス通路との両方を通って吐出されてもよい。
【0023】
別の実施形態では、穿刺部材は、薬剤を収容している容器の部分の断面積よりも小さい断面積を有する刃の形態である。刃が容器を穿刺すると、薬剤を収容している容器を通る開口が形成される。促進剤が、その後、刃の周囲および刃によって形成された開口を通って吐出され、それによって、薬剤が容器から第2の端部を通って使用者の口または鼻へと押し出される。一実施形態では、容器内の薬剤は、容器の穿刺を容易にし、容器を更に開くために、たとえばプラスチックまたは金属フィルムなどの従来の穿刺可能な材料によって、容器の最上部および/または底部で密封される。このようにして、促進剤が刃によって形成された開口を通り抜けるように刃の周囲へ圧力をかけると、促進剤により、刃によって形成された開口を包囲する穿刺可能な材料へかかる力が穿刺可能な材料を更に開き、薬剤を容器から出すのを助ける。この場合、容器内の薬剤の全部ではなくとも大部分が吐出されることになる。
【0024】
この刃を備える実施形態では、更に多くの量の促進剤を吐出することができる追加の通路となるバイパス通路をも設けることができる。このようにして、促進剤を、薬剤を収容している容器の部分における刃の周囲と、バイパス通路との両方を通って吐出することができる。
【0025】
好ましくは、投与デバイスは、正確な量の薬剤を投与するように設計されている。このことは、たとえば、薬剤を収容する容器の部分を正確な量の薬剤を収容するように寸法付けることによって達成される。たとえば、容器または薬剤を収容する容器の部分の厚さおよび/または断面積は、より多くの薬剤を保持するように増加させ、またはより少ない薬剤を保持するように減少させることができる。このことはまた、たとえば穿刺部材の中空部分を特定の量の薬剤を収容するように寸法付けることによって達成することができる。
【0026】
本発明は、現在入手可能な投与デバイスに付随する不利益を軽減し、ある例では除去する、投与デバイスおよび使用方法を提供する。たとえば、本投与デバイスおよび使用方法は、正確な量の薬剤を効果的に投与することができ、薬剤の凝塊形成および凝集を防止し、使用が容易であり、使用者の必要吸入量を最低限とし、充填剤を使用することなく少量の薬剤を投与することが可能である。
【0027】
さらに、エアゾールキャニスタ内で薬剤を促進剤と混合するデバイスとは対照的に、本デバイスは、薬剤は投薬されるまで促進剤と接触する必要がない。したがって、薬剤は実質上純粋な形状で提供されることができる。このため、薬剤の化学的安定性が促進剤との接触によって損なわれることはなく、薬剤の保存寿命がこの方式で減少することはない。また、薬剤の固着を防止するために使用前にデバイスを良く振る必要もない。
【0028】
本発明の好ましい実施形態では、促進剤内で混合された多量の薬剤が提供されるのではなく、薬剤は、適量が個別に密封され収容される容器で提供される。したがって、使用者は、従来のエアゾールキャニスタ投与デバイスのように、どのくらいの量の薬剤がデバイス内に残存しているのかを算定するためにデバイスの使用記録を取っておく必要はない。本デバイスの使用者は、単に、デバイスを使用し、使用のたびに、薬剤を収容している容器を1回分の容器と交換するだけである。また、1回分の量をそれぞれ収容している複数の区画を有する多数回分の量の容器では、使用者は、単に、どのくらいの量が使用され、どのくらいの量が残存しているかを見るために、いくつの区画が穿刺されたのかを知るために容器を見る必要があるだけである。このようにして、残りの使用回数を誤って算定する可能性は除去され、使用者は、残存量がなかったり、または思ったよりも少ない量しか残っていないにも拘らず、投与デバイスを持ち歩くといった危険性を回避することができる。本発明の他の態様および実施形態を以下で説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の投与デバイスは、口腔投与のために構成されたデバイスにより、本明細書で主に図示され、説明されているが、このようなデバイスを鼻その他の体の部位のために構成できることは当業者なら理解されよう。また、本発明のデバイスは、穿刺部材、特に中空の針の形態の機構を有するデバイスを用いて本明細書で主に図示され、説明されているが、このようなデバイスは中実の針および刃などの他の形態の機構を有するように構成されてもよいことを当業者なら理解されよう。
【0030】
同一の部品に同一の符号が付けられている様々な図面を参照すると、本発明による投与デバイス1の様々な図が、図1〜18Eに示されている。
【0031】
図1に示すように、投与デバイス1は、第1の端部4および第2の端部6を有する本体部材2を備える。促進剤を収容しているエアゾールキャニスタ8が、本体部材2の第1の端部4に配置されている。第2の端部6は、使用者の口または鼻の中に挿入するように設計されている。薬剤を中に含む容器10が、エアゾールキャニスタ8と第2の端部6の間の本体部材2内にさらに収容されている。投与デバイスは、容器10内の薬剤を促進剤に曝すための機構を更に備える。好ましい実施形態では、その機構は、容器10とエアゾールキャニスタ8の間の本体部材2内に好ましくは位置決めされた、針または刃などの穿刺部材12である。穿刺部材12は、本体部材2内を移動可能であり、容器10を穿刺し、容器10を通過するように移動することができる。容器10内の薬剤は、エアゾールキャニスタ8の駆動によって使用者の口または鼻へ投与される。エアゾールキャニスタ8の駆動により、促進剤がエアゾールキャニスタ8から薬剤に向かって吐出し、ノズル27から第2の端部6内および使用者の口または鼻の中へと当該薬剤を分散させる。
【0032】
本体部材2は、いかなる便利な形状であってもよい。図1に示すように、本体部材2は、上側部分14および下側部分16で形成されてもよく、下側部分16は当技術分野で従来からあるように上側部分14の底部から所定の角度で延びている。たとえば、従来型のデバイスは、上側部分と下側部分の間の角度が約110°から約115°の範囲となるように形成されている。このような角度構成は、促進剤および薬剤を所望の治療位置へ方向付ける助けとなることが知られており、これにより、デバイスを快適に容易に使用することができる。もちろん、本体部分2の形状は、このような構成に限定されず、他の本体部分2の形状が使用されてもよい。
【0033】
好ましい実施形態では、下側部分16は、上側部分14からある角度で延びており、ヒンジ、またはたとえば上側部分14および下側部分16上の対応するねじ付き部分などの、その他の締結手段18を介して上側部分14に接続され、下側部分16を上側部分14から分離することを可能にしている。本体部材2の内部へのアクセスを提供するために、および/または本体部材2内に収容された容器10の容易な挿入および取外しを可能にするために有用である他のいかなるタイプの機構も使用することができる。
【0034】
図1および2に示す実施形態では、保持部材20が、デバイス内の定位置に容器10を保持するために、本体部材2内に装着されている。たとえば、保持部材20は、図1に示すように下側部分16内に装着することができ、それによって、本体部材2の下側部分16が、たとえば、ヒンジまたはその他の締結手段に沿って開いて上側部分14から分離すべく下側部分16を揺動させると、保持部材20も同様に下側部分16とともに揺動し、容器10を取外し交換するための容易なアクセスが提供される。
【0035】
容器10は、いかなる便利な形状であってもよい。図6および11A〜Bに示す実施形態では、容器10は円筒形である。図12A〜Cに示す実施形態では、容器10は細長い。また、容器10は単一または多数の区画に分かれていても良い。
【0036】
図1に示す実施形態では、保持部材20は、使用中、容器10を固定保持し、垂直方向、水平方向および回転方向の運動を防止するように設計されている。したがって、たとえば、保持部材20は、図8Bに示すように、容器10とぴったり嵌合するようなサイズおよび形状にされた開口34を有するように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、容器10は、保持部材20の開口34内にパチリと音を立てて嵌まり込む(スナップフィットする)。いくつかの実施形態では、保持部材20は、容器10内の1つまたは複数の溝36または突起38に対応する1つまたは複数の突起35または溝37を備える開口34を有し、それによって容器10は、たとえば図8C〜Dに示すように、容器10の溝36または突起38が保持部材20の開口34内の突起35または溝37と係合して、開口34内に配置される。
【0037】
容器10および保持部材20は、好ましくは、容器10が保持部材20の開口34内に挿入されるとき、容器10が、エアゾールキャニスタ8および穿刺部材12またはその他の機構と並べて自動的に位置決めされるようなサイズおよび形状にされている。好ましい実施形態では、容器10は、たとえば図11A〜Bに示すように、上下左右対称であるように設計され、それによって容器10は、左端揃え、右端揃え、上向きまたは右向きに迅速かつ容易に開口34内に挿入することができる。また、容器10は、たとえば、図8C〜Dに示すように上向きに正確に挿入されるように設計されてもよい。正確な挿入を確実にするために、たとえば、上端部は、容器10が嵌合しないようにして、よって、下向きに挿入することができないように、開口10よりも大きなサイズにすることができる。正確な挿入を確実に実現するために別の方法は、容器10上に、正しい挿入方向を示すあるタイプの指標、例えば矢印などを設けることができる。
【0038】
別の実施形態では、引き出し状または同様の機構が、たとえば引き出されて、または揺動して開き、それによって、容器10の挿入または交換のための本体部材内部へのアクセスを提供するように、引き出し状または同様の機構40を本体部材2内に設けてもよい。好ましい一実施形態では、たとえば、図13に示すように、引き出し状の部材40は、引き出し状の部材40が引き出されたとき、容器10がその上に配置される保持機構として設計された底部表面を有し、引き出し状の部材40が本体部材内に戻されたとき、容器10が使用のための位置決めをされるように、本体部材2に挿入されてよく、または引き出されてよい。好ましくは、保持部材20と同様に、引き出し状または同様の機構40は、使用中、容器10を固定保持し、垂直方向、水平方向および回転方向の運動を防止するように設計されている。したがって、引き出し状または同様の機構40は、保持部材20と同様に、保持部材20について上述したような開口42を備えてもよい。容器10および引き出し状または同様の機構40は、好ましくは、容器10が引き出し状または同様の機構40内に挿入されるとき、容器10が、エアゾールキャニスタ8および穿刺部材12またはその他の機構と配列して自動的に位置決めされるように寸法付けられ形作られる。好ましい実施形態では、容器10は、左端揃え、右端揃え、上向きまたは下向きに引き出し状または同様の機構40内に挿入することができる。また、容器10は、たとえば、上向きに正確に挿入されるように設計されてもよい。正確な挿入を確実にするために、たとえば、上端部は、容器10が嵌合しないようにして、よって、下向きに挿入することができないように、引き出し状の部材40内の開口42よりも大きなサイズにすることができる。正確な挿入を確実に実現する別の方法は、容器10上に、正しい挿入方向を示すあるタイプの指標、例えば矢印などを設けることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の安定化部材46がたとえば図13Aおよび14Bに示すように本体部材2内に配置され、使用中、引き出し状または同様の機構40がデバイス内に挿入されたときには、引き出し状または同様の機構40が安定化部材上および/または間に載置され、引き出し状または同様の機構40の垂直方向運動が防止される。たとえば、図13Aに示すように垂直方向に延びる安定化部材46は、機構40が、挿入されたとき安定化部材46上に載置され、垂直方向の運動を防止するように位置決めされている。別の実施形態では、図14Bに示すように、1つまたは複数の水平方向に延びる安定化部材46を、機構40または細長い容器10が、挿入されたとき水平方向に延びる安定化部材46の上または間に載置されるように、スロット44の周囲に配置することができる。これらの安定化部材46は、たとえば図14Bに示すように引き出し状の部材40の一部の長さに沿って延びるか、またはたとえば図14Cに示すように引き出し状の部材40の全長に沿って延びることができる。安定化部材46が、薬剤を収容している容器10の区画22に沿って延びるとき、内腔48は、安定化部材46に配置され、穿刺部材12、促進剤および薬剤が、たとえば図14Aに示すように、それを通って通過することができる。水平方向に延びる安定化部材46は、引き出し状または同様の機構40が使用中水平方向に運動するのを防止する。
【0039】
さらに別の実施形態では、容器10を保持するための引き出し状または同様の機構40を提供するのではなく、スロット44が本体部材2内に配置され、容器10が引き出し状の部材のようにスロット44内外に滑動するように設計されている。たとえば、図12A〜Cに示すように、容器10は、容器10がスロット44に挿入されたとき、確実に保持されて、垂直方向、水平方向および回転方向の運動が妨げられるように、引き出し状の部材に酷似した細長い形状にすることができ、スロット44は容器10のサイズおよび形状に応じたサイズおよび形状にされる。容器10は、好ましくは、容器10がスロット44内に挿入されるとき、容器10が、エアゾールキャニスタ8および穿刺部材12またはその他の機構と整列して自動的に位置決めされるようなサイズおよび形状にされている。たとえば、図14A〜Bに示すように、容器10を細長い形状にして、取外しおよび交換を容易に行うために、スロット44内に挿入したときに、容器10の一方の端部の少なくとも一部がスロットまたは開口の外部に残るようすることができる。好ましい実施形態では、容器10は、左端揃え、右端揃え、上向きまたは右向きに迅速かつ容易に開口34内に挿入することができるように、上下左右対称であるように設計される。また、容器10は、左端揃えで正確に挿入されるように設計することができる。正確な挿入を確実にするために、たとえば、右端部は、容器10が嵌合できないようにして、第1端部にうまく挿入できないように、スロットまたは開口よりも大きなサイズにすることができる。正確な挿入を確実に実現するために別の方法は、容器10上に、正しい挿入方向を示すあるタイプの指標、例えば矢印などを設けることができる。また、容器10は、上向きに正確に挿入されるように設計することができる。同様にして、容器は容器10を下向きに挿入を防止し、正しい挿入方向を示すあるタイプの指標を設けることができる。引き出し状または同様の機構40と同様に、容器10がスロット44の内外に滑動する引き出し状の形態であるとき、1つまたは複数の安定部材46は、好ましくは、たとえば図14A〜Bに示すように、容器10をデバイス内に挿入したとき、容器10が上および/または間に載置されて使用中に垂直方向に運動しないようにすることができるよう本体部材2内に位置決めされる。たとえば、図14Aに示すように、垂直方向に延びる安定化部材46が、容器10が、挿入されたとき安定化部材46の上に載り、垂直方向の運動を防止するように位置決めされている。別の実施形態では、図14Bに示すように、1つまたは複数の水平方向に延びる安定化部材46を、容器10が、挿入されたとき、1つまたは複数の水平方向に延びる安定化部材46の上または間に載置され、引き出し状または同様の機構40が使用中に水平方向に運動するのを防止することができるように、スロット44の周囲に配置することができる。これらの安定化部材46は、たとえば図14Bに示すように容器10の一部分の長さに沿って延びることができ、またはたとえば図2、7、8A〜D、13A、14Bおよび15A〜Bに示すように、引き出し状の部材40の全長に沿って延びることができる。安定化部材46が、薬剤を収容している容器10の区画22に沿って延びるとき、内腔48は、安定化部材46内に配置され、穿刺部材12、促進剤および薬剤が、たとえば図14Aに示すように、安定化部材46を通過することができる。
【0040】
薬剤を収容している容器10は、エアゾールキャニスタ8と第2の端部6の間の本体部材内2に配置される。容器10は、上端部11および底端部13を有し、容器10は、穿刺部材12が容器10を穿刺してそれを通過するとき、上端部11を通過し、次に底端部13を通過するように本体部材2内に収容されている。
【0041】
一実施形態では、図8、11Aおよび11Bに最も良く示されているように、容器10は、薬剤を収容している1つまたは複数の区画22、22aを有する。1つまたは複数の区画22、22aは、円筒形の形状で示されている。しかし、1つまたは複数の区画22、22aの形状は特に限定されない。
【0042】
たとえば、一実施形態では、図8および11Aに示すように、容器10は、円筒形の形状であり、薬剤を収容している単一の中央区画22aを有してもよい。この実施形態では、容器10は、中央区画22aが穿刺部材12の移動経路と直接並ぶように本体部材2内で位置決めされている。しかし、薬剤を収容している容器10の部分は、薬剤を含む区画22、22aが穿刺部材12の移動経路に沿う限り、容器10の中央にある必要はない。
【0043】
別の実施形態では、図11Bに示すように、薬剤を収容している容器10の単一の中央区画22aを有するのではなく、薬剤容器10内の複数の区画22が、単一の容器10についての複数回分の薬剤をそれぞれ有するように薬剤を含んでもよい。このようにして、所定のサイズの容器10は、使用時の特定の薬剤の必要量に応じて、様々な数の単一の量を含むことができる。このようにして、本発明による吸入デバイスは、様々な用途を有することができる。
【0044】
複数の区画22を有する容器10は、好ましくは、容器10が回転または位置決めされて区画22のそれぞれが穿刺部材12と整列するように、本体部材2内に装着される。たとえば、一実施形態では、容器10は、円の中に位置決めされた複数の区画22を備えるディスク様の形状である(図11B参照)。この実施形態では、容器10は、使用者が、区画10を簡単に回転させることによって各区画22を穿刺部材12と並べることを可能にするように、本体部材2内に好ましくは回転自在に装着される。同様に、たとえば、容器10は、ピンまたは同様の機構(図示せず)上に回転自在かつ中央に配置されてもよい。容器10は、従来型のロッキング手段(図示せず)を更に備えても良く、これによれば、回転中に、容器10は、その区画22が穿刺部材12の移動経路と整列して配置されるたびに定位置にロックされ、それによって各単一量が分配のために準備される。容器10は、機械的に回転されるようにしても良いし、または手動で回転されるようにしてもよい。薬剤容器10のその他の設計として、たとえば、自動兵器用のカートリッジベルトに見られるような、剛性のまたは可撓性のロール内に設けられた複数の区画ストリップなどが使用される。容器10が、スロット44の内外の位置に滑動される細長い引き出しの形態である実施形態では、複数の区画22を並置することができ、容器10は、各区画22から薬剤を投与するために様々な深さとなるように、スロット内に滑動する。この実施形態では、容器10は好ましくは従来型のロッキング手段(図示せず)を備え、これにより、容器10は、その区画22が穿刺部材12の移動経路と整列されるたびに定位置にロックされ、それによって各単一量が分配のために準備される。
【0045】
また、薬剤を収容している容器10の1つまたは複数の区画22、22aを使用するのではなく、容器10の全体を中空にして、必要に応じて薬剤を収容してもよい。
【0046】
容器10は、通常、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセタール、ABSなどの従来型の成形プラスチック製である。しかし、当業者に知られているその他の従来型の材料が使用されてもよい。
【0047】
一実施形態では、薬剤を収容している容器10の部分は、使用者に正確な量の薬剤を提供するようなサイズにされてもよい。たとえば、一実施形態では、薬剤は、特定の直径および/または高さを有する1つまたは複数の区画22、22a内に収容される。区画22、22aの直径および/または高さが増加すると、より多くの薬剤を区画22、22a内に含むことができる。
【0048】
本発明で使用するための区画22、22aは、当業者に周知の方法を用いて、従来型の穿刺可能な材料で上端部11および下端部13で密封することができる。このような実施形態では、穿刺可能な材料の厚さは、好ましくは、約0.004インチ(0.102mm)と同程度であり、より好ましくは、約0.001インチ(0.0254mm)から約0.003インチ(0.076mm)の間であり、より好ましくは、約0.001インチ(0.0254mm)から約0.0015インチ(0.038mm)の間である。このような穿刺材料に望まれる特性は、穿刺中の引裂を避けるための高い引張強度であり、通過する湿気に対する抵抗力である。好ましい一実施形態では、片側に熱活性型接着剤を有するポリエステルフィルムが、容器10を密封するために使用される。ポリエステルが好ましいが、アルミホイル、ポリオレフィンおよびポリプロピレンなどの当技術分野で知られているその他のフィルムを採用してもよい。特に好ましい実施形態では、アルミホイルと、プラスチックフィルムなどの高い引張強度の材料の積層が使用される。たとえば、シールは、アルミニウムの1つまたは複数の層および、ポリエステル、ポリオレフィンおよび/またはポリプロピレンフィルムの1つまたは複数の層で製造された多層シールであってもよい。このような実施形態では、アルミホイル層は、容器内の薬剤を湿気や他の外部要素から保護するバリアを提供し、プラスチック層は、追加の強度を提供し、容易に穿刺可能なアルミニウム層の不慮の穿刺を防止し、また、穿刺部材12がシールを通過するとき、シールが容器から完全に脱着することを防止するのを助ける。たとえば、一実施形態では、最外層がアルミニウム箔層であり、その上に内側ポリエステル層が積層されている。ポリエステル層上の熱活性型接着剤が、シールを容器10に固定する。また、容器10全体、または容器10の上端部11および底端部13全体を、穿刺可能な材料で製造することもできる。
【0049】
このような実施形態における容器10の製造について説明すると、容器10は、通常、最初に一方の側11または13が穿刺可能な密封材料で密封される。次に薬剤が容器10に加えられ、次に容器10のもう一方の側13または11が穿刺可能な密封材料で密封される。
【0050】
薬剤は、単一構成要素のタイプでも構成要素の混合物でもよい。好ましくは、薬剤は1つまたは複数の薬剤および薬品から選択される。薬剤と混合可能であり、安定性に悪い影響与えないならば、薬剤は、必要に応じて、芳香剤、界面活性剤、水、アルコールまたはその他の溶剤を含んでもよい。
【0051】
薬剤は、液体の形態であっても、精細に分割された粒子の形態であってもよい。一実施形態では、薬剤は、約1ミクロンから約50ミクロン、より好ましくは、約2ミクロンから約50ミクロンの範囲の直径を有する精細に分割された粒子の形態である。いくつかの実施形態では、薬剤は、たとえば薬剤が極めて少量で投与されなければならない場合、たとえばその中で安定であり、薬剤の量を希釈することができる、水または別の溶剤に溶かすことができる。また、薬剤を安定に維持でき希釈できる材料(たとえば粉末または粒子状の材料)の内に薬剤を分散させることができる。
【0052】
好ましくは、デバイスが使用される特定の状態のために医薬的に効果的な量で薬剤が提供される。たとえば、一実施形態では、デバイスは、気管支喘息などの呼吸疾患を治療するために使用され、薬剤は、約5μgから約30mg、より好ましくは、約10μgから約20mgの範囲の量で提供される。
【0053】
本発明のデバイスは、様々な状態を系統的に治療するために使用することができる様々な薬剤を投与できる。一例として、このデバイスを使用して治療することができるいくつかの疾患は、気管支喘息、糖尿病、膵膿胞性繊維症を含むが、これらに限定されない。このようにして、薬剤は、これらの疾患を治療するために使用される様々な薬剤を含むことができる。たとえば、気管支喘息を治療するために使用されるいくつかの従来型の薬剤は、アルブテロール、セレベント、フロベント、ベントリン、シングレア、ミッシング、アズマコート、パルミコート、アコレート、プロベンチルよびアトロベントを含む。これらおよびその他の疾患を治療するために使用される薬剤は、本発明によって系統的に使用することができる。
【0054】
一実施形態では、薬剤は、2つ以上の構成要素を混合物として容器10内に備えることができる。しかし、ある構成要素を一緒に混合することによって、その混合物の保存寿命が減少する場合もある。したがって、促進剤の1回の使用または噴射で構成要素の混合物を投与することが望まれる別の実施形態では、2つ以上の薬剤が使用されるまで互いに分離される容器10を提供することが好ましい。たとえば、たとえば穿刺可能な材料によって分離された薬剤層を備える容器10を提供することによって、このことが達成されてもよい。したがって、一実施形態では、容器10は、その底端部13に穿刺可能な材料の層、次に薬剤の層、次に別の穿刺可能な材料の層、次に別の薬剤の層を、以下同様に有し、最後に上端部11を穿刺可能な材料の層で密封する。このような実施形態では、穿刺部材12が容器10を通過するに際し、穿刺部材12が、上端部11で穿刺可能な材料を穿刺し、第1の薬剤を通過し、別の穿刺可能な材料の層を穿刺し、第2の薬剤を通過する。穿刺部材12が底端部13の穿刺可能な材料を通って容器10から出るまで以下同様である。このようにして、促進剤が吐出されて、複数の薬剤を捕捉し、薬剤混合物を使用者に投与する。
【0055】
このような実施形態における容器10の製造については、容器10は、まず一方の側11または13が穿刺可能な密封材料によって密封される。次に第1の薬剤が容器10に付加される。次いで穿刺可能な材料が第1の薬剤を密封する。その後、第2の薬剤が容器に付加され、穿刺可能な材料の別の層が続く。所望の薬剤のそれぞれが容器10に付加されると、容器10は、次に容器10のもう一方の側13または11が穿刺可能な密封材料で密封されて、しっかりと密封される。
【0056】
容器10内の薬剤を促進剤に曝すための機構が、穿刺部材12、特に針または刃の形態で様々な図面に示されている。しかし、密封された容器10内の薬剤を、促進剤に曝露し、容器10から開放し、促進剤によって本体部材2の第2の端部6から使用者の口または鼻へ運ぶことが可能であれば、機構はこのような形態に特に限定されない。
【0057】
一実施形態では、機構は、少なくとも1つの中空の先端部分を有する針の形態の穿刺部材12である。針が容器10を穿刺し、通過すると、容器10内の薬剤が針の中空部分内に取り出され、本体部材2の第2の端部6の方へ運ばれる。次に、エアゾールキャニスタから吐出された促進剤が薬剤を針から第2の端部を通って使用者の口または鼻へ、または体の他の部位へ押し出す。
【0058】
好ましくは、エアゾールキャニスタ8から吐出された促進剤が針の内側を通って移動するように、針はその長さに沿って実質上中空であり、エアゾールキャニスタ8と整列している。促進剤は、針を通って移動すると、針内の薬剤と接触し、薬剤を針から第2の端部を通って使用者の口または鼻へ運ぶ。
【0059】
針は、中空部分が、正確な量の薬剤を使用者に提供するようなサイズおよび/または形状にされるように設計されることができる。たとえば、中空部分は、正確な量の薬剤を収容し取り出すようなサイズおよび/または形状にされている。したがって、たとえば、針の中空部分の直径は、針が容器10を穿刺し通過するときに、より多くの薬剤を収容するように、またはより少ない薬剤を収容するように小さくされている。
【0060】
針の断面形状は制限されない。針は、たとえば、円形、楕円形、正方形、三角形またはその他の断面形状を有する。好ましくは、針は、針の断面積が、薬剤を収容している容器の部分の断面積と実質上同じであるように寸法付けられ、それによって容器10内の薬剤の残留量も最小にする。
【0061】
好ましい一実施形態では、中空の針の内直径は、約0.005インチ(0.127mm)から約0.1インチ(2.54mm)の間であり、より好ましくは、約0.01インチ(0.254mm)から約0.08インチ(2.03mm)の間である。もちろん、針が円形でない場合は、この目的のための平均直径を近似するために断面の最大寸法を使用することができる。
【0062】
別の実施形態では、この機構は、中実の針の形態を有する穿刺部材12である。この実施形態では、針が容器を通って移動するとき、エアゾールキャニスタ8からの促進剤の吐出を許容する通路を提供するように容器10を穿刺する。好ましくは、中実の針は容器10を通過するとき、薬剤を容器を通して本体部材の第2の端部の方へ押しやる。その後、薬剤は、エアゾールキャニスタ8の駆動によりエアゾールキャニスタ8から吐出される促進剤によって使用者の口または鼻へ投与される。促進剤は中実の針の周囲を通過し、薬剤を捕捉し、薬剤を第2の端部から取り出して使用者の口または鼻の中へ運ぶ。好ましくは、促進剤は、薬剤の実質上完全な分散を生じさせるのに十分な力で吐出され、使用者にが吸入すると、薬剤は使用者の肺の方へ向かっていく。
【0063】
中実の針の断面形状は制限されない。中実の針は、たとえば、円形、楕円形、正方形、三角形またはその他の断面形状を有する。一実施形態では、中実の針は、針の断面積が、薬剤を収容している容器10の部分の断面積と実質上同じであるようなサイズにされ、それによって容器10内の薬剤の残留量を最小にする。このようにして、エアゾールキャニスタ8から吐出された促進剤は、針の周囲を通して容器10を通り抜け、薬剤を捕捉して使用者の口または鼻に分散させることができる。促進剤が薬剤を捕捉し、分散させるために通過することができる一層大きな通路を提供するために、エアゾールキャニスタ8からの促進剤が通り抜けることができる1つまたは複数のバイパス通路15が、更に形成されてもよい。たとえば、1つまたは複数のバイパス通路15は、促進剤をエアゾールキャニスタ8から、針が薬剤を容器10から押し出す本体部材2の第2の端部6の方へ向かわせるような位置にされてもよい。したがって、促進剤は、1つまたは複数のバイパス通路15を通って第2の端部へ移動し、そこで容器からの薬剤に出会い、薬剤を使用者の口または鼻の中へ分散させる。
【0064】
また、針は、促進剤が薬剤を針の外表面の周囲を通して収容している容器から吐出させるように、薬剤を収容している容器10の部分の断面積よりも小さい断面積を有するように寸法付けられてもよい。この実施形態では、1つまたは複数のバイパス通路15も使用して、それを通って促進剤が移動することができる追加の空間を提供してもよい。したがって、促進剤は、針の外表面の周囲と、1つまたは複数のバイパス通路15との両方を通って吐出されることができる。
【0065】
別の実施形態では、この機構は、薬剤を収容している容器10の部分の断面積よりも小さい断面積を有する刃の形態の穿刺部材12である。刃が容器10を穿刺すると、開口が形成される。その後、エアゾールが刃の外表面の周囲を通して、また刃によって形成された開口を通って吐出され、それによって、薬剤は第2の端部を通って容器10から噴出され、すなわち、使用者の口または鼻へ運ばれる。
【0066】
一実施形態では、容器内の薬剤10は、容器の穿刺を容易にし、容器10内の刃によって形成された開口をさらに開くために、たとえば上述したようなプラスチックまたは金属フィルムなどの従来型の穿刺可能な材料によって、容器の最上部および/または底部で密封される。このようにして、促進剤が刃によって形成された開口を通るように刃の周囲へ押しやられると、開口を包囲する穿刺可能な材料へ促進剤が更に力を加え、穿刺可能な材料を更に開き、薬剤を容器10から出すのを助ける。この実施形態は、刃による使用に限定されず、たとえば、穿刺部材12の断面積が薬剤を収容している容器10の部分の断面積よりも小さいいかなる実施形態でも、容器は、容器10内の穿刺部材12によって形成された開口を更に開くことを促す穿刺可能な材料または類似のもので密封することができる。
【0067】
刃の断面形状は制限されない。刃は、たとえば「X」字型、「T」字型、「U」字型または直線型の断面を有して、「X」字型、「T」字型、「U」字型またはスリットの形態の開口をそれぞれ提供する。これらの刃の形状のどれもが、エアゾールキャニスタ8から吐出される促進剤の圧力が、刃によって形成された開口をさらに開き、薬剤が容器10から突出されことを容易に促進する開口を提供すると考えられる。
【0068】
穿刺部材12は、好ましくは、穿刺部材12が容器10を穿刺し、通過するとき、容器10または穿刺可能な材料の一部が切断されて分離されるのを避けるように設計され、それによって容器10または穿刺可能な材料が摂取されるのを防止する。このことは、たとえば、穿刺端部で約30°から60°の角度で鋭利にされ、頂点の反対側の穿刺部材12の縁が鈍角にされた、穿刺部材12を設けることによって達成することができる。このような構成では、穿刺部材12は、容器の穿刺された部分、または穿刺可能な材料の「ヒンジ結合」された部分を容器10に残す。このことは、上述したように、アルミニウムの1つまたは複数の層および、ポリエステル、ポリオレフィンおよび/またはポリプロピレンフィルムの1つまたは複数の層で製造することによって達成することができる。このような実施形態では、穿刺部材がシールを通過したとき、プラスチック層は、シールが容器から完全に脱着することを防止するのを助ける。むしろ、このような実施形態では、穿刺部材12は、穿刺可能な材料を容器10に「ヒンジ結合」したままで残す。また、いくつかの実施形態では、穿刺部材12を薬剤を収容している容器の部分の断面積よりも小さく、かつ薬剤を収容している容器10の部分を密封する穿刺可能な材料よりも小さく形成することによって、穿刺部材12が容器10を穿刺し通過したときに、穿刺可能な材料が切断されて分離するのを防止できる。
【0069】
穿刺部材12のそれぞれの実施形態で、穿刺部材12が、穿刺部材12の周囲と薬剤を収容している容器10の部分の周囲に促進剤の一部を分流するように配置された1つまたは複数のバイパス通路15を備えることが望ましい。したがって、たとえば、エアゾールキャニスタから吐出された促進剤の一部は、穿刺部材12および/または薬剤を収容している容器の部分を通る穿刺部材12の外表面の周囲を通過することができ、促進剤の一部は、1つまたは複数のバイパス通路15を通過することができる。穿刺部材12を通っておよび/または周囲を通過する促進剤とともに、バイパス通路15は、次に、第2の端部6の方へ促進剤を吐出する。第2の端部6で促進剤は容器10からの薬剤を捕捉し、使用者の口または鼻の中へ分散させることができる。このようなバイパス通路15が、たとえば、図4〜8に示されている。
【0070】
好ましい実施形態では、バイパス通路15は、穿刺部材12が中空の針である形態である投与デバイス内に設けられている。好ましくは、中空の針の内直径が、エアゾールキャニスタ8の促進剤が吐出される部分(たとえばバルブステム13)のサイズよりも小さい実施形態では、エアゾールキャニスタ8から吐出される促進剤は、所定の時間に中空の針を通過することができる量を超えることがある。このことによって、エアゾールキャニスタからデバイスを通過するとき、促進剤の逆流および促進剤の力の減少が生じることがある。この実施形態では、1つまたは複数のバイパス通路15を備えることによって、エアゾールキャニスタ8からの推進剤が通過することができる追加の領域が提供され、それによって、針での促進剤の逆流が除去され、促進剤がエアゾールキャニスタ8からデバイスを通って第2の端部の外へ通過するときの促進剤の力の減少が除去される。バイパス通路15を備えることは、たとえば、小さい直径を有する中空の針を使用することが望ましい実施形態、すなわち、少量の薬剤を投与することが望ましいときや、中空の針のサイズが投与される量を決定する場合に有利であるかもしれない。
【0071】
代替となる実施形態では、容器内の薬剤を促進剤に曝すための機構は、密封された容器10への促進剤の力による。いくつかの実施形態では、デバイスは、密封された容器10への促進剤の力が容器10上のシールを除去し、または開放し、それによって容器10から薬剤を解放して、薬剤を第2の端部6から外へ出すように設計されている。一実施形態では、たとえば、促進剤が吐出されて容器10に当たり、それによってシールが開放される。次に促進剤は、容器10を通り、容器10の底部のシールを通って薬剤を押し出すことになる。好ましくは、図15に示すものなどの、エアゾールキャニスタ8から密封された容器10の表面へ直接延びる、チャネル50または同様の密封機構が設けられる。このチャネル50は、推進剤が容器10のみを通って方向付けられて、推進剤が密封された容器10を開放すること、薬剤が、容器10を通って第2の端部6の方へ使用者へ向かわずに、容器1から上向きにエアゾールキャニスタの方へ流れることを可能にすることを防止するように形成されることになる。チャネル50が、保持部材20と、容器10および保持部材20を覆って形成された止めブロックまたはカバー52間に形成されている一実施形態が、たとえば図15に示されている。チャネル50の形成は、この実施形態に限定されず、チャネル50を形成するための他の手段を使用することができる。チャネル50は、薬剤を収容している容器10の部分を正確に包囲するようなサイズにされ、容器10の表面に直接接して、エアゾールキャニスタから容器10への密封された通路を提供するように位置決めされる。このチャネル50は、いくつかの実施形態では、エアゾールキャニスタ8のバルブステム13を備えることができる。バルブステムがチャネルを備えるとき、バルブステム13は、薬剤を収容している容器10の部分と同じサイズまたはこれよりも大きいサイズであり、バルブステム13が薬剤を収容する容器10を覆う。したがって、促進剤は、薬剤を収容している容器10の部分のみを通って方向付けられ、促進剤が上方へ流れて、薬剤をエアゾールキャニスタの方へ容器10から出て上向きに流れることを可能にすることができないようにされる。
【0072】
図4および5に示すような一実施形態では、渦型チャンバ17または同様の区画が、容器10と第2の端部6の間の本体部材2内に配置されている。穿刺部材12が、容器10を穿刺して、容器10を通過し、エアゾールキャニスタ8から吐出された促進剤が容器10および/またはバイパス通路15を通過する。促進剤および薬剤は、容器10を通って渦型チャンバ17内へ移動し、バイパス通路15からの促進剤は、渦形チャンバ17内へ排出されて薬剤の細分化を助け、薬剤を促進剤内へ分散させる。追加の促進剤が流れることができる通路を増加させることは、使用者の口または鼻内への薬剤の分散を強化することができるため、ある用途で有益である。好ましくは、促進剤は、薬剤を捕捉して、使用者の口または鼻の中へ分散させる。使用者が吸入すると、薬剤は使用者の肺の方へを向かっていく。
【0073】
図9〜10に示すように、デバイスは、エアゾールキャニスタ8と容器10の間に位置決めされた膨張チャンバ25を更に備えてもよい。エアゾールキャニスタ8内に収容された促進剤は、通常液体状態であり、エアゾールキャニスタ8から吐出されると、膨張して気体状態になる。促進剤が、容器10を通過して薬剤を捕捉する前に、膨張して気体状態になることができる空間を提供するために、膨張チャンバ25がデバイス内に更に設けられてもよい。
【0074】
ノズル27または同様の機構が、容器10と本体部材2の第2の端部6との間に配置されている。ノズル27は、本体部材2の第2の端部6を通る使用者の口または鼻の中への促進剤および薬剤の流れを調整し、方向付けるのを助ける。ノズル27は、オリフィス27aを備える。オリフィス27aは、通常、約0.010インチ(0.254mm)から0.060インチ(1.52mm)、好ましくは0.012インチ(0.305mm)から0.020インチ(0.508mm)の直径を有するであろう。しかし、これらの範囲外の寸法も特定の薬剤の投与に使用することができる。
【0075】
デバイスは、促進剤の流出を防止し、容器10および/またはバイパス通路15を通るよう促進剤を方向付けるように、容器10を通ってエアゾールキャニスタ8から吐出された促進剤の通路を密封するためにエアゾールキャニスタ8と容器10の間に位置決めされた密封機構19をさらに備える。たとえば、図2に示すように、密封機構19は、促進剤が吐出されるキャニスタの部分と容器10の間にトンネル様の通路を形成してもよい。したがって、促進剤は、エアゾールキャニスタ8から出ると、トンネル様の通路のみを通り、容器10を通って、それによって、いわゆる「吹き抜け(blow by)」を排除する。
【0076】
エアゾールキャニスタは、よく知られており、したがって、好ましい実施形態に関して説明し図示しているが、エアゾールキャニスタ8の一般的な特徴(たとえばサイズ、形状、材料)は、従来のエアゾールキャニスタに従ってもよい。
【0077】
エアゾールキャニスタ8の一実施形態が、図3に示されている。図示したように、エアゾールキャニスタ8は、その底端部から延びるバルブステム13を有する。バルブステム13は、カラー16または同様の接続機構を介してエアゾールキャニスタ8に接続されてもよい。バルブステム13は、エアゾールキャニスタ8に向かう方向に圧力がバルブステム13に付加されたとき、バルブステム13がエアゾールキャニスタ8内へ押圧されるようにエアゾールキャニスタ8内で移動可能である。このことは、たとえば、エアゾールキャニスタ8が容器10の方へ下向きに移動したとき、エアゾールキャニスタ8が止め部材9と接触するように、止め部材9をエアゾールキャニスタ8と容器10の間に位置決めすることによって達成される。バルブステム13の側壁を通って、開口31が配置されている。バルブステム13が、図8に示すようにエアゾールキャニスタ8から延びているその通常状態にあるとき、開口31は、エアゾールキャニスタ8の外側に配置される。バルブステム13に圧力が加えられ、バルブステム13がエアゾールキャニスタ8内に押圧されると、開口31は、エアゾールキャニスタ8内に入り、それによってエアゾールキャニスタ8を駆動する。駆動の際、エアゾールキャニスタ8内の促進剤が、開口31を通って、およびバルブステム13を通ってエアゾールキャニスタから押し出される。
【0078】
促進剤は、たとえば、フルオロトリクロロメタン、ジクロロジフルオロメタンおよびジクロロテトラフルオロエタンを含む、液体クロロフルオロカーボン(CFC)など、当技術分野で使用されているものから選択されてよい。しかし、CFCは、オゾン層を破壊するものと考えられているため、たとえば、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(促進剤134a、HFC−134aおよびHFA−134aと一般に呼ばれている)および、1,1,1,2,3,3,3−へプタフルオロプロパン(これも促進剤227、HFC−227およびHFA−227と一般に呼ばれている)が、CFCよりオゾン層に優しいと考えられているため、好ましい。
【0079】
促進剤のほかに、エアゾールキャニスタ8は、必要に応じて、様々な薬剤を含むことができる。たとえば、エアゾールキャニスタ8は、懸濁液または溶液の薬剤をさらに収容してもよい。懸濁液または溶液の薬剤は、たとえば、芳香剤、界面活性剤、水、アルコールまたはその他の溶液、および化学薬品から選択することができる。
【0080】
エアゾールキャニスタ8は、たとえば、促進剤をキャニスタ内に圧力充填または冷却充填するなど、従来型の方法によって準備することができる。このような方法は当業者によく知られている。従来型のバルブ、好ましくは計量バルブが、本発明の促進剤を投与するために使用される。このような計量バルブは、駆動ごとに特定の量の促進剤を投与する。このように、計量バルブの使用は、特定の用途のために必要な促進剤の望ましい量を自動的に供給するために望ましい。好ましくは、計量バルブを有するエアゾールキャニスタ8は、多数回の使用のための促進剤の量を含んでいる。
【0081】
たとえば、オープンフロータイプバルブなどの、他のタイプのバルブを使用することもまた可能である。このようなバルブは、バルブが押圧されている限り、缶の中身を出すことを可能にする。好ましくは、このようなバルブにより、過度の量の促進剤を投与することが可能であるため、この形態のこのようなエアゾールキャニスタ8は、1回の使用に適した促進剤の量を保持する1回使用圧縮容器である。したがって、1回使用した後は、エアゾールキャニスタ8が交換されるか、デバイスが廃棄される。
【0082】
好ましい実施形態では、エアゾールキャニスタ8は、本体部材2内で容器10の方へ移動可能であり、穿刺部材12は、エアゾールキャニスタ8が容器10の方へ移動したとき、穿刺部材12も同様に容器10の方へ移動するように配置されている。たとえば、穿刺部材12は、バルブステム13を介してエアゾールキャニスタ8に直接装着されてもよい。別の実施形態では、図1、2、7および8に示すように、ばね29およびピン30機構が、穿刺部材12をバルブステム13と接続する。このような実施形態では、エアゾールキャニスタ8が、容器10の方へ本体部材2内で下向きに押圧され、ばね29が圧縮され、穿刺部材12が容器10を穿刺し、通過する。エアゾールキャニスタ8が駆動され、促進剤が吐出される。その後、使用者がエアゾールキャニスタ8を解放すると、ばね29およびピン30機構が、エアゾールキャニスタ8を、その最初の位置へ本体部材2内で上向きに戻すように作用する。
【0083】
別の実施形態では、図18B〜Eに示すように、止め部材9がエアゾールキャニスタ8と薬剤を収容している容器10の間に位置決めされる。ばね60または同様の機構が、止め部材9と容器10の間に更に配置される。容器10は、互いに嵌合し、図18B〜Cに示すように容器を保持する上側部分20bおよび下側部分20aを備える保持機構によって本体部材2内に保持することができる。ノズル27は、好ましくは、保持機構の下側部分20a内に配置され、それを通って薬剤および促進剤がデバイスから吐出される。使用前、投与デバイス1は図18Cに示すように、バルブステム14を止め部材9内に位置決めし、ばねが伸張して穿刺部材12を容器10から分離して、構成される。次に、図18Dに示すように、エアゾールキャニスタ8を容器の方へ下向きに押圧することによって、デバイスを駆動することができる。エアゾールキャニスタ8が下向きに移動すると、止め部材9も下向きに押圧され、それによってばね60を圧縮する。穿刺部材12が容器10を通過し、薬剤を取り出す。エアゾールキャニスタ8が更に下向きに移動すると、バルブステム14が、図18Eに示すようにエアゾールキャニスタ8内へ上向きに押圧され、それによってエアゾールキャニスタ8を駆動して促進剤を吐出する。促進剤は穿刺部材12(いくつかの実施形態では穿刺部材の周囲および/またはバイパス通路15)を通過して、薬剤を捕捉し、デバイスの第2の端部6から分散させる。図18Eに示すように、保持機構の下側部分20aは、それを通って促進剤および薬剤がノズル27を通抜ける内腔48を備え、促進剤および薬剤は、このノズルによって第2の端部6を通るように方向付けられてもよい。
【0084】
一実施形態では、エアゾールキャニスタ8のバルブステム13は穿刺部材である。したがって、この実施形態では、エアゾールキャニスタ8が下向きに移動すると、バルブステム13が容器10を穿刺し、通過する。バルブステム13は、バルブステム13が容器10を穿刺し、通過するとき、薬剤がバルブステム13内に取り出されるように中空であってよい。次に、エアゾールキャニスタ8が駆動され、促進剤が中空のバルブを通って吐出され、それによってバルブステム13から薬剤を捕捉し、使用者の口または鼻の中に分散させる。好ましくは、この実施形態では、バルブステム13は、薬剤を収容している容器の部分の断面積と実質上同じである断面積を有するように設計され、それによって容器10内の薬剤の残留量も最小にする。バルブステム13および/または薬剤を収容している容器10の部分は、正確な量の薬剤を収容するように更に設計されてもよい。
【0085】
また、薬剤を収容している容器10の部分の断面積と実質上同じ断面積を有するバルブステム13、およびバルブステム13が容器10を穿刺し、通過するとき、薬剤が、バルブステム内で取り出されるのではなく、または取り出されることに加えて、容器10を通って押し出されるような狭い中空部分を穿刺部材として提供することが可能である。次に、エアゾールキャニスタ8の駆動の際、バルブステム13を通って吐出された促進剤が、バルブステム内で取り出された薬剤を分散させ、および/または容器10を通って使用者の口または鼻の中へ押し出される。
【0086】
バルブステム13が穿刺部材12であるいくつかの実施形態では、バルブステム13は、たとえば、バルブステム13が容器10を穿刺し通過するときに、容器10の穿刺を容易にするとともに、穿刺可能な材料の一部を切断して分離することを避けるように、穿刺端部で鋭利にされる。上述したように、たとえば穿刺部材、すなわち、この実施形態ではバルブステム13は、約30°から60°の角度で鋭利にされ、頂点の反対側の穿刺部材12の縁が鈍角にされることができる。
【0087】
本発明のデバイスは、容器10から極めて高い放出量で薬剤を投与する点で、他のデバイスよりも特に優れている。ここで使用する「放出量」は、容器10の単一量の区画22に収容され使用時にデバイスから放出される薬の割合として定義される。
【0088】
本発明のデバイスが用いる例外的に高い放出量は、デバイス内に溜り、残留する残留量を減少させることによって本発明によって達成される。このことは、いくつかの方法で達成することができる。
【0089】
機構が中空の針の形態の穿刺部材12を備えるいくつかの実施形態では、中空の穿刺部材12は、薬剤を収容している区画22の直径とほぼ同じサイズの外直径を有する。これにより、穿刺部材が薬剤を通過し、取り出されるとき、穿刺部材12の外直径と区画22の壁の間に溜まる薬剤の量は最小にされる。また、穿刺部材12の壁の厚さ(すなわち、中空の穿刺部材の外直径と中空の穿刺部材の内直径との間の距離)は、穿刺部材12が容器10を通過したとき、全部ではないが、大部分の薬剤が、穿刺部材12の中空の内側に取り出されるように、好ましくは最小にされる。また、穿刺部材12の中空の内側に取り出されない薬剤は、穿刺部材の壁によって押されて容器を通り抜ける。この実施形態では、穿刺部材12は、薬剤を収容している区画22の直径とほぼ同じ外直径を有するため、区画22から薬剤のほとんどすべてが穿刺部材12の中空内に取り出されるか、穿刺部材の壁によって区画22から押し出されるかである。穿刺部材12の外直径と区画22の壁の間で収集される薬剤は、最小にされる。
【0090】
同様に、機構が中実の穿刺部材12を備えるいくつかの実施形態では、穿刺部材12は、薬剤を収容している区画22の直径とほぼ同じサイズの外直径を有する。このことは穿刺部材が薬剤を通過し、取り出すとき、穿刺部材12の外直径と区画22の壁の間に溜まる薬剤の量を最小にする。中実の穿刺部材12が区画22を通過したとき、ほぼすべての薬剤が、穿刺部材12によって区画を通ってデバイスの第2の端部の方へ押し出される。穿刺部材12の外直径と区画22の壁の間に溜まる薬剤は、最小にされる。
【0091】
使用中、穿刺部材12が容器10を通過するとき、最初に容器10内の薬剤を密封している穿刺可能な材料を穿刺および通過する。穿刺材料は、穿刺されるが、穿刺可能な材料がデバイスの第2の端部6から使用者の口または鼻の中に押し出されるのを防止するため、容器10に接続されたままであると好ましい。穿刺可能な材料は、上記で説明され、好ましくは、1つまたは複数の薄い材料の層(たとえば、ポリエステル、アルミホイル、ポリオレフィン、ポリプロピレン)で形成されている。穿刺可能な材料の厚さは、好ましくは約0.004インチ(0.102mm)と同程度であり、より好ましくは約0.001インチ(0.0254mm)から約0.003インチ(0.076mm)の間であり、より好ましくは約0.001インチ(0.0254mm)から約0.0015インチ(0.038mm)の間である。いくつかの実施形態では、穿刺部材12が通過するとき、穿刺可能な材料が容器から分離されるのを防止するため、いくらかの隙間空間が、穿刺部材12と薬剤を収容している区画22の壁との間に設けられていると好ましい。この隙間空間により、穿刺可能な材料は穿刺部材12によって区画22の壁面に押し付けられるようになる。隙間が不十分であると、穿刺可能な部材が容器10から分離される。したがって、穿刺可能な材料の厚さと少なくとも同じ程度の隙間が、好ましくは、穿刺部材12と薬剤を収容している区画22の内壁との間に設けられている。言い換えれば、穿刺可能な部材12は、少なくとも穿刺可能な部材12の厚さだけ、薬剤を収容している区画22の直径よりもわずかに小さいと好ましい。隙間空間は、穿刺部材が区画22を通過するとき、穿刺部材12の一方の側に設けることができる。または、穿刺部材12の両側に設けることができる。たとえば、穿刺可能な材料が0.001インチ(0.0254mm)の厚さである場合、穿刺部材12は、区画22の直径よりも約0.001インチ(0.0254mm)小さい直径にすることができる。穿刺部材12は、たとえば図16Aに示すように、区画の一方の側で少なくとも約0.001インチ(0.0254mm)の隙間を有し、もう一方の側はほとんど隙間なしで、区画22を通過するように整列されることになる。また、たとえば、穿刺可能な材料が0.001インチ(0.0254mm)の厚さである場合、穿刺部材12は、穿刺部材12は、区画22の直径よりも少なくとも約0.002インチ(0.0508mm)小さい直径にすることができる。穿刺部材12は、たとえば図16Bに示すように、区画22の両側で少なくとも約0.001インチ(0.0254mm)の隙間を有して区画22の中央を通過するように配列されることになる。
【0092】
実施形態のいくつかでは、穿刺部材12が正確に意図したところの容器10を通過することを確実にするガイド機構を備えることが望ましい。ガイド機構は、たとえば、穿刺部材12が区画22の中央、または区画内の他の任意の場所を正確に通過することを確実にする。たとえば、穿刺可能な材料が0.001インチ(0.0254mm)の厚さであり、区画22の直径よりも、穿刺部材12が少なくとも約0.002インチ(0.0508mm)小さい上記の実施形態では、ガイド機構によって、穿刺部材12が、区画22の両側に約0.001インチ(0.0254mm)の隙間空間を有して区画22の中央を通過するように確実に配列されることができる。穿刺可能な材料が0.001インチ(0.0254mm)の厚さであり、穿刺部材12が、区画22の直径よりも直径が少なくとも約0.001インチ(0.0254mm)小さい上記の実施形態では、ガイド機構は、区画22の一方の側で少なくとも約0.001インチ(0.0254mm)の隙間を有し、区画22のもう一方の側はほとんど隙間なしで、区画22を通過するように配列されることを確実にすることができる。
【0093】
一実施形態では、ガイド機構は、図17に示すように、デバイス内に配置された、1つまたは複数のピン53およびそれに対応する開口54の形態である。したがって、たとえば、1つまたは複数のピン53(または開口)を、負の圧力源および穿刺部材12が下向きに移動するときに下向きに移動するデバイスの部分に配置することができ、1つまたは複数の開口54(またはピン)を容器10の近くに配置することができる。負の圧力源および穿刺部材12が下向きに移動すると、正確に並べられたとき、ピン53は開口54内へ滑動する。位置合わせされていない場合、ピン53および開口54は、更なる下向きの運動を妨げ、ピン53および開口54が並ぶようにデバイスを再び位置合わせするのを助ける。特に好ましい実施形態では、2本のピン53とそれに対応する2つの開口54が、穿刺部材12を容器10の正確な部分を通過するように位置合わせするために、たとえば図17に示すようにデバイス内に配置されている。
【0094】
たとえば区画22の側壁に沿って使用後に区画22内に残り溜まる残留物の量は、中空の穿刺部材12を通してだけでなく、穿刺部材12の周囲から区画22をも通して促進剤を吐出する、エアゾールキャニスタを提供することによって、さらに除去することができる。
【0095】
いくつかの実施形態では、デバイス内に残り溜まる残留物の量は、第2の端部6(「マウスピース」)を適宜設計することによって更に減少される。一般に、第2の端部6は、表面に沿って残留物を溜まるのを防止するように設計されている。たとえば、いくつかの実施形態では、デバイスから出て使用者の口に入る薬剤および促進剤が通る第2の端部6が、拡大される。薬剤および促進剤が第2の端部6から出るとき、促進剤および薬剤の流れは、ほぼ円錐様の形状に広がると考えられている。したがって、促進剤および薬剤が第2の端部6の内壁に対して衝突するのを防ぐように第2の端部6を形成することによって、溜まり量および残留量が最小にされる。たとえば、第2の端部6の側面をたとえば図18に示すように、外側に広がるように形成するによって、このことを行うことができる。
【0096】
デバイス内での残留物又は堆積物は、デバイス内で薬剤が溜まる可能性がある表面および裂け目を除去することによって更に最小限に抑えることができる。図20に示す好ましい一実施形態では図20Cに示すようにノズル27の方へ下がる曲線状の表面58のちょうど上方で止まる穿刺部材12を有することによって蓄積が減少する。これは、図18にも示されている。
【0097】
また、穿刺部材12が容器10を通過し、促進剤が第2の端部6を通って薬剤を吐出するとき、穿刺部材12は、好ましくは、図20に示すように、曲線状の表面58の半径の最上部に位置決めされる。このことによって、デバイスの内部表面内での薬剤の蓄積が更に最小にされる。
【0098】
図20に示すデバイスでは、引き出し状の部材が、1つまたは複数のピン53およびそれに対応する構造、たとえば、図21Aに示すピン53を受けるための開口54といった形態を有するガイド機構を備える。図17に示す実施形態と同様に、穿刺部材12の通路を開口を通して完全に位置合わせするためのピン53は、容器の両側の引き出し状の部材内の切欠き53aを通過する。これによって最大量の薬剤が捕捉される。ガイドピン53は、針よりも長く、したがって、穿刺部材12が引き出し状部材40内の容器10を通る前に、ピン53は、切欠き53aを通過し、引出し状部材40をしっかりと固定する。穿刺部材12はこのようにして、図20Cに示すように半径58で止まり、それによって、穿刺部材12をかなりの精度でセンタリングして、それによって薬剤の捕捉を最大にする。
【0099】
デバイス内での残留物の堆積は、図1に示すように、傾斜した先端を有する穿刺部材12またはその他の機構を提供することによって更に軽減することができる。傾斜した先端は、促進剤および薬剤が第2の端部6へと出ていく出口に面するように位置決めされる。このことは薬剤および促進剤が第2の端部6の内部表面に衝突しないように、促進剤および薬剤を第2の端部6の出口を通って方向付けることになる。
【0100】
さらにまた、デバイス内での残留物の堆積は、機械加工された表面とは対照的に、デバイスを形成する成形部品が高度に研磨された内部表面を備えることによって更に最小にされる。
【0101】
本発明のデバイスは、特に高い呼吸可能率(respirable fraction)の薬剤を投与することが可能である。本明細書で使用するとき、呼吸可能率は、肺へ送達される量の割合である。従来の投与デバイスでは、呼吸可能率はせいぜい30%未満であった。しかし、本発明によると、30%以上の呼吸可能率、より好ましくは、35%以上の呼吸可能率、より好ましくは、40%以上の呼吸可能率、より好ましくは、45%以上の呼吸可能率、より好ましくは、50%以上の呼吸可能率、より好ましくは、60%以上の呼吸可能率、より好ましくは、65%以上の呼吸可能率、より好ましくは、70%以上の呼吸可能率、より好ましくは、75%以上の呼吸可能率、より好ましくは、80%以上の呼吸可能率、より好ましくは、85%以上の呼吸可能率を達成することができる。
【0102】
本発明の投与デバイス1の使用方法は、気管支喘息を治療するための方法に関する以下の説明から、および図1〜10を参照にして更に理解することができる。
【0103】
デバイスを動作させるためには、使用者は、デバイスの第2の端部6を身体部位の近くに配置する。たとえば、薬剤を口または鼻へ投与するために使用するとき、使用者は、デバイスの第2の端部6を口または鼻の中へ挿入する。次に、使用者は、穿刺部材12が容器10を穿刺し、通過して、それによって薬剤を取り出して、デバイスの第2の端部6の方へ運ぶまで、エアゾールキャニスタ8を本体部材2内の容器10の方へ下向きに押圧する。エアゾールキャニスタ8が駆動されて、促進剤を本体部材2を通して第2の端部6の方へ吐出する。吐出された促進剤が、薬剤を捕捉し、使用者の口または鼻の中へ分散させる。使用中、促進剤は、薬剤を捕捉し、使用者の口または鼻の中へ分散させ、使用者が吸入すると、薬剤は肺へと向かう。たとえば、使用者の耳などの他の身体部位へ薬剤を投与するために使用するとき、デバイスは上述のように、使用者の吸入なしで薬剤を方向付ける。
【0104】
本発明はまた、1つまたは複数の本発明の投与デバイス1を備えるキットを含む。本発明のキットはまた、投与デバイス1とともに使用するための1つまたは複数の容器10およびエアゾールキャニスタ8、および/または投与デバイス1の使用のための文書の説明書およびキットのその他の構成要素を備える。
【0105】
本発明の投与デバイス1および使用方法を、以下の試験例を参照にして更さらに説明する。この試験例は本発明の理解を目的としているが、それを限定するものとは解されない。
【0106】
本明細書で述べたすべての文書を、参照によってその全体を本明細書に組み込む。
(試験例)
デバイスの第2の端部からの促進剤および薬剤の分散を解析するために多くの試験が行われた。これらの試験では、本発明の投与デバイスを使用して、分散された薬剤を有する促進剤を図19に示す「ブラックボックス」内へ促進剤を噴出した。ブラックボックスは、約2フィートの長さ、1.0フィートの高さ、1.0フィートの幅の細長い箱である。ブラックボックスはその長さの一方の端部に開口を有し、この開口通してデバイスの第2の端部6を挿入した。ブラックボックスの前部に沿って、8から10個のライトの列をカメラレンズから遮蔽し、箱内に噴出される粉末流を照らし出す短い壁がある。たとえば、約300フレーム/秒、ある場合は約3000フレーム/秒で動作するカメラが三脚上に立てられ、ブラックボックス内部のスナップ写真を撮影する。本発明のデバイスを駆動して、ブラックボックス内の開口を通して促進剤および薬剤を噴出させるとともに、カメラがブラックボックス内部のスナップ写真を撮影した。
【0107】
試験のそれぞれでは、分散された薬剤を備える促進剤は、柔らかく、ゆっくりした速度の雲のように、本発明のデバイスの第2の端部6から出た。また、デバイスを使用して、分散された薬剤を備える促進剤をたとえば部屋などの、良く照明された大きな開空間内へ投与すると、分散された薬剤を備える促進剤は、柔らかくゆっくりした速度の雲のように、本発明のデバイスの第2の端部6から出て、デバイスの駆動後、約3秒以上もの間、可視状態のままで浮遊していた。
【0108】
理論によって制限されることなく、本発明のデバイスによる混合物の浮遊は、薬剤のより高い呼吸率を提供する。従来のデバイスでは、たとえば、促進剤と薬剤の混合物は、高速で流線状にデバイスから吐出される。このような速い速度では、薬剤は使用者の口や喉の奥に衝突することとなる。他方、本発明のデバイスでは、混合物は、柔らかいゆっくりした速度の雲のような形態で口へ投与され、使用者が混合物を吸入し、喉を下がって治療領域(たとえば肺)へ向かうときでさえ、浮遊しつづける。
【0109】
本発明の上記の説明は、単に例示的なものであり、頭記の特許請求の範囲で述べた本発明の範囲および精神を逸脱することなく、変更および修正を実施することが可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明による投与デバイスの一実施形態の側部断面図である。
【図2】図1に示す投与デバイスの穿刺部材および容器部分の側部断面拡大図である。
【図3】図1の投与デバイス内のエアゾールキャニスタの図である。
【図4】投与デバイスが複数のバイパスチャネルを備える、投与デバイスの別の実施形態による本体部材内部の構成要素の断面図である。
【図5】エアゾールキャニスタを除く、図4の断面拡大図である。
【図6】線A−Aに沿った図5に示すデバイスの図である。
【図7】投与デバイスが複数のバイパスチャネルを備え、デバイスが、最上部部分を底部部分から分離して示されている、投与デバイスの別の実施形態による本体部材内側の構成要素の側部断面図である。
【図8A】図7に示すデバイスの最上部および底部部分の拡大図である。
【図8B】本発明の一実施形態による薬剤の容器を保持するための保持部材の拡大図である。
【図8C】容器が保持部材内に正確に挿入されたとき、保持部材内の溝および容器内の突起が互いに対応する、本発明の一実施形態による溝を有する保持部材および突起を有する容器の拡大図である。
【図8D】容器が保持部材内に正確に挿入されたとき、保持部材内の溝および容器内の突起が互いに対応する、本発明の一実施形態による突起を有する保持部材および溝を有する容器の拡大図である。
【図9】投与デバイスが膨張チャンバを有する、投与デバイスの別の実施形態による本体部材内部の構成要素の断面図である。
【図10】図9に示すデバイスの拡大図である。
【図11A】薬剤を収容する単一の中央区画を有する容器の拡大図である。
【図11B】薬剤を収容する複数の区画を有する容器の拡大図である。
【図12A】容器が細長く、引出しのようにデバイス内のスロットの内外へ滑動させることができる、本発明の別の実施形態の図である。
【図12B】本発明の一実施形態による細長い容器の上部拡大図である。
【図12C】本発明の一実施形態による細長い容器の側部拡大図である。
【図13A】引出し様の保持部材が薬剤の容器を保持し、引出し様の保持部材がデバイス内のスロットの内外へ滑動することができる、本発明の別の実施形態の図である。
【図13B】本発明の一実施形態による引出し様の保持部材の上部拡大図である。
【図13C】本発明の一実施形態による引出し様の保持部材の側部拡大図である。
【図14A】デバイス内のスロットの内外へ滑動することができる、引出し様の細長い容器が、垂直方向安定部材によって安定化される、本発明の別の実施形態を示す図である。
【図14B】デバイス内のスロットの内外へ滑動することができる、引出し様の細長い容器が、水平方向安定部材によって安定化される、本発明の別の実施形態を示す図である。
【図15A】容器内の薬剤を促進剤に曝露するための機構がバルブステムであり、止め部材またはカバーが、それを通って促進剤が容器を通り方向付けられるチャネルを形成するように使用されている、本発明の別の実施形態の拡大図である。
【図15B】容器またはバルブステムが定位置にない図15Aを示す図である。
【図16A】穿刺部材と、区画の片側または両側の間に隙間を提供しながら、容器内の区画を通過する穿刺部材の実施形態を示す図である。
【図16B】穿刺部材と、区画の片側または両側の間に隙間を提供しながら、容器内の区画を通過する穿刺部材の実施形態を示す図である。
【図17A】デバイスが容器内の正確な位置を通る穿刺部材をガイドするガイド機構を備え、ガイド機構が、穿刺部材が容器内の所望の位置で正確に位置合わせされるとき、整列する1つまたは複数のピンおよびそれに対応する溝の形態である、本発明の投与デバイスの別の実施形態を示す図である。
【図17B】図17Aのガイド機構の拡大図である。
【図18A】デバイスの第2の端部が拡大され、張り出している本発明の投与デバイスの別の実施形態を示す図である。
【図18B】本発明の別の実施形態による投与デバイスを用いるステップを示す図である。
【図18C】本発明の別の実施形態による投与デバイスを用いるステップを示す図である。
【図18D】本発明の別の実施形態による投与デバイスを用いるステップを示す図である。
【図18E】本発明の別の実施形態による投与デバイスを用いるステップを示す図である。
【図19】実施例で使用した「ブラックボックス」を示す図である。
【図20A】デバイスが、薬剤用の容器を備える引出し様の保持部材内の穿刺位置を通って穿刺部材をガイドするガイド機構を備え、ガイド機構が、穿刺部材が容器内の所望の位置で正確に位置合わせされるとき、整列する1つまたは複数のピンおよびそれに対応する溝の形態である、本発明の投与デバイスの別の実施形態の側部断面図である。
【図20B】図20Aの引出し様の保持部材の上面図である。
【図20C】針が引出し様部材の容器を通過し、ノズルに隣接した曲線状セクションの最上部で停止した、排出位置にある図20Aのデバイスの断面拡大図である。
【図21A】ガイドピンおよびピンを受けるための開口を示す、図20に示すデバイスの前部断面分解図である。
【図21B】針が容器を通過して停止した、排出位置にある図20に示すデバイスの前部断面図である。
Claims (71)
- 第1の端部に促進剤を収容しているキャニスタと、使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された第2の端部とを備える本体部材と、
前記本体部材内で前記キャニスタと前記第2の端部の間に位置決めされる、薬剤を保持するための容器と、を備え、
前記キャニスタが前記容器の方へ移動するとき、前記キャニスタが駆動されて、促進剤および薬剤を使用者の口または鼻の中へ噴出する、薬剤を投与するためのデバイス。 - 前記容器内の薬剤を促進剤に曝すために、前記キャニスタと前記容器の間に配置される機構を更に備える請求項1に記載のデバイス。
- 前記キャニスタが前記容器の方へ移動するとき、前記機構が前記容器を通過し、薬剤が前記第2の端部の方へ供給される請求項2に記載のデバイス。
- 前記機構が正確な服用量の薬剤を前記第2の端部へ供給するような寸法にされた請求項3に記載のデバイス。
- 前記機構の寸法により、前記デバイスによって投与される薬剤の服用量が制御される請求項3に記載のデバイス。
- 前記機構は穿刺部材である請求項2または3に記載のデバイス。
- 前記キャニスタが前記容器の方へ移動するとき、前記穿刺部材が前記容器を通過し、薬剤が前記第2の端部の方へ供給される請求項6に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材の少なくとも先端部分が中空であり、薬剤が、前記穿刺部材の前記中空の部分内に取り入れられる請求項7に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材の内直径が、正確な服用量の薬剤を取り出すような寸法にされた請求項8に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材の内直径の寸法により、前記デバイスによって供給される薬剤の服用量が制御される請求項8に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材の内直径が、約0.005インチ(0.127mm)から約0.1インチ(2.54mm)の範囲である請求項9に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材の内直径が、約0.01インチ(0.254mm)から約0.08インチ(2.03mm)の範囲である請求項9に記載のデバイス。
- 前記キャニスタが、前記促進剤が前記キャニスタから前記穿刺部材の前記中空部分を通して吐出されて、前記薬剤が前記穿刺部材から吐出されるように、前記穿刺部材に接続されている請求項9に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材が針である請求項6に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材が、穿刺端部で約30°から60°の角度で鋭利にされ、頂点の反対側の前記穿刺部の縁で鈍角にされた、請求項6に記載のデバイス。
- 前記薬剤を保持している前記容器の厚さにより、前記デバイスによって投与される薬剤の服用量が制御される請求項1に記載のデバイス。
- 前記容器が前記薬剤で部分的に充填される請求項6に記載のデバイス。
- 前記薬剤が前記容器内の少なくとも1つの区画内に収容される請求項17に記載のデバイス。
- 前記薬剤が前記容器内の中央の単一の区画内に収容される請求項18に記載のデバイス。
- 前記少なくとも1つの区画が円筒形の形状である、請求項18または19に記載のデバイス。
- 前記少なくとも1つの区画が前記穿刺部材の断面積と近似的に同じ断面積を有し、前記容器内の前記薬剤の残留量を最小にする請求項17に記載のデバイス。
- 前記薬剤を収容している前記少なくとも1つの区画の高さにより、前記デバイスによって投与される薬剤の服用量が制御される、請求項16に記載のデバイス。
- 複数の区画が、前記容器内に円形状をなすように位置決めされている請求項18に記載のデバイス。
- 前記複数の区画のそれぞれが前記穿刺部材と整列するように、前記容器を回転させるための回転機構を備える請求項23に記載のデバイス。
- 回転する前記容器を定位置にロックするためのロッキング機構であって、前記区画が前記穿刺部材と整列するたびに前記容器を定位置にロックするロッキング機構を更に備える請求項24に記載のデバイス。
- 服用量が、約5μgから約30mgの範囲である請求項1に記載のデバイス。
- 服用量が、約10μgから約20mgの範囲である請求項1に記載のデバイス。
- 前記薬剤が精細に分割された粒子から成り、前記精細に分割された粒子が約1ミクロンから約50ミクロンの範囲の直径を有する請求項1に記載のデバイス。
- 前記薬剤が精細に分割された粒子から成り、前記精細に分割された粒子が約3ミクロンから約50ミクロンの範囲の直径を有する請求項1に記載のデバイス。
- 前記薬剤が1つまたは複数の薬剤である請求項1に記載のデバイス。
- 前記薬剤が液体である請求項1に記載のデバイス。
- 前記容器内の薬剤の周囲を第2の端部に向かって前記キャニスタから延びる少なくとも1つのバイパス通路を更に備え、促進剤の少なくとも一部分が前記少なくとも1つのバイパス通路を通って移動し、促進剤の少なくとも一部分が前記容器を通って移動し、前記薬剤を前記第2の端部へ供給する、請求項6に記載のデバイス。
- 前記促進剤のうち前記バイパス通路内を通った部分が、前記容器を通って移動する促進剤の一部と混合し、前記薬剤を使用者の口または鼻へ投与することを助ける、請求項32に記載のデバイス。
- 前記容器からの薬剤と前記促進剤のうち前記容器を通って移動する部分とが吐出される渦型チャンバを更に備え、該渦型チャンバが、前記少なくとも1つのバイパス通路が前記促進剤の前記バイパス通路を通って移動する部分を吐出する位置にある請求項32または33に記載のデバイス。
- 前記促進剤がクロロフルオロカーボンまたはハイドロフルオロアルカン(Hydrofluoroalkane:HFA)促進剤である請求項1に記載のデバイス。
- 前記促進剤が、ハイドロフルオロアルカン134aまたはハイドロフルオルアルカン227から選択される請求項35に記載のデバイス。
- 前記キャニスタが、懸濁液状または溶液状の薬剤を更に収容する請求項1に記載のデバイス。
- 前記薬剤が、芳香剤、界面活性剤、水、アルコールまたはその他の溶液、および化学薬品から選択される請求項37に記載のデバイス。
- 前記薬剤が1つまたは複数の薬剤である請求項38に記載のデバイス。
- 前記エアゾールキャニスタが穿刺部材を備えるバルブステムを含み、該バルブステムを通して促進剤が吐出される請求項37に記載のデバイス。
- 前記キャニスタと前記容器の間に位置決めされた止め部材を備え、前記キャニスタが下向きに移動したとき前記キャニスタが前記止め部材と接触し、この接触により駆動される請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の端部が前記第2の端部から分離するように、前記本体部材の第1の端部を前記本体部材の第2の端部に接続させる締結機構をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記エアゾールキャニスタが計量バルブを備える請求項1に記載のデバイス。
- 前記穿刺部材が刃または刃様の部材を備える請求項6に記載のデバイス。
- 前記キャニスタが使い捨ての1回使用の圧縮エアゾールキャニスタである請求項1に記載のデバイス。
- 使用者の口または鼻の中に薬剤を投与するためのデバイスであって、
前記デバイスを通して促進剤を駆動するキャニスタの駆動によって前記薬剤が分散され、前記薬剤は容器内に収容されており、少なくとも1つの中空の先端部分を有する穿刺部材が前記容器を穿刺して薬剤を取り出し、前記穿刺部材の中空部分が正確な服用量の薬剤を取り出すようなサイズにされているデバイス。 - 促進剤を吐出するキャニスタの駆動によって薬剤が投与され、前記薬剤が容器内に収容されており、穿刺部材が前記容器を穿刺して前記薬剤を取り出し、前記容器が前記穿刺部材によって取り出される前記薬剤の服用量を制御する厚さを有する、使用者の口または鼻の中に薬剤を投与するためのデバイス。
- 促進剤を吐出するキャニスタの駆動によって薬剤が投与され、前記促進剤が前記薬剤を取り出して、使用者の口または鼻に投与する、使用者の口または鼻の中に薬剤を投与するためのデバイス。
- 請求項1に記載の1つまたは複数の投与デバイスと、それぞれが少なくとも1つの薬剤を保持する1つまたは複数の容器とを備える投与デバイスキット。
- (a)第1の端部に促進剤を収容しているエアゾールキャニスタを有し、かつ使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された第2の端部を有する本体部材であって、前記エアゾールキャニスタが前記本体部材内を下向きに移動可能である本体部材と、
前記本体部材内で前記エアゾールキャニスタと第2の端部の間に位置決めされた、薬剤を保持するための容器と、
前記エアゾールキャニスタと前記容器の間の穿刺部材とを備える、前記薬剤を投与するためのデバイスを提供すること、
(b)前記本体部材の前記第2の端部を使用者の口または鼻の中へ挿入すること、
(c)前記穿刺部材に前記容器を通過させることによって、前記本体部材の前記第2の端部の方へ前記薬剤を運ぶこと、
(d)前記エアゾールキャニスタを前記第2の端部の方へ下向きに移動させることによって、前記エアゾールキャニスタを駆動して、前記促進剤を前記本体部材を通して前記第2の端部の方へ吐出すること、
(e)前記促進剤が、前記薬剤を使用者の口または鼻の中へ分散させることを可能にすることを含む、吸入可能な薬剤を投与するための方法。 - 促進剤が薬剤を分散させ、使用者が薬剤を肺まで向かわせるために吸入を行う、薬剤を投与するために請求項1に記載のデバイスを使用することを含む使用者の口または鼻へ薬剤を投与するための方法。
- (a)第1の端部に促進剤を収容しているエアゾールキャニスタを有し、かつ使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された第2の端部を有する本体部材であって、前記エアゾールキャニスタが前記本体部材内を下向きに移動可能である本体部材と、
前記本体部材内に前記エアゾールキャニスタと前記第2の端部の間に位置決めされる、薬剤を保持するための容器とを備える、薬剤を投与するためのデバイスを提供すること、
(b)前記本体部材の前記第2の端部を使用者の口または鼻の中へ挿入すること、
(c)前記エアゾールキャニスタを前記第2の端部の方へ下向きに移動させることによって、前記エアゾールキャニスタを駆動して、前記促進剤を前記本体部材を通して前記第2の端部の方へ吐出すること、
(d)前記促進剤が、前記薬剤を使用者の口または鼻の中へ分散させることを可能にすることを含む、吸入可能な薬剤を投与するための方法。 - 吸入器の駆動の瞬間に薬剤および促進剤が混合する、薬剤を投与するための定量吸入器。
- 第1の端部および第2の端部を有し、前記第2の端部が使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された本体部材と、
前記本体部材の第1の端部に位置決めされる、純粋な促進剤を収容しているエアゾールキャニスタと、
薬剤を収容している容器とを備え、
前記エアゾールキャニスタの駆動の瞬間に薬剤および促進剤が混合して、前記促進剤が薬剤を使用者の口または鼻の中に分散させる、薬剤を投与するためのデバイス。 - 第1の端部および第2の端部を有し、前記第2の端部が使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された本体部材と、
前記本体部材の前記第1の端部に位置決めされる、促進剤を収容しているエアゾールキャニスタと、
純粋な薬剤を収容している容器とを備え、
前記エアゾールキャニスタの駆動の瞬間に薬剤および促進剤が混合して、前記促進剤が薬剤を使用者の口または鼻の中に分散させる、薬剤を投与するためのデバイス。 - 少なくとも約30%の呼吸可能率で薬剤を投与する薬剤を投与するためのデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約35%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約40%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約45%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約50%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約55%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約60%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約65%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約70%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約75%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約80%である請求項56に記載のデバイス。
- 前記呼吸可能率が少なくとも約85%である請求項56に記載のデバイス。
- 糖尿病を治療するための薬剤を組織的に投与するためのデバイス。
- 第1の端部に促進剤を収容しているエアゾールキャニスタを備え、かつ使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された第2の端部を備える本体部材と、
薬剤を保持するための前記本体部材内の容器とを備え、
前記薬剤と前記促進剤が前記エアゾールキャニスタが駆動されるまで分離されており、
前記エアゾールキャニスタの駆動が前記促進剤を吐出して、前記薬剤を捕捉して前記本体部材の前記第2の端部から分散させ、
前記促進剤および分散された薬剤が雲状の形態で前記本体部材の前記第2の端部から噴出され、当該雲状の形態が少なくとも約3秒間可視状態を保つ、薬剤を投与するためのデバイス。 - 第1の端部に促進剤を収容しているエアゾールキャニスタを備え、かつ使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された第2の端部を備える本体部材と、
複数の薬剤を保持するための前記本体部材内の容器と、
前記容器内で互いに分離された複数の薬剤とを備え、
前記複数の薬剤と促進剤が前記エアゾールキャニスタの駆動の瞬間に混合し、前記促進剤が前記複数の薬剤を使用者の口または鼻の中に分散させる、複数の薬剤を投与するためのデバイス。 - 第1の端部に促進剤を収容しているキャニスタを備え、かつ使用者の口または鼻の中に挿入するように構成された第2の端部を備える本体部材と、
前記本体部材内で前記キャニスタと前記第2端部の間に配置された、薬剤を保持するための容器と、
前記薬剤を保持する前記容器の厚さによって、デバイスから投与される薬剤の投薬量を制御する、
複数の薬剤を投与するためのデバイス。
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