JP2004524470A - 回転連接棒ボルトを備えたモータ - Google Patents

回転連接棒ボルトを備えたモータ Download PDF

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Abstract

本発明に係るモータはピストン(1)と、シリンダ(2)と、連接棒(3)と、連接棒回転ボルト歯車(4)と、連接棒回転ボルト(5)と、クランクシャフト(6)と、クランクシャフトボルト(7)と、二重面歯車(9)と、他の歯車(10、11、12)とを有する。連接棒回転ボルト(5)と一緒に運動する連接棒回転ボルト歯車(4)により連接棒(3)が運動するとき、連接棒(3)がクランクシャフト(6)及びピストン(1)に接続されているけれども、クランクシャフトボルト(7)の運動に直接依存することなく、クランクシャフト(6)は連接棒(3)とは異なった運動をする。これは、下死点と上死点との間でのピストン(1)の運動行程と、クランクシャフトボルト(7)の回転直径との間に差を提供する。この場合、連接棒(3)は、クランクシャフトボルト(7)上で、円形運動ではなく、楕円運動を行う。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、クランクシャフトの運動が連接棒の運動とは独立しているモータに関する。
【背景技術】
【0002】
当分野の技術状態においては、連接棒は典型的なモータにおいてクランクシャフトボルトに接続される。ピストンは連接棒の他端に接続される。この技術においては、クランクシャフトボルトの回転の円(領域)の直径はピストンのストロークに等しい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的はクランクシャフトに関して連接棒の運動にある程度の独立性を提供することである。本発明の別の目的は、下死点と上死点との間でピストンが運動する距離がクランクシャフトボルトの回転直径とは異なることを保証することである。
【0004】
本発明の更なる1つの目的は、吸入行程及び排気行程が圧縮及び膨張行程とは異なることを保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上述の目的を達成するために実現される、回転連接棒ボルトを備えたモータは添付図面に示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
回転連接棒ボルトを備えたモータはピストン(1)と、シリンダ(2)と、連接棒(3)と、連接棒回転ボルト歯車(4)と、連接棒回転ボルト(5)と、クランクシャフト(6)と、クランクシャフトボルト(7)と、二重面歯車(9)と、他の歯車(10、11、12)(図1、2、3、4、5)とを有する。
【0007】
連接棒回転ボルト(5)により、連接棒(3)の一端はピストン(1)に接続され、他端はクランクシャフト(6)に接続される。連接棒回転ボルト(5)と一緒に製造された連接棒回転ボルト歯車(4)はクランクシャフトボルト(7)上で運動する。連接棒回転ボルト歯車(4)及び連接棒回転ボルト(5)は一部品として製造することができ、または、別個に製造した後に組み立てることができる。同様に、歯車(11及び12)は一部品として製造することができ、または、別個に製造した後に組み立てることができる。
【0008】
その内表面及び外表面の双方に歯を具備する歯車(9)はクランクシャフト(6)の軸線上に位置する。この歯車(9)は、クランクシャフトボルト(7)上に設けられかつ連接棒回転ボルト(5)に接続された連接棒回転ボルト歯車(4)と組み合わされ、連接棒回転ボルト歯車(4)と一緒に運動する。相互接続され、クランクシャフト(6)に接続された歯車(10、11、12)は、連接棒回転ボルト(5)に接続された連接棒回転ボルト歯車(4)の駆動により、二重面歯車(9)をこれらの歯車と一緒に運動させることができる。
【0009】
連接棒回転ボルト歯車(4)は、クランクシャフト(6)の回転と二重面歯車(9)の回転との間の差に等しい量だけ、クランクシャフトボルト(7)上で逆方向に回転する。クランクシャフト(6)が回転すると、連接棒回転ボルト歯車(4)及び連接棒回転ボルト(5)はクランクシャフト(6)の軸線上で支持された二重面歯車(9)と一緒に回転する。しかし、クランクシャフト(6)の回転運動はこの歯車(9)の回転運動とは異なり、そして、その回転速度差により、連接棒回転ボルト歯車(4)はクランクシャフトボルト(7)の軸線のまわりで連接棒回転ボルト(5)を回転させる。
【0010】
この回転運動においては、連接棒回転ボルト歯車(4)及び連接棒回転ボルト(5)の軸線が同一ではないので、連接棒回転ボルト(5)の軸線は連接棒回転ボルト歯車(4)及びクランクシャフトボルト(7)の軸線のまわりで旋回し、連接棒(3)の回転中心はこれら軸線の差のために回転運動中に変化する。
【0011】
連接棒回転ボルト(5)と一緒に運動する連接棒回転ボルト歯車(4)により、連接棒(3)が運動するとき、連接棒(3)がクランクシャフト(6)及びピストン(1)に接続されているけれども、それはクランクシャフトボルト(7)の運動に直接依存することなく、クランクシャフト(6)は連接棒(3)とは異なった運動をする。これは、下死点と上死点との間でのピストン(1)の運動行程と、クランクシャフトボルト(7)の回転直径との間に差を提供する。この場合、連接棒(3)は、クランクシャフトボルト(7)上で、円形運動ではなく、楕円運動を行う。
【0012】
クランクシャフト(6)が1回転するときに連接棒回転ボルト歯車(4)が半回転する際のピストン(1)の運動を以下に説明し、図2、3に示す。
【0013】
図2において、ピストン(1)が上死点から下死点へ下方に運動する際のモータの作動工程を示す。
【0014】
シリンダ(2)内でのピストン(1)のこの運動中、連接棒(3)の中心は連接棒回転ボルト(5)が運動するに従いクランクシャフトボルト(7)の軸線よりも一層高い地点をとる。この場合、ピストン(1)は連接棒(5)によりクランクシャフトボルト(7)に一層大きな圧力を作用させ、更に、クランクシャフト(6)を回転させるモーメント腕が連接棒(3)の中心の運動のために大きいので、一層大きな回転力がクランクシャフト(6)において形成される。また、クランクシャフト(6)を回転させるようなクランクシャフトボルト(7)上の連接棒(3)の作用に加えて、二重面歯車(9)及び他の歯車(10、11、12)はまたクランクシャフト(6)の回転に寄与する。クランクシャフト(6)に作用する過剰な圧力及びトルクのため、モータのパワーが向上する。
【0015】
図2はまた、ピストン(1)が下死点から上死点へ上方に運動する際のモータの作動工程を示す。シリンダ(2)内でのピストン(1)のこの運動中、連接棒(3)の中心は連接棒回転ボルト(5)が運動するに従いクランクシャフトボルト(7)の軸線よりも一層低い地点をとる。ピストン(1)がクランクシャフト(6)に比べて一層遅い上方運動を遂行するので、排気行程中にピストン(1)に作用する逆方向の力は一層弱く、従って、排気操作は一層容易になる。
【0016】
図3に示す状態では、シリンダ(2)内でのピストン(1)のストロークの長さは図2に示すものよりも長い。この場合、シリンダ(2)内への一層多量の空気/燃料混合物を許容することにより、高効率のモータを製造することができる。
【0017】
図4では、クランクシャフト(6)が1回転するときに連接棒回転ボルト歯車(4)が1回転する場合には、クランクシャフトボルト(7)の回転円の直径がシリンダ(2)内のピストン(1)のストロークの長さよりも長いことが分かる。
【0018】
回転連接棒ボルトを備えたモータにおいては、ピストン(1)がクランクシャフトボルト(7)よりも一層遅く上死点から下死点へ下方に運動するときに、高い圧力が一層有効に使用され、特にジーゼル燃料モータのための低い燃焼率での燃料の使用及び高速エンジンの製造を可能にする。
【0019】
本発明に使用するすべての歯車の代わりに、チェーン、チェーンスプロケット、電子及び液圧装置も使用することができる。更に、ベンジンモータ内での進角したタイミングのために一層遅れの少ない点火が生じるので、ピストン(1)に作用する逆方向の力は一層小さくなり、従って、一層静かで一層有効なモータが製造される。点火のために許容される時間は熱力学的に有用で環境にやさしいモータの製造を提供する。更に、良好な点火及び高効率が2サイクルモータにおいて提供される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】回転連接棒を備えたモータの概略図である。
【図2】クランクシャフトが1回転するときに連接棒ボルト歯車が逆方向に半回転する際の膨張及び排気行程における回転連接棒を備えたモータの概略図である。
【図3】クランクシャフトが1回転するときに連接棒ボルト歯車が逆方向に半回転する際の吸入及び圧縮行程における回転連接棒を備えたモータの概略図である。
【図4】クランクシャフトが1回転するときに連接棒ボルト歯車が1回転する際の回転連接棒を備えたモータのピストン運動を示す概略図である。
【符号の説明】
【0021】
1.ピストン
2.シリンダ
3.連接棒
4.連接棒回転ボルト歯車
5. 連接棒回転ボルト
6. クランクシャフト
7. クランクシャフトボルト
8. クランクシャフトボルト回転領域(円)
9. 二重面歯車
10. 歯車
11. 歯車
12. 歯車

Claims (2)

  1. ピストン(1)と;シリンダ(2)と;可動部分であり、上記ピストン(1)に接続した一端及びクランクシャフト(6)に接続した他端を有する連接棒(3)と;上記クランクシャフト(6)と;クランクシャフトボルト(7)上の連接棒回転ボルト(5)と;当該クランクシャフト(6)の軸線上に位置し、内表面及び外表面の双方に歯を備えた歯車(9)と;上記歯車(9)に接続された歯車(10、11、12)とを有する、回転連接棒ボルトを備えたモータにおいて、
    相互接続され、上記クランクシャフト(6)にも接続された上記歯車(10、11、12)が上記二重面歯車(9)と一緒に運動し、
    上記歯車(9)からの駆動により一緒に運動する、連接棒回転ボルト歯車(4)及び上記連接棒回転ボルト(5)が、上記クランクシャフトボルト(7)に作用する力により上記クランクシャフト(6)を回転させ、前記二重面歯車(9)を回転させ、
    一方、上記歯車(9)が他の上記歯車(10、11及び12)により上記クランクシャフト(6)を回転させる、
    ことを特徴とする、回転連接棒ボルトを備えたモータ。
  2. 上記連接棒回転ボルト歯車(4)の軸線に比べて異なる軸線を有し、かつ、上記連接棒(3)とは独立に上記クランクシャフト(6)の運動を提供する上記クランクシャフトボルト(7)の軸線上に位置する上記連接棒回転ボルト(5)により、下死点と上死点との間の上記ピストン(1)のストロークの長さが当該クランクシャフトボルト(7)の直径に比べて異なり、当該連接棒(3)の回転中心に変化を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の回転連接棒ボルトを備えたモータ。
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