JP2004522834A - 熱誘導化ゲル化起泡性組成物及び得られる気泡 - Google Patents

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Abstract

水溶性単位及び水中で下限臨界溶液温度LCSTを有する単位を含むポリマーを含む水相を含む熱誘導化ゲル化起泡性組成物であって、前記LCSTを有する単位の水溶液における熱誘導化脱混合温度が、水中に1質量%の前記単位の濃度について5から40℃であり、前記組成物中の前記ポリマーの濃度が、そのゲル化点が5から40℃の範囲にあるような濃度である組成物。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、熱誘導化ゲル化起泡性組成物、つまり温度が上昇した場合に粘度の増大を生じる組成物に関する。本発明はまた、これらの起泡性組成物から得られる気泡、及びこれらの起泡性組成物における特定のポリマーの使用に関する。
【0002】
本発明に係る組成物及び気泡は、特に局所適用用、特に化粧品または皮膚科学的適用用組成物である。
【0003】
本発明の技術分野は、気泡の分野として一般的に規定されて良い。気泡は一般的に、連続相、一般的に水性相における気体、例えば空気の泡の分散物である。
【背景技術】
【0004】
例えば化粧品において使用されている起泡性組成物、製剤、または起泡性製品は、5から20質量%の濃度で起泡性界面活性剤を含む。しかしながら、低モル質量、即ち2000g/mol未満の両親媒性種である起泡性製品で使用される界面活性剤は、皮膚に関して比較的攻撃的な性質を有するという欠点を有する。さらに、一般的に室温で液状またはゲル化形態で存在するこれらの製品または組成物または製剤は、その使用に関して多くの制限を有する。特に以下のものが挙げられる:
− 液状製品は、その低粘度のために適用が困難であり、適用した際にその流動が生じる;
− ゲル化製剤は、親水性ゲル化剤、例えば架橋化ポリアクリル酸、特にカーボポール(登録商標)の名称で市販されている誘導体を使用して得られ、それは得られる提供形態のタイプを制限する。
【0005】
さらに一般的に、ゲル化製剤についての気泡の開始の相は、ゲル化剤を含まない製品よりも遅延しており、水での希釈の後に皮膚に適用される製剤は、低粘度を有する。
【0006】
言い換えると、皮膚へのゲル化気泡を提供することが現在所望されているならば、随伴する全ての欠点を有するそれ自体ゲル化されている起泡性組成物を使用することが必要でなければならない。皮膚に適用された際にゲル化気泡を与えることが可能な起泡性組成物によって提供されて良い多様な極めは、かくして極端に制限されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それ故、皮膚に対して比較的非攻撃性であり、特に皮膚に適用された際、及び/または例えば30から40℃といった温水の存在下で、かなりの起泡特性を有し、安定な気泡を提供し、最後に容易な適用と組み合わされた多くの極めを採用できる、起泡性組成物に対する要求が存在する。
【0008】
本発明の目的は、本質的に、この要求を満たすことである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的及び他のものは、水溶性単位及び水中で下限臨界溶液温度LCSTを有する単位を含むポリマーを含む水相を含む熱誘導化ゲル化起泡性組成物であって、前記LCSTを有する単位の水溶液における加熱による脱混合温度は、水中に1質量%の前記単位の濃度について5から40℃であり、前記組成物中の前記ポリマーの濃度は、そのゲル化点が5から40℃の範囲にあるような濃度である組成物によって本発明により達成される。
【0010】
驚くべきことに、前述の特定の濃度で前述の特定のポリマーを含む、本発明に係る起泡性組成物は、前述の要求を満たし、前記記載の段落で述べられた全ての必要条件を満たすことが可能であることが示されている。特に前記ポリマーは、適用した際にゲル化し、安定な気泡を与える組成物を得ることを可能にする。
【0011】
さらに、本発明に係る起泡性組成物は、任意にほとんどまたは全く界面活性剤を含まないことが可能である。
【0012】
従って、本発明に係る組成物または起泡性製剤は、皮膚に対して非常に良好なレベルの無害性を有する。
【0013】
本発明に係る起泡性組成物は、かなりの起泡性特性を有し、特に30℃で超える温度で、温水の存在下でさえ、安定な気泡を生ずる。
【0014】
本発明に係る起泡性組成物は、ゲル化点未満である温度、例えば室温で、いずれの形態で存在しても良い。
【0015】
つまりそのゲル化点未満の温度、例えば室温で、本発明の組成物は低いまたは高い粘度を有して良い。これは、「ビンの中で」、つまりそれらが使用される瞬間、例えばそれらが一般的に皮膚に適用される際に一般的に生じる温度の増大の前に、及びこの使用の瞬間で一般的に生じるような気泡の形成の前に、本発明の組成物によって接近可能な極めの範囲は制限されない。
【0016】
対照的に、従来技術の類似する組成物は、極端に制限された数の極めのみを提供でき、例えば適用及び随伴する気泡の形成の間で、ゲルを得ることが所望されるのであれば、ゲル化形態ではかならずしも存在しない。
【0017】
本発明によれば、室温での組成物の形態に対して制限は存在しない。
【0018】
起泡性組成物の形態は、所望されるように変化されて良く、さらにこの形態とは無関係に、例えば温度の上昇を伴う皮膚(その温度は一般的に32℃の領域である)に適用される際に、ポリマーのゲル化力が出現し、安定で且つ持続的な気泡の形成と共にゲル化が生じる。ゲル化によって、この極めは適用が容易で快適となる。
【0019】
さらに、本発明の起泡性組成物に含まれるポリマーは、従来技術のゲル化ポリマーとは異なり、気泡を「殺さない」ものであり、前記気泡は長時間安定であることが見出されている。
【0020】
言い換えると、本発明に係る起泡性組成物は、例えば室温で液状形態で存在し、その粘度は、例えば皮膚への適用の間で遭遇するようにより高温で大きくなる。一般的に32℃の領域にある皮膚の温度でもたらされるそのようなゲル化は、本発明に係る組成物または製剤の容易な適用を許容する。ゲル化現象はまた、一般的に30から40℃の温度にある温水の存在下で促進されて良い。
【0021】
本発明はまた、前述の起泡性組成物から得られて良い気泡に関し、この気泡は、連続的水性相中の気体の泡の分散物から形成される。この気泡は、前述の特定のポリマーの使用に固有の全ての性質を有し、特に得られる気泡は、ゲル化点より高温、例えば皮膚への適用の温度で安定であるという事実を有する。
【0022】
本発明は、ゲル化点より高温で気泡を安定化するための、本発明に記載されたポリマーの使用に関する。
【0023】
本発明は、皮膚、頭皮、爪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、半粘膜、及び/または毛髪をクレンジングするための、及び/またはそれらからメイクアップを除去するための、本発明に係る組成物の美容用の使用に関する。
【0024】
最後に本発明は、本発明に係る組成物を、水の存在下でケラチン物質に適用し、形成された気泡と汚れた残余物を、水ですすぐことによって除去することを特徴とする、ケラチン物質(皮膚、頭皮、爪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、半粘膜、及び/または毛髪)をクレンジングするための、及び/またはそれらからメイクアップを除去するための美容方法に関する。
【0025】
本発明に係る組成物の必須成分は、水溶性単位、及び「LCSTを有する単位」としても知られている、水中で下限臨界溶液温度(LSCT)を有する単位を含むポリマーである。
【0026】
この点で、用語、「LCSTを有する単位」は、特定の温度未満で変性された水中での溶解性を有する単位を意味する。これらは、それらの水溶性の領域を規定する熱誘導化脱混合温度(または曇点)を有する単位である。単にLCSTを有する単位のみからなるポリマー濃度の関数として得られる最小の脱混合温度は、「LCST」(Lower Critical Solution Temperature;下限臨界溶液温度)として知られている。LCSTポリマーの各濃度について、熱誘導化脱混合温度(または加熱による脱混合温度)が観察されている。それは、曲線の最小点であるLCSTよりは高い。この温度未満でポリマーは水溶性であり、この温度を超えるとポリマーは水溶性を失う。
【0027】
本発明に係る起泡性組成物で使用されるポリマーのこれらのLCSTを有する単位は、特定の定義に対応し、基本的に、前述の有利な熱誘導化ゲル化特性を、それらを含むポリマーに与えることが可能である。
【0028】
ポリマーのこれらのLCSTを有する単位は、本発明によれば、前記LCSTを有する単位の水中での1重量%の質量濃度について、5から40℃の熱誘導化脱混合温度を有する。
【0029】
好ましくは、ポリマーのLCSTを有する単位の水溶液における熱誘導化脱混合温度は、前記LCSTを有する単位の水中での1%の質量濃度について、10から35℃である。
【0030】
好ましくは、前記ポリマー濃度は、ゲル化点が10から35℃の範囲に存在するものである。
【0031】
水溶性単位及び前述のLCSTを有する特定の単位を有する前述の構造を有するポリマーは、水溶液中で臨界温度未満でゲル化特性を有し、または熱誘導化ゲル化特性を有する。
【0032】
LCST鎖の脱混合温度未満で観察される熱誘導化ゲル化特性は、従来技術で記載されており、特に文献[1]、[2]及び[3]に記載されている。それらは、その脱混合温度未満で親水性ミクロドメインとLCST鎖の組み合わせによるものであり、かくして主鎖の間での架橋点を形成する。
【0033】
ポリマー濃度が、各種の巨大分子によって有されるLCSTグラフトの間での相互作用を許容するのに十分である場合、これらのゲル化特性が得られる。「臨界凝集濃度」またはCAC("critical aggregation concentration")として知られている、必要とされる最小濃度は、流動学的測定によって評価される:それは、その温度以上で、本発明のポリマーの水溶液の粘度が、LCST鎖を含まない同等なポリマーの溶液の粘度よりも高くなる場合の温度である。
【0034】
CAC未満では、温度が「ゲル化点」またはTgelとして知られている臨界値より高くなると、本発明のポリマーはゲル化特性を有する。文献データによれば、同じ濃度条件下で、LCST鎖のTgelと脱混合温度の間で良好な一致が存在する。本発明のポリマーの水溶液のゲル化点は、流動学的測定によって決定される:それは、その温度以上で、本発明のポリマー溶液の粘度が、LCST鎖を含まない同等なポリマーの溶液の粘度よりも高くなる場合の温度である。
【0035】
本発明のポリマーは、例えば2重量%に等しい水中での質量濃度について、一般的に5℃から40℃、好ましくは10℃から35℃の特定のゲル化点によって特徴付けされる。
【0036】
この特定のゲル化点は、これらのポリマーが、前述の全ての有利な特性、特に室温での広範囲の各種の気泡を本発明の組成物に与え、それらのゲル化された気泡に、適用された際の極めの効果を与えることを可能にする。
【0037】
本発明の組成物で使用されるものの態様で、水溶性単位及びLCSTを有する単位を含み、LCST鎖の脱混合温度を超える温度で観察される熱誘導化ゲル化特性を有するポリマーは、既に前述の文献に記載されている。
【0038】
文献[1]は、ポリ(エチレンオキシド)(PEO)グラフトを有するポリアクリル酸の水溶性骨格を含むコポリマーの水溶液の可逆的な熱誘導化増粘に関する。
【0039】
文献[2]は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)骨格、及びポリ(エチレンオキシド)側鎖を含むポリマーの水溶液の熱誘導化増粘挙動に関する。
【0040】
同様に、文献[3]は、ポリアクリル酸水溶性骨格を有する、またはPEOグラフトを有するAMPSに基づくコポリマーの可逆的熱誘導化会合を記載する。
【0041】
文献[1]、[2]及び[3]に挙げられたもののようなポリマーは、特に石油業界での使用が見出される。
【0042】
かくして、文献[4]は、特に増粘剤として使用されて良い、LCSTを有する部分を含み、またはLCSTを有する側鎖を有する水溶性骨格を有する熱増粘性ポリマーを記載し、トリリング液または他の液、及び産業上のクリーニング液を構成する。
【0043】
文献[5]は、文献[4]のものと同様なポリマー、及びおそらく化粧品調製物における、懸濁液のための抗沈降剤としてのその使用を記載する。
【0044】
文献[1]から[5]のいずれもが、起泡性組成物内へのポリマーの取り込みに言及し、さらに記載されたポリマーは、本発明に係るLCSTを有する特定の単位を含まないことに注意すべきである。
【0045】
文献[6]もまた、pH感受性単位、例えばポリアクリル酸単位からなる骨格、及びこの骨格にグラフトされた熱感受性単位を含むコポリマーを記載する。これらのコポリマーは、熱誘導化ゲル化特性を有し、それらは局所適用による、活性物質または製薬様薬剤及びおそらく化粧品薬剤の解放及び制御された放出のために使用される。
【0046】
この文献のコポリマーにおける熱感受性単位は、本発明のポリマーのLCSTを有する特定の単位ではない。さらに、文献[6]によるポリマーは、熱誘導化成品の極端に不便な不透明性によって特徴付けされ、それは本発明の起泡性組成物で使用されるポリマーの場合には当てはまらない。
【0047】
実際に、前記文献におけるポリマーは、ポリマー全体に対して、ゲル化点よりむしろ20から40℃の範囲の温度で全体のLCSTを有するため、本発明のポリマーとは本質的に異なる。
【0048】
文献[7]及び[8]は、外的「刺激」及び構造的成分の変化に応答して凝集可能な感受性成分を含む可逆的ゲル化ポリマーシステムを記載している。外的刺激は温度であっても良い。
【0049】
外的刺激に対して感受性である成分は、適用のLCSTを有する単位とは本質的に異なる。特に、外的刺激に感受性であるこれらの成分は、実際に少なくとも一つの親水性断片及び一つの疎水性断片からなる。かくして、前記感受性成分は、例えばエチレンオキシド(可溶性)及びプロピレンオキシド(不溶性)のブロックポリマーである、Pluronic(登録商標)といった「ポロキサマー」のようなブロックコポリマーであって良い;そのようなブロックコポリマーは、LCSTに対応しない臨界温度未満で微視的に凝集する。非イオン性界面活性剤も、感受性成分として使用されても良い。
【0050】
文献[7]は、とりわけ、水溶性ポリアクリル酸骨格、及び共有結合無しで前記骨格に内部固定されたPluronic(登録商標)感受性成分から形成されたポリマーネットワークに関する;かくしてこのネットワークは、本発明のポリマーと全く共通ではない特定の構造を有する。他方で、文献[8]では、共有結合を有するポリマーの態様が存在する。
【0051】
これらのポリマーは熱誘導化ゲル化特性を有し、医薬製品を輸送するために製薬業界で使用されても良く、化粧品業界を含む多くの他の業界で使用されても良い。引用された化粧品での応用を考慮すると、エマルションの例のみが記載されている、それらは全て、ゲル化剤として機能するポリマーと共に、天然、アニオン性、またはカチオン性界面活性剤を含む。
【0052】
気泡状態でのポリマーの使用は決して言及されておらず、本発明で観察される安定化効果及び極めの効果も言及されていない。
【0053】
これらの製剤では、ポリマーシステムの感受性成分は、加熱の間で、本発明のポリマーのもののような、LCSTを有する単位のものとは異なる挙動を有する。かくして、前記感受性成分(例えばポロキサマー)が約30−40℃に加熱された場合、それはミセル化、つまり微視的なレベルでの凝集の温度を示し、次いでそれがさらに加熱されると、より高温のLCST温度を示す。このLCSTは、巨大分子間の巨視的凝集に対応する。WO-A-97/00275[8]の第16から17頁では、感受性成分のミセル化温度に対応するゲル化及びLCSTが約70℃まで異なる温度で観察されることが説明されており、これは、これらのポリマーが本願のポリマーとは異なることを示す。さらに、文献[8]で使用される合成に鑑みて、本発明の組成物で当てはまるような、得られる最終ポリマーの構造及び特性を十分に制御することは不可能である。
【0054】
文献[7]及び[8]に記載されたポリアクリル酸とポロキサマーとを含む、可逆的熱誘導化ゲル化ポリマーを使用する化粧品組成物は、文献[9]からも知られている。再言すると、これらの文献のポリマーシステムは、本発明の組成物の有利な特性を得ることができない点で、本発明の組成物で使用されるものとは本質的に異なる。
【0055】
WO-A-00/35961[10]は、エマルション重合による熱誘導化増粘特性を有するポリマーの調製、及び製薬組成物と化粧品組成物におけるこれらのポリマーの使用を記載する。これらのポリマーは、水溶性単位と、アルキレンオキシドに基づくLCSTを有する単位とを含むコポリマーであって良い。その熱誘導化増粘特性を増強するために、ポリマーに非イオン性界面活性剤を添加することが考慮される。
【0056】
前述の文章から、熱誘導化気泡安定化特性及び適用時のゲル化の極めの特性を与える、LCST及び特定のゲル化点を有する特定の単位を含む、本発明に係るポリマーの起泡性組成物における使用は、従来技術の文献に記載も示唆もされていないことが明らかである。
【0057】
本発明で使用されるポリマーは、一方で水溶性単位を含む、他方で前述のLCSTを有する単位を含む、ブロックポリマーまたはグラフトポリマーであって良い。
【0058】
この明細書では、本発明によって使用されるポリマーの水溶性単位及びLCSTを有する単位は、一方で水溶性単位を、他方でLCSTを有する単位を共に結合する基を含まないように定義される。
【0059】
前記結合基は、前記ポリマーの調製の間で、一方で前記水溶性単位の前駆体によって、他方で前記LCSTを有する単位の前駆体によって有される反応部位の反応から由来する。
【0060】
かくして、本発明の文脈で使用されるポリマーは、例えばLCSTを有するブロックと交互に存在する水溶性単位からなるブロックを含むブロックポリマーであっても良い。
【0061】
これらのポリマーは、LCSTを有する単位からなるグラフトを有する水溶性単位によって形成される骨格を有するグラフトポリマーの形態で存在しても良い。
【0062】
前記ポリマーは、部分的に架橋されても良い。
【0063】
用語、「水溶性単位」は一般的に、これらの単位が、少なくとも10g/l、好ましくは20g/lの割合に、5℃から80℃の温度で水中で可溶性である単位であることを意味する。
【0064】
しかしながら用語、「水溶性単位」はまた、前述の溶解性を有する単位を必ずしも有さない単位をも意味するが、5℃から80℃で1重量%での水溶液において、巨視的に均一で透明な溶液、つまり1cmの厚みのサンプルを通じて400から800nmの間の波長とは無関係に、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%の最大光透過値を有する溶液の生産の可能にする。
【0065】
これらの水溶性単位は、LCSTタイプの熱誘導化脱混合温度を有さない。
【0066】
これらの水溶性単位は、重合、特にフリーラジカル重合、または重縮合によって全体的にまたは部分的に得ることが可能であり、あるいは別法として、天然に存在するポリマーまたは変性天然ポリマーから全体的または部分的になる。
【0067】
例として、水溶性単位は、以下のモノマーから選択される少なくとも一つのモノマーの重合、特にフリーラジカル重合によって全体的または部分的に得ることが可能である:
− (メタ)アクリル酸;
− 以下の式(I)のビニルモノマー:
【0068】
【化2】
Figure 2004522834
【0069】
[式中:
− RはH、−CH、−C、または−Cから選択され;及び
− Xは以下のものから選択される:
− −OR’タイプのアルキルオキシドであって、R’は少なくとも一つのハロゲン原子(ヨウ素、臭素、塩素、またはフッ素);スルホン酸(−SO )、スルファート(−SO )、ホスファート(−PO);ヒドロキシル(−OH);第一級アミン(−NH);第二級アミン(−NHR)、第三級アミン(−NR)、または第四級アミン(−N)基{ここで、R、R及びRは互いに独立に、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素ベースの基(ここでR’+R+R+Rの炭素原子の合計が7超えないことを条件とする)である}で任意に置換された、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素ベースの基である;及び
− −NH、−NHR、及び−NR基であって、R及びRは互いに独立に、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素ベースの基(ここでR+Rの炭素原子の合計が7超えないことを条件とする)であって、前記R及びRはハロゲン原子(ヨウ素、臭素、塩素、またはフッ素);ヒドロキシル(−OH);スルホン酸(−SO )、スルファート(−SO );ホスファート(−PO);第一級アミン(−NH);第二級アミン(−NHR)、第三級アミン(−NR)、及び/または第四級アミン(−N)基{ここで、R、R及びRは互いに独立に、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素基(ここでR+R+R+R+Rの炭素原子の合計が7超えないことを条件とする)である}で任意に置換される]
− マレイン酸無水物;
− イタコン酸;
− 式CH=CHOHのビニルアルコール;
− 式CH=CH−OCOCHのビニルアセタート;
− N−ビニルラクタム、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、及びN−ブチロラクタム
− 式CH=CHORのビニルエーテルであって、Rは1から6の炭素を含む直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の炭化水素基である;
− 水溶性スチレン誘導体、特にスチレンスルホナート;
− ジメチルジアリルアンモニウムクロリド;並びに
− ビニルアセタミド。
【0070】
水溶性単位の全部または一部を構成しても良い重縮合物及び天然ポリマーまたは変性天然ポリマーの中は、以下の成分の一つ以上から選択される:
− 水溶性ポリウレタン;
− キサンタンゴム、特にKelco社によりKeltrol T及びKeltrol SFの名称で;またはRhodia社によりRhodigel SM及びRhodigel 200の名称で市販されている製品;
− アルギナート(Monsanto社製のKelcosol)、及びその誘導体、例えばプロピレングリコールアルギナート(Kelco社製のKelcoloid LVF);
− セルロース誘導体、特にカルボキシメチルセルロース(Aquasorb A500, Hercules)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及び第四級化ヒドロキシエチルセルロース;
− ガラクトマンナン及びその誘導体、例えばコンニャクゴム、グアゴム、ヒドロキシプロピルグア、ナトリウムメチルカルボキシラート基で変性されたヒドロキシプロピルグア(Jaguar XC97-1, Rhodia)、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムグアクロリド。
【0071】
さらにポリエチレンイミンが挙げられる。
【0072】
水溶性単位は好ましくは、それらがグラフトポリマーの水溶性骨格を構成する場合、1000g/molから5000000g/molの範囲のモル質量を有する。
【0073】
水溶性単位は好ましくは、それらがマルチブロックポリマーのブロックを構成する場合、500g/molから100000g/molの範囲のモル質量を有する。
【0074】
本発明で使用されるポリマーのLCSTを有する単位は、特定の温度未満で変性される水溶性を有する単位であると定義されて良い。それらは、水中でのそれらの溶解性の領域を規定する熱誘導化脱混合温度(または曇点)を有する単位である。ポリマー濃度の関数として得られる最初脱混合温度は、「LCST」(Lower Critical Solution Temperature;下限臨界溶解温度)と称される。各ポリマー濃度について、熱誘導化脱混合温度が観察される;それは、曲線の最小点であるLCSTより高い。この温度未満では、LCSTを有する単位を構成するポリマーは水中で可溶性である;この温度を超えると、LCSTを有する単位を構成するポリマーは水中での溶解性を失う。
【0075】
LSCTを有するこれらのポリマーのいくつかは、Taylor等, Jounal of Polymer Science, part A: Polymer Chemistry, 1975, 13, 2 551 [11];J. Bailey等, Journal of Applied Polymer Science, 1959, 1, 56 [12];及びHeskins等, Journal of Mocromolecular Sceince, Chemistry A2, 1968, vol. 8, 1 441 [13]による文献に特に記載されている。
【0076】
用語、「温度Tで水中に可溶性」は、その単位がTで少なくとも1g/l、好ましくは少なくとも2g/lの可溶性を有することを意味する。
【0077】
LCSTの測定は、視覚的に実施されて良い:水溶液の曇点が出現する温度が測定される;この曇点は、溶液の不透明化または透明性の損失によって反映される。
【0078】
一般的に、透明な組成物は、1cmの厚みのサンプルを通じて、400から800nmの間の波長に無関係に、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%の最大光透過値を有するであろう。
【0079】
透過率は、その光スペクトルの波長で作用する分光光度計の光ビームに1cmの厚みのサンプルを配置することによって測定されて良い。
【0080】
本発明で使用されるポリマー中のLCSTを有する単位は、以下のポリマーから選択される一つ以上のポリマーからなって良い:
− ポリエーテル、例えばポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、またはエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)とのランダムコポリマー;
− ポリビニルメチルエーテル;
− LCSTを有するポリマー状及びコポリマー状N置換化アクリルアミド誘導体、例えばポリ−N−イソプロピルアクリルアミド(Nipam)、及びポリ−N−エチルアクリルアミド;並びに
− ポリビニルカプロラクタム、及びビニルカプロラクタムコポリマー。
【0081】
好ましくは、LCSTを有する単位は、n=10から50の整数であるポリプロピレンオキシド(PPO)、または下式によって表されるエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)とのランダムコポリマーからなる:
(EO)(PO)
[式中、mは1から40、好ましくは2から20の範囲の整数であり、nは10から60、好ましくは20から50の範囲の整数である]。
【0082】
好ましくはLCSTを有するこれらの単位のモル質量は、500から5300g/mol、特に1500から4000g/molである。
【0083】
EO及びPO単位のランダムな分布は、その温度を超えると巨視的相分離が観察される下限臨界溶液(脱混合)温度の存在によって反映されることが見出されている。この挙動は、ミセル化温度として知られている臨界温度を超えてミセルを形成する(巨視的レベルの凝集)、ブロック(EO)(PO)コポリマーの挙動とは異なる。
【0084】
かくしてLCSTを有する単位は、特にアミノ化、特にモノアミノ、ジアミノ、またはトリアミノ、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのランダムコポリマーから由来して良い。これらのポリマーは、反応の前に、本発明で使用される最終ポリマーを与えるために、アミン基の場合では、水溶性ポリマーの反応部位と反応する反応性部位、例えばカルボキシル基を有する。最終ポリマーでは、水溶性単位は、LCSTを有する単位と水溶性単位の前駆体のそれぞれによって有される反応部位または基の反応から由来する結合基を介して、LCSTを有する単位に結合される。これらの結合基は、例えばアミド、エステル、エーテル、またはウレタン基であろう。
【0085】
市場で入手可能なLCSTを有する単位としては、Huntsman社によりJeffamineの名称で市販されているコポリマー、特にJeffamin XTJ-507 (M-2005)、Jeffamine D-2000、及びJeffamine XTJ-509 (またはT-3000)が挙げられる。
【0086】
LCSTを有する単位はまた、OH末端基を含むランダムEO/POコポリマー、例えばClariant社によりPolyglycols P41及びB11の名称で市販されている製品から由来しても良い。
【0087】
LCSTを有するポリマー状及びコポリマー状N置換化アクリルアミド誘導体、さらにはポリビニルカプロラクタム及びビニルカプロラクタムコポリマーもまた、LCSTを有する単位として本発明で使用されて良い。
【0088】
LCSTを有するポリマー状及びコポリマー状N置換化アクリルアミド誘導体の例としては、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミド、及びN−イソプロピルアクリルアミド(またはN−エチルアクリルアミド)と、前述の式(I)を有するモノマー、マレイン酸無水物、イタコン酸、ビニルピロリドン、スチレン及びその誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルアセタミド、ビニルエーテル、及びビニルアセタート誘導体から選択されるビニルモノマーとのコポリマーが挙げられる。
【0089】
これらのポリマーのモル質量は、好ましくは1000g/molから500000g/mol、好ましくは2000から50000g/molである。
【0090】
これらのポリマーは、反応性アミノ末端基を有するLCSTを有する単位を得るために、過硫酸カリウムの存在下で、アミノエタンチオールヒドロクロリドのような開始剤のペアを使用してフリーラジカル重合によって合成されて良い。
【0091】
ビニルカプロラクタムコポリマーの例としては、ビニルカプロラクタムと、前述の式(I)を有するビニルモノマー、またはマレイン酸無水物、イタコン酸、ビニルピロリドン、スチレン及びその誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルアセタミド、ビニルアルコール、ビニルアセタート、ビニルエーテル、及びビニルアセタート誘導体から選択されるモノマーとのコポリマーが挙げられる。
【0092】
これらのビニルカプロラクタムポリマーまたはコポリマーのモル質量は、一般的に1000g/molから500000g/mol、好ましくは2000から50000g/molである。
【0093】
これらの化合物は、反応性アミノ末端基を有するLCSTを有する単位を得るために、過硫酸カリウムの存在下で、アミノエタンチオールヒドロクロリドのような開始剤のペアを使用してフリーラジカル重合によって合成されて良い。
【0094】
最終ポリマー中のLCSTを有する単位の重量割合は、最終ポリマーに対して好ましくは5から70重量%、特に20から65重量%、特には30から60重量%である。
【0095】
前述のように、本発明で使用されるポリマーの前記LCSTを有する単位の脱混合温度は、前記LCSTを有する単位の1質量%の水中での濃度について、5から40℃、好ましくは10から35℃である。
【0096】
本発明の文脈で使用されるポリマーは、グラフト化、共重合、またはカップリング反応工程を使用して、当業者の一般的知見に基づいて当業者によって容易に調製されて良い。
【0097】
最終ポリマーが、特にLCST側鎖またはグラフトを有する水溶性骨格を有するグラフトポリマーの形態で存在する場合、少なくとも一つの反応性末端基または反応部位、特にアミノ末端基または反応部位を有するLCSTを有する単位を、少なくとも10%(モル基準で)のカルボン酸官能基のような反応性基を有する、骨格を形成する水溶性ポリマーにグラフトすることによって、前記ポリマーを調製することが可能である。この反応は、N−メチルピロリドンまたは水のような溶媒中で、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリドのようなカルボジイミドの存在下で実施されて良い。
【0098】
グラフトポリマーを調製するための別の可能性は、例えば、LCSTを有するマクロモノマー(ビニル末端基を有する前述のLCSTを有する鎖)と、アクリル酸または式(I)を有するビニルモノマーのような水溶性ビニルモノマーとを共重合することからなる。
【0099】
最終ポリマーがブロックポリマーの形態で存在する場合、各末端で相補的な反応部位を有する、水溶性単位とLCSTを有する単位の間でのカップリングによって、前記ポリマーを調製することが可能である。
【0100】
グラフト工程及びカップリング工程の場合では、LCSTを有する単位の反応性部位は、アミン官能基、特にモノアミン、ジアミン、またはトリアミン、及びOH官能基であって良い。この場合、水溶性単位の反応性部位は、カルボン酸官能基であって良い。かくして水溶性単位及びLCSTを有する単位を結合する基は、例えばアミド基またはエステル記であろう。
【0101】
以前に記載されているように、本発明の起泡性組成物は、必須に連続的水性相を含む。
【0102】
本発明によれば、水性相は、前述のような水溶性単位及びLCSTを有する単位を含むポリマーを含む。
【0103】
一般的に、水性相のポリマーの質量濃度は、0.1から20%、好ましくは0.5から10%である。
【0104】
前述の特定のポリマーの存在により、本発明に係る起泡性組成物は、任意に界面活性剤を含まないことができ、つまりそれは界面活性剤を存在しない、またはその少量のみ、例えば5%以下、好ましくは1から5%の質量濃度でのみ含むことができる。
【0105】
しかしながら、最終的使用に依存して、本発明の組成物は、組成物の総重量に対して、20重量%まで、例えば0.05から20重量%、より好適には0.1から15重量%の界面活性剤を含んでも良い。
【0106】
使用される起泡性界面活性剤は、非イオン性、アニオン性、両性、または両イオン性界面活性剤であって良く、非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0107】
非イオン性界面活性剤としては、例えばアルキルポリグルコシド(APG)、ポリオールと脂肪酸とのエステル、ポリエチレングリコールと脂肪酸とのエステル、脂肪アルコールとポリオールとの誘導体(エーテル)、及びこれらの化合物のオキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/またはオキシポリプロピレン化)誘導体が挙げられる。さらには、マルトースエステル、ポリエチレン化脂肪アルコール、グルカミン誘導体、例えば2−エチルヘキシルオキシカルボニル−N−メチルグルカミン、及びこれらの混合物も挙げられる。
【0108】
アルキルポリグルコシドとしては、例えばデシルグルコシド(アルキル−C9/C11−ポリグルコシド(1.4))、例えばKao Chemicals社によりMydol 10の名称で市販されている製品、Henkel社によりPlantaren 2000 UP及びPlantacare 2000 UPの名称で市販されている製品、及びSEPPIC社によりOramix NS 10の名称で市販されている製品;カプリル/カプリン酸グルコシド、例えばSEPPIC社によりOramix CG 110の名称で市販されている製品、またはBASF社によりLutensol GD 70の名称で市販されている製品;ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によりPlantaren 1200 N及びPlantacare 1200の名称で市販されている製品;及びココグルコシド、例えばHenkel社によりPlantacare 818/UPの名称で市販されている製品、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0109】
マルトース誘導体は、例えば文献EP-A-0 566 438 [14]に記載されているもの、例えばO−オクタノイル−6’−D−マルトース、または文献FR-A-2 739 566 [15]に記載されたO−ドデカノイル−6’−D−マルトースである。
【0110】
ポリグリセロール化脂肪アルコールとしては、ポリグリセロール化ドデカンジオール(3.5molのグリセロール)が挙げられ、この製品は、Chimex社によりChimexane NFの名で市販されている。
【0111】
使用可能なアニオン性界面活性剤は、例えばカルボキシラート、アミノ酸誘導体、アルキルスルファート、アルキルエーテルスルファート、スルホナート、イセチオナート、タウラート、スルホスクシナート、アルキルスルホアセタート、ホスファート及びアルキルホスファート、ポリペプチド、アルキルポリグルコシドのアニオン性誘導体、脂肪酸石鹸、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0112】
カルボキシラートとしては、例えばN−アシルアミノ酸のアルカリ金属塩;アミドエーテルカルボキシラート(AEC)、例えばKao Chemicals社によりAkypo Foam 30の名称で市販されているナトリウムラウリルアミドエーテルカルボキシラート(3EO);Kao Chemicals社によりAkypo Soft 45の名称で市販されているポリオキシエチレン化(6EO)ナトリウムラウリルエーテルカルボキシラート(65/25/10 C12−14−16);オリーブ油とカルボキシメチルとのポリオキシエチレン化脂肪酸、例えばBiologia E Tecnologia社によりOlivem 400の名称で市販されている製品;Nikkol社によりNikkol ECTD-6NEXの名称で市販されているオキシエチレン化(6EO)ナトリウムトリデシルエーテルカルボキシラート;Sanyo社によりBeaulight SHAAの名称で市販されているナトリウム2(2−ヒドロキシアルキルオキシ)アセタートが挙げられる。
【0113】
アミノ酸誘導体は、例えばサルコシナート、特にアシルサルコシナート、例えばCiba社によりSarkosyl NL 97の名称で市販されている、またはSEPPIC社によりOramix L 30の名称で市販されているナトリウムラウロイルサルコシナート、Nikkol社によりNikkol Sarcosinate MNの名称で市販されているナトリウムミリストイルサルコシナート、Nikkol社によりNikkol Sarcosinate PNの名称で市販されているナトリウムパルミトイルサルコシナート;アラニナート、例えばNikkol社によりNikkol Alaninate LN 30の名称で市販されている、またはKawaken社によりAlanone Aleの名称で市販されているナトリウムラウロイル−N−メチルアミドプロピオナート及びKawaken社によりAlanone Altaの名称で市販されているトリエタノールアミンN−ラウロイル−N−メチルアラニナート;N−アシルグルタマート、例えばAjinomoto社によりAcylglutamate CT-12の名称で市販されているトリエタノールアミンモノココイルグルタマート、Ajinomoto社によりAcylglutamate CT-12の名称で市販されているトリエタノールアミンラウロイルグルタマート、及びAjinomoto社によりAmisoft LS-11の名称で市販されているモノナトリウムN−ラウロイル−L−グルタマート;アスパラタート、例えばMitsubishi社によりAsparack LM-TS2の名称で市販されている、トリエタノールアミンN−ラウロイルアスパラタートとトリエタノールアミンN−ミリストイルアスパラタートとの混合物;シトラート、並びにこれらの混合物から選択されて良い。
【0114】
グリシン誘導体としては、ナトリウムN−ココイルグリシナート、及びカリウムN−ココイルグリシナート、例えばAjinomoto社によりAmilite GCS-12及びAmilite GCK-12の名称で市販されている製品が挙げられる。
【0115】
アルキルエーテルスルファートとしては、例えばHenkel社によりSipon AOSまたはRexapon N702 Pateの名称で市販されているナトリウムラウリルエーテルスルファート(70/30 C12−14)(2.2EO) 、Henkel社によりSipon LEA 370の名称で市販されているアンモニウムラウリルエーテルスルファート(70/30 C12−14)(3EO)、及びRhodia Chimie社によりRhodapex AB/20の名称で市販されているアンモニウム(C12−C14)アルキルエーテル(9EO)スルファートが挙げられる。
【0116】
スルホナートとしては、例えばα−オレフィンスルホナート、例えばStepan社によりBio-Terge AS-40の名称で市販されている、またはWitco社によりWitconate AOS Protege及びSulframine AOS PH 12の名称で市販されている、またはStepan社によりBio-Terge AS-40 CGの名称で市販されている、ナトリウムα−オレフィンスルホナート(C14−16)、Clariant社によりHostapur SAS 30の名称で市販されている第二級ナトリウムオレフィンスルホナート;直鎖状アルキルアリールスルホナート、例えばManro社によりManrosol SXS30、Manrosol SX40及びMonrosol SXS93の名称で市販されているナトリウムキシレンスルホナートが挙げられる。
【0117】
イセチオナートとしては、アシルイセチオナート、例えばナトリウムココイルイセチオナート、例えばJordan社によりJordapon CI Pの名称で市販されている製品が挙げられる。
【0118】
タウラートとしては、Clariant社によりHostapon CT Pateの名称で市販されているヤシ実油メチルタウラートのナトリウム塩;N−アシルN−メチルタウラート、例えばナトリウムN−ココイルN−メチルタウラート、例えばClariant社によりHostapon LT-SFの名称で、またはNikkol社によりNikkol CMT-30-Tの名称で市販されているナトリウムN−ココイルN−メチルタウラート、及びNikkol社によりNikkol PMTの名称で市販されているナトリウムパルミトイルメチルタウラートが挙げられる。
【0119】
スルホスクシナートとしては、例えばWitco社によりSetacin 103 Special、Rewopol SB-FA 30 K 4の名称で市販されているオキシエチレン化(3EO)ラウリルモノスルホスクシナート(70/30 C12/C14)、Zscimmer Schwarz社によりSetacin F Special Pasteの名称で市販されているC12−C14アルキルヘミスルホスクシナートの二ナトリウム塩、Henkel社によりStandapol SH 135の名称で市販されているオキシエチレン化(2EO)二ナトリウムオレアミドスルホスクシナート、Sanyo社によりLebon A-5000の名称で市販されているオキシエチレン化(5EO)ラウラミドモノスルホスクシナート、Witco社によりRewopol SB CS 50の名称で市販されているオキシエチレン化(10EO)ラウリルシトラートモノスルホスクシナートの二ナトリウム塩、及びWitco社によりRewoderm S 1333の名称で市販されているリシノール酸モノエタノールアミドモノスルホスクシナートが挙げられる。
【0120】
ホスファート及びアルキルホスファートとしては、例えばモノアルキルホスファート及びジアルキルホスファート、例えばKao Chemicals社によりMAP 20の名称で市販されているラウリルモノホスファート、Cognis社によりCrafol AP-31の名称で市販されているモノエステル及びジエステル(主にジエステル)の混合物としてのドデシルリン酸のカリウム塩、Cognis社によりCrafol AP-20の名称で市販されているオクチルリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物、Condea社によりIsofol 12 7 EO-Phosphate Esterの名称で市販されているリン酸のオキシエチレン化(7molのEO)2−ブチルオクタノールモノエステル及びジエステルの混合物、Uniqema社によりArlatone MAP 230K-40及びArlatone MAP 230T-60の名称で市販されているモノ(C12−C13)アルキルホスファートのカリウム塩またはトリエタノールアミン塩、Rhodia Chimie社によりDermalcare MAP XC-99/09の名称で市販されているカリウムラウリルホスファートが挙げられる。
【0121】
ポリペプチドは、例えば穀物、特にコムギ及びオオムギのアミノ酸上の脂肪鎖を濃縮することによって得られる。ポリペプチドとしては、例えばCroda社によりAminofoam W ORの名称で市販されている加水分解化ラウロイルコムギタンパク質のカリウム塩、Maybrook社によりMay-Tein SYの名称で市販されている加水分解化ココイルダイズタンパク質のトリエタノールアミン塩、SEPPIC社によりProteol Oatの名称で市販されているオオムギラウロイルアミノ酸のナトリウム塩、Deutshe Gelatine社によりGeliderm 3000の名称で市販されているココナッツ脂肪酸にグラフトされたコラーゲン加水分解産物、SEPPIC社によりProteol VS 22の名称で市販されている水素化ココナッツ酸でアシル化されたダイズタンパク質が挙げられる。
【0122】
アニオン性アルキルポリグルコシド誘導体は、特にアルキルポリグルコシドから得られるシトラート、タータラート、スルホスクシナート、カルボナート、及びグリセロールエーテルであって良い。例としては、Cesalpinia社によりEucarol AGE-ETの名称で市販されているココイルポリグルコシド酒石酸エステル(1,4)のナトリウム塩、SEPPIC社によりEssai 512 MPの名称で市販されているココイルポリグルコシドスルホコハク酸エステル(1,4)の二ナトリウム塩、Cesalpinia社によりEucarol(登録商標)AGE-ECの名称で市販されているココイルポリグルコシドクエン酸エステル(1,4)のナトリウム塩が挙げられる。別のアニオン性ホロシド誘導体は、Soliance社によりDodecyl-D-Galactoside Uronate de Sodiumの名称で市販されているナトリウムドデシル−D−ガラクトシドウロナートであって良い。
【0123】
アニオン性界面活性剤として使用して良い脂肪酸石鹸は、鉱物塩基または有機塩基で塩化された天然または合成起源の脂肪酸である。脂肪鎖は、6から22の炭素原子、好ましくは8から18の炭素原子を含んで良い。鉱物塩基または有機塩基は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属、アミノ酸及びアミノアルコールから選択されて良い。使用して良い塩としては、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミン、N−メチル−グルコサミン、リジン、及びアルギニン塩が挙げられる。石鹸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、またはステアリン酸のカリウムまたはナトリウム塩(カリウムまたはナトリウムラウラート、ミリスタート、パルミタート、またはステアラート)、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0124】
使用されて良い両性及び両イオン性界面活性剤は、ベタイン、N−アルキルアミドベタイン及びその誘導体、グリシン誘導体、スルタイン、アルキルポリアミノカルボキシラート、及びアルキルアンフォアセタート、並びにそれらの混合物である。
【0125】
ベタインとしては、例えばココベタイン、例えばHenkel社によりDehyton AB-30の名称で市販されている製品、ラウリルベタイン、例えばClariant社によりGenagen KBの名称で市販されている製品、オキシエチレン化(10EO)ラウリルベタイン、例えばShin Nihon Rica社によりLaurylether (10EO) Betainの名称で市販されている製品、オキシエチレン化ステアリルベタイン(10EO)、例えばShin Nihon Rica社によりStearylether (10EO) Betainの名称で市販されている製品が挙げられる。
【0126】
N−アルキルアミドベタイン及びその誘導体の例としては、Sanyo社によりLebon 2000 HGの名称で、またはAlbright & Wilson社によりEmpigen BBの名称で市販されているココアミドプロピルベタイン、及びWitco社によりRewoteric AMB12Pの名称で市販されているラウラミドプロピルベタインが挙げられる。
【0127】
スルタインの例としては、Croda社によりCrosultaine C-50の名称で市販されているココイルアミドプロピルヒドロキシスルホベタインが含まれる。
【0128】
アルキルポリアミノカルボキシラート(APAC)の例としては、Akzo Nobel社によりAmpholak 7 CX/C及びAmpholak 7 CXの名称で市販されているココイルポリアミノカルボキシラート、Akzo Nobels社によりAmpholak 7 TX/Cの名称で市販されているナトリウムステアリルポリアミドカルボキシラート、及びAkzo Nobel社によりAmpholak XO7/Cの名称で市販されているナトリウムカルボキシメチルオレイルポリプロピルアミンが挙げられる。
【0129】
アルキルアンフォアセタートの例としては、N−二ナトリウムN−ココイル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン(CTFA名:二ナトリウムコカンフォジアセタート)、例えばRhodia Chimie社によりMiranol C2M Concentre NPの名称で市販されている製品、及びN−ナトリウムN−ココイル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン(CTFA名:ナトリウムコカンフォアセタート)が挙げられる。
【0130】
水性相は、組成物の総重量の0.01から20%の質量濃度で、さらに任意にゲル化剤を含んでも良い。
【0131】
本発明の起泡性組成物では、水性相は好ましくは、局所適用、特に化粧品適用を許容する生理学的に許容可能な媒体からなる。
【0132】
この特許出願では、用語、「生理学的に許容可能な媒体」は、頭皮を含む皮膚、爪、粘膜、目、及び毛髪、または身体の皮膚の他の領域のような全てのケラチン物質と適合的である媒体を意味する。
【0133】
本発明の起泡性組成物のための生理学的に許容可能な媒体は水を含む。水の量は、組成物の全重量に対して30から99.98重量%、好ましくは40から95重量%の範囲であって良い。
【0134】
使用される水は、水の他に、植物水、例えばヤグルマソウ水、鉱水、例えばeau de Vittel、eau de Lucas、またはeau de la Roche Posay、及び/または湧き水であって良い。
【0135】
生理学的に許容可能な媒体は、水の他に、1から8の炭素原子を含む低級アルコール、例えばエタノール;ポリオール、例えばグリセロール;グリコール、例えばブチレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、例えばPEG−8;ソルビトール;糖、例えばグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、及びスクロース;並びにそれらの混合物から選択される一つ以上の溶媒を含んで良い。溶媒の量は、組成物の全重量に対して0.5から30重量%、好ましくは5から20重量%の範囲であって良い。
【0136】
本発明の起泡性組成物はまた、化粧品及び皮膚科学分野で一般的に使用されるアジュバント、例えば、鉱物または有機フィラー、親水性または親油性活性剤、防腐剤、ゲル化剤、可塑剤、抗酸化剤、香料、脱臭剤、UVスクリーン剤、金属イオン封鎖剤(EDTA)、酸性または塩基性pH調節剤またはバッファー、及び染料(顔料または着色剤または真珠光沢剤)を含んでも良い。これらの各種のアジュバントの量は、考慮される分野で一般的に使用される量、例えば組成物の全重量の0.01から20%である。言うまでもなく、当業者は本発明に係る起泡性組成物に添加される任意の化合物を選択するのに注意を払い、これらの組成物に本質的に関連する有利な特性が、考慮される添加によって負に影響されない、または実質的に負に影響されないようにするであろう。
【0137】
用語、「フィラー」は、組成物に体質または堅さを与え、及び/またはメイクアップに柔軟性、光沢を消す効果、及び均一性を与えることを企図した無色または白色の、鉱物または合成の、ラメラ状または非ラメラ状の粒子を意味するように解されるべきである。特にフィラーとしては、タルク、マイカ、シリカ、窒化ホウ素、オキシ塩化ビスマス、カオリン、ナイロン(登録商標)パウダー、例えばナイロン(登録商標)-12(Atochem社により市販されているOrgasol)、ポリエチレンパウダー、テフロン(登録商標)(テトラフルオロエチレンポリマーパウダー)、ポリウレタンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリエステルパウダー、任意に変性されたデンプン、コポリマーミクロスフェア、例えばNobel Industrie社によりExpancelの名称で市販されているもの、ミクロスポンジ、例えばDow Corning社により市販されているPolytrap、シリコーン樹脂ミクロビーズ、例えばToshiba社によりTospearlの名称で市販されているもの、沈降化炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、マグネシウムヒドロカーボナート、ヒドロキシアパタイト、中空シリカミクロスフェア(Maprecos社製のSilica Beads)、ガラスまたはセラミックミクロカプセル、8から22の炭素原子、好ましくは12から18の炭素原子を含む有機カルボン酸から由来する金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、マグネシウム、またはリチウム、ラウリン酸亜鉛、またはミリスチン酸マグネシウム、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0138】
用語、「顔料」は、組成物を着色及び/または不透明化することを企図した、媒体中に不溶性の白色または着色の、鉱物または有機粒子を意味すると解されるべきである。それらは白色または着色でも良く、鉱物及び/または有機でも良く、標準的またはナノメーターのサイズを有しても良い。鉱物顔料及びナノ顔料の中では、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、または二酸化セリウム、さらには酸化亜鉛、酸化鉄、または酸化クロム、ナノチタン(二酸化チタンナノ顔料)、ナノ亜鉛(酸化亜鉛ナノ顔料)、及びフェリックブルーが挙げられる。有機顔料の中では、カーボンブラック及びレーキ、例えば酸性染料、例えばハロ酸染料、アゾ染料、またはアントラキノン染料のカルシウム、バリウム、アルミニウム、またはジルコニウム塩が挙げられる。
【0139】
用語、「真珠光沢剤」は、光を反射する真珠光沢顔料を意味すると解されるべきである。考慮される真珠光沢剤としては、天然真珠母、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料、またはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、並びに着色化チタンマイカが挙げられる。
【0140】
組成物の極めを調節するために、または乳液からクリームの広範囲の極めに近づけるために、本発明の組成物にゲル化剤を添加してもよい。すでに前述の通り、本発明に係る組成物は、低温、例えば室温、「ビンの中で」、いずれかの所望の極めを提供する。組成物が適用前に有することができる極めに関しては制限は存在しない。特に前記組成物は、適用時にゲル化された気泡を得るために、ゲル化剤を必ずしも含む必要はない。特に、本発明の組成物に含まれる特定のポリマーに関して、例えば組成物の特に皮膚への適用時に生じる温度の上昇の間で得られる気泡は、適用前にビンの中での起泡性組成物の極めまたは形態とは無関係に、ゲル化されて安定である。かくして、前記組成物がゲル化した外観を有することが所望される場合にのみ、ゲル化剤が組成物に含まれ、この外観は、本発明によれば、起泡性組成物が有して良い外観、極め、及び気泡の多様性の間で一つの特定の外観に過ぎない。
【0141】
しかしながら、本発明の一つの好ましい実施態様によれば、組成物はほとんどまたは全くゲル化剤を含まない(0.1%未満)。
【0142】
使用されて良いゲル化剤は、親水性ゲル化剤であって良い。親水性ゲル化剤の例として、特にカルボキシビニルポリマー(カーボマー)、アクリル酸コポリマー、例えばアクリラート/アルキルアクリラートコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリサッカリド、天然ゴム、及びクレーが挙げられる。
【0143】
組成物が任意に油性相を含んで良い。
【0144】
油性相は好ましくは少なくとも一つの油を含む。
【0145】
本発明の組成物で使用できる油としては、例えば以下のものが挙げられる:
− 動物起源の炭化水素ベースの油、例えばパーヒドロスクアレン;
− 植物起源の炭化水素ベースの油、例えば4から10の炭素原子の脂肪酸の液体トリグリセリド、例えばヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、または別法として、例えばヒマワリ油、コーン油、ダイズ油、インゲンマメ油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により市販されているもの、またはDynamit Nobel社によりMyglyol 810、812及び818の名称で市販されているもの、ホホバ油、またはカリテバター;
− 特に脂肪酸の合成エステル及びエーテル、例えば式RCOOR及びRORの油、でRが8から29の炭素原子を含む脂肪酸残基を表し、Rが3から30の炭素原子を含む分枝状または非分枝状炭化水素ベースの鎖を表すもの、例えばパーセリン油、イソノニルイソノナノアート、イソプロピルミリスタート、2−エチルヘキシルパルミタート、2−オクチルドデシルステアラート、2−オクチルドデシルエルカート、またはイソステアリルイソステアラート;ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクタート、オクチルヒドロキシステアラート、オクチルドデシルヒドロキシステアラート、ジイソステアリルマラート、トリイソセチルシトラート、及び脂肪アルコールヘプタノアート、オクタノアート、及びデカノアート;ポリオールエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノアート、ネオペンチルグリコールジヘプタノアート、及びジエチレングリコールジイソノナノアート;及びペンタエリスリトールエステル、例えばペンタエリスリチルテトライソステアラート;
− 鉱物または合成起源の直鎖状または分枝状炭化水素、例えば揮発性または不揮発性流動パラフィン及びその誘導体、ワセリン、ポリデセンまたは水素化ポリイソブテン、例えばパーリーム油;
− 天然または合成精油、例えばユーカリ油、ハイブリッドラベンダー油、ラベンダー油、ベチベルソウ油、リッツアキュベバ油、レモン油、ビャクダン油、ローズマリー油、カモミール油、ハッカ油、ナツメグ油、シナモン油、ヒソップ油、キャラウェイ油、オレンジ油、ゲラニトール油、カデ油、及びベルガモ油;
− 8から26の炭素原子を含む脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びそれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、またはリノレイルアルコール;
− 部分的に炭化水素ベースの及び/またはシリコーンベースのフルオロ油、例えば文献JP-A-2-295912に記載されているもの;
− シリコーン油、例えば室温で液状またはペースト状である、直鎖状または環状シリコーン鎖を含む、揮発性または不揮発性のポリジメチルシロキサン、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)、例えばシクロヘキサシロキサン;2から24の炭素原子を含むアルキル、アルコキシ、またはフェニル基をシリコーン鎖にペンダント状にまたは末端に含むポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリカート、及びポリメチルフェニルシロキサン;
− これらの混合物。
【0146】
前述の油のリストにおいて用語、「炭化水素ベースの油」は、主に炭素原子及び水素原子を含み、任意にエステル、エーテル、フルオロ、カルボン酸、及び/またはアルコール基を含むいずれの油をも包含する。
【0147】
油性相に存在してより他の脂肪物質は、例えば8から30の炭素原子を含む脂肪酸、例えばステアリン酸、ラウリル酸、パルミチン酸、及びオレイル酸;ワックス、例えばラノリン、ミツロウ、カルナウバワックス、カンデリラワックス、パラフィンワックス、リグナイトワックス、またはマイクロクリスタリンワックス、セレシンまたはオゾケライト、合成ワックス、例えばポリエチレンワックス、及びフィッシャートロプシュワックス;ゴム、例えばシリコーンゴム(ジメチコノール);シリコーン樹脂、例えばトリフルオロメチル−C1−4−アルキルジメチコーン、及びトリフルオロプロピルジメチコーン;及びシリコーンエラストマー、例えばShin-Etsu社により"KSG"の名称で、Dow Corning社により"Trefil"、"BY29"、または"EPSX"の名称で、あるいはGrant Industries社により"Gransil"の名称で市販されている製品が挙げられる。
【0148】
これらの脂肪物質は、所望の特性、例えば粘稠度または極めの特性を有する組成物を調製するために、当業者により可変的な態様で選択されて良い。
【0149】
存在する場合には、油性相の量は、組成物の全重量に対して、例えば0.01から50重量%、好ましくは0.1から30重量%の範囲であって良い。
【0150】
本発明の起泡性組成物は、頭皮を含む皮膚、爪、毛髪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、及び半粘膜、及び身体または顔の皮膚の他の領域に適用されて良い、特に化粧品組成物、特にクレンジングまたはメイクアップ除去用組成物の形態で存在して良い。
【0151】
本発明に係る組成物は、シャワーゲル、顔用クレンジング製品、メイクアップ除去用製品、シャンプー、シェービングフォームまたはゲル等を構成して良い。
【0152】
本発明に係る起泡性組成物、つまり起泡可能であるが、特に貯蔵の間でそれを含む容器中で気泡しない組成物から開始して、前記組成物に対して攪拌のような機械的作用をかけることによって、気泡、つまり水性連続相における気体の泡の分散物が得られる。この機械的作用は、適用の間でのユーザーの指の作用によっても良く、またはノズル、若しくは例えば、組成物の流体を水性相中のこの気体の泡を形成する気体の流体と混合させる他の静的なミキサーを通じて、組成物の移動によっても良い。気泡に含まれる気体は、一般的には空気であるが、窒素、またはそのような応用において知られている他の噴射気体、特に炭化水素ベースの気体、例えばプロパン、n−ブタン、またはイソブタン、及びこれらの混合物であっても良い。
【0153】
本発明の主題はまた、皮膚、頭皮、爪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、半粘膜、及び/または毛髪をクレンジングするための、及び/またはそれらからメイクアップを除去するための、前述の起泡性組成物の美容的使用である。
【0154】
本発明に係る起泡性組成物は、例えば二つの態様で使用されて良い:
・第一の使用は、手にゲルを広げる工程、顔または身体にそれを適用する工程、次いで水の存在下でそれをマッサージして、顔または身体で直接気泡を形成させる工程からなる。
・他の考え得るこのタイプの製品の使用は、顔または身体にそれを適用する前に、手の平で気泡を形成される工程からなる。
【0155】
気泡は、次いですすぎ落とされる。
【0156】
本発明の別の主題は、本発明の組成物を水の存在下でケラチン物質に適用し、形成された気泡及び汚れた残余物を水ですすぎ落とすことを特徴とする、ケラチン物質(皮膚、頭皮、爪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、半粘膜、及び/または毛髪)をクレンジングするための、及び/またはそれらからメイクアップを除去するための美容方法からなる。
【0157】
本発明の他の特徴及び利点は、添付された図面を参考にして、非制限的な説明のために与えられる以下の記載を読むことでより明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0158】
以下の実施例は、特定の水溶性単位及びLCSTを有する単位を含むポリマーを含む、本発明に係る起泡性組成物の調製を説明する。
【0159】
これらの実施例で使用されるポリマーは、LCSTを有する特定の単位からなる側鎖またはグラフトを有するポリアクリル酸(PAA)骨格からなる。それらは、水溶性骨格(ポリアクリル酸)のモル質量、LCSTを有する鎖の化学的性質、それらのポリマー中の質量割合、及びそれらのモル質量によって特徴付けされる。
【0160】
使用されるポリマーの特徴は、表1に示されている。
【0161】
【表1】
Figure 2004522834
【0162】
これらのポリマーは、以下の態様で調製される。
【0163】
ポリマー1の調製
450000g/molの平均モル質量を有する3グラムのポリアクリル酸(Aldrich)を、60℃で12時間攪拌しながら、コンデンサーを備えた500ml反応器中の220mlのN−メチルピロリドンに溶解する。
【0164】
水中に1重量%の濃度で、16℃の曇点を有する2600g/molのモル質量を有する4.181グラムのモノアミノランダム(EO)(PO)39コポリマー(Huntsman社製のJeffamine M-2005)を、20℃で15分間攪拌しながら、50mlのN−メチルピロリドンに溶解する。得られた溶液を、60℃で激しく攪拌しながら、ポリアクリル酸を含む反応媒体に滴下して加える。
【0165】
2.158グラムのジシクロヘキシルカルボジイミドを、20℃で15分間攪拌しながら、30mlのN−メチルピロリドンに溶解する。得られた溶液を、60℃で激しく攪拌しながら、ポリアクリル酸とモノアミノランダム(EO)(PO)39コポリマーを含む反応媒体に滴下して加える。最終混合物を60℃で12時間攪拌する。
【0166】
混合物を20℃に冷却し、次いで4℃で24時間冷蔵庫中に配置する。形成されたジシクロヘキシルウレアの結晶を、反応媒体の濾過によって取り出す。
【0167】
次いで19gの35%水酸化ナトリウム(アクリル酸のモル数に対して4倍過剰)でポリマーを中和し、その沈降を導く。12時間放置した後、反応媒体を濾過して、沈降化ポリマーを回収する。このポリマーを35℃で24時間真空下で乾燥する。
【0168】
13.55グラムの固体を回収し、2リットルの脱イオン水に溶解する。10000ドルトンにセットされたカットオフ値を有する膜を含むMillipore限外濾過システムを使用して、この溶液を限外濾過する。かくして精製された溶液を凍結乾燥し、固体形態のポリマーを集積する。
【0169】
3.9%(モル基準)のモノアミノランダム(EO)(PO)39コポリマーをグラフトした7.05グラムのポリアクリル酸(450000g/mol)が得られる。
【0170】
最終ポリマー中のLCSTを有する単位の質量割合は51%である。
【0171】
かくして得られたポリマーは、20℃で水中に少なくとも10g/lの溶解度を有する。
【0172】
ポリマー2の調製
ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド(pNIPAM)グラフトを含むポリマー2を、2工程法によって調製する:
【0173】
1)反応性アミノ末端を有するpNIPAMオリゴマーの合成
8グラムのN−イソプロピルアクリルミド及び80mlのジメチルスルホキシドを、コンデンサーと窒素流入口を備えた250mlの三口丸底フラスコ内に導入する。ウォーターバスを使用して攪拌しながらこの混合物を29℃に加熱し、窒素下に配置する。45分後、4mlのジメチルスルホキシドに事前に溶解した0.161グラムのアミノエタンチオールヒドロクロリドを反応媒体に加える。5分後、8mlのジメチルスルホキシドに溶解した0.191グラムの過硫酸カリウムを反応媒体に加える。この反応媒体を、29℃で3時間窒素雰囲気下で攪拌する。
【0174】
合成されたポリ−N−イソプロピルアクリルアミド(pNIPAM)オリゴマーを、アセトン(40容量%)及びヘキサン(60容量%)の混合物中で反応媒体から沈降することによって単離する。
【0175】
2)ポリアクリル酸へのpNIPAMオリゴマーのグラフト化
550000g/molのモル質量を有する3グラムのポリアクリル酸を、60℃で12時間攪拌しながら、コンデンサーを備えた250ml三口丸底フラスコ中の100mlの1−メチル−2−ピロリドンに溶解する。25mlの1−メチル−2−ピロリドンに事前に溶解した3.757グラムのpNIPAMオリゴマーを、攪拌しながら反応媒体内に滴下して導入する。15分後、25mlの1−メチル−2−ピロリドン中に事前に溶解した0.776グラムのジシクロヘキシルカルボジイミドを、激しく攪拌しながら反応媒体中に滴下して導入する。反応媒体を、攪拌しながら60℃で12時間維持する。
【0176】
次いで反応媒体を20℃に冷却し、次いで4℃で24時間冷蔵庫に配置する。次いで形成されたジシクロヘキシルウレアの結晶を濾過によって取り出す。次いで19gの35%水酸化ナトリウム(アクリル酸のモル数に対して4倍過剰)でポリマーを中和し、その沈降を導く。12時間放置した後、反応媒体を濾過して、沈降化ポリマーを回収する。このポリマーを35℃で24時間真空下で乾燥する。
【0177】
10.2グラムの固体を回収し、2リットルの脱イオン水に溶解する。10000ドルトンにセットされたカットオフ値を有する膜を含むMillipore限外濾過システムを使用して、この溶液を限外濾過する。かくして精製された溶液を凍結乾燥し、固体形態のポリマーを集積する。
【0178】
0.9%(モル基準)のポリ−N−イソプロピルアクリルアミドをグラフトした4.8グラムのポリアクリル酸(450000g/mol)が得られる。
【0179】
最終ポリマー中のLCSTを有する単位の質量割合は49%である。
【0180】
前記調製された二つのポリマーの臨界凝集濃度(CAC)は、前記記載の方法に従って、コーン/プレート形状(35mm、2°)、及び5から80℃の間の温度を維持するためのサーモスタットバスを備えたHaake RS150レオメーターを使用して、流動学的に測定される。0.5℃/分の速度で15℃から50℃へ温度を変化させることによって、10s−1の剪断速度でフローモードで測定を実施した。
【0181】
0.2M NaCl中のポリマー1について、臨界凝集濃度(CAC)は約1重量%であり、一方で純水中のポリマー2について、臨界凝集濃度は約0.3重量%である。
【実施例1】
【0182】
この実施例は、ポリマー1を含む界面活性剤を含まない起泡性製剤に関する。
【0183】
これらの製剤から得られる気泡の15及び50℃での安定性、及びこれらの温度でのその粘度を研究する。
【0184】
起泡性製剤の調製
以下の起泡性製剤1を、所望の質量濃度のポリマー、即ち3重量%を得るように、室温で、水中のNaClの0.2M溶液中に、粉体形態の適量のポリマーの攪拌によって、単純な溶解により調製する。
【0185】
製剤1
水中に3重量%のポリマー1、0.2M NaCl
気泡を得る方法
8000rpmで5分間、次いで13500rpmで1分間、Diax600マシーン(Heidolph)を使用して攪拌にかけた、前記調製された水性ポリマー溶液(10mlのピルボトル中に5gの溶液)から気泡を得た。使用されたシャフトは、10mmの外径を有する(参照番号F10)。
【0186】
得られた気泡の安定性
かくして得られた気泡の巨視的外観の変化を、t=0、1時間、及び2時間30分で経時的にモニターした;起泡力が大きくなるのに比例して、気泡の高さが大きくなる。
【0187】
15℃では、気泡は最初に100%の容量を占める。1時間後、50%の容量が気泡の形態で存在する。2時間30分後、もはや気泡は存在しない。
【0188】
50℃では、気泡は最初に100%の容量を占める。1時間後、95%の気泡が残っている。2時間30分後、90%の容量がまだ気泡である。
【0189】
ポリマー1は、低濃度での水溶液中で(Cp=3%、NaCl=0.2M)、界面活性剤なく、15から50℃で、起泡性システムを得ることを可能にする。得られた気泡の安定性は、15℃より50℃で大きく、この挙動はポリマー1の熱誘導性ゲル化特性におそらく関係する。
【0190】
粘度の測定
流動学的測定は、コーン/プレート形状(35mm、2°)、及び5から80℃の間の温度を維持するためのサーモスタットバスを備えたHaake RS150レオメーターを使用して実施された。0.5℃/分の速度で15℃から50℃へ温度を変化させることによって、10s−1に等しい賦課剪断速度でフローモードで測定を実施した。
【0191】
3重量%でのポリマー1、0.2mol/lのNaClの溶液は、以下の特徴を有する:
− 15℃での粘度(1S−1)=0.01Pa.s;
− 50℃での粘度(1S−1)=0.5Pa.s。
【0192】
25℃より高温でのポリマー1のゲル化力は、流体製剤よりも皮膚への適用が容易であるゲル化した気泡を得ることを可能にする。
【実施例2】
【0193】
この実施例は、ポリマー2を含む界面活性剤を含まない起泡性製剤に関する。これらの製剤から得られる気泡の15及び38℃での安定性、及びこれらの温度でのその粘度を研究する。
【0194】
起泡性製剤の調製
純水を使用し、ポリマー濃度を1重量%とすることを除いて、実施例1と同様な態様で起泡性製剤2を調製する。
【0195】
製剤2
水中に1重量%のポリマー2
気泡を得る方法
8000rpmで5分間、次いで13500rpmで1分間、Diax600マシーン(Heidolph)を使用して攪拌にかけた、前記調製された水性ポリマー溶液(10mlのピルボトル中に5gの溶液)から気泡を得た。使用されたシャフトは、10mmの外径を有する(参照番号F10)。
【0196】
得られた気泡の安定性
かくして得られた気泡の巨視的外観の変化を、T=15℃についてt=30時間及び27日で、並びにT=38℃についてt=51時間及び27日で経時的にモニターした;起泡力が大きくなるのに比例して、気泡の高さが大きくなる。
【0197】
15℃では、組成物全体が気泡の形態である。30時間後50%が気泡であり、27日後ではもはや気泡は存在しない。
【0198】
38℃では、100%の組成物が気泡である。51時間後、まだ100%の気泡が存在する。27日後、50%の気泡が残る。
【0199】
ポリマー2は、低濃度での水溶液中で(Cp=1%)、界面活性剤なく、15から38℃で、起泡性システムを得ることを可能にする。得られた気泡の安定性は、15℃より38℃で大きく、この挙動はポリマー2の熱誘導性ゲル化特性におそらく関係する。
【0200】
粘度の測定
流動学的測定は、コーン/プレート形状(35mm、2°)、及び5から80℃の間の温度を維持するためのサーモスタットバスを備えたHaake RS150レオメーターを使用して実施された。0.5℃/分の速度で20℃から40℃へ温度を変化させることによって、10s−1に等しい賦課剪断速度でフローモードで測定を実施した。
【0201】
添付の図面(図1)は、1重量%でのポリマー2の水溶液の20から40℃での粘度の変化を示す。
27℃より高温での熱誘導性ゲル化の効果:
− 25℃で:0.15Pa.s;
− 38℃で:0.78Pa.s。
【0202】
27℃より高温でのポリマー2のゲル化力は、流体製剤よりも皮膚への適用が容易であるゲル化した気泡を得ることを可能にする。
【実施例3】
【0203】
この実施例は、3%のアルキルポリグルコシド界面活性剤と、1%のポリマー2とを含む起泡性製剤に関する。
【0204】
これらの製剤から得られた気泡の15及び38℃での安定性、並びにこれらの温度でのその粘度を研究する。
【0205】
使用される界面活性剤は、SEPPIC社によりOramix NS10の名称で市販されているC10−14アルキルポリグルコシドである。
【0206】
起泡性製剤の調製:以下の起泡性製剤を、実施例1と同様の態様で調製する。
【0207】
製剤3A
水溶液中に3重量%の界面活性剤+1重量%のポリマー2
【0208】
製剤3B
水溶液中に3重量%の界面活性剤
【0209】
気泡を得る方法
8000rpmで5分間、次いで13500rpmで1分間、Diax600マシーン(Heidolph)を使用して攪拌にかけた、前記調製されたポリマーの存在下または不存在下での界面活性剤の溶液(10mlのピルボトル中に5gの溶液)から気泡を得た。使用されたシャフトは、10mmの外径を有する(参照番号F10)。
【0210】
得られた気泡の安定性
かくして得られた気泡の巨視的外観の変化を、15℃及び38℃でt=0及びt=7時間で経時的にモニターした;起泡力が大きくなるのに比例して、気泡の高さが大きくなる。
【0211】
15℃では、100%の組成物3A及び3Bが、気泡の形態で存在する。7時間後、70%の気泡が、両者の場合で残る。
【0212】
38℃では、100%の組成物3A及び3Bが、気泡の形態で存在する。7時間後、製剤3Aについては100%の気泡が残り、組成物3Bについては50%のみ残る。
【0213】
3%のアルキルポリグルコシド界面活性剤を含む起泡性製剤中への、低濃度(Cp=1%)でのポリマー2の導入は、ポリマー2のゲル化点(1%に等しい水中での濃度について27℃)未満で、気泡の安定性を改良することが可能である。気泡の安定性は、15℃より38℃で大きく、この挙動はポリマー2の熱誘導性ゲル化特性におそらく関係する。
【0214】
粘度の測定
流動学的測定は、コーン/プレート形状(35mm、2°)、及び5から80℃の間の温度を維持するためのサーモスタットバスを備えたHaake RS150レオメーターを使用して実施された。0.5℃/分の速度で20℃から40℃へ温度を変化させることによって、10s−1に等しい賦課剪断速度でフローモードで測定を実施した。
【0215】
添付の図面(図2)は、界面活性剤(3重量%)及びポリマー2(1重量%)を含む水溶液の20から45℃での粘度の変化を示す。
25℃以上での熱誘導性ゲル化の効果:
− 20℃で:0.13Pa.s;
− 38℃で:0.63Pa.s。
【実施例4】
【0216】
この実施例では、適用時にゲル化する流体起泡性化粧品組成物を調製する。
【0217】
組成は以下の通りである(重量%)。
Figure 2004522834
【0218】
調製方法
この起泡性組成物を、3時間室温で攪拌しながら脱鉱物水中に粉体形態のポリマー1を溶解することによって得る;次いで他の成分をこの溶液に導入し、30分間攪拌を続ける。
【0219】
得られた製剤は、室温で流体であり、皮膚への適用時にゲル化する起泡性組成物である;この極めの変化は、適用を快適且つ容易にする。
【参考文献】
【0220】
Figure 2004522834

【図面の簡単な説明】
【0221】
【図1】図1は、1重量%での表1のポリマー2の水溶液(実施例2)の、温度T(単位℃)の関数として粘度V(単位Pa.s)を示すグラフである。
【図2】図2は、1重量%での表1のポリマー2と界面活性剤を含む水溶液(実施例3)の、温度T(単位℃)の関数として粘度V(単位Pa.s)を示すグラフである。

Claims (25)

  1. 水溶性単位及び水中で下限臨界溶液温度LCSTを有する単位を含むポリマーを含む水相を含む熱誘導化ゲル化起泡性組成物であって、前記LCSTを有する単位の水溶液における熱誘導化脱混合温度が、水中に1質量%の前記単位の濃度について5から40℃であり、前記組成物中の前記ポリマーの濃度が、そのゲル化点が5から40℃の範囲にあるような濃度である組成物。
  2. 前記ポリマーのLCSTを有する単位の水溶液における熱誘導化脱混合温度が、水中に1質量%の前記単位の濃度について10から35℃である請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物中の前記ポリマーの濃度が、そのゲル化点が10から35℃の範囲にある請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ポリマーが、LCSTを有する単位からなるブロックと交互に存在する水溶性単位からなるブロックを含むブロックポリマーの形態、またはLCSTを有する単位からなるグラフトを有する水溶性単位によって形成される骨格を有するグラフトポリマーの形態で存在し、前記ポリマーは、部分的に架橋されても良い請求項1に記載の組成物。
  5. 前記水溶性単位が、重合または重縮合によって全体的にまたは部分的に得ることが可能であり、あるいは別法として、天然ポリマーまたは変性天然ポリマーから全体的または部分的になる請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記水溶性単位が、以下のモノマー:
    − (メタ)アクリル酸;
    − 以下の式(I)のビニルモノマー:
    Figure 2004522834
    [式中:
    − RはH、−CH、−C、または−Cから選択され;及び
    − Xは以下のものから選択される:
    − −OR’タイプのアルキルオキシドであって、R’は少なくとも一つのハロゲン原子(ヨウ素、臭素、塩素、またはフッ素);スルホン酸(−SO )、スルファート(−SO )、ホスファート(−PO);ヒドロキシル(−OH);第一級アミン(−NH);第二級アミン(−NHR)、第三級アミン(−NR)、または第四級アミン(−N)基{ここで、R、R及びRは互いに独立に、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素ベースの基(ここでR’+R+R+Rの炭素原子の合計が7超えないことを条件とする)である}で任意に置換された、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素ベースの基である;及び
    − −NH、−NHR、及び−NR基であって、R及びRは互いに独立に、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素ベースの基(ここでR+Rの炭素原子の合計が7超えないことを条件とする)であって、前記R及びRはハロゲン原子(ヨウ素、臭素、塩素、またはフッ素);ヒドロキシル(−OH);スルホン酸(−SO )、スルファート(−SO );ホスファート(−PO);第一級アミン(−NH);第二級アミン(−NHR)、第三級アミン(−NR)、及び/または第四級アミン(−N)基{ここで、R、R及びRは互いに独立に、1から6の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の飽和または不飽和の炭化水素基(ここでR+R+R+R+Rの炭素原子の合計が7超えないことを条件とする)である}で任意に置換される]
    − マレイン酸無水物;
    − イタコン酸;
    − 式CH=CHOHのビニルアルコール;
    − 式CH=CH−OCOCHのビニルアセタート;
    − N−ビニルラクタム、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、及びN−ブチロラクタム
    − 式CH=CHORのビニルエーテルであって、Rは1から6の炭素を含む直鎖状または分枝状の、飽和または不飽和の炭化水素基である;
    − 水溶性スチレン誘導体、特にスチレンスルホナート;
    − ジメチルジアリルアンモニウムクロリド;並びに
    − ビニルアセタミド;
    から選択される少なくとも一つのモノマーの重合、特にフリーラジカル重合によって全体的または部分的に得ることが可能である請求項5に記載の起泡性組成物。
  7. 前記ポリマーの水溶性単位が、重縮合物、または一つ以上の以下の成分:
    − 水溶性ポリウレタン;
    − キサンタンゴム;
    − アルギナート及びその誘導体、例えばプロピレングリコールアルギナート;
    − セルロース誘導体、特にカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及び第四級化ヒドロキシエチルセルロース;
    − ガラクトマンナン及びその誘導体、例えばコンニャクゴム、グアゴム、ヒドロキシプロピルグア、ナトリウムメチルカルボキシラート基で変性されたヒドロキシプロピルグア、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムグアクロリド;
    − ポリエチレンイミン;
    から選択される天然ポリマーまたは変性天然ポリマーから全体的または部分的になる請求項5に記載の起泡性組成物。
  8. 前記ポリマーの水溶性単位が、それらがグラフトポリマーの水溶性骨格を構成する場合、1000g/molから5000000g/molの範囲のモル質量を有し、それらがマルチブロックポリマーのブロックを構成する場合、500g/molから100000g/molの範囲のモル質量を有する請求項5から7のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  9. 前記ポリマー中のLCSTを有する単位が、以下のポリマー:
    − ポリエーテル、例えばポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、またはエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)とのランダムコポリマー;
    − ポリビニルメチルエーテル;
    − LCSTを有するポリマー状及びコポリマー状N置換化アクリルアミド誘導体;並びに
    − ポリビニルカプロラクタム、及びビニルカプロラクタムコポリマー;
    から選択される一つ以上のポリマーからなる請求項1から8のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  10. 前記ポリマーのLCSTを有する単位が、n=10から50の整数であるポリプロピレンオキシド(PPO)、または下式:
    (EO)(PO)
    [式中、mは1から40、好ましくは2から20の範囲の整数であり、nは10から60、好ましくは20から50の範囲の整数である]
    によって表されるエチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)とのランダムコポリマーからなる請求項1から9のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  11. 前記ポリマーのLCSTを有する単位のモル質量が、500から5300g/mol、特に1500から4000g/molである請求項10に記載の起泡性組成物。
  12. 前記ポリマーのLCSTを有する単位が、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミド、及びN−イソプロピルアクリルアミドまたはN−エチルアクリルアミドと、請求項6に記載の式(I)を有するモノマー、マレイン酸無水物、イタコン酸、ビニルピロリドン、スチレン及びその誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルアセタミド、ビニルアルコール/ビニルアセタート、ビニルエーテル、及びビニルアセタート誘導体から選択されるビニルモノマーとのコポリマーからなる請求項1から9のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  13. 前記ポリマーのLCSTを有する単位のモル質量が、1000g/molから500000g/mol、好ましくは2000から50000g/molである請求項12に記載の起泡性組成物。
  14. 前記ポリマーのLCSTを有する単位が、ポリビニルカプロラクタム、またはビニルカプロラクタムと、請求項6に記載の式(I)に対応するモノマー、マレイン酸無水物、イタコン酸、ビニルピロリドン、スチレン及びその誘導体、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ビニルアセタミド、ビニルアルコール、ビニルアセタート、ビニルエーテル、及びビニルアセタート誘導体から選択されるビニルモノマーとのコポリマーからなる請求項1から9のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  15. LCSTを有する単位のモル質量が、1000g/molから500000g/mol、好ましくは2000から50000g/molである請求項14に記載の起泡性組成物。
  16. 前記ポリマーのLCSTを有する単位の質量割合が、前記ポリマーに対して5から70%、特に20から65%、より好適には30から60%である請求項1から15のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  17. 水性相中の前記ポリマーの質量濃度が、0.1から20%である請求項1から16のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  18. 前記水性相がさらに任意に起泡性界面活性剤を含む請求項1から17のいずれか一項に記載の起泡性組成物。
  19. 前記起泡性界面活性剤が非イオン性である請求項18に記載の起泡性組成物。
  20. 前記水性相が、局所適用、特に化粧品適用を許容する生理学的に許容可能な媒体からなる請求項1から19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. シャワーゲル、顔用クレンジング製品、メイクアップ除去用製品、シャンプー、またはシェービングフォームまたはゲルを構成することを特徴とする請求項20に記載の組成物。
  22. 連続的水性相における気体の泡の分散から形成される、請求項1から21のいずれか一項記載の起泡性組成物から得られる気泡。
  23. ゲル化点より高温で気泡を安定化するための請求項1に記載のポリマーの使用。
  24. 皮膚、頭皮、爪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、半粘膜、及び/または毛髪をクレンジングするための、及び/またはそれらからメイクアップを除去するための、請求項1から21のいずれか一項記載の組成物の美容的使用。
  25. 請求項1から21のいずれか一項記載の組成物を水の存在下でケラチン物質に適用し、形成された気泡及び汚れた残余物を水ですすぎ落とすことを特徴とする、ケラチン物質(皮膚、頭皮、爪、睫毛、眉毛、眼、粘膜、半粘膜、及び/または毛髪)をクレンジングするための、及び/またはそれらからメイクアップを除去するための美容方法。
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