JP2004521018A - 空調装置を運転する方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は車両のための空調装置を運転する方法に関する。該方法においてコンプレッサ(38)は、冷房運転の間には冷媒を、ガス冷却器(42)と膨張装置(50)とを介して内室熱交換器(44)に圧送し、暖房運転の間には冷媒を、逆向きの流動方向でまず最初に内室熱交換器(44),膨張装置(50)及び次いでガス冷却器(42)を通して圧送する。該ガス冷却器(42)に対して並列に、切替弁(58)を備えたバイパス管路(56)が設けられている。提案されることは、暖房運転時に、ガス冷却器(42)の空気側に限界厚さを超える氷層が形成されると直ちに、バイパス管路(56)に設けられた切替弁(58)が開弁され、冷媒のガス冷却器(42)を通る貫流が中断されるようにすることである。
Description
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載した形式の、空調装置を運転する方法に関する。
【0002】
燃料消費を最適化した内燃機関を車両に使用することは、その車両の空調にも影響を及ぼす。つまり特定の運転範囲で、例えば低い外気温度時の始動期に、車両を快適に暖房するのに充分な熱がもはや冷却液に放出されない。したがって、快適性を低温時に保証するために若しくは必要に応じて車両ガラス板をデフロストし得るために、付加ヒータ(Zuheizer)が必要である。付加ヒータとして空調装置が働いてもよく、ますます多くの車両に標準的に空調装置が装備されているだけに尚更である。空調装置は低温時に冷媒回路の反転によりヒートポンプとして利用され、この場合CO2・空調装置の一部であるいわゆる「ガス冷却器」が暖房モード時に熱を周囲から受容する。ヒートポンプは比較的に僅かなエネルギを消費するにすぎず、且つ高い暖房出力時に自発的な反応特性を有している。しかしながら、このようなヒートポンプの重大な欠点は、ガス冷却器が低い外気温度時に空気側で氷結することである。このことにより、空気流内に一般的に下流に接続された、内燃機関の冷却器は不充分にしか冷却空気により流過されなくなるので、この場合、内燃機関の充分な冷却は、短期的な出力増大時、例えばアウトバーンへの乗り入れの際にはもはや保証されていない。
【0003】
ヨーロッパ特許出願公開第0945291号明細書により、自動車の乗室を暖房及び冷房するための装置と方法とが公知である。冷媒は暖房運転時にコンプレッサにより圧縮され、3ポート2位置切換弁を介して内室熱交換器に達し、ここで冷媒は、圧縮によって生ぜしめられた熱の一部を、より冷たい車両内室空気に放出する。内室熱交換器から冷媒は膨張装置に流れ、ここで冷媒は、後続して配置されているガス冷却器において熱を周囲空気から受容することができる程度にまで冷却される。付加的な熱が冷媒に、後続の排ガス熱交換器において供給されてもよく、この排ガス熱交換器は内燃機関の高温の排ガスにされされる。
【0004】
排ガス熱交換器から冷媒は再びコンプレッサに達し、これによって冷媒回路は閉じられている。冷媒が膨張装置内で、周囲温度の下に位置する温度に膨張させられると、ガス冷却器を貫流する空気は飽和温度の下の温度に冷却されることができる。この場合、吸い込まれた周囲空気から水分が凝縮する。温度が水の昇華レベル(Sublimationslinie)の下に位置していると、水は固形の状態に移行して、且つガス冷却器は氷結してしまう。ガス冷却器は一般に、空気の流動方向で見て内燃機関の冷却器の上流に接続されているので、ガス冷却器の氷結によって、内燃機関の規定通りの冷却が行えなくなる恐れが生じる。それゆえ、過度に強い氷結を回避するために、臨界的な周囲条件において、3ポート2位置切換弁を介してバイパス管路が開かれるので、ガス冷却器は短期的に閉鎖されている。冷媒はガス冷却器を迂回して直接に排ガス熱交換器に流れ、且つそこからコンプレッサの吸い込み側に流れる。更に、回路が高温ガスプロセス(Heissgasprozess)として構成されるプロセスも考えることができ、この場合コンプレッサの圧縮熱のみが熱源として使用される。
【0005】
発明の利点
本発明による方法によれば、暖房運転時に、ガス冷却器の空気側で限界厚さを超える氷層が形成されると直ちに、ガス冷却器に対応配置されているバイパス管路に設けられた切替弁が開弁され、且つ冷媒の、ガス冷却器を通る貫流が中断される。ガス冷却器の空気側における空気流が凝固点の上の温度を有している限り、氷層は溶かされ且つ空気流により取り除かれる。しかし、空気流の温度が凝固点の下である場合でも氷層は蒸発するので、ガス冷却器は若干の時間後に再び熱源として使用され得る。これによって、暖房運転の間の、ガス冷却器が熱源として役立たない運転時間が最小限に減じられる。したがって、利用可能な熱量は極めて大きいので、一般に別の熱交換器、例えば排ガス熱交換器は省略されることができる。
【0006】
ガス冷却器に形成された氷層により、ガス冷却器の流動抵抗が増大するので、ガス冷却器の空気側における圧力降下は、臨界的な周囲温度時の氷結の尺度として評価され得る。臨界的な周囲温度時の圧力降下が所定の限界値を超えると、冷媒流がバイパス管路を介して導かれるが、このことは、相応する電子的な評価ユニットが、バイパス管路及び/又はガス冷却器の流入部又は流出部にそれぞれ1つずつ設けられた切替弁を制御することにより行われる。
【0007】
別の可能性として、ガス冷却器の空気側に容量性又は抵抗性のセンサを配置することがあって、このセンサの容量若しくは抵抗は氷層により変化する。センサの信号が臨界的な周囲パラメータ時に限界値を超えると、冷媒流はバイパス管路を介して導かれる。臨界的な周囲パラメータとして、特に低い周囲温度及び高い相対的な空気湿度が見なされることができる。
【0008】
図面
別の利点は以下の、図面を用いての説明から明らかである。図面には本発明の1実施例が示されている。図面、明細書及び請求の範囲は多数の、組み合わされた特徴を含んでいる。当業者はこれらの特徴を有利に個別的に捉えるであろうし、有意義な別の組み合わせにもまとめるであろう。
【0009】
唯一の図面は本発明による空調装置の概略的な構造を示している。
【0010】
実施例の説明
図示していない車両は、冷却液回路12を備えた内燃機関10を有している。冷却液回路12において冷却液ポンプ14が冷却液を、内燃機関10,ヒータ熱交換器24及び冷却器18を通して圧送する。ヒータ熱交換器24に対して並列にバイパス管路26が設けられている。ヒータ調節弁28は冷媒流を、温度センサ30の信号に関連してヒータ熱交換器24とバイパス管路26とに分割する。
【0011】
冷却器18に対して並列に同様にバイパス管路32が設けられており、その際冷媒流は別の三方弁34により、別の温度センサ36の信号に関連して分割される。
【0012】
車両は車両内室の空調のためのエアコンディショナ22を有している。エアコンディショナ22内に内室熱交換器44が、空調流20の方向で見てヒータ熱交換器24の上流に接続されている。空調流20は送風機48により生ぜしめられ、この送風機48は周囲から新鮮空気を吸い込むか、又は車両内室から循環空気を吸い込んで、ヒータ熱交換器24及び内室熱交換器44に吹きつける。
【0013】
内室熱交換器44は冷媒回路40の構成部分であり、冷媒回路40の冷媒、例えばCO2はコンプレッサ38により圧送される。冷媒回路40は、暖房運転あるいは冷房運転で運転することができる。冷房運転時にコンプレッサ38は三方弁52を介して、圧縮された冷媒を黒の実線で示した矢印の方向で、切替弁62、ガス冷却器42、別の切替弁60及び膨張装置50を介して、内室熱交換器44に圧送し、且つそこから別の三方弁54を介してコンプレッサ38の吸い込み側に戻し搬送する。圧縮された冷媒はガス冷却器42内で空気流16により冷却される。この空気流16は送風機46により生ぜしめられ、且つガス冷却器42と、下流に接続された、内燃機関10の冷却器18とに吹き当たる。膨張装置50において冷媒は所望の温度に膨張するので、後続の内室熱交換器44において相応の熱量を空調流20から受容することができる。
【0014】
暖房運転時には三方弁52が調節され、それによってコンプレッサ38が、圧縮された冷媒を破線の矢印の方向で、まず最初に内室熱交換器44に供給するようになって、そこで冷媒の圧縮によって生じた熱を空調流20に伝達する。このことは特に、ヒータ熱交換器24に充分な熱量が冷却液回路12から提供され得ない運転範囲において行われる。内室熱交換器44の下流で冷媒は膨張装置50内で膨張させられるので、冷媒は後続のガス冷却器42を通流する際に熱を空気流16から受容することができる。暖められた冷媒は相応に調節された三方弁54を介してコンプレッサ38の吸い込み側に流れ戻る。
【0015】
臨界的な周囲パラメータ、特に低い外気温度時及び高い空気湿度時に、ガス冷却器42に氷層が形成されて、この氷層が空気流16を妨げて、それにより冷却器18を介しての内燃機関10の冷却が行えなくなってしまうかもしれない恐れが生じる。氷形成が許容し得ない程度を超えてしまうことを阻止するために、ガス冷却器42の空気側(Luftseite)で限界厚さを超える氷層が形成されると直ちに、切替弁58がバイパス管路56を開き、且つ冷媒の、ガス冷却器42を通る貫流が、ガス冷却器42に設けられた切替弁62及び/又は切替弁60により中断される。この運転範囲において冷媒回路40はいわゆる「高温ガス運転(Heissgasbetrieb)」で運転され、この場合、冷媒は膨張装置50において膨張させられないか、又は僅かに膨張させられるに過ぎなくて、且つ内室熱交換器44内ではコンプレッサの圧縮熱だけが利用されるに過ぎない。高温ガス運転においては、氷層は空気流16により溶かされるか又は蒸発させられるので、ある程度の時間が経過すると、切替弁58が閉弁し且つ切替弁60,62が開弁することにより、再びヒートポンプ運転(Waermepumpenbetrieb)で運転されることが可能である。
【0016】
ガス冷却器42を通る貫流抵抗は空気側において氷層の増大と共に増大し、ひいてはガス冷却器42における圧力降下が増大するので、圧力降下は圧力差センサ66によって検出され、且つ信号ライン64を介して評価ユニット(図示せず)に供給される。この評価ユニットは、センサ信号及び周囲パラメータに関連して、切替弁58,60,62並びに膨張装置50を起動制御する。圧力差センサ66の代わりに又は圧力差センサ66に付加的に、ガス冷却器42にセンサ68を配置しておくことが可能であり、このセンサ68は容量性又は抵抗性の作用原理で働き、その際センサ68の容量若しくは電気的な抵抗は、氷層が生じた時に且つ/又は氷層が増大すると共に変化する。センサ68の信号は同じく信号ライン64を介して評価ユニットに送られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による空調装置の概略的な構造を示す図である。
【符号の説明】
10 内燃機関、 12 冷却液回路、 14 冷却液ポンプ、 16 空気流、 18 冷却器、 20 空調流、 22 エアコンディショナ、 24 ヒータ熱交換器、 26 バイパス管路、 28 ヒータ調節弁、 30 温度センサ、 32 バイパス管路、 34 三方弁、 36 温度センサ、 38 コンプレッサ、 40 冷媒回路、 42 ガス冷却器、 44 内室熱交換器、 46 送風機、 48 送風機、 50 膨張装置、 52 三方弁、 54 三方弁、 56 バイパス管路、 58 切替弁、 60 切替弁、 62 切替弁、 64 信号ライン、 66 圧力差センサ、 68 センサ
本発明は、請求項1の上位概念部に記載した形式の、空調装置を運転する方法に関する。
【0002】
燃料消費を最適化した内燃機関を車両に使用することは、その車両の空調にも影響を及ぼす。つまり特定の運転範囲で、例えば低い外気温度時の始動期に、車両を快適に暖房するのに充分な熱がもはや冷却液に放出されない。したがって、快適性を低温時に保証するために若しくは必要に応じて車両ガラス板をデフロストし得るために、付加ヒータ(Zuheizer)が必要である。付加ヒータとして空調装置が働いてもよく、ますます多くの車両に標準的に空調装置が装備されているだけに尚更である。空調装置は低温時に冷媒回路の反転によりヒートポンプとして利用され、この場合CO2・空調装置の一部であるいわゆる「ガス冷却器」が暖房モード時に熱を周囲から受容する。ヒートポンプは比較的に僅かなエネルギを消費するにすぎず、且つ高い暖房出力時に自発的な反応特性を有している。しかしながら、このようなヒートポンプの重大な欠点は、ガス冷却器が低い外気温度時に空気側で氷結することである。このことにより、空気流内に一般的に下流に接続された、内燃機関の冷却器は不充分にしか冷却空気により流過されなくなるので、この場合、内燃機関の充分な冷却は、短期的な出力増大時、例えばアウトバーンへの乗り入れの際にはもはや保証されていない。
【0003】
ヨーロッパ特許出願公開第0945291号明細書により、自動車の乗室を暖房及び冷房するための装置と方法とが公知である。冷媒は暖房運転時にコンプレッサにより圧縮され、3ポート2位置切換弁を介して内室熱交換器に達し、ここで冷媒は、圧縮によって生ぜしめられた熱の一部を、より冷たい車両内室空気に放出する。内室熱交換器から冷媒は膨張装置に流れ、ここで冷媒は、後続して配置されているガス冷却器において熱を周囲空気から受容することができる程度にまで冷却される。付加的な熱が冷媒に、後続の排ガス熱交換器において供給されてもよく、この排ガス熱交換器は内燃機関の高温の排ガスにされされる。
【0004】
排ガス熱交換器から冷媒は再びコンプレッサに達し、これによって冷媒回路は閉じられている。冷媒が膨張装置内で、周囲温度の下に位置する温度に膨張させられると、ガス冷却器を貫流する空気は飽和温度の下の温度に冷却されることができる。この場合、吸い込まれた周囲空気から水分が凝縮する。温度が水の昇華レベル(Sublimationslinie)の下に位置していると、水は固形の状態に移行して、且つガス冷却器は氷結してしまう。ガス冷却器は一般に、空気の流動方向で見て内燃機関の冷却器の上流に接続されているので、ガス冷却器の氷結によって、内燃機関の規定通りの冷却が行えなくなる恐れが生じる。それゆえ、過度に強い氷結を回避するために、臨界的な周囲条件において、3ポート2位置切換弁を介してバイパス管路が開かれるので、ガス冷却器は短期的に閉鎖されている。冷媒はガス冷却器を迂回して直接に排ガス熱交換器に流れ、且つそこからコンプレッサの吸い込み側に流れる。更に、回路が高温ガスプロセス(Heissgasprozess)として構成されるプロセスも考えることができ、この場合コンプレッサの圧縮熱のみが熱源として使用される。
【0005】
発明の利点
本発明による方法によれば、暖房運転時に、ガス冷却器の空気側で限界厚さを超える氷層が形成されると直ちに、ガス冷却器に対応配置されているバイパス管路に設けられた切替弁が開弁され、且つ冷媒の、ガス冷却器を通る貫流が中断される。ガス冷却器の空気側における空気流が凝固点の上の温度を有している限り、氷層は溶かされ且つ空気流により取り除かれる。しかし、空気流の温度が凝固点の下である場合でも氷層は蒸発するので、ガス冷却器は若干の時間後に再び熱源として使用され得る。これによって、暖房運転の間の、ガス冷却器が熱源として役立たない運転時間が最小限に減じられる。したがって、利用可能な熱量は極めて大きいので、一般に別の熱交換器、例えば排ガス熱交換器は省略されることができる。
【0006】
ガス冷却器に形成された氷層により、ガス冷却器の流動抵抗が増大するので、ガス冷却器の空気側における圧力降下は、臨界的な周囲温度時の氷結の尺度として評価され得る。臨界的な周囲温度時の圧力降下が所定の限界値を超えると、冷媒流がバイパス管路を介して導かれるが、このことは、相応する電子的な評価ユニットが、バイパス管路及び/又はガス冷却器の流入部又は流出部にそれぞれ1つずつ設けられた切替弁を制御することにより行われる。
【0007】
別の可能性として、ガス冷却器の空気側に容量性又は抵抗性のセンサを配置することがあって、このセンサの容量若しくは抵抗は氷層により変化する。センサの信号が臨界的な周囲パラメータ時に限界値を超えると、冷媒流はバイパス管路を介して導かれる。臨界的な周囲パラメータとして、特に低い周囲温度及び高い相対的な空気湿度が見なされることができる。
【0008】
図面
別の利点は以下の、図面を用いての説明から明らかである。図面には本発明の1実施例が示されている。図面、明細書及び請求の範囲は多数の、組み合わされた特徴を含んでいる。当業者はこれらの特徴を有利に個別的に捉えるであろうし、有意義な別の組み合わせにもまとめるであろう。
【0009】
唯一の図面は本発明による空調装置の概略的な構造を示している。
【0010】
実施例の説明
図示していない車両は、冷却液回路12を備えた内燃機関10を有している。冷却液回路12において冷却液ポンプ14が冷却液を、内燃機関10,ヒータ熱交換器24及び冷却器18を通して圧送する。ヒータ熱交換器24に対して並列にバイパス管路26が設けられている。ヒータ調節弁28は冷媒流を、温度センサ30の信号に関連してヒータ熱交換器24とバイパス管路26とに分割する。
【0011】
冷却器18に対して並列に同様にバイパス管路32が設けられており、その際冷媒流は別の三方弁34により、別の温度センサ36の信号に関連して分割される。
【0012】
車両は車両内室の空調のためのエアコンディショナ22を有している。エアコンディショナ22内に内室熱交換器44が、空調流20の方向で見てヒータ熱交換器24の上流に接続されている。空調流20は送風機48により生ぜしめられ、この送風機48は周囲から新鮮空気を吸い込むか、又は車両内室から循環空気を吸い込んで、ヒータ熱交換器24及び内室熱交換器44に吹きつける。
【0013】
内室熱交換器44は冷媒回路40の構成部分であり、冷媒回路40の冷媒、例えばCO2はコンプレッサ38により圧送される。冷媒回路40は、暖房運転あるいは冷房運転で運転することができる。冷房運転時にコンプレッサ38は三方弁52を介して、圧縮された冷媒を黒の実線で示した矢印の方向で、切替弁62、ガス冷却器42、別の切替弁60及び膨張装置50を介して、内室熱交換器44に圧送し、且つそこから別の三方弁54を介してコンプレッサ38の吸い込み側に戻し搬送する。圧縮された冷媒はガス冷却器42内で空気流16により冷却される。この空気流16は送風機46により生ぜしめられ、且つガス冷却器42と、下流に接続された、内燃機関10の冷却器18とに吹き当たる。膨張装置50において冷媒は所望の温度に膨張するので、後続の内室熱交換器44において相応の熱量を空調流20から受容することができる。
【0014】
暖房運転時には三方弁52が調節され、それによってコンプレッサ38が、圧縮された冷媒を破線の矢印の方向で、まず最初に内室熱交換器44に供給するようになって、そこで冷媒の圧縮によって生じた熱を空調流20に伝達する。このことは特に、ヒータ熱交換器24に充分な熱量が冷却液回路12から提供され得ない運転範囲において行われる。内室熱交換器44の下流で冷媒は膨張装置50内で膨張させられるので、冷媒は後続のガス冷却器42を通流する際に熱を空気流16から受容することができる。暖められた冷媒は相応に調節された三方弁54を介してコンプレッサ38の吸い込み側に流れ戻る。
【0015】
臨界的な周囲パラメータ、特に低い外気温度時及び高い空気湿度時に、ガス冷却器42に氷層が形成されて、この氷層が空気流16を妨げて、それにより冷却器18を介しての内燃機関10の冷却が行えなくなってしまうかもしれない恐れが生じる。氷形成が許容し得ない程度を超えてしまうことを阻止するために、ガス冷却器42の空気側(Luftseite)で限界厚さを超える氷層が形成されると直ちに、切替弁58がバイパス管路56を開き、且つ冷媒の、ガス冷却器42を通る貫流が、ガス冷却器42に設けられた切替弁62及び/又は切替弁60により中断される。この運転範囲において冷媒回路40はいわゆる「高温ガス運転(Heissgasbetrieb)」で運転され、この場合、冷媒は膨張装置50において膨張させられないか、又は僅かに膨張させられるに過ぎなくて、且つ内室熱交換器44内ではコンプレッサの圧縮熱だけが利用されるに過ぎない。高温ガス運転においては、氷層は空気流16により溶かされるか又は蒸発させられるので、ある程度の時間が経過すると、切替弁58が閉弁し且つ切替弁60,62が開弁することにより、再びヒートポンプ運転(Waermepumpenbetrieb)で運転されることが可能である。
【0016】
ガス冷却器42を通る貫流抵抗は空気側において氷層の増大と共に増大し、ひいてはガス冷却器42における圧力降下が増大するので、圧力降下は圧力差センサ66によって検出され、且つ信号ライン64を介して評価ユニット(図示せず)に供給される。この評価ユニットは、センサ信号及び周囲パラメータに関連して、切替弁58,60,62並びに膨張装置50を起動制御する。圧力差センサ66の代わりに又は圧力差センサ66に付加的に、ガス冷却器42にセンサ68を配置しておくことが可能であり、このセンサ68は容量性又は抵抗性の作用原理で働き、その際センサ68の容量若しくは電気的な抵抗は、氷層が生じた時に且つ/又は氷層が増大すると共に変化する。センサ68の信号は同じく信号ライン64を介して評価ユニットに送られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明による空調装置の概略的な構造を示す図である。
【符号の説明】
10 内燃機関、 12 冷却液回路、 14 冷却液ポンプ、 16 空気流、 18 冷却器、 20 空調流、 22 エアコンディショナ、 24 ヒータ熱交換器、 26 バイパス管路、 28 ヒータ調節弁、 30 温度センサ、 32 バイパス管路、 34 三方弁、 36 温度センサ、 38 コンプレッサ、 40 冷媒回路、 42 ガス冷却器、 44 内室熱交換器、 46 送風機、 48 送風機、 50 膨張装置、 52 三方弁、 54 三方弁、 56 バイパス管路、 58 切替弁、 60 切替弁、 62 切替弁、 64 信号ライン、 66 圧力差センサ、 68 センサ
Claims (3)
- 車両の空調装置を運転する方法であって、コンプレッサ(38)が、冷房運転中には冷媒を、ガス冷却器(42)と膨張装置(50)とを介して内室熱交換器(44)に圧送し、暖房運転中には冷媒を逆向きの流動方向で、まず最初に内室熱交換器(44)と膨張装置(50)とを通して、次にガス冷却器(42)を通して圧送するようになっており、該ガス冷却器(42)に対して並列に、切替弁(58)を備えたバイパス管路(56)が設けられている形式のものにおいて、暖房運転時に、ガス冷却器(42)の空気側に限界厚さを超える氷層が形成されると直ちに、バイパス管路(56)に設けられた切替弁(58)を開弁し、且つ冷媒の、ガス冷却器(42)を通る貫流を中断することを特徴とする、空調装置を運転する方法。
- ガス冷却器(42)の空気側における圧力降下を測定し、且つ臨界的な周囲パラメータの場合に、圧力降下が限界値を超えると、冷媒流をバイパス管路(56)を介して導く、請求項1記載の方法。
- ガス冷却器(42)の空気側に、容量性又は抵抗性のセンサ(68)を配置し、該センサ(68)の容量若しくは抵抗が氷層により変化し、且つ臨界的な周囲パラメータの場合に、センサ(68)の信号が限界値を超えると、冷媒流をバイパス管路(56)を介して導く、請求項1又は2記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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---|---|---|---|
DE10130545A DE10130545A1 (de) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | Verfahren zum Betrieb einer Klimaanlage |
PCT/DE2002/001929 WO2003000514A1 (de) | 2001-06-25 | 2002-05-25 | Verfahren zum betrieb einer klimaanlage |
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