JP2004520249A - 階段昇降機用レール及びキャリッジ - Google Patents
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Abstract
本発明は、比較的小径の標準的な円管からなる2つの部分(20a)、(20b)を曲げ加工し、前記管部分を一体に上下に添装し、かつ次に例えば前記管と管との間の接合部に沿って溶接することにより前記管部分を一体に固定することによって形成される曲線階段昇降機のレール(12)の形成を記載している。また本発明は、固定された中央ローラアセンブリ(42、44)、(65)、(70)、(71)を有するように記載されたキャリッジ(11)と、内側/外側湾曲部を通り抜ける際に互いに実質的な鏡像関係で動き、前記キャリッジが転換湾曲部を通り抜ける際には、離隔された平行な軸に沿って一体に動く2個の外側リーディング及びトレーリングローラアセンブリ(41、43)、(73a)、(73b)とを有するように記載されたキャリッジ(11)の新規な形態を記載している。外側ローラアセンブリをレールに対して付勢するばね(50)、(90)が設けられている。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は階段昇降機、特に曲線状の階段昇降機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、直線階段昇降機について多くの様々な解決策が提案されかつ提供されている。中でも2つの垂直方向に離隔された管から形成されかつラックピニオン駆動システムを有する階段昇降機が、最近は最も一般的なものになっている。このような階段昇降機の一例が、国際特許出願WO96/20125公報に記載されているが、本願出願人の製造に係る幾つかのものを含めて、他に多くのものが存在する。
【0003】
多くの二管階段昇降機の特徴の1つは、管と管との間隔が変化し、その変化によって、使用時に利用者を支持する座面を、キャリッジが水平方向に対して様々な角度に配置されたレールの各部に沿って動く際に確実に水平に維持する機構が提供される。
【0004】
更に最近は、単一の円形断面の管から形成されたレールを有する階段昇降機が市販されており、このような形態の昇降機がヨーロッパ特許第0853591号明細書に記載されている。EP0853591号明細書に記載される階段昇降機の円形断面の管状レールは、管の外壁から垂直方向下向きに延長して、反応ローラを担持し得る面を提供するフランジを有する。フランジ20及び反応ローラの組み合わせによって、階段昇降機のキャリッジが管状レールに関して回転することが防止され、該フランジは切断されまたは金属板から形成され、管の外面に沿って溶接されている。
【0005】
二管階段昇降機及び単管昇降機双方の特徴は、レールを製造するのに比較的コストを要することである。二管階段昇降機の場合には、特に管の間隔が変化してキャリッジを水平にするものの場合には、各管を注意深く形成しなければならず、かつ次に2つの管を注意深く接続して正しい間隔を確保しなければならない。単一の円管階段昇降機の場合には、管自体が一般に大きな直径を有し、これがそれを湾曲させ得る半径を制限するだけでなく、曲げ加工を有効に行うために強力な装置を必要とする。更に、前記フランジは、管と共にジグ内に配置した鋼鉄プレートから多数の部分に手で形成し、かつ次に管に溶接しなければならない。本願発明者らは、この型式のレールの評価において、プレート原料からレールの湾曲に適合するようにフランジ部分を作り出すことは、多量に材料を浪費することに加えて、非常に熟練した手作業を投入する必要があるとの結論に達した。
【0006】
本発明の目的は、概略的に上述した既存の階段昇降機の構成が有する既知のまたは真の欠点に対応することに幾らかでも供され、または少なくとも新規かつ有用な代替品を提供する階段昇降機及び/または階段昇降機用部品を提供することにある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、第1の側面において、本発明によれば、断面視したとき、近接して一体に固定された2つの中空管状部分からなる階段昇降機用レールが提供される。
【0008】
好ましくは、前記管部分が実質的に同じものである。
【0009】
好ましくは、前記管部分が円管部分である。
【0010】
好ましくは、前記管状部分が、前記レールをその使用形態で取り付けたとき、一方が他方の上に位置するように配置されている。
【0011】
好ましくは、前記レールがその上に取り付けられる駆動ラックを更に有する。
【0012】
第2の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールを形成する方法であって、
所望のレールの形態に合わせるように第1の管状部材を形成する過程と、
前記第1の管状部材と実質的に同じ形状に合わせるように第2の管状部材を形成する過程と、
前記第1及び第2の管状部材を近接させることにより、前記所望の形態を有する複合体を形成する過程と、
前記第1及び第2の管状部材を一体に固定する過程とからなる方法が提供される。
【0013】
前記第1管部材は、そうだとしても、前記レールの全長に沿って前記第2の管部材と直接接しないようにすることができる。しかしながら、この近接ということは、全く中間の結合部材を必要とすることなく、例えば溶接によって互いに直接固定することが可能な程度に充分近いという意味であることが分かる。
【0014】
好ましくは、前記第1及び第2部材が同じ管原料から形成される。前記管原料は、好ましくは標準の断面円形管である。
【0015】
好ましくは、前記第1及び第2の管状部分が、前記レールを使用のために配置したとき、一方の部分が他方の部分の上に配置されるように一体化される。
【0016】
第3の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールの第1の側部と接するように配置された少なくとも1つの第1ローラと、前記第1の側部と実質的に反対側の前記レールの側部に接するように配置された少なくとも2つのローラとを有し、一方では前記少なくとも1つの第1ローラと他方では前記少なくとも2つのローラとの間における相対的な変位が、前記レールの湾曲部に出会ったとき、ロール間隔の変化の必要性に適応するように一方では前記少なくとも1つの第1ローラと他方では前記少なくとも2つのローラとの間で相対的な変位が可能である階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0017】
好ましくは、前記少なくとも2つのローラが、前記少なくとも1つの第1ローラに関して一体に変位するように取り付けられている。
【0018】
好ましくは、前記少なくとも2つのローラが3つのローラからなり、前記3つのローラが、前記レールに沿って離隔された点と接するように配置され、前記3つのローラの中央ローラの軸が、前記少なくとも1つの第1ローラの軸に関して固定され、前記3つのローラの外側ローラが前記中央ローラに関して変位可能である。
【0019】
好ましくは、前記キャリッジをレールの水平部分に取り付けたとき前記3つのローラの外側の2つのローラが、前記中央ローラから等距離にある。
【0020】
好ましくは、前記中央ローラ及び前記少なくとも1つの第1ローラの軸が、前記キャリッジをレールの水平部分に取り付けたとき、共通の垂直面に位置するように設けられている。
【0021】
好ましくは、前記外側ローラが共通の平面内で旋回するように取り付けられ、この共通の平面が、前記キャリッジがレールの水平部分上にあるとき水平である。
【0022】
好ましくは、各前記外側ローラがある方向で旋回することを抑制され、かつそれがある程度他方の外側ローラのそれと鏡像関係にある。
【0023】
好ましくは、前記外側ローラの軸を前記レールの面に向けて付勢する付勢手段が設けられる。前記付勢手段は、好ましくは圧縮ばねからなる。
【0024】
好ましくは、前記キャリッジが、使用時に前記レールと接するように配置された少なくとも1つの反動ローラを更に有し、前記少なくとも1つの反動ローラが前記レールに関する前記キャリッジの回転を阻止するように取り付けられている。
【0025】
好ましくは、前記3つのローラの中央ローラが、前記レールに沿った方向に見たとき、前記外側ローラからオフセットしており、前記中央ローラが、使用時に、前記レールに関して前記キャリッジを回転させようとするトルクを阻止するように配置されている。
【0026】
第4の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールと、前記レールに沿って連動するように取り付けられた、前記各側面について記載のキャリッジとを有する階段昇降機が提供される。
【0027】
前記レールはその第1の側面に記載した形態をとることができ、または単一のレール部品で構成することができる。
【0028】
好ましくは、前記階段昇降機が、前記レール上に取り付けられたラックと、前記キャリッジ上に取り付けられかつ該キャリッジ内から駆動される駆動ピニオンとを更に有する。
【0029】
第5の側面において、本発明によれば、固定軸に関して回転可能でかつ階段昇降機用レールの上位点及び下位点に接するように配置された一対の中央ローラと、一方の前記中央ローラのいずれかの側部に配置された少なくとも1つの外側ローラとを有し、前記外側ローラが、直交平面内で前記中央ローラに関して動くことができ、使用時に前記レール上の転換湾曲部及び内側/外側湾曲部を通り抜けることができるようにされた階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0030】
好ましくは、前記中央ローラの各側部に1つの外側ローラが設けられ、両方の外側ローラが前記レールの上面部と接するように配置されている。
【0031】
好ましくは、前記レールの水平部分上で正面から見たとき、前記2つの外側ローラが垂直面内で一体に、かつ直交平面で互いに鏡像関係で動くように抑制されている。
【0032】
好ましくは、前記キャリッジが、前記レールに関する前記キャリッジの回転に抵抗する1つまたは複数の反応ローラを更に有する。より好ましくは、前記反応ローラの1つが上側の前記中央ローラで具現化されまたは構成される。
【0033】
第6の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールと、前記レールに沿って変位可能な上述したキャリッジとを有する階段昇降機が提供される。
【0034】
前記レールは、その第1の側面において定義される形態とすることができ、または単一部品の部材で構成することができる。
【0035】
第7の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールの第1の側部に接するように配置された1つのローラと、前記第1の側部とは実質的に反対側の前記レールの側部に沿って離隔された点間で接するように配置された3つのローラとを有し、前記1つのローラ及び前記3つのローラの中央ローラの軸が、使用時にそれら2つのローラと前記レールとの接触点とを通る平面内に固定され、前記3つのローラの外側の2つのローラが、先に述べた前記平面に垂直な平面内で互いに鏡像関係で旋回するように抑制され、使用時に、前記レールの内側/外側湾曲部を通り抜けることができる階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0036】
好ましくは、各外側ローラが旋回する中心となる軸が、前記各外側ローラ及び前記中央ローラの軸を通る平行な線の間に位置する。
【0037】
好ましくは、前記外側ローラの軸を前記レールの面に向けて付勢する付勢手段が設けられる。
【0038】
前記付勢手段は、好ましくは1つまたは複数の圧縮ばねからなる。
【0039】
好ましくは、前記キャリッジが、使用時に前記レールに接するように配置された少なくとも1つの反動ローラを更に有し、前記少なくとも1つの反動ローラが、前記レールに関する前記キャリッジの回転を阻止するように取り付けられている。
【0040】
より好ましくは、前記反応ローラの1つが前記3つのローラの中央ローラから構成される。
【0041】
第8の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レール上に取り付けるための階段昇降機用キャリッジであって、キャリッジシャーシと、中央ローラアセンブリと、前記キャリッジの移動方向で見たときに前記中央ローラアセンブリの前方に配置されるリーディングローラアセンブリと、前記キャリッジの移動方向に見た時に前記中央ローラアセンブリの後方に配置されるトレーリングローラアセンブリとを備え、前記中央、リーディング及びトレーリングローラアセンブリが前記キャリッジを前記レール上に支持するように形成されかつ配置され、前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが、前記キャリッジが前記レールの内側または外側湾曲部を通り抜ける際に、互いに実質的に鏡像関係で動くように抑制されており、
(i)前記中央ローラアセンブリが前記キャリッジシャーシに関して固定され、かつ
(ii)前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが、前記キャリッジが前記レールの転換湾曲部を通り抜ける際に、離隔された平行軸に沿って前記キャリッジシャーシに関して一体に動くように取り付けられていることを特徴とする階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0042】
好ましくは、前記キャリッジが前記レールの転換湾曲部を通り抜ける際に前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが移動する軸線が、前記キャリッジが前記レールの内側/外側湾曲部を通り抜ける際に前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが動く中心となる回転位置をも画定する。
【0043】
好ましくは、前記中央ローラアセンブリが、前記キャリッジを前記レールに関して回転させないように形成されかつ構成される。
【0044】
好ましくは、前記キャリッジが、前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリを前記レールに接するように付勢する付勢手段を更に有する。
【0045】
第9の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レール上に支持されるように形成されかつ配置された複数のローラを有する階段昇降機用キャリッジであって、少なくとも1つの前記ローラが、前記レールの湾曲に実質的に対応するような輪郭を有し、かつ前記キャリッジが前記レールの湾曲部を通り抜ける際に、その軸線に沿って移動するように取り付けられていることを特徴とする階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0046】
第10の側面において本発明によれば、階段昇降機用レールと、前記レールに沿って変位可能な、上記各側面のいずれかに記載のキャリッジとを有する階段昇降機アセンブリが提供される。好ましくは、前記レールはその第1の側面に記載された通りのものである。
【0047】
本発明を実現しうる様々な変形例は、それ自体当業者にとって明らかである。以下の説明は単なる例示であって、特定の変形または変更が記載されていないことによって本発明の技術的範囲を制限するものではない。また、以下に記載される特定の要素は、現在または将来において存在する等価物を含むものと解される。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって画定されるべきものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下に添付図面を参照しつつ、本発明の様々な側面について詳細に説明する。
【0049】
まず図1に関し、階段昇降機アセンブリ10は、図示するようにレール12上に取り付けられたキャリッジ11を有する。従来方式に従い、前記キャリッジによって、インタフェース13上に取り付けられる椅子(図示せず)が提供され、前記インタフェースによってキャリッジ11に関する前記椅子の向きを変化させることが可能である。
【0050】
図1に示す形態において、レール12は、その正確な形態及び構造について以下に詳細に説明する複合管状部材を有する。レール12は、このようなレールが一般に階段に見受けられるような形態で図示されている。このため、図示される形態において、前記レールアセンブリは最初の上向き延長部分14を有し、上向きの転換湾曲部15に繋がっている。湾曲部15は、次に、踊り場領域を通る水平部分に繋がっている。2つの外側湾曲部16が水平面内における前記レールの向きを変更させ、かつ第2の外側湾曲部16に続く短い水平部分17の端に下向きの転換湾曲部18が設けられ、そこから更に上向きに延長する部分19に繋がっている。
【0051】
階段昇降機産業において標準的に使われているように、内側/外側の用語は概ね水平な平面での湾曲部を表すのに用いられるのに対し、転換湾曲部は垂直な平面でのそれを意味することが分かる。
【0052】
次に図2A、図2B及び図3に関し、本発明の第1の側面によれば、レール12は、2つの類似した管状部品20a、20bから形成される。図示される形態において、各部品20a、20bは別個に、しかし同一の標準的な断面円形管から実質的に同じ形状に形成されている。部品20a、20bが同一でないことは、これら2つの部品が正確に一体にぴったりと重なることができるように一方の半径を僅かに変化させる必要があることから理解される。
【0053】
各部品を形成した後、両者は図2Bに示すように一体にぴったりと重ねられ、かつ次に、例えば溶接によって固定される。図3から最も明確に分かるように、部品20aは部品20bの上に配置され、かつ次に両者は一体に、部品20a、20b間の接合部の両側で溶接することによって固定される。しかしながら、実際には、片側だけをスティッチ溶接することによって十分な強度を達成することができ、その場合には、使用時に後向きになるレールの側で溶接することが好ましく、その理由はこの構成によって接合部の無い面が目に見えることになり、従って美観的により好ましいからである。また、両部品20a、20bは、レール12の全長に沿って完全に接していなくてもよいことが分かる。本発明は、別個の中間部材ではなく、両者を結合する固定用溶接だけで一方が他方を支えるように両者が十分に近接していることを意図している。
【0054】
本願発明者らは、外径45.45mm及び厚さ4mmの円形軟鋼管を用いることによって満足な性能を得られることを見出した。この形状の管を用いることの利点は、これが容易に入手可能であり、比較的安価で容易に成形及び固定できることである。しかしながら、管20a、20bの一方または双方を、本発明の技術的範囲から逸脱することなく異なる形態及び主要のものを用いることができることが分かる。
【0055】
次に図4乃至図11に関し、キャリッジ11は、U字形リヤ部材26及び平坦なフロント面27を有し、レア及びフロント部材26、27がサイドブラケット部材28によって離隔した関係に保持される垂直なシャーシ25を有する。部材26、27、28で画定されるシャーシ内部32は、駆動モータ31及び直角ギアケース32が配置されている。
【0056】
前記ギアケースの出力は、その上に駆動ピニオン35が取り付けられたシャフト33で画定され、前記駆動ピニオンは、レール12の部品20bに固定されかつそれに沿って延長する下向き歯車のラック36と係合するように構成されている。しかしながら、本明細書に記載されるローラ構成は、フリクションドライブを含む他の形態の駆動構造を有する階段昇降機についても使用し得ることが分かる。
【0057】
ラック36は、レール12の中心を通る垂直な軸線からオフセットされ、レール12の下端より下側には突出していないことが分かる。これによって、前記レールを階段の鼻(踏み板の縁)に近接するように取り付けることができ、それによって、キャリッジのフットレスト(図示せず)が前記レールの両点において床面に近接するように配置されることを確実にする上でより大きな設計上の自由度が得られる。前記ラックは好ましくは、使用時に後向きとなるレールの側に取り付けられ、従って前記アセンブリが取り付けられる階段の壁部に近い方に位置する。これによって前記ラックが視界から大きく隠され、装置が与える視覚上の影響を少なくできる。更に、前記ラックをこの位置に取り付けることによって、装置の使用者と前記ラックのグリースを付けた面とが接触する虞が少なくなる。
【0058】
キャリッジ11は、ローラセットによってレール12に取り付けられ、該ローラセットによってレール上での前記キャリッジの安定性が得られるだけでなく、前記キャリッジが前記レールに沿って転動して、安全かつ効率的に内側/外側湾曲部、転換湾曲部及びそのような湾曲部の組合せを通過できるようにする。
【0059】
図4乃至図7に示す形態において、前記ローラセットは、第1の位置においてレール12の周縁部に係合する第1の単一のローラ40と、第1ローラ40との接触点と実質的に反対側の前記レールの周辺部で離隔された位置で係合するローラ41、42、43を有するが、添付図面から、中央のローラ42は、ローラ41、43から線上オフセットして前記レールに関して前記キャリッジを回転させたりねじれさせるトルクを阻止する助けとなることが分かる。このようなトルクは、例えば、キャリッジに取り付けられた椅子(図示せず)に座るユーザから生じることがある。
【0060】
この好適な実施例では、ローラ41、42、43は、レール12の上部と係合するのに対し、ローラ40は前記レールの下部と係合する。
【0061】
本明細書中に記載される前記キャリッジの動作の大まかな原理は、中央ローラが固定軸に関して回転するのに対し、内側/外側湾曲部及び転換湾曲部に適応させるのに必要な全てのローラの配置が外側ローラによって提供されることである。
【0062】
前記外側ローラは、中央線に沿って対称に配置されて、全てのタイプの湾曲部に正しいジオメトリを提供し、その動作は1つに連結されてキャリッジの安定性を確保している。より詳細に言えば、ローラ40、42の軸は、相互に関して及び後ろ側のシャーシ部材28に関して固定されている。しかしながら、以下に詳述するように、外側の上部ローラ41、43は、部材28の平面に平行な平面において垂直方向にかつ部材28に向けてまたはそれから離反する向きに変位可能である。
【0063】
ローラ41、43の軸をレール12に対して付勢する付勢手段が設けられ、そうする際に、レール12の反対側に対してローラ40の軸を引っ張るようになっている。図示する形態において、前記付勢手段は、ピラー51を囲繞する一対の圧縮コイルばね50を有し、このピラー51は、リヤ部材26上に取り付けられかつそれに関して固定されている。ピラー51には軸受ブロック52が摺動可能に取り付けられ、圧縮ばね50が軸受ブロック52とピラー51の上端に亘って取り付けられた上部留め板53との間に作用するようになっている。しかしながら、前記付勢手段は、添付図面に記載される圧縮コイルばね以外の形態をとり得ることがわかる。例えば、前記圧縮コイルばねは、ガススプリングまたは本願出願人による国際特許出願番号PCT/GB01/02941号明細書に記載されるような型式の機械式レバーシステムに置き換えることができる。
【0064】
添付図面からわかるように、単一の下側ローラ40はギアケース出力シャフト33上に取り付けられているが、駆動ピニオン35が出力シャフト33にそれと共に回転するように固定されているのと異なり、ローラ40は出力シャフト33上で自由に回転可能である。
【0065】
上述したように、中央上側ローラ42の軸はローラ40の軸に関して固定されている。この目的で、ローラ42は、リヤ部材26に固定されかつそれから後方に延長するブラケット46の外端から斜めに突出するスタブ軸上に取り付けられている。
【0066】
直交平面での必要な動作を提供するために、ローラ41、43はその各軸に関して旋回ブラケット55a、55bにおいて回転するように取り付けられ、ブラケット55a、55bは、ビボットピン57を介して軸受けブロック52上に回転可能に取り付けられている。
【0067】
軸受ブロック52は、その全体においてピラー51を上下に摺動可能であるので、これは、ローラ41、43がリヤ部材46に関して、従って中央ローラ41、42に関して並進運動及び旋回できることを意味している。
【0068】
前記キャリッジを図6及び図7の向きに見ると、ピン57の軸がローラ40、42の軸線を通る垂直平面の間に位置し、かつ平行な各垂直平面をローラ41、43の軸が通過していることがわかる。
【0069】
旋回ピン57に関するブラケット55a、55bの旋回動作によって、前記キャリッジが内側及び外側湾曲部に遭遇したとき、以下に説明するようにして、ローラ41、43を再整合させ得ることがわかる。
【0070】
前記ピラー51に沿った軸受ブロック52の摺動動作によって、本明細書の以下に記載するようにして、前記キャリッジを転換湾曲部に適用させることができる。
【0071】
中央線のローラ40、42の軸線が前記レールに関して固定され、かつ外側の上部ローラ41、43が旋回し得ると仮定すると、安定性を制御する何らかの形を導入する必要が生じる。垂直方向の安定性に関する限り、これは共に軸受ブロック52上に取り付けられた両ブラケット55a、55bによって達成され、該軸受ブロックが、リヤ部材26と平行な平面で前記両ブラケットが同時に動くことを確実にしている。しかしながら、直交平面での安定性に関する限り、これは、図6からわかるように、前記ブラケットに相互に噛み合うギヤ部分56a、56bを設けることによって達成される。これらのギヤ部分56a、56bによって、前記ブラケットは常に、逆の意味であるが、同じ範囲で旋回することが確実になる。別言すれば、一方の旋回動作は他方によって鏡像関係に反映される。
【0072】
上述したように、曲線状の階段昇降機レールにおける湾曲部の様々なタイプに適応するローラを設けることは別にして、装置の使用時にキャリッジがレールに関してねじれたり回転することを防止する必要がある。このタイプのねじれまたは回転に対するある程度の抵抗は、ローラ40、41、42、43のエッジによって提供される。しかしながら、これらのエッジだけに頼る場合には、安定性及び摩耗の問題が必然的に生じることになる。このことを考慮して、1つまたは複数の反動ローラが設けられる。
【0073】
図5においてわかるように、第1反動ローラ44がリヤ部材26と平行な軸に関して回転するように取り付けられ、かつリヤ部材と前記レールとの間に配置されて、階段昇降機に乗っている利用者によって生じるような前記レールに関するキャリッジの回転に抵抗するようになっている。また、ローラ44は、その軸線に沿ってある制限された範囲で「浮動」するように取り付けられ、それによって、レール12に固有の製造公差に適応するようになっている。前記レールの上部に対する反動は、図示するように、上部中央ローラ42をオフセットすることによって実現することが好ましい。このようにローラ42を取り付けることによって、運転ジオメトリの条件が達成され、反回転条件が達成され、かつローラ42は、前記レールに沿った様々な位置において、レール12に固定されたチャネル部材58を無事に通過することができ、階段におけるアセンブリ10の取付を容易にしている。
【0074】
次に、図8及び図9についてみると、前記キャリッジが「水平面において」内側または外側湾曲部に遭遇すると、各旋回ブラケット55a、55bにおけるローラ41、43がピン57に関して旋回して、前記レールの曲線に適応するようになっている。ギヤ部分56a、56bが存在するため、先行ローラ41または43が前記湾曲部に遭遇すると、それらが制限された旋回の程度は、前記トレーリングローラ上での等しくかつ逆向きの旋回に変換される。これは、湾曲部を通り抜ける際に前記キャリッジが傾斜することが防止され、安定性が常に維持されることを意味している。
【0075】
垂直面における湾曲部(転換湾曲部)に遭遇したときにおける前記ローラの相対位置が、図10及び図11に示されている。前記キャリッジが図10に示すように上向きの転換湾曲部に遭遇すると、一方でローラ40と他方でローラ41、43との間の間隔が、図6に示すようにレールに真っ直ぐな部分上をキャリッジが移動している場合のそれよりも小さい必要がある。従って、ばね50が伸張して、軸受ブロック52及び旋回ブラケット55a、55bをピラー51に沿って下向きに変位させ、添付図面からわかるように前記間隔を小さくする。
【0076】
図11では、前記キャリッジが下向きの転換湾曲部を通過する場合を示している。この場合には、湾曲部ジオメトリによって、一方でローラ40の軸と他方でローラ41、43の軸との間隔が、図6に示すようにレールの真っ直ぐな部分を前記キャリッジが通過した場合にそうであるよりも更に離れるように変位させる。この変位は、圧縮ばね52の勢力に抗して発生し、添付図面においてわかるように、ばね50を更に圧縮させる。
【0077】
上記説明において、新規な支持ローラの形態が、図3に最も明確に示される二重管レール構造に適応された形で示されている。しかしながら、同じ新規な支持ローラ構造を、細長い断面を有する単一のレール部品を備える別のレール形態に関連して用いることができることが理解される。逆に、図2A、図2B及び図3に関連して記載した二管レール構造は、上述したものよりも相当簡単な形態を有するキャリッジに関連した直線状階段昇降機の基礎として用いることができる。
【0078】
上述したキャリッジは、あらゆる適当な椅子及び椅子インタフェースと共に用いることができ、これら部品の1つには、レール12上での前記キャリッジの位置に拘わらず、椅子の座面を水平に維持することを確実にする適当な水平手段が含まれる。
【0079】
次に図12乃至図18について見ると、キャリッジ11をレール12上に取り付けるための更に別の形態からなるキャリッジローラ構造が示されている。上述したキャリッジと同様にして、図12乃至図18に示す形態のキャリッジは、リヤ面61を有する垂直シャーシ60を備える。シャーシ60は、モータ62及びギヤケース63を収容する。
【0080】
前記ギヤケースの出力は、その上に下部支持ローラ65及び駆動ピニオン66が取り付けられた出力シャフト64によって画定される。駆動ピニオン66は、レール12の部品20bの下側後円部に沿って延長する下向きの駆動ラック68(図13)と係合するように配置される。このラック66の構成及び配置は、図4乃至図11に関連して上述したものと同じである。
【0081】
上述したように構成することによって、前記キャリッジは、その軸線が固定されたローラまたはローラの組(「固定ローラ」)及びその軸線が移動し得るもの(「可動ローラ」)との組合せによって前記レール上に支持される。前記固定ローラは、前記キャリッジの移動方向に見たとき、即ち図12に示すように、前記シャーシの中央線Y−Y上に実質的に配置されている。前記固定ローラは図14に明確に示されており、前記レールの下面と接するように配置された下側支持ローラ65、前記レール12の部品20bの正面と接するように配置された内側ローラ70、及びレール12の部品20aの背面と接するように配置された外側ローラ71とからなる形態をなす中央ローラアセンブリを有する。ローラ70、71の主要な機能は、前記レールに関して前記キャリッジを回転させようとするトルクの負荷に抵抗することであることが分かる。
【0082】
前記可動ローラは、図12におけるように見たとき、軸線Y−Yに関して対称に配置するのが好ましく、一方の組がリーディングローラアセンブリからなるのに対し、他方の組がトレーリングローラアセンブリからなる。これらのいずれがどっちになるかは、前記キャリッジの移動方向による。
【0083】
図示する形態では前記可動ローラは、可動ブラケット74a、74b上にそれぞれ取り付けられたローラセット73a、73bからなる。ブラケット55a、55bに関連して上述したと同様にして前記ブラケットは離隔された平行なピラー75上を上下に一体となって並進運動するように取り付けられている。また、ブラケット74a、74bは、互いに鏡像関係でピラー75に関して回転することが阻止されている。このために、ブラケット74a、74bの内向きの面は、協動するギヤ面78で形成することができる。ブラケット74a、74bがピラー75を一体に上下に動くことを確実にするために、ブラケット74a、74bの整合する水平なスロット77内に保持される小さい連結プレート76を設ける。
【0084】
添付図面には明確に示されていないが、各ピラー75の軸線は、図12におけるように見たとき、軸線Y−Yと軸線Y−Yの各側部にあるローラ82の軸線との中間に配置することが好ましい。
【0085】
各ローラセット73a、73bは、4つのローラ、即ち2つの上部ローラ80と2つのサイドローラ82とを有する。サイドローラ82は、倒立V字型ブラケット83(図13)に取り付けられ、ブラケット83は上部ローラ80を取り付ける延長部84を有する。ブラケット83はブラケット74a、74bの軸線85に関して回転する。更に、本発明の別の側面によれば、各上部ローラ80は、前記キャリッジが後述するように内側及び外側湾曲部を通過する際に、ブラケット延長部84内に支持されるピボットピン87に沿って軸方向に動くことができる。
【0086】
前記キャリッジが図12に示す形態をなすとき、ローラ80の軸線は、各軸85を通る垂直線から等距離で離隔されていることがわかる。
【0087】
図示されるように、サイドローラ82は、レール12の上半分の両側の位置で、即ちレール部品20aの両側で接するように構成されかつ配置されている。
【0088】
特に図13で見たときに明らかなローラ80、82の「ラップアラウンド」作用は、図4乃至図1に示される構成と比較したとき、前記レールへの点での負荷を低減させ、かつ転換湾曲部で前記キャリッジがレールから上昇する傾向を低減させる。関連する利点としては、ばね90の強度を上述したばね50より小さくできることである。
【0089】
特に図15及び図16について見ると、前記キャリッジが上向きまたは下向きの転換湾曲部に遭遇したとき、ローラセット73a、73bは、ブラケット83においてピボット軸85に関して回転する。図15に示されるような上向きの転換湾曲部の場合、ブラケット74a、74bは図12及び図13には示されているが、図15乃至図18には示されていない圧縮ばね90の作用によって、ピラー75を下向きに変位することになる。図16に示すような下向きの転換湾曲部では、前記ブラケットは、レール12の湾曲によって、ばね90の付勢力に抗して、ピラー75を上向きに変位させることになる。
【0090】
ローラセット73a、73bのそれらの各回転軸85に関する回転位置は、前記レールの形態によって完全に決定される。従って、図15及び図16双方に示されるように、転換湾曲部の中間において、ローラセット73a、73bは、前記キャリッジの中央線に関して互いに概ね鏡像関係を有することになる。しかしながら、前記キャリッジが転換湾曲部に入りまたはそこから出る際には、移動方向の先頭のローラセットが、後方のローラセットとは鏡像関係に位置しないことになる。
【0091】
次に、図17及び図18を見ると、前記キャリッジが水平面における湾曲部、即ち内側または外側湾曲部に遭遇したとき、先行するローラセット73a、73bは、前記湾曲部の曲率をとることが制限される。ギヤ面78の作用によって、前記リーディングローラセットの動作は、逆の意味でトレーリングローラセットに転換される。別言すれば、ブラケット74a、74bは、図示するように互いに鏡像関係で変位する。しかしながら、内側または外側湾曲部への進入及びそれからの退出は、リーディング上部ローラ80をその各ピボットピン87に沿って軸方向に移動させることになる。従って、このような場合には、ローラセット73a、73bが互いに明確な鏡像関係にはないが、リーディング及びトレーリングローラアセンブリが常に実質的に互いに鏡像関係にあることがわかる。
【0092】
次に、図19乃至図21を見ると、これらは、図12乃至図18に関連して上述したものとほぼ同一の第3の形態をなすキャリッジ取付アセンブリを示している。主要な相違点は、各外側ローラセット73a、73bの2つの上部ローラ80が、トルク抵抗装置、本実施例ではサブローラ94と関連して動作する単一の上部支持ローラ92に置き換えられていることである。各サブローラ94は、上述したローラセットブラケット83の一部分を形成する異なる形態の延長部95に取り付けられている。
【0093】
サブローラ94は、適当な形態をなす付勢手段(図示せず)によってレール12の上面と接するように付勢されている。付勢手段の1つの有利な形態は、図20及び図21に示すように転換湾曲部を通り抜ける際にローラセット73a、73bが回転する中心となる軸96を中心として取り付けられたねじりばねからなる。
【0094】
前記キャリッジが転換湾曲部に入り、これを通過しまたはそこから離れる際に、枢軸96を中心に作用するサブローラ94の効果(前記付勢手段によってレールに対して保持されている)によって、サイドローラ82がレールの湾曲に正しく整合することがわかる。
【0095】
3つの構成は全て、内側の固定ローラセットに外側の可動ローラを組み合わせたという点で広い意味で同一のものである。上述したように、図12乃至図21に示す第2及び第3の構成は、多数のローラ間における外側の負荷を配分して、個々のローラの負荷及びレールへの点での負荷を低減させるものである。更に、トルクの負荷が低減され、これが次にばね90が必要とする付勢力を低減させる。
【0096】
本発明によれば、特に本明細書中に記載される実施態様の場合に全体として次のような利点を有すると考えられる階段昇降機用の比較的簡単ではあるが新規な形態の支持ローラ構造が提供される。
【0097】
1)標準の断面円形管から形成されたレールは比較的簡単かつ安価に製造することができる。
【0098】
2)ラックがレールの後部に配置されかつ下向きに設けられて、利用者がグリースで汚れた部品と接することになる可能性を最小にすることに加えて、美観上の利益が得られる。
【0099】
3)階段昇降機の部品は全て非常に小型で、階段昇降機の設備が与える美観への影響を小さくしている。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の様々な側面を備えた階段昇降機アセンブリを概略的に示す等角投影図である。
【図2A】2つのレール形成部品を示す等角投影図である。
【図2B】図2Aの部品を一つの部材に結合した状態を示す図である。
【図3】図2Bに示す部材の断面を拡大して示す図である。
【図4】図1に示す階段昇降機用キャリッジのレールの水平部分上での後側を拡大して示す等角投影図である。
【図5】図4に示すそれの断面図である。
【図6】図4に示すそれの背面図である。
【図7】図4に示すそれの平面図である。
【図8】外側湾曲部を通り抜ける際にキャリッジの支持ローラがとる位置を示す平面図である。
【図9】キャリッジが内側湾曲部を通り抜ける際の図8と類似の図である。
【図10】上向きの転換湾曲部を通り抜ける際にキャリッジ支持ローラがとる相対的位置を示す背面図である。
【図11】下向きの転換湾曲部を通り抜ける際にキャリッジ支持ローラがとる相対的位置を示す背面図である。
【図12】レールの水平部分上で図2B及び図3に示すレールの一般的な形態について使用するための、階段昇降機キャリッジ取付アセンブリの第2の形態を示す背面図である。
【図13】図12に示すそれの断面図である。
【図14】図12のX−X線における矢視図である。
【図15】図12に示すアセンブリの背面図であり、キャリッジが上向きの転換湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示している。
【図16】キャリッジが下向きの転換湾曲部を通り抜ける場合における図15に類似する図である。
【図17】図12に示すそれの平面図であり、キャリッジが水平面内で内側湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示している。
【図18】図18キャリッジが外側湾曲部を通り抜ける場合の図17と類似の図である。
【図19】レールの水平部分上で図2B及び図3に示す一般的なレールの形態について使用するための、階段昇降機キャリッジ取付アセンブリの第3の形態を示す背面図である。
【図20】キャリッジが上向きの転換湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示す、図19に示すアセンブリの背面図である。
【図21】キャリッジが下向きの転換湾曲部を通り抜ける場合における図22類似の図である。
【図22】図19に示すそれの平面図であり、キャリッジが水平面内で内側湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示している。
【0001】
本発明は階段昇降機、特に曲線状の階段昇降機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、直線階段昇降機について多くの様々な解決策が提案されかつ提供されている。中でも2つの垂直方向に離隔された管から形成されかつラックピニオン駆動システムを有する階段昇降機が、最近は最も一般的なものになっている。このような階段昇降機の一例が、国際特許出願WO96/20125公報に記載されているが、本願出願人の製造に係る幾つかのものを含めて、他に多くのものが存在する。
【0003】
多くの二管階段昇降機の特徴の1つは、管と管との間隔が変化し、その変化によって、使用時に利用者を支持する座面を、キャリッジが水平方向に対して様々な角度に配置されたレールの各部に沿って動く際に確実に水平に維持する機構が提供される。
【0004】
更に最近は、単一の円形断面の管から形成されたレールを有する階段昇降機が市販されており、このような形態の昇降機がヨーロッパ特許第0853591号明細書に記載されている。EP0853591号明細書に記載される階段昇降機の円形断面の管状レールは、管の外壁から垂直方向下向きに延長して、反応ローラを担持し得る面を提供するフランジを有する。フランジ20及び反応ローラの組み合わせによって、階段昇降機のキャリッジが管状レールに関して回転することが防止され、該フランジは切断されまたは金属板から形成され、管の外面に沿って溶接されている。
【0005】
二管階段昇降機及び単管昇降機双方の特徴は、レールを製造するのに比較的コストを要することである。二管階段昇降機の場合には、特に管の間隔が変化してキャリッジを水平にするものの場合には、各管を注意深く形成しなければならず、かつ次に2つの管を注意深く接続して正しい間隔を確保しなければならない。単一の円管階段昇降機の場合には、管自体が一般に大きな直径を有し、これがそれを湾曲させ得る半径を制限するだけでなく、曲げ加工を有効に行うために強力な装置を必要とする。更に、前記フランジは、管と共にジグ内に配置した鋼鉄プレートから多数の部分に手で形成し、かつ次に管に溶接しなければならない。本願発明者らは、この型式のレールの評価において、プレート原料からレールの湾曲に適合するようにフランジ部分を作り出すことは、多量に材料を浪費することに加えて、非常に熟練した手作業を投入する必要があるとの結論に達した。
【0006】
本発明の目的は、概略的に上述した既存の階段昇降機の構成が有する既知のまたは真の欠点に対応することに幾らかでも供され、または少なくとも新規かつ有用な代替品を提供する階段昇降機及び/または階段昇降機用部品を提供することにある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、第1の側面において、本発明によれば、断面視したとき、近接して一体に固定された2つの中空管状部分からなる階段昇降機用レールが提供される。
【0008】
好ましくは、前記管部分が実質的に同じものである。
【0009】
好ましくは、前記管部分が円管部分である。
【0010】
好ましくは、前記管状部分が、前記レールをその使用形態で取り付けたとき、一方が他方の上に位置するように配置されている。
【0011】
好ましくは、前記レールがその上に取り付けられる駆動ラックを更に有する。
【0012】
第2の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールを形成する方法であって、
所望のレールの形態に合わせるように第1の管状部材を形成する過程と、
前記第1の管状部材と実質的に同じ形状に合わせるように第2の管状部材を形成する過程と、
前記第1及び第2の管状部材を近接させることにより、前記所望の形態を有する複合体を形成する過程と、
前記第1及び第2の管状部材を一体に固定する過程とからなる方法が提供される。
【0013】
前記第1管部材は、そうだとしても、前記レールの全長に沿って前記第2の管部材と直接接しないようにすることができる。しかしながら、この近接ということは、全く中間の結合部材を必要とすることなく、例えば溶接によって互いに直接固定することが可能な程度に充分近いという意味であることが分かる。
【0014】
好ましくは、前記第1及び第2部材が同じ管原料から形成される。前記管原料は、好ましくは標準の断面円形管である。
【0015】
好ましくは、前記第1及び第2の管状部分が、前記レールを使用のために配置したとき、一方の部分が他方の部分の上に配置されるように一体化される。
【0016】
第3の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールの第1の側部と接するように配置された少なくとも1つの第1ローラと、前記第1の側部と実質的に反対側の前記レールの側部に接するように配置された少なくとも2つのローラとを有し、一方では前記少なくとも1つの第1ローラと他方では前記少なくとも2つのローラとの間における相対的な変位が、前記レールの湾曲部に出会ったとき、ロール間隔の変化の必要性に適応するように一方では前記少なくとも1つの第1ローラと他方では前記少なくとも2つのローラとの間で相対的な変位が可能である階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0017】
好ましくは、前記少なくとも2つのローラが、前記少なくとも1つの第1ローラに関して一体に変位するように取り付けられている。
【0018】
好ましくは、前記少なくとも2つのローラが3つのローラからなり、前記3つのローラが、前記レールに沿って離隔された点と接するように配置され、前記3つのローラの中央ローラの軸が、前記少なくとも1つの第1ローラの軸に関して固定され、前記3つのローラの外側ローラが前記中央ローラに関して変位可能である。
【0019】
好ましくは、前記キャリッジをレールの水平部分に取り付けたとき前記3つのローラの外側の2つのローラが、前記中央ローラから等距離にある。
【0020】
好ましくは、前記中央ローラ及び前記少なくとも1つの第1ローラの軸が、前記キャリッジをレールの水平部分に取り付けたとき、共通の垂直面に位置するように設けられている。
【0021】
好ましくは、前記外側ローラが共通の平面内で旋回するように取り付けられ、この共通の平面が、前記キャリッジがレールの水平部分上にあるとき水平である。
【0022】
好ましくは、各前記外側ローラがある方向で旋回することを抑制され、かつそれがある程度他方の外側ローラのそれと鏡像関係にある。
【0023】
好ましくは、前記外側ローラの軸を前記レールの面に向けて付勢する付勢手段が設けられる。前記付勢手段は、好ましくは圧縮ばねからなる。
【0024】
好ましくは、前記キャリッジが、使用時に前記レールと接するように配置された少なくとも1つの反動ローラを更に有し、前記少なくとも1つの反動ローラが前記レールに関する前記キャリッジの回転を阻止するように取り付けられている。
【0025】
好ましくは、前記3つのローラの中央ローラが、前記レールに沿った方向に見たとき、前記外側ローラからオフセットしており、前記中央ローラが、使用時に、前記レールに関して前記キャリッジを回転させようとするトルクを阻止するように配置されている。
【0026】
第4の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールと、前記レールに沿って連動するように取り付けられた、前記各側面について記載のキャリッジとを有する階段昇降機が提供される。
【0027】
前記レールはその第1の側面に記載した形態をとることができ、または単一のレール部品で構成することができる。
【0028】
好ましくは、前記階段昇降機が、前記レール上に取り付けられたラックと、前記キャリッジ上に取り付けられかつ該キャリッジ内から駆動される駆動ピニオンとを更に有する。
【0029】
第5の側面において、本発明によれば、固定軸に関して回転可能でかつ階段昇降機用レールの上位点及び下位点に接するように配置された一対の中央ローラと、一方の前記中央ローラのいずれかの側部に配置された少なくとも1つの外側ローラとを有し、前記外側ローラが、直交平面内で前記中央ローラに関して動くことができ、使用時に前記レール上の転換湾曲部及び内側/外側湾曲部を通り抜けることができるようにされた階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0030】
好ましくは、前記中央ローラの各側部に1つの外側ローラが設けられ、両方の外側ローラが前記レールの上面部と接するように配置されている。
【0031】
好ましくは、前記レールの水平部分上で正面から見たとき、前記2つの外側ローラが垂直面内で一体に、かつ直交平面で互いに鏡像関係で動くように抑制されている。
【0032】
好ましくは、前記キャリッジが、前記レールに関する前記キャリッジの回転に抵抗する1つまたは複数の反応ローラを更に有する。より好ましくは、前記反応ローラの1つが上側の前記中央ローラで具現化されまたは構成される。
【0033】
第6の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールと、前記レールに沿って変位可能な上述したキャリッジとを有する階段昇降機が提供される。
【0034】
前記レールは、その第1の側面において定義される形態とすることができ、または単一部品の部材で構成することができる。
【0035】
第7の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レールの第1の側部に接するように配置された1つのローラと、前記第1の側部とは実質的に反対側の前記レールの側部に沿って離隔された点間で接するように配置された3つのローラとを有し、前記1つのローラ及び前記3つのローラの中央ローラの軸が、使用時にそれら2つのローラと前記レールとの接触点とを通る平面内に固定され、前記3つのローラの外側の2つのローラが、先に述べた前記平面に垂直な平面内で互いに鏡像関係で旋回するように抑制され、使用時に、前記レールの内側/外側湾曲部を通り抜けることができる階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0036】
好ましくは、各外側ローラが旋回する中心となる軸が、前記各外側ローラ及び前記中央ローラの軸を通る平行な線の間に位置する。
【0037】
好ましくは、前記外側ローラの軸を前記レールの面に向けて付勢する付勢手段が設けられる。
【0038】
前記付勢手段は、好ましくは1つまたは複数の圧縮ばねからなる。
【0039】
好ましくは、前記キャリッジが、使用時に前記レールに接するように配置された少なくとも1つの反動ローラを更に有し、前記少なくとも1つの反動ローラが、前記レールに関する前記キャリッジの回転を阻止するように取り付けられている。
【0040】
より好ましくは、前記反応ローラの1つが前記3つのローラの中央ローラから構成される。
【0041】
第8の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レール上に取り付けるための階段昇降機用キャリッジであって、キャリッジシャーシと、中央ローラアセンブリと、前記キャリッジの移動方向で見たときに前記中央ローラアセンブリの前方に配置されるリーディングローラアセンブリと、前記キャリッジの移動方向に見た時に前記中央ローラアセンブリの後方に配置されるトレーリングローラアセンブリとを備え、前記中央、リーディング及びトレーリングローラアセンブリが前記キャリッジを前記レール上に支持するように形成されかつ配置され、前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが、前記キャリッジが前記レールの内側または外側湾曲部を通り抜ける際に、互いに実質的に鏡像関係で動くように抑制されており、
(i)前記中央ローラアセンブリが前記キャリッジシャーシに関して固定され、かつ
(ii)前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが、前記キャリッジが前記レールの転換湾曲部を通り抜ける際に、離隔された平行軸に沿って前記キャリッジシャーシに関して一体に動くように取り付けられていることを特徴とする階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0042】
好ましくは、前記キャリッジが前記レールの転換湾曲部を通り抜ける際に前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが移動する軸線が、前記キャリッジが前記レールの内側/外側湾曲部を通り抜ける際に前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが動く中心となる回転位置をも画定する。
【0043】
好ましくは、前記中央ローラアセンブリが、前記キャリッジを前記レールに関して回転させないように形成されかつ構成される。
【0044】
好ましくは、前記キャリッジが、前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリを前記レールに接するように付勢する付勢手段を更に有する。
【0045】
第9の側面において、本発明によれば、階段昇降機用レール上に支持されるように形成されかつ配置された複数のローラを有する階段昇降機用キャリッジであって、少なくとも1つの前記ローラが、前記レールの湾曲に実質的に対応するような輪郭を有し、かつ前記キャリッジが前記レールの湾曲部を通り抜ける際に、その軸線に沿って移動するように取り付けられていることを特徴とする階段昇降機用キャリッジが提供される。
【0046】
第10の側面において本発明によれば、階段昇降機用レールと、前記レールに沿って変位可能な、上記各側面のいずれかに記載のキャリッジとを有する階段昇降機アセンブリが提供される。好ましくは、前記レールはその第1の側面に記載された通りのものである。
【0047】
本発明を実現しうる様々な変形例は、それ自体当業者にとって明らかである。以下の説明は単なる例示であって、特定の変形または変更が記載されていないことによって本発明の技術的範囲を制限するものではない。また、以下に記載される特定の要素は、現在または将来において存在する等価物を含むものと解される。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって画定されるべきものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下に添付図面を参照しつつ、本発明の様々な側面について詳細に説明する。
【0049】
まず図1に関し、階段昇降機アセンブリ10は、図示するようにレール12上に取り付けられたキャリッジ11を有する。従来方式に従い、前記キャリッジによって、インタフェース13上に取り付けられる椅子(図示せず)が提供され、前記インタフェースによってキャリッジ11に関する前記椅子の向きを変化させることが可能である。
【0050】
図1に示す形態において、レール12は、その正確な形態及び構造について以下に詳細に説明する複合管状部材を有する。レール12は、このようなレールが一般に階段に見受けられるような形態で図示されている。このため、図示される形態において、前記レールアセンブリは最初の上向き延長部分14を有し、上向きの転換湾曲部15に繋がっている。湾曲部15は、次に、踊り場領域を通る水平部分に繋がっている。2つの外側湾曲部16が水平面内における前記レールの向きを変更させ、かつ第2の外側湾曲部16に続く短い水平部分17の端に下向きの転換湾曲部18が設けられ、そこから更に上向きに延長する部分19に繋がっている。
【0051】
階段昇降機産業において標準的に使われているように、内側/外側の用語は概ね水平な平面での湾曲部を表すのに用いられるのに対し、転換湾曲部は垂直な平面でのそれを意味することが分かる。
【0052】
次に図2A、図2B及び図3に関し、本発明の第1の側面によれば、レール12は、2つの類似した管状部品20a、20bから形成される。図示される形態において、各部品20a、20bは別個に、しかし同一の標準的な断面円形管から実質的に同じ形状に形成されている。部品20a、20bが同一でないことは、これら2つの部品が正確に一体にぴったりと重なることができるように一方の半径を僅かに変化させる必要があることから理解される。
【0053】
各部品を形成した後、両者は図2Bに示すように一体にぴったりと重ねられ、かつ次に、例えば溶接によって固定される。図3から最も明確に分かるように、部品20aは部品20bの上に配置され、かつ次に両者は一体に、部品20a、20b間の接合部の両側で溶接することによって固定される。しかしながら、実際には、片側だけをスティッチ溶接することによって十分な強度を達成することができ、その場合には、使用時に後向きになるレールの側で溶接することが好ましく、その理由はこの構成によって接合部の無い面が目に見えることになり、従って美観的により好ましいからである。また、両部品20a、20bは、レール12の全長に沿って完全に接していなくてもよいことが分かる。本発明は、別個の中間部材ではなく、両者を結合する固定用溶接だけで一方が他方を支えるように両者が十分に近接していることを意図している。
【0054】
本願発明者らは、外径45.45mm及び厚さ4mmの円形軟鋼管を用いることによって満足な性能を得られることを見出した。この形状の管を用いることの利点は、これが容易に入手可能であり、比較的安価で容易に成形及び固定できることである。しかしながら、管20a、20bの一方または双方を、本発明の技術的範囲から逸脱することなく異なる形態及び主要のものを用いることができることが分かる。
【0055】
次に図4乃至図11に関し、キャリッジ11は、U字形リヤ部材26及び平坦なフロント面27を有し、レア及びフロント部材26、27がサイドブラケット部材28によって離隔した関係に保持される垂直なシャーシ25を有する。部材26、27、28で画定されるシャーシ内部32は、駆動モータ31及び直角ギアケース32が配置されている。
【0056】
前記ギアケースの出力は、その上に駆動ピニオン35が取り付けられたシャフト33で画定され、前記駆動ピニオンは、レール12の部品20bに固定されかつそれに沿って延長する下向き歯車のラック36と係合するように構成されている。しかしながら、本明細書に記載されるローラ構成は、フリクションドライブを含む他の形態の駆動構造を有する階段昇降機についても使用し得ることが分かる。
【0057】
ラック36は、レール12の中心を通る垂直な軸線からオフセットされ、レール12の下端より下側には突出していないことが分かる。これによって、前記レールを階段の鼻(踏み板の縁)に近接するように取り付けることができ、それによって、キャリッジのフットレスト(図示せず)が前記レールの両点において床面に近接するように配置されることを確実にする上でより大きな設計上の自由度が得られる。前記ラックは好ましくは、使用時に後向きとなるレールの側に取り付けられ、従って前記アセンブリが取り付けられる階段の壁部に近い方に位置する。これによって前記ラックが視界から大きく隠され、装置が与える視覚上の影響を少なくできる。更に、前記ラックをこの位置に取り付けることによって、装置の使用者と前記ラックのグリースを付けた面とが接触する虞が少なくなる。
【0058】
キャリッジ11は、ローラセットによってレール12に取り付けられ、該ローラセットによってレール上での前記キャリッジの安定性が得られるだけでなく、前記キャリッジが前記レールに沿って転動して、安全かつ効率的に内側/外側湾曲部、転換湾曲部及びそのような湾曲部の組合せを通過できるようにする。
【0059】
図4乃至図7に示す形態において、前記ローラセットは、第1の位置においてレール12の周縁部に係合する第1の単一のローラ40と、第1ローラ40との接触点と実質的に反対側の前記レールの周辺部で離隔された位置で係合するローラ41、42、43を有するが、添付図面から、中央のローラ42は、ローラ41、43から線上オフセットして前記レールに関して前記キャリッジを回転させたりねじれさせるトルクを阻止する助けとなることが分かる。このようなトルクは、例えば、キャリッジに取り付けられた椅子(図示せず)に座るユーザから生じることがある。
【0060】
この好適な実施例では、ローラ41、42、43は、レール12の上部と係合するのに対し、ローラ40は前記レールの下部と係合する。
【0061】
本明細書中に記載される前記キャリッジの動作の大まかな原理は、中央ローラが固定軸に関して回転するのに対し、内側/外側湾曲部及び転換湾曲部に適応させるのに必要な全てのローラの配置が外側ローラによって提供されることである。
【0062】
前記外側ローラは、中央線に沿って対称に配置されて、全てのタイプの湾曲部に正しいジオメトリを提供し、その動作は1つに連結されてキャリッジの安定性を確保している。より詳細に言えば、ローラ40、42の軸は、相互に関して及び後ろ側のシャーシ部材28に関して固定されている。しかしながら、以下に詳述するように、外側の上部ローラ41、43は、部材28の平面に平行な平面において垂直方向にかつ部材28に向けてまたはそれから離反する向きに変位可能である。
【0063】
ローラ41、43の軸をレール12に対して付勢する付勢手段が設けられ、そうする際に、レール12の反対側に対してローラ40の軸を引っ張るようになっている。図示する形態において、前記付勢手段は、ピラー51を囲繞する一対の圧縮コイルばね50を有し、このピラー51は、リヤ部材26上に取り付けられかつそれに関して固定されている。ピラー51には軸受ブロック52が摺動可能に取り付けられ、圧縮ばね50が軸受ブロック52とピラー51の上端に亘って取り付けられた上部留め板53との間に作用するようになっている。しかしながら、前記付勢手段は、添付図面に記載される圧縮コイルばね以外の形態をとり得ることがわかる。例えば、前記圧縮コイルばねは、ガススプリングまたは本願出願人による国際特許出願番号PCT/GB01/02941号明細書に記載されるような型式の機械式レバーシステムに置き換えることができる。
【0064】
添付図面からわかるように、単一の下側ローラ40はギアケース出力シャフト33上に取り付けられているが、駆動ピニオン35が出力シャフト33にそれと共に回転するように固定されているのと異なり、ローラ40は出力シャフト33上で自由に回転可能である。
【0065】
上述したように、中央上側ローラ42の軸はローラ40の軸に関して固定されている。この目的で、ローラ42は、リヤ部材26に固定されかつそれから後方に延長するブラケット46の外端から斜めに突出するスタブ軸上に取り付けられている。
【0066】
直交平面での必要な動作を提供するために、ローラ41、43はその各軸に関して旋回ブラケット55a、55bにおいて回転するように取り付けられ、ブラケット55a、55bは、ビボットピン57を介して軸受けブロック52上に回転可能に取り付けられている。
【0067】
軸受ブロック52は、その全体においてピラー51を上下に摺動可能であるので、これは、ローラ41、43がリヤ部材46に関して、従って中央ローラ41、42に関して並進運動及び旋回できることを意味している。
【0068】
前記キャリッジを図6及び図7の向きに見ると、ピン57の軸がローラ40、42の軸線を通る垂直平面の間に位置し、かつ平行な各垂直平面をローラ41、43の軸が通過していることがわかる。
【0069】
旋回ピン57に関するブラケット55a、55bの旋回動作によって、前記キャリッジが内側及び外側湾曲部に遭遇したとき、以下に説明するようにして、ローラ41、43を再整合させ得ることがわかる。
【0070】
前記ピラー51に沿った軸受ブロック52の摺動動作によって、本明細書の以下に記載するようにして、前記キャリッジを転換湾曲部に適用させることができる。
【0071】
中央線のローラ40、42の軸線が前記レールに関して固定され、かつ外側の上部ローラ41、43が旋回し得ると仮定すると、安定性を制御する何らかの形を導入する必要が生じる。垂直方向の安定性に関する限り、これは共に軸受ブロック52上に取り付けられた両ブラケット55a、55bによって達成され、該軸受ブロックが、リヤ部材26と平行な平面で前記両ブラケットが同時に動くことを確実にしている。しかしながら、直交平面での安定性に関する限り、これは、図6からわかるように、前記ブラケットに相互に噛み合うギヤ部分56a、56bを設けることによって達成される。これらのギヤ部分56a、56bによって、前記ブラケットは常に、逆の意味であるが、同じ範囲で旋回することが確実になる。別言すれば、一方の旋回動作は他方によって鏡像関係に反映される。
【0072】
上述したように、曲線状の階段昇降機レールにおける湾曲部の様々なタイプに適応するローラを設けることは別にして、装置の使用時にキャリッジがレールに関してねじれたり回転することを防止する必要がある。このタイプのねじれまたは回転に対するある程度の抵抗は、ローラ40、41、42、43のエッジによって提供される。しかしながら、これらのエッジだけに頼る場合には、安定性及び摩耗の問題が必然的に生じることになる。このことを考慮して、1つまたは複数の反動ローラが設けられる。
【0073】
図5においてわかるように、第1反動ローラ44がリヤ部材26と平行な軸に関して回転するように取り付けられ、かつリヤ部材と前記レールとの間に配置されて、階段昇降機に乗っている利用者によって生じるような前記レールに関するキャリッジの回転に抵抗するようになっている。また、ローラ44は、その軸線に沿ってある制限された範囲で「浮動」するように取り付けられ、それによって、レール12に固有の製造公差に適応するようになっている。前記レールの上部に対する反動は、図示するように、上部中央ローラ42をオフセットすることによって実現することが好ましい。このようにローラ42を取り付けることによって、運転ジオメトリの条件が達成され、反回転条件が達成され、かつローラ42は、前記レールに沿った様々な位置において、レール12に固定されたチャネル部材58を無事に通過することができ、階段におけるアセンブリ10の取付を容易にしている。
【0074】
次に、図8及び図9についてみると、前記キャリッジが「水平面において」内側または外側湾曲部に遭遇すると、各旋回ブラケット55a、55bにおけるローラ41、43がピン57に関して旋回して、前記レールの曲線に適応するようになっている。ギヤ部分56a、56bが存在するため、先行ローラ41または43が前記湾曲部に遭遇すると、それらが制限された旋回の程度は、前記トレーリングローラ上での等しくかつ逆向きの旋回に変換される。これは、湾曲部を通り抜ける際に前記キャリッジが傾斜することが防止され、安定性が常に維持されることを意味している。
【0075】
垂直面における湾曲部(転換湾曲部)に遭遇したときにおける前記ローラの相対位置が、図10及び図11に示されている。前記キャリッジが図10に示すように上向きの転換湾曲部に遭遇すると、一方でローラ40と他方でローラ41、43との間の間隔が、図6に示すようにレールに真っ直ぐな部分上をキャリッジが移動している場合のそれよりも小さい必要がある。従って、ばね50が伸張して、軸受ブロック52及び旋回ブラケット55a、55bをピラー51に沿って下向きに変位させ、添付図面からわかるように前記間隔を小さくする。
【0076】
図11では、前記キャリッジが下向きの転換湾曲部を通過する場合を示している。この場合には、湾曲部ジオメトリによって、一方でローラ40の軸と他方でローラ41、43の軸との間隔が、図6に示すようにレールの真っ直ぐな部分を前記キャリッジが通過した場合にそうであるよりも更に離れるように変位させる。この変位は、圧縮ばね52の勢力に抗して発生し、添付図面においてわかるように、ばね50を更に圧縮させる。
【0077】
上記説明において、新規な支持ローラの形態が、図3に最も明確に示される二重管レール構造に適応された形で示されている。しかしながら、同じ新規な支持ローラ構造を、細長い断面を有する単一のレール部品を備える別のレール形態に関連して用いることができることが理解される。逆に、図2A、図2B及び図3に関連して記載した二管レール構造は、上述したものよりも相当簡単な形態を有するキャリッジに関連した直線状階段昇降機の基礎として用いることができる。
【0078】
上述したキャリッジは、あらゆる適当な椅子及び椅子インタフェースと共に用いることができ、これら部品の1つには、レール12上での前記キャリッジの位置に拘わらず、椅子の座面を水平に維持することを確実にする適当な水平手段が含まれる。
【0079】
次に図12乃至図18について見ると、キャリッジ11をレール12上に取り付けるための更に別の形態からなるキャリッジローラ構造が示されている。上述したキャリッジと同様にして、図12乃至図18に示す形態のキャリッジは、リヤ面61を有する垂直シャーシ60を備える。シャーシ60は、モータ62及びギヤケース63を収容する。
【0080】
前記ギヤケースの出力は、その上に下部支持ローラ65及び駆動ピニオン66が取り付けられた出力シャフト64によって画定される。駆動ピニオン66は、レール12の部品20bの下側後円部に沿って延長する下向きの駆動ラック68(図13)と係合するように配置される。このラック66の構成及び配置は、図4乃至図11に関連して上述したものと同じである。
【0081】
上述したように構成することによって、前記キャリッジは、その軸線が固定されたローラまたはローラの組(「固定ローラ」)及びその軸線が移動し得るもの(「可動ローラ」)との組合せによって前記レール上に支持される。前記固定ローラは、前記キャリッジの移動方向に見たとき、即ち図12に示すように、前記シャーシの中央線Y−Y上に実質的に配置されている。前記固定ローラは図14に明確に示されており、前記レールの下面と接するように配置された下側支持ローラ65、前記レール12の部品20bの正面と接するように配置された内側ローラ70、及びレール12の部品20aの背面と接するように配置された外側ローラ71とからなる形態をなす中央ローラアセンブリを有する。ローラ70、71の主要な機能は、前記レールに関して前記キャリッジを回転させようとするトルクの負荷に抵抗することであることが分かる。
【0082】
前記可動ローラは、図12におけるように見たとき、軸線Y−Yに関して対称に配置するのが好ましく、一方の組がリーディングローラアセンブリからなるのに対し、他方の組がトレーリングローラアセンブリからなる。これらのいずれがどっちになるかは、前記キャリッジの移動方向による。
【0083】
図示する形態では前記可動ローラは、可動ブラケット74a、74b上にそれぞれ取り付けられたローラセット73a、73bからなる。ブラケット55a、55bに関連して上述したと同様にして前記ブラケットは離隔された平行なピラー75上を上下に一体となって並進運動するように取り付けられている。また、ブラケット74a、74bは、互いに鏡像関係でピラー75に関して回転することが阻止されている。このために、ブラケット74a、74bの内向きの面は、協動するギヤ面78で形成することができる。ブラケット74a、74bがピラー75を一体に上下に動くことを確実にするために、ブラケット74a、74bの整合する水平なスロット77内に保持される小さい連結プレート76を設ける。
【0084】
添付図面には明確に示されていないが、各ピラー75の軸線は、図12におけるように見たとき、軸線Y−Yと軸線Y−Yの各側部にあるローラ82の軸線との中間に配置することが好ましい。
【0085】
各ローラセット73a、73bは、4つのローラ、即ち2つの上部ローラ80と2つのサイドローラ82とを有する。サイドローラ82は、倒立V字型ブラケット83(図13)に取り付けられ、ブラケット83は上部ローラ80を取り付ける延長部84を有する。ブラケット83はブラケット74a、74bの軸線85に関して回転する。更に、本発明の別の側面によれば、各上部ローラ80は、前記キャリッジが後述するように内側及び外側湾曲部を通過する際に、ブラケット延長部84内に支持されるピボットピン87に沿って軸方向に動くことができる。
【0086】
前記キャリッジが図12に示す形態をなすとき、ローラ80の軸線は、各軸85を通る垂直線から等距離で離隔されていることがわかる。
【0087】
図示されるように、サイドローラ82は、レール12の上半分の両側の位置で、即ちレール部品20aの両側で接するように構成されかつ配置されている。
【0088】
特に図13で見たときに明らかなローラ80、82の「ラップアラウンド」作用は、図4乃至図1に示される構成と比較したとき、前記レールへの点での負荷を低減させ、かつ転換湾曲部で前記キャリッジがレールから上昇する傾向を低減させる。関連する利点としては、ばね90の強度を上述したばね50より小さくできることである。
【0089】
特に図15及び図16について見ると、前記キャリッジが上向きまたは下向きの転換湾曲部に遭遇したとき、ローラセット73a、73bは、ブラケット83においてピボット軸85に関して回転する。図15に示されるような上向きの転換湾曲部の場合、ブラケット74a、74bは図12及び図13には示されているが、図15乃至図18には示されていない圧縮ばね90の作用によって、ピラー75を下向きに変位することになる。図16に示すような下向きの転換湾曲部では、前記ブラケットは、レール12の湾曲によって、ばね90の付勢力に抗して、ピラー75を上向きに変位させることになる。
【0090】
ローラセット73a、73bのそれらの各回転軸85に関する回転位置は、前記レールの形態によって完全に決定される。従って、図15及び図16双方に示されるように、転換湾曲部の中間において、ローラセット73a、73bは、前記キャリッジの中央線に関して互いに概ね鏡像関係を有することになる。しかしながら、前記キャリッジが転換湾曲部に入りまたはそこから出る際には、移動方向の先頭のローラセットが、後方のローラセットとは鏡像関係に位置しないことになる。
【0091】
次に、図17及び図18を見ると、前記キャリッジが水平面における湾曲部、即ち内側または外側湾曲部に遭遇したとき、先行するローラセット73a、73bは、前記湾曲部の曲率をとることが制限される。ギヤ面78の作用によって、前記リーディングローラセットの動作は、逆の意味でトレーリングローラセットに転換される。別言すれば、ブラケット74a、74bは、図示するように互いに鏡像関係で変位する。しかしながら、内側または外側湾曲部への進入及びそれからの退出は、リーディング上部ローラ80をその各ピボットピン87に沿って軸方向に移動させることになる。従って、このような場合には、ローラセット73a、73bが互いに明確な鏡像関係にはないが、リーディング及びトレーリングローラアセンブリが常に実質的に互いに鏡像関係にあることがわかる。
【0092】
次に、図19乃至図21を見ると、これらは、図12乃至図18に関連して上述したものとほぼ同一の第3の形態をなすキャリッジ取付アセンブリを示している。主要な相違点は、各外側ローラセット73a、73bの2つの上部ローラ80が、トルク抵抗装置、本実施例ではサブローラ94と関連して動作する単一の上部支持ローラ92に置き換えられていることである。各サブローラ94は、上述したローラセットブラケット83の一部分を形成する異なる形態の延長部95に取り付けられている。
【0093】
サブローラ94は、適当な形態をなす付勢手段(図示せず)によってレール12の上面と接するように付勢されている。付勢手段の1つの有利な形態は、図20及び図21に示すように転換湾曲部を通り抜ける際にローラセット73a、73bが回転する中心となる軸96を中心として取り付けられたねじりばねからなる。
【0094】
前記キャリッジが転換湾曲部に入り、これを通過しまたはそこから離れる際に、枢軸96を中心に作用するサブローラ94の効果(前記付勢手段によってレールに対して保持されている)によって、サイドローラ82がレールの湾曲に正しく整合することがわかる。
【0095】
3つの構成は全て、内側の固定ローラセットに外側の可動ローラを組み合わせたという点で広い意味で同一のものである。上述したように、図12乃至図21に示す第2及び第3の構成は、多数のローラ間における外側の負荷を配分して、個々のローラの負荷及びレールへの点での負荷を低減させるものである。更に、トルクの負荷が低減され、これが次にばね90が必要とする付勢力を低減させる。
【0096】
本発明によれば、特に本明細書中に記載される実施態様の場合に全体として次のような利点を有すると考えられる階段昇降機用の比較的簡単ではあるが新規な形態の支持ローラ構造が提供される。
【0097】
1)標準の断面円形管から形成されたレールは比較的簡単かつ安価に製造することができる。
【0098】
2)ラックがレールの後部に配置されかつ下向きに設けられて、利用者がグリースで汚れた部品と接することになる可能性を最小にすることに加えて、美観上の利益が得られる。
【0099】
3)階段昇降機の部品は全て非常に小型で、階段昇降機の設備が与える美観への影響を小さくしている。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の様々な側面を備えた階段昇降機アセンブリを概略的に示す等角投影図である。
【図2A】2つのレール形成部品を示す等角投影図である。
【図2B】図2Aの部品を一つの部材に結合した状態を示す図である。
【図3】図2Bに示す部材の断面を拡大して示す図である。
【図4】図1に示す階段昇降機用キャリッジのレールの水平部分上での後側を拡大して示す等角投影図である。
【図5】図4に示すそれの断面図である。
【図6】図4に示すそれの背面図である。
【図7】図4に示すそれの平面図である。
【図8】外側湾曲部を通り抜ける際にキャリッジの支持ローラがとる位置を示す平面図である。
【図9】キャリッジが内側湾曲部を通り抜ける際の図8と類似の図である。
【図10】上向きの転換湾曲部を通り抜ける際にキャリッジ支持ローラがとる相対的位置を示す背面図である。
【図11】下向きの転換湾曲部を通り抜ける際にキャリッジ支持ローラがとる相対的位置を示す背面図である。
【図12】レールの水平部分上で図2B及び図3に示すレールの一般的な形態について使用するための、階段昇降機キャリッジ取付アセンブリの第2の形態を示す背面図である。
【図13】図12に示すそれの断面図である。
【図14】図12のX−X線における矢視図である。
【図15】図12に示すアセンブリの背面図であり、キャリッジが上向きの転換湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示している。
【図16】キャリッジが下向きの転換湾曲部を通り抜ける場合における図15に類似する図である。
【図17】図12に示すそれの平面図であり、キャリッジが水平面内で内側湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示している。
【図18】図18キャリッジが外側湾曲部を通り抜ける場合の図17と類似の図である。
【図19】レールの水平部分上で図2B及び図3に示す一般的なレールの形態について使用するための、階段昇降機キャリッジ取付アセンブリの第3の形態を示す背面図である。
【図20】キャリッジが上向きの転換湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示す、図19に示すアセンブリの背面図である。
【図21】キャリッジが下向きの転換湾曲部を通り抜ける場合における図22類似の図である。
【図22】図19に示すそれの平面図であり、キャリッジが水平面内で内側湾曲部を通り抜ける際におけるキャリッジ支持ローラの相対的位置を示している。
Claims (48)
- 断面視したとき、近接して一体に固定された2つの中空管状部分からなる階段昇降機用レール。
- 前記管状部分が実質的に同じであることを特徴とする請求項1に記載のレール。
- 前記管状部分が円管状部分であることを特徴とする請求項1または2に記載のレール。
- 前記管状部分が、前記レールをその使用形態で取り付けたとき、一方が他方の上に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレール。
- その上に取り付けられた駆動ラックを更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のレール。
- 実質的に本願明細書中に記載されかつ添付図面の図2A、図2B及び図3に記載されるように構成されかつ動作する階段昇降機用レール。
- 階段昇降機用レールを形成する方法であって、
所望のレールの形態に合わせるように第1の管状部材を形成する過程と、
前記第1の管状部材と実質的に同じ形状に合わせるように第2の管状部材を形成する過程と、
前記第1及び第2の管状部材を近接させることにより、前記所望の形態を有する複合体を形成する過程と、
前記第1及び第2の管状部材を一体に固定する過程とからなる方法。 - 前記第1及び第2の管状部材を、中間の結合部材を全く必要とすることなく、互いに直接固定することが可能なように十分に近接させることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記管状部材が溶接によって一体に固定されることを特徴とする請求項7または8に記載の方法。
- 前記第1及び第2の管状部材が同じ管原料から形成されることを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の方法。
- 前記管原料が標準の断面円形管であることを特徴とする請求項10に記載の方法。
- 前記第1及び第2の管状部分が、前記レールを使用のために配置したとき、一方の部分が他方の部分の上に配置されるように一体化されることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の方法。
- 実質的に添付図面の図2A、図2B及び図3に関連して本願明細書中に記載した階段昇降機用レールを形成する方法。
- 階段昇降機用レールの第1の側部と接するように配置された少なくとも1つの第1ローラと、前記第1の側部と実質的に反対側の前記レールの側部に接するように配置された少なくとも2つのローラとを有し、一方では前記少なくとも1つの第1ローラと他方では前記少なくとも2つのローラとの間における相対的な変位が、前記レールの湾曲部に出会ったとき、ロール間隔の変化の必要性に適応するように一方では前記少なくとも1つの第1ローラと他方では前記少なくとも2つのローラとの間で相対的な変位が可能である階段昇降機用キャリッジ。
- 前記少なくとも2つのローラが、前記少なくとも1つの第1ローラに関して一体に変位するように取り付けられていることを特徴とする請求項14に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記少なくとも2つのローラが3つのローラからなり、前記3つのローラが、前記レールに沿って離隔された点と接するように配置され、前記3つのローラの中央ローラの軸が、前記少なくとも1つの第1ローラの軸に関して固定され、前記3つのローラの外側ローラが前記中央ローラに関して変位可能であることを特徴とする請求項14または15に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記3つのローラの外側の2つのローラが、前記中央ローラから等距離にあることを特徴とする請求項16に記載の階段昇降機用レール。
- 前記中央ローラ及び前記少なくとも1つの第1ローラの軸が、前記キャリッジをレールの水平部分に取り付けたとき、共通の垂直面に位置するように設けられていることを特徴とする請求項16または17に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記外側ローラが共通の平面内で旋回するように取り付けられ、この共通の平面が、前記キャリッジがレールの水平部分上にあるとき水平であることを特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 各前記外側ローラがある方向で旋回することを抑制され、かつそれがある程度他方の外側ローラのそれと鏡像関係にあることを特徴とする請求項16乃至19のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記外側ローラの軸を前記レールの面に向けて付勢する付勢手段を更に有することを特徴とする請求項16乃至20のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記付勢手段が圧縮ばねからなることを特徴とする請求項21に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 使用時に前記レールと接するように配置された少なくとも1つの反動ローラを更に有し、前記少なくとも1つの反動ローラが前記レールに関する前記キャリッジの回転を阻止するように取り付けられていることを特徴とする請求項16乃至22のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記3つのローラの中央ローラが、前記レールに沿って見た方向において前記外側ローラからオフセットして配置され、前記中央ローラが使用時に前記反動ローラとして機能するように配置されていることを特徴とする請求項23に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 階段昇降機用レールと、前記レールに沿って転動するように取り付けられた請求項14乃至24のいずれかに記載のキャリッジとを備える階段昇降機。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の前記レールを備えることを特徴とする請求項25に記載の階段昇降機。
- 前記レールに取り付けられたラックと、前記キャリッジに取り付けられかつ前記キャリッジ内から駆動される駆動ピニオンとを更に備え、前記駆動ピニオンが前記ラックと係合して前記キャリッジを前記レールに沿って駆動することを特徴とする請求項25または26に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 固定軸に関して回転可能でかつ階段昇降機用レールの上位点及び下位点に接するように配置された一対の中央ローラと、一方の前記中央ローラのいずれかの側部に配置された少なくとも1つの外側ローラとを有し、前記外側ローラが、直交平面内で前記中央ローラに関して動くことができ、前記レール上の転換湾曲部及び内側/外側湾曲部を通り抜けることができるようにされた階段昇降機用キャリッジ。
- 前記中央ローラの各側部に1つの外側ローラが設けられ、両方の外側ローラが前記レールの上面部と接するように配置されていることを特徴とする請求項28に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記レールの水平部分上で正面から見たとき、前記2つの外側ローラが垂直面内で一体に、かつ直交平面で互いに鏡像関係で動くように抑制されていることを特徴とする請求項29に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記レールに関する前記キャリッジの回転に抵抗する1つまたは複数の反動ローラを更に有することを特徴とする請求項28乃至30のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記1つまたは複数の反動ローラの1つが上側の前記中央ローラにより具現化されまたは構成されることを特徴とする請求項31に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 階段昇降機用レールと、前記レールに沿って変位可能な請求項28乃至32のいずれかに記載のキャリッジとを有する階段昇降機。
- 前記レールが請求項1乃至6のいずれかに記載されていることを特徴とする請求項33に記載の階段用昇降機。
- 階段昇降機用レールの第1の側部に接するように配置された1つのローラと、前記第1の側部とは実質的に反対側の前記レールの側部に沿って離隔された点間で接するように配置された3つのローラとを有し、前記1つのローラ及び前記3つのローラの中央ローラの軸が、使用時にそれら2つのローラと前記レールとの接触点とを通る平面内に固定され、前記3つのローラの外側の2つのローラが、先に述べた前記平面に垂直な平面内で互いに鏡像関係で旋回するように抑制され、前記レールの内側/外側湾曲部を通り抜けることができる階段昇降機用キャリッジ。
- 各外側ローラが旋回する中心となる軸が、前記各外側ローラ及び前記中央ローラの軸を通る平行な線の間に位置することを特徴とする請求項35に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記外側ローラの軸を前記レールの表面に向けて付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項35または36に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記付勢手段が圧縮ばねからなることを特徴とする請求項37に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 使用時に前記レールに接するように配置された少なくとも1つの反動ローラを更に有し、前記少なくとも1つの反動ローラが、前記レールに関する前記キャリッジの回転を阻止するように取り付けられていることを特徴とする請求項35乃至38のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記反動ローラの1つが前記3つのローラの中央ローラからなることを特徴とする請求項39に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 階段昇降機用レール上に取り付けるための階段昇降機用キャリッジであって、キャリッジシャーシと、中央ローラアセンブリと、前記キャリッジの移動方向で見たときに前記中央ローラアセンブリの前方に配置されるリーディングローラアセンブリと、前記キャリッジの移動方向に見た時に前記中央ローラアセンブリの後方に配置されるトレーリングローラアセンブリとを備え、前記中央、リーディング及びトレーリングローラアセンブリが前記キャリッジを前記レール上に支持するように形成されかつ配置され、前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが、前記キャリッジが前記レールの内側または外側湾曲部を通り抜ける際に、互いに実質的に鏡像関係で動くように抑制されており、
(i)前記中央ローラアセンブリが前記キャリッジシャーシに関して固定され、かつ
(ii)前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが、前記キャリッジが前記レールの転換湾曲部を通り抜ける際に、離隔された平行軸に沿って前記キャリッジシャーシに関して一体に動くように取り付けられていることを特徴とする階段昇降機用キャリッジ。 - 前記キャリッジが前記レールの転換湾曲部を通り抜ける際に前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが移動する軸線が、前記キャリッジが前記レールの内側/外側湾曲部を通り抜ける際に前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリが動く中心となる回転位置をも画定することを特徴とする請求項41に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記中央ローラアセンブリが、前記レールを中心として前記キャリッジが回転することを防止するように形成されかつ配置されていることを特徴とする請求項41または42に記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 前記リーディング及びトレーリングローラアセンブリを前記レールに接触するように付勢する付勢手段を更に有することを特徴とする請求項41乃至43のいずれかに記載の階段昇降機用キャリッジ。
- 階段昇降機用レール上に支持されるように形成されかつ配置された複数のローラを有する階段昇降機用キャリッジであって、少なくとも1つの前記ローラが、前記レールの湾曲に実質的に対応するような輪郭を有し、かつ前記キャリッジが前記レールの湾曲部を通り抜ける際に、その軸線に沿って移動するように取り付けられていることを特徴とする階段昇降機用キャリッジ。
- 階段昇降機用レールと、前記レールに沿って変位可能な請求項36乃至45のいずれかに記載のキャリッジとを有する階段昇降機アセンブリ。
- 添付図面の図4乃至図11または図12乃至図18または図19乃至図21に関連して実質的に本願明細書中に記載されるように構成されかつ動作する階段昇降機用キャリッジ。
- 請求項47に記載のキャリッジと請求項1乃至6のいずれかに記載のレールとを有する階段昇降機アセンブリ。
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