JP2004520030A - アミンおよびヒドロキシドの酵素脱保護 - Google Patents

アミンおよびヒドロキシドの酵素脱保護 Download PDF

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Abstract

本発明は、式:
ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−
[式中、各置換基は特許請求の範囲の記載と同意義である]
の基で保護されたヒドロキシドまたはアミンを脱保護する方法であって、保護ヒドロキシドまたはアミンを、該保護基の脱離に有効な酵素と接触させ;次いでアミンを回収することを特徴とする脱保護法を提供する。
また本発明は、保護基の脱離に有効な酵素を産生するバクテリアを単離する方法であって、上記の如く保護された、成長選別的量のアミン化合物を有する培地で、予期されたバクテリアを成長させ;次いで該培地で成長するバクテリアを単離することを特徴とする単離法も提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、アミンおよびヒドロキシド保護基を脱離する、緩和な酵素使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機合成中に、アミノおよびヒドロキシド基を保護するのに、一般にN−カルボベンジルオキシ(N−CBZ)基が用いられる。他の類似の“カルバメート”保護基も、アミノ基の保護に使用される。化学的脱保護は通常、パラジウム触媒を用いる水素添加などの方法で行なわれる。しかしながら、脱保護条件に影響されやすい他の基(たとえば水素添加中の硫黄)が存在する場合、別の脱保護法が必要となる。
(発明の概要)
【0003】
かかる保護基を特異的に解放するのに有効な酵素活性をもたらすのに、本発明の選別技法(selection technique)を用い、土壌サンプルから微生物を容易に単離しうることがわかった。すなわち、緩和な条件(たとえば、室温および大気圧の水性培地)下で行なう脱保護の酵素法が使用でき、これは、影響されやすいあるいは潜在的に影響されやすい基のいずれに対する害も回避する。
【0004】
本発明は、式:
ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−
[式中、各置換基は下記の記載と同意義である]
の基で保護されたヒドロキシドまたはアミンを脱保護する方法であって、保護ヒドロキシドまたはアミンを、該保護基の脱離に有効な酵素と接触させ;次いでアミンを回収することを特徴とする脱保護法を提供する。
【0005】
また本発明は、保護基の脱離に有効な酵素を産生するバクテリアを単離する方法であって、上記の如く保護された、成長選別的量(geowth selective amount)のアミン化合物を有する培地で、予期されたバクテリアを成長させ;次いで該培地で成長するバクテリアを単離することを特徴とする単離法も提供する。
【0006】
さらに本発明は、キラル炭素に結合するアミンまたはヒドロキシドの所望エナンチオマーを分割する方法も提供する。かかる基で保護されたアミンまたはヒドロキシドは、本発明の方法によって立体−特異的に加水分解される。所望エナンチオマーは、加水分解されるものあるいは加水分解に耐性のあるもののいずれかである。
1つの具体例において、接触工程は下記の反応を実現する。
【化1】
Figure 2004520030
[式中、Pr−は上記の保護基である]
【0007】
他の具体例において、接触は下記の反応を実現する。
【化2】
Figure 2004520030
【0008】
さらに他の具体例において、接触は下記の反応を実現する。
【化3】
Figure 2004520030
【0009】
(発明の詳細)
本発明は、式:
ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−で示される、数多くのカルバメート保護基の脱離に使用することができる。ここで、RはHまたは独立してArと同じ、およびnは0または1〜4である。Arとは、5〜6個の環原子とO、NまたはSから選ばれる1〜2個のヘテロ原子を持つ芳香族またはヘテロ芳香族環を指称する。Arは、アミノ、アルカノイルオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アリル、カルボキシ、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキルもしくはニトロで、または(a)さらなるアリールで置換されない以外は、独立してArと同じであるAr、(b)Ar−アルキル−もしくは(c)ArO−の1つまでの基で置換されてよい。
【0010】
に隣接するArの環原子は、RがAr、qが0または1〜2およびrが0または1〜2のとき、−CH−、−O−、−NH−、−S(O)q−または−P(O)r−で置換して、R上の対応する位置に結合の橋(bridge)を形成することができる。1つの具体例において、RがHのとき、nは0である。他の具体例において、RがArと同じの場合、nは1である。後記実施例(表2参照)で示されるように、該方法は立体特異性であることから、ラセミ混合物の分割に使用できる。
【0011】
これらの保護基は、9−フルオレニルメチルカルバメート、9−(2−スルホ)フルオレニルメチルカルバメート、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチルカルバメート、2,7−ジ−t−ブチル−[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)メチルカルバメート、ベンジルカルバメート、p−メトキシベンジルカルバメート、p−ニトロベンジルカルバメート、p−ブロモベンジルカルバメート、p−クロロベンジルカルバメート、2,4−ジクロロベンジルカルバメート、9−アントリルメチルカルバメート、ジフェニルメチルカルバメート、m−クロロ−p−アシルオキシベンジルカルバメート、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジルカルバメート、5−ベンズイソキサゾリルメチルカルバメート、2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチルカルバメート、m−ニトロベンジルカルバメート、3,5−ジメトキシベンジルカルバメート、3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジルカルバメート、S−ベンジルチオカルバメート、p−シアノベンジルカルバメート、2−フラニルメチルカルバメート、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジルカルバメートおよび2,4,6−トリメチルベンジルカルバメートなどの化合物によって例示される。
【0012】
これらなどの保護基は、GreeneおよびWutsの「Protective Groups in Organic Synthesis」(ション・ウィリー・アンド・サンズ、ニューヨーク、1991年)(特に315−348頁)などの標準テキストに記載されている。
置換基のアルキル成分はC−CまたはC−Cで、ここで、C成分は化学的に不適である(たとえばアルカノイルの場合)。シクロアルキル基は、C−Cである。ハロアルキルとは好ましくは、パーハロアルキル、好ましくはトリフルオロメチルを指称する。ハロはクロロまたはフルオロが好ましい。
【0013】
1つの具体例において、カルバメート保護基はフェニルメチルオキシカルボニル基で、ここで、フェニルは置換可能である。フェニルメチルオキシカルボニルへの置換は、たとえば上記Arの場合に列挙したものである。
【0014】
本発明で用いる酵素の源は、適切な活性を有する単離バクテリアとして単離することができる。単離の方法は好ましくは、培地での成長による選別であって、ここで、アミンが問題のカルバメート保護基、または関連カルバメート保護基で保護されたアミン化合物から、十分な成長を支持する窒素のみしか得ることができない。後記実施例により、バクテリアの非常にありきたりの源、たとえば環境または土壌サンプルから、かかるバクテリアを単離できることが示される。
【0015】
後記実施例は、本発明者が識別した(identified)選別技法が、普通の実験で適切なバクテリアを単離し、これによって適切な酵素源を単離するのに有効であることを例示する。実施例は、CBZ−保護された窒素源の成長の選別によって単離されたバクテリアに関する。しかして、この実例は本発明者の理解、すなわち、脱離が求められる保護基に適合する保護基を用いる同じアプローチで、不適当な実験を伴なわずに、適切な酵素を収集できることを確立する。
【0016】
酵素的脱離に必然的に伴なうアミンまたはヒドロキシドが、提案基質(substrate)の所定酵素による開裂に対して耐性を有する原因の最も有望な候補(candidate)として同定される場合、該アミン(もしくは類縁体、またはヒドロキシドのアミン類縁体)の適切に保護したバージョンを、別のバクテリアの選別、このため別の酵素の選別に使用することができる。代用酵素が必要とされる場合に、異なる脱保護酵素またはそれぞれ有用な酵素を産生するバクテリア培養物の収集物を貯蔵し、スクリーニングすることができる。
【0017】
保護し、そして脱保護すべきアミンまたはヒドロキシドが、比較的に離れた成分に結合するアミンまたはヒドロキシド部を持つ錯体分子である場合、選別法に用いるアミンモデルを、アミンまたはヒドロキシドに隣接する錯体の部分に作る(modeled)ことができる。錯体分子中で誘導化される成分が近くで類似して誘導化されるように、気をつけることが好ましい。
【0018】
以下に示されるように、バクテリア全細胞、全細胞の抽出物、または精製した酵素プレパラートを用いて、本発明提供の脱保護を行なうことができる。酵素は、概して少量使用できるように、かつ酵素源が付与する不純物(たとえば純度の低いもの)が、意図される生成物のようにふるまうべき著しい量の物質を生成すべきでないので、触媒的に作用する。
【0019】
すなわち、酵素源が付与する不純物は、反応後のワークアップに備えて素早く選別される。特に、抽出物を用いる場合、不純物は全般的に高分子であり、そして典型的な意図生成物は概して高分子でないので、不純物は生成物から素早く隔離される。
【0020】
また以下に示されるように、酵素選別法で用いる基質は、酵素活性を測定し、このため選別的微生物学的濃縮(enrichment)および伝統的たん白化学技法により酵素を単離する、軽便な手段を付与する。
【0021】
保護基で保護されるアミンまたはヒドロキシドは、いずれの分子上のアミンまたはヒドロキシドのいずれであってもよい。多くの具体例において、分子上のアミンまたはヒドロキシドは、非反復性合成技法に従う大きさのものである(勿論、本発明の脱保護技法は、ペプチドあるいは核酸合成で用いられるような反復性技法においても使用できる)。
【0022】
1つの好ましい具体例において、アミンまたはヒドロキシドは、経口摂取後の動物に生物学的に利用しうる生活性剤(bioactive agent)の一部、あるいはかかる生活性剤の先駆物質の一部である。
1つの側面において、アミンはα−またはβ−アミノ酸が好ましく、もっとも好ましくはα−アミノ酸である。
【0023】
アミンはたとえば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、グリシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、システイン、ホモシステイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、α−アミノ−ε−カプロラクタム(リシンラクタム)、α−アミノ−δ,δ−ジメチル−ε−カプロラクタム、ε−メチルリシン、オルニチン、アルギニン、ヒスチジンもしくは3−メチルヒスチジン、またはこれらのアミンであって、そのアルキル部がヒドロキシもしくはアルキルで置換されたもの、そのアミノが1つまでのアルキルで置換されたもの、あるいはそのフェニル成分が上記Arの場合に列挙した基で置換されたものであってよい。
【0024】
かかるアミノ酸は、LまたはDアミノ酸であってよい。さらに、かかるアミノ酸は誘導化されて、アミンもしくはカルボン酸成分との脱水反応により形成される結合を介して、あるいはアミン成分に形成される炭素−窒素結合によって、より大なる分子の一部を形成することができる。
【0025】
特に本発明に有用なアルファアミノ酸の他の種類は、下記式で示される。
【化4】
Figure 2004520030
[式中、mは0または1;YはCH、S−(O)tまたはO、但し、mが1のときのみ、YはS−(O)tまたはO;XはS−(O)tまたはO;nは1または2;tは0、1または2;Rは水素、アルキル、置換アルキル、アリール−(CH)p−;およびpは0または1〜6である]
【0026】
これらのアミンの中で、下式のものが特に好ましいアミンである。
【化5】
Figure 2004520030
【0027】
これらの化合物は、U.S.特許No.5508272でより詳しく記載されている。該特許のこれら化合物の製造および使用に関する教えを、参考までに導入する。本発明の使用に関して特に興味のある追加の化合物は、WO 00/47207およびU.S.特許No.5552397に記載されている。これら特許文献に記載の化合物の製造および使用に関する教えを、参考までに導入する。
【0028】
保護アミンまたはヒドロキシドは一般的に、
ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−X
[式中、Xは脱離可能基、ブロモ、クロロ、トシルである]
を対応するアミンまたはヒドロキシドと反応させることによって、形成される。ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−Xはたとえば、ArC(R)H−(CH)n−OHをホスゲン、カルボミル・ジアイダゾール、トリホスゲンまたは匹敵試薬と反応させることによって、形成される。
【0029】
定義
以下に示す語句はそれぞれ、本発明の目的のため、下記の意義を有する。
生活性剤:
生活性剤は、細胞、ウイルス、組織、器官または有機体に作用しうる化学物質などの物質であって、たとえばこれらに限定されるものでないが、細胞、ウイルス、器官または有機体の機能の変化を起こす、殺虫剤または薬物(すなわち、医薬)が挙げられる。有機体は、哺乳類が好ましく、より好ましいのはヒトである。
【0030】
成長選別的量のアミン化合物を有する培地:
成長選別的量の保護アミン化合物を有する培地は、該アミン化合物以外の他のアミンの量が、成長−仲介選別法でバクテリア成長を促進するのに有効な量よりも少ない培地である。好ましい保護アミンは、本質的に単独の窒素源である。
【0031】
(実施例)
実施例1:微生物の単離の選別技法
窒素の単独源としてN−α−CBZ−L−リシンを利用できる微生物を単離するのに、選別培養技法を用いる。ニュージャージー州の種々の用地から、土壌サンプルを収集する。約1gの土壌サンプルを、5mLの水に懸濁し、十分に混合し、サンプルを沈降せしめる。各種サンプルの上層液を、1%N−α−CBZ−L−リシン含有のA培地(グルコース2%、KHPO0.2%、KHPO0.2%、MgSO0.01%、FeSO0.001%、ZnSO0.001%、pH7.0)に接種する。
【0032】
4日の成長後、培地が濁ってくると、ペトリ平板に入った1.5%寒天含有の上記培地に、培養物を移す。この濃縮培養技法から、8種のコロニーを単離する。1つの培養物(Z−2)をさらに、スフィンゴモナス・パウシモビリス(Sphingomonas paucimobilis)菌株として同定し、これをSphingomonas paucimobilis 菌株ATCC202027として、メリーランド州ロックビルのアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(American Type Culture Collection)に寄託した。この培養物(菌)を、CBZ−脱保護酵素の源として使用する。
【0033】
実施例2:Sphingomonas paucimobilis の成長
Sphingomonas paucimobilis を窒素の単独源として、N−α−CBZ−L−フェニルアラニンまたは[4S−(4α,7α,10aβ)]−オクタヒドロ−5−オキソ−4−[[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]−7H−ピリド−[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステル(化合物A)で成長させる。該Sphingomonas paucimobilis 培養物を、1%N−α−CBZ−L−フェニルアラニンまたは1%化合物A含有のA培地に接種する。2日の成長後、ペトリ平板に入った1%N−α−CBZ−L−フェニルアラニンまたは1%BMS199541、および1.5%寒天含有のA培地に、培養物を移す。
【0034】
ペトリ平板から単離したコロニーを、1%N−α−CBZ−L−フェニルアラニンおよび/または1%化合物A含有のB培地(酵母エキス0.015%、グルコース2%、KHPO0.2%、KHPO0.2%、MgSO0.01%およびNaCl0.2%、pH7)100mLで成長させる。培養物を回転振とう器で、28℃および280RPMにて24時間成長させる。この培養物をバイアルに入れ(2mLバイアル中培養物1mL)、今後の使用に−70℃で貯蔵する。
【0035】
1つのバイアル(B培地中1mLのSphingomonas paucimobilis を含有)を用いて、100mLのB培地を接種する。培養物を回転振とう器で、28℃および280RPMにて48時間成長させる。18000xgで15分間遠心分離を行って、細胞を採取し、今後の使用まで−70℃で貯蔵する。
【0036】
実施例3:全細胞を用いる生体内変化
この方法では、250mLフラスコ中、25mgの基質(化合物AまたはCBZ−L−フェニルアラニン)含有の25mLのB培地にて、Sphingomonas paucimobilis を成長させる。フラスコを振とう器で、28℃および250rpmにて培養する。48時間の生体内変化後、遠心分離で細胞を取出す。
【0037】
生成物の[4S−(4α,7α,10aβ)]−オクタヒドロ−5−オキソ−4−アミノ−7H−ピリド−[2,1−b][1,3]チアゼピン−7−カルボン酸メチルエステル(化合物B)またはL−フェニルアラニンを含有する上層液を、HPLCで分析する。結果を下記表1に示す。
表1:
基質 生成物 転化率(%)
化合物A 化合物B 100
CBZ−L− L−フェニルアラニン 100
フェニルアラニン
【0038】
HPLC分析:
Vydac C−18逆相カラムを持つHewlett−Packard(HP)1090器具を用いて、HPLC分析を行なう。移動相,水中0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)含有の溶剤Aおよびアセトニトリル70%/水30%中0.1%TFA含有の溶剤B。基質と生成物の分離に、以下に示す溶剤AおよびBの勾配を用いる。
【0039】
0分:100%A、0〜15分:50%B、15〜25分:100%B、25〜26分:0%B、および26〜30分:0%B。流速は1mL/分。カラム温度は周囲温度で、検出波長は215nm。これらの条件下で、化合物A、化合物B、CBZ−L−フェニルアラニンおよびL−フェニルアラニンそれぞれの保持時間は、15.48分、7.28分、16.99分および7.35分である。他の全てのCBZ−含有化合物も、これらの条件を用いて分析した。
【0040】
実施例4:Sphingomonas paucimobilis
ATCC 202027の細胞抽出物を用いるCBZの脱保護
Sphingomonas paucimobilis ATCC 202027の細胞抽出物の調製:
細胞抽出物の調製を、4〜7℃で実施する。細胞を50mMリン酸カリウム緩衝剤(pH7.0)で洗い、洗った細胞(100g)を、500mLの緩衝剤A(50mMリン酸塩緩衝剤、pH7.0、10%グリセロールおよび2mM−DTTを含有)に懸濁する。
【0041】
かかる細胞懸濁液に、イソプロパノール中の1mMフッ化フェニルメチルスルホニル(PMSF)を加える。細胞懸濁液(20%W/V、湿潤細胞)をミクロフルイダイザー(Microfluidizer、ミクロ流動化装置)(Microfluidics,Inc.)に12000psiで通し(2回通過)、砕解した細胞を25000xgで4℃にて30分間遠心分離する。遠心分離後に得られる上層液を、細胞抽出物と称す。
【0042】
細胞抽出物を用いるCBZ−脱保護:
各種化合物からのCBZ−基の脱保護に、細胞抽出物を用いる。それは、各種の方法でCBZ−基を脱保護するのに有用である。種々のDおよびL−CBZ−保護アミノ酸を、細胞抽出物と共に42℃で18〜20時間培養する。0.4%トリフルオロ酢酸(TFA)含有の2容量の50%アセトニトリルを加えて、反応を止める。下記表2に示される結果より、酵素はCBZ−保護L−アミノ酸のCBZ−基を加水分解するのに特異的であるのが認められる。
【0043】
表2:
基質 生成物 転化率(%)
N−α−CBZ−L−チロシン L−チロシン 100
N−α−CBZ−D−チロシン D−チロシン 1.58
O−α−CBZ−L−チロシン L−チロシン 100
N−α−CBZ−L−ロイシン L−ロイシン 100
N−α−CBZ−D−ロイシン D−ロイシン 1.2
N−α−CBZ−L−フェニルアラニン L−フェニルアラニン 100
N−α−CBZ−D−フェニルアラニン D−フェニルアラニン 0
N−α−CBZ−L−リシン L−リシン 52
N−ε−CBZ−D−リシン D−リシン 7
N−α−ε−(CBZ)−L−リシン L−リシン 24
N−α−CBZ−L−プロリン L−プロリン 100
N−α−CBZ−D−プロリン D−プロリン 0
化合物A 化合物B 95
【0044】
実施例5:CBZ−脱保護酵素の精製と、該精製した酵素のCBZ−含有化合物からのCBZ−基の脱保護における使用
酵素アッセイ
0.5mgの化合物AまたはCBZ−フェニルアラニンを50mM−リン酸塩緩衝剤(pH7)中、45℃にて0.4mLの細胞抽出物/画分と共に18時間培養する。0.4%TFA含有の1mLの50%アセトニトリルを加えて、反応を止める。サンプルを濾過し、生成物と出発物質をHPLCで分析する
【0045】
たん白アッセイ
Bio−Radたん白アッセイを用いて、たん白濃度を測定する。アッセイは、製造(Bio−Rad)プロトコルに従って行った。
酵素の精製
全ての精製ステップは、室温で実施する。酵素の精製は、基質としてCBZ−L−フェニルアラニンを用い実施する。
【0046】
上記調製の細胞抽出物を、DEAE−セルロース(緩衝剤Aで予め平衡化)と共に2時間回分吸着させる。活性酵素を含有するフォロースルー(follow−through)を、絶えず撹拌しながら、硫酸アンモニウム(516g/L)で2時間沈殿せしめる。遠心分離(15000rpm、4℃)で得られる生成沈殿物を、1M硫酸アンモニウム含有の緩衝剤A中で可溶化し、フェニルセファロース(phenylsepharose)(1M硫酸アンモニウム含有の緩衝剤Aで予め平衡させた20mLカラム)に装填する。
【0047】
カラムを、1M硫酸アンモニウム含有の緩衝剤A、0.5M硫酸アンモニウムおよび0.2M硫酸アンモニウムで連続して洗う。最後に、緩衝剤Aで酵素を溶離する。活性酵素含有の画分をプールし(30mL)、Amicon PM−10膜で濃縮する(8mL)。次いで酵素を、S−200ゲル−濾過カラム(400mLカラム)に装填する。
【0048】
酵素を流速0.8mL/分にて、緩衝剤Aで溶離する。これらのステップで、酵素を150倍以上に精製し、この場合の比活性は13.9ユニット/mgたん白である(下記表3)。ユニットは、μモルの形成生成物/分/たん白mgで定義される。酵素は、SDS−PAGEによる測定で、分子量〜154000ダルトン、サブユニット分子量45000ダルトンの二量体たん白である。
【0049】
Figure 2004520030
【0050】
このセクションの記載に準じ調製した精製酵素を用いて、下記表4に示すCBZ−含有化合物を脱保護した。
表4:
基 質 生成物 転化率(%)
化合物A 化合物B 100
CBZ−L−フェニルアラニン L−フェニルアラニン 100
【0051】
実施例6:250mgプレップ・バッチの化合物Aの酵素脱保護
細胞抽出物を、上記セクションの記載に準じ調製する。250mLの細胞抽出物に、化合物A250mgを加え、28℃および95rpmで培養する。40時間の反応後、250mLのアセトニトリルを加える。基質と生成物をHPLCで分析する。化合物Bのモル収率は、87%であった。
【0052】
実施例7:CBZ−含有化合物の酵素脱保護
前セクションの記載に準じ、Sphingomonas paucimobilis ATCC 202027から調製した細胞抽出物を用い、[(3S)−ヘキサヒドロ−2−オキソ−1−[2−オキソ−2−(1−ピロリジニル)エチル]−1H−アゼピン−3−イル]カルバミン酸フェニルメチルエステル(化合物C)を脱保護して、(S)−1−[(3−アミノヘキサヒドロ−2−オキソ−1H−アゼピン−1−イル)アセチル]ピロリジン(化合物D)を形成せしめる。
【0053】
【化6】
Figure 2004520030
【0054】
実施例8:CBZ−含有化合物の酵素脱保護
前セクションの記載に準じ、Sphingomonas paucimobilis ATCC 202027から調製した細胞抽出物を用い、6−[(フェニルメトキシ)カルボニル]アミノ]ヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−7−オキソ−1H−アゼピン−1−酢酸エチルエステル・塩酸塩を脱保護して、6−アミノヘキサヒドロ−2,2−ジメチル−7−オキソ−1H−アゼピン−1−酢酸エチルエステル・塩酸塩(化合物E)とする。
【0055】
【化7】
Figure 2004520030
【0056】
注として、本明細書で引用した、これらに限定されるものでないが、特許および特許出願を含む刊行物や参考文献について、たとえこれらの個々の刊行物や参考文献が、十分な記載で本明細書に導入されていると明確かつ個別的に示されていても、上記引用部分の全体を完全に、参考までに本明細書に導入する。この出願の優先権主張の基礎になるいずれの特許出願も、上記の刊行物や参考文献と同様に、参考までに本明細書に導入する。
【0057】
本発明を好ましい具体例についてこれを強調して説明したが、好ましい工夫や方法でのバリエーションを使用しうること、および本明細書で明記したものと別の方法で本発明を実施しうることを意図していることについては、当業者にとって自明である。よって、本発明は、特許請求の範囲で規定される精神および技術的範囲に含まれる全ての改変を包含するものである。

Claims (20)

  1. 式:
    ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−
    [式中、RはHまたは独立してArと同じ、およびnは0または1〜4で、Arとは、5〜6個の環原子とO、NまたはSから選ばれる1〜2個のヘテロ原子を持つ芳香族またはヘテロ芳香族環を指称し、かつアミノ、アルカノイルオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アリル、カルボキシ、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキルもしくはニトロで、または(i)さらなるアリールで置換されない以外は、独立してArと同じであるAr、(ii)Ar−アルキル−もしくは(iii)ArO−の1つまでの基で置換することができ;Cに隣接するArの環原子は、RがAr、qが0または1〜2およびrが0または1〜2のとき、−CH−、−O−、−NH−、−S(O)q−または−P(O)r−で置換して、R上の対応する位置に結合の橋を形成することができる]
    の基で保護されたヒドロキシドまたはアミンを脱保護する方法であって、
    保護ヒドロキシドまたはアミンを、該保護基の脱離に有効な酵素と接触させ;次いで
    アミンを回収する
    ことを特徴とする脱保護法。
  2. 保護基が、置換することができるフェニルメチルオキシカルボニル基である請求項1に記載の脱保護法。
  3. RがHのとき、nが0である請求項1に記載の脱保護法。
  4. RがArと同じの場合、nが1である請求項1に記載の脱保護法。
  5. 酵素が、スフィンゴモナス・パウシモビリスから得られる請求項1に記載の脱保護法。
  6. 酵素が、スフィンゴモナス・パウシモビリス菌株ATCC202027から得られる請求項1に記載の脱保護法。
  7. 保護化合物が、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、グリシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、システイン、ホモシステイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、α−アミノ−ε−カプロラクタム(リシンラクタム)、ε−メチルリシン、オルニチン、アルギニン、ヒスチジンもしくは3−メチルヒスチジンであるアミン、またはこれらのアミンであって、そのアルキル部がヒドロキシもしくはアルキルで置換されたもの、そのアミノが1つまでのアルキルで置換されたもの、そのフェニル成分がアルキル、アルカノイルオキシ、アルコキシ、アミノ、カルボキシ、シクロアルキル、ハロ、ヒドロキシ、ArもしくはArO−で置換されたもののいずれか、またはアミンもしくはカルボン酸成分との脱水反応により形成される結合を介して、あるいはアミン成分に形成される炭素−窒素結合によって、より大なる分子の一部を形成する前記アミンの誘導体である請求項1に記載の脱保護法。
  8. アミンが、α−アミノ−ε−カプロラクタムもしくはα−アミノ−δ,δ−ジメチル−ε−カプロラクタム、またはこれらの誘導体である請求項7に記載の脱保護法。
  9. キラル炭素に直接結合するヒドロキシルまたはアミノ成分を有する化合物のラセミ混合物を分割する方法であって、
    該化合物のヒドロキシドまたはアミンが、
    式:
    ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−
    [式中、RはHまたは独立してArと同じ、およびnは0または1〜4で、Arとは、5〜6個の環原子とO、NまたはSから選ばれる1〜2個のヘテロ原子を持つ芳香族またはヘテロ芳香族環を指称し、かつアミノ、アルカノイルオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アリル、カルボキシ、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキルもしくはニトロで、または(i)さらなるアリールで置換されない以外は、独立してArと同じであるAr、(ii)Ar−アルキル−もしくは(iii)ArO−の1つまでの基で置換することができ;Cに隣接するArの環原子は、RがAr、qが0または1〜2およびrが0または1〜2のとき、−CH−、−O−、−NH−、−S(O)q−または−P(O)r−で置換して、R上の対応する位置に結合の橋を形成することができる]
    の基で保護された誘導体を準備し;
    該保護化合物を、その保護基の脱離に有効な酵素と接触させ;次いで
    所定のエナンチオマーでエナンチオマー的に濃縮組成の上記化合物もしくはその保護誘導体を単離する
    ことを特徴とする分割法。
  10. 保護基が、置換することができるフェニルメチルオキシカルボニル基である請求項9に記載の分割法。
  11. 保護基の脱離に有効な酵素を産生するバクテリアを単離する方法であって、
    式:
    ArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−
    [式中、RはHまたは独立してArと同じ、およびnは0または1〜4で、Arとは、5〜6個の環原子とO、NまたはSから選ばれる1〜2個のヘテロ原子を持つ芳香族またはヘテロ芳香族環を指称し、かつアミノ、アルカノイルオキシ、アルコキシ、アルキル、アルキルアミノ、アリル、カルボキシ、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキルもしくはニトロで、または(i)さらなるアリールで置換されない以外は、独立してArと同じであるAr、(ii)Ar−アルキル−もしくは(iii)ArO−の1つまでの基で置換することができ;Cに隣接するArの環原子は、RがAr、qが0または1〜2およびrが0または1〜2のとき、−CH−、−O−、−NH−、−S(O)q−または−P(O)r−で置換して、R上の対応する位置に結合の橋を形成することができる]
    の基で保護された、成長選別的量のアミン化合物を有する培地で、予期されたバクテリアを成長させ;次いで
    該培地で成長するバクテリアを単離する
    ことを特徴とする単離法。
  12. さらにバクテリアを、保護基で保護されたアミンと共に培養し;次いで
    保護アミンの遊離アミンへの変換を監視することにより、酵素の有効性を確認する
    ことを包含する請求項11に記載の単離法。
  13. カルバメート保護基が、置換することができるフェニルメチルオキシカルボニル基である請求項11に記載の単離法。
  14. 2種以上のバクテリア単離物の収集物であって、該単離物が、異なるアミンまたは異なる保護基を用い、請求項11に記載の方法で単離したものである収集物。
  15. 保護ヒドロキシドまたはアミンと酵素の接触が、下記の反応を実現する請求項1に記載の脱保護法。
    Figure 2004520030
    [式中、Pr−はArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−である]
  16. 反応が、
    Figure 2004520030
    [式中、CBZ−はN−カルボベンジルオキシである]
    である請求項15に記載の脱保護法。
  17. 保護ヒドロキシドまたはアミンと酵素の接触が、下記の反応を実現する請求項1に記載の脱保護法。
    Figure 2004520030
    [式中、Pr−はArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−である]
  18. 反応が、
    Figure 2004520030
    [式中、CBZ−はN−カルボベンジルオキシである]
    である請求項17に記載の脱保護法。
  19. 保護ヒドロキシドまたはアミンと酵素の接触が、下記の反応を実現する請求項1に記載の脱保護法。
    Figure 2004520030
    [式中、Pr−はArC(R)H−(CH)n−O−C(=O)−である]
  20. 反応が、
    Figure 2004520030
    [式中、CBZ−はN−カルボベンジルオキシである]
    である請求項19に記載の脱保護法。
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