JP2004516849A - アミド類を生成するための微生物学的方法 - Google Patents

アミド類を生成するための微生物学的方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、少なくとも3Mの濃度のアセトニトリルに耐性を示すことできる新規な微生物に関し、更に、一般式
【化1】
Figure 2004516849

のアミドを生成する新規な方法に関する。ここで、RはC 〜6のアルキル遊離基、C 〜6のアルケニル基、又は一般式
【化2】
Figure 2004516849

で表される基であり、ここでXは、前記微生物が用いる対応するニトリルに基づいて、チッ素原子又は−CH=であり、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C のアルキル基、又はC のアルケニル基である。本発明はさらに、アセトニトリルの廃棄物を除去するための、前記微生物の使用に関する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも3Mの濃度のアセトニトリルに耐性を示すことできる微生物、ニトリルヒドラターゼ活性を有する酵素、該微生物又は該酵素を用いてアミド類を産生するための方法、並びにアセトニトリルの廃棄物を除去するための該微生物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばニコチン酸アミド、ビタミンB複合体のビタミンのような、動物及びヒトにとって必須であるアミド類を産生するための複数の生物工学的な方法が既に知られている。
【0003】
例えば、EP−A 0 307 926は、ロドコッカス・ロドコラスJ1(Rhodococcus rhodochrous J1)によって、3−シアノピリジンをニコチン酸アミドに転化することを記載している。この方法は、ロドコッカス・ロドコラスJ1が赤色なので、産物が退色するという欠点を有する。更に、この微生物は、3−シアノピリジン基質に対するK値が高く、温度に耐性が低く、3−シアノピリジンに対する耐性が低い。
【0004】
WO 99/05306は、例えば、ロドコッカス属、アミコラトプシス(Amycolatopsis)属、及びアクチノマドゥラ(Actinomadura)属の微生物を用いて、対応するニトリルから開始してニコチン酸アミドを産出する方法を記載している。この方法の欠点は、使用したアミコラトプシス属の微生物が、温度が上昇すると非活性化されることである。更に、これらの微生物は、3−シアノピリジン及びニコチン酸アミドに対して低い耐性を有する。記述したロドコッカス属の微生物は、3−シアノピリジンに対するK値が高く、温度安定性が低い。従って、この方法は工業的な方法としては非経済的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、比較的安定であり、例えば3−シアノピリジンのような基質に対して比較的低いK値を有し、それ故、当該のアミドを非常に高収率かつ高純度で単離することができる、アミド類を産生するためのより経済的な方法のために用いることができる微生物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的は、請求項1に記載の微生物、請求項5又は7に記載の酵素、及び請求項8に記載の方法によって達成される。
【0007】
本発明の微生物は、例えば、土壌サンプル、スラッジ又は廃水から適切に選択することによって、通常の微生物学的な技術を用いて得られる。それらの微生物は、一般式が
【化4】
Figure 2004516849
であるピリジンアルドキシム、またはコバルトイオン及び例えば酵母エキス及び/又はアンモニウム塩の存在下で炭素源としてのニトリル類を用いて培養することによって、都合よく選択される。次に、得られた培養物から、少なくとも3Mの濃度のアセトニトリルに耐性を示し、例えば3−シアノピリジン及びアセトニトリルのようなニトリル類を対応するアミドに変換することができる微生物を選択する。
【0008】
ピリジンアルドキシムとしては、ピリジン−2−,ピリジン−3−又はピリジン−4−アルドキシムを用いることができる。
【0009】
選択に適したニトリル類は、特に、後に生体内変換で基質として用いられるものでもあり、例えばアセトニトリル(酢酸ニトリル)、プロビオニトリル、ブチロニトリル、クロトンニトリル、アジピン酸ニトリル及びマロン酸ニトリルである。
【0010】
好ましいコバルトイオン源は、「コバルトイオンを発生するコバルト化合物」、例えば、塩化コバルト、硫酸コバルト、及び酢酸コバルトのようなCo2+又はCo3+塩である。好ましいコバルト化合物は、例えばCoClのようなCo2+塩である。しかしながら、金属コバルト又は他のコバルト化合物と共に培養することもできる。通常、コバルト又はコバルト化合物を培地中に1乃至30mg/L、好ましくは1乃至20mg/Lの量で用いる。
【0011】
アンモニウム塩として、例えば、(NHHPO又は(NH)HPOのようなリン酸アンモニウムを用いることができる。
【0012】
実際の生体内変換の前に微生物を適切な培地で培養する。適切な培地は、例えば、表1又は5に記載された培地である。
【0013】
培養は、通常、温度20乃至40℃、pH5乃至8で行うが、好ましくは、温度25乃至35℃、pH6乃至7.5で行う。
【0014】
便法として、酵素誘導物質を添加することによって、培養中に有効な酵素すなわちニトリルヒドラターゼを誘導する。
【0015】
使用可能な酵素誘導物質は、飽和又は不飽和脂肪族ニトリル類又は対応するアミド類である。使用可能な脂肪族ニトリルは、例えばブチロニトリル、イソブチロニトリル、バレロニトリル又はイソバレロニトリルのような全てのC 〜7のアルカンニトリル、あるいは、例えばメタクリロニトリル又はクロトンニトリルのようなC のアルケンニトリルである。使用可能な脂肪族アミドは、例えばブチルアミド、イソブチルアミド、バレルアミド、又はプロピオンアミドのようなすべてのCのアルカンアミド、あるいは、例えばメタクリルアミド又はクロトンアミドのようなC 〜7のアルケンアミドである。好ましい酵素誘導物質は、メタクリルアミド、ブチルアミド、イソブチルアミド、バレルアミド、メタクリロニトリル、クロトンアミド、ブチロニトリル、及びイソブチロニトリルである。酵素誘導物質としてメタクリルニトリルを用いることが特に好ましい。
【0016】
本発明の微生物は、少なくとも3Mの濃度のアセトニトリルに耐性を示し、酵素活性が、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液中、pH7.0、および20℃で1時間、3Mのアセトニトリルでインキュベーションした後に安定であることを意味する、すなわち、わずか10%の活性が減少したのみである。好ましい微生物は、上記の条件下で少なくとも6Mの濃度のアセトニトリルに1時間耐性を示し、活性の減少は50%のみである。特に好ましい微生物は、上記の条件下で少なくとも9Mの濃度のアセトニトリルに1時間耐性を示し、活性の減少は70%のみである。
【0017】
特に非常に好ましい微生物では、15M及び19Mの濃度のアセトニトリル(純粋なアセトニトリルに匹敵する)で数分間インキュベーションした後でさえ酵素活性は安定的である。15Mのアセトニトリルで10分間インキュベーションした後の酵素活性の減少は、10%より少ない。
【0018】
本発明の微生物は高い熱安定性、すなわち、高温において、これまで知られた微生物よりも高い安定性を有する。本発明の微生物の酵素活性の減少は、好ましくは、0.1M、pH7.0のリン酸カリウム緩衝液中、60℃で1時間インキュベーションした後でわずか10%であり、上記条件下で2時間インキュベーションした後でわずか40%である。
【0019】
ここでの酵素活性とは、ニトリルヒドラターゼ活性、特に、基質3−シアノピリジンに関するニトリルヒドラターゼ活性を意味する。
【0020】
本発明の微生物の他の特性は、好ましくは用いられる基質3−シアノピリジン、及び、それらから生成したニコチンアミドに高耐性であり、
3−シアノピリジンに関するK値が低い。その他、特に優れた特性は、微生物が、アセトアミドを、30℃で飽和したアセトアミド溶液の濃度(100mLの水の中に約220―230gのアセトアミド)よりも高い濃度で蓄積することができることである。
【0021】
好ましい微生物はロドコッカス属に属している。特に好ましい微生物はロドコッカス種FZ4株、及びそれらの、機能的に等しい変異体及び突然変異体である。機能的に等しい変異体及び突然変異体とは、少なくとも3Mの濃度のアセトニトリルに耐性を示す変異体及び突然変異体を意味する。特に非常に好ましくは、「色素のない」ロドコッカス株、すなわち、所望の産物の退色をもたらすだろう赤色を欠損した株である。このような株は、場合によっては、紫外線照射又は突然変異誘発化学による突然変異誘発によって色素形成の微生物から容易に産生される。
【0022】
ロドコッカス種FZ4株を、ブダペスト条約に基づき、寄託番号DSM13597として、2000年7月11日に、D38124ブラウンシュヴァイク マッシェローダー・ヴェーク1bに所在するドイッチェ・ザムルング・フォン・ミクロオルガニスメン・ウント・ツェルクルトゥーレン・ゲーエムベーハー(DSMZ)に寄託した。この微生物は、その同定データに基づいてこれまで知られていたロドコッカス種のいずれかに分類されることができず、従って、新種に分類された。
【0023】
ロドコッカス種FZ4株の機能的に等しい変異体及び突然変異体を、自然突然変異によって、あるいは、例えば紫外線照射又は突然変異誘発化学によって生成することができる。ロドコッカス種FZ4株の好ましい変異体及び突然変異体は、「色素のない」、すなわち、所望の産物の退色をもたらすだろう赤色を有しないものである。
【0024】
酵素抽出物は、例えば超音波方法、フレンチプレス、又はリゾチーム法によって、例えば、微生物を粉砕して得ることができる。
【0025】
ニトリルヒドラターゼ活性を有する本発明の酵素は、上記の微生物から得ることができる。それらは好ましくは、ロドコッカス属の微生物、特に、ロドコッカス種FZ4(DSM 13597)の微生物から得ることができる。
【0026】
前記した酵素は、特に、以下の特性、
a)アセトニトリル基質に対するK値が2.84±1.00mM、及び3−シアノピリジン基質に対するK値が80.5±15.0mM、
それぞれの場合で0.05Mのリン酸カリウム緩衝液中、pH7.0、20℃;b)20℃の0.05Mのリン酸カリウム緩衝液中における最適pHが6.5±1.0;
を有する。
【0027】
特に、前記した酵素は、
c)HPLCによって測定した天然分子量が465±50kDa;
を有する。
【0028】
実際の生体内変換は、上記の微生物、それらの微生物の酵素抽出物、または単離した酵素を使用して行われることができる。ロドコッカス種FZ4の微生物によって生体内変換を行なうことが好ましい。
【0029】
生体内変換に使用可能な基質は、一般式
【化5】
Figure 2004516849
のニトリルである。
【0030】
一般式IIにおいて、置換基RはC のアルキル基、C 〜6のアルケニル基、又は一般式
【化6】
Figure 2004516849
で表される基である。
【0031】
一般式IVにおいて、Xはチッ素原子又は−CH=であり、置換基R及びRはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C のアルキル基、又はC のアルケニル基である。
【0032】
使用可能なC 〜6のアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第3ブチル、イソブチル、ペンチル及びその異性体、および、ヘキシル及びその異性体である。使用可能なC 〜6のアルケニル基は、例えば、ビニル、アリル、1−プロペン−1−イルおよび1−プロペン−2−イルである。
【0033】
使用可能なハロゲン原子は、F、Cl、Br又はIである。
【0034】
一般式IIのニトリルの好ましい代表は、アセトニトリル、ブチロニトリル、アクリルニトリル、プロピオニトリル、クロトンニトリル、2−シアノピリジン、3−シアノピリジン、4−シアノピリジン、ベンゾニトリル、フルオロベンゾニトリル、クロロベンゾニトリル及びブロモベンゾニトリルである。最も好ましい基質はアセトニトリル及び3−シアノピリジンである。
【0035】
生体内変換は、好ましくは器質を一度だけ、または連続的に添加して行う。当業者に周知のように、用いられる基質濃度は、用いられる基質の溶解度に左右される。
【0036】
静止(非増殖)細胞を用いた方法を実行することは好ましい。
【0037】
生体内変換のための培地としては、当業者に周知である、例えば、低モル濃度のリン酸緩衝液、HEPES緩衝液、クエン酸緩衝液、及びホウ酸緩衝液を用いることができる。低モル濃度のリン酸緩衝液は、好ましくは0.01乃至0.5Mのリン酸緩衝液、特に好ましくは0.05乃至0.25Mのリン酸緩衝液を意味する。
【0038】
生体内変換は、好ましくは5乃至50℃の温度で、特に好ましくは20乃至40℃の温度で行なう。好ましいpHは5〜10、特に好ましくは6〜7.5である。
【0039】
一般式IIのニトリルを変換した後に、一般式
【化7】
Figure 2004516849
で表される対応するアミドを、細胞の分離後、例えば結晶化又は噴霧乾燥のような通常の処理方法によって単離することが可能である。一般式IIIのRは、上記で定義された通りである。
【0040】
本発明はさらに、アセトニトリル廃棄物の除去のための上記微生物、特にロドコッカス属の使用に関する。
【0041】
アセトニトリルは、例えばHPLCによって用いられ、最後には廃棄物として処理されねばならない溶媒である。本発明が除去するアセトニトリル廃棄物は、純粋なアセトニトリルに匹敵する、最大19Mの濃度のアセトニトリルであり得る。0.25乃至15.0Mの、好ましくは1乃至10Mのアセトニトリル溶液又は懸濁液を用いることが都合良い。
【0042】
アセトニトリルの廃棄物を除去するために、微生物を、5乃至50℃の温度で、好ましくは20乃至40℃で用いることが都合よい。pH値は5〜10、好ましくは6〜8であることが都合よい。
【0043】
廃棄物を除去するための、アセトニトリルのアセトアミドへの転化時間は、アセトニトリルの濃度に左右され、例えば、9.5Mのアセトアミド溶液又は懸濁液を生成するのにpH7.0、約20℃の温度で、約2時間かかる。
【0044】
FZ4(DSM13597)株の同定
【0045】
(A)化学分類学的マーカー
1.ペプチドグリカンの診断用アミノ酸:メソ−ジアミノピメリン酸
2.ミコール酸:C40乃至C48の鎖長を有するミコール酸を呈する
3.脂肪酸パターン;直線状の、飽和及び不飽和脂肪、および、ツベルクロステアリン酸(tuberculostearic acid)の高い含量を呈する。脂肪酸パターンに基づいて、FZ4株を、ロドコッカス属であると同定した。
【0046】
(B)従来法のマーカー
FZ4株の細胞の肉眼で見える外観及び形態は、ロドコッカス・ロドコラスに類似した。FZ4株のコロニーはサーモンピンク(RAL3022)であり、若い培養物は桿菌及び球菌へと発展する分岐した球菌を発展させた。
【0047】
化学分類学的及び従来法のマーカーによって、FZ4株を、ロドコッカス・ロドコラス種に属するものと同定したが、相関係数は低かった。
【0048】
(C)16s rDNAの先頭の500塩基の分析
16S rDNAの先頭の500塩基のシーケンスによって、ロドコッカス・ロドコラス種の典型的な代表株ロドコッカス・ロドコラスDSM 43241のものとわずか97.7%の相同性が示され、他のロドコッカス・ロドコラス基準株とは99.1%の相同性が示された。FZ4株の16SrDNAの先頭の500塩基のシーケンスと、ロドコッカス・ロドコラスDSM 43241株のシーケンスとの相同性が99.5%を下回ったため、FZ4株をロドコッカス・ロドコラス種に属するものと同定することは不可能である。
【0049】
従って、FZ4株を、ロドコッカス属の新種と同定した。
【0050】
【実施例】
<実施例1 ニトリルヒドラターゼ活性の測定>
3−シアノピリジン(1.0M、1.0mL)と、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.5mL)と、細胞懸濁液(0.5mL)を含む反応混合物を、攪拌しながら20℃で5分間インキュベーションして、ニトリルヒドラターゼ活性を測定した。反応は、HCl(5M、0.1mL)を添加して停止した。反応混合物を濾過した後(0.2μm フィルタ)、生成したニコチンアミドの量をHPLCによって測定した(ウォーターズ・スフェリソブ(Walters Spherisob) 5μ ODS2(4.6×150mm);KHPO/HPO(10mM、pH2.8)/アセトニトリル=9:1(v/v);1mL/分;230nm)。全活性を、毎分1ml当たりに生成したニコチンアミドのμmolで示し、比活性を、毎分1mlのOD610nm当たり生成したニコチンアミドのμmol(μmol/分×ml×OD610)として示した。
【0051】
<実施例2 ロドコッカス種FZ4株(DSM 13597)の単離>
Arch. Microbil. 1998, 170, 85−90には、ロドコッカス種 YH3−3株(TPU3453)株が、3−ピリジンアルドキシムを、3−シアノピリジン及びニコチンアミドを経てニコチン酸へ代謝することが開示されている。この場合では、ロドコッカス種YH3−3株(TPU3453)のアルドキシムデヒドラターゼ活性、およびニトリルヒドラターゼ活性、およびアミダーゼ活性は、種々のアルドキシムおよびニトリルによって誘導された。
【0052】
種々の土壌試料を表1に示した増菌培地に接種し、7乃至10日間37℃でインキュベーションした。得られた培養物を同様の培地に移し、再び7乃至10日間37℃で培養した。この手順を3回繰り返した。続いて、培養物を希釈して、プレートに塗布した。プレートを37℃で5日間インキュベーションした後に、個々のコロニーを得た。個々のコロニーのニトリルヒドラターゼ活性の存在の有無を、例1に従って試験した。このようにして、ロドコッカス種FZ4株(DSM13597)を単離した。3−ピリジンアルドキシムの代わりに、ニトリル類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、クロトンニトリル、アジポニトリル、及びマロンニトリルを炭素源として用いることも可能である。
【表1】
Figure 2004516849
【0053】
<実施例3 培養中において共同因子がロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼす影響>
ロドコッカス種FZ4株(DSM13597)を表2に示した前培養培地に接種して、攪拌しながら1乃至2日間28℃でインキュベーションした。前培養物を、CoCl又はFeSOを含む、表3に示した基本培地に移して、攪拌しながら2乃至3日間28℃で培養した。ニトリルヒドラターゼ活性を、実施例1に従って測定した。結果は表4に纏めた。ニトリルヒドラターゼ活性は、ロドコッカス種FZ4をコバルトの存在下で培養したときのみ存在した。
【表2】
Figure 2004516849
【表3】
Figure 2004516849
【表4】
Figure 2004516849
【0054】
<実施例4 培養中において誘導物質がロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性へ及ぼす影響>
ロドコッカス種FZ4株(DSM13597)を表2に示した前培養培地に接種して、攪拌しながら1乃至2日間28℃でインキュベーションした。前培養物を、異なる誘導物質を含む、表5に示した培地に移し、攪拌しながら3日間28℃で培養した。ニトリルヒドラターゼ活性を実施例1に従って測定した。結果は表6に纏めた。ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼは、培養中に誘導物質が存在したときのみ発現した。
【表5】
Figure 2004516849
【表6】
Figure 2004516849
【0055】
<実施例5:ロドコッカス種FZ4の培養>
ロドコッカス種FZ4を表2に示した前培養培地に接種して、攪拌しながら1乃至2日間28℃でインキュベーションした。前培養物を、誘導物質として6g/Lのメタクリルアミドを含む、表5に示した培地に移し、攪拌しながら3日間28℃で培養した。48時間後に追加のメタクリルアミド(0.2(v/v))を添加した。
【0056】
実施例6乃至13では、ロドコッカス種FZ4の静止細胞を用いた。
【0057】
<実施例6 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性の基質特異性>
異なる基質に関するロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性を、3−シアノピリジンの代わりに適切な基質を用い、用いられた基質に応じてHPLCの条件を変更した以外は例1に従って測定した。ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性の基質特異性を、ロドコッカス・ロドコラスJ1のニトリルヒドラターゼ活性の基質特異性と比較して表7に纏めた。
【表7】
Figure 2004516849
【0058】
<実施例7 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性の温度の最適値及び熱安定性>
ニトリルヒドラターゼ活性を、実施例1に従って、20乃至70℃の範囲の種々の温度で測定した。ニトリルヒドラターゼ活性のための温度の最適値は60℃であった(図2)。
【0059】
ニトリルヒドラターゼ活性の熱安定性を測定するために、細胞懸濁液を15分間、40乃至70℃の範囲の種々の温度でインキュベーションした。その後、ニトリルヒドラターゼ活性を、実施例1に従って20℃で測定した。温度範囲が40乃至60℃で15分インキュベーションした後のニトリルヒドラターゼ活性は、元のニトリルヒドラターゼ活性に対応した(図3)。
【0060】
<実施例8 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性のpH最適値及びpH安定性>
ニトリルヒドラターゼ活性を、種々の緩衝液(0.1M)を用いて、3乃至12の範囲の種々のpH値で、実施例1に従って測定した。ニトリルヒドラターゼ活性のpH最適値は6〜7であった(図4)。
【0061】
ニトリルヒドラターゼ活性のpH安定性を測定するために、細胞緩衝液を4乃至10の範囲の種々のpH値で、24時間20℃でインキュベートした。その後、細胞懸濁液を遠心分離し、分離された細胞を洗浄し、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0)に再懸濁した。ニトリルヒドラターゼ活性を実施例1に従って測定した。5乃至10の範囲のpH値で24時間インキュベーション後のニトリルヒドラターゼ活性は、元のニトリルヒドラターゼ活性に対応した(図5)。
【0062】
<実施例9 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性への3−シアノピリジン濃度の影響>
細胞懸濁液を、0乃至10%(w/v)の範囲にある3−シアノピリジンの種々の濃度で、60分間、20℃でインキュベーションした。細胞を分離し、洗浄し、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0)に再懸濁した。ニトリルヒドラターゼ活性を実施例1に従って測定した。0乃至20%(w/v)の濃度範囲にある3−シアノピリジンで60分インキュベーションした後のニトリルヒドラターゼ活性は、元のニトリルヒドラターゼ活性に対応した(図6)。
【0063】
<実施例10 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼすニコチンアミド濃度の影響>
細胞懸濁液を、24時間、20℃で、0乃至20%(w/v)の範囲にあるニコチンアミドの種々の濃度でインキュベーションした。細胞を分離し、洗浄し、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0)に再懸濁した。ニトリルヒドラターゼ活性を実施例1に従って測定した。0乃至20%(w/v)の濃度範囲のニコチンアミドで24時間インキュベーションした後のニトリルヒドラターゼ活性は、元のニトリルヒドラターゼ活性とほぼ対応した(図7)。
【0064】
<実施例11 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に関する3−シアノピリジンのK値の測定>
3−シアノピリジン(1.0〜1.0M、1.0〜1.8mL)、NaCl水溶液(0.85%(w/v)、0.7〜0.1mL)、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.3mL)、および細胞懸濁液(0.01mL)を含む反応混合物を、攪拌しながら10分間、30℃でインキュベーションした。反応混合物の全量は、3−シアノピリジンの濃度に応じて、2.0〜2.2mLであった。反応は、HCl(2M、0.1mL)を添加して停止した。反応混合物を遠心分離した後に(12000rpm、5分)、生成したニコチンアミド量を、実施例1に従ってHPLC法によって測定した。測定したK値は、160mMであった(図10)。
【0065】
<実施例12 ロドコッカス種FZ4のニトリルヒドラターゼ活性と、周知の微生物であるアミコラトプシス種(Amycolatopsis sp.) NA40、ロドコッカス種 GF270、及びロドコッカス・ロドコラスJ1のニトリルヒドラターゼ活性との比較>
ロドコッカス種 FZ4、ロドコッカス種 GF270(DSM12211;WO99/05306)、アミコラトプシス種 NA40(DSM11617;WO99/05306)、及びロドコッカス・ロドコラスJ1のニトリルヒドラターゼ活性に関する基質3−シアノピリジンのK値を、実施例11に従って、各々の微生物を用いて測定した。アミコラトプシス種 NA40株及びロドコッカス種 FZ4株のK値は、他の微生物よりも低い(表8)。
【表8】
Figure 2004516849
【0066】
ロドコッカス種 FZ4、ロドコッカス種 GF270、アミコラトプシス種 NA40、及びロドコッカス・ロドコラスJ1の、ニトリルヒドラターゼ活性の熱安定性を、実施例7に従って各々の微生物を用いて、表9に記載したインキュベーション条件で測定した。ロドコッカス種 FZ4株のニトリルヒドラターゼ活性は、他の微生物のニトリルヒドラターゼ活性と比較して最も高い熱安定性を示した。
【表9】
Figure 2004516849
【0067】
ロドコッカス種 FZ4、ロドコッカス種 GF270、アミコラトプシス種 NA40、及びロドコッカス・ロドコラスJ1のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼす3−シアノピリジン濃度の影響を、実施例9に従って、各々の微生物を用い、表10に記載した3−シアノピリジン濃度で測定した。ロドコッカス種 FZ4株及びロドコッカス種 GF270株のニトリルヒドラターゼ活性は、3−シアノピリジンに対する最も高い耐性を示した。
【表10】
Figure 2004516849
【0068】
ロドコッカス種 FZ4、ロドコッカス種 GF270、アミコラトプシス種 NA40、及びロドコッカス・ロドコラスJ1の、ニトリルヒドラターゼ活性に及ぼすニコチンアミド濃度の影響を、実施例9に従って、各々の微生物を用い、表11に記載したニコチンアミド濃度で測定した。ロドコッカス種 FZ4株及びロドコッカス種 GF270株のニトリルヒドラターゼ活性は、ニコチンアミドに対する最も高い耐性を示した(表11)。
【表11】
Figure 2004516849
【0069】
<実施例13 ロドコッカス種 FZ4を用いた3−シアノピリジンのニコチンアミドへの生体内変換>
3−シアノピリジンの溶液を、細胞懸濁液(13.7mgの細胞乾燥重量、4mL)及びリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH6.0、16mL)を含む混合物(Vorlage)に、42分割して(in 42 portions)(42×0.52g=21.8g、0.21mol)添加した。反応混合物中の3−シアノピリジンが定量的にニコチンアミドに転化された後、3−シアノピリジンの次の一部を混合物に加えた。反応混合物は反応過程の間に固形になった。25.7g(定量的な収量(quantitative yield))のニコチンアミドが生成した。
【0070】
<実施例14 ロドコッカス種 FZ4を用いたアセトニトリルのアセトアミドへの生体内変換>
アセトニトリル(5mL、95mol)を、80分間、20℃で、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、4.5mL)及び細胞懸濁液(4.88mgの細胞乾燥重量、0.5mL)を含む反応混合物に滴下しつつ加えた。後反応(afterreaction)を20℃で攪拌しつつ行なった。反応中のアセトアミドの生成を、HPLC法(ウォーターズ・スフェリソブ 5μODS2(4.6×150mm);KHPO(10mM、pH2.5)/アセトニトリル=99/1(v/v);1.0mL/分;210nm)によってモニターした。120分以内に、反応培地に蓄積されたアセトアミド6.14g(定量的な収量)が生成した(図1)。
【0071】
<実施例15 アセトニトリルのアセトアミドへの生体内変換における、ロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼすアセトニトリル濃度の影響>
アセトニトリル(0.2〜19.0M、1.0〜1.6mL)、NaCl水溶液(0.85%(w/v)、0.6〜0.0mL)、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.3mL)、および、細胞懸濁液(0.1mL)を含む反応混合物を、攪拌しつつ、20℃で10分間インキュベーションした。全反応容量は2.0mLであった。反応は、MeOHを添加して停止した。反応混合物を遠心分離(12000rpm、5分)し、生成したアセトアミド量を、実施例14に従ってHPLC法によって測定した。ニトリルヒドラターゼ活性は、アセトニトリル濃度が0.1乃至15Mの範囲内でほぼ一定であった(図8)。
【0072】
<実施例16 ロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼすアセトニトリル濃度の影響>
細胞を、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0)中でアセトニトリル(0.0〜15.0M)と共に20℃で1時間インキュベーションした。細胞懸濁液を遠心分離(12000rpm、5分)し、NaCl水溶液(0.85%(w/v))に再懸濁した。この細胞懸濁液(0.1mL)と、3−シアノピリジン(0.5M、1.0mL)、NaCl水溶液(0.85%(w/v)、0.6mL)、および、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.3mL)を含む反応混合物を、攪拌しつつ5分間、30℃でインキュベーションした。反応はMeOHを添加して停止した。反応混合物を遠心分離(12000rpm、5分)し、生成したアセトアミド量を、実施例14に従ってHPLC法によって測定した。
【0073】
ニトリルヒドラターゼ活性は、アセトニトリル濃度範囲0乃至3Mで1時間のインキュベーションした後、ほぼ一定であった。6Mのアセトニトリルで1時間インキュベーションした後でも、元のニトリルヒドラターゼ活性の60%が存在した。9Mのアセトニトリルで1時間インキュベーションした後でも、元のニトリルヒドラターゼ活性の約35%が存在した(図9)。
【0074】
<実施例17 色素陰性(pigment−negative)ロドコッカス種 FZ4突然変異体の発生>
ロドコッカス種FZ4株を「肉栄養(Nutrient broth)」培地(50mL)に接種し、OD610nmが6.29に達するまで、攪拌しつつ28℃でインキュベーションした。次に、前培養物(10mL)を「肉栄養」培地(25mL)に移し、OD610nmが1.90に達するまで、攪拌しつつ28℃でインキュベーションした。得られた培養物(10mL)を遠心分離(8000rpm、5分)した。上清を捨て、沈殿した細胞をリン酸緩衝生理食塩水に懸濁した。細胞懸濁液を遠心分離(8000rpm、5分)した。上清を捨て、沈殿した細胞をリン酸緩衝生理食塩水(5ml)に懸濁した。細胞懸濁液をガラスペトリ皿(直径90mm)に移した。細胞を、UVランプ(15W、254nm)で、25cmの距離から17分間照射した。その後、細胞を、2倍濃度の「肉栄養」培地で4日間、28℃で攪拌しつつインキュベーションした。得られた培養物を100倍に希釈し、そのうちの100μlを「プレート計数寒天(plate count agar)」上に塗布し、28℃でインキュベーションした。各プレートにつき、ほぼ150のシングルコロニーが増殖した。赤い色素の形成を誘導するために、プレートを日光に晒した。色素陰性突然変異体コロニーは、色素陽性突然変異体及び赤い野生型のコロニーと容易に区別することができた。
【0075】
<実施例18 ロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼの精製>
ロドコッカス種 FZ4を、実施例3に従って、2Lの醗酵槽で培養した。培養物を遠心分離し、沈殿した細胞をNaCl水溶液(0.85%(w/v))に再懸濁した。細胞懸濁液を、酪酸(44mM)を含むリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0)に移し、超音波処理した。細胞片を遠心分離によって除去した。上清を、表12に示すようにニトリルヒドラターゼを精製するために使用した。ニトリルヒドラターゼ活性は実施例1に従って測定したが、細胞懸濁液の代わりにそれぞれの抽出液を用いた。
【表12】
Figure 2004516849
【0076】
<実施例19 精製ニトリルヒドラターゼの分子量の測定>
分子量をHPLC法によって測定した(TSKゲル G300SW(0.75×60cm)、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.5)及び塩化カリウム(0.2M);0.7mL/分;280nm)。ニトリルヒドラターゼの分子量は465kDaであった(図11)。
【0077】
ニトリルヒドラターゼは27.7kDaの分子量を有するαサブユニットと、31.2kDaの分子量を有するβサブユニットとから構成される(図12)。
【0078】
<実施例20 精製ニトリルヒドラターゼの熱安定性>
ニトリルヒドラターゼ溶液(0.697μmol/min、0.025mL)及びリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.475mL)を含む溶液を、20乃至70℃の範囲にある種々の温度で60分間インキュベーションした。その後、この溶液を氷浴によって20℃に冷却し、3−シアノピリジン(0.5M、0.500mL)を添加した。反応混合物を10分間20℃でインキュベーションした。反応は、MeOHを添加して停止した。生成したニコチンアミド量は、実施例1に従ってHPLC法で測定した。40℃以上の温度で60分間インキュベーションした後に、ニトリルヒドラターゼ活性は減少し、50℃で60分間インキュベーションした後には、ニトリルヒドラターゼ活性は元の活性の約25%のみであった(図15)。
【0079】
<実施例21 精製ニトリルヒドラターゼのpH最適値>
3−シアノピリジン(0.5M、0.500mL)、ニトリルヒドラターゼ溶液(0.697μmol/min、0.025mL)、およびpH範囲4乃至11の種々の緩衝液(0.1M、0.025mL)を含む反応混合物を、10分間、20℃でインキュベートした。反応はMeOHを添加して停止した。生成したニコチンアミド量は、実施例1に従ってHPLC法によって測定した。ニトリルヒドラターゼのpH最適値は、6.0乃至6.5の範囲にあった(図16)。
【0080】
<実施例22 精製ニトリルヒドラターゼのpH安定性>
ニトリルヒドラターゼ溶液(8.36μmol/min、0.47mL)、pH範囲4.0乃至11.0の種々の緩衝液(0.3M、0.10mL)、および蒸留水(0.03mL)を含む溶液を、30分間、20℃でインキュベーションした。インキュベーションしたニトリルヒドラターゼ溶液の一部(0.05mL)、3−シアノピリジン(0.5M、0.5mL)、および各々の緩衝液(0.1M、0.45mL)を含む反応混合物を、10分間、20℃でインキュベーションした。反応はMeOHを添加して停止した。生成したニコチンアミド量は、実施例1に従ってHPLC法によって測定した。pH範囲6乃至8における60分のインキュベーション後の、ニトリルヒドラターゼ活性は、元のニトリルヒドラターゼ活性と略対応した(図17)。
【0081】
<実施例23 精製ニトリルヒドラターゼの基質特異性>
ニトリルヒドラターゼ溶液(0.695μmol/min、0.025mL)、種々の基質(0.500mL)、およびリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.475mL)を含む反応混合物を、20℃で5乃至10分間インキュベーションした。用いた基質濃度は、0.015乃至0.250Mの範囲であった。反応はMeOHを添加して停止した。生成したアミド量は、HPLC法によって測定した。その結果は表13に纏めた。試験した複数の基質のうち、ニトリルヒドラターゼ活性は基質アセトニトリルに関して最も高い活性を示した。
【表13】
Figure 2004516849
【0082】
<実施例24 精製ニトリルヒドラターゼに及ぼす潜在的阻害因子の影響>
ニトリルヒドラターゼ溶液(0.695μmol/min、0.025mL)、リン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.475mL)、蒸留水(0.150mL)、および種々の潜在的阻害因子(0.100mL)を含む溶液を、20℃で5分間インキュベーションした。その後、3−シアノピリジン(1.0M、0.250mL)を添加した。反応混合物中の阻害因子の濃度は1.0mMであった。反応混合物は20℃で10分間インキュベーションした。反応はMeOHを添加して停止した。生成したニコチンアミド量は、実施例1に従って、HPLC法によって測定した。その結果は表14に纏めた。試験した複数の潜在的阻害因子の中で、ヒドロキシルアミン及びシアン化カリウムは最強の阻害作用を示す。
【表14】
Figure 2004516849
【0083】
<実施例25 精製ニトリルヒドラターゼの活性に及ぼす金属イオンの影響>
精製されたニトリルヒドラターゼの活性に及ぼす金属イオンの影響を、実施例24に従って、潜在的阻害因子の代わりに金属イオンを添加して行った。反応混合物中の金属イオンの濃度は1.0mMであった。その結果は表15に纏めた。試験された金属イオンのうち、銀カチオン及び二価の水銀カチオンのみが阻害作用を示す。
【表15】
Figure 2004516849
【0084】
<実施例26 精製ニトリルヒドラターゼの3−シアノピリジンに関するK値の測定>
ニトリルヒドラターゼ溶液(0.0697μmol/min、0.025mL)、およびリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.475mL)を含む溶液に、種々の濃度(3.1〜800mM、0.500mL)の3−シアノピリジンを添加した。反応混合物を20℃で10分間インキュベーションした。反応はメタノールを添加して停止し、生成したニコチンアミド量を実施例1に従ってHPLC法によって測定した。3−シアノピリジンに対するK値は80.5mMであった(図13)。
【0085】
<実施例27 精製ニトリルヒドラターゼのアセトニトリルに関するK値の測定>
ニトリルヒドラターゼ溶液(0.0697μmol/min、0.025mL)、およびリン酸カリウム緩衝液(0.1M、pH7.0、0.475mL)を含む溶液に、種々の濃度(2.5〜80mM、0.500mL)のアセトニトリルを添加した。反応混合物を20℃で10分間インキュベーションした。反応はメタノールを添加して停止し、生成したアセトアミド量をHPLC法によって実施例14に従って測定した。アセトニトリルに対するK値は2.84mMであった(図14)。
【図面の簡単な説明】
【図1】
ロドコッカス種 FZ4の静止細胞を用いた、アセトニトリルのアセトアミドへの生体内変換を示す。
【図2】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性の温度最適値を示す。
【図3】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性の熱安定性を示す。
【図4】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性のpH最適値を示す。
【図5】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性のpH安定性を示す。
【図6】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性の3−シアノピリジン耐性を示す。
【図7】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性のニコチンアミド耐性を示す。
【図8】
アセトニトリルのアセトアミドへの生体内変換において、静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼすアセトニトリル濃度の影響を示す。
【図9】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性に及ぼすアセトニトリル濃度の影響を示す。
【図10】
静止細胞におけるロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性を3−シアノピリジン濃度の関数として示す。
【図11】
ニトリルヒドラターゼ及び基準タンパク質の分子量を、それぞれのHPLC保持時間の関数として示した対数図。
【図12】
ニトリルヒドラターゼのサブユニット及び基準タンパク質の分子量を、それぞれSDS−PageのRF値の関数として示した対数図。
【図13】
精製されたロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性を3−シアノピリジン濃度の関数として示す。
【図14】
精製されたロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼ活性をアセトニトリル濃度の関数として示す。
【図15】
精製されたロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼの熱安定性を示す。
【図16】
精製されたロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼのpH最適値を示す。
【図17】
精製されたロドコッカス種 FZ4のニトリルヒドラターゼのpH安定性を示す。

Claims (11)

  1. 微生物であって、少なくとも3Mの濃度のアセトニトリルに耐性であることを特徴とする微生物。
  2. 請求項1に記載の微生物であって、ロドコッカス属である微生物。
  3. 請求項2に記載の微生物であって、DSM番号13597で寄託された、ロドコッカス種 FZ4と称する株である微生物。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1に記載の微生物から得られる酵素抽出物。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1に記載の微生物から得られるニトリルヒドラターゼ。
  6. 請求項5に記載のニトリルヒドラターゼであって、
    a)アセトニトリル基質に対するK値が2.84±1.00mMであり、3−シアノピリジン基質に対するK値が80.5±15.0mMであり;
    b)pH最適値がpH6.5±1.0である、
    ことを特徴とするニトリルヒドラターゼ。
  7. ニトリルヒドラターゼであって、
    a)アセトニトリル基質に対するK値が2.84±1.00mMであり、3−シアノピリジン基質に対するK値が80.5±15.0mMであり;
    b)pH最適値がpH6.5±1.0である、
    ことを特徴とするニトリルヒドラターゼ。
  8. 一般式
    Figure 2004516849
    のアミドを調製する方法であって、
    はC 〜6のアルキル遊離基、C のアルケニル基、又は一般式
    Figure 2004516849
    で表される基であり、
    Xはチッ素原子又は−CH=であり、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C 〜6のアルキル基、又はC 〜6のアルケニル基であり、一般式
    Figure 2004516849
    で表され、Rは上記の通りに定義されるニトリルが、請求項1乃至3のいずれか1に記載の微生物、請求項4に記載の酵素抽出物によって、又は請求項5乃至7のいずれか1に記載の酵素によって変換されることを特徴とする方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、使用される前記ニトリルは3−シアノピリジン又はアセトニトリルであることを特徴とする方法。
  10. 請求項8および9のいずれかに記載の方法であって、前記反応は温度5乃至50℃、およびpH5乃至10で行なうことを特徴とする方法。
  11. アセトニトリルの廃棄物を除去するための、請求項1乃至3のいずれか1に記載の微生物の使用。
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