JP2004516620A - 外側ビーム間に偏向依存距離を有するカラー表示装置 - Google Patents
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Abstract
カラー表示装置は、電子銃、表示スクリーン、平坦なカラー選択電極及び偏向手段を有する。電子ビーム間の距離を動的に変化させ、これにより、電子ビームを少なくとも1つの方向に偏向させて、偏向空間の距離を減少させる。この距離の減少によって、カラー選択電極と表示スクリーンとの間の距離を前記の方向に増大させることができる。その結果として、カラー選択電極の内面の曲率を増大させることができ、このことによって、カラー選択電極の強度及びドーミング特性に良い影響を与える。このことは、1つの動的電圧を第1及び第2動的電圧電極に印加することによって達成される。
Description
【0001】
本発明は、3つの電子ビームを発生させるインライン型電子銃と、カラー選択電極と、表示窓の内面に設けられた蛍光体スクリーンとを有するカラー陰極線管と、前記電子ビームを前記カラー選択電極に亙って偏向させる偏向手段とを有するカラー表示装置であって、このカラー表示装置が、偏向面における電子ビーム間の距離を少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少させるように前記電子ビームの経路に動的に影響を及ぼす手段を有し、これら手段が、前記電子ビーム間の距離に動的に影響を及ぼす第1手段及び第2手段を有し、これら第1及び第2手段は、互いにある距離だけ離れて位置し、これら第1及び第2手段の作用が反対符号を有するカラー表示装置に関するものである。
【0002】
このような表示装置は国際公開パンフレットWO99/34392から既知である。
陰極線管表示装置の製造業者の一般的な目的は、表示窓の外面をより平坦にして、カラー表示装置によって表示された画像が視聴者によって、平坦なものとして認識されるようにすることにある。しかし、表示装置の外面の曲率半径の増大は多くの問題を生じせしめる。表示窓の内面の曲率半径及びカラー選択電極の曲率半径をも増大させる必要があり、カラー選択電極が平坦になるにつれて、カラー選択電極の強度は減少し、従って、ドーミング及び振動に対する感度が増大する。この問題の実行可能な解決策は、表示窓の内面をその外面よりも著しく湾曲させるということである。これによって、曲率半径が比較的小さい(すなわち、曲率が大きい)シャドーマスクを用いることができる。その結果として、ドーミング及び振動に関する問題が軽減される。しかし、その代わりに他の問題が生じる。中央における表示窓の厚みがエッジにおける表示窓の厚みよりも著しく薄くなる。その結果として、表示窓の重量が増大し、画像の強度が、エッジに向かってかなり減少する。
【0003】
これらの問題の部分的な解決策は国際公開パンフレット99/34392に述べられており、この国際公開パンフレットには、偏向面における電子ビーム間の距離を少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少させるように電子ビームの経路に動的に影響を及ぼす手段を有するカラー表示装置が記載されている。
【0004】
これら手段によって、偏向が増大すると偏向面での電子ビーム間の距離(“銃ピッチ”とも称する)が減少するようにこの距離を動的に変化させることができる。この距離を、偏向の関数として、従って、x座標軸及びy座標軸の双方又はいずれか一方の関数として動的に変化させることによって、表示窓及びカラー選択電極間の距離を関連の偏向方向に増大させることができる。表示窓の内面の形状と、表示窓とカラー選択電極との間の距離とは、カラー選択電極の形状特に曲率を決定する。偏向面内の電子ビーム間の距離は偏向の関数として減少するので、表示窓とカラー選択電極との間の距離は増大し、既知の陰極線管よりもカラー選択電極の形状を表示窓の内面の形状から逸らすことができ、特に、曲率を増大させることができる。
【0005】
既知のピッチ制御手段は、互いにある距離だけ離れて位置する第1及び第2ピッチ制御手段を有する。これら手段の一方は、外側電子ビーム間の距離を偏向の関数として増大させ、他方は反対の効果を生じさせる。2つのピッチ制御手段を用いることによって、ピッチの変化を良好に制御でき、偏向面のピッチに影響を及ぼして、電子ビームのコンバーゼンスを良好に制御できる。国際公開パンフレット99/34392に示す例では、第1及び第2ピッチ制御手段は電子銃の一部分によって形成され、動作中、2つの動的四重極電界を発生させる。電界Q2はグリッドG2及びG3間に形成され、電界Q1は主レンズ電極間に形成される。
【0006】
この既知の解決策では部分的な解決が得られるが、問題が残る。特に、別々の動的電圧を、G2又はG3電極のどちらかに印加する必要がある。動的電圧の印加には、この効果に寄与する別々のリードスルー及び別々の電源が必要となる。しかし、この解決策を導入するにあたって、追加の費用及び複雑性が障害になる。
【0007】
本発明の目的はこの障害を少なくとも部分的に取除くことにある。
この目的のため、本発明による表示装置は、前記電子銃が、一定電圧の少なくとも第1及び第2プレフォーカス電極を有するプレフォーカス部と、アノード電圧の少なくとも主レンズ電極を有する主レンズ部と、前記プレフォーカス部と前記主レンズ電極との間に配置されたアノード電圧の一定集束電圧部とを有し、前記電子銃が、前記第2プレフォーカス電極と前記一定集束電圧部との間に第1動的電圧電極を有し、前記一定集束電圧部とアノード電圧の前記主レンズ電極との間に第2動的電圧電極を有し、これら第1及び第2動的電圧電極が電気的に相互接続され、前記カラー表示装置が、1つの動的電圧を前記第1及び第2動的電圧電極に印加する手段を有して、前記偏向面における電子ビーム間の距離に動的に影響を及ぼす前記第1及び第2手段を形成し、しかも前記第2手段が前記主レンズ部の集束及び収差に動的に影響を及ぼすようになっていることを特徴とする。
【0008】
従って、ただ1つの動的電圧が、集束及び収差を動的に(すなわち、偏向の関数として)制御し(このような制御手段を有する銃は、特に高品質の装置に用いられる)、銃ピッチを動的に制御するのに用いられる。この1つの動的電圧は、設計において重要な変更を必要とせず、つまり、追加の余分なフィードスルー及び電源を必要とせず、この1つの動的電圧の使用は製造業者に周知である。
【0009】
ある例では、表示スクリーンは長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は長軸に一致する。この場合、1つの動的信号は、長軸に沿った偏向に一致する(偏向の関数である)成分を有する。標準の表示管では、この成分はライン(高速)方向である。このような例は、標準の表示管(すなわち、ライン方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAF(dynamic astigmatism and focusing;動的集束及び収差)に対する必要性は比較的大きいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的小さい。標準の表示管では、DAF補正に対する必要性はしばしば、長軸(ライン毎の軸線)に沿って大きく、銃ピッチ変化に対する必要性は短軸(フレーム毎の軸線)に沿って大きい。他の好適な例では、少なくとも1つの方向は長軸に一致し、ライン偏向(高速周波数偏向)は、短軸に一致する方向に沿って行なわれる。(走査方向が転換されるいわゆる転換走査の)このような表示管では、DAF補正及び銃ピッチ変化の双方に対する必要性は、これら転換走査の表示管で低速のフレーム毎の軸線に一致する長軸に沿って最も大きい。従って、このような転換走査の表示管では、本発明を、極めて有利に用いることができる。その理由は、銃ピッチ変化(GPM;gun pitch modulation)と動的集束及び収差(DAF)との双方は主としてフレーム毎に行なわれ、つまり、主として、低速のフレーム方向での偏向、すなわち長軸に沿った偏向に依存するためである。
【0010】
他の例では、表示スクリーンは長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は短軸に一致する。このような例は、標準の表示管(すなわち、ライン(高速)方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAFに対する必要性は比較的小さいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的中位である。
【0011】
更なる他の例では、印加される動的電圧は、短軸及び長軸に沿った偏向に一致する成分を有し、主レンズに直接に印加され、第1及び第2動的電圧電極間の電気接続には表示管内部の低域通過フィルタが含まれる。この場合、動的収差及び集束補正は短軸及び長軸の双方に沿って行なわれ、一方、銃ピッチ変化は長軸に沿って行なわれる。
【0012】
電子銃が、第1動的電圧電極とプレフォーカス部の一定電圧の第2プレフォーカス電極との間に配置された中間電極であってこの中間電極が、動作中、一定集束電圧部と同じ電位にある当該中間電極と、この中間電極と第1動的電圧電極と一定集束電圧部との間に形成される複数の、ピッチに影響を及ぼす手段とを有するのが好ましい。
【0013】
第1の動的電圧手段は2つ又はそれ以上の副手段に分割されている。一定集束電圧部より前の複数の、ピッチに影響を及ぼす手段を用いることによって、電子ビームの偏向点を制御することができ、特に、この偏向点を、電子ビームのクロスオーバー点とほぼ一致するように固定させるのが好ましい。
【0014】
主レンズは電子ビームのクロスオーバーをスクリーン上で結像させる。クロスオーバー(被写体)のビーム角度の変化は、スクリーン上の電子ビームのコンバーゼンス(画像)を変化させない。従って、偏向点をクロスオーバー又はその付近に位置させることによって、第2の手段によって行なわれる補正はわずかで足りる。
【0015】
本発明の上述した目的及びその他の目的は、以下の実施例に関する説明から明らかとなるであろう。
図面は実際のものに正比例させて描いていない。図中、同一の符号は一般に、同様な部分を示す。
【0016】
表示装置は陰極線管を、この例ではカラー表示管を具え、この表示管は、排気されたエンベロープ1を有し、このエンベロープは表示窓2とコーン部3とネック部4とを具える。ネック部4には、3つの電子ビーム6、7及び8を発生させる電子銃5が収容され、これら電子ビームは、一平面であるインライン平面に延在し、この場合、インライン平面は図面の平面に存在する。非偏向状態では、中央の電子ビーム7は表示管の軸線9とほぼ一致する。表示窓の内面には表示スクリーン10が設けられている。この表示スクリーン10は、赤色、緑色及び青色で発光する多数の蛍光体素子を有する。電子ビームは、表示スクリーンに向かう途中で電磁偏向ユニット51によって表示スクリーン10に亙って偏向され、表示窓2の前方に配置され且つ孔12の空いた薄板を有するカラー選択電極11を通過する。3つの電子ビーム6、7及び8は、互いに関連し合うわずかな角度でカラー選択電極の孔12を通過し、従って、各電子ビームは一色の蛍光体素子上にのみ衝突する。
【0017】
偏向ユニット51は、コイル保持器13以外に、2つの互いに直交する方向に電子ビームを偏向するコイル13’を有する。表示装置は更に、電圧を発生させる手段を有し、この電圧は、動作中、フィードスルーを介して電子銃の構成要素に供給される。偏向面20と、この偏向面内の電子ビーム6及び8間の距離Pgdと、カラー選択電極及び表示スクリーン間の距離qとを線図的に示す。表示装置には、電圧を、ネック部内のフィードスルーを介して電子銃5に印加させる手段15が設けられている。
【0018】
カラー表示装置は2つの手段14及び14’を有し、手段14は、動作中、最外側の電子ビーム6及び8を、互いに離れるように動的に、すなわち一方向の偏向の関数として屈曲させるのに用いられ、他の手段14’は最外側の電子ビームを、対向する方向に動的に屈曲させるのに用いられる。
【0019】
これらの効果を図1に線図的に示す。偏向面(偏向ユニット51のほぼ中心に位置する面20)では、3つの電子ビーム6、7及び8は距離Pgdだけ互いに分離される。カラー選択電極12と表示スクリーン10との間の距離qは距離Pgdに反比例する。式では、このことを次のとおりに表わすことができる。すなわち、
q=CPgd −1
ここで、Cは定数である。
【0020】
従って、距離Pgdを偏向の関数として減少させることによって、この距離Pgdの減少に応じて距離qを増大させることができる。このことによって、シャドーマスクを表示窓の内面よりも湾曲させる(すなわち、曲率半径を小さくする)ことができる。
【0021】
図1に示す本発明の実施例によるカラー表示装置は、2つの手段(14,14’)を有し、これら手段は、互いにある距離だけ離れて位置し、距離Pgdを偏向の関数として、この距離Pgdが少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少するように変化させるのに用いられる。これら手段の各々は電子銃内で一体化されている。
【0022】
この効果を図2及び3に示す。図2に、手段14及び14’を用いないカラー表示装置を示す。偏向ユニット51の位置における電子ビーム間の距離は偏向の関数として変化しない。図3では、手段14及び14’はこの距離を変化させる、すなわち、手段14が電子ビームを、互いに離れるように屈曲させ、手段14’が電子ビームを、対向する方向に屈曲させる。例えばスクリーンの隅部(北及び北東)では、電子ビームが少しも偏向されないが、これに反して、スクリーンの中心では最も偏向されるように、手段14によるこの外向きの偏向は偏向の関数として制御される。その結果として、電子ビーム間の距離(ピッチ)は、偏向面(偏向ユニット51のほぼ中心面)の中心で最も長く、北及び北東で最も短くなる。従って、ピッチは、偏向の関数として、スクリーンの中心から隅部に向かって減少する。距離Pgdが減少するので、距離qは増大しうる。距離qの増大によって、カラー選択電極11の曲率を増大させることができる。このことは、カラー選択電極11の強度及びドーミング特性に良い影響を与える。
【0023】
本発明によれば、手段14及び14’を電子銃5内で一体化させる。電極の2つ又はそれ以上の孔の間に動的な電圧差を発生させ、これら電極の孔の中心線を、互いに関連するように移動させることによって、電子ビームの移動方向に対して直角に(x方向に)成分を有する電界を発生させて、電子ビームを互いの方向に移動させることができる。手段14及び14’は主レンズ部(ML)の前方で一体化される。手段14は電子銃のプレフォーカス部(PF)で一体化される。電極の孔の中心線を互いに関連して移動させた結果として、動作中、電極間に発生した電界は、最外側電極の伝搬方向に対して直交する成分を有し、電子ビームのコンバーゼンスがこの影響を受ける。電極間に印加された電圧の動的成分によって、コンバーゼンスを動的に適応させ、これにより、本実施例の電子銃のプレフォーカス部で、このプレフォーカス部内の電子ビームが、偏向の関数として互いの方向に移動する。他の手段14’は電子銃内の主レンズの前方で一体化され、主レンズには動的電圧が印加される。
【0024】
図4に、銃ピッチPgd(すなわち、偏向ユニットの偏向面91における中央ビームと外側ビームとの間の距離)と、スクリーンピッチPsc(すなわち、スクリーン10における中央ビームと外側ビームとの間の距離)と、偏向面及びスクリーン間の距離Lと、シャドーマスク及びスクリーン間の距離qとの関係を示す。電子銃を離れるにつれて、3つの電子ビーム6、7及び8はスクリーン10上で集束される。所定のスクリーンピッチPsc及び所定の距離Lの場合、銃ピッチPgdが減少すると、距離qが増大することを図4に示す。数学的に、この関係は、
q=(Psc×L)/(3×Pgd+Psc)
によって与えられる。従って、銃ピッチPgdを偏向の関数として変化させることによって、シャドーマスク及びスクリーン間の距離qをスクリーン上の各点に対して変化させることができ、カラー選択電極が追加の曲率を得ることができる。
【0025】
図5に、本発明による表示装置用電子銃を線図的に示す。この電子銃はプレフォーカス部PFを有し、このプレフォーカス部は少なくとも、各々が一定電圧VG1及びVG2(これら電圧VG1及びVG2は同一である必要はなく、通常、これら電圧は同一ではなく、本発明の概念の“一定”とは“偏向に依存しないこと”を意味する)の第1プレフォーカス電極(G1)及び第2プレフォーカス電極(G2)と、(一定すなわち不動的電圧Vfoc の)一定集束電圧部Gfoc と、アノード電圧Va の電極Ga を有する主レンズ部MLとを具える。電極GDAF は前記電極Ga と一定集束電圧部との間に配置されており、動作中、この電極GDAF には動的電圧Vdyn が供給される。この電極GDAF (より正確には、この電極GDAF に印加される動的電圧Vdyn )は主レンズ部MLの集束と収差とに影響を及ぼす。電極GDAF は、第2プレフォーカス電極G2と一定集束電圧部Gfoc との間に配置されている電極GDBF に電気接続されている。それぞれの電極に印加される電圧をVdyn (動的電圧)、Vfoc (一定集束電圧)及びVa (アノード電圧)によって図面に線図的に示す。スクリーンの中心(C)及び東(E)に対するこれら電圧値の例(これらは例示であって、これらに限定されない)をも示す。
【0026】
(先の図面の手段14に対応する)電子銃のピッチに影響を及ぼす第1の手段14はGDBF とGfoc との間に形成される。第2の手段14’はGfoc とGDAF との間に形成される。この例では、東及び北東(スクリーンの左側への偏向)に対して(同じことが西に対しても適用できる)、VDBF =Vfoc 、従って、外側(赤色及び青色)ビームは、第1の手段及び第2の手段の双方を通常通り(図中、破線“E”で示すように)通過する。スクリーンの中心(C)に対して、VDBF はVfoc よりも低い、従って、赤色及び青色ビームは第1の手段によって外側へ屈曲され、第2の手段によって内側へ屈曲される。その結果として、外側ビーム間の距離は左側Eよりも中心Cで長くなるので、距離Pgdは偏向の関数として減少し、これにより、距離qは増大する。本発明の利点は、動的電圧Vdyn が、2つの別々の機能すなわち、(主レンズ及びその真正面での)集束及び収差の動的制御と、銃ピッチの動的制御とに配慮するということである。これによって、比較的高い品質の画像を生じさせることができ、その上、設計は比較的簡単で、その組み立ても製造業者によって比較的熟知されている。DAFの電子銃は、特にモニタ用の陰極線管のガンマを高くする目的で用いられる。このことは、いかなる新規な設計も既存の装置とかなりの程度互換性を有することを製造業者がしばしば要求するので重要である。
【0027】
図5に、2つの単独の手段を用いている実施例を示す。外側電子ビーム間の距離(偏差)の最初の変化は、手段14のGDBF とGfoc との間に位置で生じるということに留意すべきである。クロスオーバーでは、これら最初の偏差は生じないので、コンバーゼンス誤差は導入されない。偏差(図面の破線“C”)のため、3つのビームは同一のスクリーン位置に到達しない。ミスコンバーゼンス量はしばしば、図面で線図的に示すフリーフォール誤差(FFE;free−fall error)と称される。このコンバーゼンス誤差は、Gfoc とGDAF との間の第2の手段14’によって殆ど補正される。偏差は、対向する電極の孔のずれに依存し、第1の手段によって導入されたFFEが第2の手段によって補償されるように偏差を選択することができる。FFEは補正されるが、それでも、第2の手段による補正が比較的小さい(これにより、第2の手段14’の孔のずれが比較的小さくなる)ことが有利である。
【0028】
図6Aに、本発明の好適な実施例を示す。この実施例では、一定集束電圧の中間電極GINT がG2 とGDBF との間に配置されている。従って、第1の手段は2つの手段14a及び14bに分割されている。偏差点はクロスオーバーCO付近に位置し、これによって、FFEが小さくなり、従って、第2の手段による補正が小さくなる。このことは、図6Aで、FFEが小さくなっていることによって示されている。
【0029】
種々の実施例は本発明の範囲に含まれる。ある実施例では、表示スクリーンは、長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は長軸に一致する。この場合、1つの動的信号Vdyn は、長軸に沿った偏向に一致する(偏向の関数である)成分を有する。標準の表示管では、この成分はライン(高速)方向である。このような実施例は、標準の表示管(すなわち、ライン方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAFに対する必要性が比較的大きいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的小さい。標準の表示管では、DAF補正に対する必要性は一般に、長軸(ライン軸線)に沿って大きく、銃ピッチ変化に対する必要性は短軸(フレーム軸線)に沿って大きい。他の好適な実施例では、少なくとも1つの方向が長軸に一致し、ライン偏向(高速周波数偏向)は、短軸に一致する方向に沿って行なわれる。(走査方向が転換されるいわゆる転換走査の)このような表示管では、DAF補正及び銃ピッチ変化の双方に対する必要性は長軸すなわち低速のフレーム方向に沿って最も大きい。従って、このような転換走査の表示管では、本発明の上述の実施例を、極めて有利に用いることができる。
【0030】
他の実施例では、表示スクリーンは、長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は短軸に一致する。このような実施例は、標準の表示管(すなわち、ライン方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAFに対する必要性が比較的小さいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的中位である。
【0031】
更なる他の実施例では、印加される動的電圧は、短軸及び長軸に沿った偏向に一致する成分を有し、主レンズに直接に印加され、第1及び第2動的電圧電極間の電気接続には表示管内部の低域通過フィルタが含まれる。この場合、動的収差及び集束補正は短軸及び長軸の双方に沿って行なわれ、一方、銃ピッチ変化は長軸に沿って行なわれる。
【0032】
このような実施例を図6Bに線図的に示す。単一の動的電圧Vdyn はGDAF に直接に印加される。GDAF は内部(すなわち表示管内)の低域通過フィルタ61を介してGDBF に電気接続されている。この結果として、収差及び集束はライン及びフレーム方向に動的に補正され、銃ピッチ変化はフレーム方向で実行される。
【0033】
図7に、外側電子ビームの偏差を極めて線図的に示す。図5の設計では、電子ビームは第1の手段14によって逸らされ、第2の手段14’によって方向を直される。最初の偏差はクロスオーバーCOから比較的離れた距離で生じる。
【0034】
図6A及び図6Bの好適な実施例では、第1の手段14は2つの手段14a及び14bに分割されている。偏差はクロスオーバーCO付近で生じる。この偏差がクロスオーバーCOに近づいて発生する程、画像再現はより良好になる。
【0035】
図8に、フリーフォール誤差をVdbf とVfoc との差の関数として示す。直線81は、図5に線図的に示すような設計に対応し、直線82及び83は、図6に線図的に示すような設計に対応し、その差は主レンズ電極に対するわずかに異なる形態である。図8は、直線81よりも直線82及び83のほうがフリーフォール誤差はかなり少ないことを明確に示している。
【0036】
補償の効果を生じさせるためにVdbf とVfoc との電位差と、Vdaf とVfoc との電位差との関係を調べた実験の結果を図9に示す。これらの実験では、これらの電位差の直線性を調べた。直線性があれば(Vdbf −Vfoc =定数×(Vdaf −Vfoc ))、このことは、良好な結果を得るために同一の動的電圧を実際に用いうるということを意味する。第1次近似では、この定数は孔のずれの関数であり、従って、直線関係があれば、定数が1となるようにずれを調節することができる。2つの電位差の間の直線関係から偏差は、FFEの良好な補償を狭い動的範囲で得ることができるが、この範囲が増大すると、最適な補償が生じなくなるということを示している。直線91は図8の直線81に対応し、直線92及び93はそれぞれ直線82及び83に対応する。前述したように、直線91の場合、Vdaf −Vfoc の高電位差は、Vdbf −Vfoc によって導入されるFFEの補償を必要とする。動的電圧の代表的な範囲は±1キロボルトである。この範囲内で、直線91の直線性は15〜20%以内でほぼ良好であり、一方、直線92及び93の場合、直線性は約5〜10%以内で良好である。このことは、1つの動的電圧Vdyn (すなわちVdyn =Vdbf −Vfoc =Vdaf −Vfoc )を双方の実施例で用いることができるが、より良好な結果は好適な実施例(図6、請求項2)で得られるということを意味する。
本発明の範囲内で多くの変形が可能であること明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を線図的に示した表示装置の断面図である。
【図2】カラー表示装置の断面図であって、本発明が多くの認識に基づいていることを線図的に示す。
【図3】カラー表示装置の断面図であって、本発明が多くの認識に基づいていることを線図的に示す。
【図4】銃ピッチと、スクリーンピッチPscと、偏向面及びスクリーン間の距離Lと、シャドーマスク及びスクリーン間の距離qとの関係を示す。
【図5】本発明による表示装置用電子銃を示す。
【図6A】本発明による表示装置の好適な実施例を示す。
【図6B】本発明による表示装置の他の好適な実施例を示す。
【図7】第1手段を2つの副手段に分割した場合の効果を示す。
【図8】フリーフォール誤差とVdbf −Vfoc との関係を線図的に示す。
【図9】Vdbf −Vfoc とVdaf −Vfoc との関係を線図的に示す。
本発明は、3つの電子ビームを発生させるインライン型電子銃と、カラー選択電極と、表示窓の内面に設けられた蛍光体スクリーンとを有するカラー陰極線管と、前記電子ビームを前記カラー選択電極に亙って偏向させる偏向手段とを有するカラー表示装置であって、このカラー表示装置が、偏向面における電子ビーム間の距離を少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少させるように前記電子ビームの経路に動的に影響を及ぼす手段を有し、これら手段が、前記電子ビーム間の距離に動的に影響を及ぼす第1手段及び第2手段を有し、これら第1及び第2手段は、互いにある距離だけ離れて位置し、これら第1及び第2手段の作用が反対符号を有するカラー表示装置に関するものである。
【0002】
このような表示装置は国際公開パンフレットWO99/34392から既知である。
陰極線管表示装置の製造業者の一般的な目的は、表示窓の外面をより平坦にして、カラー表示装置によって表示された画像が視聴者によって、平坦なものとして認識されるようにすることにある。しかし、表示装置の外面の曲率半径の増大は多くの問題を生じせしめる。表示窓の内面の曲率半径及びカラー選択電極の曲率半径をも増大させる必要があり、カラー選択電極が平坦になるにつれて、カラー選択電極の強度は減少し、従って、ドーミング及び振動に対する感度が増大する。この問題の実行可能な解決策は、表示窓の内面をその外面よりも著しく湾曲させるということである。これによって、曲率半径が比較的小さい(すなわち、曲率が大きい)シャドーマスクを用いることができる。その結果として、ドーミング及び振動に関する問題が軽減される。しかし、その代わりに他の問題が生じる。中央における表示窓の厚みがエッジにおける表示窓の厚みよりも著しく薄くなる。その結果として、表示窓の重量が増大し、画像の強度が、エッジに向かってかなり減少する。
【0003】
これらの問題の部分的な解決策は国際公開パンフレット99/34392に述べられており、この国際公開パンフレットには、偏向面における電子ビーム間の距離を少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少させるように電子ビームの経路に動的に影響を及ぼす手段を有するカラー表示装置が記載されている。
【0004】
これら手段によって、偏向が増大すると偏向面での電子ビーム間の距離(“銃ピッチ”とも称する)が減少するようにこの距離を動的に変化させることができる。この距離を、偏向の関数として、従って、x座標軸及びy座標軸の双方又はいずれか一方の関数として動的に変化させることによって、表示窓及びカラー選択電極間の距離を関連の偏向方向に増大させることができる。表示窓の内面の形状と、表示窓とカラー選択電極との間の距離とは、カラー選択電極の形状特に曲率を決定する。偏向面内の電子ビーム間の距離は偏向の関数として減少するので、表示窓とカラー選択電極との間の距離は増大し、既知の陰極線管よりもカラー選択電極の形状を表示窓の内面の形状から逸らすことができ、特に、曲率を増大させることができる。
【0005】
既知のピッチ制御手段は、互いにある距離だけ離れて位置する第1及び第2ピッチ制御手段を有する。これら手段の一方は、外側電子ビーム間の距離を偏向の関数として増大させ、他方は反対の効果を生じさせる。2つのピッチ制御手段を用いることによって、ピッチの変化を良好に制御でき、偏向面のピッチに影響を及ぼして、電子ビームのコンバーゼンスを良好に制御できる。国際公開パンフレット99/34392に示す例では、第1及び第2ピッチ制御手段は電子銃の一部分によって形成され、動作中、2つの動的四重極電界を発生させる。電界Q2はグリッドG2及びG3間に形成され、電界Q1は主レンズ電極間に形成される。
【0006】
この既知の解決策では部分的な解決が得られるが、問題が残る。特に、別々の動的電圧を、G2又はG3電極のどちらかに印加する必要がある。動的電圧の印加には、この効果に寄与する別々のリードスルー及び別々の電源が必要となる。しかし、この解決策を導入するにあたって、追加の費用及び複雑性が障害になる。
【0007】
本発明の目的はこの障害を少なくとも部分的に取除くことにある。
この目的のため、本発明による表示装置は、前記電子銃が、一定電圧の少なくとも第1及び第2プレフォーカス電極を有するプレフォーカス部と、アノード電圧の少なくとも主レンズ電極を有する主レンズ部と、前記プレフォーカス部と前記主レンズ電極との間に配置されたアノード電圧の一定集束電圧部とを有し、前記電子銃が、前記第2プレフォーカス電極と前記一定集束電圧部との間に第1動的電圧電極を有し、前記一定集束電圧部とアノード電圧の前記主レンズ電極との間に第2動的電圧電極を有し、これら第1及び第2動的電圧電極が電気的に相互接続され、前記カラー表示装置が、1つの動的電圧を前記第1及び第2動的電圧電極に印加する手段を有して、前記偏向面における電子ビーム間の距離に動的に影響を及ぼす前記第1及び第2手段を形成し、しかも前記第2手段が前記主レンズ部の集束及び収差に動的に影響を及ぼすようになっていることを特徴とする。
【0008】
従って、ただ1つの動的電圧が、集束及び収差を動的に(すなわち、偏向の関数として)制御し(このような制御手段を有する銃は、特に高品質の装置に用いられる)、銃ピッチを動的に制御するのに用いられる。この1つの動的電圧は、設計において重要な変更を必要とせず、つまり、追加の余分なフィードスルー及び電源を必要とせず、この1つの動的電圧の使用は製造業者に周知である。
【0009】
ある例では、表示スクリーンは長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は長軸に一致する。この場合、1つの動的信号は、長軸に沿った偏向に一致する(偏向の関数である)成分を有する。標準の表示管では、この成分はライン(高速)方向である。このような例は、標準の表示管(すなわち、ライン方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAF(dynamic astigmatism and focusing;動的集束及び収差)に対する必要性は比較的大きいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的小さい。標準の表示管では、DAF補正に対する必要性はしばしば、長軸(ライン毎の軸線)に沿って大きく、銃ピッチ変化に対する必要性は短軸(フレーム毎の軸線)に沿って大きい。他の好適な例では、少なくとも1つの方向は長軸に一致し、ライン偏向(高速周波数偏向)は、短軸に一致する方向に沿って行なわれる。(走査方向が転換されるいわゆる転換走査の)このような表示管では、DAF補正及び銃ピッチ変化の双方に対する必要性は、これら転換走査の表示管で低速のフレーム毎の軸線に一致する長軸に沿って最も大きい。従って、このような転換走査の表示管では、本発明を、極めて有利に用いることができる。その理由は、銃ピッチ変化(GPM;gun pitch modulation)と動的集束及び収差(DAF)との双方は主としてフレーム毎に行なわれ、つまり、主として、低速のフレーム方向での偏向、すなわち長軸に沿った偏向に依存するためである。
【0010】
他の例では、表示スクリーンは長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は短軸に一致する。このような例は、標準の表示管(すなわち、ライン(高速)方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAFに対する必要性は比較的小さいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的中位である。
【0011】
更なる他の例では、印加される動的電圧は、短軸及び長軸に沿った偏向に一致する成分を有し、主レンズに直接に印加され、第1及び第2動的電圧電極間の電気接続には表示管内部の低域通過フィルタが含まれる。この場合、動的収差及び集束補正は短軸及び長軸の双方に沿って行なわれ、一方、銃ピッチ変化は長軸に沿って行なわれる。
【0012】
電子銃が、第1動的電圧電極とプレフォーカス部の一定電圧の第2プレフォーカス電極との間に配置された中間電極であってこの中間電極が、動作中、一定集束電圧部と同じ電位にある当該中間電極と、この中間電極と第1動的電圧電極と一定集束電圧部との間に形成される複数の、ピッチに影響を及ぼす手段とを有するのが好ましい。
【0013】
第1の動的電圧手段は2つ又はそれ以上の副手段に分割されている。一定集束電圧部より前の複数の、ピッチに影響を及ぼす手段を用いることによって、電子ビームの偏向点を制御することができ、特に、この偏向点を、電子ビームのクロスオーバー点とほぼ一致するように固定させるのが好ましい。
【0014】
主レンズは電子ビームのクロスオーバーをスクリーン上で結像させる。クロスオーバー(被写体)のビーム角度の変化は、スクリーン上の電子ビームのコンバーゼンス(画像)を変化させない。従って、偏向点をクロスオーバー又はその付近に位置させることによって、第2の手段によって行なわれる補正はわずかで足りる。
【0015】
本発明の上述した目的及びその他の目的は、以下の実施例に関する説明から明らかとなるであろう。
図面は実際のものに正比例させて描いていない。図中、同一の符号は一般に、同様な部分を示す。
【0016】
表示装置は陰極線管を、この例ではカラー表示管を具え、この表示管は、排気されたエンベロープ1を有し、このエンベロープは表示窓2とコーン部3とネック部4とを具える。ネック部4には、3つの電子ビーム6、7及び8を発生させる電子銃5が収容され、これら電子ビームは、一平面であるインライン平面に延在し、この場合、インライン平面は図面の平面に存在する。非偏向状態では、中央の電子ビーム7は表示管の軸線9とほぼ一致する。表示窓の内面には表示スクリーン10が設けられている。この表示スクリーン10は、赤色、緑色及び青色で発光する多数の蛍光体素子を有する。電子ビームは、表示スクリーンに向かう途中で電磁偏向ユニット51によって表示スクリーン10に亙って偏向され、表示窓2の前方に配置され且つ孔12の空いた薄板を有するカラー選択電極11を通過する。3つの電子ビーム6、7及び8は、互いに関連し合うわずかな角度でカラー選択電極の孔12を通過し、従って、各電子ビームは一色の蛍光体素子上にのみ衝突する。
【0017】
偏向ユニット51は、コイル保持器13以外に、2つの互いに直交する方向に電子ビームを偏向するコイル13’を有する。表示装置は更に、電圧を発生させる手段を有し、この電圧は、動作中、フィードスルーを介して電子銃の構成要素に供給される。偏向面20と、この偏向面内の電子ビーム6及び8間の距離Pgdと、カラー選択電極及び表示スクリーン間の距離qとを線図的に示す。表示装置には、電圧を、ネック部内のフィードスルーを介して電子銃5に印加させる手段15が設けられている。
【0018】
カラー表示装置は2つの手段14及び14’を有し、手段14は、動作中、最外側の電子ビーム6及び8を、互いに離れるように動的に、すなわち一方向の偏向の関数として屈曲させるのに用いられ、他の手段14’は最外側の電子ビームを、対向する方向に動的に屈曲させるのに用いられる。
【0019】
これらの効果を図1に線図的に示す。偏向面(偏向ユニット51のほぼ中心に位置する面20)では、3つの電子ビーム6、7及び8は距離Pgdだけ互いに分離される。カラー選択電極12と表示スクリーン10との間の距離qは距離Pgdに反比例する。式では、このことを次のとおりに表わすことができる。すなわち、
q=CPgd −1
ここで、Cは定数である。
【0020】
従って、距離Pgdを偏向の関数として減少させることによって、この距離Pgdの減少に応じて距離qを増大させることができる。このことによって、シャドーマスクを表示窓の内面よりも湾曲させる(すなわち、曲率半径を小さくする)ことができる。
【0021】
図1に示す本発明の実施例によるカラー表示装置は、2つの手段(14,14’)を有し、これら手段は、互いにある距離だけ離れて位置し、距離Pgdを偏向の関数として、この距離Pgdが少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少するように変化させるのに用いられる。これら手段の各々は電子銃内で一体化されている。
【0022】
この効果を図2及び3に示す。図2に、手段14及び14’を用いないカラー表示装置を示す。偏向ユニット51の位置における電子ビーム間の距離は偏向の関数として変化しない。図3では、手段14及び14’はこの距離を変化させる、すなわち、手段14が電子ビームを、互いに離れるように屈曲させ、手段14’が電子ビームを、対向する方向に屈曲させる。例えばスクリーンの隅部(北及び北東)では、電子ビームが少しも偏向されないが、これに反して、スクリーンの中心では最も偏向されるように、手段14によるこの外向きの偏向は偏向の関数として制御される。その結果として、電子ビーム間の距離(ピッチ)は、偏向面(偏向ユニット51のほぼ中心面)の中心で最も長く、北及び北東で最も短くなる。従って、ピッチは、偏向の関数として、スクリーンの中心から隅部に向かって減少する。距離Pgdが減少するので、距離qは増大しうる。距離qの増大によって、カラー選択電極11の曲率を増大させることができる。このことは、カラー選択電極11の強度及びドーミング特性に良い影響を与える。
【0023】
本発明によれば、手段14及び14’を電子銃5内で一体化させる。電極の2つ又はそれ以上の孔の間に動的な電圧差を発生させ、これら電極の孔の中心線を、互いに関連するように移動させることによって、電子ビームの移動方向に対して直角に(x方向に)成分を有する電界を発生させて、電子ビームを互いの方向に移動させることができる。手段14及び14’は主レンズ部(ML)の前方で一体化される。手段14は電子銃のプレフォーカス部(PF)で一体化される。電極の孔の中心線を互いに関連して移動させた結果として、動作中、電極間に発生した電界は、最外側電極の伝搬方向に対して直交する成分を有し、電子ビームのコンバーゼンスがこの影響を受ける。電極間に印加された電圧の動的成分によって、コンバーゼンスを動的に適応させ、これにより、本実施例の電子銃のプレフォーカス部で、このプレフォーカス部内の電子ビームが、偏向の関数として互いの方向に移動する。他の手段14’は電子銃内の主レンズの前方で一体化され、主レンズには動的電圧が印加される。
【0024】
図4に、銃ピッチPgd(すなわち、偏向ユニットの偏向面91における中央ビームと外側ビームとの間の距離)と、スクリーンピッチPsc(すなわち、スクリーン10における中央ビームと外側ビームとの間の距離)と、偏向面及びスクリーン間の距離Lと、シャドーマスク及びスクリーン間の距離qとの関係を示す。電子銃を離れるにつれて、3つの電子ビーム6、7及び8はスクリーン10上で集束される。所定のスクリーンピッチPsc及び所定の距離Lの場合、銃ピッチPgdが減少すると、距離qが増大することを図4に示す。数学的に、この関係は、
q=(Psc×L)/(3×Pgd+Psc)
によって与えられる。従って、銃ピッチPgdを偏向の関数として変化させることによって、シャドーマスク及びスクリーン間の距離qをスクリーン上の各点に対して変化させることができ、カラー選択電極が追加の曲率を得ることができる。
【0025】
図5に、本発明による表示装置用電子銃を線図的に示す。この電子銃はプレフォーカス部PFを有し、このプレフォーカス部は少なくとも、各々が一定電圧VG1及びVG2(これら電圧VG1及びVG2は同一である必要はなく、通常、これら電圧は同一ではなく、本発明の概念の“一定”とは“偏向に依存しないこと”を意味する)の第1プレフォーカス電極(G1)及び第2プレフォーカス電極(G2)と、(一定すなわち不動的電圧Vfoc の)一定集束電圧部Gfoc と、アノード電圧Va の電極Ga を有する主レンズ部MLとを具える。電極GDAF は前記電極Ga と一定集束電圧部との間に配置されており、動作中、この電極GDAF には動的電圧Vdyn が供給される。この電極GDAF (より正確には、この電極GDAF に印加される動的電圧Vdyn )は主レンズ部MLの集束と収差とに影響を及ぼす。電極GDAF は、第2プレフォーカス電極G2と一定集束電圧部Gfoc との間に配置されている電極GDBF に電気接続されている。それぞれの電極に印加される電圧をVdyn (動的電圧)、Vfoc (一定集束電圧)及びVa (アノード電圧)によって図面に線図的に示す。スクリーンの中心(C)及び東(E)に対するこれら電圧値の例(これらは例示であって、これらに限定されない)をも示す。
【0026】
(先の図面の手段14に対応する)電子銃のピッチに影響を及ぼす第1の手段14はGDBF とGfoc との間に形成される。第2の手段14’はGfoc とGDAF との間に形成される。この例では、東及び北東(スクリーンの左側への偏向)に対して(同じことが西に対しても適用できる)、VDBF =Vfoc 、従って、外側(赤色及び青色)ビームは、第1の手段及び第2の手段の双方を通常通り(図中、破線“E”で示すように)通過する。スクリーンの中心(C)に対して、VDBF はVfoc よりも低い、従って、赤色及び青色ビームは第1の手段によって外側へ屈曲され、第2の手段によって内側へ屈曲される。その結果として、外側ビーム間の距離は左側Eよりも中心Cで長くなるので、距離Pgdは偏向の関数として減少し、これにより、距離qは増大する。本発明の利点は、動的電圧Vdyn が、2つの別々の機能すなわち、(主レンズ及びその真正面での)集束及び収差の動的制御と、銃ピッチの動的制御とに配慮するということである。これによって、比較的高い品質の画像を生じさせることができ、その上、設計は比較的簡単で、その組み立ても製造業者によって比較的熟知されている。DAFの電子銃は、特にモニタ用の陰極線管のガンマを高くする目的で用いられる。このことは、いかなる新規な設計も既存の装置とかなりの程度互換性を有することを製造業者がしばしば要求するので重要である。
【0027】
図5に、2つの単独の手段を用いている実施例を示す。外側電子ビーム間の距離(偏差)の最初の変化は、手段14のGDBF とGfoc との間に位置で生じるということに留意すべきである。クロスオーバーでは、これら最初の偏差は生じないので、コンバーゼンス誤差は導入されない。偏差(図面の破線“C”)のため、3つのビームは同一のスクリーン位置に到達しない。ミスコンバーゼンス量はしばしば、図面で線図的に示すフリーフォール誤差(FFE;free−fall error)と称される。このコンバーゼンス誤差は、Gfoc とGDAF との間の第2の手段14’によって殆ど補正される。偏差は、対向する電極の孔のずれに依存し、第1の手段によって導入されたFFEが第2の手段によって補償されるように偏差を選択することができる。FFEは補正されるが、それでも、第2の手段による補正が比較的小さい(これにより、第2の手段14’の孔のずれが比較的小さくなる)ことが有利である。
【0028】
図6Aに、本発明の好適な実施例を示す。この実施例では、一定集束電圧の中間電極GINT がG2 とGDBF との間に配置されている。従って、第1の手段は2つの手段14a及び14bに分割されている。偏差点はクロスオーバーCO付近に位置し、これによって、FFEが小さくなり、従って、第2の手段による補正が小さくなる。このことは、図6Aで、FFEが小さくなっていることによって示されている。
【0029】
種々の実施例は本発明の範囲に含まれる。ある実施例では、表示スクリーンは、長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は長軸に一致する。この場合、1つの動的信号Vdyn は、長軸に沿った偏向に一致する(偏向の関数である)成分を有する。標準の表示管では、この成分はライン(高速)方向である。このような実施例は、標準の表示管(すなわち、ライン方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAFに対する必要性が比較的大きいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的小さい。標準の表示管では、DAF補正に対する必要性は一般に、長軸(ライン軸線)に沿って大きく、銃ピッチ変化に対する必要性は短軸(フレーム軸線)に沿って大きい。他の好適な実施例では、少なくとも1つの方向が長軸に一致し、ライン偏向(高速周波数偏向)は、短軸に一致する方向に沿って行なわれる。(走査方向が転換されるいわゆる転換走査の)このような表示管では、DAF補正及び銃ピッチ変化の双方に対する必要性は長軸すなわち低速のフレーム方向に沿って最も大きい。従って、このような転換走査の表示管では、本発明の上述の実施例を、極めて有利に用いることができる。
【0030】
他の実施例では、表示スクリーンは、長軸及び短軸を有する長方形であり、少なくとも1つの方向は短軸に一致する。このような実施例は、標準の表示管(すなわち、ライン方向が長軸に一致する表示管)において好ましく、この表示管では、DAFに対する必要性が比較的小さいが、銃ピッチ変化に対する必要性は比較的中位である。
【0031】
更なる他の実施例では、印加される動的電圧は、短軸及び長軸に沿った偏向に一致する成分を有し、主レンズに直接に印加され、第1及び第2動的電圧電極間の電気接続には表示管内部の低域通過フィルタが含まれる。この場合、動的収差及び集束補正は短軸及び長軸の双方に沿って行なわれ、一方、銃ピッチ変化は長軸に沿って行なわれる。
【0032】
このような実施例を図6Bに線図的に示す。単一の動的電圧Vdyn はGDAF に直接に印加される。GDAF は内部(すなわち表示管内)の低域通過フィルタ61を介してGDBF に電気接続されている。この結果として、収差及び集束はライン及びフレーム方向に動的に補正され、銃ピッチ変化はフレーム方向で実行される。
【0033】
図7に、外側電子ビームの偏差を極めて線図的に示す。図5の設計では、電子ビームは第1の手段14によって逸らされ、第2の手段14’によって方向を直される。最初の偏差はクロスオーバーCOから比較的離れた距離で生じる。
【0034】
図6A及び図6Bの好適な実施例では、第1の手段14は2つの手段14a及び14bに分割されている。偏差はクロスオーバーCO付近で生じる。この偏差がクロスオーバーCOに近づいて発生する程、画像再現はより良好になる。
【0035】
図8に、フリーフォール誤差をVdbf とVfoc との差の関数として示す。直線81は、図5に線図的に示すような設計に対応し、直線82及び83は、図6に線図的に示すような設計に対応し、その差は主レンズ電極に対するわずかに異なる形態である。図8は、直線81よりも直線82及び83のほうがフリーフォール誤差はかなり少ないことを明確に示している。
【0036】
補償の効果を生じさせるためにVdbf とVfoc との電位差と、Vdaf とVfoc との電位差との関係を調べた実験の結果を図9に示す。これらの実験では、これらの電位差の直線性を調べた。直線性があれば(Vdbf −Vfoc =定数×(Vdaf −Vfoc ))、このことは、良好な結果を得るために同一の動的電圧を実際に用いうるということを意味する。第1次近似では、この定数は孔のずれの関数であり、従って、直線関係があれば、定数が1となるようにずれを調節することができる。2つの電位差の間の直線関係から偏差は、FFEの良好な補償を狭い動的範囲で得ることができるが、この範囲が増大すると、最適な補償が生じなくなるということを示している。直線91は図8の直線81に対応し、直線92及び93はそれぞれ直線82及び83に対応する。前述したように、直線91の場合、Vdaf −Vfoc の高電位差は、Vdbf −Vfoc によって導入されるFFEの補償を必要とする。動的電圧の代表的な範囲は±1キロボルトである。この範囲内で、直線91の直線性は15〜20%以内でほぼ良好であり、一方、直線92及び93の場合、直線性は約5〜10%以内で良好である。このことは、1つの動的電圧Vdyn (すなわちVdyn =Vdbf −Vfoc =Vdaf −Vfoc )を双方の実施例で用いることができるが、より良好な結果は好適な実施例(図6、請求項2)で得られるということを意味する。
本発明の範囲内で多くの変形が可能であること明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を線図的に示した表示装置の断面図である。
【図2】カラー表示装置の断面図であって、本発明が多くの認識に基づいていることを線図的に示す。
【図3】カラー表示装置の断面図であって、本発明が多くの認識に基づいていることを線図的に示す。
【図4】銃ピッチと、スクリーンピッチPscと、偏向面及びスクリーン間の距離Lと、シャドーマスク及びスクリーン間の距離qとの関係を示す。
【図5】本発明による表示装置用電子銃を示す。
【図6A】本発明による表示装置の好適な実施例を示す。
【図6B】本発明による表示装置の他の好適な実施例を示す。
【図7】第1手段を2つの副手段に分割した場合の効果を示す。
【図8】フリーフォール誤差とVdbf −Vfoc との関係を線図的に示す。
【図9】Vdbf −Vfoc とVdaf −Vfoc との関係を線図的に示す。
Claims (6)
- 3つの電子ビームを発生させるインライン型電子銃と、カラー選択電極と、表示窓の内面に設けられた蛍光体スクリーンとを有するカラー陰極線管と、前記電子ビームを前記カラー選択電極に亙って偏向させる偏向手段とを有するカラー表示装置であって、このカラー表示装置が、偏向面における電子ビーム間の距離を少なくとも1つの方向の偏向の関数として減少させるように前記電子ビームの経路に動的に影響を及ぼす手段を有し、これら手段が、前記電子ビーム間の距離に動的に影響を及ぼす第1手段及び第2手段を有し、これら第1及び第2手段は、互いにある距離だけ離れて位置し、これら第1及び第2手段の作用が反対符号を有するカラー表示装置において、前記電子銃が、一定電圧の少なくとも2つのプレフォーカス電極を有するプレフォーカス部と、アノード電圧の少なくとも主レンズ電極を有する主レンズ部と、前記プレフォーカス部と前記主レンズ電極との間に配置されたアノード電圧の一定集束電圧部とを有し、前記電子銃が、第2プレフォーカス電極と前記一定集束電圧部との間に第1動的電圧電極を有し、前記一定集束電圧部とアノード電圧の前記主レンズ電極との間に第2動的電圧電極を有し、これら第1及び第2動的電圧電極が電気的に相互接続され、前記カラー表示装置が、1つの動的電圧を前記第1及び第2動的電圧電極に印加する手段を有して、前記偏向面における電子ビーム間の距離に動的に影響を及ぼす前記第1及び第2手段を形成し、しかも前記第2手段が前記主レンズ部の集束及び収差に動的に影響を及ぼすようになっていることを特徴とするカラー表示装置。
- 請求項1に記載のカラー表示装置において、前記蛍光体(表示)スクリーンが、長軸及び短軸を有する長方形であって、少なくとも1つの方向が前記長軸に一致していることを特徴とするカラー表示装置。
- 請求項2に記載のカラー表示装置において、ライン偏向が、前記短軸に一致する方向に沿って行なわれることを特徴とするカラー表示装置。
- 請求項1に記載のカラー表示装置において、前記蛍光体(表示)スクリーンが、長軸及び短軸を有する長方形であって、少なくとも1つの方向が前記短軸に一致していることを特徴とするカラー表示装置。
- 請求項1に記載のカラー表示装置において、印加される前記動的電圧が、短軸及び長軸に沿った偏向に一致する成分を有し、前記主レンズ部に直接に印加され、前記第1及び第2動的電圧電極間の電気接続に前記カラー陰極線管内の低域通過フィルタが含まれていることを特徴とするカラー表示装置。
- 請求項1に記載のカラー表示装置において、前記電子銃が、前記第1動的電圧電極と前記プレフォーカス部の一定電圧の前記第2プレフォーカス電極との間に配置された中間電極であってこの中間電極が、動作中、前記一定集束電圧部と同じ電位にある当該中間電極と、この中間電極と前記第1動的電圧電極と前記一定集束電圧部との間に形成される複数の、ピッチに影響を及ぼす手段とを有することを特徴とするカラー表示装置。
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