JP2004515456A - 少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物の汚染防止剤としての使用 - Google Patents
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Abstract
【課題】都市汚染で遭遇する空中に浮遊する金属粒子及びその有害な作用から皮膚を保護するすること。
【解決手段】本発明は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物の、汚染防止剤又は汚染除去剤としての使用、少なくとも一つの該抽出物を含む組成物、及び該細胞抽出物又は該組成物を使用する化粧処置方法に関する。
【解決手段】本発明は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物の、汚染防止剤又は汚染除去剤としての使用、少なくとも一つの該抽出物を含む組成物、及び該細胞抽出物又は該組成物を使用する化粧処置方法に関する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物を汚染防止剤及び汚染除去剤として使用することに関し、さらにこれらの抽出物を少なくとも一つ含む組成物にも関する。本発明はさらに細胞抽出物又は組成物を使用する化粧処置方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】
金属イオンは身体にとって微量の形態では必須の栄養素として必要である。例えば、酵素のようなポリペプチドを含むいくつかの機能、構造的な機能及び免疫機能では金属補因子が必要である。
しかしながら他のイオン、特に重金属イオンはその濃度が生理学的な濃度でない場合、これらの機能を低下させる可能性がある。従って、環境中の金属に過度に曝されると毒性作用を生じる可能性がある。
工業化した諸国で行われた生態学的研究によると、大気中に存在する金属の量は増加途上にある。この結果、汚染された食品を摂取し、また大気中の金属に曝されて、身体組織の重金属の値が増加している。
重金属の蓄積の作用はきわめて危険であり、その毒性がタンパク質の3次及び4次構造の損傷の部分的な原因となっており、その結果その触媒活性が低下する。損傷を受けたタンパク質は抗原性となって免疫反応を生じる可能性がある。従ってこれらを身体は外来ポリペプチドであると認識し自己免疫反応を増加させる可能性がある。
金属の毒性作用の原因となる他の機構は、生理学的でない濃度の重金属による天然の生理学的な補因子の競合的な置換である。従って、大気中の重金属汚染物を制御することは、金属への曝露に関連する疾病を阻止するために不可欠である。
【0003】
重金属による環境の汚染が増大しかつそれらが生態系の至る所に存在するために、皮膚、毛髪及び到達可能な粘膜は接触の最も広い領域を有し、従って金属の蓄積が促進され、かつ引き続いて身体への吸収が促進される。
工業製品、化学物質、宝石、衣類、医薬品、着色剤及び洗浄製品に存在する金属及び金属化合物は、皮膚組織における1次の刺激反応、アレルギー反応及び発ガン反応に含まれる。
環境中の主要な攻撃物である金属は、銅、コバルト、亜鉛、マンガン、水銀、ニッケル、鉛及びカドミウムである。
金属が誘導する皮膚炎によって生じる皮膚発疹は、大量の金属イオンに曝される人々が遭遇する問題である。環境中でニッケルに曝されるのは、宝石製品、時計バンド及び衣類のボタンにあるこの金属を高頻度で使用することが原因である場合がほとんどである。皮膚炎の進行を伴うニッケルへの感作はある種の職業にとって産業上の危険である。さらに、毛髪への無機物の沈着は避けがたい現象である。
【0004】
毛髪は金属の強力な吸着体である。結合が非常に強いために、結合金属が繊維のアニオン性部位に捕捉されると除去することが困難である。金属の毛髪への結合の程度は一般にいくつかの因子、例えば繊維の大きさ、その多孔度及び曝露時間に依存する。銅、鉛及び鉄のような金属は、化学的処置剤、例えば毛髪の染色剤及びパーマネントウエーブ処置剤に干渉する可能性がある。
化粧品はマグネシウム、銅又は鉄のような金属を含む。ケラチン繊維によるこれらの金属の吸着が、化学的処置、例えば染色、漂白又はパーマネントウエーブ処置の作用に干渉する可能性がある。これらの相互反応が染色又は沈殿に問題を生じる可能性があり、このことは米国特許US−5,635,167に記載されている。
ある種の重金属が皮膚の中へ浸透し蓄積されることが示されている(A. B. G. Landsdown. Critical Reviews in Toxicology, 1995, 25: 397−462)。高濃度でこれらは以下を誘導することができる:
− 膜脂質に対する酸化機構、
− 直接的な細胞毒性、細胞の壊死になりやすい、
− 細胞の求核物質のアルキル化、これは感作現象又は発ガンの原因となる可能性がある。
(J. S. Stochs and D. Bagchi. Free Radical Biology and Medicine. 1995, 18: 321−336; M. E. Figueiredo Pereira 他, The Journal of Biological Chemistry. 1998, 21: 12703−12709; N. L. Acan 他, 1995, Biochemical and Molecular Medicine. 54: 33−37)。
【0005】
以下の化合物で組織を保護することによる化粧処置及び治療が既に考慮されてきた:
− イオウ含有基を有する化合物、この化合物は重金属封鎖剤、例えばメタロチオネインと同様に作用し、特許EP 0 557 042 A1に記載されている、及び
− 特許出願EP 0 914 815 A1の硫黄含有基を有するアミノ酸化合物。
さらに、特許出願GB 2 333 705 Aは、重金属が誘導する皮膚刺激症を治療する組成物でエチレンジアミンジコハク酸を使用することを記載している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、存在する課題は、都市汚染で遭遇する空中に浮遊する金属粒子及びその有害な作用から皮膚を保護することであり、これらの作用を制御するのに有効な活性成分を選択すること及び/又は皮膚又はケラチン物質へ金属が浸透するのを阻止することにより、かつこれらの成分を化粧組成物に導入することにより保護を行う。
【0007】
【課題を解決するための手段】
完全に驚くべきことに、少なくとも一つのミズアオイ科の植物の細胞抽出物を使用すると、ある種の大気汚染物、例えば重金属の作用に対してケラチン物質、皮膚及び外皮を保護可能であることが見出された。
本発明の主題は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物の、汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用である。
【0008】
【発明の実施の形態】
“汚染防止化粧剤”という表現は、金属の有害な作用を阻止し、低下させ及び/又は除去して皮膚及びケラチン物質を保護する剤を意味する。
本発明の主題はさらに、該細胞抽出物を含む化粧組成物、さらにこれらの組成物又はミズアオイ科の細胞抽出物を使用する汚染防止又は汚染除去化粧処置方法でもある。本出願人は、この型の植物は広い範囲の重金属を蓄積し、従って皮膚に対して有害であると考えられる全ての重金属を最もよくカバーすることができることを見出した。
本発明の主題は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物を、汚染防止又は汚染除去化粧剤として使用することである。
ミズアオイ科は複数の属を含み、そのうちにホテイアオイとしても知られているエイコルニア クラシペ(Eichhornia crassipes)がある。この属は約7の種を含み、それにはE.アズレ(E. azurea)及びE.クラシペ(E. crassipes)がある。これらは水生又は両生の浮遊性水草であり、平伏の根茎と浮遊性又は潜水した葉鞘で包んだ葉を有する。
【0009】
本発明の主題は特にエイコルニア クラシペから得られた細胞抽出物の使用である。
細胞抽出物は好ましくは根又は葉の細胞抽出物である。
当業者に公知のいずれの抽出方法も本発明で使用することができる。特にアルコール性抽出物、特にエタノール性及び/又はメタノール性抽出物、及び水性−アルコール性抽出物を挙げることができる。
フランス特許出願No.95/02379に記載された方法で製造した抽出物も使用することができる。従って、第1段階で、冷水溶液中で植物材料を粉砕し、第2段階で第1段階で得られた水溶液から懸濁物の形態にある粒子を除去し、第3段階で第2段階で得られた水溶液を滅菌する。この水溶液が抽出物に相当する。
さらに、第1段階を植物組織の単なる凍結操作(例えば−20℃で)で置き換えることが有利な場合があり、次いで水性抽出物に上記の第2及び第3段階を繰り返す。
好ましくは、本発明に従ってエタノール性抽出物を使用する。
【0010】
抽出物を製造する方法に関わらず、該抽出物を次いで保存を可能とするために凍結乾燥することができる。本発明に従って使用することができる抽出物の製造の例を、後の例に示す。
本発明の主題は、少なくとも一つの細胞抽出物の化粧又は皮膚科学的組成物における汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用である。
これらの細胞抽出物を汚染防止剤又は汚染除去剤、好ましくは汚染防止化粧剤又は汚染除去化粧剤として使用して、重金属の有害な作用に対してケラチン物質、外皮及び皮膚を保護することができる。
外皮は一般に爪、まつげ、粘膜、眉毛及び体毛である。
これらの細胞抽出物を汚染防止剤、好ましくは汚染防止又は汚染除去化粧剤として使用して、細胞呼吸を改良し及び/又は落屑を減少させ及び/又はケラチン物質、皮膚又は外皮の艶がなくならないようにし又は汚れないようにすることができる。
本発明の他の主題は、上記の少なくとも一つの細胞抽出物を有する化粧組成物を製造することである。
【0011】
該組成物は、組成物の全質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%の細胞抽出物を含むことができる。
本組成物はさらに少なくとも一つの他の汚染防止化合物を含むこともできる。
該汚染防止化合物を特に以下から選択することができる:アントシアン及び/又はその誘導体、チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物、エルゴチオネイン及び/又はその誘導体、金属キレート化剤、例えばN,N’−ジベンジルエチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸誘導体、及び抗酸化剤。
抗酸化剤のうち特にポリフェノールを選択し、さらにはエラグ酸を選択する。
本発明に従って使用する化粧組成物はさらに、化粧品として受容可能な媒体、特に水及び/又は任意に化粧品として受容可能な有機溶媒も含む。
これらを以下から成る群から選択することができる:親水性有機溶媒、両親媒性溶媒及び親油性有機溶媒、又はこれらの混合物。
【0012】
親水性有機溶媒のうち例えば以下を挙げることができる:1〜8の炭素原子を含む直鎖又は分岐した低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール及びイソブタノール、6〜80のエチレンオキシドを含むポリエチレングリコール、ポリオール、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、モノアルキル又はジアルキルイソソルビド、これらのアルキル基は1〜5の炭素原子を含み、例えばジメチルイソソルビド、グリコールエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル又はモノエチルエーテル、及びプロピレングリコールエーテル、例えばジプロピレングリコールメチルエーテル。
挙げることができる両親媒性有機溶媒は以下を含む:ポリオール、例えばプロピレングリコール(PPG)誘導体、例えばポリプロピレングリコールと脂肪酸のエステル、PPGと脂肪アルコールの誘導体、例えばPPG−23オレイルエーテル、及びPPG−36オレエート。
【0013】
挙げることができる親油性有機溶媒は例えば脂肪エステル、例えばジイソプロピルアジペート、ジオクチルアジペート及びアルキルベンゾエートを含む。
有機溶媒を好ましくは以下から選択する:単官能性又は多官能性アルコール、任意にオキシエチレン化したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールエステル、ソルビトール及びその誘導体、ジアルキルイソソルビド、グリコールエーテル及びポリプロピレングリコールエーテル、及び脂肪エステル。
有機溶媒は組成物の全質量の5%〜98%存在することができる。
本発明で使用する組成物をより快適に使用し、適用をより柔らかくし、より滋養に富みかつより緩和にするために、これらの組成物の媒体に脂肪相を添加することができる。
脂肪相は好ましくは組成物の全質量に対して0〜50%存在する。
【0014】
脂肪相は以下から成る群から選択する一又は複数の油を好ましくは含むことができる:
− 揮発性又は非揮発性、直鎖、分岐した又は環状の有機変性した又は有機変性していない、水溶性又は脂溶性シリコーン、
− 鉱油、例えば流動パラフィン及び流動ワセリン、
− 動物起源の油、例えばペルヒドロスクアレン、
− 植物起源の油、例えばヘントウ油、アボカド油、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ゴマ油、グランドナッツ油、マカダミア油、ブドウ種子油、ナタネ油又はココナツ油、
− 合成油、例えばパーセリン油及びイソパラフィン、
− フルオロ油及びペルフルオロ油、
− 脂肪酸エステル、例えばパーセリン油。
該脂肪相はさらに脂肪物質として一又は複数の脂肪アルコール、脂肪酸又はワックス(パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス又はミツロウ)を含むこともできる。
【0015】
公知の方法により、本発明で使用する組成物はさらに化粧品で一般的な例えば以下の添加物も含むことができる:標準的な水性又は親油性ゲル化剤及び/又は増粘剤、親水性又は親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、芳香剤、乳化剤、保湿剤、顔料、脱色剤、角質溶解剤、ビタミン、エモリエント、封鎖剤、界面活性剤、ポリマー、酸性化剤又は塩基性化剤、フィラー、フリーラジカル捕捉剤、セラミド、日焼け止め剤、特に紫外線遮蔽剤、昆虫忌避剤、スライム剤、着色剤、殺菌剤及び抗ふけ剤。
これらの種々の添加物の量は、対象とする分野で常用されるものである。
いうまでもなく当業者は、本発明に従って添加する任意の化合物を注意して選択して、本発明に従う組成物が本来有している有利な性質が、目的とする添加によって有害な影響を受けないか実質的に受けないようにするであろう。
【0016】
本発明に従って使用する組成物は局所適用で通常使用するいずれの形態、特に以下の形態であることができる:水性、水性−アルコール性又は油性溶液、水中油又は油中水又は多層エマルション、水性又は油性ジェル、リキッド、ペースト状又は固形無水製品又は球体を補助とする水性相中の油の分散物、これらの球体はナノスフェア及びナノカプセルのようなポリマーナノ粒子であってもよく、又はさらにはイオン性及び/又は非イオン性の脂質ベヒクルであってもよい。
本発明で使用する組成物は多少とも流体であることができ、白色又は着色したクリーム、軟膏、ミルク、ローション、セラム、ペースト、ムース又は固形物の外観を有することができる。
これらをエアゾールの形態で皮膚に適用することができる。
これらは又固形物の形態、例えばスティックの形態で適用することもできる。
これらをケア製品及び/又はメーキャップ製品として使用することができる。
本発明の組成物は3〜8、好ましくは5〜7のpHを有することができる。
【0017】
本発明の主題はさらに、汚染防止又は汚染除去組成物の製造における又は製造のための細胞抽出物の使用でもある。
本発明の主題は、重金属の有害な作用に対してケラチン物質、外皮及び皮膚を保護し、及びさらに細胞呼吸を改良し及び/又は落屑を減少させ及び/又はケラチン物質、皮膚又は外皮の艶がなくならないようにし又は汚れないようにするための該化粧組成物の使用である。
本発明の他の主題は、汚染物の作用に対して身体を保護する化粧処置方法から成り、該方法はケラチン物質、外皮又は皮膚に少なくとも一つの上記の細胞抽出物を化粧品として有効な量で適用することから成る。
汚染物の作用に対して身体を保護する本発明に従う他の化粧処置方法は、ケラチン物質、外皮又は皮膚に上記の本発明に従う化粧組成物を適用することから成る。
これらの化粧処置方法に続けて、ケラチン物質、外皮又は皮膚に上記の本発明に従う細胞抽出物又は化粧組成物を適用した後、リンスする過程を行ってもよい。
以下の例は本発明を説明するためのものであり、本質的に制限するものではない。
【0018】
【実施例】
植物抽出物の製造
手順1:185gの新鮮な根を800mlの蒸留水又はMilliQ−級の水に入れる。
家庭用のフードプロセッサーで5分間粗く粉砕する。この工程を精密粉砕で完成させる:Turrax機で10分間。デカント可能な部分を、8000×G/20分間又は前端カスケードろ過によって分離する。最後のろ過をワットマン(Whatmann)GFDフィルターで行う。このようにして621gのろ過物を回収し、次いで凍結乾燥して1.26gの凍結乾燥物を得る。
手順2:葉+根:52.8g、はさみで切断、乳鉢中で液体窒素で粉砕、200mlのMilliQの水に入れ、900回転/分で10分間磁気撹拌、180mlを回収し次いでワットマン(Whatmann)GFFフィルターでろ過、417mgの凍結乾燥物を得た。
手順3:12のホテイアオイ植物を水で洗浄し、次いで粗く水切りした。ナイフミル(チョッピングプロセッサー)でチョップした後、700gの粉砕材料を得た。700mlのH2Oを添加し、次いで300mlのMilliQH2Oを添加した。さらに5分間チョッピングプロセッサーでチョップし、8000×Gで20分間遠心し、ワットマン(Whatmann)GFD次いでGFFでろ過し凍結乾燥する:このようにして5.43gの凍結乾燥物を得る。
【0019】
代表的な重金属:カドミウムに関するホテイアオイ抽出物の試験管内で培養したケラチン生成細胞に対する保護効果の実証
原理:
重金属、例えばカドミウム、ニッケル、鉛、水銀等は、皮膚を含む種々の器官の細胞に対して細胞毒性を生じる可能性がある。培養したヒトのケラチン生成細胞に対するカドミウムの毒性作用を、蛍光プローブ技術を使用して細胞内のグルタチオンの値を測定することによって評価した(J. C. Fernandez Checa 他, 1990, R. Kannan 他, 1993)。
細胞の接種:
形成外科から得たヒトのケラチン生成細胞の単層培養物に対して研究を行った。100μlの培養培地(子牛血清を含まない合成培地、NR2、Biofluids)中に25,000細胞/cm2の割合で96−ウエルの培養皿にD−3で細胞を接種する。37℃、高湿度の大気圧下、5%CO2を豊富化したインキュベーター中でインキュベーションを行う。
【0020】
保護剤の存在下における汚染物による処理:
増加する濃度(0、10、25、50、75、100、150及び200μM)の塩化カドミウム(CdCl2)単独で24時間細胞を処理してその細胞毒性を決定する。並行して、ホテイアオイの抽出物(0.125%)が存在する以外は同一の条件下で処理を行った。37℃、高湿度の大気圧下、5%CO2を含むインキュベーター中でインキュベーションを行う。
細胞生存率の測定:
接触期間の終わりに、特定の蛍光プローブ:モノクロロビマン(monochlorobimane、MCB)を使用して細胞内グルタチオンの標識化を行う。
処理後、緩衝液(PBS)で短時間細胞を洗浄して処理溶液を除去する。
1mMのMCB溶液をウエル当たり100μlで1時間にわたって室温で添加し、かつ光から保護する。
MCBを除去し、200μl/ウエルのPBS緩衝液を加える。
分光蛍光計(励起:380nm;発光:785nm)の値を読む。
得られた蛍光はMCBに共役したグルタチオンの量に比例する。
CdCl2の濃度を計算する、その結果はグルタチオンの値で50%の低下(=IC.50)である。
【0021】
結果:
独立した実験の数:3
実験当たりの反復の数:4
細胞の生存率が50%低下する結果となる濃度の結果を以下の表にまとめる:
ホテイアオイ抽出物の存在下又は不存在下における、培養したヒトのケラチン生成細胞に対する塩化カドミウムの細胞毒性
結論:
塩化カドミウムは単独でかなりの毒性、IC.50で43.7μMの毒性を示す。ホテイアオイの抽出物(0.125%)が存在すると、塩化カドウミウムの毒性は顕著に減少し(このことはIC.50の増加に対応する)、67μMとなる。
ヒトのケラチン生成細胞を使用する試験管内の生物学的モデルに基づくと、本実験は、カドミウムのような大気汚染物の範疇に入る代表的な剤が、本実験条件下では強い毒性を示し、ホテイアオイの抽出物が本汚染物の毒性から細胞を顕著に保護することを示している。
【0022】
配合例
例1:通常の製造技術に従って、以下の成分を一緒に混合してエマルションを製造する。
局所適用のための組成物
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 3 g
50モルのエチレンオキシドでオキシ
エチレン化したポリエチレングリコール 3 g
モノジグリセリルステアレート 3 g
流動ワセリン 24 g
セチルアルコール 5 g
水 適量 100 g
例2:同様の方法で、標準的な技術に従い、以下の化合物を使用してエマルションを製造する:
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 4 g
ソルビトール 10 g
グリセリルイソステアレート 4 g
流動パラフィン 24 g
ビタミンE 1 g
グリセリン 3 g
水 適量 100 g
例3:以下の成分を原料として以下の組成物を配合する:
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 1 g
ホホバ油 13 g
メチルイソプロピルパラ−ベンゾキシベンゾエート 0.05 g
カリウムソルベート 0.3 g
シクロペンタジメチルシロキサン 10 g
エラグ酸 0.01 g
ステアリン酸 4 g
ポリエチレングリコールステアレート 3 g
ビタミンE 1 g
グリセリン 3 g
水 適量 100 g
例4:錠剤
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 0.1 g
デンプン 0.114 g
ジカルシウムホスフェート 0.02 g
ラクトース 0.06 g
マグネシウムステアレート 0.005 g
打錠した後、0.2gの錠剤を得る。
例5:飲用可能な懸濁物
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 0.1 g
グリセリン 0.5 g
70%ソルビトール 0.5 g
L−(+)−エルゴチオネイン、
ここでR=H, R’=エチル, R”=HかつX=NH2 0.01 g
メチルパラ−ヒドロキシベンゾエート 0.04 g
芳香剤 適量
精製水 適量 5 g
例6:注射用アンプル
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 0.1 g
注射剤用の水 適量 3 g
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物を汚染防止剤及び汚染除去剤として使用することに関し、さらにこれらの抽出物を少なくとも一つ含む組成物にも関する。本発明はさらに細胞抽出物又は組成物を使用する化粧処置方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】
金属イオンは身体にとって微量の形態では必須の栄養素として必要である。例えば、酵素のようなポリペプチドを含むいくつかの機能、構造的な機能及び免疫機能では金属補因子が必要である。
しかしながら他のイオン、特に重金属イオンはその濃度が生理学的な濃度でない場合、これらの機能を低下させる可能性がある。従って、環境中の金属に過度に曝されると毒性作用を生じる可能性がある。
工業化した諸国で行われた生態学的研究によると、大気中に存在する金属の量は増加途上にある。この結果、汚染された食品を摂取し、また大気中の金属に曝されて、身体組織の重金属の値が増加している。
重金属の蓄積の作用はきわめて危険であり、その毒性がタンパク質の3次及び4次構造の損傷の部分的な原因となっており、その結果その触媒活性が低下する。損傷を受けたタンパク質は抗原性となって免疫反応を生じる可能性がある。従ってこれらを身体は外来ポリペプチドであると認識し自己免疫反応を増加させる可能性がある。
金属の毒性作用の原因となる他の機構は、生理学的でない濃度の重金属による天然の生理学的な補因子の競合的な置換である。従って、大気中の重金属汚染物を制御することは、金属への曝露に関連する疾病を阻止するために不可欠である。
【0003】
重金属による環境の汚染が増大しかつそれらが生態系の至る所に存在するために、皮膚、毛髪及び到達可能な粘膜は接触の最も広い領域を有し、従って金属の蓄積が促進され、かつ引き続いて身体への吸収が促進される。
工業製品、化学物質、宝石、衣類、医薬品、着色剤及び洗浄製品に存在する金属及び金属化合物は、皮膚組織における1次の刺激反応、アレルギー反応及び発ガン反応に含まれる。
環境中の主要な攻撃物である金属は、銅、コバルト、亜鉛、マンガン、水銀、ニッケル、鉛及びカドミウムである。
金属が誘導する皮膚炎によって生じる皮膚発疹は、大量の金属イオンに曝される人々が遭遇する問題である。環境中でニッケルに曝されるのは、宝石製品、時計バンド及び衣類のボタンにあるこの金属を高頻度で使用することが原因である場合がほとんどである。皮膚炎の進行を伴うニッケルへの感作はある種の職業にとって産業上の危険である。さらに、毛髪への無機物の沈着は避けがたい現象である。
【0004】
毛髪は金属の強力な吸着体である。結合が非常に強いために、結合金属が繊維のアニオン性部位に捕捉されると除去することが困難である。金属の毛髪への結合の程度は一般にいくつかの因子、例えば繊維の大きさ、その多孔度及び曝露時間に依存する。銅、鉛及び鉄のような金属は、化学的処置剤、例えば毛髪の染色剤及びパーマネントウエーブ処置剤に干渉する可能性がある。
化粧品はマグネシウム、銅又は鉄のような金属を含む。ケラチン繊維によるこれらの金属の吸着が、化学的処置、例えば染色、漂白又はパーマネントウエーブ処置の作用に干渉する可能性がある。これらの相互反応が染色又は沈殿に問題を生じる可能性があり、このことは米国特許US−5,635,167に記載されている。
ある種の重金属が皮膚の中へ浸透し蓄積されることが示されている(A. B. G. Landsdown. Critical Reviews in Toxicology, 1995, 25: 397−462)。高濃度でこれらは以下を誘導することができる:
− 膜脂質に対する酸化機構、
− 直接的な細胞毒性、細胞の壊死になりやすい、
− 細胞の求核物質のアルキル化、これは感作現象又は発ガンの原因となる可能性がある。
(J. S. Stochs and D. Bagchi. Free Radical Biology and Medicine. 1995, 18: 321−336; M. E. Figueiredo Pereira 他, The Journal of Biological Chemistry. 1998, 21: 12703−12709; N. L. Acan 他, 1995, Biochemical and Molecular Medicine. 54: 33−37)。
【0005】
以下の化合物で組織を保護することによる化粧処置及び治療が既に考慮されてきた:
− イオウ含有基を有する化合物、この化合物は重金属封鎖剤、例えばメタロチオネインと同様に作用し、特許EP 0 557 042 A1に記載されている、及び
− 特許出願EP 0 914 815 A1の硫黄含有基を有するアミノ酸化合物。
さらに、特許出願GB 2 333 705 Aは、重金属が誘導する皮膚刺激症を治療する組成物でエチレンジアミンジコハク酸を使用することを記載している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、存在する課題は、都市汚染で遭遇する空中に浮遊する金属粒子及びその有害な作用から皮膚を保護することであり、これらの作用を制御するのに有効な活性成分を選択すること及び/又は皮膚又はケラチン物質へ金属が浸透するのを阻止することにより、かつこれらの成分を化粧組成物に導入することにより保護を行う。
【0007】
【課題を解決するための手段】
完全に驚くべきことに、少なくとも一つのミズアオイ科の植物の細胞抽出物を使用すると、ある種の大気汚染物、例えば重金属の作用に対してケラチン物質、皮膚及び外皮を保護可能であることが見出された。
本発明の主題は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物の、汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用である。
【0008】
【発明の実施の形態】
“汚染防止化粧剤”という表現は、金属の有害な作用を阻止し、低下させ及び/又は除去して皮膚及びケラチン物質を保護する剤を意味する。
本発明の主題はさらに、該細胞抽出物を含む化粧組成物、さらにこれらの組成物又はミズアオイ科の細胞抽出物を使用する汚染防止又は汚染除去化粧処置方法でもある。本出願人は、この型の植物は広い範囲の重金属を蓄積し、従って皮膚に対して有害であると考えられる全ての重金属を最もよくカバーすることができることを見出した。
本発明の主題は、少なくとも一つのミズアオイ科植物の細胞抽出物を、汚染防止又は汚染除去化粧剤として使用することである。
ミズアオイ科は複数の属を含み、そのうちにホテイアオイとしても知られているエイコルニア クラシペ(Eichhornia crassipes)がある。この属は約7の種を含み、それにはE.アズレ(E. azurea)及びE.クラシペ(E. crassipes)がある。これらは水生又は両生の浮遊性水草であり、平伏の根茎と浮遊性又は潜水した葉鞘で包んだ葉を有する。
【0009】
本発明の主題は特にエイコルニア クラシペから得られた細胞抽出物の使用である。
細胞抽出物は好ましくは根又は葉の細胞抽出物である。
当業者に公知のいずれの抽出方法も本発明で使用することができる。特にアルコール性抽出物、特にエタノール性及び/又はメタノール性抽出物、及び水性−アルコール性抽出物を挙げることができる。
フランス特許出願No.95/02379に記載された方法で製造した抽出物も使用することができる。従って、第1段階で、冷水溶液中で植物材料を粉砕し、第2段階で第1段階で得られた水溶液から懸濁物の形態にある粒子を除去し、第3段階で第2段階で得られた水溶液を滅菌する。この水溶液が抽出物に相当する。
さらに、第1段階を植物組織の単なる凍結操作(例えば−20℃で)で置き換えることが有利な場合があり、次いで水性抽出物に上記の第2及び第3段階を繰り返す。
好ましくは、本発明に従ってエタノール性抽出物を使用する。
【0010】
抽出物を製造する方法に関わらず、該抽出物を次いで保存を可能とするために凍結乾燥することができる。本発明に従って使用することができる抽出物の製造の例を、後の例に示す。
本発明の主題は、少なくとも一つの細胞抽出物の化粧又は皮膚科学的組成物における汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用である。
これらの細胞抽出物を汚染防止剤又は汚染除去剤、好ましくは汚染防止化粧剤又は汚染除去化粧剤として使用して、重金属の有害な作用に対してケラチン物質、外皮及び皮膚を保護することができる。
外皮は一般に爪、まつげ、粘膜、眉毛及び体毛である。
これらの細胞抽出物を汚染防止剤、好ましくは汚染防止又は汚染除去化粧剤として使用して、細胞呼吸を改良し及び/又は落屑を減少させ及び/又はケラチン物質、皮膚又は外皮の艶がなくならないようにし又は汚れないようにすることができる。
本発明の他の主題は、上記の少なくとも一つの細胞抽出物を有する化粧組成物を製造することである。
【0011】
該組成物は、組成物の全質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%の細胞抽出物を含むことができる。
本組成物はさらに少なくとも一つの他の汚染防止化合物を含むこともできる。
該汚染防止化合物を特に以下から選択することができる:アントシアン及び/又はその誘導体、チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物、エルゴチオネイン及び/又はその誘導体、金属キレート化剤、例えばN,N’−ジベンジルエチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸誘導体、及び抗酸化剤。
抗酸化剤のうち特にポリフェノールを選択し、さらにはエラグ酸を選択する。
本発明に従って使用する化粧組成物はさらに、化粧品として受容可能な媒体、特に水及び/又は任意に化粧品として受容可能な有機溶媒も含む。
これらを以下から成る群から選択することができる:親水性有機溶媒、両親媒性溶媒及び親油性有機溶媒、又はこれらの混合物。
【0012】
親水性有機溶媒のうち例えば以下を挙げることができる:1〜8の炭素原子を含む直鎖又は分岐した低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール及びイソブタノール、6〜80のエチレンオキシドを含むポリエチレングリコール、ポリオール、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、モノアルキル又はジアルキルイソソルビド、これらのアルキル基は1〜5の炭素原子を含み、例えばジメチルイソソルビド、グリコールエーテル、例えばジエチレングリコールモノメチルエーテル又はモノエチルエーテル、及びプロピレングリコールエーテル、例えばジプロピレングリコールメチルエーテル。
挙げることができる両親媒性有機溶媒は以下を含む:ポリオール、例えばプロピレングリコール(PPG)誘導体、例えばポリプロピレングリコールと脂肪酸のエステル、PPGと脂肪アルコールの誘導体、例えばPPG−23オレイルエーテル、及びPPG−36オレエート。
【0013】
挙げることができる親油性有機溶媒は例えば脂肪エステル、例えばジイソプロピルアジペート、ジオクチルアジペート及びアルキルベンゾエートを含む。
有機溶媒を好ましくは以下から選択する:単官能性又は多官能性アルコール、任意にオキシエチレン化したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールエステル、ソルビトール及びその誘導体、ジアルキルイソソルビド、グリコールエーテル及びポリプロピレングリコールエーテル、及び脂肪エステル。
有機溶媒は組成物の全質量の5%〜98%存在することができる。
本発明で使用する組成物をより快適に使用し、適用をより柔らかくし、より滋養に富みかつより緩和にするために、これらの組成物の媒体に脂肪相を添加することができる。
脂肪相は好ましくは組成物の全質量に対して0〜50%存在する。
【0014】
脂肪相は以下から成る群から選択する一又は複数の油を好ましくは含むことができる:
− 揮発性又は非揮発性、直鎖、分岐した又は環状の有機変性した又は有機変性していない、水溶性又は脂溶性シリコーン、
− 鉱油、例えば流動パラフィン及び流動ワセリン、
− 動物起源の油、例えばペルヒドロスクアレン、
− 植物起源の油、例えばヘントウ油、アボカド油、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ゴマ油、グランドナッツ油、マカダミア油、ブドウ種子油、ナタネ油又はココナツ油、
− 合成油、例えばパーセリン油及びイソパラフィン、
− フルオロ油及びペルフルオロ油、
− 脂肪酸エステル、例えばパーセリン油。
該脂肪相はさらに脂肪物質として一又は複数の脂肪アルコール、脂肪酸又はワックス(パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス又はミツロウ)を含むこともできる。
【0015】
公知の方法により、本発明で使用する組成物はさらに化粧品で一般的な例えば以下の添加物も含むことができる:標準的な水性又は親油性ゲル化剤及び/又は増粘剤、親水性又は親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、芳香剤、乳化剤、保湿剤、顔料、脱色剤、角質溶解剤、ビタミン、エモリエント、封鎖剤、界面活性剤、ポリマー、酸性化剤又は塩基性化剤、フィラー、フリーラジカル捕捉剤、セラミド、日焼け止め剤、特に紫外線遮蔽剤、昆虫忌避剤、スライム剤、着色剤、殺菌剤及び抗ふけ剤。
これらの種々の添加物の量は、対象とする分野で常用されるものである。
いうまでもなく当業者は、本発明に従って添加する任意の化合物を注意して選択して、本発明に従う組成物が本来有している有利な性質が、目的とする添加によって有害な影響を受けないか実質的に受けないようにするであろう。
【0016】
本発明に従って使用する組成物は局所適用で通常使用するいずれの形態、特に以下の形態であることができる:水性、水性−アルコール性又は油性溶液、水中油又は油中水又は多層エマルション、水性又は油性ジェル、リキッド、ペースト状又は固形無水製品又は球体を補助とする水性相中の油の分散物、これらの球体はナノスフェア及びナノカプセルのようなポリマーナノ粒子であってもよく、又はさらにはイオン性及び/又は非イオン性の脂質ベヒクルであってもよい。
本発明で使用する組成物は多少とも流体であることができ、白色又は着色したクリーム、軟膏、ミルク、ローション、セラム、ペースト、ムース又は固形物の外観を有することができる。
これらをエアゾールの形態で皮膚に適用することができる。
これらは又固形物の形態、例えばスティックの形態で適用することもできる。
これらをケア製品及び/又はメーキャップ製品として使用することができる。
本発明の組成物は3〜8、好ましくは5〜7のpHを有することができる。
【0017】
本発明の主題はさらに、汚染防止又は汚染除去組成物の製造における又は製造のための細胞抽出物の使用でもある。
本発明の主題は、重金属の有害な作用に対してケラチン物質、外皮及び皮膚を保護し、及びさらに細胞呼吸を改良し及び/又は落屑を減少させ及び/又はケラチン物質、皮膚又は外皮の艶がなくならないようにし又は汚れないようにするための該化粧組成物の使用である。
本発明の他の主題は、汚染物の作用に対して身体を保護する化粧処置方法から成り、該方法はケラチン物質、外皮又は皮膚に少なくとも一つの上記の細胞抽出物を化粧品として有効な量で適用することから成る。
汚染物の作用に対して身体を保護する本発明に従う他の化粧処置方法は、ケラチン物質、外皮又は皮膚に上記の本発明に従う化粧組成物を適用することから成る。
これらの化粧処置方法に続けて、ケラチン物質、外皮又は皮膚に上記の本発明に従う細胞抽出物又は化粧組成物を適用した後、リンスする過程を行ってもよい。
以下の例は本発明を説明するためのものであり、本質的に制限するものではない。
【0018】
【実施例】
植物抽出物の製造
手順1:185gの新鮮な根を800mlの蒸留水又はMilliQ−級の水に入れる。
家庭用のフードプロセッサーで5分間粗く粉砕する。この工程を精密粉砕で完成させる:Turrax機で10分間。デカント可能な部分を、8000×G/20分間又は前端カスケードろ過によって分離する。最後のろ過をワットマン(Whatmann)GFDフィルターで行う。このようにして621gのろ過物を回収し、次いで凍結乾燥して1.26gの凍結乾燥物を得る。
手順2:葉+根:52.8g、はさみで切断、乳鉢中で液体窒素で粉砕、200mlのMilliQの水に入れ、900回転/分で10分間磁気撹拌、180mlを回収し次いでワットマン(Whatmann)GFFフィルターでろ過、417mgの凍結乾燥物を得た。
手順3:12のホテイアオイ植物を水で洗浄し、次いで粗く水切りした。ナイフミル(チョッピングプロセッサー)でチョップした後、700gの粉砕材料を得た。700mlのH2Oを添加し、次いで300mlのMilliQH2Oを添加した。さらに5分間チョッピングプロセッサーでチョップし、8000×Gで20分間遠心し、ワットマン(Whatmann)GFD次いでGFFでろ過し凍結乾燥する:このようにして5.43gの凍結乾燥物を得る。
【0019】
代表的な重金属:カドミウムに関するホテイアオイ抽出物の試験管内で培養したケラチン生成細胞に対する保護効果の実証
原理:
重金属、例えばカドミウム、ニッケル、鉛、水銀等は、皮膚を含む種々の器官の細胞に対して細胞毒性を生じる可能性がある。培養したヒトのケラチン生成細胞に対するカドミウムの毒性作用を、蛍光プローブ技術を使用して細胞内のグルタチオンの値を測定することによって評価した(J. C. Fernandez Checa 他, 1990, R. Kannan 他, 1993)。
細胞の接種:
形成外科から得たヒトのケラチン生成細胞の単層培養物に対して研究を行った。100μlの培養培地(子牛血清を含まない合成培地、NR2、Biofluids)中に25,000細胞/cm2の割合で96−ウエルの培養皿にD−3で細胞を接種する。37℃、高湿度の大気圧下、5%CO2を豊富化したインキュベーター中でインキュベーションを行う。
【0020】
保護剤の存在下における汚染物による処理:
増加する濃度(0、10、25、50、75、100、150及び200μM)の塩化カドミウム(CdCl2)単独で24時間細胞を処理してその細胞毒性を決定する。並行して、ホテイアオイの抽出物(0.125%)が存在する以外は同一の条件下で処理を行った。37℃、高湿度の大気圧下、5%CO2を含むインキュベーター中でインキュベーションを行う。
細胞生存率の測定:
接触期間の終わりに、特定の蛍光プローブ:モノクロロビマン(monochlorobimane、MCB)を使用して細胞内グルタチオンの標識化を行う。
処理後、緩衝液(PBS)で短時間細胞を洗浄して処理溶液を除去する。
1mMのMCB溶液をウエル当たり100μlで1時間にわたって室温で添加し、かつ光から保護する。
MCBを除去し、200μl/ウエルのPBS緩衝液を加える。
分光蛍光計(励起:380nm;発光:785nm)の値を読む。
得られた蛍光はMCBに共役したグルタチオンの量に比例する。
CdCl2の濃度を計算する、その結果はグルタチオンの値で50%の低下(=IC.50)である。
【0021】
結果:
独立した実験の数:3
実験当たりの反復の数:4
細胞の生存率が50%低下する結果となる濃度の結果を以下の表にまとめる:
ホテイアオイ抽出物の存在下又は不存在下における、培養したヒトのケラチン生成細胞に対する塩化カドミウムの細胞毒性
結論:
塩化カドミウムは単独でかなりの毒性、IC.50で43.7μMの毒性を示す。ホテイアオイの抽出物(0.125%)が存在すると、塩化カドウミウムの毒性は顕著に減少し(このことはIC.50の増加に対応する)、67μMとなる。
ヒトのケラチン生成細胞を使用する試験管内の生物学的モデルに基づくと、本実験は、カドミウムのような大気汚染物の範疇に入る代表的な剤が、本実験条件下では強い毒性を示し、ホテイアオイの抽出物が本汚染物の毒性から細胞を顕著に保護することを示している。
【0022】
配合例
例1:通常の製造技術に従って、以下の成分を一緒に混合してエマルションを製造する。
局所適用のための組成物
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 3 g
50モルのエチレンオキシドでオキシ
エチレン化したポリエチレングリコール 3 g
モノジグリセリルステアレート 3 g
流動ワセリン 24 g
セチルアルコール 5 g
水 適量 100 g
例2:同様の方法で、標準的な技術に従い、以下の化合物を使用してエマルションを製造する:
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 4 g
ソルビトール 10 g
グリセリルイソステアレート 4 g
流動パラフィン 24 g
ビタミンE 1 g
グリセリン 3 g
水 適量 100 g
例3:以下の成分を原料として以下の組成物を配合する:
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 1 g
ホホバ油 13 g
メチルイソプロピルパラ−ベンゾキシベンゾエート 0.05 g
カリウムソルベート 0.3 g
シクロペンタジメチルシロキサン 10 g
エラグ酸 0.01 g
ステアリン酸 4 g
ポリエチレングリコールステアレート 3 g
ビタミンE 1 g
グリセリン 3 g
水 適量 100 g
例4:錠剤
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 0.1 g
デンプン 0.114 g
ジカルシウムホスフェート 0.02 g
ラクトース 0.06 g
マグネシウムステアレート 0.005 g
打錠した後、0.2gの錠剤を得る。
例5:飲用可能な懸濁物
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 0.1 g
グリセリン 0.5 g
70%ソルビトール 0.5 g
L−(+)−エルゴチオネイン、
ここでR=H, R’=エチル, R”=HかつX=NH2 0.01 g
メチルパラ−ヒドロキシベンゾエート 0.04 g
芳香剤 適量
精製水 適量 5 g
例6:注射用アンプル
エイコルニア クラシペの細胞抽出物 0.1 g
注射剤用の水 適量 3 g
Claims (29)
- 少なくとも一つのミズアオイ科植物の少なくとも一つの細胞抽出物の汚染防止又は汚染除去化粧剤として使用。
- 細胞抽出物をエイコルニア クラシペ(Eichhornia crassipes)細胞から得ることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
- 使用する細胞を根又は葉から得ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
- 請求項1ないし3に記載の少なくとも一つの細胞抽出物の、化粧又は皮膚科学的組成物における汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用。
- 請求項1ないし3に記載の少なくとも一つの細胞抽出物の、重金属の有害な作用からケラチン物質、外皮及び皮膚を保護する汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用。
- 請求項1ないし3に記載の少なくとも一つの細胞抽出物の、細胞呼吸を改良し及び/又は落屑を減少させ及び/又はケラチン物質、外皮又は皮膚の艶がなくならないようにし又は汚れないようにするための汚染防止又は汚染除去化粧剤としての使用。
- 組成物が化粧品として受容可能な媒体中に少なくとも一つのミズアオイ科植物の少なくとも一つの細胞抽出物を含むことを特徴とする、化粧組成物。
- 細胞をエイコルニア クラシペ(Eichhornia crassipes)から得ることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
- 抽出物が根又は葉の細胞抽出物であることを特徴とする、請求項7又は8に記載の組成物。
- 組成物が組成物の全質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%の細胞抽出物を含むことを特徴とする、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物がさらに少なくとも一つの他の汚染防止化合物を含むことを特徴とする、請求項7ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
- 汚染防止化合物を以下から選択することを特徴とする請求項11に記載の組成物:アントシアン及び/又はその誘導体、チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物、エルゴチオネイン及び/又はその誘導体、金属キレート化剤、例えばN,N’−ジベンジルエチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸誘導体、及び抗酸化剤。
- 抗酸化剤を好ましくはポリフェノールから選択することを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
- ポリフェノールを好ましくはエラグ酸から選択することを特徴とする、請求項13に記載の組成物。
- 化粧品として受容可能な媒体が水及び/又は少なくとも一つの有機溶媒から成ることを特徴とする、請求項7ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
- 有機溶媒を以下から成る群から選択することを特徴とする、請求項15に記載の組成物:親水性有機溶媒、親油性有機溶媒及び両親媒性溶媒、又はこれらの混合物。
- 有機溶媒を好ましくは以下から選択することを特徴とする、請求項15及び16のいずれかに記載の組成物: 単官能性又は多官能性アルコール、任意にオキシエチレン化したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールエステル、ソルビトール及びその誘導体、ジアルキルイソソルビド、グリコールエーテル及びポリプロピレングリコールエーテル、及び脂肪エステル。
- 有機溶媒が組成物の全質量に対して5%〜98%存在することを特徴とする、請求項15又は17に記載の組成物。
- 組成物がさらに少なくとも一つの脂肪相を含むことを特徴とする、請求項7ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
- 脂肪相が組成物の全質量に対して0〜50%存在することを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
- 組成物がさらに以下から成る群から選択する少なくとも一つの添加物も含むことを特徴とする、請求項7ないし20のいずれか1項に記載の組成物:標準的な水性又は親油性ゲル化剤及び/又は増粘剤、親水性又は親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、芳香剤、乳化剤、保湿剤、顔料、脱色剤、角質溶解剤、ビタミン、エモリエント、封鎖剤、界面活性剤、ポリマー、酸性化剤又は塩基性化剤、フィラー、フリーラジカル捕捉剤、セラミド、日焼け止め剤、特に紫外線遮蔽剤、昆虫忌避剤、スライム剤、着色剤、殺菌剤及び抗ふけ剤。
- 組成物が以下の形態にあることを特徴とする、請求項7ないし21のいずれか1項に記載の組成物:水性、水性−アルコール性又は油性溶液、水中油又は油中水又は多層エマルション、水性又は油性ジェル、リキッド、ペースト状又は固形無水製品又は球体を補助とする水性相中の油の分散物。
- 組成物が白色又は着色したクリーム、軟膏、ミルク、ローション、セラム、ペースト、ムース又は固形物の外観を有することを特徴とする、請求項7ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
- 組成物が3〜8、好ましくは5〜7のpHを有することを特徴とする、請求項7ないし23のいずれか1項に記載の組成物。
- 汚染防止又は汚染除去組成物の製造における又は製造のための請求項1ないし3のいずれか1項に記載の細胞抽出物の使用。
- 請求項7ないし24のいずれか1項に記載の化粧組成物の、重金属の有害な作用に対してケラチン物質、外皮及び皮膚を保護するための使用。
- 細胞呼吸の改良し及び/又は落屑の減少させ及び/又はケラチン物質、外皮及び皮膚の艶がなくならないようにし又は汚れないようにするための、請求項7ないし24のいずれか1項に記載した化粧組成物の使用。
- ケラチン物質、外皮又は皮膚に請求項1ないし3のいずれか1項に記載の少なくとも一つの細胞抽出物を化粧品として有効な量で適用することから成ることを特徴とする、汚染の作用に対して身体を保護する化粧処置方法。
- ケラチン物質、外皮又は皮膚に請求項7ないし24のいずれか1項に記載の組成物を適用することから成ることを特徴とする、汚染の作用に対して身体を保護する化粧処置方法。
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