JP2004515368A - カラーを締めるためのプライヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】
【解決手段】フック(29)を有するクランプカラーが、ラグ(30)に係合されるのに適している。プライヤの第1の顎部(20)が、保持部材(46)を装着されており、この保持部材は、フック又はラグを前記顎部に保持するように、フック又はラグと共同し得る保持位置と、フック又はラグを前記顎部から外す外し位置(6)との間で、前記顎部に対して移動されるように装着されている。好ましくは、各々の前記顎部は、このような保持部材を与えられており、これら2つの保持部材は、夫々、ホックの下方、及び、ラグの下方に係合されるのに適しており、この目的を果たすように、ラグは、凹部を有する。
【解決手段】フック(29)を有するクランプカラーが、ラグ(30)に係合されるのに適している。プライヤの第1の顎部(20)が、保持部材(46)を装着されており、この保持部材は、フック又はラグを前記顎部に保持するように、フック又はラグと共同し得る保持位置と、フック又はラグを前記顎部から外す外し位置(6)との間で、前記顎部に対して移動されるように装着されている。好ましくは、各々の前記顎部は、このような保持部材を与えられており、これら2つの保持部材は、夫々、ホックの下方、及び、ラグの下方に係合されるのに適しており、この目的を果たすように、ラグは、凹部を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、径方向の突出部即ちラグと、カラーを締めるようにラグと係合されるのに適したフックとを夫々有する2つの端部を有するクランプカラーを締めるように設計されており、また、ラグと共同するのに適した顎部と、フックと共同するのに適した顎部とであって、ラグにフックを係合させるように互いに向かって移動されるのに適した2つの顎部を具備するプライヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
プライヤを閉じることにより、フックが、ラグを通過して係合されるまで、フックをラグに近づけることによって、カラーの直径が、減少される。カラーを締めるため、最初に、カラーは、開いた状態でクランプされる対象の周りに配置され、そして、正確に位置決めされ、その後、上述した作動が、プライヤを用いて行われる。
【0003】
幾つかの場合、カラーは、非常に厳密に位置決めされなければならない。例えば、カラーが、漏れのない方法(leaktight manner)でパイプを端部ピースに締めるように働くとき、これは当てはまり、この方法は、例えば、端部ピースに存在している2つのビード間の、端部ピースの特定の領域に適用される締める力を必要とする。また、カラーが、パイプにおいて、特定の方法で角度を位置付けられることが必要であり得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カラーが、締められる対象に開いた状態で配置されるとき、例えば、カラーの軸を中心にして回転されることによって、対象に対してわずかに移動されることがあり得る。加えて、フック及びラグの夫々にプライヤの顎部を配置する場合、カラーは、不注意で、わずかに移動されることがあり得る。従って、締める前にカラーを元の位置に戻すこと、又は、一方の手でカラーを保持しつつ、他方の手で締めることが、必要である。
【0005】
加えて、プライヤの顎部は、通常、フックの後方及びラグの後方に単に配置されるだけである。よって、操作中に、フック又はラグが、これらに適用されている顎部から外れるような、不適切な操作上のエラーが、起こり得る。この場合、締める作動全体が、再び開始されなければならない。
【0006】
本発明の目的は、締めている間、カラーの位置決めを比較的良く制御することによって、また、カラーが、プライヤの顎部から外れることを防止することによって、締める作動を容易にすることを可能にしている上述したタイプの締め付けプライヤを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的は、第1の顎部が、保持部材を装着されており、この保持部材は、ラグで構成された部材と、フックで構成された部材との少なくとも1つを前記第1の顎部に保持するように、この部材と共同し得る保持位置と、この部材を前記第1の顎部から外す外し位置との間で、前記第1の顎部に対して移動されるように装着されているという事実によって達成される。
【0008】
これらを提供することによって、プライヤの前記顎部が、カラーに適用されているとき、フック又はラグは、共同している前記顎部に保持されている。これは、カラーが、プライヤから外れることを防止している。従って、カラーは、前記保持部材によって、プライヤに一時的に保持されているため、カラーが、不適切に位置付けられている場合、この位置は、プライヤを操作することによって調整され得る。加えて、これは、プライヤを閉じている間、前記保持部材を有する前記顎部が、フック又はラグに対してすべるのを防止している。
【0009】
好ましくは、前記第1の顎部は、第2の顎部に対面する当接面を有し、また、前記保持部材は、前記第2の顎部に向かう方向に、前記当接面を越えて配置されている。
【0010】
従って、顎部が、フックで構成されている部材と、ラグで構成されている部材との1つに配置されたとき、この部材は、前記当接面と、この当接面の前方に夫々配置されている前記保持部材とに当接され、これら保持部材は、この部材を所定の位置に保持している。
【0011】
好ましい一実施形態で、前記顎部は、軸に沿って互いに接離するように移動され得、また、前記保持部材は、この軸に対して横方向に移動されるように装着されている。
従って、前記保持部材は、簡単かつコンパクトに配置され得る。
【0012】
好ましくは、前記プライヤは、前記保持部材を、前記保持位置へと連続して付勢している弾性戻し手段を有する。
この場合、前記保持部材を有する前記顎部が、フックで構成されている部材と、ラグで構成されている部材との1つに配置されているときはいつでも、この部材は、前記保持位置に自動的に位置されている前記保持部材によって、前記顎部に自動的に保持されている。
【0013】
好ましくは、前記プライヤは、プライヤを閉じていくとき、前記保持部材を前記外し位置に付勢するように、前記保持部材と共同し得る付勢部材を有する。
この場合、単にプライヤを閉じることによって、前記保持部材は、保持していた部材(フック又はラグ)から外される。好ましくは、前記保持部材が、プライヤが、閉じられたときにのみ前記外し位置に達するように、前記付勢部材は、配置されている。これは、カラーが、適切に締められている限り、プライヤが、カラーから分離することを防止することによって、締め付けの信頼性を増大する。
【0014】
好ましくは、前記保持部材は、前記第1の顎部に枢支されているレバーにより形成されている。
例えば、爪状の形態の、枢支されている前記レバーは、特定の簡単な一実施形態を構成している。
【0015】
好ましくは、各々の顎部は、類似の前記保持部材を有する。
フックとラグとは、マッチしている形態を有するため、これら2つの突出部材は、前記2つの顎部の夫々に保持され得る。加えて、前記顎部が、互いにほぼ同一である場合、これら顎部のどちらであってもフック又はラグに適用され得、一方の顎部が、フックに特に適用され、他方が、ラグに特に適用されるということはない。
【0016】
好ましい一実施形態で、前記顎部は、前記軸に沿って互いに接離するように移動され得、この軸にほぼ平行な角度位置付け軸を中心として、第1及び第2の支持アームの夫々に対して回動され得るように、第1及び第2の支持アームの夫々に装着されている。
【0017】
締められる対象の周囲の隙間が、プライヤを、カラーの軸に垂直な径方向平面内でカラーに向かって移動させることが可能なほど充分でない場合がある。又は、ごく単純に、様々な実施上の理由により、使用者が、このような径方向平面に対してプライヤの角度を位置付けることを望む場合がある。これは、前記顎部を前記支持アームに対して回動可能にすることによって、可能にされる。
【0018】
例えば、プライヤをカラーに垂直に配置すること、及び、プライヤを、締め付けの実施に比較的適した位置に配置するように、角度を位置付けることが、可能である。また、プライヤをカラーに向かって移動させることを容易にするような適切な位置に、前記顎部が、角度を位置付けられることが、可能である。
【0019】
この場合、好ましくは、前記プライヤは、前記2つの顎部が、前記角度位置付け軸を中心として回動されているとき、共に移動されるように、これら顎部を互いに制約しているための手段を有する。
【0020】
このように、前記顎部を共に回動するように制約することは、一方の顎部が、角度位置付け軸を中心として回動されているとき、他方の顎部が、他方の角度位置付け軸を中心として同時に同じ角度だけ回動されることを意味する。
【0021】
前記2つの顎部を共に回動するように制約するための手段は、これら2つの顎部が、常に同じ角度の位置にあることを確保するため、プライヤの操作をずっと容易にする。
【0022】
好ましくは、前記顎部が、互いに離隔されているときには展開位置を、前記顎部が、互いに締められているときには折畳み形態をとり得る枢支された接続ピンによって、前記2つの顎部は、共に回動されるように制約されている。
【0023】
この枢支された接続ピンは、前記2つの顎部を共に回動させるように制約するための簡単な手段を構成し、また、いかなるようにも、プライヤが閉じるのを妨げない。
【0024】
【発明の実施の形態】
何ら限定することのない例として示されている一実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、本発明は、より良く理解され、その利点は、より明らかになるだろう。この説明は、添付図面を参照して与えられている。
【0025】
図1で示されているプライヤは、軸Aを中心として互いに対して回動されるように装着されている2つの駆動アーム10、12を有する。前記プライヤは、2つの支持アーム14、16も有し、これらの各々が、夫々の顎部18、20を有する。示されている例では、前記プライヤは、適用する力を倍増するシステムを有し、即ち、前記支持アーム16は、前記駆動アーム12とアラインメントされて延びている一方で、前記支持アーム14は、リンクシステム22を介して、前記駆動及び支持アーム12及び16と接続されており、このリンクシステムは、カムシステム24を介して、前記駆動アーム10に接続されている。
【0026】
本発明は、プライヤの顎部に関し、そして、本発明は、力倍増システムを有さないプライヤ、又は、示されているシステムと異なった力倍増システムを有するプライヤに適用されることが、理解されるべきである。
【0027】
図1で示されているように、前記プライヤは、開かれており、また、前記顎部は、離隔している。前記プライヤは、前記支持アーム14と16との間に配置されている戻しばね26によって、この開かれている位置に付勢されている。
【0028】
2つの端部が見られ得るクランプカラー28が、プライヤの複数の前記顎部間に配置される。第1の端部28Aが、フック29を有し、また、第2の端部28Bが、ラグ30を有する。図8で示されているように、カラーを締めるため、前記フック29を前記ラグ30に係合させることが、必要である。
図1で示されている例で、前記カラー28は、前記ラグ30を越えて前記端部28Bを延ばしている拡張部31即ち「後端部」を有する。
【0029】
図8のカラー28’は、EP 0,724,106で開示されているタイプである。第1の端28’Bで、前記ラグ30を有し、また、第2の端で、前記後端部31’を有する第1の辺状部材を、このカラーは有する。前記フック29は、前記第1の辺状部材に装着されている別の辺状部材の端部28’Aに形成されている。図2で、前記顎部に係合されているのは、このタイプのカラーである。
【0030】
前記顎部18、20の各々は、夫々の顎ピース38、40を有し、これら顎ピースは、前記支持アーム14、16に対応しているスタッド38A、40Aによって保持され、夫々、2つの頬部38B、38C又は40B、40Cを有する。
【0031】
前記顎部18は、前記顎部20と同一であるから、前記顎部20が、比較的詳細に示される。以下で、前記顎部の前面が、他の顎部に対面している面であり、一方、背面が、前面に対向しているとみなす。
【0032】
前記顎ピース40の前面は、セットバック部(setback)42を有し、このセットバック部は、頂部で、張り出しゾーン44によって規定される。前記ゾーン44の表面は、前記ラグ30の基端部30A、又は、前記フック29の基端部29A(図8参照)のための当接面を形成している。例として、図2は、前記ラグ30を前記顎部40と係合させるように、また、前記フック29を前記顎部38と係合させるように配置することによって、カラーが、プライヤの前記顎部とどのように共同するか示している。前記フック及びラグの背面部分が、前記顎部が有するセットバック部42及び41の夫々に係合され、そして、夫々の前記基端部が、夫々の前記当接面44及び43に当接しているのが、見られ得る。
【0033】
各々の前記顎部は、保持部材を有し、夫々、前記顎部18について45、前記顎部20について46である。これら両方は、図4で見られ得る。前記顎部20に保持されている前記保持部材46は、以下で詳細に示される。前記保持部材は、レバーにより構成されており、このレバーの自由端部は、図2で示されているように、前記ラグが、前記顎部20と係合されるとき、前記ラグ30の下に係合されるのに適している爪状部分46Aの形態である。前記レバーの基端部46B、即ち、前記自由端部46Aに対向している端部が、回動軸A46を中心にして回動するように、前記顎部20に枢支されている。より厳密には、前記レバーの基端部は、スタッド48等により、前記顎ピース40の頬部40Bに保持されている。
【0034】
前記保持部材46が、前記当接面44から前記顎部18に向かう方向に離隔していることが、図2で見られ得る。従って、前記フック又はラグの基端部のゾーンでのカラーの厚さを少なくとも収容するように、スペースが、前記当接面と保持部材との間に与えられている。幾つかの場合、示されている例のように、ラグの基端は、突出部であり、そして、前記保持部材と当接面との間を離隔するに際し、この突出部も、考慮される。
【0035】
図2の双頭の矢印Dが、軸を示しおり、前記顎部が、この軸に沿って、プライヤを開閉させるように互いに対して移動される。前記レバー46は、前記軸A46を中心にして回動し、この軸A46は、前記軸Dに平行に延びており、この結果、前記レバーは、前記軸Dを横切って移動される。
【0036】
図3は、作動状態である保持位置における前記レバー46を示している。前記シートバック部42の幅Lは、カラーの軸方向に測定された前記フック29又はラグ30の幅にほぼ対応している。前記フック又はラグが、前記顎部と共同しているとき、各々の頬部40B、40Cにおいて前記シートバック部42を規定する側面42B、42Cによって、前記フック又はラグが、前記顎部の横方向の軸(T)に沿って押し込まれている。
【0037】
この状況で、前記レバー46の自由端部46Aは、前記フック又はラグの下方に係合されていることが、理解され得る。前記保持位置で、前記自由端部46Aは、前記面42Bから面42Cに向かって突出している。前記レバー46は、前記顎ピース40の頬部40Bに与えられているキャビティ50に収容されている。示されている保持位置において、特に、図3及び4で、前記レバー46の背面46C、即ち、前記シートバック部42から遠い、レバーの面が、前記キャビティ50を前記頬部40Cに対向している側で規定している壁50Aから、距離dだけ離隔していることが、見られ得る。他の側で、前記レバーは、前記面50Aに対面しているキャビティ50の面に形成されている当接部50Bによって保持される。前記当接部50Bは、前記シートバック部42中に進む(即ち、前記頬部40Cに向かう)レバーの工程を規定する。
【0038】
前記レバー46は、弾性戻し手段によって、前記保持位置へと連続して付勢されており、この弾性戻し手段は、示されている例で、ばね52で構成されており、このばね52は、スタッド48の周囲に配置されており、そして、前記キャビティ50の壁50Aに当接している第1の端部52Aと、前記レバーの背面と共同する他の端部52Bとを有する。
【0039】
他の前記顎部18に与えられている前記レバー45は、前記レバー46と同様の方法で、前記顎ピース38の前記頬部38Bに装着されている。従って、このレバー45も、前記軸Dに平行な軸A45を中心にして回動するように装着されている。前記2つの顎部18、20は、同一であり、そして、前記レバー45を有する前記頬部38Bが、レバーを有さない前記頬部40Cに対面しているように、また、前記レバー46を有する前記頬部40Bが、レバーを有さない前記頬部38Cに対面しているように配置されている。示されている例で、各顎部は、1つの保持部材を装着されている。
【0040】
上述した形態によって、前記保持レバー45は、カラーの第1の長さ方向エッジに設けられている締め付け部材の1つ、即ち、カラーの前記フック29と共同し得、一方、他の前記保持レバー46は、カラーの他の長さ方向エッジに設けられている他の締め付け部材(この例では、前記ログ30)と共同する。従って、カラーが、前記軸Dに平行なカラーの直径方向の面について傾けられることにより、前記ラグ及びフックが、前記プライヤの顎部から外れることが、防止される。
【0041】
図5ないし7は、プライヤが、閉じられているときの状態を示している。前記2つの顎部は、共に移動され、前記頬部38B、38Cの前面によって規定されている前記顎ピース38の前方端部38’と、前記頬部40B、40Cの前面によって規定されている前記顎ピース40の前方端部40’が、接触される。
【0042】
この接触は、前記レバー45、46の自由端部45A、46Aが、これらを有する前記顎ピースから少し突出しているという事実によって妨げられない。即ち、前記頬部40Cの前面は、前記レバー45の自由端部45Aの突出部分を収容するように働く小さなシートバック部40’Cを有する。類似のシートバック部38’Cが、前記頬部38Cに与えられており、前記レバー46の自由端部46Aの突出部分を収容しているところが、図5で見られ得る。
【0043】
図5ないし7で示されている状況で、前記保持レバーは、夫々の外し位置をとっている。これは、図6でより明らかに見られ得、図6は、前記レバー46が、前記キャビティ50に引っ込められ、前記レバーの背面が、前記壁50Aに配置されているところを示している。
【0044】
前記レバー46は、付勢部材54によって、前記外し位置に移動され、この付勢部材は、プライヤが閉じられていくとき、前記レバーを、前記キャビティに引っ込めることによって、回動させる。同様に、付勢部材53が、プライヤが、閉じられていくとき、前記レバー45を前記外し位置に移動させる。
【0045】
前記付勢部材は、プライヤが、閉じられていくとき、夫々の保持部材と共同する。好ましくは、プライヤが実際に閉じられたときにのみ、2つの前記保持部材が、両方同時に外し位置を取り得るように、前記付勢部材は、配置されている。例えば、前記顎部20のレバー46と共同する前記付勢部材は、他の前記顎部18に、又は、この例で示されているような他の付属部品に属している所定の部品であり得る。同様に、前記付勢部材53は、前記顎部18又は所定の付属部品に属し得る。
【0046】
カラーを構成している部材によって、外し位置へと付勢されるような保持部材を提供することも可能である。即ち、フックと共同する保持部材は、ラグが、フックの下方に係合されたとき、ラグによって外し位置に付勢され得、一方、ラグと共同する他の保持部材は、ラグに達したフックによって、外し位置に付勢され得る。
【0047】
図2と5とを比較することにより、プライヤを閉じていくとき、前記顎部は、カラーの中心に向かって起立するように傾くことが認識され得る。即ち、前記顎ピース38、40は、夫々、軸B38、軸B40を中心として数度の角度だけ回動し、これら軸B38、B40は、以下で述べる軸Bに直交している。
【0048】
図2で、前記顎ピース38、40の背面38D、40Dは、前記当接アーム14、16の第1の当接面14A、16Aの夫々に当接している。
対して、図5で、前記背面38D、40Dは、前記第1の当接面14A、16Aから離隔しているが、夫々14B、16Bの第2の当接面に当接しており、これら第2の当接面は、第1の当接面に対して角度αだけ傾いている。カラーの締め付け中、前記フック29及びラグ30は、カラーの幾何学的な中心にほぼ対応している中心を有する円に沿って回転されることにより、互いに対して移動される。
【0049】
前記顎部が、前記支持アーム14、16に対して固定されている場合、中心が軸Aである円に沿って互いに対して移動され、この円は、当然、カラーの幾何学的中心に対して、カラーの他方の側に配置されるだろう。
【0050】
従って、カラーの締め付け中、前記フック及びラグと、両方の顎部とは、反対の曲率の夫々の円に沿って移動される傾向があるだろう。しかし、前記顎部が、前記軸B38、B40の夫々を中心として互いに対して傾き得ることから、互いに対して移動されているとき、カラーをしっかりと保持しつつ、前記ホックと共に、また、前記ラグと共に移動されることが、可能とされており、即ち、傾くことにより、前記顎部が、カラーによって形成される円に沿って移動されることが可能にされている。
【0051】
このような傾きを可能にするために、前記顎部を保持するための前記スタッド38A、40Aは、前記支持アームの夫々のボア14C、16C内で、隙間を有する状態で装着されている。前記スタッド38A、40Aは、夫々のねじクリップ58、60によってボア内で保持されており、これらねじクリップ58、60は、夫々のロックワッシャ−62、64を保持しており、これらロックワッシャ−62、64は、夫々の当接ワッシャ−66、68に当接しており、これら当接ワッシャ−66、68は、前記当接アームの背面で、前記ボア14C、16Cによって規定されている肩部に当接している。
【0052】
前記ねじクリップ及びワッシャ−をねじワッシャ−に代えることが可能であり、ここで、前記スタッドは、このねじワッシャ−を通っており、また、このねじワッシャ−は、金属クリップによって、前記支持アームの背面に押圧されており、そして、前記ボア14C、16Cは、この背面で開口しており、さらに、前記ワッシャ−は、前記ステッドが、傾き得るように変形する。
【0053】
図2で見られ得るように、前記顎部は、第1の当接面14A及び16Aに当接される当接位置に、夫々のばね70、72によって連続して付勢されており、これらばねの端部は、前記当接アームの夫々のボア74、76内で支持されており、また、これらばねは、前記ステッド28A、48Aの周囲で少なくとも一回巻かれており、前記顎ピースの背面に当接している。
【0054】
前記顎部は、前記軸Dに沿って互いに接離するように移動され、この軸Dによって規定されている角度位置付け軸Bを中心として回動されることによって、角度を位置付けされ得る。即ち、幾何学的中心軸Cが、結合ピンのヒンジ軸Aに平行であり、前記プライヤのアームの角度位置付け軸Bに直交するカラー28を締めるように、前記プライヤの支持アームとアラインメントされている状態に配置されている前記顎部を、図9は、連続線で示している。例えば図9において一点鎖線で示されているような異なった角度に位置付けられ、幾何学的中心軸C’が、前記軸Aと直交しているようなカラーを締めるように、前記顎部は、前記軸Bを中心として回動可能である。
【0055】
本発明で、前記プライヤは、前記2つの顎部18、20を互いに接続しているための手段を有し、前記角度位置付け軸Bを中心として共に回動されるように、これら顎部を制約している。示されている好ましい実施形態で、これら手段は、前記顎部を互いに接続している、ヒンジ接続ピンで形成されており、ピンのヒンジは、もちろん、前記軸Bと平行でない。前記ヒンジ接続ピン80は、前記プライヤが、開かれている状態(図2)にあるときに展開位置を、また、前記プライヤが、閉じられている状態(図5)にあるときに折畳み形態をとり得る。図2及び5で、前記顎ピースは、断面で示されているが、前記接続ピンは、外観で示されている。
【0056】
前記プライヤを閉じること及びカラーを締めることが、妨げられるのを回避するために、前記ヒンジ結合ピン80は、カラーと共同する当接面と、前記プライヤの角度位置付け軸に直交している、前記接続ピンのヒンジ軸Aとの間に位置している前記顎部の所定の領域に配置されている。前記顎部を互いに接続し、前記軸Bを中心として共に回動させるように制約しているような摺動ロッドシステムを与えることも可能である。
【0057】
示されている例で、前記結合ピンは、夫々のリンク84、86を介して各々の前記顎部を接続している硬質のピン部分82を有する。そして、前記リンク84は、前記軸Bに直交している軸A84中心として前記顎ピース40に対して回動され得るように、前記顎ピース40の2つの頬部40Bと40Cとの間に保持されている。前記ピン部分82の第1の端部82Aは、前記軸A84に平行な軸B84を中心として、前記リンク84Aに対して回動され得るように、前記リンク84に保持されている。同様に、前記リンク86は、軸A86中心として回動され得るように、前記頬部38Bと38Cとの間に配置されている一方で、前記ピン部分の端部82Bは、軸B86を中心として回動され得るように、前記リンク86に保持されている。
【0058】
前記顎部が、図9において連続線で示されている位置にあるとき、前記軸A84、B84、A86、B86は、前記プライヤの角度位置付け軸に直交する、前記結合ピンのヒンジ軸Aと平行である。前記ヒンジ接続ピン80の展開形態は、前記顎ピース40の頬部40B、40Cと、前記顎ピース38の頬部38B、38Cとの夫々に形成されている当接面に当接する前記ピン部分82の底面82’(前記当接面44、43から遠い面)によって規定される(図3)。
【0059】
この位置で、前記軸B84、B86が、これら軸を有する前記顎ピースの背面から可能な限り離されるように、前記リンク84、86は、配置されている。前記プライヤが、閉じられたとき、図5に示されている位置に達するまで、前記軸B84、B86を、前記背面の夫々に近づけるように回動する前記リンク84、86により、前記ヒンジ接続ピンは、前記折畳み形態に移行する。
【0060】
前記ピン部分82は、スロット85、87を有し、これらスロットを通って、リンクが折畳まれることが可能にされている。上で示されたように、付勢部材53、54によって、前記レバー45、56は、前記プライヤが、閉じられたとき、外し位置に移動される。
【0061】
好ましい例で、前記付勢部材は、前記ヒンジ接続ピンに、より正確には前記ピン部分82に形成されている。前記プライヤが、閉じられたとき、前記ピン部分82の長さ方向のエッジ(軸Bに平行)は、前記レバー45、46に夫々属する駆動面(夫々、45D、46D)に移動される。駆動部材が、出っ張り部で形成され、また、前記ピン部分82の長さ方向のエッジに形成されており、これらの端部53A、53Bは、前記レバー45、46の駆動面に接触する第1の面であり、斜面形状である。
【0062】
図3と6とを比較することにより、前記ピン部分82が、折畳み形態に移動されているとき、前記出っ張り部54は、前記レバー46が、図5で示されている前記外し位置に移動されるまで、前記レバー46の駆動面46Dに対して摺動され、また、前記2つの出っ張り部53、54は、夫々、前記レバー45、46と共同し、これら2つの保持レバーは、外し位置に移動されることが理解され得る。そして、ホックが、ラグに係合されたカラーは、前記顎部から引き抜かれ得る。
【0063】
好ましくは、プライヤを閉じる前に前記顎部間にカラーを挿入することを容易にするために、前記保持レバー46は、カラーの、ホックで構成されている部材と、ラグで構成されている部材との1つが、前記当接面44に押圧されるとき、この部材と共同する斜面を有し、このため、この部材が、前記当接面に配置されるまで、前記保持レバー46が、引っ込められている。この状態で、前記レバーは、保持位置を再び取り得る。このために、前記レバー45、46の端部45A、46Aは、丸められている。
【0064】
示されている例で、前記プライヤの2つの顎部は、同一である。従って、前記フック29とラグ30とは、両方、前記プライヤの顎部の保持レバーによって保持される。
【0065】
凹部29’が、前記フック29の下方に与えられており、前記レバー45の作動状態の前記自由端部45Aを前記フックの下方に挿入することを可能にしている。そして、前記フックの後方部を形成している折畳み部分は、前記当接面43に当接され、また、前面が、前記保持レバー45によって保持されているため、前方に引き抜かれ得ない。
【0066】
本発明のプライヤによって締められるカラーは、前記ラグの下方の凹部30’も有する。前記ラグ30が、僅かに「開いている」ことが図8で見られ得る。前記ラグを規定する2つの折畳み部分30B、30Aが、これらの間に前記凹部30’を与えるように離隔している。前記2つの折畳み部分の内面は、前記レバー45又は46の作動する自由端部の厚さに少なくとも等しい距離dだけ互いに離隔している。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、回動軸に沿って見た本発明のプライヤの側面図であり、この回転軸を中心にして前記プライヤのアームが、回動し、顎部と、この顎部を有する、前記アームの端部とが、前記アームの回動軸に垂直な断面で示されている。そして、クランプカラーが、前記顎部に係合されている状態で部分的に示されており、また、前記顎部は、前記プライヤの開かれている位置において、示されている。
【図2】
図2は、図1と同じ断面の前記顎部の拡大図である。
【図3】
図3は、図2の矢印IIIに沿って見た図である。
【図4】
図4は、図3のIV−IV線の断面図である。
【図5】
図5は、前記プライヤの顎部の閉じられた位置に関する、図2に対応する図である。
【図6】
図6は、前記プライヤの顎部の閉じられた位置に関する、図3に対応する図である。
【図7】
図7は、前記プライヤの顎部の閉じられた位置に関する、図4に対応する図である。
【図8】
図8は、本発明のプライヤによって締められるクランプカラーの図である。
【図9】
図9は、図1の矢印IXに沿って見た部分的な図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、径方向の突出部即ちラグと、カラーを締めるようにラグと係合されるのに適したフックとを夫々有する2つの端部を有するクランプカラーを締めるように設計されており、また、ラグと共同するのに適した顎部と、フックと共同するのに適した顎部とであって、ラグにフックを係合させるように互いに向かって移動されるのに適した2つの顎部を具備するプライヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
プライヤを閉じることにより、フックが、ラグを通過して係合されるまで、フックをラグに近づけることによって、カラーの直径が、減少される。カラーを締めるため、最初に、カラーは、開いた状態でクランプされる対象の周りに配置され、そして、正確に位置決めされ、その後、上述した作動が、プライヤを用いて行われる。
【0003】
幾つかの場合、カラーは、非常に厳密に位置決めされなければならない。例えば、カラーが、漏れのない方法(leaktight manner)でパイプを端部ピースに締めるように働くとき、これは当てはまり、この方法は、例えば、端部ピースに存在している2つのビード間の、端部ピースの特定の領域に適用される締める力を必要とする。また、カラーが、パイプにおいて、特定の方法で角度を位置付けられることが必要であり得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カラーが、締められる対象に開いた状態で配置されるとき、例えば、カラーの軸を中心にして回転されることによって、対象に対してわずかに移動されることがあり得る。加えて、フック及びラグの夫々にプライヤの顎部を配置する場合、カラーは、不注意で、わずかに移動されることがあり得る。従って、締める前にカラーを元の位置に戻すこと、又は、一方の手でカラーを保持しつつ、他方の手で締めることが、必要である。
【0005】
加えて、プライヤの顎部は、通常、フックの後方及びラグの後方に単に配置されるだけである。よって、操作中に、フック又はラグが、これらに適用されている顎部から外れるような、不適切な操作上のエラーが、起こり得る。この場合、締める作動全体が、再び開始されなければならない。
【0006】
本発明の目的は、締めている間、カラーの位置決めを比較的良く制御することによって、また、カラーが、プライヤの顎部から外れることを防止することによって、締める作動を容易にすることを可能にしている上述したタイプの締め付けプライヤを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的は、第1の顎部が、保持部材を装着されており、この保持部材は、ラグで構成された部材と、フックで構成された部材との少なくとも1つを前記第1の顎部に保持するように、この部材と共同し得る保持位置と、この部材を前記第1の顎部から外す外し位置との間で、前記第1の顎部に対して移動されるように装着されているという事実によって達成される。
【0008】
これらを提供することによって、プライヤの前記顎部が、カラーに適用されているとき、フック又はラグは、共同している前記顎部に保持されている。これは、カラーが、プライヤから外れることを防止している。従って、カラーは、前記保持部材によって、プライヤに一時的に保持されているため、カラーが、不適切に位置付けられている場合、この位置は、プライヤを操作することによって調整され得る。加えて、これは、プライヤを閉じている間、前記保持部材を有する前記顎部が、フック又はラグに対してすべるのを防止している。
【0009】
好ましくは、前記第1の顎部は、第2の顎部に対面する当接面を有し、また、前記保持部材は、前記第2の顎部に向かう方向に、前記当接面を越えて配置されている。
【0010】
従って、顎部が、フックで構成されている部材と、ラグで構成されている部材との1つに配置されたとき、この部材は、前記当接面と、この当接面の前方に夫々配置されている前記保持部材とに当接され、これら保持部材は、この部材を所定の位置に保持している。
【0011】
好ましい一実施形態で、前記顎部は、軸に沿って互いに接離するように移動され得、また、前記保持部材は、この軸に対して横方向に移動されるように装着されている。
従って、前記保持部材は、簡単かつコンパクトに配置され得る。
【0012】
好ましくは、前記プライヤは、前記保持部材を、前記保持位置へと連続して付勢している弾性戻し手段を有する。
この場合、前記保持部材を有する前記顎部が、フックで構成されている部材と、ラグで構成されている部材との1つに配置されているときはいつでも、この部材は、前記保持位置に自動的に位置されている前記保持部材によって、前記顎部に自動的に保持されている。
【0013】
好ましくは、前記プライヤは、プライヤを閉じていくとき、前記保持部材を前記外し位置に付勢するように、前記保持部材と共同し得る付勢部材を有する。
この場合、単にプライヤを閉じることによって、前記保持部材は、保持していた部材(フック又はラグ)から外される。好ましくは、前記保持部材が、プライヤが、閉じられたときにのみ前記外し位置に達するように、前記付勢部材は、配置されている。これは、カラーが、適切に締められている限り、プライヤが、カラーから分離することを防止することによって、締め付けの信頼性を増大する。
【0014】
好ましくは、前記保持部材は、前記第1の顎部に枢支されているレバーにより形成されている。
例えば、爪状の形態の、枢支されている前記レバーは、特定の簡単な一実施形態を構成している。
【0015】
好ましくは、各々の顎部は、類似の前記保持部材を有する。
フックとラグとは、マッチしている形態を有するため、これら2つの突出部材は、前記2つの顎部の夫々に保持され得る。加えて、前記顎部が、互いにほぼ同一である場合、これら顎部のどちらであってもフック又はラグに適用され得、一方の顎部が、フックに特に適用され、他方が、ラグに特に適用されるということはない。
【0016】
好ましい一実施形態で、前記顎部は、前記軸に沿って互いに接離するように移動され得、この軸にほぼ平行な角度位置付け軸を中心として、第1及び第2の支持アームの夫々に対して回動され得るように、第1及び第2の支持アームの夫々に装着されている。
【0017】
締められる対象の周囲の隙間が、プライヤを、カラーの軸に垂直な径方向平面内でカラーに向かって移動させることが可能なほど充分でない場合がある。又は、ごく単純に、様々な実施上の理由により、使用者が、このような径方向平面に対してプライヤの角度を位置付けることを望む場合がある。これは、前記顎部を前記支持アームに対して回動可能にすることによって、可能にされる。
【0018】
例えば、プライヤをカラーに垂直に配置すること、及び、プライヤを、締め付けの実施に比較的適した位置に配置するように、角度を位置付けることが、可能である。また、プライヤをカラーに向かって移動させることを容易にするような適切な位置に、前記顎部が、角度を位置付けられることが、可能である。
【0019】
この場合、好ましくは、前記プライヤは、前記2つの顎部が、前記角度位置付け軸を中心として回動されているとき、共に移動されるように、これら顎部を互いに制約しているための手段を有する。
【0020】
このように、前記顎部を共に回動するように制約することは、一方の顎部が、角度位置付け軸を中心として回動されているとき、他方の顎部が、他方の角度位置付け軸を中心として同時に同じ角度だけ回動されることを意味する。
【0021】
前記2つの顎部を共に回動するように制約するための手段は、これら2つの顎部が、常に同じ角度の位置にあることを確保するため、プライヤの操作をずっと容易にする。
【0022】
好ましくは、前記顎部が、互いに離隔されているときには展開位置を、前記顎部が、互いに締められているときには折畳み形態をとり得る枢支された接続ピンによって、前記2つの顎部は、共に回動されるように制約されている。
【0023】
この枢支された接続ピンは、前記2つの顎部を共に回動させるように制約するための簡単な手段を構成し、また、いかなるようにも、プライヤが閉じるのを妨げない。
【0024】
【発明の実施の形態】
何ら限定することのない例として示されている一実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、本発明は、より良く理解され、その利点は、より明らかになるだろう。この説明は、添付図面を参照して与えられている。
【0025】
図1で示されているプライヤは、軸Aを中心として互いに対して回動されるように装着されている2つの駆動アーム10、12を有する。前記プライヤは、2つの支持アーム14、16も有し、これらの各々が、夫々の顎部18、20を有する。示されている例では、前記プライヤは、適用する力を倍増するシステムを有し、即ち、前記支持アーム16は、前記駆動アーム12とアラインメントされて延びている一方で、前記支持アーム14は、リンクシステム22を介して、前記駆動及び支持アーム12及び16と接続されており、このリンクシステムは、カムシステム24を介して、前記駆動アーム10に接続されている。
【0026】
本発明は、プライヤの顎部に関し、そして、本発明は、力倍増システムを有さないプライヤ、又は、示されているシステムと異なった力倍増システムを有するプライヤに適用されることが、理解されるべきである。
【0027】
図1で示されているように、前記プライヤは、開かれており、また、前記顎部は、離隔している。前記プライヤは、前記支持アーム14と16との間に配置されている戻しばね26によって、この開かれている位置に付勢されている。
【0028】
2つの端部が見られ得るクランプカラー28が、プライヤの複数の前記顎部間に配置される。第1の端部28Aが、フック29を有し、また、第2の端部28Bが、ラグ30を有する。図8で示されているように、カラーを締めるため、前記フック29を前記ラグ30に係合させることが、必要である。
図1で示されている例で、前記カラー28は、前記ラグ30を越えて前記端部28Bを延ばしている拡張部31即ち「後端部」を有する。
【0029】
図8のカラー28’は、EP 0,724,106で開示されているタイプである。第1の端28’Bで、前記ラグ30を有し、また、第2の端で、前記後端部31’を有する第1の辺状部材を、このカラーは有する。前記フック29は、前記第1の辺状部材に装着されている別の辺状部材の端部28’Aに形成されている。図2で、前記顎部に係合されているのは、このタイプのカラーである。
【0030】
前記顎部18、20の各々は、夫々の顎ピース38、40を有し、これら顎ピースは、前記支持アーム14、16に対応しているスタッド38A、40Aによって保持され、夫々、2つの頬部38B、38C又は40B、40Cを有する。
【0031】
前記顎部18は、前記顎部20と同一であるから、前記顎部20が、比較的詳細に示される。以下で、前記顎部の前面が、他の顎部に対面している面であり、一方、背面が、前面に対向しているとみなす。
【0032】
前記顎ピース40の前面は、セットバック部(setback)42を有し、このセットバック部は、頂部で、張り出しゾーン44によって規定される。前記ゾーン44の表面は、前記ラグ30の基端部30A、又は、前記フック29の基端部29A(図8参照)のための当接面を形成している。例として、図2は、前記ラグ30を前記顎部40と係合させるように、また、前記フック29を前記顎部38と係合させるように配置することによって、カラーが、プライヤの前記顎部とどのように共同するか示している。前記フック及びラグの背面部分が、前記顎部が有するセットバック部42及び41の夫々に係合され、そして、夫々の前記基端部が、夫々の前記当接面44及び43に当接しているのが、見られ得る。
【0033】
各々の前記顎部は、保持部材を有し、夫々、前記顎部18について45、前記顎部20について46である。これら両方は、図4で見られ得る。前記顎部20に保持されている前記保持部材46は、以下で詳細に示される。前記保持部材は、レバーにより構成されており、このレバーの自由端部は、図2で示されているように、前記ラグが、前記顎部20と係合されるとき、前記ラグ30の下に係合されるのに適している爪状部分46Aの形態である。前記レバーの基端部46B、即ち、前記自由端部46Aに対向している端部が、回動軸A46を中心にして回動するように、前記顎部20に枢支されている。より厳密には、前記レバーの基端部は、スタッド48等により、前記顎ピース40の頬部40Bに保持されている。
【0034】
前記保持部材46が、前記当接面44から前記顎部18に向かう方向に離隔していることが、図2で見られ得る。従って、前記フック又はラグの基端部のゾーンでのカラーの厚さを少なくとも収容するように、スペースが、前記当接面と保持部材との間に与えられている。幾つかの場合、示されている例のように、ラグの基端は、突出部であり、そして、前記保持部材と当接面との間を離隔するに際し、この突出部も、考慮される。
【0035】
図2の双頭の矢印Dが、軸を示しおり、前記顎部が、この軸に沿って、プライヤを開閉させるように互いに対して移動される。前記レバー46は、前記軸A46を中心にして回動し、この軸A46は、前記軸Dに平行に延びており、この結果、前記レバーは、前記軸Dを横切って移動される。
【0036】
図3は、作動状態である保持位置における前記レバー46を示している。前記シートバック部42の幅Lは、カラーの軸方向に測定された前記フック29又はラグ30の幅にほぼ対応している。前記フック又はラグが、前記顎部と共同しているとき、各々の頬部40B、40Cにおいて前記シートバック部42を規定する側面42B、42Cによって、前記フック又はラグが、前記顎部の横方向の軸(T)に沿って押し込まれている。
【0037】
この状況で、前記レバー46の自由端部46Aは、前記フック又はラグの下方に係合されていることが、理解され得る。前記保持位置で、前記自由端部46Aは、前記面42Bから面42Cに向かって突出している。前記レバー46は、前記顎ピース40の頬部40Bに与えられているキャビティ50に収容されている。示されている保持位置において、特に、図3及び4で、前記レバー46の背面46C、即ち、前記シートバック部42から遠い、レバーの面が、前記キャビティ50を前記頬部40Cに対向している側で規定している壁50Aから、距離dだけ離隔していることが、見られ得る。他の側で、前記レバーは、前記面50Aに対面しているキャビティ50の面に形成されている当接部50Bによって保持される。前記当接部50Bは、前記シートバック部42中に進む(即ち、前記頬部40Cに向かう)レバーの工程を規定する。
【0038】
前記レバー46は、弾性戻し手段によって、前記保持位置へと連続して付勢されており、この弾性戻し手段は、示されている例で、ばね52で構成されており、このばね52は、スタッド48の周囲に配置されており、そして、前記キャビティ50の壁50Aに当接している第1の端部52Aと、前記レバーの背面と共同する他の端部52Bとを有する。
【0039】
他の前記顎部18に与えられている前記レバー45は、前記レバー46と同様の方法で、前記顎ピース38の前記頬部38Bに装着されている。従って、このレバー45も、前記軸Dに平行な軸A45を中心にして回動するように装着されている。前記2つの顎部18、20は、同一であり、そして、前記レバー45を有する前記頬部38Bが、レバーを有さない前記頬部40Cに対面しているように、また、前記レバー46を有する前記頬部40Bが、レバーを有さない前記頬部38Cに対面しているように配置されている。示されている例で、各顎部は、1つの保持部材を装着されている。
【0040】
上述した形態によって、前記保持レバー45は、カラーの第1の長さ方向エッジに設けられている締め付け部材の1つ、即ち、カラーの前記フック29と共同し得、一方、他の前記保持レバー46は、カラーの他の長さ方向エッジに設けられている他の締め付け部材(この例では、前記ログ30)と共同する。従って、カラーが、前記軸Dに平行なカラーの直径方向の面について傾けられることにより、前記ラグ及びフックが、前記プライヤの顎部から外れることが、防止される。
【0041】
図5ないし7は、プライヤが、閉じられているときの状態を示している。前記2つの顎部は、共に移動され、前記頬部38B、38Cの前面によって規定されている前記顎ピース38の前方端部38’と、前記頬部40B、40Cの前面によって規定されている前記顎ピース40の前方端部40’が、接触される。
【0042】
この接触は、前記レバー45、46の自由端部45A、46Aが、これらを有する前記顎ピースから少し突出しているという事実によって妨げられない。即ち、前記頬部40Cの前面は、前記レバー45の自由端部45Aの突出部分を収容するように働く小さなシートバック部40’Cを有する。類似のシートバック部38’Cが、前記頬部38Cに与えられており、前記レバー46の自由端部46Aの突出部分を収容しているところが、図5で見られ得る。
【0043】
図5ないし7で示されている状況で、前記保持レバーは、夫々の外し位置をとっている。これは、図6でより明らかに見られ得、図6は、前記レバー46が、前記キャビティ50に引っ込められ、前記レバーの背面が、前記壁50Aに配置されているところを示している。
【0044】
前記レバー46は、付勢部材54によって、前記外し位置に移動され、この付勢部材は、プライヤが閉じられていくとき、前記レバーを、前記キャビティに引っ込めることによって、回動させる。同様に、付勢部材53が、プライヤが、閉じられていくとき、前記レバー45を前記外し位置に移動させる。
【0045】
前記付勢部材は、プライヤが、閉じられていくとき、夫々の保持部材と共同する。好ましくは、プライヤが実際に閉じられたときにのみ、2つの前記保持部材が、両方同時に外し位置を取り得るように、前記付勢部材は、配置されている。例えば、前記顎部20のレバー46と共同する前記付勢部材は、他の前記顎部18に、又は、この例で示されているような他の付属部品に属している所定の部品であり得る。同様に、前記付勢部材53は、前記顎部18又は所定の付属部品に属し得る。
【0046】
カラーを構成している部材によって、外し位置へと付勢されるような保持部材を提供することも可能である。即ち、フックと共同する保持部材は、ラグが、フックの下方に係合されたとき、ラグによって外し位置に付勢され得、一方、ラグと共同する他の保持部材は、ラグに達したフックによって、外し位置に付勢され得る。
【0047】
図2と5とを比較することにより、プライヤを閉じていくとき、前記顎部は、カラーの中心に向かって起立するように傾くことが認識され得る。即ち、前記顎ピース38、40は、夫々、軸B38、軸B40を中心として数度の角度だけ回動し、これら軸B38、B40は、以下で述べる軸Bに直交している。
【0048】
図2で、前記顎ピース38、40の背面38D、40Dは、前記当接アーム14、16の第1の当接面14A、16Aの夫々に当接している。
対して、図5で、前記背面38D、40Dは、前記第1の当接面14A、16Aから離隔しているが、夫々14B、16Bの第2の当接面に当接しており、これら第2の当接面は、第1の当接面に対して角度αだけ傾いている。カラーの締め付け中、前記フック29及びラグ30は、カラーの幾何学的な中心にほぼ対応している中心を有する円に沿って回転されることにより、互いに対して移動される。
【0049】
前記顎部が、前記支持アーム14、16に対して固定されている場合、中心が軸Aである円に沿って互いに対して移動され、この円は、当然、カラーの幾何学的中心に対して、カラーの他方の側に配置されるだろう。
【0050】
従って、カラーの締め付け中、前記フック及びラグと、両方の顎部とは、反対の曲率の夫々の円に沿って移動される傾向があるだろう。しかし、前記顎部が、前記軸B38、B40の夫々を中心として互いに対して傾き得ることから、互いに対して移動されているとき、カラーをしっかりと保持しつつ、前記ホックと共に、また、前記ラグと共に移動されることが、可能とされており、即ち、傾くことにより、前記顎部が、カラーによって形成される円に沿って移動されることが可能にされている。
【0051】
このような傾きを可能にするために、前記顎部を保持するための前記スタッド38A、40Aは、前記支持アームの夫々のボア14C、16C内で、隙間を有する状態で装着されている。前記スタッド38A、40Aは、夫々のねじクリップ58、60によってボア内で保持されており、これらねじクリップ58、60は、夫々のロックワッシャ−62、64を保持しており、これらロックワッシャ−62、64は、夫々の当接ワッシャ−66、68に当接しており、これら当接ワッシャ−66、68は、前記当接アームの背面で、前記ボア14C、16Cによって規定されている肩部に当接している。
【0052】
前記ねじクリップ及びワッシャ−をねじワッシャ−に代えることが可能であり、ここで、前記スタッドは、このねじワッシャ−を通っており、また、このねじワッシャ−は、金属クリップによって、前記支持アームの背面に押圧されており、そして、前記ボア14C、16Cは、この背面で開口しており、さらに、前記ワッシャ−は、前記ステッドが、傾き得るように変形する。
【0053】
図2で見られ得るように、前記顎部は、第1の当接面14A及び16Aに当接される当接位置に、夫々のばね70、72によって連続して付勢されており、これらばねの端部は、前記当接アームの夫々のボア74、76内で支持されており、また、これらばねは、前記ステッド28A、48Aの周囲で少なくとも一回巻かれており、前記顎ピースの背面に当接している。
【0054】
前記顎部は、前記軸Dに沿って互いに接離するように移動され、この軸Dによって規定されている角度位置付け軸Bを中心として回動されることによって、角度を位置付けされ得る。即ち、幾何学的中心軸Cが、結合ピンのヒンジ軸Aに平行であり、前記プライヤのアームの角度位置付け軸Bに直交するカラー28を締めるように、前記プライヤの支持アームとアラインメントされている状態に配置されている前記顎部を、図9は、連続線で示している。例えば図9において一点鎖線で示されているような異なった角度に位置付けられ、幾何学的中心軸C’が、前記軸Aと直交しているようなカラーを締めるように、前記顎部は、前記軸Bを中心として回動可能である。
【0055】
本発明で、前記プライヤは、前記2つの顎部18、20を互いに接続しているための手段を有し、前記角度位置付け軸Bを中心として共に回動されるように、これら顎部を制約している。示されている好ましい実施形態で、これら手段は、前記顎部を互いに接続している、ヒンジ接続ピンで形成されており、ピンのヒンジは、もちろん、前記軸Bと平行でない。前記ヒンジ接続ピン80は、前記プライヤが、開かれている状態(図2)にあるときに展開位置を、また、前記プライヤが、閉じられている状態(図5)にあるときに折畳み形態をとり得る。図2及び5で、前記顎ピースは、断面で示されているが、前記接続ピンは、外観で示されている。
【0056】
前記プライヤを閉じること及びカラーを締めることが、妨げられるのを回避するために、前記ヒンジ結合ピン80は、カラーと共同する当接面と、前記プライヤの角度位置付け軸に直交している、前記接続ピンのヒンジ軸Aとの間に位置している前記顎部の所定の領域に配置されている。前記顎部を互いに接続し、前記軸Bを中心として共に回動させるように制約しているような摺動ロッドシステムを与えることも可能である。
【0057】
示されている例で、前記結合ピンは、夫々のリンク84、86を介して各々の前記顎部を接続している硬質のピン部分82を有する。そして、前記リンク84は、前記軸Bに直交している軸A84中心として前記顎ピース40に対して回動され得るように、前記顎ピース40の2つの頬部40Bと40Cとの間に保持されている。前記ピン部分82の第1の端部82Aは、前記軸A84に平行な軸B84を中心として、前記リンク84Aに対して回動され得るように、前記リンク84に保持されている。同様に、前記リンク86は、軸A86中心として回動され得るように、前記頬部38Bと38Cとの間に配置されている一方で、前記ピン部分の端部82Bは、軸B86を中心として回動され得るように、前記リンク86に保持されている。
【0058】
前記顎部が、図9において連続線で示されている位置にあるとき、前記軸A84、B84、A86、B86は、前記プライヤの角度位置付け軸に直交する、前記結合ピンのヒンジ軸Aと平行である。前記ヒンジ接続ピン80の展開形態は、前記顎ピース40の頬部40B、40Cと、前記顎ピース38の頬部38B、38Cとの夫々に形成されている当接面に当接する前記ピン部分82の底面82’(前記当接面44、43から遠い面)によって規定される(図3)。
【0059】
この位置で、前記軸B84、B86が、これら軸を有する前記顎ピースの背面から可能な限り離されるように、前記リンク84、86は、配置されている。前記プライヤが、閉じられたとき、図5に示されている位置に達するまで、前記軸B84、B86を、前記背面の夫々に近づけるように回動する前記リンク84、86により、前記ヒンジ接続ピンは、前記折畳み形態に移行する。
【0060】
前記ピン部分82は、スロット85、87を有し、これらスロットを通って、リンクが折畳まれることが可能にされている。上で示されたように、付勢部材53、54によって、前記レバー45、56は、前記プライヤが、閉じられたとき、外し位置に移動される。
【0061】
好ましい例で、前記付勢部材は、前記ヒンジ接続ピンに、より正確には前記ピン部分82に形成されている。前記プライヤが、閉じられたとき、前記ピン部分82の長さ方向のエッジ(軸Bに平行)は、前記レバー45、46に夫々属する駆動面(夫々、45D、46D)に移動される。駆動部材が、出っ張り部で形成され、また、前記ピン部分82の長さ方向のエッジに形成されており、これらの端部53A、53Bは、前記レバー45、46の駆動面に接触する第1の面であり、斜面形状である。
【0062】
図3と6とを比較することにより、前記ピン部分82が、折畳み形態に移動されているとき、前記出っ張り部54は、前記レバー46が、図5で示されている前記外し位置に移動されるまで、前記レバー46の駆動面46Dに対して摺動され、また、前記2つの出っ張り部53、54は、夫々、前記レバー45、46と共同し、これら2つの保持レバーは、外し位置に移動されることが理解され得る。そして、ホックが、ラグに係合されたカラーは、前記顎部から引き抜かれ得る。
【0063】
好ましくは、プライヤを閉じる前に前記顎部間にカラーを挿入することを容易にするために、前記保持レバー46は、カラーの、ホックで構成されている部材と、ラグで構成されている部材との1つが、前記当接面44に押圧されるとき、この部材と共同する斜面を有し、このため、この部材が、前記当接面に配置されるまで、前記保持レバー46が、引っ込められている。この状態で、前記レバーは、保持位置を再び取り得る。このために、前記レバー45、46の端部45A、46Aは、丸められている。
【0064】
示されている例で、前記プライヤの2つの顎部は、同一である。従って、前記フック29とラグ30とは、両方、前記プライヤの顎部の保持レバーによって保持される。
【0065】
凹部29’が、前記フック29の下方に与えられており、前記レバー45の作動状態の前記自由端部45Aを前記フックの下方に挿入することを可能にしている。そして、前記フックの後方部を形成している折畳み部分は、前記当接面43に当接され、また、前面が、前記保持レバー45によって保持されているため、前方に引き抜かれ得ない。
【0066】
本発明のプライヤによって締められるカラーは、前記ラグの下方の凹部30’も有する。前記ラグ30が、僅かに「開いている」ことが図8で見られ得る。前記ラグを規定する2つの折畳み部分30B、30Aが、これらの間に前記凹部30’を与えるように離隔している。前記2つの折畳み部分の内面は、前記レバー45又は46の作動する自由端部の厚さに少なくとも等しい距離dだけ互いに離隔している。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、回動軸に沿って見た本発明のプライヤの側面図であり、この回転軸を中心にして前記プライヤのアームが、回動し、顎部と、この顎部を有する、前記アームの端部とが、前記アームの回動軸に垂直な断面で示されている。そして、クランプカラーが、前記顎部に係合されている状態で部分的に示されており、また、前記顎部は、前記プライヤの開かれている位置において、示されている。
【図2】
図2は、図1と同じ断面の前記顎部の拡大図である。
【図3】
図3は、図2の矢印IIIに沿って見た図である。
【図4】
図4は、図3のIV−IV線の断面図である。
【図5】
図5は、前記プライヤの顎部の閉じられた位置に関する、図2に対応する図である。
【図6】
図6は、前記プライヤの顎部の閉じられた位置に関する、図3に対応する図である。
【図7】
図7は、前記プライヤの顎部の閉じられた位置に関する、図4に対応する図である。
【図8】
図8は、本発明のプライヤによって締められるクランプカラーの図である。
【図9】
図9は、図1の矢印IXに沿って見た部分的な図である。
Claims (13)
- 径方向の突出部即ちラグ(30)と、カラーを締めるようにラグと係合されるのに適したフック(29)とを夫々有する2つの端部(28A、28B、28’A、28’B)を有するクランプカラー(28、28’)を締めるように設計されており、また、ラグと共同するのに適した顎部と、フックと共同するのに適した顎部とであって、ラグにフックを係合させるように互いに向かって移動されるのに適した2つの顎部(18、20)を具備するプライヤにおいて、
第1の顎部(18、20)が、保持部材(45、46)を装着されており、この保持部材は、ラグ(30)で構成された部材と、フック(29)で構成された部材との少なくとも1つを前記第1の顎部に保持するように、この部材と共同し得る保持位置(図3)と、この部材を前記第1の顎部に対して外す外し位置(図6)との間で、前記第1の顎部に対して移動されるように装着されていることを特徴とするプライヤ。 - 前記第1の顎部(18、20)は、第2の顎部(20、18)に対面する当接面(43、44)を有し、また、前記保持部材(45、46)は、前記第2の顎部に向かう方向に、前記当接面を越えて配置されていることを特徴とする請求項1のプライヤ。
- 前記保持部材(45、46)は、軸(D)に対して横方向(T)に移動されるように装着されており、この軸(D)に沿って、前記顎部(18、20)は、互いに接離するように移動され得ることを特徴とする請求項1又は2のプライヤ。
- 前記保持部材(45、46)を、前記保持位置へと連続して付勢している弾性戻し手段(52)を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1のプライヤ。
- プライヤを閉じていくとき、前記保持部材を前記外し位置(図6)に付勢するように、前記保持部材(45、46)と共同し得る付勢部材(53、54)を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1のプライヤ。
- 前記保持部材は、前記第1の顎部(18、20)に枢支(A45、A46)されているレバー(45、46)により形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1のプライヤ。
- 前記両顎部(18、20)は、前記軸(D)に沿って互いに接離するように移動され得、この軸(D)にほぼ平行な角度位置付け軸(B)を中心として、第1及び第2の支持アーム(14、16)の夫々に対して回動され得るように、第1及び第2の支持アームの夫々に装着されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1のプライヤ。
- 前記角度位置付け軸(B)を中心として回動されているとき、共に移動されるように、前記2つの顎部(18、20)を制約しているための手段(80)を有することを特徴とする請求項7のプライヤ。
- 前記顎部(18、20)が、互いに離隔されているときには展開位置(図2)を、前記顎部(18、20)が、互いに締められているときには折畳み形態(図5)をとり得る枢支された接続ピン(80)によって、前記2つの顎部は、共に回動されるように制約されていることを特徴とする請求項8のプライヤ。
- 前記接続ピン(80)は、夫々のリンク(84、86)によって前記2つの顎部(18、20)の各々に接続されている硬質ピン部分(82)を有することを特徴とする請求項9のプライヤ。
- 前記付勢部材(53、54)は、前記接続ピン(80)に保持されていることを特徴とする請求項5、9、又は、10のプライヤ。
- 前記2つの顎部(18、20)は、同一であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1のプライヤ。
- 請求項1ないし12のいずれか1のプライヤと、このプライヤによって締められるクランプカラー(28)とを具備するキットにおいて、
ラグ(30)は、互いに離隔されている2つの折畳み部分(30B、30C)を有し、これら折畳み部分間に凹部(30’)を与えており、そして、前記保持部材(45、46)は、この凹部内に収容され得ることを特徴とするキット。
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