JP2004513688A - X線管の金属フレームインサートへの冷却ジャケット及び流れバッフルの一体化 - Google Patents
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Abstract
Description
[発明の背景]
本発明は、X線撮影技術に関する。本発明は、X線管と共にコンピュータ断層撮影(CT)スキャナに特に適用され、コンピュータ断層撮影スキャナ用のX線管を特に参照しながら説明する。しかし、本発明は、他の適用にも実施可能であることを理解するものとする。
【0002】
CTスキャナは一般的に、走査時に静止している床取付け式フレーム組立体と、回転式フレーム組立体を含む。X線管は、回転式フレーム組立体に取付けられ、走査時に検査を受ける患者の周りを回転する。X線管からの放射線は患者受容領域を横切り、放射線検出器のアレイに衝突する。各サンプリング時のX線管の位置を使用して、1つ以上の患者の断層撮影画像のスライスが再現される。
【0003】
X線管は一般的に、X線管インサートを含み、これは、回転する陽極及び静止した陰極と、導線が設けられた筐体を保持する。X線管インサートは、導線が設けられた筐体内に含まれる。X線管インサートと筐体との間に冷却オイルが流される。一般的に、高性能X線管では、X線インサートは金属シェル又はフレームであり、窓が取付けられるか又は蝋接され、X線管からのX線の透過を可能にする。窓は、ベリリウム、チタン、又は、他の任意のX線透過材料から形成される。同様に、筐体はX線出力窓を画成し、X線出力窓は、金属フレームのベリリウム窓と合わされ、それにより、X線がベリリウム窓とX線出力窓の両方を直接通ることができるようにされる。
【0004】
X線動作時には、電子は、陰極内の加熱されたフィラメントから放出され、陽極上の焦点領域に加速される。陽極に衝突すると、電子の一部、又は、2次電子が周りのフレームに飛び跳ね、熱に変換される。ベリリウム窓が最も高い密度の2次電子加熱を受ける。というのは、この窓は、陽極上の焦点に近いからである。この熱は望ましくなく、一般的に、廃熱と称される。CTスキャナや他のX線撮影機器の依然として解決されていない問題は、X線を発生する際に形成される廃熱を放散することである。
【0005】
廃熱を除去するために、一般的に、冷却液が筐体と金属フレームインサートとの間に循環され、X線管全体に亘って冷却流路が形成される。例えば、冷却オイルが、筐体の1つの端に配置される出口アパーチャから汲み取られ、ラジエータ又は熱交換器と通して循環され、筐体の反対の端にある入口アパーチャに戻される。戻された冷却された流体は、X線インサートからの熱を吸収しながら、筐体内を出口アパーチャに向かって軸方向に流れる。
【0006】
このような方法で廃熱を除去することはいつも効果的であるとは限らない。より具体的には、単にX線インサートと筐体との間に冷却液を流すだけでは、X線出力窓の周りにおける廃熱除去はあまり効果がない。ベリリウム窓及びその周囲は、近接する焦点からの2次電子及び熱を受けるので、特に加熱される。更に、ベリリウム窓はフレームから突出し、一般的に窓の周りにおける冷却液の流れを邪魔してしまうので、最適な冷却を阻止してしまう。更に、筐体のX線出力窓の構成も冷却液の流れを邪魔し、また、ベリリウム窓の付近にあることにより、ベリリウム窓を流れることができる冷却液の量を制限してしまう。
【0007】
ベリリウム窓が十分に冷却されないと、熱によってベリリウム窓と金属フレームインサートの蝋接部が損傷され、X線管が故障してしまう。更に、ベリリウム窓付近の冷却液が沸騰して、ベリリウム窓に残留炭素を残してしまう場合がある。このようなコーティングは、X線画像の低下させてしまうので望ましくない。
【0008】
[発明の概要]
本発明の1つの面では、CTスキャナは、回転式フレーム部に取付けられるX線管を含む。X線管はX線インサートと筐体を含む。X線インサートは筐体内において、陽極側のキャビティと陰極側のキャビティとの間に取付けられ、冷却液の路がX線インサートを取り囲みながら、陽極側のキャビティと陰極側のキャビティの間に通される。X線管は、X線インサートに取付けられるベリリウム窓と、冷却液循環路、及び、冷却液戻り路を有する。流体循環路は、陽極側のキャビティ及び陰極側のキャビティの1つと連通し、且つ、熱交換器と連通する。流体戻り路は、熱交換器と連通し、陽極側のキャビティ及び陰極側のキャビティのもう一方と連通する。CTスキャナは更に、ポンプ手段と、冷却液路に取付けられる複数のフィンを含む。ポンプ手段は、熱交換器、循環及び戻り路、及び、X線管を通して冷却液を循環させる。
【0009】
本発明の別の面では、X線管を冷却する方法が提供される。冷却液は、X線管筐体の中を循環させられる。熱は、冷却液をX線インサートの付近を流れるよう循環させることによってX線管筐体内に配置されるX線インサートから除去される。熱は、冷却液をベリリウム窓に向けて集めることによりX線インサートに配置されるベリリウム窓から除去される。冷却液がベリリウム窓に集められるための力は、循環する冷却液の流れ方向に対し斜めに配置される複数のフィンによってもたらされる。加熱された冷却液は、X線管筐体から取り除かれる。冷却液は冷却されて、再び、X線管筐体の中を循環させられる。
【0010】
本発明の利点は、ベリリウム窓と金属フレームインサートとの間の接合部への熱損傷の可能性を阻止又は少なくすることができることである。
【0011】
別の利点は、過熱によるX線インサートの破損を少なくする又は阻止することである。
【0012】
本発明の別の利点は、冷却液を加熱しすぎることによるベリリウム窓上に炭素が蓄積されることを少なくする又は阻止することである。
【0013】
[好適な実施例の詳細な説明]
図1を参照するに、CTスキャナは、床取付け式の又は固定されているフレーム部Aを含み、このフレーム部の位置はデータ収集時には固定されたままとなる。X線管Bは、回転式フレームCに取付けられ、このフレームは、固定フレーム部A内に回転式に取付けられる。X線管Bによって発生される熱は、熱交換器Dに伝達されるが、この伝達は、オイル、水、冷却ガス、他の流体、及び、これらの組合せといった冷却流体によって行われる。
【0014】
固定フレーム部Aは、ボア10を含み、これは、患者を受容する検査領域12を画成する。放射線検出器のアレイ14は、患者受容領域12の周りに同心円状に配置される。回転式フレームCを有する固定フレームAは、選択可能な角度でスライスを走査するよう方向を変えたり傾斜させたりすることができる。制御コンソール16は、画像再構成プロセッサ18を含み、検出器アレイ14からの出力信号の画像リプリゼンテーションの再構成、画像強調等を行う。ビデオモニタ20によって、再構成された画像リプリゼンテーションは、人間が読取り可能なディスプレイに変換される。コンソール16は更に、適切なデジタル記録メモリ媒体を含み、画像リプリゼンテーションをアーカイブする。走査開始、走査種類の選択、システムの較正等の様々な制御機能は制御コンソール16で行われる。
【0015】
図2及び図3を更に参照するに、X線管Bは、冷却液が充填された筐体22を含み、この筐体は、患者受容領域12の方に向けられるX線透過窓24を有する。X線透過窓24の外形は、筐体22の内壁からかなり外れる。筐体22の中には筐体キャビティが設けられ、そこにX線インサート26が保持される。
【0016】
X線はX線透過窓24を通り、患者受容領域12を横切る。適切なX線コリメータによって放射線が1つ以上の平面ビームにされ、検査領域12をファン又はコーン状のパターンでスパンする。これは従来技術通りである。高圧電源28といったX線管Bに関連付けられる他の機器も回転式フレームCに取付けられる。
【0017】
図2を特に参照するに、第1の好適な実施例では、X線管筐体22には、陰極側部30と陽極側部32とが画成され、それらの中を導線が通される。加熱された冷却液は、X線管筐体22の陰極側部30の内側から第1の冷却液ダクト34を介し回転式フレームCの熱交換器Dに循環される。冷却液の循環は、流体ポンプ36によって行われる。熱交換器Dから出る冷却された冷却オイルは、第2の冷却液ダクト38を介し陽極側部32に戻される。冷却液は、陽極側のアパーチャ(図示せず)を通り陽極側部32に入り、筐体キャビティの一部によって画成される陽極側キャビティ40に流れ込む。流体は、陽極側キャビティ40から環状に配置される冷却液路42を通りX線発生時に生成される熱を除去しながら、筐体キャビティの別の部分によって画成される陰極側キャビティ44に流れ込む。流体は、陰極側キャビティ44から陰極側アパーチャ(図示せず)を通り流れ出て、第1の冷却液ダクト34に入り、再び、熱交換器Dへ循環させられる。
【0018】
図3を特に参照するに、X線インサート又は金属フレーム26は、回転式陽極48を保持する真空外囲器を画成する。回転式陽極48は、軸受け(図示せず)によって回転可能に金属フレーム26に取付けられる。陽極50は、回転式陽極48の付近に取付けられる。陰極50からの電子は、高電圧によって陽極48に加速され、それにより、X線が放出され、且つ、熱が生成される。金属フレームインサート26はベリリウム窓52を含み、これは、陰極50と筐体22のX線透過窓24の付近に取付けられる。ベリリウム窓52は陰極50及び陽極48によって生成されるX線を、金属フレームインサート26からX線透過窓24を透過し、患者受容領域12に通過させる。ベリリウム窓52は、蝋接又は他の任意の好適な方法によって金属フレームインサート26に取付けられる。陰極50に電流を供給する導線と、陽極48に対し大きい負の電位差を有するよう陰極50にバイアスをかける導線は、陰極凹部54にある金属外囲器を通される。
【0019】
図3を続けて参照し、図4及び図5を更に参照するに、全体的に円筒状の冷却ジャケット56が金属フレームインサート26の周りに取付けられる。冷却ジャケット56と金属フレームインサート26は共に、陽極側キャビティ40と陰極側キャビティ44との間に環状冷却液流路42を画成する。冷却ジャケット56はアルミニウムから形成されることが好適ではあるが、他の低Z金属、ベリリウム窓52に面するアルミニウム片が接続されるプラスチック等から形成されてもよい。冷却ジャケット56、或いは、プラスチック冷却ジャケットに取付けられるアルミニウム片は、ベリリウム窓52の場所において又はベリリウム窓52の付近においてX線フィルタプレートとして機能する。冷却ジャケット56の材料及び形状は異なることが可能であり、そのような異なる材料及び異なる形状は、本発明の範囲内であると理解するものとする。
【0020】
図3を特に参照するに、冷却ジャケット56は、流路42の入口に位置するフレア付きの開口58を含み、それにより、冷却液が滑らかに流れる。ジャケット6の形状は、金属フレームインサート26の形状に略従い、流体を金属フレームインサート26に沿って導く。ジャケット56は、金属フレームインサート26の陰極凹部54の場所において又は陰極凹部54の付近において、陰極側キャビティ44に向かって開いており、それにより、流路42から出る流体が、陰極側キャビティ44に入る前に陰極凹部54上を通る路を冷却する。Oリングシール60が、筐体22とジャケット56のフレア付き開口58との間に取付けられ、それにより、流体が流路42をそれることが阻止される。
【0021】
図4及び図5を続けて参照するに、第1のフィン又はバッフルの組62、64と、第2のフィン又はバッフルの組66、68が、ジャケット56の内面に取付けられる。バッフル62乃至68はジャケット56からベリリウム窓52の付近の金属真空外囲器26の壁まで延在する。更に、バッフル62乃至68は、陽極側部32に最近のジャケット56の端から、ベリリウム窓52の両側の夫々の位置まで、ジャケット56の長さ方向で軸方向に延在する。バッフル62乃至68は、横断方向から65度の角度が付けられて集中することが好適である。各バッフル62乃至68の軸方向の長さ、高さ、及び、角度は異なってもよい。
【0022】
第1のバッフル62、64は、冷却液をベリリウム窓52に向けて方向付けし加速させる。第1のバッフル62、64は、ベリリウム窓52の両側に1つずつ配置され、ベリリウム窓52に対し冷却ジャケット56の周りで約33度の角度で配置される。第2のバッフル66、68は、第1のバッフル62、64によって形成されるホットゾーン領域72に向けて流体を方向付けし加速させる。ホットゾーン領域72は、第1のバッフル62、64の後ろに形成され、ここでは、冷却液はベリリウム窓52から離れるよう方向付けられる。全てのバッフル62乃至68は、金属フレームインサート26と冷却ジャケット56との間の予め選択される固定空間を維持するよう作用する。熱伝達を最大にするために、ジャケット56と金属フレームインサート26との間隔は、CTスキャナの最大パワー時の特定冷却液の流速に基づいて設計され、所望の流れパターンが維持される。
【0023】
複数の案内スタンドオフ74、76が、バッフル62乃至68の反対側の同心円状にあり、金属フレームインサート26と冷却ジャケット56の内壁との間に延在する。バッフル62乃至68と同様に、案内スタンドオフ74、76も、金属インサート26とジャケット56との間に適切な間隔を維持するよう使用される。スタンドオフ74、76は、金属フレーム26の溝に係合し、ベリリウム窓52とバッフル62乃至68が合わされることを保証する。
【0024】
図2を再び参照するに、或いは、バッフル62乃至68は金属フレーム26の外面に取付けられ、ジャケット56に向かって延在してもよい。
【0025】
第2の好適な実施例では、流路42は、金属フレームインサート26と筐体22との間に画成される。従って、筐体22は冷却ジャケットとして作用する。バッフル62乃至68は金属フレームインサート26と筐体22との間に延在する。案内スタンドオフは省略される。
【0026】
図2を再び参照するに、第3の好適な実施例において、冷却液の第2の流路78が、ベリリウム窓52の場所において又はベリリウム窓52の付近に導入され、ベリリウム窓52の冷却が高められる。小さなフローディストリビュータ80が第2の流路78の入口の場所に又は入口に付近に取付けられ、これは、熱交換器Dから出る冷却液を流路42と第2の流路78に分ける。液体流路42は、バッフル62乃至68とベリリウム窓52の周りの領域に、上述したような方法で冷却液を送る。第2の流路78は、流体をベリリウム窓52に直接送る。第2の流路78の直径は、その中の流速が、流路42内の流速の少なくとも10パーセント(%)となるような直径にされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明のCTスキャナを示す図である。
【図2】
図1のスキャナのX線管筐体を示す斜視図である。
【図3】
X線インサート及び冷却ジャケットを含む図2のX線管筐体を示す断面図である。
【図4】
図3のX線インサート及び冷却ジャケットを示す部分断面平面図である。
【図5】
本発明の冷却ジャケットを示す部分斜視図である。
【図6】
本発明の金属フレームインサートの別の実施例を示す部分斜視図である。
Claims (20)
- 回転式フレーム部に取付けられ、X線インサート及び筐体を含み、上記X線インサートは陽極側キャビティと陰極側キャビティとの間で上記筐体内に取付けられ、上記陽極側キャビティと上記陰極側キャビティとの間に通される冷却液路によって取り囲まれるX線管と、
上記X線インサートに取付けられるベリリウム窓と、
上記陽極側キャビティと上記陰極側キャビティのうちの1つと流体連通し、且つ、熱交換器と流体連通する冷却液循環路と、
上記熱交換器と流体連通し、且つ、上記陽極側キャビティと上記陰極側キャビティのうちのもう1つと流体連通する冷却液戻り路と、
上記冷却液を上記熱交換器、上記冷却液循環路、上記冷却液戻り路、及び、上記X線管を通し循環させるポンプ手段と、
上記冷却液路に取付けられる複数のフィンとを含むCTスキャナ。 - 上記X線管は、上記筐体と上記X線インサートとの間に動作上取付けられる冷却ジャケットを含み、
上記冷却液路は、上記冷却ジャケットと上記X線インサートとの間に画成される請求項1記載のCTスキャナ。 - 上記複数のフィンは、上記X線インサートに取付けられ、上記冷却ジャケットに向かって延在し、上記冷却液を、上記冷却液路の選択された領域に方向付ける請求項2記載のCTスキャナ。
- 上記複数のフィンは、上記X線インサート及び上記冷却ジャケットのうちの1つに取付けられる請求項2記載のCTスキャナ。
- 上記X線管は、上記ベリリウム窓の周りに上記冷却液を流すための冷却ジャケットを含み、
上記冷却ジャケットは、上記X線インサートと共に、上記冷却液路を画成し、
上記複数のフィンは、少なくとも1つの第1のフィンと少なくとも1つの第2のフィンとを含み、
上記少なくとも1つの第1のフィンは、上記X線インサートに動作上取付けられ、上記冷却液を上記ベリリウム窓に向けて方向付け、
上記少なくとも1つの第2のフィンは、上記X線インサートに動作上取付けられ、上記冷却液を上記少なくとも1つの第1のフィンの付近のホットエリアに向けて方向付ける請求項1乃至4のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。 - 上記冷却ジャケットは、上記筐体と上記X線インサートとの間に取付けられ、上記環状冷却液路を細くする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。
- 上記筐体と上記冷却ジャケットとの間にシールが取付けられ、上記冷却液が上記環状冷却液路からそれることを阻止する請求項2乃至6のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。
- 上記冷却ジャケットと上記X線インサートとの間に少なくとも1つのスタンドオフが配置され、上記冷却ジャケットと上記X線インサートとの間の所定の間隔を維持する請求項2乃至7のうちいずれか一項記載のCSスキャナ。
- 上記複数のフィンは、上記ベリリウム窓に向かって集まり、上記ベリリウム窓の周りの上記冷却液の流量を増やす請求項1乃至8のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。
- 上記X線管は、上記熱交換器と流体連通する第2の流路を含み、
上記第2の流路は、冷却された上記冷却液を、上記X線インサートの上記ベリリウム窓及び上記ベリリウム窓付近の領域に供給することができる請求項1乃至9のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。 - 上記複数のフィンは、少なくとも1つの第1の集束フィンの組と、少なくとも1つの第2の集束フィンの組とを含む請求項1乃至10のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。
- 上記X線管は、金属フレームインサートと、上記金属フレームインサートによって略画成される上記真空外囲器と、上記金属フレームインサートに取付けられる上記ベリリウム窓とを含む請求項1乃至11のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。
- 上記冷却ジャケットは、上記X線インサートの少なくとも1つの端の周りで折りたたまれる折りたたみ部を含む請求項2乃至12のうちいずれか一項記載のCTスキャナ。
- 上記X線インサートの上記少なくとも1つの端は、導線を受容可能なフィードスルーを有し、
上記冷却ジャケットの上記折りたたみ部によって、上記冷却液が上記フィードスルーを冷却する請求項13記載のCTスキャナ。 - X線管を冷却する方法であって、
冷却液をX線管筐体の周りで循環させる段階と、
上記循環する冷却液をX線インサートの付近に流れるようにすることによって、上記X線管筐体内に配置される上記X線インサートから熱を除去する段階と、
上記冷却液がベリリウム窓に集まるよう強制することによって、上記X線インサートに配置される上記ベリリウム窓から熱を除去する段階と、
加熱された上記冷却液を上記X線管筐体から除去する段階と、
上記冷却液を冷却し、上記X線管筐体の中を上記冷却液を再び循環させる段階とを含む方法。 - 上記循環する冷却液の流れの方向に対し斜めに配置される複数のフィンを使用して、上記冷却液が上記ベリリウム窓に集まるよう強制される請求項15記載の方法。
- 上記X線管から熱を除去する第2の段階は、上記X線インサートと上記X線インサートの周りに動作上配置される冷却ジャケットとの間を上記冷却液が流れるよう方向付けることにより、上記X線インサートの付近に上記冷却液の層流を形成する段階を含む請求項15又は16記載の方法。
- 上記ベリリウム窓から熱を除去する第3の段階は、上記ベリリウム窓に向けて上記冷却液を加速する段階を含む請求項15乃至17のうちいずれか一項記載の方法。
- 上記ベリリウム窓から熱を除去する第3の段階は、上記ベリリウム窓の付近に流れる上記冷却液の量を細くする段階を含む請求項15乃至18のうちいずれか一項記載の方法。
- 上記ベリリウム窓から熱を除去する第3の段階は、上記ベリリウム窓に追加の冷却液を供給する段階を含む請求項15乃至19のうちいずれか一項記載の方法。
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