JP2001319606A - X線管蒸気チャンバ・ターゲット - Google Patents

X線管蒸気チャンバ・ターゲット

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JP2001319606A
JP2001319606A JP2000393952A JP2000393952A JP2001319606A JP 2001319606 A JP2001319606 A JP 2001319606A JP 2000393952 A JP2000393952 A JP 2000393952A JP 2000393952 A JP2000393952 A JP 2000393952A JP 2001319606 A JP2001319606 A JP 2001319606A
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Douglas J Snyder
ダグラス・ジェイ・スナイダー
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    • H01J35/08Anodes; Anti cathodes
    • H01J35/10Rotary anodes; Arrangements for rotating anodes; Cooling rotary anodes
    • H01J35/105Cooling of rotating anodes, e.g. heat emitting layers or structures
    • H01J35/106Active cooling, e.g. fluid flow, heat pipes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線管の陽極からの放熱を改善する。 【解決手段】 X線を発生するX線管は、筐体(2
2)、筐体(22)中に配設され且つターゲット表面
(60)を含む陽極構体(40)、陽極構体(40)か
ら離間して筐体(22)に取り付けられる陰極構体(4
2)、及び陽極構体(40)のターゲット表面(60)
から延出するターゲット体を含む。陰極構体(42)
は、電子を放出する電子放出器を含む。電子は陽極構体
のターゲット表面(60)に入射してX線を発生する。
ターゲット体は、作動流体(87)を入れた空洞(6
7)を有し、ターゲット表面(60)から放出された熱
エネルギーを取り去るように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、撮影
システムに関し、特に、熱に対して改良された性能を有
するX線管陽極に関する。
【0002】
【発明の背景】X線管及び電子ビーム溶接機のような電
子ビーム発生装置は、高温環境の中で動作する。X線管
において、例えば陰極で発生される1次電子ビームは、
ターゲットが動作中に赤熱する程度の非常に大きな熱負
荷を陽極ターゲットに与える。一般に、1次電子ビーム
・エネルギーの1%未満が、X線に変換される一方、残
りのエネルギーは熱エネルギーに変換される。この熱タ
ーゲットからの熱エネルギーは、X線管の真空容器内の
他の構成部品に対して放射され、真空容器の外側表面上
を循環する冷却流体によって真空容器から除去される。
また、電子の一部はターゲットから後方散乱して真空容
器内の他の構成部品に入射し、その結果、X線管を付加
的に熱する。この熱エネルギーにより引き起こされた高
温状態の結果、X線管の構成部品は、動作上、またX線
管の信頼性の上で問題の多い、高い熱応力を受ける。
【0003】一般に、X線管等のX線ビーム発生装置
は、円筒形状の真空容器に設けられた対向電極を具備す
る。通常、真空容器は、ガラス、またはステンレス鋼、
銅、銅合金等の金属から製作される。上述した通り、電
極は、回転する円盤状の陽極構体のターゲット・トラッ
クから所定距離だけ離間する陰極構体を具備する。ある
いは工業用用途などにおいては、静止型の陽極が使用さ
れても良い。
【0004】陽極のターゲットトラックまたは衝撃域
は、通常タングステンやタングステン合金のような原子
番号が大きい高融点金属から製作される。通常、60k
Vから140kVの電圧差が、陰極構体と陽極構体との
間で保たれ、電子を加速する。熱陰極フィラメントは、
電位差によって加速された熱電子を発生し、熱電子を陽
極のターゲット域に高速で衝突させる。電子の運動エネ
ルギーの一部が、高エネルギー電磁放射、またはX線に
変換される一方で、残りのエネルギーは後方散乱された
電子に含まれるか、または熱に変換される。X線は、焦
点スポットから発生して全方向に放出され、真空容器か
ら外部に向かう。
【0005】金属真空容器を有するX線管において、例
えば、X線透過窓は金属真空容器に取り付けられ、X線
ビームを所望の位置に出射することができる。真空管か
ら出射した後、X線は医学的検査及び診断手順のための
人間の解剖学的組織のような物体を透過する方向に向け
られる。物体を透過したX線は検出器によって遮断さ
れ、内部組織を示す画像が形成される。更に、工業用の
X線管は、例えば金属部品のクラックを検査するため、
あるいは空港で荷物の内容を検査するために使用されて
も良い。
【0006】X線管内でのX線の生成は元来非常に非効
率的なプロセスであるため、X線発生装置の構成部品は
高温の中で動作する。例えば、陽極のその他の部分の温
度が約1800度までの範囲にある一方で、陽極焦点ス
ポットの温度は約2500度と高くなり得る。また、X
線管挿入部の構成部品は、ほぼ450度に達すると思わ
れる所定の温度において比較的長時間、X線管の高温排
気処理に耐えられなくてはならない。
【0007】X線管挿入部を冷却するため、管の動作中
に発生する熱エネルギーは、陽極から真空容器を介して
伝わり、冷却流体により除去されなくてはならない。真
空容器は通常、誘電オイルのような循環冷却流体で満た
されたケーシングに収容される。ケーシングはX線管を
支持して保護し、コンピュータ断層撮影(CT)システ
ム之ガントリまたは他の構成に対する取り付けを提供す
る。また、ケーシングはリードとともに配列され迷放射
線を遮断する。
【0008】従来のシステムでは、畜熱を増大するため
にターゲットの直径と質量を増大させることによって、
またターゲットの表面に対して放射を行なうことによっ
て、増加した放熱による付加的な性能が達成される。そ
れにも関わらず、ターゲットの直径と質量の増加は、以
下の理由により容易ではない。(1)ターゲットの直径
の増加は、走査システムの空間的な制約のために限定さ
れる。優れた角度測定能力を望む時、空間的な制約はX
線システムに対して特に適用可能となる。(2)より高
速のCTガントリ走査は、X線管全体にかかる機械的負
荷を増大させる。このため、より高速の走査はターゲッ
トの質量を減少させる傾向があり、X線管の熱に対する
性能と矛盾する。(3)ターゲットのトラック(すなわ
ち、電子ビームがターゲットに入射する領域)からター
ゲットの他の領域へ伝わる熱に要求される時間が有限で
あるために、ターゲットの厚みを増すことは大出力走査
に対して、ほとんど利点が無い。このように熱エネルギ
ーは、走査が終わるまでにターゲットの背面に達するこ
とがない。従って、ターゲットの背面に特別な質量を加
えることは、熱に対する性能に付加的な利点をほとんど
あるいは全く与えないであろう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そのため、X線管の陽
極からの放熱の方法に対する改善が望まれている。更
に、トラックで放熱が非常に増加したX線管、及びター
ゲット全体に対する要望があり、それによってより長時
間にわたる強力なX線走査を行なう能力が実現される。
そのようなX線管は、より低いトラック温度で有利に動
作するであろう。また更に、所定の電力定格に対してよ
り小さい質量及び小さいターゲットを提供するX線管に
対する要望があり、それによってCTのより速いガント
リ速度またはより優れたX線システムの角度測定が可能
となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施態様で
は、陽極構体及び陰極構体を含んでいて、X線を発生す
るX線管に関する。X線管は、ケーシングと、ケーシン
グ中に配設され、ターゲット表面を含む陽極構体と、陽
極構体から離間してケーシングに取り付けられる陰極構
体と、陽極構体のターゲット表面から延出するターゲッ
ト体とを含む。陰極構体は、電子を放出する電子発生器
を含む。電子は陽極構体のターゲット表面またはトラッ
クに入射して、X線を発生する。ターゲット体は、作動
流体を含む空洞を含み、ターゲット表面またはトラック
から熱エネルギーを取り去るように伝達する構成を有す
る。X線管は、冷却された表面に熱エネルギーを放射す
るための大きい表面積のターゲットを含むと有利であ
る。
【0011】本発明の他の実施態様は、効果的な放熱に
よってX線を発生する高性能X線管に関する。X線管
は、X線を発するためにトラックに入射する電子を発生
する電子発生源と、トラックからの熱エネルギーを伝え
る手段とを含む。
【0012】本発明の他の実施態様は、X線管の動作
中、X線管内で電子が衝突する陽極を放熱する方法に関
する。この方法は、ターゲット表面での電子の衝撃から
の熱を分散するためにターゲット表面を回転する工程
と、ターゲット表面からの熱エネルギーを伝えるように
構成された空洞を有するターゲット体を使用して、ター
ゲット表面を放熱する工程とを含む。
【0013】本発明の他の実施態様は、X線管ケーシン
グ、陽極構体、陰極構体、及びターゲット体を有するX
線管の組み立て方法に関する。この方法は、X線管ケー
シングを配置する工程と、ケーシング内の陽極構体及び
陰極構体を配向する工程と、ターゲット体と陽極構体と
を固定する工程とを含む。ターゲット体は、陽極構体か
ら熱エネルギーを伝達して取り去るようにする作動流体
を収容する空洞を有する。
【0014】本発明の原理と利点は、下記の図面、詳細
な説明、及び添付の特許請求の範囲を検討することによ
って当業者には明らかであろう。
【0015】
【発明の実施の形態】図1はX線発生装置、すなわちX
線管挿入部12のための筐体ユニット10を示す。筐体
ユニット10は、陽極端14と、陰極端16と、陽極端
14及び陰極端16の間に位置する中心部18とを含
む。X線発生装置12は、ケーシング22内の流体チャ
ンバ20に収容される。
【0016】流体チャンバ20は通常、X線発生装置1
2を冷却するために筐体ユニット10を循環する誘電オ
イルのような流体24で満たされる。流体チャンバ20
内の流体24は、中心部18の片側に配置されている放
射器26によって冷却される。流体24は、ポンプ31
によって流体チャンバ20及び放射器26を通って移動
する。一対のファン28及び30は、熱流体が放射器2
6を通過する時に、放射器26を流れる冷却空気を供給
する放射器26と接続していることが好ましい。
【0017】X線発生装置12は、陽極レセプタクル3
2及び陰極レセプタクル34を介して電気的に接続され
る。X線発生装置12から放出されたX線は、中心部1
8の片側にあるケーシング22のX線透過窓36を通過
する。
【0018】図2に示す通り、X線発生装置12は、容
器44の真空中に配設されたターゲット陽極構体40及
び陰極構体42を含む。固定子46は、ターゲット陽極
構体40に隣接する容器44上に配置される。ターゲッ
ト陽極構体40及び陰極構体42を接続する電子回路を
通電し、それにより例えば60kVから140kVの電
位差が発生する時、電子は陰極構体42からターゲット
陽極構体40に向かう。電子はターゲット陽極構体40
に入射し、高周波の電磁波、あるいはX線、及び残余エ
ネルギーが発生される。この残余エネルギーは、X線発
生装置12の構成部品によって熱として吸収される。X
線は被撮影体(例えば、患者)の方向への案内を補助す
る窓36を介して、ケーシング22の外部に案内され
る。
【0019】図3は、ターゲット陽極構体40の横断面
図を示す。ターゲット陽極構体40は、ターゲット6
0、フレーム62、フィン86、及び冷却チャンバ68
を含む。ターゲット60は、高密度の材料からなる金属
製円盤である。ターゲット60は、タングステンまたは
タングステン合金から成るのが好ましい。ターゲット6
0は、陰極構体42からの電子が入射する表面を提供す
るトラック66を含む。フレーム62は、ターゲット6
0を包囲する堅いケーシングである。
【0020】X線発生装置12によるX線の生成におい
て、電子ビームはX線管ターゲット60のトラック66
へ加速される。電子衝突は、ターゲット60のトラック
66領域内に多量の熱を与える。その後、熱はターゲッ
ト60の外側のリム部に拡散する。蒸気チャンバ64と
接した時、熱は蒸気チャンバ64内の作動流体87を蒸
発させ、蒸気88にする。蒸発器領域80は蒸気圧の比
較的高い場所であり、蒸気88を比較的低圧の凝縮領域
82で凝縮するために移動させる。
【0021】ターゲット60及びフィン86は、蒸気チ
ャンバ64を規定する。蒸気チャンバ64は、作動流体
8を含むターゲット陽極構体40内の環状空胴部であ
る。蒸気チャンバ64の作動流体87は、ナトリウムま
たはリチウムであるのが好ましい。あるいは、作動流体
87はカリウム、水、または他の流体でも良い。蒸気チ
ャンバの主要な構成部分は、作動流体87に適合した金
属から成る。例えばナトリウムまたはリチウムが作動流
体87として使用された場合は、タングステン、モリブ
デンまたはいずれかの金属の合金を、蒸気チャンバ壁と
して使用するのが好ましい。
【0022】蒸気チャンバ64は、トラック66付近の
蒸発器領域80において作動流体87を蒸発させ、蒸発
された流体をトラック66から離間した凝縮器領域82
において液化することによって熱を伝達する。蒸気チャ
ンバ64の壁は、蒸発器領域80から凝縮器領域82に
かけてテーパ状になる。ターゲット60が回転すると、
テーパ構造は作動流体87を遠心分離して蒸発器領域8
0(すなわち、トラック66付近)に戻すのを補助す
る。また蒸気チャンバ64の内表面は、蒸気チャンバの
表面積を増加させ、且つ作動流体87を蒸発及び凝縮す
る能力を改善する芯構造を含んでも良い。大容量の蒸気
チャンバ64は、蒸気の流れにほとんど抵抗を与えな
い。このため蒸気チャンバ64は比較的均一な圧力を有
し、蒸発及び凝縮は、ほぼ同じ温度で起こる。そのた
め、蒸気チャンバ全体は実質的に等温となる。
【0023】ターゲット60の凝縮領域82において、
作動流体87の蒸気88は、壁がわずかに冷却されるこ
とによって凝縮する。凝縮工程中、熱は蒸気チャンバ6
4の壁に与えられ、次にフレーム62の壁に放射され
る。凝縮工程により、凝縮器領域内は比較的低い蒸気圧
となる。蒸気チャンバ64の圧力勾配によって、蒸発流
体(すなわち、蒸気88)は、フィン86の凝縮器領域
82へ流れる。
【0024】このため、熱はターゲット60のトラック
領域からわずかに冷却された凝縮器領域82へ効率的に
伝わる。その後、凝縮された流体はトラック66付近の
蒸発器領域80へ戻る。動作中にターゲット60の回転
により補助され、流体は蒸発器領域80に戻る。
【0025】ほぼ同じ温度で蒸発及び凝縮が起こるの
で、蒸気チャンバ64は効率的に等温状態となる。この
様に、蒸気チャンバ64に利用されるプロセスは、ター
ゲット60の被加熱領域から蒸気チャンバ64の壁の中
で最小の熱勾配を有する凝縮器領域82へ、熱を速く伝
えることが可能である。これにより、陽極の他の部分の
畜熱がより効果的に使用されるため、トラック66はよ
り低い温度となる。
【0026】フィン86は、蒸気88の凝縮を補助する
ための凝縮器領域82を包囲する材料を提供する。フィ
ン86は、必要に応じて所望の放熱能力を実現するため
に長くされることができる。蒸気チャンバ64の平均的
電力定格を超える非常に高出力の過渡X線露光を補助す
るために、必要な場合には、ターゲットの質量を増加す
ることができる。この付加的な質量は、後の放熱に対す
る熱エネルギーを一時的に保存するためである。
【0027】蒸気チャンバ壁の外表面によって放射され
る熱は、フレーム62によって集められる。フレーム6
2は、凝縮器領域82において蒸気チャンバ64と形状
がほぼ一致する壁を含む。ターゲット60及びフレーム
62両方の真空側(すなわち、蒸気チャンバ64の反対
側)は、表面の熱放射率を高めるために変形可能であ
る。フレーム62は、水性液体、油性液体、または冷却
チャンバ68内の特別な熱流体系の液体のいずれかによ
って冷却される。フレーム−冷媒界面での伝熱能力を強
化するため、延出された表面は、冷媒の混合を加速する
か、あるいは対流プロセスで使用される表面積を増加す
るように構成される。冷媒は、フレーム62の壁を強制
通過させられ、その結果、冷媒入口70を通過して冷媒
出口72から排出される。
【0028】蒸気チャンバ64は、放熱が非常に増加し
たをターゲット60を提供し、結果としてより長時間に
わたる強力なX線走査が可能となる利点がある。更に、
蒸気チャンバ64は、より低いターゲット温度を提供す
る。また更に、蒸気チャンバ64は所定の電力定格に対
してより少ない質量及びより小さいターゲットを提供
し、その結果、CTシステムのより速いガントリ速度ま
たはX線システムのより良い角度測定を可能にする。
【0029】ここで図4に示される他の実施例を参照す
ると、ターゲット60は、トラック66からターゲット
60の回転軸に並行に延出する延長部63を含む。延出
部63は、トラック66の畜熱を補助する材料の質量の
増加分を提供する。更に、この概念は容易に具現化され
る。図5において、蒸気チャンバ165は、延出部63
の一体部として含まれ、作動流体で部分的に満たされ
る。蒸気チャンバ165は、トラック66から放出した
熱エネルギーを、蒸気チャンバ64と同じ方法で(すな
わち、蒸発器領域80で作動流体を蒸発させ、凝縮器領
域82でその蒸気を凝縮することによって)伝えるよう
に動作する。
【0030】蒸気チャンバ165は、異なる方法で延長
部63に組み込まれることができる。例示した方法で
は、蒸気チャンバ165は、延長部63の溝内に位置す
る。溝は、放電加工機(EDM)によって形成される。
その方法は製造に必要とされるろう付けの数を最小にす
る。他の方法では、一連の個別ヒートパイプ165が、
延長部63に加工される。ヒートパイプ165は、ヒー
トパイプ流体を受ける穴を軸方向に穿孔あるいはEDM
加工を施すことによって延長部63内に形成される。そ
のような他の方法は、製造プロセスを補助する。
【0031】ここで図6及び7は、他の実施例において
ヒートパイプ164が、延長部63にろう付けされるこ
とを示す。延長部63は、グラファイトであるのが好ま
しく、タングステン及びTZMと比較した場合、所定の
質量に対して大きな畜熱を与える。図7に示す実施例に
おいて、1つの長いコイル状に巻かれたヒートパイプが
提供される。図8に示す実施例において、複数のヒート
パイプが提供される。このようなヒートパイプの種々の
構成は、当業者には明らかなことである。
【0032】図9は、組み立て前のX線管挿入部12の
部分11を示す。部分11は、ターゲット陽極構体4
0、陰極構体42、真空容器44、及び固定子46を含
む。X線管挿入部12の組み立ては、真空容器44を配
置し、真空容器44内のターゲット陽極構体40及び陰
極構体42を配向し、ターゲット体61と陽極構体40
とを固定する工程を含む。
【0033】これらの図示された上記の実施例が好まし
いが、これら実施例を単に例示として示したということ
を理解すべきである。他の実施例は、異なる大きさ、異
なる数、及び異なる配置の蒸気チャンバまたはヒートパ
イプを含んでも良い。本発明は特定の実施例に限定され
ることなく、添付の特許請求の範囲内での種々の変形、
組み合わせ、及び置換がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うX線管を有する筐体を示す斜視
図。
【図2】図1のX線管の陽極構体の一部を表すために分
解された固定子を示す断面斜視図。
【図3】図1のX線管の陽極構体を示す横断面図。
【図4】図1のX線管の陽極構体のターゲットの他の実
施例を示す斜視図。
【図5】図4の陽極構体のターゲットを示す部分断面
図。
【図6】図4の陽極構体のターゲットの第3実施例を示
す部分断面図。
【図7】図4の陽極構体のターゲットの第4実施例を示
す部分断面図。
【図8】図4の陽極構体のターゲットの第5実施例を示
す部分断面図。
【図9】図1のX線管の切り欠き部を示す分解図。
【符号の説明】
12 X線発生装置 22 ケーシング 40 陽極構体 42 陰極構体 44 真空容器 48 X線管 60 ターゲット 61 ターゲット体 62 フレーム 64 蒸気チャンバ 66 トラック 68 冷却チャンバ 80 蒸発器領域 82 凝縮器領域 87 作動流体 164 ヒートパイプ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極構体及び陰極構体を含み、X線を発
    生するX線管において、 ケーシング(22)と、 前記ケーシング(22)中に配設され、ターゲット表面
    (60)を含む陽極構体(40)と、 前記陽極構体(40)から離間して前記ケーシング(2
    2)に取り付けられ、前記陽極構体(40)の前記ター
    ゲット表面(60)に入射してX線を発生させる電子を
    放出する電子発生器を含む陰極構体(42)と、 前記陽極構体(40)のターゲット表面(60)から延
    出するターゲット体であって、作動流体(87)を収容
    し且つ前記ターゲット表面(60)からの熱エネルギー
    を取り去るように構成された空洞(64)を有するター
    ゲット体と、を具備するX線管。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット体の空洞(64)は、環
    状である請求項1記載のX線管。
  3. 【請求項3】 前記ターゲット体の外側表面に近接する
    冷却流体を流す冷却チャネル(68)を含む高精度の正
    角フレーム(62)を更に具備する請求項1記載のX線
    管。
  4. 【請求項4】 前記ターゲット表面(60)は、前記電
    子発生器からの電子が入射してX線を発する際、回転タ
    ーゲット表面を提供するために回転するように構成され
    る請求項1記載のX線管。
  5. 【請求項5】 前記ターゲット体の空洞(64)は、前
    記陽極構体(40)が回転する時に前記ターゲットのト
    ラック領域に作動流体(87)を向かわせるテーパ形状
    を含む請求項4記載のX線管。
  6. 【請求項6】 前記ターゲット体の空洞(64)は、複
    数のフィンを含む請求項1記載のX線管。
  7. 【請求項7】 前記ターゲット表面(60)から延出す
    るヒートパイプ(164)を更に具備する請求項1記載
    のX線管。
  8. 【請求項8】 前記ヒートパイプ(164)は、前記タ
    ーゲット体と一体的に構成される請求項1記載のX線
    管。
  9. 【請求項9】 前記ターゲット体は、グラファイトより
    成る請求項1記載のX線管。
  10. 【請求項10】 前記ターゲット体の空洞(64)は、
    凝縮器領域(82)から蒸発器領域(80)へ前記作動
    流体(87)を移動させる毛細血管状の芯構造を有する
    内部壁を含む請求項1記載のX線管。
  11. 【請求項11】 前記作動流体(87)は、ナトリウ
    ム、リチウム、水、及びカリウムのいずれか1つである
    請求項1記載のX線管。
  12. 【請求項12】 効果的な放熱によってX線を発生する
    高性能X線管において、 電子を放出する電子発生源(42)と、 電子を入射して発するために前記電子発生源(42)か
    らの電子が衝突してX線を発生するターゲット表面(6
    0)上のトラック(66)を提供するX線発生源(4
    0)と、 前記トラック(66)から熱エネルギーを取り去る手段
    と、を具備するX線管。
  13. 【請求項13】 前記トラック(66)から熱エネルギ
    ーを取り去る前記手段は、蒸発による熱エネルギーを受
    ける作動流体(87)を含む請求項12記載のX線管。
  14. 【請求項14】 前記トラック(66)からの熱エネル
    ギーを取り去る前記手段は、電子に対して前記ターゲッ
    ト表面(60)上に前記トラック(66)を提供するX
    線発生源(40)と一体的に構成されている請求項12
    記載のX線管。
  15. 【請求項15】 前記ターゲット表面(60)は、前記
    電子発生源(42)からの電子が入射してX線を発する
    際、回転トラックを提供するために回転するように構成
    されている請求項12記載のX線管。
  16. 【請求項16】 X線発生源(48)は、前記トラック
    からの熱エネルギーを伝える前記手段に近接する冷却構
    造(68)を有する請求項12記載のX線管。
  17. 【請求項17】 X線管の動作中、前記X線管内で電子
    が衝突する陽極(40)から熱を散逸させる方法におい
    て、 ターゲット表面(60)のトラック(66)上への電子
    の衝撃から生じる熱を分散させるために前記ターゲット
    表面(60)を回転させる工程と、 前記ターゲット表面(60)から熱エネルギーを取り去
    るように構成された空洞(64)を有するターゲット体
    を使用して、前記ターゲット表面(60)から熱を取り
    去る工程と、を含む方法。
  18. 【請求項18】 前記ターゲット表面(60)からの熱
    を伝える前記工程は、前記空洞の蒸発器領域で作動流体
    (87)を蒸発させると共に、前記空洞の蒸発器領域で
    蒸発された流体を液化することを含む請求項17記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 前記ターゲット表面(60)から熱を
    取り去る前記工程は、凝縮された前記作動流体(87)
    を凝縮器領域(82)から蒸発器領域(80)へ移送す
    ることを含む請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 真空容器(44)、陽極構体(4
    0)、陰極構体(42)、及びターゲット体を有するX
    線管の組み立て方法において、 前記X線管真空容器(44)を配置する工程と、 前記真空容器(44)内の前記陽極構体(40)及び前
    記陰極構体(42)を配向する工程と、 作動流体(87)を収容して、前記陽極構体(40)か
    ら熱エネルギーを取り去るように構成される空洞(6
    4)を有する前記ターゲット体(61)と、前記陽極構
    体(40)とを固定する工程と、を含んでいるX線管組
    み立て方法。
  21. 【請求項21】 出荷に適したパッケージ内に前記X線
    管(12)を配設する工程と、パックされた前記X線管
    (12)を所定の位置へ出荷する工程とを含む請求項2
    0記載の方法。
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