JP2004513390A - コンポジットレンチキュラーレンズシートおよびプロジェクションスクリーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレネルレンズシートの出光面側に配置され入光面側と出光面側とに異なるプラスチック材料が用いられるコンポジットレンチキュラーレンズシートにおいて、出光面側材料のガラス転移点をTa(度C)、Ta以上の温度における線膨張係数をAm(1/度C)、Ta以下の温度における線膨張係数をAs(1/度C)、とし、入光面側材料のガラス転移点をTb(度C)、Tb以上の温度における線膨張係数をBm(1/度C)、Tb以下の温度における線膨張係数をBs(1/度C)、Tb以上の所定温度をTx(度C)とした場合、
【数1】
なる関係が成立するように、出光面側および入光面側の材料を選定する。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレネルレンズシートと組み合わせて好適に用いられるレンチキュラーレンズシートおよびそのレンチキュラーレンズシートを備えたプロジェクションスクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すようにプロジェクションスクリーンにおいては、入光面側にフレネルレンズシートFが、出光面側にレンチキュラーレンズシートLが配置されている。フレネルレンズシートは、ベースシートにUV樹脂を用いてフレネルレンズを形成したものであり、迷光(2重像)の発生を防止するため、その厚さは0.2〜0.6mm程度と薄くされている。
一方、レンチキュラーレンズシートは、押し出し成型法によってその表面にレンチキュラーレンズが形成された、厚さが約0.6〜1.1mmのシートである。
【0003】
これらの比較的厚さの薄いレンズシートが使用されるスクリーンのサイズは、通常40〜80インチと大きい為、レンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートとの間にセパレーション、あるいはしわやうねりが発生しやすい。このような現象を避けるため、レンチキュラーレンズシートの形状を入光面側(フレネルレンズシート側)に凸な形状に形成して(図5(a)参照)フレネルレンズシートと密着するように貼り合わせる方法(図5(b)参照)が提案されている。特開2000−235230の公報には、レンチキュラーレンズシートの入光面側に吸湿性の高いアクリル樹脂を用いることにより、上記方法を実現する構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、湿度はプロジェクションスクリーンの使用環境に依存するものであるので、このような使用の段階に至る以前の段階において上記問題を解決したいという要求があった。
【0005】
そこで、本発明は、製造段階において上記問題の解決を可能とするレンチキュラーレンズシートおよびそのレンチキュラーレンズシートを備えたプロジェクションスクリーンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、透明なプラスチック材料、例えばアクリル樹脂、PET樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等には材料の種類ごとに必ず固有のガラス転移点温度(それ以上の温度になると材料の流動化が始まる温度)があり、そのガラス転移点温度を境に前後の線膨張係数が顕著に変化することに着目してなされたものである。
【0007】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】
本発明の第一の態様においては、フレネルレンズシート(F)の出光面側(O)に配置され入光面側(I)と出光面側とに異なるプラスチック材料が用いられるコンポジットレンチキュラーレンズシート(L)であって、出光面側材料(La)のガラス転移点をTa度C、Ta以上の温度における線膨張係数をAm、Ta以下の温度における線膨張係数をAs、とし、入光面側材料(Lb)のガラス転移点をTb度C、Tb以上の温度における線膨張係数をBm、Tb以下の温度における線膨張係数をBs、TaおよびTb以上の所定温度をTx度Cとした場合、
【数5】
なる関係が成立するように、出光面側および入光面側の材料を選定したことを特徴とするコンポジットレンチキュラーレンズシートにより前記課題を解決する。
【0009】
ここに、出光面側材料(La)の線膨張係数Am、As、および入光面側材料(Lb)の線膨張係数をBm、Bs、に関して、温度依存性のあるものについては、対応する温度範囲を均等に分割して得られる10点(両端の点を除く。)の温度における線膨張係数の算術平均値を適用するものとする。
【0010】
この発明によれば、液体状にて押し出された出光面側材料(La)と入光面側材料(Lb)とは、温度Txから常温(25度C)まで冷却される間にそれぞれおよそ
【数6】
【数7】
に相当する分だけ温度Txにおける基準体積から減少(収縮)する。ここに体積の項の先頭部に係数「3」がつくのは以下の理由による。すなわちいま、一辺の長さが「1」である立方体を基準に考えこの線膨張係数をXとすると、温度が1度C上昇した場合この立方体の体積は、(1+X)3=1+3X+3X2+X3に変化する。ところが線膨張係数Xは1より十分に小さい値であるので、3X2+X3の項は無視し得る大きさである。したがって1度Cの温度変化に対する体積変化(体膨張係数)は3X、すなわち線膨張係数のおよそ3倍に等しい値となる。
【0011】
したがって、
【数8】
なる関係が成立するように出光面側材料(La)と入光面側材料(Lb)とを選定することにより、冷却の間に入光面側材料(Lb)に対する出光面側材料(La)の収縮量を大きくとることができ、コンポジットレンチキュラーレンズシート全体の形状を入光面側に凸な形状とすることができる。
【0012】
本発明の第二の態様では、前記Txは(Ta+Tb)/2の温度に所定の温度を加えた温度であってもよい。また、前記所定の温度は5〜85度Cであってもよい。さらにTxは、150度Cであってもよい。
【0013】
この態様では、Txを二種類の材料の実際の転移温度よりやや高く設定することができるので、仮に材料の線膨張係数の温度依存性が高くても、さほどその影響を受けることなく、温度Txから25度Cまでの冷却の間に、入光面側材料(Lb)に対する出光面側材料(La)の収縮量を大きくとることができ、コンポジットレンチキュラーレンズシート全体の形状を入光面側に凸な形状とすることができる。
【0014】
本発明の第三の態様では、
【数9】
なる関係が成立するように、出光面側および入光面側の材料を選定したことを特徴とするコンポジットレンチキュラーレンズシートを提供して前記課題を解決する。
【0015】
このようにすれば、液体状にて押し出された出光面側材料(La)と入光面側材料(Lb)とは、温度Tbから常温(25度C)まで冷却される間にそれぞれおよそ
【数10】
【数11】
に相当する分だけ温度Tbにおける基準体積から減少(収縮)する。したがって、
【数12】
なる関係が成立するように出光面側材料(La)と入光面側材料(Lb)とを選定することにより、冷却の間に入光面側材料(Lb)に対する出光面側材料(La)の収縮量を大きくとることができ、コンポジットレンチキュラーレンズシート全体の形状を入光面側に凸な形状とすることができる。
【0016】
また本発明の第四の態様では、
【数13】
なる関係が成立するように、出光面側および入光面側の材料を選定したことを特徴とするコンポジットレンチキュラーレンズシートを提供して前記課題を解決する。また、本発明の第一乃至第三の態様において、さらに
【数14】
なる関係が成立するように、出光面側および入光面側の材料を選定してもよい。
【0017】
このようにすれば、冷却過程において、入光面側材料が先に固化し、その後に出光面側材料が固化収縮して入光面側材料を引きつけるので、コンポジットレンチキュラーレンズシート全体の形状を入光面側に凸な形状とすることができる。
【0018】
さらに以上に説明したコンポジットレンチキュラーレンズシートをフレネルレンズシートの出光側に配置して両者を密着させることにより、レンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートとの間のセパレーションあるいは、レンズシート面にしわやうねりが生じることのないプロジェクションスクリーンを提供することができる。
【0019】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。図1はレンチキュラーレンズシートLとフレネルレンズシートFの一部断面を示している。プロジェクションスクリーンにおいては、入光面側IにフレネルレンズシートFが、出光面側OにレンチキュラーレンズシートLが配置されている。フレネルレンズシートFは、アクリルのベースシートFbに、ウレタンアクリレート系等のUV樹脂を用いてフレネルレンズ層Fuを形成したものである。
【0021】
レンチキュラーレンズシートLは、両面に所定形状のレンチキュラーレンズが形成されるように出光面側材料Laと入光面側材料Lbとが押し出し成型機によって成形される。出光面側材料Laと入光面側材料Lbとしては、その使用目的から透明なプラスチック材料が選択される。一般に透明なプラスチック材料にはガラス転移点が存在ので、出光面側材料Laと入光面側材料Lbはいずれもガラス転移点Ta、Tbを有している。通常これら透明プラスチック材料のガラス転移点は、80〜120度Cの範囲にある。
【0022】
これらの材料は、押し出し成型の際にたとえば250度C前後に加温されて、液体状にて押し出される。その後、表面にレンズ形状の雌型が形成された上下二本のロールにより圧延冷却されて、両面に所定形状のレンズが形成される。上記ロールの表面温度はおよそ100度Cに保たれており、ロール部を通過した材料はその後空気により常温まで徐冷される。
【0023】
図2は、材料LaおよびLbが温度Txから常温(25度C)まで冷却される場合の温度と体積の関係を示す図である。ここでは、温度Txにおける材料LaおよびLbの体積(図2においてA点)を基準に取り、それから冷却される過程における材料La(図2において2点鎖線で表されている。)と材料Lb(図2において1点鎖線で表されている。)の体積変化を表している。
【0024】
温度Txは、出光面側材料Laと入光面側材料Lbのそれぞれのガラス転移点Ta、Tbよりやや高い温度であり、(Ta+Tb)/2の温度に5〜85度Cを加えた温度、好ましくは、25〜85度Cを加えた温度、さらに好ましくは、45〜65度Cを加えた温度が想定されている。例えば、Taが90度C、Tbが100度Cの場合には、Txとして約150度C前後の温度が想定されている。
【0025】
いま図2を参照しつつ、入光面側材料Lbを温度Txから常温まで冷却する場合の体積変化を考察する。ここに入光面側材料Lbのガラス転移点Tb以上の温度における線膨張係数をBm、Tb以下の温度における線膨張係数をBsとする。温度TxからTbまでの間に入光面側材料Lbの体積は図2のABの長さに相当する分が収縮する。その収縮量は、温度Txにおける基準体積を1とした場合、およそ
【数15】
で表される量に相当する。
【0026】
次いで、温度Tbから常温(25度C)までの間に入光面側材料Lbの体積は図2のBDの長さに相当する分が収縮する。その収縮量は、温度Txにおける基準体積を1とした場合、およそ
【数16】
で表される量に相当する。
【0027】
したがって、入光面側材料Lbが温度Txから常温(25度C)まで冷却されると、その体積は図2のADの長さに相当する分が収縮する。その収縮量は、温度Txにおける基準体積を1とした場合、およそ
【数17】
で表される量に相当する。
【0028】
同様にして、出光面側材料Laが温度Txから常温(25度C)まで冷却されると、その体積は図2のAEの長さに相当する分が収縮する。その収縮量は、温度Txにおける基準体積を1とした場合、およそ
【数18】
で表される量に相当する。
【0029】
いま、温度Txから常温まで冷却される出光面側材料Laと入光面側材料Lbの収縮量を考慮した場合に、出光面側材料Laの収縮量が入光面側材料Lbの収縮量を上回れば、レンズシートが入光面側に凸な形状となり、本発明の目的が達成されることとなる。この条件を各材料のガラス転移点およびガラス転移点前後の線膨張係数で表すと、
【数19】
なる結論が得られる。
【0030】
図3は、図2における温度Txを入光面側材料Lbのガラス転移点Tbに一致させた場合の温度と体積の関係を示す図である。ここでは、温度Tbにおける材料LaおよびLbの体積(図3においてB’点)を基準に取り、それから冷却される過程における材料La(図3において2点鎖線で表されている。)と材料Lb(図3において1点鎖線で表されている。)の体積変化を表している。
【0031】
ここでは、図3を参照しつつ、まず入光面側材料Lbを温度Tbから常温まで冷却する場合の体積変化を考察する。ここにおいても入光面側材料Lbのガラス転移点Tb以下の温度における線膨張係数をBsとする。温度Tbから常温(25度C)までの間に入光面側材料Lbの体積は図3のB’Dの長さに相当する分が収縮する。その収縮量は、温度Tbにおける基準体積を1とした場合、およそ
【数20】
で表される量に相当する。
【0032】
一方、出光面側材料Laが温度Tbから常温(25度C)まで冷却されると、その体積は図3のB’Eの長さに相当する分が収縮する。その収縮量は、温度Tbにおける基準体積を1とした場合、およそ
【数21】
で表される量に相当する。
【0033】
ここでも図2において考察した場合と同様にして、温度Tbから常温まで冷却される出光面側材料Laと入光面側材料Lbの収縮量を考える。出光面側材料Laの収縮量が入光面側材料Lbの収縮量を上回わり、レンズシートが入光面側に凸な形状となる条件を各材料のガラス転移点およびガラス転移点前後の線膨張係数で表すと、
【数22】
となる。
【0034】
さらに本発明においては、上記した条件と並列に、または独立して、Ta<Tbなる関係が成立するように、出光面側および入光面側の材料を選定してもよい。
【0035】
このようにすれば、冷却過程において、入光面側材料が先に固化し、その後に出光面側材料が固化収縮して入光面側材料を引きつけるので、コンポジットレンチキュラーレンズシート全体の形状を入光面側に凸な形状とすることができる。
【0036】
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコンポジットレンチキュラーレンズシート、およびプロジェクションスクリーンもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したように、出光面側および入光面側の材料のガラス転移点およびガラス転移点の前後の線膨張係数が所定の関係となるようにこれらを選定すれば、入光側に凸な形状のコンポジットレンチキュラーレンズシートを得ることができる。これによって、フレネルレンズとの密着が図られ、スクリーンのセパレーションあるいは、しわやうねりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
レンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートの一部断面を示す図である。
【図2】
材料LaおよびLbの温度と体積の関係を示す図である。
【図3】
材料LaおよびLbの温度と体積の関係を示す図である。
【図4】
プロジェクションスクリーンを示す図である。
【図5】
レンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシートの配置を示す図である。
【符号の説明】
A 温度Txに対応する材料La、Lbの基準体積
B 温度Tbに対応する材料Lbの比体積
B’ 温度Tbに対応する材料材料La、Lbの基準体積
C 温度Taに対応する材料Laの比体積
D 温度25度Cに対応する材料Lbの比体積
E 温度25度Cに対応する材料Laの比体積
F フレネルレンズシート
L レンチキュラーレンズシート
La 出光面側材料
Lb 入光面側材料
Ta 材料Laのガラス転移点
Tb 材料Lbのガラス転移点
Tx 所定の温度
Claims (8)
- フレネルレンズシートの出光面側に配置され、入光面側と出光面側とに異なるプラスチック材料が用いられるコンポジットレンチキュラーレンズシートであって、
前記出光面側材料のガラス転移点をTa(度C)、Ta以上の温度における線膨張係数をAm(1/度C)、Ta以下の温度における線膨張係数をAs(1/度C)、とし、前記入光面側材料のガラス転移点をTb(度C)、Tb以上の温度における線膨張係数をBm(1/度C)、Tb以下の温度における線膨張係数をBs(1/度C)、TaおよびTb以上の所定温度をTx(度C)とした場合、
- Txは(Ta+Tb)/2の温度に所定の温度を加えた温度であることを特徴とする請求項1に記載されたコンポジットレンチキュラーレンズシート。
- Txは(Ta+Tb)/2の温度に5〜85度Cを加えた温度であることを特徴とする請求項2に記載されたコンポジットレンチキュラーレンズシート。
- Txは150であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載されたコンポジットレンチキュラーレンズシート。
- 請求項1〜7のいずれかのコンポジットレンチキュラーレンズシートを備えた、プロジェクションスクリーン。
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