JP2004512382A - 心臓灌流および心臓炎症の2核種同時イメージング - Google Patents

心臓灌流および心臓炎症の2核種同時イメージング Download PDF

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Abstract

本発明は、放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤からなる新規な診断用組成物、かかる組成物からなる診断用キット、および放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤を投与し、同時にLTB4受容体で結合した放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤を検出することからなる哺乳類での同時イメージング法を提供する。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、感染症および炎症の診断に有用な新規な放射性医薬品、該放射性医薬品を調製するのに有用な試薬およびキット、患者の感染症および/または炎症の部位をイメージングする方法、およびかかる診断が必要な患者の感染症または炎症に関連する疾患を診断する方法を提供する。該放射性医薬品は、感染症および炎症の部位に集積した白血球の表面にあるロイコトリエンB4(LTB4)受容体と、インビボで結合する。本発明で提供される試薬は、また感染症および炎症に関連する疾患の治療にも有用である。
【0002】
(背景技術)
局所的な感染症および炎症に関連する疾患の素早い診断は、現今未対応の臨床的な必要事項である。炎症は、体内の異常(例えば感染)の白血球による検出に起因する。白血球は活性化され、該異常の部位に引き寄せられる。該白血球が十分に活性化されるとき、白血球は脱顆粒して、タンパク質分解酵素、並びに化学走性濃度勾配および結果として新たな白血球の補充を生じる化学誘引物質を放出する。その結果、この部位に活性化した白血球の集中が起こる。この局在化により、外部から検出可能なラジオアイソトープで標識された白血球およびγ−シンチグラフィの使用によって、感染症および炎症に関連する疾患の診断方法が提供される。
【0003】
このメカニズムを利用して感染症および炎症をイメージングする2つのアプローチがなされている。一つ目には、患者から白血球を単離し、ラジオアイソトープで白血球を標識し、次いで該患者に放射性標識した自己の白血球を再注入することが含まれる。このアプローチには、正常な白血球の数を減らすのが明らかな白血球の生物活性に基づく標識方法の効果、並びにハザードおよび患者の血液を取り扱う不便さを含むいくつかの欠点がある。二つ目のアプローチは、活性化した白血球にインビボで結合する放射性医薬品を、患者に注入することを含む。
【0004】
インビボで標識するアプローチの例には、白血球の活性マーカーに対して向けられる放射性標識されたモノクローナル抗体またはそのフラグメントの使用がある[モーガンジュニアの特許(Morgan,Jr.,米国特許第5,376,356号)に記載]。白血球活性マーカーは、白血球の活性化までほとんどまたは全く発現しない白血球の表面上の抗原である。このアプローチには、診断学として多くのタンパク性の放射性医薬品の使用と関連する不利益、すなわち、一般的に遅い血液クリアランス(注入とイメージングの間の通過に、不便に長い時間かかりそれが許容されないなら、高いバックグランド活性が生じる)および異種タンパクに対する患者のアレルギー反応の可能性と関連する不利益がある。
【0005】
これらの問題点については、活性化した白血球上の表面受容体にインビボで結合する放射性標識されたペプチドを用いることで、解消できると提案されている[フィッシュマンらの文献(Fischman et. al., Semin. Nucl. Med., 1994, 24, pp 154−168)]。In−111またはTc−99mで標識した化学走性ペプチドのfMLFは、実験動物モデルにおいて感染部位に集積することが示されている。しかしながら、該ペプチドのfMLFは白血球の元来のアゴニストであり、従って診断の放射性医薬品の臨床適用には制限があった。この制限には患者への重篤な有害効果(例えば、強力なアゴニストペプチドの少量の注入でさえ、白血球の活性化から生じる白血球数の急降下が起こる)の可能性が含まれる。
【0006】
放射性標識された免疫グロブリンまたはそのフラグメントの使用を含む、さらに別のアプローチが、ロビンら[Rubin et. al. 米国特許第4,926,869号]によって記載されている。該免疫グロブリンは、循環系から感染症または炎症の部位の大きく拡張したタンパクスペースへの、標識した免疫グロブリンの漏れに起因する不特定のメカニズムによって、感染症または炎症の部位に集積する。しかしながら、これは上述のように、タンパク性物質の使用に関連する同様の不利益がある。
【0007】
従って、薬物動態の改善、特に素早い血液クリアランスで、患者の重篤な副作用の原因とならない感染症および炎症をイメージングする新規な放射性医薬品が依然求められている。
【0008】
ロイコトリエンB4(LTB4)は、アラキドン酸から、5−リポキシゲナーゼおよびロイコトリエンA4加水分解酵素の作用により合成される。LTB4は、多形核白血球(PMN)、マクロファージ、マスト細胞、好塩基球およびLTB4表面受容体を有する各細胞のタイプがある単球によって放出される。内皮細胞、好酸球および血小板は、LTB4を産生しない。LTB4の表面受容体への結合は、PMN、マクロファージおよび好酸球の化学走性を促進する。それはまた、PMN凝集、PMNの血管内皮への付着およびPMN血管外遊出を引き起こす。
【0009】
PMN、マクロファージ、マスト細胞、好塩基球および単球と共にLTB4は、多様な組織における好まざる炎症反応(感染、組織損傷および一過性の虚血を含む)を含む様々な疾患に関係している。再灌流傷害および移植における拒絶の場合、LTB4は、PMN、マクロファージおよびマスト細胞と共に、これらの現象に関連する炎症プロセスにおける重要な役割をしていることが原因として示されている。さらに、PMN、マクロファージ、マスト細胞、好塩基球と共にLTB4は、炎症性腸疾患の発生に中心的な役割をしている。炎症性腸疾患患者からの結腸粘膜擦過は、対応する正常の被験者からのものより、6倍のLTB4が産生する。従って、治療量以下のレベルでLTB4受容体と結合する放射性医薬品は、身体中の炎症性疾患のプロセスの素早い検出を可能である。
【0010】
本発明において、LTB4受容体への結合が可能な放射性医薬品が、感染症および炎症の部位をイメージングするのに有用であることが見出された。
【0011】
(発明の概要)
本発明は、感染症および炎症の診断に有用な新規な放射性医薬品、該放射性医薬品を調製するのに有用な試薬およびキット、患者の感染症および/または炎症の部位をイメージングする方法、およびかかる診断が必要な患者の感染症または炎症に関連する疾患を診断する方法を提供する。該放射性医薬品は、感染症および炎症の部位に集積した白血球の表面にあるロイコトリエンB4(LTB4)受容体と、インビボで結合する。本発明の試薬は、また感染症および炎症に関連する疾患の治療にも有用である。
【0012】
本発明の放射性医薬品は、小さな分子であり、よって放射性標識されたタンパク質または抗体に関連する不利益を受けない。アンタゴニストとして、該放射性医薬品は、副作用を産生するリスクを十分に減らす。本発明の放射性医薬品は、例えば腸炎症、原因不明の発熱、再灌流傷害および移植における拒絶のような、炎症性または感染の疾患の素早い検出に有用である。本発明の試薬は、感染症および炎症に関連する疾患の治療に有用である。
【0013】
本発明はまた、心臓または脳の灌流剤のような灌流イメージング放射性医薬品と組合わせて、LTB4をターゲットとするイメージング試薬を利用する、新規な2核種イメージング方法も提供する。本発明の2核種同時イメージング方法におけるイメージング剤の組合せは、臓器の血流および「再灌流傷害、アテローム性動脈硬化症または関心の臓器における感染症のような疾患のプロセスに関連する炎症の部位」の同時イメージングに有用である。
【0014】
(発明の詳細な説明)
[1]態様では、本発明は、a)放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤を哺乳類に投与し;および
b)該LTB4受容体で結合する放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤を同時に検出する
(該放射性標識された剤は、スペクトルで分離できるエネルギーを有する)
ことからなる、哺乳類における同時イメージング方法を提供する。
【0015】
[2]態様では、本発明は、炎症および臓器灌流の部位を同時にイメージングするのに用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0016】
[3]態様では、本発明は、炎症および灌流異常の部位の診断および局在化に用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0017】
[4]態様では、本発明は、虚血性組織傷害および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0018】
[5]態様では、本発明は、虚血性組織傷害(例えば、再灌流傷害)、脆弱なプラーク、細菌性心内膜炎または心臓移植拒絶の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0019】
[6]態様では、本発明は、脆弱なプラークおよび灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0020】
[7]態様では、本発明は、心臓感染症および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0021】
[8]態様では、本発明は、心臓移植拒絶および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、態様[1]の方法を提供する。
【0022】
[9]態様では、本発明は、放射性標識された剤の検出をシンチグラフィイメージングにより行う、態様[1]の方法を提供する。
【0023】
[10]態様では、本発明は、放射性標識された剤の検出を照射検出プローブにより行う、態様[1]の方法を提供する。
【0024】
[11]態様では、本発明は、放射性標識された剤の検出をプラナー(planar)またはリングガンマカメラにより行う、態様[1]の方法を提供する。
【0025】
[12]態様では、本発明は、該放射性標識されたLTB4結合剤と放射性標識された灌流イメージング剤の投与を同時に行う、態様[1]の方法を提供する。
【0026】
[13]態様では、本発明は、該放射性標識されたLTB4結合剤と放射性標識された灌流イメージング剤の投与を連続的に行う、態様[1]の方法を提供する。
【0027】
[14]態様では、本発明は、放射性標識されたLTB4結合剤が相乗効果を示す量で投与される、態様[1]の方法を提供する。
【0028】
[15]態様では、本発明は、放射性標識されたLTB4結合剤および該放射性標識された灌流イメージング剤の検出が、イメージの表示の精度を改善するよう高められる、態様[1]の方法を提供する。
【0029】
[16]態様では、本発明は、放射性標識された剤のエネルギーが、パルス高分析によってスペクトルで分離可能である、態様[1]の方法を提供する。
【0030】
[17]態様では、本発明は、放射性標識された剤のスペクトルエネルギーの差が>10Kevである、態様[1]の方法を提供する。
【0031】
[18]態様では、本発明は、放射性標識されたLTB4結合剤が、99mTc、111In、95Tc、62Cu、67Ga、68Ga、123I、125I、18F、11C、13N、15O、および75Brからなる群から選択されるラジオアイソトープで標識される、態様[1〜17]のいずれか一つの方法を提供する。
【0032】
[19]態様では、本発明は、LTB4結合剤が、In−111、Tc−99mまたはI−123で標識される、態様[1〜17]のいずれか一つの方法を提供する。
【0033】
[20]態様では、本発明は、灌流イメージング剤が、Tc−99mまたはTl−201で標識される、態様[1〜17]のいずれか一つの方法を提供する。
【0034】
[21]態様では、本発明は、灌流イメージング剤が、ヘキサキスメトキシイソブチルイソニトリルテクネチウム(I)(99mTc−セスタミビ)、210Tl,99mTc−テトロホスミン、99mTc−フリホスミン、または99mTc−NOETである、態様[1〜17]のいずれか一つの方法を提供する。
【0035】
[22]態様では、本発明は、放射性標識されたLTB4結合剤が、99mTc、111In、95Tc、62Cu、67Ga、および68Gaからなる群から選択されるラジオアイソトープで標識された化合物に直接変換され得る試薬であって、該試薬が式:
−X−L−Y−L −C、W−X−L(L −C)−Y、またはZ−L −C
[式中、
は群:
【化13】
Figure 2004512382
(式中、
はN、C−OH、またはCHであり;
およびAは独立して、NまたはCHであり;
はNまたはCRであり;
はOまたはSであり;
はO、CHまたはSであり;
はC−OH、N、NH、OまたはSであり;
はNH、CH、O、S、N、またはCHであり;
はNまたはCHであり;
aおよびbは二者選択される二重結合の位置を示し;
は、H、−C(=NH)NH、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜3個のRで置換されるアリール、および0〜3個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択され;
は、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜3個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−N(R)(R)、および−CFの群から選択され;
は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−N(R)(R)、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
およびRは独立して、HまたはC〜Cアルキルであるが;
ただし、AおよびAがCH、AがC−X、およびAがCRの場合、Rは1〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択される)
から選択され;
【0036】
XはO、S、CHまたはCH=CHであり;
は構造式:
(CR−(W−(M−(CR1011
(式中、
、R、R10およびRllは独立して各々、L への結合、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルまたはヘテロ環を形成し;
は独立して、O、S、C(=O)O、OC(=O)、CH=CH、(OCHCH および(CHCHO) (pおよびp’は独立して1〜3)の群から選択され;
は、0〜3個のR12で置換されるフェニル、0〜3個のR12で置換されるヘテロ環、0〜3個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜3個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
12は独立して、L への結合、−COOR13、0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルキル、および0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;
13はHまたはC〜Cアルキルであり;
14は独立して、L への結合、及び−COOHの群から選択され;
gは0〜10であり;
hは0〜3であり;
kは0〜1であり;
g’は0〜5であるが;
ただし、hが0およびkが0のとき、gは>1であり;
また、WがOまたはSおよびkが0のとき、g+g’≧1である)
を有する連結基であり;
【0037】
YはC(=O)NH、NHC(=O)、C=O、C(=O)O、OC(=O)、NHS(=O)、C(=O)NHS(=O)、COOH、C(=O)NH、NH(C=O)NH、またはテトラゾールから選択されるが;
ただし、R、R10、R11、R12、およびR14の0〜1個がL への結合であり、これらの変異体の一つがL への結合であるとき、YはCOOH、C(=O)NH、またはテトラゾールであり;
は構造式:
(W −(CR1516 −(M −(W −(CR1718 ”’−(W ”’
(式中、
は独立して各々、O、S、NH、NHC(=O)、NHC(=O)M、C(=O)NH、C(=O)、C(=O)O、OC(=O)、NHC(=O)NH、SO、(OCHCH、(CHCHO) 、(OCHCHCH 、(CHCHCHO)、および(aa) (式中、aaは独立して各々アミノ酸であり、s、s’、s”、t、およびt’は独立して1〜10である)の群から選択され;
は0〜3個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるシクロアルキル、および0〜3個のR19で置換されるヘテロ環の群から選択され;
15、R16、R17 及びR18は独立して各々、=O、COOH、SOH、POH、0〜3個のR19で置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるベンジル、および0〜3個のR19で置換されるC〜Cアルコキシ、NHC(=O)R20、C(=O)NHR20、NHC(=O)NHR20、NHR20、R20、およびCへの結合の群から選択され;
19は独立して各々、COOR20、OH、NHR20、SOH、POH、0〜3個のR20で置換されるアリール、0〜3個のR20で置換されるヘテロ環、0〜1個のR21で置換されるC〜Cアルキル、0〜1個のR21で置換されるC〜Cアルコキシ、およびCへの結合の群から選択され;
20は独立して各々、H、0〜1個のR21で置換されるアリール、0〜1個のR21で置換されるヘテロ環、0〜1個のR21で置換されるシクロアルキル、0〜1個のR21で置換されるポリアルキレングリコール、0〜1個のR21で置換される炭水化物、0〜1個のR21で置換されるシクロデキストリン、0〜1個のR21で置換されるアミノ酸 、0〜1個のR21で置換されるポリカルボキシアルキル、0〜1個のR21で置換されるポリアザアルキル、0〜1個のR21で置換されるペプチド(該ペプチドは2〜10個のアミノ酸からなる)、およびCへの結合の群から選択され;
21はCへの結合であり;
k’は0〜2であり;
h’は0〜2であり;
h”は0〜5であり;
h”’は0〜2であり;
g”は0〜10であり;
g”’は0〜10である)
を有する連結基であり;
【0038】
は群:
【化14】
Figure 2004512382
【化15】
Figure 2004512382
【化16】
Figure 2004512382
(式中、
、Q、Q、Q、Q、Q、Q、およびQは独立して各々、NR22、NR2223、S、SH、O、OH、PR22、PR2223、P(NR24)R2526、P(O)R2526、およびP(S)R2526の群から選択され;
Eは、結合;CH;または0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたアラルキル、0〜3個のR27で置換されたアルカリールの群から選ばれるスペーサー基であり;
はC〜C10アルキル基またはC〜C14炭素環であり;
22、R23、およびR24は各々独立して、L への結合、水素、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたアラルキル、0〜3個のR27で置換されたアルカリール、0〜3個のR27で置換されたヘテロ環、および電子(ただし、R22またはR23の一つが電子のとき、他方も電子である)の群から選択され;
25およびR26は独立して各々、L への結合、−OH、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたアラルキル、0〜3個のR27で置換されたアルカリール、および0〜3個のR27で置換されたヘテロ環の群から選択され;
27は独立して各々、L への結合、=O、F、Cl、Br、I、−CF、−CN、−CO28、C(=O)R28、−C(=O)N(R28、−CHO、−CHOR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)OR28a、−OR28、−OC(=O)N(R28、−NR29C(=O)R28、−NR29C(=O)OR28a、−NR29C(=O)N(R28、−NR29SON(R28、−NR29SO28a、−SOH、 −SO28a、−SR28、−S(=O)R28a、−SON(R28、−N(R28、−NHC(=NH)NHR28、−C(=NH)NHR28、=NOR28、NO、−C(=O)NHOR28、−C(=O)NHNR2828a、−OCHCOH、2−(1−モルホリノ)エトキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルメチル、C〜Cアルコキシアルキル、0〜2個のR28で置換されたアリール、および「N、S、およびOから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロ環リングシステム」の群から選択され;
28、R28a、およびR29は独立して各々、L への結合、H、C〜Cアルキル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシ、ハライド、ニトロ、シアノ、およびトリフルオロメチルの群から選択される)
から選択される式を有する金属結合単位であり;
【0039】
Zは群:
【化17】
Figure 2004512382
(式中、
10はNR41または−C(R41)=CH−であり;
37はC(=O)−R42、CH=CR43C(=O)−R42、CHC(=O)−R42、およびCHCHC(=O)−R42の群から選択され;
38はSR44、SCH44、およびS(=O)R44の群から選択され;
39は、0〜3個のR44で置換されたC〜C10アルキル、および0〜3個のR44で置換されたC〜C10アルコキシの群から選択され;
40はC(=O)−R42であり;
41はCHC(=O)N(CH)CHCHであり;
42はL への結合であり;
43はHおよびC〜Cアルキルの群から選択され;
44は0〜4個のR45で置換されたフェニルであり;
45は独立して各々、C〜Cアルキル、OR46、C(=O)OR46、−Cl、−Br、−F、およびN(R46の群から選択され;
46は独立して各々、H、およびC〜C10アルキルの群から選択され;および
eは任意の二重結合の位置を示す)
から選択される]
を有する化合物およびその医薬的に許容される塩である、態様[1〜17]のいずれか一つの方法を提供する。
【0040】
[23]態様では、本発明は、Wが群:
【化18】
Figure 2004512382
[式中、
はN、C−OH、またはCHであり;
およびAはCHであり;
はCRであり;
はOであり;
はOまたはCHであり;
は独立して、−F、−Cl、=O、−N(R)(R)、およびCFの群から選択され;
は独立して、−F、−Cl、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択される]
から選択され;
XがO、CHまたはCH=CHであり;
、R、R10およびRllが独立して各々、L への結合、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成し;
が群:
【化19】
Figure 2004512382
【化20】
Figure 2004512382
[式中、
、Q、Q、Q、Q、Q、Q、およびQは独立して各々、NR22、NR2223、S、SH、OHの群から選択され;
Eは、結合;CH;または0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、および0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロ環の群から選ばれるスペーサー基であり;
はCHまたはC〜C炭素環であり;
22およびR23は各々独立して、L への結合、水素、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたヘテロ環、および電子(ただし、R22またはR23の一つが電子のとき)の群から選択され;
27は独立して各々、L への結合、=O、F、Cl、Br、I、−CF、−CN、−CO28、C(=O)R28、−C(=O)N(R28、−CHOR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)OR28a、−OR28、−OC(=O)N(R28、−NR29C(=O)R28、−NR29C(=O)OR28a、−NR29C(=O)N(R28、−NR29SON(R28、−NR29SO28a、−SOH、 −SO28a、−SR28、−S(=O)R28a、−SON(R28、−N(R28、−NHC(=NH)NHR28、−C(=NH)NHR28、=NOR28、NO、−C(=O)NHOR28、−C(=O)NHNR2828a、−OCHCOH、および2−(1−モルホリノ)エトキシの群から選択され;
28、R28a、およびR29は独立して各々、L への結合、H、およびC〜Cアルキルの群から選択される]
群から選択され;
39が、0〜1個のR44で置換されたC〜C10アルキル、および0〜1個のR44で置換されたC〜C10アルコキシの群から選択され;
43がHであり;および
46が独立して各々、H、およびC〜Cアルキルから選択される、態様[22]の方法を提供する。
【0041】
[24]態様では、本発明は、Rが、H、−C(=NH)NH、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜2個のRで置換されるアリール、および0〜2個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
が、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜2個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
が独立して、=O、および−N(R)(R)の群から選択され;
が独立して、−F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
XがO、CHまたはCH=CHであり;
、R、R10およびRllが独立して各々、L への結合、H、およびC〜Cアルキル群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成し;
がOであり;
が、0〜1個のR12で置換されるフェニル、0〜1個のR12で置換されるヘテロ環、0〜1個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜1個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
12が独立して、L への結合、−COOR13、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルキル、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;
が0〜1個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるシクロアルキル、および0〜1個のR19で置換されるヘテロ環の群から選択され;
が、
【化21】
Figure 2004512382
[式中、
およびQはSHであり;
およびQはNR22であり;
Eは独立して、CHR27、CHCHR27、CHCHCHR27、およびCHR27C(=O)の群から選択され;
22は、H、0〜1個のR27で置換されたC〜Cアルキルの群から選択され;および
27は独立して、HおよびL への結合から選択される]
および、
【化22】
Figure 2004512382
[式中、
Eは結合であり;
はNHR23(式中、R23はR27で置換されたヘテロ環であり、該ヘテロ環はピリジンおよびチアゾールから選択され、R27はC(=O)NHR28およびC(=O)R28から選択され、R28はL への結合である)である]
から選択され;
10がNR41であり;
39が1個のR44で置換されたC〜C10アルコキシであり;および
45が独立して各々、C〜Cアルキル、OH、C(=O)OH、−Cl、−F、およびNHの群から選択される、態様[22]の試薬を提供する。
【0042】
[25]態様では、本発明では、該試薬が以下の群:
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[4−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ブチル]オキシ]フェノール;
2−[[[5−[[(6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
【0043】
2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
2−[[[5−[[N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
2−[[[5−[[N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
2−[[[5−[[α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−リジン−ε−N−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール,N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[2−チオエチル]−グリシンアミド接合体;
ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシル]アザ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル];
2−[[[5−[[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−4−スルホンアミジル]ベンジルアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
【0044】
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノール;
4−エチル−2−(5−ピラゾリル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)−オキシ]ペンチル]−6−(8−アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)−ベンゼンプロパン酸およびベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]−ヒドラゾノ]メチル]との接合体;
6−(11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシル−オキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸およびベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]−ヒドラゾノ]メチル]との接合体;
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[フェニルメチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノール;
N−((6−((1−アザ−2−フェニルビニル)アミノ)(3−ピリジル))スルホニル)−3−(1−((N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−3−イル)プロパ−2−エナミド;
【0045】
3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸プロピルエステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
3−((7−(−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル−2−メチルプロパン酸エステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸;
N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−((3−((6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)メチル)ピペリジル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
【0046】
2−(((4−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)フェニル)メチル)(2−スルファニルエチル)アミノ)−N−(2−スルファニルエチル)エタンアミド;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))−ペンタノイルアミノ)−1−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
【0047】
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)−(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
【0048】
3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))−Gly−Lys−Lys−Lys)アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2,6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
【0049】
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−プロピル−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル−3−[6−[[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミドヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−1−[3−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−2H−1−ベンゾピラン−7−イル]−シクロペンタンカルボキサミドヒドラゾン;
【0050】
2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−ヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−5,5−ジメチルヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド 6−[4−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ブトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド 6−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロポキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−スルホベンズアルデヒド 6−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
【0051】
N−[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキシル]−ビス−S−(1−エトキシエチルメルカプト−アセチル)ペンタン酸エステル;
2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−グリシン−α−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
2−アセチル−4−エチル−[5−[6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
2,4−ジエチル−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)−N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)プロパ−2−エナミド;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル))カルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
【0052】
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)−プロピル)カルバモイル)−1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)−ビニル)ベンゼンスルホン酸;
6−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)−ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸;
1−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)−(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸;
【0053】
1−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)エタン−1,2−ジカルボン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)−プロパノイルアミノ)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−((6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)スルホニル)−(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−2,2−ジメチルヘキサンアミド;
4−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−カルバモイル)イソプロピル)ブタンアミド;
3−(4−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−プロポキシ)フェニル)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)プロパン酸;
【0054】
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸;
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−フェニルフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
【0055】
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)エタン−1,2−ジカルボン酸;
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;および
2−({2−[((2S)−2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−{4−[({[3−(2−{2−[3−(5−{5−[5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル](5H−1,2,3,4−テトラアゾリル)}ペンタノイルアミノ)プロポキシ]エトキシ}エトキシ)プロピル]アミノ}チオキソメチル)アミノ]フェニル}プロピル)(カルボキシメチル)アミノ]エチル}−(カルボキシメチル)アミノ)酢酸、
から選択される、態様[22]の方法を提供する。
【0056】
[26]態様では、本発明では、該放射性標識されたLTB4結合剤が、99mTc(トリシン)(TPPTS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(TPPDS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(TPPMS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(3−スルホナトピリジン))(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[4−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ブチル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[5−[[(6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
【0057】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]−カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−リジン−ε−N−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシル]アザ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(3−ピリジンスルホン酸)(2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸);
【0058】
99mTc(トリシン)(3,5−ピリジンジカルボン酸)(2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(TFP)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(3,5−ピリジンジカルボン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(イソニコチン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(ニコチン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(3−ピリジンスルホン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
【0059】
99mTc(トリシン)(ヒドロキシエチルイソニコチンアミド)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(4−メチル−5−イミダゾールメタノール)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(4−メチル−5−チアゾールエタノール)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(ピリジン)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
99mTc(トリシン)(4−ピリジルエチルスルホン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
【0060】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(N−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))スルホニル)−3−(1−((N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−3−イル)プロパ−2−エナミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−(5−カルバモイル(2−ピリジル)ジアゼニド)エチルエステル);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((7−(−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル−2−メチルプロパン酸エステル,2−(2((5−カルバモイル(2−ピリジル)ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド,2−(2−((5−カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(3−ピリジンスルホン酸)(2−(2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
【0061】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−((3−((6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)メチル)ピペリジル)カルボニル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)−1−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
【0062】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TFP)(3−(6−(3−(N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TFP)(3−(6−(3−(N−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(ピリジン)(3−(6−(3−(N−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
【0063】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(3−((6−((ジアゼニド)(3−ピリジル))−Gly−Lys−Lys−Lys)アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
【0064】
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[2−(6−ジアゼニドニコチンアミド)エチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(6−[6−(6−ジアゼニドニコチンアミド)−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド);
【0065】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−グリシン−α−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2,4−ジエチル−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(2−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)−プロピル)カルバモイル)−1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(1−(3−((6−(ジアゼニド)−(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸);
【0066】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−((6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)スルホニル)−(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((6−((ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TFP)(3−((6−((ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(1−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチル−ヘキシル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸);
【0067】
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4,6−ジフェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)−2−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸);
99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
99mTcO(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[2−チオラトエチル]−グリシンアミド);
99mTcO(N−[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキシル]−ビス(メルカプトアセチル)ペンタン酸エステル);および
111In(2−({2−[((2S)−2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−{4−[({[3−(2−{2−[3−(5−{5−[5−(4,6−ジフェニル−(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル](5H−1,2,3,4−テトラアゾリル)} ペンタノイルアミノ)−プロポキシ]エトキシ}エトキシ)プロピル]アミノ}チオキソメチル)アミノ]フェニル}プロピル)(カルボキシメチル)アミノ]エチル}−(カルボキシメチル)アミノ)アセテート)、
からなる群から選択される、態様[1〜21]のいずれか一つによる方法を提供する。
【0068】
[27]態様では、本発明は、態様[22〜26]のいずれか一つの試薬および灌流イメージング剤からなるキットを提供する。
【0069】
[28]態様では、本発明は、さらに還元剤からなる態様[27]のキットを提供する。
【0070】
[29]態様では、本発明は、還元剤がスズ(II)である、態様[28]のキットを提供する。
【0071】
[30]態様では、本発明は、さらに1またはそれ以上の補助的なリガンドからなる、態様[29]のキットを提供する。
【0072】
[31]態様では、本発明は、該補助的なリガンドがトリシンおよびTPPTSである、態様[30]のキットを提供する。
【0073】
[32]態様では、本発明は、態様[18]の放射性標識されたLTB4結合剤および灌流イメージング剤からなるキットを提供する。
【0074】
[33]態様では、本発明は、さらに還元剤からなる、態様[32]のキットを提供する。
【0075】
[34]態様では、本発明は、該還元剤がスズ(II)である、態様[33]のキットを提供する。
【0076】
[35]態様では、本発明は、さらに1またはそれ以上の補助的なリガンドからなる、態様[34]のキットを提供する。
【0077】
[36]態様では、本発明は、該補助的なリガンドがトリシンおよびTPPTSである、態様[35]のキットを提供する。
【0078】
[37]態様では、本発明は、態様[18]の放射性標識されたLTB4結合剤および態様[22〜26]のいずれか一つの放射性標識された灌流イメージング剤からなるキットを提供する。
【0079】
[38]態様では、本発明は、さらに還元剤からなる、態様[37]のキットを提供する。
【0080】
[39]態様では、本発明は、還元剤がスズ(II)である、態様[38]のキットを提供する。
【0081】
[40]態様では、本発明は、さらに1またはそれ以上の補助的なリガンドからなる、態様[39]のキットを提供する。
【0082】
[41]態様では、本発明は、該補助的なリガンドがトリシンおよびTPPTSである、態様[40]のキットを提供する。
【0083】
[42]態様では、本発明は、さらに該剤の検出からのイメージングの形成からなる、態様[1]の方法を提供する。
【0084】
[43]態様では、本発明は、該イメージングが、体内の放射性標識された灌流剤の分布に関して、体内の放射性標識されたLTB4結合剤の局在化の解釈を容易にするため、並んで表示される、態様[42]の方法を提供する。
【0085】
[44]態様では、本発明は、該イメージングが、体内の放射性標識された灌流剤の分布に関して、体内の放射性標識されたLTB4結合剤の局在化の解釈を容易にするため、オーバーレイされる、態様[42]の方法を提供する。
【0086】
[45]態様では、本発明は、単一2核種イメージング法で、炎症および灌流異常の部位を診断し、および局在化する方法を提供する。
【0087】
[46]態様では、本発明は、単一のイメージング法で虚血性組織傷害および灌流異常の部位を同時に検出し、局在化することからなる診断イメージング方法を提供する。
【0088】
[47]態様では、本発明は、該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、態様[46]の方法を提供する。
【0089】
[48]態様では、本発明は、単一2種イメージング法で、炎症および灌流異常の部位を診断し、および局在化する方法を提供する。
【0090】
[49]態様では、本発明は、該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、態様[48]の方法を提供する。
【0091】
[50]態様では、本発明は、単一2種イメージング法で、虚血性組織傷害(例えば、再灌流傷害)、脆弱なプラーク、細菌性心内膜炎または心臓移植の拒絶の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法を提供する。
【0092】
[51]態様では、本発明は、該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、態様[50]の方法を提供する。
【0093】
[52]態様では、本発明は、単一イメージング法で、脆弱なプラークおよび灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法を提供する。
【0094】
[53]態様では、本発明は、該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、態様[52]の方法を提供する。
【0095】
[54]態様では、本発明は、単一イメージング法で、心臓感染症および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法を提供する。
【0096】
[55]態様では、本発明は、該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、態様[54]の方法を提供する。
【0097】
[56]態様では、本発明は、単一イメージング法で、心臓移植拒絶および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法を提供する。
【0098】
[57]態様では、本発明は、該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、態様[56]の方法を提供する。
【0099】
[58]態様では、本発明は、放射性標識されたLTB4結合剤が、123I、125I、18F、11C、13N、15O、および75Brからなる群から選択されるラジオアイソトープで標識された化合物に直接変換され得る試薬であり、該試薬が式:
−X−L−Y
[式中、
は群:
【化23】
Figure 2004512382
(式中、
はN、C−OH、またはCHであり;
およびAは独立して、NまたはCHであり;
はNまたはCRであり;
はOまたはSであり;
はO、CHまたはSであり;
はC−OH、N、NH、OまたはSであり;
はNH、CH、O、S、N、またはCHであり;
はNまたはCHであり;
aおよびbは二者選択される二重結合の位置を示し;
は、H、−C(=NH)NH、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜3個のRで置換されるアリール、および0〜3個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択され;
は、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜3個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−N(R)(R)、および−CFの群から選択され;
は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−N(R)(R)、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
およびRは独立して、HまたはC〜Cアルキルであるが;
ただし、AおよびAがCH、AがC−X、およびAがCRの場合、Rは1〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択される)
から選択され;
【0100】
XはO、S、CHまたはCH=CHであり;
は構造式:
(CR−(W−(M−(CR1011
(式中、
、R、R10およびRllは独立して各々、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルまたはヘテロ環を形成し;
は独立して、O、S、C(=O)O、OC(=O)、CH=CH、(OCHCH および(CHCHO) (pおよびp’は独立して1〜3)の群から選択され;
は、0〜3個のR12で置換されるフェニル、0〜3個のR12で置換されるヘテロ環、0〜3個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜3個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
12は独立して、−COOR13、0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルキル、および0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;
13はHまたはC〜Cアルキルであり;
14は−COOHであり;
gは0〜10であり;
hは0〜3であり;
kは0〜1であり;
g’は0〜5であるが;
ただし、hが0およびkが0のとき、gは>1であり;
また、WがOまたはSおよびkが0のとき、g+g’≧1である)
を有する連結基であり;および
YはC(=O)NH、NHC(=O)、C=O,C(=O)O、OC(=O)、NHS(=O)、C(=O)NHS(=O)、COOH、C(=O)NH、NH(C=O)NH、またはテトラゾールから選択される]
を有する化合物およびその医薬的に許容される塩である、態様[1]の方法を提供する。
【0101】
[59]態様では、本発明は、Wが群:
【化24】
Figure 2004512382
[式中、
はN、C−OH、またはCHであり;
およびAはCHであり;
はCRであり;
はOであり;
はOまたはCHであり;
は独立して、−F、−Cl、=O、−N(R)(R)、および−CFの群から選択され;
は独立して、−F、−Cl、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択される]
から選択され;
XがO、CHまたはCH=CHであり;および
、R、R10およびRllが独立して各々、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成する、
態様[58]の方法を提供する。
【0102】
[60]態様では、本発明は、Rが、H、−C(=NH)NH、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜2個のRで置換されるアリール、および0〜2個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
が、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜2個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
が独立して、=O、および−N(R)(R)の群から選択され;
が独立して、−F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
XがO、CHまたはCH=CHであり;
、R、R10およびRllが独立して各々、H、およびC〜Cアルキルの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成し;
がOであり;
が、0〜1個のR12で置換されるフェニル、0〜1個のR12で置換されるヘテロ環、0〜1個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜1個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
12が独立して、−COOR13、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルキル、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;および Mが0〜1個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるシクロアルキル、および0〜1個のR19で置換されるヘテロ環の群から選択される、態様[58]の試薬を提供する。
【0103】
[61]態様では、本発明は、態様[58]の試薬および灌流イメージング剤からなるキットを提供する。
【0104】
別の態様では、本発明は、1000nM未満のLTB4受容体への結合親和性を有する放射性医薬品に直接変換され得る新規な試薬を提供する。
【0105】
別の態様では、本発明は、哺乳類の感染症および炎症の部位を検出する新規な方法で、放射性標識されたLTB4結合剤を該哺乳類に投与し、次いで照射検出プローブを用いて該部位を検出することからなる方法を提供する。
【0106】
別の態様では、本発明は、哺乳類の感染症および炎症の部位をイメージングする新規な方法で、放射性標識されたLTB4結合剤を該哺乳類に投与し、次いでプラナーまたはリングガンマカメラを用いて該部位をイメージングすることからなる方法を提供する。
【0107】
別の態様では、本発明は、感染症および炎症に関連する哺乳類の疾患を診断する方法で、放射性標識されたLTB4結合剤を用いて該哺乳類をイメージングし、該疾患の存在を決定する方法を提供する。
【0108】
別の態様では、本発明は、臓器灌流イメージング剤を用いた2核種イメージング、およびLTB4をターゲットにした本明細書に記載の放射性医薬品試薬を用いた炎症イメージングの新規な方法を提供する。臓器灌流および炎症の同時イメージングは、患者の単一のイメージングセッションにおいて、血流の変化および炎症の変化に関して、潜在的な疾患のより完全な評価を可能にする。この同時イメージング方法は、2つの分離したイメージングセッションで得られる灌流および炎症の一連の/連続的なイメージングよりも時間効率がよい。同時イメージング方法は放射線技術者およびイメージング技術者の作業時間を節約し、並びにイメージング機器が灌流および炎症のイメージングを得るのに用いられる時間を減らす。この方法はまた、2つの分離したイメージング方法の状態と比べ、動かないでいる被験者の必要な時間を減らすことで、患者の安楽を大きくする結果にもなる。さらに、同時に得られるプロセスは、事後にコ・レジストレーションされる(co−registered)一連のイメージングの状態に対して、患者における灌流および炎症のイメージングの空間的なレジストレーション(すなわち、オーバーレイ(overlay))における改善された精度を可能にする。このことは組織における灌流異常および炎症プロセスのよりよい空間的相互作用を可能にする(例えば、心臓における灌流不足のエリアを、冠動脈のアテローム硬化プラークなどに関する炎症の傷害の位置と比較する)。
【0109】
別の態様として、本発明は、単一のイメージング方法において、炎症および臓器の灌流の同時検出からなる、診断イメージング方法を提供する。より詳しくは、灌流イメージング剤および、イメージングできる成分(例えば、ガンマ線または陽電子放射ラジオアイソトープ、磁気共鳴イメージング成分、X線イメージング成分、または超音波イメージング成分)へ接合されるLTB4結合剤の同時検出および局在化からなる診断イメージング方法である。
【0110】
診断上の放射性核種からなるイメージング成分(すなわち、イメージングできるガンマ線または陽電子放射を有する放射性活性金属)が、放射イメージング造影剤として有用である。
【0111】
常磁性金属イオンからなるイメージング成分は、磁気共鳴イメージング造影剤として有用である。1またはそれ以上のX線吸収、または20またはそれ以上原子番号の「重い」金属からなるイメージング成分は、X線造影剤として有用である。
【0112】
さらに、生体適合性の気体の微小気泡、液体担体、および界面活性剤の微粒子からなるイメージング成分は、超音波造影剤として有用である。
【0113】
LTB4結合剤がX線イメージング成分と接合する別の好ましい態様として、該金属は、Re、Sm、Ho、Lu、Pm、Y、Bi、Pd、Gd、La、Au、Au、Yb、Dy、Cu、Rh、Ag、およびIrの群から選択される。
【0114】
X線イメージング成分においてよく用いられる重い原子はヨウ素である。最近、金属キレートからなるX線造影剤(Wallace, R., 米国特許第5,417,959号)および複数の金属イオンからなるポリキレート(Love, D., 米国特許第5,679,810号)が発表されている。さらに最近、多核性群複合体が、X線造影剤として発表されている(米国特許第5,804,161号, PCT W091/14460, および PCT WO 92/17215)。
【0115】
本発明のX線造影イメージング成分は、X線吸収するかまたは重い(20またはそれ以上原子番号)1またはそれ以上の金属に付いた、1またはそれ以上のLTB4結合剤からなる。X線造影剤においてよく用いられる重い原子はヨウ素である。最近、金属キレートからなるX線造影剤(Wallace, R., 米国特許第5,417,959号)および複数の金属イオンからなるポリキレート(Love, D., 米国特許第5,679,810号)が発表されている。さらに最近、多核性群複合体が、X線造影剤として発表されている(米国特許第5,804,161号, PCT W091/14460, および PCT WO 92/17215)。
【0116】
LTB4結合剤が本発明のMRIイメージング成分に接合する別の好ましい態様として、1またはそれ以上の常磁性金属イオンに付いた1またはそれ以上のLTB4結合剤からなる。該常磁性金属イオンは、金属複合体または金属酸化体粒子の形態で存在する。米国特許第5,412,148号および第5,760,191号は、MRI造影剤の使用において常磁性金属イオンのキレートの例が記載されている。米国特許第5,801,228号、米国特許第5,567,411号、および米国特許第5,281,704号は、MRI造影剤の使用において1より多くの(複数の)常磁性金属イオンを複合するのに有用なポリキレートの例が記載されている。米国特許第5,520,904号は、MRI造影剤の使用において常磁性金属イオンからなる微粒子組成が記載されている。
【0117】
LTB4結合剤が超音波造影イメージング成分と接合する別の好ましい態様として、本発明は、生体適合性の気体の微小気泡、液体担体、および界面活性剤の微粒子に付くまたは組み込まれる複数のLTB4結合剤からなる。この文において、液体担体の用語は水溶液を意味し、界面活性剤の用語は溶液の表面張力を減らすあらゆる両親媒性の物質を意味する。界面活性微粒子を形成する適当な界面活性剤のリストはEP0727225A2に開示されており、これは本明細書に引用される。界面活性微粒子の用語は、ナノ微粒子、リポソーム、小胞などを含む。生体適合性の気体は、空気、またはC〜Cペルフルオロアルカンのようなフッ化炭素(エコー輝度の違いを与え、従って超音波イメージングに造影を与える)であり得る。該気体は、適宜連結基を介して、LTB4結合剤と結合するよう被包されまたは微粒子に包含される。該結合は、共有結合、イオン結合またはファンデルワールス力によって行い得る。かかる造影イメージング成分の特定の例には、ペプチド、ポリペプチドまたはペプチド擬態と結合する複数の腫瘍脈管構造(tumor neovasculature)受容体の付いた、脂肪被包されたペルフルオロ炭素を含む。
【0118】
いずれかの置換基またはいずれの式において改変部分が1つ以上ある場合には、各々の定義はすべての他の存在のそれの定義から独立している。従って、例えば基が0〜2個のR52で置換されている場合には、該基は適宜2個以下のR52で置換されており、各R52は独立して、可能なR52について定義したリストから選ばれる。また、例えば基:−N(R53基については、N上の2つのR53置換基の各々は独立して、可能なR53について定義したリストから選ばれる。組み合わせにより安定な化合物を与える場合においてだけ、置換および/または改変の組み合わせが許容され得る。
【0119】
「試薬」とは、本発明の放射性医薬品に直接に変換することができる本発明の化合物を意味する。試薬は、本発明の放射性医薬品の調製に直接に使用することができたり、あるいは本発明のキット中の成分であり得る。
【0120】
用語「結合剤」とは、LTB4に対するアフィニティーを有したり、該受容体と結合することができる本発明の放射性医薬品を意味する。本発明の結合剤は、Kiが<1000nMを有する。
【0121】
本明細書における「安定な化合物」または「安定な構造」とは、反応混合物からの有用な程度の純度までの単離および有効な診断剤ヘの製剤化に対して耐えるのに十分に強い化合物を意味する。
【0122】
本明細書に使用する用語「置換された」とは、示した原子または基の通常の原子価を超えることなく、置換で安定な化合物を生ずるという条件で、デザインされた原子または基上の1つ以上の水素原子が示した基からの選択物で置き換わることを意味する。置換基がケト(すなわち、=O)である場合には、該原子上の2つの水素原子は置き換わっている。
【0123】
本明細書において使用する「結合」とは、単結合または二重結合のいずれかを意味する。
【0124】
本明細書で使用する用語「塩」とは、水素イオンまたはヒドロキシルイオンを除くイオンを与えるいずれの物質と同じように、文献(the CRC Handbook of Chemistry and Physics, 65th Edition, CRC Press, Boca Raton, Fla, 1984)において定義されている通りに使用する。
【0125】
本明細書で使用する「アルキル」とは、特定の数の炭素原子を有する分枝鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むことを意図する;本明細書で使用する「シクロアルキル」または「炭素環」とは、飽和および一部不飽和のリング基を含むことを意図し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびアダマンチルのようなモノ−、ビ−またはポリ−環リングシステムを含む;「ビシクロアルキル」とは、例えば、[3.3.0]ビシクロオクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン(デカリン)、[2.2.2]ビシクロオクタンなどのような飽和二環リング基を含むことを意図する。
【0126】
本明細書で使用する用語「アルケン」または「アルケニル」とは、特定の数の炭素原子を有する式C2n−1の分枝鎖および直鎖の基の両方を含むことを意図する。
【0127】
本明細書で使用する用語「アルキン」または「アルキニル」とは、特定の数の炭素原子を有する式C2n−3の分枝鎖および直鎖の基の両方を含むことを意図する。
【0128】
本明細書で使用する用語「アリール」または「芳香性残基」とは、置換されるときいずれの位置でも置換され得るフェニルまたはナフチルを意味すると意図する。
【0129】
本明細書で使用する用語「ヘテロ環」または「ヘテロ環リングシステム」とは、安定な5〜7員の単環または二環、または7〜14員の二環または三環のヘテロ環リングであって、飽和、一部不飽和もしくは芳香族であり、炭素原子および1〜4個のヘテロ原子(これは独立して、N、OおよびSからなる群から選ばれる)からなり、該窒素原子および硫黄ヘテロ原子は適宜酸化されていてもよく、該窒素原子は適宜四級化されていてもよく、上で定義したヘテロ環リングのいずれかはベンゼン環と縮合しているいずれかの二環式基を含有する環を意味すると意図する。該ヘテロ環リングはいずれかのヘテロ原子または炭素原子上でのぶら下がり基と結合して、安定な構造を与えることができる。本明細書に記載するヘテロ環リングは、生じた化合物が安定である場合には、炭素または窒素原子上で置換され得る。かかるヘテロ環の例は、ベンゾピラニル、チアジアジン、テトラゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドレン、キノリン、イソキノリニルまたはベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドン、2−ピロリドン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、デカヒドロキノリン、オクタヒドロイソキノリン、アゾシン、トリアジン(1,2,3−、1,2,4−、および1,3,5−トリアジンを含む)、6H−1,2,5−チアジアジン、2H、6H−1,5,2−ジチアジン、チオフェン、テトラヒドロチオフェン、チアンセレン、フラン、ピラン、イソベンゾフラン、クロメン、キサンテン、キサントン、フェノキサンチン、2H−ピロール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール(1,2,4−および1,3,4−オキサゾールを含む)、イソキサゾール、トリアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、3H−インドール、インドール、1H−インダゾール、プリン、4H−キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、4aH−カルバゾール、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、ペルイミジン、フェナントロリン、フェナジン、フェナルサジン、フェノチアジン、フラザン、フェノキサジン、イソクロマン、クロマン、クロマノン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペラジン、インドリン、イソインドリン、キヌクリジン、またはモルホリンが含まれるが、ただしこれらに限らない。また、例えば上記へテロ環を含む縮合環およびスピロ化合物が含まれる。
【0130】
本明細書で使用する用語「アルカアリール」とは、炭素数が1〜10個のアルキル基を有するアリール基を意味する。用語「アルアルキル」とは、アリール基を有する、炭素数が1〜10個のアルキル基を意味する。用語「アリールアルカアリール」とは、アリール基を有する、炭素数が1〜10個のアルキル基を有するアリール基を意味する。そして、用語「ヘテロシクロアルキル」とは、ヘテロ環を有する、炭素数が1〜10個のアルキル基を意味する。
【0131】
「ポリアルキレングリコール」とは、分子量が約5000より低く、ヒドロキシまたはアルキルエーテル部分のいずれかで終結したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたはポリブチレングリコールである。
【0132】
「炭水化物(carbohydrate)」とは、ポリヒドロキシアルデヒド、ケトン、アルコールもしくは酸、またはそれらの誘導体であって、アセタールタイプの重合連結基を有するそれのポリマーを含む。
【0133】
「シクロデキストリン」とは、環状のオリゴ糖である。シクロデキストリンとは、例えばα−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−α−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、カルボキシメチル−β−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリン、硫酸化−β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ジヒドロキシプロピル−γ−シクロデキストリン、ヒドロキシエチル−γ−シクロデキストリンおよび硫酸化−γ−シクロデキストリンを含むが、これらに限定されない。
【0134】
本明細書において使用する用語「ポリカルボキシアルキル」とは、2〜約100個の炭素原子および複数のカルボキシル置換基を有するアルキル基を意味する。用語「ポリアザアルキル」とは、2〜約100個の炭素原子を有し、且つ複数のアミン基によって中断されているかまたは置換されている、直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味する。
【0135】
「還元剤」とは、比較的非反応性で高酸化状態の化合物として通常得られる放射性核種と反応する化合物であって、電子を該放射性核種ヘ移動させることにより、その酸化状態を低下させ、その結果より反応性を起こさせる化合物である。放射性医薬品の調製においておよび該放射性医薬品の調製に有用な診断用キットにおいて有用な還元剤は、例えば塩化スズ、フッ化スズ、ホルムアミジンスルフィン酸、アスコルビン酸、システイン、ホスフィンおよび銅(I)もしくは鉄(II)塩を含むが、これらに限定されない。他の還元剤は、ブロダックらの文献[Brodack et. al., PCT Application 94/22496](これは、本明細書に引用される)に記載されている。
【0136】
「運搬リガンド」とは、望まない副反応を防止するのに十分に安定であるが、放射性医薬品に変換するのに十分に反応活性である放射性核種との中間体の複合体を形成するリガンドである。該中間体の複合体の形成は速度論的であることが好ましく、一方で放射性医薬品の形成は熱力学的であることが好ましい。放射性医薬品の調製において且つ該放射性医薬品の調製に有用な診断用キットにおいて有用な運搬リガンドとは、例えばグルコン酸、グルコヘプタン酸、マンニトール、グルカル酸、N,N,N’,N’−エチレンジアミン四酢酸、ピロリン酸およびメチレンジホスホン酸を含むが、これらに限定されない。通常、運搬リガンドは酸素供与性原子または窒素供与性原子を含む。
【0137】
用語「供与性原子」とは、化学結合によって金属と直接に結合している原子を意味する。
【0138】
「付属リガンド(ancillary)」または「補助リガンド(co−ligand)」とは、製造の間に放射性医薬品に取り込まれるリガンドである。それらは、該試薬のキレート因子または放射性核種結合単位とともに、放射性核種の配位圏を完全なものとするように機能する。2成分のリガンドシステムを含む放射性医薬品については、総計で2種類のリガンドであるキレート因子または結合単位が存在するという条件で、該放射性核種の配位圏は、「1またはそれ以上の試薬、および1またはそれ以上の付属リガンドまたは補助リガンド」から由来の1またはそれ以上のキレート因子または試薬由来の結合単位から構成される。例えば、「1つの試薬、および同一の付属リガンドまたは補助リガンドの2つ」から由来の1つのキレート因子または結合単位からなる放射性医薬品、および「1つ若しくは2つの試薬、および1つの付属リガンドまたは補助リガンド」から由来の2つのキレート因子または結合単位からなる放射性医薬品は、共に2成分のリガンドシステムからなると考えられる。3成分のリガンドシステムを含む放射性医薬品の場合には、総計で3種類のリガンド、キレート因子または結合単位が存在するという条件で、放射性核種の配位圏は、「1つまたはそれ以上の試薬、および1つまたはそれ以上の2つの異なる種類の付属リガンドまたは補助リガンド」から由来の1つまたはそれ以上のキレート因子または結合単位から構成される。例えば、1つの試薬、および2つの異なる付属リガンドまたは補助リガンドから由来の1つのキレート因子または結合単位からなる放射性医薬品は、3成分のリガンドシステムを含むと考えられる。
【0139】
放射性医薬品の調製において、および該放射性医薬品の調製に有用な診断用キットにおいて有用な付属リガンドまたは補助リガンドは、1つまたはそれ以上の酸素、窒素、炭素、硫黄、リン、ヒ素、セレンおよびテルル供与性原子からなる。リガンドは、放射性医薬品の製造における移動リガンドであり得て、そしてまた別の放射性医薬品における付属リガンドまたは補助リガンドとしても機能する。リガンドを移動リガンド、付属リガンドまたは補助リガンドと呼ぶかどうかは、該リガンドが放射性医薬品における放射性核種の配位圏に残っているかどうかによる。すなわち、「放射性核種および、試薬のキレート因子または結合単位」の配位化学によって決まる。
【0140】
「キレート因子(chelator)」または「結合単位(bonding unit)」とは、1つまたはそれ以上の供与性原子で化学結合を形成することによって金属放射性核種と結合する試薬上の分子または基である。
【0141】
用語「結合部位」とは、生物学的に活性な分子と結合するインビボまたはインビトロでの部位を意味する。
【0142】
「診断用キット」または「キット」とは成分の集合からなり、このものは該放射性医薬品を製造するために臨床的または薬学的な設定において実施しているエンドユーザーによって使用される1つまたはそれ以上のバイアル中での製剤と呼ばれる。該キットは、実施しているエンドユーザーが購入可能なものを除き、該放射性医薬品を製造し、使用するのに必要とされる全ての成分、例えば注射用の水または生理食塩水、放射性核種の溶液、放射性医薬品の製造時にキットを加熱するための装置、必要であれば患者に放射性医薬品を投与するのに必要な装置(例えば、シリンジ、並びに遮蔽装置および画像診断装置)を提供する。
【0143】
「緩衝剤(buffer)」とは、該放射性医薬品の製造時および合成時に、該キットのpHを調整するのに用いられる化合物である。
【0144】
「凍結乾燥剤」とは、凍結乾燥のために好ましい物理的な性質(例えば、ガラス転移温度)を有する成分であって、このものは診断用キットに加えて、凍結乾燥用キットの全成分の組み合わせの物理的な性質を改善する。
【0145】
「安定化剤」とは、合成後の放射性医薬品を安定化するためまたは使用する前の該キットの有効期間を延ばすかのいずれかのために、該放射性医薬品または該診断用キットヘ加える成分である。安定化剤は、抗酸化剤、還元剤またはラジカル捕捉剤であり得て、このものは他の成分または放射性医薬品を分解する種と優先的に反応させることによって安定性を改善することができる。
【0146】
「可溶化剤」とは、放射性医薬品の合成に必要な媒質中で、1つまたはそれ以上の他の成分の溶解度を改善する成分である。
【0147】
「静菌剤(bacteriostat)」とは、使用前の貯蔵中、または診断用キットを用いて放射性医薬品を製造後のいずれかの間で、該診断用キット中での細菌の増殖を抑制する成分である。
【0148】
用語「2核種イメージング」とは、スペクトルで分離可能なガンマ線を放射する(PETを含む)2つのアイソトープ(アイソトープの一つはLTB4をターゲットとする放射性医薬品に付き、他方のアイソトープは臓器の灌流イメージング放射性医薬品に付く)を、同時シンチグラフィイメージングを意味する。
【0149】
用語「灌流イメージング剤」とは、臓器(例えば、心臓、能、腎臓)内に、該臓器の局所の血流パターンに比例して分布し、シンチグラフィイメージングを可能にして、該臓器の関係する灌流の映像を表わしたものが得られるような放射性医薬品を意味する。
【0150】
用語「内皮傷害の部位」とは、内皮細胞が機械的、血行力学的または生化学的手段で損傷されるような血管内皮の位置を意味する。
【0151】
用語「脆弱なプラークの部位」とは、その内皮が損傷され、局在化された細胞炎症プロセスが続いている、活性なアテローム性動脈硬化症の血管の領域を意味する。
【0152】
一つの態様として、本発明は放射性標識されたLTB4アンタゴニスト放射性医薬品である。該放射性標識は、哺乳類に放射性標識されたLTB4アンタゴニストを注入した身体の外で検出し得る発光を有する適当なラジオアイソトープである。ガンマカメラを用いた検出は、放射性医薬品と結合するLTB4受容体を有する白血球の局在化のエリアをイメージングすることとなる。LTB4アンタゴニスト放射性医薬品をデザインする我々のアプローチは、可能な治療の利用性を有する既知の化合物において共通の形態と同一視されるものであり、また我々が開発したLTB4受容体の三次元マップによって補助され、かかる形態を有する放射性医薬品をデザインした。
【0153】
多くの治療用のLTB4化合物が知られている。これらは広く様々な構造のタイプを示す。これらの化合物の多くによって形作られるある類似性は、柔軟な結合基でつながった、分子のイースタンおよびウェスタンエンド(eastern and western end)としての文献に記載された、その分子のキーになる2つの領域の存在である。LTB4アンタゴニストの最近のレビューには、ジュリックらの文献[Djuric et. al., Drugs of the Future, 1992, 17, pp 819−830; Cohen, N. and Yagaloff, K., Curr. Opin. Invest. Drugs, 1994, 3, pp. 13−22; および Brooks, C. and Summers, J., J. Med. Chem., 1996, 39, pp 2629−2654]が含まれており、これらの開示はそっくり本明細書に引用される。
【0154】
我々は放射性標識されたLTB4アンタゴニストをデザインする2つの概念を明らかにした。1つ目の概念において、ラジオアイソトープ結合単位は、該ラジオアイソトープに束縛される場合でさえ、該受容体部位への該化合物の結合に関するような方法で、該構造に組み込まれる。2つ目の概念において、ラジオアイソトープ結合単位は、認識部位の一部でなく、その存在が該受容体への該化合物の結合を害することがないように認識部位から十分に移動している該分子上の部位に組み込まれる。
【0155】
第一の概念の例は、可能な治療のLTB4アンタゴニストのイースタンまたはウェスタンエンドのいずれかが、Tc−99mまたは放射性ハロゲン置換基と結合する適当な放射性核種の結合単位と置き換わるようなLTB4放射性医薬品をデザインすることである。スキーム1に、可能な治療のLTB4アンタゴニスト(I)を示す。これらは該LTB4受容体に対して強い親和性を有する(ソウヤーらの文献[Sawyer et al.; J. Med. Chem., 1995, 38, 4411−32])。(I)において、該テトラゾール置換基は、水素結合受容体として機能し、それによって該受容体への該化合物の結合を促進する。該テトラゾールがないと、該化合物はLTB4受容体に対する親和性(7 μM)を有さない。スキーム1にはまた、Tc−99mで標識されたLTB4受容体アンタゴニストである放射性医薬品(II)がある。この放射性医薬品において、(I)の該テトラゾール基は、Tcに複合体を形成するHYNIC金属キレート因子(該配位圏が2つの付属リガンドで完結する)で置き換わっている。(II)はLTB4 受容体について良好な活性を保持している。適当な還元剤と適当な付属リガンドの存在下、Tc−99mとの(Iia)の反応によって、ヒドラゾン保護したヒドラゾニコチンアミド基が付いている試薬(Iia)から、(II)は調製することができる。(Iia)はLTB4に対する非常に強力な親和性を保持している(Iの3nMに比してKi=8nM)。
スキーム1
【化25】
Figure 2004512382
【化26】
Figure 2004512382
【0156】
第2のアプローチの例をスキーム2に示した。化合物IIIは活性LTB4アンタゴニストである(Ki=41nM)。この化合物は本発明の試薬に組み込まれている。この化合物は、該チロシン部分の水酸基との、3炭素連結鎖を介してヒドラゾン保護したヒドラジノニコチンアミド基の共役が行われ、本発明のTc−99m放射性医薬品を調製する試薬である試薬IVを提供する。Ki=52nMを有する試薬(IV)は、本質的には(III)と同じLTB4への親和性を有する。試薬IVは後述の方法を用いて、放射性標識された類似体に容易に変換される。
【0157】
(III)のチロシン芳香環もまた本発明の放射性医薬品を形成するのにヨウ素で放射性標識され得る。
スキーム2
【化27】
Figure 2004512382
【化28】
Figure 2004512382
【0158】
上記で示した化合物IiaおよびIVの本発明の試薬において、3つの共通する構造上の形態は、水素結合受容体であるフェノール酸素またはピリジン窒素のいずれか、および芳香環置換基からなるウェスタンエンド;スペーサーまたは連結鎖;および水素結合受容体であるカルボニル酸素からなるイースタンエンドである。ウェスタンエンド部分の別のいくつかの例をスキーム3に示す。
スキーム3
【化29】
Figure 2004512382
【0159】
スペーサーまたは連結鎖の別のいくつかの例には、直鎖または分枝鎖のいずれかの非環式アルキルおよびヘテロシクロアルキルが含まれる。適宜第2のスペーサーまたは連結鎖、およびキレート因子または金属結合単位がついたイースタンエンドの別のいくつかの例をスキーム4に示す。
スキーム4
【化30】
Figure 2004512382
【0160】
第2のスペーサーまたは連結鎖は、薬物動態的修飾因子を本発明の放射性医薬品に組み入れる方法を提供する。該薬物動態的修飾因子は、注入した放射性医薬品の白血球に結合しなかった部分の生物分布を制御するのに機能する。広く様々な官能基が薬物動態的修飾因子として機能でき、それには炭水化物、ポリアルキレングリコール、ペプチドまたは他のポリアミノ酸、およびシクロデキストリンが含まれるが、これらに限らない。該修飾因子は一般的に、酸素および窒素から選択される複数の原子で特徴付けられ、放射性医薬品への高い親水性を提供し、従って血液クリアランス速度および排出経路に影響を与え得る。好ましい薬物動態的修飾因子は、適切な血液クリアランスおよび高い腎排泄を生ずるものである。
【0161】
本発明の他の放射性医薬品は、適宜スペーサーまたは連結鎖、およびキレート因子または金属結合単位がついた、より小型のLTB4アンタゴニスト部分からなる。これら小型のLTB4アンタゴニスト部分の例をスキーム5に示す。
スキーム5
【化31】
Figure 2004512382
【0162】
(放射性医薬品の合成)
本発明の放射性標識されたLTB4アンタゴニスト化合物は、ハロゲン(例えば、塩素、フッ素、臭素およびヨウ素)のラジオアイソトープ、テクネチウム、インジウムなどを用いて、当業者知られた標準的な合成方法で合成することができる。好ましいラジオアイソトープには、123I、125I、131I、99mTc、および111Inが含まれる。
【0163】
本発明のLTB4アンタゴニスト化合物は、直接的(すなわち、化合物に放射線標識されたものを直接組み入れる)または間接的(すなわち、化合物に組み入れられたキレート因子を介して化合物に放射性標識されたものを組み入れる)のいずれかで、標識され得る。直接標識化では、当業者に認識されているように、標識化が同位的または非同位的であり得る。同位的標識化では、環化合物にすでに存在する一つの基が、ラジオアイソトープで置換(交換)される。非同位的標識化では、ラジオアイソトープ基で、すでに存在する基と置換(交換)することなく環化合物に加えられる。
【0164】
一般的に、合成の後の段階で、標識化した原子を導入する方法で調製する。このことは、放射化学収率を最大限にし、放射活性物質を取り扱う時間を減らすこととなる。半減期が短い同位体を取り扱う場合は、合成工程を行うのに必要な時間、および精製の方法に十分考慮する必要がある。放射性医薬品の合成のプロトコールは、チユビスらの文献[Tubis and Wolf, Eds., ”Radiopharmacy”, Wiley−Interscience, New York (1976); Wolf, Christman, Fowler, Lambrecht,”Synthesis of Radiopharmaceuticals and Labeled Compounds Using Short−Lived Isotopes”, in Radiopharmaceuticals and Labeled Compounds, Vol 1, p. 345−381 (1973)]に記載されており、これらのそれぞれの開示は、そっくり本明細書に引用される。
【0165】
放射性標識がハロゲンである本発明の放射性標識された化合物を調製するのに、様々な方法が用いられ得る。本明細書に存在するタイプのような、芳香環化合物の同位体ハロゲン標識化の共通の合成方法の中には、ヨード脱ジアゾ化、ヨード脱ホウ素化(iododeborobation)、ヨード脱スタンニル化、ヨード脱シリル化、ヨード脱タリウム化、およびハロゲン交換反応がある。本明細書に存在するタイプのような、芳香環化合物の非同位体ハロゲン標識化の最も共通の合成方法は、ヨード脱プロトン化または親電子芳香環置換反応である。これらの方法およびさらに別の方法は、メルクシェフらの文献[Merkushev, Synthesis, 923 (1988), and Seevers et al, Chem. Rev., 82: 575 (1982)]に記載されており、これらのそれぞれの開示はそっくり本明細書に引用される。
【0166】
別法として、かかる化合物は、例えばウィルソンらの文献[Wilson et al J. Org. Chem., 51: 483 (1986) および Wilbur et al J. Label. Compound. Radiopharm., 19: 1171 (1982)]に記載されているようなトリアルキルシリルシントンの使用、チャンプラジットらの文献[Chumpradit et al J. Med. Chem., 34: 877 (1991) および Chumpradit et al J. Med. Chem., 32: 1431 (1989)]に記載されているようなトリアルキルシントンの使用、およびカバルカらの文献[Kabalka et al J. Label. Compound. Radiopharm., 19: 795 (1982)および Koch et al Chem. Ber., 124: 2091 (1991)]に記載されているようなボロン酸シントンの使用を介するような様々な2つの工程反応手順で、標識化されていないブロモまたはヨード誘導体から同位体標識化する方法で調製され得る。
【0167】
該非標識のヨード化合物は、上述の2つの工程反応手順のいずれかで標識化される誘導体に変換され得る有用な前駆体である。LTB4アンタゴニストに取り込まれる有用な官能基には、ブロモ、ニトロ、トリアルキルシリル、トリアルキルスズ、およびボロン酸の基が含まれる。これらの前駆体それぞれの合成および適用は上記で引用されている引例に記載されている。
【0168】
これらの調製法の最終段階中の同位体標識化を経由して、本発明の還状化合物の放射性ヨウ素化の最小の複合方法は、該分子にすでに存在する安定なヨウ素原子に代わる放射能活性なヨウ化物の置換である。これはしばしば、エリスらの文献[Ellis et al., Aust. J. Chem., 26: 907 (1973)]に記載のように、適当な溶媒中放射能活性なヨウ化物で、該化合物を加熱することで行われ得る。芳香属ヨウ化物に適用する場合は、ごく少量で低濃度の放射能活性なヨウ化物を用いて、適度に特異的な活性だけ組み込める。
【0169】
LTB4アンタゴニスト化合物はまた、エリスらの文献[Ellis et al., Aust. J. Chem., 26: 907 (1973)]に記載のように、サンドマイヤー反応で該アニリン化合物からの製造の最終段階において、同位体的にヨード標識化され得る。このアプローチにより、高度に特異的な活性で、標識化された還状化合物に導ける。LTB4アンタゴニスト化合物の合成において複雑化するのを避けるため、ニトロ基がアニリン化合物の典型的なシントンを提供する。
【0170】
標識化したヨード誘導体はまた、アロラらの文献[Arora et al J. Med. Chem., 30: 918 (1987)]に記載のように、アミノ、ヒドロキシ、またはメトキシで置換された還状化合物から非同位体的に容易に調製され得る。親電子性芳香属置換反応は、かかる電子供与置換基の存在によって高められる。
【0171】
放射性標識種が金属(例えば、該放射性標識種はテクネチウムまたはインジウム)である本発明の放射性標識された化合物の調製にも、様々な方法が用いられ得る。かかるテクネチウムまたはインジウムで標識化する方法の態様は、例えばセルクエイラらの文献[Cerqueira et al., Circulation, Vol. 85, No. 1, pp. 298−304 (1992), Pak et al., J. Nucl. Med., Vol. 30, No. 5, p. 793, 36th Ann. Meet. Soc. Nucl. Med. (1989), Epps et al., J. Nucl. Med., Vol. 30, No. 5, p. 794, 36th Ann. Meet. Soc. Nucl. Med. (1989), Pak et al., J. Nucl. Med., Vol. 30, No. 5, p. 794, 36th Ann. Meet. Soc. Nucl. Med. (1989), および Dean et al., J. Nucl. Med., Vol. 30, No. 5, p. 794, 36th Ann. Meet. Soc. Nucl. Med. (1989)]に開示されており、これらのそれぞれの開示は、そっくり本明細書に引用される。
【0172】
本発明の好ましい試薬は、「ジアミンジチオール、モノアミン−モノアミドジチオール、トリアミド−モノチオール、モノアミン−ジアミド−モノチオール、ジアミンジオキシム、またはヒドラジンである」キレート因子または放射性核種単位結合からなる。該キレート因子は一般的に、窒素、酸素および硫黄から選択される供与性原子での四座配位子である。より好ましい試薬は、アミン窒素供与性原子、チオール硫黄供与性原子およびヒドラジン結合単位を有するキレート因子からなる。該チオール硫黄原子および該ヒドラジンは、該放射性医薬品の合成する試薬に先立って、またはより好ましくは該放射性医薬品の合成の間インシトゥで置換し得る保護基が付いていてもよい。
【0173】
チオール保護基の態様には、グリーンおよびウッズの著書[Greene and Wuts,”Protective Groups in Organic Synthesis” John Wiley & Sons, New York (1991)]に挙げられたものが含まれ、これらの開示は本明細書に引例として引用される。当業者に知られたいずれのチオール保護基も用いることができる。チオールの保護基の例には以下(アセトアミドメチル、ベンゾアミドメチル、1−エトキシエチル、ベンゾイル、およびトリフェニルメチル)を含むが、これらに限らない。
【0174】
ヒドラジン結合単位の保護基の態様は、水素、アルキル、アリールおよびヘテロ環から選択される置換基を有するアルデヒドヒドラゾンまたはケトンヒドラゾンであるヒドラゾンである。特に好ましいヒドラゾンは、同時係属のU.S.S.N.08/476,296に記載されており、該開示はそっくり本明細書に引例として引用される。
【0175】
ヒドラジン結合単位は、金属放射性核種と結合するとき、ヒドラジド基、またはジアゼニド基と呼ばれ、放射性医薬品の残基に該放射性核種が結合するポイントとして機能する。ジアゼニド基は、末端(該基の1つの原子だけが該放射性核種と結合する)であるかまたはキレート化しているかのいずれかであり得る。キレート化するジアゼニド基を有するためには、少なくとも該基の他の1つの原子が該放射性核種と結合することも必要である。該金属に結合する原子は供与性原子と呼ばれている。
【0176】
遷移金属の放射線核種は、テクネチウム−99m、レニウム−186およびレニウム−188の群から選択される。診断の目的から、Tc−99mが好ましい同位体である。その6時間の半減期および140 keVのガンマ線放射能エネルギーは、当業者がうまく行う装置および方法を用いることで、ガンマシンチグラフィに最も理想的な核種である。レニウム同位体もまたガンマシンチグラフィと互換性のあるガンマ線放射エネルギーを有するが、生きている組織により悪影響がある高エネルギーのベータ粒子も放射する。これらのベータ粒子の放射は、例えば癌放射療法のような治療の目的には利用され得る。
【0177】
該放射性核種の配位圏には、該放射性核種に結合するすべてのリガンドまたは基が含まれる。遷移金属の放射性核種を安定にするには、典型的には4以上および8以下の整数からなる配位数(供与性原子の数)を有する、すなわち、4〜8の原子が該金属と結合して、完全な配位圏を有するといわれる。安定な放射性核種複合体のための必要な配位数は、該放射性核種の特性、酸化状態、および供与性原子の種類によって定まる。もしキレート因子または結合単位が、その配位圏を完成させて金属放射性核種を安定化させるのに必要なすべての原子を提供しないなら、該配位圏は、付属リガンドまたは補助リガンド(それぞれ末端またはキレート化でもある)と呼ばれる他のリガンドからの供与性原子によって完成される。
【0178】
非常に多くのリガンドが付属リガンドまたは補助リガンドとして機能することができ、これらの選択は、放射性医薬品の合成の容易さ、付属リガンドの化学的および物理的特性、形成する速度、収率、生じた放射性医薬品の同位体の数、有害な生理的な症状なく該付属リガンドまたは補助リガンドを患者に投与できる能力、凍結乾燥キット製剤における該リガンドの適合性のような様々な考慮によって決められる。付属リガンドの電荷および疎水性は、放射性医薬品の電荷および疎水性に影響を及ぼす。例えば、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸の使用は、スルホン酸基が生理的条件下ではアニオンであることから、さらに2つのアニオン性の基を伴った放射性医薬品を生じる。N−アルキル置換した3,4−ヒドロキシピリジノンの使用は、アルキル基の大きさに依存して疎水性の程度を変化させた放射性医薬品を生じる。
【0179】
本発明の好ましい放射性医薬品は、ヒドラジド若しくはジアゼニド結合単位および付属リガンド、AL1、または結合単位および2つのタイプの付属リガンドAL1並びにAL2、または2つの窒素並びに2つの硫黄原子からなる四座配位キレート因子からなる。付属リガンドAL1は、酸素およびアミン窒素(sp混成)のようなハードな供与性原子2つまたはそれ以上からなる。該供与性原子は放射性核種金属の配位圏における少なくとも2つの部位を占める、そして付属リガンドAL1は3重リガンドシステムにおける3つのリガンドの1つとして機能する。付属リガンドAL1の例には、これらに限らないが、二酸素リガンドおよび官能基化したアミノカルボキシレートが含まれる。かかるリガンドの多数は市販品として購入可能である。
【0180】
二酸素付属リガンドには、少なくとも2つの酸素供与性原子を通じて該金属イオンと配位するリガンドを含む。この例としては、グルコヘプトン酸、グルコン酸、2−ヒドロキシイソ酪酸、乳糖、酒石酸、マンニトール、グルカル酸、マルトール、コウジ酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、4,5−ジヒドロキシ−1,3−ベンゼンジスルホン酸、または置換若しくは非置換の1,2−若しくは3,4−ヒドロキシピリジノンが含まれるが、ただしこれらに限らない。(これらの例のリガンドの名称は、プロトン化されたまたはプロトン化されていないリガンドの形態のいずれかに関連する。)
【0181】
官能基化したアミノカルボキシレートには、アミン窒素および酸素供与性原子の組合せを有するリガンドを含む。この例としては、イミノ二酢酸、2,3−ジアミノプロピオン酸、ニトリロ三酢酸、N,N’−エチレンジアミン二酢酸、N,N,N’−エチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、およびN,N’−エチレンジアミンビス−ヒドロキシフェニルグリシンが含まれるが、ただしこれらに限らない。(これらの例のリガンドの名称は、プロトン化されたまたはプロトン化されていないリガンドの形態のいずれかに関連する。)
【0182】
一連の官能基化したアミノカルボキシレートは、ブリッジャらの文献[Bridger et. al. U. S. Patent 5,350,837]に開示されており、これらは本明細書に引用され、テクネチウム標識化されたヒドラジノ修飾タンパクの形成速度が改善されることになる。これらのアミノカルボキシレートの若干数は、本発明の放射性医薬品の収率を改善することになると測定された。好ましい付属リガンドAL1は、グリシンの誘導体である官能基化されたアミノカルボキシレートであり、最も好ましいのは、トリシン(トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン)である。
【0183】
本発明の最も好ましい放射性医薬品は、ヒドラジドまたはジアゼニド結合単位および2つのタイプの付属リガンドであるデザインされたAL1およびAL2、またはジアミンジチオールキレート因子からなる。第二のタイプの付属リガンドAL2は、ホスフィンのリン、アルシンのヒ素、イミンの窒素(sp混成)、硫黄(sp混成)および炭素(sp混成)の群から選択される1つまたはそれ以上のソフトな供与性原子;p−酸特性を有する原子からなる。リガンドAL2は、単座配位、二座配位または三座配位であり、その配位(denticity)はリガンドの供与性原子の数で定まる。二座配位リガンドの2つの供与性原子の1つおよび三座配位リガンドの3つの供与性原子の1つは、ソフトな供与性原子でなければならない。同時係属のU.S.S.N. 08/415,908、およびU.S.S.N. 60/013360および08/646,886(これらは本明細書にそっくり引用される)には、1またはそれ以上の付属リガンドまたは補助リガンドAL2からなる放射性医薬品は、1またはそれ以上の付属リガンド、AL2からならない放射性医薬品と比較してより安定である、すなわち、それらは最少の数の異性体を有し、その相対比は時間で大きく変化することなく、希釈に対してほとんどそのままであることが開示されている。
【0184】
ホスフィンまたはアルシン供与性原子からなるリガンドAL2は、3置換ホスフィン化合物、3置換アルシン化合物、4置換ジホスフィン化合物および4置換ジアルシン化合物である。イミンの窒素からなるリガンドAL2は、不飽和または芳香性の窒素を含む5または6員のヘテロ環である。硫黄(sp混成)の供与性原子からなるリガンドは、C=S部分からなるチオカルボニル化合物である。炭素(sp混成)の供与性原子からなるリガンドは、CNR部分(Rは有機基)からなるイソニトリル化合物である。かかるリガンドの多数は市販品として購入可能である。イソニトリル化合物は特許[European Patent 0107734およびU.S. Patent 4,988,827]に記載のように合成できる(これらは本明細書に引用される)。
【0185】
好ましい付属リガンドAL2は、3置換ホスフィン化合物、および不飽和または芳香性の5または6員へテロ環である。最も好ましい付属リガンドAL2は、3置換ホスフィン化合物および不飽和5員へテロ環である。
【0186】
付属リガンドAL2は、アルキル、アリール、アルコキシ、ヘテロ環、アルアルキル、アルカリールおよびアリールアルカリール基で置換されていてもよく、酸素、窒素、リンまたは硫黄のようなヘテロ原子からなる官能基が付いていても付いていなくてもよい。かかる官能基の例には、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボキサミド、ニトロ、エーテル、ケトン、アミノ、アンモニウム、スルホネート、、スルホンアミド、ホスホネートおよびホスホンアミドが含まれるが、但しこれらに限らない。該官能基は該リガンドの疎水性および水溶性を変え、放射性医薬品の生物特性に影響を与えること(例えば組織、細胞または体液への分布変更、体内からの排泄のメカニズムおよび速度を変更)のために選択され得る。
【0187】
ヒドラジドまたはジアゼニド結合単位からなる本発明の放射性医薬品は、放射性核種の塩、本発明の試薬、付属リガンドAL1、付属リガンドAL2、および還元剤を0〜100℃の温度で水溶液中混ぜることで容易に調製できる。2つの窒素および2つの硫黄原子を有する四座配位キレート因子からなる本発明の放射性医薬品は、放射性核種の塩、本発明の試薬、および還元剤を0〜100℃の温度で水溶液中混ぜることで容易に調製できる。
【0188】
本発明の試薬中の結合単位がヒドラゾン基として存在する場合は、金属放射性核種で複合化するに先立ち、最初にヒドラジン体(プロトン化されていてもされていなくてもよい)に変換されなければならない。該ヒドラゾン基のヒドラジン体への変換は、該放射性核種との反応(この場合、放射性核種および付属リガンドまたは補助リガンドまたはリガンドは該試薬と結合するのでなく、キレート因子または結合単位が付いた試薬の加水分解体と結合する)に先立って行うか、該放射性核種の存在下(この場合、該試薬自身が放射性核種および付属リガンドまたは補助リガンドまたはリガンドと結合する)行うかのいずれかでできる。後者の場合、反応混合物のpHは中性または酸性でなければならない。
【0189】
別法として、ヒドラジドまたはジアゼニド結合単位からなる本発明の放射性医薬品は、最初放射性核種の塩、付属リガンドAL1、および還元剤を0〜100℃の温度で水溶液中混ぜて、中間体である付属リガンドAL1との放射性核種複合体を形成し、次いで本発明の試薬および付属リガンドAL2を加えて、0〜100℃の温度でさらに反応することで調製することができる。
【0190】
別法として、ヒドラジドまたはジアゼニド結合単位からなる本発明の放射性医薬品は、最初放射性核種の塩、付属リガンドAL1、本発明の試薬、および還元剤を0〜100℃の温度で水溶液中混ぜて、中間体である放射性核種複合体を形成し、次いで付属リガンドAL2を加えて、0〜100℃の温度でさらに反応することで調製することができる。
【0191】
調製に要する全時間は、該放射性核種の特性、該試薬の特性および量、調製に用いられる方法に依存して変化する。1分または必要なそれ以上に時間で、放射性医薬品の収率>80%で、調製は完了し得る。もし放射性医薬品のより高い純度が必要であり、または希望なら、該生成物は当業者によく知られている多くの技術、例えば液体クロマトグラフィ、固相抽出、溶媒抽出、透析または限外濾過のいずれかで精製することができる。
【0192】
テクネチウムおよびレニウム放射性核種は、過テクネチウム酸または過レニウム酸と医薬的に許容されるカチオンとの化学的形態であるのが好ましい。過テクネシウム塩の形態は、市販のTc−99mジェネレーターから得られるような過テクネチウム酸ナトリウムが好ましい。本発明の放射性医薬品を調製するのに用いられるテクネチウム酸の量は、0.1 mCi〜1 Ciの範囲、またはより好ましくは1〜200 mCiの範囲にあり得る。
【0193】
本発明の放射性医薬品の調製に用いられる本発明の試薬の量は、0.01 μg〜10 mgの範囲、またはより好ましくは0.5 μg〜200 μgの範囲にあり得る。用いられる量は、他の反応物の量および調製される本発明の放射性医薬品の特性によって指図される。
【0194】
用いられる付属リガンドAL1の量は、0.1 mg〜1 gの範囲、またはより好ましくは1 mg〜100 mgの範囲にあり得る。特定の放射性医薬品の正確な量は、調製される本発明の放射性医薬品の特性、用いられる方法、他の反応物の量および特性に相関関係がある。AL1の量が多すぎると、生物活性分子のないテクネチウム標識化したAL1からなる副生成物、または付属リガンドAL1を伴うが付属リガンドAL2を伴わないテクネチウム標識化した生物活性分子からなる副生成物の形成の結果となる。AL1の量が少なすぎると、付属リガンドAL2を伴うが付属リガンドAL1を伴わないテクネチウム標識化した生物活性分子、または還元し加水分解したテクネチウムまたはテクネチウムコロイドのような他の副生成物の結果となる。
【0195】
用いられる付属リガンドAL2の量は、0.001 mg〜1 g、またはより好ましくは0.01 mg〜10 mgの範囲にあり得る。特定の放射性医薬品の正確な量は、調製される本発明の放射性医薬品の特性、用いられる方法、他の反応物の量および特性に相関関係がある。AL2の量が多すぎると、テクネチウム標識化した生物活性分子のないAL2からなる副生成物、または付属リガンドAL2を伴うが付属リガンドAL1を伴わないテクネチウム標識化した生物活性分子からなる副生成物の形成の結果となる。もし該試薬に、上述のようなソフトな供与性原子からなる1つまたはそれ以上の置換基が付いているなら、金属放射性核種への付属リガンドAL2の配位を該置換基が妨げるのを防止するため、式2の試薬に対して少なくとも10倍過剰のモル濃度の付属リガンドAL2が必要である。
【0196】
本発明の放射性医薬品の合成に用いる適当な還元剤には、スズ(II)塩、亜ジチオン酸塩または亜硫酸水素塩、水素化ホウ素塩、およびホルムアミジンスルフィン酸(これらの塩はいずれも医薬的に許容される形態である)が含まれる。好ましい還元剤はスズ(II)塩である。用いられる還元剤の量は、0.001 mg〜10 mgの範囲、またはより好ましくは0.005 mg〜1 mgの範囲にあり得る。
【0197】
ヒドラジドまたはジアゼニド結合単位からなる本発明の放射性医薬品の特定の構造は、用いられる本発明の試薬の特性、いずれの付属リガンドAL1の特性、いずれの付属リガンドAL2の特性、および該放射性核種の特性に依存する。100 μg/mL未満の試薬の濃度を用いて合成されたヒドラジドまたはジアゼニド結合単位からなる放射性医薬品は、1つのヒドラジドまたはジアゼニド基からなる。1 mg/mL超の濃度を用いて合成されたこれらは、2つの試薬分子から得られる2つのヒドラジドまたはジアゼニド基からなる。ほとんどの適用では、ある制限された生物活性分子の量だけが、注射することができ、望まない副作用(例えば、化学毒性、生物学的プロセスまたは改善された放射性医薬品の生物分布の干渉)を生じない。従って、生物活性分子の一部に含まれる高濃度の試薬を要求する放射性医薬品は、希釈するか、かかる副反応を避けるために合成後精製する必要がある。
【0198】
付属リガンドAL1およびAL2の特性および用いられる量は、可変するyおよびzの値を決定する。yおよびzの値は独立して1〜2の整数である。組合せにおいて、yおよびzの値は5以上7以下の供与性原子で作られるテクネチウム配位圏となる。単座配位の付属リガンドAL2では、zは1〜2の整数;二座配位または三座配位の付属リガンドAL2では、zは1である。単座配位リガンドについての好ましい組み合わせは、yが1または2、zが1である。二座配位または三座配位リガンドについての好ましい組み合わせは、yが1、zが1である。
【0199】
本発明のもう一つの形態は、炎症および感染症のためのイメージング剤として有用な放射性医薬品の調製用診断キットである。本発明の診断キットは、あらかじめ決めてある本発明の試薬、1つまたは2つの付属リガンドおよび適宜他の成分(例えば、還元剤、運搬リガンド、緩衝剤、凍結乾燥剤、安定化剤、可溶化剤および静菌剤)からなる無菌非発熱性の製剤を含有する、1またはそれ以上のバイアルからなる。該製剤中適宜含有する1またはそれ以上の成分は、実際のエンドユーザーによる放射性医薬品の調製のし易さ、キットの製造のし易さ、キットの半減期、または放射性医薬品の安定性および有効期間をしばしば改善する。該製剤のすべてまたは一部を含む1またはそれ以上のバイアルは、独立して無菌溶液または凍結乾燥固形物の形態にあり得る。
【0200】
放射性医薬品の調製および「該放射性医薬品の調製に有用な診断用キット」に有用な緩衝液には、これらに限らないが、リン酸塩、クエン酸塩、スルホサリチル酸塩および酢酸塩を含む。より完全なリストは米国薬局方で見つけ出せる。
【0201】
放射性医薬品の調製に有効な診断用キットの調製に有用である凍結乾燥剤には、これらに限らないが、マンニトール、乳糖、ソルビトール、デキストラン、フィコール(Ficoll,登録商標)、およびポリビニルピロリジン(PVP)が含まれる。
【0202】
放射性医薬品の調製および「該放射性医薬品の調製に有用な診断用キット」に有用な安定化剤には、これらに限らないが、アスコルビン酸、システイン、モノチオグリセロール、亜硫酸水素ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウム、ゲンチジン酸、およびイノシトールが含まれる。
【0203】
放射性医薬品の調製および「該放射性医薬品の調製に有用な診断用キット」に有用な可溶化剤には、これらに限らないが、エタノール、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン ソルビタン モノオレイン酸、ソルビタンモノオレイン酸、ポリソルベート、ポリ(オキシエチレン)ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)ブロック共重合体(プルロニクス Pluronics)およびレシチンが含まれる。好ましい可溶化剤は、ポリエチレングリコールおよびプルロニクスである。
【0204】
放射性医薬品の調製および「該放射性医薬品の調製に有用な診断用キット」に有用な静菌剤には、これらに限らないが、ベンジルアルコール、ベンゾアルコニウムクロリド、クロロブタノール、およびメチル、プロピルまたはブチルパラベンが含まれる。
【0205】
診断用キットの成分はまた1以上(複数)の機能を提供できる。還元剤は安定化剤としても機能でき、緩衝剤は運搬リガンドとしても機能でき、凍結乾燥剤は運搬リガンド、付属リガンドまたは補助リガンドなどとしても機能できる。
【0206】
製剤中の各成分のあらかじめ定める量は、様々なことを考慮、すなわち、ある場合にはその成分に特異的であること、別の場合は他の成分の量または任意成分の存在および量に依存するということを考慮して、決定される。一般的に、各成分の最少量を、該製剤の目的の効果を得るのに用いる。該製剤の目的の効果とは、実施しているエンドユーザーが放射性医薬品を調製でき、放射性医薬品を患者に安全に注射できる高確実性を有し、該患者の症状についての診断情報が得られることである。
【0207】
本発明のもう一つの形態は、(1)感染症または炎症の部位に局在化できる本発明の試薬を用いた放射性医薬品の調製;(2)該放射性医薬品の注射または点滴による患者への投与;(3)プラナーまたはSPECTガンマシンチグラフィのいずれかを用いた患者のイメージングを含む、患者の感染症または炎症の部位をイメージングする方法を企図する。
【0208】
本発明のさらなる目的は、灌流イメージング放射性医薬品に関連して、2核種イメージング法においてLTB4をターゲットとする放射性医薬品の使用である。この2核種法において、LTB4受容体結合化合物のシンチグラフィのイメージングは、放射性標識された心臓の灌流イメージング剤のシンチグラフィのイメージングと同時に得られる。LTB4アンタゴニストに結合するラジオアイソトープ、およびスペクトル的に分離可能なガンマ放射エネルギーを有する灌流イメージング剤を利用して、この2核種同時イメージングは行われる。例えば、Tc99m心臓の灌流イメージング剤(例えばTc99m−セスタミビ)またはTl201(塩化タリウムとして)、およびIn111標識化したLTB4アンタゴニスト化合物は、標準的なガンマカメラで同時イメージングされる。このことは、Tc99mガンマエネルギー(〜140KeV)またはTl201ガンマエネルギー(〜80KeV)がIn111ガンマエネルギー(〜160KeVおよび250KeV)から容易に分離できるので、可能である。(LTB4化合物局在化によって明らかにされているような)この心臓の灌流および心臓の炎症の同時イメージングは、Tc99m−セスタミビまたはTl201イメージングにおいて見られるような灌流の分布との比較に基づいて、心臓のLTB4受容体分布の局在化の解剖診断の改善に非常に有用である。それはまた、心臓の灌流と心臓の炎症イメージングの間で合っているかいないかの評価を可能としている。灌流および炎症の同時イメージングは、患者に1回のイメージングセッションで、血流の変化および炎症性の変化によって、根底にある心臓疾患のより完全な診断を可能にする。
【0209】
灌流および炎症の2核種同時イメージングには、虚血性組織傷害(例えば、再灌流傷害)、脆弱なプラーク、細菌性心内膜炎、または1つのイメージングセッション中に心臓の灌流に相関がある心臓移植の拒絶部位の局在化が可能である。さらに、虚血性組織傷害(例えば、再灌流傷害)および(灌流イメージング剤からの)心筋血流に関する炎症反応のイメージングは、炎症のつらさおよび程度/場所を特徴付けるのに非常に有用である。この同時イメージング法はまた、心筋血流の変化をモニターすると同時に、心臓の炎症を減らす治療の応答をモニターするのにも有用である。
【0210】
炎症および心臓の灌流の局在化についての異なるラジオアイソトープ/放射性医薬品の同時イメージングで、2つの連続的に得られるイメージングを比較することが可能となるだけでなく、正確なイメージングの表示が可能となる。それはまた、イメージング装置および健康に配慮した人の時間および物資のより有効な使用でもある。この同時イメージングは、2つの分離したイメージング法と比較して、一検査あたり数百ドル節約できる。
【0211】
患者における臓器灌流および生物特異的ターゲットのために異なるラジオアイソトープで標識化された放射性医薬品の同時イメージングは、新しくはない。例えば、アンツネスら(Antunes,et al.)は、Tl201で心臓の灌流をイメージングするの共に、In111−抗ミオシン抗体で心筋梗塞をイメージングすることが可能であることを発表している。しかしながら、本発明の2核種イメージングは新しい。なぜなら、放射性標識された炎症イメージング化合物および灌流イメージング化合物の2核種同時イメージングへの最初に報告するアプローチであるからである。LTB4アンタゴニストシンチグラフィイメージングの灌流イメージングとの組合せは、イメージングの担当医師に、例えば一過性の虚血組織への再灌流傷害、または活性なアテローム硬化プラークおよび単一のイメージングセッションにおける臓器血流の変化に関連する炎症に関する多くの量の臨床情報を提供する。
【0212】
放射性医薬品は、通常生理食塩水中、体重70kgあたり1〜100 mCiの投与量で、または好ましくは5〜50 mCiの投与量で、静脈注射で投与される。イメージングは公知の方法で行われる。
【0213】
(実施例)
本発明の以下の実施例を合成するのに用いられる物質は、市販品から入手したか、以下の引例に記載のように調製された。
【0214】
本発明の化合物合成の中間体として有用な置換された(E)−3−[6−(アリールチオメチル)−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペン酸および置換された3−[6−(アリールチオメチル)−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]プロパン酸誘導体は、標準的な方法を用いて、例えば、ダイネスらの文献[Daines et al., J. Med. Chem, 39: 3837 (1996); Daines et al J. Med. Chem, 37: 3327 (1994); Daines, PCT国際出願 WO 95/15752; Daines, PCT国際出願 WO 95/15950]に記載のように調製される。
【0215】
本発明の化合物合成の中間体として有用な[3−(4−フェニルベンジル)−4−ヒドロキシクロマン−7−イル]シクロペンタンカルボン酸誘導体は、標準的な方法を用いて、例えば、コッチらの文献[Koch et al., J. Med. Chem, 37: 3197 (1994); Koch et al., PCT国際出願 WO 93/15066 ; Koch et al., PCT国際出願 WO 93/15067]に記載のように調製される。
【0216】
本発明の化合物合成の中間体として有用な5−アリル−6−ヒドロキシ−1−テトラロン誘導体は、標準的な方法を用いて、例えば、コーエンらの文献[Cohen et al., Bioorg. & Med. Chem. Lett., 4: 2883 (1994); Cohen et al., PCT国際出願 WO 95/15956]に記載のように調製される。
【0217】
6−ブロモ−2,2−ジメチルヘキサンニトリルは、ラーチェベクらの文献[Larcheveque, M. et. al., Bull. Soc. Chim.. Fr., 1974, 1710−1714]に記載のように合成された。
【0218】
4,6−ジフェニル−2−ピリドン、4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−ジフェニル−2−ピリドン、6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチルヘキサンニトリル、6−(5−(2H−2,3,4,5−テトラアゾリル)−5−メチルヘキシルオキシ)−2,4−ジフェニルピリジンおよび6−(5−(2H−2,3,4,5−テトラアゾリル)−5−メチルヘキシルオキシ)−2,4−ジフェニルピリジンは、ラバウジニーレらの文献[Labaudiniere, R. et. al., J. Med. Chem., 1992, 35, 4315−4324]に記載のように合成された。
【0219】
4−ブロモ酪酸t−ブチルは、モリンらの文献[Morin, C. et. al., Tetrahedron, 1992, 48, 9277−9282]に記載のように合成された。
【0220】
11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデカノール、2−(2−(2−(3−アザ−3−ジアゾプロプ−3−エニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オールは、ベルトッジらの文献[Bertozzi, C. R. et. al., J. Org. Chem., 1991, 56, 4326−4329.]に記載のように合成された。
【0221】
2−ヒドロキシ−6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステルおよび6−ヒドロキシ−5−プロプ−2−エニル−2,3,4−トリヒドロナフタレン−1−オンは、コーエンらの文献[Cohen, N., 欧州特許出願 EP 0531823A1]に記載のように合成された。
【0222】
2−ヒドラジノ−5−スルファモイルピリジンは、米国特許第4,204,870号に従い調製した。
【0223】
N−メチル−N−フェネチル−2−[5−ベンジルオキシ−3−(2−カルボキシビニル)インドール−1−イル]アセトアミドは、ファンジらの文献[F. C. Huang et al., PCT国際出願 WO 92/04321]に従い調製した。
【0224】
7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−カルボン酸は、ソウヤーらの文献[Sawyer, et al., J. Med. Chem., 1995, 38, 4411]に従い調製した。
【0225】
4−エチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−[[5−メチル−5−シアノヘキシル]オキシ]フェノール および4−エチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[[5−メチル−5−シアノヘキシル]オキシ]フェノールの混合物を、ハーパーらの文献[R. W. Harper, et al., J. Med. Chem., 1994, 37, 2411]に記載のように調製した。
【0226】
N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド N−ヒドロキシコハク酸イミドエステルは、ハリスらの文献[Harris, T. D. et. al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 1996, 6, 1741−1746]に記載されたように合成した。
【0227】
N−(2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(5.87 g,20 mmol)は、レベンソンらの文献[Levenson, C., 米国特許第4,803,297号]に記載のように調製した。
【0228】
6−デオキシ−6−アミノ−β−シクロデキストリンは、ペーターらの文献[Petter, R. C. et. al., J. Am. Chem. Soc., 1990, 112, 3860−3868]に記載のように合成した。ビス−S−(1−エトキシエチルメルカプト−アセチル)ペンタン酸テトラフルオロフェニルエステルは、フリッツベルグらの文献[Fritzberg, A. et. al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 1988, 85, 4025]に記載のように調製した。
【0229】
本項で用いる略号:
TEA:トリエチルアミン
DCM:塩化メチレン
ACN:アセトニトリル
Z:ベンジルオキシカルボニル
Ms:メシレート
TFA:トリフルオロ酢酸
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
HBTU:O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
TMSI:ヨウ化トリメチルシラン
TPPTS:トリス(3−スルホナトフェニル)ホスフィン,ナトリウム塩
TPPDS:ビス(3−スルホナトフェニル)フェニルホスフィン,二ナトリウム塩
TPPMS:(3−スルホナトフェニル)ジフェニルホスフィン,モノナトリウム塩
TFP:トリス(2−フラニル)ホスフィン
【0230】
実施例1
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの合成
【化32】
Figure 2004512382
工程A:4−(ベンジルオキシ)−2−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−ベンゾフェノンの調製
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシアセトフェノン(2.45 g)、炭酸カリウム(3.25 g)、ヨウ化カリウム(0.42 g)、および5−シアノ−5−メチル−1−ブロモヘキサン(2.6 g)のジメチルホルムアミド溶液(40 mL)を、窒素雰囲気下22時間90℃に加熱した。 該スラリーを冷却し、水(150 mL)に注ぎ、次いで酢酸エチルで抽出した。抽出物を合わせ、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、次いで減圧濃縮して、橙色の油状物を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン)で精製し、澄明な油状物として生成物を得た(2.4 g)。
NMR (CDC1) : 1.37, s (6H); 1.64, m (4H); 1.89, m (2H); 2.58, s (3H); 4.03, t (3H); 5.09, s (2H); 6.50, s (1H) ; 6.58, d (1H) ; 7.37, m (5 H); 7.81, d (1H).
マススペクトル (GC−MS) m/z = 365 (M).
【0231】
工程B:4−(ベンジルオキシ)−2−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−エチルベンゼンの調製
該アセトフェノン化合物(2.4 g)を四塩化炭素(6 mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(6 mL)およびトリエチルシラン(5.9 mL)を加えた。 該溶液を 2時間攪拌し、飽和重炭酸ナトリウムおよび酢酸エチルに注いだ。分液し、洗浄液が塩基性のままになるまで有機層を飽和重炭酸塩で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、次いで減圧濃縮して、帯褐色の油状物を得た(2.6 g)。これをフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、澄明な油状物として生成物を得た(2.0 g)。
NMR (CDC1) : 1.15, t (3H); 1.34, s (6H); 1.5−1.9, m (6H); 2.55, q (2H); 3.94, t (2H); 5.02, s (2H); 6.48, m (2H); 7.02, d (1H) ; 7.37, m (5H).
マススペクトル (GC−MS) m/z = 351 (M).
【0232】
工程C:1−ブロモ−2−(ベンジルオキシ)−5−エチル−4−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]ベンゼンの調製
【化33】
Figure 2004512382
該エチルベンゼン化合物(2.0 g)を四塩化炭素(25 mL)に溶かし、次いでN−ブロモコハク酸イミド(1.16 g)加えた。該溶液を18時間攪拌し、塩化メチレン (50 mL)で希釈し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧濃縮して、橙色の固形物を得た。これをヘキサン/酢酸エチルから再結晶化して、白色の固形物として生成物を得た(1.65 g)。
NMR (CDCl) : 1.14, t (3H); 1.35, s (6H) 1.5−1.9, m (6H); 2.52, q (2H); 3.88, t (2H); 5.12, s (2H) ; 6.45, s (1H) ; 7.2−7.5, m (6H).
MS (EI) m/z = 454.2 (M+Na).
【0233】
工程D:1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−ベンゼンの調製
【化34】
Figure 2004512382
4−フルオロフェニルボロン酸(0.84 g)をエタノール(5 mL)に加えた。これに窒素雰囲気下、トルエン(15 mL)、該ブロモニトリル化合物(1.29 g)、1.82N 炭酸ナトリウム溶液(4.9 mL)、およびテトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(0.35 g)を加えた。該混合物を18時間加熱還流し、冷却し、次いで酢酸エチル(50 mL)注いだ。分液し、次いで有機層を飽和アンモニウムクロリド溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧濃縮して、緑色の油状物を得た(1.75 g)。これをフラッシュカラムクロマトグラフィで精製し、澄明な油状物として生成物を得た(1.13 g)。
NMR (CDCl): 1.19, t (3H); 1.36, s (6H); 1.5−1.9, m (6H); 2.612, q (2H); 3.97, t (2H); 5.02, s (2H); 6.55, s (1H) ; 7.06, m (3H); 7.32, m (5H); 7.50, dd (2H).
MS (EI) m/z = 468.2 (M+Na).
【0234】
工程E:1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]ベンゼンの調製
【化35】
Figure 2004512382
乾燥エーテル(10 mL)を0℃窒素雰囲気下、無水塩化アルミニウム(670 mg)に加え、完全に溶解するまで攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(190 mg)を1回で加え、該溶液を還流するまで加熱した。乾燥エーテル(5 mL)に溶かした1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−ベンゼン(1.05 g)を、還流下滴下して加えた。加熱を止めて、該混合物を周囲温度で5時間攪拌した。澄明な溶液が得られるまで、水、続いて6N硫酸を加えて反応液をクエンチした。これをエーテルで抽出した。該水溶液を冷却し、50%水酸化ナトリウムで処理した。該塩基性混合物をエーテルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、白色固形物として1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6,6−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]ベンゼンを得て(900 mg)、さらに精製することなく、先に進んだ。
NMR (CDCl) 0.83 s (6H); 1.17, t (3H); 1.25, m (2H); 1.42, m (2H); 1.55 broad (2H); 1.77, m (2H); 2.47, s (2H); 2.61 q (2H); 3.95, t (2H); 5.00, s (2H); 6.55, s (1H); 7.03, d (2H); 7.08, s (1H); 7.31, m (5H); 7.50, dd (2H).
マススペクトル (EI), m/e = 450.3 (M+H)
【0235】
工程F:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノールの調製
1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]ベンゼン(900 mg)をエタノール(7 mL)に溶かし、次いで10%パラジウム炭素(200 mg)のエタノール(10 mL)溶液に加えた。該フラスコに、バルーンを付け、バルーンの膨らみが維持されるように、水素ガス圧をかけた。反応液を終夜攪拌した。該溶液をセライトで濾過し、次いで減圧濃縮して、コハク色の油状物として化合物IIIを得た(TLCにより本質上ピュアであった)。ヘキサン/酢酸エチル(19:1)でトリチュレートし、 灰白色の固形物として生成物4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6,6−ジメチル−7−アミノヘプチル)オキシ]フェノールを得た(625 mg)。
NMR (CDCl): 0.84, s, (6H); 1.17, t (3H); 1.24, m (2H); 1.76, m (2H); 2.43, s (2H); 2.57, q (2H); 2.82, broad (2H); 3.95, t (2H); 6.45, s (1H); 6.96, s (1H); 7.11, dd (2H); 7.43, dd (2H).
マススペクトル (EI), m/e = 360.2 (M+H).
【0236】
工程G:2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウムの調製
【化36】
Figure 2004512382
2−ホルミルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(13.6 g)のジメチルホルムアミド(400 mL)溶液に、2−ヒドラジノニコチン酸(10.0 g)を加え、該混合物を3時間攪拌した。N−ヒドロキシコハク酸イミド(7.52 g)およびジシクロヘキシルカルボジイミド(27.6 g)を、該反応液加え、16時間攪拌した。該混合物をセライトで濾過し、濾液を濃油状物になるまで減圧濃縮した。これを酢酸エチルでトリチュレートし、濾過し、粗生成物を得た(32.8 g)。該固形物を温メタノールで5時間還流し、濾過し、メタノールで洗浄し、真空乾燥して、薄黄色の固形物として2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウムを得た(21.2 g)。
NMR (DMSO−d) : 2.88, s (4H); 7.36, m (3H); 7.79, dd (1H) ; 8.10, m (2H); 8.79, t (1H) ; 9.16, s (1H) ; 11.90, s (1H).
【0237】
工程H:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノールの調製
乾燥ジメチルホルムアミド(7 mL)を、窒素雰囲気下フラスコに投入した。この中に、4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール(180 mg)および2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(275 mg)、続いてジイソプロピルエチルアミン(97 mg)および4−ジメチルアミノピリジン(15 mg)を加えた。該溶液を終夜攪拌した。溶媒を減圧濃縮し、残留する油状物を水/酢酸エチルで分液した。酢酸エチル層を濃縮し、生じた固形物を温エタノールでトリチュレートした。該粗生成物をプレパラティブHPLC (5×25 cm バイダック ファーマシューティカル(Vydac Pharmaceutical)製 C18カラム,0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル グラジエント法)で精製した。
NMR (DMSO−d) : 0.88, s (6 H); 1.11, t (3H); 1.33, m (2H); 1.48, m (2H); 1.73, m (2H); 2.50, m (2H); 3.16, d (2H); 3.93, t (2H); 6.52, s (1H) ; 6.99, s (1H) ; 7.16, t (2H); 7.19, m (1H) ; 7.45, m (2H); 7.52, dd (2H); 7.81, m (1H) ; 8.26, d (1H) ; 8.35, d (1H) ; 8.47, s (1H) ; 8.53, broad (1H) ; 9.33, broad (2H).
m/e = 661.3 (M−H).
【0238】
実施例2
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[4−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ブチル]オキシ]フェノールの合成
【化37】
Figure 2004512382
工程A:4−(ベンジルオキシ)−2−[(3−シアノプロピル)オキシ]−アセトフェノンの調製
2−ヒドロキシル−4−ベンジルオキシ−アセトフェノン(5 g)、4−ブロモブチロニトリル(3.66 g)、粉末状の炭酸カリウム(5.7 g)、およびヨウ化カリウム(0.85 g)を、窒素雰囲気下ジメチルホルムアミド(100 mL)に加えた。該スラリーを攪拌しながら24時間100℃に加熱し、冷却し、水(200 mL)および酢酸エチル(50 mL)に注いだ。分液して、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、重硫酸ナトリウム溶液および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、橙色の固形物を得た(5.8 g)。これをエタノールから再結晶化し、ピュアな4−(ベンジルオキシ)−2−[(3−シアノプロピル)オキシ]−アセトフェノンを得た(5.2 g)。
NMR (DMSO−d) : 2.10, m (2H); 2.50, s (3H); 2.70, t (2H); 4.16, t (2H); 5.19, s (2H); 6.69, m (1H) ; 6.75, d (1H); 7.40, m (5H); 7.67, d (1H).
マススペクトル (EI), m/e = 310.1 (M+H).
【0239】
工程B:4−(ベンジルオキシ)−2−[(3−シアノプロピル)オキシ]−1−エチルベンゼンの調製
4−(ベンジルオキシ)−2−[(3−シアノプロピル)オキシ]−アセトフェノン(5 g)を、窒素雰囲気下四塩化炭素(12.5 mL)に溶かした。これに、攪拌しながらトリフルオロ酢酸(15 mL)およびトリエチルシラン(15.5 mL)を加えた。該溶液を3時間攪拌し、次いでに冷却しながら0.1N水酸化ナトリウム(190 mL)/酢酸エチル(50 mL)に注いだ。分液して、水層を酢酸エチルで再抽出した。有機層を合わせて、重炭酸ナトリウム溶液、食塩水で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過した後、減圧下溶媒を留去し、橙色の油状物を得た。これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ[溶離液としてヘキサン/酢酸エチル(9:1)]で精製した。濃縮後、4−(ベンジルオキシ)−2−[(3−シアノプロピル)オキシ]−1−エチルベンゼンを澄明な油状物として得た(2.5 g)。
NMR (CDCl) : 1.16, t (3H); 2.16, m (2H); 2.56, m (4H); 4.03, t (2H); 5.03, s (2H); 6.50, m (2H), 7.04, d (1H) ; 7.37, m (5H).
マススペクトル (EI), m/e = 296.3 (M+H).
【0240】
工程C:1−(ベンジルオキシ)−2−ブロモ−4−エチル−5−[(3−シア ノプロピル)オキシ]−ベンゼンの調製
四塩化炭素(30 mL)を、4−(ベンジルオキシ)−2−[(3−シアノプロピル)オキシ]−1−エチルベンゼン(2.5 g)の溶解に用いた。N−ブロモコハク酸イミド(1.66 g)を該溶液に加え、5.5時間攪拌した。該混合物を塩化メチレン(50 mL)で希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。生じた油状物を−20℃でヘキサン/酢酸エチルから結晶化し、白色結晶性固形物として1−(ベンジルオキシ)−2−ブロモ−4−エチル−5−[(3−シアノプロピル)オキシ]−ベンゼンを得た(1.5 g)。
NMR (CDCl) 1.14, t (3H); 2.14, m (2H); 2.55, m (4H); 3.98, t (2H); 5.12, s (2H); 6.45, s (1H); 7.37, m (6H).
【0241】
工程D:1−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−4−エチル−5−[(3−シアノプロピル)オキシ]−ベンゼンの調製
4−フルオロベンゼンボロン酸(1.14 g)をエタノール(7 mL)に溶かした。この液に、1−(ベンジルオキシ)−2−ブロモ−4−エチル−5−[(3−シアノプロピル)オキシ]−ベンゼン(1.5 g)、トルエン(20 mL)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(470 mg)、および2M炭酸ナトリウム溶液(6.1 mL)を加えた。生じた混合物を加熱還流し、24時間そのまま維持した。該溶液を冷却し、酢酸エチルで希釈し、次いで分液した。有機層を飽和アンモニウムクロリドで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、緑色の油状物を得た。これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ[ヘキサン/酢酸エチル(9:1)]で精製した。生じた分画を減圧濃縮し、澄明な油状物として1−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−4−エチル−5−[(3−シアノプロピル)オキシ]−ベンゼン(1.1 g)を得た。
NMR (CDCl) : 1.18, t (3H); 2.15, m (2H); 2.59, m (4H); 4.06, t (2H); 5.00, s (2H); 6.53, s (1H) ; 7.06, t (2H); 7.09, s (1H) ; 7.30, m (5H); 7.49, dd (2H).
マススペクトル (EI), m/e = 412.2 (M+Na).
【0242】
工程E:1−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−4−エチル−5−[(4−アミノブチル)オキシ]−ベンゼンの調製
【化38】
Figure 2004512382
乾燥エーテル(10 mL)を、0℃窒素雰囲気下無水塩化アルミニウム(693 mg)に加え、完全に溶解するまで攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(197 mg)を1回で加え、該溶液を還流するまで加熱した。乾燥エーテル(5 mL)に溶かした1−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−4−エチル−5−[(3−シアノプロピル)オキシ]−ベンゼン(1.05 g)を、還流下滴下して加えた。加熱を止め、該混合物を周囲温度で4.5時間攪拌した。反応液を、澄明な溶液になるまで、水、続いて6N硫酸を加えてクエンチした。これをエーテルで抽出した。水層の溶液を冷却し、50%水酸化ナトリウムで処理した。塩基性になった混合物をエーテルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、油状物として1−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−4−エチル−5−[(4−アミノブチル)オキシ]−ベンゼンを得て(500 mg)、これらはさらに精製することなく、先に進んだ。
マススペクトル (EI), m/e = 394.3 (M+H)
【0243】
工程F:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(4−アミノブチル)オキシ]フェノールの調製
【化39】
Figure 2004512382
フラスコに、10%パラジウム炭素(200 mg)、エタノール(20 mL)、および1−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−4−エチル−5−[(4−アミノブチル)オキシ]−ベンゼン(500 mg)を投入した。該フラスコにバルーンを付け、バルーンの十分に膨らみが維持されるように、水素ガス圧をかけた。反応液を3.5時間攪拌し、セライトで濾過し、次いで濾液を減圧濃縮して、白色の粉末として4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(4−アミノブチル)オキシ]フェノールを得た(350 mg)。
HPLCで、出発物質の〜25%が残っていることが確認された。これを精製せずに、直接次工程に用いた。
マススペクトル (EI), m/e = 304.1 (M+H).
【0244】
工程G:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[4−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ブチル]オキシ]フェノールの調製
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(4−アミノブチル)オキシ]フェノール(300 mg)を、窒素雰囲気下ジメチルホルムアミド(10 mL)に溶かした。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(440 mg)およびトリエチルアミン(324 mg)を加え、次いで反応液を終夜周囲温度で攪拌した。減圧下溶媒を留去し、 褐色油状物を得て、これをで精製し プレパラティブHPLC[5 cm×25 cm バイダック ファーマシューティカル(Vydac Pharmaceutical)製カラム,0.1%トリフルオロ酢酸/水(A):90%アセトニトリル/水(B)のグラジエント法,25分でBが50%→85%]で精製し、生成物の分画を凍結乾燥し、白色粉末を得た(120 mg)。
(250℃で分解)
NMR (CDCl) : 1.11, t (6H); 1.79, m (4H); 2.50, q (2H); 3.36, m (2H); 3.97, t (2H); 6.53, s (1H); 6.99, s (1H); 7.18, m (3H); 7.49, m (4H); 7.83, m (1H); 8.28, d (1H); 8.38, d (1H); 8.46, s (1H); 8.78, m (1H); 9.36, s (1H).
マススペクトル (EI), m/e = 605.2 (M−H).
【0245】
実施例3
2−[[[5−[[(6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化40】
Figure 2004512382
パートA:1−アミノ−6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサンの調製
乾燥したフラスコに、塩化アルミニウム(0.857 g,6.42 mmol)を加えた。該フラスコを、氷/エタノール浴で0℃未満に冷却した。エーテル(15 mL)を加え、塩化アルミニウムが溶けるまで反応液を5分間攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(0.244 g,6.42 mmol)を次いで加え、反応液を加熱還流した。6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサンニトリル(1.0 g,2.92 mmol)を、エーテル(5 mL)に溶かし、還流した溶液に滴下して加えた。添加完了後、反応液を終夜室温で攪拌した。反応液を次いで水でクエンチした。6N硫酸水を、溶液が澄明になるまで加えた。この混合物を次いでエーテル(3回)で抽出した。水層を次いで氷浴で冷却し、50%NaOH水でpH 14まで塩基性にした。これを次いでエーテル(4回)で抽出した。有機層を次いで飽和NaClで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物として1−アミノ−6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.7184 g ,71%)を得た。
ESMS: C23260, 計算値:346.20; 実験値:347.3 (M+H)+1
【0246】
パートB:2−[[[5−[[(6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
1−アミノ−6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.200 g,0.557 mmol)をDMF(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン (232.9 μL,1.67 mmol)を加え、次いで反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(294.3 mg,0.668 mmol)を次いで加え、反応混合物を窒素雰囲気下3日間攪拌した。反応混合物を油状物になるまで濃縮し、酢酸エチルでトリチュレートした。粗生成物を以下の方法を用いたプレパラティブHPLCで精製し、精製した標題化合物を得た(133 mg,35%)。
ESMS: C3635S, 計算値:649.23; 実験値:648.3 (M−H)−1
HPLC方法1
Figure 2004512382
【0247】
実施例4
2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
パートA:2,2−ジメチル−6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサンニトリルの調製
6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリドン(1.0 g,3.77 mmol)をトルエンに溶かした。炭酸銀(1.04 g,3.77 mmol)および6−ブロモ−2,2−ジメチル−ヘキサンニトリル(1.15 g,5.66 mmol)を加え、該反応液を加熱還流し2日間暗所に置いた。反応液を濾過し、濃縮した。生じた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(9:1 ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、精ニトリル誘導体を得た(1.110 g,76%)。
ESMS: C2525FN0, 計算値:388.20; 実験値:388 GCMS
【0248】
パートB:1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサンの調製
【化41】
Figure 2004512382
乾燥したフラスコに、塩化アルミニウム(0.754 g,5.65 mmol)を加えた。該フラスコを氷/エタノール浴で0℃未満に冷却した。 エーテル(10 mL)を加え、塩化アルミニウムが溶けるまで、反応液を5分間攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(0.214 g,5.65 mmol)を次いで加え、反応液を加熱還流した。2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサンニトリル(1.0 g,2.57 mmol)をエーテル(5 mL)に溶かし、還流した溶液に滴下して加えた。添加完了後、反応液を5時間室温で攪拌した。反応液次いで水でクエンチした。6N硫酸水を、澄明な溶液になるまで加えた。この混合物次いでエーテル(3回)で抽出した。水層を次いで氷浴で冷却し、50%水酸化ナトリウム水溶液でpH 14まで塩基性にした。生じた溶液を次いでエーテル(4回)で抽出した。有機層を次いで飽和NaClで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物としてアミン生成物を得た(1.2 g,119%)。
ESMS: C2529FN0, 計算値:392.23; 実験値:393.2 (M+H)+1
【0249】
パートC:2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.200 g,0.51 mmol)を、ジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(213.2 μL,1.53 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩 (269.5 mg,0.612 mmol)を加え、反応液を24時間窒素雰囲気下攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。粗生成物を次いで以下の方法で精製し、標題化合物を得た(10 mg,3%)。
ESMS: C3838FNS, 計算値:695.26; 実験値:696.4 (M+H)+1
HPLC方法2
Figure 2004512382
【0250】
実施例5
2−[[[5−[[N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化42】
Figure 2004512382
パートA:N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシンの調製
ティーバッグ(5×5 cm ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Tyr(OtBu)−ワングレジン(Wang Resin)(0.30 g)を加えた。該ティーバッグを次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 2回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,30分;DCM 8回,3分;およびDMF 3回,3分。6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン酸(約2.5当量)、HBTU(5当量)、HOBT(5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(5当量)およびDMF(10 mL/バッグ)を加えた。該バッグを次いで終夜約18時間振とうした。該バッグを次いで次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 3回,3分;DCM 8回,3分。該バッグを高真空下乾燥した。該バッグの内容物を小さなエーレンマイヤーフラスコに置いた。該フラスコに、開裂用反応混液(10 mL,95%トリフルオロ酢酸、2.5%トリイソプロピルシラン、および2.5%水)を加えた。該レジンを時々回しながら、2時間置いておいた。各回した後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすいだ(反応混液の全量は15 mL)。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。該濾液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を次いで上述の方法2を用いたプレパラティブHPLCで精製し、標題化合物を得た(36.2 mg)。
ESMS: C3231FN, 計算値:542.22; 実験値:543.4 (M+H)+1
【0251】
パートB:N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−O−[N−tert−ブチルオキシカルボニル−3−アミノプロピル]チロシンの調製
【化43】
Figure 2004512382
N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]チロシンを、ジメチルホルムアミド(0.5 mL)に溶かし、氷浴で0℃に冷却した。水素化ナトリウム(2.2当量)を加え、反応液を0℃で1時間攪拌した。N−Boc−ブロモプロピルアミン(1.1当量)をジメチルホルムアミド(0.2 mL)に溶かし、該溶液に滴下して加えた。反応液を窒素雰囲気下さらに24時間攪拌した。反応液を次いで濃縮し、油状物を得た。生じた残渣を酢酸エチルに取った。これを10%硫酸水素カリウムで酸性にした。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物として粗生成物を得た(45.3 mg)。
ESMS: C4046FNS, 計算値:699.33; 実験値:698.4 (M+H)+1
【0252】
パートC:2−[[[5−[[N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
塩化メチレン(1 mL)に溶かしたN−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−O−[N−tert−ブチルオキシカルボニル−3−アミノプロピル]チロシンの溶液に、トリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該クルード油状物をジメチルホルムアミド(1 mL)に溶かした。トリエチルアミン(3当量)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(1.2当量)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いで上述の方法2で精製し、標題化合物を得た(13.3 mg)。
ESMS: C4847FNS, 計算値:902.31; 実験値:903.32 (M+H)+1
【0253】
実施例6
2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化44】
Figure 2004512382
パートA:N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシンの調製
ティーバッグ(5×5 cm ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Tyr(OtBu)−ワングレジン(Wang Resin)(0.30 g)を加えた。該ティーバッグを次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 2回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,30分;DCM 8回,3分;およびDMF 3回,3分。6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン酸(約2.5当量)、HBTU(5当量)、HOBT(5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(5当量)およびDMF(10 mL/バッグ)を加えた。該バッグを次いで終夜約18時間振とうした。該バッグを次いで次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 3回,3分;DCM 8回,3分。該バッグを高真空下乾燥した。該バッグの内容物を小さなエーレンマイヤーフラスコに置いた。該フラスコに、開裂用反応混液(10 mL,95%トリフルオロ酢酸、2.5%トリイソプロピルシラン、および2.5%水)を加えた。該レジンを時々回しながら、2時間置いておいた。各回した後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすいだ(反応混液の全量は15 mL)。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。該濾液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を次いで上述の方法2を用いたプレパラティブHPLCで精製し、N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシンを得た(43.6 mg)。
ESMS: C3232, 計算値:524.23; 実験値:525.4 (M+H)+1
【0254】
パートB:N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−O−[N−tert−ブチルオキシカルボニル−3−アミノプロピル]チロシンの調製
【化45】
Figure 2004512382
N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシンを、ジメチルホルムアミド(0.5 mL)に溶かし、氷浴で0℃に冷却した。水素化ナトリウム(2.2当量)を加え、反応液を0℃で1時間攪拌した。N−Boc−ブロモプロピルアミン(1.1当量)をジメチルホルムアミド(0.2 mL)に溶かし、該溶液に滴下して加えた。反応液を窒素雰囲気下さらに24時間攪拌した。反応液を次いで濃縮し、油状物を得た。生じた残渣を酢酸エチルに取った。これを10%硫酸水素カリウムで酸性にした。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物として粗生成物を得た(35.0 mg)。
ESMS: C4047, 計算値:681.34; 実験値:680.4 (M+H)+1
【0255】
パートC:2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
塩化メチレン(1 mL)に溶かしたN−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−O−[N−tert−ブチルオキシカルボニル−3−アミノプロピル]チロシンの溶液に、トリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該クルード油状物をジメチルホルムアミド(1 mL)に溶かした。トリエチルアミン(3当量)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(1.2当量)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いで上述の方法2で精製し、生成物を得た(17.1 mg)。
ESMS: C4848S, 計算値:884.32; 実験値:885.33 (M+H)+1
【0256】
実施例7
2−[[[5−[[N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化46】
Figure 2004512382
パートA:N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]チロシンの調製
ティーバッグ(5×5 cm ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Tyr(OtBu)−ワングレジン(Wang Resin)(0.30 g)を加えた。該ティーバッグを次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 2回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,30分;DCM 8回,3分;およびDMF 3回,3分。6−[(4,6−ジアリール−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン酸(約2.5当量)、HBTU(5当量)、HOBT(5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(5当量)およびDMF(10 mL/バッグ)を加えた。該バッグを次いで終夜約18時間振とうした。該バッグを次いで次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 3回,3分;DCM 8回,3分。該バッグを高真空下乾燥した。該バッグの内容物を小さなエーレンマイヤーフラスコに置いた。該フラスコに、開裂用反応混液(10 mL,95%トリフルオロ酢酸、2.5%トリイソプロピルシラン、および2.5%水)を加えた。該レジンを時々回しながら、2時間置いておいた。各回した後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすいだ(反応混液の全量は15 mL)。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。該濾液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を次いで上述の方法2を用いたプレパラティブHPLCで精製し、標題化合物を得た(35.3 mg)。
ESMS: C3332, 計算値: 568.22; 実験値:569.4 (M+H)+1
【0257】
パートB:N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−O−[N−tert−ブチルオキシカルボニル−3−アミノプロピル]チロシンの調製
【化47】
Figure 2004512382
N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシンを、ジメチルホルムアミド(0.5 mL)に溶かし、氷浴で0℃に冷却した。水素化ナトリウム(2.2当量)を加え、反応液を0℃で1時間攪拌した。N−Boc−ブロモプロピルアミン(1.1当量)をジメチルホルムアミド(0.2 mL)に溶かし、該溶液に滴下して加えた。反応液を窒素雰囲気下さらに24時間攪拌した。反応液を次いで濃縮し、油状物を得た。生じた残渣を酢酸エチルに取った。これを10%硫酸水素カリウムで酸性にした。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物として粗生成物を得た(39.2 mg)。
ESMS: C4147, 計算値:725.33; 実験値:726.3 (M+H)+1
【0258】
パートC:2−[[[5−[[N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾ ノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
塩化メチレン(1 mL)に溶かしたN−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]チロシンの溶液に、トリフルオロ酢酸(1 mL)を加え、反応混合物を2時間攪拌した。反応混合物を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該クルード油状物をジメチルホルムアミド(1 mL)に溶かした。トリエチルアミン(3当量)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(1.2当量)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いで上述の方法2で精製し、生成物を得た(3.8 mg)。
ESMS: C494811S, 計算値:928.31; 実験値:929.32 (M+H)+1
【0259】
実施例8
2−[[[5−[[α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−リジン−ε−N−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化48】
Figure 2004512382
パートA:α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]リジンの調製
【化49】
Figure 2004512382
ティーバッグ(5×5 cm ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Lys(boc)−ワングレジン(Wang Resin)(0.88 g)を加えた。該ティーバッグを次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 2回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,30分;DCM 8回,3分;およびDMF 3回,3分。6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサン酸(約2.2当量)、HBTU(5当量)、HOBT(5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(5当量)およびDMF(10 mL/バッグ)を加えた。該バッグを次いで終夜約18時間振とうした。該バッグを次いで次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 3回,3分;DCM 8回,3分。該バッグを高真空下乾燥した。該バッグの内容物を小さなエーレンマイヤーフラスコに置いた。該フラスコに、開裂用反応混液(10 mL,95%トリフルオロ酢酸、2.5%トリイソプロピルシラン、および2.5%水)を加えた。該レジンを時々回しながら、2時間置いておいた。各回した後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすいだ(反応混液の全量は15 mL)。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。該濾液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を次いで上述の方法2を用いたプレパラティブHPLCで精製し、生成物を得た(115 mg)。
ESMS: C2935, 計算値:489.26; 実験値:490.4 (M+H)+1
【0260】
パートB:2−[[[5−[[α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−リジン−ε−N−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
該リジン誘導体(30 mg,0.061 mmol)を、ジメチルホルムアミド(0.5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(25.5 μL,0.183 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(32.2 mg,0.073 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いで上述の方法2で精製し、標題化合物を得た(4.8 mg,10%)。
ESMS: C4244S, 計算値:792.29; 実験値:793.30 (M+H)+1
【0261】
実施例9
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール,N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[2−チオエチル]−グリシンアミド接合体の合成
【化50】
Figure 2004512382
パートA:S−トリフェニルメチル−2−アミノエタンチオールの調製
システアミン塩酸塩(79.5 g,0.7 mol)のTFA溶液(500 mL)を、トリフェニルメタノール(182 g,0.7 mol)で処理し、室温で1時間攪拌した。TFAを45℃の温度で減圧留去し、生じた暗橙色油状物をEtOAc(700 mL)に溶かした。該EtOAc溶液を、冷2N NaOH(350 mL、3回)、HO(350 mL、2回)、飽和NaHCO(350 mL)、および飽和NaCl(350 mL)で洗浄した。洗浄した水溶液を合わせて、EtOAc(350 mL)で抽出しなおした。有機層を合わせて乾燥し(MgSO)、濃縮して、黄色の固形物を得た。エーテル(500 mL)でトリチュレートして、無色の固形物として生成物を得た(97.2 g,43%,融点:90〜92℃)。エーテルでトリチュレートした液を100 mLの量まで濃縮し、冷却して、生成物をさらに得た(40.9 g,融点:89〜91℃、合わせて収率:62%)
【0262】
パートB:N−2−ブロモアセチル−S−トリフェニルメチル−2−アミノエタンチオールの調製
S−トリフェニルメチル−2−アミノエタンチオール(48 g,0.15 mol)およびEtN(20.9 mL,0.15 mol)のDCM溶液(180 mL)を、ブロモアセチルブロミド(13.9 mL,0.15 mol)のDCM(100 mL)攪拌溶液に、−20℃の温度で加えた。反応液を1時間かけて室温に加温した。反応液をHO、0.2N HCl、飽和NaHCO、および飽和NaClの各500 mLで洗浄した。有機溶液を乾燥し(MgSO)、濃縮して、油状物を得た。この油状物をDCM−ヘキサンから結晶化して、無色の固形物として生成物を得た(54.9 g,83%)。
融点:137〜139.5℃
【0263】
パートC:N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミドの調製
N−2−ブロモアセチル−S−トリフェニルメチル−2−アミノエタンチオール (35.2 g,0.08 mol)、S−トリフェニルメチル−2−アミノエタンチオール(25.5 g,0.08 mol)、およびEtN(16.7 mL,0.12 mol)のDCM溶液(375 mL)を、室温で24時間置いておいた。該溶液をHO(1回)、飽和NaHCO(2回)、HO(1回)、および飽和NaCl(1回)の各200 mLで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、粘性の油状物を得た。該油状物をDCM:EtOAc(70:30、150 mL)に溶かし、氷浴で冷却した。形成した固形物を濾別した。濾液を濃縮して、粘性の油状物を得た。この油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィ[200〜400メッシュ、60Åシリカゲル、移動相:DCM/EtOAc混液(70:30)]で精製し、無色のアモルファス泡状固形物として生成物を得た(34.4 g,63%)。
H NMR (CDC1) 7.42−7.18 (m, 30H), 3.12−3.01 (m, 4H), 2.48−2.27 (m, 6H)
【0264】
パートD:4−(メタンスルホニルメチル)安息香酸メチルの調製
4−(ヒドロキシメチル)安息香酸メチル(10.8 g,0.065 mol)およびプロトンスポンジ(19.5 g,0.091 mol)のDCM溶液(200 mL)を、メタンスルホン酸無水物(13.94 g,0.08 mol)で処理し、室温で20時間攪拌した。反応混合物をHO(1回)、1N HCl(2回)、HO(1回)、飽和NaHCO(1回)、およびHO(1回)を各100 mLで洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO)、濃縮して、薄黄色の固形物を得た(15.5 g)。脱色用活性炭を用いてCCl(150 mL)から再結晶して、無色の針状物として生成物を得た(14.2 g,90%)。
融点:91〜94℃
【0265】
パートE:N−[4−(カルボメトキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミドの調製
N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド (16.27 g,0.024 mol)および4−(メタンスルホニルメチル)安息香酸メチル(4.88 g,0.02 mol)のエチレンジクロリド溶液(200 mL)を28時間加熱還流した。該反応液を飽和NaHCO(200 mL)およびHO(200 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、明褐色油状物を得た(30 g)。この油状物をフラッシュクロマトグラフィ(200〜400メッシュ、60Åシリカゲル、移動相:DCM/EtOAc混液)で精製し、無色のアモルファス泡状固形物として生成物を得た(9.9 g,60%)。
H NMR (CDC1) 7.90 (d, 2H, J = 6.5 Hz), 7.49−7.18 (m, 32H), 3.91 (s, 3H), 3.47 (s, 2H), 3.01 (q, 2H, J = 6.2 Hz), 2.88 (s, 2H), 2.43 (t, 2H, J = 6.2 Hz), 2.39−2.27 (m, 4H).
【0266】
パートF:N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミドの調製
N−[4−(カルボメトキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド(6.00 g,7.26 mmol)のジオキサン(65 mL)および1N NaOH(65 mL)の混合物を、室温で24時間攪拌した。該混合物を2.5 M クエン酸(100 mL)で酸性にし、形成したゴム状の沈殿物をEtOAc(400 mL)に抽出した。該EtOAc溶液をHO(200 mL、3回)および飽和NaCl(100 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色のアモルファス泡状固形物として生成物を得た(5.90 g,100%)。
H NMR (CDC1) 7.96 (d, 2H, J = 8.1 Hz), 7.40−7.16 (m, 32H), 3.71 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 3.00 (q, 2H, J = 5.4 Hz), 2.91 (s, 2H), 2.44 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 2.38−2.30 (m, 4H).
【0267】
パートG:N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド,N−ヒドロキシコハク酸イミドエステルの調製
N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド(450 mg,0.55 mmol)およびN−ヒドロキシコハク酸イミド(76 mg,0.66 mmol)のDCM 溶液(10 mL)をWSCD・HCl(122 mg,0.66 mmol)のDCM溶液(7 mL)で処理し、室温で22時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、該固形物をEtOAc(60 mL)に溶かした。該EtOAc溶液をHO(25 mL、2回)、0.1N NaOH(35 mL)、HO(25 mL、2回)、および飽和NaCl(35 mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮して、無色の固形物として生成物を得た(469 mg,93%)。
【0268】
パートH:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール,N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド接合体の調製
【化51】
Figure 2004512382
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール(100 mg)を、窒素雰囲気下ジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。これにトリエチルアミン(84 mg)、N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]−グリシンアミド N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル(254 mg)、および4−ジメチルアミノピリジン(7 mg)を加えた。該混合物を終夜周囲温度で攪拌した。反応混合物を水(20 mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、乾固するまで濃縮し、油状物を得た(205 mg)。これをプレパラティブHPLC(5 cm×25 cm バイダック ファーマシューティカル(Vydac Pharmaceutical)製カラム,0.1% トリフルオロ酢酸/水(A):90% アセトニトリル/水(B),グラジエント法)で精製し、分画を凍結乾燥し、白色固形物として生成物を得た(118 mg)。
NMR (CDCl): 0.93, s (6H); 1.15, t (3H); 1.34, m (2H); 1.51, m (2H); 1.78, m (2H); 2.31, t (2H); 2.45, m (2H); 2.55, m (4H); 2.95, m (2H); 2.45, s (2H); 3.28, d (2H); 3.73, s (2H); 3.96, t (2H); 6.05, t (1H); 6.48, s (1H); 6.94, s (1H); 7.07, t (2H); 7.20, m (20H); 7.38, m (15H); 7.56, d (2H):
マススペクトル (EI), m/e = 1154.7 (M+H).
【0269】
パートI:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール,N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[2−チオエチル]−グリシンアミド接合体の調製
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]−グリシンアミド接合体(92 mg)を、トリフルオロ酢酸(4.6 mL)およびトリエチルシラン(36 mg)と混合し、窒素雰囲気下3時間攪拌した。該溶液を濾過し、減圧濃縮した。生じた固形物をクロロホルムに溶かし、セプパック(SepPak,登録商標)(SiO)にのせて、クロロホルム(5 mL)でフラッシュした。次いでメタノールでフラッシュし、該メタノールを集めて、減圧濃縮して、生成物を得た(25 mg)。
NMR (CDCl): 0.97, s (6H); 1.15, t (3H); 1.36, m (2H); 1.49, m (2H); 1.80, m (2H); 2.58, m (4H); 2.78, t (2H); 2.97, t (2H); 3.31, m (2H); 3.39, m (2H); 3.91, s (2H); 3.97, t (2H); 6.16, t (1H); 6.48, s (1H); 6.96, s (1H); 7.11, t (2H); 7.43, m (4H); 7.69, d (2H); 7.79, b (1H):
マススペクトル (EI), m/e = 670.3 (M+H).
【0270】
実施例10
ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシル]アザ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]の合成
【化52】
Figure 2004512382
パートA:6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシルアミンの調製
NaBH(255 mg,6,75 mmol)のTHF(4 mL)攪拌懸濁液を、TFA(52 μl,6.75 mmol)で処理した。生じた溶液に、6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチルヘキサンニトリル(500 mg,1.35 mmol)のTHF溶液(5 mL)を滴下して加えた。該溶液を4時間周囲温度で攪拌し、過剰の試薬を0℃で水を注意深く加えて分解した。該溶液を乾固するまで濃縮し、残渣をDCM(30 mL)および水(30 mL)で分液処理した。水層をさらにDCM(30 mL、3回)で抽出した。DCM抽出物を合わせて、水(50 mL)および飽和NaCl(50 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、黄色の油状物を得た。プレパラティブHPLC[バイダック製C−18カラム(21.2 × 25 cm),50%から80%ACN(0.1% TFAを含む)のグラジエント法(1.35%/分),流速:15 mL/分]による精製で、無色の油状物として標題化合物を得た(321 mg,63.5%)。
H NMR (CDCl): 8.00−7.93 (m, 2H), 7.71−7.62 (m, 2H), 7.56−7.41 (m, 7H), 6.96 (s, 1H), 4.64−4.38 (m, 4H), 2.82−2.70 (m, 2H), 1.90−1.75 (m, 2H), 1.58−1.32 (m 4H), 0.97 (s, 6H);
MS: m/e 375.2 [M+H].
【0271】
パートB:ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[[6−[(4,6−ジフェ ニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシル]アザ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]の調製
6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシルアミン(64.8 mg,0.17 mmol)、ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル](76.2 mg,0.17 mmol)、およびTEA (96 μl,0.53 mmol)のDMF溶液(2 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で24時間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣をプレパラティブHPLC[バイダック製C−18カラム(21.2 × 25 cm),20%から90%ACN(0.05% NHOHを含む)のグラジエント法(1.8%/分),流速:15 mL/分]によって精製した。さらに同じカラムおよびACNを用いたグラジエント法でHPLC精製をして、無色の油状物として標題化合物を得た(9.6 mg,8.4%)。
ES−MS: m/e 676.3 [M−H]
【0272】
実施例11
2−[[[5−[[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−4−スルホンアミジル]ベンジルアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]−ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化53】
Figure 2004512382
パートA:4−(tert−ブチル−アミノメチル)ベンゼンスルホンアミドの調製
市販品の4−アミノメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩水和物(0.5 g,2.25 mmol)をジオキサン(10 mL)に溶かした。トリエチルアミン(0.627 mL,4.5 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。ジ炭酸ジ−tert−ブチル(0.490 g,2.25 mmol)を加え、反応液を室温で終夜攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮した。生じた油状物を水にとり、塩化メチレンで抽出した。有機層を次いで食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、少量を得た。ヘキサンを加え、生成物が沈殿した。該生成物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、乾燥して、4−(tert−ブチル−アミノメチル)ベンゼンスルホンアミドを得た(0.476 g,74%)。
ESMS: C1218S, 計算値: 286.10; 実験値: 285.1 (M−H)−1
【0273】
パートB:6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサン酸の4−(アミノメチル)ベンゾスルホンイミド,トリフルオロ酢酸塩の調製
【化54】
Figure 2004512382
6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン酸(0.100 g,0.276 mmol)を、塩化メチレン(8 mL)に溶かした。4−ジメチルアミノピリジン(43.8 mg,0.358 mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(50.9 mg,0.276 mmol)、および4−(tert−ブチル−アミノメチル)ベンゼンスルホンアミド(79.0 mg,0.276 mmol)を加えた。4Åモレキュラシーブスを加え、反応液を終夜22時間攪拌した。反応液を次いで濾過し、塩化メチレンで洗浄した。濾液を1N HCl(1回)、水(2回)、飽和NaCl (2回)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、白色固形物を得、ヘキサン/酢酸エチルから再結晶化して、Boc保護されたスルホンイミド生成物を得た(106.7 mg,61%)。
ESMS: C3539S, 計算値: 629.26; 実験値: 628.3 (M−H)−1
【0274】
該Boc保護された生成物(97.3 mg,0.154 mmolを、次いで塩化メチレン(1.5 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(1.5 mL)を加え、反応液を2時間室温で攪拌した。反応混合物を次いで油状物になるまで濃縮し、エーテルでトリチュレートした。生成物を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥して、6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン酸の4−(アミノメチル)−ベンゾスルホンイミド,トリフルオロ酢酸塩を得た(97.2 mg,119%)。
ESMS: C3031S, 計算値: 529.20; 実験値: 530.2 (M+H)+1
【0275】
パートC:2−[[[5−[[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−4−スルホンアミジル]ベンジルアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
該スルホンイミド−アミン(0.080 g,0.124 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。トリエチルアミン(51.8 μl,0.372 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(65.5 mg,0.149 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下36時間攪拌した。該反応液を次いで油状物になるまで高真空下濃縮した。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートし、標題化合物を得た(100.9 mg,98%)。
ESMS: C4340, 計算値: 832.23; 実験値: 831.4 (M+H)+1
【0276】
実施例12
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノールの合成
【化55】
Figure 2004512382
パートA:1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6−メチル−6−シアノヘプチル)オキシ]−ベンゼンの調製
1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6−メチル−6−シアノヘプチル)オキシ]−ベンゼンは、5−シアノ−5−メチル−1−ブロモヘキサンを6−シアノ−6−メチル−1−ブロモヘプタンに代えて、1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−ベンゼンの合成の実施例1のように調製した。
【0277】
パートB:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6,6−ジメチル−7−アミノヘプチル)オキシ]フェノールの調製
【化56】
Figure 2004512382
1−(ベンジルオキシ)−4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6−メチル−6−シアノヘプチル)オキシ]−ベンゼン(485 mg)をエタノール(15 mL)に溶かし、パール(Parr)瓶中の酸化白金(20 mg)のエタノール溶液(10 mL)に加えた。該瓶に水素圧55psiをかけ、20時間振とうした。触媒(120 mg)を追加し、瓶にさらに18時間水素圧55psiをかけ、18時間振とうした。該溶液をセライトで濾過し、減圧濃縮して、油状物としてクルードな4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6,6−ジメチル−7−アミノヘプチル)オキシ]フェノール(475 mg)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ(クロロホルム/メタノールで溶離)で精製した。生成物の分画を合わせて、減圧濃縮した(120 mg)。
NMR (CDCl): 1.00, s, (6H); 1.15, t (3H); 1.33, m (2H); 1.44, m (2H); 1.77, m (2H); 2.55, q (2H); 2.74, s (2H); 3.92, t (2H); 6.52, s (1H); 6.96, s (1H); 7.11, dd (2H); 7.43, dd (2H).
マススペクトル (EI), m/e = 374.3 (M+H).
【0278】
パートC:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノールの調製
乾燥ジメチルホルムアミド(5 mL)を窒素雰囲気下フラスコに投入した。これに4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(6,6−ジメチル−7−アミノヘプチル)オキシ]フェノール(85 mg)および2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(100 mg)を加え、続いてジイソプロピルエチルアミン(94 mg)および4−ジメチルアミノピリジン(5 mg)を加えた。該溶液を終夜攪拌した。溶媒を減圧濃縮し、残留する油状物をプレパラティブHPLC(5 × 25 cm,バイダック製C18ファーマシューティカルカラム,0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル グラジエント法)で精製し、凍結乾燥して、灰白色の粉末として生成物を得た(30 mg)。
NMR (DMSO−d): 0.88, s (6H); 1.10, t (3H); 1.33, m (6H); 1.76, m (2H); 2.50, m (2H); 3.16, d (2H); 3.93, t (2H); 6.52, s (1H); 6.99, s (1H); 7.16, t (2H); 7.19, m (1H); 7.41, m (2H); 7.53, dd (2H); 7.80, m (1H) ; 8.19, b (2H); 8.51, s (1H); 9.18, broad (1H); 9.33, broad (1H).
マススペクトル (EI), m/e = 675.3 (M−H).
【0279】
実施例13
4−エチル−2−(5−ピラゾリル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの調製
【化57】
Figure 2004512382
パートA:2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−アセトフェノンの調製
2,4−ジヒドロキシ−5−エチル−アセトフェノン(2.65 g)、炭酸カリウム(3.6 g)、ヨウ化カリウム(0.49 g)、および5−シアノ−5−メチル−1−ブロモヘキサン(3.0 g)のジメチルスルホキシド(4 mL)および2−ブタノン(15 mL)溶液を、窒素雰囲気下18時間110℃に加熱した。該混合物を冷却し、水(40 mL)で希釈し、トルエンで抽出した。有機層を合わせて、水で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濾過し、次いで減圧濃縮して、黄色の油状物を得た(3.6 g)。これをフラッシュカラムクロマトグラフィ(6:1 ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、分画を合わせて濃縮して、油状物として生成物を得た(3.3 g)。
NMR (CDCl) : 1.17, t (3H); 1.35, s (6H); 1.6−1.9, m (6H); 2.55, s (3H); 2.56, q (2H); 4.01, t (2H); 6.35, s (1H); 7.41, s (1H); 12.69, s (1H);
マススペクトル (GC/MS), m/e = 303 (M).
【0280】
パートB:3−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−4−エチル− 6−ピラゾイル−フェノールの調製
【化58】
Figure 2004512382
2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−アセトフェノン(1.0 g)を、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(1.6 g)と混合し、油浴で100℃に加熱し、該固形物を溶かした。3時間後、黄色の沈殿物が形成し、揮発性物質を減圧留去した。該固形物をエタノール(20 mL)で懸濁させ、ヒドラジン水和物(375 mg)を加えた。該混合物を周囲温度で18時間、次いで還流下24時間攪拌した。該溶液を濾過し、濾液を濃縮して油状物を得、フラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン/クロロホルム/アセトニトリル/メタノール,6:2:1:1)で精製した。目的の分画を合わせて、濃縮し、油状物として生成物を得た(600 mg)。
NMR (CDCl): 1.19, t (3H); 1.35, s (6H); 1.6−1.9, m (6H); 2.60, q (2H); 4.01, t (2H); 6.51, s (1H); 6.62, d (1H); 7.31, s (1H); 7.60, d (1H); 10.2, b (1H);
マススペクトル (EI), m/e = 326.2 (M−H).
【0281】
パートC:3−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]−4−エチル−6−ピラゾイル−フェノールの調製
【化59】
Figure 2004512382
3−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ]−4−エチル−6−ピラゾイル−フェノール(285 mg)をパール(Parr)瓶中、メタノール(25 mL)に溶かし、酸化白金(100 mg)および濃塩酸 (270 μL)を加えた。容器にふたをし、水素圧54psiをかけ、24時間振とうした。反応液をセライトで濾過し、濾液を濃縮し、油状物として生成物を得た(265 mg)。
NMR (DMSO−d) : 0.92, s (6H); 1.14, t (3H); 1.2−1.5, m (4H); 1.6−1.8, m (2H); 2.48, q (2H); 2.64, m (2H); 3.97, t (2H); 6.51, s (1H); 6.76, d (1H) ; 7.45, s (1H); 7.85, d (1H);
マススペクトル (EI), m/e = 332.2 (M+H)
【0282】
パートD:4−エチル−2−(5−ピラゾリル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの調製
3−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]−4−エチル−6−ピラゾイル−フェノール(260 mg)をジメチルホルムアミド(12 mL)に溶かし、トリエチルアミン(230 mg)、続いて2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(398 mg)およびジメチルアミノピリジン(8 mg)加えた。紫色の反応液を終夜攪拌し、減圧濃縮し、生じた油状物(840 mg)をプレパラティブHPLC[5 cm×25 cm バイダック ファーマシューティカル(Vydac Pharmaceutical)製カラム,0.1%トリフルオロ酢酸/水(A):90%アセトニトリル/水(B)のグラジエント法]で精製した。該分画を凍結乾燥し、灰色の粉末として生成物を得た(140 mg)。
NMR (DMSO−d) : 0.88, s (6H); 1.12, t (3H); 1.2−1.9, m (6H); 2.53, q (2H); 3.15, m (2H); 3.95, t (2H); 4.2, b (5H); 6.46, s (1H); 6.75, s (1H); 7.17, d (1H); 7.43, m (3H); 7.84, m (2H); 8.29, d (1H); 8.38, d (1H); 8.45, s (1H); 8.54, t (1H); 9.34, s (lH); 13.10, b (1H);
マススペクトル (EI), m/e = 633.2 (M−H);
【0283】
実施例14
2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)−ベンゼンプロパン酸およびベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]−ヒドラゾノ]メチル]との接合体の合成
【化60】
Figure 2004512382
パートA:6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]−2−(4−t−ブトキシ−4−オキソブチルオキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
2−ヒドロキシ−6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステル(2.04 g,7.23 mmol)[コーエンの記述(Cohen,N. EP Appl. 531,823)による]、4−ブロモ酪酸t−ブチル(1.93 g,8.67 mmol)、およびKCO(2.29 g,16.6 mmol)のDMSO(60 mL)混合物を、窒素雰囲気下周囲温度で21時間攪拌した。固形物を濾別し、濾液を水(100 mL)で希釈し、EtOAc(100 mL、3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水および飽和NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、黄色の油状物として生成物を得た(2.98 g)。一部(487 mg)をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(40:60 EtOAc/ヘキサン)で精製し、無色の油状物として標題化合物を得た(367 mg,73.3%)。
H NMR (CDCl) : 7.08 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 4.00−3.89 (m, 4H), 3.70−3.62 (m, 5H), 3.04−2.93 (m, 2H), 2.50−2.39 (m, 4H), 2.11−1.99 (m, 2H), 1.88−1.75 (m, 2H), 1.72−1.52 (m, 5H), 1.43 (s, 9H);
MS: m/e 447.3 [M+Na].
【0284】
パートB:6−(4−t−ブトキシ−4−オキソブトキシ)−2−[[5−(メチルスルホニル)オキシ]ペンチル]オキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]−2−(4−t−ブトキシ−4−オキソブチルオキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステル(1.68 g,3.96 mmol)、TEA(1.10 mL,11.8 mmol)、およびメタンスルホニルクロリド(0.46 mL,5.9 mmol)のDCM溶液(30 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で1時間攪拌した。該溶液をDCM(50 mL)および水(30 mL)で希釈し、水層をさらにDCM(50 mL、3回)で抽出した。DCM抽出物を合わせて、0.1N HCl(100 mL)、飽和NaHCO(50 mL)、および飽和NaCl(50 mL)で逐次洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、薄黄色油状物として生成物を得た(1.99 g,100%)。
H NMR (CDCl) : 7.08 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 8. 3 Hz, 2H), 4.25 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.00−3.90 (m, 4H), 3.67 (s, 3H), 3.01−2.91 (m, 5H), 2.50−2.37 (m, 4H), 2.13−2.00 (m, 2H), 1.89−1.75 (m, 4H), 1.68−1.56 (m, 2H), 1.43 (s, 9H);
MS: m/e 520.3 [M+NH].
【0285】
パートC:2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(4−t−ブトキシ−4−オキソブトキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
【化61】
Figure 2004512382
6−(4−t−ブトキシ−4−オキソブトキシ)−2−[[5−(メチルスルホニル)オキシ]ペンチル]オキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステル(2.08 g,3.6 mmol)、4,6−ジフェニル−2−ピリジノン(0.89 g,3.6 mmol)、およびKCO(1.19 g,8.64 mmol)のDMSO(40 mL)混合物を、窒素雰囲気下周囲温度で23時間攪拌した。反応混合物を水(50 mL)で希釈し、EtOAc(70 mL、3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水および飽和NaClで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、黄色の油状物を得た。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(1:6 EtOAc/ヘキサン)で精製し、無色の油状物として標題化合物を得た(1.56 g,66.4%)。
H NMR (CDCl) : 8.07 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 7.70−7.63 (m, 2H), 7.54−7.35 (m, 7H), 7.08 (t, J = 8. 1 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.52−6.43 (m, 1H), 4.50 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.05−3.93 (m, 4H), 3.63 (s, 3H), 3.05−2.94 (m, 2H), 2.54−2.39 (m, 4H), 2.11−1.98 (m, 2H), 1.98−1.83 (m, 4H), 1.76−1.61 (m, 2H), 1.43 (s, 9H);
MS: m/e 654.5 [M+H].
【0286】
パートD:2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(3−カルボキシプロポキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(4−t−ブトキシ−4−オキソブトキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステル(200 mg,0.3 mmol)およびアニソール(65 μl,0.6 mmol)のTFA溶液(5 mL)を周囲温度で2時間攪拌した。該溶液を蒸発乾固させて、残渣をEtOAc(40 mL)およびHO(40 mL)で分液処理した。水層をさらにEtOAc(20 mL、3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、飽和NaHCO(30 mL)および飽和NaCl(30 mL、2回)で逐次洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の固形物を得た。70% ACNからの凍結乾燥で、無色の固形物として標題化合物を得た(170 mg,94.8%)。
高分解能MS: C3639N0 : 計算値: 598.2805, 実験値: 598.2813.
【0287】
パートE:2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(5−アザ−8−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
【化62】
Figure 2004512382
2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(3−カルボキシプロポキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステル(118 mg,0.197 mmol)のDMF溶液(4 mL)を、HBTU(82 mg,0.217 mmol)で処理した。5分後、モノ−N−Boc−1,3−ジアミノプロパン(34.3 mg,0.197 mmol)およびDIEA(86 μl,0.49 mmol)のDMF溶液(1 mL)を加え、攪拌を周囲温度で10分間続けた。DMFを蒸発留去し、残渣をEtOAc(40 mL)およびHO(30 mL)の混合物に溶かした。水層を0.2N HClでpH 2に調整し、層を全く混合した。EtOAc層を飽和NaHCO(30 mL)および飽和NaCl(30 mL、2回)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(129 mg,86.8%)。
高分解能MS: C4455 : 計算値: 754.4067, 実験値: 754.4077.
【0288】
パートF:2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(8−アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸の調製
【化63】
Figure 2004512382
2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(5−アザ−8−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステル(120 mg,0.159 mmol)および3M LiOH(0.77 mL,2.3 mmol)のTHF(7.6 mL)混合物を、周囲温度で4日間攪拌した。THFおよびHOを減圧蒸発して除き、残渣を冷却しながら注意深くTFA(4 mL)に取った。生じた溶液を周囲温度で70分間攪拌し、TFAを蒸発留去した。残渣をEtOAc(30 mL)および飽和NaHCO(30 mL)で処理し、EtOAc層が形成した。この固形物/EtOAc混合物を水(10 mL、2回)で洗浄し、濾過して、溶媒を除いた。該固形物を乾燥し、無色の固形物として標題化合物を得た(77 mg,76%)。
高分解能MS: C3845 : 計算値: 640.3387, 実験値 : 640.3384.
【0289】
パートG:2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(8−アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸およびベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]との接合体の調製
2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキシル]−6−(8−アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸(55 mg,0.086 mmol)、ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル](45.4 mg,0.103 mmol)、およびTEA(56 μl,0.344 mmol)のDMF(0.6 mL)混合物を、周囲温度で17時間攪拌した。反応混合物をプレパラティブHPLC[バイダック製C−18カラム(21.2 × 25 cm),40%から80%ACN(0.05M NHOHを含む)のグラジエント法(1.33%/分),流速:15 mL/分]ですぐに精製した。生成物を含んだ分画を凍結乾燥して、無色の固形物として標題化合物を得た(50 mg,61.7%)。
高分解能MS: C515410S : 計算値: 943.3700, 実験値: 943.3701.
【0290】
実施例15
6−(11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸 およびベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]との接合体の合成
【化64】
Figure 2004512382
パートA:11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデカノールの調製
11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデカノール(6.56 g,0.034 mol)およびTEA(5.2 mL,0.037 mol)のDCM溶液(200 mL)を、ベンジルクロロホルメート(5.1 mL,0.036 mol)を1回で処理した。18時間後、該溶液を粘性の油状物になるまで濃縮し、 エーテル(100 mL,3回)でトリチュレートした。トリチュレート物を合わせて、濃縮して、コハク色の油状物を得た(9.4 g)。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(6% MeOH/EtOAc)で精製し、無色粘性の油状物として標題化合物を得た(7.0 g,63%)。
H NMR (CDCl) : 7.36−7.25 (m, 5H), 6.04 (bs, 1H), 5.08 (s, 2H), 3.72−3.48 (m, 14H), 3.41−3.31 (m, 2H).
【0291】
パートB:11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルメシレートの調製
11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデカノール(2.10 g,6.4 mmol)、TEA(2.7 mL,19.2 mmol)、およびメタンスルホニルクロリド(0.8 mL,10.2 mmol)をDCM(20 mL)に溶かした。2時間後、該溶液をDCM(80 mL)で希釈し、0.2M HCl(40 mL)、水(40 mL)、飽和NaHCO(40 mL)および飽和NaCl(40 mL,2回)で逐次洗浄し、乾燥した(MgSO)。濃縮して、粘性の油状物として標題化合物を得た(2.3 g,88.6%)。
H NMR (CDCl) : 7.37−7.23 (m, 5H), 5.34 (bs, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.35−4.26 (m, 2H), 3.72−3.50 (m, 12H), 3.41−3.32 (m, 2H), 3.02 (s, 3H);
MS: m/e 406.2 [M+H].
【0292】
パートC:N−ベンジルオキシカルボニル−11−ヨード−3,6,9−トリオキサウンデシルアミンの調製
11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルメシレート(3.0 g,7.4 mmol)およびNaI(2.2 g,14.8 mmol)のACN混合液(45 mL)を、攪拌しながら3時間80℃で加熱した。該混合物をエーテル(140 mL)および水(80 mL)で分液処理した。水相をさらにエーテル(100 mL,2回)で抽出した。エーテル抽出物を合わせて、水(60 mL)、10%チオ硫酸ナトリウム(60 mL),および飽和NaCl(60 mL,2回)で逐次洗浄した。エーテル溶液を乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物得た(3.20 g,98.9%)。
H NMR (CDCl) : 7.39−7.26 (m, 5H), 5.35 (bs, 1H), 5.08 (s, 2H), 3.73−3.50 (m, 12H), 3.42−3.32 (m, 2H), 3.27−3.16 (m, 2H);
MS: m/e 438.1 [M+H].
【0293】
パートD:6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]−2−(11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
【化65】
Figure 2004512382
2−ヒドロキシ−6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステル(1.39 g,4.93 mmol)、N−ベンジルオキシカルボニル−11−ヨード−3,6,9−トリオキサウンデシルアミン(1.96 g,4.48 mmol)、およびKCO(1.24 mg,8.96 mmol)のDMSO混合液(6 mL)を、周囲温度で窒素雰囲気下6日間攪拌した。反応混合物をバイダック C−18カラム(21.2×25 cm,ACN30%から80%の1.5%/分グラジエント法,流速:15 mL/分)ですぐに精製した。9回の注入からの生成物分画を合わせて、凍結乾燥して、無色の油状物として標題化合物を得た(626 mg,23.6%)。
H NMR (CDCl) : 7.34−7.25 (m, 5H), 7.07 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.4 (s, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.07−3.35 (m, 23H), 2.98 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 2.48 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 1.83−1.61 (m, 8H);
MS: m/e 592.3 [M+H].
【0294】
パートE:6−(11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[[5−(メチルスルホニル)オキシ]ペンチル]オキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
6−[(5−ヒドロキシペンチル)オキシ]−2−(11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)ベンゼンプロパン酸メチルエステル(75 mg,0.13 mmol)、TEA(51 mg,0.51 mmol)、およびメタンスルホニルクロリド(29 mg,0.25 mmol)のDCM溶液(1.0 mL)を、周囲温度で1時間攪拌した。該溶液をDCM(6 mL)で希釈し、水(3 mL)、HCl(pH 2.0,3 mL)、飽和NaHCO(3 mL)、および飽和NaCl(3 mL,2回)で逐次洗浄した。該DCM溶液を乾燥し(MgSO)、濃縮して、粘性の油状物として生成物を得た(67 mg,79%)。
MS: m/e 670.3 [H+H].
【0295】
パートF:6−(11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
【化66】
Figure 2004512382
パートCで調製した該メシレート化合物(67 mg,0.10 mmol)、6−ヒドロキシ−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン(22.5 mg,0.11 mmol)、および無水KCO(27 mg,0.20 mmol)のDMSO混合液(500 μl)を、周囲温度で窒素雰囲気下96時間攪拌した。反応溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(21.2×25 cm),ACN27%から81%の1.8%/分グラジエント法,流速:15 mL/分]ですぐに精製した。生成物分画を凍結乾燥して、粘性の油状物として標題化合物を得た(38 mg,49%)。
H NMR (CDCl) : 7.99 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.40−7.20 (m, 5H), 7.08 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.94−5.79 (m, 1H), 5.35 (s, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.97−4.87 (m, 2H), 4.07−3.94 (m, 6H), 3.80−3.38 (m, 18H), 2.98−2.85 (m, 4H), 2.59−2.48 (m, 4H), 2.08−1.65 (m, 8H) ;
13C NMR (CDCl) : 197.74, 174.06, 160.64, 157.62, 157.44, 156.40, 144.39, 136.61, 135.50, 128.43, 128.05, 128.00, 127.800, 127.16, 126.30, 125.19, 117.34, 114.72, 109.14, 104.59, 70.86, 70.63, 70.49, 70.24, 69.96, 69.73, 68.00, 67.91, 66.57, 51.31, 40.86, 38.43, 33.32, 29.86, 28.98, 28.86, 26.31, 22.87, 22.73, 18.84;
DCI−MS: m/e 793.6 [M+NH];
高分解能MS: C445811 [M+H] : 計算値: 776.4010, 実験値: 776.4011.
【0296】
パートG:6−(11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸の調製
【化67】
Figure 2004512382
パートCで調製したエステル化合物(28.5 mg,0.037 mmol)を、THF(1.8 mL)および3N LiOH水溶液(0.18 mL)で処理した。該混合物を、周囲温度で窒素雰囲気下6日間攪拌した。生じた黄色の溶液を乾固するまで濃縮し、該残渣を水(4 mL)で処理し、1N HClでpH 2に調整した。該乳状液をEtOAc(8 mL,3回)で抽出した。有機層を合わせて、水(20 mL)、および次いで飽和NaCl(15 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(27.0 mg,95.7%)。
DCI−MS: m/e 779.5 [M+NH];
高分解能MS: C4355NO11 [M+H] : 計算値: 762.3853, 実験値: 762.3859.
【0297】
パートH:6−(11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸の調製
6−(11−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸(22 mg,0.0289 mmol)およびTMSI(58 μl,0.0458 mmol)のACN溶液(1 mL)を、周囲温度で30分間攪拌した。HPLC分析により、約50%の出発物質の残留が確認されたので、さらにTMSI(58 μl)を追加した。さらに30分後、該溶液を濃縮し、残渣を5% NaHCO(10 mL)およびEtOAc(10 mL)で分液処理した。該水層をさらにEtOAc(5 mL,2回)で抽出した。EtOAc抽出物を合わせて、10%チオ硫酸ナトリウム(5 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、薄黄色油状物として標題化合物を得た(9.8 mg,54%)。
MS: m/e 628.4 [H+H].
【0298】
パートI:6−(11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸およびベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]−ヒドラゾノ]メチル]との接合体の調製
6−(11−アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸(7 mg,0.0111 mmol)、ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル](5.6 mg,0.0134 mmol)、およびTEA (6.2 μl,0.0444 mmol)のDMF溶液(0.3 mL)を、周囲温度で16時間攪拌した。反応混合物をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(21.2×25 cm),0.05M NHOH含有ACN20%から80%の2.0%/分グラジエント法,流速:15 mL/分]ですぐに精製した。生成物を含んだ分画を凍結乾燥して、無色の固形物として標題化合物を得た。
MS: m/e 931.4 [H+H].
【0299】
実施例16
4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[フェニルメチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノールの合成
【化68】
Figure 2004512382
工程A:2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンの調製
【化69】
Figure 2004512382
これは、実施例1の工程Gと同一の方法で、2−ホルミルベンゼンスルホン酸の代わりにベンズアルデヒドを用いて調製した。きれいな固形物2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンを、トリチュレートすることなく、簡単なロータリーエバポレーターで得た。
NMR (DMSO−d) : 2.88, s (4H); 7.36, m (3H); 7.79, dd (1H); 8.10, m (2H); 8.79, t (1H); 9.16, s (1H); 11.90, s (1H).
マススペクトル (EI) : m/z = (M+H)
【0300】
工程B:4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[フェニルメチレン]ヒドラジノベンゼン]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノールの調製
乾燥ジメチルホルムアミド(10 mL)を、窒素雰囲気下フラスコに投入した。この中に、4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール (実施例 1,工程C)(188 mg)および2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼン(200 mg)、続いてジイソプロピルエチルアミン(231 mg)および4−ジメチルアミノピリジン(15 mg)を加えた。該溶液を18時間攪拌し、次いで減圧濃縮した。残留する油状物を水/酢酸エチルで分液処理した。酢酸エチルを濃縮し、生じた生成物をプレパラティブHPLC(5 × 25 cm,バイダック製C18ファーマシューティカルカラム,水/アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸 グラジエント法)で精製し、凍結乾燥して、生成物を得た(98 mg)。
NMR (CDCl) : 0.96, s (6H); 1.15, t (3H); 1.37, m (2H); 1.53, m (2H); 1.80, m (2H); 2.53, q (2H); 3.31, d (2H); 4.00, t (2H); 6.50, s (1H); 6.92, s (1H); 7.06, t (2H); 7.38, m (5H); 7.71, m (31H); 8.21, m (3H); 13.81, b (1H).
LRMS (EI) : m/z = 583.3 (M+H);
HRMS (FAB): C3540F, 計算値:583.3084; 実験値:583.3070
【0301】
実施例17
N−((6−((1−アザ−2−フェニルビニル)アミノ)(3−ピリジル))スルホニル)−3−(1−((N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−3−イル)プロパ−2−エナミドの合成
【化70】
Figure 2004512382
工程A:2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウムの調製
【化71】
Figure 2004512382
2−ヒドラジノ−5−スルファモイルピリジン(0.2 g,1.06 mmol)、ベンズアルデヒド(170 mg,1.6 mmol)、およびDMF(3 mL)を合わせて終夜攪拌した。該溶液を濃縮して、黄色の固形物を得、これを酢酸エチルでトリチュレートし、濾過し、真空乾燥して、黄色の固形物として生成物を得た(240 mg,82%)。
NMR (DMSO−d) : 7.40, m (6H); 7.75, d (2H); 8.02, dd (1H); 8.16, s (1H); 8.47, d (1H); 11.85, b (交換).
マススペクトル(EI) m/z = 277.1 (M+H).
【0302】
工程B:N−((6−((1−アザ−2−フェニルビニル)アミノ)(3−ピリジル))スルホニル)−3−(1−((N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−3−イル)プロパ−2−エナミドの調製
N−メチル−N−フェネチル−2−[5−ベンジルオキシ−3−(2−カルボキシビニル)インドール−1−イル]アセトアミド(70 mg,0.15 mmol)、2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(43 mg,0.155 mmol)、エチルジメチルアミノプロピルカルボジイミド(EDC)(30.7 mg,0.16 mmol)、および4−ジメチルアミノピリジン(25 mg,0.021 mmol)を、乾燥フラスコ中の乾燥DMF(3 mL)に窒素雰囲気下攪拌しながら加えた。追加のEDC(31 mg,0.16 mmol)を24時間後加えた。さらに16時間攪拌後、水(15 mL)を加え、該混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、0.1N HCl、飽和NaHCO、および食塩水で洗浄した。該溶液を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、黄色の油状物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、生成物を得た(21 mg)。
NMR (CDCl + DO) : 2.88, m (2H); 2.94, d (3H); 3.58, m (2H); 4.27, s, (1H); 4.82, d (2H); 4.86, d (2H); 6.01, dd (1H); 6.67, dd (1H); 6.91, s (1H); 6.94, s (1H); 7.17, m (5H); 7.34, m (10H); 7.63, m (3H); 7.78, s (1H); 8.23, d (1H); 8.74, s, (1H).
HRMS (FAB): C4139S, 計算値:727.270266; 実験値:727.271253.
【0303】
実施例18
3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,(2−スルホナト−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)ベンゼン)エチルエステルの合成
【化72】
Figure 2004512382
工程A:3−カルボベンジルオキシアミノプロピオン酸,2−[N−(t−ブトキシカルボニル)エチル]エステルの調製
N−(t−ブトキシカルボニル)−2−ヒドロキシエチルアミン(2.2 g,13.7 mmol)、N−ベンジルオキシカルボニル−β−アラニン(3.05 g,13.7 mmol)、および4−ジメチルアミノピリジン(0.84 g,6.85 mmol)を、窒素雰囲気下乾燥DMF(45 mL)に溶かし、−5℃に冷却した。エチルジメチルアミノプロピルカルボジイミド(2.9 g,15.1 mmol)を加え、反応液を室温に加温した。18時間攪拌し、水(300 mL)で希釈した。該混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて、10%クエン酸、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧濃縮した。生じた油状物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、澄明な油状物として生成物を得た(3.7 g,74%)。
NMR (CDCl) : 1.42, s (9H); 2.54, t (2H); 3.35, m (2H); 3.46, m (2H); 4.12, t (2H); 4.85, b (1H); 5.08, s (2H); 5.40, b (1H); 7.33, s (5H).
マススペクトル (EI) : m/z = 384.3 (M+NH
【0304】
工程B:3−アミノプロピオン酸,2−[N−t−ブトキシカルボニルアミノエチル]エステル酢酸塩の調製
3−カルボベンジルオキシアミノプロピオン酸,2−[N−(t−ブトキシカルボニル)エチル]エステル(3.7 g,10.1 mmol)を、当量の酢酸 および10%パラジウム炭素(500 mg)と共に、エタノール (50 mL)に溶かした。水素ガスを4時間該スラリーに通気し、該混合物をセライト(登録商標)で濾過し、エタノールで洗浄し、減圧濃縮した。該油状物をトルエン(50 mL)に取り、再濃縮して、澄明な油状物を得た(2.4 g)。
NMR (CDCl) : 1.42, s (9H); 1.95, s (3H); 2.63, t (2H); 3.09, t (2H); 3.37, m (2H); 4.14, dd (2H); 5.38, b (1H) ; 6.32, s (3H).
マススペクトル (EI) : m/z = 233.0 (M+H).
【0305】
工程C:3−((7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エチルエステルの調製
【化73】
Figure 2004512382
7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−カルボン酸(200 mg,0.33 mmol)、3−アミノプロピオン酸,2−[N−t−ブトキシカルボニルアミノエチル]エステル酢酸塩(122 mg,0.42 mmol)、ヒドロキシベンゾチアゾール(76.6 mg,0.50 mmol)、HBTU(190 mg,0.50 mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(1.32 mmol,233 μL)を、乾燥DMF(1.7 mL)に加え、窒素雰囲気下24時間攪拌した。HOBT、HBTU、およびジイソプロピルエチルアミンの50%を追加し、反応液をさらに24時間攪拌した。該混合物を水(7 mL)に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、0.1N HCl、重炭酸塩、および食塩水で洗浄し,MgSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。生じた油状物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、生成物を得た(120 mg)。
マススペクトル (EI) m/z = 830.6 (M+NH
【0306】
工程D:3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エチルエステルの調製
【化74】
Figure 2004512382
3−((7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エチルエステル(110 mg)を、10%Pd/C(24 mg)と共にメタノール/クロロホルム (2:1,5 mL)に溶かし、水素ガスを2時間通気した。該混合物をセライト(登録商標)濾過し、メタノールで洗浄し、減圧濃縮して、3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エチルエステルを得た(80 mg)。
マススペクトル (EI) : 723.5 (M+H).
【0307】
工程E:3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−アミノエチルエステルの調製
3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エチルエステル(55.4 mg,0.07 mmol)を塩化メチレン (4 mL)に加え、続いてアニソール(30 mg,0.28 mmol)およびトリフルオロ酢酸(4 mL)を加えた、。該溶液を2時間攪拌し、減圧濃縮し、ショートシリカカラム(クロロホルム/メタノール)で精製し、生成物を得た(48 mg)。
NMR (CDCl) : 0.90, t (3H); 1.14, t (3H); 1.50, m (2H); 1.62, m (2H); 1.87, m (2H); 2.27, m (3H); 2.54, q (2H); 2.58, m (4H); 3.42, b (2H); 4.14, m (6H); 4.44, b (1H); 6.47, d (1H); 6.57, s (1H); 6.80, m (2H); 6.95, s (1H); 7.10, dd (2H); 7.40, dd (2H); 8.81, b (3H).
マススペクトル (EI) : m/z = 623.4 (M+H).
【0308】
工程F:3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸プロピルエステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−アミノエチルエステル(43 mg,0.072 mmol)、2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸ナトリウム(32 mg,0.08 mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(23.4 mg,0.18 mmol)を、乾燥DMF(0.3 mL)に加え、18時間攪拌した。該溶液を水およびアセトニトリルで希釈し、バイダック製C18(アセトニトリル/水/0.01%トリフルオロ酢酸 グラジエント法)に直接注入して精製した。分画を合わせて、凍結乾燥して、生成物を得た(20 mg)。
NMR (DMSO−d): 0.82, t (3H); 1.14, t (3H), 1.42, m (2H); 1.80, m (1H); 2.18, m (3H); 2.50, m (6H); 3.42, t (2H); 4.09, m (6H); 4.42, d (1H); 6.51, d (1H); 6.55, s (1H); 6.80, d (1H); 6.98, s (1H); 7.16, m (4H); 7.41, t (2H); 7.51, dd (2H); 7.72, t (1H); 7.79 d (1H); 8.21, b (2H); 8.50, s (1H); 8.72, b (1H); 9.35, d (2H).
LRMS (EI) : m/z = 926.5 (M+H).
HRMS (FAB): C485311FS : 計算値:926.344633; 実験値:926.346995
【0309】
実施例19
3−((7−(−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル−2−メチルプロパン酸エステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化75】
Figure 2004512382
工程A:2−(N−カルボベンジルオキシアミノ)プロピオン酸,3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピル)エステルの調製
実施例18,工程Aで用いられる手順に従い、N−カルボベンジルオキシアラニンおよび3−(N−tert−ブトキシカルボニル)−アミノプロパノールを用い、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル/ヘキサン)で精製後、2−(N−カルボベンジルオキシアミノ)プロピオン酸,3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピル)エステルを得た(1.8 g)。
NMR (CDCl) : 1.40, d (3H); 1.43, s (9H); 1.80, t (2H); 3.15, m (2H); 4.14, t (2H); 4.35, m (1H) ; 4.68, b (1H) ; 5.09, s (2H); 5.38, b (1H) ; 7.33, s (5H).
マススペクトル (EI) : m/z = 381.2 (M+H)
【0310】
工程B:2−(N−カルボベンジルオキシ)アミノプロピオン酸,3−アミノプロピルエステル,トリフルオロ酢酸塩の調製
【化76】
Figure 2004512382
2−(N−カルボベンジルオキシアミノ)プロピオン酸,3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノプロピル)エステル(510 mg)を、塩化メチレン(10 mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(10 mL)を加えた。該溶液を2.5時間攪拌し、減圧濃縮して、澄明な油状物を得た。
NMR (CDCl) : 1.37, d (3H); 2.04, m (2H); 3.12, m (2H); 4.24, m (3H); 5.06, dd (2H); 5.44, b (1H) ; 7.32, m (5H); 12.67, s (3H).
マススペクトル (EI) : m/z = 281.0 (M+H).
【0311】
工程C:2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸,3−((7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメチルオキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピルエステルの調製
【化77】
Figure 2004512382
これは実施例18,工程Cと同様の方法で、2−(N−カルボベンジルオキシ)アミノプロピオン酸,3−アミノプロピルエステルを用い、生成物を得た(125 mg)。
マススペクトル (EI) m/z = 861.5 (M+H)
【0312】
工程D:2−アミノプロパン酸,3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピルエステルの調製
2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸,3−((7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメチルオキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピルエステル(125 mg)を、10%Pd/C触媒(50 mg)と共に、メタノール/クロロホルム (2:1,7 mL)溶かした。水素ガスを3時間通気し、該混合物をセライト(登録商標)で濾過し、濃縮し、バリバリした泡状物として生成物を得た(88 mg)。
マススペクトル (EI) m/z = 637.5 (M+H)
【0313】
工程E:3−((7−(−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル−2−メチルプロパン酸エステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
この工程は実施例18,工程Fと同様にして、2−アミノプロパン酸,3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピルエステルを用いて、凍結乾燥後生成物を得た(41 mg)。
NMR (DMSO−d) : 0.82, t (3H); 1.07, t (3H); 1.42, m (5H); 1.76, m (3H); 2.18, m (3H); 2.70, m (6H); 3.25, m (2H); 4.09, m (6H); 4.43, m (2H); 6.53, d (1H); 6.55, s (1H); 6.82, d (1H); 6.99, s (1H); 7.16, m (3H); 7.51, m (4H); 7.78, t (1H) ; 7.80, d (1H) ; 8.21, b (2H); 8.31, b (1H); 8.53, s (1H); 9.05, b (1H); 9.35, d (2H).
マススペクトル (EI) : m/z = 940.4 (M+H).
【0314】
実施例20
N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化78】
Figure 2004512382
工程A:N−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミドの調製
【化79】
Figure 2004512382
N−カルボベンジルオキシアラニン(1.3 g,5.7 mmol)、3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,3−プロパンジアミン(1 g,5.7 mmol)、ヒドロキシベンゾチアゾール(0.88 g,5.8 mmol)、HBTU(2.4 g,0.63 mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(1.48 g,11.5 mmol)を、窒素雰囲気下乾燥DMF(25 mL)に加え、16時間攪拌し、反応液を水(100 mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、0.1N HClおよび飽和重炭酸塩で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。反応混合物をさらに精製することなく、次工程に直接用いた。
マススペクトル (EI) : m/z = 380.3 (M+H)
【0315】
工程B:N−(3−アミノプロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミド,トリフルオロ酢酸塩の調製
この工程は実施例19,工程Bと同様にして、N−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミド(2 g)を用いて、N−(3−アミノプロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミド,トリフルオロ酢酸塩を得た(1.4 g)。
マススペクトル (EI) : m/z = 280.1 (M+H)
【0316】
工程C:N−(3−((7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミドの調製
【化80】
Figure 2004512382
この工程は実施例18,工程Cと同様にして、N−(3−アミノプロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミド,トリフルオロ酢酸塩(82 mg,0.3 mmol)を用いて行い、生成物を得(165 mg)、精製することなく、次工程に直接用いた。
マススペクトル (EI) : m/z = 860.5 (M+H)
【0317】
工程D:2−アミノ−N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミドの調製
この工程は実施例19,工程Dと同様にして、N−(3−((7−(3−(2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)−2−メチルプロパンアミド(160 mg)を用いて行い、生成物を得(100 mg)、精製することなく、次工程に直接用いた。
マススペクトル (EI) : m/z = 636.3 (M+H)
【0318】
工程E:N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
この工程は実施例18,工程Fと同様にして、2−アミノ−N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド(100 mg)を用いて行い、凍結乾燥後、生成物を得た(74 mg)。
NMR (DMSO−d): 0.81, t (3H); 1.07, t (3H); 1.33, d (2H); 1.42, m (2H); 1.55, t (2H); 1.80, m (1H); 2.18, m (3H); 2.70, m (6H); 3.09, m (3H); 4.09, m (4H); 4.40, m (2H); 6.53, d (1H); 6.54, s (1H); 6.83, d (1H); 6.99, s (1H); 7.16, m (3H); 7.51, m (4H); 7.80 m (2H); 8.04, t (1H); 8.25, d (1H); 8.40, b (1H); 8.54, s (1H); 9.35, b (2H).
マススペクトル (EI) : m/z = 956.4 (M+NH).
【0319】
実施例21
2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化81】
Figure 2004512382
工程A:4−エチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[[5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル]オキシ]フェノール および4−エチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−[[5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル]オキシ]フェノールの調製
【化82】
Figure 2004512382
4−エチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−[[5−メチル−5−シアノヘキシル]オキシ]フェノール および4−エチル−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[[5−メチル−5−シアノヘキシル]オキシ]フェノール(350 mg,1.05 mmol)の混合物を、パール(Parr)瓶中酸化白金(120 mg,0.53 mmol)を含んだメタノール(20 mL)に加えた。濃塩酸(4当量)を次いで加え、該混合物を55psiで18時間水素化した。該スラリーをセライト(登録商標)で濾過し、メタノールですすぎ、減圧濃縮して、灰白色の固形物を得た(318 mg)。HPLCによる分析により、4:1の比で2つの異性体生成物による2つのピークがあった。これらは分離することなく、次反応に直接用いた。
【0320】
工程B:2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
工程Aで得られた該混合物(318 mg,0.92 mmol)を、実施例 18,工程Fに記載と同様に反応させた。HPLC(アセトニトリル/水/0.1%トリフルオロ酢酸,バイダック C18)で精製し、精生成物を得た。先の溶出生成物(凍結乾燥後、66 mg)が、NMRにより1−メチル−5ピラゾリル化合物として同定された。
NMR (DMSO−d): 0.88, s (6H); 1.09, t (3H); 1.33, m (2H); 1.49, m (2H); 1.73, m (2H); 2.47, m (2H); 3.16, s (2H); 3.64, s (3H); 3.95, t (2H); 6.14, s (1H); 6.53, s (1H); 6.89, s (1H); 7.19, d (1H); 7.38, s (1H); 7.46, m (2H); 7.80, d (1H); 8.30, d (1H); 8.39, d (1H); 8.47, s (1H); 8.53, m (1H); 9.34, s (1H); 9.65, b (1H).
LRMS (EI): m/z = 647.3 (M−H).
HRMS (FAB): C3341S, 計算値:649.2808; 実験値:649.2834.
【0321】
実施例22
2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化83】
Figure 2004512382
1−メチル−3−ピラゾリル異性体を、実施例21,工程Bにおける第二の溶出ピークとして単離した(8 mg)。
NMR (DMSO−d): 0.88, s (6H); 1.09, t (3H); 1.33, m (2H); 1.49, m (2H); 1.73, m (2H); 2.47, m (2H); 3.15, bs (2H); 3.83, s (3H); 3.95, t (2H); 6.14, s (1H); 6.44, s (1H); 6.68, s (1H); 7.17, d (1H); 7.38, s (1H); 7.46, m (2H); 7.75 m (1H); 8.30, d (1H); 8.39, d (1H); 8.53, m (2H); 9.34, s (1H); 9.65, b (1H).
LRMS (EI) : m/z = 649.3 (M+H);
HRMS (FAB): C3341S, 計算値:649.2808; 実験値:649.2831
【0322】
実施例23
2−(2−アザ−2−((5−((3−((6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)メチル)ピペリジル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化84】
Figure 2004512382
工程A:2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシアセトフェノンの調製
4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシアセトフェノン(25 g,0.1 mol)およびジイソプロピルエチルアミン(17.3 g,0.134 mol)を、クロロホルム(200 mL)に溶かした。メタンスルホニルクロリド(14.2 g,0.124 mol)をゆっくり加え、反応液を24時間攪拌した。該クロロホルム溶液を水(150 mL)に注ぎ、分液処理し、有機層を0.1N NaOH、水、0.1N HCl、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し 、濃縮して、クルードの褐色固形物を得た。フラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、橙色の固形物として生成物を得た(15.1 g)。
NMR (CDCl) : 2.57, s (3H); 3.23, s, (dH); 5.11, s (2H); 6.94, dd (1H); 7.01, d (1H); 7.40, m (5H); 7.77, d (1H).
マススペクトル (GCMS): 320 (M).
【0323】
工程B:2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシエチルベンゼンの調製
2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシアセトフェノン(15 g,47 mmol)を四塩化炭素(40 mL)に溶かす。この溶液を攪拌して窒素雰囲気下、トリフルオロ酢酸(45 mL)およびトリエチルシラン(45 mL)を加え、該反応液を攪24時間攪拌する。揮発成分を減圧留去し、残渣を塩化メチレンに溶かし、0.1N NaOHで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、橙色の油状物を得、これを固形化にして明橙色の固形物を得る(10.8 g,75%)。
NMR (CDCl) : 1.21, t, (3H); 2.66, q (2H); 3.14, s (3H); 5.04, s (2H); 6.88, dd (1H); 6.95, d (1H); 7.19, d (1H); 7.38, m (5H).
マススペクトル (GCMS). : 306 (M).
【0324】
工程C:2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシ−5−ブロモエチルベンゼンの調製
2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシエチルベンゼン(10.3 g,33.7 mmol)を、攪拌しながら四塩化炭素(25 mL)に溶かす。N−ブロモコハク酸イミド(6.6 g,37 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下18時間攪拌する。該スラリーを塩化メチレン(100 mL)で希釈し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。該クルードな固形物をヘキサンから再結晶し、灰白色の固形物として2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシ−5−ブロモエチルベンゼンを得る(6 g)。
NMR (CDCl) : 1.20, t (3H); 2.60, q (2H); 3.09, s (3H); 5.13, s (2H); 6.93, s (1H); 7.38, m (6H).
マススペクトル (GCMS): 384 (M).
【0325】
工程D:5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−メシルオキシエチルベンゼンの調製
【化85】
Figure 2004512382
4−フルオロフェニルボロン酸(2.18 g,15.6 mmol)をエタノール(13 mL)中スラリー化する。これに、2−メシルオキシ−4−ベンジルオキシ−5−ブロモエチルベンゼンをトルエン(40 mL)に溶かして加え、続いてテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(150 mg)および炭酸ナトリウム溶液(0.2M,12 mL)を加える。該混合物を窒素雰囲気下加熱還流し、その温度を24時間維持する。該混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し。有機層を分液し、飽和アンモニウムクロリドで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、明橙色の固形物を得、これをヘキサンから再結晶化して、灰白色の固形物として5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−メシルオキシエチルベンゼンを得た(2.5 g)。
NMR (DMSO−d): 1.17, t, (3H); 2.66, q (2H); 3.48, s (3H); 5.14, s (2H); 7.38, m (8H); 7.59, dd (2H); 7.83, dd (1H).
マススペクトル (GCMS): 400 (M).
【0326】
工程E:5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシエチルベンゼンの調製
【化86】
Figure 2004512382
5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−メシルオキシエチルベンゼン(2.5 g,6.24 mmol)をメタノール(80 mL)に溶かした。これに水(20 mL)に溶かした水酸化ナトリウム(300 mg,7.5 mmol)を加えた。該溶液を加熱還流し、加熱を24時間続け、もう1当量の水酸化ナトリウムを加え、さらに16時間還流を続けた。該混合物を冷却し、1N HClで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、橙色の固形物を得、ヘキサンでトリチュレートし、灰白色の粉末として5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシエチルベンゼンを得た(1.4 g)。
NMR (DMSO−d): 1.11, t, (3H); 2.50, q (2H); 3.34, s (3H); 5.02, s (2H); 6.60, d (1H); 6.98, s (1H); 7.16, t (2H); 7.35, m (5H); 7.50, dd (2H); 9.44, s (1H).
マススペクトル (GCMS): 322 (M).
【0327】
工程F:3−(メタンスルホニルオキシメチル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジンの調製
3−ヒドロキシメチル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジン(4.3 g,20 mmol)を、プロトンスポンジ(登録商標)(6.08 g,28.3 mmol)と共に、ジクロロエタン(50 mL)に溶かした。無水トリフルオロメタンスルホン酸(triflic anhydride)(4.94 g,28.4 mmol)をジクロロエタン(50 mL)に溶かし、この溶液に滴下して加えた。反応液を3日間攪拌し、水(100 mL)でクエンチし、分液処理し、有機層を合わせて、1N HCl、水、重炭酸塩、水、および食塩水で洗浄した。該溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、黄色の油状物として3−(メタンスルホニルオキシメチル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジンを得た(6 g)。
NMR (CDCl) : 1.39, m (1H); 1.42, s (9H); 1.65, m (2H); 1.85, m (2H); 2.77, m (1H); 2.89, t (1H); 2.99, s (3H); 3.81, m (1H); 3.92, m (1H); 4.06, m (2H).
マススペクトル (EI) : 316.10 (M+Na).
【0328】
工程G:3−((2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)メチル)ピペリジンカルボン酸,tert−ブチルエステルの調製
【化87】
Figure 2004512382
3−(メタンスルホニルオキシメチル)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−ピペリジン(143 mg,0.49 mmol)および5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシエチルベンゼン(150 mg,0.47 mmol)をメチルエチルケトン(7 mL)に加え、続いて炭酸カリウム(113 mg,0.82 mmol)、ヨウ化カリウム(15.5 mg,93 μmol)、およびジメチルスルホキシド(4 mL)を加えた。該スラリーを40時間加熱還流し、冷却し、水(50 mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、澄明な油状物を得、精製することなく次工程に用いた。
マススペクトル (EI) : 537.4 (M+NH
【0329】
工程H:5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−[(3−ピペリジニル)メトキシ]エチルベンゼンの調製
3−((2−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(フェニルメトキシ)フェノキシ)メチル)ピペリジンカルボン酸,tert−ブチルエステルの粗生成物(125 mg)を、10% Pd/C触媒(55 mg)を含んだエタノール(5 mL)に溶かした。該スラリーをバルーン圧で28時間水素化し、セライト(登録商標)で濾過し、減圧濃縮し、油状物を得た(80 mg)。これを塩化メチレン(5 mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(5 mL)を加えた。該溶液を3時間攪拌し、減圧濃縮して、油状物として5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−[(3−ピペリジニル)メトキシ]エチルベンゼンを得た(85 mg)。
マススペクトル (EI) : 330.2 (M+H)
【0330】
工程I:2−(2−アザ−2−((5−((3−((6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)メチル)ピペリジル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
クルードな5−(4−フルオロフェニル)−4−ベンジルオキシ−2−[(3−ピペリジニル)メトキシ]エチルベンゼン(60 mg,純度:〜70%)を、実施例18,工程Fの方法に従い反応させ、プレパラティブHPLC(アセトニトリル/水/0.1% トリフルオロ酢酸 グラジエント法)で精製した。生成物の分画を合わせて、凍結乾燥し、黄色の粉末を得た(20 mg)。
NMR (DMSO−d): 0.86, b (2H); 1.08, m (3H); 1.43, m (2H); 1.72, m (1H); 1.85, m (1H); 2.06, m (1H); 2.21, m (1H); 2.45, m (2H); 3.06, m (1H); 3.88, m (2H); 6.42, m (1H); 6.93, m (1H); 7.15, m (4H); 7.45, m (5H); 7.78, s (1H); 7.79, d (1H); 7.97, d (1H); 8.13, s (1H); 8.24, m (1H); 9.19, s (1H).
LRMS (EI): 631.1 (M−H).
HRMS (FAB) : C3334FNS (M+H), 計算値:633.2183 ; 実験値:633.2160
【0331】
実施例 24
2−(((4−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)フェニル)メチル)(2−スルファ ニルエチル)アミノ)−N−(2−スルファニルエチル)エタンアミドの合成
【化88】
Figure 2004512382
パートA:2−(((4−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)フェニル)メチル)(2トリフェニルメチルチオ)エチル)アミノ)−N−(2−トリフェニルメチルチオ)エチル)エタンアミドの調製
6−[(4,6−ジフェニル(2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシルアミン(37.6 mg,0.077 mmol)、N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[(2−トリフェニルメチルチオ)エチル]グリシンアミド N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル(70.0 mg,0.077 mmol)、およびTEA(32 μl,0.23 mmol)のDMF溶液(1.0 mL)を、周囲温度で18時間攪拌した。反応溶液を直接HPLC精製[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.1% TFA含有ACN72%から90%の3.6%/分グラジエント法,続いて0.1% TFA含有90%ACN溶出のアイソクラチック法;流速:15 mL/分]し、無色の固形物として標題化合物を得た(27 mg,19%)。
H NMR (CDCl) : 8.11−8.03 (m, 2H), 7.70−7.12 (m, 43H), 6.88 (s, 1H), 5.96−5.85 (m, 1H), 4.53−4.43 (m, 2H), 3.44 (s, 2H), 3.33−3.25 (m, 2H), 3.08−2.96 (m, 2H), 2.86 (s, 2H), 2.48−2.24 (m, 6H), 1.90−1.73 (m, 2H), 1.61−1.22 (m, 4H), 0.91 (s, 6H);
13C NMR (CDCl):δ 170.23, 167.27, 164.34, 155.16, 151.97, 144.68, 144.63, 140.97, 139.24, 138.81, 134.25, 129.50, 129.06, 128.94, 128.84, 128.59, 127.92, 127.04, 126.80, 126.72, 111.69, 107.12, 66.86, 66.65, 65.80, 58.17, 57.61, 53.31, 49.54, 39.86, 37.74, 34.63, 32.05, 29.96, 29.76, 29.68, 24.94, 20.66;
MS: m/e 1191.8 [M+Na] ;
高分解能MS: C7776 : 計算値:1169.5437, 実験値:1169.5448.
【0332】
パートB:2−(((4−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)フェニル)メチル)(2−スルファニルエチル)アミノ)−N−(2−スルファニルエチル)エタンアミドの調製
2−(((4−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)フェニル)メチル)(2−トリフェニルメチルチオ)エチル)アミノ)−N−(2−トリフェニルメチルチオ)エチル)エタンアミド(64 mg,0.092 mmol)を、トリエチルシラン(57 μL)と共にTFA(4 mL)に溶かし、窒素雰囲気下周囲温度で2時間攪拌した。トリフェニルメタンの沈殿物を濾別し、濾液を濃縮した。粗生成物HPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.1% TFA含有ACN27%から90%の2.1%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製し、無色の油状物として標題化合物を得た(18 mg,28%)。
MS: m/e 685.4 [M+H].
【0333】
実施例25
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化89】
Figure 2004512382
パートA:5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)ペンタン酸エチルエステルおよび5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸エチルエステルの調製
【化90】
Figure 2004512382
6−(5−(2H−2,3,4,5−テトラアゾリル)−5−メチルヘキシルオキシ)−2,4−ジフェニルピリジン(880 mg,2.13 mmol)、5−ブロモ吉草酸エチルエステル(1.35 mL,8.51 mmol)、およびTEA(1.31 mL,9.36 mmol)のACN溶液(50 mL)を、窒素雰囲気下3時間加熱還流した。該溶液を濃縮し、残渣をEtOAc(150 mL)および水(50 mL)で分液処理した。EtOAc層を0.1N HCl(50 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、コハク色の油状物を得た。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(25% EtOAc/ヘキサン)で精製し、無色の油状物として5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸エチルエステルのN2異性体を得た(925 mg,80.2%)。
H NMR (CDCl) : 8.10−8.01 (m, 2H), 7.69−7.61 (m, 2H), 7.55−7.35 (m, 7H), 6.86 (s, 1H), 4.54 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 4.42 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.09 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.31 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.09−1.95 (m, 2H), 1.90−1.70 (m, 4H), 1.70−1.56 (m, 2H), 1.45−1.28 (m, 8H), 1.21 (t, J = 7.1 Hz, 3H);
13C NMR (CDCl) : 173.50, 172.81, 164.32, 155.12, 151.97, 139.18, 138.82, 128.94, 128.84, 128.57, 127.03, 126.81, 111.66, 107.10, 65.83, 60.40, 52.32, 42.40, 34.77, 33.32, 29.59, 28.63, 27.21, 21.74, 21.31, 14.18;MS: m/e 542.4 [M+H];
高分解能MS: C3240 [M+H] : 計算値:542.3131, 実験値:542.3143;
CHN元素分析: 計算値:C, 70.95; H, 7.26; N, 12.93; 実験値: C, 71.02; H, 6.89; N, 13.04.
【0334】
該フラッシュカラムから上記化合物を溶離させた後、溶離液を40% EtOAc/ヘキサンに変えて、無色の油状物として5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)ペンタン酸エチルエステルのN1異性体を得た(113 mg,9.8%)。
H NMR (CDCl) : 8.10−8.01 (m, 2H), 7.69−7.62 (m, 2H), 7.55−7.36 (m, 7H), 6.85 (s, 1H), 4.43 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 4.09 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.32 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.07−1.92 (m, 2H), 1.91−1.60 (m, 8H), 1.50 (s, 6H), 1.21 (t, J = 7.1 Hz, 3H);
MS: m/e 542.4 [M+H] ;
高分解能MS: C3240 [M+H]: 計算値:542.3131, 実験値:542.3140.
【0335】
パートB:5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸の調製
【化91】
Figure 2004512382
5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸エチルエステル(464 mg,0.858 mmol)、3M LiOH(3.0 mL)、およびTHF(25 mL)の混合液を、周囲温度で45分間攪拌した。該混合物を5 mLの量まで濃縮し、エーテル(25 mL)および水(75 mL)の間で分配した。分液処理し、水層を1N HClでpH=4.0まで酸性にした。水層をEtOAc(25 mL,3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(418 mg,94.8%)。
H NMR (CDCl) : 8.04 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.55−7.31 (m, 7H), 6.84 (s, 1H), 4.53 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 4.40 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.40−2.25 (m, 2H), 2.09−1.94 (m, 2H), 1.86−1.70 (m, 4H), 1.70−1.52 (m, 2H), 1.50−1.25 (m, 8H).
【0336】
パートC:N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミドの調製
三頚丸底フラスコ(1L)に、窒素ラインを備えた滴下ロート(500 mL)、温度計、およびメカニカルスターラーを付けた。該フラスコに、4,7,10−トリオキサ−1,13−トリデカンジアミン(72.5 g,0.329 mol)、無水THF(250 mL)、および無水MeOH(100 mL)を投入した。該滴下ロートに、ジ炭酸−ジ−tert−ブチル(22.4 g,0.103 mol)の無水THF溶液(100 mL)を投入した。滴下ロートの内容物を周囲温度で素早く攪拌しながら30分かけて該フラスコに加えると、温度が21℃から32℃にわずかに上昇した。反応液を周囲温度でさらに3時間攪拌し、溶媒を減圧留去した。生じた濃厚なシロップは、飽和NaCl(1500 mL)に取り、エーテル(1000 mL,5回)で抽出した。エーテル抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濃縮し、無色の油状物を得た(29.8 g)。この油状物のサンプル(5.00 g)を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(DCM:MeOH:TEA,20:15:0.75)で精製し、無色の油状物として標題化合物を得た(4.00 g,72.2%)。
H NMR (CDCl): 5.13 (s, 1H), 3.63−3.47 (m, 12H), 3.17 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 2.75 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.75−1.64 (m, 4H), 1.39 (s, 9H), 1.36 (s, 2H);
MS: m/e 321.2 [M+H].
【0337】
パートD:N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタンアミドの調製
【化92】
Figure 2004512382
5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸(185 mg,0.360 mmol)およびTEA(208 μL,1.50 mmol)の無水DMF溶液(2.5 mL)を、HBTU(218 mg,0.576 mmol)であらかじめ活性化した。5分後周囲温度で、N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(180 mg,0.562 mmol)のDMF溶液(500 μL)を加え、該溶液を周囲温度で2時間攪拌した。DMFを減圧留去し、生じた油状物をEtOAc(20 mL)および0.1N HCl(5 mL)で分液処理した。有機相を0.1N HCl(5 mL)および飽和NaHCO(5 mL,2回)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、コハク色の油状物を得た(177 mg)。この油状物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:EtOAc:CHCl)で精製し、薄黄色油状物として標題化合物を得た(162 mg,55%)。
MS: 816.5 [M+H].
【0338】
パートE:2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタンアミド(60 mg,0.074 mmol)をTFAに溶かし、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去し、生じた濃油状物を無水DMF(0.70 mL)に溶かし、該溶液をTEA(82 μL,0.588 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(48.5 mg,0.110 mmol)で処理し、周囲温度で24時間攪拌した。DMFを減圧留去し、生じた油状物を80% ACNに溶かし、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。26.3分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(54.5 mg,72.8%)。
MS: 1019.5 [M+H];
高分解能MS: C536710S [M+H] : 計算値:1019.4813, 実験値:1019.4842.
【0339】
実施例26
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化93】
Figure 2004512382
パートA:5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)ペンタン酸の調製
【化94】
Figure 2004512382
5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)ペンタン酸エチルエステル(113 mg,0.21 mmol)、3M LiOH(1.0 mL)、およびTHF(6 mL)の混合液を、周囲温度で45分間攪拌した。該混合物をEtOAc(50 mL)および水(25 mL)で分液処理した。水層を1N HClでpH=3.0まで酸性にし、分液処理した。水層をEtOAc(25 mL)で抽出した。有機抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(106 mg,98.3%)。
H NMR (CDCl): 8.02 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.55−7.35 (m, 7H), 6.84 (s, 1H), 4.43−4.31 (m, 4H), 2.36 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.10−1.92 (m, 2H), 1.89−1.62 (m, 6H), 1.49 (s, 6H), 1.42−1.20 (m, 2H);
MS: m/e 512.5 [M−H];
高分解能MS: C3036 [M+H] : 計算値:514.2818, 実験値:514.2819.
【0340】
パートB:N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタンアミドの調製
【化95】
Figure 2004512382
5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)ペンタン酸(90 mg,0.175 mmol)およびDIEA(122 μL,0.70 mmol)の無水DMF溶液(8 mL)を、HBTU(73 mg,0.192 mmol)で処理し、周囲温度で1分間攪拌した。N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(63.2 mg,0.197 mmol)のDMF溶液(4 mL)を加え、該溶液を2.5時間攪拌した。DMFを真空蒸発で留去し、生じた濃油状物をEtOAc(50 mL)および水(10 mL)で分液処理した。水層を1.0N HClでpH=3に調整し、両層をよく混ぜて、分液した。有機相を1N NaOH(10 mL,2回)および飽和NaCl(10 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、および濃縮して、薄コハク色の油状物として標題化合物を得た(144 mg,100%)。
MS: m/e 816.6 [M+H];
高分解能MS: C4566 [M+H] : 計算値:816.5024, 実験値:816.5044.
【0341】
パートC:2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタンアミド(146 mg,0.179 mmol)をTFA(5 mL)に溶かし、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去し、濃コハク色の油状物を無水DMF(3 mL)に溶かし、TEA(200 μL)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(94.6 mg,0.215 mmol)で処理し、窒素雰囲気下周囲温度で18時間攪拌した。反応溶液を1.0 mLまで濃縮し、ACN(4 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。24.7分に溶離の主生成物のピークを集め、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(131 mg,71.8%)。
MS: m/e 1019.5 [M+H] ;
高分解能MS: C536710S [M+H] : 計算値:1019.4813, 実験値:1019.4839.
【0342】
実施例 27
2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化96】
Figure 2004512382
パートA:(tert−ブトキシ)−N−(2−(2−(2−(2−((4−メチルフェニル)スルホニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ホルムアミドの調製
N−(2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(5.87 g,20 mmol)およびTEA(6.12 mL,44 mmol)のエーテル溶液を、p−トルエンスルホニルクロリド(4.00 g,21 mmol)で処理し、窒素雰囲気下24時間還流下攪拌し、さらに24時間周囲温度で攪拌した。該溶液を 濃縮し、該油状の残渣を飽和NaCl(200 mL)およびエーテル(400 mL)で振り混ぜると、水層に結晶性の固形物が形成した。水層はさらにエーテル(400 mL)で抽出した。エーテル抽出物を合わせ、乾燥し(MgSO)、濃縮して、薄黒い油状物を得た。この油状物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:EtOAc)で精製し、薄黄色油状物として標題化合物を得た(2.85 g,31.8%)。
H NMR (CDCl) : 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.18−4.08 (m, 2H), 3.71−3.46 (m, 12H), 3.32−3.22 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.42 (s, 9H);
MS: m/e 465.4 [M+NH].
【0343】
パートB:N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(3−アザ−3−ジアゾプロプ−3−エニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミドの調製
2−(2−(2−(3−アザ−3−ジアゾプロプ−3−エニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−オール(0.723 g,3.30 mmol)の無水THF溶液(20 mL)を、NaH(60%分散系で144 mg,3.6 mmol)で処理し、気体の放出が終わるまで、窒素雰囲気下周囲温度で攪拌した。(tert−ブトキシ)−N−(2−(2−(2−(2−((4−メチルフェニル)スルホニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ホルムアミド(1.61 g,3.6 mmol)の無水THF溶液(20 mL)を加え、該混合物を窒素雰囲気下周囲温度で48時間攪拌した。THFを減圧留去し、残渣をエーテル(50 mL,3回)でトリチュレートした。トリチュレート物を合わせて、濃縮して、コハク色の油状物を得た。この油状物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:EtOAc:MeOH,47.5:47.5:5)で精製し、無色の油状物として標題化合物を得た(1.11 g,68%)。
H NMR (CDCl) : 5.00 (s, 1H), 3.67−3.51 (m, 26H), 3.49 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.34 (t, J = 5.1 Hz, 2H) 3.30−3.20 (m, 2H), 1.40 (s, 9H);MS: m/e 512.4 [M+NH] ;
高分解能MS: C2143 [M+H] :計算値:495.3030, 実験値:495.3047.
【0344】
パートC:N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミドの調製
【化97】
Figure 2004512382
N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(3−アザ−3−ジアゾプロプ−3−エニルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(960 mg,1.94 mmol)のMeOH溶液(100 mL)を、60psiの圧力、周囲温度で2時間PtO(100 mg)により水素化した。該触媒を、濾過助剤を用いて濾過して除去し、濾液を濃縮し、薄コハク色の油状物として標題化合物を得た(953 mg)。
H NMR (CDCl) : 5.06 (s, 1H), 3.67−3.40 (m, 28H), 3.28−3.18 (m, 2H), 2.79 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 1.40 (s, 2H), 1.38 (s, 9H);
MS: m/e 469.3 [M+H];
高分解能MS: C2145 [M+H] : 計算値:469.3126, 実験値:469.3125.
【0345】
パートD:N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタンアミドの調製
【化98】
Figure 2004512382
5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸(99 mg,0.193 mmol)およびDIEA(134 μL,0.772 mmol)の無水DMF溶液(8 mL)を、周囲温度で2分間HBTU(80.5 mg,0.212 mmol)にて処理して活性化した。この溶液に、N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(103 mg,0.220 mmol)のDMF溶液(4 mL)を加え、生じた溶液を窒素雰囲気下周囲温度で2時間攪拌した。DMFを減圧留去し、濃油状物をEtOAc(50 mL)および水(10 mL)で分液処理した。水層を0.1N HClでpH=2.0に調整し、両層を混合した。有機相を飽和NaHCO(10 mL)および飽和NaCl(10 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、コハク色の油状物として標題化合物を得た(208 mg,92.2%)。
MS: m/e 981.7 [M+NH];
高分解能MS: C517811 [M+H] : 計算値:964.5759, 実験値:964.5788.
【0346】
パートE:2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタンアミド(170 mg,0.193 mmol)を、TFA(5 mL)に溶かし、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去し、生じた濃油状物を無水DMFに取り、TEA(315 μL,2.32 mmol)を加えてpH試験紙が塩基性となるようにした。この溶液を、2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(102 mg,0.232 mmol)で処理し、周囲温度で20時間攪拌した。DMFを減圧留去し、濃油状物をACN(3 mL)に溶かし、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。27.5分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た(151 mg,67.1%)。
MS: m/e 1167.8 [M+H] ;
高分解能MS: C59791013S [M+H] : 計算値:1167.5549, 実験値:1167.5577.
【0347】
実施例28
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)−1−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化99】
Figure 2004512382
パートA:6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)ヘキサンアミドの調製
6−デオキシ−6−アミノ−β−シクロデキストリン(70 mg,0.062 mmol)、Boc−Lys(Z)−Osu(29.5 mg,0.062 mmol)、およびTEA(12.6 μL,0.092 mmol)の無水DMF溶液(3 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で90分間攪拌した。溶媒を減圧留去した。わずかに緑色の固形物をMeOH(6 mL)および水(0.5 mL)に取り、アニソール(100 μL)で処理し、30 psiの圧力、周囲温度で18時間10% Pd/C(50 mg)を用いて水素化した。該触媒を、濾過助剤を用いて濾過して除き、濾液を減圧濃縮して、わずかに緑色の固形物として標題化合物を得た(87 mg)。
MS: 1362.7 [M+H].
【0348】
パートB:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−6−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)−N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)ヘキサンアミドの調製
【化100】
Figure 2004512382
5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)ペンタン酸(31.6 mg,0.062 mmol)を、無水DMF(3 mL)に溶かし、HBTU(25.6 mg,0.068 mmol)およびDIEA(28 μL,0.186 mmol)を加えてあらかじめ活性化した。5分後、6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)ヘキサンアミド(84 mg,0.062 mmol)およびDIEA(28 μL,0.186 mmol)のDMF溶液(3 mL)を加え、生じた混合物を窒素雰囲気下周囲温度で18時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をMeOH:水:DMF(10:2:2,1.4 mL)に溶かした。この溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。27.3分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(52 mg,45.5%)。
MS: 1857.9 [M+H];
高分解能MS: C8312539 [M+H] : 計算値:1857.8044, 実験値:1857.8068.
【0349】
パートC:2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)−1−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−6−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)−N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)−ヘキサンアミド(52 mg,0.028 mmol)をTFAに溶かし、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去し、残渣を無水DMF(3 mL)に溶かし、TEA(58 μL,0.42 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を活性エステルの2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(14. 8 mg,0.034 mmol)で処理し、窒素雰囲気下周囲温度で攪拌した。活性エステルを72時間(17 mg)および96時間(20 mg)に追加した。全8日間反応後、該溶液を濃縮して、濃油状物を得た。この油状物を50% MeOHに溶かし、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から63%の1.50%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。27.1分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(30 mg,52%)。
MS: 2061.6 [M+H];
高分解能MS: C911261141S [M+H]: 計算値:2060.7833, 実験値:2060.7874.
【0350】
実施例29
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチ ル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化101】
Figure 2004512382
パートA:2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)酢酸エチルエステルおよび2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)酢酸エチルエステルの調製
【化102】
Figure 2004512382
6−(5−(2H−2,3,4,5−テトラアゾリル)−5−メチルヘキシルオキシ)−2,4−ジフェニルピリジン(827 mg,2.00 mmol)および酸化ビス(トリ−n−ブチルスズ)(596 mg,1.00 mmol)のEtOH溶液(50 mL)を、窒素雰囲気下20分間還流下攪拌し、減圧濃縮して、薄黄色の油状物を得た。該油状物をACN(25 mL)に溶かし、ブロモ酢酸エチル(333 μL,3.00 mmol)で処理し、窒素雰囲気下60時間加熱還流した。ACNを減圧留去し、生じたコハク色の油状物をEtOAc(50 mL)に取った。この有機溶液を、連続して0.1N HCl(10 mL)、飽和NaHCO(15 mL)、飽和NaCl(15 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、コハク色の油状物を得た(1.662 g)。該油状物をエーテル(60 mL)に溶かし、10% KF(30 mL,2回)で洗浄した。沈殿物を濾別し、濾液の2層を分液した。有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮して、黄色の固形物を得た(0.957 g)。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(20% EtOAc/ヘキサン)で精製し、無色の固形物として2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)酢酸エチルエステルのN2異性体を得た(617 mg)。ヘキサンからの再結晶化で、無色の固形物として生成物を得た(490 mg,49.1%)。
融点: 76−79℃ ;
H NMR (CDCl) : 8.06 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.58−7.34 (m, 7H), 6.86 (s, 1H), 5.33 (s, 2H), 4.42 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.22 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.90−1.72 (m, 4H), 1.50−1.28 (m, 8H), 1.22 (t, J = 7.1 Hz, 3H);
MS: m/e 500.3 [M+H] ;
高分解能MS: C2934 [M+H] :計算値:500.2662, 実験値:500.2668;
CHN元素分析: 計算値:C, 69.72; H, 6.66; N, 14.02; 実験値: C, 69.43; H, 6.69 ; N, 13.90.
【0351】
フラッシュカラムからの上記化合物の溶出後、溶離溶媒を30% EtOAc/ヘキサンに変更して、薄黄色油状物として2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)酢酸エチルエステルのN1異性体を得た(142 mg,14.2%)。
H NMR (CDCl) : 8.05 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.66 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.60−7.33 (m, 7H), 6.85 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.43 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.22 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.89−1.70 (m, 4H), 1.52−1.38 (m, 8H), 1.24 (t,J = 7.1 Hz, 3H);
MS: m/e 500.3 [M+H];
高分解能MS: C2934 [M+H] : 計算値:500.2662, 実験値:500.2653.
【0352】
パートB:2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)酢酸の調製
【化103】
Figure 2004512382
2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)酢酸エチルエステル(97 mg,0.194 mmol)および3N LiOH(1.2 mL,3.6 mmol)のTHF(2 mL)混合液を、窒素雰囲気下50℃で23時間攪拌した。THFを減圧留去し、残渣をEtOAc(20 mL)に溶かし、希HCl(pH=2,5 mL)、次いで水(5 mL)で洗浄した。有機溶液を乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の固形物として標題化合物を得た。
MS: 470.3 [M−H].
【0353】
パートC:2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,4−テトラアゾリル)酢酸(76 mg,0.161 mmol)、TEA(181 μL,1.30 mmol)、N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(157 mg,0.488 mmol)、およびHBTU(195 mg,0.512 mmol)の無水DMF溶液(3 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で27時間攪拌した。該溶液を減圧濃縮し、生じた薄黒いコハク色の油状物をEtOAc(20 mL)に溶かし、0.1N HCl(10 mL)および飽和NaCl(10 mL,2回)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、コハク色の油状物として、クルードなリンカー接合体を得た(280 mg)。目的の接合体の存在は、低分解能マススペクトルで確認した(MS: 774.4 [M+H])。
【0354】
上記の油状物をTFA(3 mL)に溶かし、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去し、生じた油状物をDMF(1 mL)に溶かし、TEA(385 μL,2.76 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を活性エステル体である2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(264 mg,0.598 mmol)で処理し、周囲温度で48時間攪拌した。該溶液を50% ACN(2.5 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から63%の1.50%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。29.4分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た(49 mg,31.2%)。
MS: 977.4 [M+H] ;
高分解能MS: 計算値: for C506110S [M+H]: 977.4344, 実験値: 977.4333.
【0355】
実施例30
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化104】
Figure 2004512382
パートA:2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)酢酸の調製
【化105】
Figure 2004512382
2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)酢酸エチルエステル(370 mg,0.739 mmol)および3N LiOH(3.6 mL,10.8 mmol)のTHF(1 mL)混合液を、50℃で17時間攪拌し、乾固するまで濃縮した。該残渣をEtOAc(20 mL)および希HCl(pH=2,5 mL)で分液処理した。有機相を水(5 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の固形物として標題化合物を得た(278 mg,75.1%)。
MS: 470.3 [M−H].
【0356】
パートB:2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)−1,2,3,5−テトラアゾリル)酢酸(261 mg,0.553 mmol)、TEA (920 μL,6.60 mmol)、HBTU (754 mg,1.99 mmol)、およびN−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)−エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(398 mg,1.24 mmol)の無水DMF溶液(1.5 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で21時間攪拌した。該溶液を減圧濃縮し、生じた薄黒いコハク色の油状物をEtOAc(20 mL)に溶かし、0.1N HCl(10 mL)および飽和NaCl(10 mL,2回)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、薄コハク色の油状物として、クルードなN−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))エタンアミドを得た(430 mg)。この接合体の存在は、低分解能マススペクトルで確認した(MS: 774.4 [M+H])。
【0357】
上記の油状物をTFAに溶かし、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去し、生じた油状物をDMF(2 mL)に溶かし、TEA(464 μL,3.34 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を活性エステル体である2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(490 mg,1.11 mmol)で処理し、周囲温度で93時間攪拌した。該溶液を50% ACN(2.5 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。26.8分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た(120 mg,22.2%)。
MS : 977.4 [M+H];
高分解能MS: C506110S [M+H] : 計算値:977.4344, 実験値:977.4341.
【0358】
実施例 31
3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化106】
Figure 2004512382
パートA:3−アザ−3−ジアゾ−1−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシ)プロプ−3−エンの調製
三頚丸底フラスコ(1000 mL)に、メカニカルスターラー、窒素ラインを備えた滴下ロート、および温度計を備えた。該フラスコに、ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエタノール(75 g,0.10 mol)、TEA(28 mL,0.20 mol)、無水エーテル(300 mL)、および無水THF(200 mL)を投入した。該溶液を氷浴で5℃に冷却した。該滴下ロートに、メタンスルホニルクロリド(11.6 mL,0.15 mol)、エーテル(250 mL)、およびTHF(250 mL)を投入した。該フラスコの内容物を5〜10℃に維持しながら、滴下ロートの内容物を、攪拌しながらフラスコに滴下して加えた。添加が終了したとき、氷浴を除き、攪拌を周囲温度で1時間続けた。該混合物を濾過してTEA・HCl塩を除き、濾液を濃縮して薄黄色の油状物を得た。この油状物をヘキサン(100 mL、6回)でトリチュレートし、真空乾燥して、薄黄色油状物としてメシレート体を得た(86.8 g)。
【0359】
該メシレート体を無水EtOH(600 mL)に溶かし、アジ化ナトリウム(6.8 g,0.104 mmol)で処理した。該混合物を窒素雰囲気下24時間加熱還流し、その時点でアジ化ナトリウム(2.0 g)を追加し、さらに24時間加熱を続けた。EtOH減圧留去し、油状物および固形物の混合物を得た。該油状物をエーテル(500 mL)に溶かし、濾過し、濾液を濃縮して、薄黄色油状物として標題化合物を得た(74.6 g,96%)。
13C NMR (CDCl) : 58.8 (O−CHCHNH), 50.5 (CH−N) ;
IR (ニート/KBr cm−1) : 2100 (s).
【0360】
パートB:2−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシ)エチルアミンの調製
【化107】
Figure 2004512382
3−アザ−3−ジアゾ−1−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシ)プロプ−3−エン(14.0 g,18. 0 mmol)のMeOH溶液(200 mL)を、60psiの圧力および周囲温度で、PtO(1.0 g)を用いて15時間水素化した。濾過助剤を用いて触媒を濾別し、濾液を濃縮して、薄黄色油状物として標題化合物を得た(11.3 g,83.3%)。
13C NMR (CDCl) : 58.8 (O− CHCHNH), 41.4 (CH−NH) ;
IR (ニート/KBr cm−1) : 3350 (s);
MS: 516.4 (n=11), 560.4 (n=12), 604.4 (n=13), 648.4 (n=14), 692.4 (n=15), 736.5 (n=16), 780.5 (n=17), 824.5 (n=18) [M+H].
【0361】
パートC:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)−6−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)ヘキサンアミドの調製
【化108】
Figure 2004512382
2−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシ)エチルアミン(11.2 g,14.9 mmol)、Boc−Lys(Z)−Osu(6.2 g,13.0 mmol)、およびTEA(2.7 mL,0.19.5 mmol)の無水THF溶液(500 mL)を、周囲温度で24時間攪拌した。該溶液をエーテル/CHCl(70:30,1200 mL)で希釈し、飽和NaCl(500 mL)で洗浄した。該NaCl洗液からエーテル/CHCl(70:30,500 mL)で逆抽出した。有機抽出物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物を得た(15.1 g)。この油状物の2.0 g分の試料を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(CHCl:MeOH)で精製して、無色の油状物として標題化合物を得た(1.30 g,65%)。
MS: 939.5 (n=12), 983.7 (n=13), 1027.7 (n=14), 1071.8 (n=15), 1115.7 (n=16), 1159.7 (n=17), 1203.8 (n=18) [M+NH];
高分解能MS: C509220 (n=15) [M+H] : 計算値:1054.6274, 実験値:1054.6224; C529621 (n=16) [M+H] : 計算値:1098.6536, 実験値:1098.6476.
【0362】
パートD:6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)ヘキサンアミドの調製
【化109】
Figure 2004512382
2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)−6−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)ヘキサンアミド(1.00 g,0.86 mmol)のMeOH溶液(20 mL)を、1気圧、周囲温度で、10% Pd/C(200 mg)を用いて4時間水素化した。濾過助剤を用いて該触媒を濾別し、濾液を濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(0.79 g,89%)。
MS: 832.6 (n=13), 876.7 (n=14), 920.8 (n=15), 964.8 (n=16), 1008.7 (n=17), 1052.6 (n=18), 1096.8 (n=19) [M+H].
【0363】
パートE:3−(6−(3−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化110】
Figure 2004512382
4−(3−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)フェノキシ)ブタン酸(27.5 mg,0.045 mmol)およびTEA(12 μL)の無水DMF溶液(2.5 mL)を、窒素雰囲気下HBTU(18.9 mg,0.049 mmol)で処理した。該溶液を周囲温度で5分間攪拌し、6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)ヘキサンアミド(55.7 mg,0057 mmol)のDMF溶液(3.0 mL)で処理した。該溶液を窒素雰囲気下、周囲温度で3時間攪拌し、濃縮して、無色の油状物を得た。この油状物をACN(1.5 mL)に溶かし、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.1% TFA含有ACN36%から90%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。20.4分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の油状物として標題化合物を得た(40 mg,56.5%)。
MS: 1478.0 (n=14), 1521.8 (n=15), 1565.9 (n=16), 1610.0 (n=17), 1654.1 (n=18) [M+Na];
高分解能MS: C7812324 (n=15) [M+H]: 計算値:1499.8527, 実験値:1499.8579; C8213126 (n=17) [M+H]: 計算値:1587.9052, 実験値:1587.9026.
【0364】
パートF:3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(5−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(35.7 mg,0.0226 mmol)および3N LiOH(609 μL)のTHF(3.5 mL)の混合液を、窒素雰囲気下周囲温度で、96時間攪拌した。該溶液を減圧濃縮し、無色の固形物をTFA(4 mL)に取り、周囲温度で45分間攪拌した。TFAを減圧留去して、橙色の固形物として3−(6−(3−(N−(5−アミノ−5−(N−(ω−メトキシ−ポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸を得た(32.2 mg)。
【0365】
上記の橙色の固形物(32.2 mg,0.0245 mmol)、TEA (101 μL)、および2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(20.0 mg,0.0454 mmol)の無水DMF溶液(2 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で、72時間攪拌した。DMF減圧留去し、生じた濃油状物をACN(1.0 mL)に溶かし、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。25.7分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、薄黄色油状物として標題化合物を得た(21.0 mg,57.9%)。
MS: 1643.5 (n=14), 1687.6 (n=15), 1731.7 (n=16), 1775.2 (n=17), 1819.2 (n=18), 1863.2 (n=19), 1907.5 (n=20) [M+H].
【0366】
実施例 32
3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化111】
Figure 2004512382
パートA:3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化112】
Figure 2004512382
4−(3−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)フェノキシ)ブタン酸(100 mg,0.167 mmol)の無水DMF溶液(0.75 mL)を、窒素雰囲気下HBTU(90 mg,0.237 mmol)で処理した。該溶液を周囲温度で5分間攪拌し、N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(59 mg,0.184 mmol)の無水DMF溶液(0.75 mL)、続いてDIEA(73 mg,0.418 mmol)で処理した。該溶液を、窒素雰囲気下周囲温度で3時間攪拌した。該反応溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN36%から90%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。33.9分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の油状物として標題化合物を得た(105 mg,69.7%)。
H NMR (CDCl) : 8.10−8.06 (m, 2H), 7.70−7.62 (m, 2H), 7.56−7.35 (m 7H), 7.08 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.53−6.44 (m, 3H), 4.95 (s, 1H), 4.51 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.97 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.62−3.45 (m, 15H), 3.33 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.23−3.15 (m, 2H), 3.05−2.95 (m, 2H), 2.59−2.34 (m, 4H), 2.16−2.04 (m, 2H), 1.98−1.63 (m, 10H), 1.42 (s, 9H);
MS: m/e 900.7 [M+H];
高分解能MS: C517011 [M+H] : 計算値:900.5010, 実験値:900.5012.
【0367】
パートB:3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(107 mg,0.119 mmol)および3M LiOH(0.57 mL,1.72 mmol)のTHF(5.8 mL)の混合物を、周囲温度で4日間攪拌した。THFを真空蒸発で除去し、生じた混合物を水(20 mL)で処理した。水溶性混合物を1.0N HClでpH = 2に調製し、EtOAc(40 mL,3回)で抽出した。有機層を合わせて、水(20 mL)および飽和NaCl(20 mL)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(93.0 mg,88.3%)。
MS: m/e 886.6 [M+H];
高分解能MS: C506811 [M+H] : 計算値:886.4854, 実験値:886.4872.
【0368】
パートC:3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸 (89 mg,0.100 mmol)のTFA溶液(4 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で60分間攪拌した。THFを真空蒸発で除去し、生じた油状物をDMF(0.7 mL)に溶かした。TEAをpH試験紙が塩基性となるまで加え(106 μL,0.76 mmol)、2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(53.0 mg,0.12 mmol)を加えた。生じた溶液を、窒素雰囲気下周囲温度で17時間攪拌した。該溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN20%から80%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。25.8分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の固形物として標題化合物を得た(75.6 mg,69%)。
MS: m/e 1087.5 [M−H];
高分解能MS: C586913S [M+H] : 計算値:1089.4643, 実験値:1089.4661.
【0369】
実施例33
3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化113】
Figure 2004512382
パートA:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−6−((フェニルメトキシ)カルボ ニルアミノ)ヘキサンアミドの調製
【化114】
Figure 2004512382
1−アミノ−1−デオキシソルビトール(1.99 g,11.0 mmol)、Boc−Lys−(Z)−Osu(4.77 g,10.0 mmol)、TEA(0.556 g,4.0 mmol)、THF(50 mL)、および水(10 mL)の混合物を、周囲温度で2時間攪拌し、続いて10 mLの量まで濃縮した。水(100 mL)を加え、該混合物をEtOAc(200 mL,3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、0.05N HCl(50 mL)、水(50 mL)、および飽和NaCl(50 mL)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、結晶が形成し始めるまで真空蒸発して濃縮した。該混合物をエーテルで希釈して、さらに結晶化を起こさせた。該固形物を濾過して集め、乾燥して、無色の結晶として標題化合物を得た(1.08 g,19.9%)。
H NMR (CDOD): 7.41−7.26 (m, 5H), 5.09 (s, 2H), 4.05−3.94 (m, 2H), 3.88−3.45 (m, 7H), 3.14 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.87−1.31 (m, 16H);
MS: m/e 544.4 [M+H];
高分解能MS: C254210 [M+H] :計算値:544.2870, 実験値:544.2895.
【0370】
パートB:6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミドの調製
2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−6−((フェニルメトキシ)カルボニルアミノ)ヘキサンアミド(450 mg,0.829 mmol)を、MeOH(10 mL)に溶かし、常圧で10% Pd/C(85 mg)を用いて90分間水素化した。該触媒を濾過助剤を用いて濾別し、濾液を減圧濃縮し、薄黄色油状物として標題化合物を得た(331 mg,97.7%)。
MS: m/e 410.3 [M+H].
【0371】
パートC:3−(6−(3−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化115】
Figure 2004512382
4−(3−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)フェノキシ)ブタン酸(90 mg,0.152 mmol)、およびDIEA(66 μL,0.380 mmol)の無水DMF溶液(2 mL)を、周囲温度で5分間HBTU(69.2 mg,0.182 mmol)であらかじめ活性化し、次いで6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミド(74.7 mg,0.182 mmol)の無水DMF溶液(2 mL)で処理した。該溶液を周囲温度で45分間攪拌し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN27%から90%の2.10%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。29.5分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の油状物として標題化合物を得た(88 mg,58.5%)。
MS: m/e 989.5 [M+H] ;
高分解能MS: C537314 [M+H]: 計算値:989.5123, 実験値:989.5145.
【0372】
パートD:3−(6−(3−(N−(5−アミノ−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(37 mg,0.037 mmol)および3M LiOH(181 μL)のTHF溶液(1.8 mL)の混合物を、周囲温度で3時間攪拌し、次いで真空下乾固するまで濃縮した。該固形の残渣を−10℃に冷却し、TFA(4 mL)で処理した。生じた溶液を周囲温度で60分間攪拌し、減圧濃縮して、コハク色の油状物として標題化合物のTFA塩を得た。
MS: m/e 875.5 [M+H].
【0373】
パートE:3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(5−アミノ−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の無水DMF溶液(0.5 mL)を、pH試験紙が塩基性となるようにTEAで処理した(57 μL,0.41 mmol)。この溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(18.2 mg,0.041 mmol)で処理し、窒素雰囲気下周囲温度で17時間攪拌した。該溶液を80% ACN(0.5 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。23分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(11.5 mg,28.7%)。
MS: m/e 1176.7 [M−H];
高分解能MS: C607216S [M+H] : 計算値:1178.4756, 実験値:1178.4792.
【0374】
実施例34
3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化116】
Figure 2004512382
パートA:4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸tert−ブチルエステルの調製
【化117】
Figure 2004512382
4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(メチルスルホニルオキシ)ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸tert−ブチルエステル(482 mg,0.959 mmol)、6−ヒドロキシ−5−プロプ−2−エニル−2,3,4−トリヒドロナフタレン−1−オン(204 mg,1.01 mmol)、および無水KCO(265 mg,1.92 mmol)の無水DMSO(4.5 mL)混合液を、窒素雰囲気下周囲温度で67時間攪拌した。該反応混合物を80% ACNで希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN36%から90%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。32分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、薄黄色油状物として標題化合物を得た(330 mg,57%)。
H NMR (CDCl) : 8.00 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.08 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 5.95−5.78 (m, 1H), 5.00−4.84 (m, 2H), 4.05 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.01−3.91 (m, 4H), 3.64 (s, 3H), 3.43 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 2.88 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.57 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.53−2.37 (m, 4H), 2.16−1.57 (m, 10H), 1.43 (s, 9H);
MS: m/e 609.4 [M+H];
高分解能MS: C3649 [M+H] : 計算値:609.3427, 実験値:609.3398.
【0375】
パートB:4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸の調製
4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸tert−ブチルエステル(252 mg,0.414 mmol)およびアニソール(90 μL,0.823 mmol)のTFA溶液(6 mL)を、周囲温度で15分間攪拌した。TFAを真空蒸発して除き、生じた油状物を70% ACNに溶かし、凍結乾燥して、無色の粉末として標題化合物を得た(224 mg,97%)。
H NMR (CDCl) : 7.99 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.48 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 5.94−5.78 (m, 1H), 4.99−4.84 (m, 2H), 4.10−3.92 (m, 6H), 3.67 (s, 3H), 3.42 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 3.01−2.84 (m, 4H), 2.62−2.42 (m, 6H), 2.22−2.01 (m, 4H), 1.95−1.80 (m, 4H), 1.73−1.59 (m, 2H);
MS: m/e 553.3 [M+H];
高分解能MS: C3237 [M+H]: 計算値:553.2801, 実験値:553.2796.
【0376】
パートC:3−(6−(3−(N−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化118】
Figure 2004512382
4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸(110 mg,0.191 mmol)の無水DMF溶液(3 mL)を、周囲温度で5分間HBTU(79.7 mg,0.21 mmol)で処理してあらかじめ活性化した。N−(3−アミノプロピル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(33.3 mg,0.191 mmol)およびDIEA (83 μL,0.478 mmol)の無水DMF溶液(1 mL)を加え、15分間周囲温度で攪拌を続けた。DMFを真空蒸発して除き、生じた黄色油状物をEtOAc(40 mL)および水(30 mL)の混合物に取った。水相を0.2N HClでpH=2に調整し、両層を完全に混合した。有機相を飽和NaHCO(30 mL)および飽和NaCl(30 mL,2回)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、薄黄色油状物として標題化合物を得た(129 mg,95.3%)。
MS: m/e 709.4 [M+H].
【0377】
パートD:3−(6−(3−(N−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(3−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(105 mg,0.148 mmol)、および3M LiOH(0.72 mL)のTHF(7.2 mL)の混合物を、周囲温度で4日間攪拌し、真空下乾固するまで濃縮した。水(20 mL)を該油状物に加え、1.0N HClでpH=2.0に調整した。濁った溶液をEtOAc(40 mL,3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水(20 mL)および飽和NaCl(20 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の固形物として標題化合物を得た(93.5 mg,91%)。
MS: m/e 693.4 [M−H].
【0378】
パートE:3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピ ル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(3−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(72 mg,0.104 mmol)のTFA溶液(3 mL)を、周囲温度で70分間攪拌し、減圧濃縮して、粘性の油状物を得た。この油状物を無水DMF(0.7 mL)に溶かし、塩基性になるまでTEAで処理した(58 μL,0.415 mmol)。この溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(55 mg,0.125 mmol)で処理し、窒素雰囲気下周囲温度で16時間攪拌した。該溶液を80% ACN(0.7 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。20.7分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(52 mg,57%)。
MS: m/e 896. 4 [M−H] ;
高分解能MS: C475611S [M+H] : 計算値:898.3697, 実験値:898.3699.
【0379】
実施例35
3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化119】
Figure 2004512382
パートA:3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化120】
Figure 2004512382
4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸(80 mg,0. 139 mmol)の無水DMF溶液(1 mL)を、HBTU(58 mg,0.152 mmol)で処理した。5分後、N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)(tert−ブトキシ)ホルムアミド(71.2 mg,0.152 mmol)およびDIEA(60.5 μL,0.348 mmol)の無水DMF溶液(2 mL)を加え、生じた溶液を窒素雰囲気下周囲温度で15分間攪拌した。DMFを真空下蒸発して除き、生じた油状物をEtOAc(40 mL)および水(30 mL)の混合液に溶かした。水層を0.2N HClでpH=2.0に調整し、両層を完全に混合した。有機相を飽和NaHCO(30 mL)、および飽和NaCl(30 mL,2回)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(114 mg,81.7%)。
MS: m/e 1020.7 [M+NH
【0380】
パートB:3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
【化121】
Figure 2004512382
3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル (110 mg,0.11 mmol)および3M LiOH(0.53 mL,1.59 mmol)のTHF(5.3 mL)混合物を、窒素雰囲気下周囲温度で3日間攪拌し、乾固するまで減圧濃縮した。水(20 mL)を該混合物に加え、1.0N HClを用いてpH=2.0に調整した。該混合物をEtOAc(40 mL,3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水(20 mL)および飽和NaCl(20 mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の油状物として標題化合物を得た(93 mg,85.8%)。
MS: m/e 1006.7 [M+NH
【0381】
パートC:3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(−2−(2−(2−(2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(83 mg,0.084 mmol)のTFA溶液(4 mL)を、窒素雰囲気下周囲温度で60分間攪拌した。TFAを減圧留去して、コハク色の油状物を得た。この油状物を無水DMF(0.7 mL)に溶かし、pH試験紙が塩基性となるまでTEAで処理した(71 μL,0.511 mmol)。この溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(45 mg,0.102 mmol)で処理し、窒素雰囲気下周囲温度で19時間攪拌した。該溶液を80% ACN(0.7 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(64 mg,63%)。
MS: m/e 1209.7 [M+NH] ;
高分解能MS: C608218S [M+H] : 計算値:1192.5376, 実験値:1192.5394.
【0382】
実施例36
3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化122】
Figure 2004512382
パートA:3−(6−(3−N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化123】
Figure 2004512382
4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸(55 mg,0.096 mmol)の無水DMF溶液(0.8 mL)を、HBTU(43.5 mg,0.115 mmol)で処理し、該溶液を周囲温度で5分間攪拌した。この溶液に6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミド(47 mg,0.115 mmol)およびDIEA(42 μL,0.239 mmol)の無水DMF溶液(0.8 mL)を加え、周囲温度で45分間攪拌を続けた。該溶液を当初の量の25%まで濃縮し、80% ACN(1.2 mL)で希釈した。この溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN27%から90%の2.10%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。22.1分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(70 mg,77.5%)。
H NMR (CDCl) : 7.98 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.07 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.83 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.94−5.77 (m, 2H), 4.98−4.84 (m, 2H), 4.40−3.10 (m, 27H), 3.05−2.81 (m, 4H), 2.61−2.36 (m, 6H), 2.16−1.98 (m, 4H), 1.94−1.25 (m, 21H);
MS: m/e 961.6 [M+NH];
高分解能MS: C497415 [M+H] : 計算値:944.5120, 実験値:944.5117.
【0383】
パートB:3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−N−(5−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(55 mg,0.058 mmol)および3M LiOH(280 μL)のTHF(2.8 mL)混合液を、周囲温度で2.5時間攪拌し、乾固するまで減圧濃縮した。目的の加水分解生成物の存在を低分解能マススペクトルで確認した。
MS: m/e 928.5 [M−H]
【0384】
上記の加水分解から生じた固形物を0℃に冷却し、TFA(5 mL)に溶かし、周囲温度で25分間攪拌した。TFAを減圧留去し、生じたコハク色の油状物を直接次反応に用いた。
【0385】
該油状物を無水DMF(0.75 mL)に溶かし、TEA(49 μL,0.35 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(31 mg,0.070 mmol)で処理し、周囲温度で22時間攪拌した。該溶液を80% ACN(0.75 mL)で希釈し、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で直接精製した。18.7分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た(31.5 mg,47.7%)。
MS: m/e 1131.7 [M−H];
高分解能MS: C567317S [M+H]: 計算値:1133.4753, 実験値: 1133.4722.
【0386】
実施例37
3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7, 8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化124】
Figure 2004512382
パートA:3−(6−(3−N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化125】
Figure 2004512382
4−(2−(2−(メトキシカルボニル)エチル)−3−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェノキシ)ブタン酸(21.3 mg,0.0386 mmol)の無水DMF溶液(1.0 mL)を、周囲温度で5分間、HBTU(14.6 mg,0.0386 mmol)およびTEA(80 μL,0.579 mmol)で処理して、あらかじめ活性化した。6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)ヘキサンアミド(52.5 mg,0.0386 mmol)のDMF溶液(1.5 mL)を加え、窒素雰囲気下周囲温度で17時間攪拌を続けた。DMFを真空下蒸発して除き、生じた無色の固形物(90 mg)を80% ACN(800 μL)、MeOH(200 μL)、およびDMF(300 μL)の混液に溶かした。この溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。24.2分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(28.2 mg,38.5%)。
MS: 1897.0 [M+H]
【0387】
パートB:3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−N−(5−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(28.2 mg,0.0149 mmol)および3N LiOH(138 μL,0.416 mmol)のTHFの混合物を、窒素雰囲気下周囲温度で4.5時間攪拌した。該溶液を濃縮し、無色の固形物をTFA(3 mL)に溶かし、窒素雰囲気下周囲温度で1.5時間攪拌した。TFAを留去し、桃色の油状物として3−(6−(3−N−(5−アミノ−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸を得た(35.4 mg)。
【0388】
上記の油状物を無水DMF(500 μL)に溶かし、TEA(130 μL)でpH試験紙が塩基性となるようにし、2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(20.1 mg,0.0444 mmol)で処理した。この溶液を窒素雰囲気下周囲温度で7日間攪拌した。該試料を減圧濃縮し、該油状物を50% ACN(1.5 mL)に溶かし、プレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から63%の1.50%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。18.4分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(1.0 mg,3.22%)。
MS: 1041.7 [M−2H]
【0389】
実施例38
3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))−Gly−Lys−Lys−Lys)アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化126】
Figure 2004512382
パートA:Boc−Gly−Lys(Dde)−Lys(Dde)−Lys(Dde)−OHの調製
ペプチド反応容器(250 mL容)に、HMPB−BHAレジン(9.0 g,置換レベル = 0.86 mmol/g)を加えた。該レジンを無水DMF(100 mL,3回)で前洗浄した。該レジンをDMF(60 mL)で懸濁化し、Fmoc−Lys(Dde)−OH(8.25 g,15.5 mmol)で処理し、15分間ゆっくり混ぜた後、無水ピリジン(2.1 mL,25.5 mmol)および2,6−ジクロロベンゾイルクロリド(2.36 mL,15.5 mmol)で処理した。該混合物を周囲温度で22時間ゆっくり振とうし、該レジンをDMF(3回)、MeOH(1回)、DCM(3回)、MeOH(2回)、およびDCM(3回)の各180 mLで完全に洗浄した。置換レベルはフルベン−ピペリジン添加試験で、0.73 mmol/gであると定められた。未反応の水酸基を、ベンゾイルクロリド(3 mL)およびピリジン(3 mL)でDCM中2時間処理してブロックし、該レジンをDCM(3回)、MeOH(1回)、DCM(3回)、MeOH(2回)、およびDCM(3回)の各180 mLで洗浄した。
【0390】
以下の工程を次いで実施した。
(工程1)該レジンをDMF(3回)の各70 mLでで洗浄した。
(工程2)該レジンを20%ピペリジンのDMF溶液80 mLで洗浄し、30分間20%ピペリジンのDCM溶液80 mLを用いて、Fmoc基を除去した。
(工程3)該レジンをDCM(3回)、MeOH(1回)、DCM(2回)、MeOH(3回)、およびDMF(3回)の各180 mLで完全に洗浄した。
(工程4)Fmoc−Lys(Dde)−OH(8.0 g,15 mmol)、HATU(5.7 g,15 mmol)、DIEA(5.0 mL,28 mmol)、およびDMF(70 mL)を該レジンに加え、反応を18時間続けた。
(工程5)カップリング反応の終結をニンヒドリン反応試験でモニターした。
工程1〜5を、目的のシーケンスに達するまで繰り返した。該レジンをDCM(3回)、MeOH(1回)、DCM(2回)、MeOH(3回)、およびDCM(3回)の各180 mLで完全に洗浄し、減圧乾燥して、黄褐色の固形物を得た(15.1 g)。
【0391】
十分に保護された直鎖状のペプチドは、1% TFAを用いて該レジンから解離させた。ペプチド−レジン(3.0 g)を焼結ガラスロートにとり、DCM(30 mL)で洗浄し、該レジンを膨張させた。該レジンを1% TFAのDCM溶液(20 mL)で2分間処理し、10% ピリジンのMeOH溶液(4 mL)に直接濾過した。この手順を目的のペプチドが該レジンから解離するまで繰り返した。濾液を生成物のペプチド(Rf = 0.75)を用いて、TLC(シリカゲル,CHCl:MeOH=10:1)のよりモニターした。生成物を含む分画を合わせて、濃縮して、濃油状物を得た。エーテル(100 mL,3回)でトリチュレートして、橙色の固形物を得た(1.5 g)。逆相HPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN18%から81%の2.10%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]を用いて精製した。22.7分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の固形物として標題化合物を得た(350 mg,35%)。
MS: m/e 1069.6 [M+NH
【0392】
パートB:3−(6−(3−(N−(3−(tert−ブトキシカルボニル−Gly−Lys(Dde)−Lys(Dde)−Lys(Dde))アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化127】
Figure 2004512382
3−(6−(3−(N−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(100 mg,0.141 mmol)を、TFA(2 mL)に溶かし、周囲温度で20分間攪拌した。TFAを減圧留去し、薄黄色の油状物を得た。この油状物を無水DMF(1.5 mL)に溶かし、HBTU(58.8 mg,0.155 mmol)を添加して、あらかじめ活性化した。5分後、該溶液をBoc−Gly−Lys(Dde)−Lys(Dde)−Lys(Dde)−OH(148 mg,0.141 mmol)およびDIEA(147 μL,0.89 mmol)のDMF溶液(1.5 mL)で処理した。10分後周囲温度でDMFを留去し、該薄黄色の油状物をEtOAc(50 mL)および水(40 mL)の混液に溶かした。該水層を0.2N HClを用いてpH=2.0に調整し、両層を完全に混合した。有機相を飽和NaHCO(5 mL)および飽和NaCl(4 mL,2回)で連続して洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮して、無色の固形物を得た(155 mg)。この固形物をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);ACN36%から90%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。27.3分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の固形物として標題化合物を得た。
H NMR (CDCl) : 13.40−13.17 (m, 3H), 7.97 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.90−6.70 (m, 2H), 6.47 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.00−5.75 (, 2H), 4.95−4.80 (m 2H), 4.29 (s, 3H), 4.15−3.90 (m, 6H), 3.90−3.55 (m, 5H), 3.55−3.10 (m, 11H), 3.10−2.75 (m, 4H), 2.75−2.20 (m, 29H), 2.20−1.25 (m, 39H), 1.25−0.90 (m, 18H) ;
MS: m/e 1660.9 [M+NH] ;
高分解能MS: C9013219 [M+H] :計算値:1642.9640, 実験値:1642.9602.
【0393】
パートC:3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))−Gly−Lys−Lys −Lys)アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(6−(3−(N−(3−(tert−ブトキシカルボニル−Gly−Lys(Dde)−Lys(Dde)−Lys(Dde))アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(37 mg,0.0225 mmol)をTFA(3 mL)に溶かし、周囲温度で15分間攪拌した。TFAを減圧留去し、該油状の残渣を無水DMF(0.5 mL)に取り、TEA(19 μL,0.135 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を2−(2−アザ−2−((5−((2,5−ジオキソピロリジニル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸(10.9 mg,0.025 mmol)で処理し、周囲温度で20時間攪拌した。DMFを減圧留去した。残渣を3M LiOH(110 μL)およびTHF(1.1 mL)に取り、該混合物を周囲温度で21時間攪拌した。THFを真空下蒸発留去し、該混合物を50% ACN(1.0 mL)に溶かし、酢酸でpH=7.0に調整した。該溶液をプレパラティブHPLC[バイダック C−18カラム(22×250 mm);0.05M NHOAc含有ACN18%から72%の1.80%/分グラジエント法;流速:15 mL/分]で精製した。18.6分に溶離した主生成物ピークを集めて、凍結乾燥し、無色の粉末として標題化合物を得た(10 mg,35%)。
MS: m/e 1339.6 [M+H]
【0394】
実施例39
2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンの合成
【化128】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドの合成
【化129】
Figure 2004512382
(E)−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペン酸(702 mg,1.52 mmol)、N−(3−アミノプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(341 mg,1.96 mmol)、およびTBTU(596 mg,1.86 mmol)のDMF溶液(10 mL)に、ジイソプロピルエチルアミン(2.00 mL,11.48 mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、濃縮し、EtOAcで希釈し、水、飽和NaHCO、食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル,3:1=EtOAc/CHCl)で精製した。乾燥した白色の泡状物として標題化合物を回収した(805 mg,86%)。
H NMR (D−DMSO) 8.18 (br t, NH), 7.63 (d, =CH), 7.51 (d, 2Ar−H), 7.45−7.10 (m, 8 Ar−H), 6.85 (m, NH), 6.79 (d, =CH), 4.23 (t, CHO), 4.15 (s, CHS), 3.16 (q, CHN), 3.07 (t, CHPh), 2.95 (q, CHN), 1.57 (quintet, CH), 1.38 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 616.2;
FAB−HRMS: [M+H] = 616.1815 (計算値: C3136ClS = 616.1804).
【0395】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド(502 mg,0.81 mmol)のCHCl溶液(8 mL)に、TFA(4 mL,51.92 mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜攪拌し、次いで濃縮し、CHClで希釈し、濃縮し、高真空下3時間乾燥した。
【0396】
該クルードな残渣および2−スルホベンズアルデヒド−6−ヒドラジノニコチン酸ヒドラゾンスクシンイミジル(410 mg,0.93 mmol)を、DMF(5 mL)に溶かし、続いてEtN(1 mL,7.18 mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌し、濃縮して、薄黒い油状物を得た。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た(306 mg)。プロトンNMRスペクトルデータからトリエチルアンモニウム塩がいくらか存在していることが示唆されたので、さらに同一の条件のプレパラティブHPLCで精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た(126 mg)。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.15 (br s, NH), 8.58 (s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 8.27 (t, 1H), 8.15 (m, 2H), 7.80 (d, 1H), 7.64 (d, =CH), 7.55−7.00 (m, 15H), 6.90 (s, 1H), 6.81 (d, =CH), 4.23 (t, CHO), 4.15 (s, CHS), 3.31 (m, 2CHN), 3.07 (t, CHPh), 1.74 (quintet, CH) ;
ES−MS:[M−H] = 817.2;
FAB−HRMS: [M+H] = 819.1577 (計算値: C3937Cl = 819.1593).
【0397】
実施例40
2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンの合成
【化130】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドの合成
【化131】
Figure 2004512382
(E)−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペン酸を置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。薄黄色の固形物として標題化合物を回収し(773 mg,98%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 8.30 (br t, NH), 7.71 (d, =CH), 7.48 (d, Ar−H), 7.40−7.10 (m, 11 Ar−H), 7.03 (d, =CH), 6.80 (t, NH), 4.28 (s, CHS), 4.25 (t, CH0), 3.17 (q, CHN), 3.08 (t, CHPh), 2.96 (m, CHN), 1.57 (quintet, CH), 1.38 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 548.3.
【0398】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。粗生成物の一部の精製を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で行い、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.11 (br s, NH), 8.63 (s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 8.39 (t, 1H), 8.12 (m, 2H), 7.81 (d, 1H), 7.74 (d, =CH), 7.50−7.00 (m, 18H), 6.91 (s, 1H), 4.28 (s, CHS), 4.25 (t, CHO), 3.34 (m, 2CHN), 3.08 (t, CHPh), 1.75 (quintet, CH) ;
ES−MS: [M+H] = 751.4;
FAB−HRMS: [M+H] = 751.2357 (計算値: C3939 = 751.2372).
【0399】
実施例41
2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
【化132】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドの合成
【化133】
Figure 2004512382
(E)−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペン酸を置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。乾燥した薄赤色の泡状物として標題化合物を回収し(847 mg,97%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 8.31 (br t, NH), 7.72 (d, =CH), 7.55−7.40 (m, 4Ar−H), 7.40−7.10 (m, 7 Ar−H), 7.04 (d, =CH), 6.85 (t, NH), 4.33 (s, CHS), 4.26 (t, CHO), 3.17 (q, CHN), 3.09 (t, CHPh), 2.96 (m, CHN), 1.57 (quintet, CH), 1.38 (s, t−Bu) ;
ES−MS: [M+H] = 582.3.
【0400】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.13 (br s, NH), 8.61 (s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 8.40 (t, 1H), 8.13 (m, 2H), 7.81 (d, 1H), 7.75 (d, =CH), 7.55−7.00 (m, 18H), 6.90 (s, 1H), 4.33 (s, CHS), 4.26 (t, CHO), 3.28 (m, 2CHN), 3.08 (t, CHPh), 1.75 (quintet, CH) ;
ES−MS: [M+H] = 785.3;
FAB HRMS: [M+H] = 785.2013 (計算値:C3938ClN = 785.1983).
【0401】
実施例42
2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
【化134】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドの合成
【化135】
Figure 2004512382
(E)−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペン酸を置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。乾燥した薄赤色の泡状物として標題化合物を回収し(847 mg,97%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 8.25 (br t, NH), 7.69 (d, =CH), 7.40−7.15 (m, 6Ar−H), 7.15−7.00 (m, 3Ar−H), 6.95 (d, =CH), 6.88 (d, Ar−H), 6.80 (t, NH), 4.21 (t, CHO), 3.89 (s, CHS), 3.17 (q, CHN), 3.07 (t, CHPh), 2.96 (q, CHN), 2.32 (s, 2Me), 1.57 (quintet, CH), 1.38 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 576.4.
【0402】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.12 (br s, NH), 8.63 (s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 8.36 (t, 1H), 8.13 (m, 2H), 7.82 (d, 1H), 7.71 (d, =CH), 7.40−7.15 (m, 10H), 7.15−6.85 (m, 7H), 4.22 (t, CHO), 3.89 (s, CHS), 3.32 (m, 2CHN), 3.07 (t, CHPh), 2.32 (s, 2CH), 1.75 (quintet, CH) ;
ES−MS: [M+H] = 779.4;
FAB−HRMS: [M+H] = 779.2691 (計算値: C4143 = 779.2686).
【0403】
実施例43
2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
【化136】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドの合成
【化137】
Figure 2004512382
(E)−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペン酸を置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。乾燥した薄黄色の泡状物として標題化合物を回収し(865 mg,98%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 8.22 (br t, NH), 7.89 (m, Ar−H), 7.63 (d, =CH), 7.48 (d, Ar−H), 7.35−7.20 (m, 6Ar−H), 6.83 (d, =CH), 6.80 (m, NH), 4.26 (t, CHO), 4.19 (s, CHS), 3.16 (q, CHN), 3.08 (t, CHPh), 2.96 (m, CHN), 1.57 (quintet, CH), 1.38 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 620.3.
【0404】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.11 (br s, NH), 8.63 (s, 1H), 8.52 (br s, 1H), 8.32 (t, 1H), 8.12 (m, 2H), 7.90 (m, 2H), 7.65 (d, =CH), 7.50−7.15 (m, 11H), 7.10 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 6.87 (d, =CH), 4.25 (t, CH0), 4.19 (s, CHS), 3.34 (m, 2CHN), 3.08 (t, CHPh), 1.75 (quintet, CH);
ES−MS: [M+H] = 823.4;
FAB−HRMS: [M+H] = 823.2014 (計算値: C3935 = 823.1996).
【0405】
実施例44
2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
【化138】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドの合成
【化139】
Figure 2004512382
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドを置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。乾燥した薄赤色の泡状物として標題化合物を回収し(675 mg,99%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 9.55 (s, OH), 8.28 (br t, NH), 7.71 (d, =CH), 7.44 (d, Ar−H), 7.35−7.10 (m, 8Ar−H), 7.00 (d, =CH), 6.82 (t, NH), 6.68 (d, Ar−H), 4.25 (t, CHO), 4.08 (s, CHS), 3.17 (q, CHN), 3.08 (t, CHPh), 2.96 (q, CHN), 1.56 (quintet, CH), 1.38 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 564.4.
【0406】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(4−ヒドロキシフェニル)チオ] メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド ヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(4ヒドロキシフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.57 (br s, OH), 9.13 (br s, NH), 8.64 (s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 8.38 (t, 1H), 8.14 (m, 2H), 7.82 (d, 1H), 7.73 (d, =CH), 7.45−6.90 (m, 15H), 6.70 (d, 2H), 4.24 (t, CH0), 4.07 (s, CHS), 3.35 (m, 2CHN), 3.08 (t, CHPh), 1.75 (quintet, CH) ;
ES−MS :[M+H] = 767.3;
FAB−HRMS: [M+H] = 767.2335 (計算値:C3939 = 767.2322).
【0407】
実施例45
2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミド ヒドラゾンの合成
【化140】
Figure 2004512382
パートA:(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−アミノエチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミドの合成
【化141】
Figure 2004512382
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミド およびtert−ブチル N−(3−アミノエチル)カルバミン酸エステルを置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製し、さらに精製することなく用いた。
ES−MS: [M+H] = 604.2
【0408】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミド ヒドラゾンの合成
(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−アミノエチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.75 (br s, OH), 9.01 (br s, NH), 8.61 (s, 1H), 8.40 (t, 1H), 8.03 (t, 2H), 7.92 (t, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.48 (d, 2H), 7.40−7.10 (m, 11H), 6.94 (d, 1H), 4.15 (t, CHO), 4.08 (s, CHS), 3.29 (m, 2CHN), 3.17 (t, CHPh), 3.02 (m, CHAr), 2.26 (m, CHCO) ;
ES−MS: [M+H] = 807.2;
FAB−HRMS: [M+H] = 807.1609 (計算値:C3837Cl = 807.1593).
【0409】
実施例46
2−スルホベンズアルデヒド N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−1−[3−([1,1 −ビフェニル]−4−イルメチル)−2H−1−ベンゾピラン−7−イル]−シクロペンタンカルボキサミド ヒドラゾンの合成
【化142】
Figure 2004512382
パートA:(トランス)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)− 3−アミノプロピル]−1−[3−(1,1 −ビフェニル]−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2H−1−ベンゾピラン−7−イル]シクロペンタンカルボキサミドの合成
【化143】
Figure 2004512382
[3−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2H−1ベンゾピラン−7−イル]−シクロペンタンカルボン酸を置換して得る(E)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。無色のガラス状物として標題化合物を回収し(530 mg,98%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 7.62 (m, 4ArH), 7.50−7.30 (m, 3Ar−H, NH), 7.25 (m, 3ArH), 6.86 (d, ArH), 6.74 (s, ArH), 6.70 (m, NH), 5.45 (d, OH), 4.29 (t, CHO), 4.03 (dABq, CHO), 2.95 (q, CHN), 2.80 (q, CHN), 2.70 (m, 1H), 2.45 (m, CHAr), 2.10 (m, 1H), 1.80−1.50 (m, 6H), 1.40 (m, 2H), 1.35 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 585.4;
FAB−HRMS: [M+H] = 585.3345 (計算値:C3645 = 585.3328).
【0410】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−1−[3−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−2H−1−ベンゾピラン−7−イル]−シクロペンタンカルボキサミド ヒドラゾンの合成
(トランス)−N−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロピル]−1−[3−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2H−1−ベンゾピラン−7−イル]−シクロペンタンカルボキサミドを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド(E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物の一部を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.50 (br s, OH), 9.00 (br s, NH), 8.56 (s, 1H), 8.30 (br s, 1H), 8.04 (m, 2H), 7.78 (d, 1H), 7.65 (m, 4H), 7.50−6.80 (m, 14H), 6.70 (s, 1H), 6.24 (s, =CH), 4.63 (s, CHO), 3.08 (m, 2CHN), 2.45 (m, 2H), 1.80−1.50 (m, 8H);
ES−MS: [M−H] = 768.3.
【0411】
実施例47
2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化144】
Figure 2004512382
パートA:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
【化145】
Figure 2004512382
6−ヒドロキシ−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン(1.00 g,4.94 mmol)、N−(5−ヒドロキシペンチル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.10 g,4.97 mmol)、およびPPh(1.30 g,4.96 mmol)の氷浴で冷却した無水THF溶液(31 mL)に、アゾジカルボン酸ジエチルエステル(2.00 mL,11.48 mmol)を15分かけて加えた。反応混合物を0℃で15分間攪拌し、次いでゆっくり1時間かけて室温まで温めた。反応混合物を濃縮し、ヘキサン/EtOAc(4:1)でトリチュレートし、0℃に冷却し、濾過して、濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル,3:1=ヘキサン/EtOAc)で精製した。白色固形物として標題化合物を回収した(1.55 g,81%)。
H NMR (CDCl) 7.99 (d, ArH), 6.81 (d, ArH), 5.86 (m, =CH), 4.96 (dd, =CHH), 4.89 (dd, =CHH), 4.50 (br s, NH), 4.01 (t, CHO), 3.42 (m, CHC=), 3.12 (q, CHN), 2.88 (t, CHAr), 2.57 (t, CHCO), 2.08 (quintet, CH), 1.81 (quintet, CH), 1.51 (m, 2CH), 1.43 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 388.3.
【0412】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン(502 mg,0.81 mmol)のCHCl溶液(8 mL)に、TFA(4 mL,51.92 mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、次いで濃縮し、CHClで希釈し、濃縮し、高真空下終夜乾燥した。
H NMR (CDCl) 8.86 (br s, NH), 7.94 (d, ArH), 7.44 (br s, 2H), 6.77 (d, ArH), 5.83 (m, =CH), 4.94 (dd, =CHH), 4.84 (dd, =CHH), 4.01 (t, CHO), 3.40 (m, CHC=), 3.06 (q, CHN), 2.86 (t, CHAr), 2.60 (t, CHCO), 2.07 (quintet, CH), 1.80 (m, 2CH), 1.51 (m, CH) ;ES−MS: [M+H] = 288.3.
【0413】
クルードなアミン・TFA塩(100 mg,0.25 mmol)および2−スルホベンズアルデヒド 6−ヒドラジノニコチネートヒドラゾンスクシンイミジル(131.6 mg,0.30 mmol)をDMF(2 mL)溶かし 、続いてEtN(200 μL,1.44 mmol)を加えた。該反応混合物を室温で48時間攪拌し、濃縮した。該粗生成物の精製を、逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で行い、黄色の固形物として標題化合物を得た(39 mg)。プロトンNMRスペクトルデータからトリエチルアンモニウム塩がいくらか存在していることが示唆された。
H NMR (D−DMSO) 9.05 (br s, NH), 8.58 (s, 1H), 8.35 (br s, 1H), 8.05 (br d, 2H), 7.82 (d, ArH), 7.78 (dd, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.01 (d, ArH), 5.81 (m, =CH), 4.90 (m, =CHH), 4.07 (t, CHO), 3.37 (m, CHC=, CHN), 3.10 (m, CHN 塩), 2.85 (t, CH), 2.50 (m, CH), 1.98 (quintet, CH), 1.78 (quintet, CH), 1.55 (m, 2CH), 1.18 (t, CHCHN 塩);
ES−MS: [M+H] = 591.4;
FAB−HRMS: [M+H] = 591.2276 (計算値:C3135S = 591.2277).
【0414】
実施例48
2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化146】
Figure 2004512382
パートA:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−アミノヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
【化147】
Figure 2004512382
N−(6−ヒドロキシヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルエステルを置換して得る6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。白色固形物として、標題化合物を回収した。
H NMR (D−DMSO) 7.82 (d, ArH), 6.99 (d, ArH), 6.76 (br t, NH), 5.84 (m, =CH), 4.96 (dd, =CHH), 4.91 (dd, =CHH), 4.04 (t, CHO), 3.40 (d, CHC=), 2.86 (m, 2CH), 2.50 (m, CH), 1.98 (quintet, CH), 1.71 (quintet, CH), 1.36 (m, 3CH2), 1.36 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 402.5.
【0415】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−アミノヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物を逆相HPLC[バイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。プロトンNMRスペクトルデータからトリエチルアンモニウム塩がいくらか存在していることが示唆された。
H NMR (D−DMSO) 11.45 (br s, OH), 9.04 (br s, NH), 8.57 (s, 1H), 8.35 (br s, 1H), 8.06 (br d, 2H), 7.82 (d, ArH), 7.78 (dd, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.00 (d, ArH), 5.83 (m, =CH), 4.94 (m, =CHH), 4.06 (t, CHO), 3.38 (m, CHC=), 3.26 (q, CHN), 3.10 (m, CHN 塩), 2.85 (t, CH), 2.50 (m, CH), 1.98 (quintet, CH), 1.75 (quintet, CH), 1.50 (m, 3CH), 1.17 (t, CHCHN 塩);
ES−MS : [M−H] = 603.2;
FAB−HRMS: [M+H] = 605.2433 (計算値:C3237S = 605.2434).
【0416】
実施例49
2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化148】
Figure 2004512382
パートA:5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルペンタンニトリルの合成
LDA・THFのシクロヘキサン溶液(1.5M,100 mL,150 mmol)および無水THF(100 mL)溶液を、−78℃に冷却して、イソブチロニトリル(10.00 g,144.70 mmol)を15分かけて加えた。該反応混合物を30分かけて−40℃に温めて、−78℃に再冷却し、次いで3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルブロミド(26.08 g,102.98 mmol)を30分かけて滴下して加えた。反応混合物を1時間かけて0℃に温め、1N HClでクエンチし、エーテルで抽出し、抽出物を合わせ、HO、飽和NaHCO、食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。薄黄色の液体として標題化合物を回収し(22.23 g,89.4%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (CDCl) 3.64 (t, CHO), 1.60 (m, 2CH), 1.34 (s, 2CH), 0.88 (s, t−Bu), 0.04 (s, 2CHSi) ;
ES−MS: [M+H] = 242.1.
【0417】
パートB:(5−ヒドロキシル−2,2−ジメチルペンチル)アンモニウムクロリドの合成
5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルペンタンニトリル(5.00 g,20.71 mmol)のMeOH(50 mL)/HO(5 mL)溶液に、濃HCl(2.5 mL,30.0 mmol)を加え、続いてPtO(100 mg)を加えた。該混合物をパール(Parr)装置にて60psiで36時間水素化し、該触媒を濾別し、反応混合物を濃縮した。無色の油状物として標題化合物を回収し(4.72 g,残留メタノールを含む)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 7.97 (br s, NH), 3.36 (t, CHO), 2.59 (q, CHN), 1.30 (m, 2CH), 0.90 (s, 2CH);
ES−MS: [M+H] = 132.0.
【0418】
パートC:N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノ−4,4−ジメチルペンタノールの合成
(5−ヒドロキシル−2,2−ジメチルペンチル)アンモニウムクロリド(クルード,20.78 mmol)のCHCl(50 mL)懸濁液を氷浴中冷却し、EtN(3 mL,21.52 mmol)を加え、続いてBocO(5.1 mL,22.20 mmol)を加えた。冷浴を除き、該反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc/HOで分液処理し、有機層を5%クエン酸、HO、飽和NaHCO、食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ(シリカゲル,3:1から1:1=ヘキサン/EtOAc)で精製した。無色の油状物として標題化合物を回収した(4.45 g,93%)。
H NMR (CDCl) 4.60 (br s, NH), 3.60 (t, CHO), 2.92 (d, CHN), 1.74 (br s, OH), 1.51 (m, CH), 1.42 (s, t−Bu), 1.25 (m, CH), 0.84 (s, 2CH) ;ES−MS: [M+H] = 232.1.
【0419】
パートD:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノ−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノ−4,4−ジメチルペンタノールを置換して得る6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。クルードな薄黄色の油状物として標題化合物を回収した。
ES−MS: [M+H] = 416.2.
【0420】
パートE:2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノ−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物を逆相HPLC[プレパラティブバイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.40 (br s, OH), 9.01 (s, NH), 8.61 (s, 1H), 8.17 (br t, 1H), 8.03 (t, 2H), 7.82 (d, ArH), 7.78 (dd, 1H), 7.40−7.20 (m, 3H), 6.99 (d, ArH), 5.82 (m, =CH), 4.89 (m, =CHH), 4.03 (br t, CH0), 3.36 (m, CHC=), 3.14 (d, CHN), 2.84 (m, CH), 2.50 (m, CH), 1.97 (m, CH), 1.75 (m, CH), 1.40 (m, CH), 0.89 (s, 2CH);
ES−MS: [M+H] = 619.3;
FAB−HRMS: [M+H] = 619.2610 (計算値:C3339S = 619.2590).
【0421】
実施例50
2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−5,5−ジメチルヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化149】
Figure 2004512382
パートA:6−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルヘキサンニトリルの合成
5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2,2−ジメチルペンタンニトリルとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。薄黄色の液体として標題化合物を回収し、さらに精製することなく用いた。
H NMR (CDCl) 3.62 (br t, CH0), 1.52 (br s, 3CH), 1.32 (s, 2CH), 0.88 (s, t−Bu), 0.04 (s, 2CHSi) ;
ES−MS: [M+H] = 256.1.
【0422】
パートB:(6−ヒドロキシル−2,2−ジメチルヘキシル)アンモニウムクロリドの合成
(5−ヒドロキシル−2,2−ジメチルペンチル)アンモニウムクロリドとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。無色の油状物として標題化合物を回収し、さらに精製することなく用いた。
H NMR (D−DMSO) 8.02 (br s, NH), 3.38 (t, CHO), 2.58 (q, CHN), 1.38 (m, CH), 1.22 (m, 2CH), 0.89 (s, 2CH) ;
ES−MS: [M+H] = 146.0.
【0423】
パートC:N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−アミノ−5,5−ジメチルヘキサノールの合成
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノ−4,4−ジメチルペンタノールとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。無色の油状物として標題化合物を回収し、さらに精製することなく用いた。
H NMR (CDCl) 4.60 (br s, NH), 3.58 (t, CHO), 2.88 (d, CHN), 2.19 (br s, OH), 1.49 (m, CH), 1.40 (s, t−Bu), 1.40−1.10 (m, 2CH), 0.81 (s, 2CH);
ES−MS: [M+H] = 246.1.
【0424】
パートD:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−アミノ−5,5−ジメチルヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−アミノ−5,5−ジメチルヘキサノールを置換して得る6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。薄黄色油状物として標題化合物を回収した。
H NMR (CDCl) 7.69 (d, ArH), 6.81 (d, ArH), 6.75 (br m, NH), 5.85 (m, =CH), 4.94 (m, =CHH), 4.04 (t, CHO), 3.37 (m, CHC=), 3.35 (m, CHN), 2.82 (t, CH), 2.46 (t, CH), 1.96 (quintet, CH), 1.68 (m, CH), 1.36 (s, t−Bu), 1.17 (m, 2CH), 0.76および0.74 (2s, 2CH);ES−MS: [M+H] = 430.3.
【0425】
パートE:2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−5,5−ジメチルヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−アミノ−5,5−ジメチルヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物を逆相HPLC[プレパラティブバイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。
H NMR (D−DMSO) 11.50 (br s, OH), 9.09 (br s, NH), 8.56 (s, 1H), 8.20 (br s, 1H), 8.09 (m, 2H), 7.82 (d, ArH), 7.78 (dd, 1H), 7.40−7.15 (m, 4H), 7.08 (s, 1H), 6.99 (d, ArH), 6.89 (s, 1H), 5.85 (m, =CH), 4.94 (m, =CHH), 4.06 (br t, CHO), 3.35 (m, CHC=), 3.13 (d, CHN), 2.84 (br t, CH), 2.50 (m, CH), 1.98 (m, CH), 1.71 (m, CH), 1.45 (m, CH), 1.30 (m, CH), 0.86 (s, 2CH);
ES−MS: [M+H] = 633.3;
FAB−HRMS: [M+H] = 633.2752 (計算値:C3441S = 633.2747).
【0426】
実施例51
2−スルホベンズアルデヒド 6−[4−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ブトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化150】
Figure 2004512382
パートA:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−アミノブトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−アミノブタノールを置換して得る6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。白色固形物として標題化合物を回収した。
H NMR (CDCl) 7.98 (d, ArH), 6.80 (d, ArH), 5.85 (m, =CH), 4.94 (dd, =CHH), 4.88 (dd, =CHH), 4.55 (br s, NH), 4.03 (t, CHO), 3.42 (m, CHC=), 3.17 (q, CHN), 2.87 (t, CH), 2.57 (t, CH), 2.07 (quintet, CH), 1.82 (quintet, CH), 1.68 (quintet, CH), 1.43 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 374.4.
【0427】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド 6−[4−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ブトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−アミノブトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物を逆相HPLC[プレパラティブバイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。プロトンNMRスペクトルデータからトリエチルアンモニウム塩がいくらか存在していることが示唆された。
H NMR (D−DMSO) 11.45 (br s, OH), 9.04 (br s, NH), 8.56 (s, 1H), 8.40 (br s, 1H), 8.05 (br s, 2H), 7.82 (d, ArH), 7.77 (dd, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.02 (d, ArH), 5.84 (m, =CH), 4.93 (m, =CHH), 4.10 (t, CHO), 3.40 (m, CHC=), 3.25 (m, CHN), 3.10 (m, CHN 塩), 2.84 (t, CH), 2.50 (m, CH), 1.98 (quintet, CH), 1.80−1.55 (m, 2CH), 1.17 (t, CHCHN 塩);
ES−MS: [M−H] = 575.3;
FAB−HRMS: [M+H] = 577.2130 (計算値: C3033S = 577.2121).
【0428】
実施例52
2−スルホベンズアルデヒド 6−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロポキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化151】
Figure 2004512382
パートA:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロポキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロパノールを置換して得る6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。白色固形物として標題化合物を回収した。
H NMR (CDCl) 8.00 (d, ArH), 6.82 (d, ArH), 5.90 (m, =CH), 4.98 (dd, =CHH), 4.86 (dd, =CHH), 4.75 (br s, NH), 4.08 (t, CHO), 3.43 (d, CHC=), 3.32 (q, CHN), 2.88 (t, CH), 2.58 (t, CH), 2.08 (quintet, CH), 2.02 (quintet, CH), 1.43 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 360.3.
【0429】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド 6−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロポキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−アミノプロポキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物を逆相HPLC[プレパラティブバイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、灰白色の粉末として標題化合物を得た。プロトンNMRスペクトルデータからトリエチルアンモニウム塩がいくらか存在していることが示唆された。
H NMR (D−DMSO) 9.04 (br s, NH), 8.58 (s, 1H), 8.45 (br s, 1H), 8.05 (br t, 2H), 7.83 (d, ArH), 7.77 (dd, 1H), 7.34 (m, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.02 (d, ArH), 5.82 (m, =CH), 4.97 (m, =CHH), 4.13 (t, CHO), 3.44 (br d, CHC=), 3.32 (m, CHN), 3.10 (m, CHN 塩), 2.87 (t, CH), 2.50 (m, CH), 2.01 (m, 2CH), 1.17 (t, CHCHN 塩);
ES−MS: [M+H] = 563.4;
FAB−HRMS: [M+H] = 563.1978 (計算値:C2931S = 563.1964).
【0430】
実施例53
2−スルホベンズアルデヒド 6−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
【化152】
Figure 2004512382
パートA:6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−アミノエトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンの合成
N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−アミノエタノールを置換して得る6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−5−アミノペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。白色固形物として標題化合物を回収した。
H NMR (CDCl) 8.00 (d, ArH), 6.81 (d, ArH), 5.90 (m, =CH), 5.00 (dd, =CHH), 4.90 (br s, NH), 4.89 (dd, =CHH), 4.08 (t, CHO), 3.54 (q, CH), 3.44 (d, CHC=), 2.88 (t, CH), 2.58 (t, CH), 2.09 (quintet, CH), 1.36 (m, 3CH), 1.43 (s, t−Bu);
ES−MS: [M+H] = 346.2.
【0431】
パートB:2−スルホベンズアルデヒド 6−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンの合成
6−[N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−アミノエトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オンを置換して得る2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾンとして上述した一般的な方法で、標題化合物を調製した。該粗生成物を逆相HPLC[プレパラティブバイダック C−18カラム(2.5×25 cm);溶液B(90% アセトニトリル/10% 0.05M NHOAc)40%から100%の30分のグラジエント法,溶液A(100% 0.05M NHOAc)]で精製し、薄黄色の粉末として標題化合物を得た。プロトンNMRスペクトルデータからトリエチルアンモニウム塩がいくらか存在していることが示唆された。
H NMR (D−DMSO) : 9.21 (br s, NH), 8.80 (br s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.18 (br m, 2H), 7.82 (d, ArH), 7.79 (dd, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.05 (d, ArH), 5.80 (m, =CH), 4.88 (m, =CHH), 4.21 (t, CHO), 3.67 (m, CHC=), 3.40 (m, CHN), 3.10 (m, CHN 塩), 2.85 (t, CH), 2.50 (m, CH), 1.97 (quintet, CH), 1.17 (t, CHCHN 塩);
ES−MS: [M+H] = 549.2;
FAB−HRMS: [M+H] = 549.1792 (計算値:C2829S = 549.1808).
【0432】
実施例54
2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化153】
Figure 2004512382
パートA:2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサンニトリルの調製
【化154】
Figure 2004512382
4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリドン(1.1 g,3.77 mmol)をジメチルホルムアミド(60 mL)に溶かした。6−ブロモ−2,2−ジメチルヘキサンニトリル(1.54 g,7.54 mmol)および炭酸銀(1.04 g,3.77 mmol)を加え、反応液を36時間暗所で還流した。反応液を次いで冷却し、濾過し、高真空下濃縮した。該残渣を塩化メチレンに取り、シリカゲルに通した。濾液を高真空下濃縮した。生じた残渣をヘキサン:酢酸エチルから再結晶化し、生成物を得た(1.18 g,76%)。
ESMS: C2626, 計算値 = 414.19; 実験値 = 415.3 [M+H]+1
【0433】
パートB:1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサンの調製
乾燥フラスコに、塩化アルミニウム(0.707 g,5.30 mmol)を加えた。該フラスコを、氷/エタノール浴で0℃未満に冷却した。エーテル(10 mL)を加え、塩化アルミニウムが溶けるまで反応液を5分間攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(0.201 g,5.30 mmol)を次いで加え、反応液を加熱還流した。2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサンニトリル(1.0 g,2.41 mmol)をエーテル(5 mL)に溶かし、該還流した溶液に滴下して加えた。添加完了後、反応液を室温で5時間攪拌した。反応液を次いで水でクエンチした。澄明な溶液を形成するまで、硫酸水(6N)を加えた。この混合物を次いでエーテル(3回)で抽出した。水層を次いで氷浴で冷却し、50%水酸化ナトリウム水溶液で、pH 14まで塩基性にした。生じた溶液を次いでエーテル(4回)で抽出した。有機層を飽和NaClで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物を得た。該油状物をヘキサン:酢酸エチルから結晶化させ、生成物を得た(0.3184 g,31%)。
ESMS: C2630, 計算値 = 418.23; 実験値 = 419.3 [M+H]+1
【0434】
パートC:2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.100 g,0.239 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(99.7 μL,0.717 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.126 g,0.287 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法1で精製し、生成物を得た(16 mg,9%)。
HRMS: C3939S + H, 計算値 = 722.2648; 実験値 = 722.2669.
【0435】
実施例55
N−[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキシル]−ビス−S−(1−エトキシエチルメルカプト−アセチル)ペンタン酸エステルの合成
【化155】
Figure 2004512382
実施例54,パートBに記載の1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.010 g,0.0238 mmol)をジメチルホルムアミド(1 mL)に溶かした。トリエチルアミン(10.0 μL,0.0286 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。ビス−S−(1−エトキシエチルメルカプト−アセチル)ペンタン酸,テトラフルオロフェニルエステル(MAPT,0.015 g,0.0262 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートし、生成物を得た(20.0 mg,100%)。
HRMS: C4360 + H, 計算値 = 825.3931; 実験値 = 825.3959.
【0436】
実施例56
2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−グリシン−α−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の合成
【化156】
Figure 2004512382
パートA:2−アミノ−[2’−N’−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−アミノ]エタン酸 トリフルオロ酢酸塩の調製
【化157】
Figure 2004512382
ワングレジン(Wang Resin)(0.60 mmol/g)(5 g,3.0 mmol)を反応容器に置いた。これにジメチルホルムアミド(100 mL)を加え、反応液を10分間回転させた。DMFを除き、以下を加えた:Fmoc−Gly(NH−Boc)−OH (2.46 g,6.0 mmol);HATU(2.85 g,7.5 mmol);ジイソプロピルエチルアミン(3.13 mL,18.0 mmol);ジメチルホルムアミド(50 mL)。反応液を24時間回転させた。該レジンを次いでDMF(3回)、MeOH(1回)、DCM(3回)、MeOH(2回)、DCM(3回)の100 mLで洗浄した。該レジンを真空乾燥した。新たな置換を、ピクリン酸アッセイを用いて決定した(0.495 mmol/ g)。該レジンを次いでキャッピングした、すなわち、該レジンにジクロロエタン(80 mL)中、ピリジン(3 mL)、ベンゾイルクロリド(3 mL)を加え、反応液を2時間回転させた。該レジンを次いでDCE(3回)、DCM(3回)、MeOH(1回)、DCM(2回)、MeOH(2回)、DCM(2回)の100 mLで洗浄した。該レジンを高真空下乾燥した。
【0437】
ティーバッグ(5×5 cm ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、上記で調製したFmoc−Gly(NH−Boc)−ワングレジン(Wang Resin)を加えた。該ティーバッグを次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 2回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,3分;20%ピペリジンDMF溶液 1回,30分;DCM 8回,3分;およびDMF 3回,3分。該反応器に、6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン酸(3当量)、HBTU(5当量)、HOBT(5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(5当量)およびDMF(10 mL/バッグ)を加えた。該バッグを次いで終夜約18時間振とうした。該バッグを次いで次に述べるもので洗浄した(10 mL/バッグ):DMF 3回,3分;DCM 8回,3分。該バッグを高真空下乾燥した。該バッグの内容物を小さなエーレンマイヤーフラスコに置いた。該フラスコに、開裂用反応混液(10 mL,95%トリフルオロ酢酸、2.5%トリイソプロピルシラン、および2.5%水)を加えた。該レジンを時々回しながら、2時間置いておいた。各回した後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすいだ(反応混液の全量は15 mL)。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。該濾液を高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物をエーテルでトリチュレートし、生成物を得た(96 mg)。
ESMS: C2527, 計算値 = 433.20; 実験値 = 434.3 [M+H]+1
【0438】
パートB:2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−グリシン−α−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸の調製
2−アミノ−[2’−N’−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−アミノ]エタン酸 トリフルオロ酢酸塩(0.040 g,0.0731 mmol)を、ジメチルホルムアミド(2 mL)に溶かした。トリエチルアミン(30.6 μL,0.219 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0386 g,0.0877 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(12 mg,22%)。
HRMS: C3836S + H, 計算値 = 737.2394; 実験値 = 737.2420.
HPLC方法3
Figure 2004512382
【0439】
実施例57
2−アセチル−4−エチル−[5−[6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの合成
【化158】
Figure 2004512382
パートA:2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[[6−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)アミノヘキシル]オキシ]アセトフェノンの調製
【化159】
Figure 2004512382
2,4−ジヒドロキシ−5−エチル−アセトフェノン(1.5 g,8.32 mmol)およびN−tert−ブチルオキシカルボニル−6−ブロモヘキシルアミン(2.45 g,8.73 mmol)をメチルエチルケトン(5.5 mL)に溶かした。炭酸カリウム(2.01 g,14.6 mmol)、ヨウ化カリウム(0.276 g,1.66 mmol)およびメチルスルホキシド(1.2 mL)を加え、反応液30時間加熱還流した。反応液を冷却し、水に取り、トルエンで抽出した。有機層を1.0N NaOH(3回)、1N HCl(1回)、および水で洗浄した。有機層を次いでシリカゲルと共に15分間攪拌した。シリカゲルを濾別した。濾液を濃縮した。生じた固形物をヘキサンに取り、濾過し、乾燥して、生成物を得た(1.63 g,52%)。
ESMS: C2133NO, 計算値 = 379.24; 実験値 = 380.3 [M+H]+1
【0440】
パートB:2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[[6−アミノヘキシル]オキシ]アセトフェノントリフルオロ酢酸塩の調製
2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[[6−(N−tert−ブチルオキシカルボニル)−アミノヘキシル]オキシ]アセトフェノン(0.100 g,0.264 mmol)を塩化メチレン(1.5 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(1.5 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をアセトニトリル/水(50:50)に取り、凍結乾燥して、生成物を得た(100.2 mg,97%)。
ESMS: C1625NO, 計算値 = 279.18; 実験値 = 280.2 [M+H]+1
【0441】
パートC:2−アセチル−4−エチル−[5−[6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの調製
2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[[6−アミノヘキシル]オキシ]アセトフェノントリフルオロ酢酸塩(0.095 g,0.241 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(100.9 μL,0.723 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.127 g,0.289 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(3.1 mg,2%)。
HRMS: C2934S+H, 計算値 = 583.2226; 実験値 = 583.2213.
【0442】
実施例58
2,4−ジエチル−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの合成
【化160】
Figure 2004512382
パートA:2−ベンジルオキシ−5−エチル−4−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ−アセトフェノンの調製
【化161】
Figure 2004512382
実施例13,パートAに記載された2−ヒドロキシ−5−エチル−4−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ−アセトフェノン(2.8 g,9.22 mmol)をジメチルホルムアミド(40 mL)に溶かした。炭酸カリウム(2.04 g,14.8 mmol)およびベンジルブロミド(2.19 mL,18.4 mmol)を加え、反応液を75℃で18時間加熱した。反応液を冷却し、濾過し、濃縮した。生じた油状物を酢酸エチルに取った。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。該粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ[ヘキサン:酢酸エチル=6:1、続いてヘキサン:酢酸エチル:メタノール=3:1:0.05]で精製し、生成物を得た(1.79 g,49%)。
ESMS: C2531NO, 計算値 = 393.23; 実験値 = 394.3 [M+H]+1
【0443】
パートB:1−ベンジルオキシ−2,4−ジエチル−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]ベンゼンの調製
乾燥フラスコに塩化アルミニウム(0.186 g,13.9 mmol)を加えた。該フラスコを氷/エタノール浴で0℃以下に冷却した。エーテル(5 mL)を加え、塩化アルミニウムが溶るまで、反応液を5分間攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(0.0531 g,13.9 mmol)を次いで加え、反応液を加熱還流した。2−ベンジルオキシ−5−エチル−4−[(5−メチル−5−シアノヘキシル)オキシ−アセトフェノン(0.250 g,0.635 mmol)をエーテル(2 mL)に溶かし、該灌流溶液に滴下して加えた。添加完了後、反応液を室温で5時間攪拌した。反応液を次いで水でクエンチした。澄明な溶液を形成するまで5N硫化水素を加えた。この混合物を次いでエーテル(3回)で抽出した。水層次いで氷浴で冷却し、50%水酸化ナトリウム水溶液でpH 14まで塩基性にした。生じた溶液を次いでエーテル(4回)で抽出した。有機層を水、飽和NaClで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物として生成物を得た(0.140 g,57%)。
ESMS: C2537NO, 計算値 = 383.28; 実験値 = 384.4 [M+H]+1
【0444】
パートC:2,4−ジエチル−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノールの調製
小さな丸底フラスコを窒素でパージした。これに、パラジウム炭素(10 mg,10重量%)、続いてエタノール(5 mL)を加えた。1−ベンジルオキシ−2,4−ジエチル−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]ベンゼン(0.100 g,0.527 mmol)をエタノール(5 mL)に溶かし、反応液に加えた。反応液から気体を除き、窒素を2回パージし、次いで水素に2回開放した。反応液を水素下、1時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を高真空下濃縮し、油状物として67.4 mg(88%)を得た。
ESMS: C1831NO, 計算値 = 293.24; 実験値 = 294.3 [M+H]+1
【0445】
パートD:2,4−ジエチル−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノールの調製
2,4−ジエチル−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール(0.040 g,0.136 mmol)をジメチルホルムアミド(2 mL)に溶かした。トリエチルアミン(56.8 μL,0.408 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.072 g,0.163 mmol)を 加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(15.1 mg,19%)。
MS: C3140S + H, 計算値 = 597.2747; 実験値 = 597.2754
【0446】
実施例59
2−(5−カルボキシペンチルオキシ)−6−[6−[[4−アセチル−2−エチル−5−ヒドロキシフェニル]オキシ]ヘキシル]ベンゼンプロパン酸の合成
【化162】
Figure 2004512382
パートA:2−(6−メトキシ−6−オキシヘキシルオキシ)−6−[6−[[4−アセチル−2−エチル−5−ヒドロキシフェニル]オキシ]ヘキシル]ベンゼンプロパン酸メチルエステルの調製
【化163】
Figure 2004512382
2,4−ジヒドロキシ−5−エチル−アセトフェノン(20.8 mg,0.117 mmol)および2−(6−メトキシ−6−オキシヘキシルオキシ)−6−[6−ヨードヘキシル]ベンゼン−プロパン酸メチルエステル(50 mg,0.0964 mmol)をアセトニトリル(5 mL)に溶かした。炭酸カリウム(53.3 mg,0.386 mmol)を加え、反応液を終夜80℃に加熱した。反応液を高真空下濃縮した。生じた残渣を酢酸エチルに取り、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生じた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(5:1=ヘキサン:酢酸エチル)で精製して、生成物を得た(38.1 mg,69%)。
MS: C3346, 計算値 = 570.32; 実験値 = 571.4 [M+H]+1
【0447】
パートB:2−(5−カルボキシペンチルオキシ)−6−[6−[[4−アセチル−2−エチル−5−ヒドロキシフェニル]オキシ]ヘキシル]ベンゼンプロパン酸の調製
2−(6−メトキシ−6−オキシヘキシルオキシ)−6−[6−[[4−アセチル−2−エチル−5−ヒドロキシフェニル]オキシ]ヘキシル]ベンゼンプロパン酸メチルエステル(25.8 mg,0.0452 mmol)をテトラヒドロフラン(5 mL)に溶かした。水酸化リチウム一水和物(18.9 mg,0.452 mmol)を水(1 mL)に溶かし、反応液に加えた。反応液を18時間攪拌した。反応液を次いで濃縮し、水に取り、1N HClでpH 5まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し,および蒸発させた。生じた油状物をヘキサン:酢酸エチルで再結晶化して、生成物を得た(24.5 mg,100%)。
MS: C3142+H, 計算値 = 543.2958; 実験値 = 543.2946
【0448】
実施例60
2−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸の合成
【化164】
Figure 2004512382
パートA:酢酸,5−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)−ペンチルエステルの調製
【化165】
Figure 2004512382
4,6−ジフェニル−2−ピリドン(2.5 g,10.1 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(137.5 mL)、6−ブロモヘキサン酸メチルエステル(3.17 g,15.15 mmol)および炭酸銀(2.9 g,7.58 mmol)の混合物を、暗所で110℃で48時間加熱した。該混合物を室温まで冷却し、濾過し、高真空下濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル=10:1)で精製し、生成物を得た(2.85 g,75%)。
H NMR (CDCl) : 8.12−6.90 (m, 12H), 4.52 (t, 2H), 4.18 (t, 2H), 2.05 (s, 3H), 1.98−1.50 (m, 6H);
ESMS: C2425NO, 計算値 = 375.18 実験値 = 376.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 21.013分(純度 88.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0449】
パートB:5−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)−ペンタン−1−オールの調製
酢酸,5−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)−ペンチルエステル(2.85 g,7.59 mmol)のMeOH溶液(107 mL)を、1N NaOH(26.82 mL)で処理し、室温で16時間攪拌した。該溶媒を減圧下蒸発させて、残渣を10% KHSOで酸性にし、EtOAc(3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、高真空下濃縮して、黄色の固形物を得た(2.3 g,91%)。該生成物はさらに精製せずに用いた。
H NMR (CDCl): 8.15−6.90 (m, 12H), 4.56 (t, 2H), 3.76 (t, 2H), 1.95−1.50 (m, 7H);
ESMS: C2223NO, 計算値 = 333.17; 実験値 = 334.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 17.468分(純度 96.6%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0450】
パートC:(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチル)(メチルスルホニル)オキシの調製
5−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)−ペンタン−1−オール(2.3 g,6.9 mmol)、酢酸エチル(50 mL)、トリエチルアミン(7.4 mL)およびメタンスルホニルクロリド(3.4 g,29.7 mmol)の混合物を、0〜5℃で4時間攪拌し、24時間冷蔵保存した。該混合物を1N HClで酸性にし、エーテルで抽出した。該エーテル抽出物を水および食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、黄色の固形物を得て(2.8 g,98%)、さらに精製することなく用いた。
H NMR (CDCl): 8.14−6.90 (m, 12H), 4.56 (t, 2H), 4.34 (t, 2H), 3.05 (s, 3H), 1.98−1.52 (m, 7H);
ESMS: C2325NOS, 計算値 = 411.15 実験値 = 412.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 18.935分(純度 97.0%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0451】
パートD:2−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸の調製
【化166】
Figure 2004512382
L−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−ヒドロキシルイソキノリン−3−カルボン酸(1 g,5.18 mmol)のDMF溶液(5.3 mL)に、トリエチルアミン(0.87 mL,6.23 mmol)、続いてジ炭酸−ジ−t−ブチル(1.13 g,5.18 mmol)を加えた。該混合物を室温で17時間攪拌し、減圧下蒸発させて、最少量の酢酸エチルに溶かし、シリカゲル(溶離液:酢酸エチル)で濾過した。濾液を高真空下濃縮し、黄色の固形物を得て(1.2 g,79%)、さらに精製することなく用いた。
ESMS: C1519NO, 計算値 = 293.13; 実験値 = 292.2 [M−H]−1 ;
保持時間 = 9.091分(純度 92.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0452】
パートE:2−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸の調製
2−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(72 mg,0.244 mmol)のDMF溶液(0.53 mL)を、NaH(油中分散で50%,6.4 mg,0.268 mmol)で処理し、0℃で1時間攪拌した。(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチル)(メチルスルホニル)オキシ(50 mg,0.122 mmol)のDMF溶液(0.20 mL)を滴下して加え、該混合物を室温で24時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣を逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリルのグラジエント法)で精製し白色の粉末状の固形物を得た(47 mg,63%)。
H NMR (CDCl): 8.18−6.60 (m, 15H), 4.50−4.38 (m, 3H), 4.05 (m, 11H), 3.18 (t, 2H), 1.98−1.60 (m, 6H), 1.50 (m, 9H).
ESMS: C3740, 計算値 = 608.29 実験値 = 607.3 [M−H]−1 ;
保持時間 = 22.403分(純度 96.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0453】
実施例61
3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)−N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)プロパ−2−エナミドの合成
【化167】
Figure 2004512382
パートA:4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジル−オキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシベンズアルデヒドの調製
【化168】
Figure 2004512382
(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチル)−(メチルスルホニル)オキシ(0.5 g,1.21 mmol)、3−エトキシ−4−ヒドロキシルベンズアルデヒド(0.2 g,1.21 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(17 mL)および炭酸セシウム(0.79 g,2.43 mmol)の混合物を、60℃で18時間加熱した。該混合物を高真空下濃縮し水に取り、EtOAc(3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させて、生成物を得て(0.38 g,65%)、さらに精製することなく用いた。
ESMS: C3131NO, 計算値 = 481.23; 実験値 = 482.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 22.024分(純度 83.4%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0454】
パートB:3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)プロパ−2−エン酸エチルエステルの調製
【化169】
Figure 2004512382
NaH(油中分散で50%,29 mg,1.22 mmol)、テトラヒドロフラン(3.75 mL)、トリエチルホスホノ酢酸エステル(0.24 mL,1.18 mmol)の混合物を、0℃で15分間攪拌した。4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジル−オキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシベンズアルデヒド(380 mg,0.789 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2 mL)を加えた。該混合物を室温で18時間攪拌し、高真空下濃縮し、EtOAcおよび水の間で分液処理した。有機相を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製し、白色固形物を得た(310 mg,71%)。
H NMR (CDCl): 8.14 (d, 2H), 7.73−6.30 (m, 15H), 4.58 (t, 2H), 4.30 (q, 2H), 4.04 (m, 5H), 2.00 (m, 5H), 1.78 (m, 2H), 1.45 (m, 12H);
ESMS: C3537NO, 計算値 = 551.27 実験値 = 552.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 23.450分(純度 96.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0455】
パートC:3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)プロパ−2−エン酸の調製
3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)プロパ−2−エン酸エチルエステル(250 mg,0.453 mmol)のエタノール溶液(7 mL)を、KOH(2.24M,0.68 mL)で処理し、50℃で72時間加熱した。該混合物を高真空下濃縮し、水で希釈し、1N HClでpH 7まで酸性にし、エーテル(3回)で抽出した。エーテル抽出物を飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、生成物を得て(140 mg,59%)、 さらに精製せずに用いた。
H NMR (DMSO−d): 8.25 (d, 2H), 7.98−6.30 (m, 15H), 4.50 (t, 2H), 4.0 (t, 5H), 1.90−1.25 (m, 9H);
ESMS: C3333NO, 計算値 = 523.24 実験値 = 524.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 20.436分(純度 96.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0456】
パートD:3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)−N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)プロパ−2−エナミドの調製
3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)プロパ−2−エン酸(0.231 mmol)の塩化メチレン溶液に、2−クロロピリジン−5−スルホンアミド(0.243 mmol)、ジメチルアミノピリジン(0.300 mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.231 mmol)、および4Aモレキュラシーブスを加える。反応混合物を終夜18時間攪拌し、次いで濾過する。濾液を1N HCl、水、食塩水で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、少量になるまで濃縮する。生じた濃縮した溶液 をヘキサンでトリチュレートする。該生成物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、高真空下乾燥し、クロロピリジン中間体を得る。この中間体(0.164 mmol)をヒドラジン水和物(5 mL)に取る。反応液を18時間70℃に加熱する。該沈殿物をエタノール(10 mL)に溶かし、反応液を80℃でもう20時間加熱する。反応液を次いで高真空下濃縮し、粗生成物を得て、それをフラッシュクロマトグラフィで精製する。
【0457】
実施例62
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジル−オキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸の合成
【化170】
Figure 2004512382
パートA:7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(トリフルオロ酢酸塩)の調製
【化171】
Figure 2004512382
2−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸(30 mg,0.049 mmol)、実施例60の化合物の塩化メチレン溶液(2.5 mL)を、トリフルオロ酢酸(2.5 mL)で処理し、室温で2時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥し、白色の粉末状の固形物を得た(21 mg,84%)。
H NMR (CDOD): 8.20−6.80 (m, 16H), 4.61 (t, 2H), 4.42 (s, 2H), 4.14 (m, 3H), 3.70 (m, 2H), 2.02−1.66 (m, 6H);
ESMS: C3232, 計算値 = 508.24; 実験値 = 509.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 16.871分(純度 85.2%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0458】
パートB:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル))カルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジル−オキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸の調製
7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸(トリフルオロ酢酸塩)(0.0805 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)、およびトリエチルアミン(0.2478 mmol)の混合物を室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0991 mmol)を加え、該混合物を窒素雰囲気下攪拌した。24時間後、該混合物を高真空下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、目的の生成物を得た。
【0459】
実施例63
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化172】
Figure 2004512382
パートA:2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸ベンジルエステルの調製
【化173】
Figure 2004512382
(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチル)−(メチルスルホニル)オキシ(200 mg,0.487 mmol)、Boc−Tyr−Obzl(181 mg,0.487 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(7 mL)および炭酸セシウム(317 mg,0.974 mmol)の混合物を、60℃で18時間加熱した。該混合物を高真空下濃縮し、水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水および飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、減圧下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(140 mg,42%)。
H NMR (CDCl) : 8.14−6.66 (m, 22H), 5.11 (m, 3H), 4.59 (t, 2H), 4.00 (t, 2H), 3.08 (d, 2H), 1.88 (m, 10H), 1.40 (m, 12H);
ESMS: C4346, 計算値 = 686.34; 実験値 = 687.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 23.460分(純度 99.6%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0460】
パートB:2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
10%Pd炭素(13 mg)および酢酸エチル(5 mL)の混合物を、乾燥フラスコに加え、室温で10分間攪拌した。2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸ベンジルエステル(130 mg,0.189 mmol)の酢酸エチル溶液(5 mL)を滴下して加えた。該混合物を常圧の水素で24時間攪拌し、酢酸エチルを溶離液としてセライトで濾過した。濾液を高真空下濃縮し、黄色の油状物を得て(52 mg,46%)、さらに精製せずに用いた。
ESMS: C3640, 計算値 = 596.29; 実験値 = 597.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 20.989分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0461】
パートC:2−アミノ−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(トリフルオロ酢酸塩)の調製
2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(53 mg,0.088 mmol)の塩化メチレン溶液(4.9 mL)を、トリフルオロ酢酸(4.9 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、白色の粉末状の固形物を得た(43 mg,97%)。
H NMR (DMSO−d): 8.25−6.80 (m, 16H), 4.54 (t, 2H), 4.12 (m, 3H), 3.06 (d, 2H), 1.80 (m, 6H);
ESMS: C3132, 計算値 = 496.24; 実験値 = 497.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 16.257分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0462】
パートD:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製 2−アミノ−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(40 mg,0.0805 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)、およびトリエチルアミン(34.5 mL,0.2478 mmol)の混合物を、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(43.6 mg,0.0991 mmol)を加え、該混合物を窒素雰囲気下攪拌した。24時間後、該混合物を高真空下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(25 mg,39%)。
H NMR (DMSO−d): 9.40 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.30−6.76 (m, 26H), 4.58 (m, 3H), 4.00 (t, 2H), 3.10 (m, 2H), 1.78 (m, 6H);
ESMS: C4441S, 計算値 = 799.26 実験値 = 800.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 16.691分(純度 98.0%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0463】
実施例64
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化174】
Figure 2004512382
パートA:2−アミノ−3−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチルエステル(塩酸塩)の調製
【化175】
Figure 2004512382
DL−o−チロシン(2g,11.04 mmol)のメタノール溶液(40 mL)を濃HCl(0.67 mL,22.08 mmol)で処理し、24時間攪拌した。該溶液を室温に冷却し、高真空下濃縮し、茶色っぽい固形物を得て(2g,93%)、さらに精製せずに用いた。
H NMR (DMSO−d): 7.15−6.12 (m, 4H), 4.22 (t, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.08 (d, 2H);
ESMS: C1013NO, 計算値 = 195.09; 実験値 = 196.1 [M+H]+1 ;
保持時間 = 2.956−3.850分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0464】
パートB:2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
2−アミノ−3−(2−ヒドロキシフェニル)−プロパン酸メチルエステル(1.5 g,7.68 mmol)のDMF溶液(10 mL)に、トリエチルアミン(2.14 mL,15.36 mmol)、続いてジ炭酸−ジ−tert−ブチル(1.68 g,7.68 mmol)を加え、該混合物を室温で18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、最少量のEtOAcに溶かし、EtOAcを溶離液としてシリカゲルで濾過した。濾液を減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン/酢酸エチル=7:3)で精製し、白色固形物を得た(1.1 g,48%)。
H NMR (CDCl): 7.20−6.76 (m, 4H), 4.47 (s, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.12 (m, 2H), 1.47 (m, 9H);
ESMS: C1521NO, 計算値 = 295.14; 実験値 = 294.2 [M−H]−1 ;
保持時間 = 11.471分(純度 89.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0465】
パートC:2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化176】
Figure 2004512382
(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチル)−(メチルスルホニル)オキシ(400 mg,0.972 mmol)および2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチルエステル(287 mg,0.972 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(20 mL)、炭酸セシウム(633 mg,1.944 mmol)の混合物を、79℃で18時間加熱した。該混合物を高真空下濃縮し、水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水および飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(350 mg,57%)。
ESMS: C3742, 計算値 = 610.30; 実験値 = 611.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 23.124分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0466】
パートD:2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
【化177】
Figure 2004512382
2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸メチルエステル(145 mg,0.237 mmol)のTHF溶液(15.8 mL)を、水酸化リチウム一水和物(0.6M,4 mL)で処理し、室温で18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、水で希釈し、1N HClでpH 3まで酸性にし、EtOAc(3回)で抽出した。EtOAc抽出物を水および食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、白色固形物を得て(125 mg,88%)、さらに精製せずに用いた。
ESMS: C3640, 計算値 = 596.29; 実験値 = 597.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 21.353分(純度 95.8%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0467】
パートE:2−アミノ−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸 (トリフルオロ酢酸塩) の調製
2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(95 mg,0. 159 mmol)の塩化メチレン溶液(5 mL)を、トリフルオロ酢酸(5 mL)で処理し、室温で30分間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、白色の粉末状の固形物を得た(79 mg,100%)。
ESMS: C3132, 計算値 = 496.24; 実験値 = 497.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 16.002分(純度 97.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0468】
パートF:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
2−アミノ−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(53 mg,0.106 mmol)のDMF溶液(2 mL)に、トリエチルアミン(44.3 mL,0.318 mmol)加え、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(56.4 mg,0.128 mmol)を加えた。該混合物を4時間攪拌し、高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリルのグラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(41 mg,48%)。
H NMR (DMSO−d): 8.54 (s, 1H), 8.28−6.70 (m, 22H), 4.80 (d, 1H), 4.55 (t, 2H), 4.12 (t, 2H), 3.00 (t, 1H), 1.85 (m, 6H);
ESMS: C4441S, 計算値 = 799.27; 実験値 = 800.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 16.407分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0469】
実施例65
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の合成
【化178】
Figure 2004512382
パートA:3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸tert−ブチルエステルの調製
【化179】
Figure 2004512382
実施例10,パートCに記載されている6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシルアミン(100 mg,0.267 mmol)のDMF溶液(5 mL)に、トリエチルアミン(112 mL,0.801 mmol)を加え、室温で15分間攪拌した。Boc−Asp (OtBu)−Osu(124 mg,0.320 mmol)を加え、該混合物を4時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、水に取り、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出物を水および飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発した。生じた残渣を凍結乾燥し、生成物を得た(155 mg,90%)。該生成物をさらに精製せずに用いた。
ESMS: C3851, 計算値 = 645.38; 実験値 = 646.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 23.397分(純度 94.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0470】
パートB:3−アミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(トリフルオロ酢酸塩)の調製
3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)プロパン酸tert−ブチルエステル(150 mg,0.232 mmol)の塩化メチレン溶液(5 mL)をトリフルオロ酢酸(7 mL)で処理し、および室温で30分間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥し、生成物を得て(180 mg)、さらに精製せずに用いた。
ESMS: C2935, 計算値 = 489.26; 実験値 = 490.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 15.685分(純度 95.2%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0471】
パートC:3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の調製
3−アミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(20 mg,0.0408 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(1 mL)およびトリエチルアミン(17 mL,0.122 mmol)の混合物を室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(21.6 mg,0.0492 mmol)を加え、該混合物を25時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、残渣を逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(15 mg,46%)。
H NMR (DMSO−d): 9.45 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.50−7.15 (m, 19H), 7.10 (s, 1H), 4.95 (t, 1H), 4.51 (t, 2H), 3.25−2.50 (m, 4H), 1.80−1.25 (m, 6H), 0.80 (s, 6H);
ESMS: C4244S, 計算値 = 792.29; 実験値 = 793.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 15.488分(純度 98.3%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0472】
実施例66
2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)−インドール−2−イル)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化180】
Figure 2004512382
パートA:2−(2−(N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)−5−(フェニルメトキシ)インドリル)−N−メチル−N−(2−フェニルエチル)−エタンアミドの調製
【化181】
Figure 2004512382
実施例 25,パートCに記載の1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)−カルバモイル)メチル−5−(ベンジルオキシ)インドール−2−カルボン酸(133 mg,0.3 mmol)のDMF溶液(3 mL)に、ジイソプロピルエチルアミン(130 mL,0.75 mmol)、続いて2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(114 mg,0.3 mmol)を加えた。該溶液を室温で5分間攪拌し、N−(3−(2−(2−(3−アミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−(tert−ブトキシル)ホルムアミド(80 mg,0.250 mmol)を加えた。該混合物を18時間攪拌し、高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリルのグラジエント法)で精製し、生成物を得た(140 mg,75 %)。
ESMS: C4256, 計算値 = 744.41; 実験値 = 745.5 [M+H]+1 ;
保持時間 = 18.006分(純度 96.2%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0473】
パートB:2−(2−(N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)−5−(フェニルメトキシ)インドリル)−N−メチル−N−(2−フェニルエチル)−エタンアミド(トリフルオロ酢酸塩)の調製
2−(2−(N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)−5−(フェニルメトキシ)インドリル)−N−メチル−N−(2−フェニルエチル)−エタンアミド(140 mg,0.188 mmol)の塩化メチレン溶液(7 mL)をトリフルオロ酢酸(7 mL)で処理し、室温で30分間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥し、白色の粉末状の固形物を得た(130 mg,91%)。
ESMS: C3748, 計算値 = 644.36; 実験値 = 645.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 13.737分(純度 94.6%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0474】
パートC:2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)−インドール−2−イル)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−(2−(N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)−エトキシ)プロピル)カルバモイル)−5−(フェニルメトキシ)インドリル)−N−メチル−N−(2−フェニルエチル)−エタンアミド(130 mg,0.171 mmol)のDMF溶液(4 mL)にトリエチルアミン(84 mL,0.606 mmol)加え、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(107 mg,0.242 mmol)を加え、該混合物を24時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリルのグラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(116 mg,71%)。
H NMR (DMSO−d): 8.60−6.75 (m, 24H), 5.5 (s, 1H), 5.36 (s, 1H), 5.18 (t, 2H), 3.60 (m, 16H), 3.15−2.64 (m, 7H), 1.80 (m, 4H), 1.25 (t, 1H) ;
ESMS: C505710S, 計算値 = 947.39; 実験値 = 948.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 13.750分(純度 98.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0475】
実施例67
2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化182】
Figure 2004512382
パートA:2−(3−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
【化183】
Figure 2004512382
2−アミノ−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(166 mg,0.334 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4 mL)およびトリエチルアミン(0.14 mL,1.00 mmol)の混合物を、室温で15分間攪拌した。Boc−Asp(OtBu)−Osu(155 mg,0.401 mmol)を加え、該混合物を2時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、水で希釈し、EtOAc(3回)で抽出した。有機抽出物を合わせて、水および飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮し、凍結乾燥して、生成物を得て(228 mg,89%)、さらに精製せずに用いた。
ESMS: C4453, 計算値 = 767.38; 実験値 = 768.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 17.484分(純度 88.7%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0476】
パートB:2−(アミノ−3−カルボキシプロパノイル−アミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−フェニル)プロパン酸(トリフルオロ酢酸塩)の調製
2−(3−((tert−ブチル)オキシカルボニル)−2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(205 mg,0.267 mmol)の塩化メチレン溶液(5 mL)を、トリフルオロ酢酸(7 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、生成物を得た(210 mg)。
ESMS: C3537, 計算値 = 611.26; 実験値 = 612.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 15.413分(純度 91.0%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0477】
パートC:2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
2−(アミノ−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(84 mg,0.137 mmol)のDMF溶液(2 mL)に、トリエチルアミン(57 mL)を加え、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(73 mg,0.165 mmol)を加え、該混合物を48時間攪拌した。反応液を分析用HPLCでモニターし、クロマトグラムから反応液中に2つのジアステレオ異性体が確認された。該混合物を高真空下濃縮し、該2つのジアステレオ異性体を、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で分離し、各異性体を得た(11 mg,9%)。
ESMS: C484611S, 計算値 = 914.29 実験値 = 915.4 [M+H]+1 ;
SK983: 保持時間 = 14.686分(純度 88.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法);
SK894: 保持時間 = 15.129分(純度 95.7%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0478】
実施例68
2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)−プロピル)カルバモイル)−1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)−ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化184】
Figure 2004512382
パートA:N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)エタンアミドの調製
【化185】
Figure 2004512382
5−ヒダントイン酢酸(0.44 g,2.78 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(10 mL)、ジイソプロピルエチルアミン(1.2 mL,6.96 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスフェート(2.64 g,6.96 mmol)の混合物を、室温で5分間攪拌した。N−(3−(2−(2−(3−アミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)(tert−ブトキシル)ホルムアミド(0.744 g,2.32 mmol)を加え、該混合物を24時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(クロロホルム/メタノール=4:1)で精製して、茶色っぽい油状物を得た(0.75 g,70%)。
ESMS: C2036, 計算値 = 460.25; 実験値 = 461.3 [M+H]+1
【0479】
パートB:N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)−エトキシ)エトキシ)プロピル−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)−エタンアミド(トリフルオロ酢酸塩)の調製
N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)エタンアミド(0.75 g,1.64 mmol)の塩化メチレン溶液(10 mL)を、トリフルオロ酢酸(10 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、生成物を得た(0.75 g,96%)。
ESMS: C1528, 計算値 = 360.20 実験値 = 361.2 [M+H]+1
【0480】
パートC:3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)−プロパン酸の調製
【化186】
Figure 2004512382
3−アミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(120 mg,0.253 mmol)のアセトニトリル溶液(3 mL)に、トリエチルアミン(42.4 mL)、続いてジ炭酸−ジ−tert−ブチル(55 mg,0.253 mmol)を加えた。該混合物を室温で4時間攪拌し、高真空下濃縮し、酢酸エチルを溶離液としてシリカゲルで濾過した。濾液を減圧下蒸発させて、凍結乾燥して、生成物を得て(163 mg)さらに精製せずに用いた。
ESMS: C3443, 計算値 = 589.32 実験値 = 590.2 [M+H]+1 ;
保持時間 = 20.268分(純度 94.2%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0481】
パートD:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−N’−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)ブタン−1,4−ジアミドの調製
【化187】
Figure 2004512382
3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパン酸(141 mg,0.239 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(6 mL)、ジイソプロピルエチルアミン(0.1 mL,0.60 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(90 mg,0.239 mmol)の混合物を、室温で15分間攪拌した。N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)−エトキシ)プロピル−2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)エタンアミド(94 mg,0.199 mmol)を加え、該混合物を18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(68 mg,37%)。
ESMS: C496911, 計算値 = 931.50 実験値 = 932.6 [M+H]+1 ;
保持時間 = 17.822分(純度 82.3%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0482】
パートE:2−アミノ−N’−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)−プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)ブタン−1,4−ジアミド(トリフルオロ酢酸塩)の調製
2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−N’−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)ブタン−1,4−ジアミド(68 mg,0.073 mmol)の塩化メチレン溶液(4 mL)を、トリフルオロ酢酸(4 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、生成物を得た(60 mg,98%)。
ESMS: C4461, 計算値 = 831.45 実験値 = 832.5 [M+H]+1 ;
保持時間 = 14.308分(純度 75.8%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0483】
パートF:2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)−1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−アミノ−N’−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)−プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)ブタン−1,4−ジアミド(60 mg,0.072 mmol)のDMF溶液(2 mL)に、トリエチルアミン(30 mL,0.216 mmol)を加え、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(73 mg,0.165 mmol)を加え、該混合物を48時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、残渣を逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製して、白色の粉末状の固形物を得た(12.8 mg,16%)。
ESMS: C57701013S, 計算値 = 1134.48 実験値 = 1135.6 [M+H]+1 ;
保持時間 = 14.167分(純度 86.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0484】
実施例69
6−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)−ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸の合成
【化188】
Figure 2004512382
パートA:6−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−2−((1− ((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)−メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸tert−ブチルの調製
【化189】
Figure 2004512382
1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)−カルバモイル)メチル−5−(ベンジルオキシ)インドール−2−カルボン酸(180 mg,0.407 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4 mL)、ジイソプロピルエチルアミン(0.18 mL,1.02 mmol)の混合物に、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(154 mg,0.407 mmol)を加えた。室温で5分間攪拌後、H−Lys(Boc)−OtBu・HCl(103 mg,0.339 mmol)を加え、該混合物を24時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(137 mg,56%)。
ESMS: C4254, 計算値 = 726.40; 実験値 = 744.6 [M+NH]+1 ;
保持時間 = 19.783分(純度 98.6%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0485】
パートB:6−アミノ−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸(トリフルオロ酢酸塩)の調製
6−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸tert−ブチル(137 mg,0.188 mmol)の塩化メチレン溶液(7 mL)を、トリフルオロ酢酸(7 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、生成物を得た(103 mg,80%)。
ESMS: C3338, 計算値 = 570.28; 実験値 = 569.3 [M−H]−1 ;
保持時間 = 12.423分(純度 93.1%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0486】
パートC:6−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)−インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸の調製
6−アミノ−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸(68 mg,0.119 mmol)のDMF溶液(1.5 mL)に、トリエチルアミン(50 mL,0.357 mmol)加え、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(63 mg,0.143 mmol)を加え、該混合物を24時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(48%)。
ESMS: C4647S, 計算値 = 873.31; 実験値 = 872.3 [M−H]−1 ;
保持時間 = 11.569分(100% 純度, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0487】
実施例70
1−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)−(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸の合成
【化190】
Figure 2004512382
3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパン酸(50 mg,0.0847 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)、ジイソプロピルエチルアミン(45 mL,0.254 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(32 mg,0.0847 mmol)の混合物を、室温で10分間攪拌した。H−Asp−OH(11.4 mg,0.0847 mmol)を何回かで加え、該混合物を18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、中間体生成物を得た。この中間体の塩化メチレン溶液(4 mL)をトリフルオロ酢酸(4 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、脱保護したアミン塩を得た。このアミン塩のDMF溶液(1.5 mL)に、トリエチルアミン(35 mL)加えた。10分間攪拌後、2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(44.76 mg,0.102 mmol)を加えた。該混合物を24時間攪拌し、高真空下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製して、白色の粉末状の固形物を得た(7 mg,9.1%)。
ESMS: C464911S, 計算値 = 907.32 実験値 = 908.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 14.158分(100% 純度, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0488】
実施例71
1−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)エタン−1,2−ジカルボン酸の合成
【化191】
Figure 2004512382
3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパン酸(50 mg,0.0847 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)、ジイソプロピルエチルアミン(45 mL,0.254 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(32 mg,0.0847 mmol)の混合物を、室温で10分間攪拌した。H−Asp−Asp−OH(11.4 mg,0.0847 mmol)を何回かで加え、該混合物を 18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、目的の中間体生成物を得た。この中間体の塩化メチレン溶液(4 mL)をトリフルオロ酢酸(4 mL)で処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、脱保護したアミン塩を得た。このアミン塩のDMF溶液(1.5 mL)に、トリエチルアミン(35 mL)を加えた。10分間攪拌後、2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(44.76 mg,0.102 mmol)を加えた。該混合物を24時間攪拌し、高真空下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(13 mg,15.1%)。
ESMS: C505414S, 計算値 = 1022.35; 実験値 = 1023.3 [M+H]+1 ;
保持時間 = 13.570分(90.6% 純度, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0489】
実施例72
2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化192】
Figure 2004512382
パートA:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−((フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニルアミノ)プロパンアミドの調製
【化193】
Figure 2004512382
6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシルアミン(130 mg,0.347 mmol)のDMF溶液(6 mL)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.18 mL,1.04 mmol)、続いて2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(158 mg,0.416 mmol)を加えた。室温で15分間攪拌後、Boc−DAP(Fmoc)−OH(178 mg,0.416 mmol)を加えた。該混合物を24時間攪拌し、高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製して、白色の粉末状の固形物を得た(171 mg,63%)。
ESMS: C4854, 計算値 = 782.40 実験値 = 783.5 [M+H]+1 ;
保持時間 = 23.382分(87.9% 純度, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0490】
パートB:3−アミノ−2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)プロパンアミドの調製
2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−((フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニルアミノ)プロパンアミド(171 mg,0.218 mmol)のDMF溶液(5 mL)に、ピペリジン(1.25 mL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。該溶液を高真空下濃縮し、残渣を逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル)で精製して、生成物を得た(70 mg,57%)。
ESMS: C3344, 計算値 = 560.34; 実験値 = 561.4 [M+H]+1 ;
保持時間 = 17.715分(98.3% 純度, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0491】
パートC:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)プロパンアミドの調製
【化194】
Figure 2004512382
3−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)プロパンアミド(70 mg,0.125 mmol)のDMF溶液(2 mL)に、トリエチルアミン(52 mL,0.375 mmol)を加え、5分間攪拌した。(β−D−グルコースアミド)−カルボニル−β−アラニン−Osu(58. 7 mg,0.15 mmol)を加え、該混合物を18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、残渣を凍結乾燥して、生成物を得て(93 mg,89%)、さらに精製せずに用いた。
ESMS: C436011,計算値 = 836.43; 実験値 = 835.3 [M−H]−1 ;
保持時間 = 16.154分(純度 74.0%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0492】
パートD:2−アミノ−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイル−アミノ)プロパンアミド(トリフルオロ酢酸塩)の調製
2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)−プロパノイルアミノ)プロパンアミド (93 mg,0.111 mmol)の塩化メチレン溶液(4 mL)を、トリフルオロ酢酸(5 mL)を加え処理し、室温で1時間攪拌した。該溶液を高真空下 濃縮し、残渣を凍結乾燥して、生成物を得た(82 mg,100%)。生成物さらに精製せずに用いた。
ESMS: C3852, 計算値 = 736.38; 実験値 = 737.5 [M+H]+1 ;
保持時間 = 13.320分(純度 80.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0493】
パートE:2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−アミノ−N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイル−アミノ)プロパンアミド(82 mg,0.111 mmol)のDMF溶液(2 mL)に、トリエチルアミン(46 mL,0.333 mmol)を加え、室温で10分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)−オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(68 mg,0.155 mmol)を加え、該混合物を24時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製して、白色の粉末状の固形物を得た(20 mg,17%)。
ESMS: C516113S, 計算値 = 1039.41; 実験値 = 1038.2 [M−H]−1 ;
保持時間 = 13.149分(純度 92.5%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0494】
実施例73
3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−3−(3−ピリジルカルボニルアミノ)プロパン酸の合成
【化195】
Figure 2004512382
3−アミノ−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(100 mg,0.204 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)、およびトリエチルアミン(0.1 mL)の混合物を、室温で5分間攪拌した。ニコチン酸スクシンイミジル(69 mg,0.315 mmol)を加え、該混合物を18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、残渣を逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製し、白色の粉末状の固形物を得た(23 mg,19%)。
ESMS: C3538, 計算値 = 594.2842; 実験値 = 595.2 [M+H]+1 ;
保持時間 = 15.597分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0495】
実施例74
N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−ピリジルホルムアミドの合成
【化196】
Figure 2004512382
6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシルアミン(0.14 g,0.373 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(4 mL)、およびトリエチルアミン(0.3 mL)の混合物を、室温で10分間攪拌した。ニコチン酸スクシンイミジル(0.1 g,0.447 mmol)を加え、該混合物を18時間攪拌した。該混合物を高真空下濃縮し、残渣を逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル)で精製して、白色の粉末状の固形物を得た(0.114 mg,64%)。
H NMR (CDCl) : 8.12−6.80 (m, 16H), 4.54 (t, 2H), 3.43 (t, 2H), 1.90 (m, 6H), 1.05 (s, 6H);
ESMS: C3133, 計算値 = 479.2573 実験値 = 480.2 [M+H]+1 ;
保持時間 = 17.096分(純度 100%, バイダックC−18カラム;アセトニトリル/水 + 0.1% TFA,30分で20%から100%のグラジエント法).
【0496】
実施例75
2−(2−アザ−2−((5−((6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)スルホニル)−(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化197】
Figure 2004512382
パートA:6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−((6−クロロ(3−ピリジル))スルホニル)−2,2−ジメチルヘキサンアミドの調製
【化198】
Figure 2004512382
6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサン酸(0.100 g,0.231 mmol)の塩化メチレン溶液に、2−クロロピリジン−5−スルホンアミド(0.0466 g,0.243 mmol)、ジメチルアミノピリジン(0.0367 g,0.300 mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.0443 g,0.231 mmol)、および4Aモレキュラシーブスを加えた。該反応混合物を終夜18時間攪拌し、次いで濾過した。濾液を1N HCl、水、食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、少量になるまで濃縮した。生じた濃溶液をヘキサンでトリチュレートした。該生成物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、高真空下乾燥し、生成物を得た(51.7,37%)。
ESMS: C3130S, 計算値 = For 607.15; 実験値 = 608.4 [M+H+1]
HPLC方法 5. 保持時間 = 19.226分, 純度 = 78%
【0497】
パートB:6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)−2,2−ジメチルヘキサンアミドの調製
6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−((6−クロロ(3−ピリジル))スルホニル)−2,2−ジメチルヘキサンアミド(0.100 g,0.164 mmol)をヒドラジン水和物(5 mL)に取った。反応液を18時間70℃に加熱した。沈殿物が反応液にまだあり、エタノール(10 mL)を加えた。該沈殿物が溶け、反応液をさらに20時間80℃に加熱した。反応液を次いで高真空下濃縮し、粗生成物を得た。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(クロロホルム:メタノール=7:1)で精製し、生成物を得た(54.8 mg,55%)。
ESMS: C3133S, 計算値 = 603.21; 実験値 = 604.4 [M+H+1]
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.285分, 純度 = 98%
【0498】
パートC:2−(2−アザ−2−((5−((6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)スルホニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)−2,2−ジメチルヘキサンアミド(0.050 g,0.0828 mmol)をジメチルホルムアミド(1 mL)に溶かした。トリエチルアミン(34.6 μL,0.248 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。2−ホルミルベンゼンスルホン酸モノナトリウム塩(0.0181 g,0.0869 mmol)を加え、該反応液を終夜18時間攪拌した。該反応液を高真空下濃縮し、油状物を得た。該粗生成物をプレパラティブHPLC方法2で精製して、生成物を得た(6.4 mg,10%)。
ESMS: C3837, 計算値 = 771.20; 実験値 = 772.3 [M+H+1]
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.431分, 純度 = 97%
【0499】
実施例76
6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−2,2−ジメチルヘキサンアミドの合成
【化199】
Figure 2004512382
パートA:2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)−3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルエステルの調製
【化200】
Figure 2004512382
6−(4−ベンゾ[d]l,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサン酸(0.100 g,0.231 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(100.5 μL,0.578 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。H−Tyr(OtBu)−OtBu・HCl(0.0838 g,0.254 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート(0.0964 g,0.254 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を高真空下残渣が生じるまで濃縮して、生成物を得た(190.5 mg,116%)。該粗生成物を次工程で用いた。
ESMS: C4352, 計算値 = 708.38; 実験値 = 709.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 23.043分, 純度 = 87%
【0500】
パートB:2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸の調製
2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)−3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)プロパン酸tert−ブチルエステル(0.144 g,約0.223 mmol)を塩化メチレン(3.0 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(3.0 mL)を加え、該反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をアセトニトリル/水(50:50)に取り、凍結乾燥して、油状物として生成物を得た。該生成物をプレパラティブHPLC方法2で精製して、生成物を得た(119.1 mg,98%)。
HRMS: C3536+H, 計算値 = 597.2600; 実験値 = 597.2617.
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.729分, 純度 = 100%
【0501】
パートC:6−(4−ベンゾ[d] ,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−2,2−ジメチルヘキサンアミドの調製
2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸(0.231 mmol)の塩化メチレン溶液に、2−クロロ−ピリジン−5−スルホンアミド(0.243 mmol)、ジメチルアミノピリジン(0.300 mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.231 mmol)、および4Aモレキュラシーブスを加える。該反応混合物を終夜18時間攪拌し、次いで濾過する。濾液を1N HCl、水、食塩水で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、少量になるまで濃縮する。生じた濃溶液をヘキサンでトリチュレートする。該生成物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、高真空下乾燥して、クロロピリジン中間体を得る。この中間体(0.164 mmol)をヒドラジン水和物(5 mL)に取る。該反応液を18時間70℃に加熱する。沈殿物をエタノール(10 mL)に溶かし、反応液をさらに20時間80℃に加熱する。反応液を次いで高真空下濃縮して、粗生成物を得て、フラッシュクロマトグラフィで精製する。
【0502】
実施例77
4−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−カルバモイル)−イソプロピル)ブタンアミドの合成
【化201】
Figure 2004512382
パートA:4−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)ブタンニトリルの調製
4,6−ジフェニル−ピリドン(1.5 g,6.07 mmol)をジメチルホルムアミド(40 mL)に溶かした。4−ブロモブチロニトリル(1.81 mL,18.2 mmol)および炭酸銀(1.67 g,6.07 mmol)を加え、反応液を暗所で72時間還流した。該反応液を次いで冷却し、濾過し、高真空下濃縮した。残渣を酢酸エチルに取り、シリカゲルに通した。濾液を高真空下濃縮した。生じた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、生成物を得た(1.77 g,93%)。
ESMS: C2118O, 計算値 = 314.14; 実験値 = 315.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 18.715分, 純度 = 97%
【0503】
パートB:4−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)ブタン酸の調製
4−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)ブタンニトリル(0.813 g,2.59 mmol)を濃塩酸(10 mL)、氷酢酸 6 mL)、および水(4 mL)に溶かし、20時間加熱還流した。反応液を水で希釈し、塩化メチレンで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生じた油状物をフラッシュクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル=1.4:1,塩化メチレン:酢酸エチル=2.2:1)で精製し、生成物を得た(109.1 mg,13%)。
ESMS: C2119NO, 計算値 = 333.14, 実験値 = 332.3 [M−H]−1
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.884分, 純度 = 100%
【0504】
パートC:2−(2−(4−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)ブタノイルアミノ)−2−メチルプロパノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸の調製
【化202】
Figure 2004512382
ティーバッグ(5×5cm ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Tyr(OtBu)−ワングレジン(Wang Resin)(0.50 g)を加えた。該ティーバッグを以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,2回)、20%ピペリジン/DMF溶液(3分,1回)、20%ピペリジン/DMF溶液(30分,1回)、DCM (3分,8回)およびDMF(3分,3回)。該反応液に以下(各5当量)を加えた:Fmoc−Aib−OH、HBTU、HOBT、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)およびDMF(10mL/バッグ)。該バッグを終夜約16時間振とうした。該バックを次いで以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,3回)、DCM(3分,8回)、次いで高真空下乾燥した。カップリングの収率(99%)はピクリン酸アッセイを用いて定めた。次いでこのFmoc−Aib−Tyr(OtBu)−ワングレジン(Wang Resin)(0.200 g)を、ティーバッグ(5×5cm,ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に移した。該ティーバッグを以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,2回)、20%ピペリジン/DMF溶液(3分,1回)、20%ピペリジン/DMF溶液(30分,1回)、DCM(3分,8回)およびDMF(3分,3回)。該反応液に4−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)−ブタン酸(2.5当量)を加え、以下(各5当量)を加えた:HBTU、HOBT、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)およびDMF(10 mL/バッグ)。該バッグを次いで終夜18時間振とうした。該バッグを次いで以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,3回)、DCM(3分,8回)。該バッグを高真空下乾燥した。バッグの内容物を次いで小さなエーレンマイヤーフラスコに入れ、開裂用反応混液(10 mL)(95%トリフルオロ酢酸,2.5%トリイソプロピルシラン,および2.5%水)を加えた。該レジンを時々振り回しながら2時間寝かせた。各振り回し後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすぎ、全量で15 mLまで反応混液を加えた。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。濾液を高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物をプレパラティブHPLC方法2で精製して、生成物を得た(14.1 mg)。
HRMS: C3435+H, 計算値 = 582.2604; 実験値 = 582.2606.
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.912分, 純度 = 98%
【0505】
パートD:4−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−( N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル)−イソプロピル)ブタンアミドの調製
2−(2−(4−(4,6−ジフェニル−2−ピリジルオキシ)−ブタノイルアミノ)−2−メチルプロパノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸(0.231 mmol)の塩化メチレン溶液に、2−クロロ−ピリジン−5−スルホンアミド(0.243 mmol)、ジメチルアミノピリジン(0.300 mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.231 mmol)、および4Aモレキュラシーブスを加えた。反応混合物を終夜18時間攪拌し、次いで濾過した。該濾液を1N HCl、水、食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、少量になるまで濃縮した。生じた濃溶液をヘキサンでトリチュレートした。該生成物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、高真空下乾燥して、クロロピリジン中間体を得た。この中間体(0.164 mmol)をヒドラジン水和物(5 mL)に取った。反応液を18時間70℃に加熱した。沈殿物をエタノール(10 mL)に溶かし、該反応液をさらに20時間80℃に加熱した。該反応液を次いで高真空下濃縮して、粗生成物を得て、フラッシュクロマトグラフィで精製した。
【0506】
実施例78
3−(4−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)フェニル)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)プロパン酸の合成
【化203】
Figure 2004512382
パートA:3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)プロパン酸tert−ブチルエステルの調製
【化204】
Figure 2004512382
H−Tyr(OtBu)−OtBu・HCl(0.115 g,0.348 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(126.3 μL,0.725 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸(0.100 g,0.290 mmol)および2―(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.121 g,0.319 mmolを加え、反応液を窒素雰囲気下60時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮し、残渣を得た。該油状物をACN:HO(50:50)に溶かし、油状物として凍結乾燥して生成物を得た(0.457 g)。
ESMS : C3853NO, 計算値 = 619.39, 実験値 = 620.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 21.882分, 純度 = 94%
【0507】
パートB:2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸の調製
3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))−ヘキサノイルアミノ)プロパン酸tert−ブチルエステル(0.457 g)を塩化メチレン(3.0 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(3.0 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(126.5 mg,2工程で86%)。
HRMS: C3037NO+H, 計算値 = 508.2699; 実験値 = 508.2703.
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.743分, 純度 = 98%
【0508】
パートC:3−(4−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)フェニル)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)プロパン酸の調製
H−Tyr(O−CH−CH−CH−NH−Boc)−OtBu(0.348 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(0.725 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロ−ナフチルオキシ))ヘキサン酸(0.290 mmol)および2−(1H−ベンゾ−トリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.319 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下60時間攪拌した。反応混合物を高真空下濃縮し、残渣を得て、塩化メチレン(5 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(5.0 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、アミン生成物を得た。この生成物(0.0805 mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(2 mL)、およびトリエチルアミン(0.2478 mmol)の混合物を、室温で15分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0991 mmol)を加え、該混合物を窒素雰囲気下攪拌した。24時間後、該混合物を高真空下濃縮した。逆相HPLC(0.1% TFAを含む水−アセトニトリル グラジエント法)で精製して、目的の生成物を得た。
【0509】
実施例79
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の合成
【化205】
Figure 2004512382
パートA:3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸tert−ブチルエステルの調製
【化206】
Figure 2004512382
1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.100 g,0.239 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(0.100 mL,0.717 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。Boc−Asp(OtBu)−Osu(0.110 g,0.287 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下48時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をACN/HO(50:50)に溶かし、凍結乾燥して、生成物を得た(0.219 g,133%)。
ESMS: C3951, 計算値 = 689.37; 実験値 = 690.5 [M+H]+1.
HPLC方法 5. 保持時間 =21.930分, 純度 = 97%
【0510】
パートB:3−アミノ−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の調製
3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸tert−ブチルエステル(0.145 g,0.210 mmol)を塩化メチレン(3.0 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(3.0 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をアセトニトリル/水(50:50)に取り、凍結乾燥して、生成物を得た(242.0 mg,177%)。
ESMS: C3035, 計算値 = 533.25; 実験値 = 532.3 [M−H]−1
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.921分, 純度 = 96%
【0511】
パートC:3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の調製
3−アミノ−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(0.100 g,0.154 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(64.4 μL,0.462 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.082 g,0.185 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を酢酸エチルでトリチュレートした。該粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(31.1 mg,24%)。
HRMS: C434410S+H, 計算値 = 837.2917; 実験値 = 837.2901.
HPLC方法 5. 保持時間 = 14.279分, 純度 = 93%
【0512】
実施例80
2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸の合成
【化207】
Figure 2004512382
パートA:N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミドの調製
【化208】
Figure 2004512382
1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.100 g,0.239 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(104.1 μL,0.598 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。Boc−Tyr−OH(0.081 g,0.287 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.100 g,0.263 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をACN/HO(50:50)に溶かし、凍結乾燥した。該粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製して、生成物を得た(67.9 mg,42%)。
ESMS: C4047, 計算値 = 681.34; 実験値 = 680.3 [M−H]−1
HPLC方法 5. 保持時間 = 19.238分, 純度 = 98%
【0513】
パートB:2−アミノ−N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミドの調製
N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニル−アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド(0.058 g,0.0851 mmol)を塩化メチレン(3.0 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(3.0 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をアセトニトリル/水(50:50)に取り、凍結乾燥して、生成物を得た(53.6 mg,91%)。
ESMS: C3539, 計算値 = 581.29; 実験値 = 582.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 14.920分, 純度 = 98%
【0514】
パートC:2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−アミノ−N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパンアミド(0.020 g,0.0287 mmol)をジメチルホルムアミド(2 mL)に溶かした。トリエチルアミン(12 μL,0.861 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]−ヒドラゾノ]メチル]ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0152 g,0.0344 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下48時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(15.6 mg,61%)。
HRMS: C4848S+H, 計算値 = 885.3282; 実験値 = 885.3268.
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.453分, 純度 = 94%
【0515】
実施例81
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸の合成
【化209】
Figure 2004512382
パートA:6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸エチルエステルの調製
6−ヒドロキシ−5−プロプ−2−エニル−2,3,4−トリヒドロナフタレン−1−オン(1.0 g,4.97 mmol)をジメチルホルムアミド(15 mL)に溶かした。6−ブロモヘキサン酸エチルエステル(1.33 mL,7.45 mmol)をジメチルホルムアミド(15 mL)溶かし、反応液に加えた。炭酸カリウム(1.20 g,8.70 mmol)およびヨウ化カリウム(0.206 g,1.24 mmol)を加え、反応液を16時間100℃に加熱した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物を酢酸エチルに取り、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生じた粗生成物をヘキサン:酢酸エチル(90:10)に溶かし、シリカゲルに通した。濾液を次いで濃縮して、生成物を得た(1.218 g,71%)。
ESMS: C2128, 計算値 = 344.20; 実験値 = 345.2 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 =17.662分, 純度 = 96%
【0516】
パートB:6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸の調製
6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸エチルエステル(1.10 g,3.19 mmol)をエタノール(20 mL)に溶かした。水酸化カリウムのペレット(0.268 g,4.78 mmol)を水(1 mL)に溶かし、反応液に加えた。反応混合物 を18時間加熱還流し、次いで高真空下濃縮して油状物を得た。該残渣を水に取った。該溶液を1N塩酸でpH 5に調製した。該溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をヘキサン:酢酸エチルから再結晶化して、生成物を得た(0.842 g,83%)。
ESMS: C1924, 計算値 = 316.17; 実験値 = 315.2 [M−H]−1
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.339分, 純度 = 98%
【0517】
パートC:2−アミノ−2−(6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸の調製
ティーバッグ(5×5cm,ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Gly(NH−Boc)−ワングレジン(Wang Resin)(0.50 g)を加えた。該ティーバッグを以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,2回)、20%ピペリジン/DMF溶液(3分,1回)、20%ピペリジン/DMF溶液(30分,1回)、DCM(3分,8回)およびDMF(3分,3回)。該反応液に6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸(3当量)加え、以下(各5当量)を加えた:HBTU、HOBT、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)およびDMF(10 mL/バッグ)。該バッグを次いで終夜約20時間振とうした。該バッグを次いで以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,3回)、DCM(3分,8回)。該バッグを高真空下乾燥した。バッグの内容物を次いで小さなエーレンマイヤーフラスコに入れた。該フラスコに開裂用反応混液(10 mL)(95%トリフルオロ酢酸,2.5%トリイソプロピルシラン,および2.5%水)を加えた。該レジンを時々振り回しながら2時間寝かせた。各振り回し後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすぎ、全量で15 mLまで反応混液を加えた。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。濾液を高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物をエーテルでトリチュレートして、生成物を得た(0.0792 g)。
ESMS: C2128, 計算値 = 388.20; 実験値 = 389.2 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 9.020分, 純度 = 95%
【0518】
パートD:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)−ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸の調製
2−アミノ−2−(6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸(0.040 g,0.0796 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。トリエチルアミン(33.2 μL,0.239 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0421 g,0.0955 mmol)を加え、反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製して、生成物を得た(14.9 mg,27%)。
HRMS: C3437S+H, 計算値 = 692.2390; 実験値 = 692.2404.
HPLC方法 5. 保持時間 = 9.976分, 純度 = 92%
【0519】
実施例82
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸の合成
【化210】
Figure 2004512382
パートA:2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸エチルエステルの調製
6−ヒドロキシ−5−プロプ−2−エニル−2,3,4−トリヒドロナフタレン−1−オン(1.0 g,4.97 mmol)をジメチルホルムアミド(15 mL)に溶かした。6−ブロモ−2,2−ジメチルヘキサン酸エチルエステル(1.87 g,7.45 mmol)をジメチルホルムアミド(15 mL)に溶かし、該反応液に加えた。炭酸カリウム(1.20 g,8.70 mmol)およびヨウ化カリウム(0.206 g,1.24 mmol)を加え、該反応液を16時間100℃に加熱した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物を酢酸エチルに取り、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生じた粗生成物をヘキサン:酢酸エチル(90:10)に溶かし、シリカゲルに通した。濾液を次いで濃縮して、生成物を得た(1.595 g,86%)。
ESMS: C2332, 計算値 = 372.23; 実験値 = 373.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 19.756分, 純度 = 98%
【0520】
パートB:2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2―エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸の調製
2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸エチルエステル(1.40 g,3.76 mmol)をエタノール(20 mL)に溶かした。水酸化カリウムのペレット(0.316 g,5.64 mmol)を水(1 mL)に溶かし、反応液に加えた。反応液を4日間加熱還流した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。残渣を水に取った。該溶液を1N塩酸でpH 5に調整した。該溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をフラッシュクロマトグラフィ(塩化メチレン:酢酸エチル=7:1)で精製し、油状物として生成物を得た(0.635 g,49%)。
ESMS: C2128, 計算値 = 344.20; 実験値 = 345.2 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.644分, 純度 = 92%
【0521】
パートC:2−アミノ−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸の調製
ティーバッグ(5×5cm,ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Gly(NH−Boc)−ワングレジン(Wang Resin)(0.50 g)を加えた。該ティーバッグを以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,2回)、20%ピペリジン/DMF溶液(3分,1回)、20%ピペリジン/DMF溶液(30分,1回)、DCM(3分,8回)およびDMF(3分,3回)。該反応液に2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサン酸(3当量)を加え、以下(各5当量)を加えた:HBTU、HOBT、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)およびDMF(10 mL/バッグ)。該バッグを次いで終夜約20時間振とうした。該バッグを次いで以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,3回)、DCM(3分,8回)。該バッグを高真空下乾燥した。バッグの内容物を次いで小さなエーレンマイヤーフラスコに入れた。該フラスコに開裂用反応混液(10 mL)(95%トリフルオロ酢酸,2.5%トリイソプロピルシラン,および2.5%水)を加えた。該レジンを時々振り回しながら2時間寝かせた。各振り回し後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすぎ、全量で15 mLまで反応混液を加えた。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。濾液を高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物をエーテルでトリチュレートして、生成物を得た(0.0560 g)。
ESMS: C2332, 計算値 = 416.23; 実験値 = 417.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 10.429分, 純度 = 97%
【0522】
パートD:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸の調製
2−アミノ−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸(0.025 g,0.0471 mmol)をジメチルホルムアミド(2 mL)に溶かした。トリエチルアミン(19.7 μL,0.141 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0249 g,0.0565 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(8.9 mg,26%)。
HRMS: C3641S+H, 計算値 = 720.2703; 実験値 = 720.2727.
HPLC方法 5. 保持時間 = 11.243分, 純度 = 100%
【0523】
実施例83
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−フェニルフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル) プロパン酸の合成
【化211】
Figure 2004512382
パートA:6−(2−エチル−4−フェニル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキサンニトリルの調製
【化212】
Figure 2004512382
ベンゼンボロン酸(0.851 g,6.98 mmol)をエタノール(5.82 mL)に溶かした(1.2 mM溶液)。6−(4−ブロモ−2−エチル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキサンニトリル(1.5 g,3.49 mmol)をトルエン(17.4 mL)に溶かし(0.2 mM溶液)、該エタノール溶液に加えた。重炭酸ナトリウムを水(5.24 mL)に溶かし(2 mM溶液)、該反応液に加えた。反応液を終夜加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和アンモニウムクロリドで洗浄した。有機層を濃縮し、油状物を得て、フラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製し、生成物を得た(1.24 g,83%)。
ESMS: C2933NO, 計算値 = 427.25; 実験値 = 445.3 [M+NH]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 21.888分, 純度 = 95%
【0524】
パートB:6−(2−エチル−4−フェニル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシルアミンの調製
乾燥したフラスコに塩化アルミニウム(0.589 g,4.11 mmol)を加えた。該フラスコを氷/エタノール浴で0℃以下に冷却した。エーテル(10 mL)を加え、塩化アルミニウムが溶けるまで該反応液を5分間攪拌した。水素化アルミニウムリチウム(0.156 g,4.11 mmol)を次いで加え、該反応液を加熱還流した。6−(2−エチル−4−フェニル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキサン−ニトリル(0.800 g,1.87 mmol)をエーテル(5 mL)に溶かし、該還流溶液に滴下して加えた。添加完了後、反応液を室温で5時間攪拌した。反応液を次いで水でクエンチした。澄明な溶液を形成するまで5N硫化水素を加えた。この混合物を次いでエーテル(3回)で抽出した。水層を次いで氷浴で冷却し、50%水酸化ナトリウム水溶液でpH 14まで塩基性にした。生じた溶液を次いでエーテル(4回)で抽出した。有機層を飽和NaClで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、油状物として生成物を得た(0.982 g,121%)。
ESMS: C2937NO, 計算値 = 431.28; 実験値 = 432.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 17.226分, 純度 = 91%
【0525】
パートC:3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(2−エチル−4−フェニル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパン酸tert−ブチルエステルの調製
【化213】
Figure 2004512382
6−(2−エチル−4−フェニル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシルアミン(0.100 g,0.232 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(0.097 mL,0. 696 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。Boc−Asp(OtBu)−Osu(0.107 g,0.278 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下60時間攪拌した。該反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をACN/HO(50:50)に溶かし、凍結乾燥して、油状物として生成物を得た(0.239 g,147%)。
ESMS: C4258, 計算値 = 702.42; 実験値 = 703.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 24.125分, 純度 = 89%
【0526】
パートD:3−アミノ−3−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−フェニルフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の調製
3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(2−エチル−4−フェニル−5−(ベンジルオキシ)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)プロパン酸tert−ブチルエステル(0.200 g,0.284 mmol)をアニソール(0.937 mL,8.63 mmol)に溶かし、氷浴で0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(6.25 mL,81.1 mmol)を加え、該反応液を0℃で10分間攪拌した。トリフルオロメタンスルホン酸(0.625 mL,7.06 mmol)を滴下して加えた。反応液を0℃で1.5時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物を以下の方法で精製し、生成物を得た(48.5 mg,30%)。
ESMS: C2636, 計算値 = 456.26 ; 実験値 = 455.3 [M−H]−1
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.395分, 純度 = 87%
【0527】
パートE:3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−フェニルフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)プロパン酸の調製
3−アミノ−3−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−フェニルフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(0.0315 g,0.0533 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。トリエチルアミン(22.3 μL,0.160 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0281 g,0. 0640 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(14.4 mg,35%)。
HRMS: C4045S+H, 計算値 = 760.3016; 実験値 = 760.2997.
HPLC方法 5. 保持時間 =13.874分, 純度 = 83%
【0528】
実施例84
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸の合成
【化214】
Figure 2004512382
パートA:2−アミノ−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸の調製
【化215】
Figure 2004512382
ティーバッグ(5×5cm,ポリプロピレンフィルター,0.75 μmメッシュ)に、Fmoc−Gly(NH−Boc)−ワングレジン(Wang Resin)(0.50 g)を加えた。該ティーバッグを以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,2回)、20%ピペリジン/DMF溶液(3分,1回)、20%ピペリジン/DMF溶液(30分,1回)、DCM(3分,8回)およびDMF(3分,3回)。該反応液に6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサン酸(2当量)を加え、以下(各5当量)を加えた:HBTU、HOBT、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)およびDMF(10 mL/バッグ)。該バッグを次いで終夜約20時間振とうした。該バッグを次いで以下(10 mL/バッグ)で洗浄した:DMF(3分,3回)、DCM(3分,8回)。該バッグを高真空下乾燥した。バッグの内容物を次いで小さなエーレンマイヤーフラスコに入れた。該フラスコに開裂用反応混液(10 mL)(95%トリフルオロ酢酸,2.5%トリイソプロピルシラン,および2.5%水)を加えた。該レジンを時々振り回しながら2時間寝かせた。各振り回し後に、フラスコの側面を追加の反応混液ですすぎ、全量で15 mLまで反応混液を加えた。2時間後、該レジンを濾過し、TFA(4 mL,2回)で洗浄した。濾液を高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物をエーテルでトリチュレートして、生成物を得た(0.0460 g)。
ESMS: C2831, 計算値 = 505.22; 実験値 = 506.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.477分, 純度 = 90%
【0529】
パートB:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸の調製
2−アミノ−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸(0.035 g,0.0560 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。トリエチルアミン(23.4 μL,0.168 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.030 g,0.0672 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮し、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(11.2 mg,25%)。
HRMS: C414010S+H, 計算値 = 809.2605; 実験値 = 809.2578.
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.711分, 純度 = 98%
【0530】
実施例85
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化216】
Figure 2004512382
パートA:2−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチルエステルの調製
【化217】
Figure 2004512382
6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサン酸(0.200 g,0.513 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(223 μL,1.53 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。H−Tyr(Obzl)−Ome(0.198 g,0.616 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.214 g,0.564 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下60時間攪拌した。該反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をACN/HO(50:50)に溶かし、凍結乾燥した。該粗生成物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(322.9 mg,96%)。
ESMS: C4244, 計算値 = 656.33; 実験値 = 657.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 22.768分, 純度 = 100%
【0531】
パートB:2−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸の調製
2−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチルエステル(0.150 g,0.228 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に溶かした。水酸化リチウム一水和物(0.0958 g,2.28 mmol)を水(2 mL)に溶かし、該反応液に加えた。反応液を18時間攪拌した。反応液を次いで濃縮し、水に取り、1N HClでpH 5まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、生成物を得た(138.6 mg,95%)。
ESMS: C4142, 計算値 = 642.31; 実験値 = 643.4 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 21.258分, 純度 = 95%
【0532】
パートC:N−(1−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチル)−6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサンアミドの調製
【化218】
Figure 2004512382
6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミド(0.050 g,0.122 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(63.8 μL,0.366 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸(0.0942 g,0.146 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.050 g,0.134 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下72時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た79.2 mg,63%)。
ESMS: C587512, 計算値 = 1033.54; 実験値 = 1034.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 19.290分, 純度 = 84%
【0533】
パートD:N−(1−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサンアミドの調製
小さな丸底瓶に窒素をパージした。これにパラジウム炭素(30 mg,10重量%)、続いてメタノール(5 mL)を加えた。N−(1−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)−2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチル)−6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサンアミド(0.065 g,0.0628 mmol)をメタノール(5 mL)に溶かし、該反応液に加えた。反応液からガスを抜き、窒素を2回パージし、次いでガスを抜き、水素に2回開放した。反応液を水素下4時間攪拌した。反応液は完結しなかったので、パラジウム炭素を追加した(30 mg)。反応液を終夜18時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を高真空下油状物になるまで濃縮し、生成物を得た(57.0 mg,96%)。
ESMS: C516912, 計算値 = 943.49; 実験値 = 944.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.990分, 純度 = 85%
【0534】
パートE:N−(1−(N−(5−アミノ−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサンアミドの調製
N−(1−(N−(5−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサンアミド(0.054 g,0.0572 mmol)を塩化メチレン(1.5 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(1.5 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をエーテルでトリチュレートし、生成物を得た(40 mg,73%)。
ESMS: C466110, 計算値 = 843.44; 実験値 = 844.6 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.804分, 純度 = 89%
【0535】
パートF:2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
N−(1−(N−(5−アミノ−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサンアミド(0.040 g,0.0418 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。トリエチルアミン(17.5 μL,0.125 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0221 g,0.0501 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下24時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法2で精製し、生成物を得た(12.1 mg,25%)。
HRMS: C597014S+H, 計算値 = 1147.4810; 実験値 = 1147.4826.
HPLC方法 5. 保持時間 = 13.358分, 純度 = 90%
【0536】
実施例86
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)−2−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化219】
Figure 2004512382
パートA:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)プロパン酸ベンジルエステルの調製
【化220】
Figure 2004512382
Boc−Asp(Osu)−Obzl(2.00 g,4.76 mmol)をテトラヒドロフラン(25 mL)に溶かした。1−アミノ−デスオキシソルビトール(0.948 g,5.24 mmol)を水(5 mL)に溶かし、該反応液に加えた。トリエチルアミン(0.265 mL,1.90 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下3時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。残渣を水に取り、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル溶液を0.1 N塩酸、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を蒸発させて、該溶液から生成物が沈殿した。沈殿物を濾過し、ヘキサンで洗浄し、高真空下乾燥して、生成物を得た(0.384 g,17%)。
ESMS: C223410, 計算値 = 486.22; 実験値 = 487.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 8.724分, 純度 = 100%
【0537】
パートB:2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)プロパン酸の調製
小さな丸底瓶に窒素をパージした。これにパラジウム炭素(100 mg,10重量%)、続いてエタノール(5 mL)を加えた。2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)プロパン酸ベンジルエステル(0.300 g,0.617 mmol)をエタノール(5 mL)に溶かし、該反応液に加えた。反応液からガスを抜き、窒素を2回パージし、次いでガスを抜き、水素に2回開放した。反応液を水素下20時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を高真空下油状物になるまで濃縮し、生成物を得た(266 mg,109%)。
ESMS: C152810, 計算値 = 396.17; 実験値 = 397.2 [M+H]+1
【0538】
パートC:N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−N’−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ブタン−1,4−ジアミドの調製
【化221】
Figure 2004512382
1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.100 g,0.239 mmol)をジメチルホルムアミド(5 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(124.9 μL,0.717 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−3−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(0.114 g,0.287 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.109 g,0.287 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下48時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(98.9 mg,52%)。
ESMS: C415612, 計算値 = 796.39; 実験値 = 797.5 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.813分, 純度 = 100%
【0539】
パートD:2−アミノ−N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン− 5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−N’−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ブタン−1,4−ジアミドの調製
N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニル−アミノ)−N’−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ブタン−1,4−ジアミド(0.090 g,0.113 mmol)を塩化メチレン(1.5 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(1.5 mL)を加え、該反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をエーテルでトリチュレートし、生成物を得た(80.5 mg,88%)。
ESMS: C364810, 計算値 = 696.34; 実験値 = 697.4 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 12.776分, 純度 = 88%
【0540】
パートE:2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−アミノ−N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−N’−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ブタン−1,4−ジアミド(0.047 g,0.0580 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。トリエチルアミン(24.3 μL,0.174 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0306 g,0.0696 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下72時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(25.2 mg,43%)。
HRMS: C495714S+H, 計算値 = 1000.3762; 実験値 = 1000.3732.
HPLC方法 5. 保持時間 = 12.730分, 純度 = 96%
【0541】
実施例87
2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の合成
【化222】
Figure 2004512382
パートA:3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)安息香酸メチルエステルの調製
【化223】
Figure 2004512382
1−アミノ−2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサン(0.300 g,0.717 mmol)をジメチルホルムアミド(10 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(642 μL,3.58 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。3−エトキシカルボニルフェニルイソシアネート(0.548 g,2.87 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下36時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(431.6 mg,98%)。
ESMS: C3639, 計算値 = 609.28; 実験値 = 610.4 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 20.452分, 純度 = 99%
【0542】
パートB:3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)−安息香酸の調製
3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)−安息香酸メチルエステル(0.400 g,0.656 mmol)をエタノール(10 mL)に溶かした。水酸化カリウムのペレット(0.0736 g,1.31 mmol)を水(1 mL)に溶かし、該反応液に加えた。反応液を16時間加熱還流した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。残渣を水に取った。該溶液を1N塩酸でpH 5調整した。該溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をヘキサン:酢酸エチルから再結晶化し、生成物を得た(0.212 g,56%)。
HRMS: C3435+H, 計算値 = 582.2604; 実験値 = 582.2604.
HPLC方法 5. 保持時間 = 17.966分, 純度 = 100%
【0543】
パートC:6−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミドの調製
【化224】
Figure 2004512382
6−アミノ−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミド(0.040 g,0.0977 mmol)をジメチルホルムアミド(2 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(46.4 μL,0.266 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)−安息香酸(0.0516 g,0.0888 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.0404 g,0.106 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下48時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(55.0 mg,64%)。
ESMS: C516813, 計算値 = 972.48 ; 実験値 = 973.6 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 =16.354分, 純度 = 97%
【0544】
パートD:2−アミノ−6−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミドの調製
6−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)−カルボニルアミノ)−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)ヘキサンアミド(0.045 g,0.0462 mmol)を塩化メチレン(3.0 mL)に溶かした。トリフルオロ酢酸(3.0 mL)を加え、反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮した。生じた油状物をエーテルでトリチュレートし、生成物を得た(34.2 mg,75%)。
ESMS: C466011, 計算値 = 872.43; 実験値 = 873.6 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 =14.610分, 純度 = 91%
【0545】
パートE:2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸の調製
2−アミノ−6−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)−フェニル)カルボニルアミノ)−N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)−ヘキサンアミド(0.029 g,0.0294 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。トリエチルアミン(12.3 μL,0.0882 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0155 g,0.0353 mmol)を加えた、該反応液を窒素雰囲気下72時間攪拌した。反応液を次いで高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法4で精製し、生成物を得た(4.0 mg,12%)。
ESMS:計算値:. For C596915S, 1175.46; 実験値: 1176.4 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 =13.898分, 純度 = 94%
プレパラティブHPLC方法4
装置:レイニン ラビット;ダイナマックスソフトウェア(Rainin Rabbit;Dynamax software)
Figure 2004512382
【0546】
実施例88
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸の合成
【化225】
Figure 2004512382
3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸(0.044 g,0.0526 mmol)をジメチルホルムアミド(3 mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(27.5 μL,0.158 mmol)を加え、該反応液を5分間攪拌した。トリアスパラギン酸(Asp−Asp−Asp−OH,0.0229 g,0.0631 mmol)および2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.0239 g,0.0631 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下18時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(22.6 mg,36%)。
HRMS: C555919S+H, 計算値 = 1182.3726; 実験値 = 1182.3765.
HPLC方法 5. 保持時間 = 12.612分, 純度 = 95%
【0547】
実施例89
2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4−ベンゾ [d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の合成
【化226】
Figure 2004512382
パートA:4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−2−(5−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)ペンチルオキシ)ピリジンの調製
【化227】
Figure 2004512382
4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリドン(0.585 g,2.01 mmol)および5−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−ペンタノール(0.877 g,4.02 mmol)をテトラヒドロフラン(15 mL)に取った。トリフェニルホスフィン(1.05 g,4.02 mmol)およびアゾジカルボン酸ジエチルエステル(0.700 g,4.02 mmol)を加え、該反応液を4時間攪拌した。反応液を飽和アンモニウムクロリドでクエンチした。反応液を高真空下濃縮した。残った水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、、濾過し、高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をヘキサン:酢酸エチル(90:10)に取り、シリカゲルに通した。濾液を高真空下油状物になるまで濃縮して、生成物を得た(1.068 g,108%)。
もしTBDMSがマススペクトルの間イオン化されているならESMSは一致。計算値 = C2322NO, 376.15; 実験値 = 377.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 25.623分, 純度 = 50%
【0548】
パートB:5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−2−ピリジルオキシ)ペンタン−1−オールの調製
小さな丸底瓶に窒素をパージした。これにパラジウム炭素(200 mg,10重量%)、続いて酢酸エチル(7 mL)を加えた。4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−2−(5−(1,1,2,2−テトラメチル−1−シラプロポキシ)ペンチルオキシ)ピリジン(1.04 g,2.12 mmol)を酢酸エチル(8 mL)に溶かし、該反応液に加えた。反応液からガスを抜き、窒素を2回パージし、次いでガスを抜き、水素に2回開放した。反応液を水素下3時間攪拌した。反応が完結しないので、パラジウム炭素(200 mg)を追加し、該反応液を3時間攪拌した。反応がなお完結しないので、パラジウム炭素(500 mg)を追加し、該反応液を終夜16時間攪拌した。反応がなお終わらないので、パラジウム炭素(600 mg)を追加し、該反応液を3時間攪拌した。反応液をセライトで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をヘキサン:エーテルから再結晶化し、生成物を得た(421.8 mg,53%)。
ESMS: C2323NO, 計算値 = 377.16; 実験値 = 378.2 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 16.203分, 純度 = 99%
【0549】
パートC:3−(2−(5−(4−ベンゾ[d] ,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸メチルエステルの調製
5−(4−ベンゾ[d]l,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−2−ピリジルオキシ)−ペンタン−1−オール(0.153 g,0.406 mmol)および2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−3−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチルエステル(0.100 g,0.338 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に取った。トリフェニルホスフィン (0.177 g,0.676 mmol)およびアゾジカルボン酸ジエチルエステル(0.118 g,0.676 mmol)を加え、反応液を3時間攪拌した。反応液を飽和アンモニウムクロリドでクエンチした。反応液を高真空下濃縮した。残った水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して、生成物を得た(0.111 g,50%)。
ESMS: C3842, 計算値 = 654.29; 実験値 = 655.4 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 21.986分, 純度 = 95%
【0550】
パートD:3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロパン酸の調製
【化228】
Figure 2004512382
3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)−2−((tert−ブトキシ)カルボニル−アミノ)プロパン酸メチルエステル(0.098 g,0.150 mmol)をテトラヒドロフラン(5 mL)に溶かした。水酸化リチウム一水和物(0.0628 g,1.50 mmol)を水(1 mL)に溶かし、該反応液に加えた。反応液を18時間攪拌した。反応液を次いで濃縮し、水に取り、1N HClでpH 5まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、生成物を得た(93.9 mg,98%)。
ESMS: C3740, 計算値 = 640.27; 実験値 = 641.4 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 20.109分, 純度 = 91%
【0551】
パートE:2−アミノ−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)−2−((tert−ブトキシ)−カルボニルアミノ)−プロパン酸(0.083 g,0.130 mmol)の塩化メチレン溶液(3.0 mL)に、トリフルオロ酢酸(3.0 mL)を加え、該反応液を2時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物として生成物を得た(85 mg,100%)。
ESMS: C3232, 計算値 = 540.23; 実験値 = 541.3 [M+H]+1
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.041分, 純度 = 96%
【0552】
パートF:2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸の調製
2−アミノ−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸(0.080 g,0.122 mmol)のジメチルホルムアミド溶液(3 mL)に、トリエチルアミン(85.0 μL,0.610 mmol)を加え、反応液を5分間攪拌した。2−[[[5−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸,モノナトリウム塩(0.0646 g,0.146 mmol)を加え、該反応液を窒素雰囲気下96時間攪拌した。反応液を高真空下濃縮して、油状物を得た。該油状物を次いでプレパラティブHPLC方法3で精製し、生成物を得た(36.4 mg,35%)。
HRMS: C454110S+H, 計算値 = 844.2652; 実験値 = 844.2667.
HPLC方法 5. 保持時間 = 15.161分, 純度 = 96%
HPLC方法5
Figure 2004512382
【0553】
実施例90〜166
実施例1〜58、61〜72、および75〜89の試薬は、Tc−99mのためのキレート因子または結合単位を組み込んだLTB4アンタゴニスト化合物である。以下の方法(A〜D)は、本発明(実施例90〜166)の放射性医薬品の製造を記載する。ヒドラジノニコチンアミド基からなる試薬は、遊離ヒドラジン体として存在するか、ヒドラゾンとしての保護体で存在し、Tc−99mで3成分のリガンド複合体[該複合体は、式:99mTc(LTB4)(トリシン)(ホスフィン)および99mTc(LTB4)(トリシン)(L)(L=ヘテロ環に含まれるイミン−窒素)で表わされ、式中、(LTB4)はジアゼニド(−N=N−)またはヒドラジド(=N−NH−)部分で該Tcと結合したLTB4アンタゴニスト化合物である]を形成する反応を行う。該Tc配位圏における他の2つのリガンドは、トリシン、およびホスフィンまたはヘテロ環に含まれるイミン−窒素のいずれかである。ジアミドジチオールまたはモノアミドモノアミンジチオールキレート因子からなる試薬は、式99mTc(0)(LTB4)のTc−99m[式中、表示(LTB4)は、2つの窒素供与体および2つの硫黄供与体を通じて、該Tcと結合して、Tc(O)(N)配位圏を形成する、LTB4アンタゴニスト化合物を表わす]で複合体を形成する。
【0554】
A法
スズ還元剤を用いた、式: 99m Tc LTB4 )( トリシン )( ホスフィン であるTc−99mLTB4アンタゴニスト複合体の製造(実施例90〜93、95〜97、99、100、105、111、126、および145〜150)
生理食塩水または50%水性エタノールに溶解したLTB4アンタゴニスト(10〜30μg、0.2〜0.4 mL)、トリシン(40 mg、0.4 mL)の水溶液、水またはエタノールに溶解したホスフィン(1〜7 mg、0.10〜0.30 mL)、0.1M HClに溶解したSnCl・2HO(25μg、25μL)、0〜0.25 mLのエタノール、および生理食塩水中の50〜150 mCiの99mTcO を、10 ccのバイアル中で混合した。該キットを100℃の水浴中で10〜20分間加熱し、次いで試料(50μL)をHPLC方法6によって分析した。必要ならば、該複合体をHPLCに300〜400μLを注入することによって精製し、該分画を集めて遮蔽したフラスコに入れた。該集めた分画を蒸発乾固させて、0.05〜5%のツウィーン80の生理食塩水溶液に再溶解し、次いでHPLC方法6を用いて再分析した。
【0555】
B法
スズ還元剤を使用しない、式: 99m Tc(LTB4)(トリシン)(TPPTS)であるTc−99mLTB4アンタゴニスト複合体の製造(実施例93、97、100〜103、105〜109、111〜124、126〜143)
TPPTS(4.84 mg)、トリシン(6.3 mg)、マンニトール(40 mg)およびコハク酸緩衝液(pH 4.8、0.25 M)を含有する凍結乾燥したバイアルに、生理食塩水または50%エタノール水溶液に溶解したLTB4アンタゴニスト(0.2〜0.4 mL、20〜40μg)、50〜100 mCiの99mTcO の生理食塩水を加え、更に生理食塩水を加えて、総量を1.3〜1.5 mLとした。該キットを、100℃の水浴中で10〜15分間加熱し、次いで該試料をHPLC方法6または7によって分析した。必要ならば、該複合体をHPLC上に300〜400μLを注入することによって精製し、該分画を集めて遮蔽されたフラスコに入れた。該集めた分画を蒸発乾固させて、0.05〜5%のツウィーン80の生理食塩水溶液に再溶解し、次いでHPLC方法6または7を用いて再分析した。
【0556】
C法
式: 99m Tc(LTB4)(トリシン)(L)(L=ヘテロ環に含まれるイミン−窒素)のTc−99m LTB4アンタゴニスト複合体の製造(実施例151〜164)
10 mL容のバイアルに、トリシン溶液[0.4 mL,100 mg/mL(25mMコハク酸緩衝液),pH=5.0]、LTB4アンタゴニスト溶液[0.2 mL,100μg/mL(EtOH)]、補助リガンド[0.2〜0.4 mL,10〜50 mg/mL(25mMコハク酸緩衝液),pH=5.0,補助リガンドの種類に依存(例えば、ピリジン類似体の場合、補助リガンドの濃度は5〜10 mg/mL、一方、イミダゾール、チアゾールまたはトリアゾール類似体の濃度は1〜5 mg/mL)]、99mTcO 溶液[0.2〜0.5 mL,100〜200 mCi/mL(生理食塩水)]、およびSnCl−2HO溶液[25μL,1.0 mg/mL(0.1N HCl)]を加えた。反応混合物を100℃に10〜15分間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物をHPLC方法6で分析した。必要ならば、該複合体をHPLC上に300〜400μLを注入することによって精製し、該分画を集めて遮蔽されたフラスコに入れた。該集めた分画を蒸発乾固させて、0.05〜5%のツウィーン80の生理食塩水溶液に再溶解し、次いでHPLC方法6を用いて再分析した。
【0557】
D法
式: 99m Tc(0)(LTB4)のTc−99m LTB4アンタゴニスト複合体の製造(実施例165、166)
市販のグルコスキャン(登録商標 Glucoscan)キット[グルコヘプトン酸ナトリウム(200 mg)および塩化スズ(II)二水和物(〜60μg)を含む]を生理食塩水(1.25 mL)で再構成した。再構成したグルコスキャン(登録商標 Glucoscan)(0.5 mL)に、氷酢酸:0.2M HCl水の混液(1:7の混液,150μL)、エタノールに溶解したそれぞれの接合体(0.25 mg,0.5 mL)および99mTcO (約50〜150 mCi)の生理食塩水を加えた。該キットを80℃の水浴で30分間加熱し、次いで50μLの試料をHPLC方法6で分析した。必要ならば、該複合体をHPLC上に300〜400μLを注入することによって精製し、該分画を集めて遮蔽されたフラスコに入れた。該集めた分画を蒸発乾固させて、0.05〜5%のツウィーン80の生理食塩水溶液に再溶解し、次いでHPLC方法6を用いて再分析した。
【0558】
(分析方法)
HPLC方法6
Figure 2004512382
【0559】
Figure 2004512382
表1. 99m Tc(LTB4)(トリシン)(TPPTS)複合体の分析および収率データ
【表1】
Figure 2004512382
【表2】
Figure 2004512382
表2.実施例1の試薬を用いた 99m Tc(LTB4)(トリシン)(TPPDS)および 99m Tc(LTB4)(トリシン)(TPPMS)複合体の分析および収率データ
【表3】
Figure 2004512382
表3. 99m Tc(LTB4)(トリシン)(TFP)複合体の分析および収率データ
【表4】
Figure 2004512382
表4. 99m Tc(LTB4)(トリシン)(L)複合体(L=ヘテロ環に含まれるイミン−窒素)の分析および収率データ
【表5】
Figure 2004512382
補助リガンドLに含まれるイミン−窒素:
A 3−ピリジンスルホン酸
B 3,5−ピリジンジカルボン酸
C イソニコチン酸
D ニコチン酸
E ヒドロキシエチルイソニコチンアミド
F 4−メチル−5−イミダゾールメタノール
G 4−メチル−5−チアゾールエタノール
H ピリジン
I 4−ピリジルエチルスルホン酸
表5. 99m TcO(LTB4)複合体の分析および収率データ
【表6】
Figure 2004512382
報告された保持時間は2つのジアステレオマー複合体が分離可能な場合はその平均値である。
【0560】
実施例167
2−({2−[((2S)−2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−{4−[({ [3−(2−{2−[3−(5−{5−[5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル](5H−1,2,3,4−テトラアゾリル)} ペンタノイルアミノ)プロポキシ]エトキシ} エトキシ)プロピル]アミノ} チオキソメチル)アミノ]フェニル} プロピル)(カルボキシメチル)アミノ]エチル}(カルボキシメチル)アミノ)酢酸
【化229】
Figure 2004512382
N−(3−(2−(2−(3−((tert−ブトキシ)カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタンアミド(80 mg,0.098 mmol)を、TFA/DCM(50/50)に溶かし、窒素雰囲気下周囲温度で10分間置いておいた。TFAを減圧留去し、生じた濃油状物を無水DMF(3.0 mL)に溶かし、該溶液をDIEA(87μL,0.50 mmol)でpH試験紙が塩基性となるようにした。該溶液を2−{[2−({(2S)−2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−(4−イソチオシアナートフェニル)プロピル}(カルボキシメチル)アミノ)エチル](カルボキシメチル)アミノ}酢酸(63.4 mg,0.117 mmol)で処理し、周囲温度で18時間攪拌した。追加のイソチオシアナート(30.0 mg,0.056 mmol)を加え、さらに5時間攪拌を続けた。DMFを減圧留去し、生じた油状物を0.01M NHOAc(pH 7.0)/ACN(50/50)に溶かし、プレパラティブHPLC[バリアンミクロソルブ(Varian Microsorb)C−18,粒子径8ミクロンカラム(41.4×250 mm),10%から50%ACN(0.01M NHOAcを含む,pH 7.0)のグラジエント法(1.0%/分),流速:80 mL/分]で精製した。30.0分に溶離する主生成物ピークを集め、凍結乾燥して、無色の粉末として標題化合物を得た(27.5 mg,22.3%)
MS: 1256.4 [M+H], 628.9 [M+2H].
【0561】
実施例168
実施例90〜166のTc99m標識化したLTB4ターゲット化合物の一つ(約5〜20 mCi)を、Tl−201(2〜4 mCi)の投与と共に、心臓の虚血領域の再灌流後(例えば、閉塞した冠動脈の血管形成後)の5〜60分後に、哺乳類に投与する。十分な血液クリアランスの5〜60分により、イメージングは、主にTl−201の70〜80keVの光量子およびTc99mの140keVの光量子を検出して得られる。スペクトル分離およびカラーコード化に続いて、2核種イメージングの同時表示で、心臓の灌流(Tl−201)および心臓の炎症(Tc99m−LTB4試薬)の両方のイメージングを、1表示で可能とする。
【0562】
実施例169
実施例167のIn−111標識化したLTB4ターゲット化合物(約2〜5 mCi)を、Tc−99m−セスタミビ(10〜30 mCi)の投与と共に、心臓の活性な炎症性アテローム性動脈硬化症を有する哺乳類(例えば、急性の冠疾患の患者)に投与する。十分な血液クリアランスの15〜120分により、イメージングは、主にIn−111の160および250keVの光量子、およびTc99mの140keVの光量子を検出するカメラで得られる。In−111で標識化したLTB4アンタゴニストおよびTc99m灌流剤の同時イメージングは、ホワイトら[White, SA, Mueller, DH, Smith HE, et al. J Nucl Med Tech 1984, 12: 124−125]またはヒレルら[Hillel PG, Tindale WB, Taylor CJ, et al. Nucl Med Commun 1998, 19, 761−769]の報告されたような方法で実施される。イメージングは、心臓の99mTc灌流剤分布に関して、心臓の111In−LTB4アンタゴニストの局在化の解釈において促進するよう、並んで表示されるか、オーバーレイされる。
【0563】
(有用性)
この発明の放射性医薬品は、哺乳類の感染症および/または炎症の部位をイメージングするのに有用である。この発明の試薬は、感染症および炎症に関連する疾患の治療に有用である。代表的な化合物は後述のインビトロおよびインビボ試験で試験され、活性があることを見出された。
【0564】
(LTB4ヒト好中球(PMN)結合アッセイ)
ヘパリン処置した血液は、フィコール濃度勾配に置き、続いてデキストランで沈降させた。これで95%超の好中球(PMN)を含む調製物を得た。該PMN溶液を8×10 PMN/mLの濃度になるように調整した。このアッセイにおいて、試験薬品はPMN LTB4受容体の3[H]LTB4と活発に競合する。非常に素早く、該アッセイは以下のように行われた:[3H]LTB4(1 nM)および試験薬品を、フィルター(孔径0.65 μm)の付いた96ウェルのマイクロプレートに置いた。PMN溶液(8×10/mL)を加え、該マイクロプレートを4℃で10分間インキュベートした。該マイクロプレートを次いでミリポア(登録商標)濾過システムに置き;該ウェルを冷生理食塩水(3回)で洗浄し、乾燥した。フィルターをマイクロプレートから除き、シンチレーション液に置き、[3H]LTB4の濃度を決定した。
【0565】
実施例1〜89の化合物はこのアッセイで試験し、すべてが活性であることがわかった。
【0566】
(モルモット局所感染症モデル)
該モデルの機能は、生物的分布と同様、炎症/感染症を検出する薬品の能力を素早く評価することである。該方法は以下のように非常に素早く行った:#10套管針を用いて、右のわき腹に6%カゼイン酸ナトリウム溶液に漬けた臍帯の部分を導入し、麻酔をかけたモルモットの腹腔の左側に置いた。漬けられた一連の配置は、次の18時間中白血球の補充のための局所部位として機能した。18時間後該モルモットは麻酔され、試験薬品を側部伏在静脈を通して投与した。注射後適当な時間で、該動物を安楽死させ、局所の摂取物を調べた。実験の全工程で、心臓穿刺を通じて血液を取り出した。バックグランドに対する摂取物およびターゲットの比は、ウェルカウンタで測定した。
【0567】
実施例90、92〜95、97、99、100、102、106〜118、126、130、133〜134、137〜141、143および166の放射性医薬品は、このモデルで評価し、すべてが0.1〜2.1% i.d./gの範囲の無菌の炎症部位で局所摂取であったことがわかった。
【0568】
(ウサギ局所感染症モデル)
該モデルの機能は、生物的分布と同様、シンチグラフィを通じて炎症/感染症を検出する薬品の能力を素早く評価することである。該プロトコールは2日間かけて行い、感染症の導入、イメージング、続く生物的分布からなる。該方法は以下のように非常に素早く行った:麻酔したウサギの大腿部に、1日2×10コロニーの大腸菌を筋肉内投与した。試験薬品の静脈内投与に先立って24時間で、感染をピークにした。試験薬品の投与に先立って、動物に麻酔し、挿管し、動脈血圧および心臓速度および血液学を評価するためモニターした。5分前に一連のイメージングを4時間行った。プロトコールの終わりに動物を過剰のペントバルビタールを投与して安楽死させ、様々な器官での試験薬剤の取り込みをウェルカウンターで評価した。
【0569】
実施例90、93、94、97、99、100、102、107、108、113、114、118、127、129、130、133、137、140、および157の放射性医薬品は、このモデルで評価し、すべてが1.3〜15.9の範囲のバックグランドに対するターゲットの比を示すことがわかった(興味のある反対側の筋肉領域への感染部位)。
【0570】
(製剤および剤形)
この発明の抗感染症および抗炎症化合物は、該剤の活性部位との活性剤の接触を引き起こす何らかの方法で、感染症および炎症の治療として投与され得る。それらは放射性医薬品に相関して使用できるいずれかの常法で、治療剤単独として、または治療剤の組合わせて投与できる。それらは単独で投与できるが、好ましくは選択された投与経路および標準的な医薬的実施に基づいて選択される医薬上の担体で投与される。
【0571】
投与される製剤は、もちろん特定の薬剤の薬力学的特性、および投与の機序と経路のような公知のファクター(すなわち、受療者の年齢、健康状態および体重;症状の種類および範囲;併用している治療の種類;治療の頻度;および目的の効果)に基づいて変化する。活性成分の1日あたりの経口投与量は、体重あたり約0.001から約1000 mg/kg、好ましくは約0.1から約30 mg/kgで期待できる。
【0572】
投与に適した組成物の製剤には、製剤単位あたり、約1 mgから約100 mgの活性成分を含む。これらの医薬組成物において、通常活性成分は組成物の全重量の約0.5〜95%の量が存在する。活性成分は、固形製剤(例えば、カプセル剤、錠剤および散剤)、または液体製剤(例えば、エリキシル剤、シロップ剤および懸濁剤)で、経口投与され得る。それはまた無菌液体製剤で、非経口投与され得る。
【0573】
ゼラチンカプセルには活性成分と粉末の担体、例えば乳糖、デンプン、セルロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などを含む。同様の希釈剤が錠剤を成形するのに使うことができる。錠剤およびカプセル剤のいずれも、一定時間にわたって薬剤を継続した放出を提供できる徐放製剤として製造することができる。打錠した錠剤は、好まざる味をマスクし、大気から錠剤を保護するために糖衣またはフイルムコートすることができ、消化管で選択的に崩壊する腸用のコートをすることができる。経口投与液剤は、患者に受け入れやすくするために、着色料および香料を含むことができる。
【0574】
一般に、水、適当な油、生理食塩水、デキストロース水溶液(ブドウ糖液)および関連する糖溶液、およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールのようなグリコールは、非経口溶液の適当な担体である。非経口投与のための溶液は、好ましくは活性成分の水溶性の塩、適当な安定化剤を含み、必要なら緩衝剤を含む。亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸のような抗酸化剤は、単独または組合わせて、適当な安定化剤である。また、クエン酸およびその塩、およびEDTAナトリウムも用いることができる。さらに、非経口溶液には、塩化ベンザルコニウム、メチルまたはプロピルパラベン、およびクロロブタノールのような保存剤を含むことができる。適当な医薬的担体は、本分野で標準的な参考書であるレミントンの薬学[Remincrton’s Pharmaceutical Sciences]に記載されている。
【0575】
本発明の化合物の投与に対し有用な医薬剤形は、以下に記述できる。
【0576】
カプセル剤
標準的な2ピースの硬ゼラチンカプセルのそれぞれに、粉末化した活性成分(100 mg)、乳糖(150 mg)、セルロース(50 mg)、およびステアリン酸マグネシウム(6 mg)を充填することで、大量の単位のカプセルを調製することができる。
【0577】
軟ゼラチンカプセル剤
大豆油、綿実油またはオリーブ油のような植物油中の活性成分の混合物を用意し、容積移送式ポンプを用いてゼラチンに注入して、活性成分100 mgを含む軟ゼラチンカプセルが形成される。該カプセルは次いで洗浄し、乾燥される。
【0578】
錠剤
多数の錠剤は、製剤の成分単位が活性成分(100 mg)、コロイド状の二酸化ケイ素(0.2 mg)、ステアリン酸マグネシウム(5 mg)、微晶質のセルロース(275 mg)、デンプン(11 mg)および乳糖(98.8 mg)であるように、常法で調製できる。適当なコーティングは、味をよくすることまたは吸収を遅らせるのに適用してもよい。
【0579】
懸濁剤
水溶性の懸濁剤は、5 mLあたり、微細化した活性成分(25 mg)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(200 mg)、安息香酸ナトリウム(5 mg)、米国薬局方ソルビトール溶液(1.0 g)、およびバニリン(0.025mL)を含むよう経口投与用に調製することができる。
【0580】
注射剤
注射による投与に適した非経口剤の構成は、活性成分(重量比1.5%)をプロピレングリコール(重量比10%)および水の混液中攪拌して、調製できる。該溶液は、一般的に用いられる技術で滅菌される。

Claims (61)

  1. a)放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤を哺乳類に投与し;および
    b)該LTB4受容体で結合する放射性標識されたLTB4結合剤および放射性標識された灌流イメージング剤を同時に検出する
    (該放射性標識された剤は、スペクトルで分離できるエネルギーを有する)
    ことからなる、哺乳類における同時イメージング方法。
  2. 炎症および臓器灌流の部位を同時にイメージングするのに用いられる、請求項1の方法。
  3. 炎症および灌流異常の部位の診断および局在化に用いられる、請求項1の方法。
  4. 虚血性組織傷害および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、請求項1の方法。
  5. 虚血性組織傷害(例えば、再灌流傷害)、脆弱なプラーク、細菌性心内膜炎または心臓移植拒絶の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、請求項1の方法。
  6. 脆弱なプラークおよび灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、請求項1の方法。
  7. 心臓感染症および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、請求項1の方法。
  8. 心臓移植拒絶および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化するのに用いられる、請求項1の方法。
  9. 放射性標識された剤の検出をシンチグラフィイメージングにより行う、請求項1の方法。
  10. 放射性標識された剤の検出を照射検出プローブにより行う、請求項1の方法。
  11. 放射性標識された剤の検出をプラナーまたはリングガンマカメラにより行う、請求項1の方法。
  12. 該放射性標識されたLTB4結合剤と放射性標識された灌流イメージング剤の投与を同時に行う、請求項1の方法。
  13. 該放射性標識されたLTB4結合剤と放射性標識された灌流イメージング剤の投与を連続的に行う、請求項1の方法。
  14. 放射性標識されたLTB4結合剤が相乗効果を示す量で投与される、請求項1の方法。
  15. 放射性標識されたLTB4結合剤および該放射性標識された灌流イメージング剤の検出が、イメージの表示の精度を改善するよう高められる、請求項1の方法。
  16. 放射性標識された剤のエネルギーが、パルス高分析によってスペクトルで分離可能である、請求項1の方法。
  17. 放射性標識された剤のスペクトルエネルギーの差が>10Kevである、請求項1の方法。
  18. 放射性標識されたLTB4結合剤が、99mTc、111In、95Tc、62Cu、67Ga、68Ga、123I、125I、18F、11C、13N、15O、および75Brからなる群から選択されるラジオアイソトープで標識される、請求項1の方法。
  19. LTB4結合剤が、In−111、Tc−99mまたはI−123で標識される、請求項1の方法。
  20. 灌流イメージング剤が、Tc−99mまたはTl−201で標識される、請求項1の方法。
  21. 灌流イメージング剤が、ヘキサキスメトキシイソブチルイソニトリルテクネチウム(I)(99mTc−セスタミビ)、210Tl,99mTc−テトロホスミン、99mTc−フリホスミン、または99mTc−NOETである、請求項1の方法。
  22. 放射性標識されたLTB4結合剤が、99mTc、111In、95Tc、62Cu、67Ga、および68Gaからなる群から選択されるラジオアイソトープで標識された化合物に直接変換され得る試薬であって、該試薬が式:
    −X−L−Y−L −C、W−X−L(L −C)−Y、またはZ−L −C
    [式中、
    は群:
    Figure 2004512382
    (式中、
    はN、C−OH、またはCHであり;
    およびAは独立して、NまたはCHであり;
    はNまたはCRであり;
    はOまたはSであり;
    はO、CHまたはSであり;
    はC−OH、N、NH、OまたはSであり;
    はNH、CH、O、S、N、またはCHであり;
    はNまたはCHであり;
    aおよびbは二者選択される二重結合の位置を示し;
    は、H、−C(=NH)NH、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜3個のRで置換されるアリール、および0〜3個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択され;
    は、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
    またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜3個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
    は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−N(R)(R)、および−CFの群から選択され;
    は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−N(R)(R)、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
    およびRは独立して、HまたはC〜Cアルキルであるが;
    ただし、AおよびAがCH、AがC−X、およびAがCRの場合、Rは1〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択される)
    から選択され;
    XはO、S、CHまたはCH=CHであり;
    は構造式:
    (CR−(W−(M−(CR1011
    (式中、
    、R、R10およびRllは独立して各々、L への結合、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルまたはヘテロ環を形成し;
    は独立して、O、S、C(=O)O、OC(=O)、CH=CH、(OCHCH および(CHCHO) (pおよびp’は独立して1〜3)の群から選択され;
    は、0〜3個のR12で置換されるフェニル、0〜3個のR12で置換されるヘテロ環、0〜3個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜3個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
    12は独立して、L への結合、−COOR13、0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルキル、および0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;
    13はHまたはC〜Cアルキルであり;
    14は独立して、L への結合、及び−COOHの群から選択され;
    gは0〜10であり;
    hは0〜3であり;
    kは0〜1であり;
    g’は0〜5であるが;
    ただし、hが0およびkが0のとき、gは>1であり;
    また、WがOまたはSおよびkが0のとき、g+g’≧1である)
    を有する連結基であり;
    YはC(=O)NH、NHC(=O)、C=O、C(=O)O、OC(=O)、NHS(=O)、C(=O)NHS(=O)、COOH、C(=O)NH、NH(C=O)NH、またはテトラゾールから選択されるが;
    ただし、R、R10、R11、R12、およびR14の0〜1個がL への結合であり、これらの変異体の一つがL への結合であるとき、YはCOOH、C(=O)NH、またはテトラゾールであり;
    は構造式:
    (W −(CR1516 −(M −(W −(CR1718 ”’−(W ”’
    (式中、
    は独立して各々、O、S、NH、NHC(=O)、NHC(=O)M、C(=O)NH、C(=O)、C(=O)O、OC(=O)、NHC(=O)NH、SO、(OCHCH、(CHCHO) 、(OCHCHCH 、(CHCHCHO)、および(aa) (式中、aaは独立して各々アミノ酸であり、s、s’、s”、t、およびt’は独立して1〜10である)の群から選択され;
    は0〜3個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるシクロアルキル、および0〜3個のR19で置換されるヘテロ環の群から選択され;
    15、R16、R17 及びR18は独立して各々、=O、COOH、SOH、POH、0〜3個のR19で置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるベンジル、および0〜3個のR19で置換されるC〜Cアルコキシ、NHC(=O)R20、C(=O)NHR20、NHC(=O)NHR20、NHR20、R20、およびCへの結合の群から選択され;
    19は独立して各々、COOR20、OH、NHR20、SOH、POH、0〜3個のR20で置換されるアリール、0〜3個のR20で置換されるヘテロ環、0〜1個のR21で置換されるC〜Cアルキル、0〜1個のR21で置換されるC〜Cアルコキシ、およびCへの結合の群から選択され;
    20は独立して各々、H、0〜1個のR21で置換されるアリール、0〜1個のR21で置換されるヘテロ環、0〜1個のR21で置換されるシクロアルキル、0〜1個のR21で置換されるポリアルキレングリコール、0〜1個のR21で置換される炭水化物、0〜1個のR21で置換されるシクロデキストリン、0〜1個のR21で置換されるアミノ酸 、0〜1個のR21で置換されるポリカルボキシアルキル、0〜1個のR21で置換されるポリアザアルキル、0〜1個のR21で置換されるペプチド(該ペプチドは2〜10個のアミノ酸からなる)、およびCへの結合の群から選択され;
    21はCへの結合であり;
    k’は0〜2であり;
    h’は0〜2であり;
    h”は0〜5であり;
    h”’は0〜2であり;
    g”は0〜10であり;
    g”’は0〜10である)
    を有する連結基であり;
    は群:
    Figure 2004512382
    Figure 2004512382
    Figure 2004512382
    (式中、
    、Q、Q、Q、Q、Q、Q、およびQは独立して各々、NR22、NR2223、S、SH、O、OH、PR22、PR2223、P(NR24)R2526、P(O)R2526、およびP(S)R2526の群から選択され;
    Eは、結合;CH;または0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたアラルキル、0〜3個のR27で置換されたアルカリールの群から選ばれるスペーサー基であり;
    はC〜C10アルキル基またはC〜C14炭素環であり;
    22、R23、およびR24は各々独立して、L への結合、水素、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたアラルキル、0〜3個のR27で置換されたアルカリール、0〜3個のR27で置換されたヘテロ環、および電子(ただし、R22またはR23の一つが電子のとき、他方も電子である)の群から選択され;
    25およびR26は独立して各々、L への結合、−OH、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロアルキル、0〜3個のR27で置換されたアラルキル、0〜3個のR27で置換されたアルカリール、および0〜3個のR27で置換されたヘテロ環の群から選択され;
    27は独立して各々、L への結合、=O、F、Cl、Br、I、−CF、−CN、−CO28、C(=O)R28、−C(=O)N(R28、−CHO、−CHOR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)OR28a、−OR28、−OC(=O)N(R28、−NR29C(=O)R28、−NR29C(=O)OR28a、−NR29C(=O)N(R28、−NR29SON(R28、−NR29SO28a、−SOH、 −SO28a、−SR28、−S(=O)R28a、−SON(R28、−N(R28、−NHC(=NH)NHR28、−C(=NH)NHR28、=NOR28、NO、−C(=O)NHOR28、−C(=O)NHNR2828a、−OCHCOH、2−(1−モルホリノ)エトキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルメチル、C〜Cアルコキシアルキル、0〜2個のR28で置換されたアリール、および「N、S、およびOから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロ環リングシステム」の群から選択され;
    28、R28a、およびR29は独立して各々、L への結合、H、C〜Cアルキル、フェニル、ベンジル、C〜Cアルコキシ、ハライド、ニトロ、シアノ、およびトリフルオロメチルの群から選択される)
    から選択される式を有する金属結合単位であり;
    Zは群:
    Figure 2004512382
    (式中、
    10はNR41または−C(R41)=CH−であり;
    37はC(=O)−R42、CH=CR43C(=O)−R42、CHC(=O)−R42、およびCHCHC(=O)−R42の群から選択され;
    38はSR44、SCH44、およびS(=O)R44の群から選択され;
    39は、0〜3個のR44で置換されたC〜C10アルキル、および0〜3個のR44で置換されたC〜C10アルコキシの群から選択され;
    40はC(=O)−R42であり;
    41はCHC(=O)N(CH)CHCHであり;
    42はL への結合であり;
    43はHおよびC〜Cアルキルの群から選択され;
    44は0〜4個のR45で置換されたフェニルであり;
    45は独立して各々、C〜Cアルキル、OR46、C(=O)OR46、−Cl、−Br、−F、およびN(R46の群から選択され;
    46は独立して各々、H、およびC〜C10アルキルの群から選択され;および
    eは任意の二重結合の位置を示す)
    から選択される]
    を有する化合物およびその医薬的に許容される塩である、請求項1の方法。
  23. が群:
    Figure 2004512382
    [式中、
    はN、C−OH、またはCHであり;
    およびAはCHであり;
    はCRであり;
    はOであり;
    はOまたはCHであり;
    は独立して、−F、−Cl、=O、−N(R)(R)、およびCFの群から選択され;
    は独立して、−F、−Cl、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択される]
    から選択され;
    XがO、CHまたはCH=CHであり;
    、R、R10およびRllが独立して各々、L への結合、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成し;
    が群:
    Figure 2004512382
    [式中、
    、Q、Q、Q、Q、Q、Q、およびQは独立して各々、NR22、NR2223、S、SH、OHの群から選択され;
    Eは、結合;CH;または0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたシクロアルキル、および0〜3個のR27で置換されたヘテロシクロ環の群から選ばれるスペーサー基であり;
    はCHまたはC〜C炭素環であり;
    22およびR23は各々独立して、L への結合、水素、0〜3個のR27で置換されたC〜C10アルキル、0〜3個のR27で置換されたアリール、0〜3個のR27で置換されたヘテロ環、および電子(ただし、R22またはR23の一つが電子のとき)の群から選択され;
    27は独立して各々、L への結合、=O、F、Cl、Br、I、−CF、−CN、−CO28、C(=O)R28、−C(=O)N(R28、−CHOR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)OR28a、−OR28、−OC(=O)N(R28、−NR29C(=O)R28、−NR29C(=O)OR28a、−NR29C(=O)N(R28、−NR29SON(R28、−NR29SO28a、−SOH、 −SO28a、−SR28、−S(=O)R28a、−SON(R28、−N(R28、−NHC(=NH)NHR28、−C(=NH)NHR28、=NOR28、NO、−C(=O)NHOR28、−C(=O)NHNR2828a、−OCHCOH、および2−(1−モルホリノ)エトキシの群から選択され;
    28、R28a、およびR29は独立して各々、L への結合、H、およびC〜Cアルキルの群から選択される]
    群から選択され;
    39が、0〜1個のR44で置換されたC〜C10アルキル、および0〜1個のR44で置換されたC〜C10アルコキシの群から選択され;
    43がHであり;および
    46が独立して各々、H、およびC〜Cアルキルから選択される、請求項22の方法。
  24. が、H、−C(=NH)NH、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜2個のRで置換されるアリール、および0〜2個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
    が、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
    またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜2個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
    が独立して、=O、および−N(R)(R)の群から選択され;
    が独立して、−F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
    XがO、CHまたはCH=CHであり;
    、R、R10およびRllが独立して各々、L への結合、H、およびC〜Cアルキル群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成し;
    がOであり;
    が、0〜1個のR12で置換されるフェニル、0〜1個のR12で置換されるヘテロ環、0〜1個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜1個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
    12が独立して、L への結合、−COOR13、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルキル、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;
    が0〜1個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるシクロアルキル、および0〜1個のR19で置換されるヘテロ環の群から選択され;
    が、
    Figure 2004512382
    [式中、
    およびQはSHであり;
    およびQはNR22であり;
    Eは独立して、CHR27、CHCHR27、CHCHCHR27、およびCHR27C(=O)の群から選択され;
    22は、H、0〜1個のR27で置換されたC〜Cアルキルの群から選択され;および
    27は独立して、HおよびL への結合から選択される]
    および、
    Figure 2004512382
    [式中、
    Eは結合であり;
    はNHR23(式中、R23はR27で置換されたヘテロ環であり、該ヘテロ環はピリジンおよびチアゾールから選択され、R27はC(=O)NHR28およびC(=O)R28から選択され、R28はL への結合である)である]
    から選択され;
    10がNR41であり;
    39が1個のR44で置換されたC〜C10アルコキシであり;および
    45が独立して各々、C〜Cアルキル、OH、C(=O)OH、−Cl、−F、およびNHの群から選択される、請求項22の試薬。
  25. 該試薬が以下の群:
    4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
    4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[4−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ブチル]オキシ]フェノール;
    2−[[[5−[[(6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    2−[[[5−[[N−[6−[(6−(4−フルオロフェニル)−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    2−[[[5−[[N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]−カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    2−[[[5−[[α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−リジン−ε−N−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール,N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[2−チオエチル]−グリシンアミド接合体;
    ベンゼンスルホン酸,2−[[[5−[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシル]アザ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル];
    2−[[[5−[[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−4−スルホンアミジル]ベンジルアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノール;
    4−エチル−2−(5−ピラゾリル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
    Figure 2004512382
    4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[[フェニルメチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノール;
    N−((6−((1−アザ−2−フェニルビニル)アミノ)(3−ピリジル))スルホニル)−3−(1−((N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−3−イル)プロパ−2−エナミド;
    3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸プロピルエステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    3−((7−(−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル−2−メチルプロパン酸エステル,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル)アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸;
    N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド,2−(2−アザ−2−((5−カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−((3−((6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)メチル)ピペリジル)カルボニル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(((4−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)フェニル)メチル)(2−スルファニルエチル)アミノ)−N−(2−スルファニルエチル)エタンアミド;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))−ペンタノイルアミノ)−1−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−(N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)−(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−N−(5−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−(6−(3−(N−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))−Gly−Lys−Lys−Lys)アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2,6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−プロピル−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル−3−[6−[[(4−ヒドロキシフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド (E)−N−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド N−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロピル]−1−[3−([1,1’−ビフェニル]−4−イルメチル)−2H−1−ベンゾピラン−7−イル]−シクロペンタンカルボキサミドヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[5−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−ペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−ヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[6−(6−ヒドラジノニコチンアミド)−5,5−ジメチルヘキシルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[4−(6−ヒドラジノニコチンアミド)ブトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[3−(6−ヒドラジノニコチンアミド)プロポキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−スルホベンズアルデヒド 6−[2−(6−ヒドラジノニコチンアミド)エトキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン ヒドラゾン;
    2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    N−[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキシル]−ビス−S−(1−エトキシエチルメルカプト−アセチル)ペンタン酸エステル;
    2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−グリシン−α−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ヒドラゾノ]−メチル]−ベンゼンスルホン酸;
    2−アセチル−4−エチル−[5−[6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
    2,4−ジエチル−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[[(2−スルホニルフェニル)メチレン]ヒドラジノ]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール;
    3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−3−エトキシフェニル)−N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)プロパ−2−エナミド;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル))カルボニル)−7−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−3−カルボン酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)−プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−カルバモイル)(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(2−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)−プロピル)カルバモイル)−1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)−ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    6−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)−ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−((1−((N−メチル−N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−2−イル)カルボニルアミノ)ヘキサン酸;
    1−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)−(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸;
    1−(2−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)−アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)エタン−1,2−ジカルボン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)−プロパノイルアミノ)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−((6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)スルホニル)−(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−2,2−ジメチルヘキサンアミド;
    4−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−N−(1−(N−(1−(N−((6−ヒドラジノ(3−ピリジル))スルホニル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)−カルバモイル)イソプロピル)ブタンアミド;
    3−(4−(3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−プロポキシ)フェニル)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)プロパン酸;
    3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(1−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)−ベンゼンスルホン酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(2,2−ジメチル−6−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ヘキサノイルアミノ)酢酸;
    3−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−フェニルフェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−(2−アザ−2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))アミノ)ビニル)ベンゼンスルホン酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)エタン−1,2−ジカルボン酸;
    2−((6−((1−アザ−2−(2−スルホフェニル)ビニル)アミノ)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸;および
    2−({2−[((2S)−2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−{4−[({[3−(2−{2−[3−(5−{5−[5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル](5H−1,2,3,4−テトラアゾリル)}ペンタノイルアミノ)プロポキシ]エトキシ}エトキシ)プロピル]アミノ}チオキソメチル)アミノ]フェニル}プロピル)(カルボキシメチル)アミノ]エチル}−(カルボキシメチル)アミノ)酢酸、
    から選択される、請求項22の方法。
  26. 該放射性標識されたLTB4結合剤が、
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(TPPDS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(TPPMS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(3−スルホナトピリジン))(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[5,5−ジメチル−6−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[4−[[[6−ジアゼニド−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ブチル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[5−[[(6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(6−フルオロフェニル−4−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[N−[6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]ヘキサノイル]−チロシン−O−[3−プロパンアミノ]]−カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[α−N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−リジン−ε−N−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−2,2−ジメチル−1−ヘキシル]アザ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド]);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−[5−[6,6−ジメチル−7−[[6−[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘプチル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(3−ピリジンスルホン酸)(2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(3,5−ピリジンジカルボン酸)(2−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]ペンチル]−6−(8−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−5−アザ−4−オキソオクチルオキシ)ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TFP)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(3,5−ピリジンジカルボン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(イソニコチン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(ニコチン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(3−ピリジンスルホン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(ヒドロキシエチルイソニコチンアミド)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(4−メチル−5−イミダゾールメタノール)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(4−メチル−5−チアゾールエタノール)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(ピリジン)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(4−ピリジルエチルスルホン酸)(6−(11−[[[6−ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ−3,6,9−トリオキサウンデシルオキシ)−2−[5−[(5−オキソ−1−(2−プロペニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフタレニル)オキシ]ペンチルオキシ]ベンゼンプロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(N−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))スルホニル)−3−(1−((N−(2−フェニルエチル)カルバモイル)メチル)−5−(フェニルメトキシ)インドール−3−イル)プロパ−2−エナミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロパン酸,2−(5−カルバモイル(2−ピリジル)ジアゼニド)エチルエステル);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((7−(−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル−2−メチルプロパン酸エステル,2−(2((5−カルバモイル(2−ピリジル)ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(N−(3−((7−(3−(6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)プロポキシ)−8−プロピルクロマン−2−イル)カルボニルアミノ)プロピル)−2−メチルプロパンアミド,2−(2−((5−カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(3−ピリジンスルホン酸)(2−(2−((5−(N−(6−(6−エチル−3−ヒドロキシ−4−(1−メチルピラゾール−5−イル)フェノキシ)−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−((3−((6−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシフェノキシ)メチル)ピペリジル)カルボニル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(3−(2−(2−(3−(5−(5−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,4−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−(4−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル)(1,2,3,5−テトラアゾリル))ペンタノイルアミノ)−1−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(ω−メトキシポリエチレン(750)グリコキシエチル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(3−(2−(2−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TFP)(3−(6−(3−(N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TFP)(3−(6−(3−(N−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(ピリジン)(3−(6−(3−(N−(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)プロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−N−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル (2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−N−(5−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−5−(N−(6−デオキシ−β−シクロデキストリル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル)プロポキシ−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−(6−(3−(N−(3−((6−((ジアゼニド)(3−ピリジル))−Gly−Lys−Lys−Lys)アミノプロピル)カルバモイル)プロポキシ)−2−(5−(5−オキソ−1−プロプ−2−エニル(2−6,7,8−トリヒドロナフチルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)−プロピル]−3−[6−[(フェニルチオ)メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2−クロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,6−ジメチルフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)−プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[3−(6−ジアゼニドニコチンアミド)プロピル]−3−[6−[[(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロペンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)((E)−N−[2−(6−ジアゼニドニコチンアミド)エチル]−3−[6−[[(2,6−ジクロロフェニル)チオ]メチル]−3−(2−フェニルエトキシ)−2−ピリジニル]−2−プロパンアミド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(6−[6−(6−ジアゼニドニコチンアミド)−4,4−ジメチルペンチルオキシ]−5−(2−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−オン);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−1−ヘキサンアミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−[[[5−[[N−[6−[(4,6−ジフェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキサノイル]−グリシン−α−アミノ]カルボニル]−2−ピリジニル]ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2,4−ジエチル−[5−[5,5−ジメチル−6−[[6−[[ジアゼニド]−3−ピリジニル]カルボニル]アミノ]ヘキシル]オキシ]フェノール);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−(2−(5−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(2−(N−(3−(2−(2−(3−(2−(2,5−ジオキソイミダゾリジン−4−イル)アセチルアミノ)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)−プロピル)カルバモイル)−1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(1−(3−((6−(ジアゼニド)−(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(1−(N−(6−(4,6−ジフェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−2−(3−(((4,5,6−トリヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)(2−オキサニル))アミノ)カルボニルアミノ)プロパノイルアミノ)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−((6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイル−アミノ)スルホニル)−(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(3−((6−((ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TFP)(3−((6−((ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)プロパン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(1−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチル−ヘキシル)カルバモイル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル)カルボニルアミノ)−2−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)酢酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4,6−ジフェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキサノイルアミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)−カルバモイル)−2−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)−エチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−(2−((5−(N−(5−((3−((N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)アミノ)フェニル)カルボニルアミノ)−1−(N−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル)ペンチル)カルバモイル(2−ピリジル))ジアゼニド);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(N−(6−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル(2−ピリジルオキシ))−2,2−ジメチルヘキシル)カルバモイル)−プロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−3−カルボキシプロパノイルアミノ)−エタン−1,2−ジカルボン酸);
    99mTc(トリシン)(TPPTS)(2−((6−(ジアゼニド)(3−ピリジル))カルボニルアミノ)−3−(2−(5−(4−ベンゾ[d]1,3−ジオキソラン−5−イル−6−フェニル−(2−ピリジルオキシ))ペンチルオキシ)フェニル)プロパン酸);
    99mTcO(4−エチル−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(5,5−ジメチル−6−アミノヘキシル)オキシ]フェノール N−[4−(カルボキシ)ベンジル]−N,N’−ビス[2−チオラトエチル]−グリシンアミド);
    99mTcO(N−[2,2−ジメチル−6−[(4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−6−フェニル−2−ピリジニル)オキシ]−ヘキシル]−ビス(メルカプトアセチル)ペンタン酸エステル);および
    111In(2−({2−[((2S)−2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−{4−[({[3−(2−{2−[3−(5−{5−[5−(4,6−ジフェニル−(2−ピリジルオキシ))−1,1−ジメチルペンチル](5H−1,2,3,4−テトラアゾリル)} ペンタノイルアミノ)−プロポキシ]エトキシ}エトキシ)プロピル]アミノ}チオキソメチル)アミノ]フェニル}プロピル)(カルボキシメチル)アミノ]エチル}−(カルボキシメチル)アミノ)アセテート)、
    からなる群から選択される、請求項1による方法。
  27. 請求項22の試薬および灌流イメージング剤からなるキット。
  28. さらに還元剤からなる請求項27のキット。
  29. 還元剤がスズ(II)である、請求項28のキット。
  30. さらに1またはそれ以上の補助的なリガンドからなる、請求項29のキット。
  31. 該補助的なリガンドがトリシンおよびTPPTSである、請求項30のキット。
  32. 請求項18の放射性標識されたLTB4結合剤および灌流イメージング剤からなるキット。
  33. さらに還元剤からなる、請求項32のキット。
  34. 該還元剤がスズ(II)である、請求項33のキット。
  35. さらに1またはそれ以上の補助的なリガンドからなる、請求項34のキット。
  36. 該補助的なリガンドがトリシンおよびTPPTSである、請求項35のキット。
  37. 請求項18の放射性標識されたLTB4結合剤および請求項22の放射性標識された灌流イメージング剤からなるキット。
  38. さらに還元剤からなる、請求項37のキット。
  39. 還元剤がスズ(II)である、請求項38のキット。
  40. さらに1またはそれ以上の補助的なリガンドからなる、請求項39のキット。
  41. 該補助的なリガンドがトリシンおよびTPPTSである、請求項40のキット。
  42. さらに該剤の検出からのイメージングの形成からなる、請求項1の方法。
  43. 該イメージングが、体内の放射性標識された灌流剤の分布に関して、体内の放射性標識されたLTB4結合剤の局在化の解釈を容易にするため、並んで表示される、請求項42の方法。
  44. 該イメージングが、体内の放射性標識された灌流剤の分布に関して、体内の放射性標識されたLTB4結合剤の局在化の解釈を容易にするため、オーバーレイされる、請求項42の方法。
  45. 単一2核種イメージング法で、炎症および灌流異常の部位を診断し、および局在化する方法。
  46. 単一のイメージング法で虚血性組織傷害および灌流異常の部位を同時に検出し、局在化することからなる診断イメージング方法。
  47. 該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、請求項46の方法。
  48. 単一2種イメージング法で、炎症および灌流異常の部位を診断し、および局在化する方法。
  49. 該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、請求項48の方法。
  50. 単一2種イメージング法で、虚血性組織傷害(例えば、再灌流傷害)、脆弱なプラーク、細菌性心内膜炎または心臓移植の拒絶の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法。
  51. 該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、請求項50の方法。
  52. 単一イメージング法で、脆弱なプラークおよび灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法。
  53. 該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、請求項52の方法。
  54. 単一イメージング法で、心臓感染症および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法。
  55. 該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、請求項54の方法。
  56. 単一イメージング法で、心臓移植拒絶および灌流異常の部位を同時に検出し、および局在化することからなる診断イメージングの方法。
  57. 該イメージング法がCTイメージング、超音波、およびシンチグラフィの群から選択される1またはそれ以上の方法である、請求項56の方法。
  58. 放射性標識されたLTB4結合剤が、123I、125I、18F、11C、13N、15O、および75Brからなる群から選択されるラジオアイソトープで標識された化合物に直接変換され得る試薬であり、該試薬が式:
    −X−L−Y
    [式中、
    は群:
    Figure 2004512382
    (式中、
    はN、C−OH、またはCHであり;
    およびAは独立して、NまたはCHであり;
    はNまたはCRであり;
    はOまたはSであり;
    はO、CHまたはSであり;
    はC−OH、N、NH、OまたはSであり;
    はNH、CH、O、S、N、またはCHであり;
    はNまたはCHであり;
    aおよびbは二者選択される二重結合の位置を示し;
    は、H、−C(=NH)NH、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜3個のRで置換されるアリール、および0〜3個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
    は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択され;
    は、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
    またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜3個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
    は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、=O、−N(R)(R)、および−CFの群から選択され;
    は独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−N(R)(R)、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
    およびRは独立して、HまたはC〜Cアルキルであるが;
    ただし、AおよびAがCH、AがC−X、およびAがCRの場合、Rは1〜3個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜3個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、および0〜3個のRで置換されるアリールの群から選択される)
    から選択され;
    XはO、S、CHまたはCH=CHであり;
    は構造式:
    (CR−(W−(M−(CR1011
    (式中、
    、R、R10およびRllは独立して各々、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルまたはヘテロ環を形成し;
    は独立して、O、S、C(=O)O、OC(=O)、CH=CH、(OCHCH および(CHCHO) (pおよびp’は独立して1〜3)の群から選択され;
    は、0〜3個のR12で置換されるフェニル、0〜3個のR12で置換されるヘテロ環、0〜3個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜3個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
    12は独立して、−COOR13、0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルキル、および0〜3個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;
    13はHまたはC〜Cアルキルであり;
    14は−COOHであり;
    gは0〜10であり;
    hは0〜3であり;
    kは0〜1であり;
    g’は0〜5であるが;
    ただし、hが0およびkが0のとき、gは>1であり;
    また、WがOまたはSおよびkが0のとき、g+g’≧1である)
    を有する連結基であり;および
    YはC(=O)NH、NHC(=O)、C=O,C(=O)O、OC(=O)、NHS(=O)、C(=O)NHS(=O)、COOH、C(=O)NH、NH(C=O)NH、またはテトラゾールから選択される]
    を有する化合物およびその医薬的に許容される塩である、請求項1の方法。
  59. が群:
    Figure 2004512382
    [式中、
    はN、C−OH、またはCHであり;
    およびAはCHであり;
    はCRであり;
    はOであり;
    はOまたはCHであり;
    は独立して、−F、−Cl、=O、−N(R)(R)、および−CFの群から選択され;
    は独立して、−F、−Cl、−CF、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択される]
    から選択され;
    XがO、CHまたはCH=CHであり;および
    、R、R10およびRllが独立して各々、H、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成する、
    請求項58の方法。
  60. が、H、−C(=NH)NH、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルキル、0〜2個のRで置換されるC〜Cアルコキシ、0〜2個のRで置換されるアリール、および0〜2個のRで置換されるヘテロ環の群から選択され;
    が、−H、−OHまたはC〜Cアルコキシであり;
    またはRおよびRがそれらが結合する原子と共に0〜2個のRで置換される縮合したフェニル環を形成し;
    が独立して、=O、および−N(R)(R)の群から選択され;
    が独立して、−F、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、およびメチレンジオキシの群から選択され;
    XがO、CHまたはCH=CHであり;
    、R、R10およびRllが独立して各々、H、およびC〜Cアルキルの群から選択されるか、またはRおよびRまたはR10およびRllが結合して3〜6員のシクロアルキルを形成し;
    がOであり;
    が、0〜1個のR12で置換されるフェニル、0〜1個のR12で置換されるヘテロ環、0〜1個のR12で置換されるベンゾフェノン、および0〜1個のR12で置換されるジフェニルエーテルの群から選択され;
    12が独立して、−COOR13、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルキル、0〜1個のR14で置換されるC〜Cアルコキシの群から選択され;および
    が0〜1個のR19で置換されるアリール、0〜3個のR19で置換されるシクロアルキル、および0〜1個のR19で置換されるヘテロ環の群から選択される、請求項58の試薬。
  61. 請求項58の試薬および灌流イメージング剤からなるキット。
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