JP2004511842A - 協調(collaboration、連携)を含むサプライチェーンマネジメント用のシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
属性(224)をサプライチェーンデータ(210)に割り当て、階層(220)、カレンダー(226)、フィルタ(224)およびフリーズプロフィール(222)を作成することにより、該データを共有し、且つ操作するシステムおよび方法(200)である。データの操作(228)は、事前定義された関係および規則を用いて、割り当て、統合および変換により達成できる。データの選択的共有は、事前定義されたパートナーシップ(242)およびフィルタ(244)によって達成できる。システムユーザは、カスタマイズされた望ましい形式でデータを選択的に見ることができる。
Description
【0001】
[発明の分野]
本発明は、在庫管理および統制用のシステムおよび方法に関する。具体的には、本発明は、サプライチェーントレーディングパートナーが他のトレーディングパートナーと、サプライチェーン情報をリアルタイムで選択的に共有することを可能にする。
【0002】
(関連出願に対する相互参照)
本願は、2000年9月29日に出願された米国仮特許出願第60/236,379号の優先権を主張しており、その開示は全体を参照することにより本明細書に援用する。
【0003】
[発明の背景]
トレーディングパートナーと事業を遂行することは、複雑で、費用がかかり、非効率的であって、時として敵対的にさえなり得る。多くの企業は内部で情報を共有することが困難である。この困難さは、企業が外部のトレーディングパートナーと情報を共有しようとするときに一層強まる。トレーディングパートナーは、同じサプライチェーンまたはトレーディングネットワークに参加するサプライヤ、顧客、子会社や、他の任意の組織または個人である。企業は現在、内部サプライチェーンの効率の改善が充分ではないことを認識している。その代わりに、企業はトレーディングネットワーク全体の効率を改善しようとしている。
【0004】
サプライチェーンは、通常は、動的に相互作用を行って製品またはサービスを生産し販売する、人や組織の複合的なネットワークである。サプライチェーンが効率的に稼働するために、サプライチェーントレーディングパートナーは、明白な理由で互いに同調して働くべきである。残念ながらこのようにならないことが多い。
【0005】
サプライチェーントレーディングパートナーの間で同調が欠如している理由の1つは、不測の環境変化である。たとえば、需要の突然の減少、労働問題、供給不足などの特定の事象は、サプライチェーンのごく一部にしか直接影響しないときであっても、サプライチェーン全体に影響を及ぼし得る。これは、通常のサプライチェーン内において、全てのトレーディングパートナーの相互依存の度合いが高いためである。
【0006】
通常のサプライチェーンの相互依存性が高いことに加えて、環境変化に対してサプライチェーントレーディングパートナーは一般的に反応が鈍いという問題もある。サプライチェーンの参加者が環境変化に対して反応が鈍いことには、多くの理由がある。
【0007】
サプライチェーンの参加者は一般的に、労働組合、賃貸借契約、サプライヤ、顧客などに対して通常は多くの義務を負う企業組織である。これらの法的義務を急に変更することは、不可能ではないにしても困難であることが多い。また、これらの企業組織の多くは、反応がよくないことについてロジスティクス上の且つ物理的な理由を有する場合がある。たとえば、生産の変更を行うためには、通常は製造施設を計画し直すか再構成しなければならないので、多くの製造業者が、生産ラインを切り換えたり、または生産を増減したりするためにある程度の時間の遅れを必要とする。流通業者やサプライヤの場合には、その貯蔵スペースは限定されていて、拡張可能または縮小可能でないことが多い。これらの企業が、その倉庫から来る商品の突然の増加を収容することは非常に困難である。一方、これらの企業の倉庫から来る商品の突然の減少があるか需要の高まりがあって、倉庫を十分に利用する状態に維持できない場合には、おそらく倉庫内の余分なスペースを賃貸することができないであろう。サプライチェーンに参加する運送会社の場合には、通常は限定的な量の機器(たとえばトラック)しか有していない。たとえば、運送会社が需要の高まりを処理するのに充分な機器を有しているとしても、ロジスティクス上の制限のために機器を適所に移動できない場合がある。一方、事業に突然の減少があったならば、これらの会社は、適宜に他の事業を獲得して会社の機器を使用し続けることが困難になり得る。かかる問題を克服するために、サプライチェーンの参加者は予測や事業計画に依拠して、将来の事業運営の戦略を練るかもしれない。
【0008】
信頼性のある予測や事業計画を練り上げることは、信頼性が高く且つ最も新しい良い情報を入手することを必要とする。かかる情報は、たとえば、他のトレーディングパートナーの需要予測、販売促進、購入注文、在庫などを含む。
【0009】
残念ながら、サプライチェーントレーディングパートナーが、適宜にこれらの関連性の高いサプライチェーン情報を入手することは困難なことが多い。ときには、これらの関連情報は、トレーディングパートナーと直接的な事業上の関係を有していない他の組織によって保持されているので、トレーディングパートナーがすぐに入手できないこともある。また、トレーディングパートナー間でかかる情報を共有するシステムがないために、これらの情報を単に利用可能でないこともある。
【0010】
トレーディングパートナーが情報を共有できないことは、企業は種々の管理/連携システムを使用することが多いという事実によってその度合いが強まる。その結果、これらの企業のそれぞれは、維持する情報を対照的な方法でフォーマットしたり見たりする場合がある。したがって、トレーディングパートナーが他のトレーディングパートナーから所望の情報を入手できるとしても、その情報をそのトレーディングパートナー自らの事業慣行に従うように解釈することは困難な場合がある。たとえば、多くの企業は独自のカレンダーにより操業する。これらの企業は、独自の事業または操業カレンダーに沿った方法でフォーマットされた関連情報を見ることができることが好ましい。
【0011】
もちろん、サプライチェーンに関連づけられた情報の量は通常は膨大である。トレーディングパートナーは概して、サプライチェーンと関連づけられた全情報の一部のみに関心がある。殆どのトレーディングパートナーは、所望のデータを入手するために大量のサプライチェーン情報を検討するリソースを有していない。同時に、トレーディングパートナーは独自のデータのいくつかへのアクセスを制限したい場合があるすなわち、トレーディングパートナーは、特定のトレーディングパートナーだけがその独自のデータ、特に、特に機密性が高い傾向にある種類のデータにアクセスすることができるようにしたい場合がある。
【0012】
最後に、通常サプライチェーンの全体的な動的特性は、サプライチェーンの参加者が情報を共有することを非常に困難にすることが多い。前述のように、サプライチェーンは組織および個人の複合ネットワークである。変化のないネットワークではなく、絶えず進化するネットワークである。組織および個人は通常サプライチェーンに絶えず出入りしている。サプライチェーンの寿命の中で、トレーディングパートナーの間における取引関係の様々な再調整が行われる場合もある。
【0013】
これらの要因の全てが、サプライチェーンの参加者がサプライチェーン情報を効率的に共有することを困難にしている。
【0014】
そのため、サプライチェーントレーディングパートナーが他のトレーディングパートナーと選択された情報を共有し、関連情報をリアルタイムで、且つトレーディングパートナーの必要に沿った形式で自動的に入手することを可能にする、サプライチェーン情報を共有する非常に柔軟なシステムがきわめて望ましい。かかるシステムは、通常のサプライチェーンの動的な性質を扱うことができるように、高い柔軟性を有するべきである。
【0015】
[発明の概要]
上記の問題を解決するために、本発明は特にサプライチェーン情報を共有し、且つ操作するシステムおよび方法を提供する。一般的に、本発明は、サプライチェーン情報を格納し、サプライチェーンの参加者が望ましい形式で情報を保持できるように、その参加者が選択されたサプライチェーン情報にアクセスして操作することを可能にする、システムおよび方法を提供する。
【0016】
好適な実施形態において、サプライチェーンのトレーディングパートナーは、需要予測、供給予測、販売促進予測、および購入注文情報などのサプライチェーンプラニングデータをデータベースに格納することができる。該データは編成して、データに属性を割り当てることにより、サプライチェーンプラニング項目およびプラニング要素と呼ばれるエンティティにすることができる。少なくとも2つの属性がデータに割り当てられる。また、ユーザ定義の属性をデータに割り当てることもできる。
【0017】
割り当てられた属性の少なくとも1つに基づいて、階層を作り出すことができる。階層は属性を階層的順序に並べて位置づけることにより作り出すことができる。データは、階層に従ってデータを編成することにより操作することができる。より低レベルの階層プラニングデータのデータを編成することにより、より高レベルの階層プラニング項目を得ることができる。
【0018】
別の実施形態によれば、割り当て技法によって低レベルの階層プラニングデータを自動的に更新することができる。ユーザおよび/またはトレーディングパートナーは、より低レベルのプラニングデータ項目の中で更新する高レベルデータをどのように割り当てるかに関する事前定義された規則を用いて、単により高レベルの階層プラニングデータを更新することにより、低レベルな階層プラニングデータを自動的に更新できる。
【0019】
別の実施形態によれば、データを特定の計測単位に基づくデータから別の計測単位に基づいた別形式のデータに変換することにより、データを操作することができる。かかる変換は、変換要素を有する変換チェーンを用いて達成することができる。これらの変換要素は、通常は、元のデータを乗算または除算して、その結果生ずるデータ形式を作り出すために用いられる。
【0020】
別の実施形態によれば、トレーディングパートナーまたはユーザは、特定の格納データのみに選択的にアクセスできる。これは、特定の定義済みの属性を有するデータのみを探すことにより、選択的データを照会するフィルタを作成することによって達成できる。通常は、フィルタは役割と関連づけられている。一般的に、ユーザまたはトレーディングパートナーには役割が割り当てられ、この役割は、ユーザまたはトレーディングパートナーが選択的プラニングデータにアクセスすることを可能にする。各役割は数個のフィルタと関連づけることができる。
【0021】
別の実施形態によれば、カスタマイズされたカレンダーを作成することができる。カスタマイズされたカレンダーは、ユーザまたはトレーディングパートナーの取引の必要を支援するように特定的に適合させることができる。そして、カスタマイズされたカレンダーは、格納されたデータを編成し、且つ操作するために用いて、ユーザおよびトレーディングパートナーがより望ましい形式でデータを見ることを可能にすることができる。
【0022】
別の実施形態によれば、フリーズプロフィールを作成することができる。通常は、フリーズプロフィールはフリーズ期間によって定義される。フリーズプロフィールを任意のプラニングデータに適用して、フリーズ期間中のデータの編集を防止することができる。
【0023】
さらに別の実施形態においては、元々格納されていたプラニングデータおよび操作技術によって生成された他の任意のデータを、インターネットなどの電子ネットワークを介して遠隔コンピュータ装置で見ることができる。
【0024】
当業者が容易に理解するように、本発明はサプライチェーンデータを共有し、且つ操作する強健なシステムおよび方法を提供する。別の特徴および利点は以下の説明に記載してあるが、一部はその記載から自明であるか、本発明の実施によって学ぶことができる。本発明の目的および他の利点は、ここに記載した説明およびその特許請求項ならびに添付の図面において特に指摘した構造によって実現および達成される。
【0025】
前述の一般的説明および以下の詳細な説明は共に、例示的且つ説明的であって、特許請求される本発明の説明をさらに行うことを意図したものであることを理解されたい。
【0026】
本発明のさらなる理解をもたらすために本明細書に含まれ、且つ援用されてその一部を構成する付属の図面は、本発明の実施形態を図示しており、発明の説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0027】
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明によれば、トレーディングパートナーがサプライチェーン情報を共有することを可能にする強健な協調システム(以下「本システム」)が提供される。かかる情報を共有することにより、トレーディングパートナー間での事業活動の協調をより促進することができる。本システムは、様々な協調/管理システムを有し得るトレーディングパートナーと本システムとが接続することを可能にする、オープンアーキテクチャのフレームワークを有することが好ましい。一実施形態において、本システムは、業界全体のeビジネス通信標準である、コラバレイティブ・プラニング・フォーキャスティング・アンド・レプレニッシュメント(Collaborative Planning, Forecasting and Replenishment (「CPRF」) Voluntary Guidelines and RosettaNet)と互換性を有するようになる。
【0028】
サプライチェーンは無数の方法で構成できるが、本発明の特徴の理解を容易にするために、ここで例示的なサプライチェーンを示す。図1は多層のサプライチェーントレーディングパートナーからなる例示的なサプライチェーン100を示している。サプライチェーン100は、部品A、B、CおよびDをそれぞれ生産するサプライチェーン100の最上層にサプライヤ120、122、124および126を含んでおり、これらの部品は第2層のサブアセンブラ130および132に送られる。そして、サブアセンブラ130および132は、それぞれ部品A、B、C、およびDを組み立てて部品EおよびFを生産し、これらは製造業者140に送られる。トレーディングパートナーは、組織、企業、または個人などである。各サプライチェーントレーディングパートナーは、トレーディングパートナーの従業員、提携者、子会社または他の任意の事業サブユニットであるユーザからなってもよく、それらのユーザと連絡していてもよい。たとえば、図1において、製造業者140はその製造業者と関連づけられたユーザ142と連絡している。部品EおよびFを用いて、製造業者140は流通業者A150および流通業者B152に送られる機械装置を生産し、これらの流通業者はその機械装置を様々な販売地域160、162および164に配給する。
【0029】
図1の単純化した例にもかかわらず、サプライチェーンコミュニティの様々な成員間の関係は概して複雑で動的である。サプライチェーンのトレーディングパートナーは、通常は、同じサプライチェーンにおける他のトレーディングパートナーと直接的な事業関係を有している。トレーディングパートナーは、同じサプライチェーン内の他のトレーディングパートナーとも間接的な関係を有し得る。すなわち、1つのトレーディングパートナーが、別のトレーディングパートナーと直接的な事業関係を有することなく、その別のトレーディングパートナーの事業運営に重大な影響を与えることがあり得る。たとえば、流通業者A150が、販売地域(1)160における機械装置に関するその需要予測に基づいて、製造業者140へのその機械装置に対する購入注文を削減すれば、製造業者140はその機械装置の生産を削減するおそれがある。そして、製造業者140はサブアセンブラE130からの部品Eの購入を削減する。そして、サブアセンブラE130は部品Aに対する注文を削減して、サプライヤA120に生産をカットするように要求する。そのため、流通業者A150はサプライヤA120と直接的な事業関係を有していなかったが、その活動は最終的にサプライヤA120に影響を与える。
【0030】
サプライチェーンが最も効率的に運用されるには、トレーディングパートナーのそれぞれがそのパートナーから更新された情報を得ることが好ましいであろう。トレーディングパートナーの事業計画および予測が実際の需要およびサプライチェーンの状態に合わないならば、製品の生産および/または供給は実際の需要と同調しない場合がある。その結果、サプライチェーンの様々な事業の流れが分離し得る。たとえば、図1に言及を戻すと、流通業者A150が機械装置に対する需要の減少ではなく需要の増加を予測したとする。その結果、流通業者150は機械装置に対する注文を増やし、これは結局、サプライヤA120への部品Aの注文増加につながる。しかし、生産を増やすのには時間の遅れがあり得るので、サプライヤA150は増えた注文を満たすことができない場合がある。そのため、サプライチェーン100の部分が分離してしまい、商品および/またはサービスに対する需要が満たされない。その結果、サプライチェーン100の他の部分も影響を受ける場合がある。たとえば、流通業者A150からの増えた注文を受け入れるために、製造業者140は、元々流通業者B152向けであった機械装置の出荷の幾分かを流通業者A150に移す場合がある。いずれにしても、ここでの例は、サプライチェーンの一部における事象が、その事象が発生した部分に直接的に関連してさえいないサプライチェーンの他の部分に、如何に重大な影響を与え得るかを示している。
【0031】
上記のように、通常のサプライチェーンの複雑さのために、サプライチェーンの各参加者にとって、最も短い期間に入手可能な最良のデータを得ることが非常に好ましい。かかる時適を得た情報は、サプライチェーンにおける各参加者が正確な予測や適切な事業計画を練り上げることを助け、様々な当事者の間における注文および購入の活動を促進する。
【0032】
サプライチェーンの効率を改善することは、より時間どおりの納品、より短い注文処理時間、より少ない在庫投資、より高い従業員当たりの生産性、現金から現金への循環時間およびより少ない資材取得費を含む、多くの利益をもたらすことができる。
【0033】
図2は、サプライチェーンのトレーディングパートナー間での情報の共有を促進する、本発明の一実施形態による協調システム200を示している。一実施形態において、システム200は、とりわけサプライチェーン情報を格納できるデータベース210を備えている。サプライチェーン情報は、たとえば、サプライチェーンにおける任意の点および任意のサプライチェーン参加者についての、需要予測、供給予測、販売促進予測、購入注文情報などを含むことができる。また、データベース210は、全て以下で説明する、階層、ユーザの役割、フリーズプロフィール、製品、場所、プラニング項目などに関連した情報を含む、他の種類のデータを格納することができる。
【0034】
データベース210に加えて、システム200は、階層モジュール220、フリーズプロフィールモジュール222、属性モジュール224、カレンダーモジュール226、操作モジュール228およびセキュリティモジュール240をさらに備えている。システム200は通信回線235を介してトレーディングパートナー255と通信する。同様に、企業265は通信回線237を介してシステム200と通信する。通信回線235および237は、有線の通信回線であっても無線の通信回線であってもよい。企業265は、企業265と関連づけられたユーザ250と連絡している。企業265は実際にはトレーディングパートナーであるが、企業(トレーディングパートナー)とそのユーザ250との関係を図示するために、他のトレーディングパートナー250とは異なるように図示されている。トレーディングパートナー255は、サプライチェーンに参加しシステム200と接続する、如何なる者および/または組織であってもよい。また、トレーディングパートナー255は、パーソナルコンピュータ(PC)などの多くの相互接続されたコンピュータ装置からなる企業エンティティの電子ネットワークであってもよい。根本的に、トレーディングパートナー250は、システム200と関連づけられたサプライチェーンに利害関係を有し、且つ/または参加する、如何なる者であっても如何なる物であってもよい。セキュリティモジュール240は、伝達の2つの主要な手段である役割242およびフィルタ244(以下でより詳細に説明する)を使用することにより、情報をユーザ250に伝達する一般的な方法である。共に用いられているモジュール220〜228および240は、ユーザ250が関連するプラニングデータを入手し、編成し、見ることを助ける。プラニングデータはユーザ250、企業265および/またはトレーディングパートナー255によって、その事業運営の過程で用いられる任意のサプライチェーン情報である。たとえば、予測データ、販売促進データ、注文情報などである。
【0035】
システム200は、システム管理者260によって管理されるサーバ上に置かれている。システム管理者260はユーザ250であっても、ユーザの企業265であっても、第三者であってもよい。本システムは、様々なWindows(登録商標)およびUNIX(登録商標)ベースのシステムで動作できる。たとえば、本システムは、Oracle(登録商標)8iを備えたWindows(登録商標)NT4.0SP6aサーバおよびWebLogicアプリケーションウェブ・サーバ6.0上で動作できる。図2にはデータベース210を1つだけ示すが、システム200は複数のデータベースからなることができる。あるいは、1つまたは複数のデータベースを、別のサーバ上のモジュールから離隔して設けることもできる。本システムの実際の物理的実施態様は、本発明の実施態様に必須ではない。むしろ、当業者は、その物理的実施形態の多くの変形形態が可能であることを理解するであろう。
【0036】
ユーザ250は、インターネット、イントラネット、エクストラネット、付加価値ネットワーク(「VAN」)、VPNなどの、電子ネットワークを介してシステム200と通信できる。インターネットブラウザは、たとえば、ネットスケープナビゲータやマイクロソフトインターネットエクスプローラであり得る。当業者は、本発明を多くの方法で物理的に実施できることを理解するであろう。ここで、図2に示した様々な部品をさらに詳細に説明する。
【0037】
図2に戻ると、データベース210に格納されたデータを、ユーザ250および/または他の外部ソースによって提供することができ、編成してデータベース210内の2種類のエンティティにすることができる。2つのエンティティとはプラニング項目310およびプラニング要素350である。
【0038】
図3Aは、プラニング項目310および、プラニング項目310を確認するのに用いられる属性320〜324を示している。プラニング項目310は、ユーザ250がシステム200の他の参加者と協調したい任意の項目である。最低でも、プラニング項目310は、少なくとも製品の種類320および場所322によって確認されることが好ましい。また、プラニング項目310は、とりわけ製品、場所および/またはプラニング項目自体に関連し得る、ユーザ定義の属性324の形態でそれに関連づけられた他の識別子を有することができる。製品名属性320、場所属性322およびユーザ定義の属性324の組み合わせは、プラニング項目310を一意に確認する方法を提供する。各プラニング項目310は、1つまたは複数のプラニング要素350に関連させることができる。
【0039】
以下の例は、図2のシステム200に関連する際の、プラニング項目310の例示を提供する。図1の流通業者A150が、販売地域(1)160における機械装置に対する推定需要の予測を主張する(maintain)と仮定する。また、流通業者A150は、販売地域(1)160における機械装置に対する注文および出荷データも主張できる。流通業者A150は、「機械装置」によって確認できるプラニング項目310を製品属性320として作成し、「販売地域(1)」を流通業者A150の場所属性として作成することができる。流通業者A150は、追加のユーザ定義の属性324をプラニング項目識別子に追加することもできる。たとえば、機械装置が3つの大きさ、すなわち小、中および大で入ってくるならば、製品サイズに基づく別の属性を識別子に加えることができる。
【0040】
図3Bは、例示的なプラニング項目310ならびに、プラニング項目310と関連づけられたプラニング要素350A、350Bおよび350Cを示している。プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、サプライチェーンに沿った任意の点での製品または製品群に関する任意の種類のサプライチェーンプラニングデータ、たとえば、売上高予測、需要予測、販売促進予測、購入注文などとすることができる。通常は、プラニング項目310は商品レベル(たとえば12オンス缶入りピーナツ)でのDFU(需要予測ユニット)またはSKU(在庫保持ユニット)である。各プラニング項目310は、時系列のプラニングデータからなる1つまたは複数のプラニング要素350A、350Bおよび350Cと関連づけることができる。この場合に、プラニング項目310は3つの属性によって確認される。2つの必要とされる属性である、製品および場所の属性、この場合には、シャンプー360およびワシントン州タコマ362および、ユーザ定義の属性である、8オンス364である。この例において、プラニング項目310と関連づけられた3つのプラニング要素350A、350Bおよび350Cは、サプライヤ予測350A、サプライヤ注文350Bおよびサプライヤ出荷350Cである。
【0041】
したがって、プラニング項目310とプラニング要素350A、350Bおよび350Cとの関係を見る1つの方法は、各プラニング項目310を1組のプラニング要素350A、350Bおよび350Cと関連づけられたものとして見ることである。プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、サプライチェーンの協調およびプラニングに役立ち得る任意の種類の定量データであってもよい。各プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、開始日、継続期間、および量を含む一連の時間依存データ366を含む。したがって、プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、少なくとも2つの属性によって確認可能な週、月、四半期などの期間にわたって表示できる、開始日、継続期間および量を有する、本システムに格納された任意の時間調整(time−phased)された一連のプラニングデータである。
【0042】
各プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、プラニング項目310と関連づけられており、サプライチェーン活動を調整し、予定し、計画するのに用いられる、サプライチェーンまたはプラニングデータなどの、サプライチェーントレーディングパートナーによって用いられる任意の種類の時系列データからなる。図3Cは、図3Bに示したプラニング要素350A、350Bおよび350Cのうち1つのより詳細な図示である。プラニング要素350は一連のセル370を含む。セル370のそれぞれは、1つの時系列データに対応する。各セル370は、一般的に、少なくとも3つの情報である、開始日372、継続期間374および量376を有する。これらのセル370に格納された情報は、ユーザ250が見る且つ/または操作することができるプラニングデータである。あるいは、各セルは、継続期間374なしに量376および開始日372のみ格納することもできる。かかる実施形態において、各セルは何らかの日割りまたは増分バケットとして自動的に定義される。
【0043】
説明するために、前の実施例において、流通業者A150が販売地域(1)における機械装置に関する需要予測についてプラニング要素350を有していると仮定する。プラニング要素350(販売地域(1)における機械装置に対する需要予測として確認される)についてのセル370の1つが、以下の情報、すなわち1月1日、3ヶ月、および500ユニットを含む場合がある。これは、1月1日〜4月1日まで(すなわち、1月1日から3ヶ月間)、流通業者A150は販売地域(1)において500ユニットの機械装置に対する需要があるものと期待していることを意味する。一方で、このプラニング項目360についての別のセル370は、4月2日から6月2日までの、販売地域(1)160における機械装置に対する需要予測を含むことができる。
【0044】
システム200を用いると、ユーザ250は他のユーザ250および/またはトレーディングパートナー255とプラニング要素350を共有できる。別のユーザ250のプラニング要素にアクセスを有するユーザ250は、その別のユーザプラニング要素350からデータを取り込んで、それらを自らのプラニング要素350内に入れることができる。具体的には、編集する権利を認可する役割(以下で説明する)を割り当てられたユーザ250のみが、プラニング要素350にアクセスして編集することができる。他のユーザ250には、特定のプラニング要素350への読み取り専用タイプのアクセスのみを認可する役割を割り当てることができる。かかる場合に、ユーザ250はプラニング要素350の内容を編集できないが、見ること及び/またはデータの取り込みおよび/またはデータ操作(以下で説明する)のために、プラニング要素の内容にアクセスできる。
【0045】
ユーザ250、ユーザの企業265および/またはシステム管理者260がプラニング要素350に変更を加える必要があるときには、ユーザ250、企業265および/またはシステム管理者260は要素350の新しいバージョンを生成することを選択できる。一実施態様において、各バージョンは互いに独立して自動的に保存且つ格納される。たとえば、ユーザ250は、異なったシナリオについて異なった値を用いて需要予測の異なったバージョンを格納したいと思うかもしれない。
【0046】
トレーディングパートナーはパートナーシップを構成することによりデータを共有できる。パートナーシップは、プラニング項目310および要素350など他のパートナーのデータへの、各パートナーのアクセスのしやすさを定義する。数種類のアクセスが認可され得る。たとえば、あるトレーディングパートナーは他のトレーディングパートナーに、特定のプラニング要素350への読み取り専用アクセスのみを認可することができ、他の種類のプラニング要素350については、編集アクセスを認可することもできる。トレーディングパートナーは、他のトレーディングパートナーが予測データを見ることのみを許容するが、他のトレーディングパートナーが注文データを編集することは許容しないことができる。
【0047】
本発明の別の特徴は、システム200が派生プラニング要素を作成できることである。派生プラニング要素は、他のプラニング要素の値から求められるプラニング要素である。派生プラニング要素は、加算、減算、乗算、および除算などの算術演算子と共に他のプラニング要素の値を用いて、派生プラニング要素を生成する等式を作ることにより作成できる。たとえば、予測などの派生要素は、2つの定義済みのプラニング要素、すなわち、現在の条件に基づく将来の売上高の統計的予測および販売促進による将来の売上高に対する変化の予測の合計として計算することができる。
【0048】
通常のプラニング要素350とは異なり、派生プラニング要素は直接的に編集または変更できない。派生プラニング要素を変更する唯一の方法は、派生プラニング要素を作成する元のプラニング要素350に変更を加えることである。派生プラニング要素は既存のプラニング要素350から派生するので、通常は、ユーザ250がそれを要求するときに作成され、ユーザ250がそれを必要としなくなったときに抹消される。
【0049】
ユーザ250、ユーザの企業265、トレーディングパートナー255またはシステム管理者260は、派生プラニング要素を作成することができる。たとえば、ユーザ250がシステム200にログオンした後に、システム200は、ユーザ250が派生プラニング要素を導出するための公式を作成することを可能にする。公式は、派生プラニング要素が形成される元であるプラニング要素350の名称を算術演算子と共に用いて、派生プラニング要素を生成する。あるいは、派生プラニング要素を導出する公式は、変数および算術演算子を用いることができるが、ここで、変数は派生プラニング要素が形成される元であるプラニング要素350に等しく設定される。等式がいったん完成すると、ユーザ250は派生プラニング要素に名称を付すことができる。そして、ユーザ250は、将来の使用のために、派生プラニング要素(すなわち、派生プラニング要素を導出する等式)を保存する。そして、ユーザ250は後に派生プラニング要素を参照して、自動的に派生プラニング要素を入手することができる。ユーザがいったんシステムをログオフすると、派生プラニング要素の公式から導出されたデータがほぼ失われるが、上記のように自動的に再作成することができる。
【0050】
図4Aは、本発明の一実施形態によるプラニング要素350を作成する工程400を示している。ステップ401で、プラニング要素350についてシステム200によって名称が作成される。ステップ401で名称がつけられたプラニング要素350と関連づけられるのは、プラニングデータが格納される1組のセル370である。ステップ402で、システム200はプラニング要素350を、それを「所有」し「管理」するトレーディングパートナー255および265に割り当てる。プラニング要素360を「所有」することにより、トレーディングパートナー255および265ならびに/あるいはそのユーザ250は、要素350の内容を編集すると共に、他者が要素350にアクセスする許可を与えることができる。ステップ410で、システム200は、任意の所与の時間に存在し得るプラニング要素350の発行済みおよび未発行のバージョンの数を求める。発行済みのバージョンは、許可されたユーザ250および/またはトレーディングパートナー255および265がアクセスできるプラニング要素350のバージョンである。ステップ411で、そのバージョンが読み取り専用アクセス権になるかどうかを判断する。そして、システム200は、ステップ412で、プラニング要素350が他のトレーディングパートナー(複数可)と共有されるかどうかを判断する。プラニング要素350が他のトレーディングパートナー(複数可)255と共有されるならば、ステップ414で、それらのトレーディングパートナー255が確認される。ステップ414で確認されたトレーディングパートナー255のそれぞれについて、ステップ416で、プラニング要素350のどのバージョンがトレーディングパートナー255にアクセス可能になるかに関して判断がなされる。通常は、少なくとも2つの種類のアクセス、すなわち読み取り専用アクセスおよびプラニングデータ(すなわち、プラニング要素350)を見て編集するアクセスがある。もちろん、他の種類のアクセスを考えてもよい。最後に、ステップ420で、プラニングデータは、プラニング要素350と関連づけられたセル370に格納することができる。なお、当業者には、図4の流れ図にステップを概説した順序が厳密に要求されるのではなく、異なった順序で配置してもよいことを理解されよう。たとえば、ステップ410はステップ416の後で発生しても良い。
【0051】
図4Bは派生プラニング要素を作成するプロセス403を示している。ステップ404で、システム200は派生プラニング要素の名称を作成する。ステップ406で、システム200は、派生プラニング要素を生成するために、既存のプラニング要素のうちどれを用いるかを選択する。既存のプラニング要素は、データベース210に既に格納されているプラニング要素350である。ステップ408で、システム200は、ステップ406で選択された既存のプラニング要素を用いて、派生プラニング要素を導出するのに必要とされる等式または公式を作成する。等式は、算術演算子およびステップ406で選択されたプラニング要素350の名称から作成される。あるいは、等式において、プラニング要素350に等しい変数を設定することにより、プラニング要素350の名称の代わりに、変数を用いることもできる。
【0052】
図2に戻って言及すると、セキュリティモジュール240は、システム200に格納されたプラニングデータへのユーザ250のアクセスを制御する手段を提供する。一実施形態において、セキュリティモジュール240がプラニングデータへのユーザ250のアクセスを制御する、少なくとも2つの手段がある。プラニングデータへのユーザのアクセス制御する第1の手段は、前に簡単に紹介したが、役割242をユーザ250に割り当てることである。特定のプラニングデータへのユーザ250のアクセスは、ユーザ250に割り当てられた役割に左右される。すなわち、特定の役割を割り当てられることは、その役割に関連する選択されたプラニングデータへのユーザアクセスを認可する。また、システム200は異なった種類のアクセスを考慮に入れることが好ましい。たとえば、プラニングデータへの1つの種類のアクセスは、ユーザに特定のプラニングデータへの読み取り専用アクセスのみを付与できる。一方、別の種類のアクセスは、上記で図4Aにおいて説明したように、読み取りおよび編集アクセスの両方を認可する。
【0053】
通常、システム管理者260によるか、あるいは他のユーザまたはユーザの企業265に役割を割り当てるのを許可されたユーザ250によって、ユーザ250に役割242が割り当てられる。当業者は、ユーザへの役割の割り当てが、多くの方法で容易に実施できることを理解するであろう。
【0054】
役割242の使用を説明するために、ここで、図1のサプライチェーン100を使用する実施例を提供する。製造業者140にどれくらいの数の機械装置を注文するかを判断するために、流通業者A150が用いる需要予測を、流通業者A150が維持すると仮定する。サプライチェーンの運営を最適化し、機械装置の流れにおけるあらゆる分裂を防止するために、流通業者A150は、サプライヤA120に需要予測にアクセスしてもらいたい場合がある。このアクセスを認可するために、流通業者A150およびサプライヤA120は、サプライヤA120が関連データにアクセスすることを可能にするパートナーシップを形成する。あるいは、流通業者A150は、プラニング項目マッピングを介した関連データへのアクセスを認可することもできる。プラニング項目マッピングは、通常は、トレーディングパートナー255の間でパートナーシップが形成されるときに作成される。かかるパートナーシップは、各パートナーがどのプラニング要素350にアクセスできるかを定義する。
【0055】
プラニングデータへのアクセスを制御する第2の手段は、フィルタ244の使用である。フィルタ244は2つの方法で用いることができる。第1に、フィルタ244は、プラニングデータを見る際に具体的なプラニングデータを照会するために、ユーザ250が使用することができる。通常は、ユーザ250は、カスタマイズフィルタ244が用いられる場合に、所望のプラニングデータのみがユーザによって見られるように、独自のフィルタを作成しカスタマイズする。フィルタは、ユーザの役割に関連して、特定のプラニングデータへのユーザのアクセスを制限するために用いることもできる。これは、たとえば、それぞれがそれに関連づけられたフィルタ(複数可)244を有する特定の役割をユーザ250に割り当てることにより達成される。関連づけられたフィルタ(複数可)244は、選択されたデータにユーザ250を制限する。また、フィルタ244は、ユーザ250が、全ての利用可能なプラニングデータを検索する必要なく、見て且つ/または編集する特定のプラニングデータを自動的に入手することを可能にする。たとえば、ユーザ250は、全領域ではなく、特定の売上高に関する予測データのみを選択するために、フィルタ244を用いることができる。ユーザ250は、以下で説明するように、プラニングデータのサブセットを見るためにフィルタ244を追加することもできる。その結果、フィルタ244は、ユーザ250が見て編集する情報の種類および形式をユーザ250が設計することを可能にして、情報を入手して広める工程をより速やか且つ効率的にする。ユーザ250は、ユーザの自由裁量で用いられる複数のフィルタ244を作成することができる。
【0056】
フィルタ244の有用性を説明するために、以下の説明を行う。図1のサプライチェーンに再度言及して、製造業者140が、機械装置に関する流通業者A150の需要予測へのアクセスを有すると仮定する。通常は、製品(すなわち機械装置)および場所(すなわち販売地域(1))および機械装置のサイズ(すなわち、小、中および大)に基づいて多数のプラニング項目310に細分化される需要予測と関連づけられた多量のデータがある。しかし、製造業者140は、小さいサイズの機械装置について、販売地域(1)における機械装置の予測にしか関心がない場合もある。このニーズを満たすために、製造業者140は、小サイズの機械装置について、地域(1)160に対する機械装置需要予測に関する予測情報のみを照会するフィルタ244を作成することができる。あるいは、製造業者140は、小および中両方のサイズの機械装置に関する予測を照会するフィルタ244を作成できる。さらになお、製造業者140は、大サイズの機械装置のみについて、地域(1)160における機械装置に対する需要予測を照会する別のフィルタ244を作成することができる。
【0057】
一般的に、システム管理者260などの第三者は、ユーザ250用のフィルタを作成し、且つ/または既存のフィルタをユーザ250に利用可能にすることができる。その結果、ユーザ250は、使用のために、任意の所与の時間にいくつかのフィルタを有することができる。あるいは、ユーザ250はそれ独自のフィルタ244を作成できる。
【0058】
フィルタ244は基本的に、ユーザ250、トレーディングパートナー255および265、ならびに/あるいはシステム管理者260の何れかによって作成され得る、事前定義された照会である。図5Aは、ユーザの役割と共に用いるフィルタ244を作成するための、流れ工程500を示している。ユーザ250、企業265および/または管理者260は、最初にステップ502でフィルタ244に名称をつけることによりフィルタ244を作成する。そして、ユーザ250、企業265および/または管理者260は、ステップ505で、所望のプラニングデータを照会するのに用いられるユーザ定義の属性を確認することにより、フィルタをモデル化する。ステップ510で、フィルタは1つまたは複数の役割に割り当てられる。図5Aにおいてステップが発生する順序は必須ではなく、変更することができる点にも留意されたい。
【0059】
図2に戻ると、属性モジュール224は、ユーザ250が、属性を作成して、製品、場所、プラニング項目310、またはデータベース210に格納された他のデータに割り当てることを可能にする。少なくとも2つの種類の属性、すなわち識別子および非識別子がある。識別子属性はプラニング項目310を確認するために用いられる属性である。これらの属性は、フィルタ210、階層、および集団(階層および集団は以下でさらに詳細に説明する)の基礎であることにより、ユーザ250がプラニングデータを編成して見ることを可能にする。非識別子属性は特定の機能的役割を提供する。たとえば、未処理のプラニングデータをより望ましい形式に変換するために非識別子属性を用いることができる(未処理のプラニングデータの変換については以下で説明する)。
【0060】
ユーザ250、企業265および/またはシステム管理者260に、無限数の定義済みの属性を作成して、たとえばプラニング項目350に割り当てることを可能にすることにより、ユーザ250は必要に応じてプラニングデータをパースできる。その結果、ユーザ250は同じデータの異なるビューを編成および入手することができる。また、これらのユーザ定義の属性はデータの操作を容易にする。たとえば、前述のように、プラニング項目310、製品名および場所を確認するには、一般的に、最小で2つの属性が必要とされる。しかし、ユーザ250は、プラニング項目310をさらに定義するために追加の属性を作成することができる。たとえば、前の実施例において、プラニング要素350を有するプラニング項目310に関連するプラニングデータは、販売地域(1)160についての機械装置需要予測に基づいていた。製品サイズ(小および大など)に基づいてユーザ定義の属性を作成することにより、プラニングデータはより詳細に定義される。また、この第3の属性を有することにより、ユーザ250は、販売地域(1)160における「小さいサイズ」の機械装置に関する需要予測などの、より詳細な予測を入手することができる。また、ユーザ定義の属性を介してプラニングデータを定義することは、プラニングの操作をより単純にする。
【0061】
図2に戻ると、本発明によるシステム200の別の特徴は、カレンダーモジュール226であり、これにより、ユーザが、1つまたは複数のカレンダーを作成して、プラニングデータを編成および操作する特定の企業265(すなわち、トレーディングパートナー)にカレンダーを適用することが可能になる。カレンダーは、異なった期間における時系列データを見て編成するために用いられる。より詳細には、カレンダーを、ユーザの事業、プラニングおよび/または操業のカレンダーと適合するようにカスタマイズして、ユーザがプラニングデータを見て編成することを助けることができる。
【0062】
プラニングデータは、ユーザ250が見るときに、通常は、ある期間のコンテキストにおいて見られる。期間は開始日および終了日によって定義される。これら2つの日付の間の継続時間が期間を構成する。
【0063】
ほとんどの状況において、プラニングデータは、カレンダーによって提供される何らかの期間に結びつけられていないのであれば、ユーザ250に関連していない。たとえば、製造業者140は、流通業者150によって提供される毎月の予測データおよび毎週の注文データを使って働きたいと思うかもしれない。月毎の予測データは、消耗品を注文する目的で、製造業者140に非常に役立つ場合がある。他のときには、製造業者140は、月毎の予測データではなく年の予測データを用いて、たとえば、長期予測に基づく労働力雇用戦略を開発することを好むかもしれない。一方、他のときには、製造業者140は、6週間の予測など、何らかの中間の長さの期間に基づく予測を用いて、生産ラインをオフラインにするかどうかを判断することを好むかもしれない。上記の状況のそれぞれにおいて、製造業者は、事業決定に必要とされるように、異なった増分に細分化された関連データを見ることを好む。
【0064】
また、サプライチェーンに参加する多くの会社は、1月1日に始まる標準的な1年、12ヶ月のカレンダーによっては操業しない。むしろ、それらの事業運営、事業予測、購入および販売活動などは、標準的カレンダー以外の何かに基づく場合がある。例を挙げれば、多くの会社の運営は四半期に基づいている。これらの会社のカレンダー期間は、標準的なカレンダーの開始日および終了日以外の異なった日付で始まり終わり得る。たとえば、標準的な第1四半期が1月1日〜4月1日であれば、標準的カレンダーに従わない会社は、1月27日に始まり4月27日に終了する四半期を有するかもしれない。カレンダーモジュール226は、カレンダーを作成するユーザが、カレンダーが始まる日付を選択して、それによってユーザ独自のカレンダーに適合させることを可能にする。かかるカレンダーは、ユーザ250が、ユーザの操業カレンダーに対応するようにプラニングデータを見ることを可能にして、それを一層ユーザに関連するものにしている。
【0065】
ユーザ250はいくつかのカレンダーを作成することができ、各カレンダーは独自の開始日および終了日ならびに1つ以上の連続的な期間によって定義されている。期間は、ユーザによって定義されるように、毎日、毎週、毎月、毎四半期、または全く任意の期間に設定することができる。たとえば、ユーザ250は、2つの年間カレンダー、すなわち開始日が2月21日の3ヶ月の期間を有する予測カレンダー、および6月1日の開始日を有する14日の期間の出荷スケジュールカレンダーを作成できる。任意選択で、ユーザは観察専用のカレンダーを作成することもできる。観察専用のカレンダーは、ユーザはカレンダーによって特定されたデータを見ることだけを可能にし、ユーザがデータを修正することは可能にしない。そのため、上記のように、カレンダーモジュール226は、ユーザが個別化されたカレンダーを作成およびカスタマイズし、編成および操作の目的でそのカレンダーをプラニング日に適用することを可能にする。
【0066】
図5Bは、本発明に従ってカレンダーを作成する流れ工程550を示している。ステップ560で、カレンダーに名称が作成される。2つのトレーディングパートナー255および256に割り当てられた2つのカレンダーが同じ名称を有することがないように、名称は一意であることが好ましい。任意選択で、カレンダーに名称を付すステップの間に、カレンダーの説明を作成して格納することもできる。ステップ570で、カレンダーの時間間隔すなわち期間を定義する。期間は、たとえば、毎日、毎週、毎月、毎四半期または他の何らかのカスタマイズされた期間とすることができる。本システムは、ステップ582でカレンダーを読み取り専用カレンダーとして定義するか、ステップ584で読み取り・編集カレンダーとして定義する。
【0067】
本発明によるシステムの別の特徴は階層モジュール220であり、これにより、各ユーザ250が、プラニングデータを編成且つ見るための階層を作成することが可能になる。階層とは、プラニング項目310の属性に基づくそれらの順序づけられたグループ分けである。そうすることで、階層により、ユーザ250が異なった観点からデータを見ることを可能にする。属性320〜324がプラニング項目310を確認することを想起されたい。属性320〜324を編成して階層構造にすることにより、システム200は、見る者(すなわち、ユーザ250)に、プラニング項目310内に含まれシステム200に格納されたプラニングデータの、編成且つ/または総合されたビューを提供する。
【0068】
階層は各トレーディングパートナー255(すなわち、企業265)に一意であり、システム管理者260、トレーディングパートナー255および265、またはユーザ250によって作成することができる。カスタマイズされた階層は、場所および製品サイズなどの任意の属性320〜324に基づいて作成することができる。属性320から324に基づいてプラニング項目310を編成して階層にすることにより、本明細書に記載のシステム200により、ユーザ250がプラニングデータを見る際により大きな柔軟性を有することを可能になる。
【0069】
図6は階層を作成するための流れ工程600を示している。ステップ605で、階層に対して名称が作成される。任意選択で、ステップ605で、階層の記述を作成して階層名を付して格納することもできる。ステップ610で、階層をトレーディングパートナー255および265に割り当てる。ステップ620で、階層に用いられる属性を選択する。最後に、ステップ630で、属性を階層的順序で並べて配置する。図6に示すステップの正確な順序は、本発明の本実施形態の実施態様に必須ではないことに留意されたい。
【0070】
階層は階層的な層からなる。ユーザ250がデータを見ることができる方法は、階層がどのように編成されるか、また、データを見るためにユーザ250がどの層を選択するかに左右される。説明するために、例示的な階層700を示した図7において、以下の実施例を示す。階層700は3つの層701、702および703を含む。最上層701は、4つの製品、コンディショナー704、シャンプー705、クッキー706およびチップス708を含む製品識別子(たとえば、製品名)に基づく。中間層702は製品サイズに基づいており、階層700は最上層701よりも低い。具体的には、図7において、中間層702に示された項目は、最上層の製品、シャンプー704に利用可能な様々な製品サイズであり、8オンス712、16オンス714および32オンス716を含む。最上層の製品、シャンプー704は、第1の分岐710によって、中間ノード項目712、714および716に接続されている。最下部層703は販売地域に基づく。16オンスのサイズのシャンプーに関する第2の分岐718の下部には、最下部層703に設けられた、3つの販売地域、販売地域A720、販売地域B722および販売地域C724がある。図示してはいないが、最高レベルの他の製品(すなわち、コンディショナー704、クッキー706およびチップス708)は、中間及び最下部層702および703内に延びる、類似の階層分岐を有することもできる。最下層項目(販売地域A720、販売地域B722および販売地域C724)は、属性、すなわち、製品属性については「シャンプー」、ユーザ定義のサイズ属性については「16オンス」、および場所属性については販売地域1、2、または3の何れかを有する、プラニング項目に対応することに留意されたい。そのため、階層700の各層701、702および703は、様々なプラニング項目を含む。最上部の2つの層701および702に設けられたプラニング項目は、同じ分岐線に沿って設けられた、それよりも低く層化された項目の集約である。たとえば、中間層702における16オンス714は、同じ分岐718に沿って最下部層703に設けられた3つの販売地域720、722および724の集約である。
【0071】
階層の機能的役割は以下の例でさらによく理解できる。図8は、上記の階層700に基づくプラニングデータを見るための、ユーザインターフェースの例示的なディスプレイ800である。ユーザ250は、ブラウザ、たとえばMicrosoft Explorer(登録商標)を介してプラニングデータを見ることができる。ここに示したディスプレイ800は、階層700の最上層701(すなわち、製品層レベル)からのプラニングデータのビューである。ディスプレイ800の最上部805は、Microsoft Explorer(登録商標)などのインターネットブラウザ用のツールバーである。最上層の製品は第1の左側の欄810に列挙されている。第2の欄820は、製品毎に格納された2つの種類の予測を列挙している。3つの右側のコラム830、832および834は、特定の期間840、842および844に関する時系列プラニングデータ(たとえば、プラニング要素350に格納されている)を示している。最も右側の欄830、832および834に配置された予測データは、特定の販売地域において特定の製品サイズの特定の製品に特に関連した値に小分割されないので、このディスプレイ800は、各製品に関するプラニングデータの総合的なビューである。その代わりに、右側の欄830、832および834に配置された値のそれぞれは、全ての製品サイズおよび全ての場所における、欄810の製品の全てのサブタイプに関する予測である。たとえば、2001年1月のシャンプーに関する予測1の値「1290」は、実際に、サイズ属性または場所属性にかかわらず、属性「シャンプー」および「予測1」を有する全てのプラニング要素350の総合計である。値「1290」は、一般的に「総プラニング要素」または「総プラニングデータ」と呼ばれるものである。
【0072】
プラニングデータ(すなわち、プラニング要素)のより詳細なビューが所望であれば、ユーザ250は中間層702からプラニングデータを見ることを選択できる。たとえば、異なったサイズのシャンプーに関する予測などの、より具体的な情報を表示するために、ユーザ250は階層700の中間層702からデータを見ることを選択できる。ここで、図9に言及すると、ユーザ250が階層700の中間層702からプラニングデータを見ることを選択した、ユーザインターフェースを示している。ここに図示したディスプレイ900は、製品「シャンプー」に関して中間層702から見たものである。図8と同様に、ディスプレイ900も、最下部層データ(すなわち、販売地域に基づくデータ)に関する予測値を合計した総合的なビューである。最上層の項目であるシャンプー905は、最も左側の第1の欄910において確認されている。第2の欄920は中間層識別子、この場合には、シャンプーの様々なサイズ(すなわち、8オンス、16オンスおよび32オンス)を含む。第3の欄930は、異なったサイズのシャンプーのそれぞれについて利用可能な2種類の予測を示している。最も右側の3つの欄940、942および944に配置された値は、特定の期間に関する時系列の総プラニングデータである。特定の期間970、972および974は、欄の最上部に示されている。この例において、期間970、972および974は単一の日付として示されているが、それに代えて、ある範囲のデータとして表示することもできる。最上部の行950に配置された値は、列960、962および964に配置された8オンス、16オンスおよび32オンスの大きさのシャンプーに関する、全ての対応する予測値の総合値である。たとえば、欄940に示された最初の期間において、シャンプー予測1に関する総合値は1290であり、これは、2001年1月での8オンス、16オンスおよび32オンスの大きさのシャンプーに関する予測値の合計である。そのため、この図は、異なった大きさのシャンプーに関する予測値、およびシャンプーに関する全体的な総予測値(最上部の列950)の両方を示している。
【0073】
ユーザ250が、16オンスの大きさのシャンプーに関する各販売地域についての予測データなどの、シャンプーに関するプラニングデータに関連するさらに具体的な情報を望むのであれば、ユーザ250は、最低のノードレベルでシャンプーに関するプラニングデータを見ることを選択できる。図10に言及すると、ディスプレイ1000は、ユーザ250が最下部層703からプラニングデータを見ることを選択した、ユーザインターフェースを示している。図9におけるように、このディスプレイ1000の最も上の行1010は、図8および9における行812および950に対応する、全ての販売地域における全てのサイズのシャンプーに関するシャンプー予測の総合値を含む。2番目の行1020は、図9の行962に対応する予測1および2の両方に関する全ての販売地域についての、16オンスのシャンプーの総合値を表示している。下の3行1031、1032および1033に配置された値は、異なった販売地域(すなわち、販売地域A1034、販売地域B1035および販売地域C1036)で行1020における総合値を小分割している。最も左側部分1040に列挙された属性は、このディスプレイ1000に示されているプラニング項目に関する確認属性であることに留意されたい。また、最も右の部分1050に配置された値は、プラニング要素350のセル370に対応するデータを示している。
【0074】
図2に戻ると、フリーズプロフィールモジュール222は、ユーザ250、企業265(たとえば、トレーディングパートナー255)および/またはシステム管理者260が、フリーズプロフィールを作成し用いることを可能にしている。フリーズプロフィールは、製造または供給リードタイムに対応するために、プラニングデータが変更されない期間を定義している。たとえば、部品を注文するリードタイムを見込むために、生産予測または購入注文は3週間などの期間にわたって固定することができる。これは、予測または購入注文の要件を満たす責任があるサプライチェーンにおいて、ユーザ250が満たすことができないシステム200に格納されたプラニングデータに、ユーザ250が変更を加えることを防止する助けになる。
【0075】
フリーズプロフィールは、単一または複数のプラニング要素350に割り当てることができる。図3Cに戻ると、フリーズプロフィールは本質的に、フリーズ期間に該当するプラニング要素セル370を固定する。フリーズプロフィールは期間からなる。フリーズ期間の開始日は、プラニング開始日とすることができる。プラニング開始日は一般的に、予測または事業サイクルに関するトレーディングパートナーの開始日を定義するローリング開始日である。通常は、フリーズプロフィールがプラニング項目310および関連づけられたプラニング要素350に割り当てられる。フリーズ期間内には、フリーズプロフィールによって影響されるプラニング項目310の何れについても、誰もデータを変更できない。フリーズプロフィールによって影響される、統合または派生されたプラニング要素について、最長のフリーズ期間で統合または派生されたプラニング要素を生成するのに用いられたプラニング要素は、統合または派生された要素を編集できない期間を決定する。フリーズプロフィールが作成されると、それは特定のトレーディングパートナー255および265と関連づけられる。
【0076】
図11はフリーズプロフィールを作成する流れ工程1100である。ステップ1110で、フリーズプロフィールに対して名称が作成される。名称は、システムに一意であることが好ましく、他のフリーズプロフィールは何れも同じ名称を有していない。任意選択で、フリーズプロフィールの説明をこのステップで作成することができる。ステップ1120で、フリーズプロフィールに影響されるプラニング要素を定義する。ステップ1130で、フリーズ期間の継続する日数が選択される。ステップ1140で、フリーズプロフィールが1つまたは複数のプラニング項目に割り当てられる。すなわち、プラニング項目310にフリーズプロフィールを割り当てることにより、フリーズプロフィールは、そのプラニング項目310と関連づけられたプラニング要素350の全てに適用される。
【0077】
操作モジュール228は、ユーザがシステム200に格納されたプラニングデータを様々な方法で操作することを可能にし、他のシステムモジュールに支援を提供する。操作モジュールが提供できるサービスの中には、データ統合、データ割り当ておよび要素変換がある。
【0078】
階層データ統合は、プラニングデータを見ているときに、ユーザ250が、プラニング項目340およびプラニング要素350を合計することを可能にし、それによって、ユーザ250が様々な観点からデータを見ることを可能にする。たとえば、前述のように、特定のプラニングデータを照会するときには、ユーザ250は階層を用いることができる。照会の結果は、図8〜図10に示したように、ユーザインターフェース上に表示することができる。異なった階層レベルでのプラニング要素(実際のプラニング要素および派生プラニング要素の両方)は、同時に同じユーザインターフェースディスプレイ上で示すことができる(図9および図10に示したように)。上の階層レベルからのプラニング項目310に関するデータは、通常は、格納することができない。たとえば、図7において、最上層および中間層701および702におけるプラニング項目310は、データベース210に格納することはできない。その代わりに、必要なときにはいつでも、これらを最下層703のプラニング項目から生成することができる。したがって、より高い階層の層に関するプラニング要素350(たとえば、最上部の2つの行1010および1020における値)を生成するために、より低い層のプラニング要素(たとえば、最下部の3行1030、1032および1034)は統合される。
【0079】
操作モジュール228は、ユーザ250および他のシステムモジュールを補助して、要求時にプラニングデータを割り当てる。たとえば、派生プラニング要素は他のプラニング要素から生成されるので、既存のプラニング要素350からのデータは、派生プラニング要素を生成するために保持しなければならない。また、ときには、ユーザ250は、別のユーザのプラニング要素からのデータを、自分のプラニング要素内に取り込みたいと思う場合がある。操作モジュール228は、要素割り当てを介してかかる活動の準備をする。操作モジュール228は、統合されたプラニング項目を編集する際に、ユーザ250がデータを割り当てることを可能にする。ユーザ250が総合レベルで編集するとき、たとえば、図7〜図10における最上部または中間の層項目を編集するときに、その編集は多くの方法で基本的なプラニング項目にまで下げることができる。たとえば、比例割り当ては、総合編集を、基本的なプラニング項目の全体に対する寄与に基づいて、そのプラニング項目全体にわたって案分することができる。加重割り当ては、ユーザ定義の属性が加重係数として用いられるときに行われ、総合編集を基本的なプラニング項目に割り当てるために計算が行われる。これは、たとえば、アパレル商品のような、サイズがある程度混合していることが分かっている場合に用いられる。加重係数は事前定義されたプロフィールに基づいて編集を割り当てる。
【0080】
操作モジュール228はさらに、ユーザ250がプラニングデータを計測の異なった単位に変換することを可能にする。たとえば、操作モジュール228は、ユーザが、ドルの項目に格納された通貨データを他の通貨に変換することを可能にする。同様に、このモジュールは、重さに基づく供給データを量に基づく供給データに変換できる。システム200は、プラニングデータを変換する様々な方法を用いる。たとえば、通常は、プラニングデータは計測の単位として格納される。計測の単位は、パッケージングおよびバッチングのロットに入るプラニング項目に関する数量情報を定義する。しかし、計測の単位はプラニング項目に関する容量情報を定義しない。その代わりに、容量情報は、標準的な量、重量および通貨の計測システムを用いて定義される。これらの計測システムは、同じ計測システムにおける他の単位への変換を支援する、ファクタリング機構を含む。これらの計測システムは、プラニング項目のプラニング要素データを変換するのにも用いられる。プラニング要素データを変換するために、計測タイプとして指定された数のデータタイプを有する属性(識別的または非識別的の何れか)を作成しなければならない。また、製品、場所またはプラニング項目の定義の一部であるときには、計測タイプ属性の値のセットを定義しなければならない。例示するために、ヘアコンディショナーのプラニング項目を作成すると仮定する。このプラニング項目には、「コスト」と呼ばれる非識別子属性が関連づけられる。また、コンディショナーに関する計測の基礎単位がボトルであると仮定する。そうすると、「コスト」に関する値をコンディショナーのボトルのコスト、たとえば、2ドルとして定義することができる。基本「コスト」として入力された値は、プラニング項目のプラニング要素データを乗算して、未処理のプラニングデータをより望ましい形式に変換するために用いられる。この特徴は、サプライチェーン内のユーザが、未処理のプラニングデータを、見るためにより望ましい形式に容易に変換することを可能にする。たとえば、ユーザの倉庫に貯蔵されたコンディショナーの価値がどのくらいかを見たいと仮定する。しかし、格納されたプラニングデータは、コンディショナーのボトルの数に基づいている。変換の特徴を用いることにより、ユーザは、自分の倉庫に貯蔵されているコンディショナーのドル価を素早く入手することができる。
【0081】
システム200は、変換用の変換チェーンを用いることもできる。変換チェーンは、数量をある計測単位から別の計測単位に変換する係数を有する、計測単位の順序づけされたグループ分けからなる。たとえば、クッキー用の変換チェーンは次のように定義される。
【0082】
計測の単位 係数 説明
個 1 1ボックス−最小ユニット
ケース 12 12ボックスまたは個
パレット 24 24ケースまたは288個
トラック積み 10 10パレット、240ケースまたは2880個
【0083】
変換チェーンは、計測の「個」単位について係数1で始まらなければならない。システム200は、係数を用いるか適用することにより、変換チェーンの一レベルの数量を次に高いか低いレベルの数量に変換する。特定の変換チェーンにおける最低レベル「個」をレベルAと呼び、それよりも高いレベルをB、CおよびDと呼ぶものと仮定する。計測の任意の単位から次に低いレベルに数量を変換するためには、本システムの一実施形態は次のような計算を用いる。
レベルBの数量=レベルCの数量×レベルCの係数
計測の任意の単位から次に高いレベルに数量を変換するためには、本システムの一実施形態は次のような計算を用いる。
レベルBの数量=レベルAの数量÷レベルBの係数
変換チェーンを作成した後に、そのチェーンは名称を付すことにより保存できる。名称を付していったん格納されると、プラニング項目の任意の番号に割り当てることができる。定義された計測の各単位は、多数の変換単位に現われ得る。プラニング項目を所有するトレーディングパートナー255のみが、変換チェーンを作成できる。
【0084】
サプライチェーンの様々な参加者は、一般的に、計測の単位に関する異なった定義を有しているので、この特徴はユーザ250にとって特に有益である。たとえば、あるトレーディングパートナーはパレットを24ケースの商品と定義する場合があるのに対して、別のトレーディングパートナーはパレットを36ケースと定義する場合がある。
【0085】
好適な実施形態において、ユーザ250は、ブラウザベースのアプリケーションを介して、ネットワーク、たとえばインターネット全体から協調システム200にログオンすることができる。本発明の様々な特徴を完全に理解するために、ここで以下の実施例を示す。図12は、本発明による協調システムが、どのように格納されたプラニングデータを入手して用いて、ユーザの照会の結果を視覚的に表示できるかについての、流れ工程1200である。協調システム200がユーザのログイン情報および身分を検証した後に、システム200は、ステップ1202で、ユーザの役割およびその役割と関連づけられた任意のフィルタを満足する、プラニング項目310およびプラニング要素350のみを抽出する。特定の役割は、フィルタを用いることにより、選択されたプラニング項目310へのアクセスを認めることを想起されたい。また、トレーディングパートナーのパートナーシップも、ユーザの特定のプラニング要素310へのアクセスを制限する。前述のように、パートナーシップは、システム200に格納された様々なプラニングデータに対してユーザが行うアクセスの種類を定義する。少なくとも2種類のアクセス:読み取り専用のアクセスおよびプラニング要素を読み取り編集するアクセスがあることが好ましい。したがって、ステップ1202で、本システムは、ユーザ250がどのプラニング項目310に対してアクセスを有するかを確認するだけでなく、プラニング項目310に対するユーザ250のアクセスの種類も確認する。フィルタは、ユーザ250に利用可能な全てのプラニング項目310をふるいにかけて、所望のプラニング項目310のみを選択するツールであることも想起されたい。ユーザ250が複数のフィルタを有している状況においては、フィルタの1つをデフォールトのフィルタとして指定できる。デフォールトのフィルタは、ユーザ250がシステム200に最初にログオンしたときに、自動的に起動されるフィルタになるものと予め選択されているフィルタである。デフォールトのフィルタは、ユーザ250によって作成されたフィルタまたは、システム管理者260によって以前に作成されたフィルタとすることができる。
【0086】
目標とするプラニング要素350がいったん確認されると、システム200は、ステップ1204で、これらの要素が派生要素であるかどうかを判断する。プラニング要素の何れも派生プラニング要素でないのであれば、システム200は先に進んで、データベース210からプラニング要素を取得する。1つまたは複数のプラニング要素が派生要素であれば、ステップ1208で、システム200はデータベース210から、派生プラニング要素を作成するのに必要とされる公式および既存のプラニング要素350を入手する。その公式および既存のプラニング要素がいったん入手されると、ステップ1210で、派生プラニング要素を生成することができる。ステップ1212で、システム200は、各プラニング項目に関する適切な階層を入手する。ステップ1214で、システム200は、ユーザ250はステップ1214で入手されたプラニング要素350の特定の階層図を望むかどうかを判断する。これは、図8〜図10に示したように、どの分離レベルノードからユーザ250がプラニングデータを見たいかを、ユーザ250に選択させることにより達成できる。ユーザ250にビューの選好がある場合には、ステップ1216で、プラニングデータはユーザのビューの選好により統合される。しかし、ユーザ250に選好がないならば、ステップ1218で、本システムはデフォールトのビューによりデータを統合する。プラニングデータの統合の後に、ステップ1220で、そのプラニングデータをユーザインターフェース上に表示することができる。
【0087】
ここで、プラニング要素350を編集する流れ工程を示した図13に言及する。最初に、ステップ1300で、システム200はユーザ250による要求を受けて、プラニング要素350の選択されたセルを編集する。ステップ1302で、システム200は、ユーザ250がプラニング要素350を編集する権限を与えられているかどうか判断する。前述のように、ユーザ250に割り当てられている役割は、ユーザ250がプラニング要素350を編集する権限を有するかどうか判断する。ユーザ250がプラニング要素350を編集する権限を有していなければ、この工程はステップ1304で終了する。そして、システム200はユーザ250による編集要求を吟味して、ステップ1306で、編集するプラニング要素セル370を判断する。そして、ステップ1308で、システム200は、対応するプラニング要素360についてフリーズプロフィールが存在するかどうかを判断する。そのプラニング要素350についてフリーズプロフィールがなければ、ステップ1310で、システム200はユーザ250がプラニング要素350を編集することを可能にする。しかし、フリーズプロフィールがあれば、ステップ1312で、システム200は対応するフリーズプロフィールを入手してそれを吟味する。ステップ1314で、本システムは、編集の対象としたセルがフリーズ期間内にあるかどうかを判断する。対象としたセルが実際にフリーズ期間内にあれば、ステップ1316で、システム200はプラニング項目セル370に対する編集を許容しない。一方、対象としてセルがフリーズ期間外にあれば、ステップ1310で、システム200はそれらのセルに対する編集を許容する。当業者は、上記工程において説明されたステップが、本発明を実行するための一般的ステップであること、および本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、特定のステップを修正、追加し、あるいはステップの順序を変更できることを理解するであろう。
【0088】
本発明の実施形態によるシステム200は、サプライチェーンに存在する様々な種類の事業の流れを支援する。事業の流れは、企業体間での情報および/または商品およびサービスのやりとりである。サプライチェーンにおいては、通常は少なくとも3つの主要な事業の流れがある。すなわち、内部の流れ(企業内の遠隔ユーザ間)、イントラの流れ(たとえばインターネットを用いる関連のないトレーディングパートナー間)、およびトレーディングパートナーおよびホストトレーディングパートナー間の流れである。本明細書中で説明したシステムは、3種類全ての事業の流れを支援する。
【0089】
本発明によれば、トレーディングパートナー間のデータは、異なった情報転送プロトコルを用いてやりとりできる。たとえば、EDI、XML、SMTP、FTP、MIME、HTTPなどのプロトコルは、本発明によって支援される。トレーディングパートナー間でのデータのやりとりを容易にするために、やりとりされるデータはCollaborative Planning, Forecasting, and Replenishment(CPFR)形式であることが好ましい。各CPFRメッセージは、2つのデータ形式基準、すなわち、ANSI ASC X12 EDIまたは、Standard Interchange Language (SIL)のうち1つで指定できる。また、トレーディングパートナー間でやりとりされるデータは、XMLにすることができる。
【0090】
本発明の好適な実施形態についての前記説明は、例示および説明のために行った。網羅的であったり、本発明を開示した厳密な形式に限定することを意図したりするものではない。当業者には、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、本発明のサプライチェーン管理システムおよび方法に様々な修正および変更を加えられることが明らかになるであろう。したがって、本発明の修正および変形があらゆる特許請求項およびそれらの均等物の範囲内に入ることを条件に、本発明がそれらを包含することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】例示的なサプライチェーンである。
【図2】本発明のサプライチェーンマネジメント用のシステムの一実施形態を示したブロック図である。
【図3A】本発明の実施形態に係る、属性とプラニング項目との関係を示したブロック図である。
【図3B】本発明の実施形態に係る、プラニング項目とプラニング要素との関係を示したブロック図である。
【図3C】本発明の実施形態に係る、プラニング要素の内容を示したブロック図である。
【図4A】プラニング要素を作成するステップを示した流れ図である。
【図4B】派生プラニング要素を作成するステップを示した流れ図である。
【図5A】フィルタを作成するステップを示した流れ図である。
【図5B】カレンダーを作成するステップを示した流れ図である。
【図6】階層を作成するステップを示した流れ図である。
【図7】図6の工程を用いて作成された3つのノードレベルおよびブランチを有する例示的な階層を示したブロック図である。
【図8】図7の階層の最高ノードレベルからプラニングデータを見るためのユーザインターフェースの例示的なディスプレイである。
【図9】図7の階層の中間ノードレベルからプラニングデータを見るためのユーザインターフェースの例示的なディスプレイである。
【図10】図7の階層の最低ノードレベルからプラニングデータを見るためのユーザインターフェースの例示的なディスプレイである。
【図11】フリーズプロフィールを作成するステップを示した流れ図である。
【図12】本発明によるプラニングデータを取得する一般的工程ステップを示した流れ図である。
【図13】本発明によるプラニングデータを編集する一般的工程ステップを示した流れ図である。
[発明の分野]
本発明は、在庫管理および統制用のシステムおよび方法に関する。具体的には、本発明は、サプライチェーントレーディングパートナーが他のトレーディングパートナーと、サプライチェーン情報をリアルタイムで選択的に共有することを可能にする。
【0002】
(関連出願に対する相互参照)
本願は、2000年9月29日に出願された米国仮特許出願第60/236,379号の優先権を主張しており、その開示は全体を参照することにより本明細書に援用する。
【0003】
[発明の背景]
トレーディングパートナーと事業を遂行することは、複雑で、費用がかかり、非効率的であって、時として敵対的にさえなり得る。多くの企業は内部で情報を共有することが困難である。この困難さは、企業が外部のトレーディングパートナーと情報を共有しようとするときに一層強まる。トレーディングパートナーは、同じサプライチェーンまたはトレーディングネットワークに参加するサプライヤ、顧客、子会社や、他の任意の組織または個人である。企業は現在、内部サプライチェーンの効率の改善が充分ではないことを認識している。その代わりに、企業はトレーディングネットワーク全体の効率を改善しようとしている。
【0004】
サプライチェーンは、通常は、動的に相互作用を行って製品またはサービスを生産し販売する、人や組織の複合的なネットワークである。サプライチェーンが効率的に稼働するために、サプライチェーントレーディングパートナーは、明白な理由で互いに同調して働くべきである。残念ながらこのようにならないことが多い。
【0005】
サプライチェーントレーディングパートナーの間で同調が欠如している理由の1つは、不測の環境変化である。たとえば、需要の突然の減少、労働問題、供給不足などの特定の事象は、サプライチェーンのごく一部にしか直接影響しないときであっても、サプライチェーン全体に影響を及ぼし得る。これは、通常のサプライチェーン内において、全てのトレーディングパートナーの相互依存の度合いが高いためである。
【0006】
通常のサプライチェーンの相互依存性が高いことに加えて、環境変化に対してサプライチェーントレーディングパートナーは一般的に反応が鈍いという問題もある。サプライチェーンの参加者が環境変化に対して反応が鈍いことには、多くの理由がある。
【0007】
サプライチェーンの参加者は一般的に、労働組合、賃貸借契約、サプライヤ、顧客などに対して通常は多くの義務を負う企業組織である。これらの法的義務を急に変更することは、不可能ではないにしても困難であることが多い。また、これらの企業組織の多くは、反応がよくないことについてロジスティクス上の且つ物理的な理由を有する場合がある。たとえば、生産の変更を行うためには、通常は製造施設を計画し直すか再構成しなければならないので、多くの製造業者が、生産ラインを切り換えたり、または生産を増減したりするためにある程度の時間の遅れを必要とする。流通業者やサプライヤの場合には、その貯蔵スペースは限定されていて、拡張可能または縮小可能でないことが多い。これらの企業が、その倉庫から来る商品の突然の増加を収容することは非常に困難である。一方、これらの企業の倉庫から来る商品の突然の減少があるか需要の高まりがあって、倉庫を十分に利用する状態に維持できない場合には、おそらく倉庫内の余分なスペースを賃貸することができないであろう。サプライチェーンに参加する運送会社の場合には、通常は限定的な量の機器(たとえばトラック)しか有していない。たとえば、運送会社が需要の高まりを処理するのに充分な機器を有しているとしても、ロジスティクス上の制限のために機器を適所に移動できない場合がある。一方、事業に突然の減少があったならば、これらの会社は、適宜に他の事業を獲得して会社の機器を使用し続けることが困難になり得る。かかる問題を克服するために、サプライチェーンの参加者は予測や事業計画に依拠して、将来の事業運営の戦略を練るかもしれない。
【0008】
信頼性のある予測や事業計画を練り上げることは、信頼性が高く且つ最も新しい良い情報を入手することを必要とする。かかる情報は、たとえば、他のトレーディングパートナーの需要予測、販売促進、購入注文、在庫などを含む。
【0009】
残念ながら、サプライチェーントレーディングパートナーが、適宜にこれらの関連性の高いサプライチェーン情報を入手することは困難なことが多い。ときには、これらの関連情報は、トレーディングパートナーと直接的な事業上の関係を有していない他の組織によって保持されているので、トレーディングパートナーがすぐに入手できないこともある。また、トレーディングパートナー間でかかる情報を共有するシステムがないために、これらの情報を単に利用可能でないこともある。
【0010】
トレーディングパートナーが情報を共有できないことは、企業は種々の管理/連携システムを使用することが多いという事実によってその度合いが強まる。その結果、これらの企業のそれぞれは、維持する情報を対照的な方法でフォーマットしたり見たりする場合がある。したがって、トレーディングパートナーが他のトレーディングパートナーから所望の情報を入手できるとしても、その情報をそのトレーディングパートナー自らの事業慣行に従うように解釈することは困難な場合がある。たとえば、多くの企業は独自のカレンダーにより操業する。これらの企業は、独自の事業または操業カレンダーに沿った方法でフォーマットされた関連情報を見ることができることが好ましい。
【0011】
もちろん、サプライチェーンに関連づけられた情報の量は通常は膨大である。トレーディングパートナーは概して、サプライチェーンと関連づけられた全情報の一部のみに関心がある。殆どのトレーディングパートナーは、所望のデータを入手するために大量のサプライチェーン情報を検討するリソースを有していない。同時に、トレーディングパートナーは独自のデータのいくつかへのアクセスを制限したい場合があるすなわち、トレーディングパートナーは、特定のトレーディングパートナーだけがその独自のデータ、特に、特に機密性が高い傾向にある種類のデータにアクセスすることができるようにしたい場合がある。
【0012】
最後に、通常サプライチェーンの全体的な動的特性は、サプライチェーンの参加者が情報を共有することを非常に困難にすることが多い。前述のように、サプライチェーンは組織および個人の複合ネットワークである。変化のないネットワークではなく、絶えず進化するネットワークである。組織および個人は通常サプライチェーンに絶えず出入りしている。サプライチェーンの寿命の中で、トレーディングパートナーの間における取引関係の様々な再調整が行われる場合もある。
【0013】
これらの要因の全てが、サプライチェーンの参加者がサプライチェーン情報を効率的に共有することを困難にしている。
【0014】
そのため、サプライチェーントレーディングパートナーが他のトレーディングパートナーと選択された情報を共有し、関連情報をリアルタイムで、且つトレーディングパートナーの必要に沿った形式で自動的に入手することを可能にする、サプライチェーン情報を共有する非常に柔軟なシステムがきわめて望ましい。かかるシステムは、通常のサプライチェーンの動的な性質を扱うことができるように、高い柔軟性を有するべきである。
【0015】
[発明の概要]
上記の問題を解決するために、本発明は特にサプライチェーン情報を共有し、且つ操作するシステムおよび方法を提供する。一般的に、本発明は、サプライチェーン情報を格納し、サプライチェーンの参加者が望ましい形式で情報を保持できるように、その参加者が選択されたサプライチェーン情報にアクセスして操作することを可能にする、システムおよび方法を提供する。
【0016】
好適な実施形態において、サプライチェーンのトレーディングパートナーは、需要予測、供給予測、販売促進予測、および購入注文情報などのサプライチェーンプラニングデータをデータベースに格納することができる。該データは編成して、データに属性を割り当てることにより、サプライチェーンプラニング項目およびプラニング要素と呼ばれるエンティティにすることができる。少なくとも2つの属性がデータに割り当てられる。また、ユーザ定義の属性をデータに割り当てることもできる。
【0017】
割り当てられた属性の少なくとも1つに基づいて、階層を作り出すことができる。階層は属性を階層的順序に並べて位置づけることにより作り出すことができる。データは、階層に従ってデータを編成することにより操作することができる。より低レベルの階層プラニングデータのデータを編成することにより、より高レベルの階層プラニング項目を得ることができる。
【0018】
別の実施形態によれば、割り当て技法によって低レベルの階層プラニングデータを自動的に更新することができる。ユーザおよび/またはトレーディングパートナーは、より低レベルのプラニングデータ項目の中で更新する高レベルデータをどのように割り当てるかに関する事前定義された規則を用いて、単により高レベルの階層プラニングデータを更新することにより、低レベルな階層プラニングデータを自動的に更新できる。
【0019】
別の実施形態によれば、データを特定の計測単位に基づくデータから別の計測単位に基づいた別形式のデータに変換することにより、データを操作することができる。かかる変換は、変換要素を有する変換チェーンを用いて達成することができる。これらの変換要素は、通常は、元のデータを乗算または除算して、その結果生ずるデータ形式を作り出すために用いられる。
【0020】
別の実施形態によれば、トレーディングパートナーまたはユーザは、特定の格納データのみに選択的にアクセスできる。これは、特定の定義済みの属性を有するデータのみを探すことにより、選択的データを照会するフィルタを作成することによって達成できる。通常は、フィルタは役割と関連づけられている。一般的に、ユーザまたはトレーディングパートナーには役割が割り当てられ、この役割は、ユーザまたはトレーディングパートナーが選択的プラニングデータにアクセスすることを可能にする。各役割は数個のフィルタと関連づけることができる。
【0021】
別の実施形態によれば、カスタマイズされたカレンダーを作成することができる。カスタマイズされたカレンダーは、ユーザまたはトレーディングパートナーの取引の必要を支援するように特定的に適合させることができる。そして、カスタマイズされたカレンダーは、格納されたデータを編成し、且つ操作するために用いて、ユーザおよびトレーディングパートナーがより望ましい形式でデータを見ることを可能にすることができる。
【0022】
別の実施形態によれば、フリーズプロフィールを作成することができる。通常は、フリーズプロフィールはフリーズ期間によって定義される。フリーズプロフィールを任意のプラニングデータに適用して、フリーズ期間中のデータの編集を防止することができる。
【0023】
さらに別の実施形態においては、元々格納されていたプラニングデータおよび操作技術によって生成された他の任意のデータを、インターネットなどの電子ネットワークを介して遠隔コンピュータ装置で見ることができる。
【0024】
当業者が容易に理解するように、本発明はサプライチェーンデータを共有し、且つ操作する強健なシステムおよび方法を提供する。別の特徴および利点は以下の説明に記載してあるが、一部はその記載から自明であるか、本発明の実施によって学ぶことができる。本発明の目的および他の利点は、ここに記載した説明およびその特許請求項ならびに添付の図面において特に指摘した構造によって実現および達成される。
【0025】
前述の一般的説明および以下の詳細な説明は共に、例示的且つ説明的であって、特許請求される本発明の説明をさらに行うことを意図したものであることを理解されたい。
【0026】
本発明のさらなる理解をもたらすために本明細書に含まれ、且つ援用されてその一部を構成する付属の図面は、本発明の実施形態を図示しており、発明の説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0027】
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明によれば、トレーディングパートナーがサプライチェーン情報を共有することを可能にする強健な協調システム(以下「本システム」)が提供される。かかる情報を共有することにより、トレーディングパートナー間での事業活動の協調をより促進することができる。本システムは、様々な協調/管理システムを有し得るトレーディングパートナーと本システムとが接続することを可能にする、オープンアーキテクチャのフレームワークを有することが好ましい。一実施形態において、本システムは、業界全体のeビジネス通信標準である、コラバレイティブ・プラニング・フォーキャスティング・アンド・レプレニッシュメント(Collaborative Planning, Forecasting and Replenishment (「CPRF」) Voluntary Guidelines and RosettaNet)と互換性を有するようになる。
【0028】
サプライチェーンは無数の方法で構成できるが、本発明の特徴の理解を容易にするために、ここで例示的なサプライチェーンを示す。図1は多層のサプライチェーントレーディングパートナーからなる例示的なサプライチェーン100を示している。サプライチェーン100は、部品A、B、CおよびDをそれぞれ生産するサプライチェーン100の最上層にサプライヤ120、122、124および126を含んでおり、これらの部品は第2層のサブアセンブラ130および132に送られる。そして、サブアセンブラ130および132は、それぞれ部品A、B、C、およびDを組み立てて部品EおよびFを生産し、これらは製造業者140に送られる。トレーディングパートナーは、組織、企業、または個人などである。各サプライチェーントレーディングパートナーは、トレーディングパートナーの従業員、提携者、子会社または他の任意の事業サブユニットであるユーザからなってもよく、それらのユーザと連絡していてもよい。たとえば、図1において、製造業者140はその製造業者と関連づけられたユーザ142と連絡している。部品EおよびFを用いて、製造業者140は流通業者A150および流通業者B152に送られる機械装置を生産し、これらの流通業者はその機械装置を様々な販売地域160、162および164に配給する。
【0029】
図1の単純化した例にもかかわらず、サプライチェーンコミュニティの様々な成員間の関係は概して複雑で動的である。サプライチェーンのトレーディングパートナーは、通常は、同じサプライチェーンにおける他のトレーディングパートナーと直接的な事業関係を有している。トレーディングパートナーは、同じサプライチェーン内の他のトレーディングパートナーとも間接的な関係を有し得る。すなわち、1つのトレーディングパートナーが、別のトレーディングパートナーと直接的な事業関係を有することなく、その別のトレーディングパートナーの事業運営に重大な影響を与えることがあり得る。たとえば、流通業者A150が、販売地域(1)160における機械装置に関するその需要予測に基づいて、製造業者140へのその機械装置に対する購入注文を削減すれば、製造業者140はその機械装置の生産を削減するおそれがある。そして、製造業者140はサブアセンブラE130からの部品Eの購入を削減する。そして、サブアセンブラE130は部品Aに対する注文を削減して、サプライヤA120に生産をカットするように要求する。そのため、流通業者A150はサプライヤA120と直接的な事業関係を有していなかったが、その活動は最終的にサプライヤA120に影響を与える。
【0030】
サプライチェーンが最も効率的に運用されるには、トレーディングパートナーのそれぞれがそのパートナーから更新された情報を得ることが好ましいであろう。トレーディングパートナーの事業計画および予測が実際の需要およびサプライチェーンの状態に合わないならば、製品の生産および/または供給は実際の需要と同調しない場合がある。その結果、サプライチェーンの様々な事業の流れが分離し得る。たとえば、図1に言及を戻すと、流通業者A150が機械装置に対する需要の減少ではなく需要の増加を予測したとする。その結果、流通業者150は機械装置に対する注文を増やし、これは結局、サプライヤA120への部品Aの注文増加につながる。しかし、生産を増やすのには時間の遅れがあり得るので、サプライヤA150は増えた注文を満たすことができない場合がある。そのため、サプライチェーン100の部分が分離してしまい、商品および/またはサービスに対する需要が満たされない。その結果、サプライチェーン100の他の部分も影響を受ける場合がある。たとえば、流通業者A150からの増えた注文を受け入れるために、製造業者140は、元々流通業者B152向けであった機械装置の出荷の幾分かを流通業者A150に移す場合がある。いずれにしても、ここでの例は、サプライチェーンの一部における事象が、その事象が発生した部分に直接的に関連してさえいないサプライチェーンの他の部分に、如何に重大な影響を与え得るかを示している。
【0031】
上記のように、通常のサプライチェーンの複雑さのために、サプライチェーンの各参加者にとって、最も短い期間に入手可能な最良のデータを得ることが非常に好ましい。かかる時適を得た情報は、サプライチェーンにおける各参加者が正確な予測や適切な事業計画を練り上げることを助け、様々な当事者の間における注文および購入の活動を促進する。
【0032】
サプライチェーンの効率を改善することは、より時間どおりの納品、より短い注文処理時間、より少ない在庫投資、より高い従業員当たりの生産性、現金から現金への循環時間およびより少ない資材取得費を含む、多くの利益をもたらすことができる。
【0033】
図2は、サプライチェーンのトレーディングパートナー間での情報の共有を促進する、本発明の一実施形態による協調システム200を示している。一実施形態において、システム200は、とりわけサプライチェーン情報を格納できるデータベース210を備えている。サプライチェーン情報は、たとえば、サプライチェーンにおける任意の点および任意のサプライチェーン参加者についての、需要予測、供給予測、販売促進予測、購入注文情報などを含むことができる。また、データベース210は、全て以下で説明する、階層、ユーザの役割、フリーズプロフィール、製品、場所、プラニング項目などに関連した情報を含む、他の種類のデータを格納することができる。
【0034】
データベース210に加えて、システム200は、階層モジュール220、フリーズプロフィールモジュール222、属性モジュール224、カレンダーモジュール226、操作モジュール228およびセキュリティモジュール240をさらに備えている。システム200は通信回線235を介してトレーディングパートナー255と通信する。同様に、企業265は通信回線237を介してシステム200と通信する。通信回線235および237は、有線の通信回線であっても無線の通信回線であってもよい。企業265は、企業265と関連づけられたユーザ250と連絡している。企業265は実際にはトレーディングパートナーであるが、企業(トレーディングパートナー)とそのユーザ250との関係を図示するために、他のトレーディングパートナー250とは異なるように図示されている。トレーディングパートナー255は、サプライチェーンに参加しシステム200と接続する、如何なる者および/または組織であってもよい。また、トレーディングパートナー255は、パーソナルコンピュータ(PC)などの多くの相互接続されたコンピュータ装置からなる企業エンティティの電子ネットワークであってもよい。根本的に、トレーディングパートナー250は、システム200と関連づけられたサプライチェーンに利害関係を有し、且つ/または参加する、如何なる者であっても如何なる物であってもよい。セキュリティモジュール240は、伝達の2つの主要な手段である役割242およびフィルタ244(以下でより詳細に説明する)を使用することにより、情報をユーザ250に伝達する一般的な方法である。共に用いられているモジュール220〜228および240は、ユーザ250が関連するプラニングデータを入手し、編成し、見ることを助ける。プラニングデータはユーザ250、企業265および/またはトレーディングパートナー255によって、その事業運営の過程で用いられる任意のサプライチェーン情報である。たとえば、予測データ、販売促進データ、注文情報などである。
【0035】
システム200は、システム管理者260によって管理されるサーバ上に置かれている。システム管理者260はユーザ250であっても、ユーザの企業265であっても、第三者であってもよい。本システムは、様々なWindows(登録商標)およびUNIX(登録商標)ベースのシステムで動作できる。たとえば、本システムは、Oracle(登録商標)8iを備えたWindows(登録商標)NT4.0SP6aサーバおよびWebLogicアプリケーションウェブ・サーバ6.0上で動作できる。図2にはデータベース210を1つだけ示すが、システム200は複数のデータベースからなることができる。あるいは、1つまたは複数のデータベースを、別のサーバ上のモジュールから離隔して設けることもできる。本システムの実際の物理的実施態様は、本発明の実施態様に必須ではない。むしろ、当業者は、その物理的実施形態の多くの変形形態が可能であることを理解するであろう。
【0036】
ユーザ250は、インターネット、イントラネット、エクストラネット、付加価値ネットワーク(「VAN」)、VPNなどの、電子ネットワークを介してシステム200と通信できる。インターネットブラウザは、たとえば、ネットスケープナビゲータやマイクロソフトインターネットエクスプローラであり得る。当業者は、本発明を多くの方法で物理的に実施できることを理解するであろう。ここで、図2に示した様々な部品をさらに詳細に説明する。
【0037】
図2に戻ると、データベース210に格納されたデータを、ユーザ250および/または他の外部ソースによって提供することができ、編成してデータベース210内の2種類のエンティティにすることができる。2つのエンティティとはプラニング項目310およびプラニング要素350である。
【0038】
図3Aは、プラニング項目310および、プラニング項目310を確認するのに用いられる属性320〜324を示している。プラニング項目310は、ユーザ250がシステム200の他の参加者と協調したい任意の項目である。最低でも、プラニング項目310は、少なくとも製品の種類320および場所322によって確認されることが好ましい。また、プラニング項目310は、とりわけ製品、場所および/またはプラニング項目自体に関連し得る、ユーザ定義の属性324の形態でそれに関連づけられた他の識別子を有することができる。製品名属性320、場所属性322およびユーザ定義の属性324の組み合わせは、プラニング項目310を一意に確認する方法を提供する。各プラニング項目310は、1つまたは複数のプラニング要素350に関連させることができる。
【0039】
以下の例は、図2のシステム200に関連する際の、プラニング項目310の例示を提供する。図1の流通業者A150が、販売地域(1)160における機械装置に対する推定需要の予測を主張する(maintain)と仮定する。また、流通業者A150は、販売地域(1)160における機械装置に対する注文および出荷データも主張できる。流通業者A150は、「機械装置」によって確認できるプラニング項目310を製品属性320として作成し、「販売地域(1)」を流通業者A150の場所属性として作成することができる。流通業者A150は、追加のユーザ定義の属性324をプラニング項目識別子に追加することもできる。たとえば、機械装置が3つの大きさ、すなわち小、中および大で入ってくるならば、製品サイズに基づく別の属性を識別子に加えることができる。
【0040】
図3Bは、例示的なプラニング項目310ならびに、プラニング項目310と関連づけられたプラニング要素350A、350Bおよび350Cを示している。プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、サプライチェーンに沿った任意の点での製品または製品群に関する任意の種類のサプライチェーンプラニングデータ、たとえば、売上高予測、需要予測、販売促進予測、購入注文などとすることができる。通常は、プラニング項目310は商品レベル(たとえば12オンス缶入りピーナツ)でのDFU(需要予測ユニット)またはSKU(在庫保持ユニット)である。各プラニング項目310は、時系列のプラニングデータからなる1つまたは複数のプラニング要素350A、350Bおよび350Cと関連づけることができる。この場合に、プラニング項目310は3つの属性によって確認される。2つの必要とされる属性である、製品および場所の属性、この場合には、シャンプー360およびワシントン州タコマ362および、ユーザ定義の属性である、8オンス364である。この例において、プラニング項目310と関連づけられた3つのプラニング要素350A、350Bおよび350Cは、サプライヤ予測350A、サプライヤ注文350Bおよびサプライヤ出荷350Cである。
【0041】
したがって、プラニング項目310とプラニング要素350A、350Bおよび350Cとの関係を見る1つの方法は、各プラニング項目310を1組のプラニング要素350A、350Bおよび350Cと関連づけられたものとして見ることである。プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、サプライチェーンの協調およびプラニングに役立ち得る任意の種類の定量データであってもよい。各プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、開始日、継続期間、および量を含む一連の時間依存データ366を含む。したがって、プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、少なくとも2つの属性によって確認可能な週、月、四半期などの期間にわたって表示できる、開始日、継続期間および量を有する、本システムに格納された任意の時間調整(time−phased)された一連のプラニングデータである。
【0042】
各プラニング要素350A、350Bおよび350Cは、プラニング項目310と関連づけられており、サプライチェーン活動を調整し、予定し、計画するのに用いられる、サプライチェーンまたはプラニングデータなどの、サプライチェーントレーディングパートナーによって用いられる任意の種類の時系列データからなる。図3Cは、図3Bに示したプラニング要素350A、350Bおよび350Cのうち1つのより詳細な図示である。プラニング要素350は一連のセル370を含む。セル370のそれぞれは、1つの時系列データに対応する。各セル370は、一般的に、少なくとも3つの情報である、開始日372、継続期間374および量376を有する。これらのセル370に格納された情報は、ユーザ250が見る且つ/または操作することができるプラニングデータである。あるいは、各セルは、継続期間374なしに量376および開始日372のみ格納することもできる。かかる実施形態において、各セルは何らかの日割りまたは増分バケットとして自動的に定義される。
【0043】
説明するために、前の実施例において、流通業者A150が販売地域(1)における機械装置に関する需要予測についてプラニング要素350を有していると仮定する。プラニング要素350(販売地域(1)における機械装置に対する需要予測として確認される)についてのセル370の1つが、以下の情報、すなわち1月1日、3ヶ月、および500ユニットを含む場合がある。これは、1月1日〜4月1日まで(すなわち、1月1日から3ヶ月間)、流通業者A150は販売地域(1)において500ユニットの機械装置に対する需要があるものと期待していることを意味する。一方で、このプラニング項目360についての別のセル370は、4月2日から6月2日までの、販売地域(1)160における機械装置に対する需要予測を含むことができる。
【0044】
システム200を用いると、ユーザ250は他のユーザ250および/またはトレーディングパートナー255とプラニング要素350を共有できる。別のユーザ250のプラニング要素にアクセスを有するユーザ250は、その別のユーザプラニング要素350からデータを取り込んで、それらを自らのプラニング要素350内に入れることができる。具体的には、編集する権利を認可する役割(以下で説明する)を割り当てられたユーザ250のみが、プラニング要素350にアクセスして編集することができる。他のユーザ250には、特定のプラニング要素350への読み取り専用タイプのアクセスのみを認可する役割を割り当てることができる。かかる場合に、ユーザ250はプラニング要素350の内容を編集できないが、見ること及び/またはデータの取り込みおよび/またはデータ操作(以下で説明する)のために、プラニング要素の内容にアクセスできる。
【0045】
ユーザ250、ユーザの企業265および/またはシステム管理者260がプラニング要素350に変更を加える必要があるときには、ユーザ250、企業265および/またはシステム管理者260は要素350の新しいバージョンを生成することを選択できる。一実施態様において、各バージョンは互いに独立して自動的に保存且つ格納される。たとえば、ユーザ250は、異なったシナリオについて異なった値を用いて需要予測の異なったバージョンを格納したいと思うかもしれない。
【0046】
トレーディングパートナーはパートナーシップを構成することによりデータを共有できる。パートナーシップは、プラニング項目310および要素350など他のパートナーのデータへの、各パートナーのアクセスのしやすさを定義する。数種類のアクセスが認可され得る。たとえば、あるトレーディングパートナーは他のトレーディングパートナーに、特定のプラニング要素350への読み取り専用アクセスのみを認可することができ、他の種類のプラニング要素350については、編集アクセスを認可することもできる。トレーディングパートナーは、他のトレーディングパートナーが予測データを見ることのみを許容するが、他のトレーディングパートナーが注文データを編集することは許容しないことができる。
【0047】
本発明の別の特徴は、システム200が派生プラニング要素を作成できることである。派生プラニング要素は、他のプラニング要素の値から求められるプラニング要素である。派生プラニング要素は、加算、減算、乗算、および除算などの算術演算子と共に他のプラニング要素の値を用いて、派生プラニング要素を生成する等式を作ることにより作成できる。たとえば、予測などの派生要素は、2つの定義済みのプラニング要素、すなわち、現在の条件に基づく将来の売上高の統計的予測および販売促進による将来の売上高に対する変化の予測の合計として計算することができる。
【0048】
通常のプラニング要素350とは異なり、派生プラニング要素は直接的に編集または変更できない。派生プラニング要素を変更する唯一の方法は、派生プラニング要素を作成する元のプラニング要素350に変更を加えることである。派生プラニング要素は既存のプラニング要素350から派生するので、通常は、ユーザ250がそれを要求するときに作成され、ユーザ250がそれを必要としなくなったときに抹消される。
【0049】
ユーザ250、ユーザの企業265、トレーディングパートナー255またはシステム管理者260は、派生プラニング要素を作成することができる。たとえば、ユーザ250がシステム200にログオンした後に、システム200は、ユーザ250が派生プラニング要素を導出するための公式を作成することを可能にする。公式は、派生プラニング要素が形成される元であるプラニング要素350の名称を算術演算子と共に用いて、派生プラニング要素を生成する。あるいは、派生プラニング要素を導出する公式は、変数および算術演算子を用いることができるが、ここで、変数は派生プラニング要素が形成される元であるプラニング要素350に等しく設定される。等式がいったん完成すると、ユーザ250は派生プラニング要素に名称を付すことができる。そして、ユーザ250は、将来の使用のために、派生プラニング要素(すなわち、派生プラニング要素を導出する等式)を保存する。そして、ユーザ250は後に派生プラニング要素を参照して、自動的に派生プラニング要素を入手することができる。ユーザがいったんシステムをログオフすると、派生プラニング要素の公式から導出されたデータがほぼ失われるが、上記のように自動的に再作成することができる。
【0050】
図4Aは、本発明の一実施形態によるプラニング要素350を作成する工程400を示している。ステップ401で、プラニング要素350についてシステム200によって名称が作成される。ステップ401で名称がつけられたプラニング要素350と関連づけられるのは、プラニングデータが格納される1組のセル370である。ステップ402で、システム200はプラニング要素350を、それを「所有」し「管理」するトレーディングパートナー255および265に割り当てる。プラニング要素360を「所有」することにより、トレーディングパートナー255および265ならびに/あるいはそのユーザ250は、要素350の内容を編集すると共に、他者が要素350にアクセスする許可を与えることができる。ステップ410で、システム200は、任意の所与の時間に存在し得るプラニング要素350の発行済みおよび未発行のバージョンの数を求める。発行済みのバージョンは、許可されたユーザ250および/またはトレーディングパートナー255および265がアクセスできるプラニング要素350のバージョンである。ステップ411で、そのバージョンが読み取り専用アクセス権になるかどうかを判断する。そして、システム200は、ステップ412で、プラニング要素350が他のトレーディングパートナー(複数可)と共有されるかどうかを判断する。プラニング要素350が他のトレーディングパートナー(複数可)255と共有されるならば、ステップ414で、それらのトレーディングパートナー255が確認される。ステップ414で確認されたトレーディングパートナー255のそれぞれについて、ステップ416で、プラニング要素350のどのバージョンがトレーディングパートナー255にアクセス可能になるかに関して判断がなされる。通常は、少なくとも2つの種類のアクセス、すなわち読み取り専用アクセスおよびプラニングデータ(すなわち、プラニング要素350)を見て編集するアクセスがある。もちろん、他の種類のアクセスを考えてもよい。最後に、ステップ420で、プラニングデータは、プラニング要素350と関連づけられたセル370に格納することができる。なお、当業者には、図4の流れ図にステップを概説した順序が厳密に要求されるのではなく、異なった順序で配置してもよいことを理解されよう。たとえば、ステップ410はステップ416の後で発生しても良い。
【0051】
図4Bは派生プラニング要素を作成するプロセス403を示している。ステップ404で、システム200は派生プラニング要素の名称を作成する。ステップ406で、システム200は、派生プラニング要素を生成するために、既存のプラニング要素のうちどれを用いるかを選択する。既存のプラニング要素は、データベース210に既に格納されているプラニング要素350である。ステップ408で、システム200は、ステップ406で選択された既存のプラニング要素を用いて、派生プラニング要素を導出するのに必要とされる等式または公式を作成する。等式は、算術演算子およびステップ406で選択されたプラニング要素350の名称から作成される。あるいは、等式において、プラニング要素350に等しい変数を設定することにより、プラニング要素350の名称の代わりに、変数を用いることもできる。
【0052】
図2に戻って言及すると、セキュリティモジュール240は、システム200に格納されたプラニングデータへのユーザ250のアクセスを制御する手段を提供する。一実施形態において、セキュリティモジュール240がプラニングデータへのユーザ250のアクセスを制御する、少なくとも2つの手段がある。プラニングデータへのユーザのアクセス制御する第1の手段は、前に簡単に紹介したが、役割242をユーザ250に割り当てることである。特定のプラニングデータへのユーザ250のアクセスは、ユーザ250に割り当てられた役割に左右される。すなわち、特定の役割を割り当てられることは、その役割に関連する選択されたプラニングデータへのユーザアクセスを認可する。また、システム200は異なった種類のアクセスを考慮に入れることが好ましい。たとえば、プラニングデータへの1つの種類のアクセスは、ユーザに特定のプラニングデータへの読み取り専用アクセスのみを付与できる。一方、別の種類のアクセスは、上記で図4Aにおいて説明したように、読み取りおよび編集アクセスの両方を認可する。
【0053】
通常、システム管理者260によるか、あるいは他のユーザまたはユーザの企業265に役割を割り当てるのを許可されたユーザ250によって、ユーザ250に役割242が割り当てられる。当業者は、ユーザへの役割の割り当てが、多くの方法で容易に実施できることを理解するであろう。
【0054】
役割242の使用を説明するために、ここで、図1のサプライチェーン100を使用する実施例を提供する。製造業者140にどれくらいの数の機械装置を注文するかを判断するために、流通業者A150が用いる需要予測を、流通業者A150が維持すると仮定する。サプライチェーンの運営を最適化し、機械装置の流れにおけるあらゆる分裂を防止するために、流通業者A150は、サプライヤA120に需要予測にアクセスしてもらいたい場合がある。このアクセスを認可するために、流通業者A150およびサプライヤA120は、サプライヤA120が関連データにアクセスすることを可能にするパートナーシップを形成する。あるいは、流通業者A150は、プラニング項目マッピングを介した関連データへのアクセスを認可することもできる。プラニング項目マッピングは、通常は、トレーディングパートナー255の間でパートナーシップが形成されるときに作成される。かかるパートナーシップは、各パートナーがどのプラニング要素350にアクセスできるかを定義する。
【0055】
プラニングデータへのアクセスを制御する第2の手段は、フィルタ244の使用である。フィルタ244は2つの方法で用いることができる。第1に、フィルタ244は、プラニングデータを見る際に具体的なプラニングデータを照会するために、ユーザ250が使用することができる。通常は、ユーザ250は、カスタマイズフィルタ244が用いられる場合に、所望のプラニングデータのみがユーザによって見られるように、独自のフィルタを作成しカスタマイズする。フィルタは、ユーザの役割に関連して、特定のプラニングデータへのユーザのアクセスを制限するために用いることもできる。これは、たとえば、それぞれがそれに関連づけられたフィルタ(複数可)244を有する特定の役割をユーザ250に割り当てることにより達成される。関連づけられたフィルタ(複数可)244は、選択されたデータにユーザ250を制限する。また、フィルタ244は、ユーザ250が、全ての利用可能なプラニングデータを検索する必要なく、見て且つ/または編集する特定のプラニングデータを自動的に入手することを可能にする。たとえば、ユーザ250は、全領域ではなく、特定の売上高に関する予測データのみを選択するために、フィルタ244を用いることができる。ユーザ250は、以下で説明するように、プラニングデータのサブセットを見るためにフィルタ244を追加することもできる。その結果、フィルタ244は、ユーザ250が見て編集する情報の種類および形式をユーザ250が設計することを可能にして、情報を入手して広める工程をより速やか且つ効率的にする。ユーザ250は、ユーザの自由裁量で用いられる複数のフィルタ244を作成することができる。
【0056】
フィルタ244の有用性を説明するために、以下の説明を行う。図1のサプライチェーンに再度言及して、製造業者140が、機械装置に関する流通業者A150の需要予測へのアクセスを有すると仮定する。通常は、製品(すなわち機械装置)および場所(すなわち販売地域(1))および機械装置のサイズ(すなわち、小、中および大)に基づいて多数のプラニング項目310に細分化される需要予測と関連づけられた多量のデータがある。しかし、製造業者140は、小さいサイズの機械装置について、販売地域(1)における機械装置の予測にしか関心がない場合もある。このニーズを満たすために、製造業者140は、小サイズの機械装置について、地域(1)160に対する機械装置需要予測に関する予測情報のみを照会するフィルタ244を作成することができる。あるいは、製造業者140は、小および中両方のサイズの機械装置に関する予測を照会するフィルタ244を作成できる。さらになお、製造業者140は、大サイズの機械装置のみについて、地域(1)160における機械装置に対する需要予測を照会する別のフィルタ244を作成することができる。
【0057】
一般的に、システム管理者260などの第三者は、ユーザ250用のフィルタを作成し、且つ/または既存のフィルタをユーザ250に利用可能にすることができる。その結果、ユーザ250は、使用のために、任意の所与の時間にいくつかのフィルタを有することができる。あるいは、ユーザ250はそれ独自のフィルタ244を作成できる。
【0058】
フィルタ244は基本的に、ユーザ250、トレーディングパートナー255および265、ならびに/あるいはシステム管理者260の何れかによって作成され得る、事前定義された照会である。図5Aは、ユーザの役割と共に用いるフィルタ244を作成するための、流れ工程500を示している。ユーザ250、企業265および/または管理者260は、最初にステップ502でフィルタ244に名称をつけることによりフィルタ244を作成する。そして、ユーザ250、企業265および/または管理者260は、ステップ505で、所望のプラニングデータを照会するのに用いられるユーザ定義の属性を確認することにより、フィルタをモデル化する。ステップ510で、フィルタは1つまたは複数の役割に割り当てられる。図5Aにおいてステップが発生する順序は必須ではなく、変更することができる点にも留意されたい。
【0059】
図2に戻ると、属性モジュール224は、ユーザ250が、属性を作成して、製品、場所、プラニング項目310、またはデータベース210に格納された他のデータに割り当てることを可能にする。少なくとも2つの種類の属性、すなわち識別子および非識別子がある。識別子属性はプラニング項目310を確認するために用いられる属性である。これらの属性は、フィルタ210、階層、および集団(階層および集団は以下でさらに詳細に説明する)の基礎であることにより、ユーザ250がプラニングデータを編成して見ることを可能にする。非識別子属性は特定の機能的役割を提供する。たとえば、未処理のプラニングデータをより望ましい形式に変換するために非識別子属性を用いることができる(未処理のプラニングデータの変換については以下で説明する)。
【0060】
ユーザ250、企業265および/またはシステム管理者260に、無限数の定義済みの属性を作成して、たとえばプラニング項目350に割り当てることを可能にすることにより、ユーザ250は必要に応じてプラニングデータをパースできる。その結果、ユーザ250は同じデータの異なるビューを編成および入手することができる。また、これらのユーザ定義の属性はデータの操作を容易にする。たとえば、前述のように、プラニング項目310、製品名および場所を確認するには、一般的に、最小で2つの属性が必要とされる。しかし、ユーザ250は、プラニング項目310をさらに定義するために追加の属性を作成することができる。たとえば、前の実施例において、プラニング要素350を有するプラニング項目310に関連するプラニングデータは、販売地域(1)160についての機械装置需要予測に基づいていた。製品サイズ(小および大など)に基づいてユーザ定義の属性を作成することにより、プラニングデータはより詳細に定義される。また、この第3の属性を有することにより、ユーザ250は、販売地域(1)160における「小さいサイズ」の機械装置に関する需要予測などの、より詳細な予測を入手することができる。また、ユーザ定義の属性を介してプラニングデータを定義することは、プラニングの操作をより単純にする。
【0061】
図2に戻ると、本発明によるシステム200の別の特徴は、カレンダーモジュール226であり、これにより、ユーザが、1つまたは複数のカレンダーを作成して、プラニングデータを編成および操作する特定の企業265(すなわち、トレーディングパートナー)にカレンダーを適用することが可能になる。カレンダーは、異なった期間における時系列データを見て編成するために用いられる。より詳細には、カレンダーを、ユーザの事業、プラニングおよび/または操業のカレンダーと適合するようにカスタマイズして、ユーザがプラニングデータを見て編成することを助けることができる。
【0062】
プラニングデータは、ユーザ250が見るときに、通常は、ある期間のコンテキストにおいて見られる。期間は開始日および終了日によって定義される。これら2つの日付の間の継続時間が期間を構成する。
【0063】
ほとんどの状況において、プラニングデータは、カレンダーによって提供される何らかの期間に結びつけられていないのであれば、ユーザ250に関連していない。たとえば、製造業者140は、流通業者150によって提供される毎月の予測データおよび毎週の注文データを使って働きたいと思うかもしれない。月毎の予測データは、消耗品を注文する目的で、製造業者140に非常に役立つ場合がある。他のときには、製造業者140は、月毎の予測データではなく年の予測データを用いて、たとえば、長期予測に基づく労働力雇用戦略を開発することを好むかもしれない。一方、他のときには、製造業者140は、6週間の予測など、何らかの中間の長さの期間に基づく予測を用いて、生産ラインをオフラインにするかどうかを判断することを好むかもしれない。上記の状況のそれぞれにおいて、製造業者は、事業決定に必要とされるように、異なった増分に細分化された関連データを見ることを好む。
【0064】
また、サプライチェーンに参加する多くの会社は、1月1日に始まる標準的な1年、12ヶ月のカレンダーによっては操業しない。むしろ、それらの事業運営、事業予測、購入および販売活動などは、標準的カレンダー以外の何かに基づく場合がある。例を挙げれば、多くの会社の運営は四半期に基づいている。これらの会社のカレンダー期間は、標準的なカレンダーの開始日および終了日以外の異なった日付で始まり終わり得る。たとえば、標準的な第1四半期が1月1日〜4月1日であれば、標準的カレンダーに従わない会社は、1月27日に始まり4月27日に終了する四半期を有するかもしれない。カレンダーモジュール226は、カレンダーを作成するユーザが、カレンダーが始まる日付を選択して、それによってユーザ独自のカレンダーに適合させることを可能にする。かかるカレンダーは、ユーザ250が、ユーザの操業カレンダーに対応するようにプラニングデータを見ることを可能にして、それを一層ユーザに関連するものにしている。
【0065】
ユーザ250はいくつかのカレンダーを作成することができ、各カレンダーは独自の開始日および終了日ならびに1つ以上の連続的な期間によって定義されている。期間は、ユーザによって定義されるように、毎日、毎週、毎月、毎四半期、または全く任意の期間に設定することができる。たとえば、ユーザ250は、2つの年間カレンダー、すなわち開始日が2月21日の3ヶ月の期間を有する予測カレンダー、および6月1日の開始日を有する14日の期間の出荷スケジュールカレンダーを作成できる。任意選択で、ユーザは観察専用のカレンダーを作成することもできる。観察専用のカレンダーは、ユーザはカレンダーによって特定されたデータを見ることだけを可能にし、ユーザがデータを修正することは可能にしない。そのため、上記のように、カレンダーモジュール226は、ユーザが個別化されたカレンダーを作成およびカスタマイズし、編成および操作の目的でそのカレンダーをプラニング日に適用することを可能にする。
【0066】
図5Bは、本発明に従ってカレンダーを作成する流れ工程550を示している。ステップ560で、カレンダーに名称が作成される。2つのトレーディングパートナー255および256に割り当てられた2つのカレンダーが同じ名称を有することがないように、名称は一意であることが好ましい。任意選択で、カレンダーに名称を付すステップの間に、カレンダーの説明を作成して格納することもできる。ステップ570で、カレンダーの時間間隔すなわち期間を定義する。期間は、たとえば、毎日、毎週、毎月、毎四半期または他の何らかのカスタマイズされた期間とすることができる。本システムは、ステップ582でカレンダーを読み取り専用カレンダーとして定義するか、ステップ584で読み取り・編集カレンダーとして定義する。
【0067】
本発明によるシステムの別の特徴は階層モジュール220であり、これにより、各ユーザ250が、プラニングデータを編成且つ見るための階層を作成することが可能になる。階層とは、プラニング項目310の属性に基づくそれらの順序づけられたグループ分けである。そうすることで、階層により、ユーザ250が異なった観点からデータを見ることを可能にする。属性320〜324がプラニング項目310を確認することを想起されたい。属性320〜324を編成して階層構造にすることにより、システム200は、見る者(すなわち、ユーザ250)に、プラニング項目310内に含まれシステム200に格納されたプラニングデータの、編成且つ/または総合されたビューを提供する。
【0068】
階層は各トレーディングパートナー255(すなわち、企業265)に一意であり、システム管理者260、トレーディングパートナー255および265、またはユーザ250によって作成することができる。カスタマイズされた階層は、場所および製品サイズなどの任意の属性320〜324に基づいて作成することができる。属性320から324に基づいてプラニング項目310を編成して階層にすることにより、本明細書に記載のシステム200により、ユーザ250がプラニングデータを見る際により大きな柔軟性を有することを可能になる。
【0069】
図6は階層を作成するための流れ工程600を示している。ステップ605で、階層に対して名称が作成される。任意選択で、ステップ605で、階層の記述を作成して階層名を付して格納することもできる。ステップ610で、階層をトレーディングパートナー255および265に割り当てる。ステップ620で、階層に用いられる属性を選択する。最後に、ステップ630で、属性を階層的順序で並べて配置する。図6に示すステップの正確な順序は、本発明の本実施形態の実施態様に必須ではないことに留意されたい。
【0070】
階層は階層的な層からなる。ユーザ250がデータを見ることができる方法は、階層がどのように編成されるか、また、データを見るためにユーザ250がどの層を選択するかに左右される。説明するために、例示的な階層700を示した図7において、以下の実施例を示す。階層700は3つの層701、702および703を含む。最上層701は、4つの製品、コンディショナー704、シャンプー705、クッキー706およびチップス708を含む製品識別子(たとえば、製品名)に基づく。中間層702は製品サイズに基づいており、階層700は最上層701よりも低い。具体的には、図7において、中間層702に示された項目は、最上層の製品、シャンプー704に利用可能な様々な製品サイズであり、8オンス712、16オンス714および32オンス716を含む。最上層の製品、シャンプー704は、第1の分岐710によって、中間ノード項目712、714および716に接続されている。最下部層703は販売地域に基づく。16オンスのサイズのシャンプーに関する第2の分岐718の下部には、最下部層703に設けられた、3つの販売地域、販売地域A720、販売地域B722および販売地域C724がある。図示してはいないが、最高レベルの他の製品(すなわち、コンディショナー704、クッキー706およびチップス708)は、中間及び最下部層702および703内に延びる、類似の階層分岐を有することもできる。最下層項目(販売地域A720、販売地域B722および販売地域C724)は、属性、すなわち、製品属性については「シャンプー」、ユーザ定義のサイズ属性については「16オンス」、および場所属性については販売地域1、2、または3の何れかを有する、プラニング項目に対応することに留意されたい。そのため、階層700の各層701、702および703は、様々なプラニング項目を含む。最上部の2つの層701および702に設けられたプラニング項目は、同じ分岐線に沿って設けられた、それよりも低く層化された項目の集約である。たとえば、中間層702における16オンス714は、同じ分岐718に沿って最下部層703に設けられた3つの販売地域720、722および724の集約である。
【0071】
階層の機能的役割は以下の例でさらによく理解できる。図8は、上記の階層700に基づくプラニングデータを見るための、ユーザインターフェースの例示的なディスプレイ800である。ユーザ250は、ブラウザ、たとえばMicrosoft Explorer(登録商標)を介してプラニングデータを見ることができる。ここに示したディスプレイ800は、階層700の最上層701(すなわち、製品層レベル)からのプラニングデータのビューである。ディスプレイ800の最上部805は、Microsoft Explorer(登録商標)などのインターネットブラウザ用のツールバーである。最上層の製品は第1の左側の欄810に列挙されている。第2の欄820は、製品毎に格納された2つの種類の予測を列挙している。3つの右側のコラム830、832および834は、特定の期間840、842および844に関する時系列プラニングデータ(たとえば、プラニング要素350に格納されている)を示している。最も右側の欄830、832および834に配置された予測データは、特定の販売地域において特定の製品サイズの特定の製品に特に関連した値に小分割されないので、このディスプレイ800は、各製品に関するプラニングデータの総合的なビューである。その代わりに、右側の欄830、832および834に配置された値のそれぞれは、全ての製品サイズおよび全ての場所における、欄810の製品の全てのサブタイプに関する予測である。たとえば、2001年1月のシャンプーに関する予測1の値「1290」は、実際に、サイズ属性または場所属性にかかわらず、属性「シャンプー」および「予測1」を有する全てのプラニング要素350の総合計である。値「1290」は、一般的に「総プラニング要素」または「総プラニングデータ」と呼ばれるものである。
【0072】
プラニングデータ(すなわち、プラニング要素)のより詳細なビューが所望であれば、ユーザ250は中間層702からプラニングデータを見ることを選択できる。たとえば、異なったサイズのシャンプーに関する予測などの、より具体的な情報を表示するために、ユーザ250は階層700の中間層702からデータを見ることを選択できる。ここで、図9に言及すると、ユーザ250が階層700の中間層702からプラニングデータを見ることを選択した、ユーザインターフェースを示している。ここに図示したディスプレイ900は、製品「シャンプー」に関して中間層702から見たものである。図8と同様に、ディスプレイ900も、最下部層データ(すなわち、販売地域に基づくデータ)に関する予測値を合計した総合的なビューである。最上層の項目であるシャンプー905は、最も左側の第1の欄910において確認されている。第2の欄920は中間層識別子、この場合には、シャンプーの様々なサイズ(すなわち、8オンス、16オンスおよび32オンス)を含む。第3の欄930は、異なったサイズのシャンプーのそれぞれについて利用可能な2種類の予測を示している。最も右側の3つの欄940、942および944に配置された値は、特定の期間に関する時系列の総プラニングデータである。特定の期間970、972および974は、欄の最上部に示されている。この例において、期間970、972および974は単一の日付として示されているが、それに代えて、ある範囲のデータとして表示することもできる。最上部の行950に配置された値は、列960、962および964に配置された8オンス、16オンスおよび32オンスの大きさのシャンプーに関する、全ての対応する予測値の総合値である。たとえば、欄940に示された最初の期間において、シャンプー予測1に関する総合値は1290であり、これは、2001年1月での8オンス、16オンスおよび32オンスの大きさのシャンプーに関する予測値の合計である。そのため、この図は、異なった大きさのシャンプーに関する予測値、およびシャンプーに関する全体的な総予測値(最上部の列950)の両方を示している。
【0073】
ユーザ250が、16オンスの大きさのシャンプーに関する各販売地域についての予測データなどの、シャンプーに関するプラニングデータに関連するさらに具体的な情報を望むのであれば、ユーザ250は、最低のノードレベルでシャンプーに関するプラニングデータを見ることを選択できる。図10に言及すると、ディスプレイ1000は、ユーザ250が最下部層703からプラニングデータを見ることを選択した、ユーザインターフェースを示している。図9におけるように、このディスプレイ1000の最も上の行1010は、図8および9における行812および950に対応する、全ての販売地域における全てのサイズのシャンプーに関するシャンプー予測の総合値を含む。2番目の行1020は、図9の行962に対応する予測1および2の両方に関する全ての販売地域についての、16オンスのシャンプーの総合値を表示している。下の3行1031、1032および1033に配置された値は、異なった販売地域(すなわち、販売地域A1034、販売地域B1035および販売地域C1036)で行1020における総合値を小分割している。最も左側部分1040に列挙された属性は、このディスプレイ1000に示されているプラニング項目に関する確認属性であることに留意されたい。また、最も右の部分1050に配置された値は、プラニング要素350のセル370に対応するデータを示している。
【0074】
図2に戻ると、フリーズプロフィールモジュール222は、ユーザ250、企業265(たとえば、トレーディングパートナー255)および/またはシステム管理者260が、フリーズプロフィールを作成し用いることを可能にしている。フリーズプロフィールは、製造または供給リードタイムに対応するために、プラニングデータが変更されない期間を定義している。たとえば、部品を注文するリードタイムを見込むために、生産予測または購入注文は3週間などの期間にわたって固定することができる。これは、予測または購入注文の要件を満たす責任があるサプライチェーンにおいて、ユーザ250が満たすことができないシステム200に格納されたプラニングデータに、ユーザ250が変更を加えることを防止する助けになる。
【0075】
フリーズプロフィールは、単一または複数のプラニング要素350に割り当てることができる。図3Cに戻ると、フリーズプロフィールは本質的に、フリーズ期間に該当するプラニング要素セル370を固定する。フリーズプロフィールは期間からなる。フリーズ期間の開始日は、プラニング開始日とすることができる。プラニング開始日は一般的に、予測または事業サイクルに関するトレーディングパートナーの開始日を定義するローリング開始日である。通常は、フリーズプロフィールがプラニング項目310および関連づけられたプラニング要素350に割り当てられる。フリーズ期間内には、フリーズプロフィールによって影響されるプラニング項目310の何れについても、誰もデータを変更できない。フリーズプロフィールによって影響される、統合または派生されたプラニング要素について、最長のフリーズ期間で統合または派生されたプラニング要素を生成するのに用いられたプラニング要素は、統合または派生された要素を編集できない期間を決定する。フリーズプロフィールが作成されると、それは特定のトレーディングパートナー255および265と関連づけられる。
【0076】
図11はフリーズプロフィールを作成する流れ工程1100である。ステップ1110で、フリーズプロフィールに対して名称が作成される。名称は、システムに一意であることが好ましく、他のフリーズプロフィールは何れも同じ名称を有していない。任意選択で、フリーズプロフィールの説明をこのステップで作成することができる。ステップ1120で、フリーズプロフィールに影響されるプラニング要素を定義する。ステップ1130で、フリーズ期間の継続する日数が選択される。ステップ1140で、フリーズプロフィールが1つまたは複数のプラニング項目に割り当てられる。すなわち、プラニング項目310にフリーズプロフィールを割り当てることにより、フリーズプロフィールは、そのプラニング項目310と関連づけられたプラニング要素350の全てに適用される。
【0077】
操作モジュール228は、ユーザがシステム200に格納されたプラニングデータを様々な方法で操作することを可能にし、他のシステムモジュールに支援を提供する。操作モジュールが提供できるサービスの中には、データ統合、データ割り当ておよび要素変換がある。
【0078】
階層データ統合は、プラニングデータを見ているときに、ユーザ250が、プラニング項目340およびプラニング要素350を合計することを可能にし、それによって、ユーザ250が様々な観点からデータを見ることを可能にする。たとえば、前述のように、特定のプラニングデータを照会するときには、ユーザ250は階層を用いることができる。照会の結果は、図8〜図10に示したように、ユーザインターフェース上に表示することができる。異なった階層レベルでのプラニング要素(実際のプラニング要素および派生プラニング要素の両方)は、同時に同じユーザインターフェースディスプレイ上で示すことができる(図9および図10に示したように)。上の階層レベルからのプラニング項目310に関するデータは、通常は、格納することができない。たとえば、図7において、最上層および中間層701および702におけるプラニング項目310は、データベース210に格納することはできない。その代わりに、必要なときにはいつでも、これらを最下層703のプラニング項目から生成することができる。したがって、より高い階層の層に関するプラニング要素350(たとえば、最上部の2つの行1010および1020における値)を生成するために、より低い層のプラニング要素(たとえば、最下部の3行1030、1032および1034)は統合される。
【0079】
操作モジュール228は、ユーザ250および他のシステムモジュールを補助して、要求時にプラニングデータを割り当てる。たとえば、派生プラニング要素は他のプラニング要素から生成されるので、既存のプラニング要素350からのデータは、派生プラニング要素を生成するために保持しなければならない。また、ときには、ユーザ250は、別のユーザのプラニング要素からのデータを、自分のプラニング要素内に取り込みたいと思う場合がある。操作モジュール228は、要素割り当てを介してかかる活動の準備をする。操作モジュール228は、統合されたプラニング項目を編集する際に、ユーザ250がデータを割り当てることを可能にする。ユーザ250が総合レベルで編集するとき、たとえば、図7〜図10における最上部または中間の層項目を編集するときに、その編集は多くの方法で基本的なプラニング項目にまで下げることができる。たとえば、比例割り当ては、総合編集を、基本的なプラニング項目の全体に対する寄与に基づいて、そのプラニング項目全体にわたって案分することができる。加重割り当ては、ユーザ定義の属性が加重係数として用いられるときに行われ、総合編集を基本的なプラニング項目に割り当てるために計算が行われる。これは、たとえば、アパレル商品のような、サイズがある程度混合していることが分かっている場合に用いられる。加重係数は事前定義されたプロフィールに基づいて編集を割り当てる。
【0080】
操作モジュール228はさらに、ユーザ250がプラニングデータを計測の異なった単位に変換することを可能にする。たとえば、操作モジュール228は、ユーザが、ドルの項目に格納された通貨データを他の通貨に変換することを可能にする。同様に、このモジュールは、重さに基づく供給データを量に基づく供給データに変換できる。システム200は、プラニングデータを変換する様々な方法を用いる。たとえば、通常は、プラニングデータは計測の単位として格納される。計測の単位は、パッケージングおよびバッチングのロットに入るプラニング項目に関する数量情報を定義する。しかし、計測の単位はプラニング項目に関する容量情報を定義しない。その代わりに、容量情報は、標準的な量、重量および通貨の計測システムを用いて定義される。これらの計測システムは、同じ計測システムにおける他の単位への変換を支援する、ファクタリング機構を含む。これらの計測システムは、プラニング項目のプラニング要素データを変換するのにも用いられる。プラニング要素データを変換するために、計測タイプとして指定された数のデータタイプを有する属性(識別的または非識別的の何れか)を作成しなければならない。また、製品、場所またはプラニング項目の定義の一部であるときには、計測タイプ属性の値のセットを定義しなければならない。例示するために、ヘアコンディショナーのプラニング項目を作成すると仮定する。このプラニング項目には、「コスト」と呼ばれる非識別子属性が関連づけられる。また、コンディショナーに関する計測の基礎単位がボトルであると仮定する。そうすると、「コスト」に関する値をコンディショナーのボトルのコスト、たとえば、2ドルとして定義することができる。基本「コスト」として入力された値は、プラニング項目のプラニング要素データを乗算して、未処理のプラニングデータをより望ましい形式に変換するために用いられる。この特徴は、サプライチェーン内のユーザが、未処理のプラニングデータを、見るためにより望ましい形式に容易に変換することを可能にする。たとえば、ユーザの倉庫に貯蔵されたコンディショナーの価値がどのくらいかを見たいと仮定する。しかし、格納されたプラニングデータは、コンディショナーのボトルの数に基づいている。変換の特徴を用いることにより、ユーザは、自分の倉庫に貯蔵されているコンディショナーのドル価を素早く入手することができる。
【0081】
システム200は、変換用の変換チェーンを用いることもできる。変換チェーンは、数量をある計測単位から別の計測単位に変換する係数を有する、計測単位の順序づけされたグループ分けからなる。たとえば、クッキー用の変換チェーンは次のように定義される。
【0082】
計測の単位 係数 説明
個 1 1ボックス−最小ユニット
ケース 12 12ボックスまたは個
パレット 24 24ケースまたは288個
トラック積み 10 10パレット、240ケースまたは2880個
【0083】
変換チェーンは、計測の「個」単位について係数1で始まらなければならない。システム200は、係数を用いるか適用することにより、変換チェーンの一レベルの数量を次に高いか低いレベルの数量に変換する。特定の変換チェーンにおける最低レベル「個」をレベルAと呼び、それよりも高いレベルをB、CおよびDと呼ぶものと仮定する。計測の任意の単位から次に低いレベルに数量を変換するためには、本システムの一実施形態は次のような計算を用いる。
レベルBの数量=レベルCの数量×レベルCの係数
計測の任意の単位から次に高いレベルに数量を変換するためには、本システムの一実施形態は次のような計算を用いる。
レベルBの数量=レベルAの数量÷レベルBの係数
変換チェーンを作成した後に、そのチェーンは名称を付すことにより保存できる。名称を付していったん格納されると、プラニング項目の任意の番号に割り当てることができる。定義された計測の各単位は、多数の変換単位に現われ得る。プラニング項目を所有するトレーディングパートナー255のみが、変換チェーンを作成できる。
【0084】
サプライチェーンの様々な参加者は、一般的に、計測の単位に関する異なった定義を有しているので、この特徴はユーザ250にとって特に有益である。たとえば、あるトレーディングパートナーはパレットを24ケースの商品と定義する場合があるのに対して、別のトレーディングパートナーはパレットを36ケースと定義する場合がある。
【0085】
好適な実施形態において、ユーザ250は、ブラウザベースのアプリケーションを介して、ネットワーク、たとえばインターネット全体から協調システム200にログオンすることができる。本発明の様々な特徴を完全に理解するために、ここで以下の実施例を示す。図12は、本発明による協調システムが、どのように格納されたプラニングデータを入手して用いて、ユーザの照会の結果を視覚的に表示できるかについての、流れ工程1200である。協調システム200がユーザのログイン情報および身分を検証した後に、システム200は、ステップ1202で、ユーザの役割およびその役割と関連づけられた任意のフィルタを満足する、プラニング項目310およびプラニング要素350のみを抽出する。特定の役割は、フィルタを用いることにより、選択されたプラニング項目310へのアクセスを認めることを想起されたい。また、トレーディングパートナーのパートナーシップも、ユーザの特定のプラニング要素310へのアクセスを制限する。前述のように、パートナーシップは、システム200に格納された様々なプラニングデータに対してユーザが行うアクセスの種類を定義する。少なくとも2種類のアクセス:読み取り専用のアクセスおよびプラニング要素を読み取り編集するアクセスがあることが好ましい。したがって、ステップ1202で、本システムは、ユーザ250がどのプラニング項目310に対してアクセスを有するかを確認するだけでなく、プラニング項目310に対するユーザ250のアクセスの種類も確認する。フィルタは、ユーザ250に利用可能な全てのプラニング項目310をふるいにかけて、所望のプラニング項目310のみを選択するツールであることも想起されたい。ユーザ250が複数のフィルタを有している状況においては、フィルタの1つをデフォールトのフィルタとして指定できる。デフォールトのフィルタは、ユーザ250がシステム200に最初にログオンしたときに、自動的に起動されるフィルタになるものと予め選択されているフィルタである。デフォールトのフィルタは、ユーザ250によって作成されたフィルタまたは、システム管理者260によって以前に作成されたフィルタとすることができる。
【0086】
目標とするプラニング要素350がいったん確認されると、システム200は、ステップ1204で、これらの要素が派生要素であるかどうかを判断する。プラニング要素の何れも派生プラニング要素でないのであれば、システム200は先に進んで、データベース210からプラニング要素を取得する。1つまたは複数のプラニング要素が派生要素であれば、ステップ1208で、システム200はデータベース210から、派生プラニング要素を作成するのに必要とされる公式および既存のプラニング要素350を入手する。その公式および既存のプラニング要素がいったん入手されると、ステップ1210で、派生プラニング要素を生成することができる。ステップ1212で、システム200は、各プラニング項目に関する適切な階層を入手する。ステップ1214で、システム200は、ユーザ250はステップ1214で入手されたプラニング要素350の特定の階層図を望むかどうかを判断する。これは、図8〜図10に示したように、どの分離レベルノードからユーザ250がプラニングデータを見たいかを、ユーザ250に選択させることにより達成できる。ユーザ250にビューの選好がある場合には、ステップ1216で、プラニングデータはユーザのビューの選好により統合される。しかし、ユーザ250に選好がないならば、ステップ1218で、本システムはデフォールトのビューによりデータを統合する。プラニングデータの統合の後に、ステップ1220で、そのプラニングデータをユーザインターフェース上に表示することができる。
【0087】
ここで、プラニング要素350を編集する流れ工程を示した図13に言及する。最初に、ステップ1300で、システム200はユーザ250による要求を受けて、プラニング要素350の選択されたセルを編集する。ステップ1302で、システム200は、ユーザ250がプラニング要素350を編集する権限を与えられているかどうか判断する。前述のように、ユーザ250に割り当てられている役割は、ユーザ250がプラニング要素350を編集する権限を有するかどうか判断する。ユーザ250がプラニング要素350を編集する権限を有していなければ、この工程はステップ1304で終了する。そして、システム200はユーザ250による編集要求を吟味して、ステップ1306で、編集するプラニング要素セル370を判断する。そして、ステップ1308で、システム200は、対応するプラニング要素360についてフリーズプロフィールが存在するかどうかを判断する。そのプラニング要素350についてフリーズプロフィールがなければ、ステップ1310で、システム200はユーザ250がプラニング要素350を編集することを可能にする。しかし、フリーズプロフィールがあれば、ステップ1312で、システム200は対応するフリーズプロフィールを入手してそれを吟味する。ステップ1314で、本システムは、編集の対象としたセルがフリーズ期間内にあるかどうかを判断する。対象としたセルが実際にフリーズ期間内にあれば、ステップ1316で、システム200はプラニング項目セル370に対する編集を許容しない。一方、対象としてセルがフリーズ期間外にあれば、ステップ1310で、システム200はそれらのセルに対する編集を許容する。当業者は、上記工程において説明されたステップが、本発明を実行するための一般的ステップであること、および本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、特定のステップを修正、追加し、あるいはステップの順序を変更できることを理解するであろう。
【0088】
本発明の実施形態によるシステム200は、サプライチェーンに存在する様々な種類の事業の流れを支援する。事業の流れは、企業体間での情報および/または商品およびサービスのやりとりである。サプライチェーンにおいては、通常は少なくとも3つの主要な事業の流れがある。すなわち、内部の流れ(企業内の遠隔ユーザ間)、イントラの流れ(たとえばインターネットを用いる関連のないトレーディングパートナー間)、およびトレーディングパートナーおよびホストトレーディングパートナー間の流れである。本明細書中で説明したシステムは、3種類全ての事業の流れを支援する。
【0089】
本発明によれば、トレーディングパートナー間のデータは、異なった情報転送プロトコルを用いてやりとりできる。たとえば、EDI、XML、SMTP、FTP、MIME、HTTPなどのプロトコルは、本発明によって支援される。トレーディングパートナー間でのデータのやりとりを容易にするために、やりとりされるデータはCollaborative Planning, Forecasting, and Replenishment(CPFR)形式であることが好ましい。各CPFRメッセージは、2つのデータ形式基準、すなわち、ANSI ASC X12 EDIまたは、Standard Interchange Language (SIL)のうち1つで指定できる。また、トレーディングパートナー間でやりとりされるデータは、XMLにすることができる。
【0090】
本発明の好適な実施形態についての前記説明は、例示および説明のために行った。網羅的であったり、本発明を開示した厳密な形式に限定することを意図したりするものではない。当業者には、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、本発明のサプライチェーン管理システムおよび方法に様々な修正および変更を加えられることが明らかになるであろう。したがって、本発明の修正および変形があらゆる特許請求項およびそれらの均等物の範囲内に入ることを条件に、本発明がそれらを包含することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】例示的なサプライチェーンである。
【図2】本発明のサプライチェーンマネジメント用のシステムの一実施形態を示したブロック図である。
【図3A】本発明の実施形態に係る、属性とプラニング項目との関係を示したブロック図である。
【図3B】本発明の実施形態に係る、プラニング項目とプラニング要素との関係を示したブロック図である。
【図3C】本発明の実施形態に係る、プラニング要素の内容を示したブロック図である。
【図4A】プラニング要素を作成するステップを示した流れ図である。
【図4B】派生プラニング要素を作成するステップを示した流れ図である。
【図5A】フィルタを作成するステップを示した流れ図である。
【図5B】カレンダーを作成するステップを示した流れ図である。
【図6】階層を作成するステップを示した流れ図である。
【図7】図6の工程を用いて作成された3つのノードレベルおよびブランチを有する例示的な階層を示したブロック図である。
【図8】図7の階層の最高ノードレベルからプラニングデータを見るためのユーザインターフェースの例示的なディスプレイである。
【図9】図7の階層の中間ノードレベルからプラニングデータを見るためのユーザインターフェースの例示的なディスプレイである。
【図10】図7の階層の最低ノードレベルからプラニングデータを見るためのユーザインターフェースの例示的なディスプレイである。
【図11】フリーズプロフィールを作成するステップを示した流れ図である。
【図12】本発明によるプラニングデータを取得する一般的工程ステップを示した流れ図である。
【図13】本発明によるプラニングデータを編集する一般的工程ステップを示した流れ図である。
Claims (80)
- サプライチェーンプラニングデータを共有し、且つ操作する方法であって、
前記プラニングデータを格納するステップと、
前記プラニングデータに属性を割り当てるステップと、
前記属性に基づいて階層を作成するステップと、
前記階層に従って前記プラニングデータを統合して、統合されたプラニングデータを作成することにより、前記サプライチェーンプラニングデータを操作するステップと
を含む方法。 - 属性を割り当てる前記ステップは、前記プラニングデータのそれぞれに場所属性および製品属性を割り当てることにより行われる、請求項1に記載の方法。
- 属性を割り当てる前記ステップは、ユーザ定義の属性を前記プラニングデータのそれぞれに割り当てるステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
- 階層を作成する前記ステップは、前記属性の1つを階層的順序に並べて位置づけることにより行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記プラニングデータは第1の計測単位に基づいており、前記プラニングデータを操作する前記ステップは、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの1つを、第2の計測単位に基づくプラニングデータに変換するステップを含む、請求項4に記載の方法。
- 前記プラニングデータの1つを変換する前記ステップは、係数を含む変換チェーンを作成するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
- 前記プラニングデータの1つを変換する前記ステップは、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの前記1つに前記係数を適用するステップであって、それによって、第2の計測単位に基づくプラニングデータを作成する、適用するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
- 前記プラニングデータを操作するステップは、第1の層(tier)に属する第1の階層項目についての統合編集を、前記階層における前記第1の層よりも低い層に属する少なくとも2つの第2の階層項目に割り当てるステップを含む、請求項7に記載の方法。
- ユーザに役割を割り当てるステップをさらに含む請求項8に記載の方法。
- 前記役割はフィルタと関連づけられている請求項9に記載の方法。
- 前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングすることにより、前記プラニングデータの1つを選択するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングする前記ステップは、前記フィルタによって定義されたような属性を有する前記プラニングデータの1つを照会することにより行われる、請求項11に記載の方法。
- 前記ユーザの期間の選好(preference)に基づいて、カスタマイズされたカレンダーを作成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 前記プラニングデータを操作する前記ステップは、前記カスタマイズされたカレンダーにより、前記プラニングデータを編成し、且つインクレメントするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
- フリーズプロフィールを作成するステップをさらに含む請求項14に記載の方法。
- 前記フリーズプロフィールはフリーズ期間によって定義される請求項15に記載の方法。
- 前記フリーズプロフィールを前記プラニングデータの1つに割り当てるステップであって、それによって、前記プラニングデータが前記フリーズ期間中に編集されることを防止する、割り当てるステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
- 前記プラニングデータをコンピュータ装置に電子的に送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記プラニングデータをコンピュータ装置に電子的に送信する前記ステップは、電子ネットワークを介している、請求項18に記載の方法。
- 前記電子ネットワークはインターネットである請求項19に記載の方法。
- 前記プラニングデータを操作する前記ステップは、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの1つを、第2の計測単位に基づくプラニングデータに変換するステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記プラニングデータの1つを変換する前記ステップは、係数を含む変換チェーンを作成するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
- 前記プラニングデータの1つを変換する前記ステップは、前記係数を第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの前記1つに適用するステップであって、それによって、第2の計測単位に基づくプラニングデータを作成する、適用するステップを含む、請求項22に記載の方法。
- 前記プラニングデータを操作する前記ステップは、第1の層に属する第1の階層項目についての統合編集を、前記階層の前記第1の層よりも低い層に属する少なくとも2つの第2の階層項目に割り当てるステップを含む、請求項1に記載の方法。
- 役割をユーザに割り当てるステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記役割はフィルタと関連づけられている請求項25に記載の方法。
- 前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングすることにより、前記プラニングデータの1つを選択するステップをさらに含む、請求項26に記載の方法。
- 前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングする前記ステップは、前記フィルタによって定義されたような属性を有する前記プラニングデータの1つを照会することにより行われる、請求項26に記載の方法。
- ユーザの期間の選好に基づいて、カスタマイズされたカレンダーを作成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記プラニングデータを操作する前記ステップは、前記カスタマイズされたカレンダーにより前記プラニングデータを編成し、且つインクレメントするステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。
- フリーズプロフィールを作成するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
- 前記フリーズプロフィールはフリーズ期間によって定義される、請求項31に記載の方法。
- 前記フリーズプロフィールを前記プラニングデータの1つに割り当てるステップであって、それによって、前記プラニングデータが前記フリーズ期間中に編集されることを防止する、割り当てるステップをさらに含む、請求項32に記載の方法。
- サプライチェーンプラニングデータを共有し、且つ操作するシステムであって、
前記サプライチェーンプラニングデータを格納する手段と、
前記プラニングデータに属性を割り当てる手段と、
前記属性に基づいて階層を作成する手段と、
前記階層に従って前記プラニングデータを統合することにより、前記サプライチェーンプラニングデータを操作する手段であって、それによって、統合されたプラニングデータを作成する、操作する手段とを備えるシステム。 - 前記割り当て手段は、前記プラニングデータのそれぞれに場所属性および製品属性を割り当てるためのものである、請求項34に記載のシステム。
- 前記割り当て手段は、ユーザ定義の属性を前記プラニングデータのそれぞれに割り当てるためのものである、請求項35に記載のシステム。
- 前記階層作成手段は、前記属性の1つを階層的順序に並べて位置づけることにより階層を作成する、請求項34に記載のシステム。
- 前記プラニングデータは第1の計測単位に基づいており、前記操作手段は、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの1つを、第2の計測単位に基づくプラニングデータに変換する手段を含む、請求項34に記載のシステム。
- 前記変換手段は、係数を含む変換チェーンを作成する手段を含む、前記プラニングデータの1つを変換するためのものである、請求項38に記載のシステム。
- 前記変換手段は、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの前記1つに前記係数を適用することにより前記プラニングデータを変換するためのものであり、それによって、第2の計測単位に基づくプラニングデータを作成する、請求項39に記載のシステム。
- 前記操作手段は、第1の層に属する第1の階層項目についての統合編集を、前記階層における前記第1の層よりも低い層に属する少なくとも2つの第2の階層項目に割り当てる手段をさらに含む、請求項34に記載のシステム。
- ユーザに役割を割り当てる手段をさらに含む請求項34に記載のシステム。
- 前記役割はフィルタと関連づけられている請求項42に記載のシステム。
- 前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングすることにより、前記プラニングデータの1つを選択する手段をさらに含む、請求項43に記載のシステム。
- 前記フィルタリング手段は、前記フィルタによって定義されたような属性を有する前記プラニングデータの1つを照会するフィルタである、請求項44に記載のシステム。
- ユーザの期間の選好に基づいて、カスタマイズされたカレンダーを作成する手段をさらに含む、請求項34に記載のシステム。
- 前記操作手段は、前記カスタマイズされたカレンダーにより、前記プラニングデータを編成し、且つインクレメントする手段を含む、請求項46に記載のシステム。
- フリーズプロフィールを作成する手段をさらに含む請求項34に記載のシステム。
- 前記フリーズプロフィールはフリーズ期間によって定義される請求項48に記載のシステム。
- 前記フリーズプロフィールを前記プラニングデータの1つに割り当てる手段であって、それによって、前記プラニングデータが前記フリーズ期間中に編集されることを防止する、割り当てる手段をさらに含む、請求項49に記載のシステム。
- 前記プラニングデータをコンピュータ装置に電子的に送信する手段をさらに含む、請求項34に記載のシステム。
- 前記送信手段は、電子ネットワークを介して、前記プラニングデータをコンピュータ装置に電子的に送信する、請求項51に記載のシステム。
- 前記電子ネットワークはインターネットである請求項52に記載のシステム。
- サプライチェーン情報を共有する協調ネットワークであって、
プラニングデータを格納するデータベースと、
前記プラニングデータに属性を割り当てる属性モジュールと、
階層を作成する階層モジュールと、
前記階層モジュールによって作成された階層に従って前記プラニングデータを統合することにより、前記プラニングデータを操作する操作モジュールであって、それによって、統合されたプラニングデータを作成する、操作モジュールを含むネットワーク。 - 前記属性、階層および操作モジュールはサーバ上に設けられている、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記サーバはインターネットを介してユーザと連絡している、請求項55に記載のネットワーク。
- 前記属性モジュールは、前記プラニングデータのそれぞれに2つの属性を割り当てることにより、属性を作成して前記プラニングデータに割り当てる、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記階層モジュールは、前記属性の1つを階層的順序に並べて位置づけることにより階層を作成する、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記プラニングデータは第1の計測単位に基づき、前記操作モジュールは、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの1つを、第2の計測単位に基づくプラニングデータに変換する、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記操作モジュールは、係数を含む変換チェーンを作成する、請求項59に記載のネットワーク。
- 前記操作モジュールは、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの前記1つに前記係数を適用して、第2の計測単位に基づくプラニングデータを作成する、請求項60に記載のネットワーク。
- 前記操作モジュールは、第1の層に属する第1の階層項目についての統合編集を、前記階層における前記第1の層よりも低い層に属する、少なくとも2つの第2の階層項目に割り当てる、請求項54に記載のネットワーク。
- ユーザに役割を割り当てるセキュリティモジュールをさらに含み、前記役割はフィルタと関連づけられている、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記セキュリティモジュールは、前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングすることにより、前記プラニングデータの1つをさらに選択する、請求項63に記載のネットワーク。
- 前記セキュリティモジュールは、前記フィルタによって定義されたような属性を有する前記プラニングデータの1つを照会することにより、前記プラニングデータをフィルタリングする、請求項64に記載のネットワーク。
- 前記ユーザの時間の選好に基づいて、カスタマイズされたカレンダーを作成するカレンダーモジュールをさらに含む、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記操作モジュールは、前記カスタマイズされたカレンダーにより前記プラニングデータを編成し、且つインクレメントする、請求項66に記載のネットワーク。
- フリーズプロフィールを作成するフリーズプロフィールモジュールをさらに含み、前記フリーズプロフィールはフリーズ期間によって定義される、請求項54に記載のネットワーク。
- 前記フリーズプロフィールモジュールは、前記フリーズプロフィールを前記プラニングデータの1つに割り当てて、前記フリーズ期間中に前記プラニングデータが編集されることを防止する、請求項68に記載のネットワーク。
- サプライチェーンプラニングデータを共有し、且つ操作するステップを行う、機械によって実行可能な命令のプログラムを有形に実現する、機械によって読み取り可能なプログラム記憶装置であって、
前記プラニングデータを格納するステップと、
前記プラニングデータに属性を割り当てるステップと、
前記属性の1つを階層的順序に並べて位置づけることにより、階層を作成するステップと、
前記階層に従って前記プラニングデータを統合して、統合されたプラニングデータを作成することにより、前記サプライチェーンプラニングデータを操作するステップとを含むプログラム記憶装置。 - 属性を割り当てる前記ステップは、場所属性、製品属性およびユーザ定義の属性を前記プラニングデータのそれぞれに割り当てることにより行われる、請求項70に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プラニングデータを操作する前記ステップは、第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの1つを、第2の計測単位に基づくプラニングデータに変換するステップを含む、請求項70に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プラニングデータは、第1の計測単位に基づいており、前記プラニングデータの1つを変換する前記ステップは、係数を含む変換チェーンを作成するステップと、前記係数を第1の計測単位に基づく前記プラニングデータの前記1つに適用することであって、それによって、第2の計測単位に基づくプラニングデータを作成する、適用するステップとをさらに含む、請求項72に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プラニングデータを操作するステップは、第1の層に属する第1の階層項目についての統合編集を、前記階層における前記第1の層よりも低い層に属する、少なくとも2つの第2の階層項目に割り当てるステップを含む、請求項70に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プログラムは、フィルタと関連づけられた役割をユーザに割り当てるステップと、前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングすることにより、前記プラニングデータの1つを選択するステップとをさらに含む、請求項70に記載のプログラム記憶装置。
- 前記フィルタを用いて前記プラニングデータをフィルタリングする前記ステップは、前記フィルタによって定義された属性を有する前記プラニングデータの1つを照会することによるものである、請求項75に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プログラムは、前記ユーザの期間の選好に基づいて、カスタマイズされたカレンダーを作成するステップをさらに含む、請求項70に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プラニングデータを操作する前記ステップは、前記カスタマイズされたカレンダーにより、前記プラニングデータを編成し、且つインクレメントするステップをさらに含む、請求項77に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プログラムは、フリーズプロフィールを作成するステップをさらに含み、前記フリーズプロフィールは、フリーズ期間によって定義される、請求項70に記載のプログラム記憶装置。
- 前記プログラムは、前記フリーズプロフィールを前記プラニングデータの1つに割り当てることであって、それによって、前記フリーズ期間中に前記プラニングデータが編集されることを防止する、割り当てるステップをさらに含む、請求項79に記載のプログラム記憶装置。
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