JP2004511696A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 一体金属本体を備えるエンジン・ピストン（１０）で、
（ｉ）上部クラウン面、下部クラウン面（１８）、およびこれら面間に延在し、リング溝（２４）の帯を画定する自身の周壁（２０）によって画定された、長手方向ピストン軸線（１４）を中心とするほぼ円形の断面のヘッド（１２）と、
（ｉｉ）支持面から軸方向に延在し、ピン軸線（３０）に沿って、ヘッドの周および相互から隔置された１対のピストン・ピン・ボス（２６、２８）と、
（ｉｉｉ）ピン軸線の対向する側で隔置された推力支持領域（３４）と非推力支持領域（３６）とを周で画定する、周方向に不完全で、軸方向に延在する支持スカート部分（３２）であって、前記支持領域がそれぞれ、領域の端部（４２、４４；４６、４８）間で周方向に延在して、ピン軸線に直角の推力軸線（４０）を中心としたものである、支持スカート部分と、推力支持領域が、非推力支持領域より周方向の範囲が大きく、さらに、
（ｉｖ）個々に前記推力および非推力支持領域の端部に関連する支持スカート強化リブ（５２、５４、５６、５８）を備え、前記強化リブはそれぞれ、ヘッドから軸方向に延在して、関連する領域の端部を前記ピストン・ピン・ボスに接続し、推力担持領域（３４）の端部に関連する強化リブ（５２、５４）がそれぞれ曲線区間（６２、６４）を有し、これは関連する領域の端部から外側に凸状の区間までほぼ滑らかに遷移し、関連するピストン・ピン・ボスに向かって収束して、それと合流し、非推力支持領域（３６）の端部から延在する強化リブ（５６、５８）に関して周辺に向かってピン軸線に沿う方向に変位し、さらに、
（ｖ）支持面（１８）に、それぞれピストン・ピン・ボス（２６、２８）を伴う１対の窪み（１０６、１０８）を備え、前記窪みがそれぞれ、ピン・ボスと周壁の間に配置され、ピン軸線を中心に非対称であり、窪みは、ピン軸線の一方側で、スカートがない周によって画定され、ボスおよび強化リブが、推力支持領域とボスを接続し、ピン軸線の他方側では、スカートのない周によって画定され、ボスおよび強化リブが非推力領域をボスに接続し、質量中心とピン軸線（３０）が長手方向軸線（１４）から同じ方向にほぼ同じ距離だけ変位しているピストン。
【請求項２】 リング溝（２４）から少なくとも１つの窪みの中に周壁を通して延在する複数の排液通路（１１２）を含み、ピン軸線（３０）の非推力側にある排液通路の数が、推力側の通路の数より多い、請求項１に記載のピストン。
【請求項３】 非推力支持領域（３８）の一端に関連する各強化リブ（５６、５８）が、曲線区間（６６、６８）を有し、これが、領域の端部から、前記端部と関連ボス（２６；２８）の間の点（６９）に向かって収束し外側に凸状の区間までほぼ滑らかに遷移し、推力および非推力領域に関連する強化リブの外側に凸状の区間が、ほぼ同じ曲率を有する、請求項１または２に記載のピストン。
【請求項４】 各凸状区間の隔置された端部が、推力軸線（４０）にほぼ平行に延在するリブ面（７２、７４、７６、７８）にあり、凸状区間の端と関連ピストン・ボスの間にある各強化リブが、リブ面でほぼ終端領域（８２、８４、８６、８８）として延在する、請求項１から３のいずれか１項に記載のピストン。

Claims (10)

1. 一体金属本体を備えるエンジン・ピストン（１０）で、
   （ｉ）上部クラウン面、下部クラウン面（１８）、およびこれら面間に延在し、リング溝（２４）の帯を画定する自身の周壁（２０）によって画定された、長手方向ピストン軸線（１４）を中心とするほぼ円形の断面のヘッド（１２）と、
   （ｉｉ）支持面から軸方向に延在し、ピン軸線（３０）に沿って、ヘッドの周および相互から隔置された１対のピストン・ピン・ボス（２６、２８）と、
   （ｉｉｉ）ピン軸線の対向する側で隔置された推力支持領域（３４）と非推力支持領域（３６）とを周で画定する、周方向に不完全で、軸方向に延在する支持スカート部分（３２）であって、前記支持領域がそれぞれ、領域の端部（４２、４４；４６、４８）間で周方向に延在して、ピン軸線に直角の推力軸線（４０）を中心としたものである、支持スカート部分と、推力支持領域が、非推力支持領域より周方向の範囲が大きく、さらに、
   （ｉｖ）個々に前記推力および非推力支持領域の端部に関連する支持スカート強化リブ（５２、５４、５６、５８）を備え、前記強化リブはそれぞれ、ヘッドから軸方向に延在して、関連する領域の端部を前記ピストン・ピン・ボスに接続し、推力担持領域（３４）の端部に関連する強化リブ（５２、５４）がそれぞれ曲線区間（６２、６４）を有し、これは関連する領域の端部から外側に凸状の区間までほぼ滑らかに遷移し、関連するピストン・ピン・ボスに向かって収束して、それと合流し、非推力支持領域（３６）の端部から延在する強化リブ（５６、５８）に関して周辺に向かってピン軸線に沿う方向に変位し、さらに、
   （ｖ）支持面（１８）に、それぞれピストン・ピン・ボス（２６、２８）を伴う１対の窪み（１０６、１０８）を備え、前記窪みがそれぞれ、ピン・ボスと周壁の間に配置され、ピン軸線を中心に非対称であり、窪みは、ピン軸線の一方側で、スカートがない周によって画定され、ボスおよび強化リブが、推力支持領域とボスを接続し、ピン軸線の他方側では、スカートのない周によって画定され、ボスおよび強化リブが非推力領域をボスに接続するピストン。
2. リング溝（２４）から少なくとも１つの窪みの中に周壁を通して延在する複数の排液通路（１１２）を含み、ピン軸線（３０）の非推力側にある排液通路の数が、推力側の通路の数より多い、請求項１に記載のピストン。
3. 重心およびピストン・ピン軸線（３０）が、長手方向軸線（１４）から、同じ方向にほぼ同じ距離だけ変位する、請求項１または２に記載のピストン。
4. 非推力支持領域（３８）の一端に関連する各強化リブ（５６、５８）が、曲線区間（６６、６８）を有し、これが、領域の端部から、前記端部と関連ボス（２６；２８）の間の点（６９）に向かって収束し外側に凸状の区間までほぼ滑らかに遷移し、推力および非推力領域に関連する強化リブの外側に凸状の区間が、ほぼ同じ曲率を有する、請求項５から３いずれか１項に記載のピストン。
5. 各凸状区間の隔置された端部が、推力軸線（４０）にほぼ平行に延在するリブ面（７２、７４、７６、７８）にあり、凸状区間の端と関連ピストン・ボスの間にある各強化リブが、リブ面でほぼ終端領域（８２、８４、８６、８８）として延在する、請求項１から４いずれか１項に記載のピストン。
6. リブの終端領域の軸方向の縁（９０）が、ボスの少なくとも一部に、それから隔置された関係で重なる、請求項１から５いずれか１項に記載のピストン。
7. 各ボス（２６；２８）に関連する推力および非推力領域の強化リブの終端領域（８２、８６；８４、８８）が、相互に重なる関係で、ボスを横切って延在する、請求項６に記載のピストン。
8. 前記重なる終端領域（８２、８６；８４、８８）が、ボスと重なりそれと一体であるブリッジ（９２；９３）によって相互に接続される、請求項７に記載のピストン。
9. 推力および非推力支持領域（３４、３６）の少なくとも一方が、軸方向に延在して、その端部から間隔をあけて終了し、領域の前記端から延在する強化リブの軸方向縁を越えて軸方向に延在する舌（９４、９６）を有する、請求項１から８いずれか１項に記載のピストン。
10. 各ボス（２６；２８）に関連する推力および非推力領域の強化リブの終端領域（８２、８６；８４、８８）が、相互に重なる関係でボスを横切って延在し、前記推力および非推力支持領域それぞれで、舌（９４、９６）の周方向の範囲は、それが完全に関連する強化リブのリブ面（７２、７４；７６、７８）間に含まれるような範囲である、請求項７に従属する場合、請求項９に記載のピストン。