JP2004510579A - スプレーノズルを浄化する方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、紙又は板紙のウエブの塗工に使用され、目詰まり又は汚染されたスプレーノズル(10)又はそのようなスプレーノズルのフィルタ(14)を洗浄する方法に関する。塗料の通常の流動方向と反対に動作する洗浄媒体流動が、洗浄されるべきスプレーノズル(10)の塗料流動チャネル(24)の少なくとも一部へ形成される。本発明はまた、上記方法を実行するに適した装置にも関する。

Description

【0001】
本発明は、請求項1の序文にあるように、紙又は板紙のウエブの塗工に使用され、目詰まり又は汚染されたスプレーノズル又はそのようなスプレーノズルのフィルタを洗浄する方法に関する。本発明は、当該方法を実行するに適した装置にも関する。
【0002】
紙又は板紙の移動ウエブのスプレー塗工技術において、塗料が、スプレーノズルから噴出された小滴の形状をなしてウエブの表面に適用される。従来は、高圧ノズルがスプレーノズルとして用いられ、高圧で小径のノズルオリフィスから出た塗料は小滴へ噴霧される。典型的には、複数のノズルが塗工されるべきウエブの横断機械幅を超えて列をなして設けられ、複数のスプレーノズル列が互いに平行に配列されている。スプレーノズルは、ウエブの表面に接着しない塗料の霧が周辺領域に逃げることを防止するフード中に囲まれている。スプレー塗工方法は、例えば、米国特許6,063,449号に開示されている。
【0003】
スプレー塗工装置においては、塗料の群れ及び他の大規模粒子は容易に高圧ノズルの小オリフィス及びスプレーノズルの後部分に適合されたフィルタに目詰まりする。目詰まりは、大きなオリフィスのノズルの使用を通じて減少でき、このとき塗料スプレーは、射出された空気によって噴霧される。しかしながら、このような空気補助噴霧化は、良好な塗工質を得るために塗料を十分に小さな規模の小滴へ噴霧することは一般的にはできない。空気補助ノズルを通じて大量の空気ブローがまだら染め及び紙ウエブの近傍中での他のフロー欠点をもたらす。更には、噴霧空気は塗料の適用領域から空にされ、特にワイド塗工機において必要な吸引配置が乱流及びノズル配列を囲んだ部分における空気圧のパルシングをもたらし、塗工の質の悪化を招く。
【0004】
本発明は、目詰まりされたスプレーノズルから目詰まりしている堆積物の除去のための新規な方法及び装置を提供するものである。
【0005】
本発明の目標は、洗浄されるべきスプレーノズルのフローチャネルへの洗浄液フローの流動を塗料の流動と反対の方向に課して、洗浄液フローが、スプレーノズル又はフィルタから妨害している汚染物を取り除くことによって達成される。ノズルオリフィス及びスプレーノズルの先端部は、ノズルオリフィスに対する接触に可動適合された洗浄ジェットノズルによって流動液をフローチャネルに適用することによって洗浄され、そしてスプレーノズルの本体に適合された吐出し口を通じて塗料フローチャネルから出る。スプレーノズルの後部分に位置されたフィルタは、スプレーノズル本体の吐出し口を通じて塗料フローチャネルへ洗浄液を供給し、塗料の供給パイプへ適合された吐出し口からフィルタを通過した洗浄液を取り除くことによって洗浄される。障害が取り除かれた後で、スプレーノズルの通常の操作が取り戻される。
【0006】
具体的には、本発明の方法は、請求項1の特徴部分に示された事項によって特徴づけられる。
【0007】
更には、本発明の装置は、請求項7の特徴部分に示された事項によって特徴づけられる。
【0008】
本発明は、重要な効果をもたらすものである。
【0009】
目詰まりされたスプレーノズル又はそのフィルタは、進行中の適用を中断することなく急速に洗浄され得る。洗浄されるべきスプレーノズル又はノズルの配列の機能は、スプレーノズル列に沿った異なる位置に設けられたスプレーノズル又は異なるスプレーノズル列によって取ってかわることができ、塗工品質に必須の汚染物は発生しない。洗浄液ジェットは、スプレーノズルオリフィス近傍の外側表面から塗料堆積物を取り除く。
【0010】
以下において、本発明は、図面を参照して具体的に説明される。
【0011】
スプレー塗工機は、ウエブの幅を越えた横断機械方向に延在された直線列において互いに近接して設けられた複数のスプレーノズル10を備える。一般的に、3乃至20のスプレーノズル10が、横断機械ウエブ幅の直線メータ当り要求される。ウエブを横切った多くの量の直線ノズル配列を用いて塗工質が向上するにつれて、スプレー塗工機は連続して幾つかのノズル配列を用いてもよい。各直線配列のノズルは、ノズル支持梁に設けられ、塗工されるべきウエブのその距離は調節され得る。典型的には、塗工されるべきウエブからのノズル10の先端の距離は20−200mmのオーダーである。ノズル10は、1乃至200MPaの圧力で塗料スプレーを実現する高圧ノズルである。典型的には、しかしながら、ノズルは、5乃至20MPaの線圧で流れ込まれる。
【0012】
各スプレーノズル10は、そこに形成されたフローチャネル24を備えたノズル本体7を含む。ノズルピース8は、ノズル本体7の第1端に設けられる。ノズルオリフィス9は、ノズルピース8へ形成され、高圧ノズルにおける直径は一般的に0.1乃至0.5mmのオーダーである。ノズル本体7の他端は、フィルタ14で備えられている。ノズル本体7及びフィルタ14が、ユニオンナット12によって、塗料供給パイプ17に接続している。供給パイプ17は、バルブ16によって開閉自在に適合されている。ノズル本体7には、バルブ20によって開閉自在に適合されたパイプ21に接続された吐出し口11が設けられている。フローチャネル24中の塗料の供給圧は、吐出し口11とバルブ20との間の点におけるパイプ21に接続された圧力ゲージ25によって監視される。塗料供給パイプ17は、バルブ19によって開閉自在に適合されたパイプ18に接続された開口15を備える。供給パイプ17中の塗料流動の圧力は、開口15とバルブ19との間の点におけるパイプ18に接続された圧力ゲージ26によって監視される。
【0013】
目詰まりされたスプレーノズル10を洗浄するために使用される洗浄ジェットノズル4は、洗浄ジェットノズル本体1に接続されたノズルピース2を含む。洗浄液は、供給パイプ5を通じて、洗浄ジェットノズル4を通過する。洗浄液供給パイプ5には、洗浄ジェットノズル4への液体流動を制御するバルブ6が設けられている。有利にも、洗浄ジェットノズル4の数は、ウエブ幅を越えた横断機械方向に位置づけられた各スプレーノズル列におけるスプレーノズル10の数と等しくされている。与えられた列の洗浄ジェットノズル4は、作動手段によって可動な共通支持梁に接続されている。近傍洗浄ジェットノズル4は相互スペースは有利にも、近傍スプレーノズル10の相互スペースに等しく、与えられた直線配列のノズル10を同時に洗浄することを許容する。洗浄液供給パイプ5は、伝達パイプ23に設けられたバルブ22を備えた伝達パイプ23を通じてスプレーノズル本体7の吐出し口11に接続されたパイプ21に隣接している。洗浄液の流動方向において、伝達パイプ23は、
バルブ6に先立つ点での一端において洗浄液供給パイプ5に接続され、他端においてバルブ20と吐出し口11の間の点でパイプ21に接続されている。
【0014】
運転中、塗料は、供給パイプ17を介してフィルタ14を通じてスプレーノズル本体7のフローチャネル24へ供給され、塗料は、スプレーノズルピース8のノズルオリフィス9においてウエブへのアプリケーションの前に小滴へ噴霧される。塗工がウエブ表面に通常の運転において適用される場合は、フィードパイプ17のバルブ16は開に制御され、吐出し口11、15のバルブ20、19は閉に制御され、伝達パイプ23のバルブ22は閉に制御される。
【0015】
塗料の群れた集約又はフィルタ14を通過したかたまりは、スプレーノズルオリフィス9を目詰まりする。また、フィルタ14で蓄積された他の粒子マターは目詰まりをひきおこす。スプレーノズル10の目詰まり度合いは、吐出し口11の吐出管21に適合された圧力ゲージ手段25による適合の間に監視され得る。この点において感知された圧力は実質的に通常値よりも高く、吐出し口11及びノズルオリフィス9の間の部分でのフローチャネル24中の障害を示す。夫々、フィルタ14の目詰まりの度合いは、点25及び26における圧力リーディングの相違から監視され得る。
【0016】
測定点25における圧力又は測定点25及び26における圧力リーディングの相違が所定の閾値を越える場合は、ノズル10又はフィルタ14の洗浄サイクルが始められる。必要であれば、洗浄サイクルの開始は自動的にされてもよい。スプレーノズル10又はフィルタ14の洗浄サイクルの開始において、スプレーノズル10からの塗料の適用又は洗浄されるべきスプレーノズルの列は切断され、スプレーノズル支持梁は図1に示される位置へ長手軸において約180度回転される。その後、設けられた洗浄ジェットノズル4と共に洗浄ジェットノズルの支持梁は、例えば油圧又は空気の作用によるシリンダによって、図1に示された静止位置から図2に示された洗浄位置へ移動される。洗浄位置に移動するために、洗浄ジェットノズル支持梁のノズル4は、スプレーノズル10のノズルオリフィス9に対向して動作される。必要であれば、共通支持梁に設けられた洗浄ジェットノズル4は、別々の洗浄室に適合でき、スプレーノズル10に対する本体として移動される。
【0017】
洗浄液は洗浄ジェットノズル4からスプレーノズル10のフローチャネル24へ、塗料の通常流動と反対方向に放出される。塗料の通常の流動方向は、供給パイプ17からノズルオリフィス9への方向である。洗浄液は、例えば、水、化学物質、又はその混合物であってもよい。洗浄液の放出圧力は、典型的には0.1乃至200MPaであり、最も有利には1乃至10MPaである。スプレーノズル10に課された洗浄操作の間は、洗浄液供給パイプ5及び吐出管21の間の伝達パイプ23のバルブ22は閉じられたままで、吐出し口15の伝達チューブ18のバルブ19も閉じられたままである。更には、供給パイプ17の塗料のバルブ16は閉じられたままで、塗料はスプレーノズル10に届かない。吐出管21のバルブ20及び洗浄液供給パイプ5のバルブ6は開かれたままで、それによって、洗浄液は、洗浄ジェットノズル4から塗料フローチャネル24へノズルオリフィス9を介して流れ、更にスプレーノズル本体7の吐出し口11を介して塗料フローチャネル24から出る。ここで、ノズルオリフィス9と吐出し口11の間の塗料フローチャネルを目詰まりする凝集された塗料の如何なる粒子又は集約が吐出管21へ強いられ、或いは、洗浄液の流動は、目詰まりする集約を分解する。目詰まり要因が取り除かれた後、スプレーノズル支持梁は長手軸において約180度回転され、その結果スプレーノズル10のノズルオリフィス9が再度、塗工されるべきウエブの方向へ方向付けられている。更には、バルブ16、19、20、22は、通常動作位置へ戻り、ウエブ表面への塗料の適用が開始される。
【0018】
フィルタ14の洗浄サイクルの間の夫々の仕方において、洗浄液供給パイプ5及び吐出管21のバルブ20は閉じられたままである。更には、塗料供給パイプ17のバルブ16は閉じられたままで、塗料はスプレーノズル10に到達しない。吐出管18のバルブ19及び伝達パイプ23のバルブ22は開かれたままで、洗浄液は洗浄液供給パイプ5から伝達パイプ23、吐出管21、及び塗料フローチャネル24への塗料の通常流動と反対方向にフィルタ14を介して更にそこから吐出し口11を介して流動する。如何なる微粒子マター又はフィルタ14中に蓄積され凝集された塗料の集約が、吐出し口15の吐出管18へ洗浄液の反対流動に沿って取り除かれ、或いは、洗浄液流動は目詰まりしている集約を分解する。ここで、フィルタ14の洗浄サイクルの間にスプレーノズル10のノズルオリフィス9に対向すべく、洗浄ジェットノズルを動かすことは必ずしも必要ではない。目詰まり要因が取り除かれた後に、スプレーノズル支持梁は長手軸において約180度回転され、スプレーノズル10のノズルオリフィス9が再び塗工されるべきウエブへ方向付けられる。更には、バルブ16、19、20、22は通常動作位置へ戻る動作がされ、ウエブ表面への塗料の適用が開始される。
【0019】
更に、スプレーノズル10が洗浄されるときに吐出管18のバルブ19は閉じられたままであってもよく、吐出し口11及び吐出し口15と同様に、洗浄液はスプレーノズル10を介して外に流れる。しかしながら、これは、ノズルオリフィス9を目詰まりする粒子をフィルタ14に移動することを許容し、それらはシステムから取り除かれる。夫々、フィルタ14の洗浄サイクルにおいて、洗浄液はスプレーノズル10のノズルオリフィス9を介して洗浄ジェットノズル4から塗料フローチャネル24へ放出され、吐出し口15を通じて流動チャネル24から取り除くことができる。ここで、洗浄液供給パイプ5のバルブ6は開かれたままであり、吐出し口11の吐出管21のバルブ20は、伝達パイプ23のバルブ22と同様に閉じられたままである。更に、ノズルオリフィス9を目詰まりする粒子は、フィルタ14内へ移動し、このシステムで残存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
スプレー塗工機のスプレーノズル及び洗浄ジェットスプレーの概略図であり、後者が静止位置にある。
【図2】
スプレー塗工機のスプレーノズル及び洗浄ジェットスプレーの概略図であり、後者が操作位置にあるように運転される。

Claims (9)

  1. 紙又は板紙のウエブの塗工に使用され目詰まり又は汚染されたスプレーノズル(10)又はそのようなスプレーノズルのフィルタ(14)を洗浄する方法であって、
    塗料の通常の流動方向と反対に動作する洗浄媒体流動が、洗浄されるべき前記スプレーノズル(10)の塗料流動チャネル(24)の少なくとも一部へ形成されることを特徴とする方法。
  2. 前記洗浄媒体は、前記スプレーノズル(10)の前記ノズルオリフィス(9)を介して前記塗料フローチャネル(24)へ通り、前記スプレーノズル(10)の前記本体(7)の吐出し口(11)を介して前記塗料フローチャネル(24)から出ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記洗浄媒体は、前記スプレーノズル(10)の前記本体(7)の前記吐出し口(11)を介して塗料フローチャネル(24)へ通り、前記塗料供給パイプ(17)の前記吐出し口(15)を介してそこから出ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記洗浄媒体は、前記スプレーノズル(10)の前記ノズルオリフィス(9)を介して塗料フローチャネル(24)へ通り、塗料供給パイプ(17)の吐出し口(15)を介するのと同様に、前記スプレーノズル(10)の前記本体(7)の吐出し口(11)を介して前記塗料フローチャネル(24)から出ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 水、化学物質、又はこれらの混合物が前記洗浄媒体として使用されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 前記洗浄媒体は、前記スプレーノズル(10)の前記ノズルオリフィス(9)に対して可動適合された洗浄ジェットノズル(4)を用いて前記塗料フローチャネル(24)へ通ることを特徴とする請求項1、2又は4いずれか一項記載の方法。
  7. 紙又は板紙のウエブの塗工に使用され目詰まり又は汚染されたスプレーノズル(10)又はそのようなスプレーノズルのフィルタ(14)を洗浄する装置であって
    塗料の通常の流動方向と反対に動作する洗浄媒体流動が、洗浄されるべきスプレーノズル(10)の塗料流動チャネル(24)の少なくとも一部へ形成されるに適した手段によって特徴づけられる装置。
  8. 前記スプレーノズル(10)の前記ノズルオリフィス(9)に対して可動適合された少なくとも1つの洗浄ジェットノズル(4)を含むことを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. 洗浄ジェットノズル(4)は可動ノズル支持梁上に設けられていることを特徴とする請求項8記載の装置。
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