JP2004509913A

JP2004509913A - 化粧品配合物

Info

Publication number: JP2004509913A
Application number: JP2002530037A
Authority: JP
Inventors: シロ　パッシ
Priority date: 2000-09-28
Filing date: 2001-09-27
Publication date: 2004-04-02
Also published as: CA2423713A1; WO2002026207A3; US20040013618A1; EP1322285A2; AU2001295885A1; IT1317911B1; WO2002026207A2; ITRM20000520A0; ITRM20000520A1

Abstract

外因性及び内因性の有害物質に対して皮膚を保護するため、皮膚病、及び老化によって変えられる皮膚の恒常性の再度の均衡を図るために完全に天然起源の活性主成分を含む化粧品配合物であって、ヒト皮脂に近接し、皮脂及び皮膚に存在するものに類似する抗酸化剤のプールを有し、ヒスチジンが、脱炭酸され、その後ヒスタミンが形成されることを防ぐことが可能な、抗炎症性で、抗フリーラジカル性分子を有し、天然由来の有効成分からなる混合物を含む化粧品配合物。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧品に関し、特に、外因性又は内因性の有害物質に対して皮膚を守るため、及び皮膚病と老化によって変えられる皮膚の恒常性脂質を再度均衡を保つための、局所的投与用の化粧品配合物に関する。当該配合物は、完全に天然由来の活性主成分を含み、それらの全ては、以下の要件、すなわち、
ａ）ヒト皮脂に近い脂質組成を有し、
ｂ）皮脂及び皮膚に存在するそれらに類似の抗酸化剤のプールを有し、
ｃ）ヒスチジンがデカルボキシル化し、その後形成されるヒスタミンを防止する能力を有し抗炎症、抗フリーラジカル分子を有することを満たす。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の原理は、皮膚がキャリアーと接触することによる外因性産物に対する自己防御システムを生じさせることなく、そこで含まれる活性成分を運搬するためにヒト皮脂を再生産することが可能な完全に天然由来の局所的生成物を提供することである。
【０００３】
本発明の別の目的は、皮膚のアレルギー性接触反応を誘発することのない非アレルギー性の化粧品配合物を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
このような結果を達成するために、本発明によれば、３つの主要な要件、すなわち、
ａ）ヒト皮脂に限りなく近い皮脂組成物を有し、
ｂ）皮脂及び皮膚に存在するものに類似する抗酸化剤のプールを有し、ｃ）ヒスチジンがデカルボキシル化し、その後形成されるヒスタミンを防止する能力を有し抗炎症、抗フリーラジカル分子を有することを満たす、完全に天然由来の活性主成分を含む配合物を提供することが必要である。
【０００５】
【発明の実施の形態】
皮膚脂質の化学及び生化学についての全知識が、本明細書に不可欠な同じ出願人の以前に特許出願において、完全に天然由来の皮脂と同様の脂質の混合物を配合するのにもたらされる。当該配合物は、油腺によって生成されたヒト脂質の脂質組成物に近い。
【０００６】
当該混合物の好ましい配合物（油Ａとして後で述べる）は、以下のようである。
マカダミア油　　　　　　　　　　　　　　　５０％
ホホバ油（ワックス）　　　　　　　　　　　　２４．５％
アボカド油　　　　　　　　　　　　　　　　１０
不けん化オリーブ油（スクアレン）　　　　　　１２
遊離コレステロール　　　　　　　　　　　　１．５
油状コレステロール　　　　　　　　　　　　０．５
大豆リン脂質　　　　　　　　　　　　　　　１．４
ＢＨＴ（ブチルヒドロキシトルエン）　　　　　　　０．１
【０００７】
したがって、当該配合物を有する調整物は、上記ａ）項による観点から、量及び質の両方からヒト脂質に存在する成分と全く同様である脂質成分を提供することができる。
【０００８】
項目ｂ）、すなわち、ヒト皮脂及び皮膚において含まれるものに類似の抗酸化剤の存在に間する限り、実行した研究者らによれば、発明者らがヒト皮脂は、太陽の放射及び環境に存在する他の酸化剤によって誘導された酸化から皮脂及び特にポリ不飽和炭化水素スクアレンを保護するために同調、相互作用において作用する２つの主とする抗酸化剤、すなわち、ビタミンＥ（ｄ−ＲＲＲ−α―ｔｏｃｏｐｈｅｒｏｌ）及びユビキノン（ＣｏＱ_１０）を含むことを最近見出した。
【０００９】
したがって、アスコルビン酸マグネシウムホスフェート、又はアスコルビン酸ジパルミテートと共に、ビタミンＥ（０．５〜１．５％）及びユビキノン（０．０２〜０．２％）、ビタミンＣの強固な形状（１〜３％）、ビタミンＣを発生させる加水分解は、本発明による配合物における主とする天然生理学上の抗酸化剤として使用することができる。いくつかの場合、ルチンなどの極めて活性なフラボノイド、イチョウの銀杏に関連して存在するものを使用することができる。
【００１０】
本特許出願の配合物の更なる特徴的な成分は、抗炎症、及び抗フリーラジカル剤、及びヒスチジンデカルボキシル化の阻害剤の存在である。
【００１１】
ヒスタミンが、アレルギー反応において直接的に伴う分子のヒスチジンがデカルボキシル化から形成されることが知られている。
【００１２】
本発明は、ヒスチジンデカルボキシル化の阻害剤として使用されるために乳酸マグネシウム（０．２〜０．８％）及びサリチル酸グリコール（０．５〜２．０％）を提案する。サリチル酸グリコールは、皮膚“反対刺激剤及び抗炎症”として文献にも知られている。
【００１３】
当該分子の抗ヒスタミン作用は、その天然マトリックスに含まれる、α‐ビサボロール（０．２〜０．８％）などの上述した抗酸化剤及び抗炎症剤、すなわち、カモミールの抽出物（０．１〜０．３％）、グリシレチン酸又はそのエステル（０．２〜１．０％）、ルチン（０．０５〜０．３％）、イチョウの抽出物（０．０５〜０．３％）、及びポリサッカライドにおいて高い値のアロエゲル（０．１〜０．６％）などと共同作用することが実験的に証明された。
【００１４】
さらに、本発明の特徴は、いくつかのベンゾフェノン‐３の使用の場合に、抗‐ＵＶ−Ａ及び抗‐ＵＶ−Ｂ活性が、サリチル酸グリコールの抗‐ＵＶ‐Ｂ活性と関係する既知の太陽フィルターを提供することである。
【００１５】
当該教示によれば、栄養物の抗小皺用オイル、及びクリーム、美容クリーム、抗小胞クリーム、及び本発明の範囲内の洗浄乳液は、限定されない１例によってのみ以下に与えられるだろう。
【００１６】
本発明の目的が達成されることを可能とする好ましい比率及び比率範囲の両方は、以下の例の配合において各成分に対して述べられている。
【００１７】
実施例１
栄養物抗小皺用オイル

【００１８】
実施例２
天然の栄養皮脂類似クリーム

【００１９】
テギンＭ（ＴｅｇｉｎＭ），テゴケア１５０（Ｔｅｇｏｃａｒｅ１５０）及びセピサイドＨＢ（ｓｅｐｉｃｉｄｅ　ＨＢ）は、ミクロコンビン（Ｍｉｃｒｏｃｏｍｂｉｎ）（０．５％）、テギン（Ｔｅｇｉｎ）（３．８％）、ブリッジ７２１（Ｂｒｉｊ　７２１）（２．０％）、Ｂｒｉｊ　５８（３．０％）、及びステアリン酸アルコール（２．５％）と取り替えることができることに注目すべきである。
【００２０】
実施例３
免疫クリーム

【００２１】
ＮａＯＨ（０．１３〜０．１５％）で中和したカルボポール（０．３〜０．４％）は、増粘剤としても使用することができる。いずれの場合においても、賦形剤を変えることができる。
ｐＨ６：ＥＤＴＡ又は乳酸で調整。
パパイヤ抽出物（なじまないクリーム用）　　　　　１〜２％
【００２２】
【表１】

【００２３】
ＮａＯＨ（０．１３〜０．１５％）で中和したカルボポール（Ｃａｒｂｏｐｏｌ）（０．３〜０．４％）は、増粘剤としても使用することができる。いずれの場合においても、賦形剤を変えることができる。
ｐＨ６：ＥＤＴＡ又は乳酸で調整。
（＊）パパイヤ抽出物（なじまないクリーム用）　　　　　１〜２％
【００２４】
【表２】

【００２５】
【表３】

【００２６】
ＮａＯＨ（０．１３〜０．１５％）で中和したカルボポール（０．３〜０．４％）は、増粘剤としても使用することができる。いずれの場合においても、賦形剤を変えることができる。
ＰＨ６：ＥＤＴＡ又は乳酸で調整。
パパイヤ抽出物（なじまないクリーム用）　　　　　１〜２％
【００２７】
本発明の範囲を逸脱することなしに、主成分に関する限り、多くの修正及び変更を配合物へなすことができるのは、上述に開示した実施例から自明の理である。したがって、賦形剤の性質及び組成の多様性を含め当該修正及び変更は、本発明の一般性、特定の要素をカバーすることを意図する特許請求の範囲内にある。

Claims

以下の必要条件、すなわち、
ヒト皮脂に近い脂質組成を有し、
皮脂及び皮膚に存在するそれらと同様の酸化防止剤プールを有し、
ヒスチジンが、脱炭酸され、その後ヒスタミンが形成されることを防ぐことが可能な、抗炎症性で、抗フリーラジカル性分子を有し、天然由来の有効成分からなる混合物を含む一般的用途用の化粧品配合物。
皮脂におけるトリグリセリドと同様の比率のマカダミアオイル、及びアボカドオイルの混合物を含み、皮脂におけるスクアレンに対応する比率の不けん化オリーブオイル、皮脂におけるワックスに対応する比率のホホバオイル、ヒト皮脂における量と同様の量の遊離エステル化コレステロール、環境において酸化剤から皮脂を保護するための生理学的酸化防止剤として多数のビタミンＥ（ｓ−ＲＲＲ−α−トコフェロール）及びユビキノン、ヒスチジン脱炭酸反応の阻害剤として有効的な量の乳酸マグネシウム、サリチル酸グリコール、を含有する請求項１記載の化粧品配合物。
ビタミンＥ及びユビキノンが、有効的な量のアスコルビン酸ジパルミテート、安定型ビタミンＣ、アスコルビン酸マグネシウムホスフェートと共に使用されることを特徴とする先行する請求項に記載の化粧品配合物。
さらに、有効的な量のルチンなどの活性フラボノイド、及び酸化防止剤としてのイチョウの実を含む先行する請求項に記載の化粧品配合物。
さらに、有効的な量の天然マトリックス中のα−ビサボロール
乳酸マグネシウム及びサリチル酸グリコールの共同作用の抗ヒスタミン効果を与えるためのグリシレチン酸又はそのエステルを含む先行する請求項に記載の化粧品配合物。
さらに、抗ＵＶ−Ａ及び抗ＵＶ−Ｂ活性が、サリチル酸グリコールの抗ＵＶ−Ｂ活性と関連するベンゾフェノン−３を含む先行する請求項に記載の化粧品配合物。
生成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
既知のタイプの皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　９３〜９７％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０２〜０．２％
天然ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　　０．５〜２．０％
アスコルビン酸パルミテート　　　　　　　　　約０．２％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
カモミールの油状抽出物　　　　　　　　　　　０．５〜３％
を含む、典型的に皮膚に使用するための皺防止油栄養素。
生成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
既知のタイプの皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　３０〜４０％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０２〜０．２％
天然ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　　０．５〜１．５％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．５〜１．５％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．６％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
グリシレチン酸又はそのエステル　　　　　　　０．２〜１％
を含む、局所的な皮膚に使用するための皺防止油栄養素。
組成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
既知のタイプの皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　６〜１２％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．１５％
ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　　　　０．５〜１．５％
アスコルビン酸パルミテート　　　　　　　　　１〜３％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．５〜２％
乳酸マグネシウム　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．４％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．５％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
１−メチオニン　　　　　　　　　　　　　　　０．０１〜０．０３％
ベンゾフェノン−３　　　　　　　　　　　　　１〜３％
を含む、局所的な皮膚に使用するための保護クリーム。
組成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　　　　　　　　３〜６％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０２〜０．１５％
（天然）ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　０．３〜０．７％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．３〜１％
アスコルビン酸ジパルミテート　　　　　　　　１〜３％
乳酸マグネシウム　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．７％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．５％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
グリシレチン酸（又はそのエステル）　　　　　　０．２〜０．８％
ルチン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．１５％
イチョウの抽出物　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
コラーゲンハイドロリセイト　　　　　　　　　０．５％
アロエ　ゲル（２００：１）　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
ヒアルロン酸　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２％
を含む、若い皮膚への局所的な使用用栄養美容クリーム。
組成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　　　　　　　　８〜１３％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０２〜０．１５％
（天然）ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　０．５〜１％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．３〜１％
アスコルビン酸ジパルミテート　　　　　　　　１〜３％
乳酸マグネシウム　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．７％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．６％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
グリシレチン酸（又はそのエステル）　　　　　　０．２〜０．８％
ルチン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．１５％
イチョウの抽出物　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
コラーゲンハイドロリセイト　　　　　　　　　０．２〜０．８％
アロエ　ゲル（２００：１）　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
ヒアルロン酸　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２％
パパイヤ抽出物　　　　　　　　　　　　　　　１〜２％
を含む、皮膚老化を防止するための局所使用用の美容クリーム。
組成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　　　　　　　　１３〜２０％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０２〜０．１５％
（天然）ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　０．７〜１．５％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．３〜１％
アスコルビン酸ジパルミテート　　　　　　　　１〜３％
乳酸マグネシウム　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．７％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．２〜０．６％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
グリシレチン酸（又はそのエステル）　　　　　　０．２〜０．８％
ルチン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．１５％
イチョウの抽出物　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
コラーゲンハイドロリセイト　　　　　　　　　０．２〜０．８％
アロエ　ゲル（２００：１）　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
ヒアルロン酸　　　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２％
パパイヤ抽出物（外国クリーム用）　　　　　　　１〜２％
を含む、皮膚老化を局所治療するための皺防止美容クリーム。
組成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　　　　　　　　１〜５％
天然ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
乳酸マグネシウム　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．３〜１％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．８％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
グリシレチン酸（又はそのエステル）　　　　　　０．１〜０．６％
アロエ　ゲル（２００：１）　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
イチョウの乾燥抽出物　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２％
ムコ多糖　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
パパイヤ抽出物（外国クリーム用）　　　　　　　１％
を含む、皮膚の局所使用用の洗浄乳液。
組成物の全重量に対する重量％において以下の活性主成分、すなわち、
皮脂類似油（Ａ＊）　　　　　　　　　　　　　　１〜５％
天然ビタミンＥアセテート　　　　　　　　　　０．２〜０．５％
α−ビサボロール　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
カモミールの抽出物　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．３％
グリシレチン酸（又はそのエステル）　　　　　　０．１〜０．６％
アロエ　ゲル（２００：１）　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５％
イチョウの抽出物　　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２％
ソーヤ　ホフホリピッド　　　　　　　　　　　０．５〜３％
サリチル酸グリコール　　　　　　　　　　　　０．２〜０．５％
ユビキノン　　　　　　　　　　　　　　　　　０．０２〜０．０５％
ルチンの乾燥抽出物　　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２％
タンパク質ハイドロリセ‐トコラーゲン　　　　０．１〜０．５％
アスコルビン酸ジパルミテート　　　　　　　　０．５〜３％
を含む、皮膚の局所使用用の洗浄乳液。