JP2004509601A5 - - Google Patents

Claims (17)

1. 長い末端繰返し部分を欠損し、且つそのｖｐｒおよびｔａｔ配列は機能的に無能化されている改変ＨＩＶゲノムと、前記改変ゲノムの組換え発現させ、非感染性、非複製性かつ免疫原性のＨＩＶ様粒子を生成させるために、前記改変ＨＩＶゲノムに対して、有効に結合された組換えプロモーターとを含んでなること特徴とする核酸分子。
2. 前記ｖｐｒならびにｔａｔ配列は、それぞれにコードされている遺伝子産物の発現を妨げるような、ストップコドンの挿入により、機能的に無能化されていることを特徴とする請求項１に記載の核酸分子。
3. 前記ＨＩＶゲノムは、ｇｐ１２０のシグナルペプチドをコードする配列を、単純疱疹ウイルスの糖蛋白Ｄのシグナルペプチドをコードする配列で置き換えることにより、更なる改変がなされていることを特徴とする請求項１または２に記載の核酸分子。
4. ｅｎｖ遺伝子は、一次ＨＩＶ−１単離株由来のｅｎｖ遺伝子産物をコードしていることを特徴とする請求項１−３のいずれかに記載の核酸分子。
5. 前記ＨＩＶゲノムは、ｇａｇ遺伝子産物のｇａｇ依存性ＲＮＡパッケージングの低減を引き起こすように更なる改変がなされていることを特徴とする請求項１−４のいずれかに記載の核酸分子。
6. 前記ｇａｇ遺伝子産物のｇａｇ依存性ＲＮＡパッケージングの低減が、ＨＩＶ−１ ＬＡＩ単離株のｇａｇ遺伝子産物のＣｙｓ３９２およびＣｙｓ３９５、あるいは他のＨＩＶ単離株のそれら対応するアミノ酸を、セリンで置き換えることによって、果たされていることを特徴とする請求項５に記載の核酸分子。
7. 前記ＨＩＶゲノムは、逆転写酵素活性、インテグラーゼ活性ならびにＲＮＡｓｅ活性を除去するように、更なる改変がなされていることを特徴とする請求項１−６のいずれかに記載の核酸分子。
8. ＨＩＶ−１のＬＡＩ単離株のヌクレオチド２６５５と４５０７との間において、ｐｏｌ遺伝子のＢａｌＩ−ＢａｌＩ部分が、あるいは他のＨＩＶ−１単離株のｐｏｌ遺伝子のその対応する部分が、欠失されていることを特徴とする請求項７に記載の核酸分子。
9. 組換えプロモーターがヒト・極初期（ｉｍｍｅｄｉａｔｅ ｅａｒｌｙ）サイトメガロウイルスプロモーターであることを特徴とする請求項１−８のいずれかに記載の核酸分子。
10. 前記プロモーターと前記改変ゲノムとの間に発現促進配列が設けられていることを特徴とする請求項９に記載の核酸分子。
11. 前記発現促進配列がヒト・サイトメガロウイルス・イントロンＡ配列であることを特徴とする請求項１０に記載の核酸分子。
12. 請求項１−１１のいずれかに記載の核酸分子を含んでなること特徴とする発現ベクター。
13. 図２Ａに示すプラスミドｐＣＭＶｇＤｔａｔ⁻ｖｐｒ⁻の同定特徴を有し、ＡＴＣＣ寄託番号２０９４４６として寄託されている請求項１２に記載の発現ベクター。
14. 非感染性、非複製性かつ免疫原性のＨＩＶ様粒子を取得する方法であって、
    請求項１２または１３に記載の発現ベクターを哺乳動物細胞内に導入し、
    前記細胞中の該核酸分子を組換え発現させ、非感染性、非複製性かつ免疫原性のＨＩＶ様粒子を永続的に産生させる
    ことを特徴とする方法。
15. 該核酸分子の発現の誘発もなされていることを特徴とする請求項１４に記載の方法。
16. 請求項１４または１５に記載の方法により産生され、かつＴａｔおよびＶｐｒを欠失している、非感染性、非複製性かつ免疫原性のＨＩＶ様粒子。
17. 請求項１６に記載の非感染性、非複製性かつ免疫原性のＨＩＶ様粒子と、生理学的に許容できるキャリアとを含んでなることを特徴とする免疫原性組成物。