JP2004509590A - ステータ - Google Patents
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Abstract
従来技術によるステータでは、巻線と磁極歯との間の不都合な遊びに起因した振動に基づいて騒音及び損傷が生じる。本発明のステータ(3)は、巻線(11)を磁極歯(9)に固定的に緊締して振動を防止するエラストプラスティック・エレメント(15)を、巻線(11)と磁極歯(9)との間に有している。
Description
【0001】
技術分野:
本発明は、請求項1に発明の上位概念として規定したように、少なくとも1つの磁極歯を形成する成層薄板と、前記磁極歯の1つに配置された少なくとも1つの巻線とから成る形式の、電気機械、特に電動モータ用のステータに関する。
【0002】
背景技術:
米国特許第5,089,730号明細書に基づいて公知になっているステータでは、コイルが予め巻枠に巻上げられており、該巻枠はステータ磁極歯に被せられかつ付加的なリングエレメントによって固定されている。コイル巻枠とリングエレメントとの間の不都合な遊びは、システムのマイクロ振動の要因並びに、コイルとコイル外部結線との間の接続点を損傷する要因になる。更にまた巻線とステータ磁極歯との間の熱流が極めて不良である。
【0003】
欧州特許出願公開第0 205 090号明細書に基づいて公知になっているロータでは、1つのリング状の保持子が磁石を囲み、かつ軸方向及び半径方向の力作用を及ぼすことによって磁石をコイル巻枠内に固定する。その場合前記保持子はコイル巻枠内に固定されねばならない。さもなければ前記の力作用が生じないからである。
【0004】
コイル巻枠の固定は、このために磁極歯内に形成されたレセスと、コイル巻枠内に形成されたスナップエレメントとによって、コイル巻枠をスナップ嵌合することによって実現することもできる。このような固定形式に基づき、各コイルのためには比較的安定したコイル巻枠を設ける必要がある。更にこの場合も、巻線と成層薄板との間の熱流及び温度保証が妨げられる。特に−40〜+180°Cという極めて広い運転温度範囲を要件とする場合には、成層薄板とコイルの相互位置の確実な遊び補償を完璧にかつ全ての自由度で保証することは、前記の方式をもってしても極めて困難である。
【0005】
発明の開示:
独立請求項1もしくは独立請求項2の特徴部に記載した構成手段を有する本発明のステータは、前記従来技術に対比して、単純な方式で巻線が成層薄板上に固定されており、かつ巻線と成層薄板との間の熱流が高められるという利点を有している。
【0006】
従属請求項に記載した構成手段によって、独立請求項1もしくは独立請求項2に記載したステータの有利な実施形態及び改良が可能になる。
【0007】
ステータは、磁極歯と巻線との間に配置されたエラストプラスティック・エレメントに対して、外向き半径方向力を及ぼすばねリングを有しているのが有利である。それというのは、この構成手段によってエラストプラスティック・エレメントが、磁極歯と巻線との間の空隙内に確保されており、かつ、ばねリングが前記エラストプラスティック・エレメントを前記空隙内へ押込むからである。
【0008】
その場合、ばねリングと1つのエラストプラスティック・エレメントがスナップ継手を形成し、こうして前記ばねリングがシフトできないようにするのが有利である。
【0009】
エラストプラスティック・エレメントが有利な形式で1つの支持体に配置されている場合には、該支持体は、ステータ巻線の接続導線のための貫通孔を有しているのが有利である。それというのは、この構成手段よって接続導線が、簡便な方式で接続グリッドに接続できるからである。
【0010】
発明を実施するための最良の形態:
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0011】
図1aには、電動モータもしくは電気的に切換えられる磁気抵抗機の部分が図示されている。電動モータは殊に、例えば成層薄板5によって形成されたステータ3と、例えば前記ステータの内位に位置するロータ7とから成っている。前記のステータ3及びロータ7は、対称軸線とも呼ばれる共通の中心軸線8を有している。
【0012】
成層薄板5は少なくとも1つの磁極歯9を有し、該磁極歯の上には少なくとも1つの電気的な巻線11が配置されている。該巻線11は例えばバックラックコイル(Backlackspule)であり、或いは巻枠体に巻上げられている。
【0013】
ロータ7寄りで磁極歯9と巻線11との間にエラストプラスティック・エレメント15が配置されて固定されるので、巻線11は磁極歯9上に固着している。前記エラストプラスティック・エレメント15は、成層薄板5と巻線11との間の遊びを補償する。エラストプラスティック・エレメント15は例えばゴム、プラスチック、電気絶縁材料から、或いは、絶縁材料によって成膜された良好に塑性変形可能な合金から製作されており、すなわち前記エラストプラスティック・エレメント15は、単に弾性変形又は単に塑性変形するか、或いは弾性・塑性変形することもできる。エラストプラスティック・エレメント15を楔形に形成することによって、該エラストプラスティック・エレメント15は、磁極歯9と巻線11との間の、どのような大きさの空隙23にも適合することができる。楔形のこのようなエラストプラスティック・エレメント15は、単独部品として前記空隙23内へ挿入することができ、或いは全てのエラストプラスティック・エレメント15を例えばリングとして形成して、例えば支持体17に結合することもできる。磁極歯9及び巻線11毎に例えば2つのエラストプラスティック・エレメント15が使用され、すなわち巻線11は磁極歯9の中点で磁極歯9上に配置され、従って磁極歯9毎に2つの向き合った空隙23が生じる。
【0014】
エラストプラスティック・エレメント15を、ステータの磁極歯9と巻線11との間の空隙23内に固定的に保持するために、例えばばねリング21を付加的に使用することもできる。
【0015】
少なくとも1つのエラストプラスティック・エレメント15は例えば少なくとも1つの支持体17に配置されている。本実施例のステータ3のためには2つの支持体17が使用される。エラストプラスティック・エレメント15はこの場合、前記支持体17に該エラストプラスティック・エレメント15を結合する延長アーム16を有している。延長アーム16の一方の端部には、巻線11の周面に係合する突起18が配置されている(図1b参照)。
【0016】
支持体17内には、巻線11の接続ワイヤ19を通すための貫通孔49が設けられている。支持体17は例えば押抜きグリッド(図示せず)を有し、或いは接続ワイヤ用の押抜きグリッドであり、該押抜きグリッドは例えば接続された磁気抵抗機の作動制御電子回路(図示せず)に相応に電気的に接続されている。押抜きグリッドが同時に作動制御電子回路を保持している場合には、其処には電子出力素子も固定装備されて相応に電気的に接続されている。
【0017】
エラストプラスティック・エレメント15を、ステータの磁極歯9と巻線11との間の空隙23内に固定的に保持するために、例えばばねリング21を同じく使用することも可能である。
【0018】
図1bには組立済み状態のステータ3が示されている。組立は例えば次のように行われる。すなわち:個々の巻線11は各磁極歯9の中点で磁極歯9上に装着される。これによって成層薄板5に沿って、該成層薄板5の軸方向で対向する両側に2つの空隙23が生じ、両空隙内に、支持体17を有する又は有しない夫々1つのエラストプラスティック・エレメント15が挿入される。
【0019】
次いでばねリング21が先ず半径方向に圧縮されて、成層薄板5によって形成された内室へ軸方向に挿嵌される。ばね力の戻し作用によってばねリング21は膨張し、かつ該ばねリング21は、矢印51で示した外向き半径方向力をエラストプラスティック・エレメント15に及ぼす。これによってエラストプラスティック・エレメント15は空隙23内に楔止され、かつ、矢印53で示した外向き軸方向力を巻線11に対して及ぼす。
【0020】
図2には、ステータ3の特に有利な実施形態が図示されている。エラストプラスティック・エレメント15は支持体17に配置されている。エラストプラスティック・エレメント15に対置する方の延長アーム16の端部に配置された突起18が、巻線11の周面に係合している。突起18の組成及び形態は、例えばエラストプラスティック・エレメント15と同様に構成されている。延長アーム16はこの場合、ロータ7に面した方の巻線11の内面側を、少なくとも部分的にカバーしている。ばねリング21は第2の突起27でもって支持体17の端面に係合している。更にまた前記のエラストプラスティック・エレメント15及びばねリング21は、空隙23の近傍で一種のスナップ継手29を形成するように構成されているので、ばねリング21がシフトすることはあり得ない。
【0021】
図3aは、本発明のステータ3の更に別の実施例を示す。エラストプラスティック・エレメント15は、ロータ7から離反した方の側の空隙23内に配置されている。更に少なくとも1つの支持体17が必要であり、該支持体は次のように構成されている。支持体17は、軸方向で成層薄板5に対向する支持体内面側31に第2のばねエレメント33を有し、かつ少なくとも1つの第1アーム37と少なくとも1つの第2アーム39を備え、第1と第2のアームは共に軸方向に延びており、こうしてU字形を形成している。組立のためには支持体17は軸方向に(中心軸線に対して平行に)巻線11に装嵌される。その場合第2アーム39は巻線11の内面側25に当接し、かつばねエレメント33は、支持体内面側31に対向する方の巻線11の外面側に当接する。第1アーム37はその端部にフック41を有し、該フックはエラストプラスティック・エレメント15に係合して、矢印53で示した外向き軸方向力をエラストプラスティック・エレメント15及び巻線11に対して及ぼすことができ、これによって巻線11は磁極歯9上に固定されることになる。すでに前述の通り、ばねリング21が同じく内室へ挿嵌され、これによって第2アーム39が巻線11に固定的に圧着され、こうして支持体17を、矢印51で示した外向き半径方向力51によって固定的に位置決めする。巻線11は半径方向で成層薄板5に当接している。
【0022】
図3bには組立済み状態のステータ3が図示されている。第2アーム39は巻線11の内面側25に当接している。組立時に第2のばねエレメント33は、フック41がエラストプラスティック・エレメント15に係合するまで少なくとも部分的に軸方向に圧縮される。次いで第2のばねエレメント33もしくは支持体17に対するばね力が少なくとも部分的に撤回され、ばねリング21が組付けられるので、支持体17はその位置に固定的に留まる。第2のばねエレメント33はその場合巻線11に当接して、支持体17に対してばね力を外向き軸方向に及ぼすので、第1アーム37はエラストプラスティック・エレメント15に係合し、かつ外向き軸方向53に伸長する。これによって巻線11は成層薄板5に対して付加的にかしめられる。
【0023】
図4には、本発明のステータ3の別の実施例が示されている。磁極歯9はその半径方向自由端部に、内向き半径方向に突出する少なくとも2つの凸部43を有し、該凸部は、弾性撓曲可能及び/又は塑性変形撓曲可能であり(矢印符号A参照)かつエラストプラスティック・エレメント15を形成している。前記凸部43は例えば成層薄板5と一体的に構成されている。ステータの磁極歯9上に巻線11を固定するために、ばねリング21が導入され、該ばねリングは両凸部43を相互離隔方向に撓曲し(矢印符号B参照)、従って屈曲された凸部43は巻線11に圧着されかつ該巻線を成層薄板5に固定する(矢印符号C参照)。それに伴って個々の巻線11と、所属の磁極歯9との遊びはすべて補償される。
【0024】
1つの磁極歯9上に巻線11をこのように配置することによって、巻線11と成層薄板5との間の直接的な接触が少なくとも部分的に可能になるので、成層薄板は巻線11用の冷却体として使用することができる。巻枠体は高い機械的強度を有する必要がないので、肉薄に構成することができ、こうして良好な熱交換を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1a】
未組立状態で示した本発明により構成されたステータの第1実施例の断面図である。
【図1b】
組立済み状態で示した本発明により構成されたステータの第1実施例の断面図である。
【図2】
ばねリング及びエラストプラスティック・エレメントの配置を示す断面図である。
【図3a】
未組立状態で示した本発明により構成されたステータの第2実施例の断面図である。
【図3b】
組立済み状態で示した本発明により構成されたステータの第2実施例の断面図である。
【図4】
本発明により構成されたステータの更に別の実施例の部分断面図である。
【符号の説明】
3 ステータ、 5 成層薄板、 7 ロータ、 8 中心軸線、 9 磁極歯、 11 巻線、 15 エラストプラスティック・エレメント、 16 延長アーム、 17 支持体、 18 突起、 19 接続導線又は接続ワイヤ、 21 ばねリング、 23 空隙、 25 巻線の内面側、 27 第2の突起、 29 スナップ継手、 31 支持体内面側、 33 第2のばねエレメント、 37 第1アーム、 39 第2アーム、 41 フック、 43 凸部、 49 貫通孔、 51 外向き半径方向力を示す矢印、 53 外向き軸方向力を示す矢印
技術分野:
本発明は、請求項1に発明の上位概念として規定したように、少なくとも1つの磁極歯を形成する成層薄板と、前記磁極歯の1つに配置された少なくとも1つの巻線とから成る形式の、電気機械、特に電動モータ用のステータに関する。
【0002】
背景技術:
米国特許第5,089,730号明細書に基づいて公知になっているステータでは、コイルが予め巻枠に巻上げられており、該巻枠はステータ磁極歯に被せられかつ付加的なリングエレメントによって固定されている。コイル巻枠とリングエレメントとの間の不都合な遊びは、システムのマイクロ振動の要因並びに、コイルとコイル外部結線との間の接続点を損傷する要因になる。更にまた巻線とステータ磁極歯との間の熱流が極めて不良である。
【0003】
欧州特許出願公開第0 205 090号明細書に基づいて公知になっているロータでは、1つのリング状の保持子が磁石を囲み、かつ軸方向及び半径方向の力作用を及ぼすことによって磁石をコイル巻枠内に固定する。その場合前記保持子はコイル巻枠内に固定されねばならない。さもなければ前記の力作用が生じないからである。
【0004】
コイル巻枠の固定は、このために磁極歯内に形成されたレセスと、コイル巻枠内に形成されたスナップエレメントとによって、コイル巻枠をスナップ嵌合することによって実現することもできる。このような固定形式に基づき、各コイルのためには比較的安定したコイル巻枠を設ける必要がある。更にこの場合も、巻線と成層薄板との間の熱流及び温度保証が妨げられる。特に−40〜+180°Cという極めて広い運転温度範囲を要件とする場合には、成層薄板とコイルの相互位置の確実な遊び補償を完璧にかつ全ての自由度で保証することは、前記の方式をもってしても極めて困難である。
【0005】
発明の開示:
独立請求項1もしくは独立請求項2の特徴部に記載した構成手段を有する本発明のステータは、前記従来技術に対比して、単純な方式で巻線が成層薄板上に固定されており、かつ巻線と成層薄板との間の熱流が高められるという利点を有している。
【0006】
従属請求項に記載した構成手段によって、独立請求項1もしくは独立請求項2に記載したステータの有利な実施形態及び改良が可能になる。
【0007】
ステータは、磁極歯と巻線との間に配置されたエラストプラスティック・エレメントに対して、外向き半径方向力を及ぼすばねリングを有しているのが有利である。それというのは、この構成手段によってエラストプラスティック・エレメントが、磁極歯と巻線との間の空隙内に確保されており、かつ、ばねリングが前記エラストプラスティック・エレメントを前記空隙内へ押込むからである。
【0008】
その場合、ばねリングと1つのエラストプラスティック・エレメントがスナップ継手を形成し、こうして前記ばねリングがシフトできないようにするのが有利である。
【0009】
エラストプラスティック・エレメントが有利な形式で1つの支持体に配置されている場合には、該支持体は、ステータ巻線の接続導線のための貫通孔を有しているのが有利である。それというのは、この構成手段よって接続導線が、簡便な方式で接続グリッドに接続できるからである。
【0010】
発明を実施するための最良の形態:
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0011】
図1aには、電動モータもしくは電気的に切換えられる磁気抵抗機の部分が図示されている。電動モータは殊に、例えば成層薄板5によって形成されたステータ3と、例えば前記ステータの内位に位置するロータ7とから成っている。前記のステータ3及びロータ7は、対称軸線とも呼ばれる共通の中心軸線8を有している。
【0012】
成層薄板5は少なくとも1つの磁極歯9を有し、該磁極歯の上には少なくとも1つの電気的な巻線11が配置されている。該巻線11は例えばバックラックコイル(Backlackspule)であり、或いは巻枠体に巻上げられている。
【0013】
ロータ7寄りで磁極歯9と巻線11との間にエラストプラスティック・エレメント15が配置されて固定されるので、巻線11は磁極歯9上に固着している。前記エラストプラスティック・エレメント15は、成層薄板5と巻線11との間の遊びを補償する。エラストプラスティック・エレメント15は例えばゴム、プラスチック、電気絶縁材料から、或いは、絶縁材料によって成膜された良好に塑性変形可能な合金から製作されており、すなわち前記エラストプラスティック・エレメント15は、単に弾性変形又は単に塑性変形するか、或いは弾性・塑性変形することもできる。エラストプラスティック・エレメント15を楔形に形成することによって、該エラストプラスティック・エレメント15は、磁極歯9と巻線11との間の、どのような大きさの空隙23にも適合することができる。楔形のこのようなエラストプラスティック・エレメント15は、単独部品として前記空隙23内へ挿入することができ、或いは全てのエラストプラスティック・エレメント15を例えばリングとして形成して、例えば支持体17に結合することもできる。磁極歯9及び巻線11毎に例えば2つのエラストプラスティック・エレメント15が使用され、すなわち巻線11は磁極歯9の中点で磁極歯9上に配置され、従って磁極歯9毎に2つの向き合った空隙23が生じる。
【0014】
エラストプラスティック・エレメント15を、ステータの磁極歯9と巻線11との間の空隙23内に固定的に保持するために、例えばばねリング21を付加的に使用することもできる。
【0015】
少なくとも1つのエラストプラスティック・エレメント15は例えば少なくとも1つの支持体17に配置されている。本実施例のステータ3のためには2つの支持体17が使用される。エラストプラスティック・エレメント15はこの場合、前記支持体17に該エラストプラスティック・エレメント15を結合する延長アーム16を有している。延長アーム16の一方の端部には、巻線11の周面に係合する突起18が配置されている(図1b参照)。
【0016】
支持体17内には、巻線11の接続ワイヤ19を通すための貫通孔49が設けられている。支持体17は例えば押抜きグリッド(図示せず)を有し、或いは接続ワイヤ用の押抜きグリッドであり、該押抜きグリッドは例えば接続された磁気抵抗機の作動制御電子回路(図示せず)に相応に電気的に接続されている。押抜きグリッドが同時に作動制御電子回路を保持している場合には、其処には電子出力素子も固定装備されて相応に電気的に接続されている。
【0017】
エラストプラスティック・エレメント15を、ステータの磁極歯9と巻線11との間の空隙23内に固定的に保持するために、例えばばねリング21を同じく使用することも可能である。
【0018】
図1bには組立済み状態のステータ3が示されている。組立は例えば次のように行われる。すなわち:個々の巻線11は各磁極歯9の中点で磁極歯9上に装着される。これによって成層薄板5に沿って、該成層薄板5の軸方向で対向する両側に2つの空隙23が生じ、両空隙内に、支持体17を有する又は有しない夫々1つのエラストプラスティック・エレメント15が挿入される。
【0019】
次いでばねリング21が先ず半径方向に圧縮されて、成層薄板5によって形成された内室へ軸方向に挿嵌される。ばね力の戻し作用によってばねリング21は膨張し、かつ該ばねリング21は、矢印51で示した外向き半径方向力をエラストプラスティック・エレメント15に及ぼす。これによってエラストプラスティック・エレメント15は空隙23内に楔止され、かつ、矢印53で示した外向き軸方向力を巻線11に対して及ぼす。
【0020】
図2には、ステータ3の特に有利な実施形態が図示されている。エラストプラスティック・エレメント15は支持体17に配置されている。エラストプラスティック・エレメント15に対置する方の延長アーム16の端部に配置された突起18が、巻線11の周面に係合している。突起18の組成及び形態は、例えばエラストプラスティック・エレメント15と同様に構成されている。延長アーム16はこの場合、ロータ7に面した方の巻線11の内面側を、少なくとも部分的にカバーしている。ばねリング21は第2の突起27でもって支持体17の端面に係合している。更にまた前記のエラストプラスティック・エレメント15及びばねリング21は、空隙23の近傍で一種のスナップ継手29を形成するように構成されているので、ばねリング21がシフトすることはあり得ない。
【0021】
図3aは、本発明のステータ3の更に別の実施例を示す。エラストプラスティック・エレメント15は、ロータ7から離反した方の側の空隙23内に配置されている。更に少なくとも1つの支持体17が必要であり、該支持体は次のように構成されている。支持体17は、軸方向で成層薄板5に対向する支持体内面側31に第2のばねエレメント33を有し、かつ少なくとも1つの第1アーム37と少なくとも1つの第2アーム39を備え、第1と第2のアームは共に軸方向に延びており、こうしてU字形を形成している。組立のためには支持体17は軸方向に(中心軸線に対して平行に)巻線11に装嵌される。その場合第2アーム39は巻線11の内面側25に当接し、かつばねエレメント33は、支持体内面側31に対向する方の巻線11の外面側に当接する。第1アーム37はその端部にフック41を有し、該フックはエラストプラスティック・エレメント15に係合して、矢印53で示した外向き軸方向力をエラストプラスティック・エレメント15及び巻線11に対して及ぼすことができ、これによって巻線11は磁極歯9上に固定されることになる。すでに前述の通り、ばねリング21が同じく内室へ挿嵌され、これによって第2アーム39が巻線11に固定的に圧着され、こうして支持体17を、矢印51で示した外向き半径方向力51によって固定的に位置決めする。巻線11は半径方向で成層薄板5に当接している。
【0022】
図3bには組立済み状態のステータ3が図示されている。第2アーム39は巻線11の内面側25に当接している。組立時に第2のばねエレメント33は、フック41がエラストプラスティック・エレメント15に係合するまで少なくとも部分的に軸方向に圧縮される。次いで第2のばねエレメント33もしくは支持体17に対するばね力が少なくとも部分的に撤回され、ばねリング21が組付けられるので、支持体17はその位置に固定的に留まる。第2のばねエレメント33はその場合巻線11に当接して、支持体17に対してばね力を外向き軸方向に及ぼすので、第1アーム37はエラストプラスティック・エレメント15に係合し、かつ外向き軸方向53に伸長する。これによって巻線11は成層薄板5に対して付加的にかしめられる。
【0023】
図4には、本発明のステータ3の別の実施例が示されている。磁極歯9はその半径方向自由端部に、内向き半径方向に突出する少なくとも2つの凸部43を有し、該凸部は、弾性撓曲可能及び/又は塑性変形撓曲可能であり(矢印符号A参照)かつエラストプラスティック・エレメント15を形成している。前記凸部43は例えば成層薄板5と一体的に構成されている。ステータの磁極歯9上に巻線11を固定するために、ばねリング21が導入され、該ばねリングは両凸部43を相互離隔方向に撓曲し(矢印符号B参照)、従って屈曲された凸部43は巻線11に圧着されかつ該巻線を成層薄板5に固定する(矢印符号C参照)。それに伴って個々の巻線11と、所属の磁極歯9との遊びはすべて補償される。
【0024】
1つの磁極歯9上に巻線11をこのように配置することによって、巻線11と成層薄板5との間の直接的な接触が少なくとも部分的に可能になるので、成層薄板は巻線11用の冷却体として使用することができる。巻枠体は高い機械的強度を有する必要がないので、肉薄に構成することができ、こうして良好な熱交換を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1a】
未組立状態で示した本発明により構成されたステータの第1実施例の断面図である。
【図1b】
組立済み状態で示した本発明により構成されたステータの第1実施例の断面図である。
【図2】
ばねリング及びエラストプラスティック・エレメントの配置を示す断面図である。
【図3a】
未組立状態で示した本発明により構成されたステータの第2実施例の断面図である。
【図3b】
組立済み状態で示した本発明により構成されたステータの第2実施例の断面図である。
【図4】
本発明により構成されたステータの更に別の実施例の部分断面図である。
【符号の説明】
3 ステータ、 5 成層薄板、 7 ロータ、 8 中心軸線、 9 磁極歯、 11 巻線、 15 エラストプラスティック・エレメント、 16 延長アーム、 17 支持体、 18 突起、 19 接続導線又は接続ワイヤ、 21 ばねリング、 23 空隙、 25 巻線の内面側、 27 第2の突起、 29 スナップ継手、 31 支持体内面側、 33 第2のばねエレメント、 37 第1アーム、 39 第2アーム、 41 フック、 43 凸部、 49 貫通孔、 51 外向き半径方向力を示す矢印、 53 外向き軸方向力を示す矢印
Claims (12)
- 少なくとも1つの磁極歯(9)を形成する成層薄板(5)と、前記磁極歯(9)の1つに配置された少なくとも1つの巻線(11)とから成る形式の、電気機械、特に電動モータ用のステータにおいて、巻線(11)と磁極歯(9)と間に少なくとも1つのエラストプラスティック・エレメント(15)が配置されていることを特徴とする、電気機械用のステータ。
- 少なくとも1つの磁極歯(9)を形成する成層薄板(5)と、前記磁極歯(9)の1つに配置された少なくとも1つの巻線(11)とから成る形式の、電気機械、特に電動モータ用のステータにおいて、磁極歯(9)が少なくとも1つのエラストプラスティック・エレメント(15)を有していることを特徴とする、電気機械用のステータ。
- 少なくとも1つのばねリング(21)が、1つのエラストプラスティック・エレメント(15)に対して半径方向力を及ぼす、請求項1又は2記載のステータ。
- ばねリング(21)と1つのエラストプラスティック・エレメント(15)がスナップ継手(29)を形成している、請求項3記載のステータ。
- 少なくとも1つの1つのエラストプラスティック・エレメント(15)が延長アーム(16)によって少なくとも1つの支持体(17)と結合されている、請求項3又は4記載のステータ。
- 巻線(11)が接続導線(19)を有し、かつ該接続導線(19)のために支持体(17)が少なくとも1つの貫通孔(49)を有している、請求項5記載のステータ。
- ステータ(3)が少なくとも1つの支持体(17)を有しており、該支持体(17)に対して少なくとも1つのばねリング(21)が半径方向力(51)を及ぼす、請求項1記載のステータ。
- 支持体(17)がU形であり、該支持体(17)が、エラストプラスティック・エレメント(15)に係合する少なくとも1つの第1アーム(37)を有し、かつ前記支持体(17)が、成層薄板(5)に当接する少なくとも1つの第2アーム(39)を有し、かつこの第2アームにばねリング(21)が係合する、請求項7記載のステータ。
- 磁極歯(9)が少なくとも2つの凸部(43)を有している、請求項2記載のステータ。
- ばねリング(21)が凸部(43)を巻線(11)に圧着している、請求項9記載のステータ。
- 巻線(11)が巻枠体に巻き上げられている、請求項6又は10記載のステータ。
- 支持体(17)が、接続導線(19)を接続した押抜きグリッドを有している、請求項6記載のステータ。
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