JP2004507392A - 単一体の機構コンポーネントを有する筆記用具 - Google Patents
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Abstract
特に、単一体に形成されているシャフト(9)と、プッシュ部材(K、L;10)とを有する筆記用具が提案されており、そのプッシュ部材は、プッシュ部分(L)と、本体部分(K、50)と、その本体から軸方向に延伸し、かつ、そこから径方向に突出するスイッチ歯(Z)を備えるスイッチロッド部分(S)とを備え、そのスイッチ歯(Z)は、特に、周方向、接線方向および/または径方向にプッシュ部材(10)を発動する際、径方向に新たな形に変更されたシャフト(9)の少なくとも1つの小さいセグメント(A、B)によってシャフト(9)内で移動され、;あるいは、スイッチ歯(Z)は、筆記用具の筆記位置と引き込み位置とに対応する2つの軸方向に間隔がおかれた安定した位置を備え、スイッチ歯(Z)は、その2つの位置において、軸方向だけに移動される同一の少なくとも周方向(接線方向)位置を呈し;あるいは、スイッチ歯(Z)は、プッシュ部材のセンター軸心(100)と平行に延伸するセンター平面(70)が、スイッチ歯内で、スイッチ歯(Z)の軸方向のフロント端部部分(z3、z1)だけでなく軸方向のリヤ端部部分(z7)にも位置するように、そのようにスイッチロッド部分に配置され、そして、周方向(接線方向)の伸張部(z6、z2)と、形状とを有する。本発明は、低コストで製造されることが可能であり、機能的安全性を保証し、そして、できる限り少数の組み立て部品を使用する、実質的に単一体のシャフト(少なくともそのリヤ部分において)と協働する単一体の機構を提供する。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は、筆記用具の単一体の(一体化した)機構に関するいくつかの(独立の)発明に関する。それぞれの独立請求項は、ここに参照とされているそれぞれ独立請求項の序文に関する技術分野を特徴付けている。
【0002】
先行技術のEP 388 632 B1(Merz & Krell)から、単一体のプッシュボタン装置を備えている2つの部分からなる筆記用具は、「周知であり」、それは、単一体に均質な材料で作られ、そして、単一体のシャフトを含んでいる。第3の部分(替え芯部)は、独立しては述べられていない。そのプッシュボタン装置は、さらに機械的に可動な部分を備えていないが、シャフトに設けられているガイドカーブのような凹部と協働するスイッチ要素としてのスイッチ歯をサポートする弾力的に偏向可能なスイッチロッドだけを備えている。筆記位置とアイドル位置(軸方向前進位置と軸方向引き込み位置)の2つのシフト位置に達することと、替え芯部に対するそれぞれの位置において筆記用具にそれぞれに、ラッチをかけて、ラッチを外すこととがこのデザインの核心部分である。スイッチプロセスの精度を改善するために、前記文献それ自体(そこでは参照符号24)に示されているポストが設けられ、スイッチロッドがラッチをかける動きの際か、あるいは、ラッチを外す動きの際、いっそう精密なスイッチの動きを行うことを可能とする。プッシュボタン装置は、上方からシャフトのリヤ部分に挿入され、そして、独立したガイド手段によってシャフト内で回転できないように保持される。プッシュボタン装置は、なんら可動部分を備えていないが、ラッチをかける動きのため1つの平面において実質的に移動され、そして、ラッチを外す動きのためそれに直交する平面において実質的に移動される前記弾力的に偏向可能なスイッチロッドだけを備えている。その平面は、境界平面に対して2つのエッジを有するポストによって画定され、そのポストは、プッシュボタン装置のスイッチロッド上に配置されている。ラッチをかける動きの際、そのポストは、径方向内方の方向におけるスイッチロッドの動きを制限し、そのために、スイッチ歯は、スイッチの溝(コントロールカーブ部分)の外にスライドすることができない。戻りストロークの動き、すなわち、ラッチを外す動きの際、ポストは、スイッチ歯の周方向、あるいは、接線方向の後方への移動(プッシュボタン装置を押し下げて、解放し、そして、後方に移動する)を制限し、そのために、スイッチ歯は、通り過ぎることになっている筆記位置に設けられるアンダーカットにおいて再度ラッチがかけられない。
【0003】
述べられた先行技術による筆記用具は、きわめて丈夫であり、低コストで製造されることが可能である。それらは、可動部分がないため故障がなく、そして、単一体の機構と、「2つの部分からなる筆記用具」(替え芯部を加えて)という意味でシャフトそれ自体とにより、最低価格で最高数の製造を可能とする。技術的および経済的発展により、とはいえ、価格は、今後もさらに下げられる必要があることと、そのための製造方法は、筆記用具の機能的安全性に影響を与えることなく、簡素化され、そして、製造コストは、低減される必要があることとを要求している。前記機能的安全性は、せいぜい低価格プラスチック材料を使用し、そして、低コスト製造方法を利用していっそう進んで改善されている。
【0004】
本発明の技術的問題は、それゆえ、低コストで製造されることが可能であり、機能的安全性を保証し、そして、できる限り少数の組み立て部品を使用する、実質的に単一体のシャフト(そのリヤ部分において少なくとも)と協働する単一体の機構を製造することである。それにもかかわらず、替え芯部の置き換えは、筆記用具の筆記性能を維持するために、可能であり、すなわち、機構の取り外しは、筆記用具の使用者が、使い終わった場合に一度で替え芯部を置き換えることができるように、可能であることである。
【0005】
独立請求項は、シャフト、筆記用具、あるいは、シャフトに挿入されることが可能なプッシュボタン装置に鑑みて、上述の問題に対する解決法を提供している(請求項1および10、請求項15、35および36、請求項20、23、30および37)。
【0006】
一方では、低コスト製造方法は、低コストツールによって低コスト製造方法で製造されることができる均質なプッシュボタン装置により、単一体の機構を実現することによって達成される。それは、なんら複雑な鋳型キャビティを備えていない前記ツール(鋳型)から容易に取り外されることが可能である(請求項20)。前記部品に必要とされる鋳型の半割の分離は、単一の平面であり、そのために、射出成形ダイス型は、「簡単に」保持されることができる。
【0007】
低い固有の弾性と、高い弾力とを有する低価格プラスチック材料を使用することによって、スイッチ要素(特に、スイッチ歯のような)が配置されるスイッチロッドのリヤ端部で、スイッチロッドは、アイドル位置に対する筆記位置において径方向の移動、特に、かなりの接線方向の移動(あるいは、円形の断面を有するシャフトスリーブによる周方向の移動)をこうむらないことが確実とされる(請求項30)。しかし、プッシュ部材の軸方向の移動は、スイッチするために使用される。スイッチロッドは、それゆえ、疲労をこうむらない。先行技術において必要とされるポストは、省略されることが可能であり、そして、筆記用具の機能的安全性は、それにもかかわらず確実とされることが可能である。
【0008】
アイドル位置に対する筆記位置においてロッドの接線方向(周方向)の偏向がない場合、固有の弾性は、設けられる必要がないか、あるいは、曲げモーメントは、長期間にわたり受けられる必要がないが、スイッチ歯は、第1のシフト位置と第2のシフト位置(筆記位置およびアイドル位置のような)の2つの安定した状態のそれぞれにおいて同一の周方向、あるいは、接線方向の位置に配置される。
【0009】
同様なことは、筆記位置において、シャフトの周方向円筒形の形状に対して、径方向内方と、径方向外方のどちらにも、アイドル位置から偏向しない径方向位置に適用される。ここでは、永久の力は、与えられる必要はないとはいえ、スイッチロッドの弾性を保持している。
【0010】
筆記用具は、アイドル位置に対する筆記位置において、あるいは、筆記位置に対するアイドル位置において、スイッチ歯が、軸方向の移動だけをこうむり、そして、実質的に、接線方向(周方向)の移動をこうむらないか、あるいは、少しもこうむらないか、だけでなく、実質的には、径方向の移動をこうむらない(あるいは、少しもこうむらない)ように、それぞれの部分が設計されているという事実によって、一方では、プッシュボタン装置に関して、他方では、シャフトに関して特徴付けられている(請求項15)。アイドル位置および筆記位置の2つの固定位置間の動きのシーケンスは、それとは無関係である。それら2つの動き間の対応する偏向は、接線方向(周方向)および径方向、あるいは、スイッチ歯を1つの安定した位置から第2の安定した位置に、あるいは、第2の安定した位置から1つの安定した位置に移動するためのモーションの2つのコンポーネントの1つにそれぞれに設けられる。
【0011】
プッシュ部材でのスイッチロッド上のスイッチ要素の対応するラッチがかけられた位置によって生ずる、筆記用具の2つの安定した位置が位置される少なくともその領域において、さらに、シャフト部分のような単一体のシャフトのデザインは、低コスト製造の目的達成にかなっている。この領域は、シャフトのリヤ部分に、特に、現代の筆記用具のシャフトの長さの最後の1/3から1/4に位置されている。金属で作られるのが好ましい、とはいえ、永久的に成形可能で、屈曲可能で、破壊できないプラスチック材料で作られることもできるこのシャフト(請求項35)には、コントロールカーブの少なくとも1つの部分を画定するために、径方向に新たな形に変更されたか、あるいは、変形される少なくとも1つの小さいシャフトセグメントが設けられている(請求項1、請求項10)。
【0012】
その変形は、シャフトに対して、すなわち、径方向内方にか、あるいは、径方向外方にもたらされる。それは、プッシュボタン装置において一体化して形成されるクリップの下の領域に位置されることが好ましい。
【0013】
径方向の変形は、変形ライン、屈折ラインあるいは屈曲ラインとして設計されることができる変形の領域に沿ってもたらされる。付加的部品、インサート、あるいは、アタッチメント部品は、必要とされない(請求項31)。径方向に、シャフト材料から形成されるコントロールセグメント(それらの起源によりシャフトセグメントと称される)は、それらのスイッチカーブ部分を画定し、そのスイッチカーブ部分に沿って、スイッチ要素は、プッシュボタン装置の動きの時間、あるいは、(軸方向の)ロケーション、あるいは、筆記用具のスイッチ状態により、径方向、あるいは、周(接線)方向においてスイッチロッドで弾力的に偏向される(請求項12)。
【0014】
その変形により、特定の材料、あるいは、特定の形状の場合、屈曲ラインは、分離ラインとなり、具体化されたシャフトセグメントは、スイッチ要素のためのストップライン、あるいは、ガイドラインとして作用するために、径方向(内方、あるいは、外方)に、シャフトから分離されて突出する自由エッジを受容する(請求項3)。
【0015】
屈曲、屈折、あるいは、変形の範囲を超える切断という意味での分離へと導くそれらのエッジは、スイッチ要素の形状を変更する摩耗を防止するために、通常、プラスチック材料で作られるスイッチ要素の伸張された滑走アバットメントが設けられていないその方に方向付けられることが好ましい。新たな形への変更のプロセス、あるいは、切断プロセスの間のばりのフォーメーションの状態は、それゆえに、考慮に入れられている(請求項9)。
【0016】
シャフトへの金属材料の使用は、スイッチロッドのスイッチ歯を制御するためにシャフトの中に、あるいは、シャフトの上に形成されるセグメントの信頼性供給を確実とする(請求項35)。シャフトの後方に、少なくとも、スイッチロッドの下方領域(スイッチロッドを残りのプッシュボタン装置に接続するスイッチロッド脚部)に挿入されるプッシュ部材は、ねじり、あるいは、弾性偏向を供給する材料で形成されることができ、特に、スイッチロッドを含むプッシュボタン装置全体(請求項36)は、1つの連続的な単体に同一材料で形成されている。スイッチロッドの脚部部分に弾性を供給するプラスチック材料は、このためには適している。
【0017】
筆記用具には、シャフトの新たな形に変更されたセグメントが設けられることができ、さらに、非金属材料が、金属材料の特性にほぼ等しい、すなわち、屈曲(破損することなく)を可能とするシャフトに使用されることができ、そして、それは、セグメント領域において永久的に成形されることができる。
【0018】
最後に、本発明は、さらに、替え芯の置き換えを達成すると同時に、処理の容易さを維持するという問題を含んでいる。替え芯部の置き換えは、(回転する、滑走する、あるいは、スライドする)可動の付加的部品が、プッシュボタン上で回避される必要があるので、単一体の機構(プッシュ部材)と、そのうえ、シャフトのスイッチカーブ部分に単一体のシャフト部分とを有する筆記用具において達成することは容易なことではない。単一体のプッシュ部材は、収納および誘導にもかかわらず、シャフトからのプッシュ部材の取り外しおよび連続した機能での再挿入が、可能となるような方法で、シャフト内に収納され、ガイドされる必要がある。これは、定置に配置されたガイド部分と前記スイッチロッドとの間のプッシュ部材に配置される制限されたガイド要素が、プッシュ部材の相対的に回転する動きにより、弾力的に撓むという本発明(請求項23)によって達成される。
【0019】
その表面の特性により、プッシュ部材(あるいは、プッシュ部材に対するシャフト)を周方向に回転することが可能であり、プッシュ部材の弾力的に弾性のあるガイド要素は、径方向に撓み、そして、関連した軸方向のガイドセグメントから解除される。プッシュ部材は、次に、周方向の回転に続いて、軸方向後方に取り外され、そして、替え芯部が置き換えられる。この周りの決定的なことは、スイッチロッドが、周方向の回転によってガイドセグメントの作用の範囲からそれぞれに出て来たり、あるいは、通り過ぎたりするということと、プッシュ部材が、スイッチ歯とインターロッキングすることなく、シャフトから軸方向に取り外されることがあるということである。
【0020】
プッシュ部材の再挿入は、順番に、たとえ、挿入に必要とされる力が、軸方向の動きによってここでは設けられるとしても、径方向においてもプッシュ部材上の前記ガイド要素の弾力的な弾性の作用のもとにもたらされ、そのガイド要素は、軸方向のガイドセグメントの方に向って周方向にマッチするように方向付けられる。
【0021】
プッシュ部材を解除することは、従って、制限された周方向の動きによってもたらされるのに対して、プッシュ部材をガイドに再挿入することは、軸方向の圧力コンポーネントによってもたらされる。
【0022】
本発明は、図面を参照として、例示として、下記にいっそう詳細に説明されている。
【0023】
シャフトとプッシュ部材とを有するボールペン、ローラーボールペン、あるいは、他の筆記用具であってもよい、替え芯部を備えている筆記用具が図示されている図4から始めると、この筆記用具の様々な機能的な部分が、図1乃至図3を参照として記述されている。図4は、全体図を示すことを意図している。リヤプッシュ部材10は、プッシュ部分Lと本体部分Kとを備えている。本体部分Kは、シャフト9の上方端部に挿入され、そして、その中に軸方向に移動可能に保持されている。シャフト9の軸心99は、プッシュ部材10の軸心100と一致している。この方向は、図5から明らかなように、さらに、円柱座標で方向付けられているzで示されている軸方向であると前提される。
【0024】
シャフト9のフロント部分は、部分9aである。この部分において、筆記用具は、テーパー状になっており、そして、替え芯部Mを筆記位置に外に移動するための、そして、アイドル位置に替え芯部を引き込めるためのフロント出口開口を備え、そのアイドル位置では、替え芯部は前部から出ない。これは、前方位置(筆記位置)と軸方向後方に移動した位置(引き込み位置)とにおけるプッシュ部材10の位置に相当する。シャフトは細長く、そして、残りの図を参照としてより詳細に説明されるそのリヤ部分にスイッチカーブコントロールと、プッシュ部材のためのガイドとを含んでいる。後方に方向付けられた力をプッシュ部材10に印可することができるスプリング装置、あるいは、少なくとも弾性装置は、筆記用具内に設けられ、そのために、それは、スイッチ圧力に対して移動されることができ、記述したスイッチカーブは、ラッチをかけ、そして、ラッチを外すことに関して、すなわち、アイドル位置から中間位置を経て筆記位置に移動する際に、そして、替え芯部が延伸されないさらに後方に位置されるアイドル位置への戻りの動きに伴って筆記位置から解除する際に、それらの効果を生ずるということが分かる。
【0025】
示されているシャフトは、金属で作られている。それは、硬質プラスチック材料、あるいは、他の永久的に成形可能な材料などのその他の材料で作られることもできる。プッシュ部材10は、あらゆる適切な材料で、通例、プラスチック材料で作られ、それについては、図2および図3を参照としてより詳細に説明される。図示されたコントロールカーブ部分だけでなく、それと協働し、そして、図2、図3に示されるスイッチロッドS上に配置されるスイッチ歯Zもが、プッシュ部材10に作用する圧力の力により、スイッチ装置のコントロールを画定する。
【0026】
スイッチカーブを実現するために、そのコントロールカーブ部分は、シャフトの外に具体化されている。コントロールカーブは、図1から明らかである。3つの部分A1、A2、A3を備えている第1のセグメントAが、そこに図示されている。第2のセグメントBは、2つの部分B1、B2を備えている。それら2つのセグメントは、下記でシャフトセグメントと称される。ガイドセグメントEおよびFは、筆記用具の上方エッジ8に近接する上方リム部分に設けられている。それらの要素もまた、シャフトの外に具体化された小さいセグメントとしてのシャフトの一部でもある。
【0027】
セグメントA、B、EおよびFは、シャフトの材料から、たとえば、切断方法、あるいは、屈曲方法、あるいは、1つの単一操作での組み合わされた切断および屈曲方法で成形される。廃物は、この方法では、作り出されず、そして、開口は、セグメントを形成すると同時にシャフト上に作製され、そのシャフトは、永久的に成形可能な材料で作られている。残りのシャフト部分に対する径方向における内方への突出部、あるいは、径方向における外方への突出部は、リンク、ライン、あるいは、表面を作り出し、それに沿って、記述したスイッチ歯Zは、偏向されて、対応するガイドトラック、アンダーカットおよび偏向経路に達するために、スライドすることができる。これらは、コントロールカーブ部分と称される。
【0028】
セグメントA、B、E、Fを形成する(新たな形に変更する、変形する、あるいは、屈曲する)際に、変形uの領域として遷移ゾーンが作り出され、そのゾーンにおいて、径方向に新たな形に変更されたセグメントが、残りの非変形のャフト9内を横切っている。それらの領域は、屈曲ライン、あるいは、屈折ラインを備えることができ、それらは、また、連続した湾曲を有してもよく、そのために、それぞれのシャフトセグメントの径方向に方向付けられた変形が、少なくとも前記変形の領域に沿ってもたらされる。このように、シャフトから径方向に突出するコントロールカーブ部分が作り出され、このことは、下記で記述される。それらは、軸方向のストロークにおいてスイッチ歯を偏向するために、少なくとも軸方向に、いうまでもなく、さらに、径方向に、そして、接線方向、あるいは、周方向における適切な位置に延伸している。
【0029】
そのようにして、スイッチプロセスを記述するための円柱座標が使用されることが決定されている。スイッチの動きに伴うスイッチ歯の三次元の動きは、必ずしも円柱座標内だけで明白に起こるとは限らないが、円柱座標系の少なくとも2つのコンポーネント、あるいは、3つのコンポーネントすべてで構成される組み合わされた動きをむしろ行うということが分かり、そのことは、図5から明らかである。軸方向は、zである、径方向(軸方向に直交する)は、径方向の内方だけでなく径方向の外方もrである。周方向は、oeである。スイッチ歯の発動の際、それに基づいて、スイッチ経路が決定されることができ、さらに、3つのコンポーネントの組み合わされた動きが、たとえば、コンポーネントr、oeの組合せである接線方向の動きを生じることもある。接線方向への移動間隔が、通常は短く、そして、そのために、最初の近似値で、周方向に延伸するので、接線方向の動きおよび周方向の動きは、通常、この記述においては同一に示される。
【0030】
とはいえ、筆記用具は、この表面(z方向に直交)に沿って起こるスイッチ歯の動きがコンポーネントrおよびoeの組合せであるように、コントロールカーブ部分が配置されるシャフトのその部分において平坦化されることも可能である。
【0031】
シャフトセグメントの径方向への新たな形への変更は、スイッチ歯のためのコントロールセグメントとしてセグメントA1、A2、A3だけでなくB1およびB2もが、シャフトと同一の材料で作られることを確実とする。これは、始動物体としての機械処理およびシャフトの結果である。
【0032】
2つの軸方向に間隔がおかれたシャフトセグメント上に、複数のカーブ部分が画定され、異なる時間にスイッチ歯Zと協働する。シャフトの上方エッジ8に近接して位置される軸方向にいっそう遠く離れたシャフト部分DおよびEは、それから区別され、その部分は、機能に関して異なると考慮され、そして、それは、図2および図3に示されているブッシュ部材のリンク部分40に沿うガイド機能に当てられる。偏向の影響は、ここではスイッチ歯に作用しないが、プッシュ部材は、それがより強い周方向の動きに対して妨げられるように、軸方向に方向付けられた方向にガイドされる。にもかかわらず、前記シャフト部分DおよびEは、さらに、シャフト9と同一の材料で作られる。それらは、スイッチ歯Zの通常のアイドル位置とシャフト9の上方端部8との間のスイッチカーブの上に位置される。スイッチカーブの上方エッジ8と下方端部との間の部分全体は、シャフト9の長さの1/3未満、特に、1/4未満である。
【0033】
スイッチカーブ、あるいは、少なくともスイッチカーブ部分を形成するためのシャフトセグメントの構成は、シャフトのセグメントの変形を必要とする。シャフトは、従って、少なくとも成形されるそれらの部分において、十分に塑性可能に成形される必要がある。この点では深絞り加工に適しているシャフトは、金属で作られることが好ましく、そして、その処理方法は、組み合わされた切断および屈曲方法であることが好ましい。切断の間に、ばりが、すなわち、ダイス型(おす型)に面する側に作り出される。実施形態において、その新たな形への変更は、すなわち、内部の対抗ダイス型、あるいは、めす型および外側から作用し、シャフトの小さい部分を径方向内方に新たな形に変更し、そして、ばりを作り出すおす型によって、径方向内方にもたらされ、そのばりは、径方向内方に変形されたセグメントを部分的に分離する際、おす型に面するセグメントの側に位置される。分離がシャフト材料の高度な深絞り加工性能、すなわち、高い見かけ降伏点により回避されることが可能な場合、ばりが、少しも作り出されず、そして、具体化されたすべてのフォーメーションには、動きの間に、それをすり減らすこともなく、あるいは、それを損傷することもなく、スイッチ歯Zをガイドするのに適する曲線的なエッジ、あるいは、ラインが設けられる。
【0034】
しかし、たいていの場合、変形のどれか1つのラインが、図1dに示されているように、分離ラインtとなることは防止されることができない。分離ラインtを作り出す前でさえ、変形uの領域になにも分離を備えていない屈曲ラインb1が、観察されることが可能である。この点で、図1に示されるように、部分B1およびB2で構成される第2のシャフトセグメントBが、図示されている。図1dに示される例示における分離されているラインb1およびb3は、スイッチ歯Zの軸方向の発動の際、スイッチ操作に部分的にだけ必要とされるカーブのキンクを形成し、そのために、少なくともロケーションb1での分離ラインtは、スイッチ操作に対して、および、スイッチ歯Zの形状と機能とを維持するのに無害である。しかし、ラインb3に関して、スイッチ歯は、筆記位置からアイドル位置への戻りの動きに伴って動く際に接触するように前記ラインに接当する可能性があり、そのために、摩耗が、ここに生じることがあり、新たな形に変更する間に、前記ラインb3には、ばりが設けられないという配慮が行われる必要があり、そのために、図1cによるデザインがここでは好ましい。
【0035】
それゆえに、下記でより詳細に説明される、新たな形に変更されたセグメントのエッジラインすべては、シャフトから成形されるとき、ばりを作り出すことなく、かなり遠くからの圧力ののもとに、スイッチ歯がスライド可能にそれらに接当するとき、それらが、可能な場合、分離ラインtだけでなく、屈曲ラインb1としても構成されるように設計されている。
【0036】
以下の説明は、図1および図1a、図1bまたは図1c(図1dに相似的に等しい)の関連した断面図を参照として、径方向に新たな形に変更されたセグメントが、スイッチ歯Zと協働する方法を説明することを意図している。このために、第一に、スイッチ歯の動きについての全体図を可能とするスイッチ操作それ自体が説明されている。
【0037】
スイッチの動きは、スイッチ歯Zがセンター平面(軸心99を通る)内に位置するアイドル位置においてスタートする。スイッチ歯Zは、図面からいっそう明白である特定の形状を作り出す複数のストップエッジ、あるいは、ストップフェース部分Zx(x=1、2、、、、7)を備え、前記形状は、接線方向、あるいは、周方向におけるよりも長手方向においてより大きい伸張部をスイッチ歯Zに設けている。そのスイッチ歯は、実質的に楕円の卵形として描かれることができ、ストップフェースは、常に、平面の部分を含み、そのために、非対称の多角形が、横方向断面に作り出される。
【0038】
アイドル位置であり、替え芯部Mが筆記用具から突出せず、そして、筆記用具内の弾性スプリングがその最大限にまで緩められている初期の位置からスタートすると、スイッチ歯は、第1のストップフェースz1が、変形ラインa3に接するまで、プッシュボタン装置10の発動の際、軸方向前方に移動される。スイッチ歯Zは、次に、そのプッシュボタン装置それ自体が、セグメントDおよびEの範囲内にガイドされ、そして、シャフト内での回転をこうむらないので、周方向に偏向される。
【0039】
さらに軸方向への前進の際、スイッチ歯Zは、傾斜ラインa3の端部に達し、そして、周方向における第2のセグメントA2の方に至る。しかし、それは、前記セグメントに達するだけではなく、第2のセグメントB、あるいは、そのフロント部分B1のコントロールラインb1を、図示されていない位置におけるストップフェースz1にもそれぞれに接触する。そのスイッチ歯は、従って、センター平面の左側にまだ保持されており、そして、筆記位置を画定するv状に形成された第1のセグメントAの内側の操作位置にまだ至っていない。使用者が、a3を通りすぎる時点で発動を終了するのでなく、通常、精いっぱいプッシュボタン装置を軸方向に押し下げ、そのために、ラインb1だけでなく前記ラインb1の伸張部b2が、さらに、その歯Zのストップフェースz1に対してそれぞれの発動に寄与するので、このことは有効である。ライン部分b1、b2およびb1、b3の両方は、座屈されている。
【0040】
プッシュボタン装置を解放するときだけ、その歯は、破線経路に沿って後方にスライドし、そして、下方に開いて、傾斜表面として設計されているセグメントA2に沿うラインa1のvに‐ラインb1によって制御されて‐至る。これは、第2の固定位置、つまり、筆記位置である。歯Zは、初期の位置、すなわち、アイドル位置に対して径方向にも、接線方向にも偏向されない。それは、従って、実質的には、軸方向の移動を除いては、同一位置にある。スイッチロッドSが、引き込み位置においても、筆記位置においても、ここでは何かの力を与える必要がない。2つの場合、スイッチ歯は、センター平面内に位置している。
【0041】
戻りの動きの一時的な発動部分において、前記動きは、軸方向zへの前進でスタートする。使用者は、再度プッシュ部分Lを押し下げ、そして、スイッチ歯Zは、径方向に上方ストップフェースz5によって第1の具体化されたシャフトセグメントの平面A2に沿って移動する(図2bから明らかである)。それによって、スイッチ歯は、ガイド表面z3および第2のセグメントB、あるいは、その第1の部分B1上のストップラインb3によってそれぞれに生ずるモーションの径方向内方に方向付けられたコンポーネントを受容する。それは、周方向に破線経路に沿ってさらに右に移動し、同時に、径方向内方に方向付けられた動きを行う。
【0042】
セグメントA2を通り過ぎた後、ストップフェースz7は、そのタスクとすれば、引き込みの際であり、そして、変形ラインuとして構成されるべきであるが、図1dによる分離ラインtでもよいラインa2の始まりに沿ってスライドする。そのスイッチ歯は、さらに右側に偏向されることが可能であり、そして、破線経路に沿って移動し、ストップフェースz6は、再度その初期位置に達するまで、軸方向に延伸するコントロールカーブ部分a2に接触する。前記位置は、実質的に、戻りラインa2に対して周方向に移動される。
【0043】
3つの部分A1、A2およびA3を備える第1のセグメントAは、下方(ペン先の方)に面するその開口を有してほぼv状に形成されている。全体で第2のセグメントBであるB1、B2は、その第1の部分B1においてほぼ三角形である。2つのセグメントは、センター平面の1つの側だけでなくもう1つの側にも位置され、その第1の部分B1を有する第2のセグメントの三角形の方向付けは、v状に形成された第1のセグメントの開口に向いている。
【0044】
第2のセグメントBは、そのうえ、図1cから明らかなように、内方に傾斜しているサポート部分B2を備えている。前記部分は、図1cによる変形ラインb1か、あるいは、図1dによる分離ラインtのいずれかによって制限されるほぼ周方向に方向付けられた第1のセグメントB1によって連続されている。
【0045】
第2のセグメントBは、図1bから明らかなように、より大きい深さを有している。断面1bによる軸方向図が、そこに示されている。第1のセグメントAの1つのアームA3および傾斜表面A2としての第1のセグメントAの第2のアームA2、A3の具体化されたフォーメーションは、それから明らかである。より大きい深さに形成されているその第1の部分B1を有する第2のセグメントは、後ろに直接見ることができ、そのフロント先端b4は、三角形状の端部として認められることが可能であり、その座屈されたフロントb4は、2つのコントロール部分b1およびb3に分離している。それらの部分は、分離ラインtとして構成されるとき、そのフロント端部に配置されるスイッチ歯Zの2つのコントロール表面z1およびz3と協働するストップラインとなる。
【0046】
図1bから、その領域が、変形ラインuとして設けられることは明らかである。第1のセグメントAの部分A3上の最初の傾斜コントロールラインa3も、それから明らかである。
【0047】
ストップラインa1は、筆記位置に達するために、スライディングエッジだけでなく、スイッチ歯Zがそのコントロール表面z7と接当するエッジでもある。それは、分離ラインtとして容易に設計されることができる。スロープA2の始まりは、スイッチ歯が、ここでは、スライドして径方向に進行する必要があるので、いずれの場合も、変形ラインuとして設計される。2つのスロープを有するその上方端部でのスイッチ歯の構成は、この動きのためには有益であり、そのことは、図2bから明らかである。そこに図示されている2つの傾斜部分z5およびz4は、示されている例示においてだけでなくラインa3に沿う軸方向下方の動きの始まりにおいてもシャフト9の内側表面と協働し、より広い表面としてのトップ表面z4は、さらに、モーションの径方向のコンポーネントをスイッチ歯に接触し、そして、それは、周方向に、また、接線方向に偏向される。
【0048】
ゆえに、モーションの2つのコンポーネントの弾性のモジュールは、スイッチロッドSとは異なるべきであるということを次に述べる。接線方向の剛性は、径方向の剛性より低くすべきである。とは言っても、径方向の弾性は、コントロールラインa3に沿う、そして、スイッチフェースA2に沿う動きを維持するために存在すべきである。しかし、スイッチ歯の接線(周)方向の偏向において、さらに、径方向のコンポーネントは、この位置において円筒形であるシャフトのデザインによって設けられることは回避されることができない。シャフトが、ここでは完全に平坦である場合、すなわち、円筒形部分に沿って延伸する軸に導入される平坦な部分を有する場合、スイッチ歯Zが、その場合、a3に沿って移動するための平面の動きを行うだけであり、その平面の動きは、とはいえ、たとえ実際の径方向への進行の動きが、この位置において生じなくても、コンポーネントの説明において示される周方向のコンポーネントと径方向のコンポーネントとで構成されているので、フォーメーションz4は、省略されることが可能である。
【0049】
筆記位置とアイドル位置とにおけるスイッチ歯Zの位置は、既に論じられている。それは、スイッチロッドSが、アイドル位置に対する筆記位置において、径方向、あるいは、接線方向のどちらにおいても、実質的に偏向されないように決定されている。それは、従って、疲労を受けにくく、そして、付加的な手段が、精密に予め定められたスイッチ経路をスイッチ歯に設けるために、スイッチロッドを固定するのに必要とされない。そのような安全手段は、冒頭に記述したスイッチロッドの動きのために境界平面を画定するプッシュ部材のシフト本体K上の「ポスト」である。引き込み位置と筆記位置とにおける弾性偏向がないため、弾性の高められたモジュール、あるいは、コストの高いプラスチック材料は、使用される必要がなく、むしろ、低コストのプラスチック材料が、スイッチの精度のため付加的なコントロール手段をなにも必要とすることなく、使用されることができる。2つの手段により、プッシュ部材のコストを低減し、というのは、そのプッシュ部材が、ワンピース設計(単一体に、あるいは、一体化して作られる)による1つの単一の射出成形プロセスで、ともかく、低コストで製造されることが可能であり、そして、そのうえ、弾力的に屈曲可能なロッドを除けば、なんら機械的な可動部分を備えることなく、そして、そのロッドは、この点で、可動部分としてではなく、そのリヤ端部に前記スイッチ歯Zを備えている弾力的に偏向可能なコントロール要素として考慮される。
【0050】
シャフトセグメントEおよびDについては、既に初めに記述されている。それらも、シャフト9と同一の材料で作られている。それらは、図1aに図示されており、それらの幾何学的形状が、さらに、平面Iaに沿う断面図として見られることが可能である。図1の左側に示されるシャフトセグメントDは、図1c、あるいは、図1dによる変形ラインuとして、あるいは、分離ラインtとして構成されることができるインナストップライン、あるいは、ストップフェースd1を備えている。並列されたシャフトセグメントEは、異なるデザインを有している。それは、リーディングスロープe1と変形uの2つの領域を備え、そのいずれもが、いくらよく見ても分離ラインtではない。リーディングスロープe1は、分離ラインtを備えるべきでない。
【0051】
前記2つの具体化されたフォーメーションは、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cと、弾力的に弾力のない、あるいは、ほんのわずかだけ弾力のあるガイド要素Fとで構成されている図2に示されている機構と協働する。それら2つの部分は、図3の平面図により明確に図示されている。前記2つの部分FとC間には、ギャプ45があり、そのために、ラッチをかける要素Cが、径方向の力によって生ずる角度aで傾斜して延伸する2つのリンクウェブ42a、42bにおいて、本体Kに対して弾力的に弾力があるのに対して、リンク40を有するガイド部分Fは、本体Kに対して弾力がない。
【0052】
挿入されるとき、そのプッシュボタン装置には、図1のエッジ8の下のシャフト9内にギャプ45の右側にその要素すべてと、前記ギャップの左側に1つの部品とが位置されている。そのような挿入された位置と仮定すれば、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cには、弾力のないガイドリンク40の延長部であるガイドリンク41が、図1aによる2つのフォーメーションDとE間に位置されている。一方では、周方向障壁は、軸方向の発動力がある場合に、軸方向への誘導のために設けられ、他方では、ガイドリンク41は、2つのリンク42、42bの弾力的な弾性により、シャフトに対してプッシュ部材10を回転するとき、シャフトの傾斜表面e1から径方向内方に移動されることができる。部材10は、リンク41とともに、その結果、表面構造による回転によって軸方向にガイドされたシートから解除されることができ;それは、とはいえ、挿入された位置において、プッシュ部材10の通常の発動の動きのために同時に軸方向にガイドされる。
【0053】
好ましい方向は、たとえば、記述した傾斜表面e1と、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cのリンク41の1つの側に、相応じて構成されたランプ41aとによって予め定められることができることは留意すべきことである。この非対称は、図2aだけでなく図3においても見られることが可能である。図2aは、図2の平面IIaについての断面図であり、左側の方に面する傾斜表面41aが、小さい角度の程度によるプッシュボタン装置の周方向への回転の際、径方向内方に方向付けられた力を、ラッチをかける要素Cに容易に印可するために、図1において右側に図示されている傾斜表面e1と協働することを示している。
【0054】
周方向の回転による解除作用の対応する構成は、単に1つの傾斜表面e1、あるいは、41aを画定して、傾斜表面を変更することによって達成されることができる。それは、さらに、傾斜表面が、最初は、平面e1による解除ランプとして、ストップおよびガイドラインを画定するだけの表面d1を構成するために両側に設けられる場合でもよい。所定の記述を鑑みて、図2aおよび図1aによる変更は、1つの側の好ましい解決法(周方向のどれか1つにおいて)という意味において、あるいは、2つの側の好ましい解決法という意味において、当業者には容易に理解できる。
【0055】
図1に示されるように、スロープe1によって設けられる解除の方向が、人間工学的に好ましい方向であるように、使用者が、左側の動き(筆記用具を後から見るとき)を余儀なくされる場合、かれは、左側の動きによってねじ付きジョイントを解除するのに使用するので有益である。しかし、これは、解除の他の記述された方向も実行可能であるということを無視しない。
【0056】
解除(取り外し)は、たとえ替え芯部が、プッシュボタン装置の解除および取り外しの結果として置き換えられたとしても、プッシュ部材10が、幾度も使用されることができる要素であるので、基本的に、再挿入(挿入)を必然的に伴う。このために、プッシュ部材は、軸方向に挿入されている。
【0057】
挿入の際、径方向に方向付けられた力は、軸方向の動きによって弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cに印可される。この力は、フロントエッジ43vによってフロントリンク43に作用し、そのリンクそれ自体は、円筒形筆記シャフトの形状とマッチするためにほぼ円筒形状を有している。第一に、エッジ8および、次に、セグメントE、Dの軸方向の自由エッジは、エッジ43vに接当する。軸方向の圧力コンポーネントによって、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cは、径方向において下方に(内方に)押され、そして、セグメントE、Dのリヤエッジからエッジ43vを解除し、そのために、弾力的にサポートされたラッチをかける要素Cのガイドリンク41でのガイドセグメントDおよびEのラッチをかけることおよび噛合いが可能となる。さらなる軸方向の発動は、弾力のないガイド要素Fのリンク40が、さらに、シャフトセグメントDとE間に受容され、その弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cが、次に、前記セグメントE、Dから解放され、そして、それらの前部に配置されるという事実を結果として導く。
【0058】
ウェブ40およびウェブ41は、たとえそれらが、「表面構造」として異なって作用する根本原理を有していても、互いに整列されている。
【0059】
これは、別の機能、すなわち、プッシュ部材が、筆記位置において周方向に解除されることが不可能であることを記述している。プッシュボタン装置が、前方に移動される場合、筆記用具は、筆記位置にあり、従って、リンク40の不撓性は、それが、シャフトのガイドセグメントDおよびEのインナストップフェースe1およびd1に対して周方向に移動されて、取り外されることができないという事実の原因である。従って、使用者が筆記位置においてプッシュボタン装置を解除しようとし、それによって、この位置においてシャフトセグメントA、Bのコントロールカーブと噛合わされるスイッチロッドS、あるいは、スイッチ歯Zを損傷することが防止されることが可能である。
【0060】
筆記用具は、このように、プッシュボタン装置に付与される周方向の動きによって、そして、ラッチをかけるポイントを乗り越えることによって、引き込み位置におけるプッシュボタン装置に対して解除されることができる。それは、その後軸方向に再挿入されることができ、そして、シャフトセグメントDおよびEによって周方向にガイドされる。最後に、プッシュ部材の軸は、スイッチロッドを損傷しないために、筆記位置における回転によってシャフトから取り外されることができないように設けられている。
【0061】
好ましい場合、表面e1の角度aは、ランプ41aに構成されている。図2および図3の単一体の部品を製造するとき、ランプ41aは、プッシュボタン装置の固定されたガイド部分Fにおける弾力のないウェブ40によくあることだが、ランプ40aのとして連続している。これは、鋳型からの取り外しに有利であるとはいえ、弾力のない、あるいは、ほんのわずかだけ弾力のあるリンク40を有する弾力のないガイド要素Fが、径方向の動きによって図1aの表面e1の内方限度に対して自由になるほどに撓まないので、機能に対して重要でない。
【0062】
上述のギャップ45は、傾斜リンク42aおよび42bが選択される場合、径方向に挿入の動きに対して好ましい。この動きは、さらに、図2によるデザインのために、弾力的に弾力のある要素のためのモーションの軸方向のコンポーネントを必然的に伴う。ギャップ45は、それゆえ、シャフトセグメントDおよびEの径方向の形成深さに対してラッチをかける要素Cの径方向の挿入の動きを考慮に入れるために、十分に広く選択されるべきである。
【0063】
目に見える矢印が、図2によるギャップ45の左側の適切なロケーションに設けられる場合、プッシュ部材を解除するための移動方向は、図3から明らかなように、使用者に示されることができる。そこに示されている座屈された矢印は、プッシュ部材10の筆記位置においては見えない。それは、アイドル位置だけにおいてシャフト9のエッジライン8の外側に見ることができ、そして、プッシュボタン装置が、替え芯部の置き換えのために後方の方に向い、左側および軸方向の引き込みの方に向う回転の動きによって、現在シャフト9から取り外されることができるということを使用者に示している。
【0064】
図2のプッシュ部材は、プッシュ部分L、本体部分Kだけでなく固定されたガイド部分Fおよび弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cを備えるように記述されている。スイッチロッドSおよびスイッチ歯Zの他の要素は、そのうえ、既に述べられている。図3による替え芯部Mのためのストップリンクという意味でフロント部分50でのそれらの構成については、まだ述べられていない。しかし、スイッチロッドSの径方向に増大する剛性については、実のところ、述べられており、そのことは、図2により、アタッチメントリンク50の方に向う深さが径方向に増大するスイッチロッドSによって達成される。スイッチロッドは、従って、より大きい幅とすれば、より大きい深さという意味であり、モーションの径方向のコンポーネントを必要とするスイッチ歯Zは、図1のコントロールカーブ部分によって制御されるスイッチロッドZの最も外側の端部でのモーションの周方向(接線方向)および周方向のコンポーネントを容易に作動することができる。このように記述したリンク50は、ガイドリンクDおよびEだけでなく残りのシャフトセグメントAおよびBをも通って、それらに接触することなく、ガイドされることができるように整列されている平板化した部分50aを備えている。筆記用具の組みたてられた状態において、図3に示されるように、それは、いちばん先のシャフトセグメントBの前方に配置され、そして、垂直角を形成する端部を有する替え芯部Mのためスイッチロッド脚部とストップフェースとを画定する。
【0065】
筆記用具のすべての機能のすべてを表わすプッシュ部材10は、異なる機能を実現する複数の機能的な部分を有している。
【0066】
(a)誘導により、プッシュ部材が、周方向に移動できなくするのに対して、スイッチロッドZが、シャフトのコントロールカーブ部分によって制御される軸方向の動きによって、周方向に、接線方向におよび/または径方向に偏向されるように確実とされる。
【0067】
(b)プッシュ部材は、さらに、固定されたガイド部分とスイッチロッドSとの間に位置される弾力的に弾力のあるラッチをかける要素による挿入機能を含んでいる。
【0068】
(c)プッシュ部材は、さらに、スイッチ歯を備えているスイッチロッドを含み、そのスイッチロッドそれ自体は、なんら付加的な要素なく、機能的精度を処理するように意図されている。プッシュ部材は、さらに、低コストで製造される必要があると同時に、たとえ低コストのプラスチック材料が使用されても、スイッチロッドSが疲労により劣化しないことを要求する高精度で精密なスイッチ能力を維持する必要がある。
【0069】
(d)最後に、プッシュ部材は、鋳型から容易に取り外せることができるスイッチ歯の形状を含んでおり、その容易な取り外しは、とはいえ、前述の必要条件に加えて、さらに、ツールテクノロジーに関して低コストで製造される、すなわち、特に鋳型から容易に取り外せる、スイッチ歯それ自体だけでなく、プッシュ部材の残りの領域にも適用される。
【0070】
これらの複雑な問題は、いくつかの間隔がおかれた機能的な部分で精密に製造されるプッシュ部材によって考慮に入れられている。それは、弾力的に弾力のあるラッチをかけるゾーンと、それに対して弾力的に弾力のないガイド部分とを備えている。それは、2つの要素から間隔がおかれているスイッチロッド部分を含み、その部分は、長期間のアイドル位置においても、もう1つの可能な長期間の筆記位置においても力が与えられる必要がないように、スイッチ歯のアイドル位置においてだけでなく、筆記用具の筆記位置においても偏向される。前記2つの位置間の中間位置は、それらが、長期間の間そこに留まることなく、そして、長期体制で機械的にスイッチロッドに応力を加えることなく、短期体制でのみ必要とされるので、この点で重要でない。最後に、鋳型からの取り外しは、低コスト製造の重要な基準であり、そして、スイッチ歯の位置および形状は、簡単な射出成形ダイス型が使用されることができるように選択されることがここでは熟慮されている。
【0071】
前記ダイズ型(鋳型)は、図6に独立して示されている。鋳型キャビティに関して、それは、この領域だけでなくプッシュボタン装置の他の領域においても、図3および図2に示されているスイッチ歯の実物とは異なる凹凸を備えるように設計されている。これは、残りを明白に示すことなく、一部分図6に示されている2つの形のインナ描写によって容易に図示されることができる。
【0072】
鋳型は、第1の鋳型半割H1および第2の鋳型半割H2に関して共通の性質であり、唯一特別の特徴は、2つの鋳型半割の間に分離ラインT、あるいは、70があることである。ここでは、鋳型の分離は、2つの鋳型半割が、単一の平面を画定し、そして、スイッチ歯Zが、前記平面Tに配置され、最大断面71が、前記平面内にあるように熟慮されている。最大断面は、前記平面70が延通する断面である。プッシュ部材の主軸心100も、前記平面内に配置され、その軸心は、図1の軸心99と一致する。
【0073】
正確には、複数の多角形状に形成されたストップフェーズZxを有し、さらに、それでもなお、楕円に適合された形状を有する歯それ自体は、非対称に構成されているので、最大断面エリアが決定されることができる。2つの鋳型半割の分離平面は、前記断面エリアを通り抜け、その鋳型半割は、前記スイッチ歯を形成する。そのうえ、スイッチロッドSが、さらに、設けられており、それは、鋳型分離平面Tに対して中心か、あるいは、さらに左側か、あるいは、さらに右側かのいずれかに方向付けられるように、鋳型の半割が閉鎖されるとき、鋳型に構成され、そして、配置される。境界位置については、スイッチロッドが、少なくとも理論的に分離平面に接触する、すなわち、幅Sqに対して左側鋳型半割内に完全にか、あるいは、右側鋳型半割内に完全にかのいずれかに配置される、とはいえ、これらの境界位置と仮定すれば、平面Tに直交して延伸するようなものであり、そのために、鋳型のどれもは、インサートが必要とされるとき、スイッチロッドの範囲内に上昇部分、あるいは、何か付加的な部品を備えていない。たいていの場合、対応するキャビティにおいて、部分的幅S’は、第1の鋳型半割H1に位置され、第2の部分的幅S’’は、第2の鋳型半割H2に位置される。
【0074】
スイッチ歯の範囲に関して、鋳型分離で設けられる突起部がないということが、さらに、述べられている。スイッチロッドおよびスイッチ歯は、従って、2つの鋳型半割の分離平面によって少なくとも接触される閉鎖した鋳型の領域内に配置されている。その結果、プッシュ部材の容易な鋳型分離と低コスト製造とを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1はシャフト9の上方部分の平面図であり、その上方エッジ8が見えており、残りの筆記用具の方に向う方向におけるシャフトの下方部分は、ここには図示されていない。この点については、それは、図4を参照とする。
【図1a】
図1aは図1のシャフト9の軸心99に直交する平面についての断面図である。その断面図は、図1に示されている交差線Iaに沿って描かれている。
【図1b】
図1bは図1に示されているIbについての図1の断面図であり、円筒形シャフトのその部分だけが示され、図1のその新たな形に変更されたシャフトセグメントA、Bが、供給されている。
【図1c】
図1cはIcによってそこに示されているように、図1のセグメントBと同じ高さの軸心99と平行な平面についての断面図である。
【図1d】
図1dは単に、ここでは、上方変形ラインb1が、残りのシャフト9から分離した分離ラインtとして設けられている図1cと同一のロケーションについての断面図である。
【図2】
図2は部分的に、上方エッジ8の上および下の図4におけるシャフトの上方端部に設けられているプッシュ部材10の側面図である。側面図が図示され、それから、スイッチ歯ZおよびプッシュボタンヘッドLが明らかである。
【図2a】
図2aは図2の平面IIaについてのプッシュボタン装置の軸心100に直交する断面図である。プッシュ部材10の2つの直交して方向付けられたセンター平面97、98が、そこでは明らかである。
【図2b】
図2bはすなわち、図2の軸心100に直交する方向におけるスイッチロッドS上に配置されるスイッチ歯Zを通る、図2のラインIIbについての断面図である。
【図3】
図3は図2のプッシュ部材10の平面図であり、スイッチロッドS、スイッチ歯Zだけでなく弾力的にサポートされた機能要素Cが明らかである。図4の筆記用具のフロント開口に近接するフロント部分に位置されるスプリング(図示せず)によってサポートされるプッシュ部材10のフロント端部に接当する替え芯部Mの輪郭が描かれている。
【図4】
図4はここでは金属シャフト9と、後方から挿入されるプッシュ部材10だけでなく筆記位置におけるフロント部から出てくる替え芯部Mの替え芯部分をも備えている筆記用具の概略側面図である。シャフト9は、替え芯部用開口の方に向う領域9aにおいてテーパ−状になっている。
【図5】
図5は使用された座標r、oe、zを説明するための図である。
【図6】
図6はプッシュ部材10の射出成形時、2つの鋳型の半割H1、H2の間の位置における図2、あるいは、図1のスイッチ歯Zの図である。
本発明は、筆記用具の単一体の(一体化した)機構に関するいくつかの(独立の)発明に関する。それぞれの独立請求項は、ここに参照とされているそれぞれ独立請求項の序文に関する技術分野を特徴付けている。
【0002】
先行技術のEP 388 632 B1(Merz & Krell)から、単一体のプッシュボタン装置を備えている2つの部分からなる筆記用具は、「周知であり」、それは、単一体に均質な材料で作られ、そして、単一体のシャフトを含んでいる。第3の部分(替え芯部)は、独立しては述べられていない。そのプッシュボタン装置は、さらに機械的に可動な部分を備えていないが、シャフトに設けられているガイドカーブのような凹部と協働するスイッチ要素としてのスイッチ歯をサポートする弾力的に偏向可能なスイッチロッドだけを備えている。筆記位置とアイドル位置(軸方向前進位置と軸方向引き込み位置)の2つのシフト位置に達することと、替え芯部に対するそれぞれの位置において筆記用具にそれぞれに、ラッチをかけて、ラッチを外すこととがこのデザインの核心部分である。スイッチプロセスの精度を改善するために、前記文献それ自体(そこでは参照符号24)に示されているポストが設けられ、スイッチロッドがラッチをかける動きの際か、あるいは、ラッチを外す動きの際、いっそう精密なスイッチの動きを行うことを可能とする。プッシュボタン装置は、上方からシャフトのリヤ部分に挿入され、そして、独立したガイド手段によってシャフト内で回転できないように保持される。プッシュボタン装置は、なんら可動部分を備えていないが、ラッチをかける動きのため1つの平面において実質的に移動され、そして、ラッチを外す動きのためそれに直交する平面において実質的に移動される前記弾力的に偏向可能なスイッチロッドだけを備えている。その平面は、境界平面に対して2つのエッジを有するポストによって画定され、そのポストは、プッシュボタン装置のスイッチロッド上に配置されている。ラッチをかける動きの際、そのポストは、径方向内方の方向におけるスイッチロッドの動きを制限し、そのために、スイッチ歯は、スイッチの溝(コントロールカーブ部分)の外にスライドすることができない。戻りストロークの動き、すなわち、ラッチを外す動きの際、ポストは、スイッチ歯の周方向、あるいは、接線方向の後方への移動(プッシュボタン装置を押し下げて、解放し、そして、後方に移動する)を制限し、そのために、スイッチ歯は、通り過ぎることになっている筆記位置に設けられるアンダーカットにおいて再度ラッチがかけられない。
【0003】
述べられた先行技術による筆記用具は、きわめて丈夫であり、低コストで製造されることが可能である。それらは、可動部分がないため故障がなく、そして、単一体の機構と、「2つの部分からなる筆記用具」(替え芯部を加えて)という意味でシャフトそれ自体とにより、最低価格で最高数の製造を可能とする。技術的および経済的発展により、とはいえ、価格は、今後もさらに下げられる必要があることと、そのための製造方法は、筆記用具の機能的安全性に影響を与えることなく、簡素化され、そして、製造コストは、低減される必要があることとを要求している。前記機能的安全性は、せいぜい低価格プラスチック材料を使用し、そして、低コスト製造方法を利用していっそう進んで改善されている。
【0004】
本発明の技術的問題は、それゆえ、低コストで製造されることが可能であり、機能的安全性を保証し、そして、できる限り少数の組み立て部品を使用する、実質的に単一体のシャフト(そのリヤ部分において少なくとも)と協働する単一体の機構を製造することである。それにもかかわらず、替え芯部の置き換えは、筆記用具の筆記性能を維持するために、可能であり、すなわち、機構の取り外しは、筆記用具の使用者が、使い終わった場合に一度で替え芯部を置き換えることができるように、可能であることである。
【0005】
独立請求項は、シャフト、筆記用具、あるいは、シャフトに挿入されることが可能なプッシュボタン装置に鑑みて、上述の問題に対する解決法を提供している(請求項1および10、請求項15、35および36、請求項20、23、30および37)。
【0006】
一方では、低コスト製造方法は、低コストツールによって低コスト製造方法で製造されることができる均質なプッシュボタン装置により、単一体の機構を実現することによって達成される。それは、なんら複雑な鋳型キャビティを備えていない前記ツール(鋳型)から容易に取り外されることが可能である(請求項20)。前記部品に必要とされる鋳型の半割の分離は、単一の平面であり、そのために、射出成形ダイス型は、「簡単に」保持されることができる。
【0007】
低い固有の弾性と、高い弾力とを有する低価格プラスチック材料を使用することによって、スイッチ要素(特に、スイッチ歯のような)が配置されるスイッチロッドのリヤ端部で、スイッチロッドは、アイドル位置に対する筆記位置において径方向の移動、特に、かなりの接線方向の移動(あるいは、円形の断面を有するシャフトスリーブによる周方向の移動)をこうむらないことが確実とされる(請求項30)。しかし、プッシュ部材の軸方向の移動は、スイッチするために使用される。スイッチロッドは、それゆえ、疲労をこうむらない。先行技術において必要とされるポストは、省略されることが可能であり、そして、筆記用具の機能的安全性は、それにもかかわらず確実とされることが可能である。
【0008】
アイドル位置に対する筆記位置においてロッドの接線方向(周方向)の偏向がない場合、固有の弾性は、設けられる必要がないか、あるいは、曲げモーメントは、長期間にわたり受けられる必要がないが、スイッチ歯は、第1のシフト位置と第2のシフト位置(筆記位置およびアイドル位置のような)の2つの安定した状態のそれぞれにおいて同一の周方向、あるいは、接線方向の位置に配置される。
【0009】
同様なことは、筆記位置において、シャフトの周方向円筒形の形状に対して、径方向内方と、径方向外方のどちらにも、アイドル位置から偏向しない径方向位置に適用される。ここでは、永久の力は、与えられる必要はないとはいえ、スイッチロッドの弾性を保持している。
【0010】
筆記用具は、アイドル位置に対する筆記位置において、あるいは、筆記位置に対するアイドル位置において、スイッチ歯が、軸方向の移動だけをこうむり、そして、実質的に、接線方向(周方向)の移動をこうむらないか、あるいは、少しもこうむらないか、だけでなく、実質的には、径方向の移動をこうむらない(あるいは、少しもこうむらない)ように、それぞれの部分が設計されているという事実によって、一方では、プッシュボタン装置に関して、他方では、シャフトに関して特徴付けられている(請求項15)。アイドル位置および筆記位置の2つの固定位置間の動きのシーケンスは、それとは無関係である。それら2つの動き間の対応する偏向は、接線方向(周方向)および径方向、あるいは、スイッチ歯を1つの安定した位置から第2の安定した位置に、あるいは、第2の安定した位置から1つの安定した位置に移動するためのモーションの2つのコンポーネントの1つにそれぞれに設けられる。
【0011】
プッシュ部材でのスイッチロッド上のスイッチ要素の対応するラッチがかけられた位置によって生ずる、筆記用具の2つの安定した位置が位置される少なくともその領域において、さらに、シャフト部分のような単一体のシャフトのデザインは、低コスト製造の目的達成にかなっている。この領域は、シャフトのリヤ部分に、特に、現代の筆記用具のシャフトの長さの最後の1/3から1/4に位置されている。金属で作られるのが好ましい、とはいえ、永久的に成形可能で、屈曲可能で、破壊できないプラスチック材料で作られることもできるこのシャフト(請求項35)には、コントロールカーブの少なくとも1つの部分を画定するために、径方向に新たな形に変更されたか、あるいは、変形される少なくとも1つの小さいシャフトセグメントが設けられている(請求項1、請求項10)。
【0012】
その変形は、シャフトに対して、すなわち、径方向内方にか、あるいは、径方向外方にもたらされる。それは、プッシュボタン装置において一体化して形成されるクリップの下の領域に位置されることが好ましい。
【0013】
径方向の変形は、変形ライン、屈折ラインあるいは屈曲ラインとして設計されることができる変形の領域に沿ってもたらされる。付加的部品、インサート、あるいは、アタッチメント部品は、必要とされない(請求項31)。径方向に、シャフト材料から形成されるコントロールセグメント(それらの起源によりシャフトセグメントと称される)は、それらのスイッチカーブ部分を画定し、そのスイッチカーブ部分に沿って、スイッチ要素は、プッシュボタン装置の動きの時間、あるいは、(軸方向の)ロケーション、あるいは、筆記用具のスイッチ状態により、径方向、あるいは、周(接線)方向においてスイッチロッドで弾力的に偏向される(請求項12)。
【0014】
その変形により、特定の材料、あるいは、特定の形状の場合、屈曲ラインは、分離ラインとなり、具体化されたシャフトセグメントは、スイッチ要素のためのストップライン、あるいは、ガイドラインとして作用するために、径方向(内方、あるいは、外方)に、シャフトから分離されて突出する自由エッジを受容する(請求項3)。
【0015】
屈曲、屈折、あるいは、変形の範囲を超える切断という意味での分離へと導くそれらのエッジは、スイッチ要素の形状を変更する摩耗を防止するために、通常、プラスチック材料で作られるスイッチ要素の伸張された滑走アバットメントが設けられていないその方に方向付けられることが好ましい。新たな形への変更のプロセス、あるいは、切断プロセスの間のばりのフォーメーションの状態は、それゆえに、考慮に入れられている(請求項9)。
【0016】
シャフトへの金属材料の使用は、スイッチロッドのスイッチ歯を制御するためにシャフトの中に、あるいは、シャフトの上に形成されるセグメントの信頼性供給を確実とする(請求項35)。シャフトの後方に、少なくとも、スイッチロッドの下方領域(スイッチロッドを残りのプッシュボタン装置に接続するスイッチロッド脚部)に挿入されるプッシュ部材は、ねじり、あるいは、弾性偏向を供給する材料で形成されることができ、特に、スイッチロッドを含むプッシュボタン装置全体(請求項36)は、1つの連続的な単体に同一材料で形成されている。スイッチロッドの脚部部分に弾性を供給するプラスチック材料は、このためには適している。
【0017】
筆記用具には、シャフトの新たな形に変更されたセグメントが設けられることができ、さらに、非金属材料が、金属材料の特性にほぼ等しい、すなわち、屈曲(破損することなく)を可能とするシャフトに使用されることができ、そして、それは、セグメント領域において永久的に成形されることができる。
【0018】
最後に、本発明は、さらに、替え芯の置き換えを達成すると同時に、処理の容易さを維持するという問題を含んでいる。替え芯部の置き換えは、(回転する、滑走する、あるいは、スライドする)可動の付加的部品が、プッシュボタン上で回避される必要があるので、単一体の機構(プッシュ部材)と、そのうえ、シャフトのスイッチカーブ部分に単一体のシャフト部分とを有する筆記用具において達成することは容易なことではない。単一体のプッシュ部材は、収納および誘導にもかかわらず、シャフトからのプッシュ部材の取り外しおよび連続した機能での再挿入が、可能となるような方法で、シャフト内に収納され、ガイドされる必要がある。これは、定置に配置されたガイド部分と前記スイッチロッドとの間のプッシュ部材に配置される制限されたガイド要素が、プッシュ部材の相対的に回転する動きにより、弾力的に撓むという本発明(請求項23)によって達成される。
【0019】
その表面の特性により、プッシュ部材(あるいは、プッシュ部材に対するシャフト)を周方向に回転することが可能であり、プッシュ部材の弾力的に弾性のあるガイド要素は、径方向に撓み、そして、関連した軸方向のガイドセグメントから解除される。プッシュ部材は、次に、周方向の回転に続いて、軸方向後方に取り外され、そして、替え芯部が置き換えられる。この周りの決定的なことは、スイッチロッドが、周方向の回転によってガイドセグメントの作用の範囲からそれぞれに出て来たり、あるいは、通り過ぎたりするということと、プッシュ部材が、スイッチ歯とインターロッキングすることなく、シャフトから軸方向に取り外されることがあるということである。
【0020】
プッシュ部材の再挿入は、順番に、たとえ、挿入に必要とされる力が、軸方向の動きによってここでは設けられるとしても、径方向においてもプッシュ部材上の前記ガイド要素の弾力的な弾性の作用のもとにもたらされ、そのガイド要素は、軸方向のガイドセグメントの方に向って周方向にマッチするように方向付けられる。
【0021】
プッシュ部材を解除することは、従って、制限された周方向の動きによってもたらされるのに対して、プッシュ部材をガイドに再挿入することは、軸方向の圧力コンポーネントによってもたらされる。
【0022】
本発明は、図面を参照として、例示として、下記にいっそう詳細に説明されている。
【0023】
シャフトとプッシュ部材とを有するボールペン、ローラーボールペン、あるいは、他の筆記用具であってもよい、替え芯部を備えている筆記用具が図示されている図4から始めると、この筆記用具の様々な機能的な部分が、図1乃至図3を参照として記述されている。図4は、全体図を示すことを意図している。リヤプッシュ部材10は、プッシュ部分Lと本体部分Kとを備えている。本体部分Kは、シャフト9の上方端部に挿入され、そして、その中に軸方向に移動可能に保持されている。シャフト9の軸心99は、プッシュ部材10の軸心100と一致している。この方向は、図5から明らかなように、さらに、円柱座標で方向付けられているzで示されている軸方向であると前提される。
【0024】
シャフト9のフロント部分は、部分9aである。この部分において、筆記用具は、テーパー状になっており、そして、替え芯部Mを筆記位置に外に移動するための、そして、アイドル位置に替え芯部を引き込めるためのフロント出口開口を備え、そのアイドル位置では、替え芯部は前部から出ない。これは、前方位置(筆記位置)と軸方向後方に移動した位置(引き込み位置)とにおけるプッシュ部材10の位置に相当する。シャフトは細長く、そして、残りの図を参照としてより詳細に説明されるそのリヤ部分にスイッチカーブコントロールと、プッシュ部材のためのガイドとを含んでいる。後方に方向付けられた力をプッシュ部材10に印可することができるスプリング装置、あるいは、少なくとも弾性装置は、筆記用具内に設けられ、そのために、それは、スイッチ圧力に対して移動されることができ、記述したスイッチカーブは、ラッチをかけ、そして、ラッチを外すことに関して、すなわち、アイドル位置から中間位置を経て筆記位置に移動する際に、そして、替え芯部が延伸されないさらに後方に位置されるアイドル位置への戻りの動きに伴って筆記位置から解除する際に、それらの効果を生ずるということが分かる。
【0025】
示されているシャフトは、金属で作られている。それは、硬質プラスチック材料、あるいは、他の永久的に成形可能な材料などのその他の材料で作られることもできる。プッシュ部材10は、あらゆる適切な材料で、通例、プラスチック材料で作られ、それについては、図2および図3を参照としてより詳細に説明される。図示されたコントロールカーブ部分だけでなく、それと協働し、そして、図2、図3に示されるスイッチロッドS上に配置されるスイッチ歯Zもが、プッシュ部材10に作用する圧力の力により、スイッチ装置のコントロールを画定する。
【0026】
スイッチカーブを実現するために、そのコントロールカーブ部分は、シャフトの外に具体化されている。コントロールカーブは、図1から明らかである。3つの部分A1、A2、A3を備えている第1のセグメントAが、そこに図示されている。第2のセグメントBは、2つの部分B1、B2を備えている。それら2つのセグメントは、下記でシャフトセグメントと称される。ガイドセグメントEおよびFは、筆記用具の上方エッジ8に近接する上方リム部分に設けられている。それらの要素もまた、シャフトの外に具体化された小さいセグメントとしてのシャフトの一部でもある。
【0027】
セグメントA、B、EおよびFは、シャフトの材料から、たとえば、切断方法、あるいは、屈曲方法、あるいは、1つの単一操作での組み合わされた切断および屈曲方法で成形される。廃物は、この方法では、作り出されず、そして、開口は、セグメントを形成すると同時にシャフト上に作製され、そのシャフトは、永久的に成形可能な材料で作られている。残りのシャフト部分に対する径方向における内方への突出部、あるいは、径方向における外方への突出部は、リンク、ライン、あるいは、表面を作り出し、それに沿って、記述したスイッチ歯Zは、偏向されて、対応するガイドトラック、アンダーカットおよび偏向経路に達するために、スライドすることができる。これらは、コントロールカーブ部分と称される。
【0028】
セグメントA、B、E、Fを形成する(新たな形に変更する、変形する、あるいは、屈曲する)際に、変形uの領域として遷移ゾーンが作り出され、そのゾーンにおいて、径方向に新たな形に変更されたセグメントが、残りの非変形のャフト9内を横切っている。それらの領域は、屈曲ライン、あるいは、屈折ラインを備えることができ、それらは、また、連続した湾曲を有してもよく、そのために、それぞれのシャフトセグメントの径方向に方向付けられた変形が、少なくとも前記変形の領域に沿ってもたらされる。このように、シャフトから径方向に突出するコントロールカーブ部分が作り出され、このことは、下記で記述される。それらは、軸方向のストロークにおいてスイッチ歯を偏向するために、少なくとも軸方向に、いうまでもなく、さらに、径方向に、そして、接線方向、あるいは、周方向における適切な位置に延伸している。
【0029】
そのようにして、スイッチプロセスを記述するための円柱座標が使用されることが決定されている。スイッチの動きに伴うスイッチ歯の三次元の動きは、必ずしも円柱座標内だけで明白に起こるとは限らないが、円柱座標系の少なくとも2つのコンポーネント、あるいは、3つのコンポーネントすべてで構成される組み合わされた動きをむしろ行うということが分かり、そのことは、図5から明らかである。軸方向は、zである、径方向(軸方向に直交する)は、径方向の内方だけでなく径方向の外方もrである。周方向は、oeである。スイッチ歯の発動の際、それに基づいて、スイッチ経路が決定されることができ、さらに、3つのコンポーネントの組み合わされた動きが、たとえば、コンポーネントr、oeの組合せである接線方向の動きを生じることもある。接線方向への移動間隔が、通常は短く、そして、そのために、最初の近似値で、周方向に延伸するので、接線方向の動きおよび周方向の動きは、通常、この記述においては同一に示される。
【0030】
とはいえ、筆記用具は、この表面(z方向に直交)に沿って起こるスイッチ歯の動きがコンポーネントrおよびoeの組合せであるように、コントロールカーブ部分が配置されるシャフトのその部分において平坦化されることも可能である。
【0031】
シャフトセグメントの径方向への新たな形への変更は、スイッチ歯のためのコントロールセグメントとしてセグメントA1、A2、A3だけでなくB1およびB2もが、シャフトと同一の材料で作られることを確実とする。これは、始動物体としての機械処理およびシャフトの結果である。
【0032】
2つの軸方向に間隔がおかれたシャフトセグメント上に、複数のカーブ部分が画定され、異なる時間にスイッチ歯Zと協働する。シャフトの上方エッジ8に近接して位置される軸方向にいっそう遠く離れたシャフト部分DおよびEは、それから区別され、その部分は、機能に関して異なると考慮され、そして、それは、図2および図3に示されているブッシュ部材のリンク部分40に沿うガイド機能に当てられる。偏向の影響は、ここではスイッチ歯に作用しないが、プッシュ部材は、それがより強い周方向の動きに対して妨げられるように、軸方向に方向付けられた方向にガイドされる。にもかかわらず、前記シャフト部分DおよびEは、さらに、シャフト9と同一の材料で作られる。それらは、スイッチ歯Zの通常のアイドル位置とシャフト9の上方端部8との間のスイッチカーブの上に位置される。スイッチカーブの上方エッジ8と下方端部との間の部分全体は、シャフト9の長さの1/3未満、特に、1/4未満である。
【0033】
スイッチカーブ、あるいは、少なくともスイッチカーブ部分を形成するためのシャフトセグメントの構成は、シャフトのセグメントの変形を必要とする。シャフトは、従って、少なくとも成形されるそれらの部分において、十分に塑性可能に成形される必要がある。この点では深絞り加工に適しているシャフトは、金属で作られることが好ましく、そして、その処理方法は、組み合わされた切断および屈曲方法であることが好ましい。切断の間に、ばりが、すなわち、ダイス型(おす型)に面する側に作り出される。実施形態において、その新たな形への変更は、すなわち、内部の対抗ダイス型、あるいは、めす型および外側から作用し、シャフトの小さい部分を径方向内方に新たな形に変更し、そして、ばりを作り出すおす型によって、径方向内方にもたらされ、そのばりは、径方向内方に変形されたセグメントを部分的に分離する際、おす型に面するセグメントの側に位置される。分離がシャフト材料の高度な深絞り加工性能、すなわち、高い見かけ降伏点により回避されることが可能な場合、ばりが、少しも作り出されず、そして、具体化されたすべてのフォーメーションには、動きの間に、それをすり減らすこともなく、あるいは、それを損傷することもなく、スイッチ歯Zをガイドするのに適する曲線的なエッジ、あるいは、ラインが設けられる。
【0034】
しかし、たいていの場合、変形のどれか1つのラインが、図1dに示されているように、分離ラインtとなることは防止されることができない。分離ラインtを作り出す前でさえ、変形uの領域になにも分離を備えていない屈曲ラインb1が、観察されることが可能である。この点で、図1に示されるように、部分B1およびB2で構成される第2のシャフトセグメントBが、図示されている。図1dに示される例示における分離されているラインb1およびb3は、スイッチ歯Zの軸方向の発動の際、スイッチ操作に部分的にだけ必要とされるカーブのキンクを形成し、そのために、少なくともロケーションb1での分離ラインtは、スイッチ操作に対して、および、スイッチ歯Zの形状と機能とを維持するのに無害である。しかし、ラインb3に関して、スイッチ歯は、筆記位置からアイドル位置への戻りの動きに伴って動く際に接触するように前記ラインに接当する可能性があり、そのために、摩耗が、ここに生じることがあり、新たな形に変更する間に、前記ラインb3には、ばりが設けられないという配慮が行われる必要があり、そのために、図1cによるデザインがここでは好ましい。
【0035】
それゆえに、下記でより詳細に説明される、新たな形に変更されたセグメントのエッジラインすべては、シャフトから成形されるとき、ばりを作り出すことなく、かなり遠くからの圧力ののもとに、スイッチ歯がスライド可能にそれらに接当するとき、それらが、可能な場合、分離ラインtだけでなく、屈曲ラインb1としても構成されるように設計されている。
【0036】
以下の説明は、図1および図1a、図1bまたは図1c(図1dに相似的に等しい)の関連した断面図を参照として、径方向に新たな形に変更されたセグメントが、スイッチ歯Zと協働する方法を説明することを意図している。このために、第一に、スイッチ歯の動きについての全体図を可能とするスイッチ操作それ自体が説明されている。
【0037】
スイッチの動きは、スイッチ歯Zがセンター平面(軸心99を通る)内に位置するアイドル位置においてスタートする。スイッチ歯Zは、図面からいっそう明白である特定の形状を作り出す複数のストップエッジ、あるいは、ストップフェース部分Zx(x=1、2、、、、7)を備え、前記形状は、接線方向、あるいは、周方向におけるよりも長手方向においてより大きい伸張部をスイッチ歯Zに設けている。そのスイッチ歯は、実質的に楕円の卵形として描かれることができ、ストップフェースは、常に、平面の部分を含み、そのために、非対称の多角形が、横方向断面に作り出される。
【0038】
アイドル位置であり、替え芯部Mが筆記用具から突出せず、そして、筆記用具内の弾性スプリングがその最大限にまで緩められている初期の位置からスタートすると、スイッチ歯は、第1のストップフェースz1が、変形ラインa3に接するまで、プッシュボタン装置10の発動の際、軸方向前方に移動される。スイッチ歯Zは、次に、そのプッシュボタン装置それ自体が、セグメントDおよびEの範囲内にガイドされ、そして、シャフト内での回転をこうむらないので、周方向に偏向される。
【0039】
さらに軸方向への前進の際、スイッチ歯Zは、傾斜ラインa3の端部に達し、そして、周方向における第2のセグメントA2の方に至る。しかし、それは、前記セグメントに達するだけではなく、第2のセグメントB、あるいは、そのフロント部分B1のコントロールラインb1を、図示されていない位置におけるストップフェースz1にもそれぞれに接触する。そのスイッチ歯は、従って、センター平面の左側にまだ保持されており、そして、筆記位置を画定するv状に形成された第1のセグメントAの内側の操作位置にまだ至っていない。使用者が、a3を通りすぎる時点で発動を終了するのでなく、通常、精いっぱいプッシュボタン装置を軸方向に押し下げ、そのために、ラインb1だけでなく前記ラインb1の伸張部b2が、さらに、その歯Zのストップフェースz1に対してそれぞれの発動に寄与するので、このことは有効である。ライン部分b1、b2およびb1、b3の両方は、座屈されている。
【0040】
プッシュボタン装置を解放するときだけ、その歯は、破線経路に沿って後方にスライドし、そして、下方に開いて、傾斜表面として設計されているセグメントA2に沿うラインa1のvに‐ラインb1によって制御されて‐至る。これは、第2の固定位置、つまり、筆記位置である。歯Zは、初期の位置、すなわち、アイドル位置に対して径方向にも、接線方向にも偏向されない。それは、従って、実質的には、軸方向の移動を除いては、同一位置にある。スイッチロッドSが、引き込み位置においても、筆記位置においても、ここでは何かの力を与える必要がない。2つの場合、スイッチ歯は、センター平面内に位置している。
【0041】
戻りの動きの一時的な発動部分において、前記動きは、軸方向zへの前進でスタートする。使用者は、再度プッシュ部分Lを押し下げ、そして、スイッチ歯Zは、径方向に上方ストップフェースz5によって第1の具体化されたシャフトセグメントの平面A2に沿って移動する(図2bから明らかである)。それによって、スイッチ歯は、ガイド表面z3および第2のセグメントB、あるいは、その第1の部分B1上のストップラインb3によってそれぞれに生ずるモーションの径方向内方に方向付けられたコンポーネントを受容する。それは、周方向に破線経路に沿ってさらに右に移動し、同時に、径方向内方に方向付けられた動きを行う。
【0042】
セグメントA2を通り過ぎた後、ストップフェースz7は、そのタスクとすれば、引き込みの際であり、そして、変形ラインuとして構成されるべきであるが、図1dによる分離ラインtでもよいラインa2の始まりに沿ってスライドする。そのスイッチ歯は、さらに右側に偏向されることが可能であり、そして、破線経路に沿って移動し、ストップフェースz6は、再度その初期位置に達するまで、軸方向に延伸するコントロールカーブ部分a2に接触する。前記位置は、実質的に、戻りラインa2に対して周方向に移動される。
【0043】
3つの部分A1、A2およびA3を備える第1のセグメントAは、下方(ペン先の方)に面するその開口を有してほぼv状に形成されている。全体で第2のセグメントBであるB1、B2は、その第1の部分B1においてほぼ三角形である。2つのセグメントは、センター平面の1つの側だけでなくもう1つの側にも位置され、その第1の部分B1を有する第2のセグメントの三角形の方向付けは、v状に形成された第1のセグメントの開口に向いている。
【0044】
第2のセグメントBは、そのうえ、図1cから明らかなように、内方に傾斜しているサポート部分B2を備えている。前記部分は、図1cによる変形ラインb1か、あるいは、図1dによる分離ラインtのいずれかによって制限されるほぼ周方向に方向付けられた第1のセグメントB1によって連続されている。
【0045】
第2のセグメントBは、図1bから明らかなように、より大きい深さを有している。断面1bによる軸方向図が、そこに示されている。第1のセグメントAの1つのアームA3および傾斜表面A2としての第1のセグメントAの第2のアームA2、A3の具体化されたフォーメーションは、それから明らかである。より大きい深さに形成されているその第1の部分B1を有する第2のセグメントは、後ろに直接見ることができ、そのフロント先端b4は、三角形状の端部として認められることが可能であり、その座屈されたフロントb4は、2つのコントロール部分b1およびb3に分離している。それらの部分は、分離ラインtとして構成されるとき、そのフロント端部に配置されるスイッチ歯Zの2つのコントロール表面z1およびz3と協働するストップラインとなる。
【0046】
図1bから、その領域が、変形ラインuとして設けられることは明らかである。第1のセグメントAの部分A3上の最初の傾斜コントロールラインa3も、それから明らかである。
【0047】
ストップラインa1は、筆記位置に達するために、スライディングエッジだけでなく、スイッチ歯Zがそのコントロール表面z7と接当するエッジでもある。それは、分離ラインtとして容易に設計されることができる。スロープA2の始まりは、スイッチ歯が、ここでは、スライドして径方向に進行する必要があるので、いずれの場合も、変形ラインuとして設計される。2つのスロープを有するその上方端部でのスイッチ歯の構成は、この動きのためには有益であり、そのことは、図2bから明らかである。そこに図示されている2つの傾斜部分z5およびz4は、示されている例示においてだけでなくラインa3に沿う軸方向下方の動きの始まりにおいてもシャフト9の内側表面と協働し、より広い表面としてのトップ表面z4は、さらに、モーションの径方向のコンポーネントをスイッチ歯に接触し、そして、それは、周方向に、また、接線方向に偏向される。
【0048】
ゆえに、モーションの2つのコンポーネントの弾性のモジュールは、スイッチロッドSとは異なるべきであるということを次に述べる。接線方向の剛性は、径方向の剛性より低くすべきである。とは言っても、径方向の弾性は、コントロールラインa3に沿う、そして、スイッチフェースA2に沿う動きを維持するために存在すべきである。しかし、スイッチ歯の接線(周)方向の偏向において、さらに、径方向のコンポーネントは、この位置において円筒形であるシャフトのデザインによって設けられることは回避されることができない。シャフトが、ここでは完全に平坦である場合、すなわち、円筒形部分に沿って延伸する軸に導入される平坦な部分を有する場合、スイッチ歯Zが、その場合、a3に沿って移動するための平面の動きを行うだけであり、その平面の動きは、とはいえ、たとえ実際の径方向への進行の動きが、この位置において生じなくても、コンポーネントの説明において示される周方向のコンポーネントと径方向のコンポーネントとで構成されているので、フォーメーションz4は、省略されることが可能である。
【0049】
筆記位置とアイドル位置とにおけるスイッチ歯Zの位置は、既に論じられている。それは、スイッチロッドSが、アイドル位置に対する筆記位置において、径方向、あるいは、接線方向のどちらにおいても、実質的に偏向されないように決定されている。それは、従って、疲労を受けにくく、そして、付加的な手段が、精密に予め定められたスイッチ経路をスイッチ歯に設けるために、スイッチロッドを固定するのに必要とされない。そのような安全手段は、冒頭に記述したスイッチロッドの動きのために境界平面を画定するプッシュ部材のシフト本体K上の「ポスト」である。引き込み位置と筆記位置とにおける弾性偏向がないため、弾性の高められたモジュール、あるいは、コストの高いプラスチック材料は、使用される必要がなく、むしろ、低コストのプラスチック材料が、スイッチの精度のため付加的なコントロール手段をなにも必要とすることなく、使用されることができる。2つの手段により、プッシュ部材のコストを低減し、というのは、そのプッシュ部材が、ワンピース設計(単一体に、あるいは、一体化して作られる)による1つの単一の射出成形プロセスで、ともかく、低コストで製造されることが可能であり、そして、そのうえ、弾力的に屈曲可能なロッドを除けば、なんら機械的な可動部分を備えることなく、そして、そのロッドは、この点で、可動部分としてではなく、そのリヤ端部に前記スイッチ歯Zを備えている弾力的に偏向可能なコントロール要素として考慮される。
【0050】
シャフトセグメントEおよびDについては、既に初めに記述されている。それらも、シャフト9と同一の材料で作られている。それらは、図1aに図示されており、それらの幾何学的形状が、さらに、平面Iaに沿う断面図として見られることが可能である。図1の左側に示されるシャフトセグメントDは、図1c、あるいは、図1dによる変形ラインuとして、あるいは、分離ラインtとして構成されることができるインナストップライン、あるいは、ストップフェースd1を備えている。並列されたシャフトセグメントEは、異なるデザインを有している。それは、リーディングスロープe1と変形uの2つの領域を備え、そのいずれもが、いくらよく見ても分離ラインtではない。リーディングスロープe1は、分離ラインtを備えるべきでない。
【0051】
前記2つの具体化されたフォーメーションは、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cと、弾力的に弾力のない、あるいは、ほんのわずかだけ弾力のあるガイド要素Fとで構成されている図2に示されている機構と協働する。それら2つの部分は、図3の平面図により明確に図示されている。前記2つの部分FとC間には、ギャプ45があり、そのために、ラッチをかける要素Cが、径方向の力によって生ずる角度aで傾斜して延伸する2つのリンクウェブ42a、42bにおいて、本体Kに対して弾力的に弾力があるのに対して、リンク40を有するガイド部分Fは、本体Kに対して弾力がない。
【0052】
挿入されるとき、そのプッシュボタン装置には、図1のエッジ8の下のシャフト9内にギャプ45の右側にその要素すべてと、前記ギャップの左側に1つの部品とが位置されている。そのような挿入された位置と仮定すれば、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cには、弾力のないガイドリンク40の延長部であるガイドリンク41が、図1aによる2つのフォーメーションDとE間に位置されている。一方では、周方向障壁は、軸方向の発動力がある場合に、軸方向への誘導のために設けられ、他方では、ガイドリンク41は、2つのリンク42、42bの弾力的な弾性により、シャフトに対してプッシュ部材10を回転するとき、シャフトの傾斜表面e1から径方向内方に移動されることができる。部材10は、リンク41とともに、その結果、表面構造による回転によって軸方向にガイドされたシートから解除されることができ;それは、とはいえ、挿入された位置において、プッシュ部材10の通常の発動の動きのために同時に軸方向にガイドされる。
【0053】
好ましい方向は、たとえば、記述した傾斜表面e1と、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cのリンク41の1つの側に、相応じて構成されたランプ41aとによって予め定められることができることは留意すべきことである。この非対称は、図2aだけでなく図3においても見られることが可能である。図2aは、図2の平面IIaについての断面図であり、左側の方に面する傾斜表面41aが、小さい角度の程度によるプッシュボタン装置の周方向への回転の際、径方向内方に方向付けられた力を、ラッチをかける要素Cに容易に印可するために、図1において右側に図示されている傾斜表面e1と協働することを示している。
【0054】
周方向の回転による解除作用の対応する構成は、単に1つの傾斜表面e1、あるいは、41aを画定して、傾斜表面を変更することによって達成されることができる。それは、さらに、傾斜表面が、最初は、平面e1による解除ランプとして、ストップおよびガイドラインを画定するだけの表面d1を構成するために両側に設けられる場合でもよい。所定の記述を鑑みて、図2aおよび図1aによる変更は、1つの側の好ましい解決法(周方向のどれか1つにおいて)という意味において、あるいは、2つの側の好ましい解決法という意味において、当業者には容易に理解できる。
【0055】
図1に示されるように、スロープe1によって設けられる解除の方向が、人間工学的に好ましい方向であるように、使用者が、左側の動き(筆記用具を後から見るとき)を余儀なくされる場合、かれは、左側の動きによってねじ付きジョイントを解除するのに使用するので有益である。しかし、これは、解除の他の記述された方向も実行可能であるということを無視しない。
【0056】
解除(取り外し)は、たとえ替え芯部が、プッシュボタン装置の解除および取り外しの結果として置き換えられたとしても、プッシュ部材10が、幾度も使用されることができる要素であるので、基本的に、再挿入(挿入)を必然的に伴う。このために、プッシュ部材は、軸方向に挿入されている。
【0057】
挿入の際、径方向に方向付けられた力は、軸方向の動きによって弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cに印可される。この力は、フロントエッジ43vによってフロントリンク43に作用し、そのリンクそれ自体は、円筒形筆記シャフトの形状とマッチするためにほぼ円筒形状を有している。第一に、エッジ8および、次に、セグメントE、Dの軸方向の自由エッジは、エッジ43vに接当する。軸方向の圧力コンポーネントによって、弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cは、径方向において下方に(内方に)押され、そして、セグメントE、Dのリヤエッジからエッジ43vを解除し、そのために、弾力的にサポートされたラッチをかける要素Cのガイドリンク41でのガイドセグメントDおよびEのラッチをかけることおよび噛合いが可能となる。さらなる軸方向の発動は、弾力のないガイド要素Fのリンク40が、さらに、シャフトセグメントDとE間に受容され、その弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cが、次に、前記セグメントE、Dから解放され、そして、それらの前部に配置されるという事実を結果として導く。
【0058】
ウェブ40およびウェブ41は、たとえそれらが、「表面構造」として異なって作用する根本原理を有していても、互いに整列されている。
【0059】
これは、別の機能、すなわち、プッシュ部材が、筆記位置において周方向に解除されることが不可能であることを記述している。プッシュボタン装置が、前方に移動される場合、筆記用具は、筆記位置にあり、従って、リンク40の不撓性は、それが、シャフトのガイドセグメントDおよびEのインナストップフェースe1およびd1に対して周方向に移動されて、取り外されることができないという事実の原因である。従って、使用者が筆記位置においてプッシュボタン装置を解除しようとし、それによって、この位置においてシャフトセグメントA、Bのコントロールカーブと噛合わされるスイッチロッドS、あるいは、スイッチ歯Zを損傷することが防止されることが可能である。
【0060】
筆記用具は、このように、プッシュボタン装置に付与される周方向の動きによって、そして、ラッチをかけるポイントを乗り越えることによって、引き込み位置におけるプッシュボタン装置に対して解除されることができる。それは、その後軸方向に再挿入されることができ、そして、シャフトセグメントDおよびEによって周方向にガイドされる。最後に、プッシュ部材の軸は、スイッチロッドを損傷しないために、筆記位置における回転によってシャフトから取り外されることができないように設けられている。
【0061】
好ましい場合、表面e1の角度aは、ランプ41aに構成されている。図2および図3の単一体の部品を製造するとき、ランプ41aは、プッシュボタン装置の固定されたガイド部分Fにおける弾力のないウェブ40によくあることだが、ランプ40aのとして連続している。これは、鋳型からの取り外しに有利であるとはいえ、弾力のない、あるいは、ほんのわずかだけ弾力のあるリンク40を有する弾力のないガイド要素Fが、径方向の動きによって図1aの表面e1の内方限度に対して自由になるほどに撓まないので、機能に対して重要でない。
【0062】
上述のギャップ45は、傾斜リンク42aおよび42bが選択される場合、径方向に挿入の動きに対して好ましい。この動きは、さらに、図2によるデザインのために、弾力的に弾力のある要素のためのモーションの軸方向のコンポーネントを必然的に伴う。ギャップ45は、それゆえ、シャフトセグメントDおよびEの径方向の形成深さに対してラッチをかける要素Cの径方向の挿入の動きを考慮に入れるために、十分に広く選択されるべきである。
【0063】
目に見える矢印が、図2によるギャップ45の左側の適切なロケーションに設けられる場合、プッシュ部材を解除するための移動方向は、図3から明らかなように、使用者に示されることができる。そこに示されている座屈された矢印は、プッシュ部材10の筆記位置においては見えない。それは、アイドル位置だけにおいてシャフト9のエッジライン8の外側に見ることができ、そして、プッシュボタン装置が、替え芯部の置き換えのために後方の方に向い、左側および軸方向の引き込みの方に向う回転の動きによって、現在シャフト9から取り外されることができるということを使用者に示している。
【0064】
図2のプッシュ部材は、プッシュ部分L、本体部分Kだけでなく固定されたガイド部分Fおよび弾力的に弾力のあるラッチをかける要素Cを備えるように記述されている。スイッチロッドSおよびスイッチ歯Zの他の要素は、そのうえ、既に述べられている。図3による替え芯部Mのためのストップリンクという意味でフロント部分50でのそれらの構成については、まだ述べられていない。しかし、スイッチロッドSの径方向に増大する剛性については、実のところ、述べられており、そのことは、図2により、アタッチメントリンク50の方に向う深さが径方向に増大するスイッチロッドSによって達成される。スイッチロッドは、従って、より大きい幅とすれば、より大きい深さという意味であり、モーションの径方向のコンポーネントを必要とするスイッチ歯Zは、図1のコントロールカーブ部分によって制御されるスイッチロッドZの最も外側の端部でのモーションの周方向(接線方向)および周方向のコンポーネントを容易に作動することができる。このように記述したリンク50は、ガイドリンクDおよびEだけでなく残りのシャフトセグメントAおよびBをも通って、それらに接触することなく、ガイドされることができるように整列されている平板化した部分50aを備えている。筆記用具の組みたてられた状態において、図3に示されるように、それは、いちばん先のシャフトセグメントBの前方に配置され、そして、垂直角を形成する端部を有する替え芯部Mのためスイッチロッド脚部とストップフェースとを画定する。
【0065】
筆記用具のすべての機能のすべてを表わすプッシュ部材10は、異なる機能を実現する複数の機能的な部分を有している。
【0066】
(a)誘導により、プッシュ部材が、周方向に移動できなくするのに対して、スイッチロッドZが、シャフトのコントロールカーブ部分によって制御される軸方向の動きによって、周方向に、接線方向におよび/または径方向に偏向されるように確実とされる。
【0067】
(b)プッシュ部材は、さらに、固定されたガイド部分とスイッチロッドSとの間に位置される弾力的に弾力のあるラッチをかける要素による挿入機能を含んでいる。
【0068】
(c)プッシュ部材は、さらに、スイッチ歯を備えているスイッチロッドを含み、そのスイッチロッドそれ自体は、なんら付加的な要素なく、機能的精度を処理するように意図されている。プッシュ部材は、さらに、低コストで製造される必要があると同時に、たとえ低コストのプラスチック材料が使用されても、スイッチロッドSが疲労により劣化しないことを要求する高精度で精密なスイッチ能力を維持する必要がある。
【0069】
(d)最後に、プッシュ部材は、鋳型から容易に取り外せることができるスイッチ歯の形状を含んでおり、その容易な取り外しは、とはいえ、前述の必要条件に加えて、さらに、ツールテクノロジーに関して低コストで製造される、すなわち、特に鋳型から容易に取り外せる、スイッチ歯それ自体だけでなく、プッシュ部材の残りの領域にも適用される。
【0070】
これらの複雑な問題は、いくつかの間隔がおかれた機能的な部分で精密に製造されるプッシュ部材によって考慮に入れられている。それは、弾力的に弾力のあるラッチをかけるゾーンと、それに対して弾力的に弾力のないガイド部分とを備えている。それは、2つの要素から間隔がおかれているスイッチロッド部分を含み、その部分は、長期間のアイドル位置においても、もう1つの可能な長期間の筆記位置においても力が与えられる必要がないように、スイッチ歯のアイドル位置においてだけでなく、筆記用具の筆記位置においても偏向される。前記2つの位置間の中間位置は、それらが、長期間の間そこに留まることなく、そして、長期体制で機械的にスイッチロッドに応力を加えることなく、短期体制でのみ必要とされるので、この点で重要でない。最後に、鋳型からの取り外しは、低コスト製造の重要な基準であり、そして、スイッチ歯の位置および形状は、簡単な射出成形ダイス型が使用されることができるように選択されることがここでは熟慮されている。
【0071】
前記ダイズ型(鋳型)は、図6に独立して示されている。鋳型キャビティに関して、それは、この領域だけでなくプッシュボタン装置の他の領域においても、図3および図2に示されているスイッチ歯の実物とは異なる凹凸を備えるように設計されている。これは、残りを明白に示すことなく、一部分図6に示されている2つの形のインナ描写によって容易に図示されることができる。
【0072】
鋳型は、第1の鋳型半割H1および第2の鋳型半割H2に関して共通の性質であり、唯一特別の特徴は、2つの鋳型半割の間に分離ラインT、あるいは、70があることである。ここでは、鋳型の分離は、2つの鋳型半割が、単一の平面を画定し、そして、スイッチ歯Zが、前記平面Tに配置され、最大断面71が、前記平面内にあるように熟慮されている。最大断面は、前記平面70が延通する断面である。プッシュ部材の主軸心100も、前記平面内に配置され、その軸心は、図1の軸心99と一致する。
【0073】
正確には、複数の多角形状に形成されたストップフェーズZxを有し、さらに、それでもなお、楕円に適合された形状を有する歯それ自体は、非対称に構成されているので、最大断面エリアが決定されることができる。2つの鋳型半割の分離平面は、前記断面エリアを通り抜け、その鋳型半割は、前記スイッチ歯を形成する。そのうえ、スイッチロッドSが、さらに、設けられており、それは、鋳型分離平面Tに対して中心か、あるいは、さらに左側か、あるいは、さらに右側かのいずれかに方向付けられるように、鋳型の半割が閉鎖されるとき、鋳型に構成され、そして、配置される。境界位置については、スイッチロッドが、少なくとも理論的に分離平面に接触する、すなわち、幅Sqに対して左側鋳型半割内に完全にか、あるいは、右側鋳型半割内に完全にかのいずれかに配置される、とはいえ、これらの境界位置と仮定すれば、平面Tに直交して延伸するようなものであり、そのために、鋳型のどれもは、インサートが必要とされるとき、スイッチロッドの範囲内に上昇部分、あるいは、何か付加的な部品を備えていない。たいていの場合、対応するキャビティにおいて、部分的幅S’は、第1の鋳型半割H1に位置され、第2の部分的幅S’’は、第2の鋳型半割H2に位置される。
【0074】
スイッチ歯の範囲に関して、鋳型分離で設けられる突起部がないということが、さらに、述べられている。スイッチロッドおよびスイッチ歯は、従って、2つの鋳型半割の分離平面によって少なくとも接触される閉鎖した鋳型の領域内に配置されている。その結果、プッシュ部材の容易な鋳型分離と低コスト製造とを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1はシャフト9の上方部分の平面図であり、その上方エッジ8が見えており、残りの筆記用具の方に向う方向におけるシャフトの下方部分は、ここには図示されていない。この点については、それは、図4を参照とする。
【図1a】
図1aは図1のシャフト9の軸心99に直交する平面についての断面図である。その断面図は、図1に示されている交差線Iaに沿って描かれている。
【図1b】
図1bは図1に示されているIbについての図1の断面図であり、円筒形シャフトのその部分だけが示され、図1のその新たな形に変更されたシャフトセグメントA、Bが、供給されている。
【図1c】
図1cはIcによってそこに示されているように、図1のセグメントBと同じ高さの軸心99と平行な平面についての断面図である。
【図1d】
図1dは単に、ここでは、上方変形ラインb1が、残りのシャフト9から分離した分離ラインtとして設けられている図1cと同一のロケーションについての断面図である。
【図2】
図2は部分的に、上方エッジ8の上および下の図4におけるシャフトの上方端部に設けられているプッシュ部材10の側面図である。側面図が図示され、それから、スイッチ歯ZおよびプッシュボタンヘッドLが明らかである。
【図2a】
図2aは図2の平面IIaについてのプッシュボタン装置の軸心100に直交する断面図である。プッシュ部材10の2つの直交して方向付けられたセンター平面97、98が、そこでは明らかである。
【図2b】
図2bはすなわち、図2の軸心100に直交する方向におけるスイッチロッドS上に配置されるスイッチ歯Zを通る、図2のラインIIbについての断面図である。
【図3】
図3は図2のプッシュ部材10の平面図であり、スイッチロッドS、スイッチ歯Zだけでなく弾力的にサポートされた機能要素Cが明らかである。図4の筆記用具のフロント開口に近接するフロント部分に位置されるスプリング(図示せず)によってサポートされるプッシュ部材10のフロント端部に接当する替え芯部Mの輪郭が描かれている。
【図4】
図4はここでは金属シャフト9と、後方から挿入されるプッシュ部材10だけでなく筆記位置におけるフロント部から出てくる替え芯部Mの替え芯部分をも備えている筆記用具の概略側面図である。シャフト9は、替え芯部用開口の方に向う領域9aにおいてテーパ−状になっている。
【図5】
図5は使用された座標r、oe、zを説明するための図である。
【図6】
図6はプッシュ部材10の射出成形時、2つの鋳型の半割H1、H2の間の位置における図2、あるいは、図1のスイッチ歯Zの図である。
Claims (37)
- 筆記用具のための、そしてスイッチ要素(S、Z)を有するプッシュボタン装置(10)を受容するためのシャフトであって、前記シャフトが、永久的に成形可能な材料で作製され、そしてフロント端部を有し、前記プッシュボタン装置が、前記フロント端部(筆記端部)からはるか後方へ移動させられ、前記シャフト(9)には、前記スイッチ要素(S、Z)と協働するため、そして、第1の軸方向位置に置かれた第1のシフト位置(筆記位置)と、前記第1のシフト位置に対して後方に移動させられる第2の軸方向位置に置かれた第2のシフト位置(アイドル位置)とに達するため、いくつかのコントロールカーブ部分(a3、b1、b3、a2;A2)が設けられ、前記コントロールカーブ位置が、
(a)前記2つの軸方向シフト位置が置かれている前記シャフト(9)の軸方向部分と同一の材料で作られ、
(b)形成力によって径方向に新たな形に変更された少なくとも1つのシャフトセグメント(A;A1、A2、A3;B、B1、B2)によって画定され、前記シャフトセグメントが、前記セグメントの第1の部分において、径方向内方に変形される屈曲ライン、又は屈折ラインなどの変形(u)の領域を備え、前記シャフトセグメントの新たな形への変更、又は変形が、前記シャフト(9)から径方向に突出し、そして少なくとも軸方向に延伸する前記コントロールカーブ部分を画定するために、少なくとも前記変形の領域に沿ってなされていることを特徴とするシャフト。 - 少なくとも2つのシャフトセグメント(A;B)が設けられている請求項1に記載のシャフト。
- 第2の部分のような分離するライン(t)が、前記少なくとも1つの新たな形に変更されたシャフトセグメント(A;B)上の前記径方向変形によって作り出され、前記分離するライン(t)に沿って、前記残りのシャフト(9)からの前記径方向に新たな形に変更されたセグメントの少なくとも部分的に分離することにより、前記第2の部分を切断解放させるか、あるいは露出させる請求項1に記載のシャフト。
- 少なくとも2つのシャフトセグメント(A;B)が、コントロールカーブ部分を画定するため、軸方向に変形され、そして、互いに軸方向にオフセットされる前記シャフト上に配置される請求項1に記載のシャフト。
- 変形(u)の少なくとも1つの領域、特に、変形ライン(b1、b3)が、座屈されるか、あるいは、屈曲される請求項1に記載のシャフト。
- 材料が、金属である請求項1に記載のシャフト。
- 径方向変形(u)における前記少なくとも1つのシャフト部分(A;B)が、少なくとも1つの屈曲ライン(u)と少なくとも1つの分離するライン(t)とのフォーメーションのもとに、組み合わされた切断および屈曲方法のような、特に請求項3と組み合わせて、深絞り加工を使用して製造される請求項1に記載のシャフト。
- 前記リヤ部分が、前記シャフトの長さの終りから1/3の部分、特に終りから1/4の部分である請求項1に記載のシャフト。
- 変形(u)の少なくとも1つの領域は、前記スイッチ要素(S、Z)のためのコントローカーブ部分(a3)として作用し、そのコントロールカーブ部分に沿って、スイッチ歯が、前記プッシュボタン装置(10)の軸方向への発動の際、滑走し、特に、シャフトセグメント(A、B)の少なくとも1つの分離ライン(t)が、前記プッシュボタン装置(b1)の軸方向の発動の際、前記スイッチ歯(Z)が接触しないように配置されて、方向付けられるか、あるいは、スイッチ歯と分離するライン(a1)との間に実質的な相対的動きがなく、前記歯のためのアバットメントとして作用する請求項1または3に記載のシャフト。
- 弾力的に偏向可能なスイッチロッドと前記ロッド上に配置されるスイッチ歯(Z)とを有するプッシュボタン装置と組み合わせた筆記用具の製造に使用されるかなりの軸方向の伸張部を有する実質的に管状の形状を有するシャフト部分であって、
前記シャフト部分(9)の少なくとも1つのセグメント(A、B、C、D)が、前記単一体のプッシュボタン装置(10)の前記スイッチロッド上に設けられる前記スイッチ歯(Z)のためのコントロールカーブの少なくとも1つの部分を画定するために径方向に新たな形に変更され;
前記少なくとも1つのセグメント(A、B、D、E)が、前記シャフト部分(9)と同一の材料で構成され;
前記シャフト部分に対する前記セグメントの軸方向の変形、あるいは新たな形への変更が、変形(u)の少なくとも1つの領域に沿って設けられるか、あるいは、もたらされるシャフト部分。 - 少なくとも2つの径方向に新たな形に変更されたセグメント(A、A2、A3;B、B1)が設けられ、且つ前記セグメントの1つ(B1)が、前記シャフト部分の残りの寸法に基づき、前記他のセグメント(A3、A2)に対して、より大きい径方向伸張部を有する請求項1〜10のいずれか一項に記載のシャフト部分。
- 少なくとも1つのセグメントが、前記プッシュボタン装置の軸方向の動きによって生ずるスイッチ動作時に、少なくとも1つの径方向に方向付けられたコンポーネントによって前記スイッチ歯(Z)を移動するために、前記シャフト部分の軸方向、周方向および径方向に延伸する傾斜表面(e1、A2)を有する請求項1または独立請求項10に記載のシャフト(部分)。
- 変形(u)の前記領域が、座屈ライン、あるいは屈折ラインである請求項10に記載のシャフト部分。
- 前記径方向の伸張部が、前記シャフト部分の内部方向により大きい深さを有する請求項11に記載のシャフト部分。
- 特に、請求項1〜14のいずれか一項に記載されているシャフト(9)と、特に、単一体(1つの部分、あるいは一体化して)に形成されるプッシュ部材(K、L;10)とを有する筆記用具であって、前記プッシュ部材が、プッシュ部分(L)と、本体部分(K、50)と、前記本体部分から軸方向に伸び、且つ前記スイッチロッドから径方向に突出するスイッチ歯(Z)を有するスイッチロッド部分(S)とを備え、前記スイッチ歯(Z)が、
(a)前記シャフト(9)の少なくとも1つの小さいセグメント(A、B)によって前記シャフト(9)内で転置され、前記セグメントが、径方向に新たな形に変更され、前記転置が、特に、少なくとも1つの周方向、接線方向および径方向において、前記プッシュ部材(10)の発動の際に起こり、
(b)前記筆記用具の筆記位置と引っ込み位置とに対応する2つの軸方向に間隔がおかれた安定した位置を備え、前記歯(Z)が、2つの位置において、軸方向にだけ転置される同一の少なくとも周方向位置(接線方向位置)を占め、または
(c)前記プッシュ部材のセンター軸(100)と平行に伸びるセンター平面(70)が、前記スイッチ歯内で、前記スイッチ歯(Z)の軸方向のフロント端部部分(z3、z1)だけでなく軸方向リヤ端部部分(z7)にも位置するように、そのようにスイッチロッド部分に配置され、且つ周方向(接線方向)の伸張部(z6、z2)と、形状とを有する、筆記用具。 - 変形が、前記シャフト(9)のセンター(軸)の方に向う方向において径方向内方になされる請求項1または10に記載のシャフト、あるいは、請求項15に記載の筆記用具。
- 前記スイッチ歯(Z)が、前記シャフトに挿入されるとき、できる限り精密に前記少なくとも1つの新たな形に変更されたシャフトセグメント(A、B)上の前記コントロールカーブ部分に追随するために、前記シャフトの内壁に接当する請求項15に記載の筆記用具。
- 前記内壁上のアバットメントが、径方向に傾斜される表面(A2)に沿ってスライドすることを可能とし、そして前記表面に対して押されることを可能とするために、前記スイッチ歯の前記表面の少なくとも1つの側の傾斜(z4、z5)によって実行される請求項17に記載の筆記用具。
- 前記挿入されたスイッチ歯(Z)が、わずかな径方向の偏向力を受ける請求項17に記載の筆記用具。
- 本体部分(K、50)と、少なくとも軸方向に伸びるスイッチロッド(S)と、前記ロッド上に配置され、前記スイッチロッド(S)によってアイドル位置から弾力的に偏向可能なスイッチ歯(Z)とを有し、前記スイッチ歯が、前記スイッチロッドから径方向に突出している請求項1または請求項10に記載されるようなシャフトに挿入するためのプッシュボタン装置であって、
前記スイッチ歯(Z)が、軸方向に延伸し、そして異なるエリアを有する複数の断面エリアを備え、最大エリア(71)を有する断面エリアが、前記プッシュボタン装置の製造において、プラスチック射出成形方法における2つの鋳型の半割(H1、H2)の間で、前記鋳型の半割の分離平面(T)であるか、あるいは、前記分離平面に直接位置することになる平面(70)を画定するプッシュボタン装置。 - 前記プッシュ部材が、前記射出成形方法において連続的なプラスチック材料から単一体に、あるいは一体的に形成される請求項20に記載のプッシュボタン装置。
- 前記スイッチロッド(S)が、軸方向の長さと周方向(接線方向)の幅とを有し、そして前記最大断面エリアの平面(70)に直交し且つ前記スイッチ歯(Z)の最大断面エリア(71)‐それは、前記鋳型からの取り外しの際、鋳型の半割の分離平面(T)に対応する‐に比例する前記スイッチロッドの伸張部が、前記エリア(71、T)のどれか1つの側で、前記スイッチロッドの幅(sq)に最大限に対応するような方法で、前記スイッチ歯(Z)に接続されている請求項20に記載のプッシュボタン装置。
- 本体部分(K、50)と、少なくとも軸方向に伸びるスイッチロッド(S)と、前記ロッド上に配置され、前記スイッチロッド(S)によってアイドル位置から弾力的に偏向可能なスイッチ歯(Z)とを有し、前記スイッチ歯が、前記スイッチロッドから径方向に突出している請求項1または請求項10に記載されるようなシャフトに挿入するためのプッシュ部材であって、
弾力的に弾力のあるラッチをかける要素(C;41、41a、42a、42b、43)が、前記本体部分(K、50)に配置され、前記ラッチをかける要素が、前記プッシュ部材を前記シャフト(9)から解放して、軸方向に取り外すために、前記プッシュ部材に対する前記シャフトの周方向の相対的な回転の動作時に、前記弾力のあるラッチをかける要素(C)に径方向に方向付けられた力を用いるための、前記シャフトに面する第1の表面構造(41、42)を備えているプッシュ部材。 - ガイド部分(F)が、さらに、前記本体部分(K、50)上に配置され、前記ガイド部分が、前記第1の表面構造に連続する別の表面構造(40)を有し且つ前記弾力のあるラッチをかける要素(C)から軸方向に間隔がおかれており、そして前記構造は、前記プッシュ部材、あるいはシャフトに周方向に方向付けられた力を印加することにより、前記ガイド部分(F、40)を自由にさせないように、前記シャフトに設けられる突出部(D、E)で前記プッシュ部材の周方向の動きを制限するのに適している請求項23に記載のプッシュ部材。
- 前記弾力的に弾力のあるラッチをかける要素(C)が、前記スイッチ歯(Z)と前記プッシュ部材のプッシュ部分(L)との間の前記本体部分(K)上に配置されている請求項23に記載のプッシュ部材。
- 前記弾力的に弾力のあるラッチをかける要素(C)は、周方向の相対的な回転の動きによる径方向の力の作用下に、前記ラッチをかける要素(C)の径方向内方の動きおよび軸方向の偏向のために、前記ラッチをかける要素(C)と弾性的でない弾力ガイド部分(F)との間にギャップ(45)が存続するように配置されて、方向付けられている2つの傾斜リンク(42a、42b)を備えている請求項23に記載のプッシュ部材。
- 前記第1の表面構造が、前記シャフト(9)に設けられるそれぞれのカウンタスロープ(e1)と協働するために、特に、1方の側の前記リンクに沿って延びるランプ(41a)を有するリンク(41)によって画定される請求項23に記載のプッシュ部材。
- 前記第1および別の表面構造(41、40)が、軸方向に等しく構成されているが、前記第1の表面構造だけは、前記ラッチをかける要素(C)と共に径方向に弾性的に弾力のあるものである請求項24に記載のプッシュ部材。
- 前記第1の表面構造(41、43)が、前記プッシュ部材を前記シャフト(9)に挿入するように、前記シャフトセグメント(9、8)と協働するため、そして前記ラッチをかける要素(C)に径方向の力を印加するため軸方向に横断して方向付けられるエッジ(43、43v)を備えている請求項23に記載のプッシュ部材。
- 本体部分(K、50)と、少なくとも軸方向に伸びるスイッチロッド(S)と、前記ロッド上に配置され、前記スイッチロッド(S)によってアイドル位置から弾力的に偏向可能なスイッチ歯(Z)とを有し、前記スイッチ歯が、前記スイッチロッドから径方向に突出する請求項1または請求項10に記載されるようなシャフトに挿入するためのプッシュボタン装置であって、前記プッシュボタン装置を前記シャフトに挿入する際、そのアイドル位置から偏向可能な前記スイッチ歯(Z)が、前記筆記用具のアイドル位置としての後部位置と前記筆記用具の筆記位置としての軸方向への前部位置との2つの固定位置を備え、そして前記スイッチ歯(Z)の前記2つの位置が、接線(周)方向において互いに分岐しないプッシュボタン装置。
- 前記スイッチロッドの範囲内で、その軸方向の伸張部に沿って、固定されていないサポートが、前記本体部分(K)に配置され、スイッチの精度を制御するために、前記スイッチロッドの径方向の動き、あるいは接線方向の動きの範囲内での接触による噛合いを可能とする請求項30に記載のプッシュボタン装置。
- アイドル位置にあり、そして、前記シャフトに挿入されないとき、前記スイッチロッド(S)に設けられる前記スイッチ歯(Z)が、実質的にセンター平面(97)に位置し、前記センター平面が、少なくとも接触するように、前記プッシュ部材の主軸心(100)を通って、そして前記スイッチロッド(S)を通って延びている請求項30に記載のプッシュボタン装置。
- 前記スイッチロッド(S)が、径方向および接線方向(周方向)に弾性、あるいは弾力性を有し、
(a)径方向における前記弾性が、接線方向における弾性より少ないか;あるいは
(b)径方向における前記弾力性が、接線方向における弾力性より少ない請求項30に記載のプッシュボタン装置。 - 前記スイッチ歯(Z)の前記2つの位置が、径方向においても、接線(周)方向においても、互いに分岐しない請求項30に記載のプッシュボタン装置。
- 前端部を有し、そして前記前端部(筆記端部)からはるか後方に位置が定められるプッシュボタン装置(10)を受容するために、永久的に成形可能な材料で作製されたシャフトと、前記プッシュボタン装置上に配置され、そして、アイドル位置から弾力的に偏向可能なスイッチロッド(S)とを備えている筆記用具であって、いくつかのコントロールカーブ部分(a3、b1、b3、a2;A2)が、前記プッシュボタン装置(10)の前記弾力的に偏向可能なスイッチロッド(S)に設けられるスイッチ要素(S、Z)と協働するために、そして、
(i)第1の軸方向位置に位置される前記プッシュボタン装置(10)の第1のシフト位置(筆記位置)と;
(ii)後方に移動した第2の軸方向位置に位置された‐筆記位置に対して後方に移動させられる‐前記プッシュボタン装置(10)の第2のシフト位置(アイドル位置)と;
を設けるために、前記シャフト(9)の上に、あるいは中に設けられ、
前記シャフト(9)が、金属材料で、あるいは屈曲、または、他の永久的に成形可能な材料に適する硬質プラスチック材料などの同等の他の材料で形成され、そして少なくとも前記スイッチロッド(S)の脚部部分の領域において、前記プッシュボタン装置(10)が、弾力的に偏向可能なプラスチック材料で作製されていることを特徴とする筆記用具。 - 実質的に単一体のプッシュ部材(10)のスイッチ要素としてスイッチ歯(Z)を有する、特に請求項1から14のいずれか一項に記載されるようなシャフト(9)を備えている筆記用具であって、前記スイッチ要素が、
(a)前記シャフト(9)内で長手方向における前記プッシュ部材(10)の発動の際、前記シャフト(9)の少なくとも1つの径方向に新たな形に変更されたセグメント(A、B)によって移動させられ;および/または
(b)前記筆記用具の筆記位置および引き込み位置にそれぞれに対応する2つの軸方向に間隔がおかれた安定した位置を備え、前記スイッチ歯(Z)が、2つの位置において、軸方向だけに移動させられる、前記シャフト(9)に対して同一の少なくとも周方向に方向付けられた(接線方向)位置を占める筆記用具。 - 本体部分(K、50)と、少なくとも軸方向に伸びるスイッチロッド(S)と、前記ロッド上に配置され、前記スイッチロッド(S)によってアイドル位置から弾力的に偏向可能なスイッチ要素としてのスイッチ歯(Z)とを有する請求項35または36に記載された筆記用具に挿入するためのプッシュボタン装置であって、前記スイッチ歯が、前記スイッチロッドから径方向に突出し、前記プッシュボタン装置を前記シャフトに挿入する際、そのアイドル位置から偏向可能な前記スイッチ歯(Z)が、前記筆記用具のアイドル位置としての後部位置と前記筆記用具の筆記位置としての軸方向への前部位置との2つの固定位置を備え、そして、前記スイッチ歯(Z)の前記2つの位置が、実質的に接線(周)方向において互いに分岐しないプッシュボタン装置。
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