JP2004507302A - コンピュータルーム用デスク - Google Patents

Abstract

【課題】設備の接続操作ならびにメンテナンス操作を容易に実施できるようにすることが必要である。
【解決手段】本発明は、フレーム１２と、フレームの前方に突出して取り付けられる棚板２４と、フレームに装置４８を収容するトレイ４０とをから成るタイプのコンピュータルーム用デスク１０に関する。トレイ４０は、フレームの水平連結軸（Ｘ−Ｘ）を中心として揺動するように取り付けられ、アクセスドアをなすテーブル４２と、ほぼ連結軸の位置でテーブルに対して垂直に接続された支持体４４とを含んでいる。そのため、トレイ４０は、テーブル４２をデスク前方に水平に延ばして設備４８のための収容面４６を提供する開位置と、テーブル４２を垂直に立てて設備４８を支持体４４に載せ、フレーム１２の内部に収納する閉位置との間で、回転可能である。本発明は、特に銀行関係の店舗に適用される。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に銀行の店舗、取引ルーム等のコンピュータルーム用デスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】
多機能デスクとも呼べるこの種のデスクは、既に知られており、フレームと、フレームの前方に突出して取り付けられる棚板と、フレームに装置を収容するトレイとを含む。
【０００３】
このタイプのデスクは、オペレータのすぐ手の届くところに配置しなければならない電話などの様々な情報処理設備を、限られた空間に集めなければならない。
【０００４】
一般に、フレームは、棚板の後方で、マンマシンインターフェースタイプの複数の設備、すなわち一般には、複数のスクリーン、一つまたは複数の電話、一つまたは複数のキーボード等を支持する。
【０００５】
これらのインターフェース設備は、オペレータが望む作業面の人間工学に応じて所望の位置に配置可能でなければならない。
【０００６】
さらに、これらのインターフェース設備（キーボード、スクリーンなど）は、トレイに収容されてフレーム内に収納される他の設備、特にコンピュータのＣＰＵに、それ自体が接続される。
【０００７】
既知のデスクにおいて、トレイは通常、キャスターに取り付けられるか引き出し形の移動ケースとして構成され、フレームの下にはめ込まれて、コンピュータのＣＰＵまたは同等物を収容する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ＣＰＵは、大抵が、水平または垂直にケース内に配置され、このケースの後方、従ってデスク後方に配向された接続部を有する。
【０００９】
その結果、移動ケースは奥行きのあるものになり、デスクの下で利用できるスペースを制限する。
【００１０】
このため、棚板の奥行きを著しく増さないと、ケースがオペレータの邪魔になり、棚板の前の一定位置を占有不能にしてしまう。
【００１１】
このタイプのデスクでは、実際、オペレータが必要に応じて特定のインターフェース設備（スクリーン、キーボード等）に向かい合って座れるように、横に移動できるようにすることが望ましい。
【００１２】
さらに、この移動ケースは、接続操作、メンテナンス操作が容易でない。何故なら、デスク後方に配置される接続部に到達するには、フレームからケースを完全に引き抜かなければならないからである。
【００１３】
従って、上記のタイプのデスクでは、設備の接続操作ならびにメンテナンス操作を容易に実施できるようにすることが必要である。
【００１４】
本発明は、特に上記の欠点を解消することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、最初に定義したタイプのコンピュータルームデスクを提供し、トレイが、フレームの水平連結軸を中心として揺動するように取り付けられ、アクセスドアをなすテーブルと、ほぼ連結軸の位置でテーブルに対して垂直に接続された支持体とを含み、トレイが、テーブルをデスク前方に水平に延ばして設備のための収容面を提供する開位置と、テーブルを垂直に立てて設備を支持体に載せ、フレームの内部に収納する閉位置との間で回転可能である。
【００１６】
従って、本発明のデスクは、開位置と閉位置とを含む二つの位置のいずれかで９０゜回転可能な揺動トレイを含む。
【００１７】
開位置では、テーブルに結合される支持体で支持しながら、（水平に配置された）テーブルの内面に設備を配置することができる。その後で、全体を９０゜回転させ、テーブルを垂直に立てて、そのとき水平に配置される支持体で設備を保持するようにする。このようにして、設備はフレーム内部に収納される。
【００１８】
開位置から閉位置への移行およびその逆の移行は、連結軸を中心としてトレイを揺動することによりきわめて簡単に行われる。
【００１９】
開位置では、トレイが、装置とその接続部とに十分に接近できるようにしており、閉位置では、フレーム内の限られた位置を占有する。
【００２０】
有利には、連結軸が、デスクの長手方向にフレームの下部に延びている。
【００２１】
本発明の別の特徴によれば、トレイが、フレームの二個の前方直立材の間に連結されている。
【００２２】
好適には、トレイの閉位置で、支持体の自由端が、フレームの少なくとも一つの後方直立材で支持されるストッパで支持される。
【００２３】
本発明の別の特徴によれば、テーブルと支持体とによって画定される隅で、トレイ上に設備を保持するために、たとえば少なくとも一つのベルト等の保持手段を設ける。
【００２４】
設備は、トレイの開側面に電気接続部を位置させるように配置することが有利である。これにより、設備の接続操作が非常に容易になる。
【００２５】
好適には、フレームの上部で棚板の後方に配置される少なくとも一つの電気接続ボックスを含む。
【００２６】
有利には、トレイは、重ねて配置された少なくとも一式のコンピュータのＣＰＵを収容するように構成されている。このようなＣＰＵは、垂直または水平に容易に積層可能な平行六面体形の箱である。
【００２７】
本発明のさらに別の特徴によれば、デスクが、フレームの上部で棚板の後方に配置される支持体をさらに含む。
【００２８】
これらの支持体は、主にスクリーン、キーボード等のインターフェース設備を支持するように構成されている。
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下の説明は、添付図面を参照しながら、一つの実施の形態として挙げられたものである。
【００３０】
最初に、図１を参照する。この図は、本発明による２個のデスク１０を互いに背中合わせにして、すなわち背面部分を隣接させて示している。定義上、デスクの前方は、オペレータに向いた側に対応し、デスクの後方は、オペレータの反対側に対応する。
【００３１】
各デスクのフレーム１２は、互いに組み立てられて中空構造を画定する複数の筒状部材からなる。フレーム１２は、２個の前方垂直直立材１４と、２個の後方垂直直立材１６と、下部水平ステー１８と、上部水平ステー２０と、他のステー（図示せず）とを含む。各ステー２０は、前方垂直直立材１４を越えてデスク前方に延びる延長部２２を有する。
【００３２】
水平棚板２４は、２個のコンソール２６を介してフレーム１２の前方に突出するように取り付けられている。棚板２４は、オペレータ（図示せず）のための作業面を形成し、作業を行う高さで、しかもステー２０よりも高い位置に配置される。
【００３３】
フレーム１２は、ステー２０の上に、マンマシンインターフェース設備用の様々なサポート部品を支持する。特に、フレーム１２は、本実施の形態では、全体で３個のスクリーン３０を支持する直角のコンソール２８を支持する（図２）。デスクの奥行きを浅くするために、有利には、従来の陰極スクリーンよりも平面スクリーンを使用する。コンソール２８は、有利には分解および高さ調整可能である。
【００３４】
棚板２４は、デスクの長さＬ全体に延びている（図２）。棚板は、なめらかな長手方向前縁３２と長手方向後縁３４とを有し、傾斜を調整できる複数のフラップ３６が、この長手方向後縁に沿って連結されている。これらのフラップ３６は、棚板２４とコンソール２８との間のスペースを埋める。各フラップ３６は、たとえば電話、コンピュータのキーボードなどのインターフェース設備３８を支持するように構成されている。また、棚板の上に、これらのインターフェース設備の一部を配置することもできる。
【００３５】
従って、オペレータは、短い長さＬ（一般には、１３５〜１５０ｃｍ）のデスクで、３つのコンピュータスクリーンその他と、電話、キーボードなど、複数のインターフェースとを、すぐ手の届くところに配置することができる。
【００３６】
デスクの一般的な構造は、前述のように、通常、それ自体既知のものである。
【００３７】
本発明によれば、デスクは、さらに、フレーム１２の水平連結軸Ｘ−Ｘを中心として回転式に取り付けられた揺動トレイ４０を含む。水平連結軸は、一部が、フレーム下部の床に近いところで（ここでは、台が持ち上げられている）、デスクの長手方向に延びている。本実施の形態では、トレイは、ピンまたはそれと同等物（図示せず）により、フレームの２個の前方直立材１４に連結されている。
【００３８】
揺動トレイ４０は、アクセスドアをなすテーブル４２と、ほぼ水平連結軸Ｘ−Ｘの位置でテーブルに対して垂直に接続される支持体４４とを含む。従って、テーブルおよび支持体は、連結軸Ｘ−Ｘの近くでこの連結軸に平行に延びる鋭角を備えた、直角Ｖ字形を一緒に画定する。
【００３９】
トレイ４０は、二つの位置、すなわち図１の左側に示した開位置と、図１の右側に示した閉位置との間で回転可能である。
【００４０】
開位置では、テーブル４２がデスク前方に水平に延びて、（テーブルの内面から形成される）各種設備のための収容面４６を提供する。この例では、コンピュータのＣＰＵを例に挙げて３個の設備４８の積層を二つ並べて配置している。これらのＣＰＵは、一般に平行六面体の形状をとる箱であり、それぞれ大きい方の面で互いに水平に重ねられている。
【００４１】
ＣＰＵは、支持体４４で側面を支持されるように配置される。すなわち、この三つのＣＰＵは、テーブル４２と支持体４４とが画定する隅に配置される。有利には、三つの設備が、少なくとも一つの保持ベルト５０によって保持される。
【００４２】
この三つの設備４８は、それぞれの接続部５２がデスクに対して横に配置されるように、すなわちこれらの接続部がトレイの開側面に配置されるように構成されている。そのため、接続部の接続およびメンテナンス操作が容易である。
【００４３】
接続部５２は、ケーブル５４により、フレーム１２の上部でテーブルの後方に配置された少なくとも一つの接続ボックス５６に接続されている。本実施の形態では、接続ボックス５６が構成するネック（ｇｏｕｌｏｔ）は、ステー２０に水平に配置され、コンソール２８の前方に置かれた垂直隔壁５８に隣接して配置されている。
【００４４】
フレームは、さらに、スクリーン３０に給電する役割をする別の接続ボックス６０を支持する。
【００４５】
閉位置では（図１の右側参照）、テーブルが垂直に立てられると、フレームのほぼ全高および全長に延びて設備４８を隠すカバーを形成する。この位置で、設備４８は、水平に配置された支持体４４で保持される。その場合、支持体４４の自由端６２は、フレームの少なくとも一つの後方直立材１６によって支持されるストッパ６４で支持される。有利には、このストッパが、フレームの２個の後方直立材１６に接続される水平形材からなる。
【００４６】
テーブル４２は、有利には、箱のマニュアル揺動を容易にするつまみ６６を備える。このつまみは、また、開位置で床ストッパの役割を果たす（図１の左側参照）。さらに、カバーを形成する帯６６（図２）が、棚板２４の下で、この棚板の後方に配置されている。
【００４７】
図１に示した本実施の形態では、ＣＰＵ４８が互いに水平に配置されて垂直な積層を形成する。ＣＰＵ４８の大きい方の面を垂直に配置して水平な積層を形成することも検討可能である。
【００４８】
閉位置では、トレイ４０と、トレイが支持する設備４８とが、フレーム内部に収納されている。これによって、従来技術のように転がりケースタイプのトレイよりも、ずっと浅い奥行きＰ１の小型トレイを実現できる（図１）。本実施の形態として、奥行きＰ１は、約３５ｃｍとすることができる。
【００４９】
その結果、奥行きが浅くなり、オペレータに対しては同様の利便性を提供しながら装置全体の奥行きを減らすことができる。
【００５０】
テーブルは、フレームのほぼ全長および全高に延びるなめらかな長方形パネルであるので、オペレータの脚を邪魔するような如何なる突起も生じない。こういった状況で、オペレータは、有利にはキャスター付きの椅子を用いて装置全体の長手方向に沿って容易に移動できる。
【００５１】
オペレータの脚が利用できる奥行きＰ２（図１）は、たとえば６０ｃｍである。かくして、奥行きＰ１が３５ｃｍ、奥行きＰ２が６０ｃｍであるので、トータルＰで９５ｃｍの奥行きが得られる。
【００５２】
従って、本発明のデスクは、従来技術のデスクよりも奥行きが浅い。
【００５３】
また、揺動トレイによって、設備の組立操作と、変更およびメンテナンス操作とが簡単になる。
【００５４】
もちろん、本発明は、本実施の形態として記載された実施の形態に制限されるものではなく、他の変形した実施の形態を含む。
【００５５】
そのため、揺動トレイは、デスクの長さ全体に延びていてもよいし、その一部だけに延びていてもよい。場合によっては、デスク自体を複数の部分に分割してもよい。
【００５６】
一般に、本発明のデスクは、非常に多数のコンピュータ設備、情報ネットワーク設備、電話設備を、オペレータのすぐ手の届くところに置かなければならないコンピュータルーム、特に銀行関係の店舗、取引ルームおよびそれと同等なルームに適している。
【００５７】
従って、デスクが占有する床面積を減らしながら、複数のデスクを互いに隣り合わせて配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
一方が開位置にあるトレイと、他方が閉位置にあるトレイとを背中合わせに配置した、本発明による２個のデスクの側面図である。
【図２】
図１の一方のデスクの正面図である。
【符号の説明】
１０　　コンピュータルーム用デスク
１２　　フレーム
１４　　前方垂直直立材
１６　　後方垂直直立材
２４　　水平棚板
２８　　コンソール（支持体）
３０　　スクリーン（他の設備）
３６　　フラップ（支持体）
３８　　インタフェース設備（他の設備）
４０　　揺動トレイ
４２　　テーブル
４４　　支持体
４６　　収容面
４８　　設備（ＣＰＵ）
５０　　保持ベルト（保持手段）
５６　　接続ボックス（電気接続ボックス）
６０　　接続ボックス（電気接続ボックス）
６４　　ストッパ

Claims (10)

1. フレームと、前記フレームの前方に突出して取り付けられる棚板と、前記フレームに装置を収容するトレイとを含むタイプのコンピュータルーム用デスクであって、
   トレイ（４０）が、前記フレーム（１２）の水平連結軸（Ｘ−Ｘ）を中心として揺動するように取り付けられ、アクセスドアをなすテーブル（４２）と、ほぼ連結軸の位置で前記テーブル（４２）に対して垂直に接続された支持体（４４）とを備え、
   前記トレイ（４０）が、前記テーブル（４２）をデスクの前方に水平に延ばして設備（４８）のための収容面（４６）を提供する開位置と、前記テーブル（４２）を垂直に立てて前記設備（４８）を支持体（４４）に載せ、前記フレーム（１２）の内部に収納する閉位置との間で、回転可能であることを特徴とするコンピュータルーム用デスク。
2. 前記連結軸（Ｘ−Ｘ）が、前記デスク（１０）の長手方向で前記フレーム（１２）の下部に延びていることを特徴とする請求項１に記載のコンピュータルーム用デスク。
3. 前記トレイ（４０）が、前記フレームの二個の前方直立材（１４）の間に連結されていることを特徴とする請求項１または２に記載のコンピュータルーム用デスク。
4. 前記トレイ（４０）の閉位置で、前記支持体（４４）の自由端（６２）が、前記フレームの少なくとも一つの後方直立材（１６）で支持されるストッパ（６４）で支持されていることを特徴とする請求項３に記載のコンピュータルーム用デスク。
5. 前記テーブル（４２）と前記支持体（４４）とによって画定される隅で、前記トレイ（４０）上に前記設備（４８）を保持可能な保持手段（５０）を含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のデスク。
6. 前記保持手段が、少なくとも一つのベルト（５０）を含むことを特徴とする請求項５に記載のコンピュータルーム用デスク。
7. 前記設備（４８）は、前記トレイ（４０）の開側面に電気接続部（５０）を位置させるように配置されることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のコンピュータルーム用デスク。
8. 前記フレーム（１２）の上部で前記棚板（２４）の後方に配置される少なくとも一つの電気接続ボックス（５６；６０）を含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載のコンピュータルーム用デスク。
9. 前記トレイ（４０）は、重ねて配置された少なくとも一式のコンピュータのＣＰＵ（５８）を収容するように構成されていることを特徴とする請求項１〜８のいずれか一項に記載のコンピュータルーム用デスク。
10. 前記フレーム（１２）の上部で前記棚板（２４）の後方に配置される支持体（２８；３６）をさらに含み、他の設備（３０；３８）を支持することを特徴とする請求項１〜９のいずれか一項に記載のコンピュータルーム用デスク。