JP2004507019A - エラーをコンシールする方法および構成 - Google Patents
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Abstract
1ビットのビットストリームx(n)をフィルタリングする低域通過フィルタ(F)を備えた該1ビットのビットストリームx(n)においてエラーをコンシールする方法であって、エラー(EF)の間に低域通過フィルタリングされた信号は信号u(n)の低周波近似(J)によって置換され、次に、その信号をΣΔ−変調器(SO)によって再生成された1ビットのビットストリームy(n)に変換される。エラーの無い間に元のビットストリームx(n)は出力され、エラーの間にΣΔ−変調器(SD)から得られた再生成されたビットストリームy(n)は元のビットストリームx(n)とビット同期化(SU)される。
Description
【0001】
本発明はデジタル情報信号においてエラーをコンシールする(conceal)方法に関する。これに関する方法は、例えば、米国特許第5.715.312に開示されているものがある。
【0002】
通常、デジタル情報信号が記憶媒体に記憶される場合には、その記憶媒体もエラー修正コード(error correction signal)を備え、それにより情報信号において発生し得るエラーに対し、より健全に(robust)に媒体を回復させる。しかし、時には、エラー修正に失敗し、残存する失敗(failure)は少なくとも1フレームまたは多くのフレームに亘って延び得る。このような失敗は、例えば、1/75秒またはそれ以上の失敗の持続時間のために、非常に問題である。エラーをコンシールする技術は、隣接するダメージを受けていないフレームからの信号によって信号のうちのダメージを受けた領域を代替しようとする。
【0003】
本発明の目的は、1ビットのビットストリーム信号(single bit bitstream signal)におけるエラーをコンシールする方法を提供することである。このような信号のフォーマットは、例えば、スーパーオーディオ・コンパクト・ディスク(Super Audio Compact Disc(SA−CD))に適用され、従って、本発明による方法は、デジタル情報信号(digital information signal)が1ビットのビットストリームであることを特徴とし、並びに、該方法が、1ビットのビットストリームを低周波の内容で構成するために1ビットのビットストリームに低域通過フィルタリングを施し、エラーの間には低周波の内容(contents)を挿入し、エラーの前および/または後には低周波の内容(contents)を用い、および、内挿後に得られた低周波信号を、ΣΔ−変調器(ΣΔ−modulator)によって、コンシールされたエラーを伴う再生成された1ビットのビットストリームへ変換することを特徴とする。
【0004】
この方法は、結果的に、1ビットデジタル信号のエラーコンシール(error concealment)を安価かつ容易に実行できる。しかしながら、品質の基準(standard)はさほど高くない。該方法は、ΣΔ−変調器で一旦量子化された信号が第2のΣΔ−変調器において再度量子化される。特に、信号(例えば、オーディオ信号の場合には約100kHz)の正確な再生成に依然として重要であるより高い信号周波数において、複数回量子化することは信号の質の低下の原因となり最も高質の規格がもはや満たされないほどになってしまう。このような信号の質の劣化を防止するために、本発明に従った方法は、エラーの無い間に受信した1ビットのビットストリームを出力し、および、エラーが発生する間に再生成された1ビットのビットストリームを出力することによって、並びに、受信された1ビットのビットストリームにΣΔ−変調器をビットにおいて同期化(bit−synchronizing)をすることによって、さらに特徴付けられ得る。1ビットのビットストリームが低域通過フィルタリングを施され、次に、第2の1ビットのビットストリームに再変調されたときに、その2つのビットストリームは、もはや一致せず、2つのビットストリームの間の切替えが可聴のクリックノイズ(audible clicks)の原因となる。これらのクリックノイズ(clicks)を回避するためには、2つのビットストリームは、その2つのビットストリームが切替えの瞬間のあたりでほぼ等しくなることを確実にするために、ビット同期化(bit−synchronized)がされなければならない。2つのビットストリームをビット同期化(bit−synchronizing)する適切な方法は、同時継続の欧州特許出願...(ID602604)の出願人において開示されている。
【0005】
本発明は、上述の方法を実施するための構成(arrangement)にも関する。このような構成は、1ビットのビットストリームの内容(contents)を低周波で構成するための低域通過フィルタ、エラーの間に低周波の内容を信号の低周波近似で置換する(replacing)手段、および、内挿後に得られた低周波信号を、コンシールされたエラーを有する再生成された1ビットのビットストリームへ変換するためのΣΔ−変調器(ΣΔ−modulator)をカスケード状(in cascade)に備えることで特徴付けられ得る。
【0006】
その構成は、好ましくは、受信した1ビットのビットストリームをエラーの無い間に出力端子へ供給し、並びに、再生成された1ビットのビットストリームをエラーの発生する間に出力端子へ供給するスイッチング手段と、受信した1ビットのビットストリームへΣΔ−変調器を同期させる手段とによってさらに特徴付けられ得る。
【0007】
本発明は添付図面に関連してされに説明される。
【0008】
図1の構成は、コンパクトディスク記憶ユニットSを備え、記憶された情報信号がそこから得られる。この信号は、圧縮されたフォーマットの1ビットデジタル信号であり、解読ユニット(decompressor unit)Dにおいて解読される。このユニットは受信信号においてエラーの修正をも実行し、それによって、その出力において、修正されかつ圧縮されていない1ビットのビットストリームが得られる。ユニットDは、信号のうちエラー修正を失敗した部分を特定するためのエラーフラッグ(error flag)EFをも供給し、それらの部分は、可聴ひずみ(audible distortions)を回避しまたは最小化するためにコンシールされなければならない。
【0009】
解読ユニットDから得られた1ビットのビットストリームx(n)は、例えば、64×44.1kHzのレートで+1および−1ビットのストリームであり、かつ、その平均値は有用な低周波(音響)情報(the useful low frequency (audio) information)を表す。この情報は、デジタル低域通過フィルタFによってビットストリームから抽出され、それは、好ましくは、5次(fifth order)であり、約100kHzのカットオフ周波数を有する。この低周波信号はユニットIへ供給される。ユニットIは、エラーフラッグEFによって制御され、並びに、エラーの間に内挿によって得られうる元の信号の再構成により信号のダメージを受けた部分を元に戻す。好ましくは、内挿(interpolation)は、信号レベルにおいて信号の不連続部におけるダメージを受けていない部分が回避されるようになされる。内挿の有用な情報としては、例えば、IEEE会報Vol80、No2p.p.283−309、1992におけるB.D.RaoおよびK.S.Arunによる“Model Based Processing of Signals:A State Space Approach”という記事に記載された高調波修正方法(the harmonic retrieval method)がある。続いて、修正されたLF−信号u(n)は、ΣΔ−変調器SDによって新しい1ビットのビットストリームy(n)へ変換される。
【0010】
低域通過フィルタFは、大き過ぎる高周波信号の要素からΣΔ−変調器の入力を解放する(free)目的も有する。1ビットのビットストリームのうち大きなHF信号の要素は、他方で、ΣΔ−変調器を誤動作させる原因となり、不安定になるであろう。従って、低域通過フィルタのカットオフ周波数を可能な限り低く、例えば、最高の音響周波数が約20kHzとなるように、選択すればよいことがわかるであろう。しかしながら、20kHzと100kHzとの間の周波数は、それ自体は可聴ではないが、音の認識の忠実さ(the fidelity of the sound perception)に依然として貢献することがわかった。従って、低域通過フィルタFのカットオフ周波数は、好ましくは、約100kHzに選択される。一方、これらのより高いLF周波数は、ΣΔ−変調器SDにおいてなんらかのひずみ(ノイズ)を引き起こすという欠点を有する。それによって、記憶媒体Sに記憶される前に1ビットのビットストリームへ既に変換された信号が1ビットのビットストリームへ二度目の変換を受けることを避けることは賢明である。これは図2の構成の目的である。
【0011】
この構成において、図1の要素と一致する要素には同じ参照番号が与えられており、さらに説明することを不要とする。付加的に、この構成は、エラーフラッグEFによって制御され、エラーの無いときに元のビットストリームx(n)をユニットDから出力Oへ直接に接続するスイッチSWを備える。一方、エラーフラッグがセット(set)されたときには、スイッチSWはΣΔ−変調器SDの出力を出力Oへ接続する。それによって、元のビットストリームを第2のビットストリームに再変換することが回避される。
【0012】
図2の構成においては、元のビットストリームx(n)からΣΔ−変調器SDのビットストリームy(n)へのスイッチングおよびその逆のものが、可聴のクリックノイズ(audible clicks)の原因とならないことを確認するために対策が行われなければならない。通常、2つのビットストリームのビットは2つのビットストリームが全く同一のLF情報を搬送している場合であっても通常等しくないので、このクリックノイズ(clicks)は通常発生しないであろう。従って、ΣΔ−変調器のビットストリームy(n)をユニットDから受信したビットストリームx(n)に同期させる必要がある。このために、図2の構成は、ΣΔ−変調器のデジタルLF入力信号u(n)とユニットDからの元のビットストリームx(n)との情報を受信する同期化ユニットSUを備え、同期化ユニットSUはΣΔ−変調器の内部において1またはそれ以上の積分器の状態に用いられる修正信号εを発生する。同時継続の欧州特許出願(ID602604)の出願人が既に記述したとおり、この方法によって、ある数のビットの後に、ΣΔ−変調器のビットストリームは元のビットストリームとほぼ同期して動作することが達成される。例えば、元のビットストリームからΣΔ−変調器のビットストリームへのスイッチングの前に、ΣΔ−変調器は約5000ビットの間に元のビットストリームへ同期化され、次に、スイッチSWがΣΔ−変調器の約40000ビットを出力Oへ供給し、次に、エラーフラッグがリセット(reset)されたときに、スイッチSWは、5000ビットがΣΔ−変調器へ接続されている間においてΣΔ−変調器が元のビットストリームに再度同期化されるまで維持され、次に、スイッチは出力Oをこの元のビットストリームへ再度接続する。
【0013】
内挿器(interpolator)Iの計算力(computational effort)は、動作時に行われなければならないので集中的である(intensive)ことに注意されたい。内挿を簡単化しまたは回避するために、記憶媒体Sは、記憶媒体のどこかの特定の領域において、通常その媒体に記憶された高度に圧縮されたデータのイメージを含むことができる。この高度に圧縮されたイメージは、破線HCを通してユニットIへ供給され、通常の内挿の計算を補助しまたは置換するために使用され得る。同様の測定は図1の構成にいても実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った第1の構成の回路図。
【図2】本発明に従った第2の構成の回路図。
本発明はデジタル情報信号においてエラーをコンシールする(conceal)方法に関する。これに関する方法は、例えば、米国特許第5.715.312に開示されているものがある。
【0002】
通常、デジタル情報信号が記憶媒体に記憶される場合には、その記憶媒体もエラー修正コード(error correction signal)を備え、それにより情報信号において発生し得るエラーに対し、より健全に(robust)に媒体を回復させる。しかし、時には、エラー修正に失敗し、残存する失敗(failure)は少なくとも1フレームまたは多くのフレームに亘って延び得る。このような失敗は、例えば、1/75秒またはそれ以上の失敗の持続時間のために、非常に問題である。エラーをコンシールする技術は、隣接するダメージを受けていないフレームからの信号によって信号のうちのダメージを受けた領域を代替しようとする。
【0003】
本発明の目的は、1ビットのビットストリーム信号(single bit bitstream signal)におけるエラーをコンシールする方法を提供することである。このような信号のフォーマットは、例えば、スーパーオーディオ・コンパクト・ディスク(Super Audio Compact Disc(SA−CD))に適用され、従って、本発明による方法は、デジタル情報信号(digital information signal)が1ビットのビットストリームであることを特徴とし、並びに、該方法が、1ビットのビットストリームを低周波の内容で構成するために1ビットのビットストリームに低域通過フィルタリングを施し、エラーの間には低周波の内容(contents)を挿入し、エラーの前および/または後には低周波の内容(contents)を用い、および、内挿後に得られた低周波信号を、ΣΔ−変調器(ΣΔ−modulator)によって、コンシールされたエラーを伴う再生成された1ビットのビットストリームへ変換することを特徴とする。
【0004】
この方法は、結果的に、1ビットデジタル信号のエラーコンシール(error concealment)を安価かつ容易に実行できる。しかしながら、品質の基準(standard)はさほど高くない。該方法は、ΣΔ−変調器で一旦量子化された信号が第2のΣΔ−変調器において再度量子化される。特に、信号(例えば、オーディオ信号の場合には約100kHz)の正確な再生成に依然として重要であるより高い信号周波数において、複数回量子化することは信号の質の低下の原因となり最も高質の規格がもはや満たされないほどになってしまう。このような信号の質の劣化を防止するために、本発明に従った方法は、エラーの無い間に受信した1ビットのビットストリームを出力し、および、エラーが発生する間に再生成された1ビットのビットストリームを出力することによって、並びに、受信された1ビットのビットストリームにΣΔ−変調器をビットにおいて同期化(bit−synchronizing)をすることによって、さらに特徴付けられ得る。1ビットのビットストリームが低域通過フィルタリングを施され、次に、第2の1ビットのビットストリームに再変調されたときに、その2つのビットストリームは、もはや一致せず、2つのビットストリームの間の切替えが可聴のクリックノイズ(audible clicks)の原因となる。これらのクリックノイズ(clicks)を回避するためには、2つのビットストリームは、その2つのビットストリームが切替えの瞬間のあたりでほぼ等しくなることを確実にするために、ビット同期化(bit−synchronized)がされなければならない。2つのビットストリームをビット同期化(bit−synchronizing)する適切な方法は、同時継続の欧州特許出願...(ID602604)の出願人において開示されている。
【0005】
本発明は、上述の方法を実施するための構成(arrangement)にも関する。このような構成は、1ビットのビットストリームの内容(contents)を低周波で構成するための低域通過フィルタ、エラーの間に低周波の内容を信号の低周波近似で置換する(replacing)手段、および、内挿後に得られた低周波信号を、コンシールされたエラーを有する再生成された1ビットのビットストリームへ変換するためのΣΔ−変調器(ΣΔ−modulator)をカスケード状(in cascade)に備えることで特徴付けられ得る。
【0006】
その構成は、好ましくは、受信した1ビットのビットストリームをエラーの無い間に出力端子へ供給し、並びに、再生成された1ビットのビットストリームをエラーの発生する間に出力端子へ供給するスイッチング手段と、受信した1ビットのビットストリームへΣΔ−変調器を同期させる手段とによってさらに特徴付けられ得る。
【0007】
本発明は添付図面に関連してされに説明される。
【0008】
図1の構成は、コンパクトディスク記憶ユニットSを備え、記憶された情報信号がそこから得られる。この信号は、圧縮されたフォーマットの1ビットデジタル信号であり、解読ユニット(decompressor unit)Dにおいて解読される。このユニットは受信信号においてエラーの修正をも実行し、それによって、その出力において、修正されかつ圧縮されていない1ビットのビットストリームが得られる。ユニットDは、信号のうちエラー修正を失敗した部分を特定するためのエラーフラッグ(error flag)EFをも供給し、それらの部分は、可聴ひずみ(audible distortions)を回避しまたは最小化するためにコンシールされなければならない。
【0009】
解読ユニットDから得られた1ビットのビットストリームx(n)は、例えば、64×44.1kHzのレートで+1および−1ビットのストリームであり、かつ、その平均値は有用な低周波(音響)情報(the useful low frequency (audio) information)を表す。この情報は、デジタル低域通過フィルタFによってビットストリームから抽出され、それは、好ましくは、5次(fifth order)であり、約100kHzのカットオフ周波数を有する。この低周波信号はユニットIへ供給される。ユニットIは、エラーフラッグEFによって制御され、並びに、エラーの間に内挿によって得られうる元の信号の再構成により信号のダメージを受けた部分を元に戻す。好ましくは、内挿(interpolation)は、信号レベルにおいて信号の不連続部におけるダメージを受けていない部分が回避されるようになされる。内挿の有用な情報としては、例えば、IEEE会報Vol80、No2p.p.283−309、1992におけるB.D.RaoおよびK.S.Arunによる“Model Based Processing of Signals:A State Space Approach”という記事に記載された高調波修正方法(the harmonic retrieval method)がある。続いて、修正されたLF−信号u(n)は、ΣΔ−変調器SDによって新しい1ビットのビットストリームy(n)へ変換される。
【0010】
低域通過フィルタFは、大き過ぎる高周波信号の要素からΣΔ−変調器の入力を解放する(free)目的も有する。1ビットのビットストリームのうち大きなHF信号の要素は、他方で、ΣΔ−変調器を誤動作させる原因となり、不安定になるであろう。従って、低域通過フィルタのカットオフ周波数を可能な限り低く、例えば、最高の音響周波数が約20kHzとなるように、選択すればよいことがわかるであろう。しかしながら、20kHzと100kHzとの間の周波数は、それ自体は可聴ではないが、音の認識の忠実さ(the fidelity of the sound perception)に依然として貢献することがわかった。従って、低域通過フィルタFのカットオフ周波数は、好ましくは、約100kHzに選択される。一方、これらのより高いLF周波数は、ΣΔ−変調器SDにおいてなんらかのひずみ(ノイズ)を引き起こすという欠点を有する。それによって、記憶媒体Sに記憶される前に1ビットのビットストリームへ既に変換された信号が1ビットのビットストリームへ二度目の変換を受けることを避けることは賢明である。これは図2の構成の目的である。
【0011】
この構成において、図1の要素と一致する要素には同じ参照番号が与えられており、さらに説明することを不要とする。付加的に、この構成は、エラーフラッグEFによって制御され、エラーの無いときに元のビットストリームx(n)をユニットDから出力Oへ直接に接続するスイッチSWを備える。一方、エラーフラッグがセット(set)されたときには、スイッチSWはΣΔ−変調器SDの出力を出力Oへ接続する。それによって、元のビットストリームを第2のビットストリームに再変換することが回避される。
【0012】
図2の構成においては、元のビットストリームx(n)からΣΔ−変調器SDのビットストリームy(n)へのスイッチングおよびその逆のものが、可聴のクリックノイズ(audible clicks)の原因とならないことを確認するために対策が行われなければならない。通常、2つのビットストリームのビットは2つのビットストリームが全く同一のLF情報を搬送している場合であっても通常等しくないので、このクリックノイズ(clicks)は通常発生しないであろう。従って、ΣΔ−変調器のビットストリームy(n)をユニットDから受信したビットストリームx(n)に同期させる必要がある。このために、図2の構成は、ΣΔ−変調器のデジタルLF入力信号u(n)とユニットDからの元のビットストリームx(n)との情報を受信する同期化ユニットSUを備え、同期化ユニットSUはΣΔ−変調器の内部において1またはそれ以上の積分器の状態に用いられる修正信号εを発生する。同時継続の欧州特許出願(ID602604)の出願人が既に記述したとおり、この方法によって、ある数のビットの後に、ΣΔ−変調器のビットストリームは元のビットストリームとほぼ同期して動作することが達成される。例えば、元のビットストリームからΣΔ−変調器のビットストリームへのスイッチングの前に、ΣΔ−変調器は約5000ビットの間に元のビットストリームへ同期化され、次に、スイッチSWがΣΔ−変調器の約40000ビットを出力Oへ供給し、次に、エラーフラッグがリセット(reset)されたときに、スイッチSWは、5000ビットがΣΔ−変調器へ接続されている間においてΣΔ−変調器が元のビットストリームに再度同期化されるまで維持され、次に、スイッチは出力Oをこの元のビットストリームへ再度接続する。
【0013】
内挿器(interpolator)Iの計算力(computational effort)は、動作時に行われなければならないので集中的である(intensive)ことに注意されたい。内挿を簡単化しまたは回避するために、記憶媒体Sは、記憶媒体のどこかの特定の領域において、通常その媒体に記憶された高度に圧縮されたデータのイメージを含むことができる。この高度に圧縮されたイメージは、破線HCを通してユニットIへ供給され、通常の内挿の計算を補助しまたは置換するために使用され得る。同様の測定は図1の構成にいても実行可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った第1の構成の回路図。
【図2】本発明に従った第2の構成の回路図。
Claims (4)
- デジタル情報信号においてエラーをコンシールする方法であって、
前記デジタル情報信号は1ビットのビットストリームであり、
当該方法は、前記1ビットのビットストリームの内容を低周波で構成するために前記1ビットのビットストリームに低域通過フィルタリングを施し、エラーの間には低周波の内容を前記1ビットのビットストリームの低周波近似と置換し、並びに、置換後に得られた低周波信号を、ΣΔ−変調器によって、コンシールされたエラーを伴う再生成された1ビットのビットストリームへ変換することを特徴とする方法。 - エラーの無い間に受信した前記1ビットのビットストリームを出力し、および、エラーが発生する間の前記再生成された1ビットのビットストリームを出力すること、並びに、受信された前記1ビットのビットストリームに前記ΣΔ−変調器をビット同期化することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法を実行する構成であって、
当該構成は、前記1ビットのビットストリームの内容を低周波で構成するための低域通過フィルタと、エラーの間に低周波の内容を前記信号の低周波近似で置換するための手段と、置換後に得られた低周波信号を、コンシールされたエラーを伴う再生成された1ビットのビットストリームへ変換するΣΔ−変調器とをカスケード状に備えることを特徴とする構成。 - 受信した前記1ビットのビットストリームをエラーの無い間に出力端子へ供給し、並びに、前記再生成された1ビットのビットストリームをエラーの発生する間に出力端子へ供給するスイッチング手段と、受信した1ビットのビットストリームへΣΔ−変調器を同期させる手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の構成。
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