JP2004505895A - 有機化合物をカップリングするための方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、有機化合物をカップリングするための方法に関する。
Description
【0001】
本発明は、有機化合物をカップリングするための方法に関する。
有機化合物のカップリングは、化学工業において頻繁に実施されている方法であり、この顕著な重要性はまた、この主題についての多くの刊行物中に反映されている。
【0002】
しかし、工業規模でのカップリング反応の実行は、安全性の問題および危険を伴う。先ず、しばしば、比較的大量の高度に毒性の化学物質が用いられ、これは、これら自体で、すでに、人および環境に顕著な危険を示し、第2に、これらの反応は、しばしば、極めて高度に発熱的であり、従って、これらの反応を工業的規模で実施する際に、爆発の増大した危険がある。従って、これらの反応を工業的規模で実施するためのプラントの作動についての放出保護法に従う公式の承認を得ることは、相当な努力を伴う。
【0003】
従って、本発明の目的は、上記の欠点を回避する、有機化合物をカップリングするための方法を提供することにある。特に、この方法を、人および環境について増大した安全性および良好な収量で、簡単であり、再現可能な方式で実施することができなければならず、反応条件は、極めて容易に制御可能でなければならない。
【0004】
この目的は、驚異的なことに、有機化合物をカップリングするための本発明の方法によって達成され、それは、液体形態または溶解した形態の、少なくとも1つの脱離基を有する少なくとも1種の有機化合物を、液体形態または溶解した形態の、ビニル性(vinylic)またはアセチレン性(acetylenic)水素原子を含む少なくとも1種の有機化合物と、液体形態または溶解した形態の少なくとも1種の触媒の存在下で、少なくとも1つの微小反応器(microreactor)中で混合し、滞留時間にわたり反応させ、所望により、得られたカップリング生成物を、反応混合物から単離するものである。
本発明の方法の有利な態様は、従属請求項に記載されている。
【0005】
本発明の目的のために、少なくとも1つの脱離基を含む少なくとも1種の有機化合物を、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子とを含む少なくとも1種の有機化合物と反応させるか、あるいは、用いられる有機化合物は、少なくとも1つの脱離基および少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子とを同時に含む。このことから、本発明は、分子間および分子内カップリング反応を共に包含することになる。
【0006】
また、少なくとも1つの脱離基を含む2種または3種以上の有機化合物の混合物および/または少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む2種または3種以上の有機化合物の混合物を用いることも可能である。好ましくは、各々の場合において、脱離基を含む1種のみの有機化合物および、各々の場合において、ビニル性またはアセチレン性水素原子を含む1種のみの有機化合物を、本発明の方法において用いる。有機化合物が、2つまたは3つ以上の脱離基および/または2つまたは3つ以上のビニル性またはアセチレン性水素原子を含む場合には、これらは、各々の場合において、同一であるかまたは異なることができる。
【0007】
本発明の目的のために、脱離基は、有機化合物の炭素原子への結合が、カップリング反応中に切断され、次にこの有機化合物から脱離するすべての基である。
【0008】
本発明の目的のために、微小反応器は、液体および/または溶液を、少なくとも1回十分に混合する、≦1000μlの容積を有する反応器である。微小反応器の容積は、好ましくは≦100μl、特に好ましくは≦50μlである。
微小反応器は、好ましくは、互いに連結された薄いシリコン構造から製造されている。
【0009】
微小反応器は、好ましくは、小型流動反応器、特に好ましくは静的マイクロミキサーである。微小反応器は、極めて特に好ましくは、国際公開番号WO 96/30113を有する特許出願に記載されている静的マイクロミキサーであり、これを、本明細書中に、参照により組み込み、開示の一部と見なす。このタイプの微小反応器は、液体および/または溶液の形態の化学化合物が、互いに、流動する液体および/または溶液の運動エネルギーにより混合される、小さいチャネルを有する。
【0010】
微小反応器のチャネルは、好ましくは、10〜1000μm、特に好ましくは20〜800μmおよび極めて特に好ましくは30〜400μmの直径を有する。
液体および/または溶液は、好ましくは、これらが、微小反応器を、0.01μl/分〜100ml/分、特に好ましくは1μl/分〜1ml/分の流速で流れるように、微小反応器中に圧送する。
【0011】
本発明において、微小反応器は、好ましくは、加熱可能である。
本発明において、微小反応器は、好ましくは、出口を介して、少なくとも1つの滞留域、好ましくは毛細管、特に好ましくは加熱可能な毛細管に連結されている。微小反応器中で混合された後、液体および/または溶液は、この滞留域または毛細管中に供給されて、これらの滞留時間を延長する。
【0012】
本発明の目的のために、滞留時間は、出発物質の混合と、得られた反応溶液の、1種または2種以上の所望の生成物の分析または単離のための精製操作(work−up)との間の時間である。
本発明の方法において必要な滞留時間は、種々のパラメーター、例えば出発物質の温度または反応性に依存する。当業者は、滞留時間を、これらのパラメーターに整合させ、従って反応の最適な経過を達成することができる。
【0013】
少なくとも1つの微小反応器および所望により、滞留域を含む、用いられるシステム中の反応溶液の滞留時間を、用いられる液体および/または溶液の流速の選択により調整することができる。
反応混合物は、同様に、好ましくは、直列に連結された2つまたは3つ以上の微小反応器を通過する。これにより、増大した流速においても滞留時間の延長が達成され、用いられるカップリング反応成分は、所望のカップリング生成物の最適な生成物収量が達成されるように反応する。
【0014】
他の好ましい態様において、反応混合物は、並列に配置された2つまたは3つ以上の微小反応器を通過して、処理量(throughput)を増大する。
本発明の方法の他の好ましい態様において、1つまたは2つ以上の微小反応器中のチャネルの数および配置は、滞留時間が延長され、同様に、増大した流速と同時に1種または2種以上の所望のカップリング生成物の最適な収量がもたらされるように改変される。
【0015】
微小反応器、適切な場合には微小反応器および滞留域における、反応溶液の滞留時間は、好ましくは≦15時間、好ましくは≦3時間、特に好ましくは≦1時間である。
本発明の方法を、極めて広い温度範囲において実施することができ、これは、本質的に、微小反応器、すべての滞留域および他の構成部材、例えば連結および密封の構造に用いられる材料の耐熱性並びに用いられる溶液および/または液体の物理的特性により制限される。本発明の方法は、好ましくは、−100〜+250℃、好ましくは−78〜+150℃、特に好ましくは0〜+40℃の温度で実施する。
【0016】
有機化合物をカップリングするための本発明の方法を、通常は保護ガス雰囲気を用いずに実施することができる。しかし、本発明の方法を、保護ガス雰囲気下で実施することも可能である。本発明の方法を、保護ガス雰囲気下で実施する場合には、本発明の方法を、好ましくは、窒素および/またはアルゴン雰囲気下で実施する。
【0017】
本発明の方法を、連続的にまたはバッチ式のいずれかで実施することができる。本発明の方法は、好ましくは、連続的に実施される。
有機化合物をカップリングするための本発明の方法を実施するために、さもなければ微小反応器中に存在するチャネルが遮断されるため、カップリング反応を、可能な限り固体粒子を含まないかまたは極めて小さい固体粒子のみを含む均質な液体相において実施することが必要である。
【0018】
本発明の方法におけるカップリング反応の経過を、当業者に知られており、所要に応じて調節されている種々の分析方法を用いて追跡することができる。反応の経過は、好ましくは、クロマトグラフィー、特に好ましくは高圧液体クロマトグラフィーにより追跡され、所要に応じて調節される。この場合において、反応の制御は、既知の方法と比較して、顕著に改善されている。
反応後、生成した1種または2種以上のカップリング生成物を、所望により単離する。生成した1種または2種以上のカップリング生成物を、好ましくは、反応混合物から、抽出により単離する。
【0019】
本発明の方法において用いることができる、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物は、カップリング反応の基質として当業者に知られている、少なくとも1つの脱離基を含むすべての有機化合物である。
本発明の方法において用いられる、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物は、好ましくは、ハロゲン化アリール、特に好ましくは臭化アリールまたはヨウ化アリール、極めて特に好ましくはヨウ化アリール、ハロゲン化ヘテロアリール、特に好ましくは臭化ヘテロアリールまたはヨウ化ヘテロアリール、極めて特に好ましくはヨウ化ヘテロアリール、ハロゲン化ビニル、特に好ましくは臭化ビニルまたはヨウ化ビニル、極めて特に好ましくはヨウ化ビニル、あるいは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0020】
本発明の方法において用いられる、少なくとも1つの脱離基を含む化合物は、同様に、好ましくは、有機フルオロアルキルスルホネート、好ましくはアリールフルオロアルキルスルホネート、ヘテロアリールフルオロアルキルスルホネートまたはビニルフルオロアルキルスルホネート、あるいは有機ペルフルオロアルキルスルホネート、好ましくはアリールペルフルオロアルキルスルホネート、ヘテロアリールペルフルオロアルキルスルホネートまたはビニルペルフルオロアルキルスルホネート、あるいは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0021】
本発明の方法において用いられるペルフルオロアルキルスルホネートは、特に好ましくは、アリールトリフルオロメタンスルホネート、ヘテロアリールトリフルオロメタンスルホネート、ビニルトリフルオロメタンスルホネートまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
本発明の方法の他の特に好ましい態様において、用いられるペルフルオロアルキルスルホネートは、アリールノナフルオロブタンスルホネート、ヘテロアリールノナフルオロブタンスルホネート、ビニルノナフルオロブタンスルホネートまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0022】
本発明の目的のために、ハロゲン化アリール、アリールフルオロアルキルスルホネートおよびアリールペルフルオロアルキルスルホネートには、芳香族有機化合物であって、ハロゲン、フルオロアルキルスルホネートまたはペルフルオロアルキルスルホネート基が、アリール基の芳香環に直接結合しておらず、代わりに、例えばハロゲン化ベンジル、ベンジルトリフルオロメタンスルホネートまたはベンジルノナフルオロブタンスルホネートにおいて、これに、例えばアルキレン基を介して結合しているものも包含する。
【0023】
本発明の目的のために、ハロゲン化ヘテロアリール、ヘテロアリールフルオロアルキルスルホネートおよびヘテロアリールペルフルオロアルキルスルホネートには、芳香族有機化合物であって、ハロゲン、フルオロアルキルスルホネートまたはペルフルオロアルキルスルホネート基が、ヘテロアリール基の芳香環に直接結合しておらず、代わりに、これに、例えばアルキレン基を介して結合しているものも包含する。これらのヘテロアリール基は、好ましくは、ヘテロ原子として、少なくとも1個の酸素および/または窒素および/または硫黄原子を含む。
【0024】
本発明の方法において用いることができる、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物は、当業者に知られており、カップリング反応のための基質として適する、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含むすべての有機化合物である。好ましいのは、本発明の方法において、少なくとも1種の非分枝状、分枝状、環式、芳香族またはヘテロ芳香族アルケンまたはアルキン、特に好ましくは、少なくとも1種の非分枝状、分枝状、環式、芳香族またはヘテロ芳香族アルケンである。
【0025】
本発明の目的のために、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む芳香族化合物には、単環式および/または多環式ホモ芳香族基本構造または対応する部分的構造を、例えば置換基の形態で含み、そしてビニル性またはアセチレン性水素原子を含む、有機化合物および/またはこれらの誘導体も包含する。
【0026】
本発明の目的のために、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含むヘテロ芳香族化合物には、単環式および/または多環式ヘテロ芳香族基本構造または対応する部分的構造を、例えば置換基の形態で含み、そして少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む、有機化合物および/またはこれらの誘導体も包含する。これらのヘテロ芳香族基本構造または部分的構造は、特に好ましくは、少なくとも1個の酸素および/または窒素および/または硫黄原子を含む。
【0027】
本発明の方法において用いることができる触媒は、当業者に知られており、有機化合物のカップリング反応に適するすべての触媒またはこれらの触媒の少なくとも2種の混合物である。好ましくは、1種のみの触媒を、各々の場合において用いる。本発明の目的のために、触媒はまた、インサイチュ(in situ)で生成した触媒、即ちカップリング反応の直前または反応中に生成した触媒を含む。本発明の他の好ましい態様において、用いられる触媒は、酸化状態0にあるパラジウムを含む少なくとも1種の化合物である。酸化状態0にあるパラジウムを含む化合物は、好ましくは、トリス(ジベンジリデンアセトン)ビスパラジウムであることができる。
【0028】
本発明の方法において用いられる触媒は、同様に、好ましくは、少なくとも1種の塩基の存在下で、所望により少なくとも1種の無機塩の存在下で、および所望により少なくとも1種のリガンドの存在下で、酸化状態(+II)にあるパラジウムを含む少なくとも1種の化合物である。
本発明の方法において用いられる、酸化状態(II)にあるパラジウムを含むパラジウム化合物は、好ましくは、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドまたはこれらの化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0029】
本発明の方法において用いられる塩基は、当業者に知られており、有機化合物のカップリング反応に適する、すべての塩基であることができる。用いられる塩基は、好ましくは、有機アミン、特に好ましくはトリエチルアミン、ジエチルアミンまたはトリ−n−ブチルアミン、窒素を含む、随意に芳香族の複素環式化合物、特に好ましくはピリジンまたはN−メチルピロリドンあるいは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0030】
本発明の方法において用いられる無機塩は、当業者に知られており、有機化合物のカップリング反応に適する、すべての無機塩であることができる。
用いられる無機塩は、好ましくは、ヨウ化銅(I)である。
本発明の方法の他の好ましい態様において、少なくとも1つの脱離基を含む1種または2種以上の有機化合物を基準として、0.01〜110mol%、好ましくは0.01〜50mol%、特に好ましくは0.01〜1mol%の1種または2種以上の触媒を用いる。
【0031】
少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物および少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物を、好ましくは、本発明の方法において、等モル比で用いる。本発明の方法の他の好ましい態様において、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物を、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物に対して、1.5倍〜2倍モル過剰、特に好ましくは1.1倍〜1.6倍、極めて特に好ましくは1.2倍〜1.5倍過剰で用いる。
【0032】
反応の選択性は、用いられる試薬の濃度に加えて、多数の他のパラメーター、例えば温度、脱離基のタイプ、触媒のタイプまたは滞留時間に依存する。当業者は、種々のパラメーターを、1種または2種以上の所望のカップリング生成物が得られるように、それぞれの反応に整合させることができる。
【0033】
本発明の方法には、用いられる有機化合物および触媒が、これら自体液体であるかまたは溶解した形態であることが必須である。用いられる反応成分または触媒の1種が、これ自体液体である場合には、これをまた、所望により、他方の反応成分または触媒のための溶媒として用いることができる。これらが、すでにこれら自体液体形態ではない場合には、これらを、本発明の方法を実施する前に好適な溶媒に溶解しなければならない。好ましい溶媒は、ハロゲン化溶媒、特に好ましくはジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンまたは1,1,2,2−テトラクロロエタン、直鎖状、分枝状または環式パラフィン、特に好ましくはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンまたはシクロオクタン、あるいは直鎖状、分枝状または環式エーテル、特に好ましくはジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン、芳香族溶媒、特に好ましくはトルエン、キシレン、リグロインまたはフェニルエーテル、N含有複素環式溶媒、特に好ましくはピリジンまたはN−メチルピロリドンあるいは上記の溶媒の少なくとも2種の混合物である。
【0034】
本発明の方法において、放出される化学物質による人および環境への危険は、顕著に低減され、従って、危険物質の取り扱いの間の増大された安全性がもたらされる。本発明の方法による、有機化合物のカップリングにより、さらに、従来の方法において可能であるよりも、反応条件、例えば反応継続時間および反応温度の良好な制御が可能になる。さらに、極めて高度に発熱的なカップリング反応の場合における爆発の危険は、本発明の方法において、顕著に低減される。温度をシステムの各々の容積単位において個別に選択し、一定に保持することができる。カップリング反応の反応の経過を、本発明の方法において、極めて迅速かつ精密に調節することができる。従って、所望のカップリング生成物を、極めて良好かつ再現可能な収量で得ることができる。本発明の方法は、さらに、通常は保護ガス雰囲気下で取り扱わなければならない酸化感受性有機化合物および触媒を、本発明の方法において、保護ガス雰囲気を伴わずに用いることができるという利点を有する。
【0035】
また、本発明の方法を、連続的に実施することができることは、特に有利である。これにより、これが、従来の方法と比較して、迅速かつ安価になり、任意の所望の量の所望のカップリング生成物を、測定および制御の相当な努力を伴わずに製造することが可能である。
本発明を、以下に、例を参照して説明する。この例は、単に、本発明を説明する役割を有し、本発明の思想の全体を限定しない。
【0036】
例
トランススチルベンを生成するためのヨウ化フェニルおよびスチレンのカップリング
酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィンおよびトリ−n−ブチルアミンの存在下での、トランススチルベンを生成するためのヨウ化フェニルおよびスチレンのカップリングを、40mm×25mm×1mmの物理的大きさを有し、各々が0.125μlの容積を有する合計で11の混合段階を有する静的マイクロミキサー(Technical University of Ilmenau, Faculty of Machine Construction, Dr.−Ing. Norbert Schwesinger, PO Box 100565, D−98684, Ilmenau)中で実施した。合計の圧力損失は、約1000Paであった。
【0037】
静的マイクロミキサーを、出口およびオムニフィット(Omnifit)中圧HPLCコネクター(Omnifit, 英国)を介して、0.49mmの内径および1.0mの長さを有するテフロン(登録商標)毛細管に連結した。反応を、80、100、130および160℃において実施した。このために、静的マイクロミキサーおよびテフロン(登録商標)毛細管を、それぞれの温度に、恒温にした二重ジャケット容器中で保持した。
【0038】
2mlの使い捨てシリンジを、650mg(6.25mmol)のスチレンおよび1.2g(6.25mmol)のトリ−n−ブチルアミンを40mlのN−メチルピロリドンに溶解した溶液の一部で充填し、他の2mlの使い捨てシリンジを、1g(5mmol)のヨウ化フェニル、100mg(0.4mmol)のトリフェニルホスフィンおよび20mg(0.1mmol)の酢酸パラジウム(II)を40mlのN−メチルピロリドンに溶解した溶液の一部で充填した。その後、2つのシリンジの内容物を、静的マイクロミキサー中に、計測ポンプ(Harvard Apparatus Inc., Pump 22, South Natick, Massachusetts, USA)により移送した。
【0039】
反応を実施する前に、実験装置を、滞留時間のポンプ流速への依存性に関して校正した。滞留時間を、3.5;7.5;15;30;60および120分に設定した。反応を、Merck Hitachi LaChrom HPLC機器の補助により追跡した。また、それぞれの滞留時間に対応する出発物質対生成物の比を、上記の機器におけるHPLCにより決定した。
本発明は、有機化合物をカップリングするための方法に関する。
有機化合物のカップリングは、化学工業において頻繁に実施されている方法であり、この顕著な重要性はまた、この主題についての多くの刊行物中に反映されている。
【0002】
しかし、工業規模でのカップリング反応の実行は、安全性の問題および危険を伴う。先ず、しばしば、比較的大量の高度に毒性の化学物質が用いられ、これは、これら自体で、すでに、人および環境に顕著な危険を示し、第2に、これらの反応は、しばしば、極めて高度に発熱的であり、従って、これらの反応を工業的規模で実施する際に、爆発の増大した危険がある。従って、これらの反応を工業的規模で実施するためのプラントの作動についての放出保護法に従う公式の承認を得ることは、相当な努力を伴う。
【0003】
従って、本発明の目的は、上記の欠点を回避する、有機化合物をカップリングするための方法を提供することにある。特に、この方法を、人および環境について増大した安全性および良好な収量で、簡単であり、再現可能な方式で実施することができなければならず、反応条件は、極めて容易に制御可能でなければならない。
【0004】
この目的は、驚異的なことに、有機化合物をカップリングするための本発明の方法によって達成され、それは、液体形態または溶解した形態の、少なくとも1つの脱離基を有する少なくとも1種の有機化合物を、液体形態または溶解した形態の、ビニル性(vinylic)またはアセチレン性(acetylenic)水素原子を含む少なくとも1種の有機化合物と、液体形態または溶解した形態の少なくとも1種の触媒の存在下で、少なくとも1つの微小反応器(microreactor)中で混合し、滞留時間にわたり反応させ、所望により、得られたカップリング生成物を、反応混合物から単離するものである。
本発明の方法の有利な態様は、従属請求項に記載されている。
【0005】
本発明の目的のために、少なくとも1つの脱離基を含む少なくとも1種の有機化合物を、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子とを含む少なくとも1種の有機化合物と反応させるか、あるいは、用いられる有機化合物は、少なくとも1つの脱離基および少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子とを同時に含む。このことから、本発明は、分子間および分子内カップリング反応を共に包含することになる。
【0006】
また、少なくとも1つの脱離基を含む2種または3種以上の有機化合物の混合物および/または少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む2種または3種以上の有機化合物の混合物を用いることも可能である。好ましくは、各々の場合において、脱離基を含む1種のみの有機化合物および、各々の場合において、ビニル性またはアセチレン性水素原子を含む1種のみの有機化合物を、本発明の方法において用いる。有機化合物が、2つまたは3つ以上の脱離基および/または2つまたは3つ以上のビニル性またはアセチレン性水素原子を含む場合には、これらは、各々の場合において、同一であるかまたは異なることができる。
【0007】
本発明の目的のために、脱離基は、有機化合物の炭素原子への結合が、カップリング反応中に切断され、次にこの有機化合物から脱離するすべての基である。
【0008】
本発明の目的のために、微小反応器は、液体および/または溶液を、少なくとも1回十分に混合する、≦1000μlの容積を有する反応器である。微小反応器の容積は、好ましくは≦100μl、特に好ましくは≦50μlである。
微小反応器は、好ましくは、互いに連結された薄いシリコン構造から製造されている。
【0009】
微小反応器は、好ましくは、小型流動反応器、特に好ましくは静的マイクロミキサーである。微小反応器は、極めて特に好ましくは、国際公開番号WO 96/30113を有する特許出願に記載されている静的マイクロミキサーであり、これを、本明細書中に、参照により組み込み、開示の一部と見なす。このタイプの微小反応器は、液体および/または溶液の形態の化学化合物が、互いに、流動する液体および/または溶液の運動エネルギーにより混合される、小さいチャネルを有する。
【0010】
微小反応器のチャネルは、好ましくは、10〜1000μm、特に好ましくは20〜800μmおよび極めて特に好ましくは30〜400μmの直径を有する。
液体および/または溶液は、好ましくは、これらが、微小反応器を、0.01μl/分〜100ml/分、特に好ましくは1μl/分〜1ml/分の流速で流れるように、微小反応器中に圧送する。
【0011】
本発明において、微小反応器は、好ましくは、加熱可能である。
本発明において、微小反応器は、好ましくは、出口を介して、少なくとも1つの滞留域、好ましくは毛細管、特に好ましくは加熱可能な毛細管に連結されている。微小反応器中で混合された後、液体および/または溶液は、この滞留域または毛細管中に供給されて、これらの滞留時間を延長する。
【0012】
本発明の目的のために、滞留時間は、出発物質の混合と、得られた反応溶液の、1種または2種以上の所望の生成物の分析または単離のための精製操作(work−up)との間の時間である。
本発明の方法において必要な滞留時間は、種々のパラメーター、例えば出発物質の温度または反応性に依存する。当業者は、滞留時間を、これらのパラメーターに整合させ、従って反応の最適な経過を達成することができる。
【0013】
少なくとも1つの微小反応器および所望により、滞留域を含む、用いられるシステム中の反応溶液の滞留時間を、用いられる液体および/または溶液の流速の選択により調整することができる。
反応混合物は、同様に、好ましくは、直列に連結された2つまたは3つ以上の微小反応器を通過する。これにより、増大した流速においても滞留時間の延長が達成され、用いられるカップリング反応成分は、所望のカップリング生成物の最適な生成物収量が達成されるように反応する。
【0014】
他の好ましい態様において、反応混合物は、並列に配置された2つまたは3つ以上の微小反応器を通過して、処理量(throughput)を増大する。
本発明の方法の他の好ましい態様において、1つまたは2つ以上の微小反応器中のチャネルの数および配置は、滞留時間が延長され、同様に、増大した流速と同時に1種または2種以上の所望のカップリング生成物の最適な収量がもたらされるように改変される。
【0015】
微小反応器、適切な場合には微小反応器および滞留域における、反応溶液の滞留時間は、好ましくは≦15時間、好ましくは≦3時間、特に好ましくは≦1時間である。
本発明の方法を、極めて広い温度範囲において実施することができ、これは、本質的に、微小反応器、すべての滞留域および他の構成部材、例えば連結および密封の構造に用いられる材料の耐熱性並びに用いられる溶液および/または液体の物理的特性により制限される。本発明の方法は、好ましくは、−100〜+250℃、好ましくは−78〜+150℃、特に好ましくは0〜+40℃の温度で実施する。
【0016】
有機化合物をカップリングするための本発明の方法を、通常は保護ガス雰囲気を用いずに実施することができる。しかし、本発明の方法を、保護ガス雰囲気下で実施することも可能である。本発明の方法を、保護ガス雰囲気下で実施する場合には、本発明の方法を、好ましくは、窒素および/またはアルゴン雰囲気下で実施する。
【0017】
本発明の方法を、連続的にまたはバッチ式のいずれかで実施することができる。本発明の方法は、好ましくは、連続的に実施される。
有機化合物をカップリングするための本発明の方法を実施するために、さもなければ微小反応器中に存在するチャネルが遮断されるため、カップリング反応を、可能な限り固体粒子を含まないかまたは極めて小さい固体粒子のみを含む均質な液体相において実施することが必要である。
【0018】
本発明の方法におけるカップリング反応の経過を、当業者に知られており、所要に応じて調節されている種々の分析方法を用いて追跡することができる。反応の経過は、好ましくは、クロマトグラフィー、特に好ましくは高圧液体クロマトグラフィーにより追跡され、所要に応じて調節される。この場合において、反応の制御は、既知の方法と比較して、顕著に改善されている。
反応後、生成した1種または2種以上のカップリング生成物を、所望により単離する。生成した1種または2種以上のカップリング生成物を、好ましくは、反応混合物から、抽出により単離する。
【0019】
本発明の方法において用いることができる、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物は、カップリング反応の基質として当業者に知られている、少なくとも1つの脱離基を含むすべての有機化合物である。
本発明の方法において用いられる、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物は、好ましくは、ハロゲン化アリール、特に好ましくは臭化アリールまたはヨウ化アリール、極めて特に好ましくはヨウ化アリール、ハロゲン化ヘテロアリール、特に好ましくは臭化ヘテロアリールまたはヨウ化ヘテロアリール、極めて特に好ましくはヨウ化ヘテロアリール、ハロゲン化ビニル、特に好ましくは臭化ビニルまたはヨウ化ビニル、極めて特に好ましくはヨウ化ビニル、あるいは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0020】
本発明の方法において用いられる、少なくとも1つの脱離基を含む化合物は、同様に、好ましくは、有機フルオロアルキルスルホネート、好ましくはアリールフルオロアルキルスルホネート、ヘテロアリールフルオロアルキルスルホネートまたはビニルフルオロアルキルスルホネート、あるいは有機ペルフルオロアルキルスルホネート、好ましくはアリールペルフルオロアルキルスルホネート、ヘテロアリールペルフルオロアルキルスルホネートまたはビニルペルフルオロアルキルスルホネート、あるいは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0021】
本発明の方法において用いられるペルフルオロアルキルスルホネートは、特に好ましくは、アリールトリフルオロメタンスルホネート、ヘテロアリールトリフルオロメタンスルホネート、ビニルトリフルオロメタンスルホネートまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
本発明の方法の他の特に好ましい態様において、用いられるペルフルオロアルキルスルホネートは、アリールノナフルオロブタンスルホネート、ヘテロアリールノナフルオロブタンスルホネート、ビニルノナフルオロブタンスルホネートまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0022】
本発明の目的のために、ハロゲン化アリール、アリールフルオロアルキルスルホネートおよびアリールペルフルオロアルキルスルホネートには、芳香族有機化合物であって、ハロゲン、フルオロアルキルスルホネートまたはペルフルオロアルキルスルホネート基が、アリール基の芳香環に直接結合しておらず、代わりに、例えばハロゲン化ベンジル、ベンジルトリフルオロメタンスルホネートまたはベンジルノナフルオロブタンスルホネートにおいて、これに、例えばアルキレン基を介して結合しているものも包含する。
【0023】
本発明の目的のために、ハロゲン化ヘテロアリール、ヘテロアリールフルオロアルキルスルホネートおよびヘテロアリールペルフルオロアルキルスルホネートには、芳香族有機化合物であって、ハロゲン、フルオロアルキルスルホネートまたはペルフルオロアルキルスルホネート基が、ヘテロアリール基の芳香環に直接結合しておらず、代わりに、これに、例えばアルキレン基を介して結合しているものも包含する。これらのヘテロアリール基は、好ましくは、ヘテロ原子として、少なくとも1個の酸素および/または窒素および/または硫黄原子を含む。
【0024】
本発明の方法において用いることができる、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物は、当業者に知られており、カップリング反応のための基質として適する、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含むすべての有機化合物である。好ましいのは、本発明の方法において、少なくとも1種の非分枝状、分枝状、環式、芳香族またはヘテロ芳香族アルケンまたはアルキン、特に好ましくは、少なくとも1種の非分枝状、分枝状、環式、芳香族またはヘテロ芳香族アルケンである。
【0025】
本発明の目的のために、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む芳香族化合物には、単環式および/または多環式ホモ芳香族基本構造または対応する部分的構造を、例えば置換基の形態で含み、そしてビニル性またはアセチレン性水素原子を含む、有機化合物および/またはこれらの誘導体も包含する。
【0026】
本発明の目的のために、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含むヘテロ芳香族化合物には、単環式および/または多環式ヘテロ芳香族基本構造または対応する部分的構造を、例えば置換基の形態で含み、そして少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む、有機化合物および/またはこれらの誘導体も包含する。これらのヘテロ芳香族基本構造または部分的構造は、特に好ましくは、少なくとも1個の酸素および/または窒素および/または硫黄原子を含む。
【0027】
本発明の方法において用いることができる触媒は、当業者に知られており、有機化合物のカップリング反応に適するすべての触媒またはこれらの触媒の少なくとも2種の混合物である。好ましくは、1種のみの触媒を、各々の場合において用いる。本発明の目的のために、触媒はまた、インサイチュ(in situ)で生成した触媒、即ちカップリング反応の直前または反応中に生成した触媒を含む。本発明の他の好ましい態様において、用いられる触媒は、酸化状態0にあるパラジウムを含む少なくとも1種の化合物である。酸化状態0にあるパラジウムを含む化合物は、好ましくは、トリス(ジベンジリデンアセトン)ビスパラジウムであることができる。
【0028】
本発明の方法において用いられる触媒は、同様に、好ましくは、少なくとも1種の塩基の存在下で、所望により少なくとも1種の無機塩の存在下で、および所望により少なくとも1種のリガンドの存在下で、酸化状態(+II)にあるパラジウムを含む少なくとも1種の化合物である。
本発明の方法において用いられる、酸化状態(II)にあるパラジウムを含むパラジウム化合物は、好ましくは、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドまたはこれらの化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0029】
本発明の方法において用いられる塩基は、当業者に知られており、有機化合物のカップリング反応に適する、すべての塩基であることができる。用いられる塩基は、好ましくは、有機アミン、特に好ましくはトリエチルアミン、ジエチルアミンまたはトリ−n−ブチルアミン、窒素を含む、随意に芳香族の複素環式化合物、特に好ましくはピリジンまたはN−メチルピロリドンあるいは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることができる。
【0030】
本発明の方法において用いられる無機塩は、当業者に知られており、有機化合物のカップリング反応に適する、すべての無機塩であることができる。
用いられる無機塩は、好ましくは、ヨウ化銅(I)である。
本発明の方法の他の好ましい態様において、少なくとも1つの脱離基を含む1種または2種以上の有機化合物を基準として、0.01〜110mol%、好ましくは0.01〜50mol%、特に好ましくは0.01〜1mol%の1種または2種以上の触媒を用いる。
【0031】
少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物および少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物を、好ましくは、本発明の方法において、等モル比で用いる。本発明の方法の他の好ましい態様において、少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物を、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物に対して、1.5倍〜2倍モル過剰、特に好ましくは1.1倍〜1.6倍、極めて特に好ましくは1.2倍〜1.5倍過剰で用いる。
【0032】
反応の選択性は、用いられる試薬の濃度に加えて、多数の他のパラメーター、例えば温度、脱離基のタイプ、触媒のタイプまたは滞留時間に依存する。当業者は、種々のパラメーターを、1種または2種以上の所望のカップリング生成物が得られるように、それぞれの反応に整合させることができる。
【0033】
本発明の方法には、用いられる有機化合物および触媒が、これら自体液体であるかまたは溶解した形態であることが必須である。用いられる反応成分または触媒の1種が、これ自体液体である場合には、これをまた、所望により、他方の反応成分または触媒のための溶媒として用いることができる。これらが、すでにこれら自体液体形態ではない場合には、これらを、本発明の方法を実施する前に好適な溶媒に溶解しなければならない。好ましい溶媒は、ハロゲン化溶媒、特に好ましくはジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンまたは1,1,2,2−テトラクロロエタン、直鎖状、分枝状または環式パラフィン、特に好ましくはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンまたはシクロオクタン、あるいは直鎖状、分枝状または環式エーテル、特に好ましくはジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフランまたはジオキサン、芳香族溶媒、特に好ましくはトルエン、キシレン、リグロインまたはフェニルエーテル、N含有複素環式溶媒、特に好ましくはピリジンまたはN−メチルピロリドンあるいは上記の溶媒の少なくとも2種の混合物である。
【0034】
本発明の方法において、放出される化学物質による人および環境への危険は、顕著に低減され、従って、危険物質の取り扱いの間の増大された安全性がもたらされる。本発明の方法による、有機化合物のカップリングにより、さらに、従来の方法において可能であるよりも、反応条件、例えば反応継続時間および反応温度の良好な制御が可能になる。さらに、極めて高度に発熱的なカップリング反応の場合における爆発の危険は、本発明の方法において、顕著に低減される。温度をシステムの各々の容積単位において個別に選択し、一定に保持することができる。カップリング反応の反応の経過を、本発明の方法において、極めて迅速かつ精密に調節することができる。従って、所望のカップリング生成物を、極めて良好かつ再現可能な収量で得ることができる。本発明の方法は、さらに、通常は保護ガス雰囲気下で取り扱わなければならない酸化感受性有機化合物および触媒を、本発明の方法において、保護ガス雰囲気を伴わずに用いることができるという利点を有する。
【0035】
また、本発明の方法を、連続的に実施することができることは、特に有利である。これにより、これが、従来の方法と比較して、迅速かつ安価になり、任意の所望の量の所望のカップリング生成物を、測定および制御の相当な努力を伴わずに製造することが可能である。
本発明を、以下に、例を参照して説明する。この例は、単に、本発明を説明する役割を有し、本発明の思想の全体を限定しない。
【0036】
例
トランススチルベンを生成するためのヨウ化フェニルおよびスチレンのカップリング
酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィンおよびトリ−n−ブチルアミンの存在下での、トランススチルベンを生成するためのヨウ化フェニルおよびスチレンのカップリングを、40mm×25mm×1mmの物理的大きさを有し、各々が0.125μlの容積を有する合計で11の混合段階を有する静的マイクロミキサー(Technical University of Ilmenau, Faculty of Machine Construction, Dr.−Ing. Norbert Schwesinger, PO Box 100565, D−98684, Ilmenau)中で実施した。合計の圧力損失は、約1000Paであった。
【0037】
静的マイクロミキサーを、出口およびオムニフィット(Omnifit)中圧HPLCコネクター(Omnifit, 英国)を介して、0.49mmの内径および1.0mの長さを有するテフロン(登録商標)毛細管に連結した。反応を、80、100、130および160℃において実施した。このために、静的マイクロミキサーおよびテフロン(登録商標)毛細管を、それぞれの温度に、恒温にした二重ジャケット容器中で保持した。
【0038】
2mlの使い捨てシリンジを、650mg(6.25mmol)のスチレンおよび1.2g(6.25mmol)のトリ−n−ブチルアミンを40mlのN−メチルピロリドンに溶解した溶液の一部で充填し、他の2mlの使い捨てシリンジを、1g(5mmol)のヨウ化フェニル、100mg(0.4mmol)のトリフェニルホスフィンおよび20mg(0.1mmol)の酢酸パラジウム(II)を40mlのN−メチルピロリドンに溶解した溶液の一部で充填した。その後、2つのシリンジの内容物を、静的マイクロミキサー中に、計測ポンプ(Harvard Apparatus Inc., Pump 22, South Natick, Massachusetts, USA)により移送した。
【0039】
反応を実施する前に、実験装置を、滞留時間のポンプ流速への依存性に関して校正した。滞留時間を、3.5;7.5;15;30;60および120分に設定した。反応を、Merck Hitachi LaChrom HPLC機器の補助により追跡した。また、それぞれの滞留時間に対応する出発物質対生成物の比を、上記の機器におけるHPLCにより決定した。
Claims (27)
- 有機化合物をカップリングするための方法であって、液体形態または溶解した形態の、少なくとも1つの脱離基を含む少なくとも1種の有機化合物を、液体形態または溶解した形態の、ビニル性またはアセチレン性水素原子を含む少なくとも1種の有機化合物と、液体形態または溶解した形態の少なくとも1種の触媒の存在下で、少なくとも1つの微小反応器中で混合し、滞留時間にわたり反応させ、得られたカップリング生成物を、所望により、反応混合物から単離することを特徴とする、前記方法。
- 微小反応器が、小型流動反応器であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 微小反応器が、静的マイクロミキサーであることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- 微小反応器を、出口を介して、毛細管、好ましくは加熱可能な毛細管に連結することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 微小反応器の容積が、≦100μl、好ましくは≦50μlであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 微小反応器が、加熱可能であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 微小反応器が、10〜1000μm、好ましくは20〜800μm、特に好ましくは30〜400μmの直径を有するチャネルを有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 反応混合物が、微小反応器を通って、0.01μl/分〜100ml/分、好ましくは1μl/分〜1ml/分の流速で流れることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 微小反応器、適切な場合には微小反応器および毛細管において用いられる化合物の滞留時間が、≦15時間、好ましくは≦3時間、特に好ましくは≦1時間であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
- −100〜+250℃、好ましくは−78〜+150℃、特に好ましくは0〜+40℃の温度で実施されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- 保護ガス雰囲気下で、好ましくは窒素および/またはアルゴン雰囲気下で実施されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- 反応の経過を、クロマトグラフィー、好ましくは高圧液体クロマトグラフィーにより追跡し、所要に応じて調節することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
- 生成したカップリング生成物を、反応混合物から、抽出により単離することを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
- 少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物が、ハロゲン化アリール、好ましくは臭化アリールもしくはヨウ化アリール、特に好ましくはヨウ化アリール、ハロゲン化ヘテロアリール、好ましくは臭化ヘテロアリールもしくはヨウ化ヘテロアリール、特に好ましくはヨウ化ヘテロアリール、ハロゲン化ビニル、好ましくは臭化ビニルもしくはヨウ化ビニル、特に好ましくはヨウ化ビニル、または上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
- 少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物が、有機フルオロアルキルスルホネート、好ましくはアリールフルオロアルキルスルホネート、ヘテロアリールフルオロアルキルスルホネートもしくはビニルフルオロアルキルスルホネート、有機ペルフルオロアルキルスルホネート、好ましくはアリールペルフルオロアルキルスルホネート、ヘテロアリールペルフルオロアルキルスルホネートもしくはビニルペルフルオロアルキルスルホネート、または上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
- 用いられる有機ペルフルオロアルキルスルホネートが、アリールトリフルオロメタンスルホネート、ヘテロアリールトリフルオロメタンスルホネート、ビニルトリフルオロメタンスルホネートまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
- 用いられる有機ペルフルオロアルキルスルホネートが、アリールノナフルオロブタンスルホネート、ヘテロアリールノナフルオロブタンスルホネート、ビニルノナフルオロブタンスルホネートまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることを特徴とする、請求項15または16に記載の方法。
- 少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む化合物が、少なくとも1種の非分枝状、分枝状、環式、芳香族またはヘテロ芳香族アルケンまたはアルキン、好ましくは少なくとも1種の非分枝状、分枝状、環式、芳香族またはヘテロ芳香族アルケンであることを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
- 用いられる触媒が、少なくとも1種の酸化状態0にあるパラジウムを含む化合物であることを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
- 用いられる触媒が、トリス(ジベンジリデンアセトン)ビスパラジウムであることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
- 用いられる触媒が、少なくとも1種の塩基の存在下で、所望により少なくとも1種の無機塩の存在下で、および所望により少なくとも1種のリガンドの存在下で、酸化状態+IIにあるパラジウムを含む少なくとも1種の化合物であることを特徴とする、請求項1〜20のいずれかに記載の方法。
- 用いられるパラジウム化合物が、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドまたはこれらの化合物の混合物であることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
- 用いられる塩基が、有機アミン、好ましくはトリエチルアミン、ジエチルアミンもしくはトリ−n−ブチルアミン、窒素を含む、随意に芳香族の複素環式化合物、好ましくはピリジンまたはN−メチルピロリドンまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることを特徴とする、請求項21または22に記載の方法。
- 用いられる無機塩が、ヨウ化銅(I)であることを特徴とする、請求項21〜23のいずれかに記載の方法。
- 用いられるリガンドが、ホスフィン、好ましくはトリフェニルホスフィン、アミン、イミンまたは上記の化合物の少なくとも2種の混合物であることを特徴とする、請求項21〜24のいずれかに記載の方法。
- 少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物の少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物に対するモル比が、等モル量であること、または少なくとも1つのビニル性またはアセチレン性水素原子を含む有機化合物が、少なくとも1つの脱離基を含む有機化合物に対して、1.05倍〜2倍過剰、好ましくは1.1〜1.6倍過剰および特に好ましくは1.2〜1.5倍過剰で存在することを特徴とする、請求項1〜25のいずれかに記載の方法。
- 少なくとも1つの脱離基を含む1種または2種以上の化合物を基準として、0.01〜110mol%、好ましくは0.01〜50mol%、特に好ましくは0.01〜1mol%の1種または2種以上の触媒を用いることを特徴とする、請求項1〜26のいずれかに記載の方法。
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