JP2004505064A - テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を含有する放射性画像診断剤 - Google Patents

テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を含有する放射性画像診断剤 Download PDF

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Abstract

テクネチウム−99m窒化物に、π電子受容体であるビスホスフィノアミン化合物と、π電子供与体である二座配位子の異なる二つ配位子が配位した、下記式(1):
【化1】
Figure 2004505064

(式(1)において、99mTc(N)はテクネチウム−99m窒化物、PNPはビスホスフィノアミン化合物、XYは二座配位子を示す。)で表されるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を有効成分として含有する放射性画像診断剤は、心臓および副腎への高い集積性を有するため、心臓および副腎の放射性画像診断に有用である。

Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を有効成分として含有する放射性画像診断剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、テクネチウム−99mの窒化物に、π電子受容体であるジホスフィン化合物及びπ電子供与体である二座配位子の二つの異なる配位子が配位したテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を有効成分として含有する、特に心臓、副腎の放射性画像診断に適した放射性画像診断剤に関する。
【0002】
(背景技術)
放射性医薬品として用いられる放射性遷移金属の中でも、Tc−99mはその放射するγ線のエネルギーが141keV、半減期が6時間であり撮像に適していることや、99Mo−99mTcジェネレータにより容易に得られること等の利点により放射性画像診断の分野では最もよく用いられている核種である。この核種に生理活性物質等を、その活性を損なうことなく結合させることができれば、該化合物は診断剤あるいは治療剤として有用であることが考えられる。
【0003】
その試みとして、遷移金属の窒化物錯体は、加水分解に対する安定性に優れているので、医薬品への適用に際して種々の有用な生理活性等を有する配位子と交換反応を行う場合に窒化物錯体のニトリド基が金属原子と強固に結合したまま留まることができる。したがって、種々の置換基を有するテクネチウム窒化物錯体が提案されてきた。例えば、WO 90/06137には、ビスジチオカルバミン酸ジエチル−Tc窒化物錯体、ビスジチオカルバミン酸ジメチル−Tc窒化物錯体、ビスジチオカルバミン酸ジ−n−プロピル−Tc窒化物錯体、ビスジチオカルバミン酸−N−エチル−N−(2−エトキシエチル)−Tc窒化物錯体等が開示されている。また、WO 89/08657、WO 92/00982、WO 93/01839等には、テクネチウムの酸化物にテクネチウムの還元剤としてポリホスフィン等を作用させ、次いで窒化物の窒素源として金属またはアンモニウムの窒化物を反応させて窒化物とした後、生理活性を有するモノクローナル抗体等を配位させてテクネチウム窒化物錯体を得る方法が開示されている。
しかしこれらの方法では、生理活性等を有する配位子の選択が得られる医薬品の性質を決定づけるほど非常に重要であるにもかかわらず、金属窒化物錯体が単座から四座までの種々の数の配位座を取り得るので複数の型の錯体を形成してしまい、生理活性等を有する特定の配位子を化学量論的に有する、単一の錯体を得ることが困難であった。
【0004】
WO 98/27100には、テクネチウム−99m窒化物の四配位座のうち二座にジホスフィン化合物を配位させ、残りの二座に電子供与性原子対を有する二座配位子を配位させることによって、二座配位子が化学量論的に配位し、単一のテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体が安定して得られることが開示されている。しかし、特定の有用な生理活性等を有する二座配位子が配位したテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体はまだ得られていない。また、特定の臓器、特に心臓、副腎に集積しかつ他臓器との集積比率が大でバックグラウンドとの区別が明確であるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体はまだ得られていない。
【0005】
本発明はかかる状況に鑑み、特定の臓器、特に心臓、副腎への高い集積性を有する放射性画像診断に有用なテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を含有してなる放射性画像診断剤を提供することを目的とする。
【0006】
(発明の開示)
すなわち本発明は、テクネチウム−99m窒化物に、π電子受容体であるジホスフィン化合物とπ電子供与体である二座配位子の二つの異なる配位子が配位した、下記式(1):
【化11】
Figure 2004505064
(式(1)において、99mTc(N)はテクネチウム−99m窒化物、PNPはビスホスフィノアミン化合物、XYは二座配位子を示す)で表されるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を有効成分として含有する放射性画像診断剤である。
前記ビスホスフィノアミン化合物は、下記式(2):
【化12】
Figure 2004505064
(式(2)において、Rはアルキル基、フェニル基または下記式(3):
【化13】
Figure 2004505064
(式(3)において、lは1≦l≦4、l’は0≦l’≦3の整数を示す)で表される基であり、Rは水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アミノ基、アミノ酸鎖、生理活性を有する基、前記式(3)で表わされる基または−C(=O)R’で表される基(R’は水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アミノ基、アミノ酸鎖または生理活性を有する基を示す)を示す)で表される化合物が好ましい。
【0007】
前記二座配位子XYは、下記式(4):
【化14】
Figure 2004505064
(式(4)において、Rは水素、アルカリ金属、一価の陽イオンまたはその塩、またはアルキル基、RおよびRは、互いに独立に水素、アミノ基、アルキル基、置換アルキル基、分岐アルキル基またはアルコキシ基を示す)で表されるジチオカルバミン酸、その誘導体、ジチオカルバジン酸、その誘導体、
下記式(5):
【化15】
Figure 2004505064
(式(5)において、RおよびRは互いに独立に水素、アルキル基またはアリール基を示す)で表される2−アミノエタンチオール、その誘導体、
または、下記式(6):
【化16】
Figure 2004505064
(式(6)において、R、R、R10は互いに独立に水素、アルキル基またはアリール基を示す)で表される2−アミノプロパンチオールまたはその誘導体等が好ましい。
【0008】
式(4)において、Rは水素、アルカリ金属、一価の陽イオンまたはその塩、またはアルキル基、RおよびRは互いに独立に炭素数1−9のアルキル基、下記式(7)、(8)、(9)又は(10):
【化17】
Figure 2004505064
(式(7)において、mは1≦m≦8、m’は0≦m’≦8の整数を示す)、
【化18】
Figure 2004505064
(R11、R12は互いに独立にアルキル基またはアリール基を示す)、
【化19】
Figure 2004505064
(R13はアルキル基またはアリール基であり、nおよびn’は互いに独立に0≦n≦4,0≦n’≦4の整数を示す)
【化20】
Figure 2004505064
(nおよびn’は互いに独立に0≦n≦4,0≦n’≦4の整数を示す)
で表される置換アルキル基が好ましい。
【0009】
(発明を実施するための最良の形態)
テクネチウム−99m窒化物に、π電子受容体であるビスホスフィノアミン化合物とπ電子供与体である二座配位子の二つの異なる配位子が配位した本発明のテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体は、下記式(1)の如く表記できる。
【化21】
Figure 2004505064
式(1)において、99mTc(N)はテクネチウム−99mの窒化物、PNPはπ電子受容体であるビスホスフィノアミン化合物、XYはπ電子供与体である二座配位子を表す。テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体の形成過程において、ビスホスフィノアミン化合物(以下適宜PNPと略記する)が配位したフラグメント[99mTc(N)(PNP)]2+は高い求電子性を示し、このフラグメントに二座配位子XYが選択的かつ定量的に配位して、陽イオン性一価の非対称性のテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体[99mTc(N)(PNP)(XY)]が形成される。
【0010】
一般に上記式(1)で表されるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体の二つの異なる配位子の一つとして、π電子受容体であるジホスフィン化合物が用いられる。本発明においては、ジホスフィン化合物は前記式(2)で表される化合物が好ましい。二座配位子XYは、前記式(4)で表されるジチオカルバミン酸、ジチオカルバジン酸あるいはそれらの誘導体、前記式(5)で表される2−アミノエタンチオールあるいはその誘導体、前記式(6)で表される3−アミノプロパンチオールあるいはその誘導体が好ましい。ジチオカルバミン酸またはジチオカルバジン酸あるいはそれらの誘導体は、π電子供与体である硫黄の原子対[S,S]を有し、2−アミノエタンチオールあるいはその誘導体、3−アミノプロパンチオールあるいはその誘導体は原子対[N、H]を有する。かかる二つの異なる配位子PNPとXYが配位して形成されたテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体は、高い脂溶性を有する陽イオン性一価の安定な錯体を形成する(後述する表1参照)。これらの錯体は。特定の臓器特に心臓に集積しかつ他臓器との集積比率が大でバックグラウンドとの区別が明確であることから臓器のイメージングに好適である。
【0011】
前記式(2)で表されるビスホスフィノアミン化合物PNPとしては、具体的には、
ビス(ジフェニルホスフィノエチル)アミン、
ビス(ジフェニルホスフィノエチル)エチルアミン、
ビス(ジフェニルホスフィノエチル)プロピルアミン、
ビス(ジフェニルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
ビス(ジフェニルホスフィノエチル)ブチルアミン、
ビス(ジフェニルホスフィノエチル)アセトニルアミン、
ビス(ジメトキシホスフィノエチル)アミン、
ビス(ジメトキシホスフィノエチル)メチルアミン、
ビス(ジメトキシホスフィノエチル)エチルアミン、
ビス(ジメトキシホスフィノエチル)プロピルアミン、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エチルアミン、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)プロピルアミン、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
ビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)エチルアミン、
ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)プロピルアミン、
ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
ビス(ジメチルホスフィノエチル)メチルアミン、
ビス(ジプロポキシメチルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン
等が例示される。好適には、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)エチルアミン、
ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)プロピルアミン、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
ビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
ビス(ジメチルホスフィノエチル)メチルアミン、
ビス(ジプロポキシメチルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン
等が用いられる。特に、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
ビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
が好ましい。
【0012】
前記式(4)で表される二座配位子XYの好ましい具体例としては、ジチオカルバジン酸−N−メチル−S−メチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシプロピル、ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシブチル、ジチオカルバミン酸−N−ジプロポキシエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシプロピル−N−プロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−プロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−プロポキシ−N−エチル等が挙げられる。特に、ジチオカルバミン酸−N−ジメチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエチル ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチルおよびジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチルが好ましい。
【0013】
本発明では、特に、ビスホスフィノアミン化合物PNPがビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミンおよびビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミンからなる群より選ばれ、二座配位子XYがジチオカルバミン酸−N−ジメチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチルおよびジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチルからなる群より選ばれる放射性画像診断剤が好ましい。
【0014】
後述する表3〜表18に、ビスホスフィノアミン化合物PNPとして、ビス(ジメトキシホスフィノエチル)メトキシアミン(PNP3)、ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン(PNP5)またはビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン(PNP6)を一定にして、二座配位子XYを種々変化させて得られたテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体のラットにおける体内分布、表19、20に比較例として、本発明とは異なる種類のテクネチウム−99m錯体であるヘキサキス(2−メトキシイソブチルイソニトリル)のテクネチウム−99m錯体(以下(99mTc)(MIBI)と略記する)やビス[ビス(2−エトキシエチル)ホスフィノ]エタン(テトロホスミン)のテクネチウム−99m錯体(以下(99mTc)(Tf)と略記する)のラットにおける体内分布データを示した。後述する表21〜表23には、これらの錯体の心臓集積、心肺比および心肝比の時間的変動を示すデータを記載した。これらのデータからわかるように、本発明によるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体は高い心臓及び副腎集積とともに、肺臓、肝臓からの迅速なクリアランスが見られ、その結果、高い心肺比および心肝比が得られ心臓および副腎の画像診断に有用であることが示されている。
【0015】
本発明のテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体は、薬学的に許容されるアスコルビン酸、p−アミノ安息香酸等の安定剤、炭酸ナトリウム緩衝液、リン酸ナトリウム緩衝液等のpH調節剤、α,β,γ−シクロデキストリン、メグルミン等の溶解剤、D−マンニトール等の賦形剤等の添加物と無菌的に混合することにより放射性画像診断剤に調製することができ。また、これらの添加物と組み合わせた用時調製用キットの形態でも提供が可能である。
本発明の放射性画像診断剤は、静脈内投与等の一般的に用いられる非経口手段により投与することができ、その投与量は患者の年令、体重、対象疾患の状態、使用する放射性イメージング装置等を考慮しイメージングが可能と考えられる放射能の量に応じて決定される。ヒトを対象とする場合、テクネチウム−99mの標識物を用いた診断剤の投与量は、テクネチウム−99mの放射能に換算して、37MBq〜1、850MBqであり、好ましくは185MBq〜740MBqである。本発明に係る放射性画像診断剤は上述の投与量で使用する限り何ら急性毒性は見られなかった。
【0016】
本発明によるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体は、該錯体を形成させるに必要な各成分より構成されたキットにより容易に得ることができる。例えば、窒素ドナー、還元剤、安定剤およびpH調節剤よりなるバイアル1と、二つの異なる配位子であるビスホスフィノ化合物PNPと二座配位子XYおよびPNPの溶解剤よりなるバイアル2を用意する。次いで99Mo−99mTcジェネレータから抽出したNa[99mTcO]をバイアル1に添加する。一方バイアル2に生理食塩液を添加し内容物をよく溶解してから一定量の溶解液をバイアル1に添加し、約100℃に加熱することにより、テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を得ることができる。
【0017】
窒素ドナーは、テクネチウム−99m窒化物を形成するのに必要な成分であり、ジチオカルバジン酸およびジチオカルバジン酸誘導体、ヒドラジンおよびヒドラジン誘導体、ヒドラジド誘導体、第三級アルキルホスフィン、トリス−(m−スルホン酸フェニル)ホスフィン等が用いられる。還元剤としては、塩化第一スズ、亜硫酸水素ナトリウム、水素化ホウ素等が用いられる。安定剤としては、アスコルビン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が好ましく、pH緩衝液としては、リン酸ナトリウム緩衝液、炭酸ナトリウム緩衝液が用いられる。配位子PNPの溶解剤または親油性のテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体が注射器のゴムおよび壁面等に付着するのを防止する界面活性剤としてはγ−シクロデキストリンが好適に用いられるが、配位子PNPの種類によって適宜選択される。
これらのバイアルの内容物は、溶液のまま供給しても良いが凍結乾燥を行うと保存、用時調製が容易になる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下の実施例で用いた試薬、分析法等の共通するものを下記に示し、略称を併記する。
(1) ビスホスフィノアミン化合物(PNP):
PNP3:ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン(式(1)において、R=メトキシプロピル基、R=メトキシエチル基)。
PNP5:ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン(式(1)において、R=メトキシプロピル基、R=エトキシエチル基)。
PNP6:ビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン(式(1)において、R=エトキシプロピル基、R=エトキシエチル基)。
(2) 二座配位子(XY):
DTC:ジチオカルバジン酸−N−メチル−S−メチル
DMDC:ジチオカルバミン酸−N−ジメチル
DEDC:ジチオカルバミン酸−N−ジエチル
DPDC:ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル
NOME:ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル
NOET:ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル
PROME:ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル
ISOET:ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル
BOET:ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチル
POET:ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル
DPODC:ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチル
DBODC:ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチル
【0019】
(3) 錯体合成に用いた試薬:
SDH:コハク酸ジヒドラジド
EDTA:エチレンジアミン四酢酸
(4) テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体:
(5) [99mTc(N)(PNP3)(XY)]、[99mTc(N)(PNP5)(XY)]、[99mTc(N)(PNP6)(XY)]  または99mTc(N)へテロ錯体と略記する。
(5) クロマトグラフィー分析
実験に供した99mTc(N)へテロ錯体の分析は、薄層クロマトグラフィー(TLC)および高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて行った。それぞれの条件は次の通りである。
【0020】
TLC:SiO−C18固定相のプレートおよびリン酸イメージングスクリーンによる測定装置を有するCyclone Instrument(Packard製)を用いた。
HPLC:ソルベントモジュール126、スキャニング検出モジュール166、ラジオアイソトープ検出モジュール170、C18逆相プレカラム(Ultrasphere Beckman、4.6×45mm)およびC18逆相カラム( Ultrasphere Beckman,4.6×250mm)、100μL試料ループを備えた装置(Beckman System Gold,Beckman製)を用いた。
【0021】
(6) 錯体の精製
これらの99mTc(N)ヘテロ錯体は、分析および生物学的評価に用いる前に不純物の影響を取り除くために次の如くにして精製を行った。
陽イオン交換樹脂Sep−Pakカートリッジ(Waters Millipore製)を10.0mLの脱イオン水で活性化した。続いて、99mTc(N)ヘテロ錯体を含有する溶液を8mLの脱イオン水で希釈してカートリッジを通過させた。カートリッジには初期放射活性の50−90%が保たれた。カートリッジを水およびエタノールで洗浄した後、n−BuNBr(0.1M)およびエタノール/水=90/10を通して99mTc(N)ヘテロ錯体を回収した。
【0022】
実施例1
99m Tc(N)ヘテロ錯体の合成
99mTc(N)ヘテロ錯体の合成を次の3通りの方法で行ったが、いずれの方法でも同様に99mTc(N)ヘテロ錯体が得られ、TLCによる放射化学的純度はいずれも90−98%であった。
方法1: 99Mo−99mTcジェネレータから抽出したNa[99mTcO](50.0MBq−3.0GBq)の0.250mLをSDH 5mg、EDTA 5mg、SnCl(0.1mLの生理食塩液に懸濁)およびエチルアルコール1mLが入っているバイアルに添加した。このバイアルを室温で30分間放置した後、この溶液に0.250mLのエチルアルコールに溶解した1mgのPNP3、PNP5またはPNP6を加え、100℃で15分間保った。この溶液に1.0mLの生理食塩液に溶解した所定の二座配位子2.0mgを添加した後、さらにバイアルを加熱し100℃で15分間保った。陽イオン性一価の99mTc(N)ヘテロ錯体が得られた。この錯体のTLCによる放射化学的純度は94−98%であった。
方法2: 99Mo−99mTcジェネレータから抽出したNa[99mTcO](50.0MBq−3.0GBq)の0.250mLをSDH 5mg、EDTA 5mg、SnCl(0.1mLの生理食塩液に懸濁)およびエチルアルコール1mLが入っているバイアルに添加した。このバイアルを30分室温で放置した後、この溶液に0.1mLの生理食塩液に溶解した所定の二座配位子1.0mgを添加した後、さらにバイアルを30分間保った。0.250mLのエチルアルコールに溶解した1mgのPNP3、PNP5またはPNP6を加え、100℃で15分間保った。かくして、陽イオン性一価の99mTc(N)ヘテロ錯体が得られた。この錯体のTLCによる放射化学的純度は93−98%であった。
【0023】
方法399Mo−99mTcジェネレータから抽出したNa[99mTcO](50.0MBq−3.0GBq)の0.250mLをSDH 5mg、EDTA 5mg、SnCl(0.1mLの生理食塩液に懸濁)およびエチルアルコール1mLが入っているバイアルに添加した。このバイアルを30分室温で放置した後、この溶液に0.1mLの生理食塩液に溶解した所定の二座配位子1.0mgを添加し、次いで、0.250mLのエチルアルコールに溶解した1mgのPNP3、PNP5またはPNP6を添加し、100℃で15分加熱した。陽イオン性一価の99mTc(N)ヘテロ錯体が得られ、この錯体のTLCによる放射化学的純度は90−95%であった。
以下、ビスホスフィノアミン化合物はPNP3、PNP5またはPNP6を用い、二座配位子を DTC、DMDC、DEDC、DPDC、NOME、NOET、PROME、ISOET、BOET、POET、DPODCまたはDBODCと変えて、上記方法1によって99mTc(N)ヘテロ錯体を合成し、下記実施例に用いた。
【0024】
実施例2
Log k (分配比)の測定
実施例1でビスホスフィノアミン化合物としてPNP3を用いて合成した種々の99mTc(N)ヘテロ錯体のLog k’を、HPLCの移動相の組成を変えて測定した。移動相はメタノールとリン酸緩衝液(0.02M,pH=7.4)の混合液を用い、1.0mL/min.の速度で流し、各試料について少なくとも3点の異なるメタノール濃度で保持時間を測定し、有機溶媒の0%の時のLogk’は、Logk’=a+bC(Cはメタノール濃度)曲線を外挿して求めた。カラムボイド時間(t)は、過テクネチウム酸の溶離時間と同じとみなした。
尚、DTCの99mTc(N)ヘテロ錯体については、分配係数LogPを求めた。HPLCの条件は A:CHCOONH(0.01M, pH=5)10%, B:CHCN(THF 0.1%)90%、 C18、 0.5mL/minである。測定結果を表1に示す。
【0025】
実施例3
99m Tc(N)ヘテロ錯体の安定性の確認実験
実施例1でビスホスフィノアミン化合物としてPNP3を用いて得られた99mTc(N)ヘテロ錯体の安定性を、システインあるいはグルタチオンとの配位子交換反応によって確認した。
250.0μLのリン酸緩衝液(0.20M,pH=7.4)、100μLの水、100μLの精製した99m Tc(N)ヘテロ錯体を10μLおよび1.0μLの濃度の異なるシステイン溶液50μLと混合し、ポリプロピレン製試験管に入れて37℃の恒温槽中でインキュベートした。ブランクとしてシステインを添加していない等容量の水を用いた。インキュベート開始後、15分、30分、60分および2時間点で一定容量の溶液を抜き取って、TLC分析を行った。システインに代えてグルタチオンについても同様に行った。すべての99mTc(N)ヘテロ錯体試料は、システインあるいはグルタチオンとの配位子交換反応に対して安定であった。実験結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
Figure 2004505064
【0027】
実施例4
Log k およびRfの測定
各種組成の移動相で測定したLogk’を、ビスホスフィノアミン化合物としてPNP5またはPNP6を用いて合成した99mTc(N)ヘテロ錯体について求めた。Logk’値と移動相の組成との関係の分析により、疎水性静止相と水相との間の分配の測定としてLogk’値を外挿した。Logk’値は曲線の直線部分から外挿した。
TLCクロマトグラフィーは、移動相としてエタノール/クロロホルム/トルエン/[NH][CHCOO](0.5M)(5:3:0.5)の混合物を用いてシリカゲルプレートで実施した。活性は、燐光体イメージングスクリーンとOptiQuantソフトウエアパッケージを備えたサイクロン(Cyclone)(登録商標)機器(Pakard)で明らかにした。HPLC分析は、プログラム可能モジュール126、スキャンニングデテクターモジュール166およびラジオアイソトープデテクターモジュール170を備えたベックマンシステムゴールド機器(Beckman System Gold)で実施した。C18逆相プレカラム(Ultrasphere Beckman, 4.6×45mm)、C18逆相カラム(Ultrasphere Beckman, 4.6×250mm)および100−μLループを用いた。移動相は、メタノールとリン酸緩衝液(pH=7.4, 0.02M)の各種混合物(%V/V)で1.0mL/minの流速であった。注入前に、全ての溶液をCM SeP−Pakカートリッジで精製した。非保持成分の溶出時間(to)は、過テクネチウム酸ナトリウムの溶出時間(2.77分)に等しいとみなした。0%有機溶媒(Logk’)の時のLogk’は、Logk’=a+bC(Cはメタノール濃度、Logk’=Log(tR−to)/to(tR=HPLC保持時間))曲線を外挿して求めた。99mTc(N)ヘテロ錯体についての結果は表2に示した。
【0028】
【表2】
Figure 2004505064
【0029】
実施例5
99m Tc(N)ヘテロ錯体の体内分布
体内分布の測定は、雌の体重200g−250gのSprague−Dawleyラット(SDラット)を用いて行った。前記の如くにして精製した99mTc(N)ヘテロ錯体を、リン酸緩衝液(0.1M、pH=7.4)で希釈し最終的にエタノール10%含有の溶液とした。SDラットにケタミン(80mg/kg)とキシラジン(19mg/kg)の混合物を筋肉注射して麻酔をかけた後、頸静脈を外科的に露出させて、前記の如く調製した99mTc(N)ヘテロ錯体を含む溶液を100μL(300−370kBq)注射した。注射後一定時間毎にラット(n=3)を断頭屠殺した。血液は心臓から注射器で抜き取り放射能測定を行った。全血液量は全体重の6.5%とした。切除した器官は生理食塩液で洗浄し、計量、NaIウエルカウンターで放射能測定を行った。体内分布の測定結果を表3〜表18に示す。
同様にして得られた、従来心筋血流画像診断剤として用いられている、(99mTc)(MIBI)や(99mTc)(Tf)の体内分布の測定結果を表19〜表20に比較例として示す。
表21〜表23には、本発明の99mTc(N)ヘテロ錯体の心臓集積、心肺比および心肝比の時間的変動を示すデータを記載した。
これらのデータからわかるように、本発明によるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体は高い心臓及び副腎集積とともに、肺臓、肝臓からの迅速なクリアランスが見られ、その結果、高い心肺比および心肝比が得られ心臓および副腎の画像診断に有用であることが示されている。
【0030】
【表3】
Figure 2004505064
【0031】
【表4】
Figure 2004505064
【0032】
【表5】
Figure 2004505064
【0033】
【表6】
Figure 2004505064
【0034】
【表7】
Figure 2004505064
【0035】
【表8】
Figure 2004505064
【0036】
【表9】
Figure 2004505064
【0037】
【表10】
Figure 2004505064
【0038】
【表11】
Figure 2004505064
【0039】
【表12】
Figure 2004505064
【0040】
【表13】
Figure 2004505064
【0041】
【表14】
Figure 2004505064
【0042】
【表15】
Figure 2004505064
【0043】
【表16】
Figure 2004505064
【0044】
【表17】
Figure 2004505064
【0045】
【表18】
Figure 2004505064
【0046】
【表19】
Figure 2004505064
【0047】
【表20】
Figure 2004505064
【0048】
【表21】
Figure 2004505064
【0049】
【表22】
Figure 2004505064
【0050】
【表23】
Figure 2004505064
【0051】
【表24】
Figure 2004505064
【0052】
実施例 6
画像診断剤調製用キットの製造
(1)下記組成物をバイアル1およびバイアル2に入れて凍結乾燥する。
Figure 2004505064
(2)凍結乾燥した上記組成物から次の通りにして、テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を含む画像診断剤が得られる。
99Mo−99mTcジェネレータより抽出したNa[99mTcO]を1−2mLバイアル1に加えてよく振り混ぜ15分間静置する。バイアル2に生理食塩液1.5mLを加えて内容物を溶解し、そのうち1mLを取り出し、バイアル1に加えてよく混合して100℃で15分間加熱した後、室温で放冷する。
上記の如く、バイアル2の組成を変化させても(実験1、実験2)、テクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体の収率に影響はなかった。
【0053】
(産業上の利用可能性)
本発明によるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を有効成分として含有する放射性画像診断剤は、心臓および副腎への高い集積と、高い心肺比および心肝比を示し、心臓および副腎の放射性画像診断剤として有用であることが明らかになった。

Claims (16)

  1. テクネチウム−99m窒化物に、π電子受容体であるビスホスフィノアミン化合物とπ電子供与体である二座配位子の二つの異なる配位子が配位した、下記式(1):
    Figure 2004505064
    (式(1)において、99mTc(N)はテクネチウム−99m窒化物、PNPはビスホスフィノアミン化合物、XYは二座配位子を示す)で表されるテクネチウム−99m窒化物ヘテロ錯体を、有効成分として含有する放射性画像診断剤。
  2. ビスホスフィノアミン化合物PNPが、下記式(2):
    Figure 2004505064
    (式(2)において、Rはアルキル基、フェニル基または下記式(3):
    Figure 2004505064
    (式(3)において、lは1≦l≦4、l’は0≦l’≦3の整数を示す)で表される基であり、Rは、水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アミノ基、アミノ酸鎖、生理活性を有する基、前記式(3)で表される基または−C(=O)R’で表される基(R’は、水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、アミノ基、アミノ酸鎖または生理活性を有する基を示す)を示す)で表される請求項1の放射性画像診断剤。
  3. 二座配位子XYが、下記式(4):
    Figure 2004505064
    (式(4)において、Rは水素、アルカリ金属、一価の陽イオンまたはその塩、またはアルキル基、RおよびRは、互いに独立に水素、アミノ基、アルキル基、置換アルキル基、分岐アルキル基またはアルコキシ基を示す。)で表されるジチオカルバミン酸、その誘導体、ジチオカルバジン酸、その誘導体、
    下記式(5):
    Figure 2004505064
    (式(5)において、RおよびRは互いに独立に水素、アルキル基またはアリール基を示す。)で表される2−アミノエタンチオール、その誘導体、
    または、下記式(6):
    Figure 2004505064
    (式(6)において、R、R、R10は互いに独立に水素、アルキル基またはアリール基を示す。)で表される2−アミノプロパンチオール、その誘導体からなる群より選ばれる請求項1または請求項2の放射性画像診断剤。
  4. 式(4)において、Rが水素、アルカリ金属、一価の陽イオンまたはその塩、RおよびRは、互いに独立に、炭素原子数1−9のアルキル基または下記式(5):
    Figure 2004505064
    (式(7)において、mは1≦m≦8、m’は0≦m’≦8の整数を表す)で表される置換アルキル基である請求項3の放射性画像診断剤。
  5. 式(4)において、Rは水素、アルカリ金属、一価の陽イオンまたはその塩、またはアルキル基、RおよびRは互いに独立に式(8)、(9)または(10):
    Figure 2004505064
    (R11、R12は互いに独立にアルキル基またはアリール基を示す。)
    Figure 2004505064
    (R13はアルキル基またはアリール基であり、nおよびn’は互いに独立に 0≦n≦4,0≦n’≦4の整数を示す。)
    Figure 2004505064
    (nおよびn’は互いに独立に 0≦n≦4, 0≦n’≦4の整数を示す。)
    で表される置換アルキル基である請求項3の放射性画像診断剤。
  6. ビスホスフィノアミン化合物PNPが、
    ビス(ジフェニルホスフィノエチル)アミン、
    ビス(ジフェニルホスフィノエチル)エチルアミン、
    ビス(ジフェニルホスフィノエチル)プロピルアミン、
    ビス(ジフェニルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
    ビス(ジフェニルホスフィノエチル)ブチルアミン、
    ビス(ジフェニルホスフィノエチル)アセトニルアミン、
    ビス(ジメトキシホスフィノエチル)アミン、
    ビス(ジメトキシホスフィノエチル)メチルアミン、
    ビス(ジメトキシホスフィノエチル)エチルアミン、
    ビス(ジメトキシホスフィノエチル)プロピルアミン、
    ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エチルアミン、
    ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)プロピルアミン,
    ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
    ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
    ビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
    ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)エチルアミン、
    ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)プロピルアミン、
    ビス(ジエトキシエチルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
    ビス(ジメチルホスフィノエチル)メチルアミン、
    および ビス(ジプロポキシメチルホスフィノエチル)エトキシエチルアミンからなる群より選ばれる請求項1から5のいずれかの放射性画像診断剤。
  7. ビスホスフィノアミン化合物PNPが、
    ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、
    ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、
    およびビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミン、である請求項6の放射性画像診断剤。
  8. 二座配位子XYが、ジチオカルバジン酸−N−メチル−S−メチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメチル、ジチオカルバミン酸− N−ジエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシプロピル、ジチオカルバミン酸−N−ジエトキシブチル、ジチオカルバミン酸−N−ジプロポキシエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル ジチオカルバミン酸−N−エトキシプロピル−N−プロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−プロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチルおよびジチオカルバミン酸−N−プロポキシ−N−エチルからなる群より選ばれる請求項1から7のいずれかの放射性画像診断剤。
  9. 二座配位子XYが、ジチオカルバミン酸−N−ジメチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエチル ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチルおよびジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチルからなる群より選ばれる請求項8の放射性画像診断剤。
  10. ビスホスフィノアミン化合物PNPが、ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)メトキシエチルアミン、ビス(ジメトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミンおよびビス(ジエトキシプロピルホスフィノエチル)エトキシエチルアミンからなる群より選ばれ、二座配位子XYが、ジチオカルバミン酸−N−ジメチル、ジチオカルバミン酸−N−ジエチル、ジチオカルバミン酸−N−ジプロピル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシ−N−メチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシ−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシメチル−N−イソプロピル、ジチオカルバミン酸−N−エトキシエチル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−メトキシプロピル−N−エチル、ジチオカルバミン酸−N−ジメトキシエチルおよびジチオカルバミン酸−N−ジエトキシエチルからなる群より選ばれる請求項1の放射性画像診断剤。
  11. 心臓の放射性画像診断に用いる請求項1から10のいずれかの放射性画像診断剤。
  12. 副腎の放射性画像診断に用いる請求項1から11のいずれかの放射性画像診断剤。
  13. 窒素ドナーおよび還元剤を含有する組成物を含む容器と、ビスホスフィノアミン化合物PNPおよび二座配位子XYを含有する組成物を含む容器とよりなる請求項1から12のいずれかの放射性画像診断剤調製用キット。
  14. 容器の内容物が凍結乾燥されている請求項13の放射性画像診断剤調製用キット。
  15. 窒素ドナーが、カルバジン酸、カルバジン酸誘導体、ヒドラジンおよびヒドラジン誘導体からなる群より選ばれる請求項13または14の放射性画像診断剤調製用キット。
  16. 還元剤が、塩化第一スズ、亜硫酸水素ナトリウムおよび水素化ホウ素ナトリウム、第3級アルキルホスフィンおよびトリス−(m−スルホン酸フェニル)ホスフィンからなる群より選ばれる請求項12から14のいずれかの放射性画像診断剤調製用キット。
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