JP2004504602A - 唾液分析を行うための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は分析のための方法およびその方法を行うための装置に関する。本方法は以下のステップ、すなわちa)アプリケータを受け入れるためのポケットと、指標物質を受け入れるための少なくとも1つの第1区画とを含む装置からアプリケータを除去するステップであって、前記区画が選択的に開放される接続部の形でポケットに接続されるための手段を有するステップ;b)アプリケータを物質、例えば唾液で湿すステップ;c)アプリケータを装置の中に導入するステップ;d)区画に圧力をかけることにより、またはアプリケータを区画の中に挿入することにより装置を作動させるステップを含む。

Description

【0001】
本発明は、特に唾液を分析するための方法および唾液を分析する方法を行うための装置に関し、例えば、唾液中および/または歯肉ポケット液中に確認しうる齲歯誘因性および/または歯周炎誘因性の細菌を検出するために特に適している。
【0002】
齲歯および歯周炎の原因の研究において、特に、これらの疾患の原因物質として考えうる個別の細菌および物質が確認された。この型の微生物が口内で見つかると、直ちに歯の硬軟組織の破壊が始まる。
【0003】
十分に早く治療を開始しうるために、個別の齲歯および/または歯周炎のリスクが簡単な方法で判定しうる方法および装置を得ることが望ましいであろう。
【0004】
したがって、本発明の目的は、上記の用途に適した簡単な方法および適切な装置を利用可能にすることである。
【0005】
この目的は、特許請求の範囲に記載されているような方法および装置を用いて達成される。
【0006】
以下の装置は先行技術により周知である。
【0007】
EP−A−0895943において、流動性物質の貯蔵および塗布のための装置が記載されている。装置内に確認されるブラシは治療部位に物質を塗布するために使用される。
【0008】
WO−96/03326において、例えば、薬物およびアプリケータの貯蔵用の穴を有する1回使用のための容器が記載されている。両方の穴は剥離可能な被覆フィルムによって汚染から保護される。1つの実施態様において、薬物はアプリケータを湿すために薬物を含有する穴を押すことによりアプリケータを含有する穴へ導入される。
【0009】
米国特許3,835,834は培地用の輸送容器に関する。使用のために、無菌パックを開き、輸送容器に再び戻されるアプリケータを除去した後、吸収性アプリケータを培地で湿すことが述べられている。次に輸送容器は冷却され、輸送時の培地の乾燥を防ぐように意図された栄養液が吸収性の湿されたアプリケータに添加される。
【0010】
本発明によれば、これらの装置の改造が分析の方法を行うために適していることがわかっている。
【0011】
本発明により使用可能な装置は、第1および第2フィルムで形成される少なくとも1つのチャンバを含む。このチャンバの中には、指示薬の1つの成分が少なくとも部分的に導入される。装置はチャンバから分離したポケットをさらに含むが、これはそのために予備チャンバを有しまたはそのようなものとして機能し、ポケットと第1チャンバとの間の分離は選択に開放される通過部を有する。
【0012】
本発明によれば、方法は以下のステップ、すなわち
a)アプリケータを含む装置からアプリケータを除去するステップであって、アプリケータは外向きに開いたポケット内または閉まった容器内のいずれかにあり、装置および容器を開き、アプリケータを除去した後、外向きに開いたポケットを形成するステップ、
b)アプリケータを物質、例えば、唾液、特に歯周ポケット液と接触させるステップ、
c)アプリケータを装置の中に、好ましくは、アプリケータが除去されたポケットの中に、または分離した開口部、例えば、装置を開いた後に形成されるポケットの中に挿入するステップ、
d)ステップb)からの汚染アプリケータを、第2チェンバー内に位置し、圧力を加えることにより、このチャンバから選択的に開放される通過部を経てアプリケータに適用されうる栄養液と任意に接触させるステップ、
e)指標物質を含有する第1チャンバ上に圧力を加えることにより、またはアプリケータをこのチャンバの中に押し入れることにより装置を作動させ、アプリケータが指標物質と接触するステップ、
f)検出可能な信号を発生させるために十分である時間の後にアプリケータを任意に除去するステップ、
g)一定時間後に検出可能な信号の発生を終了させるために、アプリケータを停止試薬と任意に接触させるステップであって、停止試薬は第3チャンバに位置していることが好ましいステップ、
h)必要に応じて、検出可能な信号を基準信号、例えば、装置に適用されることが好ましいカラーチャートと比較するステップ、
i)任意に陽性対照を行い、特に信号が存在せず、または不十分に検出可能な信号が存在する場合は、試験方法の機能性を点検するステップ、を含む。
【0013】
アプリケータは、別の物質と接触されるのに適した手動で操作可能な物品を意味すると解すべきものとする。
【0014】
アプリケータは絵筆状または綿棒状に設計されていることが好ましい。この場合に、球状の、ブラシまたは絵筆の毛を保有する先端を有する塗布用具が利用可能であることが証明されている。特に、綿棒およびスポンジが特に有利に利用可能であることが証明されている。必要に応じて、綿棒は両端に吸収部を有する。第2吸収部に、例えば、陽性対照を行うために必要である物質を適用することが可能である。さらに、ピペットまたはスパーチュラを塗布用具として用いることができる。任意に、アプリケータは、例えば、皮膚を介して試料物質の除去を可能とする先端部も有する。
【0015】
さらに、アプリケータを用いるときには、塗布用具によりポケットが外向きに密封されれば都合がよい。
【0016】
これは、例えば、軸上にセルフタッピンねじ山を有するアプリケータにより達成することができる。次に、アプリケータのポケットの中への挿入、またはポケットからの除去はアプリケータを回転させることにより行われる。
【0017】
この型の実施態様が、アプリケータを回転させることによりポケットまたは予備チャンバに位置した物質の制御された混合も可能にし、ポケットの開放により物質が漏れる可能性はない。
【0018】
この実施態様において、ポケットが少なくとも開放部にねじ山を切り込むことができる金属含有フォイルを有すれば都合がよい。
【0019】
ポケットは、アプリケータを受け入れるのに適した片側に開く容器の形で装置の部分の設計を意味すると解すべきものとする。
【0020】
アプリケータは開始からこのポケットに位置することができ、試料物質で湿した後に再びその中へ戻される。
【0021】
しかし、アプリケータは密封容器の中へ挿入され、そこから装置の開放後に、好ましくは無菌の形で除去されることも考えられる。
【0022】
この場合には、装置を開放してアプリケータを除去するとき、試料物質で湿した後にアプリケータがその中へ挿入される予備チャンバを有するポケットが同時に開放されれば有利である。
【0023】
指標物質なる語は、好ましくは視覚的に知覚できる形で、別の物質により検出可能な信号を発生させるために適しているすべての物質を含む。
【0024】
適切な指標物質として挙げられるのは、例えば、pH指示薬(例えばブロモフェノールブルー、コンゴレッド、ブロモクレゾールグリーン、オレゴングリーン誘導体、ロドール誘導体)、酸化還元指示薬(例えばメチレンブルー、5−シアノ−2,3−塩化ジトリルテトラゾリウム(CTC)、2−(4−ヨードフェニル)−3−(4−ニトロフェニル)−5−フェニル−2H−塩化テトラゾリウム(INT)、8−ジメチルアミノ−2,3−ベンゾフェノキサジン(メルドラブルー)、1−メトキシフェナジンメトサルフェート(MPMS)、5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4,5−ジメチルチアゾリル)−3−(4−スルフォフェニル)テトラゾリウム(MTS)、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−臭化ジフェニルテトラゾリウム(MTT)、3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)−ビス[2−(4−ニトロフェニル−5−フェニル)]−2H−塩化テトラゾリウム(NBT)、ニトロテトラゾリウムバイオレット(NTV)、フェナジンメトサルフェート(PMS)、ベンゼンスルホン酸3’−[1−[(フェニルアミノ)カルボニル]−3,4−テトラゾリウム]ビス(4−メトキシ−6−ニトロ)ナトリウム(XTT)、フェナジンエトサルフェート(PES、WST−1)、蛍光指示薬(例えばオレゴングリーン488BAPTA、カルシウムグリーン、カルシウムオレンジ、カルシウムクリムゾン)、化学発光指示薬、活力指示薬(例えば5−ブロモ−2’−デオキシウリジン)、色指示薬(例えばp−ニトロアニリン誘導体、2−ナフチルアミン誘導体、7−アミノ−4−メチルクマリン誘導体、7−アミノ−4−クロロ−メチルクマリン誘導体、6−アミノ−キノリン誘導体、ローダミン誘導体、5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)、モノブロモビマン誘導体、テトラメチルローダミン誘導体、エオシン誘導体、エリトロシン誘導体、テキサスレッド誘導体、クマリン誘導体、ピリジルオキサゾール誘導体、ベンゾフラザン誘導体、ナフタレン誘導体、ジダンシルシステイン、ダンシルアジリジン、ピレン誘導体、クーマシーブルー)である。
【0025】
さらに、指標物質は酵素、タンパク質、糖タンパク質、リポ多糖類、多糖類、ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体、DNA、RNA、細胞小器官または微生物と共有結合しうる。また、指標物質はシリコーン、ポリエーテル、アルギン酸塩、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスルフィド、塩化ポリビニル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコールまたはゴム、ゼラチン、ワックス、脂肪と結合しうる。
【0026】
試料物質またはマーカー化合物なる語は、指標物質により検出可能な信号を発生させ、口内の疾患および治癒過程を好ましくは視覚的に知覚できる形で示すために適しているすべての物質を含む。マーカー化合物なる語は微生物も含む。
【0027】
特に、有機成分を有する物質はマーカー化合物が意味される。
【0028】
マーカー化合物は液体の形で存在することが好ましい。しかし、凝集状態の固体および気体であることも可能である。
【0029】
マーカー化合物は、腺により分泌される唾液、汗、涙など体液中に確認されることが好ましい。しかし、歯周ポケット液、尿、血液、膣液および精液など他の体液および分泌生成物のすべても含まれる。
【0030】
診断可能な口内の疾患には齲歯、早発性歯周炎、思春期前歯周炎、若年性歯周炎、急速進行性歯周炎(RPP)、成人性歯周炎、不応性歯周炎、歯肉炎、口臭、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・クルセイ、カンジダ・グラブラタ、カンジダ・ルシタニアエ、カンジダ・ドゥブリニエンシスによる感染症、癌、アフタ性口内炎、歯肉口内炎も含まれる。
【0031】
口腔内には、メルカプタンまたは硫化水素など揮発性イオウ化合物を放出する口臭誘因性細菌を確認することができる。また、その硫化水素の形成が硫酸還元と相関する異化的硫酸還元細菌が知られている。
【0032】
本発明による方法の使用により、歯周ポケットにおける硫化水素およびメルカプタン、好ましくはメチルメルカプタンの形成速度を測定することができる。さらに、細菌性酵素活性度、好ましくはメチオニン−γ−リアーゼ、特に好ましくは、揮発性イオウ化合物の形成を触媒するシステイン脱硫加水分解酵素を歯周ポケットの口臭活性の尺度として測定することができる。さらに、放出の原因の細菌、好ましくはフソバクテリア、ポルフィロモナス、ベイヨネラ、クロストリジウムおよびトレポネーマの存在を測定することができる。
【0033】
種々の歯周炎は、アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス、バクテロイデス・フォーシンサス、カンピロバクター・レクトゥス、キャプノサイトファガ・オクラセア、キャプノサイトファガ・ジンジバリス、エイケネラ・コローデンス、フソバクテリウム・ヌクレアタム、ポルフィロモナス・アサッカロリチカス、ポルフィロモナス・ジンジバリス、プレボテラ・デンタリス、プレボテラ・インターメディア、プレボルテラ・ニグレセンス、トレポネーマ・デンチコーラによる感染と因果的に関係している。
【0034】
本発明による方法の使用により、細菌の存在および量を測定することができる。この目的に適しているのが、これらの細菌の表面抗原、例えば線毛、細胞外多糖類、付着因子に対して作られる特異的ポリクローナル抗体およびそのサブクラスまたはモノクローナル抗体である。
【0035】
本発明による方法の使用により、細菌または上述の歯周炎生成細菌群の存在および代謝活性の指標を示す酵素活性度を測定することがさらに可能である。トリプシン様プロテアーゼ活性、好ましくはジペプチジルペプチダーゼ活性、特に好ましくはArg−gingipain活性およびLys−gingipain活性を診断的に用いる。Arg−gingipain活性の測定には、検出可能な脱離基に加えて少なくとも1つの(P1位置における)Arg残基を含有する合成ペプチドを使用することができる。Lys−gingipain活性の測定には、検出可能な脱離基に加えて少なくとも1つの(P1位置における)Lys残基を含有する合成ペプチドを使用することができる。p−ニトロアニリン誘導体、例えばNα−ベンゾイル−DL−アルギニン−p−ニトロアニリンまたはロイシン−トレオニン−アルギニン−p−ニトロアニリン、2−ナフチルアミンペプチド誘導体、例えばNα−ベンゾイル−DL−アルギニン−β−ナフチルアミドに加えて、6−アミノキノリンペプチド誘導体、ローダミンペプチド誘導体およびクマリンペプチド誘導体、例えばN−t−Boc−Val−Pro−Arg−7−アミノ−4−メチルクマリンなど7−アミド−4−メチルクマリンおよびN−t−Boc−Val−Pro−Arg−7−アミド−4−クロロメチルクマリンなど7−アミノ−4−クロロメチルクマリンを検出可能な脱離基として使用することが可能である。
【0036】
本発明による方法の使用により、ポリクローナル抗体およびそのサブクラスまたはモノクローナル抗体を用いて、サイトカインの誘導を引き起こす細菌性物質を診断することが可能である。リポ多糖類、リポアラビノマンナン、ペプチドグリカン、タイコ酸誘導体、細胞外多糖類および脂質Aに対する抗体が好ましい。
【0037】
本発明による方法の使用により、ポリクローナル抗体およびそのサブクラスまたはモノクローナル抗体を用いて、歯周炎の病原体により誘発されるサイトカイン形成を診断することも可能である。インターロイキンIL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、腫瘍壊死因子TNFα、インターフェロンα、β、γ、コロニー形成因子M−CSF、成長因子EGF、TGFαおよびケモカインMCPに対する抗体を使用することができる。
【0038】
本発明による方法の使用により、アルカリホスファターゼ、アリルスルファターゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、β−グルクロニダーゼ、カテプシン(G、B、D)、エラスターゼ、ヒアルロニダーゼ、乳酸脱水素酵素、リゾチーム、基質メタロプロテイナーゼ(コラゲナーゼ、ゼラチナーゼ)、組織阻害因子メタロプロテイナーゼ(TIMP)、ストロメライシン、ラクトフェリン、トリプターゼおよびミエロペルオキシダーゼの酵素活性を用いて歯周組織の破壊を診断することができる。
【0039】
本発明による方法の使用により、ポリクローナル抗体およびそのサブクラスまたはモノクローナル抗体を用いて、歯肉炎の分子マーカーを診断することが可能である。これらに含まれるのは、サイトカイン、例えばインターロイキンIL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、TNFαおよびアラキドン酸誘導体、例えばプロスタグランジンEである。
【0040】
齲歯は、ストレプトコッカス・サリバリウス・サリバリウス、ストレプトコッカス・ベスチバリス、ストレプトコッカス・テルモフィラス、ストレプトコッカス・ミュータンス、ストレプトコッカス・ラッタス、ストレプトコッカス・ソブリナス、ストレプトコッカス・クリセタス、ストレプトコッカス・ダウネイ、ストレプトコッカス・マッカカエ、ストレプトコッカス・フェルス、ストレプトコッカス・ミレリ、ストレプトコッカス・アンギノーサス、ストレプトコッカス・コンステラータス、ストレプトコッカス・インターメディウス、ストレプトコッカス・ミティス、ストレプトコッカス・オラーリス、ストレプトコッカス・サングイス、ストレプトコッカス・ゴルドニイ、ストレプトコッカス・パラサングイス、ストレプトコッカス・クリスタ、ストレプトコッカス・ミチオール、ラクトバシラス・アシドフィラス、ラクトバシラス・アリメンタリウス、ラクトバシラス・ブレビス、ラクトバシラス・ブチネリ、ラクトバシラス・カゼイ、ラクトバシラス・パラカゼイ亜種パラカゼイ、ラクトバシラス・パラカゼイ亜種ラムノサス、ラクトバシラス・パラカゼイ亜種トレランス、ラクトバシラス・デルブリュッキイ、ラクトバシラス・デルブリュッキイ亜種ラクティス、ラクトバシラス・デルブリュッキイ亜種デルブリュッキイ、ラクトバシラス・デルブリュッキイ亜種ブルガリカス、ラクトバシラス・エンドカルディティス、ラクトバシラス・フェルメンタム、ラクトバシラス・ガッゼリ、ラクトバシラス・プセドプランタラム、ラクトバシラス・ラムノサス、ラクトバシラス・サリバリウス、アクチノマイセス・イスラエリイ、アクチノマイセス・オドントリチカス、アクチノマイセス・アクチノマイセテムコミタンス、エイケネラ、ブランハメラ・カタラリス、ベイヨネラ・アルカレセンス、ベイヨネラ・パルビュラ、アクチノマイセス・ネスランディイ、ロシア・デントカリオーサによる感染と因果的に関係している。
【0041】
本発明による方法の使用により、これら細菌の種々の表面抗原、例えばタンパク質、リポ多糖類、糖タンパク質、線毛、細胞外多糖類、付着因子、リポテイコ酸誘導体、グルカン結合タンパク質、コラーゲン結合タンパク質に対して作られるポリクローナル抗体およびそのサブクラスまたはモノクローナル抗体を用いて、齲蝕原性細菌の存在および量を診断することが可能である。
【0042】
本発明による方法の使用により、齲蝕原性細菌の細胞外酵素、例えばプロテアーゼ、好ましくはグルコシルトランスフェラーゼ、グルカナーゼ、フルクトシルトランスフェラーゼ、フルクタナーゼの活性度を診断することができる。
【0043】
本発明による方法の使用により、齲蝕原性細菌の代謝生成物、例えば酪酸、ギ酸、好ましくは酢酸、プロピオン酸、乳酸、特に好ましくは乳酸を診断することができる。さらに、pH指示薬を用いて、例えばブロモフェノールブルー、コンゴレッド、ブロモクレゾールブルー、好ましくはロドール誘導体、特に好ましくはオレゴングリーン誘導体を用いて、酸の放出を伴う周囲媒体の酸性化を検出することができる。
【0044】
プラークなど周囲媒体におけるpHの酸性化の結果として、カルシウムイオンが歯の硬物質の外に溶解する。本発明による担体物質の使用により、カルシウム指示薬、例えばカルシウムクリムゾン、好ましくはカルシウムグリーン、カルシウムオレンジ、特に好ましくはカルシウムオレゴングリーン488BAPTAを用いて、この過程を診断することができる。
【0045】
本発明による方法の使用により、上述のマーカー化合物の増大または減少を疾患経過の尺度として、また治癒過程の尺度として用いることができる。
【0046】
接触させるには、アプリケータを用いて、指標物質により検出可能な信号を発生させるのに十分である量の物質の取り込みを意味すると解すべきものとする。
【0047】
取り込みは、吸着、吸収、接着、吸引、湿潤および/または拡散など物理的方法および/または化学的方法により行うことができる。
【0048】
本発明は同時に以下の利点を有する:
本発明による方法により物質試料の迅速で複雑でない分析が可能となる。
【0049】
所望の分析に必要とされる補助物のすべてが1つの装置内に確認されるということにより、分析に必要とされる物質の混同が排除される。
【0050】
さらに、指標物質が分析のためのその使用前に汚染されないことが装置により保証される。
【0051】
付属装置と組み合わせた本発明による方法は、時間を費やすネジ抜きおよび除去される試料への指示薬溶液の塗布なしに物質の分析を行うことを可能にし、技術的および専門的にあらかじめ訓練されていない人が行うこともできる。
【0052】
別の利点は、所望の分析に必要とされる補助物のすべてが必要とされる量的割合で装置内に存在するということにある。したがって、分析に必要とされる物質の誤った予製が排除される。
【0053】
本発明による方法において使用される装置は1回使用向きであることが好ましい。
【0054】
発生信号の基準信号との比較を可能にする部分が装置に位置していれば有利でありうる。
【0055】
かかる基準信号は、例えば、指標物質により発生される信号と関係のあるカラースケールの形で印刷することができる。
【0056】
分析反応が起こる部分において、装置は分析反応の観察を可能にする透明の窓を有することが好ましい。
【0057】
任意に、この窓は保護フィルムを剥ぎ取った後、好ましくは装置を開放するときにのみ可視的である。
【0058】
本発明による装置は任意にさらにチャンバ、同様にそれぞれの場合に選択的に開放される部分を経てポケットまたは別のチャンバに接続される好ましくは第2および第3のチャンバを有する。これら別のチャンバの中へは、実際の指標物質に加えて方法のために任意に必要である追加の物質が導入される。
【0059】
必要次第で、これら追加の物質は、選択的に開放される部分を介して別のチャンバの中へ、またはそれぞれのチャンバに圧力をかけることによりポケットの中へ導入することができる。
【0060】
この型の実施態様は、それ自体、安定で貯蔵可能であるが、分析における使用のために追加的に他の物質の添加による活性化を必要とする多数の指標物質用装置の使用を可能にする。
【0061】
実際の指標物質に対して任意に追加的に必要なかかる物質として挙げられるのは、リン酸塩など緩衝物質、例えばリン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸二水素カリウム、ピロリン酸、炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸/酢酸塩、クエン酸/クエン酸塩、ジエチルバルビツール酸、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、グリシン、グリシルグリシン、N−(2−アセタミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、N−(2−アセタミド)イミノ二酢酸塩(ADA)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(BICINE)、2,2−ビス(ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキシメチル)メタン(BIS−TRIS)、2−(シクロへキシルアミノ)エタンスルホン酸(CHES)、2−[4−(2−ヒドロキシエチル−1−ピペラジン)]エタンスルホン酸(HEPES)、3−[4−(2−ヒドロキシエチル−1−ピペラジニル)]プロパンスルホン酸(HEPPS)、2−モルフォリノエタンスルホン酸(MES)、3−モルフォリノプロパンスルホン酸(MOPS)、ピペラジン−1,4−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、N−[トリス(ヒドロキシメチル)−メチル]−2−アミノエタンスルホン酸(TES)、N−[トリス−(ヒドロキシメチル)メチル]グリシン(TRICINE)、硫酸、亜硫酸、リン酸、塩酸、酢酸、硝酸など酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア、水酸化カルシウム、酸化マグネシウムなど塩基、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、グリセロール、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、アセトン、ブタノン、シクロへキサン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、アルカン、酢酸エチルなど溶剤、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウム、塩化鉄(III)、塩化鉄(II)、硫酸アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムなど塩、補酵素、ビタミン、糖リン酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、酢酸塩、プロピオン酸プロピオン酸、リポ多糖類、毒素、ペプチドなど酵素の基質、ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体など抗体およびそのサブクラスおよび/または酵素であって、これらは以下のクラスに細分することができるが、以下のリストは本発明の例としてであり、非限定的である:
・ 酸化還元酵素およびそのサブクラス、例えば、乳酸脱水素酵素、酸化酵素、過酸化酵素、還元酵素、モノオキシゲナーゼ、ジオキシゲナーゼなど脱水素酵素;
・ 転移酵素およびそのサブクラス、例えば、C−転移酵素、グルコソイル転移酵素など糖転移酵素、フルクトシル転移酵素、アミノ基転移酵素、リン酸基転移酵素;
・ 加水分解酵素およびそのサブクラス、例えば、エステル分解酵素、グルカナーゼなどグリコシダーゼ、ペプチド加水分解酵素、例えばジペプチジルペプチド加水分解酵素、Arg−gingipain、Lys−gingipain、コラゲナーゼ、ゼラチナーゼ、カテプシン、エラスターゼ、アミダーゼ;
・ 脱離酵素およびそのサブクラス、例えばC−C脱離酵素、C−O脱離酵素、C−N脱離酵素、C−S脱離酵素;
・ 異性化酵素およびそのサブクラス、例えばエピマー変換酵素、シス−トランス異性化酵素、分子内転移酵素;
・ 連結酵素およびそのサブクラス、例えばC−C連結酵素、C−O連結酵素、C−N連結酵素、C−S連結酵素。
【0062】
2000種類以上の酵素が現在、知られている。それらの分類のために、作用および基質特異性を考慮に入れた系が開発されている。この結果、特異的基質および/または補酵素(例えばNAD(P)、NAD(P)H、FAD、FMN、リポアミド、ユビキノン、へム、ATP、ADP、AMP、GTP、GDP、GMP、UTP、UDP、UMP、CTP、CDP、CMP、補酵素A、チアミン二リン酸、ピリドキサールリン酸、ビオチンおよび/またはテトラヒドロ葉酸塩)が各酵素に属することになる。
【0063】
これらの特異的基質および/または補酵素は、例えば、1種類以上の酵素がマーカー基質として使用される場合は、通例、存在する。逆に、もちろん事実として、特異的物質、例えば糖リン酸、乳酸/乳酸塩、ピルビン酸塩、酢酸/酢酸塩、プロビオン酸/プロビオン酸塩、ギ酸/ギ酸塩、ペプチド、合成ペプチドが試料物質またはマーカー物質として使用される場合は、特異的酵素を必要な物質として用いることができる。
【0064】
装置内に位置した分析のために必要な物質は液体または粉末の形で存在しうる。それらは、通過部または選択的に開放される通過部によりアプリケータ上に位置する試料物質と指標物質および/または停止試薬を接触させることを可能にする形で存在することが好ましい。使用される試薬は溶解した形で存在することが好ましい。
【0065】
必要に応じて、試料物質をアプリケータへ/上に固定または安定化することが必要である。これは再緩衝、pHの変更、イオン強度の変更、酵素分解に対する抑制剤の添加、安定剤および/または固定剤の添加により行うことができる。
【0066】
必要とされる物質は、選択的に開放される通過部を経てアプリケータが位置する部分に接続可能である別のチャンバ内、またはチャンバ内に位置し装置を作動させるとこじ開ける密封容器内のいずれかに位置している。
【0067】
必要に応じて、装置は外層部と、それと異なり、チャンバを形成する内層部とを有する。外層部は剥離可能に設計することができ、外層部を少なくとも部分的に剥離することができる。
【0068】
一方では外層部用に別々に構成されたフィルムと、他方ではチャンバを形成するフィルムの使用により、装置が使用される前に物質の安全な貯蔵が可能となる。
【0069】
さらに、混合される物質は、光の入射あるいはまた不要な圧力負荷など保存状態における外部の影響から良好に保護され続ける。
【0070】
チャンバを形成するフィルムの1つが透明である場合は、剥離可能な外層部を剥ぎ取った後、被分析物質と指標物質との間の反応の進行状態および/またはポケットへのチャンバの注入を、例えば視覚的にモニタリングすることができる。
【0071】
装置内に含まれる指標物質によって、指標物質と接触することになるフィルムの内層を物質の特性に適合させることができる。これにより、装置の製造方法を全体的に変更する必要なく、その反応性が異なる多数の指標物質を貯蔵するための装置の使用が可能となる。
【0072】
任意に、装置の1つのチャンバ内には、実際の指標物質など物質、指標物質のための活性化物質または被分析物質と実際の指標物質との間の反応のために必要である物質の吸収のために、好ましくはパッドの形で別個の区画が追加的に位置する。
【0073】
かかる物質は、例えば、すでに上記されている緩衝物質、酸、塩基または溶剤である。
【0074】
この型の別の区画の存在は、選択的に開放される通過部またはチャンバを形成するフィルムのいずれかと直ちに保存状態で接触することから物質を防ぐ。
【0075】
この手段により、装置に対する障害、特に装置を形成するフィルムに対する障害が困難となる。これは物質を含有する装置の貯蔵時間の増大を可能にする。
【0076】
これに関して、揮発性物質の拡散をひどく不利に影響し、または妨げる物質の使用が容器の製造のために有利であることが証明されている。
【0077】
第1フィルムおよび第2フィルムは任意に多層フィルムである。それらは任意に少なくとも部分的に外層部および内層部から剥離可能である。
【0078】
用いられる好ましいフィルムは十分な拡散緊密性を有するものである。
【0079】
保存される物質の状態によって、フィルムは攻撃的、例えば腐食性の物質および/または溶剤特性を有する物質に抵抗性でもあるべきである。
【0080】
フィルム成分はプラスチックフィルム、金属フォイルおよびセラミックフィルムから選択することができる。
【0081】
フィルムの製造のために可能なプラスチックは、例えば、PE、PP、PTFE、PET、PA、PBT、PVC、EVAである。
【0082】
フォイルの製造のために可能な金属は、例えば、Al、Sn、Au、Ag、Fe、Cuである。
【0083】
セラミックフィルムは、例えば、SiO含有層を有するフィルムを意味すると解すべきものとする。
【0084】
フィルムの構成は基本的に任意であり、保存される物質の組成に適応する。
【0085】
外側から内側への配列PET、Al、PET、PEまたはPP、Al、PET、PEを有し、任意に中央のフィルムとしてPETフィルムなしのフィルムの構成が有利であることが証明されている。
【0086】
さらに、接着性添加剤がフィルム間に位置することができる。
【0087】
可能な接着性添加剤は、積層用接着剤または押出積層媒体である。
【0088】
第1フィルムの任意に存在する剥離可能な外層部は不透明であることが好ましい。
【0089】
第1フィルムの内層部は透明であることが好ましく、任意に外層部よりも弾力性である。
【0090】
外側から内側への配列PET、AlまたはPP、Alが外層部に有利であることが証明されている。
【0091】
それぞれのチャンバとポケット間の分離は、距離に関して、また接着の堅固さに関して、それらが理論破損部位を形成しうるように設計されている。
【0092】
通過部は、貯蔵状態において、ポケットおよび任意に存在する第2および/または第3チャンバの両方に対して密封を形成するように構成されている。
【0093】
かかる理論破損点は、例えば、熱溶着または固着により達成することができ、熱溶着の場合、他の溶着部に比べ異なるエネルギー入力、好ましくは低エネルギー入力が生じる。これは温度、圧力および/または保持時間により制御することができる。
【0094】
別の可能性は、剥離フィルムスタンピングまたはホットメルト接着点など接着を減少させる異物を、第1フィルムと第2フィルムとの間の理論破損点の部分へ導入することにある。この場合、上部および下部フィルムとして密封フィルムが使用されることが好ましい。
【0095】
チャンバまたは複数のチャンバは円形(環状または卵形)に設計されることが好ましいが、任意に角状(正方形、長方形または三角形)にも設計される。
【0096】
それらの目的に応じて、チャンバは特定の体積を有し、指示された使用および複数の成分が混合される場合、同質の混合を行うことができる。この場合にポケットに隣接したチャンバは、混合される物質または混合物質の総量を受け入れるために適している体積を有することが好ましい。
【0097】
チャンバの体積は数十分の1ミリリットル、例えば0.01ml〜約50mlの範囲であることができ、0.01〜10mlの範囲であることが好ましく、0.01〜5mlの範囲であることが特に好ましい。
【0098】
チャンバの直径は、例えば、5〜20mmであり、塗布用具の軸の直径は約2mmである。
【0099】
ポケットは片側に開かれており、貯蔵状態においても塗布用具を受け入れることができるように任意に設計されている。ポケット開口部の直径が適切に小さい場合、ポケットそのものを、例えばカニューレの形で塗布装置としても外向きに使用することができる。
【0100】
装置は第1フィルム、例えば被覆フィルムと、第2フィルム、例えば、在来のブリスターパックにおいて用いられているような熱成形フィルムとを含む容器を含む。
【0101】
チャンバを形成する部分を除き、それぞれのフィルムは互いの平面に接続されることが好ましい。
【0102】
第1フィルムの第2フィルムへの接続は、例えば、熱溶着、低温溶着、固着および/または音極を用いた超音波溶接により行うことができる。
【0103】
第1および第2フィルムの多層構造は、種々のモノフィルム層の積層、カレンダリング、結合により、任意に、例えば金属による蒸着によっても達成することができる。
【0104】
例えば光の入射から装置の中に組み込まれた適用可能な物質を保護するために、それぞれのフィルムは互いから離隔して配置される2つの封着シームによりチャンバ周囲の部分内で互いに接続されるように設計されることが好ましい。
【0105】
それぞれの容器は、装置の製造のために用いることができる同じ方法により製造することができる。容器はこの場合、パッド状の構造が好ましい結果になるように、プラスチックまたは金属含有フィルム/フォイルの境界部分における結合、固着または封着により製造されることが好ましい。フィルム/フォイルは、外力の作用により容器を開放できるような方法で接続され、容器は圧力の作用に対して不定方向にこじ開けるように意図されていることが好ましい。
【0106】
装置の使用のために、アプリケータを最初にポケットから除去し、被分析物質と接触させ、好ましくは被分析物質の中に浸漬する。アプリケータを湿す過程にかかるのは通例、わずか数秒間である。
【0107】
唾液の分析のために、アプリケータは唾液を充填した管の中に浸漬することができ、または最も簡単な場合、アプリケータを口内の唾液と接触させることにより口内から直接除去することができる。
【0108】
歯周ポケット液の分析のために、例えば、歯周ポケットの中にアプリケータを導入することができる。
【0109】
湿したアプリケータを装置の開口部へ戻し、好ましくは、除去されたポケットの中に戻す。
【0110】
次に、もし必要であるならば、指標物質の活性化が行われる。これは、例えば、活性化物質を含有する第2チャンバに圧力をかけることにより行うことができる。圧力をかけることにより、選択的に開放される通過部を経て実際の指標物質が位置しているチャンバへ活性化物質を通過させる。
【0111】
あるいは、活性化物質が任意にチャンバ内に存在している容器内に位置している場合は、指標物質そのものを含有するチャンバに圧力をかけることにより活性化を行うこともできる。この容器は、通例、パッド状であり、ここで不定方向にこじ開けられることが好ましい。
【0112】
次に任意に活性化された指標物質を湿したアプリケータと接触させる。これは、アプリケータを含有するポケットへの選択的に開放される通過部の開放を引き起こす指標物質を含有するチャンバに外力をかけることにより達成することができる。次に指標物質と分析物質との間の反応がポケット内で起こる。
【0113】
あるいは、選択的に開放される通過部を介して指標物質を含有するチャンバの中にアプリケータを押し入れることもできる。この場合、反応は指標物質を含有するチャンバ内で起こる。
【0114】
選択的に開放される第1通過部を介して空のチャンバの中にアプリケータを押し入れることも可能である。次に、指標物質は、活性化剤と共に、もともと空のチャンバにこのチャンバに接続されている選択的に開放される別の通過部を経て導入される。この場合の反応は、もともと空のチャンバ内で起こる。
【0115】
通例、数秒〜数分間続行する反応の完了後、アプリケータを任意に装置から除去する。用いられる指標物質によって、検出可能な信号、好ましくは視覚的に記録可能な色変化が得られる。
【0116】
検出可能な信号の形成を終了させるには、停止試薬を別のパッドから導入することができる。
【0117】
適切な停止試薬は、例えば、硫酸、亜硫酸、リン酸、塩酸、酢酸、硝酸、クエン酸、アスコルビン酸など酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア、水酸化カリウムなど塩基、ヨード酢酸、モノブロモビマン誘導体、ダンシル誘導体、過酸化水素など阻害剤である。必要な物質が1種類以上の酵素を含む場合は、それぞれの酵素に対して知られる特異的阻害剤を原則として用いることができ、例えば、ピルビン酸またはリン酸陰イオンまたはピロリン酸陰イオンは乳酸脱水素酵素の阻害剤である。
【0118】
基準信号、例えば、装置に付着していることが好ましいカラースケールとの比較により、行われる分析の評価が可能となる。
【0119】
別の好ましい実施態様において、装置は試験方法のための陽性対照を行うための手段を含む。かかる陽性対照は、例えば、その上に位置したアプリケータまたは指示薬が分析法を行った後に色を変化させることがなく、またはわずかにだけ色を変化させるときに有意義である。かかる場合、実際に、被検出物質が調査される試料中に存在しなかった可能性、または試験はそれ自体として機能的でなかった可能性が存在する。
【0120】
どの可能性が存在するかを点検するために、方法を行った後にアプリケータを陽性対照に供することが適切である。
【0121】
齲歯誘因性および/または歯周炎誘因性細菌の検出のための方法において用いることができる適切な陽性対照は、例えば、1〜10mMの乳酸溶液を、任意にグリシル−グリシン(約50mM)およびリン酸水素(約10mM)、pHが約9での緩衝剤中に含む。
【0122】
この実施態様における陽性対照を行うために、実際の方法を行った後にアプリケータを乳酸と接触させる。この場合の乳酸は溶液の状態になり、試験が機能的であった場合は、指示薬の色変化が起こるであろうし、または起こるはずである。
【0123】
陽性対照に必要とされる物質は便宜上、個別の容器内に位置している。容器は、例えば、不織布を含むことができ、例えば、装置の裏面に付着することができる。しかし、着脱自在のブリスターまたは個別の付加物の形、例えば試験ストリップの形での装置への容器の応用も可能である。
【0124】
以下、図面を用いて装置の設計のために好ましい典型的な実施態様を説明する。
【0125】
図1は、予備チャンバ(2)の方へ通じ、その中にアプリケータ(3)が位置しているポケット(1)を有し、アプリケータの軸がポケット(1)から突出している本発明による装置の実施態様を示す。ポケットの開放部には任意にアプリケータ用の停止補助物(8)が位置している。予備チャンバ(2)は任意に透明な材料で製造され、分析の経過が観察できるようになっている。
【0126】
装置はさらに3つのチャンバ(4、5、6)を含み、それぞれの場合に選択的に開放される通過部(7)を経てポケット(1)の予備チャンバ(2)の方へ通じる。この配置をチャンバの平行配置と呼ぶ。
【0127】
この配置は、例えば、試料物質で湿したアプリケータを追加的に栄養液、例えば、チャンバ(4)内に位置している指示薬液と接触させる前に、チャンバ(5)内に位置している糖液で湿すときに便利である。停止試薬がこの場合、チャンバ(6)内に位置している。
【0128】
任意に存在するカラースケールを、例えば、装置の裏面に付着させることができる。
【0129】
図2において、存在する3つのチャンバのうち2つは連続的に、すなわち直列で配置されている。この配置は、例えば、チャンバ(5)内に位置している指標物質が最初に活性化される必要があるときに有利である。活性化溶液はこの場合、チャンバ(6)内に位置していることが好ましい。チャンバ(4)は栄養液または停止試薬のいずれかを含みうる。
【0130】
図3における装置は、平行に配置された2つのチャンバ(4、5)のみを含む。装置は、指示薬液が位置している1つのチャンバのみを有することも可能である。任意に、このチャンバの中に別の区画を追加的に配置することができ、その区画は、例えば、指標物質用の活性化溶液を含み、活性化と同時に、チャンバに圧力をかけることにより開放する。
【0131】
アプリケータが無菌状態下に保存されることを保証すべき場合は、図4による装置が有利であることが証明されている。図4において、アプリケータ(3)は容器(9)内に位置している。この容器と、予備チャンバ(2)とを有するポケット(1)の開口部は、好ましくは溝(11)まで除去することができるフィルム(10)により開始状態で密封されている。したがって、装置を開放すると同時に、アプリケータ(3)の軸とポケット(1)の開口部の両方が露出する。
【0132】
本発明による方法は、装置内に含まれるアプリケータを湿すことができ、装置内に含まれる指標物質と反応しうるすべての物質の分析のために適している。
【0133】
この方法は、体液、特に唾液や血液およびその中に含まれる有機物質または生化学物質の迅速で簡単な分析のために適していることが好ましい。
【0134】
特定の実施態様において、唾液の分析のための方法は、個人の齲歯および/または歯周炎のリスクの測定に用いることができる、その中に含まれる物質に適している。
【0135】
別の特定の実施態様において、唾液の分析のための方法は、個人の歯周炎のリスクの測定に用いることができる、その中に含まれる物質に適している。
【0136】
かかる唾液検査のために、以下の指標物質、すなわちタンパク質分解活性によりタンパク質分解酵素基質から脱離される色素が有利であることが証明されている。特に、酸化還元色素、例えばPMS、MTT、PES、CTT、MTSが適している。しかし、上述の指標物質のすべても適している。また、p−ニトロアニリンのペプチド誘導体、2−ナフチルアミンのペプチド誘導体、7−アミノ−4−メチルクマリンのペプチド誘導体、7−アミノ−4−クロロメチルクマリンのペプチド誘導体、6−アミノキノリンのペプチド誘導体、ローダミンのペプチド誘導体、N−ベンゾイル−DL−アルギニン−2−ナフチルアミドおよびベンゾイル−DL−アルギニン−p−二トロアニリドも含まれる。
【0137】
同様に、本発明は、診断的に活性な添加剤を含有するインプレッションコンパウンドを用いて個人の齲歯および/または歯周炎のリスクの部位特異的測定のためのキットに関する。
【0138】
このキットに基づく方法において、個人の齲歯のリスクは、前述の方法を用いて唾液から最初に測定され、陽性結果の場合、唾液で洗浄される硬組織、好ましくは顎、例えば下顎および/または上顎の少なくとも1つの部分の印象が診断的インプレッションコンパウンドを用いて取られる。
【0139】
適切な診断的インプレッションコンパウンドは、例えば、特にアルギン酸塩、ポリエーテル、シリコーンまたはポリエーテルシリコーンに基づくドイツ特許出願番号DE−199 26 728号に記載されている化合物である。
【0140】
これに関して、好ましくは0.0001〜10重量%の量で部位特異的および物質特異的口腔内診断のための診断的に利用可能な添加剤を含有する硬化可能なまたはフィルム形成担体材料が存在する。本出願による適切な診断的添加剤は色指示薬、抗体、酵素および診断的試験系の開発に精通した当業者には周知の他のすべての物質である。
【0141】
硬化印象材において、この型のインプレッションコンパウンドは、齲歯のリスク増大が存在する部位上に知覚できる信号、例えば呈色を示す。このために、選択的に、齲歯促進微生物の代謝生成物が用いられる検出方法における活性種として利用される。
【0142】
以下、実施例を用いて本発明を説明する。
【0143】
実施例1
唾液検査1
アプリケータ用のポケットとチャンバとを有する装置を用いる。チャンバ内には、アミノ化合物、補酵素、脱水素酵素および酸化還元指示薬を含有する200μlの診断溶液が位置している。
【0144】
アプリケータを装置から除去し、患者の口内の唾液で湿し、ポケットの中へ再び戻す。押すことにより、チャンバを開放し、通過部を介して診断液をポケットに導入する。アプリケータを回転させることにより、診断液によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。約3分後、アプリケータを除去し、患者の唾液中に存在する被検出物質の量をアプリケータ先端部の呈色により評価することができる。
【0145】
実施例2
唾液検査2
アプリケータ用のポケットと図3による平行に配置された2つのチャンバを有する装置を用いる。第1チャンバ内には、アミノ化合物、補酵素、脱水素酵素および酸化還元指示薬を含有する200μlの診断溶液が位置している。第2チャンバ内には、50μlの停止試薬が位置している。
【0146】
アプリケータを装置から除去し、患者の口内の唾液で湿し、ポケットの中へ再び戻す。押すことにより、チャンバを開放し、通過部を介して診断液をポケットに導入する。アプリケータを回転させることにより、診断液によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。約3分後、停止試薬を含有する第2チャンバを押すことにより開放し、通過部を介して停止試薬をポケットに導入する。アプリケータを回転させることにより、停止試薬によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。
【0147】
アプリケータを除去し、患者の唾液中に存在する被検出物質の量をアプリケータ先端部の青色の呈色により評価することができる。
【0148】
実施例3
唾液検査3
アプリケータ用のポケットと、図2による連続的に配置された2つのチャンバと、平行に配置された1つのチャンバとを有する装置を用いる。
【0149】
上部の連続的に配置されたチャンバ内には、アミノ化合物を含有する200μlの診断溶液がある。下部の連続的に配置されたチャンバ内には、補酵素、脱水素酵素、酸化還元指示薬および糖含有化合物を含有する診断粉末がある。平行に配置されたチャンバ内には停止試薬として50μlの酸がある。
【0150】
アプリケータを装置から除去し、患者の口内の唾液で湿し、ポケットの中へ再び戻す。押すことにより、緩衝溶液を含有する連続的に配置された上部のチャンバを開放し、診断粉末を含有する連続的に配置された下部のチャンバの中に通過部を介して導入する。
【0151】
2つの連続的に配置されたチャンバを交互に押すことにより、2つのチャンバ間に、またはチャンバ間から液体を移動し、それにより診断粉末が完全に溶液の中に入ることを保証する。次に通過部を介して診断溶液をポケットの中に導入する。アプリケータを回転させることにより、診断液によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。約3分後、停止試薬を含有する平行に配置されたチャンバを押すことにより開放し、アプリケータのポケットの中へ通過部を介して停止試薬を導入する。アプリケータを回転させることにより、停止試薬によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。アプリケータを除去することができ、患者の唾液中に存在する被検出物質の量をアプリケータ先端部の呈色により評価することができる。
【0152】
実施例4
唾液検査4
アプリケータ用のポケットと図3による平行に配置された2つのチャンバを有する装置を用いる。第1チャンバ内には、アミノ化合物、補酵素、脱水素酵素および酸化還元指示薬を含有する200μlの診断溶液が位置している。第2チャンバ内には、停止試薬として50μlの酸が位置している。
【0153】
アプリケータを装置から除去し、患者の口内の唾液で湿し、ポケットの中へ再び戻す。押すことにより、診断液を含有するチャンバを開放し、通過部を介してポケットの中に導入する。アプリケータを回転させることにより、診断液によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。アプリケータのポケット内のサイトウィンドウを介して黄色の呈色の形成を確認することができる。
【0154】
約3分後、停止試薬を含有する第2チャンバを押すことにより開放し、通過部を介して停止試薬をポケットに導入する。アプリケータを回転させることにより、アプリケータ先端部の完全な湿潤および停止試薬による溶液の十分な混合を保証する。反応は停止し、カラーチャートを用いて呈色を評価することができる。
【0155】
実施例5
唾液検査5
アプリケータ用のポケットとチャンバとを有する装置を用いる。チャンバ内には、アミノ化合物、種々の塩の混合物およびペプチド含有化合物を含有する200μlの診断溶液が位置している。
【0156】
アプリケータを装置から除去し、患者の口内の唾液で湿し、ポケットの中へ再び戻す。押すことにより、チャンバを開放し、通過部を介して診断液をポケットに導入する。アプリケータを回転させることにより、診断液によるアプリケータ先端部の完全な湿潤を保証する。
【0157】
約3分後、アプリケータを除去し、患者の唾液中に存在する被分析物質の量をアプリケータ先端部の呈色により評価することができる。
【0158】
参照符号のリスト
1.  ポケット
2.  予備チャンバ
3.  アプリケータ
4.  第1チャンバ
5.  第2チャンバ
6.  第3チャンバ
7.  選択的に開放される通過部
8.  停止補助物
9.  アプリケータを受け入れるための容器
10. 引抜きフィルム
11. 開口部の溝
【図面の簡単な説明】
【図1】平行に配置された3つのチャンバを有する装置の実施態様を示す。
【図2】その内2つが連続的に配置されている3つのチャンバを有する装置の実施態様を示す。
【図3】平行に配置された2つのチャンバを有する装置の実施態様を示す。
【図4】アプリケータの無菌貯蔵を可能にする装置の実施態様を示す。

Claims (15)

  1. 分析のための方法であって、以下のステップ、すなわち
    a)アプリケータを受け入れるためのポケットと、指標物質を受け入れるための少なくとも1つの第1チャンバとを備える装置からアプリケータを除去するステップであって、前記チャンバが選択的に開放される通過部を経てポケットに接続可能である前記ステップと、
    b)前記アプリケータを試料物質と接触させるステップと、
    c)前記アプリケータを前記装置、好ましくはポケットの中に導入するステップと、
    d)少なくとも1つのチャンバに対して圧力を加えることにより、またはアプリケータをチャンバの中に押し入れることにより装置を作動させるステップであって、前記アプリケータを指標物質と接触させるステップと、
    e)検出可能な信号を発生させるために十分である時間の後にアプリケータを任意に除去するステップと、
    f)一定時間後に検出可能な信号の発生を終了させるために、アプリケータを停止試薬と任意に接触させるステップであって、前記停止試薬はさらに別のチャンバに位置しているステップと、
    g)検出可能な信号を基準信号と比較するステップと、
    h)任意に陽性対照を行い、分析のための方法の機能性を点検するステップとを含む方法。
  2. 前記ステップc)の後、アプリケータを最初にステップc’)において栄養液と接触させる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ステップd)において装置を作動させる前に前記指標物質を活性化物質と混合することにより指標物質を活性化させる、請求項1または2のいずれか1項に記載の方法。
  4. 前記ステップa)の前にフィルムまたはフィルム成分の少なくとも部分的な除去または引抜きにより装置を開放させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 試料物質が唾液であり、ステップg)の後、唾液により洗浄される組織の印象が診断的に活性な添加剤を含むインプレッションコンパウンドを用いて製造される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. アプリケータを受け入れるためのポケットと、指標物質を受け入れるための少なくとも1つのチャンバとを含み、前記チャンバが請求項1〜5のいずれか1項に記載された方法を行うために選択的に開放される通過部を経てポケットに接続可能である装置の使用。
  7. アプリケータを受け入れるためのポケットと、指標物質を受け入れるための少なくとも1つのチャンバとを含み、チャンバが特に唾液の分析を行うために、齲歯誘因性細菌の検出のために、および/または、特に歯周炎誘因性細菌の検出のための歯周ポケット液の分析のために選択的に開放される通過部を経てポケットに接続可能である装置の使用。
  8. ポケットと、アプリケータと、pH指示薬、酸化還元指示薬、蛍光指示薬、化学発光指示薬、活力指示薬および色指示薬から選択される指標物質を含有する少なくとも1つのチャンバと、任意にさらに、緩衝物質、酸、塩基、溶剤、塩、酵素、補酵素、ビタミンおよび/または停止試薬を含有するチャンバとを含み、前記第1のチャンバが選択的に開放される通過部を経て前記ポケットに接続可能であり、任意に存在する前記第2のチャンバが前記第1のチャンバに接続可能および/または選択的に開放される通過部を経て前記ポケットに接続可能である、装置。
  9. 2つまたは3つのチャンバを有する請求項8に記載の装置。
  10. 存在するすべてのチャンバが選択的に開放される通過部を経て、その中に含有するすべての物質を連続的におよび/または平行にポケットに方向づけられて導入できるようにして接続されている、請求項8または9のいずれか1項に記載の装置。
  11. アプリケータがセルフタッピングねじ山を有する請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 基準信号、好ましくはカラースケールが装置に付着されている、請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項に記載された装置と、診断的に活性な添加剤を含有するインプレッションコンパウンドとを含む、齲歯および/または歯周炎の誘因性細菌に対する分析のための方法を行うためのキット。
  14. 請求項8〜12のいずれか1項に記載された装置と、分析のための方法の機能性を点検するための陽性対照を行うための物質を含む容器とを含む、齲歯および/または歯周炎の誘因性細菌の分析のための方法を行うためのキット。
  15. 前記容器が、前記装置に接続されるかまたはキットの個別の構成物として存在する請求項14に記載のキット。
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