JP2004504269A - Pdev阻害剤の使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、特に、作用形態がNO/cGMP系である血管拡張剤を同時に投与している場合に、PDE V阻害剤により予め循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療する薬剤を調製するための、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩または溶媒和物の使用に関する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療する薬剤を調製するための、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
PDE V阻害剤の使用が、例えば、WO94/28902に記載されている。ピリミジン誘導体が、例えば、EP 201 188およびWO 93/06104から知られている。
【0003】
勃起機能不全の治療のためにPDE(ホスホジエステラーゼ)V阻害剤を使用することが、例えば、EP 702 555およびWO 99/55708から知られている。
【0004】
PDE V阻害剤の最も知られている代表例はシルデナフィル(sildenafil)(Viagra:登録商標)である。
【0005】
PDE V阻害剤による勃起機能不全の治療において観察される副作用には心臓血管副作用、例えば、特に硝酸塩化合物相互作用の場合の、血圧低下および心拍の反射増加がある。
【0006】
すなわち、シデナフィルの使用は、硝酸塩化合物の投与中には禁忌される。
【0007】
硝酸塩化合物の投与は、非ペニス特異的なPDE V阻害剤の血行動態的副作用を増加させる。
【0008】
既知の硝酸塩化合物には、例えば、ニトログリセリンすなわち、Nitrolingual(登録商標)またはIsoket(登録商標)がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、有用な特性のある新規化合物、特に、薬剤の調製に用いることができる化合物を発見することであった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物を、PDE V阻害剤により循環系副作用を同時に引き起こすことなく男性における勃起機能不全の治療に用い得ることを発見した。
【0011】
特に、非ペニス特異的PDE V阻害剤の循環系副作用が同時に起こらない。
【0012】
これらの副作用は、特に、NO−cGMP系を介して作用する血管拡張剤を同時に投与する場合に起こり得る。
【0013】
従って、本発明は、特に、NO−cGMP系を介して作用する血管拡張剤の同時投与中においてPDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療する薬剤を調製するための、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の使用にも関する。
【0014】
【発明の実施の形態】
好ましいのは、硝酸塩化合物からなる群より選択される血管拡張剤である。
【0015】
また、本発明は、PDE Vサブタイプ阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく女性における性的不全を治療する薬剤を調製するための、高度にペニス特異的なPDE V亜型阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の使用にも関する。
【0016】
好ましくは、PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく女性における性的不全を治療する薬剤を調製するための、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の使用にも関する。
【0017】
本発明は、好ましくは、PDE V阻害剤が下記式Iで示される化合物および生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物である、前述の使用に関する:
【0018】
【化3】
Figure 2004504269
(式中、
およびRは、各々互いに独立して、H、A、OA、OHまたはHalを表し、
およびRは、一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−CH−O−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−となり、
Xは、各々がRで一置換されているR、RまたはRを表し、
は、炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキレンを表し、その1つまたは2つのCH基が−CH=CH−基で置換されていて良く、
は、炭素原子数5〜12のシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキレンを表し、
は、フェニルまたはフェニルメチルを表し、
は、COOH、COOA、CONH、CONHA、CON(A)またはCNを表し、
Aは、炭素原子数1〜6のアルキルを表し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを表す。)。
【0019】
本発明は、特に、PDE V阻害剤が、下記化合物からなる群より選択される前述の使用に関する:
(a)3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸;
(b)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸;
(c)7−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸;
(d)7−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸;
(e)5−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]吉草酸;
(f)2−{4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酢酸;
(g)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸;
(h)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸;
(i)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸;
(k)4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸のエタノールアミン塩、および
これらの生理学的に許容できる塩および/または溶媒和物。
【0020】
本発明は、さらに、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤としての、下記式Iで示される化合物:
【0021】
【化4】
Figure 2004504269
(式中、
およびRは、各々互いに独立して、H、A、OA、OHまたはHalを表し、
およびRは、一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−CH−O−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−となり、
Xは、各々がRで一置換されているR、RまたはRを表し、
は、炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキレンを表し、その1つまたは2つのCH基が−CH=CH−基で置換されていて良く、
は、炭素原子数5〜12のシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキレンを表し、
は、フェニルまたはフェニルメチルを表し、
は、COOH、COOA、CONH、CONHA、CON(A)またはCNを表し、
Aは、炭素原子数1〜6のアルキルを表し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを表す。)
およびこれらの生理学的に許容できる塩および/または溶媒和物に関する。
【0022】
前述の式Iで示される化合物において、
a)ホスホジエステラーゼVのペニス特異的亜型(サブタイプ)の阻害により、および/または
b)ペニス効果器細胞(エフェクター細胞)内への選択的輸送の結果として、または心臓血管系の効果器細胞からの迅速な遮断により、
選択的作用が特異的にペニスにおいて起こる。
【0023】
式Iで示される化合物は、ヒトおよび動物薬において薬剤活性成分として用いることができる。これらは、さらに、さらなる薬剤活性成分の調製のための中間体として用いることができる。
【0024】
前述の記載および後述の記載において、特記しない限り、R、R、R、R、R、R、R、XおよびLは、式I、IIおよびIIIにおいて定義される如くである。
【0025】
Aは、炭素原子数1〜6のアルキルである。
【0026】
前記式において、アルキルは好ましくは分岐しておらず、1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有しており、好ましくは、メチル、エチルまたはプロピルであり、さらに好ましくは、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルであるが、n−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチルまたはヘキシルでもある。
【0027】
Xは、Rで一置換されているR、RまたはR基である。
【0028】
は、炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキレンであり、アルキレン基は好ましくは、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、ペンチレン、1−、2−または3−メチルブチレン、1,1−、1,2−または2,2−ジメチルプロピレン、1−エチルプロピレン、ヘキシレン、1−、2−、3−または4−メチルペンチレン、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−または3,3−ジメチルブチレン、1−または2−エチルブチレン、1−エチル−1−メチルプロピレン、1−エチル−2−メチルプロピレン、1,1,2−または1,2,2−トリメチルプロピレン、直鎖または分岐ヘプチレン、オクチレン、ノニレンまたはデシレンである。Rはさらに、例えば、ブト−2−エニレンまたはヘクス−3−エニレンである。非常に好ましいのは、エチレン、プロピレンおよびブチレンである。
【0029】
は、炭素原子数5〜12のシクロアルキルアルキレンであり、好ましくは、例えば、シクロペンチルメチレン、シクロヘキシルメチレン、シクロヘキシルエチレン、シクロヘキシルプロピレンまたはシクロヘキシルブチレンである。
【0030】
はシクロアルキルでもあり、好ましくは、5〜7個の炭素原子を有する。シクロアルキルは、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルである。
【0031】
Halは好ましくはF、ClまたはBrであるが、Iでもある。
【0032】
基RおよびRは同じまたは異なってよく、好ましくは、フェニル環の3−または4−位にある。これらは、例えば、各々互いに独立して、H、アルキル、F、Cl、BrまたはIである、あるいは一緒になってアルキレン、例えば、プロピレン、ブチレンまたはペンチレン、さらに、エチレンオキシ、メチレンジオキシまたはエチレンジオキシである。これらは、好ましくは、各々、アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシまたはプロポキシ、さらにはヒドロキシルでもある。
【0033】
基Rは好ましくは、例えば、COOH、COOCH、COOC、CONH、CON(CH、CONHCHまたはCNである。
【0034】
発明全体を通して、1回以上現れる全ての基は同一または異なって良い、すなわち、互いに独立している。
【0035】
従って、本発明は、特に、前記基の少なくとも一つが先に示した好ましい意味の一つを有する式Iで示される化合物の使用に関する。化合物の好ましい群は、以下の下位式Ia〜Idで表すことができ、これらは式Iに該当し、その中で詳細に示さない基は式Iと同様に定義されるが、但し、
Iaにおいて、Xは、COOH、COOA、CONH、CONA、CONHAまたはCNにより置換されたR、またはフェニルまたはフェニルメチルであり;
Ibにおいて、RとRは一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−であり、Xは、COOH、COOA、CONH、CONA、CONHAまたはCNにより置換されたR、またはフェニルまたはフェニルメチルであり;
Icにおいて、RおよびRは、各々互いに独立して、H、A、OAまたはHalであり、RおよびRは、一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−であり、Xは、COOH、COOA、CONH、CONA、CONHAまたはCNにより置換されたR、またはフェニルまたはフェニルメチルであり;
Idにおいて、RおよびRは、各々互いに独立して、H、A、OAまたはHalであり、RおよびRは、一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−であり、Xは、Rにより一置換されている炭素原子数2〜5のアルキレン、またはシクロヘキシル、フェニルまたはフェニルメチルであり、RはCOOHまたはCOOAであり、Aは炭素原子数1〜6のアルキルであり、HalはF、Cl、BrまたはIである。
【0036】
式Iで示される化合物、およびその調製のための出発材料は、さらに、文献(例えば、HoubenWeyl、Methoden der organischen Chemie[Methods of Organic Chemistry]、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgart、のような標準的研究)に記載されているようなそれ自体既知の方法により、既知でありその反応に適している反応条件に正確に従って調製される。それ自体公知であるがここでは詳細に説明しない変化を設けることもできる。
【0037】
式IIまたはIIIで示される化合物において、R、R、R、R、Xおよびnは、前述の意味、特に前述の好ましい意味を有する。
【0038】
Lが反応性エステル化OH基の場合、これは好ましくは、炭素原子数1〜6のアルキルスルホニルオキシ(好ましくは、メチルスルホニルオキシ)または炭素原子数6〜10のアリールスルホニルオキシ(好ましくはフェニルまたはp−トリルスルホニルオキシ、さらに、2−ナフタレンスルホニルオキシ)である。
【0039】
式Iで示される化合物は、好ましくは、式IIで示される化合物を式IIIで示される化合物と反応させることにより得ることができる。
【0040】
要すれば、出発材料は、それを含む反応混合物から単離する代わりに式Iで示される化合物に直ちに転化することによるその場での形成が可能である。一方、反応を段階的に行うこともできる。
【0041】
式IIおよびIIIで示される出発材料は一般的に知られている。知られていない場合、それ自体公知の方法により調製することができる。式IIで示される化合物は、例えば、POClとの反応により、チオフェン誘導体およびCN−置換アルキレンカルボン酸エステル(Eur.J.Med.Chem.第23巻、453頁(1988年))から形成される、対応するヒドロキシピリミジンから得ることができる。
【0042】
ヒドロキシピリミジンは、ピリミジン誘導体の調製に従来から用いられている(例えば、Houben−Weyl E9b/2)、対応するテトラヒドロベンゾチエノピリミジン化合物の脱水素によりまたはアルデヒドまたはニトリルを用いる2−アミノベンゾチオフェン−3−カルボン酸誘導体の環化により、調製される。
【0043】
詳しくは、式IIで示される化合物と式IIIで示される化合物との反応は、不活性溶媒の存在下または不存在下に、約−20〜約150℃、好ましくは20〜100℃の温度で行われる。
【0044】
酸結合剤、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩、またはアルカリまたはアルカリ土類金属、好ましくはカリウム、ナトリウムまたはカルシウムの別の弱酸塩の添加、または、トリエチルアミン、ジメチルアミン、ピリジンまたはキノリンのような有機塩基、または過剰のアミン成分の添加が好ましい場合がある。
【0045】
適当な不活性溶媒の例は、炭化水素、例えば、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエンまたはキシレン;塩素化炭化水素、例えば、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロメタン、クロロフォルムまたはジクロロメタン;アルコール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノール;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)またはジオキサン;グリコールエーテル、例えば、エチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルまたはエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム);ケトン、例えば、アセトンまたはブタノン;アミド、例えば、アセトアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミド(DMF);ニトリル、例えば、アセトニトリル;スルホキシド、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO);ニトロ化合物、例えば、ニトロメタンまたはニトロベンゼン;エステル、例えば、酢酸エチル、あるいは前記溶媒の混合物である。
【0046】
さらに、式Iで示される化合物中の基Xを別の基Xに転化する、例えば、エステルまたはシアノ基を加水分解してCOOH基にすることができる。
【0047】
エステル基を、例えば、水、水/THFまたは水/ジオキサン中においてNaOHまたはKOHを用いて0〜100℃の温度でケン化することができる。カルボン酸を、例えば塩化チオニルを用いて、対応するカルボン酸塩化物に転化することができ、これをカルボキサミドに転化することができる。既知の方法によりここから水を除去するとカルボニトリルが得られる。
【0048】
式Iで示される酸は、例えば、エタノールのような不活性溶媒中において等量の酸と塩基を反応させ、続いて蒸発させることにより、塩基を用いて対応する酸付加塩に転化することができる。この反応に適した塩基は、特に、生理学的に許容できる塩を与える塩基である。
【0049】
すなわち、式Iで示される酸を、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム)を用いて、対応する金属塩、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩に、または対応するアンモニウム塩に転化することができる。特に、例えばエタノールアミンのような生理学的に許容できる塩を与える有機塩基も、この反応に適している。
【0050】
一方、式Iで示される塩基を、例えば、エタノールのような不活性溶媒中において等量の塩基と酸とを反応させ、続いて、蒸発させることにより、酸を用いて対応する酸付加塩に転化することができる。この反応に適する酸は、特に、生理学的に許容できる酸を与えるものである。すなわち、無機酸、例えば、硫酸、硝酸;塩酸または臭化水素酸のようなハロゲン化水素酸;オルトリン酸のようなリン酸;またはスルファミン酸、さらに、有機酸、特に、脂肪族、脂環式、芳香族脂肪族、芳香族またはヘテロ環式の一塩基性または多塩基性カルボン酸、スルホン酸または硫酸、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、ピバリン酸、ジエチル酢酸、マロン酸、コハク酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、メタンまたはエタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンモノおよびジスルホン酸、およびラウリル硫酸を用いることができる。生理学的に許容できる酸との塩、例えば、ピクリン酸塩を、式Iで示される化合物の単離および/または精製に用いることができる。
【0051】
本発明は、さらに、PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療するための、少なくとも一種の高度にペニス特異的なPDE V阻害剤、またはその生理学的に許容できる塩および/または溶媒和物を含んでなる医薬製剤に関する。
【0052】
この医薬製剤において、式Iで示される化合物が好ましい。
【0053】
これらの製剤は、ヒトまたは動物医薬において薬剤として用いることができる。経腸(例えば、経口)、非経口または局所投与に適しており、新規化合物と反応しない有機または無機物質、例えば、水、植物油、ベンジルアルコール、アルキレングリコール、ポリエチレングリコール、三酢酸グリセロール、ゼラチン、炭水化物、例えば、ラクトースまたはデンプン、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはワセリンが適当な賦形剤である。経口投与に適しているのは、特に、錠剤、ピル、被覆錠剤、カプセル、粉末、顆粒、シロップ、ジュースまたはドロップであり、直腸投与に適しているのは座剤であり、非経口投与に適しているのは溶液、好ましくは、油系または水性溶液、さらに、懸濁液、乳濁液またはインプラントであり、局所投与に適しているのは軟膏、クリームまたは粉末である。新規化合物は、凍結乾燥して、得られる凍結乾燥物を、例えば、注射製剤の調製に用いて良い。この製剤は、滅菌する、および/または、潤滑剤、防腐剤、安定化剤および/または湿潤剤、乳化剤、浸透圧を調節するための塩、緩衝物質、着色剤および風味料のような助剤および/または複数のさらなる活性成分、例えば、一種または二種以上のビタミンを含んで良い。
【0054】
式Iで示される化合物およびその生理学的に許容できる塩を、cGMP(シクログアノシンモノホスフェート)レベルの増加が炎症の阻害もしくは低減および筋肉弛緩を生じることによる病気の治療に用いることができる。本発明の化合物は、特に、アンギナ、高血圧、高肺動脈圧、うっ血性心不全、粥状動脈硬化症、心臓血管の通過量低下を含む症状、末梢欠陥疾患、発作、気管支炎、アレルギー性喘息、慢性喘息、アレルギー性鼻炎、緑内障、過敏性腸症候群、腫瘍、腎不全、肝硬変の治療、および女性インポテンスの治療に用いられる。
【0055】
通常、これらの物質は、好ましくは、投与単位当たり約1〜500mg、特に5〜100mgの投与量で投与される。日用量は、好ましくは、体重1kg当たり約0.02〜10mgである。しかしながら、各患者への特異的投与量は、種々の因子に、例えば、用いられる特定化合物の効能、年齢、体重、全身健康状態、性別、食事、投与時間および方法、排泄割合、薬剤組み合わせ、および治療が適用される特定の疾患の重さに依存する。
【0056】
【実施例】
薬理学的試験報告
トランス−4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]−チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸のエタノールアミン塩(EMD 221829)を、種々の動物種における血行動態および勃起機能について、クエン酸シルデナフィル(sildenafil citrate)と比較して、場合によっては硝酸塩化合物を同時に投与して、研究する。全ての投与は、特記しない限り、十二指腸内に投与する。
【0057】
A)
胸部を閉じた麻酔イヌにおける勃起機能の測定
骨盤神経の刺激変化により種々の程度の勃起を起させた。硬直海綿体中の圧力を測定した。
【0058】
結果:
EMD 221829は体重1kg当たり1mgの物質のみで、最大下勃起を刺激する。シルデナフィルについて相等する結果が測定される。同時に、血圧および心拍を測定した。シルデナフィルと対照的に、EMD 221829の場合は1mg/kgでこの血行動態パラメーターに影響がないことが明らかである。
【0059】
B)胸部を開いた麻酔イヌについてEMD 221829の血行動態を鋭意研究した結果、例えば心拍の反射増加を伴う血圧低下のような心臓血管副作用は示されなかった。体重1kg当たり1mgの物質において、シルデナフィルと比較して血行動態パラメーターの明らかな相違が測定される。EMD 221829の場合、血圧および心拍に対する効果は、体重1kg当たり物質100mgの割合からのみ測定可能になる。この投与量において、クエン酸シルデナフィルは、血圧の低下および心拍の増加を引き起こす。
【0060】
C)
EMD 221829およびシルデナフィルの硝酸塩化合物との相互作用の検討
モデルおよび投与はBと同様であるが、二硝酸イソソルビトールを同時に持続的に静脈内注入しつつ両方の試験物質を投与した(50μg/kg(体重)/時)。
【0061】
結果:
前記パラメーターにおけるシルデナフィルが誘発する変化は、硝酸塩化合物を同時に投与することにより著しく増加する。これに対して、同じ条件下にEMD 221829については、初期パラメーターが変化しないことが明らかである。
【0062】
D)
自然に高血圧のラットにおける血圧および心拍の24時間における遠隔自動計測電送装置による測定
物質3、10および30mg/kg(体重)/p.o.で測定
シルデナフィルの投与後、血圧の著しい投与量依存的低下が生じる。EMD 221829の場合、同じ投与量範囲において、血圧が変化しないことが明らかである。
【0063】
E)
血圧正常ウィスターラットについてDと同様の試験
物質30、100および300mg/kg(体重)/p.o.で測定
結果:
シルデナフィルの投与後、著しい投与量に依存的な血圧の低下および心拍の増加が生じる。EMD 221829を投与すると、明らかに変化がない。
【0064】
F)
自然に高血圧のラットにおける硝酸塩化合物の相互作用
方法:二硝酸イソソルビトールを同時に注入(100μg/kg(体重)/時)しつつ、EMD 221829およびシルデナフィルを静脈内累積投与(0.1、0.3、1、3または10mg/kg(体重))した後の、外科機器使用および血圧および心拍の測定
結果:シルデナフィルの場合には、投与量に依存する血圧低下および心拍上昇が観察されるが、EMD 221829の場合には変化が観察されない。
【0065】
結論:
薬理学的研究は、特に硝酸塩化合物による治療を同時に行う場合、心臓血管系に悪影響を与えることなく、男性のおける勃起機能不全および女性における性的不全の治療を可能にする高度にペニス特異的なPDE V阻害剤の効果を確証している。
【0066】
化合物の調製
前述の記載および後述の記載において、全ての温度は℃による。以下の実施例において、「従来の処理」は、必要なら水を添加し、必要なら最終生成物の構成により2〜10のpHを設定し、混合物を酢酸エチルまたはジクロロメタンで抽出し、相を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発させ、生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーおよび/または結晶化により精製することを意味する。
【0067】
質量スペクトル(MS):EI(電子衝撃イオン化)M、FAB(高速原子衝突)(M+H)
実施例1
3−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸メチル[3−シアノプロピオン酸メチルを用いる2−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロベンゾチオフェン−3−カルボン酸メチルの環化、硫酸を用いる脱水素、およびその後の、オキシ塩化リン/ジメチルアミンを用いる塩素化により得られる]および3−クロロ−4−メトキシベンジルアミン(「A」)をN−メチルピロリドン中にて110℃で5時間攪拌する。溶媒を除去し、生成物を従来の処理に付して、3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸メチルを無色油状物として得る。
【0068】
「A」との同様の反応:
2−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)酢酸メチルとの反応で、2−(4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)酢酸メチルを得る。
【0069】
3,4−メチレンジオキシベンジルアミンとの同様の反応:
3−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)プロピオン酸メチルとの反応で、3−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸メチルを得る。
【0070】
「A」との同様の反応:
4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)酪酸メチルとの反応で、4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]酪酸メチルを得る。
【0071】
3,4−メチレンジオキシベンジルアミンとの同様の反応:
4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)酪酸メチルとの反応で、4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]酪酸メチルを得る。
【0072】
「A」との同様の反応:
5−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)バレリン酸メチルとの反応により、5−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]バレリン酸メチルを得る。
【0073】
3,4−メチレンジオキシベンジルアミンとの同様の反応:
5−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)バレリン酸メチルとの反応により、5−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]バレリン酸メチルを得る。
【0074】
「A」との同様の反応
7−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)ヘプタン酸メチルとの反応で、7−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸メチルを得る。
【0075】
3,4−メチレンジオキシベンジルアミンとの同様の反応:
7−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)ヘプタン酸メチルとの反応で、7−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸メチルを得る。
【0076】
「A」との同様の反応:
2−[4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)シクロヘキシ−1−イル]酢酸メチルとの反応で、2−{4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸メチルを得る。
【0077】
3,4−メチレンジオキシベンジルアミンとの同様の反応:
2−[4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)シクロヘキシ−1−イル]酢酸メチルとの反応で、2−{4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸メチルを得る。
【0078】
ベンジルアミンとの同様の反応:
3−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)プロピオン酸メチルとの反応で、3−(4−ベンジルアミノベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)プロピオン酸メチルを得る。4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)酪酸メチルとの反応で、4−(4−ベンジルアミノベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル)酪酸メチルを得る。5−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)バレリン酸メチルとの反応で、5−(4−ベンジルアミノベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)バレリン酸メチルを得る。
【0079】
「A」との同様の反応:
4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)シクロヘキサンカルボン酸メチルとの反応により、4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル] シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。3,4−メチレンジオキシベンジルアミンの反応で、4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0080】
実施例2
3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸メチルを、エチレングリコールモノメチルエーテルに溶解し、32%NaOHを添加し、混合物を110℃で5時間攪拌する。20%HClを添加し、混合物をジクロロメタンで抽出する。石油エーテルの添加により3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸(融点218℃)を得る。沈殿した結晶を、イソプロパノールに溶解し、エタノールアミンを添加する。結晶化により3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸のエタノールアミン塩を得る。
【0081】
同様にして以下の化合物を得る:
4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸(融点225℃);エタノールアミン塩(融点150℃);
5−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]バレリン酸(融点210℃);エタノールアミン塩(融点141℃);
4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]−ピリミジン−2−イル]酪酸、塩酸塩(融点245℃)。
【0082】
同様の方法で、実施例1に列挙したエステルから以下のカルボン酸を得る:
2−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酢酸、
3−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸、
5−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]バレリン酸、
7−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸、
7−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸、
2−{4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸、
2−{4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸、
3−(4−ベンジルアミノベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)プロピオン酸、
4−(4−ベンジルアミノベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)酪酸、
5−(4−ベンジルアミノベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)バレリン酸、
4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸のエタノールアミン塩(融点167℃);
4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸、エタノールアミン塩(融点143℃)。
【0083】
実施例3
イオウを用いて対応する5,6,7,8−テトラヒドロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン化合物を脱水素し続いてオキシ塩化リン/ジメチルアミンを用いて塩素化することにより調製した4−(4−クロロベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)−フェニルカルボン酸メチル(「B」)1.5gと、3−クロロ−4−メトキシベンジルアミン1.5gとのN−メチルピロリドン20ml中の混合物を、110℃で4時間加熱する。冷却後、混合物を従来の処理に付して、4−[4−(3−クロロ−4−メトキシ−ベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸メチル(融点203〜204℃)2.6gを得る。
【0084】
実施例2と同様にして、エステル1.2gから、4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸のエタノールアミン塩(融点189〜190℃)1.0gを得る。
【0085】
実施例1と同様にして、「B」および3,4−メチレンジオキシベンジルアミンから、4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸メチルを得、エステル加水分解により、4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸のナトリウム塩(融点260℃超)を得る。
【0086】
同様にして、
4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸のエタノールアミン塩(融点130℃)および
4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸のエタノールアミン塩(融点202℃)を得る。
【0087】
実施例4
3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸の1当量と、塩化チオニルの1.2当量をジクロロメタン中で2時間攪拌する。溶媒を除去し、塩化3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオニルを得る。
【0088】
生成物をアンモニア水中に移し、混合物を1時間攪拌し、従来の処理に付して、3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオンアミドを得る。
【0089】
実施例5
DMF1当量と塩化オキサリル1当量をアセトニトリルに0℃で溶解する。次に、1当量の3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオンアミドを添加する。混合物をさらに1時間攪拌する。従来の処理により、3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオニトリルを得る。
【0090】
実施例6
実施例1、2および3と同様にして、対応するクロロピリミジン誘導体と3,4−エチレンジオキシベンジルアミンとを反応させることにより、以下のカルボン酸を得る:
4−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸、
3−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸、
5−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]バレリン酸、
7−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸、
2−{4−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル] シクロヘキシル−1−イル}酢酸、
4−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸、
4−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸(分解温度220〜230℃)、
4−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸のエタノールアミン塩(融点252℃)、
4−[4−(3,4−エチレンジオキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸。
【0091】
同様にして、3,4−ジクロロベンジルアミンとの反応により以下の化合物を得る:
4−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸、
3−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸、
5−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]バレン酸のエタノールアミン塩(融点160℃)、
7−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸、
2−{4−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸、
4−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸、
4−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸、
4−[4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸。
【0092】
同様にして、3−クロロ−4−エトキシベンジルアミンとの反応により以下の化合物を得る。
【0093】
4−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸、
3−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸、
5−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]バレリン酸、
7−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸、
2−{4−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸、
4−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ [2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸、
4−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸(融点185〜187℃)、
4−[4−(3−クロロ−4−エトキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸。
【0094】
同様にして、3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミンとの反応により以下の化合物を得る。
【0095】
4−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸、
3−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸、
5−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]バレリン酸のエタノールアミン塩(融点130℃)、
7−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸、
2−{4−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキシル−1−イル}酢酸、 4−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸、
4−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸(融点240〜241℃)、
4−[4−(3−クロロ−4−イソプロポキシベンジルアミノ)−[1]ベンゾチエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸。
【0096】
以下の実施例は医薬製剤に関する。
実施例A:注射バイアル
式Iで示される活性成分100gおよびリン酸水素二ナトリウム5gを2回蒸留水3リッター中に含む溶液を、2N塩酸を用いてpH6.5に調節し、滅菌濾過し、注射バイアル中に移し、滅菌条件下に凍結乾燥し、滅菌条件下に封鎖する。各注射バイアルは活性成分5mgを含む
実施例B:座剤
式Iで示される活性成分20gの混合物を大豆レシチン100gおよびココアバター1400gと溶融し、型内に注ぎ、冷却させる。各座剤は活性成分20mgを含む。
【0097】
実施例C:溶液
式Iで示される活性成分1g、NaHPO・2HOの9.38g、NaHPO・12HOの28.48gおよび塩化ベンズアルコニウム0.1gを2回蒸留水940ml中に含む溶液を調製する。pHを6.8に調節し、溶液を1リッターにし、照射により滅菌する。この溶液は、点眼剤として用いることができる。
【0098】
実施例D:軟膏
式Iで示される活性成分500mgを、無菌条件下にワセリン99.5gと混合する。
【0099】
実施例E:錠剤
式Iで示される活性成分1kg、ラクトース4kg、ジャガイモ澱粉1.2kg、タルク0.2kgおよびステアリン酸マグネシウム0.1kgの混合物を、各錠剤が活性成分10mgを含むように従来法により圧縮して錠剤を得る。
【0100】
実施例F:被覆錠剤
実施例Eと同様にして錠剤を圧縮し、続いて、スクロース、ジャガイモ澱粉、タルク、トラガカントおよび染料の皮膜を従来法により被覆する。
【0101】
実施例G:カプセル
式Iで示される活性成分2kgを、各カプセルが活性成分20mgを含むように従来法により硬質ゼラチンカプセル中に導入する。
【0102】
実施例H:アンプル
式Iで示される活性成分1kgを2回蒸留水60リッター中に含む溶液を滅菌濾過し、アンプル中に移し、滅菌条件下に凍結乾燥し、滅菌条件下に封鎖する。各アンプルは、活性成分10mgを含む。
【0103】
実施例I:吸引スプレー
式Iで示される活性成分14gを、等張NaCl溶液10リッターに溶解し、溶液をポンプ機構を備える市販のスプレー容器中に移す。溶液は、口または鼻中にスプレーすることができる。1回のスプレーショット(約0.1ml)は、約0.14mg投与に相当する。

Claims (8)

  1. PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療する薬剤を調製するための、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の使用。
  2. 特に、NO−cGMP系を介して作用する血管拡張剤の同時投与中における、請求項1に記載の、PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療する薬剤を調製するための、使用。
  3. 血管拡張剤が硝酸塩化合物からなる群より選択される請求項3に記載の使用。
  4. PDE V阻害剤が、下記式Iで示される化合物である前記請求項のいずれかに記載の使用:
    Figure 2004504269
    (式中、
    およびRは、各々互いに独立して、H、A、OA、OHまたはHalを表し、
    およびRは、一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−CH−O−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−となり、
    Xは、各々がRで一置換されているR、RまたはRを表し、
    は、炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキレンを表し、その1つまたは2つのCH基が−CH=CH−基で置換されていて良く、
    は、炭素原子数5〜12のシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキレンを表し、
    は、フェニルまたはフェニルメチルを表し、
    は、COOH、COOA、CONH、CONHA、CON(A)またはCNを表し、
    Aは、炭素原子数1〜6のアルキルを表し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを表す。)。
  5. PDE V阻害剤が、下記化合物からなる群より選択される前記請求項のいずれかに記載の使用:
    (a)3−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]プロピオン酸;
    (b)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酪酸;
    (c)7−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸;
    (d)7−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]ヘプタン酸;
    (e)5−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]吉草酸;
    (f)2−{4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]酢酸;
    (g)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸;
    (h)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]安息香酸;
    (i)4−[4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]フェニル酢酸;
    (k)4−[4−(3−クロロ−4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル]シクロヘキサンカルボン酸のエタノールアミン塩、および
    これらの生理学的に許容できる塩および/または溶媒和物。
  6. 高度にペニス特異的なPDE V阻害剤としての、下記式Iで示される化合物:
    Figure 2004504269
    (式中、
    およびRは、各々互いに独立して、H、A、OA、OHまたはHalを表し、
    およびRは、一緒になって、炭素原子数3〜5のアルキレン、−O−CH−CH−、−CH−O−CH−、−O−CH−O−または−O−CH−CH−O−となり、
    Xは、各々がRで一置換されているR、RまたはRを表し、
    は、炭素原子数1〜10の直鎖または分岐アルキレンを表し、その1つまたは2つのCH基が−CH=CH−基で置換されていて良く、
    は、炭素原子数5〜12のシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキレンを表し、
    は、フェニルまたはフェニルメチルを表し、
    は、COOH、COOA、CONH、CONHA、CON(A)またはCNを表し、
    Aは、炭素原子数1〜6のアルキルを表し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを表す。)
    およびこれらの生理学的に許容できる塩および/または溶媒和物。
  7. PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療するための、高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の少なくとも一種を含んでなる医薬製剤。
  8. PDE V阻害剤により循環系副作用を引き起こすことなく男性における勃起機能不全を治療するための、請求項6に記載の式Iで示される高度にペニス特異的なPDE V阻害剤または生理学的に許容できるその塩および/または溶媒和物の少なくとも一種を含んでなる、請求項7に記載の医薬製剤。
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