JP2004501359A - カルボニル基でコーティングした固相反応体を使用するガングリオシドに対する抗体の検出 - Google Patents
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Abstract
Description
(発明の背景)
ガングリオシドに対する抗体が、多くの種々の自己免疫性の神経障害に関与している。例えば、GMガングリオシドに対する血清のIgM抗体は、下位運動ニューロン症候群を有している患者において見出されており(Adams,D.ら、J.Neurol.Neurosurg.Psychiatry 56:982−987(1993))、そして多病巣性の運動神経障害において一般的である(Kornberg,A.J.およびPestronk,A.,Ann.Neurol.37:S43−S50(1995);Kornberg,A.J.およびPestronk,A.,Muscle Nerve 17:100−104(1994);Cetacea,S.A.ら、Neurology 40:1067−1072(1990);Adams,D.ら、Neuroimmunology 32:223−230(1991);Taylor,B.V.ら、Neurology 46:951−955(1996))。GM−およびGM−ガングリオシドに対する自己抗体が、全身性エリテマトーデス(SLE)と関連した慢性の突発性脱髄性多発性神経障害(CID)と関連して、見出されている(Sindern,E.ら、Acta.Neurol.Scand.83:399−402(1991))。抗−GQ1Bガングリオシド抗体が、Fisher症候群を有している患者において同定された(Yuri,N.ら、Neurology 43:414−417(1993))。Gillian−Barr症候群を有している患者に由来する血清は、GM1Bガングリオシドに対する抗体を含む、種々のガングリオシドに対する抗体を有していることが見出されている(例えば、Cathouse,K.ら、J.Neurol.Sci.156:99−101(1998)を参照のこと)。
【0002】
酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)が、ガングリオシドに対する抗体の同定に使用されている(例えば、Pestronk,A.ら、Ann.Neurol.27:316−326(1990);米国特許第5,443,952号;Aenaeus−Kanaf,A.B.ら、Neurochem.Inv.20(3):353−357(1992)でのGMガングリオシドの同定を参照のこと)。しかし、高いバックグラウンドの値は、しばしば、抗ガングリオシド抗体の量の正確な評価を妨害する(Ravindranath,MHら、J.Immunological Methods 169:257−272(1994))。抗ガングリオシド抗体の信頼できる測定は、神経障害(特に、運動神経障害)の正確な診断のために重要である。
【0003】
(発明の要旨)
本発明は、試験サンプル中で、改変された固相反応体を使用して、特定の神経系の抗原(単数または複数)に対して指向された抗体の量を決定する方法に関する。この方法は、マイクロタイタープレートのような固相反応体を利用し、これは、その表面に付着させたカルボニル基によって改変される。1つ以上の目的のガングリオシド(例えば、アシアロGMガングリオシド、GM1ガングリオシド、GM2ガングリオシド、GM3ガングリオシド、GD1aガングリオシド、GD1Bガングリオシド、GD2ガングリオシド、GD3ガングリオシド、GQ1bガングリオシド、および/またはGT1bガングリオシド)が、ガングリオシドのアミノ基と固相反応体に対して付着させたカルボニル基との間でのアミド結合によって、改変された固相反応体に対して連結される。1つ以上のコントロール抗原(例えば、他の糖脂質、糖タンパク質、または炭水化物)もまた、改変された固相反応体の表面に対して付着され得る。固相反応体に対して連結された目的のガングリオシド(単数または複数)を有している改変された固相反応体が、サンプル中に存在し得る目的のガングリオシド(単数または複数)に対する任意の抗体が改変された固相反応体に対して連結された目的のガングリオシド(単数または複数)に対して結合し得る条件下で、試験サンプル(例えば、個体に由来する体液(例えば、血液、血清、脳脊髄液、または尿)の試験サンプル)と接触させる。次いで、目的のガングリオシド(単数または複数)に対する試験サンプル中の抗体の量が、標準的な方法(例えば、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)または別の適切な固相アッセイ)を使用して決定される。コントロール抗原が改変された固相反応体に対して付着される場合は、コントロール抗原に対する試験サンプル中の抗体のレベルもまた、同じ方法を使用して決定され得る。目的のガングリオシドに対する抗体の特異的な反応性は、コントロール抗原に結合する抗体の量を上回る、目的のガングリオシドに結合する抗体の量によって決定される。この方法は、個体の神経障害を診断するために使用され得る。個体に由来する試験サンプル中の目的のガングリオシドに対する抗体の量は、この方法を使用して決定される。統計学的に有意な量で、コントロールサンプル中の目的のガングリオシドに対する抗体の量よりも多い目的のガングリオシドに対する抗体の量は、神経障害の存在の指標である。あるいは、既定の参照量に等しいかまたはそれよりも多い、目的のガングリオシドに対する抗体の量は、神経障害の存在の指標である。
【0004】
本発明はまた、本発明の方法における使用のための、改変された固相反応体を含有している試験キットに関する。
【0005】
この方法の高い感受性および特異性は、神経障害の種々の診断を明確にし得、そして時間がかかるそして高価な電気生理学的な評価の必要性を減少させ得る。さらに、改変された固相反応体の表面に対して付着させたカルボニル基を有している改変された固相反応体によって、この改変を有していない固相反応体を用いて同様のアッセイを行うために他に必要とされるガングリオシドの量よりも少ない量の使用が可能である。さらに、改変された固相反応体の表面に対して付着させたカルボニル基を有している改変された固相反応体は、毒性の溶媒を必要とすることなく目的のガングリオシドでコーティングされ得る;このコーティングは、湿度によっては影響されず、そして一貫したそして再現性のあるアッセイ結果を生じる。
【0006】
(発明の詳細な説明)
本明細書中に記載される発明は、サンプル中の目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量を決定する方法に関する。本発明はさらに、個体に由来するサンプル中の目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量を決定することによる、個体の神経障害(例えば、多病巣性の運動神経障害)を診断する方法に関する。本出願人は、カルボニル基を用いて改変されたマイクロタイタープレートを使用し、それによってプレートに対するガングリオシドのアミド結合を可能にすることによって、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)を行うことによって、特定のガングリオシドに対する抗体についての有意に増大した感受性が達成され得ることを発見した。この発見の結果として、サンプル中の目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の存在または非存在および量を決定する、より高い感受性および特異的な方法が、ここで利用可能である。この方法においては、改変された固相反応体が使用される。用語「固相反応体」は、本明細書中で使用される場合は、固体の支持マトリックスをいい、これは、マイクロタイタープレート、メンブレン(例えば、ナイロンまたはニトロセルロース)、ガラススライド、シリコンチップ、ビーズ、計量棒、薄層クロマトグラフィープレート、およびアレイ、または他の固体の媒質が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態においては、基材の少なくとも1つの表面が、部分的に平らである。他の実施形態においては、例えば、深い溝、溝、ウェルなどを有している合成の領域を正確に描写するように基材の領域を物理的に分けることが所望される。好ましい実施形態においては、固相反応体は、マイクロタイタープレートであり、これは酵素結合イムノソルベント検定法のような固相イムノアッセイにおいて使用され得る。固相反応体は、カルボニル基が反応体中に接続されるように改変される。カルボニル基の存在の結果として、特定の抗原(例えば、糖脂質、糖タンパク質、炭水化物、またはアミノ基を含有している他の抗原)が、固相反応体上のカルボニル基と抗原のアミノ基との間でのアミド結合によって固相反応体の表面上に連結され得る。この様式で固相反応体の表面上での抗原の連結が可能である代表的な固相反応体は、Co−star DNA−BIND共有結合プレート(Co−star,Corning,NY)である。固相反応体上に付着させたカルボニル基を有し、従ってその表面上での抗原のアミド結合を可能にする能力を有する固相反応体は、本明細書中では「改変された固相反応体」と言われる。
【0007】
目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)が、改変された固相反応体に対して連結される。改変された固相反応体に対して「連結された」かまたは「付着させた」目的のガングリオシドは、ガングリオシドのアミノ基と改変された固相反応体に対して付着させたカルボニル基との間にアミド結合を形成する、ガングリオシドである。代表的なガングリオシドとして、アシアロGMガングリオシド、GM1ガングリオシド、GM2ガングリオシド、GM3ガングリオシド、GD1aガングリオシド、GD1Bガングリオシド、GD2ガングリオシド、GD3ガングリオシド、GQ1bガングリオシド、およびGT1bガングリオシドが挙げられる。ガングリオシドの1つのタイプが使用され得る;あるいは、1つ以上のタイプのガングリオシドが、共有結合された固相反応体に対して連結され得る。本明細書中で使用される場合は、固相反応体の上に連結された「少なくとも1つの」目的のガングリオシドを有している固相反応体は、それに対する1つのタイプのみの目的のガングリオシドを有してもよいし、それに対する1つ以上のタイプの目的のガングリオシドをもまた有してもよい。好ましい実施形態においては、アシアロGMガングリオシド、GM1ガングリオシド;およびGD1bガングリオシドが、改変された固相反応体に対して連結される。代表的な連結方法は、メタノール中で再構成され、そしてリン酸緩衝化生理食塩水中に希釈された目的のガングリオシドを使用する。EDAC(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)もまた、所望される場合には含まれ得る;例えば、1つの実施形態においては、目的のガングリオシドがGD1Bガングリオシドである場合は、EDACが、ガングリオシドを含有している溶液中に含まれ;次いで、ガングリオシドを含有している溶液が、改変された固相反応体をコーティングすることを可能にする。改変された固相反応体がカルボニル基を含むので、ガングリオシド上に存在するアミノ基は、改変された固相反応体上のカルボニル基に対して暴露された場合に、カルボニル基とアミド結合を形成する。1つ以上のガングリオシド(単数または複数)が付着されている改変された固相反応体は、「ガングリオシドで改変された固相反応体」と本明細書中で言及される。
【0008】
コントロール抗原(例えば、別のガングリオシド)、または糖脂質、糖タンパク質、もしくは炭水化物もまた、改変された固相反応体に対して付着され得る。1つ以上のコントロール抗原が使用され得る。コントロール抗原は、例えば、公知の疾患状態を有している個体に由来する多数のサンプルの評価によって、同定され得る。「特異的な結合」は、サンプルの臨床的な状態(疾患状態)に対する、目的の抗原に対するサンプル中の抗体の結合(例えば、特定の抗原に対する抗体の、特定の疾患状態を有している個体に由来する統計学的に有意な数のサンプル中での結合)を統計的に実証することによって、示される。公知の臨床的な状態を有している個体に由来するサンプルによる特定の抗原に対する結合の欠失は、一般的には、非反応性(コントロール)抗原の指標であると受け容れられている。
【0009】
コントロール抗原(単数または複数)は、改変された固相反応体上の目的のガングリオシド(単数または複数)をコーティングするために使用される方法と類似の方法を使用して、改変された固相反応体に対して付着され得る。コントロール抗原は、通常は、目的のガングリオシド(単数または複数)とは異なる位置で改変された固相反応体に対して付着される。例えば、固相反応体がマイクロタイタープレートである場合は、目的のガングリオシドは、プレートの特定のウェルに対して付着され得、そしてコントロール抗原は、プレートの他のウェルに対して付着され得る。別の例においては、目的の1つ以上のガングリオシドがプレートに対して付着される場合には、コントロール抗原は、プレートの特定のウェルに対して付着される;目的の第1のガングリオシドは、プレートの他のウェルに対して付着される;目的の第2のガングリオシドは、コントロール抗原または目的の第1のガングリオシドのいずれとも異なるプレートのウェルに対して付着されるなどである。あるいは、コントロール抗原は、別の固相反応体に対して付着され得る。別の固相反応体は、目的のガングリオシド(単数または複数)がその上にコーティングされる同じタイプの固相反応体である。用語「ガングリオシドで改変された固相反応体」は、その上に付着させた目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)を有している改変された固相反応体、ならびにその上に付着させた目的の1つ以上のガングリオシドおよびその上の異なる位置に付着させた1つ以上のコントロール抗原を有している改変された共有結合された固相反応体をいうように、意図される。用語「コントロール抗原固相反応体」は、それに対して付着させたコントロール抗原(単数または複数)のみを有している固相反応体をいうために使用される。
【0010】
ガングリオシドで改変された固相反応体(および、使用される場合には、コントロール抗原固相反応体)が、試験サンプル中の目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量を決定するためのアッセイにおいて使用される。目的のガングリオシドに対する抗体の量がアッセイされる試験サンプルは、個体に由来する体液または組織のサンプルであり得る。例えば、試験サンプルとして、血液、血清、脳脊髄液、尿、鼻腔内分泌物、唾液、または任意の他の体液もしくは組織が挙げられ得る。あるいは、試験サンプルは、抗体を、そして特に、IgM、IgG、および/またはIgA抗体を含み得る。これらは、個体に由来する体液または組織のサンプルから単離されている。好ましい実施形態においては、試験サンプルは、神経障害を有していると疑われる個体に由来する血清サンプルである。
【0011】
試験サンプル中の抗ガングリオシド抗体の量を決定するために、ガングリオシドで改変された固相反応体が、試験サンプルと接触させる。試験サンプルと接触されているガングリオシドで改変された固相反応体は、「接触させたガングリオシドで改変された固相反応体」と本明細書中で言われる。接触させたガングリオシドで改変された固相反応体は、試験サンプル中に存在し得る目的のガングリオシド(単数または複数)に対する任意の抗体の、固相反応体に付着させた目的のガングリオシド(単数または複数)に対する結合を可能にする適切な条件下で、維持される。用語「目的のガングリオシドに対する抗体」は、目的のガングリオシドに優先的に結合する抗体(単数または複数)をいう。例えば、目的のガングリオシドに対する抗体は、コントロール抗原(例えば、糖脂質、糖タンパク質、または炭水化物)よりも多い量で、そして/または他のガングリオシドよりも多い量で、統計学的に有意な量で、目的のガングリオシドに対して優先的に結合する。目的のガングリオシドに対する抗体は、脂質の環境下にあるガングリオシド(例えば、GM1ガングリオシド、ガラクトセレブロシド、およびコレステロールの脂質混合物(GGC)中のGM1ガングリオシド)に結合し得、そして/または単離されているガングリオシド(例えば、脂質環境下にはない)に結合し得る。
【0012】
必要である場合には、改変された固相反応体上の目的のガングリオシド(単数または複数)に結合した、試験サンプル中の目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量が、決定される。目的のそれぞれのガングリオシドについての量が別々に決定される。抗体が目的のガングリオシドと特異的に相互作用することが、予想される;すなわち、抗体は、目的の1つのガングリオシドと優先的に相互作用し、そして目的の別のガングリオシドとは相互作用しない。
【0013】
抗体の量は、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)、固相ラジオイムノアッセイ、または他の固相イムノアッセイを含む標準的な技術を使用して種々の方法によって決定され得る(Ausubel,F.M.ら編、Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley & Sons,1996、特に、単元11.2(ELISA)および11.16(Determination of Specific Antibody Titer);本明細書中で参考として援用されているこの参考文献全体の教示を参照のこと)。代表的な固相イムノアッセイにおいては、改変された固相反応体に対して付着させた目的のガングリオシドに結合した抗体の量が、目的のガングリオシドに対する抗体に結合する検出抗体のような現像試薬を使用して決定される。検出抗体は、検出を容易にするための別の分子(例えば、酵素または蛍光団)に対して連結され得るかまたは結合され得る。あるいは、検出抗体は、ヨウ素化される。目的の1つ以上のガングリオシドが使用される場合は、異なる検出抗体が、目的のそれぞれのガングリオシドに対するそれぞれの抗体を検出するために使用され得る。例えば、目的の1つのガングリオシドに対する抗体に結合する検出抗体が、第1の蛍光団に対して結合され得、そして目的の第2のガングリオシドに対する抗体に結合する検出抗体が、第2の蛍光団に対して結合され得る。第2の蛍光団は、第1の蛍光団とは区別可能である。あるいは、同じ検出試薬が使用される場合は、目的の異なるガングリオシドが、異なる同定可能な位置で改変された固相反応体に対して付着され得る。その結果、特定の位置での検出試薬の存在は、その位置で改変された固相反応体に対して付着させた目的のガングリオシドに対する抗体の存在に対応する。
【0014】
好ましい実施形態においては、ELISAアッセイが、西洋ワサビペルオキシダーゼのような酵素に対して連結された検出抗体を現像試薬として使用して、行われる。接触させたガングリオシドで改変された固相反応体は、現像試薬とともにインキュベートされ、現像された接触させた固相反応体を形成する。続いて、酵素の基質が、現像された接触させた固相反応体に対して添加され、そしてその基質に対する酵素の活性の量(例えば、基質の加水分解の量)が、光学密度を測定することのような、適切な手段によって測定される。
【0015】
目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の力価が、標準曲線アルゴリズムを使用して、目的のガングリオシドに対する抗体に結合した検出抗体の量から計算され得る。例えば、現像試薬が西洋ワサビペルオキシダーゼを含む場合は、抗体の力価は、Pestronkら(Ann.Neurol.2.7:316−326(1990))に示されているように計算され得る。
【0016】
コントロール抗原が改変された固相反応体に対して付着される場合は、コントロール抗原に対して結合する抗体の力価は、目的のガングリオシドに対して結合する抗体の力価から引き算される。目的のガングリオシドに対して結合する抗体の力価とコントロール抗原(単数または複数)に対して結合する抗体の力価との間での差異が、目的のガングリオシドに対する抗体の特異的(選択的)な結合の指標である。コントロール抗原が別の改変された固相反応体に対して付着される場合は、コントロール抗原で改変された固相反応体は、ガングリオシドで改変された固相反応体と同じ様式で試験サンプルと接触させて、そして同じ条件下で維持される。コントロール抗原に対する抗体の量が、目的のガングリオシドに対する抗体の量を決定するために使用される方法と同じ方法によって決定される。
【0017】
神経障害(特に、免疫によって媒介される神経障害)は、目的のガングリオシドに対する抗体の量を決定するこれらの方法を使用して診断され得る。これらの神経障害を診断するためには、試験サンプルは、神経障害の存在について試験される個体に由来するサンプルである。試験サンプル中の目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量が、少なくとも1つの比較可能なコントロールサンプル(すなわち、神経障害を罹患していない個体に由来する抗体(IgM、IgG、および/またはIgA)の同じタイプのサンプル)中の目的のガングリオシド(単数または複数)に対する比較可能な抗体の量と比較される。コントロールサンプルは、神経障害を罹患していない任意の個体に由来するサンプルであり得る;コントロールサンプルが疾患を有していない個体に由来することは、必ずしも必要ではない。例えば、コントロールサンプルは、筋萎縮性側索硬化症または全身性の免疫障害を有している個体に由来するサンプルであり得る。「比較可能な」正常なサンプルは、試験サンプルと同じタイプの体液または組織のサンプルである;あるいは、試験サンプルが、体液または組織のサンプルから単離されたIgM抗体である場合は、比較可能な正常なまたはコントロールサンプルは、同じタイプの体液または組織から単離されたIgM抗体のサンプルである。1つ以上のコントロールサンプルが使用され得る。比較可能なコントロールサンプル中の特異的(選択的)なガングリオシド抗体結合の量よりも、計学的に有意な量での、より多い、試験サンプル中の特異的(選択的)なガングリオシド抗体結合の量の存在は、神経障害の診断と相関する。
【0018】
あるいは、試験サンプル中の目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量は、「参照量」と比較され得る。参照量は、本明細書中で使用される場合は、特定の疾患状態と相関することが以前に決定されている目的のガングリオシドに対する抗体の量(例えば、力価)である。例えば、参照量は、公知の疾患(例えば、神経障害)を有している個体に由来するサンプル、および上記に記載されている比較可能なコントロールサンプルのセット中で、目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量を評価すること、ならびにどの抗体の量が疾患と相関するかを決定することによって決定され得る。参照量と等しいかまたはそれよりも多い試験サンプル中の目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体の量は、神経障害の診断と相関する。
【0019】
本発明はまた、本発明の方法において使用されるキットを含む。キットは、以下の成分を含み得る:(1)カルボニル基を有しており、そしてアミド結合によってそれに対して付着させた目的の1つ以上のガングリオシド(単数または複数)をもまた有している、改変された固相反応体;および(2)目的のガングリオシド(単数または複数)に対する抗体に結合する標識された検出抗体。検出抗体は、抗体のタイプ(例えば、IgM、IgG、またはIgA)について特異的であり得る。検出抗体は、検出試薬(例えば、酵素、放射性分子、または蛍光試薬)に結合させた抗体を含み得る。検出抗体が、着色した生成物を生じるために添加された基質と反応する酵素(例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ)に結合される場合は、キットはまた、基質をも含み得る。
【0020】
本発明はさらに、以下の実施例によって本明細書中で説明される。
【0021】
(実施例)
(種々の酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)プレートを使用した抗体力価の比較)
バックグラウンドのノイズおよび抗体力価の比較を、伝統的な(Falcon polystyrene)プレート、プレートに対するガングリオシドのアミド結合を可能にするカルボニル基を用いて改変されたプレート(Co−star DNA−BINDプレート)、およびその表面上で第2のアミノ基を用いて改変されたプレート(Nunc CovaLinkプレート、Nunc,Roskilde,Denmark)を使用して行った。
【0022】
(共有結合プレートに対する抗原の連結)
抗原コーティング溶液を調製した。GD1bガングリオシドについては、PBS中の1%のEDAC(1mlのPBSあたり0.01gのEDAC)を使用した;GM1ガングリオシドおよびアシアロガングリオシドについては、PBSを使用した。抗原ストックを、1mg/mlの濃度にメタノールを用いて凍結乾燥させた抗原のバイアルを再構成することによって、調製した。1mg/mlのGD1bストックのアリコートを、1%のEDAC中に稀釈して、所望される濃度でGD1b抗原コーティング溶液を作成した。1mg/mlのGM1ガングリオシドおよびアシアロガングリオシドストックのアリコートをpBS中に稀釈して、所望される濃度でGM1ガングリオシドおよびアシアロガングリオシドコーティング溶液を作成した。
【0023】
それぞれのプレートについて、5.5mlのコーティング抗原溶液が必要であった。プレートを、使用の直前に、プレートを損傷し得る直接的な光を遮るホイルのパウチから取り出した。抗原コーティング溶液(100ml/ウェル)を、列A、B、E,およびFに添加した;列C、D、G、およびHは、抗原ブランクウェルとしてコーティングしないままにした。コーティングしたプレートを、4℃で一晩暗所でインキュベートした。次いで、コーティング溶液を吸引し、そしてプレートを、1%のBSAで3回洗浄した。3回の洗浄後、全てのプレートのウェルを1%のBSAで満たし、そしてプレートを少なくとも16時間、4℃で暗所でブロックした。
【0024】
(サンプルの添加)
ロボット(ロボット化自動ピペッティングシステム)を、稀釈したサンプルおよびコントロールをプレートに添加するために使用した。次いで、プレートを4℃で一晩、暗所でインキュベートした。
【0025】
(抗体プローブの検出および比色反応)
検出抗体(ペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ヒトIgG、IgM、およびIgA混合物)を、使用の前に抗体のそれぞれのロットについて決定した所望される稀釈にまで1%のBSA中に稀釈した。11mlの稀釈した検出抗体を、それぞれのプレートについて使用した。アッセイプレートを吸引し、そして1%のBSAで6回洗浄し、次いでブロットした。稀釈した検出抗体溶液(100ml/ウェル)を、全てのアッセイプレートに対して添加し、そしてプレートを2時間室温で暗所でインキュベートした。次いで、基質溶液を調製した:100mgのOPDおよび12mlの30%の過酸化水素を、100mlの0.1Mmのクエン酸(pH4.5)に対して添加して、基質溶液(1つのアッセイプレートあたり11ml)を形成した。次いで、全てのアッセイプレートを吸引し、そして1%のBSAで6回洗浄し、次いでブロットした。基質溶液(100ml/ウェル)を全てのアッセイプレートに添加し、次いでこれを光に対する暴露を避けるためにカバーした。プレートを室温でインキュベートし、そして両方のポジティブコントロールが使用したポジティブコントロールについて確認された確立された最少のODに到達するまで、基質の添加後の約20分間、405nmで読み取った。
【0026】
(結果)
種々のELISAプレートのバックグランドのノイズの比較を行った。ポジティブな臨床的なコントロールを、シグナルを示すために使用した。そしてバックグラウンドは、BSA緩衝液のブランクであった(サンプルを含まない)。結果を、表1および図1に示す。
【0027】
(表1 異なるELISAプレートを用いたバックグラウンドのノイズの比較)
【0028】
【表1】
図1は、伝統的なプレート(Falcon polystyreneプレート);プレートの上に付着させたカルボニル基を有するプレート(Co−star DNA−BINDプレート);およびプレートの表面上で第2のアミノ基を有しているプレート(Nuc Cotingプレート、Nunc,Roskilde,Denmark)のバックグラウンドのノイズに対するシグナルの比較の結果を示す。カルボニル基を有しているプレートが、他のプレートと比較して低いバックグラウンドのノイズを示すことが見られ得る。
【0029】
現在の方法の感受性をもまた評価した。臨床的に確認したGM1ガングリオシドアッセイにおいて以前に行われ、そして低ポジティブの抗ガングリオシド抗体を有することが見出された6個のサンプルを使用した。結果を表2および図2に示す。
【0030】
(表2 異なるプレートを用いて得た抗体力価の比較)
【0031】
【表2】
図2は、現在の方法の感受性を実証する。プレートの上に付着させたカルボニル基を有するプレートは、同じサンプルについて一貫して高い力価を生じる。プレートの上に付着させたカルボニル基を有しているプレートを使用してELISAをおこなうことによって得た上昇したシグナルは、「灰色の領域」(参照量に近い力価であり、従って「境界」と考えられる)に減少し、それによって疑陽性のサンプルの数を減少させる。さらに、プレートの上に付着させたカルボニル基を有しているプレートに対して使用したガングリオシドの量は、伝統的なFalconポリスチレンプレートについて使用した量の半分であった。
【0032】
当業者は、本明細書中に記載されている本発明の特異的な実施形態と同等である多くのことを認識し得るか、またはさらなる日常的な実験を使用して確実にすることができる。このような同等なことは、以下の特許請求の範囲によって含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、いくつかのタイプの固相反応体のバックグラウンドのノイズに対するシグナルの比較を示すグラフである。黒、シグナル;灰色、バックグラウンド。
【図2】
図2は、ガングリオシドに対する抗体の力価を検出することにおける改変された固相反応体に対する伝統的な固相反応体の感受性の比較を示すグラフである。灰色、伝統的な固相反応体;黒、改変された固相反応体。
Claims (10)
- 目的のガングリオシドに対する抗体を同定するための、固相反応体であって、該反応体が、固体の支持マトリックス、該支持マトリックスに対して付着させたカルボニル基、および該付着させたカルボニル基に対して連結された目的のガングリオシドを含有している、固相反応体。
- 前記反応体がさらに、付着させたコントロール抗原を含む、請求項1に記載の固相反応体。
- 前記反応体がさらに、付着させたカルボニル基の複数個、および該付着させたカルボニル基に対して連結された種々のガングリオシドの複数個を含む、請求項1または2に記載の固相反応体。
- 前記支持マトリックスがマイクロタイタープレートである、請求項1、2、または3に記載の固相反応体。
- 請求項1、2、3、または4に記載の固相反応体を含有している、目的のガングリオシドに対する抗体を検出するための、キット。
- 試験サンプル中の目的のガングリオシドに対する抗体の存在または非存在を検出する方法であって、該方法は、以下:
固相反応体に対して該試験サンプルを接触させる工程であって、該反応体が以下:
a)固体の支持マトリックス;
b)該支持マトリックスに対して付着させたカルボニル基、および、
c)該付着させたカルボニル基に対して連結された目的のガングリオシド;を含む、工程、
試験サンプル中の抗体を該目的のガングリオシドに対して結合させる、工程;ならびに、
該固相反応体に結合した抗体の存在または非存在を決定する工程、
を包含する、方法。 - 試験サンプル中の目的のガングリオシドに対する抗体の量を決定する方法であって、該方法は、以下:
固相反応体に対して該試験サンプルを接触させる工程であって、該反応体が以下:
a)固体の支持マトリックス;
b)該支持マトリックスに対して付着させたカルボニル基の複数個、および、
c)該付着させたカルボニル基に対して連結された目的のガングリオシド;を含む、工程、
試験サンプル中の抗体を該目的のガングリオシドに対して結合させる、工程;ならびに、
改変された固相反応体に対して連結された該目的のガングリオシドに結合した抗体の量を決定する工程、
を包含する、方法。 - 前記固体の支持マトリックスがさらに、付着させたカルボニル基によって支持マトリックスに対して連結されたコントロール抗原を含み、そして、前記目的のガングリオシドに対する抗体の量がさらに、以下:
該コントロールに対して結合した抗体の量を検出する工程;および、
該目的のガングリオシドに結合した抗体の量から該コントロール抗原に結合した抗体の量を引き算する工程であって、ここで、該コントロール抗原に対する抗体の検出された量と、該ガングリオシドに対する抗体の検出された量との間の差異が、該目的のガングリオシドに特異的な抗体の実際の量に等しい、工程、
によって決定される、請求項7に記載の方法。 - 前記抗体の量が、前記固相反応体を、抗体に結合する試薬とともにインキュベートする工程によって検出される、請求項6、7、または8に記載の方法。
- 個体の神経障害を診断する方法であって、該方法は、以下:
固相反応体に対して試験サンプルを接触させる工程であって、該反応体が以下:
a)固体の支持マトリックス;
b)該支持マトリックスに対して付着させたカルボニル基の複数個、および、
c)該付着させたカルボニル基に対して連結された目的のガングリオシド;を含む、工程、
試験サンプル中の抗体を該ガングリオシドに対して結合させる、工程;ならびに、
該固相に対して結合した抗体の量を決定する工程;
ここで、正常なコントロールサンプル中の量よりも多いかまたは参照量よりも多い、ガングリオシドに対する抗体の量は、神経障害の存在の指標である、工程、
を包含する、方法。
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