JP2004501210A - 金属封鎖剤 - Google Patents

金属封鎖剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2004501210A
JP2004501210A JP2001576389A JP2001576389A JP2004501210A JP 2004501210 A JP2004501210 A JP 2004501210A JP 2001576389 A JP2001576389 A JP 2001576389A JP 2001576389 A JP2001576389 A JP 2001576389A JP 2004501210 A JP2004501210 A JP 2004501210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sequestering
polycarboxylic acid
fructan
sequestering agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001576389A
Other languages
English (en)
Inventor
クゼー,ヘンドリカ,コルネリア
ラーイマケルス,ヘンリカス,ウィルヘルムス,カロリナ
Original Assignee
コニンクリーケ コオペラティー コズン ユー.エー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コニンクリーケ コオペラティー コズン ユー.エー. filed Critical コニンクリーケ コオペラティー コズン ユー.エー.
Publication of JP2004501210A publication Critical patent/JP2004501210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/20Organic compounds containing oxygen
    • C11D3/22Carbohydrates or derivatives thereof
    • C11D3/222Natural or synthetic polysaccharides, e.g. cellulose, starch, gum, alginic acid or cyclodextrin
    • C11D3/223Natural or synthetic polysaccharides, e.g. cellulose, starch, gum, alginic acid or cyclodextrin oxidised
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/68Treatment of water, waste water, or sewage by addition of specified substances, e.g. trace elements, for ameliorating potable water
    • C02F1/683Treatment of water, waste water, or sewage by addition of specified substances, e.g. trace elements, for ameliorating potable water by addition of complex-forming compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F5/00Softening water; Preventing scale; Adding scale preventatives or scale removers to water, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/08Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents
    • C02F5/10Treatment of water with complexing chemicals or other solubilising agents for softening, scale prevention or scale removal, e.g. adding sequestering agents using organic substances

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Noodles (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

本発明は、低pHにおいて金属イオンを封鎖するための方法に関する。驚いたことに、ある種のフラクタンポリカルボン酸は、一般的に使用される金属封鎖剤とは対照的に、6未満のpHにおいて効率的に金属イオンを錯体化することができることが見出された。さらに、本発明は、金属封鎖剤としてフラクタンポリカルボン酸を含む洗浄組成物に関する。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低pHにおいて金属イオンを封鎖するための方法に関する。本発明はさらに、封鎖作用を有する洗浄組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属封鎖剤は例えば水性溶液中において金属イオンと強い相互作用に入ることのできる物資である。その理由のために、金属封鎖剤は金属イオン塩の沈澱又は沈着の形成を防ぐため、又は既に形成された沈着物を除去するためにさえ使用されることができる。金属封鎖剤のもう一つの重要な用途は、例えば水の硬度の調整である。金属封鎖剤としてしばしば使用される物質の例は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、クエン酸等である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
多くの公知の金属封鎖剤の重要な欠点は、しばしば非常に限られた生物分解性、及び金属封鎖剤が有効である限られたpH領域である。廃水とともに放出されたとき、重金属の再可動化(remobilization)が起こる得るが、これは望ましくない。さらにNTAの追加的な欠点は、該物質の本質的な毒性である。
【0004】
多くの産業洗浄方法において、一般的に、金属封鎖剤としてEDTAを用いるアルカリ洗浄が利用されている。考えられ得るのは、牛乳低温殺菌器の洗浄(いわゆる現場洗浄:cleaning−in−place)、膜の洗浄及び印刷機の洗浄である。例えば国際特許出願第99/15256号において、アルカリ条件下(pH10〜12)における膜フィルターの洗浄が記載されている。該洗浄の原理は、封鎖、特にカルシウムイオンの封鎖に基づいている。金属封鎖剤として、EDTA、NTA、燐酸塩、及びポリジカルボン酸多糖類があげられている。この方法の欠点は、必要である高アルカリ条件により形成される。一方において、これは該洗浄方法の実行担当者の安全危険を伴う;他方において、ある種のカルシウム塩、特にフミン酸カルシウム化合物は、これらの条件下において封鎖するのが相対的に困難である。さらにアルカリ条件は、膜フィルターの寿命にとって不利である。
【0005】
炭酸カルシウム沈着物(「ライム」)を除去するため、実際には、しばしば少し酸性から酸性pHの洗浄剤が利用されている。米国特許明細書第5,454,981号及び第4,891,150号において、例えば、粘稠な、液体洗剤組成物が記載されており、それにおいて有機酸、例えばクエン酸が利用されている。これらの酸の機能は、組成物のpHを調節することに主に向けられている。これらの有機酸は、約3のpHにおいてもまだカルシウム結合効果を有すると言われているが、測定は、有機酸、例えばクエン酸は6未満のpHにおいては、いかなる封鎖作用も示さないことを明らかにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
驚いたことに、ほとんどの工業的に使用される金属封鎖剤と対照的に、ある種のフラクタンポリカルボン酸は低pHにおいて金属封鎖作用を有することが今明らかになった。従って、本発明は、6未満のpHにおいて金属イオンを封鎖するための方法において、単糖単位当たり平均で少なくとも0.05のカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸が金属封鎖剤として使用される方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
単糖単位当たり、平均で少なくとも0.05のカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸は、効率的な様式で金属イオンを封鎖できることが判明した。本発明に従って使用される金属封鎖剤の追加的な利点は、その生物分解性である。さらに、フラクタンポリカルボン酸は非毒性であり、従ってフラクタンポリカルボン酸は人及び環境に対して何ら危害を伴わない。
【0008】
上述したように、本発明に従って、単糖単位当たり平均で少なくとも0.05のカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸が、金属封鎖剤として使用される。フラクタンポリカルボン酸の性質に依存して、該フラクタンポリカルボン酸の単糖単位当たりのカルボキシル基の数は、カルボキシル基の合計置換度(DS)又は合計酸化度(DO)で表現されることができる。好適には、使用されるフラクタンポリカルボン酸は、単糖単位当たり0.5〜3のカルボキシル基を含む。そのことに関しては、本発明に従い、種々のフラクタンポリカルボン酸の混合物を使用することもまた可能であることは明白であろう。
【0009】
フラクタンポリカルボン酸と言う言葉により理解されるものは、複数のアンヒドロフラクタン単位を含み、ポリカルボン酸へと転化された任意のオリゴ糖類又は多糖類である。フラクタンポリカルボン酸が基づくことのできるフラクタン類は、多分散系の鎖長分布を有することができ、直鎖又は分枝鎖を有することができる。好適には、フラクタンは、イヌリン(inulin)におけるように、主にβ−2,1結合を含むが、レバン(levan)におけるように、β−2,6結合もまた含むことができる。適切なフラクタンは自然源から直接由来することができるが、それは修飾を受けていることもできる。この文脈における修飾の例は、鎖長の延長又は短縮をもたらす、自体公知の反応である。適切なフラクタンは、少なくとも2から約1000までの平均の鎖長(重合度、DP)を有する。好適には少なくとも3、より好適には少なくとも6、最も好適には少なくとも10から約60の重合度のフラクタンが使用される。
【0010】
本発明の方法における使用のためにフラクタンポリカルボン酸が基づくことのできるフラクタンは、天然に存在する多糖類に加えて、工業的に製造される多糖類、例えば、短縮された鎖を有する加水分解生成物、及び修飾された鎖長、特に少なくとも10の鎖長を有する分画された生成物を含む。より短い鎖長のフラクタンを得るための加水分解反応は酵素的に(例えばエンドイヌリナーゼを用いて)、化学的に(例えば水性酸を用いて)、物理的に(例えば熱的に)、又は不均一触媒(例えば酸性イオン交換体)の使用により実行されることができる。フラクタン、例えばイヌリンの分画は、例えば低温での結晶化、カラムクロマトグラフィーによる分離、膜濾過及びアルコールによる選択的沈殿により達成されることができる。他のフラクタン、例えば長鎖を有するフラクタンは例えば、単糖類及び二糖類が除去されたフラクタンからの再結晶により得られることができ、鎖長が酵素的に延長されたフラクタンもまた本方法において使用されるフラクタンポリカルボン酸のためのベースになり得る。さらに還元されたフラクタンも使用される得る。これらは、その還元性末端基(通常はフルクトース基)が、例えば水素化ホウ素ナトリウム又は水素により遷移金属触媒の存在下で還元されたフラクタンである。また、化学的に修飾されたフラクタン、例えば架橋されたフラクタン及びヒドロキシアルキル化されたフラクタンも使用に適切である。
【0011】
好ましい実施態様において、本発明に従って使用されるフラクタンポリカルボン酸は、イヌリンに基づく。イヌリンは、分子の還元性末端においてα−D−グルコピラノース単位をもつβ−2,1結合されたフルクトース単位からなる多糖類である。この物質は、とりわけLiliaceae及びCompositae科の植物の根及び塊茎に生じる。イヌリン生産のための最も重要な源はエルサレムアーティチョーク、ダリア、及びチコリの根である。イヌリンの工業的生産において、出発原料は主にチコリの根である。異なる自然源から由来するイヌリンの間の主要な相違は、重合度にある。これは、エルサレムアーティチョークにおける約6からチコリの根における10〜14、及びダリアにおける20より高い重合度まで変化することができる。本発明によると、9〜11の重合度を有するフラクタンポリカルボン酸を使用することが好ましい。
【0012】
本発明に従って使用されるイヌリンの誘導体は、ポリカルボキシレートである。イヌリンの公知の適切なポリカルボキシレート誘導体は、例えばイヌリンの解糖的酸化により得られる、ジカルボキシイヌリン、例えばイヌリンの一級水酸基の選択的酸化(TEMPO酸化)により得られる、6−カルボキシイヌリン、例えばシアノエチル化および引き続く加水分解により得られる、カルボキシメチルイヌリン、カルボキシエチルイヌリンである。好適に使用されるイヌリン誘導体は、ジカルボキシイヌリン、カルボキシメチルイヌリン、及びカルボキシエチルイヌリンである。
【0013】
さらに、分子中の無水フルクトース単位の一部を形成する炭素原子の酸化により得られるカルボキシル基、ならびに無水フルクトース単位へのカルボキシルアルキル基又はカルボキシアシル基の結合により得られるカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸を使用することが可能である。これらの二重に修飾されたフラクタンポリカルボン酸は、公知の方法におけるフラクタンの酸化、引き続く公知の方法における、上記酸化生成物のカルボキシアルキル化又はカルボキシアシル化により製造されることができる。この順序を入れ変えること及びカルボキシアルキル化又はカルボキシアシル化を酸化に先行させることもまた可能である。カルボキシメチル化は、例えば、水中で10〜13のpHにおいてモノクロロ酢酸ナトリウムを用いて、又は他のハロ酢酸誘導体を用いて実行されることができる。ジカルボキシメチル化は類似の方法、例えば、ハロマロン酸エステルとの反応、引き続く加水分解により実行されることができる。カルボキシアシル化は、ポリカルボン酸の酸無水物又は他の反応性誘導体、例えばコハク酸又はマレイン酸の無水物を用いて実行されることができる。酸化は種々の方法、例えば、ハイポハライト(hypohalite)、過沃素酸塩/亜塩素酸塩又は過酸化水素を使用して実行されることができ、これは、それぞれの場合主にジカルボキシル基をもたらし(C−C開裂)、又は次亜塩素酸塩/TEMPOを使用して実行されることができ、これはモノカルボキシル基をもたらす(C酸化)。C−C開裂が起きる酸化が好ましい。
【0014】
本明細書及び添付された請求項においてカルボン酸に対して言及がなされるときはいつも、これらはカルボン酸の遊離酸及び金属又はアンモニウム塩の両方を含むと常に理解される。カルボキシアルキルという語は、1以上のカルボキシル基により置換されているC〜Cアルキル基、例えばカルボキシメチル、カルボキシエチル、ジカルボキシメチル、1,2−ジカルボキシエチル等を指す。カルボキシアシルという語は、C〜Cのアシル基を指し、特に1以上のカルボキシル基により置換されたC〜Cのアルカノイル基又はアルケノイル基、例えばカルボキシアセチル、β−カルボキシプロピオニル、β−カルボキシアクリロイル、γ−カルボキシブチリル、ジカルボキシヒドロキシブチリル等を指す。カルボキシアルキル基及びカルボキシアシル基に関しては、カルボキシメチルが好ましい。
【0015】
本発明の方法において金属封鎖剤と錯体を形成することのできる金属イオンは、原則として、一般に封鎖されるすべての金属イオンである。ほとんどの場合において含まれるものの典型的な例は、カルシウムイオン及びマグネシウムイオン及びそれらの組み合わせである。
【0016】
金属イオンを封鎖するためには、これらを金属封鎖剤と接触させることで典型的に十分である。一般的に、これは金属封鎖剤の水性溶液を用いることによりなされる。
【0017】
さらに本発明の封鎖のための方法は、種々の洗浄方法と非常に適切に組み合わされうることが判明した。これにより、金属イオンの塩により沈着物が形成されることが抑制されるばかりでなく、既に形成された沈着物を除去することもまた可能である。従って、本発明は、単糖単位当たり平均で少なくとも0.05のカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸を金属封鎖剤として含む、6未満のpHの洗浄組成物にも関する。
【0018】
フラタンポリカルボン酸を金属封鎖剤として使用することが特に有利であることが判明した使用例は洗剤、浴室洗浄剤、(帯電防止の)プラスチック洗浄剤、食器用洗剤、現場洗浄(cleaning−in−place)工程のための洗浄剤、膜洗浄剤及び印刷機洗浄剤である。好適には、そのような組成物においては、洗浄組成物の重量に基づいて、0.5〜20重量%、好適には1〜10重量%の量の金属封鎖剤が入れられる。
【0019】
述べられた金属封鎖剤に加えて、本発明の洗浄組成物は、多くの従来の成分を含むであろう。さらに、有機酸又は無機酸が、pHを6未満に調節するために存在するだろう。以下に、いくつかの典型的な例の記載が、当然存在する金属封鎖剤又は酸についてしばしば言及することなしに与えられるだろう。これらはどのような方法においても制限をかけないものと理解されるべきである。当業者は、その通常の知識に基づいて、種々の修飾及び適合化を、それにより、使用される該金属封鎖剤の有益な効果に不利に影響することなしに、実施することができるだろう。
【0020】
浴室洗浄剤は、通常1つ以上の界面活性剤、酸、及び水を含むだろう。場合により、芳香剤剤及び/又は殺生物物質が含まれることができる。界面活性剤は、組成物の重量に基づいて、0.1〜10重量%の量で存在することができる。酸は典型的には同じ量で存在するだろう。適切な界面活性剤の詳細な一覧表に関しては、例えば、米国特許明細書第4,891,150号が引用される。酸は好適には有機酸である。これは洗浄剤に比較的高い粘度を与え、その結果、洗浄される表面との接触時間を比較的長くすることを可能にする。
【0021】
トイレ洗浄剤の典型的な例は、ミリスチルジメチルアミンオキサイド又は類似の界面活性剤(約5重量%)、12〜14個の炭素原子を有する脂肪族アルコール(1〜2重量%)及び水を含む。ここで金属封鎖剤は好適には5〜15重量%の量で使用される。
【0022】
帯電防止プラスチック洗浄剤は一般的に、アルコール、例えばエタノール及び水の混合物に基づくであろう。これら2つの溶媒の重量比は一般的に1:12と1:8の間であろう。さらに、しばしば少量(例えば1重量%と5重量%の間)の界面活性剤、例えばココアミドプロピルアミンオキサイドが存在するだろう。ここで、金属封鎖剤は好適には0.5〜3重量%の量で使用される。
【0023】
石灰スケールを除去するための組成物は、2から3のpHを有し、水性溶液中に界面活性剤、例えば硫酸ドデシルのマグネシウム塩を3〜15重量%の量で含む。所望するならば、例えば0.1〜1重量%の量で芳香剤が使用されることができる。ここで金属封鎖剤は好適には5〜8重量%の量で使用される。
【0024】
食器用洗剤の典型的な例は、好適には、水性溶液中に界面活性剤として脂肪族アルコールエトキシレートを含み、その中で界面活性剤はほとんどの場合、15〜25重量%の量で使用される。ここで金属封鎖剤は好適には5〜8重量%の量で使用される。
【0025】
現場洗浄のための組成物を、牛乳低温殺菌器を洗浄するための方法に基づいて以下に説明する。従来、1段階工程又は2段階工程が用いられている。1段階工程によると、洗浄は非常に高いpHのアルカリ性組成物を用いて行われる。2段階工程によると、最初にアルカリ性洗浄が1%のNaOH溶液を用いて行われる。半分の水(demi−water)ですすいだ後、1%のHNO溶液を用いる酸性洗浄が実行される。
【0026】
本発明によると、出発点は、従来法の非常に高いpH及び非常に低いpHが回避されている全く新しい方法である。3〜5の僅かに酸性のpHにおいて、1〜10重量%の本発明に従うフラクタンポリカルボン酸を、界面活性剤及びグルコン酸ナトリウムと組み合わせて含む組成物が使用される。これらは、それぞれ0.1〜3重量%及び0.5〜5重量%の量で使用される。
【0027】
膜を洗浄するための組成物の記載のために国際特許出願第99/15256号が引用される。この使用のために、ある条件下において、本発明のフラクタンポリカルボン酸の酸性水性溶液が満足である。フラクタンポリカルボン酸の濃度は3〜15重量%の間になるように選択される。酸は有機酸又は無機酸であることができる。
【0028】
【実施例】
本発明は今、以下の例において及び以下の例により、さらに説明される。
実施例1:浴室洗浄剤
一般的な組成:
界面活性剤 0.1〜10%
酸化度80%のジカルボキシイヌリン 0.1〜10%
芳香物質 最大0.5%
水 残量
抗菌性の洗浄剤が得られるために、随意的に、殺生物剤が該洗浄剤に加えられることができる。投薬量は0.5〜2.5%。
使用され得る界面活性剤は、
1. アルキルアルコールエーテル硫酸塩、例えばラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLS)
2. 両性界面活性剤
3. 非イオン性界面活性剤
4. アミンオキサイド
である。
【0029】
実施例2:トイレ洗浄剤
組成:
ミリスチルジメチルアミンオキサイド 5.0%
C12〜C14脂肪アルコール6EO 1.5%
酸化度80%のジカルボキシイヌリン 10.0%
水 83.5%
撹拌中にすべての成分を混合する。
【0030】
実施例3:帯電防止プラスチック洗浄剤
組成:
ココアミドプロピルアミンオキサイド 1.8%
酸化度100%のジカルボキシイヌリン 1.2%
エタノール 10.0%
水 87.0%
撹拌中にすべての成分を混合する。
【0031】
実施例4:石灰スケール(CaCO)除去剤
組成:
C12アルキル硫酸マグネシウム塩 6.0%
酸化度80%のジカルボキシイヌリン 6.0%
芳香剤 0.4%
水 バランス
製品pH2.5
【0032】
実施例5:酸性すすぎ剤食器用洗剤
組成:
脂肪アルコールエトキシレート 15〜25%
酸化度80%のジカルボキシイヌリン 5〜8%
水 残量
撹拌中にすべての成分を混合する。
【0033】
実施例6:低pHにおけるカルシウム結合力
方法:
10−3及び10−5MのCa2+標準溶液(5×10−3MのNaClを含む)の電位が、カルシウム選択的電極(オリオン93−20、参照電極オリオン90−02Cl2)を用いて測定される。標準溶液のpHは0.1MNaOH又は0.1MHClを使用して所望のpHにされる。そのpHが0.1MのNaOH又は0.1MのHClを使用して所望のpHにされた10−3カルシウム標準の150mlに、ある量の生成物が、カルシウムの濃度が10−5Mまで下がるように添加される。カルシウム結合力(calcium binding capacity(CBC))が次に以下のように計算される:
CBC=[1000×(10−3−10−5)]/(1000×X/150)カルシウムmmol/生成物g(100%活性)
X=カルシウムの濃度を10−5Mまで減少させるために必要とされた生成物の量
【0034】
試験された生成物:
60、80、および100%の酸化度のジカルボキシイヌリン
2.0及び2.5の置換度(DS)のカルボキシメチルイヌリン
イミノジコハク酸ナトリウム(Bayer)
クエン酸三ナトリウム(Merck)
乳酸(Merck)
EDTA四ナトリウム(ジソルビン(Dissolvine)E39、Akzo)
NTA(Sigma)
トリポリ燐酸ナトリウム(Hoechst)
【0035】
Figure 2004501210

Claims (9)

  1. 6未満のpHにおいて金属イオンを封鎖するための方法において、単糖単位当たり平均で少なくとも0.05のカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸が金属封鎖剤として使用されるところの方法。
  2. pHが3と5の間である、請求項1に記載の方法。
  3. 金属イオンがカルシウムイオン及びマグネシウムイオン、又はそれらの組み合わせの群から選択される、請求項1又は2のいずれか1項に記載の方法。
  4. フラクタンポリカルボン酸がイヌリン又はその誘導体に基づく請求1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. フラクタンポリカルボン酸がジカルボキシイヌリンである、請求項4に記載の方法。
  6. フラクタンポリカルボン酸が単糖単位当たり0.5〜3のカルボキシル基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 単糖単位当たり平均で少なくとも0.05のカルボキシル基を含むフラクタンポリカルボン酸を金属封鎖剤として含む、6未満のpHの洗浄組成物。
  8. 洗浄組成物が洗剤、浴室洗浄剤、(帯電防止性)プラスチック洗浄剤、食器用洗剤、現場洗浄(cleaning−in−place)工程用洗浄剤、膜洗浄剤又は印刷機洗浄剤である、請求項7に記載の洗浄組成物。
  9. 金属封鎖剤が、洗浄組成物の重量に基づいて0.5から20重量%、好適には1〜10重量%の量で存在する、請求項7又は8のいずれか1項に記載の洗浄組成物。
JP2001576389A 2000-04-19 2001-04-17 金属封鎖剤 Pending JP2004501210A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1014985A NL1014985C2 (nl) 2000-04-19 2000-04-19 Sequestreren.
PCT/NL2001/000300 WO2001079122A1 (en) 2000-04-19 2001-04-17 Sequestering

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004501210A true JP2004501210A (ja) 2004-01-15

Family

ID=19771244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001576389A Pending JP2004501210A (ja) 2000-04-19 2001-04-17 金属封鎖剤

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20040014623A1 (ja)
EP (1) EP1278703B1 (ja)
JP (1) JP2004501210A (ja)
AT (1) ATE275100T1 (ja)
AU (1) AU2001250662A1 (ja)
CA (1) CA2406382A1 (ja)
DE (1) DE60105280T2 (ja)
NL (1) NL1014985C2 (ja)
WO (1) WO2001079122A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063534A (ja) * 2005-07-15 2007-03-15 Natl Starch & Chem Investment Holding Corp 改質多糖類
JP2015232139A (ja) * 2010-05-19 2015-12-24 イタルマッチ ケミカルズ ソチエタ ペル アツィオーニ ステイン除去が改善された洗浄組成物

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1014985C2 (nl) * 2000-04-19 2001-10-24 Co Peratie Cosun U A Sequestreren.
AU2002348177A2 (en) * 2001-11-06 2003-05-19 Water Solutionz International, Inc. Coolant treatment formulation
EP1408103A1 (en) * 2002-10-10 2004-04-14 N.V. Solutia Europe S.A. Detergent composition exhibiting enhanced stain removal
FR2897362B1 (fr) * 2006-02-13 2008-04-18 Inst Francais Du Petrole Methode de traitement des puits par emulsions de petite taille contenant des additifs
US8758556B2 (en) * 2009-04-07 2014-06-24 Dequest Ag Composition for inhibiting calcium salt scale formation
EP2657329B1 (en) 2012-04-26 2017-10-18 Viking Temizlik Ve Kozmetik Ürünleri Pazarlama Sanayi Ticaret Anomim Sirketi Sequestering agent used in detergents with high calcium binding capacity
WO2015137966A1 (en) * 2014-03-14 2015-09-17 Steen Research, Llc Methods for treating liquid streams containing quaternary ammonium compounds
EP3561036B1 (en) * 2018-04-27 2023-08-09 The Procter & Gamble Company Hard surface cleaners comprising carboxylated fructan
EP4353689A1 (en) * 2022-10-11 2024-04-17 Coöperatie Koninklijke Cosun U.A. Carboxymethyl inulin as an inhibitor of biofilm formation in water treatment systems

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1004738C2 (nl) * 1996-12-10 1998-06-11 Cooperatie Cosun U A Fructaan-polycarbonzuur.
NL1009356C2 (nl) * 1998-06-09 1999-12-10 Cooperatie Cosun U A Werkwijze voor het voorkomen van afzetting bij de winning van olie.
NL1009368C2 (nl) * 1998-06-10 1999-12-13 Sybron Chemie Nederland B V Werkwijze voor het behandelen van textiel.
NL1014985C2 (nl) * 2000-04-19 2001-10-24 Co Peratie Cosun U A Sequestreren.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063534A (ja) * 2005-07-15 2007-03-15 Natl Starch & Chem Investment Holding Corp 改質多糖類
JP2015232139A (ja) * 2010-05-19 2015-12-24 イタルマッチ ケミカルズ ソチエタ ペル アツィオーニ ステイン除去が改善された洗浄組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CA2406382A1 (en) 2001-10-25
US20040014623A1 (en) 2004-01-22
EP1278703B1 (en) 2004-09-01
AU2001250662A1 (en) 2001-10-30
EP1278703A1 (en) 2003-01-29
ATE275100T1 (de) 2004-09-15
DE60105280D1 (de) 2004-10-07
WO2001079122A1 (en) 2001-10-25
NL1014985C2 (nl) 2001-10-24
DE60105280T2 (de) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4891150A (en) Liquid sanitary cleansing and descaling agents and process for their production
KR101621115B1 (ko) 빌트-인 헹굼 보조제를 포함하는 조성물의 사용에 의한 조리 장치 또는 기기의 세정
JPH08176593A (ja) 繊維製品上に付着する無機系付着物を減少させる方法およびこの方法で使用する洗剤
JP3532209B2 (ja) カルボキシメチルイヌリン
JP2004501210A (ja) 金属封鎖剤
EP1997874A1 (en) Ware washing system containing polysaccharide
JP2013517924A (ja) タンパク質汚れの除去/再付着防止方法
US6153572A (en) Acidic liquid toilet bowl cleaner
JP3923074B2 (ja) 短鎖界面活性剤を含む改良された洗浄性能を有する濃密化水性洗剤組成物
EP2571971A1 (en) Cleaning composition with improved stain removal
EP3561032A1 (en) Antimicrobial hard surface cleaners comprising alkylpyrrolidones
CN113214924B (zh) 清洁组合物
EP1781765B1 (de) Verwendung eines reinigers mit fäkalschmutz-abweisenden eigenschaften
CA2509190C (en) Anti-filming materials, compositions and methods
JP3581469B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP4564358B2 (ja) 向上した汚れ除去を発揮する洗浄剤組成物
CN1616627A (zh) 污垢清洁剂
JP4024446B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP5705510B2 (ja) 酸性抗菌洗浄剤組成物
AU668001B2 (en) Solid detergent composition containing at least one biodegradable and non-hygroscopic polycarboxylic polymer
JPH07305099A (ja) 漂白剤組成物
EP4153711A1 (en) Anti-limescale composition
EP2090645A1 (en) Surface treatment composition containing sugar phosphonates
JP2001303098A (ja) トイレ用防汚消臭洗浄剤組成物
JP2001172671A (ja) 界面活性剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070601