JP2004500148A - 補綴修復用布帛 - Google Patents
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Abstract
補綴修復用布帛および鼡径管における鼡径ヘルニアの修復方法。感受性組織および器官と癒着を形成しやすいメッシュ布帛層(22)、ならびに感受性組織および器官との癒着形成を阻害するバリア層(24)を含有する、補綴物(20)。欠損を修復するために補綴物を鼡径管内に置いたときに、鼡径管の内側角および外側端にそれぞれ隣接して位置決めされるように設計された内側部(26)と外側部(28)を含有する、メッシュ布帛。バリア層(24)は、精索とメッシュ布帛との癒着形成を阻害するために、メッシュ布帛上に位置決めする。メッシュ布帛(22)の外側部(28)の少なくとも一部分は、その内部への強化された組織内部成長を促進するために、その両面にバリア層を含まない。バリア層は、精索が補綴物を貫いて出てくるときに精索を布帛の内部縁から分離するように、メッシュ布帛を貫いて折りたたまれる少なくとも1つのフラップ(40)を含有していてもよい。
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、補綴修復用布帛、より詳細には軟組織の修復および再建に用いるための耐癒着性布帛に関する。
【0002】
関連技術の考察
腹壁を補強し、腹壁の欠損を閉鎖するために、さまざまな補綴メッシュ材料が提案されている。ある種の処置では、補綴メッシュが感受性組織または器官と接触した状態になることがあり、メッシュと感受性組織または器官との術後癒着が起こる可能性がある。鼡径ヘルニアの修復では、補綴メッシュが精索と直接的に接触した状態になりうると、示唆されている。メッシュと精索との術後癒着および/またはメッシュの索への侵食が起こった場合、これらは精索の構造および機能に影響を及ぼす可能性がある。
【0003】
通常、鼡径ヘルニアの修復には、BARD MESHのようなメッシュ布帛シートが用いられる。このシートは、鼡径底(inguinal floor)の特定の大きさおよび形状に合うように、必要に応じて切り取ることができる。鼡径管の内側角(medial corner)の反対側にあるメッシュの外側端(lateral end)から、メッシュの内側端までのスリットを、予め形成しておくか、または外科医がこれを作製し、2つの外側尾部(lateral tails)を形成する。これらの尾部は離れており、その間に精索が受け入れられる。該尾部は、続いて重なり合うことができるので、索が包囲され、内部環(internal ring)が補強される。予め付形してあるメッシュは、索を受け入れるためのスリットおよび該スリット末端の鍵孔(keyhole)を備えていてもよい。
【0004】
Uzzo et al.(“The Effects of Mesh Bioprosthesis on the Spermatic Cord Structures:A Preliminary Report in a Canine Model”,The Journal of Urology,Vol.161,pp.1344−1349,1999年4月)は、補綴メッシュが精索に直接的に接触していると、精索の構造および機能に有害作用が現れる可能性があると報告している。該論文は、開放性鼡径修復を行っている間に、メッシュと索との間に自己脂肪の間置術を行うと有利でありうることを示唆している。
【0005】
補綴メッシュ材料の使用により生じる術後癒着の発生を低減するために、従来技術においてさまざまな方法が提案されてきた。C.R.Bard,Inc.に譲渡された米国特許第5593441号では(同社は、本出願の譲渡人でもある)、腹壁ヘルニアの修復および/または胸壁の再建に、耐癒着性バリア(発泡PTFEシートなど)で被覆された補綴物を用いることが提案されている。腹壁ヘルニアの修復および胸壁の再建において、該複合体は、癒着する可能性がある部位(腹部の内臓など)にバリアがあるように位置決めされる。
【0006】
国際公開番号WO97/35533は、メッシュ材料の層の一面がバリア材料の層で完全に被覆されている一般向け複合体補綴物を提案している。メッシュ材料が生物学的な組織内部成長を促進する一方、バリア材料が組織のメッシュ材料への生物学的な癒着を妨げる。該補綴物は、腹壁ヘルニアの修復および鼡径ヘルニアの修復を含むさまざまな外科的処置に用いることができ、ここでバリア材料を感受性組織に隣接して位置決めする。鼡径ヘルニアの場合、精索への癒着を妨げるためにバリア材料を精索に隣接して位置決めし、筋組織への組織の癒着を促進するためにメッシュ材料を筋組織に隣接して位置決めする。
【0007】
本発明の目的は、鼡径ヘルニアを修復するための改良された方法および補綴物を提供することである。
【0008】
発明の概要
本発明は、補綴修復用複合体布帛、ならびに布帛への強化された組織内部成長を促進する一方、メッシュと感受性組織または器官との術後癒着の発生を限定することにより、組織または壁の欠損を補強および修復するための方法である。複合体は、組織の補強および組織欠損の閉鎖に適し、かつ生物学的に適合した埋め込み可能な軟質布帛、ならびに癒着を形成すると思われる領域と該補強布帛を物理的に分離するためのバリアから形成される。バリアおよび埋め込み可能な布帛は、縫合、接着、融合またはインサート成形により、組織内部成長に十分な孔が布帛に維持されるように付着することができる。
【0009】
補綴修復用布帛は、鼡径管内の精索付近に位置する組織または筋肉壁の欠損の修復に特に適しており、該鼡径管は、内側角および外側端を有する。補綴修復用布帛は、組織が内部成長するように構成および配列された複数若しくは多数の間隙を有するメッシュ布帛層を含み、該メッシュ布帛は、感受性組織および器官と癒着を形成しやすい。メッシュ布帛は内側部および外側部を含有し、これらはそれぞれ、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、鼡径管の内側角および外側端に隣接して位置決めされるように設計されている。補綴修復用布帛はさらに、感受性組織および器官との癒着形成を阻害する少なくとも1つのバリア層を含み、該バリア層は、精索とメッシュ布帛との癒着形成を阻害するために、メッシュ布帛層の少なくとも一面に配置されている。
【0010】
本発明の一態様において、バリア層は、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、精索に隣接して位置決めされる内側部の少なくとも一部分を被覆する。メッシュ布帛の外側部の少なくとも一部分は、その内部への強化された組織内部成長を促進するために、その両面にバリア層を含まない。
【0011】
本発明の他の態様において、バリア層は、少なくとも1つのフラップを含有する。該フラップは、精索が補綴物を貫いて出てくるときに精索をメッシュ布帛の内部縁から分離するように、メッシュ布帛を貫いて折りたたまれるように構成および配列されている。
【0012】
本発明の他の目的および特徴は、添付図面と関連して、以下の詳細な説明により明らかになるであろう。図面は例示のために示したものにすぎず、本発明の範囲を定義するものではないことを、理解すべきである。
【0013】
例示的態様の説明
本発明の上記その他の目的および利点は、以下の図面からより十分に理解されるであろう。図面において、同様の参照記号は、同様の特徴を示す。
【0014】
図1〜2は、強化された組織内部成長を促進する一方、修復用布帛への術後癒着の発生を限定することにより、軟組織および壁の欠損、特に鼡径ヘルニアを修復するための補綴修復用複合体布帛の一態様を例示している。補綴物20は、組織が浸潤しうる布帛22および耐癒着性バリア24を含む。布帛22は、生物学的に適合する軟質材料から形成される。該材料は複数若しくは多数の間隙または孔を含むため、細胞が十分に内部成長し、埋め込み後、受容組織(host tissue)に複合体が固定される。バリア24は、組織に埋め込まれたときに組織内部成長および癒着形成を実質的に刺激しない材料から形成されるため、布帛と、隣接する感受性組織および器官との術後の組織癒着の発生が限定される。補綴物の一部分は、その内部への組織内部成長を強化するために、布帛の両面にバリア材料をまったく含まないままに保たれる。
【0015】
複合体補綴物20は比較的平坦で、十分な柔軟性を有するため、外科医は、埋め込み物の形状を関連する解剖学的部位に合うように処理して、該部位に縫合またはステープリングすることができる。複合体埋め込み物、ならびにそれぞれ布帛22およびバリア24の形状および大きさは、当分野の技術者に明らかであるような外科的施用に従い、さまざまであることができる。この点において、布帛および/またはバリアは、予め付形するか、または外科的処置中に外科医がこれを付形してもよいと考えられる。補綴物は、布帛に予め付着させたバリアを備えていてもよい。あるいは、補綴物は、外科的処置中に布帛に付着されるバリアか、または、隣接する組織および/もしくは器官によりその場に保持されるように布帛の所望部分の上に単に重ねているバリアを、個別部分のキットとして備えていてもよい。2種またはそれ以上の布帛層および/またはバリア材料を補綴物に用いる(implemented)ことができることも、考えられる。
【0016】
補綴物20は、鼡径ヘルニアの修復に特に適している。ここで、バリア24は、布帛22から精索を分離して、索と布帛との炎症性反応に起因しうる癒着、侵食、絞窄などによる索損傷の発生を低減する。図1〜2に示す例示的態様において、補綴物20は内側部26と外側部28を含み、これらはそれぞれ、鼡径管の内側角と外側端に隣接して位置決めされるように設計されている。バリア24は、内側部26の一面の実質的部分を被覆しており、外側縁30を含む。該外側縁は、補綴物の中心を超えて外側部28の方向に少し拡張しているので、精索が補綴物を貫通する場合、バリアの外側縁30は精索に隣接して位置決めされる。例示されているように、補綴物の外側部28の少なくとも一部分(全体ではない)は、バリア材料をまったく含まないので、外側部において布帛の両面が暴露され、その内部への組織内部成長が強化される。
【0017】
補綴物の内側部26は、鼡径管の内側角の形状に近似する一般に丸みを帯びた内側縁32を含む。バリア24は、一般に親指の爪の形または涙滴形に設計されており、補綴物の内側縁32の反対側にある丸みを帯びた外側縁30を含む。この形状により、補綴物の軸線(一般に、これに沿って精索が存在する)に沿ったバリアの被覆が最大限になる一方、補綴物の内側部に沿った側縁34、36に沿って暴露される布帛の量が増加する。図1に示すように、バリア24の幅は、バリアの外側縁30から補綴物の内側縁32の方向に最初に増大するので、補綴物の軸線に対し斜めになっている精索は、メッシュ布帛から確実に分離した状態で保たれる。
【0018】
布帛22およびバリア24は、メッシュからの索の分離とメッシュでの組織内部成長の両方を最大化するのに適したあらゆる形状になるように、設計することができる。バリアの他の形状の例は、放物形、半楕円形および長方形などであるが、これに限定されない。
【0019】
組織が浸潤しうる布帛22は、組織を内部成長させるのに十分な大きさおよび配向の間隙または細孔を多数含む。バリア24は、組織浸潤を不利に限定することなく、布帛22に連結している。
【0020】
例示的態様において、布帛22とバリア24は一体になって、連続する一連の連結的縫い目38と連結している。図1に示すように、縫い目38は、バリア24と布帛22との付着点の密度を高くするために、バリア24の形状に従った同心螺旋パターンの形状であってもよい。縫合は、布帛に組織をすべて浸潤させるのに好都合でありうる。同心螺旋パターンはまた、外科医が、鼡径管の内側角の特定の大きさおよび形状に合うように補綴物の内側部26を切り取るときに、バリア24とその下にある布帛22が離れるのを防ぐことにより、複合体の結着性を保持する。
【0021】
図3a〜3bに示す他の例示的態様において、縫い目パターンは2種の連続的縫い目38を含む。これは、バリアの外側縁30に隣接する補綴物の側縁34、36の反対側(図3a)または同じ側34、36(図3b)で開始および終了し、一般に補綴物の内側縁32の輪郭をたどる。これらのパターンは、補綴物の軸線に隣接するバリアの中心部分を保持する。一般に該軸線に沿って精索が存在していてもよく、該中心部分には縫い目が比較的少ない。しかしながら、複合体の結着性を保持する一方、索と縫い目との癒着の発生を低減するために、あらゆる適切な縫い目パターン(蛇行パターンなど)でのあらゆる適切な種類の縫い目(断続的な縫い目など)を用いることができることを、認識すべきである。
【0022】
一態様において、縫い目38は、ポリプロピレンのモノフィラメント糸で形成される。バリア24を縫い針に面するように布帛22の上に位置決めすると、各縫い目の固定部分が複合体のバリア側ではなく布帛側に形成され、精索との限局的付着の発生が減少する。縫い目38を玉付き針(ball−tipped needle)の10番を用いて形成すると、縫い目の孔を貫いての組織内部成長が発生する可能性を低減することができる。縫製処置の間、メッシュおよびバリア材料のシートを、所望の縫い目パターンをプログラムしてあるコンピューターで制御された台の上に枠で維持してもよい。
【0023】
他のあらゆる適切な固定技術および固定材料を用いて、バリア24を布帛22に付着することができる。例えば、組織浸潤のための孔または非含浸間隙を十分に保持する所望の点状または玉状パターン(螺旋パターン、蛇行パターンまたは格子様パターンなど)に小出しした接着剤を用いて、バリア24を布帛22に接着してもよい。あるいは、熱と圧力を組み合わせることにより、バリア24と布帛22を貼合わせるかまたは熱融合することができる。この貼合わせ技術では、十分な組織内部成長を確実にするために、第2の布帛層の付加を必要としてもよい。貼合わせた補綴物の例は、係属中の米国特許出願08/850217に記載されている。該出願も、本出願の譲受人であるC.R.Bard,Inc.に譲渡されており、これを本明細書中で参考として援用する。バリアは、適切な成形方法を用いて、布帛にインサート成形してもよい。
【0024】
一態様において、布帛22は、C.R.Bard,Inc.から入手可能なBARD MESHのような、ポリプロピレンのモノフィラメントを編んで作られたメッシュ布帛のシートから形成される。ポリプロピレンのメッシュを埋め込むと、メッシュ構造の内部および周囲への急速な組織内部成長が促進される。あるいは、PROLENE、SOFT TISSUE PATCH(微孔性ePTFE)、SURGIPRO、TRELEX、ATRIUMおよびMERSELENEなど、組織の補強および欠損の閉鎖に適した他の外科的材料を利用してもよい。ポリグラクチン(VICRYL)およびポリグリコール酸(DEXON)などの吸収性材料は、組織または壁の欠損の一時的修復を包含する施用に適切でありうる。メッシュ布帛がマルチフィラメント糸から形成されてもよく、製織、成形および他の適切な補綴メッシュ材料成形方法を用いてもよいことも、考えられる。
【0025】
一態様において、バリア24は、W.L.Gore&Associates,Inc.から入手可能なGORETEXのような、組織の内部成長および癒着を妨げる細孔径(サブミクロン単位)を有する発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)のシートから形成される。他の適切なバリア材料の代表的実例は、シリコーンエラストマー[Dow Corning Corporationが販売しているSILASTIC Rx Medical Grade Sheeting(白金加硫)など]、TEFLONメッシュおよび微孔性ポリプロピレンシート(CELGARD)などであるが、これに限定されない。例えば、心膜および小腸の粘膜下組織を含む、自原的(Autogenous)、異構造(heterogenous)および異種(xenogeneic)組織も、考えられる。一部の施用では、酸化した再生セルロース(Intercede(TC7))のような吸収性材料を用いることができる。当分野の技術者には明らかであるように、あらゆる適切な耐癒着性材料を用いてもよいことを、認識すべきである。
【0026】
例示的態様において、複合体補綴物20は、厚さが約0.025〜0.030インチで、直径が約0.006インチである、ポリプロピレンのモノフィラメントを編んで作られたBARD MESHシートを含む。厚さ約0.003〜0.005インチのePTFEシートを、直径0.006インチのポリプロピレンモノフィラメントから形成される長さ約4mm〜6mmの縫い目を用いて、該メッシュに付着する。補綴物20は、軸線に沿った長さが約5.60インチで、側縁間の幅が約2.36インチである。丸みを帯びた内側縁32の先端半径は約0.47インチで、これは約5.95インチである内側側縁半径(medial side edge)に移行する。バリア24は、軸線に沿ったその内側縁32から外側縁30までの長さが約3.00インチで、外側縁半径が約1.00インチである。これらの寸法は、補綴物が大きめであることを示しており、外科医は、鼡径管の特定の大きさおよび形状に合うように、必要に応じてこれを切り取ることができる。しかしながら、これらの寸法は代表的なものにすぎず、補綴物に適切なあらゆる大きさおよび形状を用いてもよいことを、理解すべきである。
【0027】
場合によっては、精索に巻き付いて内部輪(internal ring)を補強するメッシュの内部縁のような、メッシュと癒着しうるさまざまな箇所から、精索を完全に分離することが望ましい。図4〜5に示す一例示的態様において、バリア24は、バリアの外側縁30から補綴物の外側部28の方向に伸長しているフラップ40を備える。フラップ40は布帛22から離れたままになっているので、図5に示すように、精索が布帛を貫通するとき、該フラップは布帛から押し上げられ、精索44に巻き付くことができる。
【0028】
鍵孔42は、布帛の外側縁48から内部に向かって伸長しているスリット46の末端に形成される。該スリットは、2つの離れた尾部50、52を生じるので、鍵孔に索44が受け入れられる。尾部50、52が索44に巻き付いて内部環を補強するとき、索44はフラップ40により鍵孔42の内部縁から分離される。鼡径管の内側角まで伸長している索部分は、補綴物の内側部26の上に重なっているバリア24により、布帛22から分離される。
【0029】
鍵孔42およびスリット46の一方または両方は、補綴物20と共に予め成形しておくか、または修復処置中に外科医がこれを成形することができる。スリット46は布帛の外側縁48から鍵孔42まで伸長しているように示したが、スリットはあらゆる適切な方向(補綴物の側縁34、36から軸線を横断する方向など)から鍵孔まで伸長していてもよい。
【0030】
図4に例示したように、外科医は、索に巻き付けるのに望ましいフラップの直径を得るために、外側切れ目54、56をフラップ40に沿って作ってもよい。場合によっては、外科医は、索の周囲に十分な輪を作成するために、フラップ40を完全に取り除いて、索44と鍵孔42の縁との癒着量を限定してもよい。
【0031】
一態様において、フラップ40は、軸線に沿った方向の長さが約0.75インチで、幅が約1.5インチである。これらの寸法は代表的なものであり、フラップを、索がメッシュを貫通するときに索を分離するのに適したあらゆる大きさに設計することができることを、理解すべきである。
【0032】
精索をメッシュの内部縁から分離するための他の例示的態様を、図6〜7に示す。図6において、バリア24の外側端は、下にある布帛22の鍵孔42の上に重なっているバリア24の開口部62を包囲する多数のフラップ60を含む。フラップ60は、鍵孔42の内部にめり込むことにより鍵孔の内部縁を被覆して、布帛の縁から索を分離するように設計されている。図7において、バリア24は、鍵孔42の上で先端が一点に集まっている多数のフラップ60を含む。バリアは、索がメッシュを貫通するときに索をメッシュから分離するのに適したあらゆる形状であってもよいことを、理解すべきである。
【0033】
上記のように、補綴物20は、鼡径ヘルニアの修復において布帛と精索との所望量の分離を提供する一方、受容組織の組織内部成長を強化するのに適切な、あらゆる形状を有する布帛22およびバリア24を含む。図8〜13に、鼡径ヘルニアの修復に利用することができる補綴物の他のさまざまな態様を例示する。これらの態様は代表的なものであり、補綴物はそのような修復に適した他の形状であってもよいことを、認識すべきである。
【0034】
図8は、バリア24と布帛22の両方を貫く鍵孔42を含み、これを通して索を受け入れる補綴物20を例示している。スリット46は、鍵孔42から補綴物の外側縁48まで伸長しているので、索は補綴物を貫いて出てくることができる。
【0035】
図9は、索を受け入れるための鍵孔42を布帛22に含む補綴物20を例示している。該鍵孔は、バリア24にあるより大きな孔64で包囲されており、布帛の環状輪66は索の周囲に暴露される。この形状は、索が補綴物を貫通するときに索の癒着量を限定するのが望ましい場合、用いることができる。スリット46は、鍵孔42から補綴物の外側縁48まで伸長している。
【0036】
図10は、布帛22に鍵孔42を有し、該鍵孔がバリア24で被覆されている補綴物20を例示している。スリット46は、バリアと布帛の両方を貫いて、鍵孔42から補綴物の外側縁48まで伸長している。
【0037】
図11は、バリア24の外側部位から補綴物の外側縁48まで伸長しているスリット46を含む補綴物20を例示している。該補綴物は、索を受けるために予め成形した穴をまったく含まない。
【0038】
図12は、補綴物の内側縁32の方向に位置決めされている一般に直線的な外側縁30を有し、布帛22に提供された鍵孔42から離れているバリア24を含む補綴物を例示している。この形状では、索44が布帛で包囲されるので、組織内部成長が十分に促進され、索の周囲に十分な輪が形成される。
【0039】
図13は、補綴物の鍵孔42の外側に位置決めされた一般に直線的な外側縁30を有するバリア24を含む補綴物20を例示している。該外側縁は、索44を布帛22から包囲および分離する。
【0040】
さまざまな鍵孔およびスリット形状を例示した図8〜13は、包括的なものではないことを、認識すべきである。さらに、スリットおよび孔形状の任意の1種またはすべては、補綴物に予め成形しておくか、または外科医が外科処置中にこれを成形することができる。
【0041】
図1〜13に例示した上記の各態様は、必要に応じて鼡径管の大きさおよび形状に合うように切り取ることができる対称的補綴物を含む。対称的形状により、補綴物は左側または右側形状になるので、鼡径管内部での精索の位置が中心からずれていても適応することができる。状況によっては、左側または右側の鼡径ヘルニアを修復するために特別に設計した補綴物を提供することにより、手術部位に合わせるために必要になってもよい切取りの量を低減することが、望ましい可能性がある。
【0042】
図14〜15は、左側形状(図14)および右側形状(図15)を有するように形成した補綴物の一態様を例示している。例示しているように、補綴物20は、布帛22上に位置決めされたバリア24を含む一般に非対称的な形状を有し、バリアの外側縁30が、補綴物の側縁34、36の一方に向かってよりシフトしている。
【0043】
図16〜17は、バリア24の外側縁30に沿って中心からずれている鍵孔42を含む左側補綴物の例示的態様である。鍵孔42は、その内側縁に沿ってバリア24で部分的に包囲されていてもよい。図16に示すように、スリット46は、布帛22の外側縁48から縦方向に鍵孔まで伸長することができる。あるいは、図17に示すように、スリット46は、布帛の側縁34から横方向に鍵孔42まで伸長していてもよい。横方向のスリットは、縫合量を低減するために、いくつかの施用で望ましい可能性がある。
【0044】
図18および19は、左側(図18)および右側(図19)の両方の施用について設計した非対称的補綴物20の他の態様を例示している。2種の役割を果たす補綴物は、布帛22の上面および底面に接着している2つのバリア24を含む。上記のさまざまな態様と同様に、鍵孔42およびスリット46は、補綴物に装備しておくか、または外科医が修復処置中にこれを形成することができる。
【0045】
本発明は、以下の利点のいくつかを有する補綴修復用布帛を提供する。該複合体補綴物は、物理的バリアによる癒着発生の低減と、受容組織への最大限の組織内部成長とを、組み合わせるものである。該複合体は、メッシュ間隙への組織内部成長によりその場に固定することができ、および/または組織に縫合、ステープリングなどを行ってもよい。メッシュ布帛とバリアの特定の付着パターン(接着、融合、成形、縫合など)は、組織浸潤に悪影響を及ぼすことなく、寸法的に優れた埋め込み物を提供する。
【0046】
本発明の複合体は、鼡径ヘルニアの修復に特に望ましく、精索の癒着、侵食、絞窄などが発生する可能性を低減する。
本発明の先の記載は、本発明を例示するものにすぎず、本発明の他の態様、修正および等価物は、本明細書に添える請求項に列挙する本発明の範囲内に含まれることを、理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例示的態様に従った補綴修復用布帛の上面図である。
【図2】図1の補綴修復用布帛の底面図である。
【図3】図3aおよび3bは、バリアを布帛に付着するための縫い目パターンに関する他の態様をいくつか例示する、補綴修復用布帛の上面図である。
【図4】本発明の他の例示的態様に従った補綴修復用布帛の上面図である。
【図5】索が補綴物を貫通するときにバリアの一部が索に巻きついて、精索が布帛の内部縁から分離されることを例示する、図4の補綴修復用布帛の上面図である。
【図6】精索を布帛の内部縁から分離するための別の態様を示す図である。
【図7】精索を布帛の内部縁から分離するための別の態様を示す図である。
【図8】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図9】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図10】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図11】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図12】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図13】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図14】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図15】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図16】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図17】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図18】それぞれ、本発明の他の例示的態様に従い左側および右側の両方で施用するために設計された、非対称的布帛の上面図および底面図である。
【図19】それぞれ、本発明の他の例示的態様に従い左側および右側の両方で施用するために設計された、非対称的布帛の上面図および底面図である。
発明の分野
本発明は、補綴修復用布帛、より詳細には軟組織の修復および再建に用いるための耐癒着性布帛に関する。
【0002】
関連技術の考察
腹壁を補強し、腹壁の欠損を閉鎖するために、さまざまな補綴メッシュ材料が提案されている。ある種の処置では、補綴メッシュが感受性組織または器官と接触した状態になることがあり、メッシュと感受性組織または器官との術後癒着が起こる可能性がある。鼡径ヘルニアの修復では、補綴メッシュが精索と直接的に接触した状態になりうると、示唆されている。メッシュと精索との術後癒着および/またはメッシュの索への侵食が起こった場合、これらは精索の構造および機能に影響を及ぼす可能性がある。
【0003】
通常、鼡径ヘルニアの修復には、BARD MESHのようなメッシュ布帛シートが用いられる。このシートは、鼡径底(inguinal floor)の特定の大きさおよび形状に合うように、必要に応じて切り取ることができる。鼡径管の内側角(medial corner)の反対側にあるメッシュの外側端(lateral end)から、メッシュの内側端までのスリットを、予め形成しておくか、または外科医がこれを作製し、2つの外側尾部(lateral tails)を形成する。これらの尾部は離れており、その間に精索が受け入れられる。該尾部は、続いて重なり合うことができるので、索が包囲され、内部環(internal ring)が補強される。予め付形してあるメッシュは、索を受け入れるためのスリットおよび該スリット末端の鍵孔(keyhole)を備えていてもよい。
【0004】
Uzzo et al.(“The Effects of Mesh Bioprosthesis on the Spermatic Cord Structures:A Preliminary Report in a Canine Model”,The Journal of Urology,Vol.161,pp.1344−1349,1999年4月)は、補綴メッシュが精索に直接的に接触していると、精索の構造および機能に有害作用が現れる可能性があると報告している。該論文は、開放性鼡径修復を行っている間に、メッシュと索との間に自己脂肪の間置術を行うと有利でありうることを示唆している。
【0005】
補綴メッシュ材料の使用により生じる術後癒着の発生を低減するために、従来技術においてさまざまな方法が提案されてきた。C.R.Bard,Inc.に譲渡された米国特許第5593441号では(同社は、本出願の譲渡人でもある)、腹壁ヘルニアの修復および/または胸壁の再建に、耐癒着性バリア(発泡PTFEシートなど)で被覆された補綴物を用いることが提案されている。腹壁ヘルニアの修復および胸壁の再建において、該複合体は、癒着する可能性がある部位(腹部の内臓など)にバリアがあるように位置決めされる。
【0006】
国際公開番号WO97/35533は、メッシュ材料の層の一面がバリア材料の層で完全に被覆されている一般向け複合体補綴物を提案している。メッシュ材料が生物学的な組織内部成長を促進する一方、バリア材料が組織のメッシュ材料への生物学的な癒着を妨げる。該補綴物は、腹壁ヘルニアの修復および鼡径ヘルニアの修復を含むさまざまな外科的処置に用いることができ、ここでバリア材料を感受性組織に隣接して位置決めする。鼡径ヘルニアの場合、精索への癒着を妨げるためにバリア材料を精索に隣接して位置決めし、筋組織への組織の癒着を促進するためにメッシュ材料を筋組織に隣接して位置決めする。
【0007】
本発明の目的は、鼡径ヘルニアを修復するための改良された方法および補綴物を提供することである。
【0008】
発明の概要
本発明は、補綴修復用複合体布帛、ならびに布帛への強化された組織内部成長を促進する一方、メッシュと感受性組織または器官との術後癒着の発生を限定することにより、組織または壁の欠損を補強および修復するための方法である。複合体は、組織の補強および組織欠損の閉鎖に適し、かつ生物学的に適合した埋め込み可能な軟質布帛、ならびに癒着を形成すると思われる領域と該補強布帛を物理的に分離するためのバリアから形成される。バリアおよび埋め込み可能な布帛は、縫合、接着、融合またはインサート成形により、組織内部成長に十分な孔が布帛に維持されるように付着することができる。
【0009】
補綴修復用布帛は、鼡径管内の精索付近に位置する組織または筋肉壁の欠損の修復に特に適しており、該鼡径管は、内側角および外側端を有する。補綴修復用布帛は、組織が内部成長するように構成および配列された複数若しくは多数の間隙を有するメッシュ布帛層を含み、該メッシュ布帛は、感受性組織および器官と癒着を形成しやすい。メッシュ布帛は内側部および外側部を含有し、これらはそれぞれ、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、鼡径管の内側角および外側端に隣接して位置決めされるように設計されている。補綴修復用布帛はさらに、感受性組織および器官との癒着形成を阻害する少なくとも1つのバリア層を含み、該バリア層は、精索とメッシュ布帛との癒着形成を阻害するために、メッシュ布帛層の少なくとも一面に配置されている。
【0010】
本発明の一態様において、バリア層は、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、精索に隣接して位置決めされる内側部の少なくとも一部分を被覆する。メッシュ布帛の外側部の少なくとも一部分は、その内部への強化された組織内部成長を促進するために、その両面にバリア層を含まない。
【0011】
本発明の他の態様において、バリア層は、少なくとも1つのフラップを含有する。該フラップは、精索が補綴物を貫いて出てくるときに精索をメッシュ布帛の内部縁から分離するように、メッシュ布帛を貫いて折りたたまれるように構成および配列されている。
【0012】
本発明の他の目的および特徴は、添付図面と関連して、以下の詳細な説明により明らかになるであろう。図面は例示のために示したものにすぎず、本発明の範囲を定義するものではないことを、理解すべきである。
【0013】
例示的態様の説明
本発明の上記その他の目的および利点は、以下の図面からより十分に理解されるであろう。図面において、同様の参照記号は、同様の特徴を示す。
【0014】
図1〜2は、強化された組織内部成長を促進する一方、修復用布帛への術後癒着の発生を限定することにより、軟組織および壁の欠損、特に鼡径ヘルニアを修復するための補綴修復用複合体布帛の一態様を例示している。補綴物20は、組織が浸潤しうる布帛22および耐癒着性バリア24を含む。布帛22は、生物学的に適合する軟質材料から形成される。該材料は複数若しくは多数の間隙または孔を含むため、細胞が十分に内部成長し、埋め込み後、受容組織(host tissue)に複合体が固定される。バリア24は、組織に埋め込まれたときに組織内部成長および癒着形成を実質的に刺激しない材料から形成されるため、布帛と、隣接する感受性組織および器官との術後の組織癒着の発生が限定される。補綴物の一部分は、その内部への組織内部成長を強化するために、布帛の両面にバリア材料をまったく含まないままに保たれる。
【0015】
複合体補綴物20は比較的平坦で、十分な柔軟性を有するため、外科医は、埋め込み物の形状を関連する解剖学的部位に合うように処理して、該部位に縫合またはステープリングすることができる。複合体埋め込み物、ならびにそれぞれ布帛22およびバリア24の形状および大きさは、当分野の技術者に明らかであるような外科的施用に従い、さまざまであることができる。この点において、布帛および/またはバリアは、予め付形するか、または外科的処置中に外科医がこれを付形してもよいと考えられる。補綴物は、布帛に予め付着させたバリアを備えていてもよい。あるいは、補綴物は、外科的処置中に布帛に付着されるバリアか、または、隣接する組織および/もしくは器官によりその場に保持されるように布帛の所望部分の上に単に重ねているバリアを、個別部分のキットとして備えていてもよい。2種またはそれ以上の布帛層および/またはバリア材料を補綴物に用いる(implemented)ことができることも、考えられる。
【0016】
補綴物20は、鼡径ヘルニアの修復に特に適している。ここで、バリア24は、布帛22から精索を分離して、索と布帛との炎症性反応に起因しうる癒着、侵食、絞窄などによる索損傷の発生を低減する。図1〜2に示す例示的態様において、補綴物20は内側部26と外側部28を含み、これらはそれぞれ、鼡径管の内側角と外側端に隣接して位置決めされるように設計されている。バリア24は、内側部26の一面の実質的部分を被覆しており、外側縁30を含む。該外側縁は、補綴物の中心を超えて外側部28の方向に少し拡張しているので、精索が補綴物を貫通する場合、バリアの外側縁30は精索に隣接して位置決めされる。例示されているように、補綴物の外側部28の少なくとも一部分(全体ではない)は、バリア材料をまったく含まないので、外側部において布帛の両面が暴露され、その内部への組織内部成長が強化される。
【0017】
補綴物の内側部26は、鼡径管の内側角の形状に近似する一般に丸みを帯びた内側縁32を含む。バリア24は、一般に親指の爪の形または涙滴形に設計されており、補綴物の内側縁32の反対側にある丸みを帯びた外側縁30を含む。この形状により、補綴物の軸線(一般に、これに沿って精索が存在する)に沿ったバリアの被覆が最大限になる一方、補綴物の内側部に沿った側縁34、36に沿って暴露される布帛の量が増加する。図1に示すように、バリア24の幅は、バリアの外側縁30から補綴物の内側縁32の方向に最初に増大するので、補綴物の軸線に対し斜めになっている精索は、メッシュ布帛から確実に分離した状態で保たれる。
【0018】
布帛22およびバリア24は、メッシュからの索の分離とメッシュでの組織内部成長の両方を最大化するのに適したあらゆる形状になるように、設計することができる。バリアの他の形状の例は、放物形、半楕円形および長方形などであるが、これに限定されない。
【0019】
組織が浸潤しうる布帛22は、組織を内部成長させるのに十分な大きさおよび配向の間隙または細孔を多数含む。バリア24は、組織浸潤を不利に限定することなく、布帛22に連結している。
【0020】
例示的態様において、布帛22とバリア24は一体になって、連続する一連の連結的縫い目38と連結している。図1に示すように、縫い目38は、バリア24と布帛22との付着点の密度を高くするために、バリア24の形状に従った同心螺旋パターンの形状であってもよい。縫合は、布帛に組織をすべて浸潤させるのに好都合でありうる。同心螺旋パターンはまた、外科医が、鼡径管の内側角の特定の大きさおよび形状に合うように補綴物の内側部26を切り取るときに、バリア24とその下にある布帛22が離れるのを防ぐことにより、複合体の結着性を保持する。
【0021】
図3a〜3bに示す他の例示的態様において、縫い目パターンは2種の連続的縫い目38を含む。これは、バリアの外側縁30に隣接する補綴物の側縁34、36の反対側(図3a)または同じ側34、36(図3b)で開始および終了し、一般に補綴物の内側縁32の輪郭をたどる。これらのパターンは、補綴物の軸線に隣接するバリアの中心部分を保持する。一般に該軸線に沿って精索が存在していてもよく、該中心部分には縫い目が比較的少ない。しかしながら、複合体の結着性を保持する一方、索と縫い目との癒着の発生を低減するために、あらゆる適切な縫い目パターン(蛇行パターンなど)でのあらゆる適切な種類の縫い目(断続的な縫い目など)を用いることができることを、認識すべきである。
【0022】
一態様において、縫い目38は、ポリプロピレンのモノフィラメント糸で形成される。バリア24を縫い針に面するように布帛22の上に位置決めすると、各縫い目の固定部分が複合体のバリア側ではなく布帛側に形成され、精索との限局的付着の発生が減少する。縫い目38を玉付き針(ball−tipped needle)の10番を用いて形成すると、縫い目の孔を貫いての組織内部成長が発生する可能性を低減することができる。縫製処置の間、メッシュおよびバリア材料のシートを、所望の縫い目パターンをプログラムしてあるコンピューターで制御された台の上に枠で維持してもよい。
【0023】
他のあらゆる適切な固定技術および固定材料を用いて、バリア24を布帛22に付着することができる。例えば、組織浸潤のための孔または非含浸間隙を十分に保持する所望の点状または玉状パターン(螺旋パターン、蛇行パターンまたは格子様パターンなど)に小出しした接着剤を用いて、バリア24を布帛22に接着してもよい。あるいは、熱と圧力を組み合わせることにより、バリア24と布帛22を貼合わせるかまたは熱融合することができる。この貼合わせ技術では、十分な組織内部成長を確実にするために、第2の布帛層の付加を必要としてもよい。貼合わせた補綴物の例は、係属中の米国特許出願08/850217に記載されている。該出願も、本出願の譲受人であるC.R.Bard,Inc.に譲渡されており、これを本明細書中で参考として援用する。バリアは、適切な成形方法を用いて、布帛にインサート成形してもよい。
【0024】
一態様において、布帛22は、C.R.Bard,Inc.から入手可能なBARD MESHのような、ポリプロピレンのモノフィラメントを編んで作られたメッシュ布帛のシートから形成される。ポリプロピレンのメッシュを埋め込むと、メッシュ構造の内部および周囲への急速な組織内部成長が促進される。あるいは、PROLENE、SOFT TISSUE PATCH(微孔性ePTFE)、SURGIPRO、TRELEX、ATRIUMおよびMERSELENEなど、組織の補強および欠損の閉鎖に適した他の外科的材料を利用してもよい。ポリグラクチン(VICRYL)およびポリグリコール酸(DEXON)などの吸収性材料は、組織または壁の欠損の一時的修復を包含する施用に適切でありうる。メッシュ布帛がマルチフィラメント糸から形成されてもよく、製織、成形および他の適切な補綴メッシュ材料成形方法を用いてもよいことも、考えられる。
【0025】
一態様において、バリア24は、W.L.Gore&Associates,Inc.から入手可能なGORETEXのような、組織の内部成長および癒着を妨げる細孔径(サブミクロン単位)を有する発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)のシートから形成される。他の適切なバリア材料の代表的実例は、シリコーンエラストマー[Dow Corning Corporationが販売しているSILASTIC Rx Medical Grade Sheeting(白金加硫)など]、TEFLONメッシュおよび微孔性ポリプロピレンシート(CELGARD)などであるが、これに限定されない。例えば、心膜および小腸の粘膜下組織を含む、自原的(Autogenous)、異構造(heterogenous)および異種(xenogeneic)組織も、考えられる。一部の施用では、酸化した再生セルロース(Intercede(TC7))のような吸収性材料を用いることができる。当分野の技術者には明らかであるように、あらゆる適切な耐癒着性材料を用いてもよいことを、認識すべきである。
【0026】
例示的態様において、複合体補綴物20は、厚さが約0.025〜0.030インチで、直径が約0.006インチである、ポリプロピレンのモノフィラメントを編んで作られたBARD MESHシートを含む。厚さ約0.003〜0.005インチのePTFEシートを、直径0.006インチのポリプロピレンモノフィラメントから形成される長さ約4mm〜6mmの縫い目を用いて、該メッシュに付着する。補綴物20は、軸線に沿った長さが約5.60インチで、側縁間の幅が約2.36インチである。丸みを帯びた内側縁32の先端半径は約0.47インチで、これは約5.95インチである内側側縁半径(medial side edge)に移行する。バリア24は、軸線に沿ったその内側縁32から外側縁30までの長さが約3.00インチで、外側縁半径が約1.00インチである。これらの寸法は、補綴物が大きめであることを示しており、外科医は、鼡径管の特定の大きさおよび形状に合うように、必要に応じてこれを切り取ることができる。しかしながら、これらの寸法は代表的なものにすぎず、補綴物に適切なあらゆる大きさおよび形状を用いてもよいことを、理解すべきである。
【0027】
場合によっては、精索に巻き付いて内部輪(internal ring)を補強するメッシュの内部縁のような、メッシュと癒着しうるさまざまな箇所から、精索を完全に分離することが望ましい。図4〜5に示す一例示的態様において、バリア24は、バリアの外側縁30から補綴物の外側部28の方向に伸長しているフラップ40を備える。フラップ40は布帛22から離れたままになっているので、図5に示すように、精索が布帛を貫通するとき、該フラップは布帛から押し上げられ、精索44に巻き付くことができる。
【0028】
鍵孔42は、布帛の外側縁48から内部に向かって伸長しているスリット46の末端に形成される。該スリットは、2つの離れた尾部50、52を生じるので、鍵孔に索44が受け入れられる。尾部50、52が索44に巻き付いて内部環を補強するとき、索44はフラップ40により鍵孔42の内部縁から分離される。鼡径管の内側角まで伸長している索部分は、補綴物の内側部26の上に重なっているバリア24により、布帛22から分離される。
【0029】
鍵孔42およびスリット46の一方または両方は、補綴物20と共に予め成形しておくか、または修復処置中に外科医がこれを成形することができる。スリット46は布帛の外側縁48から鍵孔42まで伸長しているように示したが、スリットはあらゆる適切な方向(補綴物の側縁34、36から軸線を横断する方向など)から鍵孔まで伸長していてもよい。
【0030】
図4に例示したように、外科医は、索に巻き付けるのに望ましいフラップの直径を得るために、外側切れ目54、56をフラップ40に沿って作ってもよい。場合によっては、外科医は、索の周囲に十分な輪を作成するために、フラップ40を完全に取り除いて、索44と鍵孔42の縁との癒着量を限定してもよい。
【0031】
一態様において、フラップ40は、軸線に沿った方向の長さが約0.75インチで、幅が約1.5インチである。これらの寸法は代表的なものであり、フラップを、索がメッシュを貫通するときに索を分離するのに適したあらゆる大きさに設計することができることを、理解すべきである。
【0032】
精索をメッシュの内部縁から分離するための他の例示的態様を、図6〜7に示す。図6において、バリア24の外側端は、下にある布帛22の鍵孔42の上に重なっているバリア24の開口部62を包囲する多数のフラップ60を含む。フラップ60は、鍵孔42の内部にめり込むことにより鍵孔の内部縁を被覆して、布帛の縁から索を分離するように設計されている。図7において、バリア24は、鍵孔42の上で先端が一点に集まっている多数のフラップ60を含む。バリアは、索がメッシュを貫通するときに索をメッシュから分離するのに適したあらゆる形状であってもよいことを、理解すべきである。
【0033】
上記のように、補綴物20は、鼡径ヘルニアの修復において布帛と精索との所望量の分離を提供する一方、受容組織の組織内部成長を強化するのに適切な、あらゆる形状を有する布帛22およびバリア24を含む。図8〜13に、鼡径ヘルニアの修復に利用することができる補綴物の他のさまざまな態様を例示する。これらの態様は代表的なものであり、補綴物はそのような修復に適した他の形状であってもよいことを、認識すべきである。
【0034】
図8は、バリア24と布帛22の両方を貫く鍵孔42を含み、これを通して索を受け入れる補綴物20を例示している。スリット46は、鍵孔42から補綴物の外側縁48まで伸長しているので、索は補綴物を貫いて出てくることができる。
【0035】
図9は、索を受け入れるための鍵孔42を布帛22に含む補綴物20を例示している。該鍵孔は、バリア24にあるより大きな孔64で包囲されており、布帛の環状輪66は索の周囲に暴露される。この形状は、索が補綴物を貫通するときに索の癒着量を限定するのが望ましい場合、用いることができる。スリット46は、鍵孔42から補綴物の外側縁48まで伸長している。
【0036】
図10は、布帛22に鍵孔42を有し、該鍵孔がバリア24で被覆されている補綴物20を例示している。スリット46は、バリアと布帛の両方を貫いて、鍵孔42から補綴物の外側縁48まで伸長している。
【0037】
図11は、バリア24の外側部位から補綴物の外側縁48まで伸長しているスリット46を含む補綴物20を例示している。該補綴物は、索を受けるために予め成形した穴をまったく含まない。
【0038】
図12は、補綴物の内側縁32の方向に位置決めされている一般に直線的な外側縁30を有し、布帛22に提供された鍵孔42から離れているバリア24を含む補綴物を例示している。この形状では、索44が布帛で包囲されるので、組織内部成長が十分に促進され、索の周囲に十分な輪が形成される。
【0039】
図13は、補綴物の鍵孔42の外側に位置決めされた一般に直線的な外側縁30を有するバリア24を含む補綴物20を例示している。該外側縁は、索44を布帛22から包囲および分離する。
【0040】
さまざまな鍵孔およびスリット形状を例示した図8〜13は、包括的なものではないことを、認識すべきである。さらに、スリットおよび孔形状の任意の1種またはすべては、補綴物に予め成形しておくか、または外科医が外科処置中にこれを成形することができる。
【0041】
図1〜13に例示した上記の各態様は、必要に応じて鼡径管の大きさおよび形状に合うように切り取ることができる対称的補綴物を含む。対称的形状により、補綴物は左側または右側形状になるので、鼡径管内部での精索の位置が中心からずれていても適応することができる。状況によっては、左側または右側の鼡径ヘルニアを修復するために特別に設計した補綴物を提供することにより、手術部位に合わせるために必要になってもよい切取りの量を低減することが、望ましい可能性がある。
【0042】
図14〜15は、左側形状(図14)および右側形状(図15)を有するように形成した補綴物の一態様を例示している。例示しているように、補綴物20は、布帛22上に位置決めされたバリア24を含む一般に非対称的な形状を有し、バリアの外側縁30が、補綴物の側縁34、36の一方に向かってよりシフトしている。
【0043】
図16〜17は、バリア24の外側縁30に沿って中心からずれている鍵孔42を含む左側補綴物の例示的態様である。鍵孔42は、その内側縁に沿ってバリア24で部分的に包囲されていてもよい。図16に示すように、スリット46は、布帛22の外側縁48から縦方向に鍵孔まで伸長することができる。あるいは、図17に示すように、スリット46は、布帛の側縁34から横方向に鍵孔42まで伸長していてもよい。横方向のスリットは、縫合量を低減するために、いくつかの施用で望ましい可能性がある。
【0044】
図18および19は、左側(図18)および右側(図19)の両方の施用について設計した非対称的補綴物20の他の態様を例示している。2種の役割を果たす補綴物は、布帛22の上面および底面に接着している2つのバリア24を含む。上記のさまざまな態様と同様に、鍵孔42およびスリット46は、補綴物に装備しておくか、または外科医が修復処置中にこれを形成することができる。
【0045】
本発明は、以下の利点のいくつかを有する補綴修復用布帛を提供する。該複合体補綴物は、物理的バリアによる癒着発生の低減と、受容組織への最大限の組織内部成長とを、組み合わせるものである。該複合体は、メッシュ間隙への組織内部成長によりその場に固定することができ、および/または組織に縫合、ステープリングなどを行ってもよい。メッシュ布帛とバリアの特定の付着パターン(接着、融合、成形、縫合など)は、組織浸潤に悪影響を及ぼすことなく、寸法的に優れた埋め込み物を提供する。
【0046】
本発明の複合体は、鼡径ヘルニアの修復に特に望ましく、精索の癒着、侵食、絞窄などが発生する可能性を低減する。
本発明の先の記載は、本発明を例示するものにすぎず、本発明の他の態様、修正および等価物は、本明細書に添える請求項に列挙する本発明の範囲内に含まれることを、理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例示的態様に従った補綴修復用布帛の上面図である。
【図2】図1の補綴修復用布帛の底面図である。
【図3】図3aおよび3bは、バリアを布帛に付着するための縫い目パターンに関する他の態様をいくつか例示する、補綴修復用布帛の上面図である。
【図4】本発明の他の例示的態様に従った補綴修復用布帛の上面図である。
【図5】索が補綴物を貫通するときにバリアの一部が索に巻きついて、精索が布帛の内部縁から分離されることを例示する、図4の補綴修復用布帛の上面図である。
【図6】精索を布帛の内部縁から分離するための別の態様を示す図である。
【図7】精索を布帛の内部縁から分離するための別の態様を示す図である。
【図8】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図9】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図10】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図11】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図12】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図13】別のさまざまな態様を例示する、本発明の布帛の断片図である。
【図14】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図15】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図16】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図17】本発明の他の例示的態様に従った、非対称的布帛の上面図である。
【図18】それぞれ、本発明の他の例示的態様に従い左側および右側の両方で施用するために設計された、非対称的布帛の上面図および底面図である。
【図19】それぞれ、本発明の他の例示的態様に従い左側および右側の両方で施用するために設計された、非対称的布帛の上面図および底面図である。
Claims (45)
- 鼡径管の精索付近に位置している組織または筋肉壁の欠損を修復するための補綴修復用布帛であって、鼡径管が内側角および外側端を有し、補綴修復用布帛が、
組織が内部成長するように構成および配列された多数の間隙を有するメッシュ布帛層、ここでメッシュ布帛は感受性組織および器官と癒着を形成しやすく、メッシュ布帛は、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、鼡径管の内側角および外側端にそれぞれ隣接して位置決めされるように設計された内側部と外側部を含有する;ならびに、
感受性組織および器官との癒着形成を阻害する少なくとも1つのバリア層、ここでバリア層は、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、精索に隣接して位置決めされる内側部の少なくとも一部分を被覆するように、メッシュ布帛の少なくとも一面に配置されており、バリア層は、精索とメッシュ布帛との癒着形成を阻害するためのものである;
を含み、
メッシュ布帛の外側部の少なくとも一部分が、その内部への組織内部成長を強化するために、その両面にバリア層を含まない、補綴修復用布帛。 - 内側部が、鼡径管の内側角の形状に近似するように設計された丸みを帯びた内側縁を含有し、バリア層が内側縁に合うように設計されている、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層が、内側縁の反対側に丸みを帯びた外側縁を含有する、請求項2に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層が一般に涙滴形を有する、請求項3に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層が一連の縫い目で連結されている、請求項2に記載の補綴修復用布帛。
- 一連の縫い目が、縫い目パターンを有する少なくとも1種の一連の連続的縫い目を含有し、縫い目パターンの少なくとも一部分が、内側縁の形状に近似している、請求項5に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層の中心部分が実質的に一連の縫い目を含まない、請求項6に記載の補綴修復用布帛。
- 少なくとも1種の一連の連続的縫い目が2種の連続的縫い目を含有し、2種の連続的縫い目の各縫い目パターンが、内側縁の形状に近似している、請求項6に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層のそれぞれが、内側縁および内側縁の反対側にある外側縁を含有し、バリア層の内側縁がメッシュ布帛層の内側縁に隣接して配置されており、そしてバリア層の外側縁がメッシュ布帛層の内側縁と外側縁の中間に配置されている、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- 外側部の実質的部分がバリア層を含まない、請求項9に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層の外側縁がメッシュ布帛層の中心部分に近接して位置する、請求項10に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層が、メッシュ布帛層から離せる少なくとも1つのフラップを含有し、該フラップが、精索がメッシュ布帛層を貫いて出てくるときに精索をメッシュ布帛層の内部縁から分離するように、メッシュ布帛層を貫いて折りたたむことができるものである、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層が、これを貫く精索を受け入れるように適合させた開口部を有し、フラップが該開口部に隣接して位置決めされている、請求項12に記載の補綴修復用布帛。
- 少なくとも1つのフラップが、開口部周囲に配置された多数のフラップを含有する、請求項13に記載の補綴修復用布帛。
- フラップが、精索の周囲に巻き付くように構成および配列された少なくとも1箇所の部分を含有する、請求項12に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層が、その外縁からバリア層まで内部に向かって伸長しているスリットを含有する、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層がさらに、バリア層に隣接して位置決めされた鍵孔を含有し、スリットが鍵孔からメッシュ布帛層の外縁まで伸長している、請求項16に記載の補綴修復用布帛。
- スリットが外側部に沿って縦方向に伸長して2つの尾部を形成し、該尾部がその間に精索を受け入れるように設計されている、請求項16に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層がポリプロピレンから形成される、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層がePTFEから形成される、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層が対称的である、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- 少なくとも1つのバリア層が非対称的である、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- 少なくとも1つのバリア層が、メッシュ布帛層の相対する側に配置された2つのバリア層を含有し、メッシュ布帛層が2つのバリア層の間に配置されている、請求項1に記載の補綴修復用布帛。
- 鼡径管の精索付近に位置している組織または筋肉壁の欠損を修復するための補綴修復用布帛であって、鼡径管が内側角および外側端を有し、補綴修復用布帛が、
組織が内部成長するように構成および配列された複数若しくは多数の間隙を有するメッシュ布帛層、ここでメッシュ布帛は感受性組織および器官と癒着を形成しやすく、メッシュ布帛は、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、鼡径管の内側角および外側端にそれぞれ隣接して位置決めされるように設計された内側部と外側部を含有する;ならびに、
感受性組織および器官との癒着形成を阻害する少なくとも1つのバリア層、ここでバリア層は、精索とメッシュ布帛との癒着形成を阻害するためにメッシュ布帛層の少なくとも一面に配置されており、バリア層は、精索が補綴物を貫いて出てくるときに精索をメッシュ布帛の内部縁から分離するために、メッシュ布帛を貫いて折りたたまれるように構成および配列された少なくとも1つのフラップを含有する、
を含む、補綴修復用布帛。 - メッシュ布帛層が、これを貫く精索を受け入れるように適合させた開口部を有し、フラップが該開口部に隣接して位置決めされている、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- 少なくとも1つのフラップが、開口部周囲に配置された多数のフラップを含有する、請求項25に記載の補綴修復用布帛。
- フラップが、精索の周囲に巻き付くように構成および配列された少なくとも1箇所の部分を含有する、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層が、その外縁からフラップまで内部に向かって伸長しているスリットを含有する、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層がさらに、フラップに隣接して位置決めされた鍵孔を含有し、スリットが、鍵孔からメッシュ布帛層の外縁まで伸長している、請求項28に記載の補綴修復用布帛。
- スリットが外側部に沿って縦方向に伸長して2つの尾部を形成し、該尾部がその間に精索を受け入れるように設計されている、請求項28に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層のそれぞれが、内側縁および内側縁の反対側にある外側縁を含有し、バリア層の内側縁がメッシュ布帛層の内側縁に隣接して配置され、そしてバリア層の外側縁がメッシュ布帛層の内側縁と外側縁の中間に配置されており、フラップがバリア層の外側縁に配置されている、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- 外側部の実質的部分がバリア層を含まない、請求項31に記載の補綴修復用布帛。
- フラップがメッシュ布帛層の中心部分に近接して位置する、請求項32に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層の内側縁が、鼡径管の内側角の形状に近似するように内側に丸みを帯びている、請求項31に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層が一連の縫い目で連結されており、フラップが一連の縫い目を含まない、請求項34に記載の補綴修復用布帛。
- 一連の縫い目が、縫い目パターンを有する少なくとも1種の一連の連続的縫い目を含有し、縫い目パターンの少なくとも一部分が、丸みを帯びた内側縁の形状に近似している、請求項17に記載の補綴修復用布帛。
- 少なくとも1種の一連の連続的縫い目が2種の連続的縫い目を含有し、2種の連続的縫い目の各縫い目パターンが、丸みを帯びた内側縁の形状に近似している、請求項36に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層がポリプロピレンから形成される、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- バリア層がePTFEから形成される、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- メッシュ布帛層およびバリア層が対称的である、請求項24に記載の補綴修復用布帛。
- 鼡径管の精索付近における組織または筋肉壁の欠損の修復により生じる術後癒着の発生を制限する方法であって、鼡径管が内側角および外側端を含有し、該方法が、
(a)組織が内部成長するように構成および配列された複数若しくは多数の間隙を有するメッシュ布帛層を提供する段階、ここでメッシュ布帛は感受性組織および器官と癒着を形成しやすく、メッシュ布帛は、補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、鼡径管の内側角および外側端にそれぞれ隣接して位置決めされるように設計された内側部と外側部を含有する;
(b)感受性組織および器官との癒着形成を阻害する少なくとも1つのバリア層を提供する段階;
(c)補綴修復用布帛を鼡径管内に置いたときに、精索に隣接して位置決めされる内側部の少なくとも一部分を被覆するように、バリア層をメッシュ布帛層の少なくとも一面の上に重ねる段階、ここでバリア層は精索とメッシュ布帛との癒着形成を阻害するためのものである;
(d)メッシュ布帛の外側部の少なくとも一部が、その内部への組織内部成長を強化するために、その両面にバリア層を含まないように保持する段階;ならびに
(e)組織または筋肉壁の欠損に隣接する鼡径管内に、メッシュ布帛層と精索の間にバリア層を配置してメッシュ布帛層を位置決めする段階、
を含む方法。 - さらに、バリア層をメッシュ布帛層に付着する(f)段階を含む、請求項41に記載の方法。
- (f)段階が、バリア層をメッシュ布帛層に縫合することを含む、請求項42に記載の方法。
- さらに、メッシュ布帛の内部縁から精索を分離するように、バリア層の一部分がメッシュ布帛層を貫いて折りたたまれる(g)段階を含む、請求項41に記載の方法。
- (g)段階が、精索の一部分にバリア層の前記部分が巻き付く段階を含む、請求項44に記載の方法。
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