JP2004364135A - 画像読み取り装置、および画像データ書き込み制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像読み取りセンサ付きプリンタ10においては、スリップ紙画像読み取りセンサ26に対してスリップ紙Sが移動する向きと、カード画像読み取りセンサ44に対してカードCが移動する向きとが互いに逆向きに設定されている。RAM70は、バッファ73からのスリップ紙Sの1次元画像データを、データ格納用領域70aの先頭アドレス70bから最終アドレス70cに向かって順に書き込み、またバッファ73からのカードCの1次元画像データをデータ格納用領域70aの最終アドレス70cから先頭アドレス70bに向かって順に書き込む。
【選択図】 図10
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1次元イメージセンサに対して読み取り対象を相対的に移動させつつ読み取り対象画像の読み取りを行う画像読み取り部を少なくとも2つ備えた画像読み取り装置、および画像読み取り装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続紙上に印刷を行い、レシート、入場券、その他の発行券等を発行する連続紙プリンタや、小切手(パーソナルチェック用紙等)への印刷に用いられるスリップ(単票用紙)プリンタが広く用いられている。これらのプリンタの中には、連続紙への印刷機能とスリップ紙への印刷機能を兼ね備え、1台で連続紙とスリップ紙の双方へ印刷を行うことが可能な複合プリンタもある。
【0003】
この種の複合プリンタとしては、例えば図12に示すようなものが挙げられる。図12の複合プリンタ310では、筐体320の上面側にロール紙Pの投入開口321が形成されており、その内部にロール紙Pの収納部322を備えている。ロール紙Pは、収納部322内で回転自在に保持されており、その一端は筐体320内で前方側に引き出され、蓋体330を閉じたときに形成される搬送路323を通過する。この搬送路323上には、サーマル式の印刷ヘッド324が設置されている。この印刷ヘッド324は、ロール紙P上への印刷を行う。
【0004】
また、蓋体330は、投入開口321を開閉するためのものであり、その上面前方側はスリップ紙を挿入するためのスリップ紙挿入面331になっている。このスリップ紙挿入面331の一方の側縁には、スリップ紙Sの挿入方向に沿ってスリップ紙ガイド332が形成されている。ロール紙Pの排紙口325は、蓋体330が閉じたときに、筐体320と蓋体330の先端との突合せ部分の間隙によって形成され、スリップ紙挿入面331よりも下方に位置している。また、蓋体330の上面後方側には、スリップ紙印刷部360が設けられている(特許文献1参照)。
【0005】
また、免許証や写真入りクレジットカード等の認証媒体または小切手等のスリップ紙上に記録された画像情報を読み取る画像読み取り装置(スキャナ装置)が、上記のような複合プリンタとともに店舗等に設置されることがある。近年においては、この画像読み取り装置が内蔵された複合プリンタも製造されてきている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−341369(第5頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、免許証や写真入りクレジットカード等の認証媒体と、小切手等のチェック紙(スリップ紙)とは、媒体の厚さや大きさが大きく異なっているため、それぞれ媒体を一つの画像読み取りセンサで読み取ることは困難である。そのため、認証媒体と小切手の2種類の媒体を読み取るためには、複合プリンタに2種類の用紙搬送路を設け、それぞれに2つの画像読み取りセンサを設ける必要がある。
【0008】
しかしながら、2つの画像読み取りセンサを有する画像読み取り装置では、画像読み取り時にそれぞれ画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きが異なる場合が考えられる。
【0009】
例えば、スリップ紙用の画像読み取りセンサでは、挿入口から挿入されたスリップ紙を画像読み取りセンサに対して副走査方向に移動させつつ読み取りを行い、そのまま同じ向きに移動させて排出口から排出するのに対し、カード用の画像読み取りセンサでは、カード挿入口に挿入されたカードを副走査方向に移動させて、一旦画像読み取りセンサによる読み取り領域を通過させた後、逆送させつつ読み取りを行い、カード挿入口から排出するような場合も考えられる。このような場合には、スリップ紙用の画像読み取りセンサとカード用の画像読み取りセンサでは、画像読み取り時に画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きが互いに逆向きになる。
【0010】
このため、上記のようなスリップ紙用とカード用の二つの画像読み取り部を備えた画像読み取り装置を、読み取った画像データを格納する画像メモリを共用するシステム構成で実現しようとすると、画像メモリに格納される画像データのデータ配置がスリップ紙の場合とカードの場合とで異なってしまう。すなわち、スリップ紙の場合とカードの場合とでは、画像メモリ上における画像データの配置が主走査方向および副走査方向に関して互いに上下反転かつ鏡像の状態になる。
【0011】
この画像メモリ上で、読み取った画像データの圧縮形式を変換するなどの画像処理を行なう場合、画像データの格納状態が一致していないと、その都度画像メモリ上で画像データを反転させる処理などデータの配置変更処理を行うか、画像データごとに異なったアドレスから処理を開始しなければならない。その結果、画像処理を担う回路にかかる負荷が増大することになる。
【0012】
また、画像読み取り装置で画像処理を施さない場合、読み取り画像の送信先であるホストコンピュータは、画像読み取りセンサに依存して画像の向きが異なる画像データを受け取ることとなる。したがって、ホストコンピュータは、ディスプレイ上にそれぞれの画像読み取りセンサで読み取られた画像を表示する場合、一方の画像に対して何らかの画像処理を施さなければ同じ向きで二つの画像を表示することができず、ホストコンピュータに負荷がかかってしまう。
【0013】
本発明は、上記のような事情の下に創案されたものであり、一方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きと、他方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きとが互いに逆向きの場合でも、読み取った画像データの画像メモリへの格納状態を常に一致させて、画像データの処理を担う回路にかかる負荷を軽減できる画像読み取り装置および画像データ書き込み制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は、以下の構成によって解決される。
【0015】
(1) 主走査方向が第1の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第1の搬送路内を搬送される第1の読み取り媒体を読み取ることにより第1の1次元画像データを連続して取得する第1の画像読み取りセンサと、
主走査方向が第2の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第2の搬送路内を搬送される第2の読み取り媒体を読み取ることにより第2の1次元画像データを連続して取得する第2の画像読み取りセンサと、
前記第1の画像読み取りセンサから送られる前記第1の1次元画像データまたは前記第2の画像読み取りセンサから送られる前記第2の1次元画像データを一時的にバッファするバッファと、
前記第1の画像読み取りセンサおよび第2の画像読み取りセンサで共用されるデータ格納用領域を有し、前記バッファから前記第1の1次元画像データまたは前記第2の1次元画像データを順次蓄積して第1の2次元画像データまたは第2の2次元画像データを保存するメモリと、を備え、
前記第1の画像読み取りセンサに対して前記第1の読み取り媒体が移動する向きと、前記第2の画像読み取りセンサに対して前記第2の読み取り媒体が移動する向きとが互いに逆向きであり、
前記メモリは、前記バッファからの前記第1の1次元画像データを、前記データ格納用領域の先頭アドレスから最終アドレスに向かって順に書き込み、
前記メモリは、前記バッファからの前記第2の1次元画像データを、前記データ格納用領域の前記最終アドレスから前記先頭アドレスに向かって順に書き込むことを特徴とする画像読み取り装置。
【0016】
(2) 前記第2の画像読み取りセンサからの前記1次元画像データの書き込みを開始するに際し、前記第2の画像読み取りセンサにより得られる前記第2の2次元画像データの格納に必要な格納領域サイズを予め取得し、当該格納領域サイズ分だけ前記先頭アドレスからオフセットしたアドレスを前記最終アドレスとすることを特徴とする(1)記載の画像読み取り装置。
【0017】
(3) 前記バッファは、前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データの送り出し順序を逆にして前記メモリに前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データ転送することを特徴とする(1)または(2)記載の画像読み取り装置。
【0018】
(4) 前記第1の画像読み取りセンサは、単票紙読み取り用のイメージセンサであり、前記第2の画像読み取りセンサは、カード読み取り用のイメージセンサであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の画像読み取り装置。
【0019】
(5) 主走査方向が第1の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第1の搬送路内を搬送される第1の読み取り媒体を読み取ることにより第1の1次元画像データを連続して取得する第1の画像読み取りセンサと、
主走査方向が第2の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第2の搬送路内を搬送される第2の読み取り媒体を読み取ることにより第2の1次元画像データを連続して取得する第2の画像読み取りセンサと、を備えた画像読み取り装置の制御方法であって、
前記第1の画像読み取りセンサに対して前記第1の読み取り媒体が移動する向きと、前記第2の画像読み取りセンサに対して前記第2の読み取り媒体が移動する向きとを逆にして前記第1の読み取り媒体または前記第2の読み取り媒体を読み取り、
前記第1の画像読み取りセンサを用いて前記第1の1次元画像データを読み取った場合には、前記第1の1次元画像データをデータ格納用領域の先頭アドレスから順に書き込み、
前記第2の画像読み取りセンサを用いて前記第2の1次元画像データを読み取った場合には、前記第2の1次元画像データを前記データ格納領域の前記最終アドレスから前記先頭アドレスに向かって順に書き込みを行うことを特徴とする画像読み取り装置の制御方法。
【0020】
(6) 前記第2の画像読み取りセンサからの前記1次元画像データの書き込みを開始するに際し、前記第2の画像読み取りセンサにより得られる前記第2の2次元画像データの格納に必要な格納領域サイズを予め取得し、当該格納領域サイズ分だけ前記先頭アドレスからオフセットしたアドレスを前記最終アドレスとして設定することを特徴とする(5)記載の画像読み取り装置の制御方法。
【0021】
(7) 前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データを一時的にバッファし、
バッファされた前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データの送り出し順序を逆にして前記データ格納領域に前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データ転送することを特徴とする(5)または(6)記載の画像読み取り装置の制御方法。
【0022】
ここで、1次元画像データとは、画像読み取りセンサによる1ライン毎(ラスタ単位)の読み取り動作により得られる複数(センサを構成する光電変換素子数に相当する数)の画素データからなる画像データである。また、2次元画像データとは、読み取り対象を複数ラインに亘って読み取った結果得られる画像データであり、含まれる画素データが必ずしも読み取り対象上の位置と同じ並びで配置されていることを意味しない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る画像読み取り装置の実施形態について、詳細に説明を行う。
(画像読み取りセンサ付きプリンタ10の構造)
図1は、本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10を示す外観斜視図である。図2は、スリップ紙搬送路部分を示す要部概略図である。図3は、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の上面蓋体部を示す斜視図である。図4は、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の部分断面図である。
【0024】
本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、連続用紙としてのロール紙P(図4参照)と単票用紙としてのスリップ紙S(図2参照)の双方へ印刷が可能であり、スリップ紙Sの表面の画像を読み取りが可能であり、かつカードC(図4参照)に記録された画像情報を読み取り可能なプリンタである。すなわち、画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、スリップ紙Sおよびロール紙Pへの印刷を行うプリンタ装置と、スリップSの画像読み取りおよびカードCの画像読み取りが可能な画像読み取り装置が一体化した複合プリンタである。
【0025】
画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、筐体11a内部に連続紙としてのロール紙Pを収納するとともに、このロール紙Pへの印刷を行う印刷機構等を備える背面側筐体部11と、背面側筐体部11の正面側に設けられ、背面側筐体部11との間にスリップ紙Sが搬送されるスリップ紙搬送路21を画成する正面側筐体部12と、背面側筐体部11の上面側を覆うように取り付けられ、カード等の媒体に記録された画像情報を読み取るカード読み取りセンサ等を収納する上面蓋体部13とが一体に形成されて構成されている。
【0026】
ここで、正面側筐体部12は、スリップ紙搬送路21を介して筐体部11から隔てられた正面側下部12aと、正面側下部12aの上面側を覆う正面カバー12bと、正面側下部12aと正面側カバー12bとを片支持状態で保持する正面側側部12cとから構成されている。スリップ紙Sは、図1および図2に示すように、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の正面側であって、かつ背面側筐体部11の筐体11aと正面側筐体部12の正面側下部12aとの間に開口したスリップ紙挿入口21aから挿入可能とされている。
【0027】
スリップ紙搬送路21に挿入されたスリップ紙Sは、図2に示すように、サブスリップ送りローラ22aと、サブスリップ送りローラ22aとスリップ紙搬送路21を挟んで対向配置されたサブスリップ押さえローラ22bとに搬送され、スリップ紙搬送路21内部の裏面印刷部23に送られる。
【0028】
裏面印刷部23は、スリップ紙Sの裏面側に配置されたシリアルインパクトドットマトリクス方式の印刷部23aと、印刷部23aとスリップ紙搬送路21を挟んで対向配置されたプラテン23bとから構成されている。この印刷部23aは、スリップ紙Sの裏面へ印刷が可能である。
【0029】
裏面印刷部23からさらに搬送されたスリップ紙Sは、スリップ送りローラ24aと、スリップ送りローラ24aと用紙搬送路21を挟んで対向配置されたサブスリップ押さえローラ24bとに搬送され、スリップ紙搬送路21内部の表面印刷部25に送り込まれる。
【0030】
表面印刷部25は、スリップ紙Sの表面側に配置されたシリアルインパクトドットマトリクス方式の印刷部25aと、印刷部25aとスリップ紙搬送路21を挟んで対向配置されたプラテン25bとから構成されている。この印刷部25aは、スリップ紙Sの表面への印刷が可能である。表面印刷部25からさらに搬送されたスリップ紙Sは、第1の画像読み取り部であるスリップ紙画像読み取り部20に送られる。
【0031】
スリップ紙画像読み取り部20には、スリップ紙画像読み取りセンサ26が設けられている。スリップ紙画像読み取りセンサ26は、複数の光電変換素子を主走査方向(図2の紙面に垂直な方向)X1に並設してなるCIS(Contact Image Sensor)タイプの1次元イメージセンサであり、スリップ紙Sの表面側に配置されている。スリップ紙画像読み取りセンサ26のスリップ紙搬送路21を挟んだ対向面側には、押し付けローラ27が配置されている。この押し付けローラ27は、押し付け部材27aによってスリップ紙画像読み取りセンサ26の読み取り面26aに向けてスリップ紙Sをスリップ紙厚に応じた所定の押圧力で押し付けている。スリップ紙画像読み取りセンサ26は、押し付けローラ27によって読み取り面26aに押し付けられつつスリップ紙搬送路21に沿って副走査方向(主走査方向X1と直交する方向)Y1に搬送されるスリップ紙Sの表面側に記録された画像情報を、副走査方向Y1における解像度に対応した移動間隔毎に読み取り可能に構成されている。スリップ紙画像読み取りセンサ26と押し付けローラ27間を通過したスリップ紙Sは、スリップ紙排出口21bから排出される。
【0032】
また、スリップ紙挿入口21aにはスリップ紙後端センサ28aが、またサブスリップ押さえローラ22bの下流側にはスリップ紙先端センサ28bが設けられており、スリップ紙搬送路21内でのスリップ紙Sの有無の確認、ならびに表面印刷部25および裏面印刷部23による印刷時の頭出し制御に用いられている。
【0033】
また、表面印刷部25とスリップ紙画像読み取り部20との間には、排出検出器29が設けられており、スリップ紙搬送路21からスリップ紙Sが排出されたかどうかを検出している。
【0034】
また、スリップ紙搬送路21のスリップ紙挿入口21a近傍には、MICR(Magnetic Ink Character Reader)読み取りセンサ68が設けられている。このMICR読み取りセンサ68は、たとえば小切手Sに磁気インクを用いて印刷されたMICRを読み取るものである。このMICRは、小切手の発行銀行番号、支点番号、口座番号、小切手の連続番号等のMICRデータを示している。画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、このMICR読み取りセンサ68を用いてMICRを読み取ることにより、挿入された小切手のMICRデータを認識することが可能である。
【0035】
以上が、スリップ紙搬送路21と、スリップ紙搬送路21での各種動作の説明である。
【0036】
次に、図4を参照しながら、ロール紙搬送路35と、ロール紙搬送路35に関連した各種部材の説明を行う。筐体部11と上面側蓋体部13との間には、ロール紙搬送路35が形成されている。ロール紙Pは、背面側筐体部11内部に設けられたロール紙収納壁31によって形成されたロール紙収納部30に収納されている。このロール紙Pは、ロール紙搬送路35に沿って送り出され、筐体11aと上面カバー13aとの間に開口したロール紙排出口35aから排出される。
【0037】
このロール紙収納部30は、ドロップイン方式のロール紙収納部であり、ロール紙Pは、ロール紙収納部30内に投入して配置される。このロール紙Pの用紙供給は、ロール紙Pがロール紙収納壁31にガイドされながら回転することによって行われる。ロール紙収納部30に配置されたロール紙Pの一端は、ロール紙収納部30から引き出されて、プラテンローラ32とサーマル印刷ヘッド33との間に位置するように配置される。
【0038】
プラテンローラ32は、図5に示すように、その回転軸32aが上面蓋体部13のフレーム51に回転自在に軸支されており、回転軸32aの端部に取り付けられたギア32bが図示せぬモータにより回転駆動されてプラテンローラ32を回動させ、ロール紙Pを送り出す。
【0039】
サーマル印刷ヘッド33は、プラテンローラ32によって送り出されるロール紙P上に文字を印刷可能に構成されている。印刷されたロール紙Pは、ロール紙搬送路35を通ってロール紙排出口35aから排出される。
【0040】
プラテンローラ32及びサーマル印刷ヘッド33の上方には、図4に示すように、オートカッタ34が配置されている。オートカッタ34は、ロール紙搬送路35の一方側に配置された固定刃34aと、ロール紙搬送路35を挟んで一方側に固定刃34aに対応して配置された可動刃34bとを有している。
【0041】
固定刃34aは、図5に示すように、プラテンローラ33に隣接した位置に蓋体部13のフレーム51によって保持されている。
【0042】
可動刃34bは、ロール紙搬送路に向かって図4の矢印A方向に移動可能に構成されており、固定刃34aとの間にロール紙Pを挟み込むことによって、ロール紙Pを切断可能に構成されている。
【0043】
図3においては、ロール紙排出口35aの近傍にロール紙排出口35aの長手方向に沿って、ロール紙切断用固定刃36が設けられている。このロール紙切断用固定刃36は、手動によってロール紙Pを切断する場合の切断刃である。本実施形態では、ロール紙切断用として、オートカッタ34とロール紙切断用固定刃36の双方を示しているが、何れか一方のみを備えるように構成してもよい。
【0044】
上面蓋体部13の下部には、図5に示すように、主要骨格としてフレーム51が配置されている。このフレーム51は、ヒンジ部52を介して、背面側筐体部11に設けられた固定部53に対して回動可能に構成されており、これにより上面蓋体部13が、ロール紙収納部30の開閉動作可能に構成されている。ロール紙Pの交換時には、ヒンジ部52を介して上面蓋体部13が開かれてロール紙収納部30にロール紙Pを挿入可能な状態となる。
【0045】
次に、第2の画像読み取り部であるカード画像情報読み取り部40について説明を行う。カード画像情報読み取り部40は、図3および図4に示すように、上面カバー13aと、ロール紙収納部30との間に設けられており、厚手の媒体であるカードC等をカード挿入口41aからカード搬送路41内に挿入し、カードC上の画像情報を読み取り可能に構成されている。
【0046】
カード画像情報読み取り部40において、カード搬送路41の上面側、すなわち上面カバー13a側には、第1送りローラ43a、カード画像読み取りセンサ44、および第2送りローラ46aがカード搬送路41に沿って配置されている。一方、カード搬送路41の下面側、すなわちロール紙収納部30側には、第1押さえローラ43b、押し付けローラ45、および第2押さえローラ46bが、それぞれ第1カード送りローラ43a、カード画像読み取りセンサ44、および第2送りローラ46aと対向する位置に配置されている。
【0047】
第1送りローラ43aおよび第1押さえローラ43bは、カード挿入口41aとカード画像読み取りセンサ44との間(カード画像読み取りセンサ44の上流側)に配置されており、カード搬送路41内に挿入されたカードCをカード搬送路41に沿って前後に搬送可能に構成されている。第1送りローラ43aおよび第1押さえローラ43bによって搬送されたカードCは、カード画像読み取りセンサ44と押し付けローラ45との間に送られる。
【0048】
カード画像読み取りセンサ44は、複数の光電変換素子を主走査方向(図4の紙面に垂直な方向)X2に並設してなるCISタイプの1次元イメージセンサであり、カード搬送路41に沿って主走査方向X2と直交する副走査方向Y2に搬送されるカードCの表面側に記録された画像情報を、副走査方向における解像度に対応した移動間隔毎に読み取り可能に構成されている。カード画像読み取りセンサ44は、押し付けローラ45によってカード画像読み取りセンサ44の読み取り面44aにカード厚に応じた押し付け力によって適宜押し付けられた状態で、文字や画像等の画像情報を読み取る。
【0049】
第2送りローラ46aおよび第2押さえローラ46bは、カード画像読み取りセンサ44の下流側に配置されており、カード搬送路41内に挿入されたカードCをカード搬送路41に沿って前後に搬送可能に構成されている。
【0050】
また、第2送りローラ46aおよび第2押さえローラ46bの下流側であって、カード搬送路41と上面カバー13aとの交差する位置には、張り出し開口41bが開口している。この張り出し開口41bは、カード搬送路41内のカードCが、第2送りローラ46aおよび第2押さえローラ46bによってニップされた状態でカード搬送路41の下流側に送り出されて、一時的に画像読み取りセンサ付きプリンタ10の背面側から張り出すことを許容するものである。
【0051】
実際の読み取り動作時には、カードCは、図3および図4に示すカード挿入口41aから挿入され、第1送りローラ43aおよび第1押さえローラ43bならびに第2送りローラ46aおよび第2押さえローラ46bによって、カード挿入口41a側から張り出し開口41bに向かって搬送されて、カードCが完全にカード画像読み取りセンサ44を通過する位置まで搬送される。そして、第1送りローラ43aおよび第2送りローラ46aを逆転駆動することによって、カードCをカード挿入口41a側に送り出す。そして、カードCをカード画像読み取りセンサ44の読み取り面44a上を通過させて、カード画像読み取りセンサ44によってカードC表面の文字または画像情報が読み取られる。カードCは、読み取り終了後、カード挿入口41aから画像読み取りセンサ付きプリンタ10外部に排出される。
【0052】
画像読み取りセンサ付きプリンタ10の構造に関する説明は、以上の通りである。
(画像読み取りセンサ付きプリンタ10の制御)
次に、図6〜図11を参照しながら、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の制御に関し詳細に説明する。
【0053】
図6は、本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10の制御回路60の構成を示すブロック図である。
【0054】
制御回路60は、主として、スリップ紙搬送印刷機構駆動回路61、ロール紙搬送印刷機構駆動回路62、カード搬送機構駆動回路63、スリップ紙検出器64、ロール紙検出器65、カード検出器66、周辺機器取付用インターフェース67、オートカッタ駆動回路68、CPU69、RAM70、ROM71、A/Dコンバータ72を介してスリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44に接続されたバッファ73、カバー状態検出器74および通信インターフェース75が、データ通信用の内部バス80によって互いに接続されて構成されている。
【0055】
この制御回路60では、CPU69がROM71に保存されている制御プログラムとしてのファームウェアを実行することによって、RAM70へのデータ保存およびRAM70からのデータ読み出しを行いながら、ホストコンピュータ90から送信される各種コマンドと各検出器の検出状態とに応じて、制御回路60内の構成部材を駆動制御している。以下、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の構造説明において既出の構成要素を除き、各構成部材について簡単に説明を行う。
【0056】
スリップ紙搬送印刷機構駆動回路61は、図2に示すサブスリップ送りローラ22a、スリップ送りローラ24aを駆動して、スリップ紙Sをスリップ紙搬送路21に沿って搬送するよう制御する制御回路である。また、スリップ紙搬送印刷機構駆動回路61は、裏面印刷部23の印刷ヘッド23a、表面印刷部25の印刷ヘッド25aまたはその双方を駆動して、スリップ紙Sの裏面、表面または両面に必要事項の印刷を行うよう制御する。
【0057】
ロール紙搬送印刷機構駆動回路62は、図4および図5に示すプラテンローラ32を駆動して、ロール紙30をロール紙搬送路35に沿って搬送しつつ、サーマルヘッド33を駆動して、ロール紙P上への印刷を行うよう制御する制御回路である。また、ロール紙搬送印刷機構駆動回路62は、プラテンローラ32を駆動しながらオートカッタ34の可動刃34bを駆動して、ロール紙Pを所望の位置で切断するように制御する。
【0058】
カード搬送機構駆動回路63は、第1送りローラ43aおよび第2送りローラ46aの駆動して、カード挿入口41aから挿入されるカードCをカード搬送路41に沿って前後に搬送するよう制御する制御回路である。詳細には、このカード搬送機構駆動回路63は、第1送りローラ43aおよび第2送りローラ46aを順方向に送り出すことにより、カード挿入口41a側から張り出し開口41bに向かって搬送し、そして第1送りローラ43aおよび第2送りローラ46aを逆転駆動することによって、カードCをカード挿入口41a側に逆方向に搬送するよう制御する。カードCは、カード搬送路41に対して斜めに挿入された場合であっても、順方向に送り出すことにより搬送路側壁(不図示)によってカードCの向きが送り方向に揃えられる。そして、カードCは、送り方向に揃えられた状態で逆方向に送り出されることで、カード画像読み取りセンサ44に略垂直に搬送される。これにより、カード画像読み取りセンサ44がカードCを真っ直ぐに読み取り可能に構成されている。
【0059】
スリップ紙検出器64は、スリップ紙後端センサ28a、スリップ紙先端センサ28bおよび排出検出器29から構成され、スリップ紙搬送21内を搬送されるスリップ紙Sの有無や位置検出を行う。
【0060】
同様に、ロール紙検出器65およびカード検出器66は、ロール紙搬送路35およびカード搬送路41内を搬送されるロール紙PおよびカードCをそれぞれ検出し、ロール紙PおよびカードCの有無や位置検出を行う。
【0061】
周辺機器取付用インターフェース67は、画像読み取りセンサ付きプリンタ10に取り付けられるドロワー等の周辺機器との通信を行うためのインターフェースである。
【0062】
A/Dコンバータ72は、スリップ紙搬送路21に設けられたスリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード搬送路41に設けられたカード画像読み取りセンサ44の出力信号を8ビット(256階調)でデジタル信号化して出力する。A/Dコンバータ72の出力は、バッファ73に送られる。
【0063】
バッファ73は、A/Dコンバータ72からの出力を一時的に保存するバッファである。バッファ73は、ゲートアレイ構造の2ライン分のバッファ領域(ラインバッファ)を有しており、スリップ紙画像読み取りセンサ26またはカード画像読み取りセンサ44から1ライン毎に出力される1次元画像データをバッファ(一時格納)して、バッファされた1次元画像データをRAM70に出力する。バッファ73からRAM70へのデータ転送は、DMA(Direct Memory Access)方式により行われる。
【0064】
RAM70は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成され、スリップ紙画像読み取りセンサ26またはカード画像読み取りセンサ44からバッファ73を介して送られてくる1次元画像データを順次蓄積して2次元画像データを得るためのデータ格納用領域を有している。RAM70は、スリップ紙画像読み取りセンサ26とカード画像読み取りセンサ44とにより共用される。すなわち、二つの画像読み取りセンサ26,44に対してRAM70は一つだけ存在しており、同一領域に二つの画像読み取りセンサ26,44からの画像を書き込み可能となっている。
【0065】
カバー状態検出器74は、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の正面側カバー12bや上面カバー13aの開閉状態を検出するセンサである。カバー状態検出器74が、正面側カバー12bまたは上面カバー13aの開状態を検出すると、画像読み取りセンサ付きプリンタ10はオフラインとなり、ホストコンピュータ90からのコマンドの処理が論理的に遮断される。
【0066】
通信インターフェース75は、ホストコンピュータ90との通信を行うためのインターフェースである。通信インターフェース75とホストコンピュータ90とは、USB、パラレル、RS−232C等により接続される。
【0067】
図7は、本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10における画像読み取り動作の説明図であり、図7(a)はスリップ紙画像読み取りセンサ26による読み取り動作を、図7(b)はカード画像読み取りセンサ44による読み取り動作をそれぞれ示している。図7(a)中の矢印Pは、画像読み取り時にスリップ紙画像読み取りセンサ26に対してスリップ紙Sが移動する向きを示している。図7(b)中の矢印Qは、画像読み取り時にカード画像読み取りセンサ44に対してカードCが移動する向きを示している。
【0068】
図7(a),(b)に示すように、スリップ紙画像読み取りセンサ26に対してスリップ紙Sが移動する向き(矢印Q)と、カード画像読み取りセンサ44に対してカードCが移動する向き(矢印P)とは互いに逆向きになっている。このため、スリップ紙SとカードCとでは、矢印▲1▼および矢印▲2▼で示すように、画像が読み取られる向きも逆向きとなる。すなわち図示の例では、スリップ紙Sはその先端S1から後端S2に向かって1ラインずつ読み取りが行われ、カードCはその後端C2から先端C1に向かって1ラインずつ読み取りが行われる。本実施形態では、図7(a),(b)において、スリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44の向きは同一であり、スリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44ともに、図7(a),(b)の右側に配置された光電変換素子から左側に配置された光電変換素子の順に受光信号が読み出されていき、バッファ73に送られる。
【0069】
スリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44から出力された1次元画像データは、バッファ73内の二つのバッファ領域のいずれかに先頭アドレスから順に書き込まれる。そして、バッファ73に書き込まれた1次元画像データは、RAM70に転送される。ここで、バッファ73は、スリップ紙画像読み取りセンサ26の1次元画像データとカード画像読み取りセンサ44から出力された1次元画像データの送り出し順序を逆にしてRAM70にDMA転送する。なお、その際、バッファ73の一方のバッファ領域へのデータ書き込み動作中には、バッファ73の他方のバッファ領域からのデータ読み出し動作が可能である。バッファ73は、これにより読み取り画像のバッファと同時にRAM70へのデータ転送が可能なように構成されている。
【0070】
スリップ紙SとカードCの画像は、それぞれの画像読み取りセンサ26,44によって読み取られる向きが逆向きであるが、各画像読み取りセンサ26,44からバッファ73へのデータ書き込みの順序は、同一である。したがって、画像読み取りセンサ26からバッファ73に書き込まれた1次元画像データのRAM70への転送順序と、画像読み取りセンサ44からバッファ73に書き込まれた1次元画像データのRAM70への転送順序が同一であると、RAM70のデータ格納用領域70aに格納される画像データの格納状態が、スリップ紙Sの場合とカードCの場合とで異なることになる。すなわち、バッファ73からRAM70にDMA転送される1次元画像データが、RAM70のデータ格納用領域に常に先頭アドレスから書き込まれる構成とした場合には、RAM70上のデータ格納用領域における画像の向きが、一方の画像に対して上下逆転したものの鏡像の状態になってしまう。
【0071】
RAM70上では、読み取った画像データの圧縮処理をするなどの画像処理が行なわれるため、画像データの格納状態が一致していることが好ましい。画像データの向きが異なっている場合には、RAM70上でその都度画像データの配置変更を行うか、画像データごとに異なったアドレスから処理を開始しなければならず、その処理を担うCPU69にかかる負荷が増大することになる。画像読み取りセンサ付きプリンタ10にて処理がなされない場合には、画像データを受け取るホストコンピュータ90にて画像データの配置変更を行うか、画像データごとに異なったアドレスから処理を開始しなければ、例えばホストコンピュータ90に設けられたディスプレイ上に向きが揃った画像を表示することができない
そこで、本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10では、RAM70への画像データの書き込みを以下のように制御する。
【0072】
図8は、スリップ紙画像読み取りセンサ26からの画像データの書き込み動作を、そして図9は、カード画像読み取りセンサ44からの画像データの書き込み動作をそれぞれ示す図である。また、図10(a)は、スリップ紙画像読み取りセンサ26からの画像データの書き込み結果を、図10(b)は、カード画像読み取りセンサ44からの画像データの書き込み結果をそれぞれ示している。
【0073】
スリップ紙画像読み取りセンサ26は、図8に示すように、スリップ紙Sの送り方向に対して右側から順番に複数の光電変換素子が配置されている。ここでは、560個の光電変換素子s1〜s560を用いてスリップ紙を読み取り、各光電変換素子により生成された電気信号をそれぞれ8ビット(256階調)でA/D変換して、1ライン分のデータ量として560バイト分(D1〜D560)の画像データが得られるとして説明する。図8において、バッファ73上の記号D1〜D560は、スリップ紙画像読み取りセンサ26において読み取った光電変換素子s1〜s560に対応して付されている。
【0074】
スリップ紙画像読み取りセンサ26は、スリップ紙S上の画像を1ラインずつ読み取る。読み取られた画像は、A/Dコンバータ72によって8ビット(256階調)でA/D変換された後に1ラインずつバッファ73に送られる。
【0075】
そして、バッファ73は、バッファした1ライン分の画像データをRAM70のデータ格納領域70aに2バイト分ずつDMA転送する。この場合には、バッファ73は、スリップ紙Sの搬送方向に対して左側に位置する光電変換素子s560により得られる画像データD560から右側に位置する光電変換素子s1により得られる画像データD1の順に順次RAM70に転送する。そして、転送された画像データは、RAM70に確保されたデータ格納用領域70aの先頭アドレス70bから最終アドレス70cに向かって転送順に格納されていく。
【0076】
そして、先頭ライン分の画像転送が終わると、スリップ紙画像読み取りセンサ26によって読み取られた2ライン目、3ライン目の画像データが、バッファ73から順に先頭ラインと同様に転送され、最終ラインまで転送されていく。これにより最終ラインの画像データD1が最終アドレス70cに書き込まれる。
【0077】
一方、カード画像読み取りセンサ44は、図9に示すように、カードCの送り方向に対して左側から順番に複数の光電変換素子が配置されている。ここでは、スリップ紙Sの場合と同様に、560個の光電変換素子s1〜s560を用いてカードCを読み取り、各光電変換素子により生成された電気信号をそれぞれ8ビットでA/D変換して、1ライン分のデータ量として560バイト分(D1〜D560)の画像データが得られるとして説明する。図9において、バッファ73上の記号D1〜D560は、スリップ紙画像読み取りセンサ26において読み取った光電変換素子s1〜s560に対応して付してある。
【0078】
カード画像読み取りセンサ44は、カードC上の画像を1ラインずつ読み取る。読み取られた画像は、A/Dコンバータ72によって8ビット(256階調)でA/D変換された後に1ラインずつバッファ73に送られる。
【0079】
そして、バッファ73は、バッファした1ライン分の画像データをRAM70のデータ格納領域70aに2バイト分ずつDMA転送する。この場合には、バッファ73は、カードCの搬送方向に対して左側に位置する光電変換素子s1により得られる画像データD1から右側に位置する光電変換素子s560により得られる画像データD560の順に順次RAM70に転送する。そして、転送された画像データは、RAM70に確保されたデータ格納用領域70aの最終アドレス70cから先頭アドレス70bに向かって転送順に格納されていく。
【0080】
そして、先頭ライン分の画像転送が終わると、スリップ紙画像読み取りセンサ44によって読み取られた2ライン目、3ライン目の画像データが、バッファ73から順に先頭ラインと同様に転送され、最終ラインまで転送されていく。これにより最終ラインの画像データD560が最終アドレス70cに書き込まれる。
【0081】
すなわち、スリップ紙画像読み取りセンサ26からの1次元画像データに関しては、図10(a)に示すように、スリップ紙Sを読み取ることにより得られる画像データ(二次元画像データ)の格納に必要なデータ格納用領域70aの先頭アドレスを1ライン目の1次元画像データの格納開始位置とし、順次次のラインの書き込みを行っていく。
【0082】
これに対し、カード画像読み取りセンサ44からの1次元画像データに関しては、図10(b)に示すように、カードCを読み取ることにより得られる画像データ(二次元画像データ)の格納に必要な領域の最終アドレス70cを1ライン目の1次元画像データの格納開始位置とし、先頭アドレスに向かって順次、次のラインの書き込みを行っていく。
【0083】
図10(b)の場合における1ライン目の1次元画像データの格納開始位置(最終アドレス70c)は、カード画像読み取りセンサ44からの1次元画像データの書き込みを開始するに際し、CPU69が決定する。すなわち、CPU69は、カードCを読み取ることにより得られる画像データの格納領域サイズに必要な格納領域サイズを予め取得し、そのサイズ分だけデータ格納用領域70aの先頭アドレスからオフセットしたアドレスを最終アドレス70cとする。この 図10(b)の場合における1ライン目の1次元画像データの格納開始位置(最終アドレス70c)は、例えばホストコンピュータ90から送信されるコマンドにより決定されてもよいし、プレスキャン等により得られる画像データの大きさを予め把握した上で、決定するように構成してもよい。また、カードCの画像データサイズ値を予めROM71に記録しておき、その値を参照するように構成してもよい。
【0084】
上記のように、本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、スリップ紙画像読み取りセンサ26に対して読み取り対象であるスリップ紙Sが移動する向きと、カード画像読み取りセンサ44に対して読み取り対象であるカードCが移動する向きとが互いに逆向きであることを考慮し、スリップ紙画像読み取りセンサ26からの1次元画像データに関しては、データ格納用領域70aの先頭アドレスから書き込みを開始し、カード画像読み取りセンサ44からの1次元画像データに関しては、カードCを読み取ることにより得られる画像データの格納に必要な格納領域の最終アドレス70cから書き込みを開始するように、RAM70への1次元画像データの書き込みを制御する。
【0085】
以下、図11に示すフローチャートを参照しながら、画像読み取りセンサ付きプリンタ10による画像読み取り及びRAM70への書き込み処理フローについて説明する。
【0086】
まず、画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、ホストコンピュータ90から画像読み取りセンサ付きプリンタ10に動作対象読み取りセンサの指定コマンドを受信する(ステップS101)。ステップS102では、この指定コマンドにより、動作対象読み取りセンサがどちらであるかが設定される。スリップ紙画像読み取りセンサ26が指定されていれば、CPU69は、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の状態を「スリップ紙画像読み取りセンサ処理待ち状態」に設定し、スリップ紙Sの挿入待ち状態に移行する(ステップS103)。一方、カード画像読み取りセンサ44が指定されていれば、CPU69は、画像読み取りセンサ付きプリンタ10の状態を「カード画像読み取りセンサ処理待ち状態」に設定し、カードCの挿入待ち状態に移行する(ステップS108)。
【0087】
スリップ紙画像読み取りセンサ26が動作対象読み取りセンサとして指定された場合には、ステップS104において、CPU69は所定時間毎にスリップ紙Sが挿入されたかどうかを確認する。このスリップ紙Sは、スリップ紙検出器64であるスリップ紙後端センサ28aによって検出される。
【0088】
スリップ紙Sの挿入が検出されると、スリップ紙Sは、スリップ紙搬送路21に沿って搬送されスリップ紙画像読み取りセンサ26まで送られる。そして、スリップ紙画像読み取りセンサ26は、図7(a)に示すように、スリップ紙Sの先端S1から後端S2に向かって1ラインずつ順方向にスリップ紙S上の画像を読み取る(ステップS105)。
【0089】
スリップ紙画像読み取りセンサ26によって読み取られた画像は、1ラインずつバッファ73に送られ、1ラインずつバッファ73のバッファ領域に一時保存される(ステップS106)。そして、バッファ73にバッファされた画像は、図8に示すように、スリップ紙Sの搬送方向向かって左側の画像データD70から右側の画像データD1の順に順次RAM70に転送される。転送された画像データは、RAM70のデータ格納領域70a内の先頭アドレス70bから順にデータが格納される(ステップS107)。以上により、RAM70のデータ格納領域70aにスリップ紙Sの2次元画像データが生成保存される。
【0090】
一方、カード画像読み取りセンサ44が動作対象読み取りセンサとして指定された場合には、ステップS109において、CPU69は所定時間毎にカードCが挿入されたかどうかを確認する。このカードCは、カード検出器66によって検出される。
【0091】
カードCの挿入が検出されると、カードCは、スリップ紙搬送路21に沿って張り出し開口41bに向かって搬送される。そして、カードCがカードCが完全にカード画像読み取りセンサ44を通過する位置まで搬送されると、カードCは、カード画像読み取りセンサ44に向かって逆転搬送される。そして、カード画像読み取りセンサ44は、図7(b)に示すようにカードCの後端C2から先端C1に向かって1ラインずつ順方向にスリップ紙S上の画像を読み取る(ステップS110)。
【0092】
カード画像読み取りセンサ44によって読み取られた画像は、1ラインずつバッファ73に送られ、1ラインずつバッファ73のバッファ領域に一時保存される(ステップS111)。そして、バッファ73にバッファされた画像は、
図9に示すように、画像データD1から画像データD70の順に順次RAM70に転送される。転送された画像データは、RAM70のデータ格納領域70a内の最終アドレス70cから順にデータが格納される(ステップS112)。以上により、RAM70のデータ格納領域70aにカードCの二次元画像データが生成保存される。
【0093】
本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10による画像読み取り及びRAM70への書き込み処理フローは以上である。
【0094】
以上説明したように、本実施形態の画像読み取り装置としての画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、主走査方向X1がスリップ紙搬送路21に対して垂直に配置され、かつスリップ紙搬送路21内を搬送されるスリップ紙Sを読み取ることによりスリップ紙の1次元画像データを連続して取得するスリップ紙画像読み取りセンサ26と、主走査方向X2がカード搬送路41に対して垂直に配置され、かつカード搬送路41内を搬送されるカードCを読み取ることによりカードCの1次元画像データを連続して取得するカード画像読み取りセンサ44とを有している。
【0095】
そして、本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、スリップ紙画像読み取りセンサ26から送られるスリップ紙Sの1次元画像データまたはカード画像読み取りセンサ44から送られるカードCの1次元画像データを一時的にバッファするバッファ73と、スリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44で共用されるデータ格納用領域70aを有し、バッファ73からスリップ紙Sの1次元画像データまたはカードCの1次元画像データを順次蓄積してスリップ紙Sの2次元画像データまたはカードCの2次元画像データを保存するRAM70と、を備えている。
【0096】
本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10においては、スリップ紙画像読み取りセンサ26に対してスリップ紙Sが移動する向きと、カード画像読み取りセンサ44に対してカードCが移動する向きとが互いに逆向きであり、RAM70は、バッファ73からのスリップ紙Sの1次元画像データを、データ格納用領域70aの先頭アドレス70bから最終アドレス70cに向かって順に書き込み、そしてRAM70は、バッファ73からのカードCの1次元画像データを、データ格納用領域70aの最終アドレス70cから先頭アドレス70bに向かって順に書き込む。
【0097】
したがって、スリップ紙画像読み取りセンサ26のスリップ紙Sの読み取り方向と、カード画像読み取りセンサ44のカードCの読み取り方向とが異なっている場合であっても、RAM70上に保存された画像データは、どちらのセンサのものも同じ方向を向くように保存される。したがって、RAM70に画像データを保存した後で画像処理を行い、2つの画像データの向きを揃えるといった後処理を行う必要が無く、画像読み取りセンサ付きプリンタ10内での後処理の負荷を軽減させることが可能となる。また、画像読み取りセンサ付きプリンタ10で画像処理を行わない場合でも、ホストコンピュータ90は、RAM70に保存されたデータを同じ向きで受け取ることが可能であるため、ホストコンピュータ90に余計な負荷をかけることなく、ホストコンピュータ90に併設されたディスプレイ上に容易に同一方向の2つの画像データを表示することが可能となる。
【0098】
また、画像読み取りセンサ付きプリンタ10においては、カード画像読み取りセンサ44からのカードCの1次元画像データの書き込みを開始するに際し、カード画像読み取りセンサ44により得られるカードCの2次元画像データの格納に必要な格納領域サイズを予め取得し、この格納領域サイズ分だけ先頭アドレス70bからオフセットしたアドレスを最終アドレス70cとするように構成されている。
【0099】
上記のように構成することにより、一方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きと、他方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きとが互いに逆向きの場合でも、読み取った画像データのRAM70への格納状態を常に一致させるとともに、画像データの先端または終端を画像データ格納用領域の先頭アドレス70bに配置することができる。
【0100】
また、画像読み取りセンサ付きプリンタ10においては、バッファ73は、スリップ紙Sの1次元画像データとカードCの1次元画像データの送り出し順序を逆にしてRAM70にスリップ紙Sの1次元画像データとカードCの1次元画像データを転送する。
【0101】
したがって、本実施形態によれば、画像読み取りセンサ毎にバッファ73からRAM70へのデータ転送処理手順を決めてやることによって、一方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きと、他方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きとが互いに逆向きの場合でも、読み取った画像データのRAM70への格納状態を常に一致させるとともに、画像データの先端または終端を画像データ格納用領域の先頭アドレス70bに配置することができる。
【0102】
すなわち、本実施形態によれば、以上のようにデータをRAM70に転送するように構成することにより、スリップ紙Sを読み取ることにより得られる画像データと、カードCを読み取ることにより得られる画像データのRAM70への格納状態を常に一致させることができる。すなわち、画像読み取りセンサに対して読み取り対象であるスリップ紙SやカードCが移動する向きとは無関係に、読み取った結果得られる画像データのRAM70上における配置が同一となる。その結果、RAM70に格納された画像データの処理を担うCPU69にかかる負荷を軽減できる。また、従来の方法ではCPU69が画像データの処理を行わない場合には、ホストコンピュータ90にて画像データの処理を行い、データ配置の調整を行う必要があるが、本実施形態によればこの処理が不要となり、ホストコンピュータ90にかかる負荷を軽減できる。
【0103】
また、本実施形態によれば、カードCは、カード挿入口41aから挿入され、張り出し開口41bに向かって搬送されて、カードCが完全にカード画像読み取りセンサ44を通過する位置まで搬送された後、第1送りローラ43aおよび第2送りローラ46aを逆転駆動することによって、カードCをカード挿入口41a側に送り出す。そして、カードCをカード画像読み取りセンサ44の読み取り面44a上を通過させて、カード画像読み取りセンサ44によってカードC表面の文字または画像情報を読み取るように構成している。すなわち、挿入時の順方向送り時ではなく、排出時の逆方向送り時にカードC表面の画像を取得するように構成している。このように構成することにより、カードCを斜めに挿入したような場合であっても、挿入時の順方向送り時に、搬送路側壁(不図示)に沿ってカードCを搬送するにしたがってカードCの向きが搬送路側壁によって送り方向に向きが整えられる。この送り方向を整える順方向送り時に画像を読み取ると、読み取られた画像に歪みが発生し、扇方になってしまう。本実施形態では、順送り時にはカードCの向きを整え、向きが整えられたカードCを逆送り時に読み取るように構成しているので、常に歪みのない画像を取得することが可能である。
【0104】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
【0105】
たとえば、上記実施の形態とは逆に、カード画像読み取りセンサ44からの1次元画像データに関しては、データ格納用領域70aの先頭アドレス70bから書き込みを開始し、スリップ紙画像読み取りセンサ26からの1次元画像データに関しては、読み取った画像データの格納に必要な格納領域の最終アドレス70cから書き込みを開始するようにしてもよい。すなわち、カード画像読み取り部40と、スリップ紙画像読み取り部20の処理を入れ替えたとしても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
【0106】
また、上記実施形態では、スリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44の各光電変換素子により生成された電気信号は、A/Dコンバータ72によって8ビット(256階調)でA/D変換されるとして説明を行ったが、これに限られることはなく、2階調や他の階調数によってA/D変換を行うように構成してもよい。他の階調数でA/D変換した場合であっても、スリップ紙画像読み取りセンサ26およびカード画像読み取りセンサ44から生成された1次元画像データを、それぞれ逆順にバッファ73から読み出し、そしてRAM70への書き込み順序を逆にすることにより、本実施形態と同様の効果が得られる。さらに、画像読み取りセンサとしては、CISに限らず、1次元のCCD(Charge Coupled Device)センサでも構わない。
【0107】
また、本実施形態では、画像読み取りセンサ付きプリンタ10を例に説明したが、これに限られることはなく、2個以上の画像読み取りセンサを備えた任意の装置に上記処理を適用することが可能である。本実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタ10は、名称の通りプリンタ機能を備えているが、プリンタ機能を有していない2個以上の画像読み取りセンサを備えた装置に適用することができるのはいうまでもない。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像読み取り装置および画像データ書き込み制御方法によれば、一方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きと、他方の画像読み取りセンサに対して読み取り対象が移動する向きとが互いに逆向きの場合でも、読み取った画像データのメモリへの格納状態を常に一致させることができる。したがって、メモリに格納された画像データの処理を担う回路にかかる負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタを示す外観斜視図である。
【図2】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタのスリップ紙搬送路部分を示す要部概略図である。
【図3】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタの上面蓋体部を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタの部分断面図である。
【図5】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタの上面蓋体部を開けた状態を示す部分斜視図である。
【図6】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタにおける画像読み取り動作の説明図であり、(a)はスリップ紙画像読み取りセンサによる読み取り動作を、(b)はカード画像読み取りセンサによる読み取り動作をそれぞれ示している。
【図8】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタにおけるスリップ紙画像読み取りセンサからRAMへの画像データの書き込み動作の説明図である。
【図9】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタにおけるカード画像読み取りセンサからRAMへの画像データの書き込み動作の説明図である。
【図10】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタにおけるRAMへの画像データの書き込み順序の説明図である。
【図11】本発明にかかる実施形態の画像読み取りセンサ付きプリンタによる画像読み取り及びRAMへの書き込み処理フローである。
【図12】従来の複合プリンタを示す図である。
【符号の説明】
10・・画像読み取りセンサ付きプリンタ(画像読み取り装置)
20・・スリップ紙画像読み取り部(第1の画像読み取り部)
21・・スリップ紙搬送路
26・・スリップ紙画像読み取りセンサ(1次元イメージセンサ)
40・・カード画像情報読み取り部(第2の画像読み取り部)
44・・カード画像読み取りセンサ(1次元イメージセンサ)
41・・カード搬送路
69・・CPU
70・・RAM(メモリ)
73・・バッファ
C・・カード(読み取り対象)
S・・スリップ紙(読み取り対象)
X1・・主走査方向
Y1・・副走査方向
X2・・主走査方向
Y2・・副走査方向
Claims (7)
- 主走査方向が第1の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第1の搬送路内を搬送される第1の読み取り媒体を読み取ることにより第1の1次元画像データを連続して取得する第1の画像読み取りセンサと、
主走査方向が第2の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第2の搬送路内を搬送される第2の読み取り媒体を読み取ることにより第2の1次元画像データを連続して取得する第2の画像読み取りセンサと、
前記第1の画像読み取りセンサから送られる前記第1の1次元画像データまたは前記第2の画像読み取りセンサから送られる前記第2の1次元画像データを一時的にバッファするバッファと、
前記第1の画像読み取りセンサおよび第2の画像読み取りセンサで共用されるデータ格納用領域を有し、前記バッファから前記第1の1次元画像データまたは前記第2の1次元画像データを順次蓄積して第1の2次元画像データまたは第2の2次元画像データを保存するメモリと、を備え、
前記第1の画像読み取りセンサに対して前記第1の読み取り媒体が移動する向きと、前記第2の画像読み取りセンサに対して前記第2の読み取り媒体が移動する向きとが互いに逆向きであり、
前記メモリは、前記バッファからの前記第1の1次元画像データを、前記データ格納用領域の先頭アドレスから最終アドレスに向かって順に書き込み、
前記メモリは、前記バッファからの前記第2の1次元画像データを、前記データ格納用領域の前記最終アドレスから前記先頭アドレスに向かって順に書き込むことを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記第2の画像読み取りセンサからの前記1次元画像データの書き込みを開始するに際し、前記第2の画像読み取りセンサにより得られる前記第2の2次元画像データの格納に必要な格納領域サイズを予め取得し、当該格納領域サイズ分だけ前記先頭アドレスからオフセットしたアドレスを前記最終アドレスとすることを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
- 前記バッファは、前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データの送り出し順序を逆にして前記メモリに前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データ転送することを特徴とする請求項1または2記載の画像読み取り装置。
- 前記第1の画像読み取りセンサは、単票紙読み取り用のイメージセンサであり、前記第2の画像読み取りセンサは、カード読み取り用のイメージセンサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読み取り装置。
- 主走査方向が第1の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第1の搬送路内を搬送される第1の読み取り媒体を読み取ることにより第1の1次元画像データを連続して取得する第1の画像読み取りセンサと、
主走査方向が第2の搬送路に対して垂直に配置され、かつ前記第2の搬送路内を搬送される第2の読み取り媒体を読み取ることにより第2の1次元画像データを連続して取得する第2の画像読み取りセンサと、を備えた画像読み取り装置の制御方法であって、
前記第1の画像読み取りセンサに対して前記第1の読み取り媒体が移動する向きと、前記第2の画像読み取りセンサに対して前記第2の読み取り媒体が移動する向きとを逆にして前記第1の読み取り媒体または前記第2の読み取り媒体を読み取り、
前記第1の画像読み取りセンサを用いて前記第1の1次元画像データを読み取った場合には、前記第1の1次元画像データをデータ格納用領域の先頭アドレスから順に書き込み、
前記第2の画像読み取りセンサを用いて前記第2の1次元画像データを読み取った場合には、前記第2の1次元画像データを前記データ格納領域の前記最終アドレスから前記先頭アドレスに向かって順に書き込みを行うことを特徴とする画像読み取り装置の制御方法。 - 前記第2の画像読み取りセンサからの前記1次元画像データの書き込みを開始するに際し、前記第2の画像読み取りセンサにより得られる前記第2の2次元画像データの格納に必要な格納領域サイズを予め取得し、当該格納領域サイズ分だけ前記先頭アドレスからオフセットしたアドレスを前記最終アドレスとして設定することを特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置の制御方法。
- 前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データを一時的にバッファし、
バッファされた前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データの送り出し順序を逆にして前記データ格納領域に前記第1の1次元画像データと前記第2の1次元画像データ転送することを特徴とする請求項5または6記載の画像読み取り装置の制御方法。
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JP2003162361A JP2004364135A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | 画像読み取り装置、および画像データ書き込み制御方法 |
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KR20190054035A (ko) * | 2019-04-30 | 2019-05-21 | 기산전자 주식회사 | 장변 투입형 지폐계수기 및 그의 이종 지류 처리 방법 |
-
2003
- 2003-06-06 JP JP2003162361A patent/JP2004364135A/ja not_active Withdrawn
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KR102633923B1 (ko) | 2019-04-30 | 2024-02-06 | 기산전자 주식회사 | 장변 투입형 지폐계수기 및 그의 이종 지류 처리 방법 |
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