JP2004363758A - 画像処理方法、撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置 - Google Patents

画像処理方法、撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置 Download PDF

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博明 高野
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Abstract

【課題】立体視表示用の撮像画像データを汎用性・利便性の高い方法で記録する画像処理方法、及びこれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像記録装置を提供するる。
【解決手段】本発明に係る撮像装置30によれば、立体視表示用の複数の撮像画像データを撮影し、その中から基準画像データ選定部12により一つの基準画像データを選定し、差分画像データ生成部13によりこの基準画像データと他の撮像画像データである視差画像データとの視差情報を抽出して差分画像データを生成し、添付処理部8により差分画像データを基準画像データに添付するとともに、ファイルのヘッダ領域に、差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を添付する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体視表示に用いる撮像画像データの画像処理方法、前記画像処理方法を用いた撮像装置、画像処理装置及び画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
平面に配置された画像により3次元(立体)画像表示を行う立体視表示が知られている。立体視表示には様々な方式があるが、共通して視差を生じさせる為の2枚の画像を必要とする。
【0003】
立体視表示のための2枚の画像は、同一の被写体を異なる視点から撮影したものであり、自然な遠近感をつけるために、視点間距離、すなわちレンズ間の距離は、人間の両目間の距離と等しい約6、7cmに設定される。
【0004】
ステレオペアと称される立体視表示では、上述した視差を生じさせる2枚の画像が、最低でも人間の両目間の距離と同じ約6〜7cmの距離に保たれるよう、夫々の画像の大きさを調整し、平面上に並べて配置される。
【0005】
平面に配置された立体視表示の画像の観察方法には、右に置かれた画像の一つを右目で観る並行法と、右に置かれた画像の一つを左目で観る交差法とがある。並行法は観察時、目に余計な力が不要で楽に観られる反面、大きな画像を観ることは出来ない。一方、交差法は、寄り目にして観るので目が疲れ易い反面、大きな画像を観ることが出来る。
【0006】
近年、急激なデジタルカメラの普及に伴い、デジタルカメラで上述した立体視表示に用いる画像を撮影し、立体視表示を楽しむ機会も増えている。例えば、撮影光学系を1つしか持たない一般的なデジタルカメラにおいて、同一被写体に関し連続して2度の撮影を行い、2度目の撮影前に、撮影者の立ち位置を横にずらして立体視表示用の撮像画像データを撮影させる補助機能を備えたデジタルカメラが提案されている。
【0007】
立体視表示用の画像を記録する際には、例えば、特許文献1〜3のように2つの画像の差分を利用する技術が提案されている。
【0008】
また、立体視表示用の撮像画像データを、立体地図を作成する為の高度計測データや、医療現場における診断データ(例えばX線写真)を取得することに利用したり、昆虫標本の選別に用いたりするなど、立体視表示画像を用いた画像処理方法や新規な活用事例が数多く提案されつつある。
【0009】
一方、デジタルカメラで撮影された撮像画像データは、CD−R(Compact Disc Recordable)、フロッピー(登録商標)ディスク、メモリカードなどの記憶デバイスやインターネット経由で配信され、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶、プラズマ等のディスプレイモニタや携帯電話の小型液晶モニタの表示デバイスに表示されたり、デジタルプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等の出力デバイスを用いてハードコピー画像としてプリントされたりするなど、その表示・プリント方法は多種多様化してきている。
【0010】
また、撮像画像データを鑑賞用途で表示・出力する際には、鑑賞に使用するディスプレイモニタ上、或いはハードコピー上において所望の画質が得られるように階調調整、輝度調整、カラーバランス調整、鮮鋭性強調に代表される種々の画像処理を施す事が一般に行われている。
【0011】
こうした多様の表示・プリント方法に対応して、撮像画像データの汎用性を高める努力がなされてきた。その一環として、デジタルRGB信号が表現する色空間を撮像装置特性に依存しない色空間に標準化する試みがあり、現在では多くの撮像画像データが標準化された色空間として「sRGB」を採用している(「Multimedia Systems and Equipment−Colour Measurment and Management−Part2−1:Colour Management−Default RGB Colour Space−sRGB」IEC”61966−2−1を参照)。このsRGBの色空間は標準的なCRTディスプレイモニタの色再現領域に対応して設定されている。
【0012】
一般的なデジタルカメラは、CCD(電荷結合素子(charge coupled device))と電荷転送機構と、市松模様のカラーフィルタとを組み合わせ感色性を付与した、光電変換機能を有する撮像素子(CCD型撮像素子、以下単に「CCD」とも称す)を備えている。
【0013】
デジタルカメラにより出力される撮像画像データは、CCDを介して変換された電気的な元信号に、撮像素子の光電変換機能の補正(例えば、階調補正、分光感度のクロストーク補正、暗電流ノイズ抑制、鮮鋭化、ホワイトバランス調整、彩度調整等の画像処理)が施され、画像編集ソフトでの読み取り・表示が可能なように規格化された所定形式のデータフォーマットへのファイル変換・圧縮処理等を経たものである。
【0014】
このようなデータフォーマットとしては、例えばExifファイルの非圧縮ファイルとして採用されている「Baseline Tiff Rev.6.0RGB Full Color Image」、及びJPEGフォーマットに準拠した圧縮データファイル形式が知られている。
【0015】
前記Exifファイルは、前記sRGBに準拠したものであり、前記撮像素子の光電変換機能の補正は、sRGBに準拠するディスプレイモニタ上で最も好適な画質となるよう設定されている。
【0016】
例えば、どのようなデジタルカメラであっても、sRGB信号に準拠したディスプレイモニタの標準色空間(以下、「モニタプロファイル」とも称す)で表示する事を示すタグ情報、や画素数、画素配列、及び1画素当たりのビット数などの機種依存情報を示す付加情報を撮像画像データのファイルヘッダにメタデータとして書き込む機能、及びそのようなデータフォーマット形式を採用してさえいれば、前記撮像画像データをディスプレイモニタに表示する画像編集ソフト(例えば、Adobe社製Photoshop)はタグ情報を解析し、モニタプロファイルのsRGBへの変更を促したり、自動的に変更処置を施すことが出来るため、異なるディスプレイ間の差異を低減したり、デジタルカメラで撮影された撮像画像データの最適な状態での鑑賞を可能にしている。
【0017】
また前記付加情報としては、前記機種依存情報以外にも、例えばカメラ名称やコード番号など、カメラ種別(機種)に直接関係する情報、或いは露出時間、シャッタースピード、絞り値(Fナンバー)、ISO感度、輝度値、被写体距離範囲、光源、ストロボ発光の有無、被写体領域、ホワイトバランス、ズーム倍率、被写体構成、撮影シーンタイプ、ストロボ光源の反射光の量、撮影彩度などの撮影条件設定や、被写体の種類に関する情報などを示すタグ(コード)が用いられており、画像編集ソフトや出力デバイスは、これらの付加情報を読み取り、ハードコピー画像の画質をより好適なものとする機能を備えている。
【0018】
【特許文献1】
特開平10−28274号公報
【特許文献2】
特開平6−30445号公報
【特許文献3】
特開平7−30924号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の如く、立体視表示がより身近なものとなり、活用の機会も増える一方、立体視表示用に撮影された撮像画像データの汎用性や利便性への対応が、立ち遅れているのが現状である。
【0020】
例えば、複数の撮像画像データの中から立体視表示用の撮像画像データを自動検索したり、一連の写真プリント作成処理の流れの中で、通常の写真プリントと、立体視表示の写真プリントとを同時に処理したりすることができない。
【0021】
また、立体視表示の画像のハードコピー作成に対応していない出力デバイスにおいて、一方の画像のみを用いて通常のハードコピーを作成するなどの処理を効率的に実行することができない。
【0022】
本発明の課題は、立体視表示用の撮像画像データを汎用性・利便性の高い方法で記録する画像処理方法、及びこれを用いた撮像装置、画像処理装置、画像記録装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
同一被写体を異なる視点で撮影して得られた複数の撮像画像データから、1つの撮像画像データを出力する画像処理方法において、
前記複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定する工程と、
前記選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分画像データを抽出する工程と、
前記抽出された差分画像データを前記基準画像データに添付する工程と、
前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を前記基準画像データに添付する工程と、
を含むことを特徴としている。
【0024】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記添付識別情報を、前記基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することにより、前記基準画像データに添付する工程を含むことを特徴としている。
【0025】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記撮像画像データが、シーン参照画像データであることを特徴としている。
【0026】
請求項4に記載の発明は、
入力撮像データを出力媒体上で鑑賞するのに最適な画像データに処理して出力する画像処理方法において、
同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、前記基準画像データに前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を入力する工程と、
前記添付識別情報に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離する工程と、
前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する工程と、
前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する工程と、
を含むことを特徴としている。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記添付識別情報が、前記入力された撮像画像データのヘッダ領域に記録されたタグ情報であることを特徴としている。
【0028】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、
前記入力撮像画像データが、シーン参照画像データであり、前記基準画像データ及び前記視差画像データに最適化処理を施して鑑賞画像参照データに変換する工程を含むことを特徴としている。
【0029】
請求項7に記載の発明は、
同一被写体を異なる視点から撮影して複数の撮像画像データを得る撮像装置において、
前記複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定する基準画像データ選定手段と、
前記選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データを抽出する差分画像データ生成手段と、
前記抽出された差分画像データを前記基準画像データに添付し、更に前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を前記基準画像データに添付する添付処理手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0030】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記添付処理手段は、前記添付識別情報を、前記基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することにより、前記基準画像データに添付することを特徴としている。
【0031】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、
前記撮像画像データが、シーン参照画像データであることを特徴としている。
【0032】
請求項10に記載の発明は、
同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データから、1つの撮像画像データを出力する画像処理装置において、
前記複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定する基準画像データ選定手段と、
前記基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データを抽出する差分画像データ抽出手段と、
前記抽出された差分画像データを前記基準画像データに添付する差分画像データ添付手段と、
前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を前記基準画像データに添付する情報添付手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0033】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、
前記情報添付手段は、前記添付識別情報を、前記基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することにより、前記基準画像データに添付することを特徴としている。
【0034】
請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載の発明において、
前記撮像画像データが、シーン参照画像データであることを特徴としている。
【0035】
請求項13に記載の発明は、
入力撮像データを出力媒体上で鑑賞するのに最適な画像データに処理して出力する画像処理装置において、
同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、前記基準画像データに前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を入力する入力手段と、
前記添付識別情報を判別する判別手段と、
前記判別結果に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離するデータ分離手段と、
前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する視差画像データ生成手段と、
前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する立体視表示用画像データ生成手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0036】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、
前記添付識別情報が、前記入力された撮像画像データのヘッダ領域に記録されたタグ情報であることを特徴としている。
【0037】
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の発明において、
前記入力撮像画像データが、シーン参照画像データであり、前記基準画像データ及び前記視差画像データに最適化処理を施して鑑賞画像参照データに変換する鑑賞画像参照データ生成手段を備え、
前記立体視表示用画像データ生成手段は、前記鑑賞画像参照データに変換された基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成することを特徴としている。
【0038】
請求項16に記載の発明は、
入力撮像データを出力媒体上で鑑賞するのに最適な画像データに処理して出力媒体上に鑑賞画像を形成する画像記録装置において、
同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、前記基準画像データに前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を入力する入力手段と、
前記添付識別情報を判別する判別手段と、
前記判別結果に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離するデータ分離手段と、
前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する視差画像データ生成手段と、
前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する立体視表示用画像データ生成手段と、
前記生成された立体視表示用の画像データに基づいて、出力媒体上に立体視表示用の鑑賞画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0039】
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、
前記添付識別情報が、前記入力された撮像画像データのヘッダ領域に記録されたタグ情報であることを特徴としている。
【0040】
請求項18に記載の発明は、請求項16又は17に記載の発明において、
前記入力撮像画像データが、シーン参照画像データであり、前記基準画像データ及び前記視差画像データに最適化処理を施して鑑賞画像参照データに変換する鑑賞画像参照データ生成手段を備え、
前記立体視表示用画像データ生成手段は、前記鑑賞画像参照データに変換された基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成することを特徴としている。
【0041】
請求項1、7、10に記載の画像処理方法、撮像装置、画像処理装置によれば、同一被写体を異なる視点で撮影して得られた複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定し、選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分画像データを抽出し、抽出された差分画像データを基準画像データに添付し、差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を基準画像データに添付する。
【0042】
従って、同一被写体を異なる視点で撮影して得られた複数の撮像画像データ、即ち、立体視表示用に撮影された複数の撮像画像データを単一の撮像画像データとして扱うことが可能となり、複数の撮像画像データの中から立体視表示用に撮影された撮像画像データを検索する際の検索効率の向上、立体視表示に対応していないプリンタでの基準画像データでの1枚の写真プリントとしての出力等が可能となる。その結果、立体視表示用に撮影された撮像画像データと、同一被写体を一つの視点から撮影した通常の撮像画像データとの互換性を向上し、立体視表示用の撮像画像データの汎用性、利便性を向上することができる。
【0043】
請求項1、7、10に記載の画像処理方法、撮像装置、画像処理装置において、添付識別情報は、撮像画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録されることが好ましい。また、撮像画像データは、出力先に応じて最適な画像データに処理することができるようにするため、撮影により得られた情報から情報損失のないシーン参照画像データとして出力することが好ましい。
【0044】
請求項4、13、16に記載の画像処理方法、画像処理装置、画像記録装置によれば、同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、基準画像データに差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報が入力されると、添付識別情報に基づいて、基準画像データと差分画像データを分離し、分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成し、基準画像データ及び視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する。更に、画像記録装置は、生成された立体視表示用の画像データを出力媒体上に形成する。
【0045】
従って、入力された撮像画像データが、差分画像データが添付された、立体視表示用に撮影された基準画像データ、即ち、上述した請求項1、7、10に記載の発明の画像処理方法、撮像装置、画像処理装置により生成された形式のデータであることを自動的に判別し、基準画像データと差分画像データから立体視表示用画像データを生成することができ、効率的な立体視表示用画像データの生成が可能となる。
【0046】
請求項4、13、16に記載の画像処理方法、画像処理装置、画像記録装置において、添付識別情報は撮像画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録されることが好ましい。また、入力される撮像画像データは、撮影により得られた情報から情報損失のないシーン参照画像データであることが好ましく、シーン参照画像データの基準画像データ及び視差画像データに、出力媒体上で最適な画像とするための最適化処理を施してシーン参照画像データに変換することで、出力媒体上でより最適な画像を得ることができる。
【0047】
次に、本発明の記載において使用される用語について詳細に説明する。
【0048】
本発明の記載において、「同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データ」とは、撮像装置によって撮影された、ステレオペアによる立体視表示に必要な、少なくとも2枚からなる撮像画像データである。本明細書の記載において、「立体視表示用の複数の撮像画像データ」を同義として用いる。
【0049】
立体視表示用の複数の撮像画像データの取得には、下記3つの方法が挙げられる。
1.1台の撮像装置の位置を変えて、少なくとも2回の撮影によって行う方法
2.2台の撮像装置の間隔を開けて配置して、夫々1回の撮影により行う方法
3.所定の間隔で配置された2つの撮像光学系を有する1台の撮像装置を用いる方法
【0050】
請求項1に記載の画像処理方法で用いる複数の撮像画像データの取得、並びに請求項7の撮像装置には、上記3.の2つの撮像光学系を有する1台の撮像装置を用いることが望ましい。
【0051】
また、「撮像画像データ」は、請求項3、9、12に記載のようにシーン参照画像データであることが望ましい。以下、シーン参照データについて詳細を述べる。
【0052】
「シーン参照画像データ」とは、少なくとも撮像素子自体の分光感度に基づく各色チャンネルの信号強度を「scRGB」(relative scene RGB color space)、「RIMM RGB」(Reference Input Medium Metric RGB)や「ERIMM RGB」(Extended Reference Input Medium Metric RGB)などの標準色空間にマッピング済みであり、階調変換・鮮鋭性強調・彩度強調のような画像鑑賞時の効果を向上する為にデータ内容を改変する画像処理が省略された状態の画像データを意味する。またシーン参照画像データは、撮像装置の光電変換特性(ISO1452が定義するopto−electronic conversion function, 例えばコロナ社「ファインイメージングとディジタル写真」(社)日本写真学会出版委員会編449頁参照)の補正を行ったものである事が好ましい。
【0053】
シーン参照画像データの情報量(例えば階調数)はA/D変換器の性能に準じ、鑑賞画像参照データで必要とされる情報量(例えば階調数)と同等以上であることが好ましい。例えば鑑賞画像参照データの階調数が1チャンネルあたり8bitである場合、シーン参照画像データの階調数は12bit以上が好ましく、14bit以上がより好ましく、また16bit以上がさらに好ましい。
【0054】
また、「異なる視点」の間の距離(以下、「視点間距離」と称す)、すなわちレンズ間の距離は、特殊な場合を除き、自然な遠近感をつけるために人間の両目間の距離と同じ約6、7cmに設定されていることが望ましい。特殊な例としては、撮影位置から遠くに配置された被写体の立体感を強調したいといった場合がある。このような場合、視点間距離を倍に設定することで、被写体までの距離を半分にしたのと同じ効果が得られる。逆に、小さいものを接写のように撮影する場合では、視点間距離を縮めることにより、立体感が強調される。
【0055】
立体視表示用の撮像画像データを取得する際の主要被写体までの距離は、視点間距離が6cmである場合、図3に示すように、1〜4m程度とすることが望ましい。これを被写体までの角度(輻湊角)にすると、約1〜4度の範囲となる。
【0056】
例えば小さな被写体を、距離が10cmのところに置いた場合、被写体までの角度を4度以下にするには視点間距離を6mm以下に調整しなければならない。これとは正反対に、100m先でも十分に視認される大きな被写体である場合、被写体までの角度を4度に設定するには視点間距離を約6mに調整しなければならない。
【0057】
よって、前記2つの撮像光学系が約6cm間隔で配置された1台の撮像装置を用いて、十分な立体感を得るには、撮像装置から1〜4mの距離において、撮影可能な大きさの被写体であることが望ましい。
【0058】
「複数の撮像画像データから、1つの撮像画像データを出力する」とは、ステレオペアによる立体視表示の為に必要な少なくとも2つの撮像画像データを、立体視表示時以外では、ただ1つの撮像画像データとして扱うことが出来るよう、所定のファイル形式に加工することである。
【0059】
「基準画像データを少なくとも1つ選定する」とは、ステレオペアによる立体視表示の為に必要な少なくとも2つの撮像画像データの中から、立体視表示以外の表示、或いはハードコピー出力を行うための撮像画像データを少なくとも1つ決定することである。
【0060】
「差分画像データ」とは、立体視表示用の複数の撮像画像データのうち選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容として視差情報が保持されたデジタル画像データである。従って、遠景を被写体とした撮影シーンの場合、差分画像データは極めて小さな値を示す。
【0061】
「基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データを抽出し」とは、基準画像データと他の撮像画像データとの視差情報を抽出することであり、下記演算式を処理例に挙げることが出来る。
なお、本明細書の記載において、基準画像データに対する他の撮像画像データを視差画像データと称する。
(式1)B=A1−A2
A1:基準画像データ、A2:視差画像データ(他の撮像画像データ)、B:差分画像データ
【0062】
「基準画像データに添付する」とは、基準画像データの一部に記録することであり、ファイル領域を区切って記録するファイルフォーマットの例を図5(c)に示す。
【0063】
「差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を、基準画像データに添付する」とは、撮像画像データの内容を示す指標や、再処理時に必要な付加情報を、被写体に関する情報が記録された領域とは異なる領域に記録することである。請求項2、5、8、11、14、17に記載のように、差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報は、基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することが望ましい(図5(a)参照)。
【0064】
請求項4、13、16に記載の発明において、「入力撮像画像データ」がシーン参照画像データである場合には、請求項6、15、18に記載のように、「出力媒体上での鑑賞に最適化された画像データ」、即ち、「立体視表示用画像データ」が鑑賞画像参照データとなるように変換することが望ましい。以下、鑑賞画像参照データについて詳細を述べる。
【0065】
「鑑賞画像参照データ」とは、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイスや、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等の出力媒体上において、最適な画像が得られるよう「最適化処理」の施されたデジタル画像データである。なお鑑賞画像参照データは、シーン参照画像データを入力データとする画像処理装置、或いは画像記録装置内において、シーン参照画像データから、表示デバイス、出力媒体毎に「最適化処理」を施し生成される。
【0066】
上記「最適化処理」の具体例としては、sRGB規格に準拠したCRTディスプレイモニタに表示することを前提とした場合の、sRGB規格の色域内への変換処理がある。よって銀塩印画紙への出力を前提とした場合、銀塩印画紙の色域内で最適な色再現が得られるように処理される。また前記色域の圧縮の以外にも、16bitから8bitへの階調圧縮、出力画素数の低減、及び出力デバイスの出力特性(LUT)への対応処理等も含まれる。さらにノイズ抑制、鮮鋭化、カラーバランス調整、彩度調整、或いは覆い焼き処理等の画像処理が行われることは言うまでもない。
【0067】
鑑賞画像参照データを生成した後、シーン参照画像データと鑑賞画像参照との差分データを求め、視差情報の差分画像データと共に、鑑賞画像参照データに添付しても良い。この場合のファイルフォーマットの例を図5(b)に示す。
【0068】
「前記添付識別情報に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離する」とは、基準画像データのタグ情報を解読し、視差情報である差分画像データを有していた場合、ファイルフォーマットの所定の領域から、差分画像データを読み出し、基準画像データと差分画像データをいつでも画像処理可能な状態にすることである。
【0069】
「前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する」とは、基準画像データと対を成す視差画像データを生成することであり、下記演算式を処理例に挙げることが出来る。
(式2)A2=A1+B
A1:基準画像データ、A2:視差画像データ、B:差分画像データ
【0070】
「前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する」とは、基準画像と視差画像が、最低でも人間の両目間の距離と同じ約6〜7cmの距離に保たれるよう、夫々の画像の大きさを調整し、並行法、又は交差法の観察条件に応じて正しく平面上に並べて配置されるように、ステレオペアの立体視表示用のデジタル画像データ(以下、「立体視表示用画像データ」を同義として用いる)を準備することである(図9)。
【0071】
本発明の撮像装置には、デジタルカメラを用いる以外に、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム、白黒リバーサルフィルムを用いるアナログカメラと、写真感光材料の駒画像情報を読み取りデジタル画像データを得るフィルムスキャナ、或いは銀塩印画紙上に再現された画像情報を読み取りデジタル画像データを得るフラットベッドスキャナから構成されていても良い。
【0072】
また、「撮像画像データ」の入力には、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリスティック、スマートメディア、マルチメディアカード、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気記憶媒体(MO)、或いはCD−Rなど、公知のあらゆる可搬式の「記憶メディア」用いることが出来る。
【0073】
他の実施態様として、ネットワークなどの通信手段を介してデジタル画像データを遠隔地より取得しても良いし、或いは撮像装置と画像処理装置、画像記録装置とを有線で接続し、デジタル画像データを直接送信する方式であっても良い。
【0074】
更に、本発明の撮像装置、画像処理装置、ならびに画像記録装置において、Exifファイルの付加情報を、撮像画像データのヘッダ記録情報として用いても良い。
前記付加情報としては、例えば、機種依存情報、カメラ名称やコード番号などカメラ種別(機種)に直接関係する情報、或いは露出時間、シャッタースピード、絞り値(Fナンバー)、ISO感度、輝度値、被写体距離範囲、光源、ストロボ発光の有無、被写体領域、ホワイトバランス、ズーム倍率、被写体構成、撮影シーンタイプ、ストロボ光源の反射光の量、撮影彩度などの撮影条件設定や、被写体の種類に関する情報などを示すタグ(コード)が用いられている。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る撮像装置の好ましい実施形態ついて、図面に基づいて説明する。
【0076】
<撮像装置30の構成>
まず、構成を説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置30の機能的構成を示すブロック図である。撮像装置30は、同一の被写体に対し、異なる視点から同時又は逐次撮影を行い、立体視表示用の複数の撮像画像データを記録可能なデジタルカメラである。図1に示すように、撮像装置30は、第一撮像部21、第二撮像部22、一時記憶メモリ6、画像処理部7、添付処理部8、記憶デバイス9、制御部11、基準画像データ選定部12、差分画像データ生成部13、操作部14、表示部15、ストロボ駆動回路16、ストロボ17等を備えて構成されている。
【0077】
第一撮像部21、第二撮像部22は、同一被写体を異なる視点から撮影するために、所定の間隔で配置されており、それぞれレンズ1、絞り2、CCD(固体撮像素子)3、アナログ処理回路4、A/D変換器5、CCD駆動回路10、焦点距離調整回路18、自動焦点駆動回路19、モータ20等を備えて構成され、制御部11の制御により、撮影を行う。
【0078】
レンズ1は、フォーカスの調節を行い、被写体の光画像を結像する。絞り2は、レンズ1を透過した光束の光量を調節する。CCD3は、レンズ1により受光面上に結像された被写体光を、CCD3内の各センサ毎に光の入射量に応じた量の電気的な信号(撮像信号)へ光電変換する。そして、CCD3は、CCD駆動回路10から出力されるタイミングパルスに制御されることにより、この撮像信号をアナログ処理回路4へ順次出力する。
【0079】
アナログ処理回路4は、CCD3から入力された撮像信号に対して、R、G、B信号の増幅やノイズの低減処理等を行う。A/D変換器5は、アナログ処理回路4から入力された撮像信号をデジタルの撮像画像データに変換して一時記憶メモリ6へ出力する。
【0080】
CCD駆動回路10は、制御部11から出力される制御信号をもとにタイミングパルスを出力し、CCD3の駆動制御を行う。
【0081】
焦点距離調整回路18は、制御部11からの制御信号により、レンズ1を移動させて焦点距離を調整するためのモータ20の制御を行う。
【0082】
自動焦点駆動回路19は、制御部11からの制御信号により、レンズ1を移動させてフォーカス(ピント)を調整するためのモータ20の制御を行う。
【0083】
ここで、第一撮像部21と第二撮像部22のレンズ1間の距離(視点間距離)は、特殊な場合を除き、自然な遠近感をつけるために人間の両目間の距離と同じ約6、7cmに設定されていることが望ましい。
【0084】
特殊な例としては、撮像装置30から遠くに配置された被写体の立体感を強調したいといった場合がある。このような場合、視点間距離を倍に設定することで、被写体までの距離を半分にしたのと同じ効果が得られる。逆に、小さいものを接写のように撮影する場合では、視点間距離を縮めることにより、立体感が強調される。
【0085】
立体視表示用の複数の撮像画像データを取得する際の主要被写体までの距離は、視点間距離が6cmである場合、図3に示すように、1〜4m程度とすることが望ましい。これを被写体までの角度(輻湊角)にすると、約1〜4度の範囲となる。
【0086】
例えば小さな被写体を、距離が10cmのところに置いた場合、被写体までの角度を4度以下にするには視点間距離を6mm以下に調整しなければならない。
これとは正反対に、100m先でも十分に視認される大きな被写体である場合、被写体までの角度を4度に設定するには視点間距離を約6mに調整しなければならない。
【0087】
よって、第一撮像部21と第二撮像部22のレンズ1間が約6cm間隔で配置されている場合、十分な立体感を得るには、撮像装置30から1〜4mの距離において、撮影可能な大きさの被写体であることが望ましい。
【0088】
なお、撮像装置30は、第一撮像部21と第二撮像部22の双方を備える構成としてもよいし、一方の撮像部、例えば第二撮像部22をアダプタ付きのアタッチメントとして撮像装置30に着脱自在に構成し、立体視表示用の複数の撮像画像データを撮影する際に、第二撮像部22をアダプタを介して取り付けるようにしてもよい。また、一方の撮像部を撮像装置30の長手方向にスライド可能に構成することで、視点間距離を調整したり、視点間距離の異なる複数の画像を撮影したりすることができる。
【0089】
第一撮像部21、第二撮像部22により得られた撮像画像データはバッファメモリ等の一時記憶メモリ6へ出力され、それぞれ一時的に格納される。
【0090】
画像処理部7は、一時記憶メモリ6へ記憶された各撮像画像データに撮像装置特性補正処理を施して、シーン参照画像データを生成する。撮像装置特性補正処理には、撮像素子の撮像素子固有の分光感度に基づく各色チャンネルの信号強度を、例えばscRGB、RIMM RGBやERIMM RGBなどの標準色空間にマッピングする処理が含まれる。その他、階調変換処理、平滑化処理、鮮鋭化処理、ノイズ除去及びモアレ除去等の周波数処理演算等を施す。
【0091】
また、画像処理部7は、生成されたシーン参照画像データに対して、表示部15において最適な画像を得るための最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成する。最適化処理には、例えば、sRGB、ROMM RGB(Reference Output Medium Metric RGB)等、表示部15に適した色域への圧縮、16bitから8bitへの階調圧縮、出力画素数の低減、表示部15の出力特性(LUT)への対応処理等が含まれる。更に、ノイズ抑制、鮮鋭化、カラーバランス調整、彩度調整、覆い焼き処理等の画像処理が含まれる。画像処理部7は、その他、画像サイズの変更、トリミング、アスペクト変換等を行う。シーン参照画像データの出力を指定する操作信号が操作部14より入力されると、制御部11の制御により、この画像処理部7における、鑑賞画像参照データの生成が省略される。
【0092】
添付処理部8は、差分画像データ生成部13で生成された差分画像データを基準画像データ選定部12で選定された基準画像データの一部に記録して添付し、添付済みのデータファイルを生成するとともに、ファイルのヘッダ領域に対し、差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報をタグ情報として書き込み処理する。
【0093】
記憶デバイス9は、不揮発性の半導体メモリ等により構成されており、撮像画像データを記録するメモリカード等の、撮像装置30に着脱可能に構成された記憶メディアと、撮像装置30の制御プログラムが記憶された読み出し可能な記憶デバイスとにより構成されている。
【0094】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶デバイス9に記憶されている撮像装置30の制御プログラムを読み出して、読み出したプログラムに従って撮像装置30全体の制御を行う。具体的には、制御部11は、操作部14からの操作信号に応じて、第一撮像部21、第二撮像部22、ストロボ駆動回路16等の制御を行い、撮影を行う。
【0095】
また、制御部11は、操作部14によりシーン参照画像データによる立体視表示用の撮像画像データの出力が指定されると、後述する立体視表示用画像撮影・記録処理を実行する。
【0096】
基準画像データ選定部12は、撮影により得られた立体視表示用の複数の撮像画像データから、基準画像データを選定し、結果を差分画像データ生成部13、添付処理部8へ出力する。
【0097】
差分画像データ生成部13は、基準画像データ選定部12により基準画像データとして選定された撮像画像データと、他の撮像画像データ(視差画像データと称する)との視差情報である差分画像データを下記の演算式により抽出し、添付処理部8に出力する。
A1:基準画像データ
A2:視差画像データ
B:差分画像データ
B=A1−A2
【0098】
操作部14には、図示しないレリーズボタン、電源のON/OFFボタン、ズームボタン等の各種機能ボタン、カーソルキー等が設けられ、各ボタンやキーに対応する操作信号を入力信号として制御部11に出力する。また、操作部14は、表示部15の表示画面上を覆うタッチパネルを有し、手指やタッチペン等で押下された表示画面上の力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部11に出力する。
【0099】
表示部15は、制御部11からの制御信号により、撮像画像データを表示するとともに、撮像装置30の使用者が撮影に関する設定や条件を確認するための情報や設定や条件を入力するための表示画面を表示する。
【0100】
ストロボ駆動回路16は、制御部11からの制御信号により、被写体輝度が低い時にストロボ17を駆動制御して発光させる。
ストロボ17は、電池電圧を所定の高電圧に昇圧させ、電荷としてコンデンサに蓄える。そして、ストロボ駆動回路16により駆動されることにより、コンデンサに蓄えられた電荷によりX管を発光して、被写体に対して補助光を照射する。
【0101】
<撮像装置30の動作>
次に、動作について説明する。
図4は、操作部14により、シーン参照画像データによる立体視表示用の複数の撮像画像データの出力が設定され、レリーズスイッチが押下された際に、制御部11の制御により実行される立体視表示用画像撮影・記録処理を示すフローチャートである。以下、図4を参照して立体視表示用画像撮影・記録処理について説明する。
【0102】
操作部14のレリーズボタンが押下されると、第一撮像部21及び第二撮像部22の2つの撮像部により、同一被写体が異なる視点から撮影される(ステップS1)。この撮影により得られた立体視表示用の複数の撮像画像データは、夫々画像処理部7において撮像装置特性補正処理が施され、RIMM RGBやERIMM RGBの標準色空間にマッピングされ、シーン参照画像データに変換され、差分画像データ生成部13に出力される(ステップS2)。
【0103】
次いで、基準画像データ選定部12により、撮影により得られた立体視表示用の複数の撮像画像データ(シーン参照画像データ)から、基準画像データが選定される(ステップS3)。基準画像データの選定は、操作部14により、2つの撮像部のうち何れの撮像部で撮影された撮像画像データを基準画像データとして利用するかをユーザが入力し、この入力に基づいて選定してもよいし、予め、例えば第一撮像部21で撮影された撮像画像データを基準画像データとするように設定しておき、自動的に処理される方式であってもよい。
【0104】
次いで、差分画像データ生成部13において、選定された基準画像データと、他方の撮像画像データである視差画像データとの差分を求めることにより、視差情報が抽出され(ステップS4)、差分画像データが生成される(ステップS5)。基準画像データ及び生成された差分画像データは添付処理部8に出力され、差分画像データが基準画像データの一部に記録されることにより、差分画像データが基準画像データに添付され(ステップS6)、JPEG方式で圧縮され、DCF(Design rule for Camera File system)規格に準拠したファイルフォーマットの添付済みデータファイルが生成される(ステップS7)。さらに、差分画像データの添付された基準画像データのファイルのヘッダ領域に対し、添付識別情報がタグ情報として記録され(ステップS8)、記憶デバイス9の記憶メディアに記録される(ステップS9)。ここで、添付識別情報は、差分画像データの添付を示すフラグや、差分画像データの領域を示す情報等、再処理時に必要な付加情報である。
【0105】
図5(a)は、ステップS9で記憶デバイス9の記憶メディアに記録されるデータファイルのデータ構造を示す図である。図5(a)に示すように、記憶メディアに記録されるデータファイルは、基準画像データ領域、差分画像データ領域、ヘッダ領域を有している。この記憶メディアを撮像装置30から取り出して、画像処理装置や画像記録装置等の外部装置に装着することにより、基準画像データ、差分画像データをこれらの外部装置に出力し、外部装置で利用することができる。
【0106】
以上説明したように、撮像装置30によれば、立体視表示用の複数の撮像画像データを撮影し、その中から一つの基準画像データを選定し、この基準画像データと、これに対する視差画像データとの視差情報を抽出して差分画像データとして基準画像データに添付する。従って、立体視表示用の複数の撮像画像データを単一の撮像画像データとして扱うことが可能となり、立体視表示用ではない通常の撮像画像データと同様のファイルフォーマットでの保存、ファイルの名称設定等が可能となる。また、ファイルのヘッダ領域に添付識別情報を記録しているので、複数のファイルの中から立体視表示用の撮像画像データのファイルを検索する際の検索効率を改善することができる。
【0107】
このように、撮像装置30によれば、立体視表示用の撮像画像データと通常の撮像画像データとの互換性、立体視表示用の撮像画像データの汎用性、利便性を向上することができる。基準画像データ及び差分画像データをDCF規格に準拠したファイルフォーマットで記録することにより、より立体視表示用の撮像画像データの汎用性、利便性を向上することができる。
【0108】
また、基準画像データとこれに対する視差画像データをそのまま保存するのではなく、差分画像データを基準画像データに添付するようにしたことで、使用するファイル容量が少なくてすみ、撮影枚数を大幅に増加させることができる。さらに、基準画像データ及び視差画像データは、シーン参照画像データとして記録されるので、撮像装置30が取得した広い色域・輝度域の情報の損失を防止することができる。
【0109】
なお、上記実施の形態においては、ファイルのヘッダ領域に添付識別情報をタグ情報として記録することとしたが、何視点分の差分画像データが記憶されているかの情報や、各差分画像データの基準画像データとの視点間距離等をヘッダ領域に記録することが望ましい。
【0110】
また、本発明のように、基準画像データを選定して、基準画像データに差分画像データを添付する機能を有していない撮像装置においても、立体視表示用の撮像画像データを撮影可能な場合には、撮影された立体視表示用の撮像画像データをDCF規格に準拠したJPEG方式のファイルフォーマットで記録することが望ましい。また、ヘッダ領域に、何視点分の撮像画像データを有するかの情報や、各撮像画像データの視点間距離、2次元(2D)画像として表示、出力する場合に使用する撮像画像データの指定情報等、立体視表示用撮像画像データを利用する際に有用な情報を記録しておくことが望ましい。
【0111】
また、上記実施の形態においては、撮像画像データをシーン参照画像データとして記憶メディアに記録する例を示したが、撮像画像データに画像処理部7で最適化処理を施して鑑賞画像参照データを生成し、この鑑賞画像参照データについて基準画像データを選定し、差分画像データを生成して添付するようにしてもよい。
【0112】
<画像処理装置100の構成>
次に、本発明の画像処理装置の実施形態について説明する。
まず、構成を説明する。
図6は本発明に係る画像処理装置100の機能的構成を示すブロック図である。図6に示すように、画像処理装置100は、入力部101、基準画像データ選定部102、視差情報抽出部103、差分画像データ生成部104、差分画像データ添付部105、一時記憶メモリ106、ヘッダ情報記録部107、一時記憶メモリ108により構成されており、さらに、記憶デバイス110が接続可能な状態となっている。以上の各構成要素はCPU等により構成される制御部109の統括的な制御下において動作する。
【0113】
入力部101は、記憶メディア装着部(図示せず)を備えている。この装着部に、デジタルカメラ等の撮像装置により記録された立体視表示用の複数の撮像画像データが記録された記憶メディアが装着されると、入力部101は、データを読み出して基準画像データ選定部102へ入力する。なお、本実施の形態においては、入力部101は、装着された記憶メディアからデータを読み出して入力することとして説明するが、データ通信ケーブルや、無線又は有線の通信手段を備え、これらの通信手段を介してデータを入力するようにしてもよい。
【0114】
基準画像データ選定部102は、入力部101から入力された立体視表示用の複数の撮像画像データの中から基準画像データを選定する。この際の選定は、ユーザがマニュアル操作で行っても良いし、例えば、撮像画像データの数が2つある場合、被写体に対して右側から撮影された画像、3つある場合は、真中(正面)から撮影された画像が夫々選択されるように予め定義しておき、自動的に選定処理される方式であっても良い。自動的に選定処理されるようにするには、撮像画像データの夫々が、被写体に対してどの位置から撮影されたかを識別する手段を備える必要がある。このような識別手段としては、例えばファイルのヘッダ情報を活用する方法がある。
【0115】
視差情報抽出部103は、差分画像データ抽出手段に相当し、基準画像データ選定部102により選定された基準画像データと、立体視表示の際に基準画像データと対をなす他の撮像画像データである視差画像データとの視差情報である差分画像データを下記の演算式により抽出し、差分画像データ生成部104に出力する。
A1:基準画像データ
A2:視差画像データ
B:差分画像データ
B=A1−A2
【0116】
差分画像データ生成部104は、視差情報抽出部103から抽出された差分画像データを添付用の差分画像データに加工する。
【0117】
差分画像データ添付部105は、加工された差分画像データを、基準画像データの一部として基準画像データに添付し、差分画像データの添付された基準画像データをJPEG方式で圧縮し、DCF(Design rule for Camera File system)規格に準拠したファイルフォーマットの添付済みデータファイルを生成し、一時記憶メモリ106へ出力する。
【0118】
一時記憶メモリ106は、差分画像データ添付部105から出力された添付済みデータファイルを一時的に記憶する。
【0119】
ヘッダ情報記録部107は、情報添付手段であり、差分画像データの添付された基準画像データのヘッダ領域に対し、差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報をタグ情報として記録する。ここで、添付識別情報は、差分画像データの添付を示すフラグや、差分画像データの領域を示す情報等、再処理時に必要な付加情報である。ヘッダ領域への情報記録の終了した基準画像データのファイルは、一時記憶メモリ108に一時的に記憶された後、単一の撮像画像データとして記憶デバイス110へ出力される。
【0120】
以上の、基準画像データ生成部102、視差情報抽出部103、差分画像データ生成部104、差分画像データ添付部105、ヘッダ情報記録部107という区分は、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、例えば、単一のCPUにおけるソフトウエア処理の種類の区分として実現されてもよい。
【0121】
<画像処理装置100の動作>
図7は、画像処理装置100の各部が連携することにより実行される基準画像データ出力処理を示すフローチャートである。以下、図7を参照して画像処理装置100の動作について説明する。
【0122】
立体視表示用の複数の撮像画像データが記録された記憶メディアが装着されると、入力部101により、記憶メディアに記録された複数の撮像画像データが入力される(ステップ11)。入力される撮像画像データは、シーン参照画像データであっても、鑑賞画像参照データであっても対応可能である。基準画像データ選定部102により、入力された複数の撮像画像データの中から基準画像データが選定される(ステップS12)。次いで、視差情報抽出部103により、選定された基準画像データと、入力された他の撮像画像データである視差画像データの差分を求めることにより、視差情報が抽出され(ステップS13)、抽出された視差情報が差分画像データとして加工される(ステップS14)。
【0123】
生成された差分画像データ及び基準画像データは差分画像データ添付部105に出力され、差分画像データが基準画像データの一部に記録されて、差分画像データが基準画像データに添付され(ステップS15)、JPEG方式で圧縮され、DCF規格に準拠したファイルフォーマットの添付済みデータファイルが生成される(ステップS16)。さらに、差分画像データの添付された基準画像データのファイルのヘッダ領域に対し、添付識別情報がタグ情報として記録され(ステップS17)、記憶デバイス110に基準画像データが単一の撮像画像データとして出力される(ステップS18)。
【0124】
上述した基準画像データ出力処理により、図5(a)に示したものと同様のデータ構造のファイルを記憶デバイス110に出力することができる。
【0125】
以上説明したように、画像処理装置100によれば、入力された立体視表示用の複数の撮像画像データから一つの基準画像データを選定し、この基準画像データと、立体視表示の際に基準画像データと対をなす他の視差画像データとの視差情報を抽出して差分画像データとして基準画像データに添付してファイルを作成するとともに、差分画像データが添付されている情報をファイルのヘッダ領域にタグ情報として記録する。
【0126】
従って、立体視表示用の複数の撮像画像データを単一の撮像画像データとして扱うことが可能となり、立体視表示用ではない通常の撮像画像データと同様のファイルフォーマットでの保存、ファイルの名称設定等が可能となる。また、ファイルのタグ情報として添付識別情報を記録しているので、複数のファイルの中から立体視表示用の撮像画像データのファイルを検索する際の検索効率を改善することができる。また、立体視表示用の撮像画像データのファイルと通常の撮像画像データのファイルをヘッダ領域の参照により自動的に判別することが可能となるので、両者が混在した状態でも効率的にプリント作成を行うことが可能となる。また、立体視表示に未対応の画像記録装置(プリンタ)を用いて、立体視表示用の撮像画像データから通常の2Dの写真プリント作成が可能となる。
【0127】
このように、画像処理装置100によれば、立体視表示用の撮像画像データと通常の撮像画像データとの互換性を向上し、立体視表示用の撮像画像データの汎用性、利便性を向上することができる。
【0128】
さらに、画像処理装置100によって、撮像装置内で基準画像データの選定、差分画像データの生成、基準画像データへの差分画像データへの添付等を行う必要がなくなり、処理負荷の軽減によりバッテリー消費量が大幅に減少され、撮影可能枚数を増加させる。また、立体視表示用の撮像画像データの保存に必要な記憶デバイスの容量を少なくすることができる。
【0129】
<画像処理装置200の構成>
次に、本発明の画像処理装置の一実施形態について説明する。
まず、構成を説明する。
図8は本発明に係る画像処理装置200の機能的構成を示すブロック図である。図8に示すように、画像処理装置200は、入力部201、ヘッダ情報解析部202、入力された撮像画像データから視差画像データを生成するための第一処理部211、基準画像データと視差画像データから立体視表示用画像データを生成する第二処理部212により構成されている。第一処理部211と、第二処理部212にはヘッダ情報解析部202が夫々接続されており、さらに第二処理部212には、記憶デバイス213が接続可能な状態となっている。以上の各構成要素はCPU等により構成される制御部214の統括的な制御下において動作する。
【0130】
入力部201は、記憶メディア装着部(図示せず)を備えている。この装着部に、上述した撮像装置30や画像処理装置100により記録された撮像画像データ(差分画像データが添付され、ヘッダ領域へ差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報がタグ情報として記録されている基準画像データ)のデータファイルが記録された記憶メディアが装着されると、入力部201は、記憶メディアに記憶されたファイルを読み出してヘッダ情報解析部202へ入力する。なお、本実施の形態においては、入力部201は、装着された記憶メディアからデータを読み出して入力することとして説明するが、データ通信ケーブルや、無線又は有線の通信手段を備え、これらの通信手段を介してデータを入力するようにしてもよい。
【0131】
ヘッダ情報解析部202は、判別手段として、入力部201から入力された基準画像データのファイルフォーマットのヘッダ情報(ヘッダ領域のタグ情報)を解析して添付識別情報を判別し、結果を差分画像データ読み出し部203、視差画像データ生成部205、基準画像データ生成部207へ出力する。
【0132】
第一処理部211は、図8に示すように、差分画像データ読み出し部203、差分画像データ生成部204、視差画像データ生成部205、一時記憶メモリ206を有して構成されている。
【0133】
差分画像データ読み出し部203は、分離手段として、ヘッダ情報解析部202の解析による添付識別情報の判別結果に基づいて、入力されたファイルの所定の領域から視差情報である差分画像データを読み出して、基準画像データと差分画像データを分離する。差分画像データ生成部204は、読み出された差分画像データを画像処理可能な状態に加工する。
【0134】
視差画像データ生成部205は、差分画像データと基準画像データから、立体視表示において基準画像データと対をなす視差画像データを生成する。視差画像データは、下記の演算式により生成される。
A1:基準画像データ
A2:視差画像データ
B:差分画像データ
A2=A1+B
【0135】
一時記憶メモリ206は、視差画像データ生成部205で生成された視差画像データを一時的に記憶する。
【0136】
第二処理部212は、図8に示すように、基準画像データ生成部207、立体視表示用画像データ生成部208、出力条件設定入力部209、一時記憶メモリ210を有して構成されている。
【0137】
基準画像データ生成部207は、入力されたデータファイルから基準画像データを読み出して、画像処理可能な状態に加工する。
【0138】
立体視表示用画像データ生成部208は、出力条件設定入力部209から入力された出力条件設定に従って、基準画像データと一時記憶メモリ206に記憶されている視差画像データから立体視表示用の画像を生成する。具体的には、図9に示すように、基準画像と視差画像の2つの画像の視点間距離が、最低でも人間の両目間の距離と同じ約6〜7cmの距離に保たれるよう、夫々の画像の大きさを調整し、並行法、又は交差法の観察条件に応じて正しく平面上に並べて配置されるように、立体視表示用画像データを生成する。
【0139】
出力条件設定入力部209は、キーボードやLCD上に構成されたタッチパネル等のユーザインターフェースにより構成され、本画像処理装置200にて生成される立体視表示用画像データの出力設定(例えば、出力先のデバイスの種類、出力サイズ等)に関する情報が入力されると、この情報を立体視表示用画像データ生成部208へ出力する。
【0140】
一時記憶メモリ210は、立体視表示用画像データ生成部208で生成された立体視表示用画像データを一時的に記憶する。この一時記憶メモリ210に一時的に記憶された立体視表示用画像データは、記憶デバイス213に出力される。
【0141】
以上の、ヘッダ情報解析部202、差分画像データ読み出し部203、差分画像データ生成部204、視差画像データ生成部205、基準画像データ生成部207、立体視表示用画像データ生成部208という区分は、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、例えば、単一のCPUにおけるソフトウエア処理の種類の区分として実現されてもよい。
【0142】
<画像処理装置200の動作>
図10は、画像処理装置200の各部が連携することにより実行される立体視表示用画像データ生成処理Aを示すフローチャートである。以下、図10を参照して画像処理装置200の動作について説明する。
【0143】
図5(a)に示す基準画像データのファイルが記録された記憶メディアが記憶メディア装着部に装着されると、入力部201により、記憶メディアに記録された基準画像データが入力される(ステップ21)。次いで、ヘッダ情報解析部202により基準画像データのファイルのヘッダ領域のタグ情報が解析され、添付識別情報が判別される(ステップS22)。ヘッダ情報解析部202の判別の結果に基づき、差分画像データ読み出し部203により、ファイルの所定領域から差分画像データが読み出されて基準画像データと差分画像データが分離され(ステップS23)、差分画像データ生成部204により加工が施されて画像処理可能な差分画像データが生成される(ステップS24)。
【0144】
次いで、視差画像データ生成部205において、基準画像データと差分画像データから視差画像データが生成される(ステップS25)。そして、立体視表示用画像データ生成部208において、出力条件設定入力部209より入力された出力条件に基づいて、基準画像データと生成された視差画像データの2つの画像の大きさと配置が立体視表示に最適なように調整され、一時記憶メモリ210を介して、一つの立体視表示用画像データとして記憶デバイス213に出力される(ステップS26)。
【0145】
以上説明したように、画像処理装置200によれば、ヘッダ情報解析部202の解析により、入力されたデータファイルのヘッダ領域に記録されている添付識別情報が判別されると、差分画像データ読み出し部203により基準画像データのファイルの所定領域から差分画像データを読み出して基準画像データと差分画像データを分離し、基準画像データと差分画像データから、立体視表示において基準画像データと対を成す視差画像データを生成し、基準画像データと生成された視差画像データの2つの画像の大きさと配置が立体視表示に最適なように調整して立体視表示用画像データを生成して記録デバイス213に出力する。
【0146】
従って、入力されたデータが、差分画像データが添付された、立体視表示に用いる基準画像データであることを自動的に判別し、基準画像データと差分画像データから立体視表示用画像データを生成することができる。即ち、上述した撮像装置30や画像処理装置100で生成されたデータ構造の基準画像データのファイルが入力されたことを自動的に判別して立体視表示用画像データを生成することができる。これにより、プリンタ等の画像記録装置で出力媒体上に立体視表示用画像を形成して出力する際の画像記録装置側での処理負荷を軽減することができる。
【0147】
<画像処理装置200Aの構成>
次に、入力された基準画像データがシーン参照画像データである場合に好適な処理を行うことが可能な画像処理装置200Aについて説明する。図11に、画像処理装置200Aの機能的構成を示す。
【0148】
図11に示すように、画像処理装置200Aは、上述した画像処理装置200の構成に、鑑賞画像参照データ生成部215及びシーン参照画像データ再現用データ生成部216を追加した構成である。
【0149】
鑑賞画像参照データ生成部215は、基準画像データ生成部207から入力されたシーン参照画像データの基準画像データと、第一処理部211で生成されたシーン参照画像データの視差画像データの双方に対して、出力条件設定入力部209から入力された情報に基づいて、出力媒体上(CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等)で最適な鑑賞画像が得られるよう最適化処理を施し、上記それぞれのデータを鑑賞画像参照データに変換する。
【0150】
シーン参照画像データ再現用データ生成部216は、シーン参照画像データの基準画像データと、鑑賞画像参照データに変換された基準画像データとの差分を計算し、シーン参照画像データ再現用の差分データ(以下、シーン参照画像データ再現用データと称する)を抽出する。そして、差分画像データと、抽出されたシーン参照画像データ再現用データとを鑑賞画像参照データの基準画像データに添付して添付済みデータファイルを作成するとともに、生成されたファイルのヘッダ領域に、添付識別情報、基準画像データが鑑賞画像参照データであることを示す情報及びシーン参照画像データ再現用のデータが添付されていることを示す情報をタグ情報として記録する。
【0151】
その他の画像処理装置200Aの構成は画像処理装置200と同様であるので、説明を省略する。
【0152】
<画像処理装置200Aの動作>
図12は、画像処理装置200Aの各部が連携することにより実行される立体視表示用画像データ生成処理Bを示すフローチャートである。以下、図12を参照して画像処理装置200Aの動作について説明する。
【0153】
シーン参照画像データの基準画像データのファイルが記録された記憶メディアが装着されると、入力部201により、記憶メディアに記録された基準画像データが入力される(ステップ31)。次いで、ヘッダ情報解析部202により基準画像データのファイルのヘッダ領域のタグ情報が解析され、添付識別情報が判別される(ステップS32)。ヘッダ情報解析部202の判別結果に基づき、差分画像データ読み出し部203により、ファイルの所定領域から差分画像データが読み出されて基準画像データと差分画像データが分離され(ステップS33)、差分画像データ生成部204により加工が施されて画像処理可能な差分画像データが生成される(ステップS34)。
【0154】
次いで、視差画像データ生成部205において、シーン参照画像データの基準画像データと差分画像データから、シーン参照画像データの視差画像データが生成される(ステップS35)。鑑賞画像参照データ生成部215において、シーン参照画像データの基準画像データ及び視差画像データのそれぞれに、出力条件設定入力部209より入力された出力条件に基づいて、出力媒体上で最適な鑑賞画像が得られるよう最適化処理が施され、鑑賞画像参照データに変換される(ステップS36)。
【0155】
鑑賞画像参照データに変換された基準画像データ及び差分画像データは、立体視表示用画像データ生成部208において、出力条件設定入力部209より入力された出力条件に基づいて、基準画像データと生成された視差画像データの2つの画像の大きさと配置がステレオペアの立体視表示に最適なように調整され、一時記憶メモリ210を介して、一つの立体視表示用画像データとして記憶デバイス213に出力される(ステップS37)。
【0156】
一方、シーン参照画像データ再現用データ生成部216において、シーン参照画像データの基準画像データと鑑賞画像参照データに変換された基準画像データとの差分データが抽出され(ステップS38)、シーン参照画像データ再現用データが生成される(ステップS39)。そして、差分情報、即ち抽出されたシーン参照画像データ再現用データとステップS34で生成された差分画像データが鑑賞画像参照データの基準画像データに添付され(ステップS40)、更に、生成されたファイルのヘッダ領域に、添付識別情報、基準画像データが鑑賞画像参照データであることを示す情報、シーン参照画像データ再現用のデータが添付されていることを示す情報がタグ情報として記録されて添付済みデータファイルが作成され(ステップS41)、鑑賞画像参照データの基準画像データとして一時記憶メモリを介して記憶デバイス213に出力される(ステップS42)。
【0157】
図5(b)は、画像処理装置200Aで作成されるデータファイルのデータ構造を示す図である。図5(b)に示すように、画像処理装置200Aにより、基準画像データ領域、シーン参照画像データ再現用データ領域、差分画像データ領域、ヘッダ領域を有するデータファイルを生成することができる。
【0158】
以上説明したように、画像処理装置200Aによれば、シーン参照画像データの基準画像データから、出力媒体上で最適な鑑賞画像となるように最適化された立体視表示用画像データを生成することができる。また、鑑賞画像参照データに変換された基準画像データに、シーン参照画像データ再現用データ及び視差画像データ生成用の差分画像データを添付したファイルを生成し、生成されたファイルのヘッダ領域に、添付識別情報、基準画像データが鑑賞画像参照データであることを示す情報、シーン参照画像データ再現用のデータが添付されていることを示す情報がタグ情報として記録することができるので、鑑賞画像参照データの基準画像データから、他の画像処理装置や画像記録装置で出力条件に応じて最適化した立体視表示用画像データを生成することができる。
【0159】
<画像記録装置301の構成>
次に、本発明に係る画像記録装置の好ましい実施の形態について説明する。
図13は本発明に係る画像記録装置301の外観構成を示す斜視図である。この実施の形態における画像記録装置301は、表示デバイスであるCRTディスプレイモニタと、銀塩印画紙を出力媒体として用いる出力デバイスとを備えた例である。
【0160】
画像記録装置301において、本体302の左側面にマガジン装填部303が設けられ、本体302内には出力媒体である銀塩印画紙に露光する露光処理部304と、露光された銀塩印画紙を現像処理して乾燥し、プリントを作成するプリント作成部305が備えられている。作成されたプリントは本体302の右側面に設けられたトレー306に排出される。さらに、本体302の内部には、露光処理部304の上方位置に制御部307が備えられている。
【0161】
また、本体302の上部には、CRT308が配置されている。このCRT308は、プリントを作成しようとする画像情報の画像を画面に表示する表示手段としての機能を有している。CRT308の左側に透過原稿読み込み装置であるところのフィルムスキャナ部309が配置され、右側に反射原稿入力装置310が配置されている。
【0162】
フィルムスキャナ部309や反射原稿入力装置310から読み込まれる原稿として写真感光材料がある。この写真感光材料としては、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム、白黒リバーサルフィルム等が挙げられ、アナログカメラにより撮像した駒画像情報が記録される。フィルムスキャナ部309のフィルムスキャナは、この記録された駒画像情報をデジタル画像データに変換し、駒画像データとすることができる。又、写真感光材料が銀塩印画紙であるカラーペーパーの場合、反射原稿入力装置310のフラットベッドスキャナで駒画像データに変換することができる。
【0163】
本体302の制御部307の配置位置には、画像読込部314が設けられている。画像読込部314はPCカード用アダプタ314a、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)用アダプタ314bを備え、PCカード313aやFD(フロッピー(登録商標)ディスク)313bが差し込み可能になっている。PCカード313aは、デジタルカメラで撮像して複数の駒画像データ(撮像画像データ)が記憶されたメモリを有する。FD313bは、例えばデジタルカメラで撮像された複数の駒画像データが記憶されている。
【0164】
CRT308の前方には、操作部311が配置され、この操作部311は情報入力手段312を備える。情報入力手段312は、例えばタッチパネル等で構成される。
【0165】
前記以外のこの発明に係る駒画像データを有する記録媒体としては、マルチメディアカード、メモリスティック、MDデータ、CD−ROM等が挙げられる。なお、操作部311、CRT308、フィルムスキャナ部309、反射原稿入力装置310、画像読込部314は、本体302に一体的に設けられて装置の構造となっているが、いずれか1つ以上を別体として設けてもよい。
【0166】
更に、本体302の制御部307の配置位置には、画像書込部315が設けられている。画像書込部315にはFD用アダプタ315a、MO用アダプタ315b、光ディスク用アダプタ315cが備えられ、FD316a、MO316b、光ディスク316cが差し込み可能になっており、画像情報を記憶メディアに書き込むことができるようになっている。
【0167】
更に、制御部307は通信手段340、341を備え、施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータから直接、撮像画像を表す画像データとプリント命令を受信し、所謂ネットワーク画像記録装置として機能することが可能になっている。
【0168】
<画像記録装置301の内部構成>
次に、画像記録装置301の内部構成について説明する。
図14は画像記録装置301の内部構成を示すブロック図である。
【0169】
画像記録装置301の制御部307は、CPU(Central Processing Unit)、記憶部等により構成される。CPUは、記憶部に記憶されている各種制御プログラムを読み出し、該制御プログラムに従って、画像記録装置301を構成する各部の動作を集中制御する。
【0170】
また、制御部307は、画像処理部370を有し、操作部311の情報入力手段312からの入力信号に基づいて、フィルムスキャナ部309や反射原稿入力装置310により原稿画像の読み込みを行わせて取得した画像データ、画像読込部314から読み込まれた画像データ、及び通信手段(入力)340(図15に図示)を介して外部機器より入力された画像データに画像処理を施す。また、画像処理部370において、画像処理された画像データに対して出力形態に応じた変換処理を施して、プリントP1、P2、P3として、或いはCRT308、画像書込部315、通信手段(出力)341等により出力する。
【0171】
操作部311には、情報入力手段312が設けられている。情報入力手段312は、例えばタッチパネル等により構成されており、情報入力手段312の押下信号を入力信号として制御部307に出力する。また、操作部311は、キーボードやマウスを備えて構成するようにしてもよい。
【0172】
フィルムスキャナ部309は、アナログカメラにより撮像されたネガフィルムを現像して得られる現像済のネガフィルムNからの駒画像データを読み込み、反射原稿入力装置310からは駒画像を銀塩印画紙であるカラーペーパーに焼き付けて現像処理したプリントPからの駒画像データを読み込む。
【0173】
画像読込部314は、デジタルカメラにより撮像して記録されたPCカード313aやFD313bの駒画像データを読み出して転送する機能を有する。即ち、画像読込部314は、画像転送手段330としてPCカード用アダプタ、FD用アダプタ等を備え、PCカード用アダプタ314aに装着されたPCカード313aや、FD用アダプタ314bに装着されたFD313bに記録された駒画像データを読み取り、制御部307へ転送する。PCカード用アダプタ314aとしては、例えばPCカードリーダやPCカードスロット等が用いられる。
【0174】
データ蓄積手段371は、画像情報とそれに対応する注文情報(どの駒の画像から何枚プリントを作成するかの情報、プリントサイズの情報等)とを記憶し順次蓄積する。
【0175】
テンプレート記憶手段372は、サンプル識別情報D1、D2、D3に対応してサンプル画像データ(背景画像やイラスト画像等を示すデータ)を記憶すると共に、該サンプル画像データとの合成領域を設定するテンプレートのデータを少なくとも1つ記憶する。ここで、オペレータの操作(このオペレータの操作は、クライアントの指示に基づく)によりテンプレート記憶手段372に予め記憶された複数のテンプレートから所定のテンプレートが選択されると、制御部307は、駒画像データと当該選択されたテンプレートとを合成し、次いで、オペレータの操作(このオペレータの操作は、クライアントの指示に基づく)によりサンプル識別情報D1、D2、D3が指定されると、当該指定されたサンプル識別情報D1、D2、D3に基づいてサンプル画像データを選択し、当該選択されたサンプル画像データと、クライアントにより注文された画像データ及び/又は文字データとを合成して、結果としてクライアントが所望するサンプル画像データに基づくプリントを作成する。このテンプレートによる合成は、周知のクロマキー法によって行なわれる。
【0176】
なお、サンプル識別情報は、サンプル識別情報D1、D2、D3の3種類に限らず、3種類より多くても、また、少なくてもよい。
また、プリントのサンプルを指定するサンプル識別情報D1、D2、D3は、操作部311から入力される様に構成されているが、サンプル識別情報D1、D2、D3が、プリントのサンプル、又は注文シートに記録されているから、OCR等の読み取り手段により読み取ることができる。あるいはオペレータがキーボードから入力することもできる。
【0177】
このようにプリントのサンプルを指定するサンプル識別情報D1に対応してサンプル画像データを記録しておき、プリントのサンプルを指定するサンプル識別情報D1を入力し、この入力されるサンプル識別情報D1に基づきサンプル画像データを選択し、この選択されたサンプル画像データと、注文に基づく画像データ及び/又は文字データとを合成し、指定によるサンプルに基づくプリントを作成するため、種々の実物大のサンプルをユーザが実際に手にしてプリントの注文ができ、幅広いユーザの多様な要求に応じることができる。
【0178】
また、第1のサンプルを指定する第1のサンプル識別情報D2と第1のサンプルの画像データを記憶し、又第2のサンプルを指定する第2のサンプル識別情報D3と第2のサンプルの画像データを記憶し、指定される第1及び第2のサンプル識別情報D2、D3とに基づいて選択されたサンプル画像データと、注文に基づく画像データ及び/又は文字データとを合成し、指定によるサンプルに基づくプリントを作成するため、さらに多種多様の画像を合成することができ、より一層幅広いユーザの多様な要求に応じたプリントを作成することができる。
【0179】
露光処理部304は、画像処理部370で画像データを画像処理して生成された出力用の画像データに応じて感光材料に画像の露光を行い、この感光材料をプリント作成部305に送る。プリント作成部305は、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントP1、P2、P3を作成する。プリントP1はサービスサイズ、ハイビジョンサイズ、パノラマサイズ等であり、プリントP2はA4サイズ、プリントP3は名刺サイズのプリントである。
なお、プリントサイズは、プリントP1、P2、P3に限らず、他のサイズのプリントであってもよい。
【0180】
CRT308は、制御部307から入力される画像情報を表示する。
【0181】
画像書込部315は、画像搬送部331としてFD用アダプタ315a、MO用アダプタ315b、光ディスク用アダプタ315cが備えられ、FD316a、MO316b、光ディスク316cが差し込み可能になっており、画像データを記憶メディアに書き込むことができるようになっている。
【0182】
更に、画像処理部370は、通信手段(入力)340(図15に図示)を用いて、施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータから直接、撮像画像を表す画像データとプリント等の作業命令を受信し、遠隔操作で画像処理を実施したりプリントを作成したりすることも可能になっている。
【0183】
また、画像処理部370は、通信手段341(出力)(図15に図示)を用いて、本発明の画像処理を施した後の撮影画像を表す画像データと付帯するオーダー情報を、施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータに対して送付することも可能になっている。
【0184】
このように画像記録装置301は、各種デジタルメディアの画像、及び画像原稿を分割測光して得られた画像情報を取り込む入力手段と、この入力手段から取り入れた入力画像の画像情報を「出力画像の大きさ」と「出力画像における主要被写体の大きさ」という情報を取得又は推定して出力媒体上で画像を観察する際に好ましい印象を与える画像となるように処理を行なう画像処理手段と、処理済の画像を表示、又はプリント出力、あるいは記憶メディアに書き込む画像形成手段、及び通信回線を介して施設内の別のコンピュータやインターネット等を介した遠方のコンピュータに対して画像データと付帯するオーダー情報を送信する通信手段(出力)341とを有する。
【0185】
<画像処理部370の構成>
図15は、本発明に係る画像処理部370の機能的構成を示すブロック図である。フィルムスキャナ部309から入力された画像データは、フィルムスキャンデータ処理部702において、フィルムスキャナ部固有の校正操作・ネガ原稿の場合のネガポジ反転、ゴミキズ除去、グレーバランス調整、コントラスト調整、粒状ノイズ除去、鮮鋭化強調などが施され、画像調整処理部701に送られる。又、フィルムサイズ、ネガポジ種別、フィルムに光学的或いは磁気的に記録された主要被写体に関わる情報、撮影条件に関する情報(例えばAPSの記載情報内容)などが、併せて画像調整処理部701に出力される。
【0186】
反射原稿入力装置310から入力された画像データは、反射原稿スキャンデータ処理部703において、反射原稿入力装置固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、ゴミキズ除去、グレーバランス調整、コントラスト調整、ノイズ除去、鮮鋭化強調などが施され、画像調整処理部701に出力される。
【0187】
画像転送手段330及び通信手段(入力)340から入力された画像データは、画像データ書式解読処理部704において、そのデータのデータ書式に従い必要に応じて圧縮符号の復元・色データの表現方法の変換等が行われ、画像処理部370内の演算に適したデータ形式に変換されて画像調整処理部701に出力される。また、画像データ書式解読処理部704において、入力された画像データが、差分画像データが添付された基準画像データであると判別されると、入力された画像データが基準画像データ処理部401に出力される。ここで、入力される基準画像データは、シーン参照画像データであっても鑑賞画像参照データであってもよい。入力された画像データがシーン参照画像データである場合は、本画像記録装置301により撮像画像情報の情報損失を伴うことなく最適化された鑑賞画像の立体視表示画像が得られるので好ましい。
【0188】
出力画像の大きさについての指定は操作部311から入力されるが、この他に通信手段(入力)340に送信された出力画像の大きさについての指定や、画像転送手段330により取得された画像データのヘッダ領域のタグ情報に埋め込まれた出力画像の大きさについての指定があった場合には、画像データ書式解読処理部704が該情報を検出し、画像調整処理部701へ転送する。
【0189】
基準画像データ処理部401は、ヘッダ情報解析部402、差分画像データ読み出し部403、差分画像データ生成部404、視差画像データ生成部405、基準画像データ生成部406、立体視表示用画像データ生成部407を有しており、出力条件設定入力部409が接続されている。
【0190】
ヘッダ情報解析部402は、判別手段として、画像データ書式解読処理部704から入力された基準画像データのファイルのヘッダ情報(ヘッダ領域のタグ情報)を解析して添付識別情報を判別し、判別結果を差分画像データ読み出し部403、視差画像データ生成部405、基準画像データ生成部406へ出力する。
【0191】
差分画像データ読み出し部403は、分離手段として、ヘッダ情報解析部402による添付識別情報の判別結果に基づいて、入力されたファイルの所定の領域から差分画像データを読み出して、基準画像データと差分画像データを分離する。差分画像データ生成部404は、読み出された差分画像データを画像処理可能な状態に加工する。
【0192】
視差画像データ生成部405は、差分画像データと基準画像データから、立体視表示において基準画像データと対をなす視差画像データを生成する。視差画像データは、下記の演算式により生成される。
A1:基準画像データ
A2:視差画像データ
B:差分画像データ
A2=A1+B
【0193】
基準画像データ生成部406は、入力されたファイルフォーマットから基準画像データを読み出して、画像処理可能な状態に加工する。
【0194】
立体視表示用画像データ生成部407は、出力条件設定入力部408から入力された出力条件設定に従って、基準画像データと視差画像データから立体視表示用の画像を生成する。具体的には、図9に示すように、基準画像と視差画像の2つの画像の視点間距離が、最低でも人間の両目間の距離と同じ約6〜7cmの距離に保たれるよう、夫々の画像の大きさを調整し、並行法、又は交差法の観察条件に応じて正しく平面上に並べて配置されるように、ステレオペアの立体視表示用画像データを生成する。なお、入力された基準画像データがシーン参照画像データである場合には、鑑賞画像参照データ生成手段として、基準画像データと視差画像データの双方に対して出力条件設定入力部408から入力された情報に基づいて、出力媒体上(CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等)で最適な鑑賞画像が得られるよう最適化処理を施し、上記それぞれのデータを鑑賞画像参照データに変換した後、基準画像と視差画像の2つの画像の視点間距離が、最低でも人間の両目間の距離と同じ約6〜7cmの距離に保たれるよう、それぞれの画像の大きさを調整し、並行法、又は交差法の観察条件に応じて正しく平面上に並べて配置されるように、ステレオペアの立体視表示用画像データを生成する。
【0195】
出力条件設定入力部409は、キーボードやLCD上に構成されたタッチパネル等のユーザインターフェースにより構成され、本画像処理装置301にて生成されたデジタル画像データの出力設定(例えば、出力先のデバイスの種類、出力サイズ等)に関する情報が入力されると、この情報を立体視表示用画像データ生成部407へ出力する。なお、出力条件設定入力部409は、操作部311と一体であってもよい。
【0196】
基準画像データ処理部401で生成された立体視表示用画像データは、画像調整処理部701へ出力される。
【0197】
画像調整処理部701では、テンプレート処理が必要な場合にはテンプレート記憶手段372から所定の画像データ(テンプレート)を呼び出す。テンプレート処理部705に画像データを転送し、テンプレートと合成しテンプレート処理後の画像データを再び受け取る。又、画像調整処理部701では、操作部311又は制御部307の指令に基づき、フィルムスキャナ部309、反射原稿入力装置310、画像転送手段330、通信手段(入力)340、テンプレート処理部705、基準画像データ処理部401から受け取った画像データに対して、出力媒体上で画像を観察する際に好ましい印象を与える画像となるように画像処理を行って出力用のデジタル画像データを生成し、CRT固有処理部706、プリンタ固有処理部(1)707、画像データ書式作成処理部709、データ蓄積手段371へ送出する。
【0198】
CRT固有処理部706では、画像調整処理部701から受け取った画像データに対して、必要に応じて画素数変更やカラーマッチング等の処理を行い、制御情報等表示が必要な情報と合成した表示用の画像データを画像形成手段としてのCRT308に送出する。プリンタ固有処理部(1)707では、必要に応じてプリンタ固有の校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行い、画像形成手段としての露光処理部351に画像データを送出する。本発明の画像記録装置301に、さらに、画像形成手段としての大判インクジェットプリンタなど、外部プリンタ装置351を接続する場合には、接続するプリンタ装置ごとにプリンタ固有処理部(2)708を設け、適正なプリンタ固有の校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行うようにする。
【0199】
画像データ書式作成処理部709においては、画像調整処理部701から受け取った画像データに対して、必要に応じてJPEG、TIFF、Exif等に代表される各種の汎用画像フォーマットへの変換を行い、画像搬送部331や通信手段(出力)341へ画像データを転送する。
【0200】
なお、基準画像データ処理部401において作成される立体視表示用画像データは、上記CRT固有処理部706、プリンタ固有処理部(1)707、プリンタ固有処理部(2)708、画像データ書式作成処理部709における処理を前提としたものであり、画像データ書式作成処理部709においては、立体視表示用画像データの書式に基づき、CRT用、露光出力部用、外部プリンタ用、通信手段(出力)用等、最適化した画像データであることを示すステータスファイルを添付した上で、個々に画像搬送部に送信され、保存することが可能である。
【0201】
以上の、フィルムスキャンデータ処理部702、反射原稿スキャンデータ処理部703、画像データ書式解読処理部704、画像調整処理701、CRT固有処理部706、プリンタ固有処理部(1)707、プリンタ固有処理部(2)708、画像データ書式作成処理部709、という区分は、画像処理部370の機能の理解を助けるために設けた区分であり、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、たとえば単一のCPUにおけるソフトウエア処理の種類の区分として実現されてもよい。
【0202】
また、ヘッダ情報解析部402、差分画像データ読み出し部403、差分画像データ生成部404、視差画像データ生成部405、基準画像データ生成部406、立体視表示用画像データ生成部407という区分は、画像処理部370における本発明の機能の理解を助けるために設けた区分であり、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、たとえば単一のCPUにおけるソフトウエア処理の種類の区分として実現されてもよい。
【0203】
<画像処理部370の動作>
図16は、画像処理部370の各部が連携することにより実行される立体視表示用画像形成処理を示すフローチャートである。以下、図16を参照して画像処理部370各部の動作について説明する。
【0204】
画像転送手段330又は通信手段(入力)340から画像処理部370にデータが入力され、画像データ書式解読処理部704により当該入力データが立体視表示用の基準画像データのファイルであると判別されると(ステップS51)、ヘッダ情報解析部402により基準画像データのファイルフォーマットのヘッダ情報が解析され、添付識別情報が判別される(ステップS52)。ヘッダ情報解析部402の判別の結果に基づき、差分画像データ読み出し部403により、ファイルの所定領域から差分画像データが読み出されて基準画像データと差分画像データが分離され(ステップS53)、差分画像データ生成部404により加工が施されて画像処理可能な差分画像データが生成される(ステップS54)。
【0205】
次いで、視差画像データ生成部405において、基準画像データと差分画像データから、視差画像データが生成され(ステップS55)、立体視表示用画像データ生成部407において、基準画像データ及び視差画像データのそれぞれに、出力条件設定入力部408より入力された出力条件に基づいて、出力媒体上で最適な鑑賞画像が得られるよう最適化処理が施され、鑑賞画像参照データに変換される(ステップS56)。なお、入力された基準画像データが鑑賞画像参照データである場合は、当該ステップを省略してもよい。
【0206】
次いで、立体視表示用画像データ生成部407において、出力条件設定入力部408より入力された出力条件に基づいて、基準画像データと視差画像データの2つの画像の大きさと配置がステレオペアの立体視表示に最適なように調整され、立体視表示用画像データが生成される(ステップS57)。そして、立体視表示用画像データは出力先に応じてCRT固有処理部706、プリンタ固有処理部707、プリンタ固有処理部708、画像データ書式作成処理部709の何れかの処理部に出力され、出力された処理部において、出力先に応じた固有の処理が施され(ステップS58)、出力条件設定入力部408により指定された出力先において、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイス、及び銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等のハードコピー画像生成用の用紙等の出力媒体上に、立体視表示用の鑑賞画像が形成される(ステップS59)。
【0207】
以上説明した様に、本発明の画像記録装置301によれば、入力された画像データを解読し、入力された画像データが立体視表示用の基準画像データである場合には、基準画像データと、基準画像データに添付されている差分画像データちから立体視表示用画像データを生成し、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示デバイス、及び銀塩印画紙、インクジェットペーパー、サーマルプリンタ用紙等のハードコピー画像生成用の用紙等の出力媒体上に鑑賞画像を形成する。従って、立体視表示用に撮影された撮像画像データと、立体視表示用ではない通常の撮像画像データの両者が混在した状態での効率的なプリント作成が可能となる。
【0208】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の撮像装置、画像処理装置、画像記録装置の好適な一例であり、これに限定されるものではない。また、各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0209】
【発明の効果】
請求項1、7、10に記載の画像処理方法、撮像装置、画像処理装置によれば、同一被写体を異なる視点で撮影して得られた複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定し、選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分画像データを抽出し、抽出された差分画像データを基準画像データに添付し、差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を基準画像データに添付する。
【0210】
従って、同一被写体を異なる視点で撮影して得られた複数の撮像画像データ、即ち、立体視表示用に撮影された複数の撮像画像データを単一の撮像画像データとして扱うことが可能となり、複数の撮像画像データの中から立体視表示用に撮影された撮像画像データを検索する際の検索効率の向上、立体視表示に対応していないプリンタでの基準画像データでの1枚の写真プリントとしての出力等が可能となる。その結果、立体視表示用に撮影された撮像画像データと、同一被写体を一つの視点から撮影した通常の撮像画像データとの互換性を向上し、立体視表示用の撮像画像データの汎用性、利便性を向上することができる。
【0211】
請求項1、7、10に記載の画像処理方法、撮像装置、画像処理装置において、添付識別情報は、撮像画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録されることが好ましい。また、撮像画像データは、出力先に応じて最適な画像データに処理することができるようにするため、撮影により得られた情報から情報損失のないシーン参照画像データとして出力することが好ましい。
【0212】
請求項4、13、16に記載の画像処理方法、画像処理装置、画像記録装置によれば、同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、基準画像データに差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報が入力されると、添付識別情報に基づいて、基準画像データと差分画像データを分離し、分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成し、基準画像データ及び視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する。更に、本発明の画像記録装置は、生成された立体視表示用の画像データを出力媒体上に形成する。
【0213】
従って、入力された撮像画像データが、差分画像データが添付された、立体視表示用に撮影された基準画像データ、即ち、上述した請求項1、7、10に記載の発明の画像処理方法、撮像装置、画像処理装置により生成された形式のデータであることを自動的に判別し、基準画像データと差分画像データから立体視表示用画像データを生成することができ、効率的な立体視表示用画像データの生成が可能となる。
【0214】
請求項4、13、16に記載の画像処理方法、画像処理装置、画像記録装置において、添付識別情報は撮像画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録されることが好ましい。また、入力される撮像画像データは、撮影により得られた情報から情報損失のないシーン参照画像データであることが好ましく、シーン参照画像データの基準画像データ及び視差画像データに、出力媒体上で最適な画像とするための最適化処理を施してシーン参照画像データに変換することで、出力媒体上でより最適な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置30の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の第一撮像部21、第二撮像部22の内部構成を示すブロック図である。
【図3】視点間距離が6cmである場合、立体視表示用の撮像画像データを取得する際に望ましい主要被写体までの距離、角度の関係を示す図である。
【図4】図1の制御部11の制御により実行される立体視表示用画像撮影・記録処理を示すフローチャートである。
【図5】(a)は、撮像装置30、画像処理装置100により生成されるファイルのデータ構造を示す図、(b)は画像処理装置200Aにより生成されるファイルのデータ構造を示す図、(c)は基準画像データに差分画像データを添付する際の一例を示す図である。
【図6】本発明に係る画像処理装置100の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】図6の画像処理装置100の各部が連携することにより実行される基準画像データ出力処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る画像処理装置200の機能的構成を示すブロック図である。
【図9】立体視表示用画像データにおける、基準画像と差分画像の配置例を示す図である。
【図10】図8の画像処理装置200の各部が連携することにより実行される立体視表示用画像データ生成処理Aを示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る画像処理装置200Aの機能的構成を示すブロック図である。
【図12】図11の画像処理装置200Aの各部が連携することにより実行される立体視表示用画像データ生成処理Bを示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る画像記録装置301の外観斜視図である。
【図14】図13の画像記録装置301の内部構成を示す図である。
【図15】図14の画像処理部370の機能的構成を示すブロック図である。
【図16】図14の画像記録装置301の各部が連携することにより実行される立体視表示用画像データ形成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 レンズ
2 絞り
3 CCD
4 アナログ処理回路
5 A/D変換器
6 一時記憶メモリ
7 画像処理部
8 添付処理部
9 記憶デバイス
10 CCD駆動回路
11 制御部
12 基準画像データ選定部
13 差分画像データ生成部
14 操作部
15 表示部
16 ストロボ駆動回路
17 ストロボ
18 焦点距離調整回路
19 自動焦点駆動回路
20 モータ
21 第一撮像部
22 第二撮像部
30 撮像装置
100、200、200A 画像処理装置
101、201 入力部
102 基準画像データ選定部
103 視差情報抽出部
104、204 差分画像データ生成部
105 差分画像データ添付部
106、108、206、210 一時記憶メモリ
107 ヘッダ情報記録部
109、214 制御部
110、213 記憶デバイス
202 ヘッダ情報解析部
203 差分画像データ読み出し部
205 視差画像データ生成部
207 基準画像データ生成部
208 立体視表示用画像データ生成部
209 出力条件設定入力部
211 第一処理部
212 第二処理部
215 鑑賞画像参照データ生成部
216 シーン参照画像データ再現用データ生成部
301 画像記録装置
302 本体
303 マガジン装填部
304 露光処理部
305 プリント作成部
306 トレー
307 制御部
308 CRT
309 フィルムスキャナ部
310 反射原稿入力装置
311 操作部
312 情報入力手段
313a PCカード
313b FD
314 画像読込部
314a PCカード用アダプタ
314b FD用アダプタ
315 画像書込部
315a FD用アダプタ
315b MO用アダプタ
315c 光ディスク用アダプタ
316a FD
316b MO
316c 光ディスク
330 画像転送手段
331 画像搬送部
340 通信手段(入力)
341 通信手段(出力)
351 外部プリンタ
370 画像処理部
371 データ蓄積手段
372 テンプレート記憶手段
701 画像調整処理部
702 フィルムスキャンデータ処理部
703 反射原稿スキャンデータ処理部
704 画像データ書式解読処理部
705 テンプレート処理部
706 CRT固有処理部
707 プリンタ固有処理部1
708 プリンタ固有処理部2
709 画像データ書式作成処理部
401 基準画像データ処理部
402 ヘッダ情報解析部
403 差分画像データ読み出し部
404 差分画像データ生成部
405 視差画像データ生成部
406 基準画像データ生成部
407 立体視表示用画像データ生成部
408 出力条件設定入力部

Claims (18)

  1. 同一被写体を異なる視点で撮影して得られた複数の撮像画像データから、1つの撮像画像データを出力する画像処理方法において、
    前記複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定する工程と、
    前記選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分画像データを抽出する工程と、
    前記抽出された差分画像データを前記基準画像データに添付する工程と、
    前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を前記基準画像データに添付する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記添付識別情報を、前記基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することにより、前記基準画像データに添付する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記撮像画像データが、シーン参照画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 入力撮像データを出力媒体上で鑑賞するのに最適な画像データに処理して出力する画像処理方法において、
    同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、前記基準画像データに前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を入力する工程と、
    前記添付識別情報に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離する工程と、
    前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する工程と、
    前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記添付識別情報が、前記入力された撮像画像データのヘッダ領域に記録されたタグ情報であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記入力撮像画像データが、シーン参照画像データであり、前記基準画像データ及び前記視差画像データに最適化処理を施して鑑賞画像参照データに変換する工程を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理方法。
  7. 同一被写体を異なる視点から撮影して複数の撮像画像データを得る撮像装置において、
    前記複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定する基準画像データ選定手段と、
    前記選定された基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データを抽出する差分画像データ生成手段と、
    前記抽出された差分画像データを前記基準画像データに添付し、更に前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を前記基準画像データに添付する添付処理手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  8. 前記添付処理手段は、前記添付識別情報を、前記基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することにより、前記基準画像データに添付することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像画像データが、シーン参照画像データであることを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データから、1つの撮像画像データを出力する画像処理装置において、
    前記複数の撮像画像データの中から基準画像データを少なくとも1つ選定する基準画像データ選定手段と、
    前記基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データを抽出する差分画像データ抽出手段と、
    前記抽出された差分画像データを前記基準画像データに添付する差分画像データ添付手段と、
    前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を前記基準画像データに添付する情報添付手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  11. 前記情報添付手段は、前記添付識別情報を、前記基準画像データのヘッダ領域にタグ情報として記録することにより、前記基準画像データに添付することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記撮像画像データが、シーン参照画像データであることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像処理装置。
  13. 入力撮像データを出力媒体上で鑑賞するのに最適な画像データに処理して出力する画像処理装置において、
    同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、前記基準画像データに前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を入力する入力手段と、
    前記添付識別情報を判別する判別手段と、
    前記判別結果に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離するデータ分離手段と、
    前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する視差画像データ生成手段と、
    前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する立体視表示用画像データ生成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記添付識別情報が、前記入力された撮像画像データのヘッダ領域に記録されたタグ情報であることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記入力撮像画像データが、シーン参照画像データであり、前記基準画像データ及び前記視差画像データに最適化処理を施して鑑賞画像参照データに変換する鑑賞画像参照データ生成手段を備え、
    前記立体視表示用画像データ生成手段は、前記鑑賞画像参照データに変換された基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成することを特徴とする請求項13又は14に記載の画像処理装置。
  16. 入力撮像データを出力媒体上で鑑賞するのに最適な画像データに処理して出力媒体上に鑑賞画像を形成する画像記録装置において、
    同一被写体を異なる視点から撮影して得られた複数の撮像画像データのうちの基準画像データと他の撮像画像データとの差分内容を含む差分画像データ、この差分画像データが添付された基準画像データ、及び、前記基準画像データに前記差分画像データが添付されていることを示す添付識別情報を入力する入力手段と、
    前記添付識別情報を判別する判別手段と、
    前記判別結果に基づいて、前記基準画像データと前記差分画像データを分離するデータ分離手段と、
    前記分離された基準画像データ及び差分画像データに基づいて、視差画像データを生成する視差画像データ生成手段と、
    前記基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成する立体視表示用画像データ生成手段と、
    前記生成された立体視表示用の画像データに基づいて、出力媒体上に立体視表示用の鑑賞画像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  17. 前記添付識別情報が、前記入力された撮像画像データのヘッダ領域に記録されたタグ情報であることを特徴とする請求項16に記載の画像記録装置。
  18. 前記入力撮像画像データが、シーン参照画像データであり、前記基準画像データ及び前記視差画像データに最適化処理を施して鑑賞画像参照データに変換する鑑賞画像参照データ生成手段を備え、
    前記立体視表示用画像データ生成手段は、前記鑑賞画像参照データに変換された基準画像データ及び前記視差画像データに基づいて、立体視表示用の画像データを生成することを特徴とする請求項16又は17に記載の画像記録装置。
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