JP2004362287A - データ更新方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを利用したデータ更新方式に関して、ネットワークにかかる負荷を低減し効率的なデータ更新を実現する。
【解決手段】少なくとも1つ以上のクライアントと、ネットワークを介して相互に接続された少なくとも1つ以上のサーバで構成されるシステムにおいて、前記サーバは、データの更新時にネットワークを利用して、更新前データと更新後データのマスター形式における差分をクライアントに送付し、前記クライアントは、サーバから受け取った更新前データと更新後データとのマスター形式における差分およびクライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから、更新後データに相当するオブジェクト形式のデータを作成することでデータ更新を行なうデータ更新方式。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも1つ以上のクライアントと、ネットワークを介して相互に接続された少なくとも1つ以上のサーバで構成されるシステムにおいて、前記サーバは、データの更新時にネットワークを利用して、更新前データと更新後データのマスター形式における差分をクライアントに送付し、前記クライアントは、サーバから受け取った更新前データと更新後データとのマスター形式における差分およびクライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから、更新後データに相当するオブジェクト形式のデータを作成することでデータ更新を行なうデータ更新方式。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを利用したデータ更新方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クライアントがネットワークを利用してデータ更新を行なう場合は、オブジェクト形式の更新後データを受信し更新前のデータと置き換える、または更新後のデータと更新前データとのオブジェクト形式の差分を受け取り、オブジェクト形式の更新前のデータとマージして新データを作成することでデータ更新を行なっていた(例えば、特許文献1を参照)。ここで、オブジェクト形式のデータとは、プログラムの実行処理で用いられるデータである。例えば、文字認識等で利用される辞書において、高速検索を可能とするためにインデックスを保持する等の工夫がなされたデータであり、複数のデータ(辞書)を単純に結合するだけではその性能または機能を満たすことのできないデータを指す。一方、マスター形式のデータとは、データを管理するための便宜性を考慮したデータ形式である。例えば、文字認識等で利用される辞書においては、単語などのデータをテキスト形式で格納し、コメントなどの実行処理では不要な情報を保持している場合もある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−332710号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オブジェクト形式のデータサイズが大きい場合は、データ更新時に更新後のオブジェクト形式のデータすべてを送信することは、ネットワークにかかる負荷が大きいといった問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明におけるデータ更新方式は、少なくとも1つ以上のクライアントと、ネットワークを介して相互に接続された少なくとも1つ以上のサーバで構成されるシステムにおいて、前記サーバは、データの更新時にネットワークを利用して、更新前データと更新後データのマスター形式における差分をクライアントに送付し、前記クライアントは、サーバから受け取った更新前データと更新後データとのマスター形式における差分およびクライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから、更新後データに相当するオブジェクト形式のデータを作成することでデータ更新を行なうことを特徴とする。
【0006】
また、前記データ更新方式において、扱うデータがオブジェクト形式からマスター形式への変換が可能な場合、クライアントは更新前データのマスター形式のデータとして、オブジェクト形式の更新前データから変換して作成したマスター形式のデータを使用することを特徴とする。
【0007】
また、前記データ更新方式において、ネットワークを介してサーバはクライアントに更新時期を通知し、クライアントは更新要求とクライアント情報をサーバに返信し、サーバはクライアントから受け取ったクライアント情報をサーバが保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なうことを特徴とする。
【0008】
また、前記データ更新方式において、ネットワークを介してクライアントは任意の時期にサーバにクライアント情報および更新要求を通知し、サーバはクライアントから受け取ったクライアント情報をサーバが保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なうことを特徴とする。
【0009】
(作用)
本発明のデータ更新方式によれば、クライアントは、サーバからネットワークを介して受信した更新前データと更新後データとのマスター形式の差分と、クライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから更新後データの相当するオブジェクト形式のデータを作成し、データ更新を行なうことで、データ更新におけるネットワークの負荷を低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図8を用いて本発明のデータ更新方式の一実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本実施形態の全体構成図である。データ更新を行なうシステムはサーバ(1)およびクライアント(2)、(3)で構成される。サーバ(1)およびクライアント(2)、(3)はネットワークを介して相互に接続されている。ただし、本発明におけるデータ更新方式において、サーバ、クライアントの個数は図1で示されるように限定されるものではない。
【0012】
図2は、本実施形態におけるサーバとクライアントとの間で行なわれる動作シーケンスである。1はクライアント。2はサーバである。クライアントはA,B、で示されるように複数存在している。サーバはデータの更新時期において、クライアントにデータ更新を通知する。(1)このとき通知すべきクライアント情報、およびメールアドレス等は、契約時にクライアントとサーバ間で伝達することで明示することができる。通知を受け取ったクライアントは、データ更新を行なうか否か、および承認のための自分のクライアントIDをサーバに返信する。(2)サーバは、クライアントから受け取ったクライアントIDを自分が保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なう。クライアントからの辞書の更新要求を受け取り、かつクライアントの承認が行なわれた場合は、更新する辞書の差分データまたは、辞書差分データおよび辞書更新プログラムをクライアントに送付する。(3)
図3は、サーバの内部構成を示す概念図である。1がサーバを表し、2はクライアントを表している。各々はネットワークを介して相互に接続されている。サーバは、クライアント情報、辞書更新データ、辞書更新プログラムを保持し、クライアントからのクライアント情報を受信する手段、クライアントにマスター形式差分データ、データ更新プログラムを送付する手段として、メールサーバ(11)、FTPサーバ(12)を主要な構成要素としている。メールサーバ(11)は、クライアント情報、および送受信モジュールを保持している。(13)メールサーバはクライアントにデータ更新の問い合わせを通知し、クライアントからの更新要求およびクライアントIDを受け取る。また、FTPサーバは、マスター形式更新データ(15)、データ更新プログラム(16)および送信モジュール(14)を保持している。承認されたクライアントに対して更新データおよび更新プログラムを送付する。
【0013】
図4は、クライアントの内部ブロック図である。図4において、クライアントは、バス(116)で相互に接続されたCPU(Central Processing Unitt、108)、ROM(Read Only Memory、109)、RAM(Random Access Memory、102)、HDD(ハードディスクドライブ、106)、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、101)、CD−ROMドライブ(103)、グラフィックボード(104)、通信制御装置(107)、I/F(各インターフェース回路、105、110)を備えている。
【0014】
グラフィックボード(104)には、陰極線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイ(113)が接続されている。
【0015】
I/F(105)には、キーボード(114)が接続されている。また、I/F(110)には、マウス(115)、あるいは、トラックボール、フラットスペース、ジョイスティック等のポインティングデバイスが接続されている。
【0016】
ROM(109)は、起動用プログラムを記憶している。起動用プログラムは、クライアントシステム(2、4)の電源投入時にCPU(108)によって実行される。これによって、HDD(106)に記憶されているオペレーティングシステム(OS)、および表示処理または通信処理のための1または複数のドライバが、RAM(102)にロードされ、各種処理や制御が実行可能となる。
【0017】
RAM(102)には、クライアントプログラムを制御するためのプログラムが展開され、このプログラムによる処理結果、処理のための一時データ、ディスプレイ(113)の画面上に処理結果等を表示するための表示用データ等を保持し、CPU(108)の作業領域として使用される。
【0018】
RAM(102)上に展開された表示用データは、グラフィックボード(104)を通してディスプレイ(113)に送られ、ディスプレイ(113)は、その画面上に表示用データに対応する表示内容(テキスト、イメージ等)を表示する。
【0019】
HDD(106)は、CPU(108)の指示に従って、プログラム、制御用データ、テキストデータ、イメージデータ等を、ハードディスクに対して記録し、または読み出すためのデバイスである。
【0020】
FDD(101)は、CPU(108)の指示に従って、プログラム、制御用データ、テキストデータ、イメージデータ等を、FD(フロッピー(登録商標)ディスク、111)に対して記録し、または読み出すためのデバイスである。
【0021】
CD−ROMドライブ(103)は、CPU(108)の指示に従って、CD−ROM(コンパクトディスクを用いた読み出し専用メモリ、112)に記録されているプログラムやデータを読み取るためのデバイスである。
【0022】
通信制御装置(107)は、CPU(108)の指示に従って、クライアントに接続された通信回線を用い、他の装置とのデータの送受信、あるいはプログラムやデータのダウンロードまたはアップロードを実行する。
【0023】
キーボード(114)は、複数のキー(文字キー、カーソルキー等)を備えており、クライアントの操作に使用される。
【0024】
マウス(115)は、ディスプレイ(113)に表示されたマウスカーソルを用いた選択指示を入力するために使用される。
【0025】
CPU(108)は、ROM(109)、HDD(106)、FD(111)およびCD−ROM(112)に記憶された各種プログラムを実行し、クライアントシステム(2、4)内の各構成要素に指示を与え、クライアントのシステムおよび周辺装置の動作を制御する。
【0026】
なお、ハードディスク等の記憶媒体に保持されるプログラムやデータは、あらかじめ保持されるようにしても良く、他の装置からダウンロードされたプログラムやデータがハードディスクに保持されるようにしても良い。
【0027】
図5は、辞書データのマスター形式である。更新データとして文字認識等で使用される辞書を実施例としてあげている。5−1は辞書本体のマスター形式の内容であり、各々の住所は、表記、読み、郵便番号から構成されている。5−2は、更新すべき辞書のマスター形式の差分データである。各々の住所は、更新種別、表記、読み、郵便番号から構成されている。更新種別は、該当する住所が削除するデータであるか、新たに登録するデータであるか、または内容を変更するデータであるかといった情報を示している。
【0028】
更新種別が1である「神奈川県横浜市緑区青葉台」、「神奈川県横浜市緑区あざみ野」は、削除するデータであることを表し、更新種別が2である「神奈川県横浜市青葉区青葉台」、「神奈川県横浜市青葉区あざみ野」は新規に登録するデータであることを表している。
【0029】
図6は、辞書更新の流れを示したブロック図である。6−1は更新すべきオブジェクト形式の辞書データである。6−2はオブジェクト形式からマスター形式への変換が可能な辞書データについて、オブジェクト形式の辞書データからマスター形式に変換した辞書データである。クライアントがマスター形式の辞書データを保有していない場合は、オブジェクト形式の辞書データから作成し、マスター形式の辞書データを得ることができる。
【0030】
6−3はマスター形式の差分データである。6−4は、マスター形式の辞書データである。更新前のマスター形式辞書データ6−2と、更新するマスター形式の差分データ6−3から作成される。6−5は、マスター形式の辞書データ6−4から作成されたオブジェクト形式の辞書データである。
【0031】
図7は本実施例の流れ図である。まず、S71では、サーバは辞書更新の時期にその旨をクライアントに通知する。S72では、サーバからの更新の案内をクライアントは受信する。S73では、クライアントは辞書更新を行なうかどうかを判断し、更新を行なう場合は以下に進む。S74では、クライアントは更新要求および承認を行なうためのクライアントIDをサーバに通知する。S75では、サーバはクライアントから受け取ったIDと保持するクライアント情報とを参照し、クライアントの承認を行なう。S76では、更新要求があり、かつクライアントIDの承認がなされたクライアントに対して、辞書更新のための辞書のマスター形式である差分データを送付する。クライアントがマスター形式からオブジェクト形式の辞書データを作成する辞書更新プログラムを保有していない場合は、差分データとともにそれを送付してもよい。S77では、サーバから送信された辞書更新のためのマスター形式差分データ、またはマスター形式差分データおよび辞書更新プログラムを受信する。S78では、クライアントは受け取ったマスター形式差分データおよび辞書更新プログラムを使用して辞書の更新を行なう。S79では、クライアントは更新された辞書オブジェクトを用いて、文字認識等の認識処理を行なう。
【0032】
図8は、辞書の更新処理の流れ図である。図5および図6で示される住所辞書の更新を例にその動作を説明する。S81では、オブジェクト形式の辞書をマスター形式に変換する。クライアントが更新前のマスター形式辞書データを保有している場合は不要である。変換後のマスター形式辞書データの内容は、図5−1で示される。以下、この変換されたマスター形式に対し、マスター形式の差分データを反映させていく。S82では、削除データの削除を行なう。図5−2の差分データで示されるように、「神奈川県横浜市緑区青葉台」、「神奈川県横浜市緑区あかね台」、「神奈川県横浜市緑区あざみ野」などの削除データが存在する。S82ではこれらの削除データをマスター形式辞書データより削除する。S83では、変更データの更新を行なう。S84では、登録データの登録を行なう。図5−2の差分データでは、登録データとして「神奈川県横浜市青葉区青葉台」、「神奈川県横浜市青葉区あかね台」、「神奈川県横浜市青葉区あざみ野」などのデータが存在している。S84ではこれらのデータをマスター形式辞書データに新規登録する。S85では、更新の終了したマスター形式の辞書データから、辞書作成プログラムを用いて辞書オブジェクトを作成する。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、クライアントは、サーバからネットワークを介して受信した更新前データと更新後データとのマスター形式の差分と、クライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから更新後データの相当するオブジェクト形式のデータを作成し、データ更新を行なうことで、データ更新におけるネットワークの負荷を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全体構成図。
【図2】図1で示されるシステムの動作シーケンス。
【図3】サーバの内部構成の概念図。
【図4】クライアントの内部ブロック図。
【図5】辞書データおよび辞書差分データ。
【図6】辞書更新のブロック図。
【図7】処理の流れ図。
【図8】辞書更新処理の流れ図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを利用したデータ更新方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クライアントがネットワークを利用してデータ更新を行なう場合は、オブジェクト形式の更新後データを受信し更新前のデータと置き換える、または更新後のデータと更新前データとのオブジェクト形式の差分を受け取り、オブジェクト形式の更新前のデータとマージして新データを作成することでデータ更新を行なっていた(例えば、特許文献1を参照)。ここで、オブジェクト形式のデータとは、プログラムの実行処理で用いられるデータである。例えば、文字認識等で利用される辞書において、高速検索を可能とするためにインデックスを保持する等の工夫がなされたデータであり、複数のデータ(辞書)を単純に結合するだけではその性能または機能を満たすことのできないデータを指す。一方、マスター形式のデータとは、データを管理するための便宜性を考慮したデータ形式である。例えば、文字認識等で利用される辞書においては、単語などのデータをテキスト形式で格納し、コメントなどの実行処理では不要な情報を保持している場合もある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−332710号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オブジェクト形式のデータサイズが大きい場合は、データ更新時に更新後のオブジェクト形式のデータすべてを送信することは、ネットワークにかかる負荷が大きいといった問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明におけるデータ更新方式は、少なくとも1つ以上のクライアントと、ネットワークを介して相互に接続された少なくとも1つ以上のサーバで構成されるシステムにおいて、前記サーバは、データの更新時にネットワークを利用して、更新前データと更新後データのマスター形式における差分をクライアントに送付し、前記クライアントは、サーバから受け取った更新前データと更新後データとのマスター形式における差分およびクライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから、更新後データに相当するオブジェクト形式のデータを作成することでデータ更新を行なうことを特徴とする。
【0006】
また、前記データ更新方式において、扱うデータがオブジェクト形式からマスター形式への変換が可能な場合、クライアントは更新前データのマスター形式のデータとして、オブジェクト形式の更新前データから変換して作成したマスター形式のデータを使用することを特徴とする。
【0007】
また、前記データ更新方式において、ネットワークを介してサーバはクライアントに更新時期を通知し、クライアントは更新要求とクライアント情報をサーバに返信し、サーバはクライアントから受け取ったクライアント情報をサーバが保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なうことを特徴とする。
【0008】
また、前記データ更新方式において、ネットワークを介してクライアントは任意の時期にサーバにクライアント情報および更新要求を通知し、サーバはクライアントから受け取ったクライアント情報をサーバが保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なうことを特徴とする。
【0009】
(作用)
本発明のデータ更新方式によれば、クライアントは、サーバからネットワークを介して受信した更新前データと更新後データとのマスター形式の差分と、クライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから更新後データの相当するオブジェクト形式のデータを作成し、データ更新を行なうことで、データ更新におけるネットワークの負荷を低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図1〜図8を用いて本発明のデータ更新方式の一実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本実施形態の全体構成図である。データ更新を行なうシステムはサーバ(1)およびクライアント(2)、(3)で構成される。サーバ(1)およびクライアント(2)、(3)はネットワークを介して相互に接続されている。ただし、本発明におけるデータ更新方式において、サーバ、クライアントの個数は図1で示されるように限定されるものではない。
【0012】
図2は、本実施形態におけるサーバとクライアントとの間で行なわれる動作シーケンスである。1はクライアント。2はサーバである。クライアントはA,B、で示されるように複数存在している。サーバはデータの更新時期において、クライアントにデータ更新を通知する。(1)このとき通知すべきクライアント情報、およびメールアドレス等は、契約時にクライアントとサーバ間で伝達することで明示することができる。通知を受け取ったクライアントは、データ更新を行なうか否か、および承認のための自分のクライアントIDをサーバに返信する。(2)サーバは、クライアントから受け取ったクライアントIDを自分が保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なう。クライアントからの辞書の更新要求を受け取り、かつクライアントの承認が行なわれた場合は、更新する辞書の差分データまたは、辞書差分データおよび辞書更新プログラムをクライアントに送付する。(3)
図3は、サーバの内部構成を示す概念図である。1がサーバを表し、2はクライアントを表している。各々はネットワークを介して相互に接続されている。サーバは、クライアント情報、辞書更新データ、辞書更新プログラムを保持し、クライアントからのクライアント情報を受信する手段、クライアントにマスター形式差分データ、データ更新プログラムを送付する手段として、メールサーバ(11)、FTPサーバ(12)を主要な構成要素としている。メールサーバ(11)は、クライアント情報、および送受信モジュールを保持している。(13)メールサーバはクライアントにデータ更新の問い合わせを通知し、クライアントからの更新要求およびクライアントIDを受け取る。また、FTPサーバは、マスター形式更新データ(15)、データ更新プログラム(16)および送信モジュール(14)を保持している。承認されたクライアントに対して更新データおよび更新プログラムを送付する。
【0013】
図4は、クライアントの内部ブロック図である。図4において、クライアントは、バス(116)で相互に接続されたCPU(Central Processing Unitt、108)、ROM(Read Only Memory、109)、RAM(Random Access Memory、102)、HDD(ハードディスクドライブ、106)、FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、101)、CD−ROMドライブ(103)、グラフィックボード(104)、通信制御装置(107)、I/F(各インターフェース回路、105、110)を備えている。
【0014】
グラフィックボード(104)には、陰極線管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイ(113)が接続されている。
【0015】
I/F(105)には、キーボード(114)が接続されている。また、I/F(110)には、マウス(115)、あるいは、トラックボール、フラットスペース、ジョイスティック等のポインティングデバイスが接続されている。
【0016】
ROM(109)は、起動用プログラムを記憶している。起動用プログラムは、クライアントシステム(2、4)の電源投入時にCPU(108)によって実行される。これによって、HDD(106)に記憶されているオペレーティングシステム(OS)、および表示処理または通信処理のための1または複数のドライバが、RAM(102)にロードされ、各種処理や制御が実行可能となる。
【0017】
RAM(102)には、クライアントプログラムを制御するためのプログラムが展開され、このプログラムによる処理結果、処理のための一時データ、ディスプレイ(113)の画面上に処理結果等を表示するための表示用データ等を保持し、CPU(108)の作業領域として使用される。
【0018】
RAM(102)上に展開された表示用データは、グラフィックボード(104)を通してディスプレイ(113)に送られ、ディスプレイ(113)は、その画面上に表示用データに対応する表示内容(テキスト、イメージ等)を表示する。
【0019】
HDD(106)は、CPU(108)の指示に従って、プログラム、制御用データ、テキストデータ、イメージデータ等を、ハードディスクに対して記録し、または読み出すためのデバイスである。
【0020】
FDD(101)は、CPU(108)の指示に従って、プログラム、制御用データ、テキストデータ、イメージデータ等を、FD(フロッピー(登録商標)ディスク、111)に対して記録し、または読み出すためのデバイスである。
【0021】
CD−ROMドライブ(103)は、CPU(108)の指示に従って、CD−ROM(コンパクトディスクを用いた読み出し専用メモリ、112)に記録されているプログラムやデータを読み取るためのデバイスである。
【0022】
通信制御装置(107)は、CPU(108)の指示に従って、クライアントに接続された通信回線を用い、他の装置とのデータの送受信、あるいはプログラムやデータのダウンロードまたはアップロードを実行する。
【0023】
キーボード(114)は、複数のキー(文字キー、カーソルキー等)を備えており、クライアントの操作に使用される。
【0024】
マウス(115)は、ディスプレイ(113)に表示されたマウスカーソルを用いた選択指示を入力するために使用される。
【0025】
CPU(108)は、ROM(109)、HDD(106)、FD(111)およびCD−ROM(112)に記憶された各種プログラムを実行し、クライアントシステム(2、4)内の各構成要素に指示を与え、クライアントのシステムおよび周辺装置の動作を制御する。
【0026】
なお、ハードディスク等の記憶媒体に保持されるプログラムやデータは、あらかじめ保持されるようにしても良く、他の装置からダウンロードされたプログラムやデータがハードディスクに保持されるようにしても良い。
【0027】
図5は、辞書データのマスター形式である。更新データとして文字認識等で使用される辞書を実施例としてあげている。5−1は辞書本体のマスター形式の内容であり、各々の住所は、表記、読み、郵便番号から構成されている。5−2は、更新すべき辞書のマスター形式の差分データである。各々の住所は、更新種別、表記、読み、郵便番号から構成されている。更新種別は、該当する住所が削除するデータであるか、新たに登録するデータであるか、または内容を変更するデータであるかといった情報を示している。
【0028】
更新種別が1である「神奈川県横浜市緑区青葉台」、「神奈川県横浜市緑区あざみ野」は、削除するデータであることを表し、更新種別が2である「神奈川県横浜市青葉区青葉台」、「神奈川県横浜市青葉区あざみ野」は新規に登録するデータであることを表している。
【0029】
図6は、辞書更新の流れを示したブロック図である。6−1は更新すべきオブジェクト形式の辞書データである。6−2はオブジェクト形式からマスター形式への変換が可能な辞書データについて、オブジェクト形式の辞書データからマスター形式に変換した辞書データである。クライアントがマスター形式の辞書データを保有していない場合は、オブジェクト形式の辞書データから作成し、マスター形式の辞書データを得ることができる。
【0030】
6−3はマスター形式の差分データである。6−4は、マスター形式の辞書データである。更新前のマスター形式辞書データ6−2と、更新するマスター形式の差分データ6−3から作成される。6−5は、マスター形式の辞書データ6−4から作成されたオブジェクト形式の辞書データである。
【0031】
図7は本実施例の流れ図である。まず、S71では、サーバは辞書更新の時期にその旨をクライアントに通知する。S72では、サーバからの更新の案内をクライアントは受信する。S73では、クライアントは辞書更新を行なうかどうかを判断し、更新を行なう場合は以下に進む。S74では、クライアントは更新要求および承認を行なうためのクライアントIDをサーバに通知する。S75では、サーバはクライアントから受け取ったIDと保持するクライアント情報とを参照し、クライアントの承認を行なう。S76では、更新要求があり、かつクライアントIDの承認がなされたクライアントに対して、辞書更新のための辞書のマスター形式である差分データを送付する。クライアントがマスター形式からオブジェクト形式の辞書データを作成する辞書更新プログラムを保有していない場合は、差分データとともにそれを送付してもよい。S77では、サーバから送信された辞書更新のためのマスター形式差分データ、またはマスター形式差分データおよび辞書更新プログラムを受信する。S78では、クライアントは受け取ったマスター形式差分データおよび辞書更新プログラムを使用して辞書の更新を行なう。S79では、クライアントは更新された辞書オブジェクトを用いて、文字認識等の認識処理を行なう。
【0032】
図8は、辞書の更新処理の流れ図である。図5および図6で示される住所辞書の更新を例にその動作を説明する。S81では、オブジェクト形式の辞書をマスター形式に変換する。クライアントが更新前のマスター形式辞書データを保有している場合は不要である。変換後のマスター形式辞書データの内容は、図5−1で示される。以下、この変換されたマスター形式に対し、マスター形式の差分データを反映させていく。S82では、削除データの削除を行なう。図5−2の差分データで示されるように、「神奈川県横浜市緑区青葉台」、「神奈川県横浜市緑区あかね台」、「神奈川県横浜市緑区あざみ野」などの削除データが存在する。S82ではこれらの削除データをマスター形式辞書データより削除する。S83では、変更データの更新を行なう。S84では、登録データの登録を行なう。図5−2の差分データでは、登録データとして「神奈川県横浜市青葉区青葉台」、「神奈川県横浜市青葉区あかね台」、「神奈川県横浜市青葉区あざみ野」などのデータが存在している。S84ではこれらのデータをマスター形式辞書データに新規登録する。S85では、更新の終了したマスター形式の辞書データから、辞書作成プログラムを用いて辞書オブジェクトを作成する。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、クライアントは、サーバからネットワークを介して受信した更新前データと更新後データとのマスター形式の差分と、クライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから更新後データの相当するオブジェクト形式のデータを作成し、データ更新を行なうことで、データ更新におけるネットワークの負荷を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全体構成図。
【図2】図1で示されるシステムの動作シーケンス。
【図3】サーバの内部構成の概念図。
【図4】クライアントの内部ブロック図。
【図5】辞書データおよび辞書差分データ。
【図6】辞書更新のブロック図。
【図7】処理の流れ図。
【図8】辞書更新処理の流れ図。
Claims (4)
- 少なくとも1つ以上のクライアントと、ネットワークを介して相互に接続された少なくとも1つ以上のサーバで構成されるシステムにおいて、
前記サーバは、データの更新時にネットワークを利用して、更新前データと更新後データのマスター形式における差分をクライアントに送付し、
前記クライアントは、サーバから受け取った更新前データと更新後データとのマスター形式における差分およびクライアントが管理する更新前データのマスター形式のデータから、更新後データに相当するオブジェクト形式のデータを作成することでデータ更新を行なうデータ更新方式。 - 前記データ更新方式において、扱うデータがオブジェクト形式からマスター形式への変換が可能な場合、クライアントは更新前データのマスター形式のデータとして、オブジェクト形式の更新前データから変換して作成したマスター形式のデータを使用することを特徴とする請求項1に記載のデータ更新方式。
- 前記データ更新方式において、ネットワークを介してサーバはクライアントに更新時期を通知し、クライアントは更新要求とクライアント情報をサーバに返信し、サーバはクライアントから受け取ったクライアント情報をサーバが保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なうことを特徴とする請求項1に記載のデータ更新方式。
- 前記データ更新方式において、ネットワークを介してクライアントは任意の時期にサーバにクライアント情報および更新要求を通知し、サーバはクライアントから受け取ったクライアント情報をサーバが保持するクライアント情報と照合し、クライアントの承認を行なうことを特徴とする請求項1に記載のデータ更新方式。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003160197A JP2004362287A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | データ更新方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160197A JP2004362287A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | データ更新方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=34053044
Family Applications (1)
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JP2003160197A Withdrawn JP2004362287A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | データ更新方式 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8155826B2 (en) | 2007-03-30 | 2012-04-10 | Aisin Aw Co., Ltd. | Vehicle behavior learning apparatuses, methods, and programs |
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JP2013076731A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Brother Ind Ltd | カラオケリモコン装置及びカラオケシステム |
US8825353B2 (en) | 2007-09-28 | 2014-09-02 | Aisin Aw Co., Ltd. | Parking support systems, parking support methods, and parking support programs |
-
2003
- 2003-06-05 JP JP2003160197A patent/JP2004362287A/ja not_active Withdrawn
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