JP2004361497A - 画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像表示装置において、表示すべき画像データのデータ量を削減して表示部に転送する。
【解決手段】CPU216は、取得した画像データに対して元のイメージに近いままデータ量を削減する減色処理をした後、RGB形式の画像データをYUV4:2:2フォーマットでYUV形式に変換する。減色処理はディザ法により行う。これにより、表示装置212に転送するデータ量が少なくなり、データ転送速度を速くすることができ、消費電力も低減できる。また、高速な転送速度が要求される動画像には、データ量を削減するための画像処理を行い、画質が優先される静止画には行わないよう、表示すべき画像の種類に応じて、適切なデータ転送を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】CPU216は、取得した画像データに対して元のイメージに近いままデータ量を削減する減色処理をした後、RGB形式の画像データをYUV4:2:2フォーマットでYUV形式に変換する。減色処理はディザ法により行う。これにより、表示装置212に転送するデータ量が少なくなり、データ転送速度を速くすることができ、消費電力も低減できる。また、高速な転送速度が要求される動画像には、データ量を削減するための画像処理を行い、画質が優先される静止画には行わないよう、表示すべき画像の種類に応じて、適切なデータ転送を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルその他の画像表示部を備える画像表示装置において、表示すべき画像データのデータ量を削減して画像表示部に転送する手法に関する。
【0002】
【背景技術】
近年では、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置に搭載する表示装置の大画面サイズ化、高解像度化が進んでおり、従来より画素数の多い高解像度の画像データをより大きな画面上に表示することが可能となっている。
【0003】
しかし、そのような大画面表示又は高解像度表示に対応する高解像度画像データはそのデータ量が多い。表示装置へのデータ転送においては、データ線(データライン)数を増やせばクロック数を減らせるが、その分消費電力が大きくなるという欠点がある。
【0004】
また、半導体回路である液晶ドライバICは、その性質上動作クロック数の上限がある。例えば、データ線数が1本の場合で、解像度が176×208画素であるQCIF(Quarter Common Intermediate Format)に従って1画素当りRGB各6ビット、計18ビットの動画データを毎秒60フレーム転送するためには、39.5MHz(176×208×18×60)のドットクロックが必要である。一方、データ線数が3本である場合は、ドットクロックは上記の場合の1/3の13.2MHzとなる。この程度ならば、現状の半導体プロセスで製作される液晶ドライバICの内蔵回路、とくにRAMの読み書きスピードが十分対応可能である。
【0005】
しかし、解像度が352×416画素にもなるCIF(Common Intermediate Format)になると、上述したものと同様に1画素当りRGB各6ビット、計18ビットの動画データを毎秒60フレーム転送するためには、ドットクロックは158.1MHz必要になる。この場合、データ線数を3本にしてもドットクロックは52.7MHzにもなり、現状のRAMの読み書きスピードでは対応不能になる。また、さらに高画質な24ビット(フルカラー:RGB各8ビット)の画像データを転送する場合にはドットクロックは210MHzとなり、データ線数を3本にしても70.3MHzにもなる。よって、現在の液晶ドライバICの能力では対応できない。
【0006】
また、上述のように、データ線数を増やすことによってドットクロックを低減することは理論的には可能であるが、携帯端末装置は実装面積に限度があり、液晶ドライバICの信号入出力部は小さなコネクタや小さな接点にならざるを得ない。よって、データ線数を増加することは、携帯端末装置を携帯する際の衝撃や温度変化などによりコネクタの信頼性低下に繋がる可能性がある。つまり、データ線数の増大には限界がある。
【0007】
このような問題に対処する手段として、表示装置に送る画像のデータ量を削減するという方法があるが、この方法の1つとして、転送する画像データを減色処理してデータ量を減らすというものが特許文献1に記載されている。この文献には、減色処理に誤差拡散法を用い、下位ビットについては演算を省略するという方法が記述されている。この誤差拡散法とは、画像データの階調を落とす際に生じる誤差を、注目している画素の近傍へと誤差の帳じり合わせを分散させて割り振る方法である。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−101771号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法は計算量が多く、誤差情報を保持しておく必要があるため、ある程度処理速度の速いCPUと容量に余裕があるメモリを持つハードウェア向きであり、携帯電話などの携帯端末装置には適していない。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、液晶表示パネルその他の画像表示部を備える画像表示装置において、表示すべき画像データのデータ量を削減して画像表示部に転送することが可能な画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、画像表示部を備える画像表示装置は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段と、YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段と、を備える。
【0012】
上記の画像表示装置は、例えば画像表示部として液晶表示パネルを備える携帯電話、携帯型端末などの各種端末装置とすることができる。画像データ取得手段は、例えば外部のサーバその他からRGB形式の画像データを取得する。この画像データは、静止画データと動画データの両方を含む。取得された画像データは、減色処理によりデータ量が削減さされた後、YUV形式の画像データに変換される。そうしてデータ量が削減された画像データが、画像表示部へ転送され、表示される。よって、画像表示部への画像データの転送処理の負担を軽減し、転送を高速化することができる。
【0013】
上記の画像表示装置の一態様では、前記減色処理手段は、前記画像データに対してディザ処理を行うことができる。RGB各色の画像データに対してディザ処理により減色処理を行うことにより、画質の劣化を抑制しつつ画像データのデータ量を削減することができる。
【0014】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記YUV変換手段は変換後の画像データのデータ量を削減することができる。この場合、YUV変換は、例えばYUV4:2:2フォーマット又はYUV4:2:0フォーマットに従って行うことができる。これにより、減色処理によるデータ量削減に加えて、さらにYUV変換時にデータ量を削減することができる。
【0015】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記画像表示部は、前記転送手段により転送された画像データをRGB形式の画像データに変換するRGB変換手段と、RGB変換された画像データを表示する表示パネルと、を備える。この態様によれば、データ量が削減された状態で画像表示部に転送された画像データは、画像表示部内においてYUV形式からRGB形式に変換されて表示される。
【0016】
本発明の同様の観点では、画像表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得工程と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理工程と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換工程と、YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送工程と、を有する。
【0017】
本発明の同様の観点では、画像表示プログラムは、画像表示部を備える画像表示装置において実行されることにより、前記画像表示装置を、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段、及び、YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段、として機能させる。
【0018】
これら画像表示方法及び画像表示プログラムによっても、上記の画像表示装置と同様にデータ量を削減して画像表示部に転送することが可能となる。
【0019】
本発明の他の観点では、画像表示部を備える画像表示装置は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段と、当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定手段と、当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに前記減色処理手段により減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに前記減色処理手段による減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段と、を備える。
【0020】
上記の画像表示装置は、例えば画像表示部として液晶表示パネルを備える携帯電話、携帯型端末などの各種端末装置とすることができる。画像データ取得手段は、例えば外部のサーバその他からRGB形式の画像データを取得する。この画像データは、静止画データと動画データの両方を含む。取得された画像データは、減色処理によりデータ量が削減さされた後、YUV形式の画像データに変換される。
【0021】
また、画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかが判定され、
静止画表示モードにあるときには前記減色処理手段により減色処理されていない画像データが前記画像表示部に転送され、動画表示モードにあるときには前記減色処理手段による減色処理後の画像データが前記画像表示部へ転送される。よって、動画表示モードにある場合にはデータ量が削減された画像データが画像表示部へ転送され、表示されるので画像表示部への画像データの転送処理の負担を軽減し、転送を高速化することができる。一方、静止画表示モードでは、高画質の画像データを転送し、表示することができる。
【0022】
上記の画像表示装置の一態様では、前記モード判定手段は、動画モードとして標準動画モードであるか、高速動画モードであるかを判定し、前記YUV変換手段は、当該画像表示装置が標準動画モードである場合にはYUV4:2:2フォーマットに従ってYUV変換を行い、当該画像表示装置が高速動画モードである場合にはYUV4:2:0フォーマットに従ってYUV変換を行うことができる。これにより、高速動画モードでは、標準動画モードよりさらにデータ量を削減して、高速なデータ転送が可能となる。
【0023】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記静止画表示モードにおいては、前記転送手段は、複数回のデータ転送周期に分けて、データ量を削減していない画像データを転送する。この態様では、高画質が要求される静止画モードでは、減色処理などによりデータ量を削減していない画像データを、複数回のデータ転送周期に分けて転送する。よって、データ転送には時間を要するが、高画質の静止画を表示することができる。
【0024】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記転送手段は、第1のデータ転送周期で前記画像データの上位ビットを転送し、第2のデータ転送周期で前記画像データの残りの下位ビットを転送する。この態様では、最初のデータ転送周期で、表示すべき静止画の上位ビットが転送されるので、画像自体は粗いものの、静止画全体を直ちに表示することができる。そして、次のデータ転送周期で残りの下位ビットの画像データを受け取って、完全な静止画を表示することができる。
【0025】
本発明の同様の観点では、画像表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得工程と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理工程と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換工程と、当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定工程と、当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送工程と、を有する。
【0026】
また、本発明の同様の観点では、画像表示プログラムは、画像表示部を備える画像表示装置において実行されることにより、前記画像表示装置を、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段、当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定手段、及び、当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに前記減色処理手段により減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに前記減色処理手段による減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段、として機能させる。
【0027】
これら画像表示方法及び画像表示プログラムによっても、上記の画像表示装置と同様にデータ量を削減して画像表示部に転送することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0029】
[携帯端末装置の構成]
図1に、本発明の実施形態に係る携帯端末装置の概略構成を示す。図1において、携帯端末装置210は、例えば携帯電話やPDAなどの端末装置である。携帯端末装置210は、表示装置212と、送受信部214と、CPU216と、入力部218と、プログラムROM220と、RAM224とを備える。また、表示装置212は、ドライバ226と表示パネル227などから構成されている。
【0030】
送受信部214は、外部から画像データを受信する。画像データの受信は、例えば利用者が携帯端末装置210を操作してコンテンツ提供サービスを行うサーバ装置などに接続し、所望の画像データをダウンロードする指示を入力することにより行われる。受信される画像データは、動画データと静止画データとを含む。送受信部214が受信した画像データはRAM224に保存することができる。ここでは、例えば1画素当りRGB24ビットの画像データが受信されるものとする。
【0031】
入力部218は、携帯電話であれば各種の操作ボタンなど、PDAであればタッチペンなどによる接触を検出するタブレットなどにより構成することができ、ユーザが各種の指示、選択を行う際に使用される。入力部218に対して入力された指示、選択などは、電気信号に変換されてCPU216へ送られる。
【0032】
プログラムROM220は、携帯端末装置210の各種機能を実行するための各種プログラムを記憶し、特に本実施形態では送受信部214から送られてきた画像データに対して減色処理を行うための減色処理プログラム、RGB→YUV変換(YUV変換とも呼ぶ。)するためのRGB→YUV変換プログラムなどを記憶している。
【0033】
RAM224は、減色処理を行うプログラム等のプログラムに従って画像データを変換する際などに作業用メモリとして使用される。また、前述のように、送受信部214が受信した外部からの画像データを必要に応じて保存することもできる。
【0034】
CPU216は、プログラムROM220内に記憶されている各種プログラムを実行することにより、携帯端末装置210の各種機能を実行する。本実施形態では、まず、プログラムROM220内に記憶されている減色処理プログラムを読み出して実行することにより減色処理部231として機能し、画像データのデータ量を削減することができる。減色処理については、後に詳細に説明する。
【0035】
また、CPU216は、同じくプログラムROM220内に記憶されているRGB→YUV変換プログラムを読み出して実行することによりRGB→YUV変換部232として機能し、RGB形式のデータをYUV形式のデータに変換する。なお、この際にデータ量を少なくするようなサンプリング方式で処理することもできる。
【0036】
また、CPU216は、利用者による入力部218への入力に基づいて、携帯端末装置210が静止画表示モードにあるか、動画表示モードにあるか、高速動画表示モードにあるかなどを判定し、モード判定結果S2を表示装置212へ供給する。なお、CPU216は、利用者による入力に基づいて行う他に、送受信部214から供給される画像データが静止画データであるか動画データであるかを検出し、その結果に基づいて自動的にモード判定を行うように構成することもできる。
【0037】
このようにCPU216において、画像データのデータ量を削減するので、表示装置212への画像データのデータ転送速度を速くすることができ、低消費電力も実現できる。なお、CPU216は、これら以外に各種のプログラムを実行することにより携帯端末装置210の各種機能を実現するが、それらは本発明とは直接の関連を有しないので、説明を省略する。
【0038】
表示装置212は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)などの軽量、薄型の表示装置であり、液晶の表示パネル227や半導体であるドライバ226などから構成されている。また、表示装置212はCPU216から受け取った画像データに対する処理部として、YUV→RGB変換部233を備える。なお、YUV→RGB変換部233は、例えば表示装置内のプロセッサが所定のYUV→RGB変換プログラムを実行することにより実現することができ、ドライバ226の内部に設けることもできる。
【0039】
表示装置212は、CPU216においてRGB→YUV変換によりデータ量が削減された画像データ受け取り、YUV→RGB変換して表示パネル227に表示する。具体的には、表示装置212においては、CPU216においてYUV変換されたYUV画像データS1を、YUV→RGB変換部233がRGB画像データに変換する。これは、一般的に表示装置212に内蔵されているドライバはRGB形式の画像データ対応のものとなっているからである。このとき、必要に応じて前述のRGB→YUV変換処理により削減したデータを復元するような処理を行うこともできる。上記の処理がなされた画像データは、表示パネル227の表示エリア内に表示される。表示装置212は、例えば横方向と縦方向の画素数が上述したような352×416画素(CIFサイズ)などの高解像度表示が可能なものである。
【0040】
以上のように、本実施形態では、CPU216内で減色処理やRGB→YVU変換処理などを行って元の画像データのデータ量を削減した後で、表示装置212へ供給する。よって、表示装置212への画像データのデータ転送速度を速くすることができ、低消費電力も実現できる。
【0041】
[CPUでの画像処理]
次に、CPU216で行われる減色処理及びRGB→YUV変換処理について説明する。
【0042】
(減色処理)
本実施形態では、減色処理としてディザ法を用いている。この方法を採用したのは、誤差拡散法と比べて計算量が少なく記憶しておく情報量も少ないためである。つまり、CPUへの負荷が少なく大容量のメモリも必要ないので、携帯端末装置での画像処理に適しているからである。
【0043】
図2を用いて、ディザ法の一例を説明する。ディザ法の処理は、例えば送受信部214が受信した元の画像データを、縦4画素×横4画素のブロックに分割し、分割した各ブロックごとに処理を行う。具体例を示すと、図2(a)は、元の画像データ中から任意に選んだ1つのブロックで、各数値はそれぞれの画素の階調値を表している。図2(b)はディザ行列の1つの例で、0から15までの階調値を表す数字が書かれており、この行列は元の画像データと比較するために用いられる(即ち、数字は閾値としての意味を持つ)。具体的に行う作業は、受信した画像データとディザ行例の対応する画素の数値を比較し、ディザ行列の数字よりも大きければ15(白)、小さければ0(黒)とする。その結果、図2(c)に示すような画像が得られる。
【0044】
このように、上記の4×4画素のディザ行列を使用してディザ処理を行うことにより、0〜15までの階調値を白又は黒の1階調で表現することができる。よって、元の画像データの階調値を1/16に減らすこと、即ち階調値を4ビット分減らすことができることになる。
【0045】
本実施形態では、上述のディザ法を用いて、受信した画像データに減色処理を施す。ここでは、受信した画像データが例えば1画素当り24ビットのRGB形式の画像データ(各色8ビット)であるとし、これに対してディザ処理を行うものとする。RGB3原色のそれぞれの階調値に対して上述の4×4のディザ行列を用いたディザ処理が行われる。上述のように、4×4のディザ行列を適用すると、階調値を4ビット減少させることができる。よって、RGB各色8ビットである元の画像データの各色についてそれぞれディザ処理を適用し、各色4ビット(16階調)の画像データに変換する。これにより、RGB形式の1画素24ビット(各色8ビット)の画像データは、同じRGB形式の1画素12ビット(各色4ビット)の画像データに変換することができる。つまり、もとの画像データ量の1/2にまでデータ量を削減することができる。
【0046】
なお、上記の例では、ディザ法による変換で階調値を2値化したが、ディザ法で画像データを多値で表現することもできる。最も簡単な方法として、黒と白の中間のレベルが表現できる3値のディザ法について、図2(d)を用いて説明する。この場合、与えられた画像データ中の一つの画素において、その輝度の1/2(例えば256階調のデータであれば、127となる。)を考え、0から127の間に存在する階調値の画素に対しては、0か127かを前述の2値のディザ法を用いて決定し、さらに127から255までの間に存在する階調値の画素は、ディザ法を用いて127か255かを決定する。これにより、0から255の階調値を持つ画像データを、0、127及び255の3値で表現することができる。なお、ディザ法による変換は、輝度の階調値に対して行ってもよいし、RGBの色データの階調値に対して行ってもよい。
【0047】
(RGB→YUV変換処理)
次に、CPU216内のRGB→YUV変換部232で行われるRGB→YUV変換処理について説明する。この変換処理は、外部から受信したRGB形式の画像データをYUV形式に変換するものである。ここで、RGB形式において、R、G、BはそれぞれRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)という光の三原色の階調値を指している。一方、YUV形式において、Yは輝度、UとVはそれぞれ青の色差(Cb)、赤の色差(Cr)を表している。前述の減色処理部231により減色処理が施された画像データは、RGB→YUV変換部232において下式によりYUV形式に変換される。なお、下式はRGB→YUV変換に用いられる一般的な式である。
【0048】
Y= 0.299R+0.587G+0.114B
U=−0.169R−0.331G+0.500B+128
V= 0.500R−0.419G−0.081B+128
本実施形態においては、上記のRGB→YUV変換が行われる際、図3に示すようなYUV4:2:2フォーマットでサンプリングを行うことができる。この方式は、水平方向4画素を基準として考え、輝度は各画素ごとにサンプリングし、色差は2画素ごとに平均してサンプリングする方式である。即ち、図3の例は、もともと1画素24ビットのRGB形式の画像データを前述の減色処理により1画素12ビットに変換して得た画像データに対して、YUV4:2:2フォーマットに従ってYUV変換を行う例を示している。その結果、1画素8ビット(Yが4ビット、U及びVが各々2ビット)のYUV形式の画像データとなる。よって、減色処理及びRGB→YUV変換処理を行った結果得られる画像データは、元のRGB形式で1画素24ビットの画像データと比較すると1/3のデータ量となる。
【0049】
さらに本実施形態では、YUV4:2:2フォーマットに従う変換とは別の方法として、図4に示すようなYUV4:2:0フォーマットに従ってRGB→YUV変換を行うことができる。この方法は、YUV4:2:2フォーマットに従う変換を行った後に、さらに垂直方向2画素の色差情報を平均化する方法である。これにより、変換前は1画素12ビットであった画像データは、サンプリング後は1画素6ビットになる。つまり、元の1画素24ビットの画像データと比較して1/4のデータ量になる。このYUV4:2:0フォーマットに従う変換方法は、YUV4:2:2フォーマットに従う変換方法よりも変換後の画像データのデータ量がさらに少ないため、表示装置212への転送速度がさらに速くなるという長所がある。
【0050】
なお、表示する画像の画質を優先する場合(例えば静止画などを表示する場合)は、上記のYUV4:2:2フォーマットによる変換処理もYUV4:2:0フォーマットによる変換処理も用いないで処理することもできる。この場合は、RGB→YUV変換部2332はYUV4:4:4フォーマットに従ってサンプリングの処理を行うことになる。この方法では、画像データのデータ量を削減しないでRGB形式の画像データをYUV形式に変換するので、高画質な画像を表示することができる。
【0051】
[表示装置での画像処理]
次に、表示装置212で行われるYUV→RGB変換処理について説明する。表示装置212では、上述のようにCPU216内での減色処理及びRGB→YUV変換によりデータ量が削減されたYUV形式の画像データを受け取り、これをYUV→RGB変換する。なお、RGB変換によりRGB形式の画像データとする理由は、表示装置212内のドライバ226がRGB形式の画像データに対応した構成となっているからである。ここでは、前述のRGB→YUV変換とは逆の変換を行い、下式により変換がなされる。
【0052】
R=1.000Y +1.402(V−128)
G=1.000Y−0.344(U−128)−0.714(V−128)
B=1.000Y+1.772(U−128)
また、表示装置212では、例えばYUV4:2:2フォーマットにより変換されて1画素8ビットになった画像データを、図5に示す方法で1画素12ビットに復元することができる。この方法では、図5の上段のYUV4:2:2フォーマットの画像データに対して色差成分を補完し、1画素当りU及びVをそれぞれ4ビットとする。こうして図5の下段に示すようにYUV4:4:4フォーマットとし、1画素12ビットの画像データに復元する。
【0053】
[表示制御処理]
次に、上述の画像処理を含んだ本発明に係る表示制御処理の実施例について説明する。
【0054】
図6に、本発明に係る表示制御処理のフローチャートを示す。なお、以下に説明する表示制御処理は、図1に示す携帯端末装置210のCPU216と表示装置212が、上述したような画像処理に関するプログラムを実行することにより行われる。
【0055】
携帯端末装置210においては、静止画を表示する静止画モードと、動画を表示する動画モードのモード選択が可能となっている。CPU216において前述した減色処理とRGB→YUV変換処理を行うと、表示画像の画質はどうしても粗くなる。動画を表示する場合には、この画質で問題はないのだが、利用者が注視して観察する静止画像の場合は、画質の粗さが際立ってしまう。そこで、本発明では、静止画モードと動画モードのモード選択を利用者が選択可能とし、その選択結果に応じて前記のデータ量を削減する画像処理を行うか行わないかが決定されるようにした。
【0056】
具体的には、静止画モードの場合は、画像データに対して減色処理を行わず、画像データを単に上位ビット及び下位ビットに分割(ビットスライス)し、2フレーム周期に渡って順に表示装置212へ転送する。即ち、元の画像データがRGB形式で1画素24ビット(RGB各色8ビット)であるので、各色の上位4ビット、合計12ビットを最初のフレーム画像転送周期で表示装置212へ転送し、残りの各色下位4ビット、合計12ビットを次のフレーム画像転送周期で表示装置212へ転送する。これにより、静止画モードの場合は、2フレーム画像転送周期により1画素24ビットの高画質な静止画データを転送し、表示装置212に表示することができる。
【0057】
なお、このビットスライス処理は、図1に示すプログラムROM220内に予め用意されたビットスライス処理プログラムをCPU216が実行することにより行われる。
【0058】
また、本実施形態では、前述のように動画モードにおいて高速なフレームレートを持つ動画を表示するための高速動画モードの選択が可能になっている。テレビ等の情報媒体から受信した動画像データを表示装置212に転送する場合は、インターフェイスであるCPU216と表示装置212との間のデータレートの高速化が要求される。そのため、本実施形態では、動画モードにおいて高速動画モードと標準動画モードのモード選択を利用者が選択できるようにし、その選択結果に応じて適切に画像データ量を削減する画像処理方法が決定されるようにした。具体的には、標準動画モードの場合はCPU216内でのRGB→YUV変換はYUV4:2:2フォーマットに従うものとする。一方、高速動画モードの場合はCPU216内でのRGB→YUV変換をYUV4:2:0フォーマットに従うものとし、データ量をさらに削減して表示装置212への動画像データの高速転送を可能とする。
【0059】
なお、携帯端末装置210が静止画モード、標準動画モード及び高速動画モードのいずれにあるかの判定は、前述のように利用者の入力部18への入力に基づいてCPU216が行うことができる。CPU216は、モード判定結果に基づいてCPU216内での処理を行うとともに、モード判定結果S2を表示装置212へ供給する。
【0060】
次に、図6のフローチャートを参照して、本実施形態による表示制御処理について説明する。
【0061】
まず、ステップS11では、携帯端末装置210が外部のサーバその他から、表示の対象となる画像データを受信する。
【0062】
次に、ステップS12では、CPU216により、利用者が静止画モードを選択しているか否かが判定される。動画モードと判定された場合(ステップS12;No)、ステップS13においてCPU216は前述したディザ法による減色処理を行う。この減色処理により、例えば1画素24ビットのRGB形式の画像のデータ量は1/2の1画素12ビットにまで削減される。
【0063】
次に、ステップS14では、CPU216により、利用者が高速動画モードを選択しているか否かが判定される。高速動画モードでない、即ち標準動画モードであると判定された場合(ステップS14;No)、減色処理後のRGB形式の画像データ(既に1画素12ビットになっている)が、図3に示すようなYUV4:2:2フォーマットに従ってRGB→YUV変換される。こうして、例えば1画素24ビットのRGB形式の元画像データは、減色処理が行われ、さらにRGB→YUV変換されて、1画素8ビットのYUV形式の画像データになる。これにより、表示装置212に対してデータ量を削減した画像データを転送することができる。
【0064】
一方、ステップS14で高速動画モードと判定された場合(ステップS14;Yes)、減色処理後のRGB形式の画像データが、図4に示すようなYUV4:2:0フォーマットに従ってRGB→YUV変換される。こうして、例えば1画素24ビットのRGB形式の元画像データは減色処理され、さらにRGB→YUV変換されて、1画素6ビットのYUV形式の画像データになる。したがって、YUV4:2:2フォーマットに従ってRGB→YUV変換処理を行った画像データよりもさらにデータ量が削減され、より高速に表示装置212へデータを転送することが可能となる。
【0065】
一方、ステップS12で静止画モードと判定された場合(ステップS12;Yes)、静止画の画質を低下させないために、上述のような減色処理やデータ量削減を伴うRGB→YUV変換は行わない。よって、ステップS17において、単純にRGB形式の画像データを上述のようにビットスライスする処理を行う。例えば、1画素24ビットの画像データをビットスライスして、下位12ビットの画像データはRAM224に一時記憶させておく。そして、上位12ビットの画像データは、ステップS18においてYUV4:4:4フォーマットのサンプリング方法でRGB→YUV変換される。このYUV4:4:4フォーマットに従うYUV形式の画像データは、表示装置212に転送されて処理が行われる。
【0066】
なお、RAM224に一時的に記憶されていた下位12ビットの画像データは、上記の上位12ビットの画像データがYUV変換処理後に表示装置212に転送された後、次のフレーム画像転送周期でRAM224から取り出されてRGB→YUV変換され、表示装置212に転送される。このように、データを上位ビットと下位ビットに分割(ビットスライス)して表示装置212に転送するので、クロック数を低減することが可能である。また、完全な元画像データの復元には2倍のフレーム画像転送周期を必要とするものの、画像データの削減が行われないので、高画質の静止画を表示することができる。
【0067】
さて、CPU216において上述のステップS15、S16又はS18のいずれかの処理がなされた画像データS1とモード判定結果S2はCPU216から表示装置212へ転送される。表示装置212は受け取った画像データS1とモード判定結果S2に基づいて以下の処理を行う。まず、ステップS19で、YUV→RGB変換部233により画像データに対してYUV→RGB変換が行われる。なお、このとき、ステップS15のRGB→YUV変換においてYUV4:2:2フォーマットによるYUV変換したことにより削減された画像データを、図5に示した方法などで復元しても良い。
【0068】
そして、RGB形式に変換された画像データは、ステップS20において、ドライバ226に供給され、表示パネル227に表示される。
【0069】
ここで、画像が静止画である場合は、前述のように上位12ビットと下位12ビットが異なるフレーム画像転送周期で順にCPU216から転送される。よって、例えば最初に送られてきた上位12ビットの画像データを表示装置212に内蔵されているRAMなどに記憶させておき、残りの下位12ビットのデータが転送され終わったときに、完全な画像を作成して表示させることができる。また、その代わりに、上位12ビットの画像データが転送された時点で直ちにその画像データを表示することもできる。その場合には、最初のフレーム画像転送周期では上位12ビットのみの画像データしかないため、表示画像は粗くなるが、利用者は画像自体の概要程度は把握することができる。
【0070】
なお、CPU216から表示装置212へ供給されるモード判定結果S2は、CPU216側でどのような画像処理が行われたかを示す情報である。例えば高速動画モードのモード判定結果を受け取ると、表示装置212は、CPU216内で減色処理及びYUV4:2:0フォーマットによるRGB→YUV変換処理されて作成された1画素6ビットの画像データが転送されることを知る。また、静止画モードのモード判定結果を受け取ると、表示装置212は、CPU216内にて上位12ビットと下位12ビットにビットスライスして得られる静止画データが転送されることを知る。よって、表示装置212は、モード判定結果S2に基づいて、対応する方法でYUV→RGB変換処理を行うことができる。
【0071】
このように、本実施形態では、携帯端末装置210における画像表示モードを、静止画モードと高速動画モードと標準動画モードに分けたので、表示装置212までのインターフェイスでの画像処理を、表示画像の種類に合った適切な方法で行うことができる。具体的には、動画モードにおいては、表示装置に転送する情報を削減するようにしたため、インターフェイス部分であるコネクタの接点数を減らし、クロック数を低減することが可能となる。また、高速動画モードを別に設けたことにより、さらに高速に表示装置に情報を転送することが可能となる。一方、静止画モードの場合は、分割してデータを転送するので元の画像データがは失われることはなく、高画質の静止画像を表示することができる。
【0072】
[変形例]
上記の表示制御処理において、静止画モードでは元の画像を上位12ビットと下位12ビットにビットスライスし、2フレーム画像転送周期で転送して元の画像を復元しているが、その代わりにディザ法を利用して静止画データを転送することもできる。即ち、CPU216において元の画像データに対して前述のディザ法を適用してデータ量を減少させた画像データを作成し、最初のフレーム画像転送周期で表示装置212へ転送する。この画像データはディザ処理されている分だけデータ量が減少しているためにデータ転送負荷は軽くなり、かつ、ディザ処理により画質の劣化も抑えられている。そして、次のフレーム画像転送周期では、既に送ったディザ処理後の画像データを補完して元の画像データを復元するための補完データを転送する。CPU216側では、元の画像データと、そのディザ処理に使用したディザ行列との情報を所有しているので、両者に基づいて、補完データを作成する。表示装置212では、既に転送済みのディザ処理された画像データと、次に転送された補完データとに基づいて、元の画像を復元し、表示することができる。この方法によれば、最初のフレーム転送周期終了後の時点でも、ビットスライスされた上位ビットの画像データではなく、ディザ処理により画質劣化が少ない画像データを表示することができるので、ビットスライスを利用する場合よりも利用者が感じる違和感は少ないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理を適用した携帯端末装置の概略構成を示す。
【図2】ディザ法を説明するための図である。
【図3】YUV4:2:2フォーマットを説明するための図である。
【図4】YUV4:2:0フォーマットを説明するための図である。
【図5】YUV4:2:2フォーマットからYUV4:4:4フォーマットへの変換方法を説明する図である。
【図6】本発明に係る表示制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
210 携帯端末装置、 212 表示装置、 214 送受信部、 216CPU、 218 入力部、 220 プログラムROM、 224 RAM
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルその他の画像表示部を備える画像表示装置において、表示すべき画像データのデータ量を削減して画像表示部に転送する手法に関する。
【0002】
【背景技術】
近年では、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置に搭載する表示装置の大画面サイズ化、高解像度化が進んでおり、従来より画素数の多い高解像度の画像データをより大きな画面上に表示することが可能となっている。
【0003】
しかし、そのような大画面表示又は高解像度表示に対応する高解像度画像データはそのデータ量が多い。表示装置へのデータ転送においては、データ線(データライン)数を増やせばクロック数を減らせるが、その分消費電力が大きくなるという欠点がある。
【0004】
また、半導体回路である液晶ドライバICは、その性質上動作クロック数の上限がある。例えば、データ線数が1本の場合で、解像度が176×208画素であるQCIF(Quarter Common Intermediate Format)に従って1画素当りRGB各6ビット、計18ビットの動画データを毎秒60フレーム転送するためには、39.5MHz(176×208×18×60)のドットクロックが必要である。一方、データ線数が3本である場合は、ドットクロックは上記の場合の1/3の13.2MHzとなる。この程度ならば、現状の半導体プロセスで製作される液晶ドライバICの内蔵回路、とくにRAMの読み書きスピードが十分対応可能である。
【0005】
しかし、解像度が352×416画素にもなるCIF(Common Intermediate Format)になると、上述したものと同様に1画素当りRGB各6ビット、計18ビットの動画データを毎秒60フレーム転送するためには、ドットクロックは158.1MHz必要になる。この場合、データ線数を3本にしてもドットクロックは52.7MHzにもなり、現状のRAMの読み書きスピードでは対応不能になる。また、さらに高画質な24ビット(フルカラー:RGB各8ビット)の画像データを転送する場合にはドットクロックは210MHzとなり、データ線数を3本にしても70.3MHzにもなる。よって、現在の液晶ドライバICの能力では対応できない。
【0006】
また、上述のように、データ線数を増やすことによってドットクロックを低減することは理論的には可能であるが、携帯端末装置は実装面積に限度があり、液晶ドライバICの信号入出力部は小さなコネクタや小さな接点にならざるを得ない。よって、データ線数を増加することは、携帯端末装置を携帯する際の衝撃や温度変化などによりコネクタの信頼性低下に繋がる可能性がある。つまり、データ線数の増大には限界がある。
【0007】
このような問題に対処する手段として、表示装置に送る画像のデータ量を削減するという方法があるが、この方法の1つとして、転送する画像データを減色処理してデータ量を減らすというものが特許文献1に記載されている。この文献には、減色処理に誤差拡散法を用い、下位ビットについては演算を省略するという方法が記述されている。この誤差拡散法とは、画像データの階調を落とす際に生じる誤差を、注目している画素の近傍へと誤差の帳じり合わせを分散させて割り振る方法である。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−101771号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方法は計算量が多く、誤差情報を保持しておく必要があるため、ある程度処理速度の速いCPUと容量に余裕があるメモリを持つハードウェア向きであり、携帯電話などの携帯端末装置には適していない。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、液晶表示パネルその他の画像表示部を備える画像表示装置において、表示すべき画像データのデータ量を削減して画像表示部に転送することが可能な画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、画像表示部を備える画像表示装置は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段と、YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段と、を備える。
【0012】
上記の画像表示装置は、例えば画像表示部として液晶表示パネルを備える携帯電話、携帯型端末などの各種端末装置とすることができる。画像データ取得手段は、例えば外部のサーバその他からRGB形式の画像データを取得する。この画像データは、静止画データと動画データの両方を含む。取得された画像データは、減色処理によりデータ量が削減さされた後、YUV形式の画像データに変換される。そうしてデータ量が削減された画像データが、画像表示部へ転送され、表示される。よって、画像表示部への画像データの転送処理の負担を軽減し、転送を高速化することができる。
【0013】
上記の画像表示装置の一態様では、前記減色処理手段は、前記画像データに対してディザ処理を行うことができる。RGB各色の画像データに対してディザ処理により減色処理を行うことにより、画質の劣化を抑制しつつ画像データのデータ量を削減することができる。
【0014】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記YUV変換手段は変換後の画像データのデータ量を削減することができる。この場合、YUV変換は、例えばYUV4:2:2フォーマット又はYUV4:2:0フォーマットに従って行うことができる。これにより、減色処理によるデータ量削減に加えて、さらにYUV変換時にデータ量を削減することができる。
【0015】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記画像表示部は、前記転送手段により転送された画像データをRGB形式の画像データに変換するRGB変換手段と、RGB変換された画像データを表示する表示パネルと、を備える。この態様によれば、データ量が削減された状態で画像表示部に転送された画像データは、画像表示部内においてYUV形式からRGB形式に変換されて表示される。
【0016】
本発明の同様の観点では、画像表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得工程と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理工程と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換工程と、YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送工程と、を有する。
【0017】
本発明の同様の観点では、画像表示プログラムは、画像表示部を備える画像表示装置において実行されることにより、前記画像表示装置を、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段、及び、YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段、として機能させる。
【0018】
これら画像表示方法及び画像表示プログラムによっても、上記の画像表示装置と同様にデータ量を削減して画像表示部に転送することが可能となる。
【0019】
本発明の他の観点では、画像表示部を備える画像表示装置は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段と、当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定手段と、当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに前記減色処理手段により減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに前記減色処理手段による減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段と、を備える。
【0020】
上記の画像表示装置は、例えば画像表示部として液晶表示パネルを備える携帯電話、携帯型端末などの各種端末装置とすることができる。画像データ取得手段は、例えば外部のサーバその他からRGB形式の画像データを取得する。この画像データは、静止画データと動画データの両方を含む。取得された画像データは、減色処理によりデータ量が削減さされた後、YUV形式の画像データに変換される。
【0021】
また、画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかが判定され、
静止画表示モードにあるときには前記減色処理手段により減色処理されていない画像データが前記画像表示部に転送され、動画表示モードにあるときには前記減色処理手段による減色処理後の画像データが前記画像表示部へ転送される。よって、動画表示モードにある場合にはデータ量が削減された画像データが画像表示部へ転送され、表示されるので画像表示部への画像データの転送処理の負担を軽減し、転送を高速化することができる。一方、静止画表示モードでは、高画質の画像データを転送し、表示することができる。
【0022】
上記の画像表示装置の一態様では、前記モード判定手段は、動画モードとして標準動画モードであるか、高速動画モードであるかを判定し、前記YUV変換手段は、当該画像表示装置が標準動画モードである場合にはYUV4:2:2フォーマットに従ってYUV変換を行い、当該画像表示装置が高速動画モードである場合にはYUV4:2:0フォーマットに従ってYUV変換を行うことができる。これにより、高速動画モードでは、標準動画モードよりさらにデータ量を削減して、高速なデータ転送が可能となる。
【0023】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記静止画表示モードにおいては、前記転送手段は、複数回のデータ転送周期に分けて、データ量を削減していない画像データを転送する。この態様では、高画質が要求される静止画モードでは、減色処理などによりデータ量を削減していない画像データを、複数回のデータ転送周期に分けて転送する。よって、データ転送には時間を要するが、高画質の静止画を表示することができる。
【0024】
上記の画像表示装置の他の一態様では、前記転送手段は、第1のデータ転送周期で前記画像データの上位ビットを転送し、第2のデータ転送周期で前記画像データの残りの下位ビットを転送する。この態様では、最初のデータ転送周期で、表示すべき静止画の上位ビットが転送されるので、画像自体は粗いものの、静止画全体を直ちに表示することができる。そして、次のデータ転送周期で残りの下位ビットの画像データを受け取って、完全な静止画を表示することができる。
【0025】
本発明の同様の観点では、画像表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法は、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得工程と、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理工程と、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換工程と、当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定工程と、当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送工程と、を有する。
【0026】
また、本発明の同様の観点では、画像表示プログラムは、画像表示部を備える画像表示装置において実行されることにより、前記画像表示装置を、表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段、取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段、減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段、当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定手段、及び、当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに前記減色処理手段により減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに前記減色処理手段による減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段、として機能させる。
【0027】
これら画像表示方法及び画像表示プログラムによっても、上記の画像表示装置と同様にデータ量を削減して画像表示部に転送することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0029】
[携帯端末装置の構成]
図1に、本発明の実施形態に係る携帯端末装置の概略構成を示す。図1において、携帯端末装置210は、例えば携帯電話やPDAなどの端末装置である。携帯端末装置210は、表示装置212と、送受信部214と、CPU216と、入力部218と、プログラムROM220と、RAM224とを備える。また、表示装置212は、ドライバ226と表示パネル227などから構成されている。
【0030】
送受信部214は、外部から画像データを受信する。画像データの受信は、例えば利用者が携帯端末装置210を操作してコンテンツ提供サービスを行うサーバ装置などに接続し、所望の画像データをダウンロードする指示を入力することにより行われる。受信される画像データは、動画データと静止画データとを含む。送受信部214が受信した画像データはRAM224に保存することができる。ここでは、例えば1画素当りRGB24ビットの画像データが受信されるものとする。
【0031】
入力部218は、携帯電話であれば各種の操作ボタンなど、PDAであればタッチペンなどによる接触を検出するタブレットなどにより構成することができ、ユーザが各種の指示、選択を行う際に使用される。入力部218に対して入力された指示、選択などは、電気信号に変換されてCPU216へ送られる。
【0032】
プログラムROM220は、携帯端末装置210の各種機能を実行するための各種プログラムを記憶し、特に本実施形態では送受信部214から送られてきた画像データに対して減色処理を行うための減色処理プログラム、RGB→YUV変換(YUV変換とも呼ぶ。)するためのRGB→YUV変換プログラムなどを記憶している。
【0033】
RAM224は、減色処理を行うプログラム等のプログラムに従って画像データを変換する際などに作業用メモリとして使用される。また、前述のように、送受信部214が受信した外部からの画像データを必要に応じて保存することもできる。
【0034】
CPU216は、プログラムROM220内に記憶されている各種プログラムを実行することにより、携帯端末装置210の各種機能を実行する。本実施形態では、まず、プログラムROM220内に記憶されている減色処理プログラムを読み出して実行することにより減色処理部231として機能し、画像データのデータ量を削減することができる。減色処理については、後に詳細に説明する。
【0035】
また、CPU216は、同じくプログラムROM220内に記憶されているRGB→YUV変換プログラムを読み出して実行することによりRGB→YUV変換部232として機能し、RGB形式のデータをYUV形式のデータに変換する。なお、この際にデータ量を少なくするようなサンプリング方式で処理することもできる。
【0036】
また、CPU216は、利用者による入力部218への入力に基づいて、携帯端末装置210が静止画表示モードにあるか、動画表示モードにあるか、高速動画表示モードにあるかなどを判定し、モード判定結果S2を表示装置212へ供給する。なお、CPU216は、利用者による入力に基づいて行う他に、送受信部214から供給される画像データが静止画データであるか動画データであるかを検出し、その結果に基づいて自動的にモード判定を行うように構成することもできる。
【0037】
このようにCPU216において、画像データのデータ量を削減するので、表示装置212への画像データのデータ転送速度を速くすることができ、低消費電力も実現できる。なお、CPU216は、これら以外に各種のプログラムを実行することにより携帯端末装置210の各種機能を実現するが、それらは本発明とは直接の関連を有しないので、説明を省略する。
【0038】
表示装置212は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)などの軽量、薄型の表示装置であり、液晶の表示パネル227や半導体であるドライバ226などから構成されている。また、表示装置212はCPU216から受け取った画像データに対する処理部として、YUV→RGB変換部233を備える。なお、YUV→RGB変換部233は、例えば表示装置内のプロセッサが所定のYUV→RGB変換プログラムを実行することにより実現することができ、ドライバ226の内部に設けることもできる。
【0039】
表示装置212は、CPU216においてRGB→YUV変換によりデータ量が削減された画像データ受け取り、YUV→RGB変換して表示パネル227に表示する。具体的には、表示装置212においては、CPU216においてYUV変換されたYUV画像データS1を、YUV→RGB変換部233がRGB画像データに変換する。これは、一般的に表示装置212に内蔵されているドライバはRGB形式の画像データ対応のものとなっているからである。このとき、必要に応じて前述のRGB→YUV変換処理により削減したデータを復元するような処理を行うこともできる。上記の処理がなされた画像データは、表示パネル227の表示エリア内に表示される。表示装置212は、例えば横方向と縦方向の画素数が上述したような352×416画素(CIFサイズ)などの高解像度表示が可能なものである。
【0040】
以上のように、本実施形態では、CPU216内で減色処理やRGB→YVU変換処理などを行って元の画像データのデータ量を削減した後で、表示装置212へ供給する。よって、表示装置212への画像データのデータ転送速度を速くすることができ、低消費電力も実現できる。
【0041】
[CPUでの画像処理]
次に、CPU216で行われる減色処理及びRGB→YUV変換処理について説明する。
【0042】
(減色処理)
本実施形態では、減色処理としてディザ法を用いている。この方法を採用したのは、誤差拡散法と比べて計算量が少なく記憶しておく情報量も少ないためである。つまり、CPUへの負荷が少なく大容量のメモリも必要ないので、携帯端末装置での画像処理に適しているからである。
【0043】
図2を用いて、ディザ法の一例を説明する。ディザ法の処理は、例えば送受信部214が受信した元の画像データを、縦4画素×横4画素のブロックに分割し、分割した各ブロックごとに処理を行う。具体例を示すと、図2(a)は、元の画像データ中から任意に選んだ1つのブロックで、各数値はそれぞれの画素の階調値を表している。図2(b)はディザ行列の1つの例で、0から15までの階調値を表す数字が書かれており、この行列は元の画像データと比較するために用いられる(即ち、数字は閾値としての意味を持つ)。具体的に行う作業は、受信した画像データとディザ行例の対応する画素の数値を比較し、ディザ行列の数字よりも大きければ15(白)、小さければ0(黒)とする。その結果、図2(c)に示すような画像が得られる。
【0044】
このように、上記の4×4画素のディザ行列を使用してディザ処理を行うことにより、0〜15までの階調値を白又は黒の1階調で表現することができる。よって、元の画像データの階調値を1/16に減らすこと、即ち階調値を4ビット分減らすことができることになる。
【0045】
本実施形態では、上述のディザ法を用いて、受信した画像データに減色処理を施す。ここでは、受信した画像データが例えば1画素当り24ビットのRGB形式の画像データ(各色8ビット)であるとし、これに対してディザ処理を行うものとする。RGB3原色のそれぞれの階調値に対して上述の4×4のディザ行列を用いたディザ処理が行われる。上述のように、4×4のディザ行列を適用すると、階調値を4ビット減少させることができる。よって、RGB各色8ビットである元の画像データの各色についてそれぞれディザ処理を適用し、各色4ビット(16階調)の画像データに変換する。これにより、RGB形式の1画素24ビット(各色8ビット)の画像データは、同じRGB形式の1画素12ビット(各色4ビット)の画像データに変換することができる。つまり、もとの画像データ量の1/2にまでデータ量を削減することができる。
【0046】
なお、上記の例では、ディザ法による変換で階調値を2値化したが、ディザ法で画像データを多値で表現することもできる。最も簡単な方法として、黒と白の中間のレベルが表現できる3値のディザ法について、図2(d)を用いて説明する。この場合、与えられた画像データ中の一つの画素において、その輝度の1/2(例えば256階調のデータであれば、127となる。)を考え、0から127の間に存在する階調値の画素に対しては、0か127かを前述の2値のディザ法を用いて決定し、さらに127から255までの間に存在する階調値の画素は、ディザ法を用いて127か255かを決定する。これにより、0から255の階調値を持つ画像データを、0、127及び255の3値で表現することができる。なお、ディザ法による変換は、輝度の階調値に対して行ってもよいし、RGBの色データの階調値に対して行ってもよい。
【0047】
(RGB→YUV変換処理)
次に、CPU216内のRGB→YUV変換部232で行われるRGB→YUV変換処理について説明する。この変換処理は、外部から受信したRGB形式の画像データをYUV形式に変換するものである。ここで、RGB形式において、R、G、BはそれぞれRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)という光の三原色の階調値を指している。一方、YUV形式において、Yは輝度、UとVはそれぞれ青の色差(Cb)、赤の色差(Cr)を表している。前述の減色処理部231により減色処理が施された画像データは、RGB→YUV変換部232において下式によりYUV形式に変換される。なお、下式はRGB→YUV変換に用いられる一般的な式である。
【0048】
Y= 0.299R+0.587G+0.114B
U=−0.169R−0.331G+0.500B+128
V= 0.500R−0.419G−0.081B+128
本実施形態においては、上記のRGB→YUV変換が行われる際、図3に示すようなYUV4:2:2フォーマットでサンプリングを行うことができる。この方式は、水平方向4画素を基準として考え、輝度は各画素ごとにサンプリングし、色差は2画素ごとに平均してサンプリングする方式である。即ち、図3の例は、もともと1画素24ビットのRGB形式の画像データを前述の減色処理により1画素12ビットに変換して得た画像データに対して、YUV4:2:2フォーマットに従ってYUV変換を行う例を示している。その結果、1画素8ビット(Yが4ビット、U及びVが各々2ビット)のYUV形式の画像データとなる。よって、減色処理及びRGB→YUV変換処理を行った結果得られる画像データは、元のRGB形式で1画素24ビットの画像データと比較すると1/3のデータ量となる。
【0049】
さらに本実施形態では、YUV4:2:2フォーマットに従う変換とは別の方法として、図4に示すようなYUV4:2:0フォーマットに従ってRGB→YUV変換を行うことができる。この方法は、YUV4:2:2フォーマットに従う変換を行った後に、さらに垂直方向2画素の色差情報を平均化する方法である。これにより、変換前は1画素12ビットであった画像データは、サンプリング後は1画素6ビットになる。つまり、元の1画素24ビットの画像データと比較して1/4のデータ量になる。このYUV4:2:0フォーマットに従う変換方法は、YUV4:2:2フォーマットに従う変換方法よりも変換後の画像データのデータ量がさらに少ないため、表示装置212への転送速度がさらに速くなるという長所がある。
【0050】
なお、表示する画像の画質を優先する場合(例えば静止画などを表示する場合)は、上記のYUV4:2:2フォーマットによる変換処理もYUV4:2:0フォーマットによる変換処理も用いないで処理することもできる。この場合は、RGB→YUV変換部2332はYUV4:4:4フォーマットに従ってサンプリングの処理を行うことになる。この方法では、画像データのデータ量を削減しないでRGB形式の画像データをYUV形式に変換するので、高画質な画像を表示することができる。
【0051】
[表示装置での画像処理]
次に、表示装置212で行われるYUV→RGB変換処理について説明する。表示装置212では、上述のようにCPU216内での減色処理及びRGB→YUV変換によりデータ量が削減されたYUV形式の画像データを受け取り、これをYUV→RGB変換する。なお、RGB変換によりRGB形式の画像データとする理由は、表示装置212内のドライバ226がRGB形式の画像データに対応した構成となっているからである。ここでは、前述のRGB→YUV変換とは逆の変換を行い、下式により変換がなされる。
【0052】
R=1.000Y +1.402(V−128)
G=1.000Y−0.344(U−128)−0.714(V−128)
B=1.000Y+1.772(U−128)
また、表示装置212では、例えばYUV4:2:2フォーマットにより変換されて1画素8ビットになった画像データを、図5に示す方法で1画素12ビットに復元することができる。この方法では、図5の上段のYUV4:2:2フォーマットの画像データに対して色差成分を補完し、1画素当りU及びVをそれぞれ4ビットとする。こうして図5の下段に示すようにYUV4:4:4フォーマットとし、1画素12ビットの画像データに復元する。
【0053】
[表示制御処理]
次に、上述の画像処理を含んだ本発明に係る表示制御処理の実施例について説明する。
【0054】
図6に、本発明に係る表示制御処理のフローチャートを示す。なお、以下に説明する表示制御処理は、図1に示す携帯端末装置210のCPU216と表示装置212が、上述したような画像処理に関するプログラムを実行することにより行われる。
【0055】
携帯端末装置210においては、静止画を表示する静止画モードと、動画を表示する動画モードのモード選択が可能となっている。CPU216において前述した減色処理とRGB→YUV変換処理を行うと、表示画像の画質はどうしても粗くなる。動画を表示する場合には、この画質で問題はないのだが、利用者が注視して観察する静止画像の場合は、画質の粗さが際立ってしまう。そこで、本発明では、静止画モードと動画モードのモード選択を利用者が選択可能とし、その選択結果に応じて前記のデータ量を削減する画像処理を行うか行わないかが決定されるようにした。
【0056】
具体的には、静止画モードの場合は、画像データに対して減色処理を行わず、画像データを単に上位ビット及び下位ビットに分割(ビットスライス)し、2フレーム周期に渡って順に表示装置212へ転送する。即ち、元の画像データがRGB形式で1画素24ビット(RGB各色8ビット)であるので、各色の上位4ビット、合計12ビットを最初のフレーム画像転送周期で表示装置212へ転送し、残りの各色下位4ビット、合計12ビットを次のフレーム画像転送周期で表示装置212へ転送する。これにより、静止画モードの場合は、2フレーム画像転送周期により1画素24ビットの高画質な静止画データを転送し、表示装置212に表示することができる。
【0057】
なお、このビットスライス処理は、図1に示すプログラムROM220内に予め用意されたビットスライス処理プログラムをCPU216が実行することにより行われる。
【0058】
また、本実施形態では、前述のように動画モードにおいて高速なフレームレートを持つ動画を表示するための高速動画モードの選択が可能になっている。テレビ等の情報媒体から受信した動画像データを表示装置212に転送する場合は、インターフェイスであるCPU216と表示装置212との間のデータレートの高速化が要求される。そのため、本実施形態では、動画モードにおいて高速動画モードと標準動画モードのモード選択を利用者が選択できるようにし、その選択結果に応じて適切に画像データ量を削減する画像処理方法が決定されるようにした。具体的には、標準動画モードの場合はCPU216内でのRGB→YUV変換はYUV4:2:2フォーマットに従うものとする。一方、高速動画モードの場合はCPU216内でのRGB→YUV変換をYUV4:2:0フォーマットに従うものとし、データ量をさらに削減して表示装置212への動画像データの高速転送を可能とする。
【0059】
なお、携帯端末装置210が静止画モード、標準動画モード及び高速動画モードのいずれにあるかの判定は、前述のように利用者の入力部18への入力に基づいてCPU216が行うことができる。CPU216は、モード判定結果に基づいてCPU216内での処理を行うとともに、モード判定結果S2を表示装置212へ供給する。
【0060】
次に、図6のフローチャートを参照して、本実施形態による表示制御処理について説明する。
【0061】
まず、ステップS11では、携帯端末装置210が外部のサーバその他から、表示の対象となる画像データを受信する。
【0062】
次に、ステップS12では、CPU216により、利用者が静止画モードを選択しているか否かが判定される。動画モードと判定された場合(ステップS12;No)、ステップS13においてCPU216は前述したディザ法による減色処理を行う。この減色処理により、例えば1画素24ビットのRGB形式の画像のデータ量は1/2の1画素12ビットにまで削減される。
【0063】
次に、ステップS14では、CPU216により、利用者が高速動画モードを選択しているか否かが判定される。高速動画モードでない、即ち標準動画モードであると判定された場合(ステップS14;No)、減色処理後のRGB形式の画像データ(既に1画素12ビットになっている)が、図3に示すようなYUV4:2:2フォーマットに従ってRGB→YUV変換される。こうして、例えば1画素24ビットのRGB形式の元画像データは、減色処理が行われ、さらにRGB→YUV変換されて、1画素8ビットのYUV形式の画像データになる。これにより、表示装置212に対してデータ量を削減した画像データを転送することができる。
【0064】
一方、ステップS14で高速動画モードと判定された場合(ステップS14;Yes)、減色処理後のRGB形式の画像データが、図4に示すようなYUV4:2:0フォーマットに従ってRGB→YUV変換される。こうして、例えば1画素24ビットのRGB形式の元画像データは減色処理され、さらにRGB→YUV変換されて、1画素6ビットのYUV形式の画像データになる。したがって、YUV4:2:2フォーマットに従ってRGB→YUV変換処理を行った画像データよりもさらにデータ量が削減され、より高速に表示装置212へデータを転送することが可能となる。
【0065】
一方、ステップS12で静止画モードと判定された場合(ステップS12;Yes)、静止画の画質を低下させないために、上述のような減色処理やデータ量削減を伴うRGB→YUV変換は行わない。よって、ステップS17において、単純にRGB形式の画像データを上述のようにビットスライスする処理を行う。例えば、1画素24ビットの画像データをビットスライスして、下位12ビットの画像データはRAM224に一時記憶させておく。そして、上位12ビットの画像データは、ステップS18においてYUV4:4:4フォーマットのサンプリング方法でRGB→YUV変換される。このYUV4:4:4フォーマットに従うYUV形式の画像データは、表示装置212に転送されて処理が行われる。
【0066】
なお、RAM224に一時的に記憶されていた下位12ビットの画像データは、上記の上位12ビットの画像データがYUV変換処理後に表示装置212に転送された後、次のフレーム画像転送周期でRAM224から取り出されてRGB→YUV変換され、表示装置212に転送される。このように、データを上位ビットと下位ビットに分割(ビットスライス)して表示装置212に転送するので、クロック数を低減することが可能である。また、完全な元画像データの復元には2倍のフレーム画像転送周期を必要とするものの、画像データの削減が行われないので、高画質の静止画を表示することができる。
【0067】
さて、CPU216において上述のステップS15、S16又はS18のいずれかの処理がなされた画像データS1とモード判定結果S2はCPU216から表示装置212へ転送される。表示装置212は受け取った画像データS1とモード判定結果S2に基づいて以下の処理を行う。まず、ステップS19で、YUV→RGB変換部233により画像データに対してYUV→RGB変換が行われる。なお、このとき、ステップS15のRGB→YUV変換においてYUV4:2:2フォーマットによるYUV変換したことにより削減された画像データを、図5に示した方法などで復元しても良い。
【0068】
そして、RGB形式に変換された画像データは、ステップS20において、ドライバ226に供給され、表示パネル227に表示される。
【0069】
ここで、画像が静止画である場合は、前述のように上位12ビットと下位12ビットが異なるフレーム画像転送周期で順にCPU216から転送される。よって、例えば最初に送られてきた上位12ビットの画像データを表示装置212に内蔵されているRAMなどに記憶させておき、残りの下位12ビットのデータが転送され終わったときに、完全な画像を作成して表示させることができる。また、その代わりに、上位12ビットの画像データが転送された時点で直ちにその画像データを表示することもできる。その場合には、最初のフレーム画像転送周期では上位12ビットのみの画像データしかないため、表示画像は粗くなるが、利用者は画像自体の概要程度は把握することができる。
【0070】
なお、CPU216から表示装置212へ供給されるモード判定結果S2は、CPU216側でどのような画像処理が行われたかを示す情報である。例えば高速動画モードのモード判定結果を受け取ると、表示装置212は、CPU216内で減色処理及びYUV4:2:0フォーマットによるRGB→YUV変換処理されて作成された1画素6ビットの画像データが転送されることを知る。また、静止画モードのモード判定結果を受け取ると、表示装置212は、CPU216内にて上位12ビットと下位12ビットにビットスライスして得られる静止画データが転送されることを知る。よって、表示装置212は、モード判定結果S2に基づいて、対応する方法でYUV→RGB変換処理を行うことができる。
【0071】
このように、本実施形態では、携帯端末装置210における画像表示モードを、静止画モードと高速動画モードと標準動画モードに分けたので、表示装置212までのインターフェイスでの画像処理を、表示画像の種類に合った適切な方法で行うことができる。具体的には、動画モードにおいては、表示装置に転送する情報を削減するようにしたため、インターフェイス部分であるコネクタの接点数を減らし、クロック数を低減することが可能となる。また、高速動画モードを別に設けたことにより、さらに高速に表示装置に情報を転送することが可能となる。一方、静止画モードの場合は、分割してデータを転送するので元の画像データがは失われることはなく、高画質の静止画像を表示することができる。
【0072】
[変形例]
上記の表示制御処理において、静止画モードでは元の画像を上位12ビットと下位12ビットにビットスライスし、2フレーム画像転送周期で転送して元の画像を復元しているが、その代わりにディザ法を利用して静止画データを転送することもできる。即ち、CPU216において元の画像データに対して前述のディザ法を適用してデータ量を減少させた画像データを作成し、最初のフレーム画像転送周期で表示装置212へ転送する。この画像データはディザ処理されている分だけデータ量が減少しているためにデータ転送負荷は軽くなり、かつ、ディザ処理により画質の劣化も抑えられている。そして、次のフレーム画像転送周期では、既に送ったディザ処理後の画像データを補完して元の画像データを復元するための補完データを転送する。CPU216側では、元の画像データと、そのディザ処理に使用したディザ行列との情報を所有しているので、両者に基づいて、補完データを作成する。表示装置212では、既に転送済みのディザ処理された画像データと、次に転送された補完データとに基づいて、元の画像を復元し、表示することができる。この方法によれば、最初のフレーム転送周期終了後の時点でも、ビットスライスされた上位ビットの画像データではなく、ディザ処理により画質劣化が少ない画像データを表示することができるので、ビットスライスを利用する場合よりも利用者が感じる違和感は少ないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理を適用した携帯端末装置の概略構成を示す。
【図2】ディザ法を説明するための図である。
【図3】YUV4:2:2フォーマットを説明するための図である。
【図4】YUV4:2:0フォーマットを説明するための図である。
【図5】YUV4:2:2フォーマットからYUV4:4:4フォーマットへの変換方法を説明する図である。
【図6】本発明に係る表示制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
210 携帯端末装置、 212 表示装置、 214 送受信部、 216CPU、 218 入力部、 220 プログラムROM、 224 RAM
Claims (12)
- 画像表示部を備える画像表示装置において、
表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段と、
取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段と、
減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段と、
YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段と、を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 前記減色処理手段は、前記画像データに対してディザ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記YUV変換手段は変換後の画像データのデータ量を削減することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
- 前記画像表示部は、
前記転送手段により転送された画像データをRGB形式の画像データに変換するRGB変換手段と、
RGB変換された画像データを表示する表示パネルと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 画像表示部を備える画像表示装置において、
表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段と、
取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段と、
減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段と、
当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定手段と、
当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに前記減色処理手段により減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに前記減色処理手段による減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段と、を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 前記モード判定手段は、動画モードとして標準動画モードであるか、高速動画モードであるかを判定し、
前記YUV変換手段は、当該画像表示装置が標準動画モードである場合にはYUV4:2:2フォーマットに従ってYUV変換を行い、当該画像表示装置が高速動画モードである場合にはYUV4:2:0フォーマットに従ってYUV変換を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。 - 前記静止画表示モードにおいては、前記転送手段は、複数回のデータ転送周期に分けて、データ量を削減していない画像データを転送することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
- 前記転送手段は、第1のデータ転送周期で前記画像データの上位ビットを転送し、第2のデータ転送周期で前記画像データの残りの下位ビットを転送することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
- 画像表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法において、
表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得工程と、
取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理工程と、
減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換工程と、
YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送工程と、を有することを特徴とする画像表示方法。 - 画像表示部を備える画像表示装置において実行されることにより、前記画像表示装置を、
表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段、
取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段、
減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段、及び、
YUV変換された画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段、として機能させることを特徴とする画像表示プログラム。 - 画像表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法において、
表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得工程と、
取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理工程と、
減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換工程と、
当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定工程と、
当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送工程と、を有することを特徴とする画像表示方法。 - 画像表示部を備える画像表示装置において実行されることにより、前記画像表示装置を、
表示すべきRGB形式の画像データを取得する画像データ取得手段、
取得した画像データを減色処理してデータ量を削減する減色処理手段、
減色処理された前記画像データをYUV形式の画像データに変換するYUV変換手段、
当該画像表示装置が静止画表示モードと動画表示モードのいずれにあるかを判定するモード判定手段、及び、
当該画像表示装置が静止画表示モードにあるときに前記減色処理手段により減色処理されていない画像データを前記画像表示部へ転送し、当該画像表示装置が動画表示モードにあるときに前記減色処理手段による減色処理後の画像データを前記画像表示部へ転送する転送手段、として機能させることを特徴とする画像表示プログラム。
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2003
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