JP2004361199A - 角度センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、耐環境性の優れた角度センサを提供する。
【解決手段】角度センサは、中心に回転軸2が貫通され、回転円板1の中心軸方向の一方の面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板1と、回転円板1の一方の面に近接して配置され、回転軸2の回転数を検出するための第1の磁界センサ3と、第1の磁界センサ3から90°おいた位置に配置され、回転軸2の回転方向を検出するための第2の磁界センサ4とで構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】角度センサは、中心に回転軸2が貫通され、回転円板1の中心軸方向の一方の面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板1と、回転円板1の一方の面に近接して配置され、回転軸2の回転数を検出するための第1の磁界センサ3と、第1の磁界センサ3から90°おいた位置に配置され、回転軸2の回転方向を検出するための第2の磁界センサ4とで構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸の回転角を検出する角度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の角度センサとして、例えば図13に示すようなものがある。この角度センサは、磁気抵抗素子からなる磁気抵抗角度センサ61,62で、互いに45°のオフセットをもって配置されている((a)参照)。このセンサ61,62の上方に配置された永久磁石63が回転軸64に連動して回転すると((b)参照)、(c)に示すように、一方の磁気抵抗角度センサ61からsin 波の信号が出力され、もう一方の磁気抵抗角度センサ62から90°の位相差を有するcos 波の信号が出力される(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
Klaus Dietmayer, Marcus Weser著、「アプリケーション・ノート KMZ41及びUZZ9001 を使用した非接触角度測定 AN00004J 」、PHILIPS、2000 年 1 月17日、P9−P11
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の角度センサは、例えば車輌の舵角センサとして応用されている。これは、ハンドルの回転軸の回転に伴って回転する2つのギャーを有し、一方のギャーの片面に磁石が取り付けられ、この磁石の磁界方向に応じて位相差の異なるsin 波の信号とcos 波の信号がセンサから出力されるようになっている。しかしながら、このように構成された場合、ギャーを用いているため、部品点数が増えて構造が複雑化し、ギャーが消耗した場合には、バックラッシュ(ガタ)による角度の誤差を生じる恐れがあった。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、部品点数を増やすことなく容易に回転軸の角度を検出できる角度センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る角度センサは、中心に回転軸が貫通され、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板と、回転円板に施された着磁面に接近して配置され、回転軸によって回転する回転円板の磁界の方向に基づいてそれぞれ信号を生成する磁界センサとを備えたものである。
【0007】
(2)本発明に係る角度センサは、前記(1)において、磁界センサは、回転円板の中心を軸として90°の角度間隔を以て2ヶ配置されている。
【0008】
(3)本発明に係る角度センサは、前記(1)において、回転円板の半周に取り付けられたドグ板と、ドグ板を検知しているときに信号を出力する検知手段とを備え、磁界センサは、回転円板の中心を軸として45°の角度間隔を以て2ヶ配置されている。
【0009】
(4)本発明に係る角度センサは、前記(1)〜(3)の何れかにおいて、回転円板への着磁は、その回転円板の中心軸方向の一方の面に施されている。
【0010】
(5)本発明に係る角度センサは、前記(1)〜(3)の何れかにおいて、回転円板への着磁は、その回転円板の外周面に施されている。
【0011】
(6)本発明に係る角度センサは、前記(4)において、着磁に代えて、回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向の角度に応じて磁極の向きが変わるように磁石が配列されている。
【0012】
(7)本発明に係る角度センサは、前記(5)において、着磁に代えて、回転円板の外周面に周方向の角度に応じて磁極の向きが変わるように磁石が配列されている。
【0013】
(8)本発明に係る角度センサは、中心に回転軸が貫通された回転円板と、回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向に所定角度の間隔を以て設けられ、磁極が一方向に向けられた複数の磁石と、所定角度より狭い角度間隔を以て回転円板の一方の面に近接して配置され、磁石の磁界強度に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサとを備えたものである。
【0014】
(9)本発明に係る角度センサは、前記(8)において、磁石に代えて、同一位置に磁界の方向が一方向になるよう着磁したものである。
【0015】
(10)本発明に係る角度センサは、前記(1)〜(9)の何れかにおいて、磁界センサはコアとコイルとでなっている。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る角度センサの構成を示す斜視図である。図において、1は中心に例えば車輌のハンドルの回転軸2が貫通された回転円板で、中心軸方向の一方の面に、中心軸を中心とする周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁されている。例えば、45°毎の磁界の方向は図中に示すような方向になるように連続的に着磁されている。
【0017】
3は回転円板1の一方の面に近接して配置された第1の磁界センサ、4は第1の磁界センサ3から90°おいた位置に配置された第2の磁界センサである。これら第1及び第2の磁界センサ3,4は、例えばホール素子或いはアモルファス・ワイヤ素子からなり、磁界の方向に応じて出力の誘起電圧及びその方向が変移し、長さ方向に磁束が加わったときは出力(誘起電圧)が最大値となり、その磁束が直角に交叉したときは出力が最小値になるようになっている。
【0018】
次に、前記のように構成された角度センサの動作について図2乃至図4を用いて説明する。図2は実施の形態1の角度センサにおける回転円板上の磁界方向と磁界センサとの相関を示す正面図、図3は回転円板の回転方向に応じて磁界センサを通過する磁界の方向を示す図、図4は磁界の方向に応じて出力する磁界センサの波形図である。
【0019】
なお、図2に示す太い矢印は前述したように45°毎の磁界の方向であり、その角度間の2本の矢印は15°毎の磁界の方向を示している。実際は、前述したように各磁界センサが連続的に出力できるように着磁されているが、ここでは、磁界の方向の変化が大まかにわかるように図示している。図3及び図4は動作説明の便宜上、45°毎の磁界の方向に基づく各磁界センサの出力を示したものである。また、図2及び図3に記載の符号5〜12は、45°毎の磁界に付したものである。
【0020】
例えば、図2に示すような状態では、第1の磁界センサ3の出力は、磁束5が磁界センサ3の長さ方向に加わっているため正方向に最大値V1となっており、一方、第2の磁界センサ4の出力は、磁束11が磁界センサ4に直角に交叉しているため最小値V21となっている(図4参照)。
【0021】
図2に示す状態から回転軸2を通じて回転円板1を右方向に回転させた場合、第1及び第2の磁界センサ3,4に加わる磁界の方向が反時計方向に回転しているように変化する(図3(a)(b)参照)。この場合、第1の磁界センサ3の出力は図4の右側の実線で示すように90°遅れの波形(cos 波)となり、第2の磁界センサ4の出力は破線で示すような波形(sin 波)となる。
【0022】
この時、第1の磁界センサ3においては、45°の位置に着磁された磁界6が加わったときに出力がV2となり、90°の位置に着磁された磁界7が加わったときは第1の磁界センサ3に直角に交叉するので最小値V3となり、さらに、135°の位置に着磁された磁界8が加わったときは負方向にV4となり、180°の位置に着磁された磁界9が加わったときは長さ方向に加わるので負方向で最大値V5となる。その後は、225°の位置の磁界10が加わったときV6となり、270°の位置の磁界11が加わったときは最小値V7となり、さらに、315°の位置の磁界12が加わったとき正方向にV8となり、再び磁界5が加わったときは最大値V1となる。
【0023】
一方、第2の磁界センサ4においては、315°の位置に着磁された磁界12が加わったときに出力がV22となり、0°の位置に着磁された磁界5が加わったときは長さ方向に加わるので最大値V23となり、さらに、45°の位置に着磁された磁界6が加わったときはV24となり、90°の位置に着磁された磁界7が加わったときは直角に交叉するので最小値V25となる。その後は、135°の位置の磁界8が加わったとき負方向にV26となり、180°の位置の磁界9が加わったときは負方向に最大値V27となり、さらに、225°の位置の磁界10が加わったときV28となり、再び磁界11が加わったときは最小値V21となる。
【0024】
また、図2に示す状態から回転円板1を左方向に回転させた場合は、第1及び第2の磁界センサ3,4に加わる磁界の方向が時計方向に回転しているように変化する(図3(a)(b)参照)。この場合、第1の磁界センサ3の出力は図4の左側の実線で示すように90°遅れの波形(cos 波)となり、第2の磁界センサ4の出力は破線で示すような波形(sin 波)となる。
【0025】
前述した第1及び第2の磁界センサ3,4の各出力の電圧は、例えばMPUを有する信号処理回路(図示せず)に入力する。その信号処理回路は、第1の磁界センサ3からの電圧(cos 波)と第2の磁界センサ4からの電圧(sin 波)を予め設定された時間間隔で取り込んでデジタル化すると共に、デジタル化した2入力の電圧の方向(+/−)を予め設定された基準値を基に判別し、そして、その判別した各電圧を基に例えば逆正接関数の計算を行って回転軸2の回転角度を求め、車輌のステアリングの制御系に出力する。
【0026】
このような方法で回転軸2の回転角度を検出する場合、変化する値の最大値付近(正方向及び負方向の最大値付近)では、角度変化に対する信号の変化量が減少し、角度算出精度が低下するが、例えば、第1の磁界センサ3の出力が最大値(正方向及び負方向の最大値付近)のとき、もう一方の第2の磁界センサ4の出力は中間の値(最小値)を示し、この中間付近の角度に対する信号の変化率、直線性が最大となるので、この中間付近の値を基に最大値付近の変化値を求め、これを90°毎に切り替えることにより、分解能の低下を最小限に留めることができる。
【0027】
以上のように実施の形態1によれば、一方の面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁された回転円板1と、回転円板1の近傍に互いに90°おいて配置された第1及び第2の磁界センサ3,4とで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0028】
なお、前記の実施の形態1では、回転円板1の一方の面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材を着磁したことを述べたが、これに代えて、例えば図5に示すように、棒磁石13を回転円板1の一方の面に周方向に配列して、回転円板1の回転角度に応じた出力を2個の磁界センサ(図示せず)で得るようにしてもよい。この場合、磁石相互の干渉を整合するために、磁気誘導材やシールド材を用いる。前記の棒磁石13は、円柱、角柱、針状或いは板状の何れの形状でもよい。また、棒磁石13は、接着剤又は機械的に固定してもよいし、回転円板1と一体成形により埋め込んでもよい。棒磁石13の数は、回転円板1の形状、検出精度、検出目的に応じて決定する。
【0029】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る角度センサの構成を示す斜視図であり、図において、21は中心に例えば車輌のハンドルの回転軸22が貫通された回転円板で、外周面に強磁性材が着磁されている。この着磁による磁界の方向は、周方向の角度に応じて変化し、回転円板21の外周面を1周したとき1回転するように着磁されている。23は回転円板21の外周面に近接して配置された第1の磁界センサで、この配置は回転軸22の基準位置に合わせられている。24は第1の磁界センサ23から反時計方向に例えば45°の位置に配置されている第2の磁界センサである。
【0030】
これら第1及び第2の磁界センサ23,24は、例えば磁気抵抗素子からなり、回転円板21の外周面に着磁された磁界の方向が電流の方向と一致したとき出力(誘起電圧)が最大値となり、磁界の方向が電流の方向と直角に交叉したとき最小値となる。なお、この図においては、第1の磁界センサ23の出力が最小値、第2の磁界センサ24の出力が最大値となっており、各出力を例えば13ビットの分解能でデジタル出力するICチップ(図示せず)を有している。
【0031】
25は回転円板21に設けられた半割リング状のドグ板、26はホトインタラプタで、例えばドグ板25によって光りが遮断されたときに信号を出力するようになっている。これらドグ板25とホトインタラプタ26は、回転軸22の半周の180°〜360°の範囲を後段の信号処理回路(図示せず)に知らせるためである。
【0032】
次に、実施の形態2の角度センサの動作について図7を参照しながら説明する。図7は実施の形態2に係る角度センサの動作を示す波形図である。
例えば、回転軸22を右方向に1回転させると、この回転に伴って回転円板21が1回転する。この時、第1及び第2の磁界センサ23,24に対して、外周面上の磁界の方向が反時計方向に回転するように変化するので、第1の磁界センサ23は、図7に実線で示すように磁界の方向に応じて1周波の電圧(sin 波)を誘起し、一方、第2の磁界センサ24は、同図に破線で示すように前記の電圧に対し位相差を有する1周波の電圧(cos 波)を誘起する。回転円板21が0°〜180°回転したときは、ドグ板25がホトインタラプタ26の溝内を通過してホトインタラプタ26の光りを遮断するので、ホトインタラプタ26から信号が出力され、回転円板21が180°〜360°回転したときにその出力はオフになる。
【0033】
前記の信号処理回路は、13ビットの分解能でデジタル化された第1及び第2の磁界センサ23,24からの各電圧を予め設定された時間間隔で取り込むと共に、その各電圧を基に例えば逆正接関数計算を行って回転軸2の回転角度を求め、かつ、ホトインタラプタ26からの信号のオン/オフ状態に応じて回転軸2の回転方向を判別し、それぞれの情報(角度及び方向)を車輌のステアリングの制御系に出力する。
【0034】
以上のように実施の形態2によれば、外周面が強磁性材で着磁された回転円板21と、その外周面に近接して配置された第1の磁界センサ23と、第1の磁界センサ23から反時計方向に45°の位置に配置された第2の磁界センサ24と、回転円板21に設けられた半割リング状のドグ板25と、ホトインタラプタ26とで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0035】
なお、前記の実施の形態2では、回転円板21の外周面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材を着磁したことを述べたが、これに代えて、棒磁石などを回転円板1の外周面に配列して、回転円板21の回転角度に応じた出力波形を2個の磁界センサ23,24で得るようにしてもよい。
【0036】
実施の形態3.
前述した実施の形態1、2では、回転円板に着磁した強磁性材の磁界の方向から回転軸の回転角度及び方向を検出できるようにしたものであるが、本実施の形態3は、例えば90°の角度範囲内で回転軸の回転角度及び方向を検出できるようにしたものである。
【0037】
図8は本発明の実施の形態3に係る角度センサの構成を示す正面図である。この図に示す角度センサは、中心に回転軸2が貫通された回転円板1と、回転円板1の一方の面に周方向に例えば互いに90°の角度間隔をもって配置された2本の棒磁石31,32と、回転円板1の一方の面に近接して所定の角度位置に配置された第1の磁界センサ33と、この第1の磁界センサ33を基準として周方向に例えば22.5°の角度間隔をもって配置された第2の磁界センサ34とから構成されている。
【0038】
これら第1及び第2の磁界センサ34,35は、例えば磁気抵抗素子からなり、棒磁石31,32の各磁界の強さに基づいて電圧を誘起し、各棒磁石31,32と対向したときに誘起電圧が最大となり、この状態から各棒磁石31,32が45°移動したとき誘起電圧が最小値になるようになっている。
【0039】
次に、実施の形態3の角度センサの動作について図9を参照しながら説明する。図9は実施の形態3に係る角度センサの出力を示す波形図である。なお、出力変化の範囲を1.5V〜3.5V(2.5±1V)とし、0°〜22.5°と45°〜67.5°以外の角度での出力(電圧)の差を1.0Vとする。
【0040】
例えば、図示していないが第1の磁界センサ33と棒磁石31とが対向している位置から図8に示すような状態になるまで回転軸2を通じて回転円板1を回転(右方向)させた場合、第1の磁界センサ33の出力は、図9の実線に示すように、棒磁石31が右方向に遠ざかるに従って最大値の3.5Vから徐々に下がり、回転円板1と共に棒磁石31が周方向に45°移動したときに最小値の1.5Vとなる。この時、もう一方の棒磁石32が第1の磁界センサ33に接近しているため、その出力は1.5Vから徐々に上がり、回転円板1が90°まで回転して第1の磁界センサ33と棒磁石32とが重なったときに再び最大値の3.5Vになる。一方、第2の磁界センサ34の出力は、図9の破線に示すように、第1の磁界センサ33の出力より1.0V低い2.5Vから22.5°遅れで最大値の3.5Vとなり、第1の磁界センサ33の出力と平行して徐々に下がって67.5°のところで最小値の1.5Vになる。そして、その出力は棒磁石32の接近により22.5°遅れで上がり始め、回転円板1が90°まで回転したとき2.5Vになる。
【0041】
また、図8に示す状態から回転円板1を左方向に90°回転させた場合は、第1の磁界センサ33の出力は、棒磁石32が左方向に遠ざかるに従って最大値から徐々に下がり、棒磁石32が周方向に45°移動したときに最小値となる。この時、もう一方の棒磁石31が第2の磁界センサ34に接近しているため、その出力は徐々に上がり、棒磁石31と重なったときに最大値となる。一方、第2の磁界センサ34の出力は、第1の磁界センサ33の出力と平行して徐々に下がっており、第1の磁界センサ33の出力よりも22.5°進んで最小値となる。この時、棒磁石31が接近しているため、第2の磁界センサ34の出力は、第1の磁界センサ33の出力よりも22.5°進んで上がり、棒磁石31と重なったときに最大値となる。
【0042】
この角度センサによる角度の検出については、回転軸2の所定角度毎に各センサ33、34の出力値を測定し、これら出力値と所定角度をデータとしてメモリに格納しておくことにより可能になる。また、回転軸2の回転方向については、各センサ33、34の出力がアナログであるため、そのセンサ33、34毎にそれぞれ現在値と次の瞬間の値とを比較して、その符号から判断するようにする。
【0043】
以上のように実施の形態3においては、回転軸2が貫通した回転円板1と、回転円板1の一方の面に周方向に90°の角度間隔を以て配置された2本の棒磁石31,32と、その一方の面に対向するように所定の角度位置に配置された第1の磁界センサ33と、この磁界センサ34を基準として周方向に22.5°の角度位置に配置された第2の磁界センサ34とで角度センサを構成したので、構造が簡単で、かつ安価で小型軽量の角度センサを提供でき、構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0044】
なお、前記の実施の形態3では、回転軸2の検出範囲を90°以内として述べたが、これに限定されることはなく、例えば180°の検出範囲でもよいし、270°の検出範囲でもよい。その場合、検出範囲に応じて棒磁石31,32を回転円板1上に設ける。また、回転円板1に棒磁石31,32を設けたことを述べたが、その部分を強磁性材を着磁して第1及び第2の磁界センサ33,34で検出できるようにしてもよい。
【0045】
実施の形態4.
本実施の形態は、回転軸の多回転(例えば3回転)を検出する角度センサであり、以下、図10乃至図12を用いて説明する。図10は実施の形態4に係る角度センサの構成を示す斜視図、図11は角度センサの回転円板の説明図である。図において、44は中心に回転軸43が貫通された第1の回転円板で、外周部に一定の間隔を置いて形成された歯44aを有し、中心軸方向の一方の面には、図11に示すように周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁されている。45は中心に設けられたベアリング42を介して回転軸43に回動可能に取り付けられた第2の回転円板で、外周部に第1の回転円板44と同様の歯45aを有し、中心軸方向の一方の面には、第1の回転円板44と同様に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁されている。46は例えば第1の回転円板44が3回転したとき第2の回転円板45が2回転するギャー比を有する減速歯車である。なお、図11に示す矢印は15°毎の磁界の方向を示しているが、実際は、後述する各磁界センサが連続的に磁界を検出できるように着磁されている。
【0046】
47は第1の回転円板44に着磁された強磁性材に近接して設けられた第1の磁界センサ、48は第1の磁界センサ47から90°おいた位置に配置された第2の磁界センサである。49は第2の回転円板45に着磁された強磁性材に近接して設けられた第3の磁界センサ、50は第3の磁界センサ49から90°おいた位置に配置された第4の磁界センサである。これらの磁界センサ47〜50は、前述した実施の形態1と同様にホール素子或いはアモルファス・ワイヤ素子からなり、強磁性材の磁界方向に応じて出力の誘起電圧及びその方向が変化し、磁界センサ47〜50の軸方向に磁束が加わったときに出力(誘起電圧)が最大値となり、その磁束が直角に交叉したときは出力が最小値になるようになっている。
【0047】
次に、実施の形態4の角度センサの動作を図12を参照しながら説明する。図12は実施の形態4に係る角度センサの出力を示す波形図である。なお、この図は回転軸を図11に示す矢印方向に回転させたときの波形である。
【0048】
例えば、図11に示すような状態では、第1の磁界センサ47と第3の磁界センサ49の各出力は、磁界の方向が直角に交叉しているため最小値となっており、一方、第2の磁界センサ48と第4の磁界センサ50の各出力は、磁界の方向が軸方向であるため最大値となっていて、第1の磁界センサ47と第3の磁界センサ49の出力に対して90°進んでいる。この状態から回転軸43を通じて第1の回転円板44を矢印方向に回転させた場合、各磁界センサ47〜50に加わる磁界の方向が反時計方向に回転しているように変化する。
【0049】
第1の回転円板44が1回転したとき、第2の回転円板45が減速歯車46により2/3回転するため、第1及び第2の磁界センサ47、48は、第1の回転円板44が1回転する毎に1周波の電圧を誘起し(破線と実線の波形)、第3及び第4の磁界センサ49、50は、第1及び第2の磁界センサ47、48が1周波の電圧を誘起する毎に波長の長い2/3周波の電圧を誘起する(一点鎖線と二点鎖線の波形)。つまり、第1及び第2の磁界センサ47、48が3周波の電圧を誘起したとき、第3及び第4の磁界センサ49、50は、その期間内において2周波の電圧を誘起する。
【0050】
本実施の形態における回転軸43の回転数を検出する場合、三角関数を用いて各磁界センサ47〜50の出力値からそれぞれ角度を算出し、かつ、それぞれの角度の符号状態から第1の磁界センサ47の現在の角度が第何象限にあるかを判断して0°〜359°範囲内の角度を得る。そして。360°を超えた場合は、回転軸43が1回転したと判断して第1の磁界センサ47の出力値から得られる角度に360°を加算し、前記と同様に各磁界センサ47〜50の出力値から得られるそれぞれの角度の符号状態から再び第1の磁界センサ47の現在の角度が第何象限にあるかを判断して360°〜719°範囲内の角度を得る。720°を超えた場合は、前述した処理を繰り返して3回転目に入っている回転軸43の角度を得る。また、回転軸の回転方向は、第1及び第2の磁界センサ47、48の現在の出力値と次の瞬間の出力値とをそれぞれ比較して、その符号から判断するようにする。
【0051】
以上のように実施の形態4においては、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁された第1の回転円板44と、この第1の回転円板44が1回転したときに2/3回転し、前記と同様に強磁性材が着磁された第2の回転円板45と、第1の回転円板44に着磁された強磁性材の磁界方向に基づいて電圧を誘起する第1及び第2の磁界センサ47、48と、第2の回転円板45に着磁された強磁性材の磁界方向に基づいて電圧を誘起する第3及び第4の磁界センサ49、50とで角度センサを構成したので、構造が簡単な多回転検出可能な角度センサを提供でき、構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0052】
なお、前記の実施の形態4では、第1及び第2の回転円板44、45の各面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材を着磁したことを述べたが、これに代えて、棒磁石などを各回転円板44、45の面に周方向に配列して、回転角度に応じた出力波形が各磁界センサ47〜50で得られるようにしてもよい。
【0053】
また、前述した各実施の形態では、磁界センサがホール素子、アモルファス・ワイヤ素子或いは磁気抵抗素子の何れかでなっていることについて説明したが、これらに代えて、コアとコイルとでなる磁界センサを用いて、磁界の方向や強度に応じた電圧を誘起させるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板と、回転円板に施された着磁面に接近して配置され、回転軸によって回転する回転円板の磁界の方向に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサとで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0055】
また、本発明によれば、外周面が着磁された回転円板と、その外周面に45°の角度間隔を以て配置された2ヶの磁界センサと、回転円板に設けられた半割リング状のドグ板と、ホトインタラプタとで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0056】
さらに、本発明によれば、回転軸が貫通された回転円板と、回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向に所定角度の間隔を以て設けられ、磁極が一方向に向けられた複数の磁石と、所定角度より狭い角度間隔を以て回転円板の一方の面に近接して配置され、磁石の磁界強度に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサとで角度センサを構成したので、構造が簡単で、かつ安価で小型軽量の角度センサを提供でき、構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る角度センサの構成を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1の角度センサにおける回転円板上の磁界方向と磁界センサとの相関を示す正面図である。
【図3】回転円板の回転方向に応じて磁界センサを通過する磁界の方向を示す図である。
【図4】磁界の方向に応じて出力する磁界センサの波形図である。
【図5】回転円板の他の例を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る角度センサの構成を示す斜視図である。
【図7】実施の形態2に係る角度センサの動作を示す波形図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る角度センサの構成を示す正面図である。
【図9】実施の形態3に係る角度センサの出力を示す波形図である。
【図10】実施の形態4に係る角度センサの構成を示す斜視図である。
【図11】角度センサの回転円板の説明図である。
【図12】実施の形態4に係る角度センサの出力を示す波形図である。
【図13】従来の角度センサの原理図である。
【符号の説明】
1 回転円板、2 回転軸、3 第1の磁界センサ、4 第2の磁界センサ、13 棒磁石、21 回転円板、22 回転軸、23 第1の磁界センサ、24第2の磁界センサ、25 ドグ板、26 ホトインタラプタ、31,32 棒磁石、33 第1の磁界センサ、34 第2の磁界センサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸の回転角を検出する角度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の角度センサとして、例えば図13に示すようなものがある。この角度センサは、磁気抵抗素子からなる磁気抵抗角度センサ61,62で、互いに45°のオフセットをもって配置されている((a)参照)。このセンサ61,62の上方に配置された永久磁石63が回転軸64に連動して回転すると((b)参照)、(c)に示すように、一方の磁気抵抗角度センサ61からsin 波の信号が出力され、もう一方の磁気抵抗角度センサ62から90°の位相差を有するcos 波の信号が出力される(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
Klaus Dietmayer, Marcus Weser著、「アプリケーション・ノート KMZ41及びUZZ9001 を使用した非接触角度測定 AN00004J 」、PHILIPS、2000 年 1 月17日、P9−P11
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の角度センサは、例えば車輌の舵角センサとして応用されている。これは、ハンドルの回転軸の回転に伴って回転する2つのギャーを有し、一方のギャーの片面に磁石が取り付けられ、この磁石の磁界方向に応じて位相差の異なるsin 波の信号とcos 波の信号がセンサから出力されるようになっている。しかしながら、このように構成された場合、ギャーを用いているため、部品点数が増えて構造が複雑化し、ギャーが消耗した場合には、バックラッシュ(ガタ)による角度の誤差を生じる恐れがあった。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、部品点数を増やすことなく容易に回転軸の角度を検出できる角度センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る角度センサは、中心に回転軸が貫通され、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板と、回転円板に施された着磁面に接近して配置され、回転軸によって回転する回転円板の磁界の方向に基づいてそれぞれ信号を生成する磁界センサとを備えたものである。
【0007】
(2)本発明に係る角度センサは、前記(1)において、磁界センサは、回転円板の中心を軸として90°の角度間隔を以て2ヶ配置されている。
【0008】
(3)本発明に係る角度センサは、前記(1)において、回転円板の半周に取り付けられたドグ板と、ドグ板を検知しているときに信号を出力する検知手段とを備え、磁界センサは、回転円板の中心を軸として45°の角度間隔を以て2ヶ配置されている。
【0009】
(4)本発明に係る角度センサは、前記(1)〜(3)の何れかにおいて、回転円板への着磁は、その回転円板の中心軸方向の一方の面に施されている。
【0010】
(5)本発明に係る角度センサは、前記(1)〜(3)の何れかにおいて、回転円板への着磁は、その回転円板の外周面に施されている。
【0011】
(6)本発明に係る角度センサは、前記(4)において、着磁に代えて、回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向の角度に応じて磁極の向きが変わるように磁石が配列されている。
【0012】
(7)本発明に係る角度センサは、前記(5)において、着磁に代えて、回転円板の外周面に周方向の角度に応じて磁極の向きが変わるように磁石が配列されている。
【0013】
(8)本発明に係る角度センサは、中心に回転軸が貫通された回転円板と、回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向に所定角度の間隔を以て設けられ、磁極が一方向に向けられた複数の磁石と、所定角度より狭い角度間隔を以て回転円板の一方の面に近接して配置され、磁石の磁界強度に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサとを備えたものである。
【0014】
(9)本発明に係る角度センサは、前記(8)において、磁石に代えて、同一位置に磁界の方向が一方向になるよう着磁したものである。
【0015】
(10)本発明に係る角度センサは、前記(1)〜(9)の何れかにおいて、磁界センサはコアとコイルとでなっている。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る角度センサの構成を示す斜視図である。図において、1は中心に例えば車輌のハンドルの回転軸2が貫通された回転円板で、中心軸方向の一方の面に、中心軸を中心とする周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁されている。例えば、45°毎の磁界の方向は図中に示すような方向になるように連続的に着磁されている。
【0017】
3は回転円板1の一方の面に近接して配置された第1の磁界センサ、4は第1の磁界センサ3から90°おいた位置に配置された第2の磁界センサである。これら第1及び第2の磁界センサ3,4は、例えばホール素子或いはアモルファス・ワイヤ素子からなり、磁界の方向に応じて出力の誘起電圧及びその方向が変移し、長さ方向に磁束が加わったときは出力(誘起電圧)が最大値となり、その磁束が直角に交叉したときは出力が最小値になるようになっている。
【0018】
次に、前記のように構成された角度センサの動作について図2乃至図4を用いて説明する。図2は実施の形態1の角度センサにおける回転円板上の磁界方向と磁界センサとの相関を示す正面図、図3は回転円板の回転方向に応じて磁界センサを通過する磁界の方向を示す図、図4は磁界の方向に応じて出力する磁界センサの波形図である。
【0019】
なお、図2に示す太い矢印は前述したように45°毎の磁界の方向であり、その角度間の2本の矢印は15°毎の磁界の方向を示している。実際は、前述したように各磁界センサが連続的に出力できるように着磁されているが、ここでは、磁界の方向の変化が大まかにわかるように図示している。図3及び図4は動作説明の便宜上、45°毎の磁界の方向に基づく各磁界センサの出力を示したものである。また、図2及び図3に記載の符号5〜12は、45°毎の磁界に付したものである。
【0020】
例えば、図2に示すような状態では、第1の磁界センサ3の出力は、磁束5が磁界センサ3の長さ方向に加わっているため正方向に最大値V1となっており、一方、第2の磁界センサ4の出力は、磁束11が磁界センサ4に直角に交叉しているため最小値V21となっている(図4参照)。
【0021】
図2に示す状態から回転軸2を通じて回転円板1を右方向に回転させた場合、第1及び第2の磁界センサ3,4に加わる磁界の方向が反時計方向に回転しているように変化する(図3(a)(b)参照)。この場合、第1の磁界センサ3の出力は図4の右側の実線で示すように90°遅れの波形(cos 波)となり、第2の磁界センサ4の出力は破線で示すような波形(sin 波)となる。
【0022】
この時、第1の磁界センサ3においては、45°の位置に着磁された磁界6が加わったときに出力がV2となり、90°の位置に着磁された磁界7が加わったときは第1の磁界センサ3に直角に交叉するので最小値V3となり、さらに、135°の位置に着磁された磁界8が加わったときは負方向にV4となり、180°の位置に着磁された磁界9が加わったときは長さ方向に加わるので負方向で最大値V5となる。その後は、225°の位置の磁界10が加わったときV6となり、270°の位置の磁界11が加わったときは最小値V7となり、さらに、315°の位置の磁界12が加わったとき正方向にV8となり、再び磁界5が加わったときは最大値V1となる。
【0023】
一方、第2の磁界センサ4においては、315°の位置に着磁された磁界12が加わったときに出力がV22となり、0°の位置に着磁された磁界5が加わったときは長さ方向に加わるので最大値V23となり、さらに、45°の位置に着磁された磁界6が加わったときはV24となり、90°の位置に着磁された磁界7が加わったときは直角に交叉するので最小値V25となる。その後は、135°の位置の磁界8が加わったとき負方向にV26となり、180°の位置の磁界9が加わったときは負方向に最大値V27となり、さらに、225°の位置の磁界10が加わったときV28となり、再び磁界11が加わったときは最小値V21となる。
【0024】
また、図2に示す状態から回転円板1を左方向に回転させた場合は、第1及び第2の磁界センサ3,4に加わる磁界の方向が時計方向に回転しているように変化する(図3(a)(b)参照)。この場合、第1の磁界センサ3の出力は図4の左側の実線で示すように90°遅れの波形(cos 波)となり、第2の磁界センサ4の出力は破線で示すような波形(sin 波)となる。
【0025】
前述した第1及び第2の磁界センサ3,4の各出力の電圧は、例えばMPUを有する信号処理回路(図示せず)に入力する。その信号処理回路は、第1の磁界センサ3からの電圧(cos 波)と第2の磁界センサ4からの電圧(sin 波)を予め設定された時間間隔で取り込んでデジタル化すると共に、デジタル化した2入力の電圧の方向(+/−)を予め設定された基準値を基に判別し、そして、その判別した各電圧を基に例えば逆正接関数の計算を行って回転軸2の回転角度を求め、車輌のステアリングの制御系に出力する。
【0026】
このような方法で回転軸2の回転角度を検出する場合、変化する値の最大値付近(正方向及び負方向の最大値付近)では、角度変化に対する信号の変化量が減少し、角度算出精度が低下するが、例えば、第1の磁界センサ3の出力が最大値(正方向及び負方向の最大値付近)のとき、もう一方の第2の磁界センサ4の出力は中間の値(最小値)を示し、この中間付近の角度に対する信号の変化率、直線性が最大となるので、この中間付近の値を基に最大値付近の変化値を求め、これを90°毎に切り替えることにより、分解能の低下を最小限に留めることができる。
【0027】
以上のように実施の形態1によれば、一方の面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁された回転円板1と、回転円板1の近傍に互いに90°おいて配置された第1及び第2の磁界センサ3,4とで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0028】
なお、前記の実施の形態1では、回転円板1の一方の面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材を着磁したことを述べたが、これに代えて、例えば図5に示すように、棒磁石13を回転円板1の一方の面に周方向に配列して、回転円板1の回転角度に応じた出力を2個の磁界センサ(図示せず)で得るようにしてもよい。この場合、磁石相互の干渉を整合するために、磁気誘導材やシールド材を用いる。前記の棒磁石13は、円柱、角柱、針状或いは板状の何れの形状でもよい。また、棒磁石13は、接着剤又は機械的に固定してもよいし、回転円板1と一体成形により埋め込んでもよい。棒磁石13の数は、回転円板1の形状、検出精度、検出目的に応じて決定する。
【0029】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る角度センサの構成を示す斜視図であり、図において、21は中心に例えば車輌のハンドルの回転軸22が貫通された回転円板で、外周面に強磁性材が着磁されている。この着磁による磁界の方向は、周方向の角度に応じて変化し、回転円板21の外周面を1周したとき1回転するように着磁されている。23は回転円板21の外周面に近接して配置された第1の磁界センサで、この配置は回転軸22の基準位置に合わせられている。24は第1の磁界センサ23から反時計方向に例えば45°の位置に配置されている第2の磁界センサである。
【0030】
これら第1及び第2の磁界センサ23,24は、例えば磁気抵抗素子からなり、回転円板21の外周面に着磁された磁界の方向が電流の方向と一致したとき出力(誘起電圧)が最大値となり、磁界の方向が電流の方向と直角に交叉したとき最小値となる。なお、この図においては、第1の磁界センサ23の出力が最小値、第2の磁界センサ24の出力が最大値となっており、各出力を例えば13ビットの分解能でデジタル出力するICチップ(図示せず)を有している。
【0031】
25は回転円板21に設けられた半割リング状のドグ板、26はホトインタラプタで、例えばドグ板25によって光りが遮断されたときに信号を出力するようになっている。これらドグ板25とホトインタラプタ26は、回転軸22の半周の180°〜360°の範囲を後段の信号処理回路(図示せず)に知らせるためである。
【0032】
次に、実施の形態2の角度センサの動作について図7を参照しながら説明する。図7は実施の形態2に係る角度センサの動作を示す波形図である。
例えば、回転軸22を右方向に1回転させると、この回転に伴って回転円板21が1回転する。この時、第1及び第2の磁界センサ23,24に対して、外周面上の磁界の方向が反時計方向に回転するように変化するので、第1の磁界センサ23は、図7に実線で示すように磁界の方向に応じて1周波の電圧(sin 波)を誘起し、一方、第2の磁界センサ24は、同図に破線で示すように前記の電圧に対し位相差を有する1周波の電圧(cos 波)を誘起する。回転円板21が0°〜180°回転したときは、ドグ板25がホトインタラプタ26の溝内を通過してホトインタラプタ26の光りを遮断するので、ホトインタラプタ26から信号が出力され、回転円板21が180°〜360°回転したときにその出力はオフになる。
【0033】
前記の信号処理回路は、13ビットの分解能でデジタル化された第1及び第2の磁界センサ23,24からの各電圧を予め設定された時間間隔で取り込むと共に、その各電圧を基に例えば逆正接関数計算を行って回転軸2の回転角度を求め、かつ、ホトインタラプタ26からの信号のオン/オフ状態に応じて回転軸2の回転方向を判別し、それぞれの情報(角度及び方向)を車輌のステアリングの制御系に出力する。
【0034】
以上のように実施の形態2によれば、外周面が強磁性材で着磁された回転円板21と、その外周面に近接して配置された第1の磁界センサ23と、第1の磁界センサ23から反時計方向に45°の位置に配置された第2の磁界センサ24と、回転円板21に設けられた半割リング状のドグ板25と、ホトインタラプタ26とで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0035】
なお、前記の実施の形態2では、回転円板21の外周面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材を着磁したことを述べたが、これに代えて、棒磁石などを回転円板1の外周面に配列して、回転円板21の回転角度に応じた出力波形を2個の磁界センサ23,24で得るようにしてもよい。
【0036】
実施の形態3.
前述した実施の形態1、2では、回転円板に着磁した強磁性材の磁界の方向から回転軸の回転角度及び方向を検出できるようにしたものであるが、本実施の形態3は、例えば90°の角度範囲内で回転軸の回転角度及び方向を検出できるようにしたものである。
【0037】
図8は本発明の実施の形態3に係る角度センサの構成を示す正面図である。この図に示す角度センサは、中心に回転軸2が貫通された回転円板1と、回転円板1の一方の面に周方向に例えば互いに90°の角度間隔をもって配置された2本の棒磁石31,32と、回転円板1の一方の面に近接して所定の角度位置に配置された第1の磁界センサ33と、この第1の磁界センサ33を基準として周方向に例えば22.5°の角度間隔をもって配置された第2の磁界センサ34とから構成されている。
【0038】
これら第1及び第2の磁界センサ34,35は、例えば磁気抵抗素子からなり、棒磁石31,32の各磁界の強さに基づいて電圧を誘起し、各棒磁石31,32と対向したときに誘起電圧が最大となり、この状態から各棒磁石31,32が45°移動したとき誘起電圧が最小値になるようになっている。
【0039】
次に、実施の形態3の角度センサの動作について図9を参照しながら説明する。図9は実施の形態3に係る角度センサの出力を示す波形図である。なお、出力変化の範囲を1.5V〜3.5V(2.5±1V)とし、0°〜22.5°と45°〜67.5°以外の角度での出力(電圧)の差を1.0Vとする。
【0040】
例えば、図示していないが第1の磁界センサ33と棒磁石31とが対向している位置から図8に示すような状態になるまで回転軸2を通じて回転円板1を回転(右方向)させた場合、第1の磁界センサ33の出力は、図9の実線に示すように、棒磁石31が右方向に遠ざかるに従って最大値の3.5Vから徐々に下がり、回転円板1と共に棒磁石31が周方向に45°移動したときに最小値の1.5Vとなる。この時、もう一方の棒磁石32が第1の磁界センサ33に接近しているため、その出力は1.5Vから徐々に上がり、回転円板1が90°まで回転して第1の磁界センサ33と棒磁石32とが重なったときに再び最大値の3.5Vになる。一方、第2の磁界センサ34の出力は、図9の破線に示すように、第1の磁界センサ33の出力より1.0V低い2.5Vから22.5°遅れで最大値の3.5Vとなり、第1の磁界センサ33の出力と平行して徐々に下がって67.5°のところで最小値の1.5Vになる。そして、その出力は棒磁石32の接近により22.5°遅れで上がり始め、回転円板1が90°まで回転したとき2.5Vになる。
【0041】
また、図8に示す状態から回転円板1を左方向に90°回転させた場合は、第1の磁界センサ33の出力は、棒磁石32が左方向に遠ざかるに従って最大値から徐々に下がり、棒磁石32が周方向に45°移動したときに最小値となる。この時、もう一方の棒磁石31が第2の磁界センサ34に接近しているため、その出力は徐々に上がり、棒磁石31と重なったときに最大値となる。一方、第2の磁界センサ34の出力は、第1の磁界センサ33の出力と平行して徐々に下がっており、第1の磁界センサ33の出力よりも22.5°進んで最小値となる。この時、棒磁石31が接近しているため、第2の磁界センサ34の出力は、第1の磁界センサ33の出力よりも22.5°進んで上がり、棒磁石31と重なったときに最大値となる。
【0042】
この角度センサによる角度の検出については、回転軸2の所定角度毎に各センサ33、34の出力値を測定し、これら出力値と所定角度をデータとしてメモリに格納しておくことにより可能になる。また、回転軸2の回転方向については、各センサ33、34の出力がアナログであるため、そのセンサ33、34毎にそれぞれ現在値と次の瞬間の値とを比較して、その符号から判断するようにする。
【0043】
以上のように実施の形態3においては、回転軸2が貫通した回転円板1と、回転円板1の一方の面に周方向に90°の角度間隔を以て配置された2本の棒磁石31,32と、その一方の面に対向するように所定の角度位置に配置された第1の磁界センサ33と、この磁界センサ34を基準として周方向に22.5°の角度位置に配置された第2の磁界センサ34とで角度センサを構成したので、構造が簡単で、かつ安価で小型軽量の角度センサを提供でき、構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0044】
なお、前記の実施の形態3では、回転軸2の検出範囲を90°以内として述べたが、これに限定されることはなく、例えば180°の検出範囲でもよいし、270°の検出範囲でもよい。その場合、検出範囲に応じて棒磁石31,32を回転円板1上に設ける。また、回転円板1に棒磁石31,32を設けたことを述べたが、その部分を強磁性材を着磁して第1及び第2の磁界センサ33,34で検出できるようにしてもよい。
【0045】
実施の形態4.
本実施の形態は、回転軸の多回転(例えば3回転)を検出する角度センサであり、以下、図10乃至図12を用いて説明する。図10は実施の形態4に係る角度センサの構成を示す斜視図、図11は角度センサの回転円板の説明図である。図において、44は中心に回転軸43が貫通された第1の回転円板で、外周部に一定の間隔を置いて形成された歯44aを有し、中心軸方向の一方の面には、図11に示すように周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁されている。45は中心に設けられたベアリング42を介して回転軸43に回動可能に取り付けられた第2の回転円板で、外周部に第1の回転円板44と同様の歯45aを有し、中心軸方向の一方の面には、第1の回転円板44と同様に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁されている。46は例えば第1の回転円板44が3回転したとき第2の回転円板45が2回転するギャー比を有する減速歯車である。なお、図11に示す矢印は15°毎の磁界の方向を示しているが、実際は、後述する各磁界センサが連続的に磁界を検出できるように着磁されている。
【0046】
47は第1の回転円板44に着磁された強磁性材に近接して設けられた第1の磁界センサ、48は第1の磁界センサ47から90°おいた位置に配置された第2の磁界センサである。49は第2の回転円板45に着磁された強磁性材に近接して設けられた第3の磁界センサ、50は第3の磁界センサ49から90°おいた位置に配置された第4の磁界センサである。これらの磁界センサ47〜50は、前述した実施の形態1と同様にホール素子或いはアモルファス・ワイヤ素子からなり、強磁性材の磁界方向に応じて出力の誘起電圧及びその方向が変化し、磁界センサ47〜50の軸方向に磁束が加わったときに出力(誘起電圧)が最大値となり、その磁束が直角に交叉したときは出力が最小値になるようになっている。
【0047】
次に、実施の形態4の角度センサの動作を図12を参照しながら説明する。図12は実施の形態4に係る角度センサの出力を示す波形図である。なお、この図は回転軸を図11に示す矢印方向に回転させたときの波形である。
【0048】
例えば、図11に示すような状態では、第1の磁界センサ47と第3の磁界センサ49の各出力は、磁界の方向が直角に交叉しているため最小値となっており、一方、第2の磁界センサ48と第4の磁界センサ50の各出力は、磁界の方向が軸方向であるため最大値となっていて、第1の磁界センサ47と第3の磁界センサ49の出力に対して90°進んでいる。この状態から回転軸43を通じて第1の回転円板44を矢印方向に回転させた場合、各磁界センサ47〜50に加わる磁界の方向が反時計方向に回転しているように変化する。
【0049】
第1の回転円板44が1回転したとき、第2の回転円板45が減速歯車46により2/3回転するため、第1及び第2の磁界センサ47、48は、第1の回転円板44が1回転する毎に1周波の電圧を誘起し(破線と実線の波形)、第3及び第4の磁界センサ49、50は、第1及び第2の磁界センサ47、48が1周波の電圧を誘起する毎に波長の長い2/3周波の電圧を誘起する(一点鎖線と二点鎖線の波形)。つまり、第1及び第2の磁界センサ47、48が3周波の電圧を誘起したとき、第3及び第4の磁界センサ49、50は、その期間内において2周波の電圧を誘起する。
【0050】
本実施の形態における回転軸43の回転数を検出する場合、三角関数を用いて各磁界センサ47〜50の出力値からそれぞれ角度を算出し、かつ、それぞれの角度の符号状態から第1の磁界センサ47の現在の角度が第何象限にあるかを判断して0°〜359°範囲内の角度を得る。そして。360°を超えた場合は、回転軸43が1回転したと判断して第1の磁界センサ47の出力値から得られる角度に360°を加算し、前記と同様に各磁界センサ47〜50の出力値から得られるそれぞれの角度の符号状態から再び第1の磁界センサ47の現在の角度が第何象限にあるかを判断して360°〜719°範囲内の角度を得る。720°を超えた場合は、前述した処理を繰り返して3回転目に入っている回転軸43の角度を得る。また、回転軸の回転方向は、第1及び第2の磁界センサ47、48の現在の出力値と次の瞬間の出力値とをそれぞれ比較して、その符号から判断するようにする。
【0051】
以上のように実施の形態4においては、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材が着磁された第1の回転円板44と、この第1の回転円板44が1回転したときに2/3回転し、前記と同様に強磁性材が着磁された第2の回転円板45と、第1の回転円板44に着磁された強磁性材の磁界方向に基づいて電圧を誘起する第1及び第2の磁界センサ47、48と、第2の回転円板45に着磁された強磁性材の磁界方向に基づいて電圧を誘起する第3及び第4の磁界センサ49、50とで角度センサを構成したので、構造が簡単な多回転検出可能な角度センサを提供でき、構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0052】
なお、前記の実施の形態4では、第1及び第2の回転円板44、45の各面に周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように強磁性材を着磁したことを述べたが、これに代えて、棒磁石などを各回転円板44、45の面に周方向に配列して、回転角度に応じた出力波形が各磁界センサ47〜50で得られるようにしてもよい。
【0053】
また、前述した各実施の形態では、磁界センサがホール素子、アモルファス・ワイヤ素子或いは磁気抵抗素子の何れかでなっていることについて説明したが、これらに代えて、コアとコイルとでなる磁界センサを用いて、磁界の方向や強度に応じた電圧を誘起させるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板と、回転円板に施された着磁面に接近して配置され、回転軸によって回転する回転円板の磁界の方向に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサとで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0055】
また、本発明によれば、外周面が着磁された回転円板と、その外周面に45°の角度間隔を以て配置された2ヶの磁界センサと、回転円板に設けられた半割リング状のドグ板と、ホトインタラプタとで角度センサを構成したので、従来と比べ部品点数が少なくなって構造が簡単になり、しかも安価で小型軽量の角度センサを提供でき、前記の如く構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【0056】
さらに、本発明によれば、回転軸が貫通された回転円板と、回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向に所定角度の間隔を以て設けられ、磁極が一方向に向けられた複数の磁石と、所定角度より狭い角度間隔を以て回転円板の一方の面に近接して配置され、磁石の磁界強度に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサとで角度センサを構成したので、構造が簡単で、かつ安価で小型軽量の角度センサを提供でき、構造が簡単であるため、耐環境性が優れているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る角度センサの構成を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1の角度センサにおける回転円板上の磁界方向と磁界センサとの相関を示す正面図である。
【図3】回転円板の回転方向に応じて磁界センサを通過する磁界の方向を示す図である。
【図4】磁界の方向に応じて出力する磁界センサの波形図である。
【図5】回転円板の他の例を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る角度センサの構成を示す斜視図である。
【図7】実施の形態2に係る角度センサの動作を示す波形図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る角度センサの構成を示す正面図である。
【図9】実施の形態3に係る角度センサの出力を示す波形図である。
【図10】実施の形態4に係る角度センサの構成を示す斜視図である。
【図11】角度センサの回転円板の説明図である。
【図12】実施の形態4に係る角度センサの出力を示す波形図である。
【図13】従来の角度センサの原理図である。
【符号の説明】
1 回転円板、2 回転軸、3 第1の磁界センサ、4 第2の磁界センサ、13 棒磁石、21 回転円板、22 回転軸、23 第1の磁界センサ、24第2の磁界センサ、25 ドグ板、26 ホトインタラプタ、31,32 棒磁石、33 第1の磁界センサ、34 第2の磁界センサ。
Claims (10)
- 中心に回転軸が貫通され、周方向の角度に応じて磁界の方向が変わるように着磁された回転円板と、
該回転円板に施された着磁面に接近して配置され、回転軸によって回転する前記回転円板の磁界の方向に基づいてそれぞれ信号を生成する磁界センサと
を備えたことを特徴とする角度センサ。 - 前記磁界センサは、前記回転円板の中心を軸として90°の角度間隔を以て2ヶ配置されていることを特徴とする請求項1記載の角度センサ。
- 前記回転円板の半周に取り付けられたドグ板と、該ドグ板を検知しているときに信号を出力する検知手段とを備え、前記磁界センサは、前記回転円板の中心を軸として45°の角度間隔を以て2ヶ配置されていることを特徴とする請求項1記載の角度センサ。
- 前記回転円板への着磁は、当該回転円板の中心軸方向の一方の面に施されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の角度センサ。
- 前記回転円板への着磁は、当該回転円板の外周面に施されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の角度センサ。
- 前記着磁に代えて、前記回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向の角度に応じて磁極の向きが変わるように磁石が配列されていることを特徴とする請求項4記載の角度センサ。
- 前記着磁に代えて、前記回転円板の外周面に周方向の角度に応じて磁極の向きが変わるように磁石が配列されていることを特徴とする請求項5記載の角度センサ。
- 中心に回転軸が貫通された回転円板と、
該回転円板の中心軸方向の一方の面に周方向に所定角度の間隔を以て設けられ、磁極が一方向に向けられた複数の磁石と、
前記所定角度より狭い角度間隔を以て前記回転円板の一方の面に近接して配置され、前記磁石の磁界強度に基づいてそれぞれ信号を生成する一対の磁界センサと
を備えたことを特徴とする角度センサ。 - 前記磁石に代えて、同一位置に磁界の方向が一方向になるよう着磁したことを特徴とする請求項8記載の角度センサ。
- 前記磁界センサは、コアとコイルとでなっていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の角度センサ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009085771A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Tdk Corp | 回転角検出装置および回転角検出方法 |
JP2010185828A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Showa Corp | 回転角度検出装置及びステアリング装置 |
JP2012506553A (ja) * | 2008-10-24 | 2012-03-15 | ムービング マグネット テクノロジーズ | 磁場方向の測定値とフラックスコレクタとを用いる磁気位置センサ |
JP2015051709A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | アスモ株式会社 | ワイパ装置 |
JP2017159908A (ja) * | 2017-06-27 | 2017-09-14 | アスモ株式会社 | ワイパ装置 |
-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003158936A patent/JP2004361199A/ja active Pending
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